post-Gainer 日記 (4)

長嶋 洋一

(一部 「バイオフィードバック日記」かも)

(一部 「muse(脳波センサ)日記」かも)


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2016年02月10日(水)

体感としては長い一日となった。 昨日、 ICMC2016 に応募する論文を書き上げて、国際文化学科のRyan先生にnativeチェックをお願いしてしまったので当面の目標(ICMCへの応募)が棚上げになったので、心機一転、今月末に甲南女子大の辻下先生のところで開催するバイオフィードバックセミナーに持参する、Arduinoベースの筋電センサのハードウェアを、朝8時半から午後16時まで8時間ほどかけて、 このように 一気に作り上げてしまった。 記録ビデオを撮ってYouTubeに上げたが、ビデオカメラには日曜にマルチメディア室で撮影した、ゼミの杉浦さんのタブレット用のUnityゲームの記録もあったので、こちらも このように 上げてみたが、音楽がアリモノなので、YouTubeから叱られるかもしれない。(^_^;)

すると15時過ぎにはRyan先生が、たくさんの赤ペンの入ったnativeチェック(A3)を持ってきてくれて、16時過ぎの特別研究ヒアリングでSUACのVIPの前で力説して研究室に帰ってきてから応募原稿を修正して、なんと応募まで完了してしまった(^_^)。 ICMC2016については、これであとは結果を待つだけ、となった。 SketchingコミュニティのMLには、IAMASの小林さんからのポストがあり、いま米国オースティンにいるとのこと。 このようなプレゼン をするとのことで、あわせて小林さんの博士論文の一部だという このようなアーティクル の紹介もあった。 さすがである。(^_^)

2016年02月11日(木)

世間は休日であるが、SUACは試験期間なので営業中である。 ただし講義の無い教員や教務関係以外の事務局員はお休みらしく、駐車場も閑散としているし、学会関係など世間も祝日モードらしく、メイルもほとんど届いていなかった。 そんな中、以下のようにMUSEの会社から「前回のメンタルトレーニングからもう2ヶ月も音沙汰が無いのですが・・・(;_;)」という泣きのメイルが届いた。 前回のこれはたしか1ヶ月だったので、MUSEのサイトに接続しない期間が1ヶ月ごとに自動発信されるらしいが、まぁ引き続きシカトである。

そしてネットのニュースで「グーグルがFlash広告を廃止、HTML5に完全移行へ」というのが流れてきた。 HTML5なんてもう何年前から言われているのか・・・と、フト調べてみたが、 このページこのサンプル をplain textでHTMLファイル化してブラウザに投げると、以下のように表示された。 つまりは、既にブラウザは勝手にHTML5に対応しているようである。 ただし、この日記を含めて、僕はHTMLをテキストエディタで全て手打ちしているが、HTML5どころかHTML4どころかHTML3どころかHTML2あたりのレベルのままである(^_^;)。 まぁ基本的にHTMLは上位互換の文化で、僕が1995年に書いたHTMLだって このように ちゃんと表示されるのだから、別に気にしなくていいのだった。

Flashが無くなる」というのも、もう10年ぐらい聞いている気がするが、まだ無くならない。 Flashと言えば、僕は2003年〜2005年あたりに、研究の一環として古今東西(と言いながら2ちゃん中心(^_^;))のFlashコンテンツを収集していた。 本家はパスワード制限をかけてマル秘を条件に僕のゼミ生の希望者にだけ教材として公開してきたが、そのページ(全てのリンク先がNot Foundで出てきません)は こんな感じ である。 ほとんど全てがネタ系・お笑い系・誹謗中傷系・エログロ系などで「読み人知らず」(すぐに削除される)というものであり、リンクでなくSWFファイルの現物を手元に収集した。 プロテクトのかかったサイトの奥深くに置かれたFlashコンテンツを解析して発掘する楽しみもあったが、ブラクラ系のグロFLASHにもよくブチ当たり、かなりメンタルが強くなった。

上のように総計13000本以上のコンテンツがあり(非公開のものもあり(^_^;))、サイズは7GBを越えている。 ここまでくれば一種の文化遺産であるが、まだ僕は現役でお仕事しているので、これを公開するわけにはいかない。 まさに「遺産」である。 ネタ系は別にして、「カッコイイ」「凄い」系の秀逸なFLASHは今でもデザイン系学生の大いなる教材として有益であり、これらのFLASHを作ってきた人々の膨大な情熱になんとかスポットを当てたいのだが、上手い方法はないだろうか。

そんなところに、突然にシンガポールから英語のメイルが届いた。 シンガポール と言えば、去年の夏に国際会議SI15で行ったところであり、このメイルは、ようやく今になって この国際会議 の論文集を出版するので、英語の稚拙なところを直してくれ、というもので、上のように僕のpaperに赤ペンならぬ青ペンがびっしり入っていた。 この論文は、Ryan先生のnativeチェックをお願いする暇がなくて出したので、まぁ当然のことなのだ。 そこで既に「去年の倉庫」にアーカイブしていたフォルダ一式を発掘して解凍して。原稿を修正して PDF とDOCをサーバに置いてURLをメイルしたが、MacのPagesからexportした「ワード文書」の互換性は甚だ疑問である。(^_^;)

ここでフト思い立って、タイムマシンのような作業に入った。 昨日、計11台を製作した筋電センサは、今月末の甲南女子大でのバイオフィードバックセミナーでも使う予定の教材であるが、前回(去年の10月)には、僕と同様にMacを持っている人はサクサク出来たものの、邪悪なWindowsの人たちは動いたり動かなかったりと難儀していた。 そこで、研究室に3台だけあるWindows XPマシンのいちばん小さなやつを持参する、と思い立ったのである。 そして調べてみると、上のように、入っているMaxはバージョン4.6だった。 MacでCycling'74のサイトに行って、Max7でなくMax6.1のWindows 32bit版を落として入れてみたが、何度やってもエラーで駄目だったので、さらに下げてMax5.1のWindows版を落として、以下のように遅々として入れてみた。

この間にシンガポールとメイルが2往復して、さらに向こうで手を加えたバージョンで「OK」となった。 さらに、マルチメディア室で明日の「サウンドデザイン演習」の最終合評に向けて頑張っている学生から次々にヘルプのメイルが来て、僕は明日の昼休みはマルチメディア室で拉致される事が確実となった。 そしてなんとか、以下のように、無事にMax5.1が起動できそう・・・というところに来た。 実際の実験はこの週末あたりにやってみよう。

2016年02月12日(金)

「有る」と言われ続けて数十年になる重力波の初観測というニュースは、物理屋にすればあまりに当たり前で驚くこともなかったが、「サウンドデザイン演習」の最終合評のこの日、朝から激動の一日の予感が漂ってきた。 今月末に甲南女子大で2回目となるバイオフィードバックセミナーを開催する予定だった辻下先生からのメイルで、「神戸でなく名古屋で」という変更依頼である。 新しいところとの出会いは歓迎なので、新会場の「人間環境大学」を楽しみにしよう。

   

そして、昨日やりかけていたチェックを上のように再開した。 Max5.1はそれまでのMax4.6時代と違って、パッチの拡張子として「maxpat」を使っていて、オブジェクト同士を繋ぐのが細い直線であるものの、実質的にはMax6.1(やMax7.1)と互換性がある、というのが僕の見立てであり、「serial」オブジェクトのボーレート「baud」は最大で38400であるにも関わらず、実は「serial g 115200」などと定義すれば走るのだ、という経験則を確認したかったのだ。

       

もう懐かしくて泣けそうな(^_^;)、上のようなシステム設定を思い出しつつ、最新のArduinoスケッチを書き込んでUSBに繋いだシリアルを、システム環境設定メニューから115200に設定した。 そして以下のように、残り28日であるがセミナーの時期は包含されている「体験利用(demo)」でMax5.1を起動して、Max5.1が立ち上がり、serialポート選択メニューは対応していないので明示的に「serial g 115200」と記述することで、Max6.1やMax7.1でのパッチと同様に、筋電センサを接続したArduinoと通信して使用できる(かなり相当に遅いけど・・・)、という事を確認できた。

     

こうしてみると、ネットに繋がなければ、まだまだWindowsXPも現役だし、Max5.1というのも捨てたものではない。 Demo期間が過ぎたら使えないが、今回のチェックはあれこれ思い出しに役立った。 「800×600」という画面も、なんかレトロで「味」があるものだ。 調べてみると、SUACのMax6のライセンスがあと1つだけ残っていたので、これで今回のMax5.1のオーソライズをしてもらいえないか・・・と、駄目モトでCycling'74にChallengeコードとともに依頼メイルを出してみた。

