Sketching日記(20)

長嶋 洋一


→ Sketching日記(1)

→ Sketching日記(2)

→ Sketching日記(3)

→ Sketching日記(4)

→ Sketching日記(5)

→ Sketching日記(6)

→ Sketching日記(7)

→ Sketching日記(8)

→ Sketching日記(9)

→ Sketching日記(10)

→ Sketching日記(11)

→ Sketching日記(12)

→ Sketching日記(13)

→ Sketching日記(14)

→ Sketching日記(15)

→ Sketching日記(16)

→ Sketching日記(17)

→ Sketching日記(18)

→ Sketching日記(19)

2023年12月1日(金)

「師走」である。 しかし例年であれば12月とか2月にも学会に出かけるのだが、今年は個人研究費の大部分を Edinburgh行き に費やしてしまったので、あまり走れない。 年末に1泊2日で東北に行ってくる(新幹線大好きな孫と「こまち」に乗る)ぐらいしかない。 1月末には東京(八王子)の日本音楽即興学会(まだ未確定)、3月には函館(未来大)の音楽情報科学研究会でラストという出張予定だが、函館のフライトに貯まったマイルを全投入しても足が出るので、出張旅費の一部は自腹である。
朝イチで Final Lecture/Workshop by YNGoogleフォーム を調べてみると、筑波大の学生だけでなく筑波大の先生も加わって計25人となっていた(^o^)。
そして午前中に準備したのは、来週の インタラクティブプロダクト演習 の担当回である。 これが本年度、つまりはSUACでの24年間の「講義」としては最終になる(他は個々の制作の支援)ということで、気合いを入れた内容を揃えた。 ただし、断捨離の関係で全てを1106研究室に持ってきたために、とても台車で1回では運べないので、前日5限あたりに運ぶことを予定した。 これだけ盛り沢山の内容というのは、今年の2回生は幸運なのだ。

4-5限の「メディア数理造形演習」で学生2人が1106にやって来るまでの3限の空き時間が暇になったので、 「日記」シリーズの記録 のページから行ける、「過去の12月1日」というのを追いかけてみた。 「12月1日をスキップしている」という年もけっこうあったので、さらに 研究室ページ を上から順になぞって、少数ながら12月1日と特定できた年にはそのトピックも埋めてみると、以下のような結果となった。 それぞれの年に、それぞれ頑張っていたようで、今年が一番、ダラダラ過ごしている12月1日となっているのかもしれない。

そして4-5限の「メディア数理造形演習」では、後半には来週のネタばれもありながら、 このように 謎の作業や謎の検討が色々と進んだ。 来週あたりには企画案が固まって、いよいよ制作のフェーズに進んでいこう。

2023年12月2日(土)

今日は午後にエスパルスの「J2→J1昇格プレーオフ最終戦」(勝利必須)があったり、昨日の夕方に初めて知ったのだが「Micro Maker Fair」というのが浜松科学館であるらしいという日で、JoyJoyヒトカラは明日なので、今日はエスパルスTV観戦とかMartinを弾いたりして夕方には床屋に行く予定である。

ネットからは「たった1枚の画像から高品質なアニメーションを作成できる技術が登場、人型のイラストや写真が1枚あれば自由自在に振付を付与できる」という Animate Anyone という情報が届いたが、 サンプル動画(4秒間) を見てみると、素晴らしいものが出現したと驚かされた。 生成AIによって著作権も肖像権も不要なオリジナルの素敵なキャラクタを生成して、これで好きな振り付けの動画まで出来るとすれば、3D-CGを制作している人々は、今後、仕事が無くならないか、心配だろう。

  

Final Lecture/Workshop by YNGoogleフォーム とワークショップには、参加して欲しかった超お馴染みの超大物からのメイルが届いて、中身がグンと「濃く」なる予感がしてきた。 その嬉しさがトリガとなって、公開レクチャーの会場の「参考展示」として 手作り基板 を予定していたが、これに加えて新楽器のデモ展示を「開場→開始」と「終了→ミニライブ」までの時間に並べるというアイデアを思い付いた。 そして色々と発掘しつつ Final Lecture/Workshop by YN のページに加筆してみたが、だいぶ「見てくれ」が豪華になったような気がする。 次回の「インタラクティブプロダクト演習」の担当回で学生に見せる(体験してもらう)ために、昨日の帰り際に特任助手の藤石さんと学生2人が大部分のブツをマルチメディア室まで運んでくれていたので、そこから移動するという作戦である。

午後にはエスパルスの「J2→J1昇格プレーオフ最終戦」を観戦したが、後半に相手のハンド→PKによって1点を先取するとテンションが上がって、思わずあちこち発掘して、55年前の上の写真を見つけ出した。 小学校高学年時代、左端の僕は「水戸サッカー少年団」でまったく活躍しないバックスをしていたのだが、いまTV観戦しているその「国立競技場」に、12月30日の天皇杯準決勝の試合に皆んなで水戸からバスに乗って観戦に行った。 当時はサッカーに「オフサイド」というルールが存在していなかったので、センターフォワードの釜本選手はずっと相手のゴール前に待機していて、そこに長いパスを繰り返し出す、という作戦が一般的だった長閑な時代のことである。
・・・そしてロスタイムの終了間際、守りのファウル→PKによって1点を与えてドローとなり、エスパルスのJ2残留が決まった。 まぁ、今シーズンの「点を取れない」エスパルスでは仕方ないのだ。

2023年12月3日(日)

過去にMAFをプロデュースしていた頃にも、そしてもちろん大会委員長としてNIME04を開催した時にもそうだったが、イベントが近付いてくると、夜中にフト目覚めた時にあれこれ準備の状況が浮かんできて(シミュレーション)、だんだんその項目がスッキリとしてくるようになる。 Final Lecture/Workshop by YN が2週間後となった今日も、朝方にあれこれ浮かんできて、いよいよその時期になってきた・・・と実感した。 以下の項目はまだ直前まで追記したり変更したりする事になるが、ぼちぼちメモしてみた事項である。 「展示基板解説サイト」QRコードの「紙」だけはさっそくプリントしてみたり、デモ展示用のパソコンのサウンドは、本体で鳴らすよりも小型スピーカの方が音量が大きい、と実験できたので「採用」と決めた。 今日は午後にJoyJoyヒトカラということで、イベントを夢想しつつ、こんな作業で過ぎ去っていった。

そしてネットからの情報として、画像生成AIで色々な「だまし絵」を自動生成するという Visual Anagrams というものを知った。 公開されていた 論文 もゲットしたが、面白そうなので18ページと分厚いもののプリントして、合間に読むことにした。 このページ には厖大なサンプルが全てmovieとして埋め込まれている・・・という「激重」サイトなのだが、まぁ見ていて飽きないものだった。
そしてメイルでやりとりして、王さんの修了審査メンバー(主査:長嶋、副査:的場/百束)の日程調整が完了して、「予備審査」と「修了審査」の日時が確定した。 これを受けて、王さんに作戦会議のための資料として、あれこれあれこれメイルを書きつつ自分としても状況を整理してみたが、なかなか大変な日々が待っている・・・と確認できた。 まぁ、ここは頑張りどころなので、頑張っていくしかない。

2023年12月4日(月)

新しい週となって、いよいよイベントまで2週間を切って、「直前モード」に入ってきた。 昨日はJoyJoyヒトカラ6時間で、先週の62曲とは6曲だけカブりの60曲を完走して、心地良い疲労感も残っている。 今日は Final Lecture/Workshop by YNGoogleフォーム のアンケート締め切りと設定していたが、さらに新しい記入が2人あって、計28人となった。 そこでさっそく、アンケート結果も Final Lecture/Workshop by YN の中に入れ込んで、あちこちを改訂してみた。

いよいよ、このアンケート結果から公開レクチャーの中身を組み立てていくことになるが、まぁおよその方向性は想定内なので、ぼちぼち考えていくことにしよう。 さらに、アンケートをくれた人々だけ限定で、1日目の晩に「マインシュロス」懇親会(自費)はどうですか?・・・というBCCメイルを一斉送信してみた。 卒業生では1期生の3人を筆頭に、これまで「虎の穴」やアカペラやゼミで一緒だった多くの卒業生からのメイルがあったので、再会が楽しみなのだが、多数と会っても絶対にそれぞれの近況を記憶できない(^_^;)ので、この回答(懇親会の参加/不参加)に近況を書き添えてもらうように付記してみた。

【来季のJ1〜J3】
 ◆J1
 神戸、横浜FM、広島、浦和、名古屋、福岡、鹿島、C大阪、川崎、新潟、札幌、FC東京、鳥栖、京都、湘南、G大阪、柏、町田、磐田、東京V
 ◆J2
 横浜FC、清水、山形、千葉、長崎、甲府、大分、岡山、群馬、藤枝、秋田、熊本、徳島、仙台、水戸、いわき、栃木、山口、愛媛、鹿児島
 ◆J3
 大宮、金沢、富山、今治、奈良、鳥取、八戸、岐阜、松本、盛岡、FC大阪、YS横浜、沼津、長野、福島、讃岐、琉球、相模原、宮崎、北九州 
ネットニュースからは上のような確定情報が届いたが、まぁJ1の下から2番目のジュビロも、J2の上から2番目のエスパルスも、いずれも来季は苦労することだろう。 ぜひ頑張って欲しいものだ。
そして午後になって、ようやく明日の「基礎演習E」の個別支援のコマに学生からアポのメイルが届いた。 1回生にとっては初めてのシステムかもしれないが、アポを駆使してあれこれ吸収し成長してきた学生を数多く知っている(今回のマインシュロスでの再会も期待)ので、ラストまで、こうやっていつものペースを続けていくのだ。
夕方には、関西学院大の片寄先生から「パインアメを持参してマインシュロスに合流」という嬉しいメイルも届いた。 思えば、独立して関西に約10年間ほど通っていた期間、阪大の井口研から大阪ガス、そしてイメージラボで研究していた片寄さんとはずっと一緒でお世話になり、さらに音楽情報科学研究会でずっと繋がっていたという縁である。 その後、和歌山大から関西学院大に移ったが、ネットで「片寄晴弘」と検索すれば膨大に出てくるように、片寄先生(僕は「さん」と呼んでしまうが)は日本の音楽情報科学研究を飛躍させた第一人者の一人なのだ。

2023年12月5日(火)

昼過ぎにとりあえず月単位のMicrosoftのサブスクを解除したこの日は、3限に某委員会の会議、そして4-5限はいよいよ「基礎演習E」の個別サポートが始まる。 Final Lecture/Workshop by YN のアンケート記入者で「マインシュロス懇親会に参加」とのメイルはぼちぼち届いてきたものの、新しい「レクチャー聴講希望」の Googleフォーム は今のところゼロで沈黙のままである。 まぁ、それも想定内なので、小規模で地味にやっていこう。 なんといっても目的はミニライヴ、王さんの修了制作パフォーマンスなのだ。

ぼちぼち会議に出発・・・というところで卒業生(1期生)からのメイルが届いたが、 この会社 で働いているとのこと。 いやいや、ここは危険である。何か買ってしまいそうで、あまりじっくり眺められない(^_^;)。 さらにもう一人、卒業生からの「熱い」近況のメイルも届いたが、じっくり話す時間ができるかどうかは不明である。 そして遂に、待ちに待っていた ももクロ「第7回 ももいろ歌合戦」第1弾出場者発表 という情報が発表された。 毎年、このために年末年始だけレンタルWiFiを予約してパソコンとHDMIケーブルを自宅に持ち帰っているのだ。 第2弾もあるのが楽しみだ。
4-5限の「基礎演習E」では、まだ学生の企画案が難航しているのか、これまでに話をしていた1回生2人がそれぞれ1106に来たところまでだった。 これから色々と忙しくなってくるので、なるべく前倒しで進めて支援したいのだが(1月上旬に白内障手術のために実質的に1週間ほど消える。さらに今年は王さんの修了審査という大仕事がある)、まぁそれは学生には無関係なので、可能な範囲で支援していくしかない。 その1回生とのやりとりで新たに知ったこととしては、「ウーパールーパー」というのは日本での造語(商標)で正式には「メキシコサンショウウオ」という両生類で、手足があり、あのフサフサは「外鰓」(そとえら)という外部に出たエラである・・・という事実である。 これは今後の制作に大きく関与するのだ。
また、王さんとメイルをやりとりして原稿を推敲(微修正)して、遂に Final Lecture/Workshop by YN のページに「フログラムノート」を載せた。 大部分の人には何が何やら、というものだが、これが載るといよいよライブだ・・・という実感が湧いてきた。

2023年12月6日(水)

今日はゼミの日だが、準ゼミの2人からそれぞれ、今日はちょうど2限が本ゼミという欠席連絡が届き、M2・王さんも体調不良で午後のアポに・・・という連絡が来て、吉田さんだけという模様となったが、遅刻魔なので11時になってもやってこない(^_^;)。 今朝はフト思い付いて、ワークショップ参加者に「手元にある、僕の知的財産(Max、AKI-80、AKI-H8、Arduino、Propeller、NucleoF401RE、Processing、SuperCollider、Myoのこれまでにやってきた全ソース)をお土産に渡す」という作業に取り掛かった。

  

調べてみると、Max関係だけでおよそ20GBあるので16GBのUSBメモリには入りきれないと判明した。 しかし手元には上のように、過去に実験で使った16GBのSDHCメモリカードがたくさんあったので、この「2枚組」とすることにして、まずはこれらを全て、Disk Utilityで「MS-DOS(FAT)」フォーマットして、MacでもWindowsでも読めるようにした。

そして、全体をそれぞれ約10GBとした2つのディレクトリから2枚のSDHCカードにコピーを開始してみると、内部的に数万ファイルあるためか、上のようになんとも現実的でない転送時間となる事が判明した。 そこで今度は、「お土産」ディレクトリ内のBank1とBank2のそれぞれのディレクトリをzipの1ファイルに固めてみると、サイズが8GB台にまで圧縮された。 ところがこれをSDHCメモリカードにコピーしようとするとエラーが出て、そこで「MS-DOS(FAT)」の1ファイルの最大サイズに2GBの限界があることを思い出したので、再度Disk Utilityで「ExFAT」でフォーマットしてみると、今度はようやく以下のようにそこそこの時間で出来ると判明した。

結局、これからの単純作業としては、「SDHCカードを再度ExFATフォーマット」→「2つのzipを2枚にコピー」→「2枚のSDHCカードのノッチを書き込み禁止にして小さな袋に入れる」・・・という作業を繰り返せば「お土産」が量産できることになった。 これはそこそこ簡単で時間も1クールが20分程度なので、なんとか合間に進められそうだ。 そしてまずは Final Lecture/Workshop by YN のワークショップのところに「お土産あります」というのを追記したところで、そのお土産の内容や注意点などをここに記していくことにした。 参加者にはここに飛んでくるリンクを「A」タグで設定して、以下の部分だけは「常体」でなく「敬体」で書くことにする。


↓MDW2024ワークショップ参加者限定「お土産」について

  • お土産は2枚のSDHCカードですので、上のように対応した「SDHCカードリーダ(アダプタ)」で読み込んで下さい
  • SDHCカードは「ExFAT」フォーマットしているので、WindowsでもMacでも読めます。ただし読み出したデータがそれらのいずれの環境でも利用できるかどうかは未確認です
  • 間違えて消えないようにSDHCカードの書き込み禁止ノッチを"LOCK"にしてあります
  • 2枚とも、中身は8GBほどのサイズのたった1つのzipファイルですので、それを自分のパソコンにコピーしてからパソコン内で解凍して下さい
  • 解凍すると、以下のような「Bank1」「Bank2」という2つのディレクトリに入ったたくさんのディレクトリとなります。このうち「Max1」と「Max2」はいずれも「Max」のものなので、解凍後に「Max」という1つにまとめることをお勧めします。パッチに対応するMaxバージョンは「Max2」から「Max8」まで広いです

  • この「お土産」は、ワークショップ参加者へ長嶋から個人的なプレゼントです。これをWeb等で公開することは以下のような理由により禁止です
  • フォルダ内には、Maxパッチ/Processingスケッチなどから参照される画像・サウンド・動画などのコンテンツも多数ありますが、長嶋でなく学生自身の著作物だったり、実験のためだけに仮に用いた他者の著作物であったものも多数あります
  • これらの著作権について注意して、個人的な参考情報としてのみ活用して下さい。Web公開だけでなく、第三者への譲渡も禁止です
  • ソースコードからアセンブル/コンパイルする開発環境については自己責任で入手して下さい
  • Arduinoなどは開発時にネットからダウンロードしていた膨大なライブラリを省略しているので、ソースプログラムから呼び出された場合には「存在していない」エラーとなります。必要に応じて最新版ライブラリをインストールして下さい
  • ハードウェアとリンクしているファームウェアは、該当するハードウェアが存在しない/改訂されている場合もある事にご注意下さい

  • ここから下では、上のようにMaxディレクトリを一つにまとめたものとして、その概要を簡単に説明します

  • 上の「Arduino」ディレクトリでは、基本的に「Arduinoの実験」・「Arduinoスタンドアロン」というプロジェクトが並んでいます。それぞれ、該当する周辺ボードやライブラリなどの情報は自己責任でゲットして下さい

  • 上の「Max」ディレクトリ下の「Experimentsディレクトリ」では、比較的最近のMax実験のためのあれこれを格納しています。完成しているものはたぶん一つもありません
  • 上の「Max」ディレクトリ下の「Old_Archiveディレクトリ」では、もっとも古いMax関係をそれぞれzipにしています。「1st ASL Active」は1990年代のもの、「2nd Stochos」は2001年にパリのStudio MOTUSでゲットしたもの、「3rd Party」は得体の知れない拾いもの、「UCSC_Tutorials」はカーティス・ローズの教科書です
  • 上の「Max」ディレクトリ下の「Old_Experimentsディレクトリ」は、過去の実験の仮格納庫です。内容は種々雑多です
  • 上の「Max」ディレクトリ下の「Piecesディレクトリ」では、これまでに公演した作品の関係を全てzipでまとめています。2023年のものは今回の公開レクチャー/ミニライヴで使ったものです
  • 上の「Max」ディレクトリ下の「Projectsディレクトリ」には、自分のMaxが絡むあれこれが膨大にあります
  • 上の「Max」ディレクトリ下の「Studentsディレクトリ」には、学生作品、学生課題作品などのバックアップあります

  • 上の「mbed_NucleoF401RE」ディレクトリには、Armのmbed NucleoF401REで実験/開発した全てのソースがあります。IDEはオンラインでもスタンドアロンでも動作を確認しています

  • 上の「MSDOS」ディレクトリだけはちょっと特殊です
  • 他のディレクトリは全てMac上で開発しましたが、ここだけは「MSDOS」という名の通り、かつてはMSDOSパソコンで開発したり、後にはMac上のWindowsエミュレータの中で「DOS窓」を開いて開発したり、後にはWindows95パソコンとか最後はWindowsXPパソコンで開発したものもあります
  • 対象マイコンはAKI-80とAKI-H8ですが、さらに「DESMET-C」という超小型Cコンパイラもあります
  • 僕はAKI-80もAKI-H8もバッチファイルを駆使してアセンブラで開発しています。Cコンパイラは実験してみただけです
  • 一部、拙著「Java & AKI-80」のために「Java逆コンパイラ」を開発したものも残っています

  • 上の「Myo」ディレクトリには、筋電センサMyoに関連した実験や開発したものが全てあります。ただしかつて公開されいてたものの現在ではMyoの技術情報は未公開になっているので注意して下さい

  • 上の「Processing」ディレクトリには、最近になって実験したあれこれが入っています。「Processing日記」の時代のものは無いので、そちらは日記の中に埋め込んだスケッチを使って下さい

  • 上の「Propeller」ディレクトリでは、Propellerを使った全てのプロジェクトのバックアップだけでなく、関連資料や過去の実験の関係も全て含まれています。「トランジスタ技術」誌の記事の頃のものは「Archive」ディレクトリにあります

  • 上の「SuperCollider」ディレクトリには、最近になって実験したあれこれが入っています。「SuperCollider日記」の時代のものは無いので、そちらは日記の中に埋め込んだソースを使って下さい
  • 「AM2023」ディレクトリにあるのは、Edinburghでの国際会議AM2023のワークショップでゲットした資料で、とても有意義でした

↑ワークショップ参加者限定「お土産」についてはここまで


お土産についての説明はここまでなので、ここからは「常体」に戻して日記を続けることにする。 午後になってM2・王さんがやってきて、来週(本番前の週)の予定確認、修了審査までのあれこれ、などを打ち合わせした。 ゼミ4回生の吉田さんは結局やって来なかったが、ちょっと体調が心配である。 そんなこんなで、今日はオシマイとなった。 いよいよ明日の「インタラクティブプロダクト演習」は、本当に最後の「講義」となる。 実質的には公開レクチャーのリハーサルを兼ねていることもあり、次第にテンションが上がる日々なのだ。

2023年12月7日(木)

僕は午前に気合いが入る「何か」のある日(入試の監督業務など)だけ、普段は食べない朝食を頂くのだが、今日は早起きしてTKGだった。 そんな朝イチで昨日のSDHCカードのコピー作業を続けつつ、 Final Lecture/Workshop by YN のページの内容を微修正したが、 Googleフォーム に単純な「聴講希望」を記入する人数はゼロが続いている。 どうやらそんな規模で当日を迎えそうだが、それは設営する立場にとってはちょっと「楽」なので無問題である。

そして午前の「インタラクティブプロダクト演習」は このように 進んだが、これが僕の記念すべきSUACでの実質的な最終講義となった。 今後の授業では、学生の個々に支援したり合評に出たり・・・ということで、「講義」(といっても今回はデモをし倒したが)としてはこれがラストである。 あとはここでの微バグあれこれを修正して、公開レクチャーに向かうことになる。

2023年12月8日(金)

今日は4-5限の「メディア数理造形演習」だけ、という日である。 後期も次第に佳境に入ってきて学生アポが殺到する時期を見据えて、白内障手術の関係で年末年始に幾度となく有休/振休をとって不在(自宅なのでメイル途絶する)期間に、財務室の貸し出しWiFiを利用する(出張の際に活用)という手を思い付いて、学内の「りざぶ郎」に登録した。 この週末も日曜日(JoyJoyヒトカラ予定)にSUACのネットワークが停止したり、月曜日は手術前検診で有休なのだが、今日の午後から火曜日までモバイルWiFiとMacBookAirを自宅に持参することで、「メイル途絶」期間をほぼ無くすことになった。 このパターンは新年の手術本番でも活用できるので、「りざぶ郎」の新年の予約(使途は「遠隔指導」と記入)は1/8から1/17までの10日間となったが、他に予約が無いので無問題(むしろ有効活用)だろう。

そして、持ち帰りMacBookAirにお仕事Mac miniのFirefoxのProfilesを移動したりする作業の際に、新たに「内蔵バッテリの寿命」(チャージ回数)の調べ方を発見したり、現在の僕のドメイン[nagasm.org]に置いているコンテンツの総量が53GBであることを確認したりしたが、そこでついでに試しにダメ元でアクセスしてみたのが、上の[suac.net]というドメインである。 なんとなんと、まだ放棄した筈のドメインが「生きて」いて、僕のドメインサーバに置かれたままの過去のDNS情報(ドメインを放棄しているので上書きされれば他に飛ぶ筈)を参照して、そこに設置していたエラー警告(こっちに行ってね)が表示された。

ここ に書かれているように、僕の「ASL(Art & Science Laboratory)」は1991年にスタートして、ホームページとしては1995年にスタートして(非常勤だった神戸山手女子短期大学のサーバ → YAHOOジャパンの"GEOCITIES"で数十のアカウントに分割)、ドメイン[nagasm.org]は1999年に取得して、もうほぼ25年になる。 そしてSUACが2000年にスタートする際に、もしかしたら・・・とちょっと遅れて取得したドメインが[suac.net]だったのである。
そこで、知らないところで勝手に世界中のWebサイトの情報を保存しているという Archive.org に行ってみると、[suac.net]と[nagasm.org]の過去の履歴は上のようになっていた。 といっても、Archive.orgは勝手に僕のをアクセスしては勝手に記録しているので、途絶えている時期もあるし、この情報にはあまり客観性は無い。 以下は、そのドメインの内容を示したグラフで、きちんと記録しているところもあれば欠落している期間もあった。 しばらくはコンデツが[suac.net](SUAC関係)と[nagasm.org](ASL関係)とで外から見た場合には別々だった(ドメインから指定されるサーバは共通)ものを、たしか数年前のドメイン更新(10年分の前払い)の時に[suac.net]を継続しないようにして、実際にはその数年前から全てを[nagasm.org]からの相対リンクにまとめていたのだ。

お昼には、またまた Final Lecture/Workshop by YN のアンケート記入者(限定で懇親会への参加を呼びかけている)で「マインシュロス懇親会に参加」とのメイルが届いた。 「虎の穴」でも活躍していたOGの1期生で、今も日々、彼女がデザインしたイラストや動画などが、NHKの番組の中で目立たずに活躍しているのは嬉しいことである。

そして4-5限の「メディア数理造形演習」では、 このように 学生2人の共同制作として、RFIDを使って、ちょっと面白いPentatonic音楽テーマのMax8ゲームを制作していく・・・という作戦会議を進めた。 それぞれの持ち味を生かして、なかなかチャレンジングなものになりそうだ。 さらに藤石さんがやって来て、昨日の最終講義を撮影してくれた写真と動画が このように 提供されて、なかなか充実の記録となった。

