post-Gainer 日記 (3)

長嶋 洋一

(一部 「バイオフィードバック日記」かも)

(一部 「muse(脳波センサ)日記」かも)


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2015年12月1日(火)

もう今年も最後の月、12月になってしまった。 研究室のホワイトボードには、ゼミ卒業生の山村知世さんのカレンダーを、今年のものだけでなく、去年と一昨年のカレンダーから「絵」の部分だけにしたものと、計3枚を毎月、貼り出しているが、今日は朝イチで以下のようにこれを11月から12月に交換した。

そして、昨日までの大阪(日本基礎心理学会大会)・京都の フォトレポート をWebに上げて、3日間のメイルチェック(既に不要なものは消してあり、控え用フォルダに移動させていたものの処理)である。 先月の上旬に、勉強のためにAmazonに注文していた この本 は、以下のようにアメリカでの通関手続きを経て、どうやら日本に向けて飛び立ったところらしい。

そして、僕はジャパンネット銀行と三井住友カードを使っているので、「より大切なお知らせです」・「住信SBIネット銀行本人認証サービス」というタイトルの、ちょっと間違いそうな以下のメイルが相次いで届いたが、もちろんこれは詐欺サイトへの誘導スパムであり、クリックをしてはイケナイやつである。 しかし文面を見ると、怪しい中国語とか怪しい文字列であり、これで正当なメイルだと勘違いする日本人はいないと思うのだが。

中国と言えば、昨日のニュースで「北京の米大使館のウェブサイトによると、30日午後1時(日本時間同2時)の微小粒子状物質PM2・5を含む汚染指数が560を記録、最悪レベルの「危険」(301〜500)を上回る「指標超」となった。北京市と隣接する天津市や河北省、山東省など広い範囲で深刻な大気汚染に見舞われた。中国紙によると、29日までに汚染地域は53万平方キロに及び、日本の国土の約1・5倍となった。北京市政府は29日に重度の汚染状況が3日間続く見通しだとして、汚染警報レベルを最悪から3番目の「黄色」から2番目の「オレンジ色」に引き上げた」などという、息苦しくなりそうな情報が届き、以下のように、どうも今日の午前は外出しない方がよくて、さらに明後日あたりには重量級のPM2.5が押し寄せてきそうである。(^_^;)

そしてSUAC事務局からは、「教員活動評価書及び教員個人調書の提出について(依頼)」という、毎年恒例の事務仕事の依頼がやってきた。 これがかなり面倒なのであるが、大学教員にとって重要なことなので、今日の午後はこれで潰れてしまうが、やっつけないといけない。 さらに、先週から今週にかけて、「サウンドデザイン演習」の各チームからの進捗報告や「下請け」依頼のメイルが何本も届いていた。 これも今日から明日のゼミ時間などをまたいで片付けないと・・・と思っていたら、なんと今週は4回生の卒業制作の中間報告学科会議で水曜日の2-3限が潰れてゼミは4限なのだった(来週は3回生「総合演習」の中間報告学科会議で同様)。 今週末の東京での音知学会は聴講参加と座長だけなので準備は不要だが、まだまだ忙しい日々が続きそうである。

上の写真は、「サウンドデザイン演習」のチーム「SUAC生活部。」の企画案「ハリネズミに針(爪楊枝)を刺していくインスタレーション」のハリネズミである。 先週の講義時間内では、内部を空洞にして、金属たわしの様な柔らかい導体を充填して、金属針を刺す・・・というのを話していたが、「だんだん何本も刺さってきた」というような情報は得られないので困っていた。 しかし大阪への出張の間にフト思い付いたアイデアがあり、 秋月電子の気圧センサ を発注手配していた。 さらに今日は 水槽用エアーポンプ も発注した。 うまく行くかどうかは不明だが、「ハリネズミの内部を空洞にして、そこにエアーポンプからの空気を送り込み、爪楊枝を挿していくとだんだん空気が抜けにくくなって内部の気圧が上昇するのを圧力センサで検出できないか・・・という実験」をしてみる計画である。

また、チーム「とりとねこ」のためには、既に注文している小型スイッチが届いたら、人形1体あたり2スイッチ、これを1メートルのシールドで計3体、という「下請け」作業が待っている。 木曜日には推薦入試判定教授会があるが、この日になんとかできれば・・・という綱渡りである。
・・・そして昼前から午後じゅうマルマルかかって、ようやく事務お仕事のうち「教員個人調書の提出」を終えた。 「教員活動評価書の提出」は、また明日以降になってしまうが、年に一度のお仕事なので、苦しくても黙々とやるしかない。

2015年12月2日(水)

この日は2-3限にメディア造形学科4回生の「卒業制作」の中間報告学科会議があり、ゼミは4限から このように 進んだ。 来週はいよいよゼミの3回生3人も、中間報告の番となる。
院生の杉浦さんはUnityでのゲーム・プログラミングにつしいて着々と進めていた。 手描きアニメーションの石井さんも順調に描き進めていて、この日はミーティング後半に、BGMとして使う楽曲をダウンロードして編集してVコンテのBGMを整備し、さらにボーカルパートと他バートに分離してサウンドファイル(WAV)を作って、後の編集に備えた。 今回は既存の曲なので、僕が石井さんサポートするのはこの作業ぐらいである。
メカの必要な前澤さんも着々と木工(実験試作)を進めていて、中間報告の材料はだいぶ揃っていた。 馬ブンさんの3DStudioMaxでの作業も、徹夜を含めて相当に進んでいて、これなら某教員のツッコミも蹴散らすことが出来るだろう。

そんな中、話題として出て来た、上のカシオのSK-1を僕は稼働状態でいつもアカペラで使っているのだが、これをヤフオクで検索してみると、なんと美品完動品が出品されていた。 5000円スタートで、学生がいる午後4時時点で入札者が5人で価格は6250円ぐらいだったが、学生が帰った午後5時過ぎに見てみると落札者が8人で8000円を超えていた。 こうなれば大人買いの即決である(^_^;)。 即決価格の12000円で落札したが、もともと僕が30年前ぐらいに買った時には15000円ぐらいだったので、プレミア中古品としてはお買い得だろう。
ピンク2台目の「ジャンク」デジカメ(SONY)は、1500円だったのに届いてみれば程度はもう1台の「中古」より良好だったし、もう1本のジャミネータと「魅惑のムード歌謡」CD集も無事に落札できて、今日あたり自宅に届いているかもしれない。

「サウンドデザイン」の各チームのために発注していた、スイッチ、センサ、エアーポンプ等も納品されてきた。 明日の木曜日はこの作業と、今日はまったく進まなかった「書類書き」(新たにもう1件の依頼が加わった)に没頭することになりそうだ。

2015年12月3日(木)

この日はまず朝イチで、以下のように、昨夜、自宅に届いたブツと、昨日、研究室に届いたブツを並べて このように 撮ってみた。

そして、「魅惑のムード歌謡」CD5枚組の18×5=90曲を、以下のように「ReNaX」でファイル名一括変換してから「All2MP3」でmp3に一括変換して、iTunesで2台のiPodの不要楽曲を消して空きスペースを作ってから、「MoodMusic」というプレイリストとして全て(788.9MB)一括転送した。 2台の8GB iPodには異なる写真ライブラリ(過去に学生と行った国際会議のフォトレポートなど)と、共通のサウンドライブラリが入っていて、最長で20時間以上の移動でも音楽を聞き続けられるのだ。

これでしばらくは、出張など移動の際には「MoodMusic」を聞いていくことになりそうである。 歌詞を覚えるのは諦めているが、ちゃんと全曲の歌詞ブックもあるのが凄い。 若いのにスナック好きだという真実ちゃんと一緒に歌える日は来るだろうか。(^_^;)

Amazonに注文してアメリカから日本に向かっていた書籍は、上のようにようやくアメリカから出発して、Transitとあるので、到着地の日本ではなく、安いフライトを利用して中継地の中国か台湾に行ったようである(^_^;)。 PM2.5で汚染されてこなければいいが、日本に届いていないので、もちろん日本郵便にも引き継ぎされていないらしく、SUACに届くのはまだ来週あたりになりそうである。 別にFeDexとかの急ぎである必要もないので、ぼちぼち待つしかない。

・・・そしてここから午前中〜昼休み〜3限までかけて、ようやく、本年度の「事務お仕事」を片付けた。 一昨日、半日がかりでやっつけた「教員個人調書」の差分原稿があるので、基本的にはほぼコピペなのだが、そういう単純単調な作業が一番、苦手なのである(^_^;)。 まず、新たに届いた「SUAC研究者総覧'16」「大学公式webサイト[教員紹介]ページ」の原稿改訂依頼については、面倒なので前者は「前年同様」として、後者はここ何年か更新をサボッていたので(^_^;)、今回、きちんと対応した。 具体的には このページ に書かれている内容に対して、「論文(一部)」の末尾に5件(英語のみ)を追加して、「作品公演発表(一部)」の末尾に5件を追加して、「所属学会・団体」のところに対して、脱退した「エネルギー・資源学会」を削除して、入会した「表象文化論学会」を追加した。 日本基礎心理学会と日本バイオフィードバック学会は、入会については来年度の4月になってから考えよう。

そして最後に残ったのが、「教員活動評価書」というものである。 これはどうやら、「その1年間に頑張った教員を褒める」という新しい制度で、去年からスタートしたが、能力別評価の制度が乏しいSUACで、特に若手で頑張っている教員に年度末にご褒美を与えて、他大学に移ってしまわないように言わば「ガス抜き」しているような制度であり、提出や記入については「任意」だという。 ただし、せっかく「教員個人調書」の差分原稿があるので、基本的にはこれのコピペで済むので、僕はキチンと出すようにしている。 以下がそのほぼ全部(「なし」は省略)であるが、こうして並べてみると、1年間でこれだけ、通常の教員としてのお仕事(講義、ゼミ、自主制作支援、等)の他にやっているというのは、これまでSUACでの16年間でもトップレベルかもしれない。 結構、頑張った1年間だった、という気もする。(^_^)

教員活動評価書 平成27年12月3日
所属 メディア造形学科 氏名 長嶋洋一

1 教育活動
(1) 学部における講義・演習指導・卒論指導など(前期・後期別に、担当する授業科目名及びコマ数を記してください。) 
	ア 前期 サウンドデザイン(1)、音楽情報科学(1)、企画立案演習(2)、メディア造形総合演習II(8)
	イ 後期 サウンドデザイン演習(2)、基礎演習C(0.07)、インターンシップ(0.14)、メディア造形総合演習I(8)、卒業制作研究(1)

(2) 研究科における講義・演習・研究指導など(前期・後期別に、担当する授業科目名及びコマ数を記してください。) 
	ア 前期 なし
	イ 後期 メディアデザイン特論(1)、演習(1)

(3) その他(教職課程、就職指導、公務員試験・資格取得指導、クラブ活動指導その他、自由に記載してください。)
	・軽音楽部 顧問
	・CGクリエイター検定試験 団体責任者・会場責任者・試験監督者 (7月)
	・碧風祭特別企画・メディア造形企画を技術的に指導/支援

(4) 担当授業コマ数合計 : (1) 学部(23.21)コマ、(2) 研究科(2)コマ

2 研究活動
(1) 著書・論文など

著書・学術論文等の名称 生体信号の情報処理のためのプラットフォームについて
単著、共著の別 単著
発行又は発表の年月 平成27年3月
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 情報処理学会研究報告 (2015-EC-35)
概要
筋電情報など生体信号の情報処理に関して、マイクロエレクトロニクスとオープンソースの進展により登場した新たな
プラットフォームについて検討するとともに、新・筋電センサ回路を実装した生体情報処理システムについて紹介した。
検討の対象とした生体情報は、血流/脈拍・脳波・心電・呼吸・体温・血圧・姿勢・皮膚電気抵抗・血糖値・筋電 など
約10種類、マイコン・プラットフォームはAKI-H8・Arduino・Propeller・Raspberry Pi・mbedの5種類である。実装の
詳細や追試可能なサンプルコードも全て雑誌記事とWebにて公開した。

著書・学術論文等の名称 内受容感覚コントローラとしての筋電楽器 --- 癒し系エンタテインメントのために ---
単著、共著の別 単著
発行又は発表の年月 平成27年6月
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 日本音楽知覚認知学会2015年春季研究発表会資料
概要
外受容感覚(五感)に加えて最近注目されている内受容感覚と情動/感情と脳内プロセスモデルの関係について、筋電
楽器のジェスチャ認識研究で発見した無意識下のリラックス効果の適用を検討し、癒し系エンタテインメントの可能性に
ついて考察した。本稿ではまず、過去に開発した筋電楽器と新世代の筋電楽器を紹介し、筋電センサによるジェスチャ
認識の新手法を提案した。次に内受容感覚とソマティック・マーカー仮説と脳機能を予測マシンとしてモデル化した研究を
紹介し、内受容感覚から情動/感情が生まれる仮説の検証について検討した。さらに随意筋の制御である筋電ジェスチャ
認識の実験から得られた無意識下コントロールの持つ可能性を、心を豊かにする広義のエンタテインメントとして検討した。

著書・学術論文等の名称 筋電センサのジェスチャ認識に関する新手法
単著、共著の別 単著
発行又は発表の年月 平成27年6月
発表学会等の名称 電子情報通信学会パターン認識・メディア理解研究会(PRMU)研究会資料(技術研究報告 PRMU2015-54)
概要
これまで4世代にわたってオリジナル筋電センサを開発してきたが、新たに第5世代の筋電センサとしてプラットフォームに
 mbedを使った新筋電センサを開発するとともに、過去にFFTで行ったジェスチャ認識に代わるアイデアとして「リサジュー
認識」と呼ぶ手法を提案した。さらにMyoという筋電センサが登場したのを受けて、Myo活用環境を実験・整備するとともに、
リサジュー認識によるジェスチャ認識システムを開発した。第4世代の4チャンネル筋電・200バンドFFT認識に比べて、
Myoの8系統筋電情報から得られた28チャンネル・リサジュー認識による性能がより良好であることを確認した。

著書・学術論文等の名称 Assembling Music
単著、共著の別 単著
発行又は発表の年月 平成27年8月
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 Proceedings of 2nd International Symposium on Sound and Interactivity
概要
シンガポール・NTUで開催された、サウンドとインタラクティビティに関する国際会議SI15にて発表した。音楽における「組み
立てる」という本質(作曲Compositionという単語が象徴的)に注目して、「Assembling Music」というキーワードを提示して、
関連するアプローチの実例について検討・紹介した。

著書・学術論文等の名称 お触り楽器
単著、共著の別 単著
発行又は発表の年月 平成27年8月
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 情報処理学会研究報告 (2015-MUS-108)
概要
アールティ社が2013年に発表したPAWセンサ(2個のLEDと2個のフォトトランジスタが配置された空間をウレタンで充填
封止)を用いて、過去に追求した「触らない」楽器シリーズと真逆の「触りまくる」楽器の可能性について検討した。2個のLEDを
時分割点灯してそれぞれのフォトトランジスタ受光量をセンシングするので、センサ1個あたり4チャンネルの「揉む」「触る」
ニュアンスを容易に検出できる。新楽器「Multi Rubbing Tactile Instrument (MRTI2015)」として、両手で抱えられる
大きさの卵形のプラスチック容器に計10個のPAWセンサを両手の掌の指先で包み込むような配置で取り付けて試作した。
マイコンにmbedを採用し8チャンネルの青色LEDのPWM発光機能も搭載し、ホストPCに対して115200bpsの高速シリアル
通信でMIDIプロトコルに準じて双方向通信する。

著書・学術論文等の名称 新楽器へのアプローチ
単著、共著の別 単著
発行又は発表の年月 平成27年8月
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 情報処理学会研究報告 (2015-MUS-108)
概要
この領域で多くのアプローチを重ねてきた立場から、情報処理学会・音楽情報科学研究会2015夏のシンポジウムのチュートリアル
として、新しくこの分野に挑戦したい方々に,ノウハウや注意点をまとめて伝授することで、日本発のユニークな新楽器の登場に
寄与する特別講演を企画した。具体的なメニューとして、(1)楽器の定義とは、(2)新楽器の歴史を技術的な潮流として解説、
(3)新楽器に求められているもの(機能・仕様)のサーベイ、(4)新楽器と歌声合成の隆盛の原因は音生成技術の飽和(停滞)、
(5)なぜ新楽器の開発が必要で伝統楽器では不十分なのか、(6)新しい音楽と新楽器の関係(ニーズ/シーズ)、(7)3つの
陥穽:マッピング/レイテンシ/ユーザビリティ、という7つの項目から考察した。

著書・学術論文等の名称 生体信号処理と生体情報処理〜筋電を中心として〜
単著、共著の別 単著
発行又は発表の年月 平成27年2月
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 CQ出版社「インターフェース」2015年4月号
概要
これまでの生体情報処理・筋電関係の研究業績から、CQ出版の編集者に依頼されて、CQ出版社「インターフェース」2015年
4月号「生体センシング入門」特集に、別著者(おもに脳波)とともに、特集記事を執筆掲載した。インタロダクションの生体信号
処理概論などの部分も担当したので、全体で54ページほどの分量となった。執筆後、3月末にCQ出版社(巣鴨)ホールで開催
された「執筆者セミナー」にも講師として参加し、多くの読者・専門家との交流も果たした。執筆したシステムの回路図やソース
コードを含む関連情報は「http://nagasm.org/ASL/CQ_mbed_EMG.html」にて公開している。