 

 

 

そして昼休みからマルチメディア室に遠征し、4限でほぼ「サウンドデザイン演習」の最終合評が終った。 その模様は静止画のデジカメ2台と動画のカメラ1台、そしてデータを回収したUSBメモリと、上のように盛大な量となった。 そして、あまりに無駄にデカい、チーム「リトルワールド」のデータ(全3.57GB)を以下のように。ツインCPUをフル回転、メモリもキチキチまで使ってノーマルmovからmp4(H.264)に圧縮したところ、全データのサイズが22.2MBになった。 容量が160分の1になっても走らせてみた品質は同等なのだ(^_^;)。

 

これらの写真と多数のmovieを整理してドキュメント化するのは、明日の午前と明後日の仕事になる。 明日の午後には名古屋に行って、時間学会の会員の先生の定年退官記念講演のちょっと不思議なお話を聴講して、晩にはアカペラOGのさえこちゃんと同窓会なのである。(^_^)

2016年02月13日(土)

休日だが大学院入試があるのでちょっと閑散としている構内である。 昨日の駄目モトのメイルにレスポンスキーのメイルが届いていて、以下のように無事に富士通のWindowsXPノートは、Max4.6だけでなくMax5.1もずっと使えるマシンとなった。 Max5.1はほぼMax6.1やMax7.1と互換なので、10年前マシンから一気に現役マシンとなった。 これは今月末のバイオフィードバックセミナーに持参して紹介してみたい。

 

そして、午前中に昨日の「サウンドデザイン演習」の最終合評のデータをまとめたいのだが、フト研究室を見回してみると、昨日の帰り際にチーム「リトルワールド」の2人が、スイッチを仕込んだ(内部のGainerとUSBケーブルまでエポキシ接着剤で固めた)地球儀と、ヤフオクで買ってまだ手を加えていない(もう1個は分解の実験でゴミ化)地球儀、の2個を持ってきたので、以下のように騒然としてきた(^_^;)。 来週は卒展の裏で、これらをバイオフィードバックセミナーのためにあれこれするのだ。

そして、名古屋への行き来に列車の中で進めるお仕事の準備をしたり、いくつかの事務仕事を片付けていると出発の時間になってきた。 やはり、 「サウンドデザイン演習」の最終合評 のデータのまとめは明日になりそうだ。

2016年02月15日(月)

土曜日の午後には、名古屋に行った。 時間学会の会員宛メイリングリストで、以下のような情報が届いたためで、時間学会論文誌でこの「E系列の時間」というワケワカメの論文を読んで、気になっていたので、聞きに行ったのである。

大寒 第七十候 款冬華(ふきのはなさく)
一年で最も寒さの厳しい時期を迎えましたが
会員の皆様に於かれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、会員の名古屋市立大学野村直樹教授の退官最終講義のご案内が
ありましたのでお知らせ致します。
                記
日時 : 2016年2月13日(土) 午後2:30〜午後5:30(この間出入り自由)
◇会場 :名古屋市立大学人文社会学部棟 201教室   
◇講義内容:【E系列の時間〜生命がつくる時間の諸相〜】
コミュニケーションの視点から生命の時間を再考していきます。振り子時計からキューバ音楽、
タンパク質の時計遺伝子まで、幅広いテーマでお話しくださるとのことです。
ご興味のある方、是非ご参加ください。

そして、雨の振る名古屋に行き、初めての名古屋市大のほぼ満員の講義室で拝聴したが、以下が、持参したiPadでちまちまと打ったメモである。 パソコンを持っていくほどの事でもない、と手抜きしたので、メモもかなり手抜きである。(^_^;)

E系列の時間 野村直樹教授最終講義 名古屋市立大学
時間は存在するのか
同調 - シンクロナイゼーション
ジュゴンは海藻を食べて痕跡で文字を書く??
アインシュタインとベルクソン 公開討論会
同時性
アインシュタインの勝ち
時間の持続性を前提とするベルクソンが負け
相対性理論でノーベル賞を取れなかったのはベルクソンが反対したから
宮本常一 文化人類学者
マクタガートの系列時間 A B C/D 例の文献
時間を想定した経路 人間の視点
時間を想定しない経路 生物の視点
ミュージシャンが来てキューバ音楽とダンスを演奏(^_^;)
カラオケ再生に拍手の強制はいかがなものか(^_^;)
ポリリズム
キューバの人の時計はちょっと違う
全ての時間は同期を前提としている
E系列の時間 対話的な時間 同期、同調
E系列はNarrative、コミュニケーション
「実際のところ」に進むと途端に曖昧になってくる(^_^;)
刻々の区切りのReportが次に進むCommandを生む
音楽はE系列

・・・ということで、14:30から始まって、16:20あたりに休憩、となったところで脱出して名古屋駅に向かい、SUAC卒業生、アカペラで一緒だったさえこちゃんと待合せして、18時〜22時の4時間で23曲を熱唱して最終新幹線で帰ってきたのだった。

昨日の日曜日は午後に研究室に出て、 「サウンドデザイン演習」の最終合評 のページを気合いで完成させた・ 今日になって、そのうち上のteam「サバ」の作品は完成度が高かったので、 SUACインスタレーション(4) のページの最後に新たに加えた。 ここには、今日がオープニングである今年の卒展から、今年は数少ないインスタレーション作品となった、荒川さんの作品も記録して加える予定である。

そして昨日は別のお仕事もやっていたのだが、ここで「備忘録」として整理しておこうと思い立った。 テーマは金太郎飴音楽である。 つまり、4小節単位のコード進行として音楽理論的に妥当な繋がりで連なる4小節ブロックを、刻々と転調しながら連結していくことで、瞬時瞬時に面白く、さらに飽きがこない音楽を自動生成する・・・というものである。 材料としては全て完全オリジナルでコピペなしの、 2年前の「サウンドデザイン演習」講義ページ と、 コンテンツクリエイターのための著作権フリー音楽クリップ生成システムFMC3 (Free Music Clip for Creative Common) というところに整理されている。 今回はその前者の中の「ブルース進行」や「1小節を2分割」を除外して、4小節単位のコード進行(同じコードが続くのは禁止。隣接コードは必ず変化する)に限定している。 さらに今回は、FMC3のルールをさらに拡張して、もう少し多めの可能性を追求しよう・・・という事なのだ。

◆コード進行パターン「T→T→S→D」のケーデンスから (Key=C) - 20通り

「C→CM7→FM7→G7」
1-2小節目で変化させるためトライアドを用いた進行

「C→C7→FM7→G7」
「CM7→C7→FM7→G7」
2小節目のCM7の代わりにノンダイアトニックコードのC7を用いた進行。C7→FM7がSec.Dとなっている

「C→CM7→Dm7→G7」
「C→C7→Dm7→G7」
3小節目のFM7の代わりにDm7を用いた進行。Dm7→G7はツーファイブなのでFM7よりさらに良好

「CM7→Am7→FM7→G7」
「C→Am7→FM7→G7」
2小節目のCM7の代わりにAm7を用いた進行

「CM7→Am7→Dm7→G7」
「C→Am7→Dm7→G7」
3小節目のFM7の代わりにDm7を用いた進行。循環コードと呼ばれる。後半2小節がツーファイブ、
2→3小節はドミナントモーションではないがrootがp5下行なので無難に良好

「CM7→Am7→D7→G7」
循環コードの3小節目のDm7の代わりにノンダイアトニックコードのD7を用いた進行。
Am7→D7がツーファイブ、D7→G7がSec.Dとなっている

「CM7→A7→Dm7→G7」
循環コードの2小節目のAm7の代わりにノンダイアトニックコードのA7を用いた進行。
CM7→A7→Dm7にC→C#→Dという半音上行の進行が含まれ、A7→Dm7がSec.Dとなっている

「CM7→A7→D7→G7」
循環コードの2小節目のAm7の代わりにノンダイアトニックコードのA7を、3小節目のDm7の代わりに
ノンダイアトニックコードのD7を用いた進行。
A7→D7→G7がSec.Dの2連発になっている。ドミナントセブンスコードばかりでm7が無くあまりに明るい(^_^;)