2023年12月9日(土)

明日はSUACネットワーク工事のため大学に出てこないで自宅からJoyJoyに行き、明後日は眼科の手術前検診で有休という週末である。 いよいよ Final Lecture/Workshop by YN まで1週間となった昨日、廊下ですれ違った中川先生から「レクチャー楽しみにしてます」と言われて、まだプレゼンの準備をしていなかった(^_^;)ことに気付き、夜中に目覚めてから2時間ほど、その構想に思いを巡らせて、今日はMartinを弾くぐらいであとはプレゼン作りだ、と研究室に出てきた。
アンケート記入してくれた卒業生(院生)からは「インフルエンザのため断念」というメイルが届き、さらにある卒業生からは「ママになったのでせめてミニライヴだけでも見に行く」という嬉しいメイルが届いた。 この卒業生とは卒業後にも飲みに行ったりしていて記録もWebにあるのだが、個人が特定されてしまうのでググッと堪えておこう。

そして、どうせまだ「ゼロ」のままだよね・・・と Googleフォーム の参加希望をチェックしてみると、なんとなんとなんと、「横山俊夫」という見慣れた名前が登場していた。 Wikipediaで「SUACの歴代学長」というのを見てみると、副学長として上野先生が2回、登場しているが、これは初代学長の木村先生 (木村先生にはSUACで開催した国際会議 NIME04 のホストとしてProceedingsの最初のページにWelcome Messageをいただいたり、「企画立案演習」チームのヒアリングで秘書さんにアポをとって一緒に 学長室を訪問 したりした)の逝去に対応しての臨時の学長代行であり、もう1回はSUAC学長の職を放り出して選挙に出て去っていった2代目の尻拭いのための臨時の学長代行である。 まさかこのマイナーなイベントに横山先生が来てくれるとは嬉しいことで(「学長の参加した極少人数の地味なイベント」という記録を樹立できるかも)、来場者は「よく知っているお友達」だけではなくなったので、ちょっと気合いが入ってきた。

2023年12月12日(火)

一昨日の日曜日にはJoyJoyヒトカラ5.5時間で63曲を完走、昨日は午前中かかって眼科で白内障手術前検診として色々な高額検査装置で検査(「散瞳」という瞳孔を開く点眼により両目とも数時間は凄く眩しくなる)を受けて、午後は自宅で静養した(メイルcheckのため財務室WiFiとパソコンを自宅に持ち帰り)。 そんな中、 Final Lecture/Workshop by YN の関係でのメイル(卒業生の近況紹介)も届いたりして、 Googleフォーム の参加希望も3人と「3倍増」(^_^;)になっていた。
さらに、 この日記のPART19 の「2023年9月1日(金)」のところに書いていた、エディンバラのAM2023で知り合ったFranco Caspe氏からは「ヤマハ(インターンシップ先)に着いたのでイベントに行くけど、どうやら日本語でのトークのようなのでミニライヴにだけ行く」というメイルも届いた。 そこで、「トーク終了後の16:30から25分間は、展示した新楽器を体験できるので、そこから参加して」と返信しておいた。

そして今日は4-5限に「基礎演習E」の個別サポートがあるだけなので、喫緊の懸案の「プレゼン準備」の前に、メモしておいた作業を次々に片付けた。 まず、 Final Lecture/Workshop by YN のページに小さく「(学生インタラクティブ・インスタレーション作品の参考展示に関しては検討中ですので続報をお待ち下さい)」と書いていたものをフォントサイズを戻して「学生インタラクティブ・インスタレーション作品の展示は、本編のメディアデザインウイークとして2024年2月上旬に開催の予定です」に書き換え、財務室に連絡して、押さえていた「総合演習室」・「文芸センターホール」・「瞑想空間」の予約の削除を依頼してリリースした。 また、マインシュロス組(+スタッフ)へのBCCメイルとして、「ミニライヴ後は会場に留まらずに移動」(撤収のため、他の来場者の退出を促す)という依頼を連絡して、マインシュロスの予約も完了した。 そして3限はプレゼンのページをあれこれ検討しつつ増補していった。

4-5限の「メディア数理造形演習」では、さすがに今週は次々と学生がやって来て、一人は このように 仕入れた「加湿器」をバラしてみると、スイッチ部分は単純にON/OFFだったために、まずドリルで1mmの穴を開けて、細いシールドケーブルをスイッチとパラに繋いで外部のレバースイッチに繋ぎ、なんと上のような完全に復元できてしまった。 次はいよいよ「蒸気のルーティング」という超アナログ作業だが、ここまでは予想外にうまくいった。

そしてもう一人は完全にアナログの「からくり」として、ウーパールーパーの「外鰓」をカエルのおもちゃの脚力で蹴り上げる・・・という実験を このように してみたが、思いの外、上手くいった気がする。 YouTube これはきちんとした造形によって、もしかするとなんとかなるような気がしてきた。

2023年12月13日(水)

水曜日、ゼミの日である。 1限には準ゼミの小野山さんアポ、3限にはM2・王さんの本番直前アポも入っていて、いよいよ Final Lecture/Workshop by YN の3日前となったので、ぼちぼち「紙」の準備も必要だと、以下のメモに思いつくものを羅列した。 Googleフォーム の方は相変わらず「3人」のままだったが、なんと新しく3つのフォームが出現していた。 3月のはこだて未来大の音楽情報科学研究会のためのものらしい。 どうして僕がこれを見れるのかは不明だが、おそらく過去に音楽情報科学研究会のフォームに記入しているからのようで(GoogleはGmailでログイン中)、ぼちぼち音楽情報科学研究会から発表募集の案内が届くのだろう。

そして1限には小野山さんにジャミネータ1台を以下のようにプレゼントして1106に戻ってくると、準ゼミの佐々木くんからは「YouTubeで絶賛発表開始」というメイルで ささき けんすけの歌(Music Video) という情報が届いた。 さすが、彼はなかなかやるのだった。 ここで、とりあえず作った Lectureページ をまず密かにWebに上げたが、これはもしかすると1106のページやASLのページではここへのリンクを設けずに「参加者限定」とするかもしれない。

結局、2限のゼミはM2・王さんだけがやって来て このように ミニライヴの練習を通してやってみたのだが、肝心の4回生の吉田さんが先週から途絶していてちょっと心配な状況が続いている。 まぁ体調が最優先なので、王さんからLINEで問い合わせを送ってもらった。
そして午後には、これは絶対にここだけのリンクとして、当日来場者に配布する レジュメ を簡単に作ってしまった。 また、会場の入口に貼る「紙」も作って拡大コピーまで完了させた。 出来ることはとにかく前倒しに、というこの性格はいつになっても変わらないなぁ。

2023年12月14日(木)

まだまだ Final Lecture/Workshop by YN の準備は続く。 上の箇条書きにはさっき追記したのだが、「レクチャー受付に置いて記名してもらう参加者名簿」が必要である・・・と気付いて、ネットにはおそらく便利なテンプレートがあるだろうと探したが、Excel(持っていない)にしてもNumbersにしても、不要なカラムを削ったりのあれこれを全くやった事が無いと判明した。 結局、手慣れたPagesに「table」というのがあるのに気付いて、表計算でなくワープロのtableでなんとか「記名簿」を作った。

ネットからは『同人印刷大手、コミケ前に「他社へ注文して」と異例の声明』というニュースが流れてきて、この記事から「アニメムック 栄光 特殊装丁本 2020」というタームで検索したところ、これは完売で入手できなかったが、 こんなページ がひっかかって、そこからこの印刷屋の 印刷関連資料 というページに行き、似たような感じの 栄光 lab book 装丁実験室 というのを発見してしまって、勢いで「Amazonペイ」ってので注文してしまった。 断捨離をしている時期に新しい本を購入というのは御法度なのだが、これは仕方ない。
SUACで23年間、学生が色々な作品を制作する中で「冊子」形式とか「ポスター」形式とかをずっと見てきたが、ここ数年は劇的に「印刷を外注」という安易な手法(これ自体は10数年前からあった)のレベル(完成度)が向上して驚いていたのだが、こういう同人誌を中心とした印刷屋の努力もあったのだ・・・と感心した。 この「実験室」本が届くのが楽しみである。

ネットではパーティーグッズとして「増税メガネ」も発売されたようだが、さすがにこれを1500円で仕入れたところで、どこかでウケるという当ても無く、これはパスすることにした。 ちょっと直球すぎて、ジョークとしてはいまいちだし、これをかけては視界が邪魔で仕方ないだろう。
そして午前中、 Lectureページ をあれこれ増補などしているところに、35年以上の友人、default参加常連の照岡さんからメイルが届いた。 なんと持病が悪化して緊急入院(手術は無事に成功)という「無念の欠席連絡」だった。 そこで、とても少数のワークショップ参加者(全員、よく知っている人たち)に、(1)予定通り、(2)ホテルキャンセルで全員マインシュロスで帰る、(3)2日目午前ぐらいで短縮終了してあとは茶話会でも、という方向性の「打診」メイルを出した。 どのように進んでも僕はOKなので、まずは打診ということなのだ。
午後にはちょっと通院して研究室に戻ると、 「虎の穴」 に関連したページを研究室ページから発掘して、参加した学生のレポートとして残っているものとして、 1虎 2虎 3虎 4虎 6虎 7虎 8虎 9虎 10虎 12虎 13虎 14虎 20虎 21虎 22虎 23虎 京虎 24虎 27/28/29虎 30虎 31虎 32虎 34虎 35虎 37虎 38虎 39虎 40虎 41虎 42虎 44虎 を見つけて Lectureページ に追加して並べた。 これはなかなか圧巻だぁ。

2023年12月15日(金)

いよいよ明日が Final Lecture/Workshop by YN となり、午後に「メディア数理造形演習」があるが、当初3限アポのM2・王さんからは「雨が降っている予報で新楽器を持ち歩きたくないので下宿で練習」とのパス連絡があって、午前中は Lectureページ にいくつか追加したりして過ごした。
そんな中、昼頃にEC研究会の京産大・平井さんから遂に「2024年3月開催の第139回音楽情報科学研究会の発表募集案内をお送りいたします」というCFPが届いた。 なんと「3月9日(土)の夕方に『音楽情報科学研究会30周年記念イベント 初代主査平田圭二先生特別講演』と題して、関西学院大学の片寄晴弘教授、産業技術総合研究所の後藤真孝首席研究員を交え、SIGMUS立ち上げの最大の貢献者である平田先生にお話を伺う予定です」との情報もあって、盛り上がる予感がした。 また、「※研究会原稿は6〜8ページを目安にご作成ください。ただし、その目安を超えても問題ありません(問い合わせは不要です)」との嬉しい情報もあって、もしかしたら相当に力を入れるカモ・・・という予感がした。
【和文タイトル】
  ライヴComputer Musicのための非線形フィードバックの活用
【英文タイトル】
  Using Nonlinear Feedback for Live Computer Music
【和文アブストラクト】
  非線形システムは自然界の随所に普遍的に存在していて、情報科学においてもフラクタルやカオスなどの研究テーマを豊富に提供している。工学的には「非線形フィードバック」という概念は
「いかにして線形フィードバック」に縮退/簡素化していくかという対象になっているが、メディアアートの立場からは、積極的に非線形性を活用して数理造形的な「美」を生成する源としての意義を
重視したい。オープンソース文化による「知の共有」と飛躍的なコンピュータ技術の発展は、過去に成し得なかった深みと広がりを実現する可能性を生み出した。本稿では、過去に非線形問題の
領域で進めてきた検討をサーベイするとともに、2023年12月に初演した作品"Profound Recursion"において実装した「ライヴ生成BGM」、新楽器による「ライヴ生成演奏音」、フラクタル・
グラフィクスのライヴ生成について紹介すると共に、この領域の可能性について検討する。
【英文アブストラクト】
  Nonlinear systems are ubiquitous throughout nature and provide a wealth of research topics in information science, including fractals and chaos. From an engineering
 standpoint, the concept of "nonlinear feedback" is the subject of how to reduce/simplify it to "linear feedback," but from a media art standpoint, I would like to 
emphasize its significance as a source of generating the "beauty" of mathematical design by actively utilizing nonlinearity. The "sharing of knowledge" through open 
source culture and the dramatic development of computer technology have created the potential to achieve a depth and breadth that was not possible in the past. 
In this paper, I survey the studies I have conducted in the area of nonlinear problems in the past, and introduce the "live-generated background music" implemented 
in the work "Profound Recursion" premiered in December 2023, the "live-generated performance sound" using new instruments, and the live generation of fractal 
graphics, and discuss the possibilities in this area.
そして約1時間ほどで、とりあえず上のように情報処理学会の発表申込サイトに申し込みを完了してしまった。 原稿締切は2月上旬ということで十分に時間があるので、ちょっと気張って頑張ってみよう。 その後は1106研究室から会場に持って行く機材(パソコン5台、新楽器"Dodecahedron"、学部事務室から借用のカメラ2台と三脚2本、ケーブル等)を台車に積み上げたり、各パソコンに入っているデモ用パッチ類などの確認を済ませた。 明日にはたぶん雨が上がって、台車での運搬も楽になるだろう・・・という見立てである。
マインシュロス参加の卒業生は1期生と9期生がそれぞれ3人、さらにレクチャーには8期生とかも来てくれそうだ。 そしてもう一人、別のゼミ卒業生から「インフルで参加断念」というメイルが届いたところにゼミの吉田さんが1106にやって来て、ちょっとしたエアポケットのようなスランプ途絶からなんとか復帰で、明日も明後日もスタッフOK、卒制も頑張ろうという話になった。 ずっと水面下で心配していたのがとりあえず解決した、というのはとても嬉しいことである。
その後は「メディア数理造形演習」の学生2人とインスタレーション(音楽関係)の作戦会議を進めて、なかなか面白いネタの作品の可能性が見えてきた。 だいたいのフローチャートが描けたところで、来週までにRFIDを組み込む造形の試作と、ゲームの画面の試作を進めるということで早めに終了した。 こちらも来週以降、頑張って実現に向かっていくことになる。
・・・とここまで書いて帰宅しようとすると、なんと3階の秘書さんから電話があり、横山学長に加えて寒竹副学長もレクチャーに参加ということで、どうやらGoogleフォームは秘書さんが書き入れてくれていたのだ、と判明した。 なかなか凄いBIG2を前にすることになったが、これは望むところである。 ますます明日が楽しみになってきた。

2023年12月18日(月)

そして月曜日になった。 多くの人々の協力で、全てが「自分としてはこれ以上は出来ない」程度には順調に進んで、土日のイベントの全てが終了した(ワークショップは諸事情により1106で昼過ぎまでの半日に変更)。 昨日からレンダリングしていたMovieも無事に完成していて、さっそく2台のデジカメ写真、さらに参加者から届いた写真と共に フォトレポート のページとして全てまとめた。 ここは今後も、卒業生などからスナップ写真が届けば追加していこう。 久しぶりの新作初演ということで、 このページこのページ のそれぞれ一番下あたりの内容も追加した。

そして朝から、マルチメディア室に返却の機材を台車で持っていき、ついでに改造ジャミネータを1台、持ち帰って、事務局からもらった新聞紙の束を使って このように 3つの箱に梱包して、RAKASU PROJECT.さんのところに新楽器2台と改造ジャミネータが嫁いでいくことになった。 マインシュロスの後でりっせんちひろと熱唱して声が枯れ気味にもかかわらず、今日の午後はJoyJoyヒトカラで一人打ち上げである。

2023年12月19日(火)

昨日のJoyJoyヒトカラ打ち上げは、チェックインの段階で声が枯れていたので予約の6時間を5時間に変更しておそるおそるスタートしたが、結局そこそこ快調に57曲を完走できた。 やはりAmazonで欠かさず仕入れている漢方薬「響声破笛丸料」が効いているのだろうか。
ネットからは 心を読んでテキストに変換する"BrainGPT"が登場、実験の様子がムービーで確認可能 という(ちょっとだけ怪しい)情報が届き、 論文 もゲット出来た。 これは年末にでも読んでみることにしよう(読めるかどうかは不明)。
そして午前中には、「nagasm.org/1106」以下の全ディレクトリについて、「Webに置いていない情報だけ」を全てピックアップしてArchiveにまとめてバックアップしてから消去する、という地味ながら重要な作業を行った。 これは例えば、講義のテキストページで公開している情報だけでなく事務的/教務的な情報を格納したディレクトリがあったり、イベントのページで公開している情報の他に準備関係の情報を格納したディレクトリがあったりしていたのを除去するというものである。 今回のワークショップ参加者への「お土産」(僕がこれまでに開発してきた全てのソースコード類[1990〜2023])と同様に、いずれ「nagasm.org」の全内容を公開するために、内部情報とか個人情報を消すという慎重な作業なのだ。
情報処理学会 音楽情報科学研究会を支えられてきたみなさま、

ご無沙汰しています。
関学の片寄(第6代音楽情報科学研究会主査)です。

今年度、情報処理学会音楽情報科学研究会は30周年を迎えました。研究会設立における最大の貢献者平田圭二先生(初代
主査)が定年を迎えられます。また、任意団体時代を含めて、主著発表数おそらく最多を誇るであろう長嶋洋一先生も定年を
迎えられます。この30周年を迎えるにあたり、単なる祝賀の気持ちだけでなく、言葉として言い表し難い感慨深さを覚えます。

そこで、第139回MUS研究発表会では音楽情報科学研究会の歴史を振り返るイベントを計画させていただくことになりました。
コロナ明け久しぶりとなる懇親会も実施予定です。

日程:2024年3月9日(土)- 3月10日(日)
会場:公立はこだて未来大学(北海道函館市)
特別企画:3月9日(土) 「音楽情報科学研究会30周年記念イベント 初代主査 平田圭二先生 特別講演」
セッション終了後(夜から函館市内で)懇親会実施予定

音楽情報科学コミュニティを現在進行形で支えられる立場にある方、かつて、コミュニティを支えてこられた皆さんが、函館の地で
集い、親好を深めあい、語り合いを通じて新たな展望を開くきっかけとなれば、これ以上嬉しいことはありません。
少々、研究会からは足が遠のいているという方も、是非とも参加の検討を頂きますよう、よろしくお願いいたします。
そして、 Final Lecture/Workshop by YN にわざわざ来てくれた(マインシュロスまでご一緒)関西学院大の片寄さんからは「音楽情報科学研究会30周年記念イベントへのお誘い」という、上のような熱いメイルが届いた。 僕は何度も「運営委員」をやっていたので届いたようである。 これが届いてから函館行きを検討するのではちょっとしんどいが、最初から函館行きを(前泊と後泊とセットで)決めていたので、無問題である。
ちょっとスランプで停滞していたゼミ4回生の吉田さんもスケジュール調整のアポを入れてきて、年末年始から来年1月中旬の最終合評までを睨んで、怒涛のアポを確定させた。 これでは「基礎演習E」と「インタラクティブプロダクト演習」の支援学生のアポが入る余地がとても狭いものになるが、まぁ「早いもの勝ち」と規定しているので仕方ない。 最近の学生はタイパ重視なのか、かつてのように「とことん時間をかけて作り上げる」という学生がほぼ消えてしまったのも、ちょっと寂しい限りなのだ。

午後になって、昨日発送していた荷物が届いた、とRAKASU PROJECT.さんからのメイルが届いた。 サイズの関係で佐川急便だったので破壊を心配していたが、なんとか無事に届いて動いたらしい。 「ちょうど、静岡出身でポピュラーカルチャー学部助手の提坂さん(DJ名 isagen)[isagen-prod.tumblr.com]がやってきて興味を示されたので、演奏していただいたのを動画に撮りました」・「ペラミンのほうも組み立てました。Maxで制御することができました。分解するのがイヤなのでしばらくこのまま置いておきます」とのことで、上のように動画と写真も一緒だった。 新しい嫁ぎ先で、これからもぜひ活躍していって欲しい。

そして4-5限の「基礎演習E」では このように 一人のシステムが速攻で完成して造形に組み込むようにバトンタッチしたり、別の一人からは別の日のアポが届いたり、もう一人はかなり残念な進捗でちょっと実現が困難かも・・・という状態であると判明したりして終わった。 さて今後どのようになるのか、まぁハラハラしながらの年越しになるのはいつもの事なのだ。

2023年12月20日(水)

特任助手の藤石さんから「iPhoneの方にも写真データがありましたので共有いたします」と写真が届いたので、さっそく Final Lecture/Workshop by YN のページに追加したこの日は、あとラストまで2回というゼミの日で、2限のゼミだけでなく、3限にはM2・王さんのアポ(修了審査に向けて)と4-5限に吉田さんのアポ(卒制に向けて)がビッシリと入っている。

ネットニュースからは 日本最東端の「セイコーマート」はこんな店 という記事が紹介されていた。 僕は上の地図の「網走」までは2011年に 冬の北海道 の時に行っていて(そこから札幌での学会まで特急列車6時間)、パウダースノーを踏み締めたり流氷船「おーろら」に乗ったりした。 日本最北端には2017年(この年だけ海外に行かず)の 最北端ツアー で行っていた。 日本最南端(人が住んでいる島)には2009年の 9回目の沖縄 で波照間島に行って民宿「星空荘」に泊まっていた。 日本最西端には2012年の 13回目の沖縄 で与那国島に行って民宿「よしまる荘」に泊まっていた。 また、本州の並びでの最西端としては2012年の 春の五島列島 で五島列島・福江島に学会で行って、帰途には長崎も巡っていた。 つまり、東西南北の中でこの「東端」だけ、残っているのがなんとも悔しいので、いずれ行こうと虎視眈々と狙っているのだ。

そして2限のゼミは全員が集合して このように 進んだのだが、なんとM2・王さんのMacBookが立ち上がらないというトラブルに遭遇した。 昨日までは動いていたらしいのだが、1106に来ていつものようにMac用のACアダプタを繋いだものの立ち上がらず、上のような悲しい画面となった。 SMCリセットもPRAMリセットも駄目ということで、これが数日前のライヴ会場で起きなかったことは凄い幸運だったようである。 とりあえず下宿に帰って専用のACアダプタでトライすることにした(1106のものは電源容量がやや小さい)が、先行き不明である。 昨夜、修了審査のために作成した文書まで道連れになったとしたら、ちょっと大変だ。

タイトル
Embodied Sound in the Virtual

概要
筆者はこれまで、即興を中心とするライヴComputer Musicの領域で、生体情報センシング(筋電/脳波/呼吸など)による
「即興演奏の身体化」を一つのテーマとして追求してきた。1990年代後半から2000年頃に3世代にわたって開発してきた
筋電楽器"MiniBioMuse"シリーズは、友人のAtau Tanaka氏(Sensor Bandで有名)[1]がStanfordで開発した筋電楽器
"BIOMUSE"に触発されたもので、筆者の第3世代"MiniBioMuse-III"(世界各地で公演)は同氏からも賞賛され、その後も
ずっと交流を続けてきた。
本発表では、筆者が発表参加した国際会議"Audio Mostly 2023"(英国・エディンバラ)[2]のテーマ「Embodied Sound 
in the Virtual (バーチャルにおける身体化されたサウンド)」に関する2つの報告と共に議論してみたい。その第一は筆者が
Installation部門で採択された作品"Deep Space Game"(マルチチャンネル触覚/触感センサを用いたインタラクティブ・
サウンド・インスタレーション)の展示発表の場での参加者の特異なリアクションに関する考察であり、その第二はAtau Tanaka氏が
Music部門で採択された作品"Myogram Modular"での新しい筋電情報パフォーマンスのアプローチについての考察である。
[1]
https://www.musicainformatica.org/topics/sensorband.php
https://www.andrewhugill.com/thedigitalmusician/tanaka.html
[2]
https://audiomostly.com/2023/
上は1月下旬のJASMIM(日本音楽即興学会)大会に発表申し込みしたもので、 この日記のPart19 の「2023年9月8日(金)」のところにあったものの再録である。 CFPによれば「採否は大会実行委員会が審査します。結果の通知は12月中頃までを予定しています」とあったが20日になったので学会に「どうなっているの?」と問合せのメイルを出してみると、速攻で「このたびは、発表にご応募くださいまして、ありがとうございました。ご連絡が遅くなり、大変申し訳ございません。審査の結果、第15回大会にてご発表をいただけることになりましたので、お知らせいたします。発表スケジュールにつきましてはただいま最中調整を行っております。近日中にお知らせ致しますのでご了承ください」とのメイルが届いた。 「最終」を「最中」と間違えるなど慌てて対応したようだが、ようやくこれで本年度の残り2件の学会発表の予定が確定した。 こちらは応募の際の「概要」がプログラムに載るだけなので予稿執筆は不要であり、プレゼンも当然ながら即興で行うのだ。

午後になって届いたのは、「Still want to stay in touch?」という上のような、ちょっと寂しげな顔のメイルだった。 これは過去にも受け取ったことがあるが、MUSEコミュニティのメイルを届けているものの、リアクションが無くなった会員に対して「If you no longer wish to receive emails from us, please unsubscribe via the unsubscribe link below」というのを知らせている。 かつて この発表 で告発したように、かつてはOpen SourceだったMUSEがclosedにスタンスを変えたので、こちらもシカト体制になったのだが、ここで縁を切るほどではないので、このメイルは再び暖かく無視しつつ、今後も関連情報をゲットすることにした。
そして王さんがやってきたが、案の定、下宿のちょっと大きなACアダプタではMacBookが立ち上がる(専用のものは容量が大きい)と判明した。 そこでとりあえず帰宅したらバックアップをとることにして、来週の予備審査に向けてのPages文書の作戦会議を行った。