(2) 作品・演技など

作品・演技等の名称 インスタレーション作品"Dazed & Confused"
単、共の 別 単独
主催者団体 京都市立芸術大学
開催場所・年月日 京都市立芸術大学 2015年2月10-15日
概要
京都市立芸術大学における作品展『INTERIM2015』に、錯覚と意識/注意に関するメディア心理学的研究の応用として制作・
出品展示した。無限にズームアウトする動画の画面内の注視点が、スキップしない滑らかなランダム関数で移動するのに
合わせて画像全体がアフィン変換で歪みながら全画面表示を続ける。体験者の手元にあるボタン付ジョイスティックが示す
ポインタが同時に表示されているので、体験者はこのポインタをジョイスティックによって注視点に追従移動させて、ボタンで
シューティングする、という一種のゲームである。ただしシューティング「成功」(爆発音)のたびに、ジョイスティックの上下方向
あるいは左右方向に対して、ポインタの移動方向がランダムに反転するので、体験者は自分の視覚から得られる追従指令と、
身体動作によって移動する結果との違いに幻惑される、という体験を提供する作品である。
	
作品・演技等の名称 コンピュータ音楽作品"GHI2014demo"
単、共の 別 単独
主催者団体 SI2015
開催場所・年月日 ArtScience Museum, Singapore 2015年8月23日
概要
シンガポールで開催された、音楽とインタラクションに関する国際会議SI2015において、"Assembling Music"というタイトル
で研究発表(口頭発表)を行った。この国際会議に併設して、シンガポールのArtScience Museumで、デモセッションで発表
した専門家の作品等がデモ展示されていたが、SI2015の主催者から「デスクを用意するので、このデモ展示にも参加して
欲しい」と要請されて展示発表した。その模様は「http://nagasm.org/1106/SI2015/Happy.html」で公開中である。

(3) 共同研究その他、学内における研究活動

研究名 内受容感覚と感情インタラクションの研究
単、共の 別 単独
研究内容
デザイン研究科長特別研究(3年計画の1年目)。
認知心理学の領域で最近注目されている「内受容感覚」に関連して、生体センシングとバイオフィードバックによる感情
インタラクションについて研究した。本年度は第一段階の調査/追試を中心として単独申請するが、翌年度以降には共同
研究に発展させて科研費申請を目指すこととした。具体的には「ベースとなるDamasioのソマティック・マーカー仮説に
対応する検証実験、そしてSeth論文の追試から関連するメディア心理学実験をデザインして実行していく中で、内受容
感覚と感情とのインタラクションに関する新しいモデルを追求する」・「関連研究の調査と専門家との意見交換を求めて、
学会・研究会等に積極的に参加して内受容感覚と感情インタラクションに関してリサーチを進める」・「新しい生体センサと
バイオフィードバック手法の開発研究、メディア心理学実験を新たにデザインして被験者実験を行う、というこれまでの
研究活動をさらに本格的に進めていく。」という3点を進め、関連する多くの学会発表やコラボレーションに発展した。

研究名 自動作曲アルゴリズムの開発
平成26年4月〜平成27年3月 単、共の 別
共同 研究内容
静岡文化芸術大学共同研究。
音楽情報科学分野での研究業績から、豊田中央研究所に依頼されて、自動運転車に代表される多数の車載センサ情報
から快適な環境音楽/音響を自動生成するシステム/手法の開発を目指して、共同研究を開始した。月に1〜2度の頻度
で、豊田中央研究所から研究員がSUACを来訪し、研究室にて音楽理論の講習を受講するとともに、自動作曲アルゴリズム
の検討と実験・試作を支援している。実際に豊田中央研究所を訪問して、実験車に乗車しての実験にも参加した。

(4) 国外・国内の学会等における講演・研究発表その他の活動

講演題目 音楽エンタテインメントを「作る」 〜SUACスタジオレポート2014〜
単、共の 別 単独
会議等名称 情報処理学会 音楽情報科学研究会(甲府)
開催場所・年月日 平成27年3月2日(甲府)
概 要
静岡文化芸術大学(SUAC)のデザイン活動報告として、「音楽エンタテインメントを作る」活動にfocusして紹介した。
(1)学生作品として、アニメのアフレコを自分で簡単に録音したり他人のアフレコとコラボするシステム「あふれこっつ」と、
暗闇空間で鋏を操作すると切り裂き音が直進飛来する「Cut Sound Room」の2作品、(2)院生の修了作品として3D
プリンタによる造形と多種センサを盛り込んで「新楽器」を実現したプロジェクト、(3)自在にアナログシンセサイザーの要素を
取付け/切離しできる電子プロック「LittleBitsSynth」をfirmataとmaxuinoとmbedを活用してカスタマイズし可能性を
拡大させたプロジェクト、の3件の事例を紹介した。

講演題目 Somatic Marker Feedback in Electromyogram Control
単、共の 別 単独
会議等名称 The 48th Colloquium on Perception & International Five-Sense Symposium(大分)
開催場所・年月日 平成27年3月7日(大分)
概 要
基礎心理学の領域の専門家が合宿形式で議論する「知覚コロキウム」において、生体情報計測と生体情報処理に関して、
内受容感覚に関連したソマティック・マーカー・モデルがバイオフィードバックとして有効に機能していると見られる実験
結果について報告した(英語セッションにて発表)。具体的には筋電センサとジェスチャ認識での実験をバイオフィードバック
の視点で再検討し、理論モデルに対して結果を検討した。

講演題目 Arduinoワークショップ
単、共の 別 単独
会議等名称 京都市立芸術大学 美術学部 構想設計専攻 特別講義
開催場所・年月日 2015年6月11日・12日(京都)
概 要
ここ数年続けている、「物理コンピューティング」「スケッチング」に関連して要請されワークショップ講師を担当した。オープン
ソース文化とマイクロエレクトロニクスの進展により、過去のように理工学的な専門知識がなくても、高度なインタラクションを
伴うメディアアート作品を実現できるようになってきたのを受けて、関連する領域の学生・院生・教員が実際にArduinoを
プロクラミングして活用する手法を実技とともにレクチャーした。

講演題目 「スケッチング」ワークショップ
単、共の 別 単独
会議等名称 筑波大学「スケッチング」ワークショップ
開催場所・年月日 2015年7月2日・3日(筑波大)
概 要
ここ数年続けている、「物理コンピューティング」「スケッチング」に関連して要請されワークショップ講師を担当した。受講した
のは筑波大学の工学系/情報系/芸術系の院生と学部学生で、1人、SUAC院生も参加した。まず1日目の冒頭に最新技術
状況をレクチャーした後で、計12人の参加者を4人ずつ3グループ(所属もなるべく混成)に分けて、1日目には企画案の
プレゼンと構想、2日目には実際に作品を試作して最終プレゼンするまでを完了した。

講演題目 筋電ジェスチャ認識におけるバイオフィードバックの効果
単、共の 別 単独
会議等名称 第43回日本バイオフィードバック学会学術総会
開催場所・年月日 平成27年7月4日(筑波大)
概 要
研究交流を開始した甲南女子大学・リハビリ療法学部の研究者が理事をしている日本バイオフィードバック学会の存在を知り、
調査交流のために発表参加して講演した。筋電センサを活用したジェスチャ認識システムにおいて、ビジュアル・フィードバックを
効果的に用いることで、随意的な運動筋とは異なる動作においても良好なフィードバック療法が実現できる可能性を示唆した。

講演題目 内受容感覚とバイオフィードバックに注目した筋電情報ジェスチャ認識によるエンタテインメント
単、共の 別 単独
会議等名称 情報科学技術フォーラム2015(愛媛大学)
開催場所・年月日 平成27年9月16日(愛媛大学)
概 要
生体情報処理に関するエンタテインメン トを実現する感性情報処理システムに関する新たな提案を行った。筋電センサ情報に対
するジェスチャ認識システムに視覚的バイオフィードバックを組み合わせて、ソマティック・マーカーモデル仮説(SMH)に対応した
内受容感覚と情動・感情との関係を捉えるメディア心理学的実験システムを試作した。これにより、被験者の心理状態(注意と無
意識下の随意筋制御による リラックス)を検出する生体センサによって広義のエ ンタテインメントに繋がる仮説の検証を目指した。

講演題目 内受容感覚バイオフィードバックによる"癒し系エンタテインメント"の考察
単、共の 別 単独
会議等名称 エンタテインメントコンピューティング2015(札幌教育文化会館)
開催場所・年月日 平成27年9月26日(札幌教育文化会館)
概 要
新しい筋電センサと筋電情報処理手法を開発し、手首から先のジェスチャ認識システムとして簡単なゲームモードを実装した。
あらかじめ登録した自分の筋電ジェスチャを視覚的なフィードバックによって再現する被験者の行為を観察すると、無意識下の
随意筋制御による内受容感覚理論/ソマティック・マーカー・モデルによく適合し、情動/感情を喚起するゲームとして一種の
「癒し系」エンタテインメントとなりうる可能性を示した。

講演題目 マルチメディアアートツールMaxを用いたバイオフィードバックシステムの開発入門
単、共の 別 単独
会議等名称 甲南女子大「バイオフィードバック療法セミナー」
開催場所・年月日 平成27年10月12日
概 要
生体信号計測・生体情報処理に関する研究活動から依頼されて、理学療法士など専門家を集めて、「マルチメディアアート
ツールMaxを用いたバイオフィードバックシステムの開発入門」というタイトルでの1日セミナーを行った。医療用のバイオフィード
バック療法ツール(システム/アプリケーション)は海外製の高額なものばかりであるが、昨今のメディアデザインの進展と生体
センサの発展で、安価に自在なリハビリ療法システムが実現できる事を示した。

講演題目 バイオフィードバック楽器演奏とウェルビーイング
単、共の 別 単独
会議等名称 日本音楽即興学会 第7回大会(神戸大学)
開催場所・年月日 平成27年10月31日
概 要
これまで多種の新楽器を作曲の一部として制作してライヴComputer Musicの作曲・公演・研究活動を続けており、5世代に
渡る筋電楽器の開発/研究/公演の実績を受けて、筋電ジェスチャ認識におけるバイオフィードバックによる癒し/エンタテイン
メントの効果について注目してきた。この背景のもと、日本音楽即興学会の第7回大会テーマ「即興とウェルビーイング」に触発
されて、新開発の筋電楽器および多重触感楽器を用いた音楽即興演奏とバイオフィードバックを組み合わせたシステムによる、
リハビリ/エンタテインメント/ウェルビーイング領域への応用について検討し報告した。

講演題目 筋電ジェスチャ認識アルゴリズムに関する一提案
単、共の 別 単独
会議等名称 第30回リハ工学カンファレンスinおきなわ(沖縄県総合福祉センター) 
開催場所・年月日 平成27年11月14日
概 要
義手制御/意思伝達のために筋電情報から手首から先のジェスチャを認識するアルゴリズムとして、生体情報処理に特化し
マイコン化に適した手法を提案した。過去に開発した4ch筋電200バンドFFTによる筋電ジェスチャ認識では29種類のポーズ
から被験者ごとに5種類ほどを良好に抽出できたが、8ch筋電28パラメータによる本提案手法では処理量を大幅に低減しつつ
10種類近いポーズを良好に抽出できたので報告した。

(6) 外部資金の獲得
「自動作曲アルゴリズムの開発」
豊田中央研究所と静岡文化芸術大学の共同研究
(省略(^_^;))
			
3 社会貢献				
(4) 特定企業あるいは産業界との連携活動
活動の名称 バイオセンシング関連団体/企業との交流
機関名 (株)ドクタープラネッツ、大阪工業大学ウェルネス研究室、日本レジリエンス医学研究所、愛知電子工業(株)
活動内容(活動期間)
10月に甲南女子大学で開催した筋電バイオフィードバック療法に関するセミナーに参加した受講者との情報交換・議論が
セミナー後にも続いており、2016年2月にもアドバンス・セミナーを開催予定である。関連して紹介された海外の脳波センサ
を用いての研究も始まり、さらに応用に関する共同研究の可能性を模索している。 (10月以降)
活動場所 SUAC学内、他

(2) 各種委員会・ワーキンググループ等における活動
委員会等の名称 学生委員会
役職・任期 委員 ここ数年ずっと担当中
活動内容 学科学生委員として学生との相談等
		
(3) 入学試験の作問・採点等
(省略(^_^;))
		
(4) 各種広報活動への参画
活動の名称 藤沢清流高校 模擬授業
活動内容
学生室からの依頼により、沖縄への学会出張の帰途のフライトを変更して、2016年11月16日(月)、藤沢清流高校に
行って、2年生を対象として2コマの模擬授業を行い、好評を得た。

そして4限にちょっとだけ、推薦入試判定教授会があったが、それまでの午後は、ようやく「懸案の検討」に入れた。 実は postGainer日記(2) の最後にチラッと出て来たが、「8月末から9月3日まで、国際会議SMCがハンブルクで開催される」という情報が届いた直後、11/28にフランスから届いたメイルに悩んでいたのである。 それはtempora(正確にはフランス語の記号が付くが省略)というもので、 Max6日記(1) の冒頭、「2014年2月13日(木)」のところに「フランス・ボルドーでのアーティスト・ミーティング」と書かれていた、2014年の「幻の海外ツアー」の1パートを成すプロジェクトである。

この日記の「2014年4月14日(月)」にも後日談として書かれていて、「TIESとtemporaについては、先方の代表と色々やりとりしてもらったが、こちらの事情で止むなくキャンセル、という状況を理解して受け入れてもらった。 temporaは隔年でボルドーとイタリアのミラノでの開催のようで、来年にはリベンジでミラノを目指そうという気になった」とあった。 実際には財政的理由で2015年はスキップしていたのだが、満を持して2016年、再びポルドーで開催するというのだ。 ただし、なんとその開催期日がSMCと完全にかぶった8月30日〜9月2日なのである(^_^;)。 ここで temporaのサイト (たぶん後日は消えてしまう)から一部を引用しておくと、以下のようなものである。

tIM 2016
4th tempora International Meeting
30 August - 2 September 2016, Cenon (France)

The meeting
From 30 August to 2 September 2016, tempora is organizing an International Meeting in the Rocher de Palmer in Cenon, close to Bordeaux, France. All members of tempora are invited to take part as well as musicians who wish to create new international exchange projects through composition, improvisation and performance of the music of today. Artists from other artistic fields are invited to join this meeting so as to initiate an original trans-disciplinary dialogue.

The artistic content
- The meeting will enable the musicians to realise different artistic exchanges, whether it is for the detailed work of a score (between performers and a composer) ; the reading of new scores proposed by composers to performers ; sessions of improvisation or sessions of instrumental or electroacoustic presentation (new techniques, new software, etc.). It is thus proposed initially to begin new collaborations or to deepen collaborations already begun.
- The meeting will also aim at encouraging new musical personalities (students or professionals) to be interested in the type of music being proposed during the meeting. So it is important that both public and musicians can attend these workshops or conferences, which are of free access, according to a predetermined agenda.
- The collaboration with other artists is supposed to initiate unexpected projects as well as those prepared in advance : the musicians can arouse the creative desire from artists coming from other artistic fields or vice versa.
- A concert will be organized in the Rocher de Palmer on Friday 29th to present the artistic result of the meeting. In no case will artists be paid for this public event.
- With the participants’ agreement, some parts of the workshops and the concert will be video-recorded to be presented on tempora website.
- For this meeting, the theme "Notation, Sign, Sound and Sense" is proposed ; with their registration form, candidates are then invited to send a short presentation of an artistic project evoking this theme or not.
The director of the Rocher de Palmer provides us with the place for free during three days ; we shall have :
a multi-purpose concert room, called “music lounge” (324 m2, 250 seats)
a meeting room, called “the forum” (about 40 m2)
a meeting room (about 50 m2)
different open spaces between the concert rooms
the park around the Rocher de Palmer (possibility of music kiosks)
The director of the Music School of Cenon provides us with rooms for free ; the school is located close to the Rocher de Palmer.

General planning
Monday, August 29th from 2.00 pm : welcome of the participants in Bordeaux.
Tuesday 30th at 9.00 am : beginning of the meeting.
Friday 2d at 10.00 pm : end of the meeting.
Saturday after breakfast : departure of the participants. It will be possible to visit the country after the meeting.