「CM7→Am7→Dm7→Db7」
「CM7→Am7→D7→Db7」
「CM7→A7→Dm7→Db7」
「CM7→A7→D7→Db7」
循環コードから派生した上の4パターンの4小節目のG7の代わりに、裏5度(Sub.D)であるDb7を用いた進行

「Am7→CM7→FM7→G7」
1小節目のCM7の代わりに同じトニックのAm7を用いた進行。最後の4小節目は必ずドミナントのG7か
その裏のDb7であり、その「戻り先」として期待される1小節目はトニックのAm7もOK

「C→Bb→F→G7」
「FM7→Em7→Dm7→G7」
「Bb7→EbM7→Dm7→Db7」
マイナー基調/幻想のドミンナトモーションの経験則からこれらもOK

※ このサウンドデザイン演習の講座の最後の「楽典(34) ドミナントモーションの順列組合せ→FMC3」
※ には抜けがあり、まだまだ多くの妥当なコード進行がある、と判明したので(^_^;)、以下に整理する。

◆FMC3のコード進行から (Key=C) - 112通り

FMC3は4小節ループごとに転調することを前提としているので上述を拡張している。
Key=Cとすると、4小節目は必ずドミナントのG7かその裏のDb7。1小節目は転調直後なので何でもOK。
あるコードから、後に解釈できる妥当なコード進行の関係で4小節が進行していけば音楽的にOK、という理論。
以下のルールを定めて全ての組み合わせを網羅する。

・4小節のコード進行は、「前2小節のパターン」と「後2小節のパターン」とを連結する

・前後それぞれの「2小節パターン」において、後ろのコードは必ずドミナント7thコードとする

・それぞれの「2小節パターン」において、前のコードは「ドミナント7th(II7→V7)か
	マイナー7th(IIm7→V7)のいずれか」とする
	このrootは「完全5度下行か半音下行(裏5度進行)のいずれか」の2通りで進行する

・「前2小節のパターン」と「後2小節のパターン」とを連結する関係は以下のいずれか
	前2小節の後ろのコードと,後2小節の前のコードを隣接進行Sec.Dで連結
	前2小節の後ろのコードと,後2小節の後ろのコードをExt.Dで連結
	このrootは「完全5度下行か半音下行(裏5度進行)のいずれか」の2通りで進行する

G7に進むのは、Dm7とD7(p5下行)と、Ab7とAbm7(半音下行)。
Db7に進むのは、Abm7とAb7(p5下行)と、D7とDm7(半音下行)。
ここまでで組み合わせは以下の2×4=8通り。
	Dm7→G7
	D7→G7
	Ab7→G7
	Abm7→G7
	Abm7→Db7
	Ab7→Db7
	D7→Db7
	Dm7→Db7
ここから前2小節との連結は以下のいずれか。
・前半2小節の後のコードからExt.Dで後半2小節の後のコードに進む
・前半2小節の後のコードからSec.Dで後半2小節の前のコードに進む

●前半2小節の後のコードからExt.Dで後半2小節の後のコードに進む場合

後半2小節の後のコード(4小節目のコード)がG7の場合
		□→D7→◇→G7
		□→Ab7→◇→G7
◇にその直前と同じコードが入るものは除外するので、以下の6つだけが候補となる
	□→D7→Dm7→G7
	□→D7→Ab7→G7
	□→D7→Abm7→G7
	□→Ab7→Dm7→G7
	□→Ab7→D7→G7
	□→Ab7→Abm7→G7
この□の部分(1小節目のコード)に、続くコードに対してII-VとSec.Dの各2通りが入る(p5下行と半音下行)
ので、以下の24通りが全てOKとなる
「A7→D7→Dm7→G7」
「Am7→D7→Dm7→G7」
「Eb7→D7→Dm7→G7」
「Ebm→D7→Dm7→G7」
「A7→D7→Ab7→G7」
「Am7→D7→Ab7→G7」
「Eb7→D7→Ab7→G7」
「Ebm7→D7→Ab7→G7」
「A7→D7→Abm7→G7」
「Am7→D7→Abm7→G7」
「Eb7→D7→Abm7→G7」
「Ebm7→D7→Abm7→G7」
「A7→Ab7→Dm7→G7」
「Am7→Ab7→Dm7→G7」
「Eb7→Ab7→Dm7→G7」
「Ebm7→Ab7→Dm7→G7」
「A7→Ab7→D7→G7」
「Am7→Ab7→D7→G7」
「Eb7→Ab7→D7→G7」
「Ebm7→Ab7→D7→G7」
「A7→Ab7→Abm7→G7」
「Am7→Ab7→Abm7→G7」
「Eb7→Ab7→Abm7→G7」
「Ebm7→Ab7→Abm7→G7」

後半2小節の後のコード(4小節目のコード)がDb7の場合
		□→Ab7→◇→Db7
		□→D7→◇→Db7
◇にその直前と同じコードが入るものは除外するので、以下の6つだけが候補となる
	□→Ab7→Abm7→Db7
	□→Ab7→D7→Db7
	□→Ab7→Dm7→Db7
	□→D7→Abm7→Db7
	□→D7→Ab7→Db7
	□→D7→Dm7→Db7
この□の部分(1小節目のコード)に、続くコードに対してII-VとSec.Dの各2通りが入る(p5下行と半音下行)
ので、以下の24通りが全てOKとなる
「A7→D7→Dm7→Db7」
「Am7→D7→Dm7→Db7」
「Eb7→D7→Dm7→Db7」
「Ebm→D7→Dm7→Db7」
「A7→D7→Ab7→Db7」
「Am7→D7→Ab7→Db7」
「Eb7→D7→Ab7→Db7」
「Ebm7→D7→Ab7→Db7」
「A7→D7→Abm7→Db7」
「Am7→D7→Abm7→Db7」
「Eb7→D7→Abm7→Db7」
「Ebm7→D7→Abm7→Db7」
「A7→Ab7→Dm7→Db7」
「Am7→Ab7→Dm7→Db7」
「Eb7→Ab7→Dm7→Db7」
「Ebm7→Ab7→Dm7→Db7」
「A7→Ab7→D7→Db7」
「Am7→Ab7→D7→Db7」
「Eb7→Ab7→D7→Db7」
「Ebm7→Ab7→D7→Db7」
「A7→Ab7→Abm7→Db7」
「Am7→Ab7→Abm7→Db7」
「Eb7→Ab7→Abm7→Db7」
「Ebm7→Ab7→Abm7→Db7」

●前半2小節の後のコードからSec.Dで後半2小節の前のコードに進む場合

後半2小節の前のコードがDm7の場合
		□→◇→Dm7→G7
		□→◇→Dm7→Db7
◇はドミナントコードに限定しているので、p5下行と半音下行で以下の4つだけが候補となる
	□→A7→Dm7→G7
	□→Eb7→Dm7→G7
	□→A7→Dm7→Db7
	□→Eb7→Dm7→Db7
この□の部分(1小節目のコード)に、続くコードに対してII-VとSec.Dの各2通りが入る(p5下行と半音下行)
ので、以下の16通りが全てOKとなる
「E7→A7→Dm7→G7」
「Em7→A7→Dm7→G7」
「Bb7→A7→Dm7→G7」
「Bbm7→A7→Dm7→G7」
「E7→Eb7→Dm7→G7」
「Em7→Eb7→Dm7→G7」
「Bb7→Eb7→Dm7→G7」
「Bbm7→Eb7→Dm7→G7」
「E7→A7→Dm7→Db7」
「Em7→A7→Dm7→Db7」
「Bb7→A7→Dm7→Db7」
「Bbm7→A7→Dm7→Db7」
「E7→Eb7→Dm7→Db7」
「Em7→Eb7→Dm7→Db7」
「Bb7→Eb7→Dm7→Db7」
「Bbm7→Eb7→Dm7→Db7」

後半2小節の前のコードがD7の場合
		□→◇→D7→G7
		□→◇→D7→Db7
◇はドミナントコードに限定しているので、p5下行と半音下行で以下の4つだけが候補となる
	□→A7→D7→G7
	□→Eb7→D7→G7
	□→A7→D7→Db7
	□→Eb7→D7→Db7
この□の部分(1小節目のコード)に、続くコードに対してII-VとSec.Dの各2通りが入る(p5下行と半音下行)
ので、以下の16通りが全てOKとなる
「E7→A7→D7→G7」
「Em7→A7→D7→G7」
「Bb7→A7→D7→G7」
「Bbm7→A7→D7→G7」
「E7→Eb7→D7→G7」
「Em7→Eb7→D7→G7」
「Bb7→Eb7→D7→G7」
「Bbm7→Eb7→D7→G7」
「E7→A7→D7→Db7」
「Em7→A7→D7→Db7」
「Bb7→A7→D7→Db7」
「Bbm7→A7→D7→Db7」
「E7→Eb7→D7→Db7」
「Em7→Eb7→D7→Db7」
「Bb7→Eb7→D7→Db7」
「Bbm7→Eb7→D7→Db7」