さらに吉田さんがやってきて、まず天板に「脚」を取り付けてみたが、USBケーブルの穴を開け忘れていて工房に戻ったり・・・とドタバタした。 しかし結局 このように 2種類の圧力センサによる実験へと進み、感度を考慮してセンサを決定し、実際にカップに水を注いで重量の変化を検出できることまで確認した。 RFIDカードについても過去の作品例から美味しくパッチをコピペで再利用して、明後日の金曜1限アポまでの作業に入ることとなった。 あれこれあれこれ進んだ1日で、年末になっていよいよ密度が上がってきた感じで、いいペースとなってきた。

2023年12月21日(木)

いよいよ大詰め、今年の講義日もあと2日となった。 例によって夜中に目覚めた時に、3月の音楽情報科学研究会での発表に向けて予稿を執筆するためのアイデアが浮かんできた。 ここに詳細を書く余裕がないのだが(なんせ今日はバスで出勤してきて、研究室に着いて30分というわずかな時間で1限の電子制御機器製作室に向かう必要あり)、キーワードだけメモしておくと「去年のSIGMUS発表プレゼンPDF」・「過去のNLP発表」・「1990年代のchaos」・「Gen発表」というあたりである。

Final Lecture/Workshop by YN のライヴに来ると言っていた、上のFranco Caspe氏は何故か会場に来なかったが、「I am really sorry I could not go to your performance, lamentably I sprained my ankle last week near Hamamatsu Castle and I have to rest for two weeks in total」(先週、浜松城の近くで足首を捻挫してしまい、2週間ほど休まなければならなくなった)とのメイルが届いた。 重傷でなくて何よりだったが、「来月にでも訪問したい」に対して「1月は超満杯なので2月上旬かも」と返信した。

そして1-2限の「インタラクティブプロダクト演習」では、ヤマハの非常勤講師から提供された「Keyboardの1オクターブ分」に学生がそれぞれ手を加えるという課題の合評があった。 その合間に触発されて検索したのが、僕が開発したKAWAIの初代・電子ピアノのPT200/PM100であり、ネットで検索すると、 取扱説明書 がKAWAIのサーバからゲット出来た。 「裏モード」の55種類はもちろん記述されていないが、「表モード」として6種類の音律が選択できるという仕様だった。 さらに このページ (バックアップは これ )の中にある「河合楽器」というタームを検索すると、上のような懐かしい写真が出てきた。 そして、もう売り切れだとは思うが こんなページ もあって、断捨離中なので購入しないものの(大阪からの送料が10万円ぐらいかかる)、下のような綺麗な写真をゲット出来てしまった。 なお、ページが文字化けした場合にはText Encodingを「Unicode」にすれば見える。

   

 

さらに、関連して「田中正平 純正律 鍵盤 画像」と検索した結果が以下のようなものであり、久しぶりにオクターブ26鍵という鍵盤を眺めることになった。 これはまぁ、弾けないのだ。(^_^;)

その後はデザイン学部教授会と大学院教授会があり(まぁ僕はもう発言しないmodeに入っているので出席者カウント要員)、1106に戻るともう17:30を過ぎていた。 今日はクルマでなくバスで出てきたが、デザイン学部教員の忘年会がマインシュロスの近くの Ocean Bistro とぅくとぅく というところで開催される・・・ということで、18時過ぎには出発の予定である。

2023年12月22日(金)

そして今年の講義最終日がやってきた。 アポなどで1限から5限までびっしりなので、今日も例外的にTKGの朝食を摂ってきた。 「インタラクティブプロダクト演習」に関連した的場先生からの連絡で、来年2月5日に講堂で『松武秀樹氏による「シンセサイザーの歴史」に関する無料のイベント(レクチャーとワークショップ)』の情報が公開された。 「4限に講堂で行うレクチャーでは、シンセサイザーの黎明期からの活動について、松武氏の所有するモーグIIIC等の歴史的なシンセサイザーも活用して説明していただきます。6限に講堂で行うワークショップでは、松武氏の指導の下で、参加者が小型のシンセサイザーによる音作りを体験することができます」とのことで、これがどうもMDW2024の「目玉」のようである。

このズラリと並んだモジュラーシンセの写真で思い出した風景が二つあった。 まず思い出したのは、アルスエレクトロニカでライヴ展示をしていたICMCの大御所Joe Paradisoである。 単に展示だけでなく、その場で即興的にパッチングをしている姿は印象的だった。 Sabbatical2004のページ から発掘してみたが、以下がその写真であり、動画は これ である。

もう一つは、2016年の Sabbatical2016 である。 ここ にまとめたように、2016年8月27日から10月2日まで37日間、Brussels(ベルギー)・Bordeaux(フランス)・Barcelona(スペイン)・Utreht(オランダ)・Yekatrinburg/Moscow(ロシア)・Vienna(オーストリア)と巡った6カ国7都市のツアーだったが、このうちユトレヒトのICMC2016の中の参加者ツアーとして、ホストのHCUのスタジオツアーに参加して、そこにローランドのモジュールシンセを発見していた。 以下がその写真の一部である。

午前の1限にはゼミ4回生・吉田さんのアポで色々と着実に進展(重さの変化として「微分」を活用)し、2限には基礎演習Eの1回生・鈴木さんのアポで このように 進めた。 当初は貯金箱(音が出る)でコイン投入を検出するのにマイクロスイッチを使う可能性を検討したが、なかなかコインでうまくON/OFFさせるのが困難ということで、フォトインタラプタで光学的に検出するシステムに変更した。 新年明けまで、鈴木さんは造形とサウンドの部分を進めるとして、僕は初めて使う(研究室の部品棚に在庫発見)SHARPのGP1S15というフォトインタラプタの実験(と既存のArduinoスケッチの微改良)を進めることになった。

上は、この日記の昨日の冒頭付近にメモしていたものだが、目立たないのでここで箇条書きで再録した。 3月の音楽情報科学研究会での発表予稿は、「制限ナシ」を逆手にとって、これらをサーベイしつつじっくりと書くという作戦なのだ。 そして午後はどたばたと このように 進んで、今年最後の講義日は終わった。 まだまだ年末まで予定は満杯である。

2023年12月23日(土)

ネットニュースで「Appleは大規模言語モデルをiPhone上でローカルに動作させることを目指している」という以下の記事に目が止まった。 さすがApple、目の付け所が違うし、ArmでCPU/GPUを内製化している方向性とも合致するし、実際にやって行くだろう。 日本の全メーカはもちろんだが、GoogleやMicrosoftにもちょっと出来ないことだ。 ここ に記事があり、さっそく 論文 をゲットしてプリントした。 これは来週の東北旅行の新幹線の中で眺めることにした。
Appleの研究者が「LLM in a flash: Efficient Large Language Model Inference with Limited Memory」と題した論文をプレプリントサーバー
のarXivに公開しました。この論文では「メモリが限られたデバイス上で大規模言語モデル(LLM)の推論を効果的に行う道を開く解決策」、すなわち
iPhoneなどのデバイス上でLLMを動作させるための技術が示されており、Appleは将来的にiPhone上でLLMを動作させることを目指していると
考えられます。 

明日にJoyJoyヒトカラの予定があるだけのこの日はまず、昨日のアポで学生から引き受けた宿題の「フォトインタラプタでコイン通過を検出して4種類のサウンドファイルからrandomに鳴らす」というシステムの続きを製作して、無事に動作までを確認した。 過去に支援した学生作品のArduinoスケッチがあるので、手探りで新規開発するよりもだいぶ簡単に仕上がってしまうのが面白い。 あとは学生の造形部分(外見だけでなく、コイン投入口から確実にコインがフォトインタラプタを通過するまでのガイド部分)が勝負であり、さらに選択されるサウンドによって「面白さ」・「意外性」の演出をいかに行うか、という勝負になるのだ。
そして残りの時間は、厖大な「過去の発掘」を伴う作業として、音楽情報科学研究会の予稿の執筆(の準備)に取り掛かった。 これは年末年始、そして1月一杯、合間にはずっと続けることになりそうだ。

2023年12月29日(金)

2023年最終日の1106である。 火曜日の午後にはM2・王さんの修了審査の前に2人の副査にも来てもらって「予備審査」としてプレゼンを行って、1月中旬の本審査のための準備は整った。 ミニライヴまでは問題なかった王さんのMaxBookが起動しなくなって焦ったものの、ミニライヴの時に僕のMacBookにバックアップしていたMax8パッチによって、プレゼンのためのスクリーンショットやデモ動作が出来たのは不幸中の幸いだった。

そして一昨日と昨日は、新幹線大好きな孫と一緒の1泊旅行として、 このように 宮城の鳴子温泉に行ってきた。 仙台で牛タンを食べて、鳴子温泉ではちゃんとホテルから徒歩数分のスナックに行って、息子と絶唱してきた。

これで今月の成果としては上のようになった。 これ以前の情報は、 この日記のPart19 の「2023年11月27日(月)」のところから辿っていける。 乗り鉄の記録 にも忘れないうちにと追記した。 年末年始はいつもと同じで、今年も「笑ってはいけない」が無いので、短期間レンタルしたWiFiで「ももいろ紅白」の予定である。

2024年1月5日(金)

去年の最後が金曜日だったが、今日は新年になってまたまた金曜日である。 なかなか激動の1週間とも言えるが、 東北旅行 (隠しページあり) に行って孫を正しい姿勢で抱え上げていなかった後遺症で、2日後あたりから腰痛が始まって、年末年始をまたいで今日になってもまだまだ痛い。 日頃は「痛み」に縁がなく痛みに弱い僕は、何かにつけて腰痛のたびに「イタタタ・・・」と声を出すので家族は呆れている。 そして元日には能登半島沖大地震に驚き(浜松の自宅もかなり揺れた)、翌日には羽田空港のJAL機の衝突事故にまた驚いた。
そんな中、昨日から このように ゼミの吉田さんが卒制のために1106にやって来てあれこれ進めたり、院生・M2王さんは修了審査の「予備審査」を受けて「修了制作説明資料」の改訂をするために僕と毎日のようにメイルを行き来させて、遂に このような (まだ非公開) プレゼンを完成させた。 これで今月中旬の修了審査に向けて万全の準備が完了である。 今日予定の王さんアポは、吉田さんアポに合流することになった。 明日には予約していたJoyJoyヒトカラの予定であり、来週にはこれも予約していた白内障手術(→その週はずっとお休み)となる。

そして年末から開始して、自宅ではノータッチだったものの構想(妄想)がぐんぐん拡大して執筆がいきなり佳境になっているのは、3月の音楽情報科学研究会での発表予稿(分量制限ナシ)である。 今朝(昨日の夕方までの執筆)の段階で、文字原稿が11200字、これに加えて末尾の「参考文献URL」が304件(25600字)となっているが、まだまだこれでイントロ部分に過ぎないのだ。 そして今朝、起床する瞬間に思いついたアイデアで、この予稿の分量がさらに倍増しそうな予感を持ちつつ研究室に出てきて、さっそく 去年2月の音情研 の発表(オンライン)で使ったプレゼンを1ページ4シートに圧縮した プレゼンシート(133MB) を作ってみた。

ところが今日、ICMAから1本のメイルが届いていて、なんとこれが ICMC2024のcfp だった。 もう今年からは旅費を出すスポンサーがいないと最初から諦めていたのだが、なんと「ICMC2024 SEOUL」とあった。 ソウルと言えば、 海外渡航歴 から調べてみると、上のように過去に4回行っていたが、日本で韓流ブームになるとあまり食指が動かず疎遠になっていた。 ICMCといえば 2016年のツアー で発表参加したオランダ・ユトレヒトでのICMC2016以来の久しぶりのICMCであり、これがお隣の韓国で開催されるとあれば、これは自費参加としても応募しない手はないのだ。 ちょうど作品としても、この12月に初演した新作があり、さらに今回執筆している音楽情報科学研究会での発表はこの作品のメイキングなので、MusicセッションだけでなくPaperセッションにも応募できる。 そして去年のAM2023のインスタレーション作品部門で採択されて展示発表してきた作品をICMC2024のインスタレーション部門に応募する、というトリプル応募までが可能なのだった。

そんな執筆の準備と共にネットニュース(5ch)のチェックをしていると、「伝説のバンド、サディスティック・ミカ・バンドとは?」という記事に関連して、「黒船」( この日記のPart17 の「2023年4月14日(金)」のところを参照)を出す前の1975年のロンドンでの放送という こんな動画 というリンクに出会うこととなり、思わず大音量で鑑賞してしまった。 いやー、懐かしい、素晴らしい(^_^)。 そしてさらに関連リンクというのか、1985年の こんな動画 にも行き着いてしまった。 いやはやまったく、5ちゃんねるもYouTubeも凄いもんだ。

そして午後には、ゼミ吉田さんの制作の続きにM2・王さんも加わって、 このように 3人でMaxプログラミングの難所(どこかにバグあり)に悩む・・・という幸せな時間に没頭した。 最後にはなんとか所望の動作に近付いたところで終了となり、来週月曜に続きということになった。 あれこれ充実しつつ、怒涛の2024年がいよいよ始まった。

2024年1月7日(日)

昨日のJoyJoyヒトカラは腰痛にもめげずに6時間で57曲を完走した。 世間は3連休のようだが今日も出てきて昨日の続きである。 ネットからは「高画質AI生成デモンストレーション(midjourney + stable video diffusion + tpaz ai)」という こんな動画 をゲットしたが、なんだかやはり不自然である。 AIは不自然なのだ。

そして昨日からの続きで執筆した音楽情報科学研究会の予稿は、文字原稿で16300文字、「参考文献/URL」は542件(47700文字)にもなって、A4サイズのPagesに貼り込んだら文字だけ(図ナシ)でもう16ページになったが、ようやくここから本論というところである。 研究室ページからはメイキングの このページ を発掘し、改造の元になった教材も上のように検索できた。 いよいよ執筆はここから、新楽器と「新作」のメイキングに進んでいくのだ。

2024年1月8日(月)

  

「安倍派・池田佳隆衆院議員の関係先捜索前に記録媒体が破壊 証拠隠滅か」というニュースが流れたこの日、「池田 逮捕 ドリル」で検索すると上のようにネット上では「ドリル」の文字が躍っていた。 セキュリティ上、ソフト的にHDDのデータを消去するという手法には限界があって物理的に破壊するのが正しい、という事実を身をもって世間に知らしめた小渕優子氏の功績は、政治的のみならず情報工学的にも非常に大きなものがある。

そして午前から午後まで、ゼミ吉田さんと このように 卒制の追い込みを進めて、いい感じにコーヒー抽出のセンシングが実現してきた。 さらに「蒸らし時間」と「トータル時間」というパラメータ、そして産地の異なるコーヒー豆に対応して、流れる音楽もその「味わい」が変化する・・・という部分は、明日から1週間の僕のお休み期間に作り上げることになった。 これは十分な進展であり、来週のゼミでは、皆んなにそのコーヒー(と淹れ方に応じた音楽)を賞味してもらうのだ。

2024年1月11日(木)

上の写真は4年半前、 この日記のPart2 の「2019年8月4日(日)」にあった写真であり、場所が研究室でなく自宅であるもの、現在の僕の姿もほぼこの状態にある。 その日記に書かれた状況と現在の状況は版で押したように同等なので、該当部分をコピペして(曜日とかだけ修正して)記述すると以下のようになる。

火曜は眼科に行って白内障手術を受けた。昨日の水曜には再び朝イチで眼科の術後検診に行ったが、快調に見えるようになった。 そして今日も、朝イチで「首から下シャワー」と「水のいらないシャンプー」のお陰で、ぼちぼち快適である。 全国の受験生はこの週末が共通テストだが、この寒さの中、頑張って欲しい。
上の写真は、白濁した水晶体を砕いて除去したところに入れた眼内レンズの仕様である。 手術から3日間は抗生物質を飲み、1週間は上のような保護メガネをかけ(運転時以外)、1ヶ月は3種類の点眼薬(抗菌剤・ステロイド・抗炎症剤)を毎日4回、きちんきちんと点眼する必要があり、シャワー/洗顔解禁まであと3日である。 明日にも術後検診、術後1週間の来週火曜日にも検診・・・と今月中はぼちぼち検診も続くが、まぁ白内障なんてこんなものだろう。 扁桃腺を取った時には全身麻酔で記憶が無いが、麻酔点眼薬だけで完全に意識がある状態での手術というのは、まぁ面白いものだった。 眼内検査装置が女性の合成音声で「スタートします」みたいな事を英語で言うと、その後は変態的テルミンみたいな非音楽的ピッチの連続音が鳴っていて、果たしてこれはどんなセンサ情報に対してピッチをマッピングしているのかな・・・などと考えていたら15分程度で終わってしまった。
というわけで、今回は振休や有休を駆使して全く大学に行かず、財務室から借用したWiFiと共に完全に自宅でのお仕事と決めた。 先週からの続きで執筆した音楽情報科学研究会の予稿は今朝の段階で、文字原稿で22000文字、「参考文献/URL」は602件(52000文字)にもなって、A4サイズのPagesに貼り込んだら、以下のような懐かしい図(発掘して再編集)を含めて19ページになった。 今日はここから作業を開始して、出来れば原稿を完成させてみよう・・・という意気込みなのだ。
ついでにちょっと実験してみたが、3月末になったら 1106研究室ページ は、全てのリンクが消えて こんな感じ になる、というのも確認できた。 この改訂には1分ぐらいしかかからないので、簡単なのだった。

今回は遂にAbemaが本性を見せてきて「プレミアム会員だけ見れる」となったので、新年最初の王将戦(藤井vs菅井)はスルーして後日に棋譜を見ただけだったのだが、『今回の王将戦第1局では、大田原市などが企画した「OH! SHOW TIME(オウ・ショウ・タイム)」というイベントの参加者5人が封じ手の開封を見学した。5人は対局場に入室し、封じ手が開封され藤井と菅井が対局を再開する様子を見守った。その後、佐藤紳哉七段の大盤解説を聞きながら、藤井と同じおやつや昼食を食べたり、終局後の感想戦の見学をしたりしたという。その他、直筆の揮毫(きごう)色紙のプレゼントなど様々な特典もあり、日帰りにもかかわらず参加費は1人30万円で、チケットは即完売したという。藤井の人気にあやかった「新商法」は、一体どこまで発展するのだろう』とのニュースに、僕にとって「自腹で30万円」というのは可能か?? とフト考え込んでしまった。
2011年、かつて浜松で名人戦(永世名人vs永世名人)があった時には、 このように 初めてコンコルドに出かけて「大盤解説会」というのに出てみた。 羽生・森内の揮毫のある扇子(下)も購入したが、こんなのは微々たる参加費だった。 今回の王将戦の前夜祭(参加費2千円)は700人が参加し、大盤解説会は昼食付きで4千円だったようだが、過去には高槻の前夜祭が参加費1万3千円だったりした。 将棋会館の建て替えなどのために将棋連盟が藤井効果で最大限に稼ごうというのは分かるが、なかなか敷居は高い。

僕が自腹で大金を注ぎ込んだといえば、あまり思い出したくない2014年の 欧州ツアー でそれは起きた。 あまりに恥ずかしいのと出張中は忘れていたいので、道中、綴っていた Max6日記 (4) にも書いていなかったが、ここで僕は強烈な凡ミスを犯していた。 出張の経費はSUACの旅費だったのだが、実は前泊の東横インからセントレアに行って成田へのフライトに乗ろう(バゲージを預けよう)としたカウンターで告げられて判明したのは、僕のチケットのフライトは「既に前日に飛んでしまっていた(^_^;)」という事実だった。 つまり旅程を組んだ時に、先にフライトのチケットを予約して、その後に前泊のホテルを予約したあたりで、1日、自分の中のスケジュールがズレていたという事である。 そこでしばし悩んで、調べてもらうとその日のフライトが空いていたということで、自腹で当日に往路の「ノーマル(割り引きの無い)航空券」というのを初めて購入して、ホテルには「初日だけキャンセルするけど1日遅れで行きます」とメイルして、その後は復路まで計画の通りに進める・・・という出張になったのだった。 事前に「早割」で購入したチケット(往復)とほぼ同額の行き(片道)チケットは、たしか23万円ぐらいだった。
それ以外の出張でない自腹旅行としては、Sabbatical2016 の翌年だけSUACでの海外出張がスキップした(特別研究費の申請に外れた)ので、 初めての最北端 として稚内・礼文島・利尻島に行ってきた。 ただしこれは7泊8日といっても総額で10万円台程度なので、やはり間近に王将戦を満喫できるといっても、僕には日帰りイベントに30万円を投入する甲斐性は無い・・・と実感できた。

そして遂に、午前から午後まで数時間かかって、予稿が このように 完成して、とりあえず気合いで学会に送ってしまった。 どうせこれから何度も見直してはバグを発見して再度・・・となるのだが、まずは区切りまでやっつけた、というのが大きい。
さらにこのSIGMUS予稿完成を受けて気付いたのは、もう来週末だという日本音楽即興学会大会についてである。 何も会員MLに案内が来なかったものの、学会ページに行ってみるとシレッと「プログラム」が掲載されていて、僕の発表は2日目の午後である、と判明した。 このプレゼンについて、何も着手していなかった事に気付いたので、明日にはこの作業に取り組むことになった。 いつもプログラム決定の連絡を受けてイベントドリブンでプレゼン準備を開始するので、これはまぁ、仕方ないのだ。

2024年1月12日(金)

ということで、朝イチで今日は車に乗って(保護眼鏡を運転時にだけ自分の眼鏡に掛け替える)眼科に行き、順調な術後経過を確認して帰宅した。 日本音楽即興学会大会のプログラムは上のようなものであり、今日はまずはこの準備から・・・と思っていたが、SUAC事務局から以下のようなメイルが届いたので、サッと30分ほどで片付けたり、さらに音楽情報科学研究会の発表募集の続報が再び届いて(申し込みが少ないのだろうか・・・)「懇親会」に参加申し込みしたり、とあれこれ足を引っ張られた。 それでも何とか、プレゼンのための動画を7本ほど用意(2本はちょっと編集して書き出したり)した。 現地にPAW-eightを持参することもなく、動画を見せて済まそうという魂胆である。

本学広報誌「碧い風」への寄稿のお願いがあり、ご連絡いたしました。
本学では、主に後援会(保護者)・同窓会(卒業生)向けに広報誌を発行しています。
現在、春号(3月発行)の編集を進めておりますが、春号では例年、ご退任される教員の皆様よりご挨拶を兼ねたメッセージをいただいております。
つきましては、下記の要領にしたがって、ご作成をお願いいたします。
【メッセージ文字数】 310文字程度
【思い出の写真】1枚(画像データ)
【ご提出方法】 メールにて企画室◆◆までご送付ください。
【ご提出期限】 1月26日(金)18:00
【参考】 過去の広報誌は「デジタルアーカイブサイト」よりご覧いただけます。
そして午後には、昨日、情報処理学会に送った 予稿 を再度、パソコン画面ではあるもののじっくりと見直して(本当は「紙」に印刷するといいのだがずっと自宅なので出来ない)、バグの修正などに取り組んだ。 明日の午前には孫と「いちご狩り」に行く予定が入り、午後はまたまたJoyJoyという予定である。

2024年1月14日(日)

共通テストの2日目であるが、監督業務のない僕は「お仕事三昧」の一日である。 昨日は午前に孫と「いちご狩り」に行き(下のように保護眼鏡を着用)、午後にはJoyJoyヒトカラで5時間半でちょっと強めの59曲を完走したが、今日は心なしか声が疲れている(^_^;)。

その昨日のヒトカラ中に思い付いたのが「湯治」である。 毎年、「リフレッシュ休暇」とか「入試業務の振替休日」などを先に入れると毎年40日の有給休暇をほぼ全て捨て続けてきたので、この年度末は初めて2月から3月に出張や入試などの予定以外の全ての日に「有休」を入れてみる予定だが、その3月下旬あたりに、ぼーーーーーーっと「途絶期間」を持つ、というアイデアを思い付いた。 思い返せば1987年頃から34年間ほどずっと、常にメイルやWebで世界と繋がってきた僕が、果たして「1週間とか10日間、インターネットもメイルも途絶した生活」というのが出来るのかどうか不明だが、これぞ真の「断捨離」だろう。 そこで以下のようなページのリンクをメモして、ちょっとした合間に検討してみることにした。