Precise details will be sent to all participants before mid-July. All the proposals for workshops or presentations will be posted on the website so that every participant can get organized beforehand.
Contact : Didier Marc GARIN : contact@tempora-site.org

これは temporaのサイト にある「過去の様子」からも判るように、非常にチャレンジングであり、国際会議であるSMCに論文/作品応募して採択されて発表する、という方が業績としては大きいのだが、圧倒的にprivateなプロジェクトとはいえ、こちらにソソラレるのである。 ・・・まあ、財源となるSUAC特別研究/海外研修制度への応募が先であり、ロシアの状況も次第に見えてくる筈であり、そしてSMCのdeadlineが4月中旬、こちらtemporaの登録期間(先着順)が3月7日から(ちょうど学生と沖縄に行っている)、ということなので、いましばらく、他の国際会議やプロジェクトの情報も収集しつつ、悩むことにしよう。

2015年12月4日(金)

昨日からSketchingコミュニティでは、MITメディアラボの研究者Carlaが「自動運転車の時代を迎えて、50年後、2065年のtransportationについて記事を書くよう依頼された。皆さんの意見を何でもどうぞ」というポストに、一気に30本ぐらいのメイルがMLに飛び交って、なかなか盛り上がった。 そんな中、僕がチラッと「いま、TOYOTAと共同研究してるケド・・・」と書いた(詳細は書けない、として)のだが、Sketchingのメンバーの1人から私信で、「米国TOYOTAのコンサルティングをしているよ」と、参加したプロジェクトの New York Timesの記事 を紹介してくれた。 「Perhaps our paths will cross at Toyota or at Sketching in the future.」という言葉は、かっこいいなぁ。(^_^)
そして、Amazonに注文してアメリカから日本に向かっていた書籍は、下のように中継地の中国か台湾から、昨日の深夜にようやく出発したようである。 PM2.5で汚染されていない事を祈るしかない。

そしてこの日の午前中をかけて、以下のように、「サウンドデザイン演習」の2チーム、花波ちゃんのチームと七海ちゃんのチームからの宿題を、4-5限の講義に持っていくために集中的に制作・実験してみた。 花波ちゃんチームの方のGainerは、3体の人形の両手あたりに仕込む各2個のプッシュスイッチの状態を、6チャンネルのアナログ入力として(mode 2)取得するだけであり、手間はかかるものの何も不明瞭なところがない。1時間ほどで完成した。
七海ちゃんチームの方は一転して、Gainerはたった1チャンネルのアナログ入力であるものの、初めて使う「大気圧センサ」、そして「ハリネズミの内部にエアポンプで空気を送って、針(爪楊枝)で穴が塞がってくると内部圧力が上昇するのを検出する」という発想が実際に具現化できるか、という「先の見えない実験」である。 ちょうど「お触り楽器」を制作した時に一緒に東急ハンズから仕入れていたアクリルケース(立方体がスライド式に開く)が使えそうだ、ということで、1個はドリルの穴あけで割れたものの(^_^;)、なんとか出来た。 データとしては最小値の変化であり連続量にならないが、まずは「成功」と言える気がする。 これを3限のゼミ有志特訓の時に記録しておけば、まずまず「postGainer日記」らしいだろう。

そして3限になったが、前澤さんはメイルで、杉浦さんは研究室に来て、「体調不良のため今日はパス」となり、この日は馬ブンさんと2人きりでのProcessing講習となった。 まずはチーム「とりとねこ」のために作ったシステムの YouTube動画 を撮影し、次にチーム「SUAC生活部。」のために作った実験システムの YouTube動画 を撮影した。 そしてProcessing講座では、せっかくなので英語版のProcessingサイトのTutorialの「Processing Overview」をあれこれ試して、さらに「座標系」の部分まで進んだ。 以下のようなサンプルとともに、着実に馬ブンさんはProcessingをモノにしている。(^_^)

そして4-5限の「サウンドデザイン演習」では、今回初めて、全員に1人1個のArduinoを配って、もっとも簡単なプログラミングを体験してもらってから、各グループの進捗確認とフォローに没頭した。 これまでの全ての世代の「サウンドデザイン演習」よりも、今年のレベルは上を行っている。 どんな結果に進展していくのか、楽しみである。

研究室に戻ると、4回生の宮本さんから「卒制の音楽制作についてご相談したいのですが、GarageBandでの作曲を教えて頂けないでしょうか。自分でも調べてみたのですが操作が難しくて最初から困っています」とのメイルが届いていた、 彼女のテーマ(自作の詩、曲でのオリジナルの演劇的パフォーマンス)というのは、全力で支援したかったので、ここは二つ返事でOKである。 来週月曜には、みっちりと「技」を伝授して、卒制の成功を応援していこう。
そして、チーム「リトルワールド」は「地球儀にスイッチを仕込んであちこち旅行した気分になる」というテーマで、分解改造する地球儀をヤフオクで探して知らせて・・・と話していたら、さっそく3件ほど届いていたので、気合で3件全てに入札しておいた。 どうなることやら。(^_^;)

2015年12月5日(土)

朝7時半、今日は東京に行き 日本音楽知覚認知学会2015秋季研究発表会 に座長として参加する日である。 研究室に着いてみると、Amazonの本については進展ナシ、しかしヤフオクから2件の連絡があった。 即決で落札したカシオSK-1の発送連絡と、昨日の夕方に入札した地球儀のうち1件の落札連絡である。 どうやらこ地球儀の入札期限(ちゃんと見ていなかった(^_^;))は数時間しか残っていなかったようだ。 なんと入札価格は「1円」、つまり1円で出品されて、競り上がった場合の最高自動設定金額を1000円にしていたのに、僕以外に入札者がいなかったので、そのまま1円で落札できたのだ。 ただし送料が3000円だったので、YAHOOの手数料と合わせて3205円を支払い、送付先を連絡した。 明日の晩に東京から帰ると、早ければ届いているかもしれない。

・・・そして今ここは、浜松駅構内の喫茶店でコーヒーとともに待機中てある。 さっき、研究室から出がけに実験した結果をここにメモしておこう。 昨日、馬ブンちゃんとPropellerプログラミング講座を進めた時に、PDEという用語から、「昔のプログラミングはテキストベースで、手動でコンパイラってのを起動していたんだよ」という話をして、実際にターミナルを開いて、いつもの「Hello, World !」プログラムを「gcc」でコンパイルしようとしたところ、 このように ズラズラと膨大な「同意せよ」というのが出てきた(^_^;)。 どうやら、Xcodeの環境を新しくしてから、初めてのgcc利用では、このように強制的に同意を確認するらしい。 「agree」と入れると、 このように 無事にできたが、実際には「-o」オプション無しでは叱られて(^_^;)、ちゃんと明示的に出力結果の指定が必要だった。 以下がその様子である。

MacBookAir:~ nagasm$ cat hello.c

#include 

int main(int argc, char *args[])
{
    printf("Hello, world!\n");
    return 0;
}

MacBookAir:~ nagasm$ gcc -o hello hello.c
MacBookAir:~ nagasm$ ls
Applications	Downloads	Music		a.out
Desktop		Library		Pictures	hello
Documents	Movies		Public		hello.c
MacBookAir:~ nagasm$ ./hello

Hello, world!

MacBookAir:~

・・・そしてここは、浜松→品川の新幹線「こだま」のグリーン車(*^o^*)である。 時間的余裕があるので、敢えて「ひかり」でなく「こだま」にして、わずかな差額でのグリーンとした。 もちろんiPodで聞いているのは、買ったばかりの「魅惑のムード歌謡」であり、ほとんど知らない石原裕次郎とか、微かに記憶のある「小樽の人よ」やクールファイブなど、なんとも昼間に聞くのは違和感のある昭和どっぷりムードである。 車内では、道中に読もうと貯めた何本もの文献プリントアウトもあるが、まずは 研究発表会プログラム のPDFからplain textに整形して取り出す(時間と著者は省略)、という作業である。 整理しつつ眺めてみても、なかなかに興味ある発表があり、僕の研究にも直結しそうなもの、絶対にツッコミしたいもの、などがあった。 BGMを聞きながらに最適の作業で、静岡あたりまでで以下のようにまとまった。

日本音楽知覚認知学会平成27年度秋季研究発表会プログラム
会場: ヤマハ音楽振興会本部 スペースM

12月5日(土)
	セッション1 座長: 安田晶子(東京女子大学)
		講演1 音楽のグループ学習が子どもの発達に与える影響
			本研究の目的は、音楽レッスンが子どもの発達(社会性など)に与える影響を検討することである。そのために、
			ヤマハ音楽教室に通う生徒を対象として質問紙調査を行った。
		講演2 サックス演奏の音響特徴量と個人性知覚との関係について
			サックス演奏に含まれる音響特徴量と奏者の個人性知覚の関係を調査した. 各種音響特徴量を置換した音刺激に
			ついて一対比較法による聴取実験を行った結果,F0の変動パターンとスペクトルが個人性知覚に強く寄与している
			ことが示唆された.
		講演3 ドラムス演奏におけるグルーヴ感の調査
			ドラムス演奏のグルーウ゜感は,縦ノリ,横ノリ,前ノリ,後ノリの4種に分類される.本研究では,スネアドラム,バスドラム,
			ハイハットシンバルの3種の楽器を対象とし,これらの打叩時刻やアクセント位置といった演奏上の操作と先の4種の
			グルーウ゜感との関係について定量的に調査している.
		講演4 音楽素材の違いが空間印象に 与える影響について
			空間音響における様々な物理量と音楽素材の違いによって空間印象がどのように変るかについて調べた。その結果、
			空間の容積、室形状、吸音率を変化させることで得られる印象は音楽素材によって異なる事が示された。

	セッション2 座長: 長嶋洋一(静岡文化芸術大学)
		講演5 ドラムスティックを用いた両手交互タッピング動作時の筋活動およびキネマティクス特性:ドラマーと非ドラマーの比較
			ドラムなどの楽器演奏でみられる両手交互タッピング動作時の、上肢筋活動・キネマティクスを測定した。非ドラマー
			では、左手で叩打を行った後に撓側手根伸筋の活動が増加する局面がみられたが、ドラマーではみられなかった。
		講演6 電子オルガン演奏の脳機構 - fMRIを用いた実験的研究-
			電子オルガン演奏は手と足で鍵盤を操作し,特徴的な音高制御を行っている.本発表は,足の運動や手足の協調運動
			と聴覚との関係について,電子オルガン奏者を対象にfMRIを用いた実験から,特異的な脳機構について報告する.
		講演7 両手のリズム動作の制御における拍子構造の影響
			タッピング課題などのリズム運動において、タップ数やinter-tap interval(ITI)などの身体的負荷が全く同じでも、
			聴覚合図を与えるタイミングを変えると、動作のばらつきが大きくなるなど振る舞い方に変化が生じる。この事象の
			原因を明らかにすることを目的とした研究である。

	チュートリアル 司会: 小幡哲史(電気通信大学)
		音楽演奏の運動解析について 木下博(大阪大学)
			演奏のパフォーマンス向上や演奏障害の原因を探る研究では身体への運動ストレスを客観的に評価することが
			必要となる。その際には、何らかの手法で身体の動きを定量化する方法(temporal・kinematics法)、さらに運動の
			生成源である力を求める方法(kinetics法)がよく使われる。いわゆる“バイオメカニクス(生体力学)”的手法と
			呼ばれる運動解析の一連の方法がそれに当たる。昨今では、それらを比較的簡単に計測できる機器の開発とPCの
			高機能化が進み、バイオメカニクス初心者にも大量のデータを組み込みのソフトウエアーで瞬時に計算・解析処理
			することが可能となってきた。その例がモーションキャプチャー、筋電計測、地面反力計測などであり、すでに完全に
			システム化されて市販され多くの大学・研究機関で使用されている。本発表では、これらの測定システムを含めて
			バイオメカニクス機器の音楽科学研究への活用について我々の経験を中心に解説を試みます。
	表彰式

12月6日(日)
	セッション3 座長: 正田 悠(同志社大学)
		講演8 空隙の長さと頻度とが音楽信号に与える違和感についての精神物理学的研究
			カーラジオに混入するノイズの主観的なひずみ感を物理量のみから推測することを最終目的として、本研究では
			2種類の音楽演奏音に複数の空隙を挿入した際のひずみ感を、精神物理学的手法を用いて測定し定量化を試みた。
		講演9 ピアニストの短期間の練習過程から見る演奏方略の違い
			演奏技術が同等である演奏家であっても,視覚(楽譜)情報を優先する演奏家と聴覚(音)情報を優先する演奏家
			がいることが経験的に知られている.このような演奏方略の違いを短期間の練習課程を観察することで明らかに
			することを試みた.
		講演10 ピアノ初見視奏の予見時における楽譜上の視線移動
			アイマークレコーダを用いた実験により,ピアノ初見視奏の予見時という限られた時間内の,楽譜の注視箇所や視線
			移動の仕方を明らかにした。実験では,注視箇所を取り入れた楽曲(新曲)を作成し,楽譜上における視線の位置,
			視線移動の特徴を検討した。
		講演11 音楽作品の聴取から知覚される 混合感情 ~ハイドン、モーツァ ルト、ベートーヴェンの比較~
			音楽作品の聴取から人に知覚される感情(perceived affect)には、単独の「楽しさ」、あるいは「悲しさ」など
			ばかりでなく、valence次元で対比される二つの感情が混じりあった混合感情(mixed emotions)が存在し、
			聴きとられていることが、クラシック音楽による評定実験から明らかになった。

	セッション4 座長: 川上愛(玉川大学)
		講演12 音楽聴取時の自律神経系指標と主観的な心地よさ評価の時系列的比較(2)
			実験参加者にテンポの異なる12曲の現代音楽と古典音楽のピアノ演奏を2分間ずつ聴取させ、指尖脈波の計測と
			心地よさの主観評価を連続時間で行った。楽曲ごとに、指尖脈波より算出した複数の自律神経系指標と主観評価の
			時系列的変化、および、その平均値を比較した。
		講演13 楽音聴取傾向のデータ化
			感性をデータ化する取組として、聴取傾向の違いを分析した事例を紹介する。音質の好み、楽器開発経験、音楽
			演奏経験で生じる評価の差異を、主観実験の評点だけではなく、評価構造や音響特徴量と関連付けて考察する。

	セッション5 座長: 羽藤律(放送大学)
		講演14 区切り音の長さが時間間隔の知覚に及ぼす影響:ピアノ音を用いた検討
			リズムの基礎となるような、次々に鳴る二つの音の始まりによって示された時間間隔の知覚には、音自体の長さも
			影響することが先行研究で明らかになってきた。本研究では、ピアノ音やピアノ音を模擬した合成音を用いた場合
			には、音の長さの効果が認められる場合もあるものの、全体としては弱まるこ とを示す。
		講演15 音楽体操は高齢者の認知機能を改善する:御浜・紀宝プロジェクト
			認知症の非薬物療法としては運動の有効性が確立している。地域在住健常高齢者を対象に、音楽伴奏の付いた
			体操による介入を一年間行い、認知機能の変化を調べた。その結果、音楽伴奏のない群に比し、体操の内容は
			同じであっても認知機能により高い改善効果を認めた。
		講演16 特殊モーラの音響に見られる歌詞付けの反映--促音の場合 --
			日本語の声楽曲では基本的に1モーラに1音を割り当てるが, 特殊モーラは前接の自立モーラと合わせて1音を
			割り当てる場合もある.今回は促音についてこれらの歌詞付けの違いが歌唱の音響にどのように反映されるのか,
			音声分析ソフトウェアPraatを用いて分析した.
	閉会挨拶など

・・・そしてここからは、音知学会の研究会会場、目黒のヤマハ音楽振興会本部のホール(二重の防音扉のあるホールとはさすが)からである。 自分が座長をしているセッション(実はここに興味ある発表が多い)以外では、先週の基礎心理学会と同様に、なるべく個別に簡単でもコメントを書いていきたいと思っているが、未定である。