後半2小節の前のコードがAb7の場合
		□→◇→Ab7→G7
		□→◇→Ab7→Db7
◇はドミナントコードに限定しているので、p5下行と半音下行で以下の4つだけが候補となる
	□→Eb7→Ab7→G7
	□→A7→Ab7→G7
	□→Eb7→Ab7→Db7
	□→A7→Ab7→Db7
この□の部分(1小節目のコード)に、続くコードに対してII-VとSec.Dの各2通りが入る(p5下行と半音下行)
ので、以下の16通りが全てOKとなる
「E7→A7→Ab7→G7」
「Em7→A7→Ab7→G7」
「Bb7→A7→Ab7→G7」
「Bbm7→A7→Ab7→G7」
「E7→Eb7→Ab7→G7」
「Em7→Eb7→Ab7→G7」
「Bb7→Eb7→Ab7→G7」
「Bbm7→Eb7→Ab7→G7」
「E7→A7→Ab7→Db7」
「Em7→A7→Ab7→Db7」
「Bb7→A7→Ab7→Db7」
「Bbm7→A7→Ab7→Db7」
「E7→Eb7→Ab7→Db7」
「Em7→Eb7→Ab7→Db7」
「Bb7→Eb7→Ab7→Db7」
「Bbm7→Eb7→Ab7→Db7」

後半2小節の前のコードがAbm7の場合
		□→◇→Abm7→G7
		□→◇→Abm7→Db7
◇はドミナントコードに限定しているので、p5下行と半音下行で以下の4つだけが候補となる
	□→Eb7→Abm7→G7
	□→A7→Abm7→G7
	□→Eb7→Abm7→Db7
	□→A7→Abm7→Db7
この□の部分(1小節目のコード)に、続くコードに対してII-VとSec.Dの各2通りが入る(p5下行と半音下行)
ので、以下の16通りが全てOKとなる
「E7→A7→Abm7→G7」
「Em7→A7→Abm7→G7」
「Bb7→A7→Abm7→G7」
「Bbm7→A7→Abm7→G7」
「E7→Eb7→Abm7→G7」
「Em7→Eb7→Abm7→G7」
「Bb7→Eb7→Abm7→G7」
「Bbm7→Eb7→Abm7→G7」
「E7→A7→Abm7→Db7」
「Em7→A7→Abm7→Db7」
「Bb7→A7→Abm7→Db7」
「Bbm7→A7→Abm7→Db7」
「E7→Eb7→Abm7→Db7」
「Em7→Eb7→Abm7→Db7」
「Bb7→Eb7→Abm7→Db7」
「Bbm7→Eb7→Abm7→Db7」

◆FMC3のルールを拡張する (Key=C) - 32通り

FMC3のルールのうち、「2小節パターンの、後ろのコードは必ずドミナント7thコードとする」
という条件は音楽的には必須なものではない。後半2小節の後ろは全体4小節の最後なので
ドミナント7thコードが必須であるが、前半2小節の後ろのコードはマイナー7thコードであっても
OKであり、この場合、前半2小節の前のコードは、マイナー7thコードの連続は除外しているので、
ドミナント7thコードに限定される。
つまり、前半2小節を「ドミナント7thコード→マイナー7thコード」と逆順にしたパターンを加える。

このような前半2小節から繋がる後半2小節については、その先頭(3小節目)のコードに制限が出る。
後半2小節の前(3小節目)がマイナー7thコードでは、2小節目→3小節目がマイナー7thコードの
連続となり、コード進行の理由付けが出来ないので不適である。
従って、ここで考える後半2小節は「ドミナント7thコード→ドミナント7thコード」というSec.Dになり、
全体の3小節目はドミナント7thコードだけとなり、2小節目→3小節目はツーファイブとして進行する。

そして、前半2小節の前、つまり全体の1小節目のパターンには、以下の2つがある。
	・1小節目のコードからSec.Dで2小節目のm7thコードに進む
	・1小節目のコードからExt.Dで後半2小節の前のコードに進む
このrootは「完全5度下行か半音下行(裏5度進行)のいずれか」の2通りで進行する

全体の3小節目はドミナント7thコードだけなので、G7に進むのは、D7(p5下行)と、Ab7(半音下行)。
Db7に進むのは、Ab7(p5下行)と、D7(半音下行)。つまり、組み合わせは以下の4通り。
	D7→G7
	Ab7→G7
	Ab7→Db7
	D7→Db7
ここで前半2小節の前、1小節目のコードの連結パターンは以下のいずれか。
・1小節目のコードからSec.Dで2小節目のマイナー7thコードに進む
・1小節目のコードからExt.Dで3小節目のドミナント7thコードに進む

●1小節目のコードからSec.Dで2小節目のマイナー7thコードに進む場合

後半2小節の前のコードがD7の場合
		□→◇→D7→G7
		□→◇→D7→Db7
◇はm7thコードに限定しているので、p5下行と半音下行で以下の4つだけが候補となる
	□→Ebm7→D7→G7
	□→Am7→D7→G7
	□→Ebm7→D7→Db7
	□→Am7→D7→Db7
この□の部分(1小節目のコード)に、続くコードに対してSec.Dの2通りが入る(p5下行と半音下行)
ので、以下の8通りが全てOKとなる
「Bb7→Ebm7→D7→G7」
「E7→Ebm7→D7→G7」
「Bb7→Am7→D7→G7」
「E7→Am7→D7→G7」
「Bb7→Ebm7→D7→Db7」
「E7→Ebm7→D7→Db7」
「Bb7→Am7→D7→Db7」
「E7→Am7→D7→Db7」

後半2小節の前のコードがAb7の場合
		□→◇→Ab7→G7
		□→◇→Ab7→Db7
◇はm7thコードに限定しているので、p5下行と半音下行で以下の4つだけが候補となる
	□→Ebm7→Ab7→G7
	□→Am7→Ab7→G7
	□→Ebm7→Ab7→Db7
	□→Am7→Ab7→Db7
この□の部分(1小節目のコード)に、続くコードに対してSec.Dの2通りが入る(p5下行と半音下行)
ので、以下の8通りが全てOKとなる
「Bb7→Ebm7→Ab7→G7」
「E7→Ebm7→Ab7→G7」
「Bb7→Am7→Ab7→G7」
「E7→Am7→Ab7→G7」
「Bb7→Ebm7→Ab7→Db7」
「E7→Ebm7→Ab7→Db7」
「Bb7→Am7→Ab7→Db7」
「E7→Am7→Ab7→Db7」

●1小節目のコードからExt.Dで3小節目のドミナント7thコードに進む場合

後半2小節の前のコードがD7の場合
		□→◇→D7→G7
		□→◇→D7→Db7
◇はm7thコードに限定しているので、p5下行と半音下行で以下の4つだけが候補となる
	□→Ebm7→D7→G7
	□→Am7→D7→G7
	□→Ebm7→D7→Db7
	□→Am7→D7→Db7
この□の部分(1小節目のコード)に、1つとばした3小節目に対してExt.Dの2通りが入る
(p5下行と半音下行)ので、以下の8通りが全てOKとなる
「A7→Ebm7→D7→G7」
「Eb7→Ebm7→D7→G7」
「A7→Am7→D7→G7」
「Eb7→Am7→D7→G7」
「A7→Ebm7→D7→Db7」
「Eb7→Ebm7→D7→Db7」
「A7→Am7→D7→Db7」
「Eb7→Am7→D7→Db7」