これまで、自宅を離れて長期に滞在した記録としては、 Sabbatical2004(58日間)とか、 Sabbatical2016(37日間)とか、 欧州ツアー2001(21日間)とか、 欧州ツアー2018(19日間)とか、 欧州ツアー2007(18日間)とか、 欧州ツアー2005(15日間)とか、 欧州ツアー2013(14日間)とか、 欧州ツアー2012(13日間)とか、 欧州ツアー2014(12日間)とかがあるが、国内ではそんな長期の旅行は無かった。 去年末に行った 鳴子温泉 のゆったり感がまだ残っているので、ちょっと検討してみよう。
王将戦の第3局(27、28日)を開催する島根県大田市の「さんべ荘」がペア1泊80万円(税込み)の観戦ツアーを実施する。対局の初日に
参加するコース(26、27日)と2日目に参加するコース(27、28日)があり、それぞれ1組。観戦ツアーの目玉は、初日は初手、2日目は
封じ手開封を対局室で見学できること。「迫力のある特別な緊張感を間近で感じていただけたら」とした。参加特典として対局者と同じ
メニューの食事を味わえるほか、両対局者の直筆揮毫(きごう)色紙、第73期王将戦記念扇子、地元特産品もプレゼントされる。
王将戦に関するニュースとしては、さらに別格に高額の上のような情報が届いた。 うーーむ、これはやはり、僕は食指が動かないなぁ。
そして上記「湯治」の各サイトを眺めて比べたり、週末の東京行きの出張申請を出したり、「NHK杯」の「羽生vs永瀬」戦(解説:増田)を見たり、1週間ぶりにMartinを弾いたりして、最後はAbemaで「朝日杯」準々決勝の「藤井vs増田」戦の素晴らしい秒読み激戦を堪能して一日が終わった。
明日の朝には洗髪洗顔が解禁となり、明後日は保護眼鏡着用最終日で、午後に帰宅してから眼科にバスで行って(散瞳検査のため)、あと1ヶ月ほどは予後の点眼(3種類一日4回)があるものの、これにて白内障手術シリーズも完了となる。 年末年始などを除けば火曜日から土曜日まで5日間、自宅で過ごしたというのもおそらく相当に久しぶりなのだが、とりあえず通常ペースに戻ってきた感じである。

2024年1月15日(月)

・・・これは参った。 朝イチで届いてきたのは、以下のような案内だった。 卒業生(4期生)の海老名さんから「2月18日の14-16時を空けておいて」と依頼されて、「卒業生の謎企画(学食)」と名付けて予定に入れていたのだが、まさかこんな事になっているとは(^_^;)。 「学食」というので、休日の学内施設利用の予約とか準備/撤収とか大丈夫なの?と問い合わせていたものの「何とかなる」という回答だったが、まさか去年退官した宮田先生をリモート利用するとは、流石の連中である。 これはどうにも逃げようがないので、腹を括って出るしかない。

昨日の夕方に、デザイン学部教員に宛てて「個人用水琴窟の引き取り手を募集します」というメイルを出していたのだが、一番乗りとして建築領域のの岩崎先生が手を上げて、1106研究室に来て、無事に抱えて持っていってくれた。 1106研究室で12年間、いい音を鳴らしてくれていた この水琴窟 は、無事に嫁いでいってくれた。 そして、1106研究室にいる間は常に響いていたこの水琴窟の音が無くなってみると、空調の無粋な音だけが聞こえる研究室というのが12年ぶりに出現したが、これが結構、寂しいものであると判明した。 この寂しさに慣れる頃には、もう退去である。

ここでフト思い付いてこれから先の「お仕事」などを書き出してみると、上のようにもう数えるほどになっていた。 これを受けて学部事務室に「有休」をドッと33日分ほど提出したところで、学内あれこれ事務的メイルを出したりAmazonビジネスアカウント抹消を依頼したりして、あっという間に学生アポの2限になった。 無事に事務局に依頼した会計システム権限移譲も済んで、本年度の残りのMDW会計担当からも外れることが確定した。
浜松 09:17 → 10:35 品川 新幹線ひかり640号・東京行 4駅
品川 11:15 → 12:44 水戸 特急ときわ59号・勝田行 7駅
水戸 13:15 → 16:26 郡山 水郡線・郡山行 40駅
郡山 16:57 → 17:39 仙台 新幹線やまびこ67号・盛岡行 3駅

仙台 09:25 → 10:14 石巻 仙石東北ライン特別快速・石巻行 4駅
石巻 10:36 → 10:55 前谷地 石巻線・小牛田行 4駅
前谷地 10:59 → 11:21 柳津 気仙沼線・柳津行 5駅
柳津 11:34 → 13:23 気仙沼 気仙沼線BRT・気仙沼行 23駅
気仙沼 14:21 → 15:40 一ノ関 大船渡線・一ノ関行 13駅
一ノ関 16:27 → 17:17 花巻 東北本線・盛岡行 10駅
花巻駅 17:25 → 17:55 大沢温泉 花巻南温泉峡シャトルバス

大沢温泉 9:57 → 10:45 新花巻駅 花巻南温泉峡シャトルバス
新花巻 11:20 → 12:22 仙台 新幹線やまびこ58号・東京行 6駅
仙台 12:40 → 13:59 原ノ町 常磐線・原ノ町行 17駅
原ノ町 14:08 → 15:29 いわき 常磐線・水戸行 17駅
いわき 16:18 → 18:52 品川 特急ひたち22号・品川行 12駅
品川 19:10 → 20:27 浜松 新幹線ひかり659号・新大阪行 4駅
さらに昨日のリストを眺めていて、遂に「岩手県 大沢温泉 自炊部・湯治屋」というキーワードから、有休消化期間の後半に「湯治1週間」という予定を計画してみた。 そして「宿」が決まったので、次には往路と復路の寄り道を検討して、花巻ということはやはり仙台で前泊(→arpeggio)、などと旅程を組み立てていった。 すると往路も復路も、「乗り鉄」魂に気合いが入って、上のような旅程となった。 ちょっと往路の花巻駅の乗り継ぎだけギリギリだが、ここは気合いなのだ。 「ココロ」としては、往路の仙台までの途中に「水郡線の制覇」という未踏のルートがあり、高校時代に水戸〜常陸津田を往復していただけなので、「その先」を端まで極めたい。 1泊して仙台から花巻までは、「BRT気仙沼線」に乗ることにしたが、「BRT大船渡線」までを全て乗るのはどうやっても不可能だったので、まぁ仕方ない。 帰路でも、かつて水戸から仙台まで鈍行で制覇していたものの、フクシマ原発の横を通過するルートが必須なのだった。

  

  

そして午前から午後まで、「基礎演習E」の1回生・杉山さんと、「卒制」のゼミ・吉田さんのそれぞれが このように 作品制作を進めて、だいぶいい感じに仕上がってきた。 杉山さんはもう動画記録に進めるステージであり、吉田さんは明後日のゼミで皆んなの評価を受けるところまで進めそうだ。

2024年1月16日(火)

今日は午前中に学生のアポも入らず、4-5限の「基礎演習E」の途中で帰宅して白内障手術後1週間検診(瞳孔を開く)に行くために有休としている。 お仕事の合間に進める作業として、研究室ページと個人ページのそれぞれの冒頭タイトル部分に名前と「2000年4月」などのタイムスタンプを入れる、という膨大なやつが判明しているので、午前中はそれを遅々として進めていくことにした。
ちなみに 1106研究室ページ に置いている スケジュール は、3月31日までとなっているが、この続きを自分のためのメモとして確保するために、別の場所(マル秘)にもこのコピーを置いて、4月1日以降の予定についてはそちらにだけ追記することにした。
■SUAC 1106研究室 長嶋洋一スケジュール■ http://nagasm.org/1106/schedule.html

基本的には何時でも誰でも研究室への訪問を歓迎しますが、下記をチェックの上で事前にアポ
([nagasm@suac.ac.jp]にメイル、または内線電話6215)を取ってからおいで下さい。下記に予定の
ある日時は、1106研究室は施錠されて不在、あるいは既にアポが入っていて使用中と思って下さい。
なお、予定のない時には必ず在室している、という事ではありません。
スケジュールについては、先にアポの入ったところには後から予定を入れないという「早い者勝ち」
ルールが基本原則です。朝はたいてい07:30頃には在室していますがアポは9時から受け付けます。
晩は特に何もなければ18:00頃には帰ってメイルします。土日も作曲や研究のためによく出て
きています。ちなみに自宅にはネットもPCも無いので夜に届いたメイルは翌朝に読むことになります。 

2024.01.16(火) 4-5限 「基礎演習E」 13
2024.01.16(火) 14:45〜15:05 
2024.01.16(火) 15:05〜15:25 
2024.01.16(火) 15:30〜 不在 術後検診(散瞳)
2024.01.17(水) 1限 ゼミ吉田アポ
2024.01.17(水) 2限 ゼミ
2024.01.17(水) 4限 審査準備
2024.01.17(水) 5限 修了審査(1106)
2024.01.18(木) 修士論文等審査判定結果提出期限(主査→教務学生室)
2024.01.18(木) 1-2限 「インタラクティブプロダクト演習」 13
2024.01.18(木) 09:20〜10:00 小野山
2024.01.18(木) 10:00〜10:40 
2024.01.18(木) 10:40〜11:20 
2024.01.18(木) 11:20〜12:00 
2024.01.18(木) 3限 ゼミ吉田アポ
2024.01.18(木) 4限 鈴木アポ(基礎E)
2024.01.18(木) 5限 森島アポ(基礎E)
2024.01.18(木) 留守番
2024.01.19(金) 1限 丸山アポ(基礎E)
2024.01.19(金) 2限 鈴木アポ(基礎E)
2024.01.19(金) 3限 ゼミ吉田アポ
2024.01.19(金) 4-5限 「メディア数理造形演習」 13
2024.01.19(金) 17時 財務室WIFi借用
2024.01.20(土) 日本音楽即興学会第15回大会(八王子市学園都市センター)
2024.01.21(日) 日本音楽即興学会第15回大会(八王子市学園都市センター)

2024.01.22(月) 有休
2024.01.22(月) 13時 財務室WiFi返却
2024.01.22(月) 14:30〜 通院2件
2024.01.23(火) 2限 ゼミ吉田アポ
2024.01.23(火) 3限 ゼミ吉田アポ
2024.01.23(火) 4-5限 「基礎演習E」 14
2024.01.23(火) 14:50〜15:30 小嶋
2024.01.23(火) 15:35〜16:15 荒木
2024.01.23(火) 16:20〜17:00 森島
2024.01.23(火) 17:05〜17:45 丸山
2024.01.24(水) 1限 丸山アポ(基礎E)
2024.01.24(水) 2-5限 「卒業制作」 最終合評 378
2024.01.25(木) 1-2限 「インタラクティブプロダクト演習」 14
2024.01.25(木) 09:20〜10:00 小野山
2024.01.25(木) 10:00〜10:40 
2024.01.25(木) 10:40〜11:20 
2024.01.25(木) 11:20〜12:00 
2024.01.25(木) 4限 デザイン学部教授会
2024.01.25(木) その後 大学院教授会
2024.01.26(金) バス出勤
2024.01.26(金) 4-5限 「メディア数理造形演習」 14
2024.01.26(金) 18:20-21:20 某会
2024.01.27(土) 
2024.01.28(日) 

2024.01.29(月) 
2024.01.30(火) 4-5限 「基礎演習E」 15 最終発表
2024.01.31(水) 2-5限 「総合演習I」 最終合評
2024.02.01(木) 1-2限 「インタラクティブプロダクト演習」 15 発表会 407
2024.02.01(木) 16:00〜 不在
2024.02.02(金) 4-5限 「メディア数理造形演習」 15
2024.02.03(土) 大学院入試待機要員
2024.02.04(日) 

2024.02.05(月) 振休(2/3)
2024.02.05(月) 4限 松武秀樹氏レクチャー(講堂)
2024.02.06(火) 修士最終発表会
2024.02.07(水) 有休消化期間開始
2024.02.07(水) バス出勤
2024.02.07(水) 12:00 OG晴那来訪 → 午後不在
2024.02.08(木) 有休
2024.02.09(金) 有休
2024.02.10(土) 
2024.02.11(日) 

2024.02.12(月) 有休
2024.02.13(火) 卒展開始
2024.02.13(火) 有休
2024.02.14(水) 有休
2024.02.15(木) 有休
2024.02.16(金) 有休
2024.02.17(土) 
2024.02.18(日) バス出勤
2024.02.18(日) 14時 卒業生の謎企画(学食)

2024.02.19(月) 卒展終了
2024.02.19(月) 有休
2024.02.20(火) 有休
2024.02.21(水) 有休
2024.02.22(木) 有休
2024.02.23(金) 祝日
2024.02.24(土) 復活の呪文
2024.02.25(日) 前期入試

2024.02.26(月) 前期入試
2024.02.27(火) 有休
2024.02.28(水) 有休
2024.02.29(木) 有休
2024.03.01(金) 有休
2024.03.02(土) 
2024.03.03(日) SUAC全学停電(;_;)

2024.03.04(月) 有休
2024.03.05(火) 有休
2024.03.05(火) 映像表現・芸術科学フォーラム(東京工科大学八王子キャンパス)
2024.03.06(水) 有休
2024.03.07(木) 出勤 研究室引渡連絡
2024.03.07(木) 15時 財務室WIFi借用
2024.03.08(金) 出張出発(浜松→函館)
2024.03.09(土) 情報処理学会音楽情報科学研究会(はこだて未来大)
2024.03.10(日) 情報処理学会音楽情報科学研究会(はこだて未来大)

2024.03.11(月) 出張帰着(函館→浜松)
2024.03.12(火) 後期入試
2024.03.12(火) 12時 財務室WIFi返却
2024.03.13(水) 有休
2024.03.13(水) 午前 通院(眼科)
2024.03.14(木) 有休
2024.03.15(金) 有休
2024.03.15(金) 電子情報通信学会スマートインフォメディアシステム研究会(神奈川工科大学)
2024.03.15(金) HP閉鎖 http://nagasm.org/1106/index.html
2024.03.15(金) 卒業式
2024.03.16(土) 
2024.03.17(日) 情報処理学会 エンタテインメントコンピューティング研究会(京都)

2024.03.18(月) 有休
2024.03.18(月) 情報処理学会 エンタテインメントコンピューティング研究会(京都)
2024.03.19(火) 有休
2024.03.19(火) 情報処理学会 エンタテインメントコンピューティング研究会(京都)
2024.03.20(水) 祝日
2024.03.21(木) 有休
2024.03.22(金) 有休
2024.03.23(土) 
2024.03.24(日) 

2024.03.25(月) 有休
2024.03.26(火) 有休
2024.03.27(水) 有休
2024.03.28(木) 有休
2024.03.29(金) 有休消化期間終了
2024.03.30(土) 
2024.03.31(日) 
僕の「スケジュール」は、新たな予定を追記すると共に、その日が過ぎればどんどん消していってしまうので、自分の過去については「知らない(忘却の彼方)」という過去を振り返らない」スタンスの人生なのだ。 そこで今朝の時点での スケジュール を、記録としてとりあえず上に置いておくことにした。 ダミー(実際には行かない)の項目があったりして色々だが、昨日、計33日分の有給休暇を申請したので、後半はなかなか壮観である。 これが日々、上から刻々と消えていって、最後には このリンク は「空白」ないし「Not Found」になるのだ。 ちなみに昨日、作成/予約した「湯治ツアー」が上の有休消化期間のどこに位置しているかは、この旅行中(魂の浄化期間。現在のところはパソコンも持参しない覚悟)は世間と途絶していたいので、秘密である。

ネットニュースからは、ちょうどタイムリーというのか、上のようないい感じの温泉街のような風景写真が届いた。 「湯治」旅を考えている僕にはピッタリだったのだが、ここで驚いたのが、これは日光鬼怒川温泉でも箱根温泉でもなく、なんとペルーのマチュピチュ村の風景だったのだ。 「このマチュピチュ村を作ったのは日本人の野内与吉さん。福島県の裕福な農家に生まれ育った彼は、海外で成功したいという夢を抱き1917年に契約移民としてペルーへ渡り、マチュピチュの鉄道建設に携わり、村に発電所やホテルをつくり、村の発展に大いに貢献しました。そして現地の村人の信頼を得て、初代村長になったそうです」とのことで、なるほど事情は納得したものの、いやいや、まず完全に日本の温泉街の風景だった。 僕が行く予定の 大沢温泉(自炊部) の方が、ずっとずっと閑散としているのだ。 ・・・だが、それがいい。

そして午前から昼休み、さらに3限までビッシリと作業して、ようやく 1106研究室ページ の項目のうち、2000年シリーズを終えて、2001年シリーズの真ん中あたりまでの作業が終わった。 次には「第2回 碧風祭」のところから再開するのだが、たぶん明日は終日ギッシリなので、それ以降になるだろう。 この調子だと、1日の作業では「1年分」ぐらいしか進まないので、完成はだいぶ先になりそうだ。
一つ発見があったのは、過去に仙台に行っていたという記録を「学会のみ」で調べていたが、 宮城国体秋期大会開会式視察レポート というところに「松島観光船」の「手からカモメにかっぱえびせん」(現在ではこれは禁止)の写真を発見した。 静岡県の依頼で宮城国体の視察に計4回行ったのだが、国分町に飲みに行ったのと、この松島観光があったのを23年ぶりに思い出した。

2024年1月17日(水)

1限から5限までビッシリ(明日も明後日も来週も)のこの日、2限のゼミ(最終回)では このように 吉田さんの美味しいコーヒーを堪能しつつ試作検討が進んだ。 午後には「基礎演習E」のまた別の学生の支援が改めてスタートして(来週にはアポを3つ予約)、そして夕方には王さんの修士審査があって、長い長い一日が終わった。 こうやって日々が慌ただしく過ぎ去っていくのを楽しむのも、あとわずかである。
合間にちょっとだけ進めた「研究室ページの改訂」作業は、後半が残っていた「2001年度」が終わり、次は「2002年度」からとなった。 まだまだ先は長いのだった。

2024年1月18日(木)

遂にこの日がやって来た。 朝イチで届いていたのは、「Max 8.6 update is here」というCycling '74からのメイルだった。 以下にあるように、Max8.6の実行環境はMacOSX10.5以上となっていて、いよいよ僕のMacは「過去世代」に突入したのだ。 そこで、これまで使っていたMac8.3.3から、僕のMacOSX10.11.6に対応する最後の「Download 8.5.7 | Dec 19, 2023」ページに進んで、対応している範囲での最後のMac8.5.7をゲットして、動作確認した(一応、元に戻すためのdmg8.3.3はキープ)。 当面、新しいMacを仕入れる予定はなく、MaxもこれからはMax8.5.7に置換して、ギリギリまで頑張っていくことなった。

午前1-2限の「インタラクティブプロダクト演習」では、準ゼミの小野山さんのプロジェクトを進めたり、「(Maxも学んでいないのに)とてもそれは2週間では出来ない」という企画案を持ってくる学生の相手をしたりした。 そしてJASMIMからは、ようやく明後日に迫った学会大会の プログラム(Proceedings) が届いた。 念のためにここに置いておくが、まぁ、やれやれである。 合間にちょっとだけ進めた「研究室ページの改訂」作業は、「2002年度」が終わり、次は「2003年度」からとなった。 まだまだ先は長いのだった。

そして3限アポのゼミ吉田さん(+佐々木クン)、4限アポの1回生・鈴木さんが このように 順調に進めたのだが、鈴木さんのシステムが順調に進んで1106が空になったその時、なんとなんと突然にゼミ1期生の鈴木未来ちゃんが訪問してきた。 未来(みき)ちゃんとは思い出が色々あって、とてもここには書ききれないので省略するが(海外出張中におねだりのメイルを受けて香水を仕入れたことは1回ではない)、とりあえず2006年には、最初に就職した会社で 浴衣娘 の企画をプロデュースしていた関係で、モデルとして後輩を繋いだことがあった。 もしかするとそれ以来ぐらい、久しぶりなのだった。 今日はなかなか活躍しているお仕事の関係でSUAC(事務局)と繋ぐことにして、事務局に連れていって企画室にバトンタッチしたが、まぁ後日、今度は二人きりで飲みに行くことにしよう。

  

2024年1月19日(金)

朝イチで届いていたのは、毎年恒例のGeorgia Tech College of Designが開催している「2024 Guthman Musical Instrument Competition」の 最終ファイナリストのページ である。 個々の作品はYouTube動画になっているが、このページは「丸ごとローカル保存」が難しく、リンクはいずれ消えてしまうという儚いものである。 合間にじっくりと眺めてみたい。

そして1限には「基礎演習E」の丸山さんがやってきて このように 順調に進めて、あとは自分で記録/プレゼン制作に進める、というところまで一気に完成できた。 こうやって制作が進むのを支援するというのが、日々の手応えである。 丸山さんが来週に2コマ入れていた支援アポが不要になったので消したが、おそらくまたそこに誰かSOSで入れてくるだろう。

そして このように 3限には再びゼミの吉田さんが1106で作業し、さらに4-5限の「メディア数理造形演習」では、Max8の謎の振る舞いに悩まされて僕が「宿題として」プログラミングを持ち帰ることになった。 そして今日も合間にちょっとだけ進めた「研究室ページの改訂」作業は、「2003年度」が終わり、次は「2004年度」からとなった。

2024年1月22日(月)

昨日と一昨日は、 このように 「日本音楽即興学会(JASMIM)大会2024」に発表参加ということで東京に行って、後泊して今日の午前に研究室に帰ってきた。 東京から帰途の新幹線内で「Max8の謎の振る舞い」という懸案の宿題も解決して、金曜日にはプログラミングの続きが出来そうだ。
まぁ、2日とも美味しく食べて美味しく歌ってというのがメインのような印象であるが(^_^;)、なかなか意義深い勉強にもなった。 中でも、「イムズミュージック」というプロジェクトを知ったのは収穫だった。 全編で50分ほどの映画なのだが、残念ながらYouTubeにはその全編は上がっていなくて、 50秒トレーラー2分トレーラー しか無いのだった。 以下のメモはそのチームのラウンドテーブルの最中にメモったものだが、音楽療法・芸術療法などについて調べてみたい・・・という気になった。 これは我々のプロジェクトである「ウェルネス・エンタテインメント」にも通じるところがあるのでは、という見立てである。
●「精神作業療法」検索結果

大分 青樹会 リバーサイド病院
	http://www.riverside-hp.jp/nyuuin/sagyou/

山梨 山梨厚生会 山梨厚生病院
	http://www.kosei.jp/technology/psychiatry-technology/psychiatry.html

小平 NCNP病院 (国立精神・神経医療研究センター)
	https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/psychiatric-occupational-therapy.html

成田 鳳生会 成田病院
	https://www.narita-hospital.jp/section/mental.html

札幌 慈藻会 平松記念病院
	http://hiramatu-mhp.or.jp/sagyo-ryoho/

伊豆 辰五会 ふれあい南伊豆ホスピタル
	https://www.fureai-g.or.jp/m-izu/department/psychiatry/pot/

福岡 互舎会 筥松病院
	http://hakomatsu-hp.com/mobile/ot.html

山形(寒河江) ゆうし会 南さがえ病院
	https://minamisagae-hosp.or.jp/ot/

豊橋 義興会 可知記念病院
	https://kachi-memorial-hospital.jp/blog/1317/

福岡 油山病院
	https://www.aburayama-hospital.com/blog-abu/2022-4-2
そして、アナウンスがあったもののSubmission Pageが生きていなくて謎だったICMC2024Seoulからは、今朝、遂に「Spread the word! The ICMC 2024 submission page is now active.(投稿可能)」という続報が届いた。 ただし締め切りは「Deadline - Feb. 1, 2024」とのことで、ほぼ1週間ほどしかない。 まぁDeepL翻訳があるから何とかなるかもしれないが、なかなかに急な話である。 そこで「緊急事態のため」と、教授会の欠席連絡を出してみた。 これまでなかなか出来なかったのだが、まぁ最後の我儘として、これにて教授会/学科会議は、今後は全欠席で年度末を迎えることになりそうだ。

2024年1月23日(火)

今日は2-3限にゼミ・吉田さんのアポがあって、明日に控えた「卒業制作」最終合評に向けて、まだ何かやる(動画記録?)らしい。 4-5限の「基礎演習E」も来週には最終合評なので、もう大詰めとなっている。 そんな朝イチには、M2・王さんの修了制作(既に修了審査は完了しているのでまぁ気楽)を SUACインスタレーション(6) のページに追記した。 ライヴ中の写真は暗いので、以下のゼミでリハーサルした時のものにしてみた。

宿題になっている「研究室ページの改訂」作業を差し置いて、今週〜来週の喫緊の課題と言えば「ICMC2024の応募」である。 おそらく、かなりの確率で「Deadline Extended」という告知が来るものと思われるが、まぁ僕としては期限内に応募完了したいところだ。 新作があるのでコンサート部門、さらに二匹目の泥鰌ということでAM2023に入選したインスタレーション部門、さらにメイキングとしてPaper部門(形態として"Concert+Paper"というのもある)、と現状ではなかなか豪華な可能性があるので、なかなか悩ましい。

そして、1限-2限-3限(吉田さんアポの裏)までずっとかかって、なんとICMC2024のインスタレーション部門への応募を完了してしまった。 まぁ、ベースとしてAM2023のやつをほぼコピペで「AM2023」→「ICMC2024」と置換したような感じだったからであり、コンサート部門とPaper部門はこう簡単には行かない。 受付番号は「105」ということで、おそらく全体で5番目の応募だと思われる。

  

そして吉田さんの作業(動画を撮って今夜に編集して明日は発表(^_^;))と、さらに4-5限の「基礎演習E」の支援が このように 進んだ。 ここには載らなかったが、あと一人、「植木鉢に6個の水センサ基板を挿して、水をかけると次々に音楽が鳴る」という作品もほぼ同等のArduinoスケッチで簡単に仕上がってしまった。 どうも東京で悪い風邪をもらってきたようで体調最悪(週末のカラオケ会も延期(;_;))だが、明日の卒業制作最終合評には這ってでも行かないといけない。

2024年1月24日(水)

