インターカレッジ2006参加学生レポート集
2006年12月 長嶋洋一
山口 翔
今回は二回目のインカレ参加ということで、インスタレーション作品を出展 しました。アイデアの展開から製作、会場での展示を通して思うことは、 反省すべき点が多いなぁということでした。 第一に製作時間があまりに短すぎたというところです。これは明らかに自分の 配分ミスで、先生を始め、友人にも多大な迷惑をかけたと思います。 第二に完成度の低さでした。実際に会場で指摘されたことですが、「作品と して仕上げるならインスタとしては不十分」と言われました。確かに今回の ような「和」の繊細なインスタの場合、その魅力を引き出すのには空間の 演出などまだまだ不十分であったように思います。 しかし作品を出展したことでまた新たな経験をすることができました。他大学 の作品や作家との交流を通して、自分の世界観を広げることができたと思い ます(全体での懇親会があればもっといろんな交流ができたのですが)。 そして例年のごとくこのような機会を与えてくれた長嶋先生、作品を手伝って くれた友人に感謝します。今回の経験をこれからの作品、近いところでは 総合演習での課題に活していこうと思います。
山田 麻友美
去年の大垣に引き続き今年は京都でのインカレに参加しました。今年は作家 ではなく見学者としての参加でしたが、その分気を楽に作品を見る事が出来て 良かったと思います。 どの作品も完成度が高くてただ凄いなぁと思うばかりでした。こんなことも 出来るんだ、と世界が広がったかんじです。各作家のコメントを聞けたのも 良かったです。 ただ残念だったのが、インカレ参加者の懇親会がライブハウスだったので去年 と比べて他大学の人と話すことが出来なかった点です。出来ればもっとお話を 伺う時間があればな、と思いました。 インカレからはちょっと外れますが、京都を観光出来たのもとても面白かった です。長嶋先生、3日間とてもお世話になりました、ありがとうございました!! 先輩方、山本くん、お疲れ様でした。大石さん、お疲れ様でした。
山本 達弘
今回初めてインターカレッジのコンサート2で作家という立場で参加させて いただき、とにかくいろいろな心の刺激を受けました。他大学の学生の作品を 見ていると、今まで自分の知らなかった音楽の世界を知ることができ、奇抜な 音色やそのブランド性に終始感動していました。パフォーマンス(演奏)に よる音楽の魅力も再認識させられた気がします。この刺激を受けて、今後は オリジナルの音色作りにも挑戦していこうと考えています。 自作品の発表では、自分の作った音楽を大勢の人に説明するという貴重な経験 をすることができて嬉しく思います。昔の自分のピアノの発表会やコンクール での、ソロの舞台に立った時に感じることができる心地よい緊張感を再び味わえた 気がします。しかし今回は自分の作った曲を口頭で説明しなければならないという プレッシャーも付きまとっていました。今振り返ってみると、正直うまく説明できて いたのか、ちゃんと日本語を話していたのかさえあまり覚えていません(笑)。。。 テープ作品だったので若干の余裕はありましたが、インタビューでマイクを持った 瞬間、自分の動悸を確認できました。ストレスになる緊張ではなく、心地よい 緊張感だったので楽しい時間をすごすことができました。 最後にインカレ全体の感想ですが、他大学の学生のそれぞれ個性豊かな作品 (映像、インスタ、音楽)を間近で見たり聞いたりすることで新鮮な刺激を受け、 創作意欲の向上にもなりました。先輩達の作品も見ることができ、ただただ自分 とのクオリティの差を実感するばかりでした。今回自分は単独行動する時間が 長かったのですが、むしろそれが良かったように思います。いろいろな作品を 見て刺激を受け、同時進行で京都の町を歩きながら一人でじっくり新しい アイディアなどを考える時間を持てたので、有意義な時間を過ごすことができました。 今回はこうした自作品の発表の場を与えていただいた長嶋先生に心から感謝申し 上げます。
嶋田 晃士
今回、インターカレッジに参加させて頂き、自分の作品のふがいなさを 感じました。今回、初めてこの作品を展示したのですが、自分の納得の いくものではありませんでした。作品の持っている力や完成度が、まだまだ 弱いと感じました。ただ、この作品が、一度目の展示だったので、今後も 改良していこうと考えています。実際、展示をさせて頂いて、いろいろな アドバイスも積極的に聴いていった中、まだ、この作品には、改良する余地 があるのではないか、と感じました。ただ、大学院で制作できる時間を 考えると、それだけ行うのではなく、一つでも多くの作品を作る事にも 専念したいです。 そして今回、展示させて頂き、心にひっかかった部分があります。表現と、 メディアアートの関係についてです。まだ、展示を終えてから、それ程 時間がたっていないので、考えがまとまっていないのですが、何か腑に 落ちない、言葉では言い表し難いのですが、自分の作品も含め、作品を作る 上での肝心な部分が、弱かったり、抜けていたりするのではないかと思います。 凄いと思う物もありましたが、それはただもっと、うすっぺらい部分なの です。言葉足らずで申し訳ないのですが、このような事をもう一度考えて みよう、というきっかけになったことに、この展覧会に出品できて 良かったと感じています。
牧田 壮一郎
今回インターカレッジに参加させていただき、多くの刺激を受けることが できました。考えてみれば、大学に入学してから3年目にして、学外の作家の 方々と交流するのは初めてのことだったと思います。 私は作品の発表においてインスタレーションに挑戦しましたが、コンセプト の部分が自分の中で固まりきっておらず自己満足のまま終わってしまったよう に思います。作家として作品を発表する以上、何か伝えたいことがあって、 それを伝えるために作品の構想が成り立つのだと思います。今回私が作った 作品『From Words』は、自分が普段勉強している映像を使って何かできない だろうかという思いで製作したもので、何かを伝える意思よりも、自分の欲が 先行してしまったように思います。 作品を見ていただいた方々からいろいろな意見をいただき、自分の作品の 拙さを痛感しました。いただいたアドバイスはどれも核心をつくものばかりで、 自分に足りないものが明確になった気がします。それと同時に、拙いながらも 自分の作品を楽しんでくれている人たちもいて、うれしく感じるとともに逆に 申し訳なく思いました。 インターカレッジを通して、他の作家の方々から作品に対する姿勢という ものを学ぶことができ、これから先に自分が作る作品への姿勢というものを 変化させなければと感じています。在学中に作ることができる作品の数は非常 に限られており、一つひとつの作品を大切にしていきたいと思います。 最後に、お世話になった長嶋先生にお礼を申し上げます。ありがとうござい ました。
大石 亜梨沙
見学者として初めて訪れた京都でのインターカレッジですが、私にとって このインターカレッジは大きなプラスになったと思いました。 インスタレーションやパフォーマンスをこれだけの量、これだけ身近で見る 機会というのは今までなく、またこれからもそうあることではないと思います。 今回は見学者としての参加になりましたが、この経験を生かして次は作家と しての参加が出来るよう、それまでに自分の技量を高めて行きたいと思って います。