後半2小節の前のコードがAb7の場合
		□→◇→Ab7→G7
		□→◇→Ab7→Db7
◇はm7thコードに限定しているので、p5下行と半音下行で以下の4つだけが候補となる
	□→Ebm7→Ab7→G7
	□→Am7→Ab7→G7
	□→Ebm7→Ab7→Db7
	□→Am7→Ab7→Db7
この□の部分(1小節目のコード)に、1つとばした3小節目に対してExt.Dの2通りが入る
(p5下行と半音下行)ので、以下の8通りが全てOKとなる
「Eb7→Ebm7→Ab7→G7」
「A7→Ebm7→Ab7→G7」
「Eb7→Am7→Ab7→G7」
「A7→Am7→Ab7→G7」
「Eb7→Ebm7→Ab7→Db7」
「A7→Ebm7→Ab7→Db7」
「Eb7→Am7→Ab7→Db7」
「A7→Am7→Ab7→Db7」

そして昼前には、上のように 卒展オープニング に参加して午前が終った。 しかし毎年思うことだが、これまで卒展のポスターで「素晴らしい」と思った記憶が無いのだが(^_^;)、今年もまたまた期待を裏切らなかった。 以下のように、今回は久しぶりで「3学科ごちゃ混ぜ」の展示らしく、そのような脈絡の無いポスターとなっている。 せめて全ての顔が違っていて欲しいのに、同じやつをさりげに使い回すとはデザイナ失格、発想の貧困さにも程がある。

そして午後にはいくつかの事務仕事を片付けてから、いよいよ製作したSeeed筋電センサ回路の実験に取りかかった。 Arduino Unoが活躍しているので、ここから一気に「postGainer日記」の本領発揮である。 まずは以下のように、一人で片手ではとても面倒(^_^;)ながら、なんとか3セットの電極を腕に貼り付けて、あれこれ動かしてSeeedセンサの波形を見てみた。

以下のパッチ内に9つあるデータウインドウは、左の縦3つは3チャンネルSeeed筋電センサからの「生データ」である。 Seeedは内部的に平滑しているので、そこそこ奇麗に出ている。 量子化は「0〜511」のスケールである。 中央の縦3つは、それぞれ30段の移動平均を施したもので(量子化スケールは同じ)、主としてアーティファクト対策である。 そして右の縦3つは、この移動平均の出力3チャンネルに対して、「1と2」「2と3」「1と3」という2チャンネルのリサジュー解析アルゴリズム(画面左のサブパッチ)演算を施したものである。 あまり違いが無さそうであるが、実はこの右の縦3つだけ、量子化は「-1024〜+1024」のスケールと4倍に拡大しているので、見た目がほとんど同じ変化のようで、実は差分を4倍のレンジに拡大しているのである。

YouTube

そして次に、最近たまに弾いているギターを取り出してきて、せっかくなのでこの不自由な3チャンネル筋電9電極を貼ったまま、ギターを弾いてみたのが以下である。 電極の位置があまり良くなかったのか、それほどの変化量を生み出せなかったが、これは貼る場所によってはいい材料になるかもしれない。 ただし、電極ケーブルが邪魔なので、これだったらダブルMyoの方がスマートだ、と後で気付いた。(^_^;)

YouTube

こんなところで、とりあえず今日の実験はオシマイである。 どうも、腕だとMyoとの違いが出て来ないので、やはり本命は足腰あたりなのかもしれないが、リハビリの知識が欠けているので、どう実験していいか見えてこない。 これは、今月末の名古屋でのバイオフィードバックセミナーで、逆にいろいろ聞いてみたいところである。

2016年02月16日(火)

いよいよ来週に迫ってきた前期入試、さらに来月の後期入試に関して、氏名ハンコが押されたマル秘文書が届き、今年の入試監督業務の全貌が見えてきた。 若手の先生が増えて、いずれも2日間のうち1日だけの担当ということで、今年はちょっと楽である。 ただし今年も、前期の180分、後期の180分、鉛筆デッサン実技試験は個人的な思い入れで立ち続けるつもりであり、まさに「いよいよ」である。

この日は午後に会議4連発が待ち構えている(学科会議→学部教授会→大学院教授会→領域会議)という気の重い日であり、4月からの前期の予定表に全ての講義予定を手打ちしたり、あれこれ調べものしているうちにお昼になってしまった(^_^;)。 収穫としては、 この記事 から こんな論文 をゲットできたことで、これは後日、じっくり読んでみたいと思う。 南西諸島あたりと思っていたら、上の島は、去年に行った 松山 の沖合だったとは、これは参った。

そして、人数が集まらなくて中途で学科会議が終った空き時間に、昨日のSeeed筋電センサ版から、久しぶりにダブルMyoを出してきて、8チャンネル筋電の両腕のグラフとともに、隣接筋電チャンネルのリサジュー解析グラフも画面右側に表示しつつ、またまたMartinを弾いてみたのが以下のYouTubeである。 ストロークというかフィンガリングの右手よりも、ハイコードを押さえる左手の方がけっこう筋肉を使っているみたいだった。

YouTube

2016年02月17日(水)

今日は午前中に 卒展記録 を撮って回ってWebに上げ、唯一のインスタレーション作品として、荒川さんの作品を SUACインスタレーション(4) のページの最後に新たに加えた。 そして、今年は図録に映像系の作品集DVDが付属していないので問合せしてみると、経費節減のため YouTube に上げている、という情報を得て、午後に8作品をダウンロードした。

そして、バイオフィードバックセミナーのために製作したSeeed筋電センサ搭載Arduinoのうち、2チャンネル版の7台の動作確認をしていなかったのを思い出して、上のようにチェックを完了した。 ネットからは、早くも日本音楽知覚認知学会から、5月中旬に九大で開催される春季研究発表会のCFPが届き、さらにArs Electronicaからは、今年の応募は来月4日までだよ・・・というCFWが届いた。 いずれも即答で応募、とは動き難く、ここはちょっとだけ様子見である。

そんなところに届いたのが、上の情報である。 なんと 「非公式Windows XP SP4」 というトンデモナイ代物で(^_^;)、上のようにとりあえずMacで993MBを1時間以上かけてdownloadしているのだが、とっくにサポートの終ったWindows XPのセキュリティパッチの最新集合体だという。 僕の研究室には、たしか20台以上のMacがあり、WindowsはWindows 95とWindows 98のノートが各1台で、最新のものとしてはWindows XPが3台(うち1台がデスクトップ)だけ、残っている。 マイクロソフトのセキュリティサポートが終ったのでネットには繋いでいないのだが、このSP4を入れて、試しにネットに繋いでみる・・・というのは、あまりにも被虐的なゲームとしての魅力を捨て難い。 とりあえず、「WindowsXP-USP4-v3.1a-x86-ENU.exe」というデカいファイルを手元に置いておき、暇があったらどうするか考えてみよう。 誰か実験したかったら、このEXEを提供します。(^_^;)

そして、甲南女子大の辻下先生のところの「バイオフィードバックセミナー」の案内ページを見ると、ちゃんと上のように開催地が「人間環境大学」に変更されていた。 ちょっと連絡してみて、この準備もぼちぼち始めないといけない。

2016年02月18日(木)

昨日は夕方になってあれこれ慌ただしくなった。 帰宅間際になって、4回生の宮本さんから「パフォーマンスします」のメイルが届いて撮影スタジオに行って撮影して、 卒展記録 の最後に追加できた。
さらに、来週の名古屋でのバイオフィードバックセミナーに関して、昨日から今日にかけて辻下先生とメイルを何往復もさせて、色々と課題が明確になってきた。 ポイントは、「リハビリ療法でのBF応用」だけでなく、「看護ケア領域でのBF応用」という、より大きな応用領域に向けた視点である(^_^)。
そして こんなニュース も流れてきた。 非線形屋にとって、たいていは難解な数学で議論するのだが、なんと実験からの発見だという。 さっそくこれはプリントして、よく読んでみる事にした。

その後、2台のMacBookAirのもう1台(最新の1つ前)のマシンでダブルMyo起動のために作ったソフトが走らなかったのをライブラリを発掘しコピーして稼働完了させたり、MUSEアクセスのために作ったスクリプトもライブラリ参照エラーで動かないのに悩んだり(解決せず)、AppAtoreでアップデートをしたり・・・という作業で午前が終ったが、途中で上のように、何故か不思議な現象も撮影できた(^_^;)。 午後には某ミーティングで新幹線に乗るので、今日はここまでである。

2016年02月19日(金)

いよいよ明日に、アカペラOGの3人とのマラソンを控えて気分が高揚する週末である。 午後に地元企業の方々との情報交換会という義理仕事があるだけで、いろいろ仕込みの時間が確保できそうだ。 まずは、ちょうど1ヶ月後になってきた SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会) に関して、パリの後藤さんと京都のRAKASUさんに、以下の過去のMDWワークショップ広報用のようなチラシ用画像素材提供の依頼をメイルした。 下の画像は、その時の講師である金箱さんとRAKASUさんの色々な写真と、背景はだいぶ古いが僕の作品の楽譜とかMaxパッチとかKymaパッチとかimage/ineプログラムなどのコラージュである。