講演1 音楽のグループ学習が子どもの発達に与える影響

さすがヤマハ音楽教室、もう最初から結論が読めるようなタイトルである(^_^;)。 結論としては、小学1年の児童の共感性は、音楽レッスンを開始した年齢が「1歳から」と「2歳以降から」とで、有意に前者が高い、とのことであるが、1歳というのはものごころがついていない乳児なので、ちょっと発達心理学的にツッコミがありそうな気がした。 1歳児の教室では、先生から乳児に対する働きかけでなく、先生→お母さん→乳児、というルートだという。 「音楽」と宣言できる理由について質問してみたが、直球では打ち返してもらえなかった。
講演2 サックス演奏の音響特徴量と個人性知覚との関係について
「個人性」とは、なかなかチャレンジングな研究であり、さすが山田さんである。 この研究では、サックスの音響特徴量を河原先生のSTRAIGHTを使って分析し、それとサックス奏者の個人性知覚とを照合したらしい。 似ていない2種類の演奏断片をSTRAIGHTに取り込んで、音響特徴パラメータの一部を置換したフレーズ群をそれぞれ作り、その類似度を一対比較法により評定させた。 タイトルから曖昧だったのは、「個人性知覚」の違いの分析なのか、「STRAIGHT音響特徴量のどれが効くか」の分析なのか、だったが、どうやら後者らしい。 個人的には前者に興味があるので、音響特徴量の効き方をノーマライズして効き方を平準化して、前者の実験に進んで欲しい・・・とリクエストした。
講演3 ドラムス演奏におけるグルーヴ感の調査
概要予稿を眺めて、もっともツッコミたい研究である。 「縦ノリ」「横ノリ」「前ノリ」「後ノリ」って何だ???(^_^;)。 ・・・と思って聞いていたが、ドラム演奏者を中心にしたアンケート調査から、きちんと区分していて、概念としてかなり明確になっていた。 ただし「縦ノリと横ノリを区別する言葉が見出せなかった」とあったが、これは僕は見切った。 演奏者だけでなく、聴取者、あるいは「踊る聴衆」の立場から、踊りとしてノリを示す言葉を提示すれば明確に出てくると思う・・・と言ってみた。 「マイクロタイミング」という用語が出てきたが、要チェックである。
講演4 音楽素材の違いが空間印象に 与える影響について
空間印象とかマルチチャンネルの話題であり、これは僕は伝統的に基本的にパスである(^_^;)。 ・・・しかし、天下のヤマハなのに、PAに常にハム音が乗っていて、マイクの調整もひどくて、ちょっと情けないと痛感した。
講演5 ドラムスティックを用いた両手交互タッピング動作時の筋活動およびキネマティクス特性:ドラマーと非ドラマーの比較
ここから3件は座長となって壇上に座ったので、写真も撮れなかった(^_^;)が、実は好きなテーマばかりだった。 この研究では両手交互に叩くというドラムに筋電計測を行ったもので、まぁこのあたりから僕に座長がのだろう。 ドラマーの交互タッピングでは、両手のそれぞれの高速演奏が可能なので無駄な力を必要とせずに交互タッピングができるが、非ドラマーは両手の高速演奏の速度が異なるちめに、高速で交互タッピングをしようとすると、高速で動かない方の手に無駄な力が入る、というのを筋電信号の不自然なピークで検証した、ということかな。 「タッピング力の測定にロードセルを使って衝撃/加速度センサを使わなかった理由は?」→返答なし、メトロノームの方がいいと思う。
講演6 電子オルガン演奏の脳機構 - fMRIを用いた実験的研究-
この発表については、会場に到着したところで「座長さんヨロシク」と話しかけられて、その場で質問/コメントをしてしまっていた(^_^;)。 電子オルガン(2段鍵盤、足鍵盤、エクスプレッションペダル)を演奏していてどうやってfMRIを計測したのか、というのが質問だったのだが、「エレクトーン演奏を聞いてfMRIを調べた」とのことで安心した。 身体が動くので、本当に計測するのは不可能に近い。 そして結論として、運動神経野が賦活された、ということで、つまり身体動作の無意識反応が出てきたわけで、これは演奏している者にとっては当然のことである。 「ミラーニューロン」という用語が(基礎心理学会のデジャヴ)出てきたが、要チェックである。
講演7 両手のリズム動作の制御における拍子構造の影響
拍の分割に関するもので、予稿を見ただけで質問がサッと出てくるものだった。 「分割」と言えばもちろん「同期」「指揮」の基本原理であるので、ちょっと怖いほど王道を攻めている。 ・・・と思ったが、どうやらビートの分割とテンポについての発想に根本的間違いがあったので、座長ながら質疑の冒頭でツッコミしてしまった。 まぁ東大だし、きっちり頑張って仕切り直して欲しい。 これで、無事に座長のお仕事を済ませて、あとは悠々自適、聴講モードである。
チュートリアル 音楽演奏の運動解析について
研究会資料に予稿は無いが、「バイオメカニクス機器の音楽科学研究への活用について我々の経験を中心に解説」というのは、なんといっても期待できるので、集中してチュートリアルに臨んだ。 木下先生は、運動制御(バイオメカニクス)から音楽演奏の運動解析をしてきたという。 いつものように箇条書きのメモである。
  • これからは「分子生物学的手法」が新しい
  • バイオメカニクス - 力学的観点から生物の構造と運動を探求する
  • 剛体力学、静力学、動力学
  • 運動学 kinematics ←→ 運動力学 kinetics
  • 動作会解析法 motion capture
  • 浜松ホトニクスの「LEDモーションキャプチャ」→もう売っていない
  • 各種モーションキャプチャシステム製品の歴史 - 圧巻
  • バイオメカニクスでは、まず時間的・空間的に分析して。その後に力量的に分析せよ(逆は本末転倒)
  • 熟練者はゴルフでもピアノでも肩→肘→手首・・・と順に動く
  • ピアノ熟練者は肩が必ず動いている
  • 筋力、慣性力、重力
  • ピアニストの感性トルクでは肘と手首が大きい
  • ピアニストは肩でブレーキをかけて制御している
  • ピアノ初心者は手首とか「先」の方だけで弾いている
  • 内力は計算で出る、外力は実際に計測する
  • ピアニストは体重の70%を椅子に、20%を地面に、10%を鍵盤にかけている
  • ピアニストのお尻と足は逆方向にバランスさせて移動している
  • キネマティックのデータとキネティックのデータを比較すると面白くなる
  • ピアノのff和音演奏の瞬間にお尻が上がっている
  • force platform -身体の圧力を計測
  • バイオリン演奏の顎には6kgもかかっていた
  • ホルン奏者のマウスビースには3kgかかっていた
  • ピアニストの演奏姿勢では下肢が重要
  • force platformは最近では40万円ぐらいになった
  • スポーツやリハビリの現場ではたくさんある
ここで初日のセッションが終わった。 中身は充実して、先週の基礎心理学会に続いて、満腹・御馳走様である(^_^)。

2015年12月6日(日)

朝9時過ぎ、目黒のヤマハ音楽振興会本部の研究会会場である。 昨日は目黒から渋谷までJRで行き、工事中の渋谷駅で東京メトロ副都心線への乗り換えに延々と歩き、さらに東新宿駅で降りたところ、そこから地上まで延々と歩いたのに懲りたので、今朝はホテルからJR新宿駅まで地上を歩いて、むしろショートカットになる事を確認した。 ちなみに昨夜は久しぶりの新宿ルクソールで4時間半ほどで21曲を歌いつつ、つのだ☆ひろ似のマスターの歌声も堪能して今日になってホテルに帰ったが、いつものように6時には起床したので睡眠不足である(^_^;)。 なお特記しておくと、DAMに比べて音質の悪いJOYであるが、「Stairway to Heaven」については、DAMではしょーもないイメージ映像なのに、JOYではちゃんとこの曲のLed Zeppelinのライブ映像が流れてきて驚き、ちょっとJOYを見直した。

講演8 空隙の長さと頻度とが音楽信号に与える違和感についての精神物理学的研究

FMラジオのマルチパス歪みの激しいノイズを除去するために、ノイズの場所を無音にする、という処理は実際に行われているらしく、その違和感を定量的に評価する、という研究をホンダ研究所と共同研究しているらしい。 ただし、空隙を入れる処理がどうも「単純に切っている」ようで、切り口のプツプツという新しいノイズが発生してしまっているように思えた。 電子音響音楽の古典的なテクニックであり、ポップスでもこのような空隙挿入という技はあるが、必ずゼロクロスするように短時間のリニアエンベロープで切り口のノイズは消している。 質問してみると、ホンダがそれでいいからという事だったが、音楽屋としてはちょっと納得できない無神経さである。
講演9 ピアニストの短期間の練習過程から見る演奏方略の違い
ピアニストに限定して、初見演奏が得意な人と、耳コピ演奏が得意(で暗譜も得意?)な人との違いについての調査研究であった。 僕は圧倒的に初見派であり、暗譜は圧倒的に不得意であるので興味をもって聞いた。 課題曲は現代音楽ではないが和声進行を予測しにくいかなり難しい曲である。 実験で顔を撮影した映像を手作業でフレーム単位で「楽譜を見ている」「鍵盤を見ている」を判定した・・・というのは凄い。 結論としては、個人差が大きくて、初見派は暗譜が不得意、というような相関は無かった。
講演10 ピアノ初見視奏の予見時における楽譜上の視線移動
こちらのピアノ初見演奏の視線移動というのはけっこう昔からあるが、自分も初見で歌うので興味を持って(眠くならずに)聞いた。 そして、この研究は「初見視奏」の「予見時」という条件なのだった。 なんとなく話をそのまま「確かに・・・」と聞いてしまう発表で、要するに「一瞥して視覚的に複雑そうな場所(=難しそうな場所)を中心に眺める」、という当たり前の戦略だった、というだけではないのかなぁ。
講演11 音楽作品の聴取から知覚される 混合感情 ~ハイドン、モーツァ ルト、ベートーヴェンの比較~
午前の2つ目のセッションは、いよいよ音知学会らしいというか、「何年たってもやっている研究」と言われるゾーンである。 星野先生はずっと「音楽と感情」を研究されているが、いつも結論は「まぁ、そうも言えるかも」だったが、今回はどうか、と期待した。 「混合感情」は分かったが、「矛盾する感情」として、長調を遅くするのが音楽的矛盾だ、と言われた瞬間に萎えてしまった(^_^;)。 長調は速くて楽しい、短調は遅くて悲しい、というステレオタイプを前提としている段階で、この研究に未来は無いと思う。 ハイドンとモーツァルトが似ていて、ベートーベンが異なっているとのこと。 コメントしたが、ピアノという楽器が劇的に進化・変化していた時代のこの3人では、楽器に対応して音楽(作曲)も異なるので、当たり前の結果が出ているだけだと思う。
講演12 音楽聴取時の自律神経系指標と主観的な心地よさ評価の時系列的比較(2)
音楽聴取の最中に感情の変化を計測したい、ということで、fMRIでなく自律神経系のデータとして、指先の心拍から心拍変動を、さらに呼吸の変動を計測して、ストレスから「主観的な心地よさ」を測った研究である。 同時に主観的な連続値もスライダーで取っていたが、あまりいい関係は出なかったらしい。 結果データは「主観指標」「整理指標」「アンケート」である。 待機時間の「せせらぎ」の時にはリラックスしていたのに、現代音楽でもクラシックでも、音楽を聞いている最中はストレスが上がっていた。 山田さんが言っていたが、谷口先生も山田さんも「生理指標」に手を出す時代となった、ということらしい。
講演13 楽音聴取傾向のデータ化
これはもろヤマハの研究ということで、ある意味で洒落にならない(^_^;)。 プレゼンの冒頭のサウンドチェックで、パソコンから音を出せない、というヤマハらしからぬスタートであった。 もともと物理屋が「イケてる◯◯」を扱う、ということになった。 「入力→感性モデル→出力」という作戦らしい。 ヤマハの社員196人が被験者、「YAMAHAっぽい音は?」という結果の一部は危険らしい。 「皆んなが好きな音楽」が強い音楽は「YAMAHAっぽい音楽」が弱かった。 木管の人と金管の人では音の評価が違う、オケの人と吹奏楽の人では音の評価が違う。 印象分析において「言葉」の選び方はとても大事(by 中島先生)。
 ・・・ここで70分の昼食休憩となったが、午後の最後のセッションの3件「講演14 区切り音の長さが時間間隔の知覚に及ぼす影響:ピアノ音を用いた検討」・「講演15 音楽体操は高齢者の認知機能を改善する:御浜・紀宝プロジェクト」・「講演16 特殊モーラの音響に見られる歌詞付けの反映--促音の場合 --」を残して会場を去り、目黒駅行きのバスに乗ってしまった。 その理由であるが、3件のうち最後の講演16はつい先日、この発表者のこの発表を聞いていたこと、他の2件も予稿でほぼ「読めて」しまったこと、そしてこれまで10月からずっと週末のたびに出張/遠征してきたのが今日で終わり・・・というところでドッと疲れが出てきてしまったからである。

そこで目黒駅で昼食をとって、いまは品川→浜松の「こだま」に飛び乗ったところである。 予定より早めになったので、SUACに帰って フォトレポート とこのページをWebにアップして、明日からいよいよ「冬の仕込み」期間に突入となる。 対外発表は一段落だが、ここからいよいよ大事な論文執筆と実験研究が待っているのだ。 昨日の朝、研究室を出てバスに乗る時から移動中に聞き続けていた「魅惑のムード歌謡」CD5枚組全90曲は、あと浜松まで30分、という静岡駅のあたりでちょうど全曲を一巡、聞き終わった。 ずっしりと「濃い」昭和に埋没して、音楽心理学的にも興味ある「情動」を初体験した気がする。 残り30分はPink Floydを味わうことにした。

2015年12月7日(月)

1本目は良かったのに決勝でも同じ路線のままで、敗者復活のトレンディエンジェルの勢いに負けるあたりがジャルジャルの限界、ユニクロCMのノンスタが一番だったなぁ・・・などというこの朝(^_^;)、Amazonに注文してアメリカから日本に向かって中継地の中国か台湾から出発したと思われていた本は、下のように、実はなんとスイスから日本に届いていたようである。 そういえば「CH」というのは、中国(cn)でなく、スイスのドメインだった。 通関が順調なら、明日あたりにSUACに届くだろうか。

そしてヤフオクからは、一昨日に続いて残り2件の地球儀も落札できた、との連絡があった。 地球儀とか世界地図は、どんどん新しい国が生まれたり国名が変わっていって陳腐化するので、常にオークションに出る(不要品となる)、ということなのだろう。 これで、今週中には1106に以下の3個の馬鹿でかい地球儀が並ぶことになりそうだ。 こうなると、チーム「リトルワールド」の作品だけでなく、他にも何か「地球儀ネタ」でインスタレーションでも挑戦したい、という学生が出て来て欲しいものである。

そして、これまで何十年と現役で(アカペラの時に)活躍してきた1106のサンプルトーンSK-1に、以下のように新しくスペアが加わった。 ちゃんと動作するが、やはりスイッチの接点が接触不良気味であり、とりあえずスペアとして待機することになりそうである。 そして、試しに同時にdemoを走らせてみると、 このYouTube動画のように どんどん、2台の演奏個所がズレていった(^_^;)。 つまりSK-1では、楽器業界であればどんな低価格キーボードでも「常識」の、クウォーツ(水晶振動子)を使わずに、マスタークロックオシレータとして安価で低精度のセラミック振動子を使っていることの証拠である。

SK-1の鍵盤は、楽器業界であればどんな低価格キーボードでも「常識」のスプリングが無くて一体成型プラスチック「板ばね」だけで戻り、もし鍵盤が壊れた場合、楽器業界であればどんな低価格キーボードでも鍵盤単位で「交換修理」できるのに対して、「製品全体を買い直し」するしかない、というのも、当時の楽器業界を震撼させた「常識の違い」だった。 また、SK-1の同時発音数「4音」は、楽器業界であればどんな低価格キーボードでも8音/16音あるのに不思議だったが、内蔵されているカスタムLSIのパッケージを溶かしてチップをスライスして電子顕微鏡で見てみると、チップ上に同じ単音ジェネレータ回路が4つ、ただ愚直に配置されていた。 つまり楽器業界であればどんな低価格キーボードでも「常識」である、「時分割多重化DSP音源」ではなかったのである。 電卓業界のこの驚くべき低コスト電子楽器への発想は、旧態依然としていた当時の楽器業界を驚嘆させたものである。 その意味でも、SK-1は僕から見ればDX-7と並んで記念碑的な電子楽器なのだ。

ネットで上のようなデータが流れて、やはり昨夜の勝者はユニクロCMのノンスタだった、と確認できたところで、午後にアポの入っていた4回生・宮本さんの卒制へのフォローに備えつつ、先週の基礎心理学会でゲットしてきた各種の特殊機器などのカタログ(現地での配布専用で一般向けには出していない)のスキャン作業を行った。 ちょっと専門家価格で購入できそうもないが、これは面白そうである。

 

上の一群の「バイオフィードバック装置」は、体温・GSR(皮膚電位反応)・呼吸・心拍などの計測センサシステムであるが、ほとんどパイオフィードバックになっていない、味気ないものである。 こんな製品で30万円とかになるというのは信じられないが、逆にやり甲斐のある分野と確信できる。

 

上の「α波バイオフィードバック装置」は、ワイヤレスにしてもワイヤードにしても「シリアル通信」で、センサ単体で2万円ほど、レシーバとソフトで10数万円という代物であり、Bluetoothで送るMUSEの安さが際立つ。 フィードバックは、波形、グラフ、サウンド、グラフ等であるが、MUSEに比べて味気ない。 これでメンタルトレーニングする、というのは、ほとんどオウムの世界である。(^_^;)

 

上の「生体情報装置」は自律神経系に着目して、心拍・呼吸・皮膚温・GSRなどをセンシングする生体計測装置である。 この別刷カタログに値段が載っていないのも当然で、なんと150万円以上だった。

上の「アミラーゼモニター」は、唾液アミラーゼからストレスを計測できるもので、本体が32000円、測定チップが20枚4000円だという。

 

上の一群は、いわばリハビリ機器である。 「パルスエッグ」は要は「ピリピリ」であり、これならOMRONの低周波マッサージ機とか、秋葉原で売っている中国製の「筋肉マウス」でもいいだろう(約5000円)。 低周波治療器「AT-mini」は30000円である。 リラクセーションDVDの3枚セットが30000円、ミュージックCDが1500円というのは、ちょっとぼったくり過ぎである。 なかなか怪しい「リラクセーション・マシン」の「ボイジャーエクセル・プロテウス」は36000円とかなり強気だ。

   

   

上の一群は、いろいろな基礎心理学実験に使う道具であるが、たとえば最初の5点は順に、25万円・38万円・64万円・45万円・58万円など、それぞれ「いいお値段」となっている。 「逆転メガネ」は、「上下」も「左右」も81000円である。 これは自分で作った方が楽しいなぁ。

 

上の一群は、錯覚などの実験をするための実験素材を作ってくれるソフトだという。 1本7500円のこのソフトウェアを買って、それで作った素材で実験をして、それで何が研究できたことになるのか不明である。 こんなの、自分で作らないと駄目なのではないか。

 

上の一群は、心理学実験をそのまま行えるというソフトであり、それぞれ40000円である。このソフトウェアを買って心理学実験をして、それで何が研究できたことになるのか不明である。 こんなの、自分で作らないと駄目なのではないか。

 

 

上の一群は、一般とスポーツの「心理検査」のお手軽セットである。これを買って心理検査をして、それで何が研究できたことになるのか不明である。 こんなの、自分で作らないと駄目なのではないか。

上は有名なミラーボックスである。これを60000円で購入して使う人は、たぶん、お金持ちである。(^_^;)

上は、BASICのプログラム集ではなくて(^_^;)、行動科学を統計的に扱うためのBASICなツール集である。 これを50000円で購入して使う人も、たぶん、お金持ちである。

 

上の一群は、なにかと便利な「基礎心理学・心理学実験のためのお道具」集である。お値段は順に、38000円・49000円・50000円・60000円・25000円であり、これを購入して使う人は、たぶん、お金持ちである。

 

上の「行動観察システム」は60万円、追加カテゴリーボックスが19万円、ソフトウェアが49万円である。 これを購入して使う人は、たぶん、科研費を取れた人である。

 

 