昨日は夕方に悪寒がしてきて嫌な予感がしたので早めに帰宅して、手当たり次第に色々なクスリ(漢方薬2種・ビタミン剤・市販風邪薬・解熱剤など)を飲んで、まさに12時間、悪夢と戦いながら魘されつつ、とりあえずずっと寝た。 今朝はちょっとだけマシ(まだ「快方」とはとても言えない)ということで、同様にあれこれクスリを飲んで、なんとか大学に出てきた。 これではとてもICMC2024のPaper執筆には入れない模様で、いいところ週末に頑張ってConcert部門ぐらいだろう。 朝イチでちょっとだけ進めた「研究室ページの改訂」作業は、「2004年度」が終わり、次は「2005年度」からとなった。

・・・そして2限から4限までビッシリの最終合評が このように 終わった。 咳は引き続き出るものの、なんとか折り返し点を迎えたような気もする。 今日も早く寝てひたすら寝て、回復を図ることになる。 明日も明後日も、学期末の追い込みは続くのだ。

2024年1月25日(木)

昨夜も12時間たっぷり寝たものの体調不良は続いていて、まだ折り返し点が先にある事を痛感した。 ここまで咳が中心の風邪(熱でも喉でもない)というのは、ちょっと記憶にもない。 それでも頑張って出てきて、「インタラクティブプロダクト演習」では、ゼミの小野山さんが このように 提供したジャミネータを分解して、作品のインターフェースに使うという方針を貫いた。

ただし問題は、最終合評が来週ということで、これからCADをやって3Dプリンタで「スイッチボード」部分を作って、そこにArduinoを繋いで、衝撃センサはAudio I/Fを介して、この両方を繋いだMax8で本当に必要な動作を実現することが可能なのか???という厳しい課題である。 傍から見ると、ちょっとスケジュール的に無理なのだが、安定に取り付けられたスイッチがなければ配線も出来ずArduinoにも進めず、まぁここは本人が頑張ってみるしかない。
合間にちょっとだけ進めた「研究室ページの改訂」作業は、「2005年度」が終わり、さらに「2006年度」の前半(前期)まで進んだので、次は「2006年度」の後半(後期)からとなった。 明日は「メディア数理造形演習」が4-5限にあるのだが、今夜から明日をどのように乗り切るのか、ちょっと方針が立っていない。

2024年1月26日(金)

昨夜もまたまた12時間睡眠となったが、考えてみればたまーに「寝込む」ことがあっても、12時間睡眠を3日連続で・・・というのは記憶にない。だいたい同じ姿勢で身体のあちこちがギシギシしてきて、そんなに寝続けていられないのだが、今回は風邪症状の辛さがそれを上回って、12時間(午後6時〜午前6時)も寝ていられるのだった。 肝心の身体症状は、熱ナシ喉腫れナシ、鼻水はほぼ止まり、咳の部位が身体の奥深くに移動していて、咳するごとに肋骨が痛むものの、これがさらに奥に引っ込んで消滅していく流れの途上にある、という見立てである。 今日は午後の「メディア数理造形演習」だけの予定だが、どうもこの状況ではICMC2024のSubmission応募作業は無理っぽいので、なんとか出せたInstallation部門だけにする、と決めた。 もし「Deadline Extended」のアナウンスがあったら、その時に考えることにしよう。

ネットからは、「マクセル・カセットのすべてを網羅したカセットテープ本『マクセル・カセットテープ・マニアックス』発売」という情報が届き、 こんな本 だということで、ちょっと驚いた。 僕は小学校高学年あたりからカセットにエアチェック(ラジオ放送の音楽を録音)して以来、レコード(LP)を買えばテープにもダビング、社会人になるとダブルカセットデッキ+チューナー+タイマーがセットになったコンポを活用して出勤中もエアチェックしてはダビング・・・と、手持ちのカセットテープは2000本を超えた。 しかしテープは経年劣化で切れたりするので、MDが出た2000年頃から一念発起して「2000本のカセットを750枚のMDにダビング」という大仕事を3年ぐらいかけて進めた。 ところがMDも機械的回転機構があるので劣化するということで、パソコンにUSBでWAV情報として転送できるSonyの「MDウォークマン」を仕入れて、またまた数年がかりで「750枚のMDを全てmp3化してHDDに保存」というのを進めたのだった。 その音楽の全てを生きている間に聞くことは不可能なのだが、この作業の厖大な時間を返して欲しい。

ところが世界には好き者がいるもので、5ちゃんのリンクから到達したのは、 VINTAGE CASSETTES という物凄いサイトだった。 それもこちらは、Maxellのように「過去を懐かしむ」だけではなくて、現在も世界各地で進んでいる新しい動きまで網羅している。 これは素晴らしい。 考えてみれば、カセットテープだけでなく、1990年代にはDATというディジタル記録するマイクロカセットテープもかなり活用したし、Indy WorkstationのデータバックアップもDATだった。 高校時代にはリール式のテープデッキでお約束の「エコーマシン」も作っていたし、ここでは詳細省略するが(語るとこれが長い(^_^;))「ビデオテープ」・「データカートリッジ」・「フロッピーディスク」を除外しても、厖大な磁気製品を前にした人生だった、と言えそうだ。
そして、体調イマイチでも遅々として進めることができる単純作業の「研究室ページの改訂」は、「2006年度」の後半から「2007年度」まで進んだので、次は「2008年度」からとなった。

そして4-5限の「メディア数理造形演習」では このように 体調不良で冴えないながらもMax8プログラミングを進めた。 あと来週で最後なのだが、何よりまずは体調を回復しないとどうにもならない・・・と実感させられた。 この週末はひたすら「養生」である。

2024年1月27日(土)

週末の土日だがいつものように朝から研究室である。 けっこう寒い自宅よりもこちらの方が暖房をガンガンに効かせつつ赤外線ストーブ(900W)を抱えられるので都合がいい。 昨夜もまた12時間睡眠(4日連続)となったが、ようやく咳と痰の症状が快方の方向にベクトルを向けた感じがする。 うちの奥さんの見立てでは、7回目ワクチンを打っているからこの程度で済んだものの、これはコロナではないか・・・とのこと。 確かに、これまでに全く経験の無い「謎の風邪」であり、最近のコロナは咳と痰が主流という状況にも合致する。 ただしこれで医者にかかって陽性判定されると身動きできなくなるので、じっと我慢で自主的養生に徹するのだ。
「卒業制作」の成績が出揃ったので、インタラクション領域で2人という「奨励賞」を決めて学部長に連絡したり、高校生向け「選抜作品集」に掲載する推薦6作品を決めて企画室に連絡したりすると、あとは軽微なお仕事で一日を流すことにした。 フト思い付いて、3月の音楽情報科学研究会に向けて既に提出完了している 予稿 を半月ぶりに眺めてみたが、自分にとってもう完全に過去のものであり、手を加えようというところは無かった。 まだMaxプログラミングやギターを弾くというテンションにならず、もちろん研究室の重い荷物を持ち帰るのも無理なので、Webの整理とか部品棚の整理(→どんどん廃棄)を進めるぐらいである。
王将戦第3局が今日と明日なのだが、王将戦はAbemaTVでなく「囲碁将棋プラス」のYouTube「無料LIVE対局室映像」というのが流れていて(画面の上部に大きく「解説付き映像はメンバーシップ限定のページでご視聴いただけます」とある)、解説もなければAbemaの煩いCMもなく、微かな駒音だけがたまーに聞こえる一日となった。 そして多少の部品整理をして、あと「研究室ページの改訂」が「2008年度」まで進んだので、次は「2009年度」からとなった。

2024年1月28日(日)

だいぶ「風邪」の症状はマシになったものの、まだまだ12時間睡眠は続いている。 友人から「6回もワクチン打っているのにコロナだった(←ワクチンのお陰で重症化が防げた[医者コメント])」という指摘を受けて、いよいよこの「風邪」はアレであると確信したが、抗体が出来ているのだという期待と共に、このまま耐えて耐えて過ごしていくことにした。 王将戦は第2日目、ちょうど封じ手を開ける場面からライヴで観れたが、立会人席前列左端にはどう見ても場違いな夫婦が座っていて、「おぉぉ80万円夫婦か!!」とチャット画面はザワついていた。 「佐々木八段vs古森五段 解説:藤井聡太NHK杯竜王名人王位叡王王座棋王王将棋聖」という記事から、なんと今日のNHK杯の解説は藤井八冠らしく、将棋の世界では「裏かぶり」は無さそうだった。 ちなみにこの5ちゃんのスレには「藤井聡太NHK杯竜王名人王位叡王王座棋王王将棋聖朝日杯日本シリーズ内閣総理大臣顕彰愛知県民栄誉瀬戸市民栄誉」が正しい、というレスが付いていた。 いつものように遅れに遅れて直前連絡が的場先生からバタバタと届き、今週はいよいよメディアデザインウイーク本体が始まるのだが、体調のこともあり、今年も僕は完全にノータッチとなりそうである。
そして午前から午後まで、ずっとサイレントの王将戦を右ウインドウに出しつつ進めていた内職の「研究室ページの改訂」が「2009年度」まで進んだので、次は「2010年度」からとなった。 前局は午後のおやつの時間あたりであっさり終局となったが、どうやらこの第3局はまだ続きそう(大きな流れとしてはいつもの藤井曲線、ただし途中で「うっかり」のミスもあってギャラリーを沸かす)と思ったが、夕方になって「もはや投了」という形勢となり、見守っていると案の定、という結果になった。 地味に成長している藤井八冠という感じで、これはしばらく続くのかもしれない。 咳もだいぶ減ってきて、体調はどうやら「先が見えてきた」印象である。

2024年1月29日(月)

今朝の朝日新聞朝刊に載っていた「藤井八冠、王将戦で3連勝」という記事はたった2行の短信であり、あれだけの激戦だったというのに、探すのに難儀するぐらい「普通の日常」となっていた。 何ということか、天下のタイトル戦(王将戦)というのに、もはや「藤井勝ち」はニュースではなく、「藤井負け」だけがニュースになるのだった。
コロナ患者の愁訴に「倦怠感」とか「咳」というのは2020年頃から知っていたので、昨夜も12時間睡眠できてしまった事で到底「治った」とは言えないものの、だいぶ「その時」が近付いてきた。 昨日から、もはや投薬は「葛根湯」+「小青竜湯」の漢方薬とビタミン剤だけであり、咳も痰もほぼ日常的な「風邪気味」程度にまで低下した。 そして何より、ここ1週間はとても思いもよらなかったのだが、今日は午前に遂に「Martinを弾く」という重大なルーティンを実施できた。 無理に弾くのでなく、Martinに導かれるまま「楽しく弾かせていただいた」という有り難さを実感できた今日こそ、「復活の狼煙」と言えるだろう。 そして午前から午後まで数時間かけて、上のような「お仕事」を着々と進めた。 まずまずの出来高であり、このところ毎日、両手に提げたSUAC袋で少しずつ1101の機材等を自宅に持ち帰っているのも含めて、まぁ、ぼちぼちである。

2024年1月30日(火)

火曜日の朝に研究室に出てくると、海外では「月曜のアナウンス」が日付変更線の関係で届いている・・・というパターンが今日もあった。 一つは「NIME Submission Deadline soon (January 31st), NO EXTENSION」というもので、明日の締め切りとなっている今年のNIMEが「NIME 2024, taking place in Utrecht, Netherlands on September 4-6 2024」である事を初めて知ったが、まぁ今年はヨーロッパは最初から対象外である。 ユトレヒトと言えば、 欧露ツアー2016 で、ブシュッセル・ボルドー (tempora)・バルセロナ(VS-Games)に続いてICMC2016のために訪れていたところである。
そしてもう一つは予想通り、「ICMC 2024 - Call for Submissions - DATE HAS BEEN EXTENDED!」というのが届いた。 あと2週間、伸びたので、もしかするともう一つぐらい(ConcertかPaperか)応募できる可能性が出てきたが、これは今後の体調やスケジュール次第ということになりそうだ。

1-2限に「インタラクティブプロダクト演習」のゼミ・小野山さんのアポが入っていたもののなかなか現れない合間を利用して、「研究室ページの改訂」が「2011年度」まで進んだので、次は「2012年度」からとなった。 10時過ぎになってようやく小野山さんが来て このように 進めてみたものの、物理的な時間の制限のためにどうやら「未完成」となることが確定的となった。 Arduinoに6個のスイッチからの配線を取り付けて、Arduinoスケッチを開発して、Max8とのインターフェースを確立するまでには、残りあと3-4時間程度というところなのだが、今後のスケジューリング能力向上のためにも、ここは心を鬼にして現実を見つめてもらった。
午後の4-5限には このように 「基礎演習E」の最終合評があった。 僕はあらかじめ他教員に「発言しない」旨を連絡して、ずっとマスクをしつつ無言の姿勢を貫いて、なんとか最後まで立ち会えた。

2024年1月31日(水)

昨夜まで8日間、12時間睡眠が続いて、まだまだ体調回復とは言えないこの日は「総合演習I」の最終合評なのだが、意を決して朝イチで領域教員に「お休み」を宣言して欠席を確定させた。 最終合評の大きな意義は個々の作品へのコメントにあるが、昨日の「基礎演習E」のように、マスクをして発言を拒否(話すと咳き込む)する体制ではあまり参加する意味がない。 特に昨日と違って、今日はゼミ3回生のいない僕にとってアウェイ状態なので、この倦怠感からくる精神状態では鑑賞評価に値しないのだ。
そこで午前中は、 昨日の記録 を元にして、「基礎演習E」で僕が制作支援した学生6人の作品記録を SUACインスタレーション (6) のページに追記する、という作業に没頭して、なんとか完了した。
昼休みから午後には、例によって「研究室ページの改訂」作業を粛々と進めて、2時間ほどで「2012年度」まで進んだので、次は「2013年度」からとなった。 さらにもう1年、進めればいいのでは・・・と思うかもしれないが、この改訂作業は地味にしんどくて、いいところ一日には1年度分しか進めない。 「同じのをさらにもう1年分」という気分にはどうしてもなれないほど、なかなかに繊細な作業なのだ。 残った時間で宿題の「メディア数理造形演習」のサポート(Max8プログラミング)も進めたいのだが、これも一日に集中して作業できる精神的負荷には上限があるので、ズルズルとまた週末にズレ込みそうな気がする。
■ 1日目:2024/3/9(土)
□ 9:20 受付開始
□ 9:50 [一般発表] 分析・歌声
1. オンラインレッスンにおける演奏音のポインティングと楽譜書き込み情報を用いた構造的分析
2. 創作知識の進化モデルに基づく作曲スタイルの変遷過程の分析
3. 歌唱者間相互作用を再現するDNN重唱歌声合成の検討
4. ポピュラー音楽のボーカル音源分離結果に対する音響特徴量と情動の関連の可視化
□ 11:10 [一般発表] 音楽情報処理・作曲
5. 国際会議CMMR 2023開催報告
6. 分散和音に基づく曲生成の試み ー楽曲からの分散パターンの分析による主旋律生成ー
7. スピログラフ図形に基づく音楽生成
8. 二重振り子の動きを利用した音楽生成の試み
□ 12:25 [昼休み] 
□ 13:25 [一般発表] 応用システム
9. 音声認識を用いた空耳自動生成の検討
10. ピアノ初心者を対象とした学習支援のための運指認識システムの提案
11. VAEを用いたバリエーション生成による共創的作曲システム
12. メモリ機構付き深層距離学習に基づく音楽と画像の双方向検索
□ 14:45 [一般発表] 学習データ
13. サムネイル画像を活用した音楽キャプション生成法の提案とその評価
14. FruitsMusic: 音楽情報処理のためのアイドルユニット楽曲コーパス
15. 和音進行を用いたメロディ生成とその参照情報
16. 複数人による音楽アノテーション結果の項目反応理論に基づく統合と機械学習への応用
□ 16:05 [一般発表] 企画
17. 音楽情報科学研究会30周年記念イベント: 初代主査平田圭二先生特別講演
□ 18:05 移動
□ 19:00-21:00 懇親会 ホテル法華クラブ
 
■ 2日目:2024/3/10(日)
□ 9:05 受付開始
□ 9:35 [一般発表] モデル化
18. 協調タッピング課題の数理モデリングとパラメータ推定
19. 演奏MIDIのリズム量子化のためのトークン化の提案
20. ジャズ理論に基づく和音間の仮想的引力モデルとそのリハーモナイゼーションへの応用
21. 情報量に基づいた手法による作曲者の特徴に関する楽曲分析
□ 10:55 [一般発表] 企画
22. MUS139国際会議既発表・デモセッション
□ 12:10 [昼休み] 
□ 13:10 [一般発表] 演奏・伴奏
23. ライヴComputer Musicのための非線形フィードバックの活用
24. 和声進行からの任意楽器による自動伴奏生成
25. 管楽器奏者の要望を反映した自動伴奏システム
26. 演奏タイミング予測におけるフレーズ構造導入効果の検討
□ 14:30 [一般発表] 音色
27. 人工知能を用いたアンティークヴァイオリンの音色による鑑定の試み
28. アナログシンセサイザーMS-20のプリセット内挿
29. 連続音の分離特性に基づくオーディオモザイキングの楽器性の物理評価
30. 吹き出し図形を用いた音色の形象化の可能性検証
□ 15:50 [一般発表] 可視化・インタフェース
31. 時系列感性パラメータで制御可能なTaleBrushのハーモナイゼーションへの応用
32. モバイルデバイス上での打楽器左右打音の音色と強度のリアルタイム可視化
33. 同一楽曲におけるベースの演奏傾向の可視化
34. ポップスの Melodic Gravity の可視化 - IRMと GTTM の相補的利用による階層的暗意実現の計算モデル
□ 17:05-17:20 クロージング
そして夕方になって、フト「音楽情報科学研究会」で検索してみると、ようやく上のようにプログラムが公開されていた。 僕は2日目の午後イチということで、出来れば「可視化・インタフェース」にでもアサインして欲しかったが、「演奏・伴奏」というカテゴリに割り当てられていた。 まぁ、中身はだいぶタイトルとも違うので、これでいいのだ。 プログラムが出たことでようやく出張申請できることになったので、これを提出して、ラスト出張も確定である。 人間というのは単純なもので、函館への出張申請書を学部事務室に提出した、という行動だけで何となく身体が軽くなり、Martinを弾く指にも力が蘇り、このところの体調不良からいよいよ「回復するぞ」という気持ちが満ちてくるのだから不思議なものだ。

2024年2月1日(木)

2月になった。 いよいよSUACカウントダウンも残り2ヶ月(実質的には有休消化以外の出勤日はあと数日だけ)となった。 このところ1ヶ月以上、毎日、帰宅するたびにB2サイズの「SUAC袋(大)」を両手に余分にぶら下げて、1106のあれこれを自宅に持ち帰ってきたのだが、まだまだ断捨離が終わらず、どこかで「クルマ[+台車]でザザッと荷物を自宅に運ぶ」(引っ越し)という作業日が必要になりそうだ。 体調不良の10日間ほどは帰宅したら夕食でスグに就寝(18時)という日々だったが、ようやく昨夜は録画していた「ブラタモリ(黒部編*2)」を見て、ちょっと遅めに(20時過ぎに)就寝したが、夜中に目覚めたりして「長時間は寝てられない」という状態に身体が戻った。 3種類の漢方薬を続けてきただけだが、やはりコロナに効くのだと納得した。
1-2限の「インタラクティブプロダクト演習」の最終合評にはマスクをしつつ「沈黙モード」で参加して、いちいち発言のコメントは避けつつも、「基礎演習E」に続いて、とりあえず担当教員の一人として無事に評価をつけることができた。 午後はひたすら1106の後始末の作業に没頭して、さらに相当な分量だったが「研究室ページの改訂」作業を粛々と進めて、なんとか「2013年度」の終わりまで進んだので、次は「2014年度」からとなった。

2024年2月2日(金)

遂にこの日がやってきた。 今日の4-5限の「メディア数理造形演習」が、本当にSUACでの最終講義となる。 先週以前からずっと宿題だった、学生2人によるインスタレーション作品「ペンタトニックで遊ぼう」のMax8パッチの下請けがずっと懸案だったのだが、謎の風邪(おそらくコロナ)にヤラれた2週間、なかなか進まないままズルズルと今日になってしまった。 そこで朝イチから昼過ぎまでの3時間半、改めて腰を据えてキチンとやり直して、(素材を受け取っていないので)メニューの一部に限定しているものの、動作としては「あとは時間さえかければ出来る」と引き渡せるところまで、以下のようになんとか完成した。

  

RFIDの一式と共にこれは学生に引き渡すので、今後、完成まで進めていくかどうかは学生次第である。 3限には「研究室ページの改訂」作業を粛々と進めて、なんとか「2014年度」の終わりまで進んだので、次は「2015年度」からとなった。 そして4-5限に、本当に本当の最後の講義が このように 進んで、無事に問題の箇所も解決して、引き渡しが完了した。 明日は大学院入試の待機要員として出勤して、来週からはいよいよ有休消化の「悠々自適出勤」期間に突入する。

2024年2月3日(土)

週末の出勤、今日は大学院入試(後期)の日であり、僕は「待機要員」として大学に出てきた。 しかし予定通りに大学院教員(試験監督)は全員が体調不良もなく出てきたので、僕はお弁当を受け取って研究室に待機しつつお仕事できる、という余裕の一日となった。 午前中に「研究室ページの改訂」作業を進めて、「2015年度」の終わりまで進んだので、次は「2016年度」からとなったが、やはり午後じゅう空いているからといってWeb改訂作業をもう1年度分を進めるという気にはならず、部品棚の整理を進めたり、週2のMartin弾きなどをして過ごした。

  

だいぶインターバルが空いてしまったが、明日の午後にはリハビリを兼ねて久しぶりにJoyJoyの予約も短めに入れた。 2015年度の1106研究室ページの中には、翌日からの筑波大でのワークショップに備えて 散らかった1106研究室 のページとか、学会に向かう新幹線からの 車窓の富士山 とか、色々と手が止まるものもあった。 また、何日か前の作業中に気付いていた件を調べて、3件中2件はちゃんと入っていたが、1件だけ 「乗り鉄」の記録 から抜けていたものを、ここでしっかりと追記した。

2024年2月4日(日)

まだ王将戦は終わっていないのだが、今日は棋王戦の初戦(藤井vs伊藤)があるという事で、午後には早々に帰宅(→JoyJoy)するものの、サブウインドウにはAbemaTVのライヴ中継をずっと開いておく日となった。 今日はほぼ午前中に、部品棚の整理と共に「研究室ページの改訂」作業(ページ最上部のタイトルの下に年月と名前を付記する)をさらに進めることになる。 以下は現在の研究室ページで、次第に地味に「SUAC研究室」というフォントを小さくしている途中なのだが、「○○○年度」というリンク数字の並びが2000から2023まで24年間、3段に分けて並んだうち、いよいよ今日は最下段の「2016年度」に突入したことになる。

9時に始まった棋王戦は、1時間半もしないうちに両者が飛角の取り合い、さらに9筋から先手の藤井玉は早くも入玉模様・・・という両者の研究が反映された超高速な進展を見せているが、それをチラ見しつつ、無事に2時間ほどで「研究室ページの改訂」作業が進んで、「2016年度」の終わりまで進んだので、次は「2017年度」からとなった。 そこで今度は(見えなくなる)AbemaTVの中継のサウンドを上げて、部品棚の整理に進んだ。 何か劇的な場面となれば、すかさずお仕事パソコンの前に戻る・・・という体制である。

ところがここでテレビ(教育)をつけると上のように、NHK杯(準々決勝)でなんとなんと「藤井vs伊藤」という、いまライヴで魚津で対局している二人が録画の中でも対局していた(^_^;)。 先週はライヴで対局している藤井八冠がNHK杯で解説をしていたのだが、こちらの方がさらにレアである。 こうなるとちょっと部品棚に向かっている感じでもなくなったので、早めの昼食と共に両方の対局を鑑賞していると、NHK杯は感想戦を30分も残してアッサリと藤井勝ちとなった。 12時で棋王戦は昼食休憩になったので、後の結果は帰宅してからテレビで確認することになる。
研究室からはいよいよ こんな感じ で、最後まで6個残っていた部品棚が全て消えることになった。 この棚は約2年前の この写真 によれば3段×5列=15個もあった (それぞれ引き出しが24個あるので引き出しの総数は360!!)ので、ここに一杯に入っていた膨大な部品が全て、片付いた(整理して持帰り、または廃棄)ことになる。

2024年2月5日(月)

昨日の棋王戦はなんと両者入玉の持将棋だった、というニュースに驚かされた。 藤井戦に全敗だった伊藤七段としては、後手番を持将棋(引き分け)に持ち込んで第2戦は先手番なので、「してやったり」という所だろう。 おいおい棋譜が出てきたら、ちょっとじっくり眺めてみることにしよう。 昨日のJoyJoyヒトカラは4時間と抑え目にしたが、38曲を強く完走して、これにて完全復活と自覚できた。 水曜日にはアカペラOGの晴那ちゃんがやって来るのだが、何とか間に合ってよかった。
朝イチで台車を使って部品棚と大型ディスプレイを移動させたことで、1106はさらにスカスカとなってきたが、まだまだ自宅に持って帰るブツはたくさん残っている。 毎日の帰宅時に両手にぶら下げるというパターンで全てが消えてくれるかどうかは不明なままだ。 午前〜昼休みをかけて引き続き「研究室ページの改訂」作業を粛々と進めて、「2017年度」の終わりまで進んだので、次は「2018年度」からとなった。 ただしフト気付いたのは、 1106のページ については元々が時系列だったので単純作業だったものの、 ASLのページ はアトランダムに並べていて、さらにコンテンツが1993年頃からと古いので、こちらの作業はかなり難航しそうだ・・・という点である。 まぁ、1106を片付けたところで考えていくことにしよう。