次に、来年のSUAC大学案内で「領域3(ビジュアル・サウンド系)」のページの画像を集めて補充しよう・・・という古田先生のメイルに対応した。 なんかどこかでデジャブのような気がして発掘してみると、去年の9/25日(出張で札幌滞在中)に、やはり古田先生からの依頼で、後期開始前日にある1回生(新生デザイン学科の1期生)向けの説明のために、古田先生の映像領域、日比谷先生/佐井先生のグラフィック領域とともに、僕のサウンド/インタラクティブ領域について説明する「専門領域についてのビジュアル資料」を、その日のうちに欲しい、という依頼に対して、以下を回答していたのだった。 せっかくなので、以下に、提出したリンク画像のサムネイルを小さく並べてみた。 最後には最近の追加もあるが、こうしてみると、なかなか壮観である。(^_^)











そして午後の3時間、みっちり英語のお勉強である。 某プロジェクトに関連して、去年の12月8日に届いて以来、以下のように研究室に置いたままになっていた本に、いよいよ本格的に取り組むことになった。

実際にはこの活字を追うのでなく、まったく同じものが Web版 として置かれて更新されているので、そちらを読み進めることにした。 ただし、元々はドイツ語で書かれたものを英訳しているとのことで、比較的英語に癖がないので、いつもの「Google翻訳に丸投げ」でなく、なるべく自力で斜め読みしつつ、これだという部分を書き出す、という作業である。 以下がそのサイトマップであり、考えたくない程、その分量は膨大である。

Overview of Media Art
	Editorial
	Forerunners
	MassMedia
	Audio
	Performance
	Perception
	Society
	Narration
	Immersion
	Communication
	Museum
	Milestones
Cyborg Bodies
	Editoria
	Mythical Bodies I
	Mythical Bodies II
	Monstrous Bodies
	Unruly Bodies
	Doll-Bodies
	Postsexual Bodies
	Transgenic Bodies
	Collective Bodies
	Extensive Bodies
Art and Cinematography
	Editoria
	Auteurs
	Immersion/Participation
	Deserts of the Political
	Akerman
	Baldessari
	Broodthaers
	Debord
	Douglas
	Graham
	Marker
	Mulvey/Wollen
	Wieland
Aesthetics of the Digital
	Editorial
	Art/Science
	Cybernetic Aesthetics
	Aesthetics/Communication
	Aesthetic Paradigms
	Endo-Aesthetics
Photo/Byte
	Editorial
	Photographic/Post-Photographic
	Artistic Concept
	Instant Images
	Archive―post/photographic
	Lecture series
	Document and Abstraction
	Time in the Image
	Still Picture, Moving Picture
	Mimic
	Animation in the Interne
	Presentation
Mapping and Text
	Editorial
	Archive/Map
	The Carthographic View
	Beyond the Archive
	Internetmapping 
	Image Search
	Community
Sound and Image
	Editorial
	Sounding Image
	Sound & Vision
	Montage/Sampling/Morphing
	Audiovisions
	Emotion Machine
	Exterior / Interior
	Music as a model
	Sound affects
Generative Tools
	Editorial
	Generative Art
	Software Art
	Game Art
	Computer Art
Public Sphere_s
	Editorial
	Media Spaces
	Public Sphere_s
Art Projects
	Blank & Jeron <Making Sense of it all>
	Ismael Celis <nterMaps>
	Daniela Alina Plewe <GeneralArts>
	Ivan Marino <In Death's Dream Kingdom>
	Andreja Kuluncic <Cyborg Web Shop>
	Sven Bauer <Five Rooms>
	Warren Sack <Agonistics>

とりあえず最初の「Overview of Media Art」の EditorialForerunners を読んで以下のようにかなり適当にまとめたところで、今日はオシマイである。

●Editorial
・1990年代のネット時代となって、ブックマークの記録が永続しない問題に直面した。本でもフィルムでもなく、このプロジェクトはネット上に「www.mediaartnet.org」
という永続する場としてメディアアートを記録したい
・芸術や文化の領域では、まだネット世界と互換となっていない。現代の自然科学やビジネスがネットを基盤としているように、アートについてもネットで網羅されるべきである。
・メディアアートは文字や印刷媒体では、もっとも語れないもの、という矛盾がある。これはメディアアート自身によっていずれ解決されるだろう。
・「www.mediaartnet.org」はドイツ語と英語で記述される。科学的な視覚化がネット越しの教育ツールとなる事を目指したい。
・Goethe Instituteとthe Center for Art and Media Technology Karlsruheとのコラボから生まれたこの記録プロジェクトは、過去の本とCDROMの記録も全てWeb版にした。
Webにより相互のリンクという新たな意味付けが加わった。
・この本は「Media Art Net 1」であり、1910年頃から2000年過ぎまでをカバーする。作者自身のサイトやデータベースへのリンクももメディアアート教育の教材という視点から
最大限に配置した。全てのコンテンツへのフリーなアクセスが基本方針である。
・この本「Media Art Net 1」は2004年秋に向けてのプロジェクト「Volume 2」の基礎である。

●Forerunners
Media → Art / Art → Media
Forerunners of media art in the first half of the twentieth century
・メディアが芸術を置き換え、芸術はメディアに反応した
・過去150年にわたって、audio-visual media (photography, film, radio, TV, multimedia)は、過去の古典的なアート(painting, music, theater)から人間の知覚を拡大してきた。
・写真は1839年に発明され、過去の印刷媒体を凌駕した。次いでコマ送り写真のフィルムが続き、世界的情報伝達手段として1920年代からラジオが登場した。1960年からは
テレビジョンがマスメディアとなり、1990年代からインターネットとマルチメディアがプラットフォームとなった。
・これらaudio-visual multimedia technologiesが新たな美学的問題(継承性、文化的意味)を提起した。
・メディアの継承性。絵画は写真に殺され、写真はフィルムに殺され、フィルムはテレビに殺され、テレビはネットに殺され、・・・。
・全ての現代アートはメディアアートである。
・アーティストは何故、メディアを使うのか - 2つの理由がある。1つは従来のアートがインパクトを欠くようになったので目立つために飛びついた。手作業で作る作品でなく、
新技術で新しい大衆にアピールする。
・もう1つは、audio-visual mediaを用いた芸術作品はこれまで人類が経験したことのなかったimage and sound experiencesを生み出せるから。時間ベースの
絵画(音楽のよう)など、現代にまで続く。
・メディアアートの先駆者たちはまず、ユートピアをマニュフェストとして描いて、探究に取りかかった。
	Luigi Russolo, [The Art of Noise,] 1913, cf. [Audio Art]
	Walter Ruttmann, [Malerei mit Zeit,] circa 1919-20, cf.  [Technological Constructions of Space-Time]
	Bertolt Brecht, [Radio as Communication Apparatus,] 1930; cf. [Interaction, Participation, Networking] and [Audio Art]
	Dziga Vertov, [Cinema Pravda and Radio Pravda,] 1925; cf. [Television―Art or Anti-art?,] and [Social Technologies.]
	F.T.P. Marinetti, Pino Masata, [La Radia,] 1933; cf. [Television―Art or Anti-art?]
	Velimir Khlebnikov, [The Radio of the Future,] 1921; cf. [Interaction, Participation, Networking]
	Laszlo Moholy-Nagy, [Das simultane oder Polykino,] 1927; cf. [Immersion and Interaction.]
	James Joyce, [Finnegans Wake,] 1938; cf. [Virtual Narrations.]
・ユートピアから実現へ - 1920年代はまだテクノロジーも未熟なのでアーティスト自身がエンジニアリングまで行った。
・1920年代から1960年代まで - the Second World Warが大きかった。ラジオもフィルムもテレビも戦争のために最大限に活用された(Politicization and propaganda in the 1930s)。
1960年代の反戦文化がマスメディアを変え、「全ての現代アートはメディアアート」が再度、強調された。
・Politicization and propaganda in the 1930s - ピカソ、チャップリン、ファシズムを逃れて米国に逃げたアインシュタイン。
・The ideologization of utopia - ベンヤミンが指摘したファシズム美学の問題点 - テレビ、ラジオによるプロパガンダ、ベルリンオリンピックの大政翼賛。
・1950年代(戦後)に新鮮にユートピア追求が再スタートしたが、初期の純粋さを失っていた→反戦運動。
・1952年イタリアのThe utopian-emphatic strategy - 反省から永遠のメディアを目指す。
・1951年アメリカのThe receptive-analytical strategy: John Cage and radio - 「4分33秒」へ。
・1951-52年、The critical-destructive strategy - 再構築、哲学的主張。
・まとめ「Three media, three strategies」 - この3つの概念は1960年代からその後にずっと続いている。