上は、「道徳性発達検査」、そして「木育」のための「木のおもちゃ」である。 ここまで来るとかなり余計なお世話っぽいが、そこまで揃えていますよ、という事らしい。

そして宮本さんが新しいMacBookProを持ってやってきたが、勿体ないことにYosemiteもGarageBandも最新にUpdateしていなかった。 それでも上のように、とりあえずDrumsの打ち込みを教えたところで作戦会議となり、去年、根木クンが「ポタロン」を制作した時と似た手法で、まずは宮本さんが自分の作った歌詞を口ずさんで歌った録音を僕がもらって採譜して、さらに相談しながらアレンジしていく・・・という事になった。 あくまでパフォーマンス(一人芝居)する宮本さん本人のオリジナル曲として作曲する、という一点を守っていこう。 僕は「ポタロン」の時と同様に、地味に黒子として全力で応援していくのだ。

2015年12月8日(火)

Amazonで買った本は、以下のようにアメリカから何故か中継地のスイスに飛び、日本に届いて、郵便局のサイトによれば今日の朝6時に浜松の郵便局まで来たようであり、配達予定日が今日、12月8日と示された。 SUACに郵便局から郵便物が届くのはたいてい昼前あたりなので、午後イチで事務局のメイルボックスに行くと、たぶん届いているだろう。 今日は3回生ゼミメンバーからの、明日の中間報告学科会議で提示するプレゼンの到着(→コメントして修正して再送付)を待機しつつ、辻下先生の「バイオフィードバック入門」の精読2回目(1回目に比べてここまであれこれ良く判るとは(^_^)・・・と感動)、という日であり、晩のアカペラまでまったりした時間が流れている。

 

そして午前中で、昨日すでに半分ほど読んでいた「バイオフィードバック入門」を読み終えて事務局に行くと、 このように ついに、注文していた本「Media Art Net 1 - Survay of Media Art」の中古本が届いた。(^_^)

 

まず「ドイツ語の本で、まったく読めないのでは・・・」という購入前の懸念は一瞥して払拭されたが、つまりこの本は実質的には半分の厚さであり、まずドイツ語で書いて、次にまったく同じことを英語で書いて・・・と全ての記事が2カ国語の本だった。 それにしても文字ばっかりの本であり、「Manual」というところに書かれていたのは、「全ての情報はここにあるので参照せよ」と、 このサイト に導かれた。 ここはどうやら、掲載されているメディアアートの作品/プロジェクト/作家に関しての膨大なマルチメディア・アーカイブなのだった。 要するに、このURLを入手するためにこの本を買ったことになりそうな予感がする(^_^;)。 ・・・そして午後じゅう、この本をパラパラ眺めつつ、 このサイト でそのキーワードを検索してその先も眺める、という事に没頭した。

そして夕方には、何度かやりとりしつつ、 石井さん前澤さん馬ブンさん、 とゼミ3人の中間報告PDFが出揃って(後に石井さんの Vcon movie、 も無事到着)、なんとか明日の準備も完了した。 まだまだそれぞれの作品の完成に向けた制作の道のりは遠いが、着実に進んでいる、というのは大きな成長である。(^_^)

2015年12月9日(水)

この日は2-3限にメディア造形学科3回生「総合演習I」中間報告学科会議があり、無事に僕のゼミの3人も「OK」となった。 そして4-5限には こんな感じ で、ゼミメンバーに対して報告会の報告(お互いのプレゼンの紹介)、さらに各自が個別作業に没頭・・・といういつもの風景となった。 1106に届いた1個目の地球儀も以下のようにデスクを飾った。

 

そして、10月にセミナーを行った甲南女子大の辻下先生の Webサイト を見てみると、なんと以下のように、「まだ開催地は未定」だった筈の、来年2月末に、またまた「バイオフィードバック療法セミナー」を行うとの告知が完成していた。 何も相談していないが、ここに書かれている内容は前回のものである。 前回は祝日ながら甲南女子大が講義日だったので(SUACも同様)、辻下先生の学生さんたちが参加できなかったので、いわばこれは前回のリベンジなのだ。

 

日程はこの2日に続けて、大阪の相愛大学での音楽情報科学研究会に繋がることになっていたが、今回も神戸、というのは初めて知ったので、三宮に宿を取った。 そしてゼミの場で、院生の杉浦さんも参加したい(10月はキャンセル)との事で、同じ三宮に宿をとった。 彼女には助手をしてもらい、さらに院生としての制作として簡単なBFゲームを紹介するという事で、学生参加費1万円をナシにしてもらうように辻下先生に依頼のメイルを出した。

2015年12月10日(木)

今年はSUAC開学以来、初めて「センター試験監督業務なし」という事で、今日はマル一日何も予定がなく、某論文執筆の準備に没頭する日となった。 朝イチで届いていたメイルは、SketchingコミュニティにMITのCarlaが投げかけていた「50年後のクルマ」という話題の続報である。 「Thank you for your amazing response to my "future of transportation in 50 and 100 years" inquiry.」とのことで、皆んながワイワイ書き込んでくれた話題を材料として、彼女はGUARDIAN誌に このような 記事を書いたようである。 4枚ほど図を以下に並べたが、さすがMIT、カッコイイ。(^_^)

 

 

これを受けて、Sketchingコミュニティのメンバーからは こんなのも あるよ・・・と出て来たが、この「コペンハーゲン・ホイール」というのも、いやいや凄いなぁ。 そして、甲南女子大の辻下先生からの返信も届いて、ゼミ院生の杉浦さんの参加費ゼロOK(彼女の懇親会費は僕が出す)、というのも確認できた。
そして、どうもいまだにSparkFunから「新・筋電センサ」のボードが出た、という情報が来ないので、既にArduinoで実験したSeeed社から仕入れて実験、と思ってSeeed社の筋電センサを見てみると、なんと以下のように通常48ドルのセット(ケーブルと筋電電極付き)が、クリスマスセールなのか半額の24ドルだった。 こうなると、今後の講義やセミナー参加者が体験できるように、10セットほど「2チャンネル筋電センサ・システム」を作ってしまいたくなる。

さっそくSUAC事務局財務室に相談して、通常は出来ない立て替え払い(業者への発注の1/3ほどで買える)での扱いを交渉してもらってOKとなり、20個の発注を完了した。 最大45日という納期は、どうせそのあたりまで忙しいので、Fedex(1週間ぐらいで届く)でなく通常郵送(送料ゼロ)とした。 上のように、こちらの都合で送料はかからずに2つのパートに分けて発送するよ、という連絡、そしてそれぞれの工程に何日かかる・・・というのが明記されているというのは、スマートで安心できる。 流石の深セン・ビジネスだ。

 

そして昼前には「安倍首相ホームページに不正侵入か=警察が捜査中」というのが流れて、アノニマスの犯行声明も伝えられた。 試しにアクセスしてみると、上左のような何も出て来ない画面が延々と10分以上たっても続いた。 普通、サーバがダウンしている場合には、もっと速攻でブラウザに「駄目」というエラーメッセージが出るが、どうやらアノニマスの攻撃は、「死なない」程度で「超遅い」ようにサーバを走らせるものらしいが、これは珍しいので、そのまま放置してみると、10数分たったところでようやくトップ画面が出たが、その先へとクリックすると、やはり「転送中」のマークのままで延々と画面が停止して、20分以上たったところで、上右のようなエラーとなった。(^_^;)

 

そして、明日の「サウンドデザイン演習」に向けて、先週にエアーポンプと気圧センサを渡した、チーム「SUAC生活部。」から、上のように、タッパーを使ったハリネズミの進捗報告が届いた。 これを明日に実験してみるという。 密閉容器といえば僕が小学生の頃(47年前ぐらい)の「初歩のラジオ」時代から「タッパー」は定番だが、さすがよく気付いた(^_^)。

2015年12月11日(金)

朝から異常に生暖かかったこの日、朝から浜松市は晴れているものの、おそらく静岡県の山間部あたりを前線が通過するためか、「暴風警報」が出て、ルールに従ってこの日は全学休講となった。 天からの授かり物の一日を有効に使おう、と、一昨日から頭にあった「過去の発掘」に挑戦してみた。

きっかけは、上の電子情報通信学会誌の最新号である。 会員なので毎月届くが、たいていはパラパラと眺めてそのまま図書館行き(寄贈)となる。 ところが今回の「小特集 超長期保存メモリ・システムへの挑戦」というのは、なかなかに読み応えがあった。 無料Web公開されている範囲の、およその「あらまし」は以下である。

これを読んで改めて思い至ったのが、僕のサイト[nagasm.org]である。 現在のかたち になったのは、おそらくSUACが開学した2000年以降であるが、その前はどうだったか・・・とフト思ったのである。

僕のサイト の冒頭に「ASL was founded in 1991」と小さく書かれているように、僕がKAWAIを退社するきっかけとなったのは、 このページ のCQ出版「インターフェース」誌の記事のように、技術士試験に合格して(翌年には情報工学部門に続いて電気電子部門でも合格し、独立は1993年1月)、「ASL長嶋技術士事務所」を開設した1991年である。
独立した1993年からは、京都芸術短大(現在の京都造形芸術大学)の非常勤講師と、大阪・千里中央のイメージ情報科学研究所の非常勤研究員として、1994年から神戸・元町の神戸山手女子短大の非常勤講師も加わり、梅田の丸ビルを定宿として浜松から関西に、2000年まで毎週3日、通っていたのである。
そして「Web-Page started in 1995」と書かれているように、この神戸山手のサーバに僕のWebページを開設して、おそらく2000年あたりまでは稼働していたので、現在でも僕の過去のWeb資料のリンクが「kobe-yamate.ac.jp/~nagasm」となっているために、「Not Found」のエラーが出ることになる。
1998年からSUACの開学に向けた準備を進めてきたこともあり、自分のドメインを取ったのが「[nagasm.org] started in 1999」とある99年で、当時はサーバレンタルが非常に高価だったのでタイヘンだった記憶がある。 この時代の僕の「過去のWebページ」が、現在の僕の1106研究室に残っているバックアップから発掘できるか・・・というのが、電子情報通信学会誌の「データの超長期保存」という刺激的なタイトルで惹起されたというわけだ。

足かけ3日となった(実は昨夜も、お仕事用のIntel Mac miniでなく古いIEEE1394対応HDD群の繋がったPowerPCのMac miniの古い外部HDDから、過去にDVDRAMにバックアップしていたデータを吸い出しコピーをセットしたまま帰宅したが、今朝出て来ると、データ読み出しエラーでまったく出来ていなかった(^_^;))のだが、ここではその詳細は省略する。
結論として、過去にHDDのデータをバックアッアしていたMO(光磁気ディスク)をまとめてバックアップしていたDVDROMをさらにバックアップしていた大容量(当時は破格の800GB)HDDのうち生き残っている方の1台から、なんとか以下の3世代の僕のWebを発掘できた。

今日は全学休講という突然の時間が与えられたので、ほぼ一日かけて、これらをここに復刻してみようと思う。 3限には馬ブンProcessing講座の特訓ゼミに、前澤さんと杉浦さんも参加したが、それ以外の時間をフルに活用した。

まず、上が「1995年、神戸山手で初めて作った授業用Webページ」であり、一部学生の個人データのページを消したが、 こんなページ  であり、文字化けした場合には「テキストエンコーディング」を「EUC_JP」とか「シフトJIS」とか「ISO-2022」とか、適当にあれこれ変更すると見えるようになる(^_^;)。 いかにも当時のシンプルなHTML仕様そのものであるが、中身に入っていくと、文部省の補助でシリコングラフィクスの「Indy」ワークステーション(本体+ソフトで1台500万円)を25台並べたものの、それを使って講義できる教員がいなくて僕が呼ばれた、というそのマシンの実力を伺い知ることが出来る。 現在のパソコンでは当たり前だが、今から20年以上も昔に、学生はコンピュータのモニタ上にあるカメラで自分の顔を撮影して僕のサーバに転送するのが「出席届け」であり、「菊池桃子のモノマネしまーす」と言って1分間も鼻歌をHDレコーディングして出来たサウンドファイルのサイズ「60MB」というのは、僕が当時、浜松と神戸を行き来する時に持ち歩いていたMacノートの内蔵HDDの全部よりも巨大なサイズのデータだったのだ(^_^;)。

次に、上が「1996年、神戸山手から初めて一般公開した個人Webページ」であり、神戸山手のアドレスながら、広く国内・海外に情報発信を始めた頃の こんなページ  である。 文字化けした場合には「テキストエンコーディング」を「EUC_JP」とか「シフトJIS」とか「ISO-2022」とか、適当にあれこれ変更すると見えるようになる(^_^;)。 コンテンツはほぼ最初のものから少し増えた程度であるが、「Indy」上でサーバサイドのクリッカブルマップを走らせて、CGI経由でクライアントに対して異なった結果を返す、というのが楽しくて、あれこれ無駄にマップを並べている(^_^;)。 ただしもちろん、上の例ではCGIは走っていないので、全て「Not Found」となる。

 

 

 

 

そして、上が「1999年、オリジナルドメインとして一般公開したWebページ」であり、サーバを借りてドメインを登録して、広く国内・海外に情報発信した こんなページ  である(リンク先は当然ながら"Not Found"の嵐である(^_^;))。 文字化けした場合には「テキストエンコーディング」を「EUC_JP」とか「シフトJIS」とか「ISO-2022」とか、適当にあれこれ変更すると見えるようになる(^_^;)。 こちらは一転して、「1ページに15マス」・「12マスのコンテンツ」の正方形画像(アイコン風画像)だけが並ぶ小さなページを多数のページ群としてリンクで繋いでいく、というスタイルとした。 日々刻々と作り出す知的生産物を全てWebに公開していく、という姿勢の現れであるが、友人たちからは「どこに行ったら欲しい情報に辿り着くのか判らない」と極めて不評であり(^_^;)、何より自分でも次第にどこにあるのか判らなくなって困った。
そして結果として、SUACのスタートあたりを契機として、ほぼ同じコンテンツを収めつつ、早々に 現在のかたち になったのであり、これだとブラウザの検索機能でキーワードに到達できるので、箇条書きで並べているかセンタリングしているのか、という違いはあるものの、 研究室ページ もまた、同様に「シンプルにリスト」という方針を貫いている。 何も工夫がないように思われるが(実際その通りだが(^_^;))、現状のページに至る、このような苦難の歴史があったのだ。

2015年12月13日(日)

一昨日は暴風警報で休講になったため、ヤフオクで落札して1個だけ届いていた地球儀を「サウンドデザイン演習」に持っていけなかったが、昨日の土曜日、アカペラの有志4人(1・2・2・4回生)とともに9時間マラソンカラオケを完走して25曲を歌って帰宅してみると残り2個の地球儀も自宅に届いており、遂に今日は、1106研究室に3個が並んだ。(^_^;)

   

   

   

   

そして、先々週の基礎心理学会の出張の時には、たまたまホテルのテレビで、NHK杯で羽生結弦が「322.40」という凄いスコアを出す瞬間をまさにライヴで観た、というのを postGainer日記(2) の「2015年11月29日(日)」の直前に書いていたが、今週はスペイン・バルセロナでグランプリ・シリーズが行われていた。 バルセロナ と言えば、2005年にアルスエレクトロニカとICMC2005に聴講参加しつつ、IPA「未踏」のプロジェクトで、 FMC3 (Free Music Clip for Creative Common) のMaxプログラミング(これまで僕が進めたMaxプログラミングの中で最大規模)に勤しんでいた地である。

既に昨日の段階で、羽生結弦はショートプログラムで110点超え、と自身の世界記録を更新していたが、時差の関係で現地のフリーはまったく視聴できない状態で、まだ朝のニュースに出ていなかったが、研究室に出て来た午前9時前に「またまた世界新記録の330.43が出た」という事実だけは確認した。 ただしこの映像は、テレビ朝日が今夜の放送まで占有していて12時間後まで日本人は観ることが出来ない・・・というのが、昔であれば当然だった。 しかし今はインターネットの時代である。 現地のEURO SPORTSなどの映像はいくらでもYouTubeに速攻で上がる時代であり、何種類ものYouTube動画をダウンロードしては消す中で、ロシアのテレビ局で中継されたらしい高画質動画をゲットして、余計な日本語アナウンスの無い状態で何度も観て、朝から泣けた(;_;)。 NHK杯では「ホームの日本で得点が甘かった」などと一部で言われたが、アウェーのバルセロナでのファイナルで全て払拭、ぐうの音も出ないだろう。 ノーベル賞もソユーズ帰還も素晴らしいが、この羽生結弦は本当に素晴らしい。

2015年12月16日(水)

月曜日、火曜日、とマルマル、某論文の執筆に没頭して日記もクソもなかった。 そして今日の水曜日、馬ブンさんはお休みして金曜日に来ることになり、2限ゼミに来た石井さんと前澤さんと杉浦さんが進捗報告して、あとは3人それぞれ、午後までサクサクと作業を進めるので、僕も某論文の執筆の続きに没頭した。 夕方には、東京から鈍行で浜松に来た藤石さんが合流して杉浦さんのUnityを応援した。

そんな中、某学会論文誌に投稿していた某論文に対する査読結果が届き、まぁ駄目モトで出したので当然だが、査読者1が「条件付き採録」。査読者2が「不採録」との判定で、結果として不採択判定となった(^_^;)。 まぁ駄目モトだったので駄目は想定内だが、問題はこの論文については修正して再提出する気が無い、というところにある。 通常は再提出して、査読者との意見交換などをして、最終的になんとか「条件」をクリアする・・・というのを狙うのであるが、この某論文については特例で、「思い出投稿」(将棋の思い出王手と同じ)なので、駄目と言われれば引っ込むという特例なのだ。 まぁ、転んでもただでは起きなくて、この「投稿論文不採択」という話題が、ちょうど今、執筆している某論文の一つの章を構成する、という面白いところなのである。 とりあえず、今週から来週までは、この某論文を完成させる事に全力投球なので、他はあまり進まない予定である。