2024年2月6日(火)

朝から1106の片付けを進めて、午前にはM2・王さんの「修士発表報告」を見届けた。 午後には「研究室ページの改訂」作業が「2018年度」の終わりまで進んだので、次は「2019年度」からとなった。 そして午後にギャラリーに行って、 「メディアデザインウイーク2024」展示風景をザッと記録してきた。 有休消化期間の初日となる明日は、OG晴那の来訪でランチから外出の予定である。
そして今日になって気付いたのだが、いつの間にか「将棋の棋譜データベース」DB2が無料では棋譜が見られなくなって、サブスク(月額10ドル)というシステムに進化していた。 しかしサブスクに登録しても、何故か棋譜が出てこないので、仕方なく登録解除した。 将棋の「名局」を体験しよう も、全てリンク先がまったく見えなくなってしまった。 状況がちょっと見えないが、これまでずっと無料でお世話になってきたとはいえ、なんだか複雑な気分である。

2024年2月8日(木)

昨日はアカペラOG・晴那ちゃんが1106に来るまでに速攻で「研究室ページの改訂」作業を「2019年度」の終わりまで進めて、次は「2020年度」からとなった。 さらに週2のMartinも弾いて指を慣らしておいて、来訪した晴那に1曲、聞いてもらった。 最近はバンドでBassも始めたらしい。 晴那とは、2018年には一緒に 沖縄 に行ったり、2019年には半年以上も毎週欠かさず一緒に練習して、 碧風祭2019 「石川晴那 miniライヴ」 全10曲をやった仲なのである。

  

学部事務室で以下のように写真も撮ってもらってから出かけたが、浜松駅の「漁協組合直営 浜名湖うなぎ丸浜」でのランチは「鰻丼」、そして「まねきねこ駅南店」でのフタカラ6時間で36曲ずつ、さらに夕食は「伊藤課長」での焼肉、とフルコース堪能した。 なんせ、わざわざ Final Lecture/Workshop by YN のミニライヴに駆け付けてくれたのに、マインシュロスは予約満席のために他のアカペラOB/OGに譲って参加できなかったので、今回の来訪は「満を持して」なのだった。 まだ公開されていないので秘密ながら某映画のごく一瞬にセリフ付きで出演するなど、少しずつ夢に向かっているのも嬉しい。

  

ネットニュースで今日が王将戦第4局2日目である・・・と知って、YouTubeの「無料LIVE 対局室映像」をサブモニタに出しての一日ということになった。 解説も無く静かな画面だが、まぁ、これもいいものだ。 Abemaのライヴ将棋中継(王将戦はプレミア会員限定なので今回はパス)では、ときどき騒々しいCMが挟まるのが欠点なのだ。 今日はほぼ終日、片付けなどの作業を進める予定で、初めて「研究室ページの改訂」作業を2年分進められるか挑戦することにしたのだが、いざ始めてみると、(1)王将戦の「藤井曲線」と圧巻の展開がエグくてついつい見てしまう、(2)2020年度はCOVID-19のために出張はほぼゼロだった(2021年2月に二川のOG山村知世個展に行っただけ)ものの1106での写真シリーズ(ページ)数が異常に多い、という2つの理由から、結局は「2020年度」の終わりまで進めて、次は「2021年度」からとなった。
そして菅井が何も出来ないまま真綿で首を絞められ続けるという圧巻の終局(王将防衛)を見届けて帰宅した。

2024年2月9日(金)

学生作品の裏方(下請け)で簡単なシステムを速攻で開発する以外、とりたててSketchingをしていない日々が続いてきたが、遂に久しぶりにそれがやって来た。 ちょっとした(←謙遜)アイデアが浮かんできたのである。 この歳になると明け方に目覚めたまま、起床せず布団であれこれ思案(妄想)するというのはいつもの事なのだが、ほぼ夢想状態の延長ながら、えらく久しぶりに、音楽情報科学関係の新ネタを思い付いてしまったのだ。 これはちょっとあれこれ調べて・・・と言っても試作どころか実験すら「手の付けどころ」が思い付かない、というアイデアである。 到底3ヶ月や半年でどうにかなるものでは無さそうなので、これはしばらく温めていくことにした。
引き続きCOVID-19のために外に行けず意地になって写真ページを作っていた年のため、午前中マルマル、そして午後まで食い込む時間がかかったが、ようやく「研究室ページの改訂」作業は「2021年度」の終わりまで進めて、次は「2022年度」からとなった。 やはり、続けてもう1年度分というのは気乗りしないので、続きはこの週末になりそうだ。 ICMC2024SeoulのSebmission Extended(14日まで)も、気付いてみれば日々の作業に追われているうちに「パス」という感じになってきた。 まぁ、とりあえずInstallation部門に出してみたので、これでいいのだ。

2024年2月10日(土)

巨星墜つ。 昨日の晩に飛び込んできた(たまたまNHK9時ニュースの冒頭15分、報道ステーションの冒頭20分ほどの臨時特集に遭遇)が、小澤征爾さんが亡くなった。 かつて2006年には、浜松で マーラー/小澤征爾「復活」 を聴いたことを思い出した。 ネットニュースのリンクからは こんな素晴らしい動画 を知って、思わず1時間、見入ってしまった。 泣けた。 合掌。
この動画 の最後はやはり「復活」のラストだったのだ。 これについては熱い思い込みを込めに込めて、2013年にタイトルを グロッケン音色の利用に関する考察 として日本音楽知覚認知学会で発表していたのだが、実は中身は「マーラー『復活』サイコー!!」という礼賛モノなのだ。 僕の研究/学会発表のネタは基本的に自分の趣味に徹しているのだが、この研究はその最たるものだろう。

今日は、早指し戦であるものの「朝日杯」の準決勝と決勝があるということで、午前にはもう「藤井vs糸谷」戦と「永瀬vs西田」戦が始まっていた。 こうなると、あと2年分となっている「研究室ページの改訂」作業がなかなか進まない感じもあるが、まぁ何もない3連休の初日ということで、ぼちぼち充実の時間を過ごしていくことになった。

お昼あたりに「藤井決勝進出」は決まったものの、準決勝のもう1局は「永瀬穴熊vs西田入玉」という混戦となり、持将棋と相入玉がチラつきつつ、200手を軽く越えて延々と長い将棋になった。 その結果は「永瀬決勝進出」(→振り駒で決勝は永瀬先手)となったが、朝からここまで数時間かかって、ようやく「研究室ページの改訂」作業は「2022年度」の終わりまで進めて、次はいよいよ最後の「2023年度」からとなった。 COVID-19以降はこの年も、それまでと違ってほぼ毎週、ゼミと担当科目と学生課題作品制作の模様を意地になって撮り続けていたことが判明した。

決勝は大幅に遅れて上のように14:45スタートとなり、残りの時間は、ただぼーーーーっと将棋観戦する、という充実の一日となった。 そして早々に藤井が1分将棋になったものの、中盤で互角のままお互いに1分将棋になって、凄い激戦となった。 YouTubeとAbemaの両方での解説(錚々たる面々)も熱気を帯びた。

  

  

  

そして、タイトル戦ではないものの、永瀬勝利の瞬間までYouTubeとAbemaのダブル中継で見届けた(AbemaはYouTubeより30秒以上も遅れている事も発見できた)。 これで藤井八冠は、ここ3戦で1引分1勝1敗と、なかなか面白い展開になってきた。 ネットの「棋士レーティング」の情報は、この将棋が終わった瞬間に以下のように更新されていたが、この対決によって藤井が10ポイントほど下がって永瀬は16ポイントほど上がったものの、藤井が異次元という状況に変化はない。 「藤井vs永瀬」というのが現在の最高レベルの対決なのだった。 いやー、いいものを見た。

1	藤井聡太		八冠		2175.5	(-10.7)
2	永瀬拓矢		九段		1972.8	(+16.4)
3	伊藤匠		七段		1930.6
4	羽生善治		九段		1899.5
5	菅井竜也		八段		1892.6
6	豊島将之		九段		1879.2
7	八代弥		七段		1872.1
8	渡辺明		九段		1867.6
9	佐藤天彦		九段		1867.2
10	佐々木勇気	八段		1857.0

2024年2月11日(日)

いやいや参った。 流石に去年、「優勝」「日本一」なんてことになったので、阪神タイガースの甲子園巨人戦のチケットが、2000年の設立以来ずっと「阪神タイガースファンクラブ(FC)」会員である僕にとっても、異常に「取れない」状況なのだった。 甲子園のチケットには「一般販売」より前に「FC先行」という会員限定販売期間が設定されているが、さらに先行した「FC抽選」というのがあって、今年はそこから応募したのだが、以下のように「落選」だった。

そして今日は「FC会員先行」の日(スタート12:00)なのだった。 去年はそのマル1日後(スタート12:00)の「FC会員先行(座席指定)」というのでチケットをゲットしたのだが、指定できるといっても既にライトスタンドはほぼ完売で「ゴミ拾い」みたいな「指定」だった苦い経験から、座席指定できないもののマル1日だけ先行する「FC会員先行(座席指定不可)」(ライトスタンドのゾーン指定のみ)というのに挑戦してみた。 ところが12時から繋いでも、たいていは以下の上段の表示ばかりで前に進めず、何度もクリックすると以下の中段の左が出たり右が出たりするものの、要するに「サーバに繋がらない」という状態が続いた。 たまーに以下の最下段のように正規の入力画面が表示されて、「会員」の「チケットを買う!」をクリックするものの、またまた表示は上段ないし中段に戻る・・・というのを、延々と、12時から13時15分ぐらいまで、75分間もずっと続けた。

  

そして、めげずにブラウザのリロードをクリックし続けて75分、ようやくメニューでログイン情報を聞かれて、そこでまだ足踏み(上の画面が出るのでドキッとするもののURLを見ると進んでいるので安心してリロード繰り返し)しつつ「試合日」、さらに「座席ゾーン」、「枚数」、と少しずつ進んで、ようやく以下のように、遂にチケットをゲットすることが出来た。 まずは一安心ということで、とりあえず駄目モトで大阪の宿だけは予約していたので、ぼちぼち、旅程などを考えていくことにしよう。 まぁ、やれやれである。

そして午前から午後まで約5時間かかって(うち75分間はチケット取り↑で中断)、遂に24年分の 研究室ページ の全ての改訂、つまりタイトルの下に「年月」と「長嶋洋一」というクレジットを添える、という作業が終わった。 なかなかに長かったが、とりあえずザッとSUACでの年月を振り返ることも出来たので、まずまずの成果である。 問題はここからで、 ASLページ の方でも同様に改訂作業をすることになるのだが、こちらは1993年ぐらいからあるし、それぞれの中身が1106のように時系列になっていないので、「長嶋洋一」を添えるのは簡単だが、「年月」については個々に調べるという作業が必要になる。 まずは明日にでもちょっと一部やってみて、その全容を知るところから始めよう。

2024年2月12日(月)

今日は世間は3連休の最終日、しかしSUACは集中講義期間に入って通常営業らしいのだが、僕は有休を出しているので、午後にはいつものJoyJoyに行く予定である。 そして改訂作業に備えて ASLページ を眺めて、一部を修正/改訂したりしたが、そこでJoyJoy予約をトリガとして思い出したのが、 COVID-19が憎い のページの「その後」だった。 そこで午前中から4時間近くかけて、なんとか続きの「その後」として 我が「ヒトカラ」の歴史 というページを、コピペ編集コピペ編集コピペ編集コピペ編集・・・の繰り返し作業の末に、今日のところまで完成させてみた。 こうして並べてみると圧巻で、果たして僕はどれだけヒトカラ/カラオケに貢いでいるのか・・・と考えるとなかなか恐ろしい。 まぁ、飲んで歌うだけで、ギャンブルも煙草もやらず、高級車にも乗らず、この1点にだけ投資しているので、勘弁して欲しい。(^_^;)

2024年2月13日(火)

昨日のJoyJoyヒトカラ6時間ではまずまず強めの64曲を完走して、本格的に体調復帰を確認できた。 今日は卒展初日らしく、おそらく準備などに4回生が奔走しているものの、学内は月末の前期入試までの期間は閑散としている感じだ。 ネットからはブルーベリーの青色に関して、「実が青く見える果実の皮表面を構成するワックス層が青い光を散乱させる微細構造でできている」という記事 があって、元論文を辿っていって、無事に ゲット できてしまった。 これは例によって、暇な時に何かの合間に読むことにしよう。
ゼミOGの理子ちゃんからのメイルがあって、明日の午前に研究室に来てくれて、一緒に卒展を回ることになった。 いつもは写真を撮るだけでサッサと巡っていたのだが、今回はしっかり見ることになるかもしれない。
そして午前から午後までかかって、とりあえず ASLページ のリンクとして並んでいるページを全部チェックしての改訂作業を進めた。 ただし問題はここからで、「2000年頃までの、無駄に並んでいるもの」をどうカットして、「2000年頃以降の、必要なもの」をどう追加していくか・・・という解決策はちょっと簡単には出てこない感じである、と実感した。 まぁ、これはぼちぼちやっていくしかないのだろう。

2024年2月14日(水)

朝イチでゼミの吉田さんから届いた情報は「卒制の動画が出来た」というもので、さっそく YouTube に上げて、 SUACインスタレーション(6) にも追記した。 吉田さんはこういうお洒落なのをササッと作る才能は秀でていて、流石である。(^_^)
そして10時にやってきたゼミOGの理子ちゃんと学内を巡って、卒展を このように 眺めて記録した。 各領域とも「奨励賞」受賞作品は納得の出来であり、デザイン教員はその中から1作品に投票するのだが、悩みに悩んである作品に1票を投じた。 どの作品であるかは、 これ を見ると分かるかもしれない。

自宅のマンションには、どうも4月あたりにこれまでの同軸ベースでなく光ファイバのネット接続サービスが始まるらしい・・・との情報から、これまで自宅にネット回線の無かった(ISDNというのだけあった)我が家も、ぼちぼち新ステージに進むことになる。 それまでの「繋ぎ」として、久しぶりに「レンタルWiFi」を契約して(5GB/月で月額1450円)自宅に届いたので、研究室のお仕事Mac miniを持ち帰って接続試験/動作試験を行った。 研究室では2台の24インチDellモニタ(U2412Mc)を横に並べていたのだが、自宅の机はそんなに幅がないので、Kickstarterでゲットしていた「Geminos」という「縦に24インチモニタを重ねる」という方式に移行するのだ。 結論としては、これまで愛用していたトラックボールがうまく反応しないものの、小型光学マウスでそこそこ快適に使える事を確認できたので、この2台のDellモニタは大学に置いていく(事務局に預けて→教員が誰か引き取る)ことになりそうだ。

そして午後じゅうかかって、いよいよ残ってきた禁断の作業に着手した。 画面に2つのブラウザウインドウを並べて、整理の終わった 研究室ページ に時系列に並んでいる項目をいちいち調べて、 ASLページ にカテゴリに分かれている項目に追加する・・・という膨大な作業である。 今日のところは2003年3月までしか進んでいないので、明日は「2003年度」からの再開である。 作業効率のために ASLページ のHTMLには膨大な「空白リンク」(リンク先が空欄のダミー行[コピペ用]のために、新しいタブ/ウインドウでさらに自分自身が開いてしまう)が並んでいるので、冒頭に「2024年2月、改訂作業中のため一部リンクが切れております。2月中に改訂完了を目指しておりますのでご容赦ください(_o_)」というのを置いた。 これはかなりみっとみないので(^_^;)、明日も明後日も、作業はサクサクと進めていかないといけない。

2024年2月16日(金)

昨日は教授会(学部/大学院)とかFD研修会などの行事を全て「有休消化期間中」を理由に欠席し、朝から夕方までマル一日、研究室に籠って 研究室ページ に並んでいる項目をいちいち調べて ASLページ のHTMLに加筆する・・・という作業に没頭した。 始めてみると次第に慣れてくることもあり、昨日は2010年3月まで終わったので、今日は「2010年度」からのスタートとなる。 ただし夕方にはOG未来ちゃんと飲む予定があって有楽街に向かうので、まぁ残り全てなどとは欲張らずに、行けるところまで進める予定である。 未来ちゃんも毎日、仕事を頑張っているので今夜の「飲み」が楽しみらしいが、僕もこの作業をさらに今日も進めていけば、十分に「仕事した」という手応えで美味しい「飲み」になりそうだ。

ネットからは「人のあらゆる感情はたった4つの単語[GOOD][BAD][LOVE][WANT]をハブとして派生している」という記事 が届いて、元論文を辿っていって、無事に ゲット できてしまった。 これも例によって、暇な時に何かの合間に読むことにしよう。

今月末の前期入試では、2日目の筆記試験の試験監督業務が割り当てられていて、鉛筆デッサン実技試験監督(180分以上、心の中で受験生を応援しつつ一度も椅子に座らないという苦行を24年間、勝手に続けてきた)の担当が無かった。 そして今日の事務局入試室からの連絡で、待機していた後期試験の監督業務が「無い」と判明したので、「苦行実技試験監督」タスクは昨年度まで無事に完遂できた事になった。 まぁ、完全な自己満足なのだけれど。
・・・そして今日も、「打ち上げのためになら頑張れる」効果が最大限に発揮されて、朝から夕方まで連続8時間ほどぶっ続けで 研究室ページ に並んでいる項目をいちいち調べて ASLページ のHTMLに加筆する・・・という作業を進めた。 一部、 「乗り鉄」の記録 に抜けがある事を発見して追記(これがあちこち修正で面倒臭い)したりしつつの膨大な作業なのだが、なんとか2016年3月まで終わったので、次は「2016年度」からのスタートとなる。 いつもの事だが気付いてみれば、午後イチのコーヒーだけで後は何も飲まずに(無意識下に乾杯のビールの美味しさを期待しつつ)黙々と進めていた。 ここまで頑張れば、もう美味しく「飲む」だけである。

2024年2月17日(土)

  

  

  

  

約1年ぶりにH-3ロケットがやっと正常に打ち上がったこの日、卒展を見に(嘘)来た孫とSUAC構内を一周した。 まぁ、こういう日もある。(^_^)

そして午後に粛々と1年分、 研究室ページ に並んでいる項目を調べて ASLページ のHTMLに加筆する作業を進めた。 カリキュラム変更に伴って、次第にゼミ/講義風景など日々の写真ページが増えてきた感じだが、なんとか2017年3月まで終わったので、次は「2017年度」からのスタートとなる。

2024年2月18日(日)

「14時に学食に来て」と卒業生に言われていた、謎の日となった。 浜松マラソンのバス運休を避けて8時前に大学に来たのだが、ちょうど駐車場で出会ったのは、卒業生の三好承順クンだった。 こんなに早くからどんな準備をするのか不明だが、まぁ我慢して、学食に早めに行かないようにしよう。
Web改訂作業の昨日の終わり頃に、ちょっとしたミスに気付いてサッと追加したつもりだったが、どうも夢に出てくるほどその問題点は大きいという気がしてきて研究室に出てきて調べてみると、この日記の一昨日、「2024年2月16日(金)」のところにそのバグを発見した。 「次は2016年度からのスタートとなる」と書いていたが(一応そのまま残してある)、実はこれは1年分ずれていて、「次は2015年度からのスタートとなる」の間違いだったのだ。 しかし昨日はこの文面を受けて2016年度の作業を終えたので、結局、「2015年度」の1年分だけ、マルマル作業をスキップしてしまっていたのである。
それなら単に改めて2015年度の作業をすればいい・・・というのは間違いで、 研究室ページ に時系列に並んでいる項目をチェックして、それをカテゴリに分けて ASLページ のHTMLに加筆するという作業は、後者は時系列情報が欠落したラインの羅列になっているので、「順に追加する」のは簡単なのだが、「途中に差し込む」という作業は、その項目ごとの前後について 研究室ページ を再度、検索して確認する(ディレクトリ指定にタイムスタンプがあるのが頼り)、という作業がいちいち必要になるのだった。
2時間ほどずっと集中して、なんとか欠落していた「2015年度」の分の作業が終わったのは10時半だったが、今日はNHK杯準々決勝「羽生vs中村」という対局だったので、ここで教育テレビを見つつという作業に移行した。 対局のテレビ、さらに5ちゃんの実況スレを眺めながらということで、当然のことながら、作業効率は10分の1ほどに低下した(^_^;)。
久しぶりに「羽生の震え」を見て、50歳にして将棋連盟会長を務めつつ勝ちを重ねている凄い姿をじっくり堪能した。 やはり、羽生さんは凄いのだ。 5ちゃんねるでは「羽生さん強い。藤井聡太の再来だ」「両者合わせて100冠の豪華対局」などと盛り上がっていた。 しかし羽生さんが圧勝してみると、これでNHK杯準決勝はなんと「藤井vs羽生」となるのだが、この放送日が3月10日と知って、僕はまさにその時間、はこだて未来大で音楽情報科学研究会に参加している事実が判明した。 ・・・これはこれで困った。
昼休みを跨いで13時になって、午前の「2015年度」の作業に続いて「2017年度」の作業まで終わって区切りとなった。 続きは「2018年度」からということになる。

そして14時から学食に行ってみると、1期生から21期生のゼミ・吉田さんまで幅広い卒業生が集まっていてくれて(りっきーは稚内から、杉本さんは屋久島から)、なかなかに有難い「謝恩会」が このように あった。 ちなみに朝イチで出会った三好承順は、この会の幹事であるものの、午前中の「浜松シティマラソン」に参加して走ったそうで、相変わらずなかなかやる奴だ。 その後、最近いつもの「まねきねこ駅南店」での2次会には和田先生も来てくれて、「濃い」6人で盛り上がった。 「2-1ルール」という謎のルールによって、4時間で僕は15曲を絶唱した。 まぁ僕は同窓会の単なる「ダシ」なのだが、こういう機会を作ってくれて感謝である。

2024年2月19日(月)

今朝は朝イチで上の昨日の最後のところ(写真以下)を追記して、そこから例によって 研究室ページ に時系列に並んでいる項目をチェックして、それをカテゴリに分けて ASLページ のHTMLに加筆するという作業を、スキップが解決したので「2018年度」から開始した。

そこにお昼頃に届いたメイルは、かつてゼミにいてアカペラもやっていた永田さんからのものだった。 上の写真がそれで、「東海4県の郵便局で、局員募集があった際に添付のようなポスターが貼られることになりました」ということで、社内のデザインコンテストを勝ち抜いて採用されたらしい。 永田さんはこういうキャラものは得意なので、なかなかいい「仕事」となったのは嬉しい限りである。 この日記のPart18 の「2023年8月3日(木)」と「2023年8月4日(金)」のところにあるように、研究室を訪ねてくれた永田さんと「浜松オクトーバーフェスト」に行ってビールを堪能してからフタカラしていたのだった。 活躍、何よりである。
そして午後までかかってさらに1年分、「2019年度」の作業まで終えたところで、集中力は力尽きた。 続きは「2020年度」からとなる。

2024年2月20日(火)

研究室に出てきてまず最初に、 このイベント で受け取った「寄せ書きBOOK」を含めて研究室のスカスカになってきた風景を撮って、 こういうページ としてWebに上げた。 さらに王さんから届いた写真も このように Webに追記した。 SUAC事務局からは こんな書類 も送られてきたが、もうとっくの昔の1月初旬に、2月上旬から3月末までの全ての日(入試業務を除く)に有休を出していて(それでも溜まりに溜まった有休40日は使い切れないで捨てる)、今も毎日、有休消化中なのだった。

そこで今日も今日とて、 研究室ページ に時系列に並んでいる項目をチェックして、それをカテゴリに分けて ASLページ のHTMLに加筆するという作業の続きに取り掛かった。 実はぼちぼち、「その先」についての見通しもちょっと立ってきたので、あと4年分となったこの作業はサッサと片付けたいのだ。 作業は、午前中マルマルかかってCOVID-19と戦った2020年度が終わって次は「2021年度」からとなり、昼休みを含めて13時半まで続けると2021年度が終わって次は「2022年度」からとなった。 こうなるともう勢いで行くしかないのでさらに進めて、15時前には2022年度が終わっていよいよ次はラストの「2023年度」からとなった。 さすがにラストまで進める気力は消えるほどに集中したので、無理なく明日以降に続きを行うことになる。
途中でフト気付いたのだが、1月に残っていた左目の白内障手術をしたことで、両目に入っているレンズは「眼鏡をかけずにパソコンを眺める距離」でぴったり揃ったことになった。 次回の眼科では「眼鏡の処方箋」を作ってもらう事になっていて、こちらが完成すると、運転時など眼鏡をかけると両目で遠くが良く見える(学会でプレゼンのスクリーンが克明になる)というパターンである。 そこで、 ASLページ に新カテゴリとして作った「ランダムドット・ステレオグラム」のいくつかを見てみると、昔のようにサクサクと「見える」ように復活していた。 これはまた、全部、見直してみよう。

2024年2月21日(水)