長い長い道のりのスタートである。(^_^;)

2016年02月21日(日)

卒展最終日、朝には浜松シティマラソンでSUAC前の交差点が閉鎖され(^_^;)、晩には卒展Closing Partyのある日曜日である。 昨日はアカペラOGの3人と9時間マラソンカラオケを完走して34曲を唱破し、午前にはNHK杯で藤井ファンタジスタ不発を見届け(解説の羽生さんが最強(^_^;))、明日から予定満載の週に備える日である。
昨日は出発間際に届いたニュースから、北大の研究者の 発表プレスリリース とその元論文(Nature)の Two different mechanisms for the detection of stimulus omission というのをプリントして出かけたが、この手の研究はだいぶ昔から音知学会で九大グルーブがやってきたのになぁ・・・と素朴な疑問を持った。
そして、今週末にご一緒するVPP仲間の照岡さんからは、あれこれ熱いメイルが届き、その返信の関係で、13年前に発表した 宇宙人音楽と人体音楽の作曲事例報告 のページのどこかに、当時は置くのを避けていた某mp3ファイルを置いたりした。 ・・・もう時効なので、いいだろう(^_^;)。

その後、何日か前の宿題だった、古い方のMacBookAirでも「ダブルMyo」に続いて、MUSEも稼働させるための環境設定を行った。 Xcodeは新しい方のMacBookAirにしか入れていないが、そちらで作った「ダブルMyoツール」はそのまま古い方のMacBookAirにコピーしたら簡単に稼働した。 ところが、新しい方のMacBookAirの「アプリケーション」に置かれていたMUSEツールをコピーしただけでは、単なるシェルスクリプトなのに、MUSE立上げツールがライブラリエラーで起動できなかった、という宿題である。 結論としては上のように、新たにMUSEサイトからDeveloperツール一式のzipを落として解凍してインストールしたところ、MUSEをTCPでなくUDPのOSCとして、さらに60Hzの電源フィルタを指定しつつ起動する、というオリジナルのスクリプトが問題なく起動して、AGCを実験したMaxパッチで無事にMUSEアクセスが開通した(^_^)。 一昨年の経験(海外出張中に MacBookAirが死んで ウイーンのAppleショップでiPadを買った)から、今年の渡欧ツアーには、スペアとして2台のMacBookAirを持参するつもり(公演作品もダブルMac/Maxで作曲)なので、この確認作業は地味に重要なのである。

そして、上のように2台のMacBookAirに固定IPを設定してクロスケーブルで結び、互いに相手に対してOSCでメッセージを送り合う、というのを実験した。 途中でちょっとデスクトップの挙動が不審になったので(これも数日前からの懸案)、デスクトップ設定ファイル(.DS_Store)の全消去、という荒療治を施してみた。 どうなるかは今後、見守っていく必要がありそうだ。

YouTube

そして18時になり、学食に行って 卒展2016クロージング という名の単なる夕食会に参加した。 飲む気マンマンで行ったのに何もなかったので(^_^;)、早々に引き上げてきた。 明日は弁天島に行って、FD合宿という名の、今度こそ本当に「飲み会」である。

2016年02月22日(月)

新しい週が始まった。 今日と明日はデザイン学部教員のFD合宿で弁天島に泊まり、明日に朝帰りするとマルチメディア室のiMacの搬出立ち会い(買い取りで残す20台の確認)である。 そして明日の晩はメディア造形学科の追いコンなので大学にクルマを置いて帰宅して、水曜日は午前に眼科の定期検診の後でバスで出勤、午後にはTOYOTAが来る。 週末の木金はSUAC最大の前期入試、そして土曜日には名古屋でのバイオフィードバックセミナーに向かい(セミナー自体は日曜日)、そこからさらに大阪・鶴橋に行って、来週の月火は音楽情報科学研究会で発表である。

来月の SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会) に向けて、パリの後藤さんに「チラシの素材となる映像」とリクエストしたところ、 ここここ を教えてもらって、 これ とか これ とか これ の動画をゲットできたので、何とかなりそうである。

そして午前中に中途半端に時間があるので、またまた懸案に取りかかった。 上のように、2台目のMacBookAirの異常の解決に向けたトライである。 もともと研究室のMacBookAir(1号機)は、一度リンツで 死んだ ものの、帰国後にAppleのUSBメモリでMaxOSX10.5に蘇り、そこから購入時と同じ10.6に上げ、さらにAppStoreで10.7に、そして現在ではその後に購入したMacBookAir(3号機)と同じ10.10Yosemiteマシンとしてしっかり活躍している。

ところでこのMacBookAir(2号機)は、若くして退職した文化政策学部の某教員(SUACに来て腰掛けして肩書きを1ランク上げて首都圏の大学に戻る人は少なくない)が残したマシンを、情報室の「欲しい人」という案内に手を上げてゲットした代物なのだが、ほぼ1号機と同じ時代(メモリは半分の2GBだけ)なので、しばらくは1号機と同じように10.10まで上げて動いていたのだが、どうもこのところ、異常なのである。 どう異常かと言えば、「超重い」・「突然にシャットダウンして、なかなか立ち上がらない」という重篤な状態なのである。 もちろん、ネットにたくさんある(これ自体がやや異常だが(^_^;))「MacBookAirが異常に重い現象の対策」みたいなページの情報は全て試してきたのだが、今回は「デスクトップ設定ファイル(.DS_Store)の全消去」、という新しく知った荒技を試しつつ、どうせ駄目もとで貰ったマシンなので何度でもテストし尽くしてみよう・・・という実験機なのだ。

・・・しかし、さすがにそう簡単には回復とならず、気持ち若干マシになったけどまだまだ重病、というところで時間切れとなった。 まぁ、これはおいおい、遊びつつ調べていってみよう。

2016年02月24日(水)

昨日は二日酔いでJR弁天島→浜松→SUACと朝帰りして、晩には 2016メディア造形・追いコン に参加して迎え酒、そしてタクシーで帰宅した。 その昨日の午後から、今日の午前〜午後にわたって、MacBookAir2号機をなんと一気にMac OSX10.11.3(El Capitan)に上げてしまった。

これには理由があり、上のように、一昨日の昼過ぎにマルチメディア室に行き、新学期から全て新しくなるマルチメディア室の旧Mac搬出のために、買い取りで残す20台の確認に行った時に、新学期からのマルチメディア室のMacはYosemiteでなく、その次のEl Capitanである、と知ったからである。 1106のMacは一番新しいものでもYosemite(10.10)なので、ここでこのMacBookAir2号機を「人柱」として、試してみようという事である。 そこから、以下のように延々と2日がかりでのインストール大会となった。 しかし、「残り30分」と出た画面のまま6時間ほど停止している、というのは、あまり精神的にはよろしくない(^_^;)

そして結果といえば、ネットの評判では「YosemiteよりもEl Capitanにしたら軽快になった」とのことだが、残念ながらMacBookAir2号機はあいかわらず超モタモタである。 Disk First Aidをやっても、セーフブートをしても、変わった気がしない。 なかなかに悩ましい日々はまだまだ続きそうである。

さらに夕方までかかって、上のように SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会) のポスター/チラシを作ってみた。 今回は、後藤さんとRAKASUさんにもらった素材だけである。 そしていよいよ明日からは、前期入試の本番となる。

2016年02月26日(金)

昨日は前期入試1日目、鉛筆デッサン実技試験の監督として、事前入室から合計230分間、ちゃんと立ち続けて、試験室で頑張った18人に心の中でエールを送る、といういつもの苦行を完遂した。 今日は2日目で、実技選択の学生は「発想表現」180分に挑戦するが、僕は珍しく監督業務が無かったので、邪魔の入らない研究室で、いよいよ明日からに迫った、名古屋でのバイオフィードバックセミナーと大阪での音楽情報科学研究会の準備である。 もちろん、両方とも、まったく準備していなかったので、今日一日と、明日の出発までが勝負であり、音情研のプレゼン作りは日曜の朝にホテルで・・・となりそうだ。(^_^;)