2015年12月18日(金)

昨日は3限の学科会議(短時間で終了)、4限のデザイン学部教授会(比較的短時間で終了)、の時間以外はずっと研究室で某論文の執筆に勤しみ、晩にはオークラ30階での学部忘年会に参加したが、その時に気持ち良く飲み過ぎたか、今朝は朝からずっと鼻が詰まって、まるで花粉症のような状態が続いた。 3限のゼミ有志特訓にはブンちゃんと前澤さんが来たが、口呼吸で話しにくい状態でProcessingの重要な「オブジェクト指向」の話をするのもナンなので、状況報告だけで散会した。

ところが上のように、なんとブンちゃんのコンピュータ(MacにWindowsも入れていて、そこで3D Studio Maxなど作品制作の作業中)がクラッシュした(^_^;)とのことで、Windowsお馴染みのブルースクリーン、コアダンプげろげろの貴重な画面である。 これから1週間以上、全てのソフトを入れ直す作業に足を引っ張られる事になったようだ。 僕も超不調だが、咳が出て欠席した杉浦さんを含めて、皆んな超不調な週末である。
ちょうど明日と明後日の週末は、考えてみるとたぶん4ヶ月ぶり位で「何もない土日」なので、ここは年末に備えて、久しぶりの「寝たきり」体調復活週末、というのもいいかもしれない。 先週は暴風警報で消えた4-5限の「サウンドデザイン演習」だが、もし鼻炎でなく風邪だったら皆んなに移しては申し訳ないので、4限だけで終わりにして、後は各グループの個別活動に任せることにしよう。 論文執筆は体調万全・気力充実の状態でなければ書けない章(もっとも重要な章)だけが残ったので、この週末は執筆でなく回復が最大の要請となりそうだ。 一応、帰りには医者に寄ることにした。

2015年12月21日(月)

先週の金曜日には医者で何ヶ月かぶりの「風邪」と診断されて薬を処方され、金曜日の晩から途中ちょっと起き出すことはあっても3食きちんと投薬のために食べて後は計40時間ほどひたすら布団に入り続け、土曜日をマルマル跨いで日曜日の昼前になって、ようやく回復してきた。 日曜日は昼間にチラッと研究室に出てみたが、処理すべきメイルは何も届いておらず2ちゃんねるはいよいよ終末のサーバダウンでほぼ止まっていて余計な寄り道の誘惑も無く、論文執筆の調査(いま「脳」に夢中)をちょっと進めたところで午後早々に帰宅した。 充実していた2015年の後半、おそらく身体の奥底に溜りに溜った疲労が、襞を1枚1枚引き延ばすように消滅してきたようである。

 

そして冬休み前の最後の週となり、月・火とほぼマルマル、何も予定が入らずに研究室で某論文執筆に集中である。 上にあるのは使っているPages'09のマニュアルの一部で、今後、最後に全体を合体させてページを振るための準備である。 だいぶ分量が大きくなってきたので論文の全体を4分割したが、現在のところで以下のような感じで、あとは残るpart2の執筆に年内は集中することになる。

この数字から、既に全体で100ページ超えは確実な模様だが(^_^;)、ここからがいよいよ正念場であり、ほとんど何も予定の無い今年の年末年始は、このお勉強で過ごすことになりそうだ。

2015年12月22日(火)

今朝の目覚め時の実感として、体調は完全に復活した(^_^)。 今年最後の講義日の火曜日ということで、午後にちょっとした会議の予定、あと「サウンドデザイン演習」のチーム「さば」のアポが2限にあるだけ、という日となった。

 

チーム「さば」のインスタレーション作品は「おせんべいを焼く」というゲームであり、久々のRF-ID利用である。 今回は実験済みだったFelicaの第1号作品となる事になり、上のような基幹センサシステムを実験して箱に入れて引き渡した。 その模様は こんな感じ である。 これは動態保存作品を目指して欲しい。

そして、アマゾンから上のような新刊本が届いた。 11月に 沖縄に出張 した時にレンタカーで見に行った、辺野古の海のこれまでの奇麗な自然の記録である。 こちらにも記載 したが、この美しい海を汚そうとする愚行は、未来永劫にわたって顰蹙を買う行為だと判っているのだろうか。

2015年12月24日(木)

昨日はメディア4回生3人の就活祝勝カラオケマラソンで、自重してワインは1本(あと+何杯か)で収めつつ、31曲を歌った。 岡本おさみ氏の訃報を受けて、「落陽」「旅の宿」「襟裳岬」「黄金の花」などを納唱した。 おそらく全国のおやじ達が、「吉田拓郎+岡本おさみ」を惜しんだことだろう。

 

 

ロシアからはDenisの最新情報として、モスクワとエカテリンブルクで計6件の訪問計画が届いてきた。 上はそのうち4件の参考写真であるが、こういう熱心な人々を相手にしてのレクチャー/ワークショップ、あるいはこのような立派な施設でのイベント、というのは、これから中身を検討していくにしても、燃えてくる(^_^)。

その後、「女子レスリングの吉田沙保里選手がきょう午後5時から会見」というネットニュースが流れてきて、以下のようにYouTubeのライブ中継を見てみたが、なんのことはない、ALSOKを退社する、という事だった。 ネット上の勝手な憶測が面白かったが、さすがに人類最強の女性、クリスマスイヴでの熱愛発表、という事は無かった。

 

明日は午前に眼科の定期検診(緑内障)があり、瞳孔を拡大する薬の検査で猛烈に眩しくなってクルマに乗れないために、バスで街に出て来てついでにこの日に・・・と計画した、アカペラのクリスマスパーティがある。 1日おきで連続するが、ぼちぼち自重しつつ、楽しむことにしよう(^_^)。 そしてその後の年末年始は、まさに締め切りに向けて、某論文の最終追い込みである。

2015年12月26日(土)

23日のカラオケは病み上がりで体調万全とはいかず自重気味に乗り切ったが、昨日のアカペラ・X'masパーティ・マラソンカラオケは、完全に体調復活喉復活、冒頭から学生と共に飛ばしつつ、27曲を無事に完走した。 以下はそのサワリである。(^_^;)

 

 

そしていよいよ予定が無くなった冬休み、何故か前夜に夢の中で僕が過去に開発した電子楽器について解説している、というストーリーが出て来て気になったので、初めて、特許検索サイトというところに行って「長嶋洋一」と入れてみた。 すると以下のように、河合楽器にいた時代にたしか30本ぐらい出願していた特許のうちの10本と、SUACでヤマハの受託研究で開発した GDS Music (僕を筆頭発明者としてヤマハが出願。この特許は米国特許としては登録済) の1本が出て来た。 なんか凄く懐かしいが、夢との繋がりについては不明である。

そして午後は、2ちゃんで静かに進んでいる「祭り」をウォッチしつつ、某論文の追い込みに没頭した。 これは年末(12/29)まで続き、2016年の新年は某論文提出期限の関係で、遅くとも1月3日には再開の予定である。

2015年12月28日(月)

2016年の年賀状も超アナログの極致、プリントゴッコである。 昨日は以下のように100枚、いちいち手押しで印刷した。 このプリントゴッコは1985年の結婚祝いにもらった物なので、これでマル30年である。 既にメーカでは、本体(2008年)はおろか消耗品(2012年)も製造中止になって久しいが、去年ヤフオクで、数年前の定価の数倍でフラッシュランプもメッシュマスターもインクもゲットしているので、2019年の年賀状までは大丈夫である。 ネットで調べてみるとますます価格は高騰しているものの、まだAmazonでも入手できそうだ。 いちいち全ての宛名書きを手書きでやってくれるウチの奥さんには、頭が上がらない。(^_^;)

・・・しかし今年の年末は、体感的にはもっともスパムメイルが減ったように思われる。 既に昨日から、もう「お仕事モード」のメイルも届かなくなって平穏なのだが、その合間に届くスパムがめっきり減っているのだ。 おそらく、若者はメイルでなくLINEに行ったりしているためだろうが、これはこれで有り難いことだ。 ネット上ではこれまでの「米国vs中国」だけでなく、ISISなどテロリストにアノニマスとかまで加わって、相当に限定的攻撃が飛び交っているのだが、とりあえずSUAC程度でもfirewallの内側、というのは安穏としていられる楽園である。

 

・・・と、黙々と某論文を執筆していたところ、まだ続いていてちらほらウォッチしていた2ちゃんで静かに進んでいる「祭り」は、なんと上のようにリモートサーバから米国西海岸にある2ちゃんサーバが猛烈に攻撃される・・・というように展開してきた。 これは別に構わないが、僕のサーバもたぶん米国西海岸にあるので、影響が無いことを期待するのみである。

2015年12月29日(火)

今夜から明日終日はSUACの全水道が止まるため(;_;)、今日が今年の仕事納めの日である。 昨夜は中国・深センのSeeed社から、オンライン注文していた筋電センサ基板20枚が自宅に届いたが、これは学部事務室で「検収」手続きしてからでないと使えないので、2月末のバイオフィードバックセミナーに向けた新筋電センサの製作は新年に持ち越しとなった。 もっとも、1月末までに届けばOK、というスケジュールだったので、余裕はたっぷりある。 日本に届いた段階で税関が開梱検査してからテーブで貼ってある筈なので、ちょっとだけ開けて写真を撮って、またテープを貼った(^_^;)。 以下は研究室のテーブルの上、某論文執筆に関係してあれこれ調査していた文献の山と共に撮ってみた。

僕は通話専用PHSオンリーで、ガラケーもスマホも持たないが、ネットで「NoPhone」というのを知った。 これは以下のように、外見はスマホとかiPhoneっぽいのだが、実は何も無い、というものである。 スマホ依存症の人が、これに取り替えて1日を過ごすと人生観が変わるらしい。 まぁ、携帯ショップの店頭にあるレプリカと変わらないが、こういうのが売れる時代なのだ。 ネタ的に買って持ち歩いてもいいが、何も面白いことも無く、だいいち僕は「スマホに触れていないと耐えられない」事がないので、スグにどこかに置き忘れそうなので、注文をグッと堪えた。

そして、某論文の執筆は一番最後に残した肝心な部分を簡単にやっつけずに年末年始の自宅に持ち帰ることにして、お仕事パソコンのデータをバックアップ(通常のTimeMachineに加えてさらに別にバックアッブ)したり、手元に貯まっていた動画などをバックアップHDD3台にコピーして、お仕事パソコンのHDDを計20GBほど軽くして、2015年はおしまいである。 いろいろに進展したが、さらに来年も頑張っていこう。

2016年1月4日(月)

年末年始はいつものようになんとなく飲み食いしつつ過ぎて、もう2016年である。 執筆に追い込まれていた某論文も無事に113ページを昨日、完成させて発送したので、とりあえずは一区切りである。 来週が締め切りの特別研究申請の書類作りに加えて、ここで最大の課題が控えていた。 年末に、卒制でパフォーマンスをする宮本さんが「口ずさんだ」というサウンドが届いたが、実際のスタートは今日からであり、卒制のスケジュールを考えると。今週の月〜木で手伝いの作曲を終えてしまわないといけない。 とりあえず午後に、以下のように冒頭の「風」のSEからラップの部分の試作第1号を作って送ってみたが、これはけっこう難題である事が判明してきた。(^_^;)

 

実は昨日の合間には、卒業生の山村さんからあれこれ届いた こんなページ を作り、また仕事始めの今日の午前には、年末年始にさらに届いたブツを学部事務室で検収して こんなページ を作ったのだが、この楽しそうなおもちゃと遊んでいる暇が無いのである。

とりあえず宮本さんからの返信を待ちつつ、年末に新しい弦にしたMartinを弾きつつ、仕事始めの日は終りそうである。 年末にゼミの杉浦さんから届いた経過報告では、Unityプログラミングもだいぶ練れてきたようであり、ゼミの再開も楽しみとなってきた。

2016年1月5日(火)

さて今日は宮本さんの応援作曲だ・・・と気合いを入れて朝06:30に研究室に出て来ると、昨日送ったメイルに返信が無く(;_;)、仕方ないので4回生の何人かに「LINEか何かで宮本さんに知らせて」と依頼メイルを出した。 そして朝のニュースチェックをしていると、九州地方のPM2.5がひどい事になっているらしく、「PM2.5予報」のページを見ると、ここ浜松まで昨日は高濃度の噴霧が届いていたらしい。 どうりで今朝は、まだ花粉症の対策まで1ヶ月近くあるのに、鼻水が止まらなかったわけだ。 そこで以下のように、この「PM2.5予報」のページで刻々と表示されるPM2.5マップ(3時間ごと)を60枚のpngとして保存した。

そして、もうJavaScriptなんて触らなくなって久しい(全てスッキリと忘却(^_^;))ので、 このページ のHTMLソースを見たり、ネットでJavaScriptの解説ページを見ながら、これら60枚のpngをスライドショーするスクリプトを作ってみた。 たまに頭の体操というのもいいもので、およそ30分ほどで、以下のようにアニメーションさせる事が出来た(^_^)。 マウスカーソルを画面に入れると開始して、あとはずっと裏で1000msecごとに描画しているが、それほど重いものでもないのでいいだろう。

このPM2.5予報マップから、今週はこれから状況は改善されていく、と判明した。 そして年末に取れた銀を嵌めに歯科に出かけて帰ってくると、ようやく宮本さんから「14時に1106に行く」とのメイルが届いた。 そして、とっくの昔に発表申し込みしていた音楽情報科学研究会の3月研究会(2月末の神戸でのバイオフィードバックセミナーとの連チャン)の発表募集が情報処理学会から届いた(締め切りは来週)が、その中に、以下のような面白い招待講演の情報があった。 「パクり」とはまさに、楽しみなテーマである。(^_^;)

招待講演 増田聡(大阪市立大学)
「「パクリ」と剽窃の微妙な関係?音楽を中心に」

文化的表現の類似が見出されたとき、われわれはしばしば「パクリ」という語でそのことを指し示す(2015年に
話題となった五輪エンブレムの「パクリ」疑惑は記憶に新しい)。
現代の日本では「パクリ」は剽窃とほぼ同義の言葉として用いられる。だがこのような「パクリ」概念、表現の
類似を所有権の侵害たる「盗み」として把握する考え方の出現はさほど古いものではない。「パクリ」概念は
80年代に現在の意味を獲得し、それまでの「剽窃」「盗作」と異なったコノテーションをともなって表現の類似を
指し示すようになる。本講演では「パクリ」概念の来歴とその背景を辿りつつ、いくつかの「剽窃」事例を音例に
基づいて検討し、「表現の所有と盗み」がどのような文脈のもとで捉えられているかを探る。

・・・そしてその後、宮本さんが1106に来て、これまでに僕が学生支援で作曲した事例などを紹介して、明日の朝までに宮本さんがVコンmovieを作って僕に送ることになった。 僕は朝からこれを受けて作業して、集中講義の終った宮本さんが5限に1106に来て打合せ、というのを明日と明後日と続けて、さらに金曜1限とかのアポも入れた。 さすがにここまで来れば、卒業に向かって邁進するしかない。 頑張ろう。(^_^;)

2016年1月6日(水)

講義再開は金曜日ということで、月〜木の集中講義期間は静かなSUAC構内である。 Sketchingコミュニティの仲間からは、「新しいものが出来たよ」という情報が届いた。 これ がそのプロダクト、 これ がそのYouTubeである。 僕が 新楽器「GHI2014」 に使ったLEDテープは、全て同時に同じように光る(しかもRGB個別制御可能なのに全て繋げて白色専用にした)ものだが、こちらのLEDテープはLEDチップごとに制御回路を持っていて、時間的に変化するものである。 ただし残念なことに、「LEDごと個別制御は出来ない」のである。 デモmovieでは上手く見せているものの、制御はシフトレジスタなので、「順繰りにデータが隣りのLEDに移動する」という点灯制御しか出来ないのだ。 例えば、「同時に全てのLEDをフラッシュ点滅させる」という技すら出来ない。 これでは中途半端なんだよなぁ(^_^;)。

宮本さんから朝8時過ぎに届いたVコンmovieは、14枚の静止画が並んでいるが、尺を3分としているのに2分で終ってあとは真っ黒であった(^_^;)。 これではGarageBandのmovieトラックに貼り込めないので、昼休みに1106に来てもらうことにした。 4回生が理由ありで1回生に混じっての集中講義なので、昼食の場所にも困るだろうから、1106に来てくれるのは好都合である。 そうなれば午前中は別のお仕事が出来て、こちらも効率が良い。

そして昼休みと5限に1106に宮本さんが来て、未完成だったVコンを完成させてGaragaBandのビデオトラックに貼り込み、宮本さんのMacBookProのGaragaBandのバージョンと僕のMacBookAirのGaragaBandのバージョンが異なるために、帰りに僕のMacBookAirを貸し出した。 さすがに軽いとはいっても1kg以上あるMacBookAirまで自分のMacBookProに加えて背負って帰るのは大変そうだったが仕方ない。(^_^;)

2016年1月7日(木)

集中講義期間も最後、あすから通常講義再開という木曜日である。 ブーレーズ(メシアンの弟子)の訃報(1/5)には、とりあえず「合掌」と書いておこう。 宮本さんは1限の前に1106に顔を出す予定だが、他にさしたるメイルも届かず、久しぶりにいつも届く、Cycling'74からのユーザ向け定期メイルに目を通してみた。 身の回りの自然現象には「繰り返し」がたくさんあるが、これを音楽のテンポの数字として取得するには?・・・というのは、まさに初心者向けのお題である。 そこにあったパッチは以下のような これ であり、サウンド入力がスレショルドを越えた時間間隔の逆数として丸めたBPMに変換するというものである。 こういうのは、サウンドスケープ(自然の中に音楽を見出す)という教材として、いいものだ(^_^)。