マルマル午前中かかって、ようやく 研究室ページ に時系列に並んでいる項目をチェックして、それをカテゴリに分けて ASLページ のHTMLに加筆するという作業が終わった。 なかなかの仕事量だったが、ここでやっておかないともう無理なので、まずはOKである。 しかしここからが本番で、 ASLページ の内容のツギハギをどうやって整頓していくかと、次の作業として このページ の中身もこちらにきちんと反映させつつ加筆改訂する、という第二段階に進むのだ。
そして昼から午後じゅうかかって、とりあえず このページ の1989年から1990年代をずっと、そして21世紀に入って「Sabbatical2004前」までの項目を全て ASLページ に加筆できた。 まだ順番はあちこち入れ替えるのだが、とりあえず過不足なく項目が網羅されているのが先となる。 しかしまだまだあと約20年分、残っているのだ。 えらいこっちゃ。
この作業の合間には、先日の謝恩会で2次会のカラオケまで行ったOG・安田さんとメイルが往復して、安田+海老名という2人と僕とで3月初旬にJoyJoyサンカラに行くことも決まった。 これは楽しみが増えたので歓迎である。

2024年2月23日(金)

昨日の成果として、遂に 研究室ページ に続いて このページ の内容も微修正しつつ、その両方のコンテンツをほぼ ASLページ に網羅する、という作業が無事に完了した。 ただし、項目の統廃合とかカテゴリ整理については、見るたびに思い付いてあれこれ微調整しているので、これはしばらく続きそうだ。 アカペラOG・花波ちゃんからは「また甲子園に行きましょう」という嬉しいメイルも届いて、こちらも楽しみが出来た。
今日は世間は祝日、そして午後にはJoyJoyヒトカラ6時間の予約済みなので、朝から午後イチまでの作業の日である。 ネットニュースからは、『野生の蚕「野蚕」(やさん)を死なせずに糸をとる方法を考えた、長野県岡谷市の長地小学校4年の八並伸之介さんが「全国児童才能開発コンテスト」の科学部門・高学年の部で、最高賞にあたる文部科学大臣賞を受賞しました』というのが届いた。 発表PDF を見てみると、いやいや素晴らしい、素敵なものを知ってしまった。 日本もまだまだ捨てたもんじゃないのだ。
今日の作業は、とりあえず仮完成した ASLページ の各項目をチラッと見つつ、カテゴリを意識してHTMLページ内での位置をコピペで移動させて、サーバにSFTPして、リロードして・・・というくり返しである。 そんな中、2018年に行ったポーランドの アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所 のフォトレポートなどをうっかり見たもんだから、このページを全部眺めて、現在のウクライナとも重なって、なんとも思い空気となった。 そんなこんなで、遅々として作業を進めていくしかないのだ。
そして締め括りとして、 ASLページ にある「ランダムドット・ステレオグラム」の50個の画像( 先頭の1つ だけはアニメGIFで「ステレオグラム5画面が刻々とループする」というレアなもの)を全てチェックして、全てがスカーン!と3Dになって「見える」ことを確認した。 面白いことに、3Dになった状態でその画像の上でマウスカーソルを移動させてみると、ちゃんと左右に一定の間隔で2つのマウスカーソルが横並びしていた。
特に面白かった これ は、珍しく僕にとって「平行法」(茶色の立方体が手前)でも「交差法」(紫色の球体が手前)でも切り替えて見える、という優れもので、他はたいてい画面内の一部が穴ぼこで凹んでいるのに対して、画像全体が「手前の半透明シート」と「奥の背景シート」という「全画面」2面モノだった。

2024年2月24日(土)

第1局が持将棋となった棋王戦だが、今日の第2局では後手番の藤井棋王の初手が「お茶」でなく、いきなり指すというレアなものを見た。 ちなみに昨日のJoyJoyヒトカラでは6時間67曲を完走して、来週に予定されている機会に向けて「昭和」を攻めた。 さらに昨日、自宅に届いたのは、OG・野口さんからの素敵なマグカップだったので、研究室に持ってきて過去の野口さんマグカップと一緒に こんなふうに 記録した。

一日中棋王戦を観戦しつつダラダラ過ごしている中で、久しぶりに「音楽情報科学研究会」のページから何故か内幕が見えるGoogleフォームに行ってみると、なんと函館だというのに「懇親会」の参加者が73人にもなっていて驚いた。 さすがの30周年のようだ。 さらに「3/10(日)の朝に函館駅と五稜郭を経由してはこだて未来大学に行く貸切バス」(最大49人)の申し込み者が、申込開始日の翌日だというのにもう21人になっていた。 そして、この日記の「2024年1月31日(水)」のところにあったプログラムが「発表キャンセルにより、プログラムが一部、微修正されました(2024/2/13)」とのことで変更になると共に、デモセッションの部分が加わっていた。 これを受けて最新のプログラムを整理してみると、以下のようになった。

■ 1日目:2024/3/9(土)
□ 9:35 受付開始
□ 10:05 [一般発表] 分析・歌声
1. オンラインレッスンにおける演奏音のポインティングと楽譜書き込み情報を用いた構造的分析
2. 創作知識の進化モデルに基づく作曲スタイルの変遷過程の分析
3. 歌唱者間相互作用を再現するDNN重唱歌声合成の検討
□ 11:10 [一般発表] 音楽情報処理・作曲
4. 国際会議CMMR 2023開催報告
5. 分散和音に基づく曲生成の試み ー楽曲からの分散パターンの分析による主旋律生成ー
6. スピログラフ図形に基づく音楽生成
7. 二重振り子の動きを利用した音楽生成の試み
□ 12:25 [昼休み] 
□ 13:25 [一般発表] 応用システム
8. 音声認識を用いた空耳自動生成の検討
9. ピアノ初心者を対象とした学習支援のための運指認識システムの提案
10. VAEを用いたバリエーション生成による共創的作曲システム
11. メモリ機構付き深層距離学習に基づく音楽と画像の双方向検索
□ 14:45 [一般発表] 学習データ
12. サムネイル画像を活用した音楽キャプション生成法の提案とその評価
13. FruitsMusic: 音楽情報処理のためのアイドルユニット楽曲コーパス
14. 和音進行を用いたメロディ生成とその参照情報
15. 複数人による音楽アノテーション結果の項目反応理論に基づく統合と機械学習への応用
□ 16:05 [一般発表] 企画
16. 音楽情報科学研究会30周年記念イベント: 初代主査平田圭二先生特別講演
□ 18:05 移動
□ 19:00-21:00 懇親会 ホテル法華クラブ
 
■ 2日目:2024/3/10(日)
□ 9:20 受付開始
□ 9:40 [一般発表] モデル化
17. 協調タッピング課題の数理モデリングとパラメータ推定
18. 演奏MIDIのリズム量子化のためのトークン化の提案
19. ジャズ理論に基づく和音間の仮想的引力モデルとそのリハーモナイゼーションへの応用
□ 10:45 [企画] 10:45 概要発表 → 11:10 デモ/ポスター 
20. MUS139国際会議既発表・デモセッション
国際会議既発表セッション(3件)
	Data Collection and Analysis of Phrase Structure Conveyed to Audiences through Performance
	IteraTTA: An Interface for Exploring Both Text Prompts and Audio Priors in Generating Music With Text-to-Audio Models
	Music Source Separation With MLP Mixing of Time, Frequency, and Channel
デモセッション (18件)
	エレクトリックベース初学者の支援に向けた演奏表情特徴の抽出
	教師ラベルを必要としない自動和声分析の検討
	Julia集合からの音楽生成
	ポピュラー音楽における歌唱のアタックとリリースの分析に関する検討
	Web上で動く盛り上がり度に基づくループシーケンサ
	Boid型群衆モデルを用いたFFTフィルタによるオーディオエフェクト手法の検討
	サウンドスコープパッドのためのコンテンツ制作: Wild Birds
	音楽ゲームにおける技能習得忘却予測モデルの構築に向けたプレイ画面上の文字判定アルゴリズムの実現
	合唱パフォーマンスの感覚共有による教授支援法の検討に向けたストレッチセンサによる呼吸の可視化
	エレキベース演奏におけるゴーストノートに関する会話中の指示方法について
	ピアノ演奏のための実時間鍵盤上視線取得システムの設計と実装
	モバイルデバイス上での打楽器左右打音の音色と強度のリアルタイム可視化
	LLMの学習に適したS式によるタイムスパン木の表現について
	ビオラ初心者のための最適な運指の提案システムの開発
	ブロックビューで表現されたタイムスパン木のcloze test学習における損失関数の改良
	ピアノ演奏における技能習得忘却の解明に向けた演奏データの構築と分析
	計算論的暗意-実現モデルに向けた大域的な期待感の確率モデル化とそのモデルの評価法について
	Vision Transformerを用いた木の適切な構造に基づくタイムスパン木分析モデル
□ 12:00 [昼休み] 
□ 13:00 [一般発表] 演奏・伴奏
21. ライヴComputer Musicのための非線形フィードバックの活用
22. 和声進行からの任意楽器による自動伴奏生成
23. 管楽器奏者の要望を反映した自動伴奏システム
24. 演奏タイミング予測におけるフレーズ構造導入効果の検討
□ 14:20 [一般発表] 音色
25. 人工知能を用いたアンティークヴァイオリンの音色による鑑定の試み
26. アナログシンセサイザーMS-20のプリセット内挿
27. 連続音の分離特性に基づくオーディオモザイキングの楽器性の物理評価
28. 吹き出し図形を用いた音色の形象化の可能性検証
□ 15:40 [一般発表] 可視化・インタフェース
29. 時系列感性パラメータで制御可能なTaleBrushのハーモナイゼーションへの応用
30. モバイルデバイス上での打楽器左右打音の音色と強度のリアルタイム可視化
31. 同一楽曲におけるベースの演奏傾向の可視化
32. ポップスの Melodic Gravity の可視化 - IRMと GTTM の相補的利用による階層的暗意実現の計算モデル
□ 16:55-17:10 クロージング
結局、発表が2件キャンセルになってスタートとかが遅くなったりしたものの、デモセッションに多数の参加があることで、30周年の音楽情報科学研究会は懇親会が異常に盛り上がるという感じになった模様である。 そして、気付いてみると自分の発表のプレゼンの準備を何もしていなかったことが判明したので、とりあえずはだいぶ昔の1月13日に完成/提出していた 予稿 をプリント(なんと全22ページの後半10ページはびっしり「参考文献」全606件!!)して読み直すことから始めることにした。

2024年2月25日(日)

今日は前期入試の1日目であるが、僕は今日の入試業務はナシということで、研究室で終日、音楽情報科学研究会(はこだて未来大)の発表準備に没頭した。 まずは「インタラクティブ・マルチメディア・パフォーマンスとしてのComputer Music」の実例(今回は実現するシステムの歴史的発展というテーマと重なっている)として、過去の作品の記録動画から選んでダイジェストに編集/exportした動画を持参することにして、せっかくなのでYouTubeにも置くことにした。 ついでに今回のプレゼンはPDF/Keynote/PPTでなくここのディレクトリ内に置いた プレゼンHTML (URLは以下のQRコード)にすることにして、その中にYouTubeリンクも置いた。

上の5本であるが、削りに削って圧縮したものの所要時間を合計すると11分以上となったが、今回は「発表は18分以内」ということなので、フルに流すのはかなり厳しいことになった。 当日は、さらにムービーを短縮版になるようにコンソールを早送り操作する必要がありそうだ。
また、当日に何か発表に使えるかもしれない資料として、おそらく未公開のリンクであるが、以下の2つの記録もここに置いておくことにした。 その 第一 は、京都市立芸大の博士論文発表の際に作ったプレゼンで、多くの「自己紹介」や「活動/作品の記録」があるもので、PDFなのに138MBもある。 そして 第二 は去年の音楽情報科学研究会でオンライン発表した時のプレゼンで、こちらにも多くの「自己紹介」や「活動/作品の記録」があり、PDFなのに133MBもある。
そして午後までマルマルかかって、なんとか 音楽情報科学研究会プレゼンHTML がほぼ完成した。 ここまで準備すれば、新楽器そのものを現場に持っていかなくても十分だし、12月に初演した作品そのものを函館で再演するための準備も不要だろう。 なんせ飛行機に乗って行くので、持って行く荷物は最小限にしたいのだが、これだけ準備すれば、11インチMacBookAirだけで大丈夫だ。 このところ研究室の断捨離でブツが減っていくなか、まったく「Sketching」出来ていない日々が続いていたが、久しぶりにMax8を立ち上げてパッチの一部修正(プレゼンでのデモ用)をしたことで、今日は十分にやり遂げた感じとなった。

2024年2月27日(火)

昨日(最後の出勤日)は前期入試の2日目で、無事に筆記試験2時間の監督業務を終えて、これで残りは全て有休消化期間(卒業式の日も)となった。 その午後には、気付いてみるとまだゴッソリ残っていた作業として、 このページ のうち、「システム開発」の部分を加筆していくことに没頭した。
まず各項目の中で、「SUACインスタレーション」に関する記述のリンク先が個別の作品になっていない点から着手して、作品ごとにHTMLに「a name="(名前)"」タグを入れてはHTML側の呼び出しURLに「#(名前)」を加筆して、SFTPして確認・・・というのをとりあえず全部、改訂した。 次に、「システム開発」の「SUACインスタレーション」に関する記述が2010年頃まででストップしていることを受けて、その先を同様に加筆しつつ追加する作業に取り掛かり、とりあえず2018年の「召喚 ICカードバトラー」まで進んだところで力尽きたのだった。

そして今朝の朝刊では、たまたま朝日新聞の全国面の「訃報」欄で発見し、遠州面でも大きな記事になっていたが、河合楽器の河合弘隆社長の訃報に接した。 去年の12月には Final Lecture/Workshop by YNプレゼン の最後の「謝辞」の中に「KAWAIに感謝」と書いていたところで、これは来月の音楽情報科学研究会(はこだて未来大)の 予稿 の最後にも書いていたところだった。
河合楽器の創業者である河合小市(元日本楽器の技術者)の娘婿だった2代目社長の河合滋がピアノ2大メーカにまで成長させた河合楽器を受け継いでの3代目だったが、「3代目は何とやら」という風潮に抗って堅実にKAWAIを受け継いだ。 僕が大学を出て就職したKAWAIで約10年間に学んだものは、現在まで僕のほぼ全てを支えてくれている。 開発本部長だった時は僕の直属上司であり、1985年に結婚した時の仲人でもあり、さらに実は奥さんの遠い親戚でもあったと知った。 技術士の資格を2部門で取って約10年でKAWAIを退社独立してしまったが、 NIME2004 の時には、ヤマハとローランドには巨額の協賛金を出してもらったのだが、KAWAIにはNIME参加者のための「竜洋工場ツアー」を受け入れてもらった。 合掌。

午前中には Final Lecture/Workshop by YN にも駆け付けてくれた、京都精華大の落先生からのメイルで、「メディア表現特講1」という科目のオムニバスの1人(2コマ)の依頼が届いた。 オンラインでとのことで、ZOOMとMax8との相性とか、自宅での通信環境などの問題があるものの、もちろん引き受けた。 こういうのが飛び込んで来てくれるのが一番、嬉しい。
そして午前中いっぱいかかって、 このページ への加筆については、いったん「SUACインスタレーション」の部分を棚上げして、それ以外の部分として「KAWAI時代」「技術士事務所」「自分の作品公演」などの項目をまずは追記しつつ整理した。 さらに午後には、「SUACインスタレーション」をPart6の最後までリストアップして、とりあえず「システム開発」の部分の大幅な改訂作業を終えた。 この部分は今後のASLの「営業」項目でもあるので、ちょっと頑張ってみたのだが、最後に気付いたのは「受託研究」の項目だった。 これは明日以降にさらに追記である。
いよいよ明日はSUAC職員有志と「まねきねこ」の予定があり、少しずつテンションが上がってきたが、フト調べてみると、音楽情報科学研究会の「懇親会」の申し込み者はなんと75人、「朝の貸切バス(定員49)」も35人まで増えていて、こちらも次第にテンションが上がってきているようで、何よりなのだった。

2024年2月28日(水)

水曜日である。 週2の「Martinに触る日」であり、今日は午後に帰宅してから浜松駅にバスで出かける予定もある。 朝イチで届いていたのは、JASMIM(日本音楽即興学会)会員の名古屋の牛嶋さんからの案内で、僕も去年に初めて このように 参加した、「即興セッションキャンプ」の案内だった(以下のチラシには僕も写っていた)。 去年は即応で参加申し込みしたのだが、今年はまずは棚上げして、ちょっと検討してみることにした。 理由はまぁ、いろいろあるのだ。
朝のネットニュースチェックでは、「アップル、EV開発計画ついに断念 - 生成AIにリソースをシフト」というのがあったが、まぁ当然だろう。 EVとは、過去のエンジンがモーターに代わっていて、カーナビ/GPS/自動運転、の面ではエレクトロニクス機器とも言えるのだが、やはり地面に接して空間を移動するための「メカ」が本質的に必要なメカトロニクス機器であり、Appleには向かないのだった。 案の定、この情報でAppleの株価は上昇したという。

午前には、昨日の宿題だった このページ の「研究助成等」の項目から追記(リンク追加)を開始して、さらにこの内容が「システム開発」の受託研究の項目にもコピペできると気付いて、かなり効率的に増補改訂作業を進めることができた。 そして午前中ずっとかかって、とりあえず このページ がようやく完成した。
さらに、「インタラクティブプロダクト演習」に非常勤として来てくれている佐々木先生(ヤマハ)からの情報で、「電子回路を教える人を探している」 という某大学の某先生に「営業メイル」を出すことにもなった。 こういうのが色々と来てくれると嬉しいのだ。
そして午後には、事務局(財務室/総務室)の人に研究室に来てもらって、明け渡しのための事前連絡などを進めた。 「置いていくもの」・「持ち帰るもの」をキチンと線引きしておかないと混乱するし、鍵とかあれこれ渡し忘れると面倒なので、ぼちぼちここで確認することも必要なステップである。 だいぶ「断捨離」が進んだものの、まだ毎日、両手で1つずつ持ち帰るものはしっかり残っていて、音楽情報科学研究会(函館)の出張までに完全に空っぽになるかどうか、勝負の日々なのだ。 打ち合わせの結果、引き渡しは3/15(金)の卒業式の後で財務室に連絡することになり、置いていくものもクリアになって(持ち帰れない不用品の手配不要)、気分もなんだか身軽になった。

2024年2月29日(木)

昨日は1月下旬の「おそらくコロナ」のために順延になっていた、「学部事務員+特任助手(実習指導員)」有志との「まねきねこの会」があった。 僕はまず2時間ヒトカラ25曲でウォームアップしてから、再度5人でチェックインして3時間強で12曲(2→1ルール)を全力疾走した。 この日記ではどうも1月の記録を載せていなかったようで、以下がこの1-2月の成果なのだが、東京のスナック/バーとか、卒業生とのフタカラとか、あれこれ充実した感じである。
      • 2024年1月6日(土) 6時間 57曲
      • 2024年1月13日(土) 5.5時間 59曲
      • 2024年1月20日(土) 3時間 6曲 (阿佐ヶ谷・グランマ)
      • 2024年1月21日(日) 4時間 15曲 (ルクソール)
      • 2024年2月4日(日) 4時間 38曲
      • 2024年2月7日(水) 6時間 36曲 (まねきねこ・晴那)
      • 2024年2月12日(月) 6時間 64曲
      • 2024年2月17日(土) 2.5時間 9曲 (ちはる・未来)
      • 2024年2月18日(日) 4時間 15曲 (まねきねこ・5人)
      • 2024年2月23日(金) 6時間 67曲
      • 2024年2月28日(水) 2時間 25曲 (まねきねこ・ウォームアップ)
      • 2024年2月28日(水) 3時間 13曲 (まねきねこ・5人)
今日は「将棋界の一番長い日」であり、今年は名人戦挑戦者もA級→B級降格者も決まっていない、まさに「全てが決まるのが今日」という盛り上がりで、さらにYouTube解説には藤井八冠が登場するということで、一日中ずっと、以下のようなYouTubeを別画面に置く日となりそうだ。 YouTubeを6画面も開くというのはブラウザにとってもかなり重いらしく、defaultの360pを720pに上げたらCPU温度計は90℃を超えてきた(普段だと40℃ぐらい)が、ここは頑張ってもらおう。

  

6画面のうち、藤井八冠の大盤解説は5時間後の14時からと判明したが、残り5対局は午前9時に以下のように一斉に、というよりも微妙にバラバラに開始した。 大学入試では、各試験室の試験時間にばらつきがあれば不公平となるので、試験監督は毎回、全員で「秒」まで時計を合わせて一斉に「解答はじめ」「解答おわり」を告げるのだが、将棋の場合にはそれぞれの対局室にある時計で測っているので、部屋ごとの誤差はあるのだろう。 5部屋のうち最後の2部屋は同時だったが、それ以外の部屋とは最大で30秒ぐらいの違いがあった。
しかし、5対局のウインドウ全てのサウンドをMUTEして、日本のトップのA級棋士(藤井八冠を除く)が対局しているのを同時に見れて、盤面CGも出ていて、さらにAI形勢判断のグラフまで全て出ている・・・というこの風景は、ちょっと昔は考えられなかったことで、実に素晴らしい。 まぁ、嵐が吹き荒れてくるのは「藤井八冠の大盤解説」の午後なのだが、まさにこれまでで最高の、至上のサブモニタ画面(BGV)と言えそうだ。

その後、将棋観戦の合間に、京都精華大の落先生と「メディア表現特講」に関するメイルを行き来させたりして午前中が過ぎ去った。
お昼のニュースでは、4県の運転免許センターでシステム障害が起きて運転免許証を発行できない、というトラブルを報じていたが、いまだに「閏年」のシステム障害が起きるとは、世の中のIT関係者(大手企業)は恥じるべき事態である。 まぁ、お役所から丸投げされた仕事を下請け・孫請けに丸投げしているだけなので、これは今後も続くのだろう。
午後になって「Adobeが生成AI搭載の音楽版Photoshop"Project Music GenAI Control"を発表」という 記事紹介動画 を見つけたが、「Project Music GenAI Controlはカリフォルニア大学とカーネギーメロン大学が共同で開発しており、Adobeは『早期段階の実験』と説明しています」という言い訳の通り、だいぶイマイチだった。 まぁ、これは本当に、まだまだなのだろう。

  

午後は上のように、対局画面に加えて藤井八冠の大盤解説の画面をダプルモニタに並べる・・・という幸せな時間となったが、この「将棋界の一番長い日」の決着はいつも深夜になるので、とても最後まで見ていられるわけもなく、早々に帰宅することになった。 結果は明日の朝刊まで待たされることになる。
音楽情報科学研究会の方は、懇親会の参加者が77人に、貸し切りバスの申し込み者が42人とさらに増えていた。 いやいや、これは本当に楽しみである。

2024年3月1日(金)

昨日から今日は、いろいろ忙しい日となった。 昨日は早めに帰宅したところ、テレビのニュース速報で「大谷翔平・結婚」なんてのが流れて、その30分後にはネットに上のような画像まで登場したりして、昨夜は大谷翔平に全てのニュースが持っていかれた。

深夜まで続くので朝刊にも載っていないため、研究室に出てきてようやく昨日の「将棋界の一番長い日」の結果を知ったのだが、プレーオフ無しで今年の名人戦は「藤井vs豊島」ということだった。 まぁ予想通りというところだろう。
そして情報処理学会のマイページから音楽情報科学研究会の参加登録をしたが、日本時間学会からは「第16回大会エントリー開始」という情報も届いた。 今年は初めての名古屋(愛知淑徳大学星ヶ丘キャンパス)ということで、これは間違いなく参加するので、まずは栄の東横インを予約した。 禁煙ルームは満室だったので仕方なく喫煙ルームの予約となった。 まぁ、晩のスナックもどうせ喫煙可なので、部屋のファブリーズで対応することになる。
さらに京都精華大の平野先生とも「電子回路ワークショップ」に関してやりとりしたり、せっかくなので「断捨離」終盤の3月1日の1106研究室の様子を このように 撮ったりした。 実際にはこの写真を撮った後で、ホワイトボードの下にあった初代iMacの箱を解体して捨てたので、さらにスッキリした。

午前には学部長と教員親睦会の2人が1106に来て花束と餞別を受け取ったりして、10時半には河合弘隆氏の葬儀に参列するために帰宅した。 以下の写真は実際には翌日に追加したものだが、藤井先生と中川先生の笑顔に対して、いい感じにシャッターチャンスを外した僕の表情が、捉え方によっては「去りゆく者の哀切」とも取れそうで、これはこれでアリである。

2024年3月2日(土)