そして「Chris Dobrian’s Algorithmic Composition Blog」という紹介で、 こんな膨大なテキスト と、 こんな膨大なサンプル集 へのリンクが紹介されていた。 たとえばこのサンプルの最後、 Delay with feedback というページには、その詳細な解説とともにパッチが図示されていて、以下のようにそのパッチの図をクリックするとMaxパッチのソース(plain text)が画面に表示され、ここでブラウザ画面の全体(「オール」選択)を「コビー」して、Maxの新しいパッチ内で「ペースト」すると、そのMaxパッチが簡単に出現する(^_^)。

これはとても便利な「Maxによるアルゴリズム作曲」の教材である。 素晴らしい。 このテキスト と、 このサンプル集 とをおさらいすれば、もう十分にMaxで作曲・パフォーマンスが出来る「Computer Music廃人俳人」が出来上がるだろう。

・・・とここに、上のような「巻きグソ付き便器プリン」の情報を発見した。 ただし注文はTwitterかFacebookだけとのことで、残念ながら注文できない。 とりあえずゼミの前澤さんにこの情報を伝えたが、彼女はこれを超える作品を目指すことになる。

そして午前から午後まで7時間ほどかけて、遂に2016年度の特別研究の申請書をやっつけてしまった。 その過程で発見したのが、上の ICMC2016 であり、なんと今年はオランダのユトレヒトで9月12日〜16日に開催されるという。 なんという巡り合わせか、ピースがぴったりと嵌まってきたのだ(^_^)。 2年前の皮算用 のように騒ぐことは避けたいのであまり書かないが、これは凄いことなのである。 とりあえずロシアのDenisに、ロシアツアーの想定期日を「9/10〜25」から「9/17〜29」にシフトするように連絡したが、全ては皮算用なので、あとの勝負はヒアリングでのSUACのVIPとの対決となる。 とりあえず進めるのは、もっともdeadlineの早いICMC2016への応募、という事になった。 音楽情報科学研究会の3月発表の予稿もほぼ同じ今月中なので、この両方を睨んで、またまたMUSEでの実験を再開しよう。

・・・そして集中講義の前半戦を終えて1106に宮本さんが来て、貸し出したMacBookAirのGarageBand上の改訂版を一緒に検討した。 彼女がスマホに口ずさんで録音したトラックはテンポもピッチも合っていないので、今日も貸し出して、イアホンを使いながらバックのドラムに合わせて再度レコーディングをして明日の1限に持ってくる、という事になった。 あれこれ慌ただしいが、まぁ卒制の追い込みなんてこんなものである(^_^;)。

2016年1月8日(金)

冬休みも明けて、いよいよ後期の残りが再開となる初日である。 今日は1限に4回生の宮本さんのアポ、3限にゼミ有志meeting、そして4-5限はサウンドデザイン演習、といきなり盛り沢山である。

   

昨日のメイルに対してDenisからの返信が届いたが、なんと彼は今、ラスベガスにいるという。 CES2016という、コンシューマ(一般大衆向け)エレクトロニクスの世界最大のショーに、ウイーンの作家のインスタレーション作品の展示のシステムを手伝った関係で渡米しているらしい。 上の写真はその様子であり、openFrameworksを活用しているのがよく判る。 僕はこれまで、学会でなくこの手のコンペンション/ショーは、ニューオーリンズ・ニューヨーク・シカゴ・ロサンゼルスのやつに行ったことがあるが、残念ながらラスベガスには行っていない。 「miniラスベガス」のリノには行ったが、空港のロビーに多数のスロットマシンが並んでいて、当たると1ドルコインがじゃらじゃら出て来る、という「カジノの街」には驚いたものだ。 「せっかくなのでカジノで一発、当てて下さい ;-)」と返信しておいた。

その後、宮本さんの1106到着が1限でなく2限になるという連絡を受けて、「サウンドデザイン演習」のための教材を作ってみた。 これ がその教材で、OG野口さんの伝説のインスタレーション作品「はやくスシがたべたい」のMaxパッチを改編して、現在ではmovファイルだけでなくmp4も読み込みできるようになった「jit.qt.movie」に、1から9までのテンキー入力で9種類の異なるmp4ムービーを表示し、エスケープキーでフルスクリーンになり、スペースキーで真っ黒になる、というものである。 題材は、何年か前にロシアに隕石が墜落した時にインターネットで出回った動画から短く編集してみた。

その後、3限には ゼミ有志・勉強会 があり、4-5限の「サウンドデザイン演習」の各チーム作業の裏で宮本さんの作曲などをしていて、1日が終った。 講義期間になってみればアッという間である。 この週末は3連休だが、明日は某お楽しみ会(*^o^*)なので作曲は明後日に再開となる。

2016年1月12日(火)

先週に作曲/アレンジを手伝った4回生の宮本さんのパフォーマンスのための音楽制作は本人からのOKが出て、半音高いバージョンとの2つを送ってほぼ完了した。 まぁ、昭和のディスコみたいなラップみたいなものである。 昨日の祝日の午後には宮本さんがマルチメディア室の防音室で自分の歌を録音して、これで僕のサポートもおしまいとなった。 あとは、最終合評でのパフォーマンスに期待しよう。

そして一昨日には、フランスの友人から久しぶりのメイルが届いた。 IRCAMを拠点に活動する作曲家の 後藤英さん である。 新しいCDと、 新しい本 を出すのを機に、3月に来日するという。 僕が10年間続けたMAFを受けて、今は的場先生がMDWをやっているので、的場先生と相談して、今年のMDWイベントとしてSUACに後藤さんに来てもらってレクチャー(Demo付き?)を依頼しよう、という話がほぼ固まってきた。

上の2枚の写真の後藤さんと知り合ったのはたぶん1990年代のはじめ頃で、ライブパフォーマンスのために新しいインターフェースを作って欲しい、とのメイルでの依頼に応えて、32チャンネルA/D入力MIDI出力のボックスを制作して「輸出」した。 当時、フランスでは海外からの電子部品や電子製品の持ち込みに厳しく、IRCAMの正式な文書を出してもらったりした。 その後、新宿アルタ前でタナカアタウと後藤さんと待合せをしてガード下の飲み屋で飲んだり、と交流が始まった。 このページ はたぶん、1990年代半ば(1996年か1997年?)に作ったものである。

その後、後藤さんはSUACで、2002年のメディアアートフェスティバル で、世界で初めてjitterを公開したDSPSSにも講師として参加してくれた。 また、2004年に僕が大会委員長で開催した国際会議 NIME04 でも来日公演して、併催の MAF2004 でも公演/講演してくれた 。 こうなると、今年のMDWは後藤さんメインとして、たぶん僕も前座で出て、さらに可能ならRAKASUさんにも声をかけてみようか・・・という感じである。

2016年1月13日(水)

朝イチにはArs Electronica Centerから ドローン100個 という景気のいい情報が届いたので、 メイキング をとりあえず保存してみた。
そして、RAKASUさんからのOKが届いて、一気に SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会) という暫定ページを作って、関係者に連絡した。 SUAC事務局に連絡して、会場となる南176大講義室も押さえて、まずは予定が確定して、これで、僕もこの場で何かやる、という目標が出来た。

 

その後、2限から夕方には ゼミ→下請け製作 があって、なんとか上のように、無事にMaxからステッピングモータが制御できた、というところでオシマイである。 2限の後半から実習指導員のヘルプを求めて1106から旅立った前澤さんは試作・実験に没頭したままとなったようで、続きは来週となった。

2016年1月14日(木)

午前には長丁場の学生委員会があり、午後にはアレンジを大々的に変更した宮本さんが1106にやって来たが、今年は初めてセンター試験監督業務が外れとなったので直前会議招集も無く、明日も全学休講ということで、来週月曜の某プレゼンに向けて、ようやくエアポケットのような時間が確保できる週末に突入である。

   

   

   

そこから上のように、去年の夏〜秋の出張シリーズで、アリゾナとシンガポール、さらに松山と札幌と神戸と那覇にも同行して、あれこれ疲れの出て来た色々な機材を並べて修理したり、パソコンの環境を整理したり・・・という地味な作業に突入した。 この作業は明日にも続く予定である。

2016年1月15日(金)

この日は朝イチで、日曜日の京都行きで、ちょっと早目に出発して 毘沙門堂 勝林寺 に行くことを思いつき、過去に一度、ここで体験している 坐禅体験 にまた予約を入れた。 さすがに「脳波バンドMUSEをはめて、横にMacBookAirを置いて、座禅中の脳波を測定させて下さい」・・・とは言えないと思うが(^_^;)、せっかくなのでまた体験してみよう。

そして、東福寺から京阪→京福で鞍馬寺にも行こう・・・と調べていたら、なんとケーブルカーが「ケーブル改修工事にて平成27年5月11日から平成28年3月、 全面運休します」とのこと。 さすがにあの山道を歩いて登るのはしんどいので、鞍馬寺は4月以降にすることにした。 そこで「叡山電車の沿線名所」を調べて、木野駅から近い 顕本法華宗 総本山妙満寺 というところにチェックを入れた。 ここは見どころとして「雪の庭」・「安珍清姫の鐘」・「仏舎利大塔」があるという。 どうも寒波で雪模様なので、ちょっと楽しみである。

 

 

午後にはマツダのディーラーにクルマの点検に行く、ということで午前中に頑張ったのは、上のように、「Arduino2Max」の時に作った2枚のボードの確認と追加である。 筋電センサを付けたボードには、SHARPの赤外線距離センサの大きいのも付けてみたが、これでテルミン演奏するには、「手」ではノイズが多いので、「手帳」みたいな平面が必要だと判明した。 そして12ヶ月点検からSUACに戻ればもう夕方、入構禁止となった構内は閑散としていた。
いよいよ明日からセンター試験であるが、何の邪魔も入らない研究室で、黙々とプレゼンを作る一日となる予定である。

2016年1月20日(水)

関東・北陸・東北・北海道などの暴風雪ニュースが届くこの日、朝6時の時点で東三河地域に暴風雪警報が出ていたので、またまたSUACは終日全学休講である(^_^;)。 ただし9時過ぎには警報が解除され、ゼミに充実する日となった。

 

先週末には 謎の京都 - 座禅とリド があり、今日は ゼミ+ハンダ付け があって、無事に「サウンドデザイン演習」のTeam「さば」用に、 DoubleFelicaリーダ が完成した。 これであとは、ケースに入れれば、動態保存作品に向けてMaxプログラミングである。(^_^)

 

2016年1月22日(金)

昨日は何も予定が入らない一日で、終日、 NIME2016 に応募する論文を書いていた。 去年の夏シンポで発表した「うにうにセンサ」ねたであるが、英語版は新規で過去の自分の論文に部分的コピペ材料が無いので、全て新しく手打ちの英作文である。 まだ半分程度までなので、あとは明日と明後日で完成させて、締め切りの月曜日に間に合わせる予定で、採択されれば、7月中旬に、2度目となるオーストラリアの初のブリスベーンであるが、考えてみれば南半球なので寒いのだった(^_^;)。

そんな中、2200万桁の 最大の素数 が見つかった(記録更新)、というニュースも飛び込んできた。 地味だが、この研究はまだまだ終らないのだ。

そしてこの日は こんな感じ で、まず午前に、ゼミの前澤さんの装置のGainerを性能不足のためArduinoに置換したり、3限に馬ブンさんの作品の「動画をMyoによって再生方向の変換・動画の切り替え」Maxパッチを提供するところまで進めた。

さらに4-5限の「サウンドデザイン演習」では、各チームにGainerとかサンプルMaxパッチを提供して、さらに上のように、チーム「リトルワールド」の分割した地球儀に8個のスイッチを取り付けてGainer経由でMaxから検出できるところまで進めた。 NIMEの論文は1行どころか1単語も進めず、これは土日の勝負となった。

2016年1月23日(土)

いよいよ追い込まれた原稿執筆週末である。 既に、新楽器MRTI2015のメイキングのところまでは執筆していたので、あれこれ過去の日記を発掘して、 この日記 の「2015年7月22日(水)」のところで研究室内撮影のデモ動画を4本、撮っていたことを確認した。 そこでNIME原稿のために、このあたりにあった写真を取材して、さらにあらたに「グラフィックうにうに」のサンプルをデスクトップ動画記録して YouTube動画 として上げた。

 

今年のNIMEは全ての発表応募(コンサートだけでなくpaperもposterもdemoも全て)において、参考動画を添えることが必須となっているので、これらの動画を適当に切り貼りして、その資料を作る必要もあるが、なんせ実際に作って動作しているシステムなので、むしろ好都合である。 過去に、堪能な英語力で、実際には何も出来ていないシステムを適当に書いただけの応募を採択していた反省から、最近の国際会議はこのような傾向に拍車がかかっている。
さらに、MacBookAirから去年の実験Maxパッチ(Sketching2015とSI2015でデモったもの)を呼び出して、パッチのスクリーンショットとグラフィックのサンプル画像を記録した。 以下は論文に貼り込んだ6枚の画像である。

そしてあれこれ頑張ること数時間、遂にまとめて1本にした デモ動画 とともに、なんとかNIME2016へのpaper応募をやっつけた(^_^)。 今回は国際文化学科のネイティブ教員の英語チェックを依頼するほどの余裕が無かったので、まぁ英語はボロボロであるが(^_^;)、中身はそこそこ充実しているので、「ネイティブに英語を直してもらうように」というコメントが付きつつ採択されればかなりラッキー、というところだ。 今回のは「駄目モト率」65%、というあたりだが、果たしてどうなるか。

2016年1月24日(日)

NIME2016への投稿を出してしまったので、次の締め切りは3月の音楽情報科学研究会の予稿で1週間後、さらにICMC2016の締め切りは延長されたのでその2週間後である。 作戦としては、ICMC2016への応募ネタはNIME2016の「うにうにセンサ」でなく、音情研で報告する予定のMUSEネタなので、順序としてはMUSEの実験ということになる。

それはさておき(^_^;)、今日は「サウンドデザイン演習」のチーム「榑松帝国」の下請けのMaxプログラミングである。 ボリュームをハンドルに付けたまではいいが、そこから先の「障害物を避けながら車を運転する」というプログラミングが白紙なので、そのサンプルを提供する約束なのだ。 スタートラインとしては、ちょっと簡単に作った、上のようなもので、センターラインが刻々と下にスクロールしていて、赤いボックス(車)が、上方のスライダー(ボリューム→Gainerから取得)によって左右に動く。 こんな感じ であり、ここまではまぁ、簡単なのだ。

そして午前中かかって、なんとか上のように、8個の妨害物キャラがランダムに落ちてきてそれを避ける、という基本的なアルゴリズムが完成した。 こんなパッチ であり、衝突判定の境界値の問題とか、衝突した時の演出など、あれこれ余地を敢えて残して、完成である。 教材のためのサンプルとしては、ここらで止めておくところが重要なのだ。

2016年1月28日(木)

日本列島が大雪と寒波で震えた今週、脳天気に好天の浜松はあっという間に日々が過ぎていった。 月曜日はほぼ終日、締め切りまで1週間となった音情研の予稿の執筆を開始して、 post-Gainer日記(1) のMUSE周りを書き綴って4ページ目に到達した。 そして無謀にも「規定の6ページを8ページにさせて」と依頼して、幹事の北原さんから即答でOKを得た。 自分の首を締めるのだが(^_^;)、中途半端に端折って書くのも嫌なので、ここは頑張るしかない。

火曜日は終日、ゼミの前澤さんの「うんこ製造機」のためのあれこれに対応した。 ステッビングモータの制御のためのGainerを性能向上のためにArduinoに置き換えたが、なかなかX方向とY方向のモータを同時にうまく駆動できず、さらに前澤さんのメカの工作がかなり稚拙で、色々と駄目出ししては加工修正・・・というループが回って終った。 翌日は4回生の卒制の最終合評、さらに3回生には就職ガイダンスもあって、放課後のアカペラは僕を入れて5人、SSAABというパートで頑張って早めに終った。

そして昨日の水曜日は、10時半から20時半までなんと10時間にわたって、 卒業制作の最終合評 があった。 毎度のことながらヘトヘトになったものの、満腹感ある素晴らしい合評だった。 これで4回生は全員、卒業である(^_^)。 帰宅してみると、なんとも間抜けな、去年に届く筈の東京駅100周年記念SUICAの振り込み用紙が届いていた。 もう101周年になっているというのに。(^_^;)

それで木曜日の今日となったが、修正の宿題を抱えた前澤さんがシステムを1106に持ってきて、なんとか懸案の「円運動」に近いところまで進んだ。 ただしメカの精度(ベルトのテンション不足とリールの設置角度のふらつき)に難があり、さらに明日も1限にアポを受けた。 午後には学科会議や教授会があり、デジカメ画像とムービーを整理して 卒業制作の最終合評 のページを作っただけで、懸案の音情研の予稿の執筆は1文字も進んでいない(^_^;)。 これは明日のゼミと「サウンドデザイン演習」を乗り切った上で、この週末にやっつけるしかない。 色々と追い込まれてきているが、これは毎度の充実の日々である。

2016年1月30日(土)

あっという間に週末である。 昨日の午前には、以下のように「サウンドデザイン演習」のチーム「さば」が完成させた箱を1106に持ってくて、僕は既に実験完了していた「ダブルFELICAリーダ」を取り付けた。 これを4-5限の「サウンドデザイン演習」に持参して引き渡す、という段取りである。