今日は午後に4期生のOG二人とのサンカラ4時間の予定があるので、ほぼ午前中だけ(Martinにも触れないと)という忙しい日である。 まず、昨日は「3/1から」というアナウンスに反して出来なかったので、まず情報処理学会サーバに行って、はこだて未来大での音楽情報科学研究会の予稿32本をダウンロードした。
次に、懸案だった「棋譜データベースが見えない」という問題を解決するため、3月になったらサブスクに入ってみるか・・・と行ってみると、なんだかページの見え方が変わっていた。 そして、Firefoxでは見えない、Safariでは断られる、という現象に対して、VivaldiとChromeではセキュリティ指定を「OKだよ」とすれば棋譜がちゃんと見れることを確認できた。 これで、ここ1ヶ月ほど見えなかった「棋譜データベース」が見えることになったので、 このページ も存続できることになったのは嬉しい。
さらに5ちゃんからは「これが翔平の奥さん?」という、練習を見守る女性の謎の動画(盗撮?)もゲットできた(最近は動画の保存が出来なくなっているので、Xのムービー再生ブラウザ画面をQuickTimePlayerの「デスクトップRecording機能」で領域指定して記録)のだが、あまりに信憑性が無いのでここに置くことは出来ない。(^_^;) そして午前中のお仕事として、合間にMartin弾きを挟みつつ、今年の日本時間学会大会への発表エントリーを検討することになった。 まずいつものように、過去の記録を上のように発掘して並べて、そこからネタを捻り出す(カブりを避ける)という作業である。 最初に気付いたのは「時間学的考察」をタイトルに入れるのは避けよう、という事で、ここ2年続いていたのに加えて2018年にもやっていた。 だいたい、「時間学的考察」をタイトルに入れたネタはちょっと弱かった(無理矢理に捻り出した)という自覚があるので(^_^;)、ここは反省項目だ。
そしてここで思い付いたネタは、なんと「ノイマン型コンピュータ」であった。 僕はこれまで約40年間、コンピュータ技術の進展の恩恵を受けつつ進んできたが、全てが「ノイマン型コンピュータ」の枠内(「呪縛」とも言える)でのことであり、言葉だけは「データフロープロセッサ」・「量子コンピュータ」・「脳型コンピュータ」などと「非ノイマン型アーキテクチャ」が登場するものの、世界的にまだ実用化に至っていない。 ただし僕はKAWAI時代に、NECの画期的プロセッサ「μPD7281」に深く入れ込んだ事があり、さらにKAWAI時代の最後の作品と言えるチップ「K009-FP」では、初代ファミコンCPUと同じようにロックウェル6502の特性を極限まで活用したテクニックを実装した(これが技術士試験突破のメイン項目)という経歴がある。 そして Propellerプロセッサ についても国内の専門家の十指に入る程度までは理解している。 これらを総合すると、「ノイマン型コンピュータ」というあまりに陳腐な用語を、別視点から、すなわち時間学的視点から語ることこそ、今年の時間学会大会発表での使命である・・・と思えてきた。
ノイマンアーキテクチャの呪縛との戦い

筆者はこれまで約40年間、コンピュータ技術の進展の恩恵を受けつつ数多くのシステムを開発してきたが、全てが「ノイマン型
コンピュータ」の枠内でのことだった。言葉だけは「非ノイマン型アーキテクチャ」として、「データフロープロセッサ」「量子コンピュータ」
「脳型コンピュータ」などが登場するものの、世界的にまだ実用化に至っていない。ムーアの法則(微細化の進展)で半導体のスピードは
高速化しても、「CPUがメモリに対して逐次的にコードやデータをアクセスする」という本質的構造は変わらず、いつの時代にもシステムの
性能追求はこの呪縛の範囲内で行われている。

本発表では筆者の実際の体験から、このノイマンアーキテクチャの呪縛に挑戦した3点の事例について、時間学的な視点から紹介したい。
(1)KAWAIで電子楽器開発を担当していた1985年に注目したNECのデータフロー・プロセッサμPD7281は、後にも先にも例のない
ユニークなアーキテクチャとして注目し深く検討したが、画像処理などの分野に特化して自由度が欠けるため採用できなかった。
(2)1989年には音源(DSP)システムLSIを開発した次のステップとして「音源DSPとCPUを同一チップ上に搭載」というテーマに取り組んだ。
任天堂の半導体を製造するリコーでLSI開発を行ったことで、初めてロックウェル社6502CPUを使用、その卓越したアーキテクチャを駆使
して、結果的に初代ファミコンと同様にシステムとしての処理効率を2倍以上に向上させた。他社製CPUでは不可能なこのCycle-Steel手法
は、半導体の速度向上とは別の次元で処理効率を倍増させるアプローチとして業界でも大きく注目された。(3)MITのコンピュータ教育を
支援するParallax社のPropellerプロセッサは、内部で32ビットCPUが並列処理する独創的なアーキテクチャを持つが、その細部まで解析
してみると、個々にはノイマン型の並列CPUそのものに「自己書き換えコード」体系を盛り込んでいる点こそユニークな構想であった。
Propellerを活用したシステムを多く発表し、国際会議でのチュートリアルに招かれた事例などから、多数ではないものの世界的に専門家
がPropellerに注目してきた点を指摘しておきたい。

全てのコンピュータにとってCPUクロックという単位時間は永遠に有限であり、その積み重ねによってシステム処理能力の限界が本質的に
生まれる。しかし人間の叡智は、単純に微細化高速化に猪突猛進するだけでなく、発想の転換から新しいアプローチを模索するという可能性
にも挑戦させてくれた。リザバーコンピューティングや生成AIなど、コンピュータの処理能力の要求は常に高まるばかりだが、将棋・藤井八冠の
「AI超えの一手」のように、自由で柔軟な発想を忘れずに精進したいものである。
そして午前中、さらに昼休みまでの時間をかけて、上のようにアブストラクトを書き上げて、エントリーと一緒に学会事務局への送付を完了した。 出かけるまであと15分というところだったが、半日とはいえ、なかなかに充実した日となった。 これで、午後のサンカラは思う存分に歌って飲んで、楽しめることになる。

2024年3月4日(月)

一昨日のJoyJoyは4期生OGの安田さん海老名さんとのサンカラで、4.5時間で26曲を楽しめた。 昨日はSUACが全学終日停電(点検)のため研究室に行かず、自宅に持ち込んだ膨大なブツを整理格納したりした。 合間に見ていた棋王戦は、やはり藤井八冠が圧倒的な展開で、最後の投了の瞬間を見ることが出来た。 今日になって研究室に出てくると、5期生の鈴木クンからのメイルで写真が届いていた。 これは 卒業生有志「謝恩会」 の時に見せてもらっていたのだが、5期生の皆んなが誰かのオフィスに集まって飲んだ時に、僕の研究室ページにある色々な「記録」をツマミにしていた・・・という文脈の写真であった。

そしてネットからは『ディープ・パープル「Smoke On The Water」史上初の公式ミュージックビデオ公開』という情報が届いて Deep Purple - Smoke On the Water (Official Music Video) を見たのだが、うーーん、なんかちょっと違っていた。 高校時代にこの曲をどれだけ演ったかわからないほど親しんだ曲なのだが、ちょっと違う気がした。
研究室の断捨離はいよいよ最終盤に入って、プリンタを箱に入れてクルマに運んだので、あと重いものはMartinぐらいとなってきた。 残り10日ほどの期間に研究室で何か印刷したい場合には、PDFにしてUSBメモリに入れて学部事務室のマルチプリンターに持参すれば、「USBメモリからPDFを印刷」できる事も確認できた。

「音楽情報科学研究会」のGoogleフォームの裏側から覗いてみると、なんと懇親会(受付締切)の参加者は81人になっていて、いやいや古い人懐かしい人など満載だった。 そして2日目の貸切バスの申し込みも、定員49人に対して47人とギリギリになっていて、今回の音楽情報科学研究会はとにかく盛況になることは確実な模様である。
ここで函館の「10日間天気」を見てみると上のように、帰りの3/11を除けば最高気温が2℃から4℃、最低気温は4日間ともマイナス、とかなり寒いことが判明し、さらに「本日の積雪状態」がなんと25〜30cmとのことだった(昨日と今日の2日間だけで38cmの降雪とも)。 能天気に好天の静岡の感覚ではまったくダメで、いつものダウンコートだけでなく、ユニクロの防寒ジーンズと防寒モモヒキ、そしてシューズもスタッドレスの滑らないやつを履いていくことにした。 去年1月の函館では、滑ってちょっと転んでだいぶ痛みが長続きしたので、今回は慎重に行くことにしよう。

そして午後には浜松駅まで歩いて行き、月末の湯治旅行の切符を購入した。 「みどりの窓口」は予想通りに混んでいたので、向かいのJR東海ツアーズ(旅行社としての営業は今月末までらしい)の「きっぷうりば」に行くと誰も並んでおらずスグにお願いできたが、 切符 を正しく受け取るまでになんと30分以上、かかった。 なんせ上のように、行きの乗車券は東海道新幹線・常磐線・水郡線・東北新幹線・石巻線・気仙沼線・BRT線・気仙沼線・東北新幹線と経由するという無理難題であり(^_^;)、東海道新幹線→東北新幹線であれば10,670円のところあれこれ迂回しつつ一筆書きで12,720円となっているのだ。 帰りの乗車券も仙台から東京まで常磐線をずっと経由するので11,000円だった。 売り場のお姉さんが最初に入力してみると「経由地が多すぎて発券できず」というエラーで振り出しに戻ったりしたので、この時間は想定の範囲内だった。 僕が窓口で渡したのは この紙 だけであり、プロであればこんなのはまずまず単純な方だと思う。
時間学会からは「ことしも一番乗り」というエントリー受け付けメイルも来て、色々と進んだ一日となった。

2024年3月5日(火)

研究室からの撤収も最終盤になってきて、数えてみると今日を入れてあと6日しか「研究室に出てきて、両手に撤収物のSUAC袋を下げて帰宅」という日が無い、と判明した。 つまりは残り「12袋」の運搬だが、そのうち1日(2袋)分としてMartinがあるので(純正Martinギターケースはとても重い)、あと10袋(5日)という目処である。 意欲的に帰宅撤収を進めてきたが、なかなかギリギリであり、今日は午後は雨なのだが傘と共に両手に袋で行くしかない。 最悪はクルマに荷物を余分に積み込んで、マンションの階段を3階まで「往復」する・・・という避けたかった「引っ越し」パターンになりそうだ。
今回は音楽情報科学研究会での発表に新楽器「Dodecahedron」を持参しないと決めているので、久しぶりに以下の プレゼンHTML を眺めてみたが、ここのURLは研究室ページにもリンクを置いていたことも確認できた。 10日前に作ったプレゼンなので実際のところ半分ほど忘れていたが、まぁ何とかなりそうだ。
その後、昨日から続けていた作業として、今回は珍しく32本の予稿をザッと眺めて、さらに道中に読んでみたい6件について、PDFを学部事務室でプリントして持参することにした。 32件のうち僕が興味をもって選んだ6件というのがどれか・・・は秘密である。(^_^;)

明日は午後に眼科通院があるのだが、その後に帰宅してからという予定も含めて「自宅に運び込んだ多数のブツを整理整頓」という作業の比率が増大してきた。 お仕事Mac miniも明日には持ち帰る予定で(残りの日々のためのMacBookAirを研究室に1台だけ残してある)、明日の夕方だけでなく今日も午後は早めに帰宅してこの作業に取り掛かることにした。 当然だがどうせ「有休」なので、いつ出てこようといつ帰ろうと自由なのだ。 この日記(Part20)のHTMLはこれまでの目安の200KBを超えているが、まぁ「区切り」という意味ではSUACを去るタイミングなので(その後どうするかは未定)、あと少しだけ続けることにした。
そして突然に思い付いたのが、フリーに戻るために新たに「名刺が必要」ということだった。 調べてみると「14時までの注文なら翌日発送」という業者があったので、何故か「裏面を編集」という画面に進むボタンに反応しなかったので片面モノクロの無粋なもの(超シンプル)となったが、とりあえず音楽情報科学研究会に持参する100枚だけ、名刺をWeb上で作成して発注してしまった。 まぁ、今後はなかなか海外にも行けないので、最初はこんな程度でもいいだろう。 名刺と送料がそれぞれ550円ということで、なかなか、いい時代である。

2024年3月6日(水)

昨日プリントして自宅に持ち帰った、「音楽情報科学研究会・予稿32件の中から厳選の6件」の予稿をザッと眺めてみると、質問したくてマーカーペンを入れたいところがあちこちに出てきた。 質問といっても、研究の先端ポイントと言うよりは、前提となっている部分の「確認」というのがほとんどなので、研究会の現場で質問するよりは、可能であれば事前に調べて無駄な質問で時間を消費しない事に意味がある。 今日は研究室で、実際にマーカー入れ、そして説明が不足している部分の関連情報をネットで調べる予定である。 「残念」というのもあったし、難し過ぎて理解できないものもあったが、過去に音情研でこんな予習をした事は無かったので新鮮だった。

音楽情報科学研究会のGoogleフォームの裏口から覗いてみると、予想通りに2日目の貸し切りバスは定員49人に達していたが、上のようにけっこう五稜郭から乗る人も多かった。 やはり、皆さん、分かっていらっしゃる。 函館駅前というのは函館朝市もあるし、函館山その他の観光施設もあるし、空港バスでも鉄道でも「起点」であるのだが、過去の経験から、函館駅の周辺というのは「飲み屋街」としてはちょっと不満があったのだ。 「屋台村」とか「団体旅行御用達の海鮮料理」などはあるものの、五稜郭付近のあの「濃さ」が欠けているのは致命的であり、僕は最近はもっぱら、LARKのある五稜郭に泊まっている。

まず最初に検討したのは、「2. 創作知識の進化モデルに基づく作曲スタイルの変遷過程の分析」という研究で、クラスター分析で日本のポピュラー音楽のメロディーのスタイル(旋法)の変遷を分析しよう・・・という意欲的な研究である。 「1950年以降のレコード売上ランキングおよびオリコンの年間チャートの50位以内に含まれる3198曲(リリース年は1949〜2019年)のうち1960年以降の期間に属する2934曲」を対象として、「MusicXML形式の電子楽譜データ(転調を含む)にある調号の情報をもとに、各曲を自然調に移調した上でメロディーの音高系列を抽出」したものであるという。

	・E強調音階:高頻度で E を用いるスタイル
	・上半傾斜音階:ABCDE の音を主に使うスタイル
	・非ダイアトニック音階:ダイアトニック音階から外れた音を比較的に多く用いるスタイル
	・偏重音階:CDEG の音を主に使うスタイル
僕が興味を持ったのは、その本体部分でなく、まずは上(上)のように10種類の「音階」にスタイルクラスターを分類しているという「準備段階」の部分で、まずは「○○音階」とだけ名付けられている、そのピッチクラスを確認したかったのである。 本文中には、上の4つだけしか解説が無かったのだが、上(下)の図を拡大してみるとようやく傾向が分かって(Cの黄色が見えにくいのはちょっと残念)、以下のように10種類の「音階」が定義されていることが確認できた。 ここから提起されるのは、マイナーとメジャーのスケールに関する音楽学的な立場で、Tonal Centerとして「メジャーはC、マイナーはAを採用する」か、「メジャーもマイナーもCとする」か、というあの議論である。 マイナーもCとすれば、音階1/3/4/6/7については短3度だけ上げて移調して、例えば1の陰音階であれば「C-D-Eb-G-Ab」としなければならない。 ブルーノートなどを視野にいれる場合には絶対に後者を採用した方がスケールの変化の歴史的影響などを考える場合に有効なので、ここはやはり質問しておきたい点となった。 また、マイナーのスケールというのは3種類(Natural Minor, Harmonic Minor, Melodic Minor)それぞれで、上行と下行の場合に音高が臨時変化するものがあるので、クラスター分析の過程で上下ぐしゃっとまとめてしまう事の妥当性についても質問したい気になった。

次に検討したのは、「6. スピログラフ図形に基づく音楽生成」と「7. 二重振り子の動きを利用した音楽生成の試み」という研究(同一研究者)で、過去の広島工大での音楽情報科学研究会では「山脈の稜線に基づく音楽生成」みたいなものがあったやつの発展系?のようだ。 要するにマッピングの問題であり、スピログラフであろうが二重振り子であろうが、「数学的な規則に基づいて時間的に変化する量」をまず生成して、そこからマッピングによって音楽を生成するという古典的なアプローチである。 ただし本研究では、以下のように実装しているので、どのようなものであっても音楽的に破綻しない、ちゃんと「聞ける」音楽が生成される。 YouTubeに上がっていたデモは これこれ だった。

僕が興味を持ったのは、上の和音進行のうち「カノン進行」は「C→G→Am→Em→F→C→F→G」と載っていたので、残りの2つを確認したかっただけである。 そして上のYouTubeデモ(の耳コピ)から、「王道進行の変形」とは「C→G→F→G→Em→Am→Dm→G」であり、「小室進行」とは「Am→F→G→C」である、と確認できた。 これ以外には、ちょっと質問すべき点が無いので、当日はグッと堪えて「沈黙の石」になろう。

ここでメイルが届いたが、「MUS139 3/10朝の貸切バスについて」というもので、「9:00発 五稜郭交差点」・「乗車場所:五稜郭1番乗り場後方付近」・「路線バスの停留所より20mほど南にある『炭小屋』付近です」・「バス前面と側面には『SIGMUS』のパネルが掲示されています」・「時刻や乗車場所が変更になる可能性がありますので、今後のアナウンスにご注意ください」とのことだった。 何のことはない、去年の停留所と同じであり、今年の僕は上のスマイルホテルに泊まっていて、朝イチで向かいのセブンイレブンで昼食のおにぎりを仕入れて行く予定にしていたのだ。 これ以上ない最短距離と判明したので、もう万全である。

次に検討したのは、「10. VAEを用いたバリエーション生成による共創的作曲システム」だったが、これはどうも理解しきれなくて、質問する内容をまとめきれなかったので、当日の現場勝負と決めた。 その次に検討したのは、「19. ジャズ理論に基づく和音間の仮想的引力モデルとそのリハーモナイゼーションへの応用」である。 こちらも研究の結果に関するようなレベルではない素朴な疑問なのだが、ただし「本稿ではジャズ理論の代表として The Berklee Book of Jazz Harmony [10] を一貫して参照する」とあるので、おそらく間違いではないので困ったのである。 これも何度となく議論してきたことなのだが、表の中の「Em7はtonic機能」という部分が悩ましいのだ。 ただしこの部分は基礎(前提)なので、ここが別意見のように「dominant」機能となっていると、ここから後の議論やリハーモナイズの成績まで大きく変わってしまう、という意味ではとても重要だ。 ここはまぁ、懇親会でちょっと愚痴ってみて、誰かが聞き付けたら深めていく・・・という路線を採用することにした。

検討の最後は、片寄研らしい研究の「ポップスのMelodic Gravityの可視化 - IRMと GTTM の相補的利用による階層的暗意実現の計算モデル」である。 上のように全体は整然と立派なシステム構成であり、その中で出てくる「Melodic Gravity」というのが興味の対象である。 僕の「Dominant Motion理論」とかなり感覚的に近いものだというのが第一印象なのだ。 この単語は英語版Wikipediaでも出てこなかったので、予稿に従って Dr. Capital に行ってみたが、「『Dr. Capital の音楽チャンネル』の中で取り上げられたmelodic gravityがある」と書かれているものの、それがどこなのか発見できなかった(;_;)。 こうなると、言葉として「Melodic Gravity」というのは賛同できるし興味があるものの、本研究のようにNarmourのImplication Realization Model(IRM)の枠組みでこれを捉えるのが妥当かどうか、は立場によって意見が分かれそうである。 staticなharmonyとしてだけでなく、時系列としてメロディーの動きにもMelodic Gravityを仮定するというのが本研究の立場だが、僕としてはIRMに深入りすることは避けて、暇にあかせてネットを探索してみようか。
そして午後に眼科に出かけるために「お仕事Mac mini」をシャットダウンする(→自宅に移動)直前に、思わぬ面白いものをゲットしてしまった。 ネットで「The Berklee Book of Jazz Harmony」を調べると、これはAmazonで15,000円もするというので諦めたのだが、この本とは違う本の「Jazz Harmony Book」というのがあって、出版社からデモ音源だけ入手できる・・・ということで、 こんなZIP を入手して、解凍してみると「いい感じにJazzyなサウンドサンプル」の宝庫だった。 せっかくなので、理屈はともかく、合間に聞いてみることにしよう。

2024年3月11日(月)

今日までの4日間、 5回目の函館 に行ってきた。 帰ってきてこれをWebに上げたところで力尽きたので、今日はこれだけである。

2024年3月13日(水)

この日記のHTMLはもう234KBになっているのだが、SUACに出るのもあと3日(いずれも有休)、という区切り感もあって、まだ続けている。 明日には1106に残るものは全て引き上げるので、明日の午後は昼食後、早々に帰宅してJoyJoyヒトカラの予定を組んだ。 音楽情報科学研究会からは正式に「音学シンポシウム」(日大)が6月14(金)-15(土)開催とアナウンスされたので、既に発表エントリーしている日本時間学会の6/15-16(名古屋)とのバッティングから、今年もパス(;_;)という事が確定した。 さらに昼前には、 日本初の民間ロケット打ち上げ失敗 というニュースも飛び込んできた。
文化庁は、生成AI(人工知能)の開発や利用に伴う著作権侵害事例の収集に乗り出した。相談窓口などを通して被害実例を把握し、対策を検討する材料にすることで、
時間をかけて創作した作品と似た文章やイラストがAIで大量に生成されることなどへの懸念を訴えるクリエイターらの不安解消につなげる狙いだ。
事例収集は主に、文化庁が昨秋設けた「文化芸術活動に関する法律相談窓口」のウェブサイトを通じて行う。今年2月末、サイトの受け付け画面に、相談内容の選択肢
として「AIと著作権について」の項目を追加した。
同窓口は、クリエイターらから、仕事の契約や報酬などに関する相談を受け付け、文化庁が委託した弁護士が無料で対応している。著作権侵害や、侵害の疑いの相談
も受けることで、AIと著作権をめぐって具体的にどんな問題が生じているか把握する。
2018年の著作権法改正で、著作権者の許諾なしでAIが文章や画像などの著作物を学習できるようになった。権利者団体などからは、著作物が無断で学習された上、
よく似た生成物がインターネット上に公開されることなどへ反発が出ている。
文化審議会の小委員会は2月、AIと著作権をめぐって現行著作権法の解釈を明確にする「考え方」の素案を大筋でまとめたが、「AI学習による著作権侵害事例や裁判例
の蓄積がない」(文化庁)として、法改正の議論には踏み込まなかった。
午後には上のようなニュースが届いたが、アニメのキャラ絵とかでは比較的簡単かもしれないが、これが「生成AIが作った音楽」となると、だいぶ難しくなりそうだ。 POPS系などでは、いつの世になってもここ70年ほどは同じようなメロディー・コード・リズム・ビートの音楽が再生産され続けているので、生成AIが「なんとなく」収集したそれらから「いい感じ」の音楽を生成できたとして、それに対して「私の音楽をパクッた」と主張できる音楽家は皆無なのではないだろうか。 大体、クラシックでも商業音楽でも現代音楽でも、およそ作曲家は生まれて以来ずっと「それ以前の音楽」を聞いて成長しているので、「自身の作曲に影響を与えた音楽は生まれてきてから現在まで完全に皆無である」とは絶対に言えないだろう。 そうなると、たまたま生成AIによる音楽[A]があった時に、「これは私のこの音楽[B]のパクりです」とは絶対に主張できず、[B]そのものが他の音楽[C]に影響されている可能性を完全に否定する立証が困難であるのと共に、逆に生成AIの[A]もまた、同じ[C]にどこか影響されている可能性があるのだ。 結果として、生成AIが作った音楽はこれからも変わらず「安易で安価なBGM」として生成され消費されていくことになりそうだ。

2024年3月14日(木)

ずっと2月から有休消化期間だったが、明日の卒業式を前に実質的な最後の出勤日(ただし午後には帰宅してJoyJoy)となったこの日、遂に予告通りに 1106研究室ページ を「リンクの無いバージョン」に変更した。 コンテンツの中身はそのまま残っているものの、このページは全てのHTMLリンクタグを「a」から「aa」に一律置換する、という超簡単な細工を施しているので、どこにも行けない。 ページのソースを読める人はもちろん、一部の人々は「隠しページ」のURLを知っているので、そちらからほぼ旧来のように行ける・・・という仕組みである。

2024年3月15日(金)

今日は SUAC卒業式 があった。 これまで厖大な学生を卒業式で送り出してきたが、まさか自分がそのタイミングで一緒にSUACを去る・・・というのは想像もつかなかったが、マル2年間かけて断捨離を進めてきたこともあり、淡々と研究室(2台の24インチモニタや冷蔵庫/電子レンジ/電気ポット/空気清浄機、什器類や鍵など含めて全て)を引き渡して、もう出てこないので教員証(3/31まで有効)も渡してきてしまった。

  

2024年3月16日(土)

この週末は、初めての「自宅での週末」である(昨日、撤去退出してしまったので当然)。 これまで24年間、独立してからSUACスタートの2000年まで自宅自室にあった機材等をSUAC研究室に持って行った関係で、基本的には土日も研究室に出て行って過ごしていたので、全てを自宅自室に持ち帰って、今日からは24年ぶりにここがASLの拠点である。

  

ネットからゲットしていた 音楽を聴く脳部位の論文とか、 「函館から稚内までの鉄路の長さ」で東京から行けるところ・・・という以下の図などを並べれば、あとは自室の整理に没頭する1週間となりそうだ。 なんせ2年間の断捨離で多くを捨てて、実質的にはこの2ヶ月でその全てを小型コンテナケースに入れて両手にぶら下げて毎日帰宅の際に運んできたので、ケースの中身を記した付箋の通りになっているものはいいのだが、後半はけっこうエイヤと詰め込んで、中身が混乱していて、「アレを取り出したい」というアクセスが出来ない状況にあるのだ。 3/23(土)から3/30(土)まで、仙台1泊と湯治温泉6泊のデトックス一人旅に出かけるまでに、この作業を完了する、というのが目標となる。
・・・ということで、ここで「Sketching日記」は終了である。 興味のある人(もはや誰もいない(^_^;)と思うけど)は、あとは「RRR日記(謎)」(→これから作るつもり(^_^;))を追いかけてみて欲しい。

「日記」シリーズ の記録