 

YouTube

その後、朝イチで1106に来ていたゼミの前澤さんのウンコ製造機のテストでまたまた修正点が見つかり、加工したものが以下のように届いてまた実験した。 ただしさらに稚拙な工作の問題点が出て来て、続きは来週である。 水曜日が最終合評だが、その直前の月曜日と火曜日に追い込むしかない(^_^;)。 前澤さんが演習室に行くと、合間に音情研の予稿を書き進められたので、なんとここで6ページまで進んだ。

 

そして4-5限の「サウンドデザイン演習」では、残り2週となって、各グルーブが以下のように追い込みを見せた。 果たしてメディアデザインウイークで3回生作品に混じって展示できるような作品に到達するかどうか、なかなか微妙である。 最後はMaxのプログラミングが勝負なので、ここで頑張って欲しい。

 

 

 

そして今日になって、6ページまでいっていた3月の音楽情報科学研究会の予稿を、無事に8ページまるまる、完成することが出来た。 途中で気がついたのは、これまで「ダブルMyo」について発表していなかった、という事実で、某論文から該当する1ページだけ このように Webに置いて、そのリンクURLも「参考文献」に加えた。 後日になって有効になる(当面はエラー)と思うが、これが 8ページの力作予稿 である。

昨夜は、Kickstarterで申し込みしていた rephone が届いてしまった。 既に研究費が払底しているので、なんと自腹(;_;)である。 Sketchingでお友達の Seeed社 の、「誰でも手軽にスマホを作ろう」というキットである。 スマホどころかガラケーすら持たない僕は、これをどうしたらいいのだろうか。(^_^;)

2016年2月2日(火)

嵐の前の静けさの火曜・朝である。 昨日はマブンさんが1106に来たが、今日の朝イチはレンダリングが終らず午後にずれ込み、石井さんのアポが11時に入り、前澤さんのアポは既に午後2時に入っている。 明日はメディア造形総合演習Iの最終合評とあって、ゼミの3人はいよいよ追い込み最終日なのである。

そんな中、フト画面にTimeMachineのエラーメッセージが現れた。 僕のお仕事Mac miniには常に500GBのHDDが繋がれていて、毎日刻々と差分バックアップをしているが、どうもそのバックアップ動作にエラーが出た、というのである。 命綱のTimeMachineのバックアップエラーは怖いので再度やってみると、また出た。 そこで指示に従って、Disk UtilityでRepairをやってみると、案の定、以下のようにエラーが検出された。 作業時間が「残り1時間と2分」というのも異常に長い。 さらに赤い表示のエラーが続々と出て来てからツールは沈黙し、内部でごそごそと何かを続けた。 不安である。(^_^;)

 

確かに、同時に裏で、2個の1TB HDDをバックアップ用の2個の1TB HDDにコピーしていて、「残り時間は10時間」というような作業をしているのだが(^_^;)、まぁUnixであればこんなのは問題ない筈である。 しかし、内部的にどうやっているのか、「ファイルカウントが386万661とあるのは間違いで386万642であるべき」というほど調べている、というのも凄い。 その後、残り時間はあっという間に18分になって、以下のようにだいぶ状況が進展し、最後に「Volume header needs minor repair」というメッセージに続いて、「Repairing volume.」と出た。

 

なんとなく結末を見届けたくて凝視していると、ここから以下のようにズラズラズラズラ・・・と延々と修復情報が出て来てさらに作業は進んだ。 この一連の情報はログファイルとして書き出せると知って、せっかくなので途中からでも保存してみる事にした。

 

すると突然に、こんなのが出て来てしまった(^_^;)。 これは相当に、「悪い知らせ」である。 可能な限りデータをバックアップして、再びこれをリストアしろ、と言う。 ただしこういう場合、慌てず騒がず、もう一度Repairを試みる、というのが定番なので、とりあえず再度「Rapair Disk」をやってみた。

すると案の定、1回目とは出て来るエラーメッセージが異なっている。 つまりは、一部は修復されて、状況は違っているのである。 今度は「残り35分」というあたりで沈黙しているが、ここは様子を見守るしかない。 この間に、 SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会) に関するRAKASU PROJECT.さんからの補足情報のメイルが届いたり、そろそろ一時帰国からフランスに戻ったであろう後藤さんにリクエストのメイルを出したりした。 そしてだいぶ少なくなった修復情報とそれに続く沈黙の後に、またまた「Volume header needs minor repair」というメッセージに続いて、「Repairing volume.」と出た。 やり直しからここまでの情報はログファイルによれば以下であり、だいぶ相当に減っている。 そしてここから「残り33分」の表示のまま、このDisc Utilityは1時間以上、沈黙した。 心配になってHDDを見てみれば、アクセスLEDはゆっくりと点滅しているので、死んでいるわけではない。(^_^;)

2016-02-02 09:58:05 +0900: Verify and Repair volume “work13”
2016-02-02 09:58:05 +0900: Starting repair tool: 
2016-02-02 09:58:05 +0900: Checking file system2016-02-02 09:58:05 +0900: Checking Journaled HFS Plus volume.
2016-02-02 09:58:05 +0900: Checking extents overflow file.
2016-02-02 09:58:05 +0900: Checking catalog file.
2016-02-02 10:00:40 +0900: Missing thread record (id = 10801158)
2016-02-02 10:02:32 +0900: Incorrect number of thread records
2016-02-02 10:03:07 +0900: Invalid leaf record count
2016-02-02 10:03:07 +0900: (It should be 8553451 instead of 8553449)
2016-02-02 10:03:07 +0900: Checking multi-linked files.
2016-02-02 10:03:48 +0900: Incorrect number of file hard links
2016-02-02 10:03:49 +0900: Checking catalog hierarchy.
2016-02-02 10:03:51 +0900: Invalid directory item count
2016-02-02 10:03:51 +0900: (It should be 5 instead of 21)
2016-02-02 10:03:59 +0900: Invalid directory item count
2016-02-02 10:03:59 +0900: (It should be 26 instead of 27)
2016-02-02 10:04:19 +0900: Invalid directory item count
2016-02-02 10:04:19 +0900: (It should be 7 instead of 19)
2016-02-02 10:04:19 +0900: Missing thread record (id = 161253286)
2016-02-02 10:04:19 +0900: Invalid directory item count
2016-02-02 10:04:19 +0900: (It should be 0 instead of 8)
2016-02-02 10:07:56 +0900: Missing thread record (id = 10801158)
2016-02-02 10:07:56 +0900: Invalid directory item count
2016-02-02 10:07:56 +0900: (It should be 440 instead of 453)
2016-02-02 10:09:05 +0900: Invalid directory item count
2016-02-02 10:09:05 +0900: (It should be 113 instead of 170)
2016-02-02 10:09:48 +0900: Invalid directory item count
2016-02-02 10:09:48 +0900: (It should be 251785 instead of 251841)
2016-02-02 10:09:48 +0900: Invalid volume file count
2016-02-02 10:09:48 +0900: (It should be 3859970 instead of 3859989)
2016-02-02 10:09:48 +0900: Checking extended attributes file.
2016-02-02 10:12:05 +0900: Incorrect number of extended attributes
2016-02-02 10:12:05 +0900: (It should be 2266352 instead of 2266254)
2016-02-02 10:12:05 +0900: Incorrect number of Access Control Lists
2016-02-02 10:12:05 +0900: (It should be 2266351 instead of 2266253)
2016-02-02 10:12:07 +0900: Checking multi-linked directories.
2016-02-02 10:13:32 +0900: Incorrect number of directory hard links
2016-02-02 10:18:19 +0900: Checking volume bitmap.
2016-02-02 10:18:19 +0900: Volume bitmap needs minor repair for orphaned blocks
2016-02-02 10:18:20 +0900: Checking volume information.
2016-02-02 10:18:20 +0900: Invalid volume free block count
2016-02-02 10:18:20 +0900: (It should be 16998507 instead of 29848168)
2016-02-02 10:18:20 +0900: Volume header needs minor repair
2016-02-02 10:18:20 +0900: Repairing volume.

そして「残り33分」の表示で停止してから1時間7分が経過したところで上のように「Rechecking volume.」と表示が進んで、「残り2時間」となった。 もちろんここで全てOKが出るわけはなくて、またまた「Missing thread record (id = 161253296)」というのが1つだけ出たが、今度は明らかに頻度が低下した。 そして約10分後、次の「Checking multi-linked files.」に進み、「残り1時間51分」でまたまたDisc Utilityが沈黙した。 さらに約10分後、次の「Checking catalog hierarchy.」に進み、「残り1時間48分」から実際の時計よりも高速で「残り時間」が減っていった。

しかしその6分後、上のように「Invalid volume file count」が出て、「残り1時間20分」となった。 それでもエラーは1個だけで次の「Checking extended attributes file.」、さらに次の「Checking multi-linked directories.」へと進んだ。 「残り1時間20分」はまったくそのままである。 こうなると、また最終的にエラーとなっても、あと1回、またまたRepairしたら修復されそうな気がしてくる。 そしてさらに何項目か進んで、初めての「Look for missing items in lost+found directory.」となった「残り1時間4分」で、以下のように再びDisc Utilityがマルマル30分、沈黙した。 過去の記憶では、「lost+found」から何かをレスキューできた事は無いのだが、ここは見守るしかない。

そしてまたまた「Rechecking volume.」が出て来た。 ここから赤いエラーメッセージが出なければハッピーエンドであり、見慣れた「Checking catalog file.」のまま残り時間が53分から刻々と減っていくのを見守った。 4分半後には「Checking multi-linked files.」となって「残り43分」でまたまた静止し、10分後にエラー無く「Checking catalog hierarchy.」に移行し(残り39分)、その6分後に「Checking extended attributes file.」となって(一気に残り17分)、2分後に「Checking multi-linked directories.」(残り17分のまま)、さらに16分後になって1つだけ「Invalid volume file count」のエラーが出た(;_;)。 そしてすかさず再び「残り2分」から自動で「Repairing volume.」「Rechecking volume.」が行われて、長い長い2分間(実際には38分後)に、遂に以下のように修復された(^_^)。 途中からであるが、ログは これ である。

そして、合間に調べていた TimeMachineのバックアップの信頼性を修復する方法 というページに従って何かしないといけないのか・・・と探したが、うまく見つからなかったのでそのまま再度、Time MachimeにHDDを登録したところ、以下のような状態の後に、ちゃんと継続してバックアップできる状態に復帰した。 つまりは、半日かかったが、うまくいったのだった。(^_^)

この合間には、EC研究会からの情報として、以下のような VS-GAMES 2016 - 8th International Conference on Virtual Worlds and Games for Serious Applications のCFPの案内が届いた。 ちょうど昨日の夕方、SUAC学外研修のリベンジとして書類を作成して提出したのだが、その直後の今朝には、今年のArs Electronica Festivalの日程が「September 8-12, 2016 LINZ」と届いたところだった。 当初想定の暫定スケジュールと若干の違いがあったが、リンツに行く代わりにバルセロナを経由してユトレヒトへ、という可能性もまた登場したのだ。 結果待ちなのでしばらくは放置であるが、嬉しい悲鳴である。

そして11時から1106にやってきた石井さんは映像作品の最終手直しに没頭し、午後には前澤さんも1106にやってきた。 写真は別途に上げるが、とりあえず撮った動画は以下の2本である。 さりげなく前澤さんの手が動いている(^_^;)のに目をつぶれば、とりあえずウンコになっている。

YouTube

YouTube

そして夕方にマブンさんが1106にやってきて、 こんな感じ でプレゼンをまとめようとしたが、その裏でMac内のWindows内の3D Studio Maxでのレンダリングが終っていないのにバッテリが切れてリセットしたり(^_^;)・・・とあれこれ難儀した。 最終的には明日の1限に確認するしかない状況となった。
そして放課後は、今期の最終となるアカペラが、4回生の2人も迎えて こんな感じ で進んだ。 明日がある事もありショートVersionだったが、ついでに今週末に有志マラソンカラオケの予定も立ったので、幸せに帰宅した。

2016年2月4日(木)

嵐の後の静けさの「メディア造形総合演習I」最終合評・翌日である。 昨日は、その前夜の、SMAPとベッキーと甘利から視線を逸らす筈の「清原覚醒剤現行犯逮捕」ニュースは「やっぱりね」とスルーされていた。 ASKAの時以来、これだけ泳がせておいたのだから、どんどん他も逮捕して欲しいものである。 そして無事に、昨日は このように 「メディア造形総合演習I」最終合評が終わり、ゼミ有志の打上げは久しぶりのマインシュロスだった。

ホッとするのも束の間、明日からのメディアデザインウイークの展示に向けて設置日なのだが、まだパネルも出来ていないゼミ生は1106にやって来ない(^_^;)。 一人で講堂に行ってテーブル2台の場所取りだけ終えて、午後は、展示会場でLOOP再生する「不在時連続再生movie」の撮影のために研究室で学生の到着を待つことになったが、その後に続々と届いたメイルによって、どうやら長嶋ゼミの作品展示がちゃんと揃うのは来週になりそう・・・と判明してきた。 石井さんと前澤さんのパネルは以下のようなものである。

一方、 SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会) の情報が出揃ってきたので事務局に広報(SUAC Webでのニュース掲載)を依頼したところ、 こんなの を作ってきた。 主役は後藤さんだが、まぁいいか、とGOサインを出した。 そして夕方、誰もゼミ学生が来ないので一人寂しく、マルチメディア室から3台のiMacと赤外線ヘッドホンと電ドラを講堂ホワイエに運んで設置した。 あとは全て、明日の午前の勝負である。

2016年2月5日(金)

目立たず静かにMDW2016は始まった(^_^;)。 午前に前澤さんがパネルをハレパネに貼りに来て、昼前にブンちゃんが1106に来て動画を撮ってmovieまで作って、なんとか このように 現場の設置が完了した。

上は馬ブンさんのパネルであり、前澤さんと馬ブンさんのdemo紹介動画は これ である。 わけあって、YouTubeには上げられない(^_^;)。 ・・・そして4-5限の「サウンドデザイン演習」で今週もオシマイである。 なかなかに駆け足だった。

2016年2月7日(日)

昨日は朝に講堂ホワイエのiMacを立ち上げてから有楽街に向かい、アカペラ2回生3人とともに9時間マラソンカラオケでワイン2本と29曲を堪能し、さらにスナックに行きたいという昭和な1人を連れて某スナックでさらに9曲を熱唱して終った。

そして今朝、起床後に歯を磨いているとPHSに電話がかかってきて、座間味島ホエールウォッチング協会からで「今日の座間味航路は北朝鮮ミサイルのため全便欠航なのでホエールウォッチングも無し」とのこと。 しかし、僕が予約したのは今日ではなくて来月、3月7日なのである(^_^;)。 なかなかに現地の慌てっぷりが伝わってきた。

 

そして日曜日、「サウンドデザイン演習」その他の課題制作の支援として、10時〜17時にマルチメディア室を解錠することにして、懸案だったチーム「さば」のMaxパッチをなんとかお昼までにやっつけた。 一度、置いた煎餅をひっくり返してまた置く、という操作の中で「焼き時間」を計測して「生焼け」「ちょうど」「黒焦げ」に分岐する、というのはなかなか面白かった。

そして午前中からゼミの院生の杉浦さんもやってきて、タブレットで動くUnityゲームの撮影をして、さらに上のようにパネルを作った。 ただし午後のMDW講演会に出るので、movieの編集はその後から明日になる。 もうMDWの展示期間の半分以上を過ぎているのだが(^_^;)、とにかく展示することが肝心である。

研究室に戻って昼食をとりつつネットニュースを見ると、もう北朝鮮のミサイルは発射されていたという。 現地は大変だったと思うが、まぁ、現地とニュース越しとの温度差とはこんなものである。

2016年2月9日(火)

昨日は終日、ICMC2016の論文執筆で明け暮れた。 12時前に講堂に行ってパソコンを立ち上げた以外は1106研究室に籠って、今回は珍しく全ての文章をゼロから書く(過去の他の自分の論文からのコピペ無し)、という作業に没頭した。 頼りは「Google翻訳」であり、「英語→日本語」のGoogle翻訳に打ち込んでチェックし、時には日本語の単語を調べるために「日本語→英語」のGoogle翻訳ページ(別タブ)に行ったりして、昨日の段階で4ページまで執筆した。

そして今日は、末尾の参考文献REFERENCESを拡充して、最後のDISCUSSIONを執筆して、ボリュームが5ページ半ほどになったところで、昼前に完成した。 そこで国際文化学科のRyan先生にメイルして、「nativeのチェックをお願いします」と依頼すると即答でOKが来て、A3の6枚にプリントしたもの(ここに赤ペンでチェックを書き込んでもらう)を持参し、さらに図の解像度を落としてサイズを小さくしたPDFをメイルで送った。 PDFは拡大すれば文字部分はいくらでも大きくなる。 午後にはTOYOTAが来るのでこれで今日はオシマイであるが、久しぶりに「やった感」がある。 これも、先週土曜日に9時間マラソンを堪能して切り替えできたからである。(^_^)

そして夕方になって、 SUACインスタレーション(4) のページに前澤さんと馬ブンさんのインスタレーション作品の記録を追加して、18時からMDWの撤収を行って、長かった一日が終った。 ここまででHTMLが165KBになったので、この「post-Gainer日記(3)」はここまでにして、続きは「その(4)」にしていこう。

→ postGainer日記(4)

「日記」シリーズ の記録