今朝になって上のように、名古屋でのバイオフィードバックセミナー会場となる人間環境大学の臼井先生からの招聘状が届いた。 受講者の詳細と中身がここで判明したので、今日まで準備してこなかったのは、ある意味で正解だった(^_^;)。 僕も初めて知った「内容」とは、(1)生体反応等の客観的・非侵襲的評価方法の実際、(2)人の五感・それを超える領域に関する研究・創作・教育活動を通して看護への応用を考える、ということで、どうも辻下先生、僕と照岡さんに煽られて、かなりVPPっぽく紹介してくれたようである。 参加者の8人というのもかなり「濃い」ので、これはいやが上にも気合いが入るというものだ。 そして昨夜は、 このように 2年前のブツがようやく届いたり、秋月電子に注文していた部品も届いた。 今期の研究費は使い切ってしまったので、この部品は自腹である(^_^;)。

ここから半日かけて、持参するシステムや装置の確認、さらにデモ提示するMaxパッチの確認、さらに今回初めてという配布教材などを作っていると、あれこれ舞い込むメイルへの対応を含めてほぼ夕方になったが、無事に セミナーのテキストページ が完成した。 筋電情報と配布教材とを繋ぐのは、せっかくなので準備しないで、その場でアドリブでやってみよう。(^_^)



そしてその後、帰宅するまでに上のような作業をぼちぼち進めた。 久しぶりの500mil(1.27mm)ピッチのフラットパッケージのハンダ付けとか、今回はこれまた久しぶりのPropellerとか、なかなかに懐かしい「思い出し」シリーズになりそうだが、明日の午後の出発までには出来そうもないので、この実験システムの完成はヘタをすると3月の下旬になるかもしれない。

2016年02月29日(月)

ここを書いているのは、大阪・本町の相愛大学本町キャンパスでの、情報処理学会・音楽情報科学研究会の会場、午後イチのセッションの内職である。 ちょっと遡ってみると、一昨日の土曜日、午後にバイオフィードバックセミナー(人間環境大学)のために名古屋に移動して関係者との懇親会を行った日の午前中には、以下のようにちょっとだけハンダ付けを進めた。 中途半端なところで数日またぐ事になるが、まぁ仕方ない。

そしてその晩から昨日の日曜日のバイオフィードバックセミナー(人間環境大学)を終えて、近鉄特急で大阪・鶴橋に移動するまでの様子は、ゼミの杉浦さんに撮ってもらった写真を並べて、 このように さきほどWebにあげた。
大阪・鶴橋に泊まったのには理由があり、去年の 基礎心理学会2015 に参加した時に鶴橋に泊まって焼肉を堪能し、さらにキムチバーGURUGURUに飲み歌いに通ったためである。 ところが、多量な機材を浜松から名古屋に運んで、さらにずっと立ち続けてセミナーを行ったからか、この夕方〜晩から突然の腰痛に悩まされ、なんせ日常的には頭痛とか腰痛とかの経験が無いために非常に不安となって、昨夜はホテルのバスタブにお湯を張って浸かって大事をとり、なんとGURUGURUにも行かなかった。

そして今日は午前にホテルの部屋で明日の音楽情報科学研究会の発表プレゼン(テキストで1ページだけ(^_^;))と上のようなデモ用Maxパッチの準備をして、難波の薬局で腰痛のための「塗り薬」と「飲み薬」を仕入れてみたが、あまり劇的には腰痛が消えず、これでは今夜にGURUGURUに行けるかどうかは悩ましいところである(^_^;)。 音楽情報科学研究会のプログラムは以下のようなもので、僕は明日の午前まで参加して、SUACでのお仕事があるので退出して浜松に帰る予定である。

1日目:2月29日(月)
13:00-15:00 【音楽の推定・識別】
	(1) 基本周波数推定法の性能を概観するフレームワークの試作
		森勢 将雅(山梨大学), 河原 英紀(和歌山大学)
	(2) 浴槽打楽器BathDrum2の叩打音色識別精度の向上
		隅田 智之, 平井 重行(京都産業大学)
	(3) ギターにおける音色の特徴量を用いた演奏弦の識別
		夏目 紘寿, 武田 正之, 大村 英史(東京理科大学)
	(4) Bathcratch+: 擦る指の本数識別機能を持つDJスクラッチ演奏システム
		川勝 椋介, 平井 重行(京都産業大学)
15:15-16:15 【旋律生成I】
	(5) ビートを意識したリズムパターンのランダム生成
		新井野 昴, 喜田 拓也(北海道大学)
	(6) 対話音声の韻律情報を用いたメロディ生成の試み
		大野 拳汰, 山本 樹, 佐々並 賢志, 梅村 祥之(広島工業大学)
16:30-18:00 【音楽と人間行動】
	(7) 楽曲聴取における嗜好情報を用いたハイブリッド型楽曲推薦システム
		小野 奈瑠美, 藤田 ハミド(岩手県立大学)
	(8) GPSを利用した自動作曲のための携帯情報端末用アプリケーションの開発
		三浦 祐, 菅野 由弘(早稲田大学)
	(9) ユーザの行動に基づいた楽曲推薦システムの提案
		〇東海 菜摘, 湯川 高志(長岡技術科学大学)

2日目:3月1日(火)
9:15-10:15 【脳と音楽】
	(10) 絶対音感学習指導における共感覚脳活動マッピング
		打山 雄太, 鏑木 崇史, 栗原 陽介(青山学院大学)
	(11) 脳波センサ”MUSE”は新楽器として使えるか
		長嶋 洋一(静岡文化芸術大学)
10:30-12:00 【招待講演】
	(12) 「パクリ」と剽窃の微妙な関係―音楽を中心に
		増田 聡(大阪市立大学)
(11:30-12:00 ディスカッション)
13:30-14:30 【旋律生成II】
	(13) ポピュラー音楽の頂点音における母音の出現頻度に関する分析
		岩橋 亮人, 橋田 光代(相愛大学), 片寄 晴弘(関西学院大学)
	(14) コード進行に基づくメロディ生成法の開発および心地よさと多様性に関する主観評価
		松崎 裕佑, 梅村 祥之(広島工業大学)
14:45-16:15 【印象とメタデータ】
	(15) メタデータを利用した機械学習によるDTM(DeskTop Music)での音色づくりの効率化
		齋藤 創, 大場 みち子(公立はこだて未来大学)
	(16) 動画特徴量からの印象推定に基づく動画BGMの自動素材選出
		清水 柚里奈, 菅野 沙也, 伊藤 貴之(お茶の水女子大学), 嵯峨山 茂樹(明治大学), 高塚 正浩(シドニー大学)
	(17) コード進行・メタ情報・楽曲特徴量に基づく音楽可視化
		上原 美咲, 伊藤 貴之(お茶の水女子大学), 高塚 正浩(シドニー大学)
16:30-17:30 【楽曲分析】
	(18) クラスタリングと機械学習を用いた音楽理論GTTMに基づく楽曲構造分析システム
		金森 光平, 星野 准一(筑波大学), 浜中 雅俊(京都大学)
	(19) 楽曲の盛り上がりに対応したピアノ譜の簡単化
		吉川 晃平, 新井 イスマイル(明石工業高等専門学校)

初日の名古屋の飲みは相当だったが、昨夜の飲みが地味だったこと、腰痛のために静養モードだったことにより睡眠は充足していたらしく、初日の午後イチのセッション中には眠くなることもなく全ての予稿PDFにざっと目を通して今回のおよその傾向を掴んだ。 京都産業大の平井さんのところの「浴槽楽器」が4件中2件あり、なかなかにウケた。 明日の招待講演のパクりの話題は楽しみだし、ちょっと突っ込みどころのありそうな「自動作曲」っぽい発表は厳しめに要チェックである。

午後の2セッション目は「旋律生成」ということで、「ビートを意識したリズムパターンのランダム生成」と「対話音声の韻律情報を用いたメロディ生成の試み」という、いきなりタイトルだけでも突っ込みたいような発表である。 前者については、リズムに注目しているのは分かったが、和声とスケールの設定がまるで音楽的ではないので、評価が無意味になるほど音楽的に破綻していた(^_^;)。 後者についても、ピッチをDiatonic Major Scaleに限定してマッピングしているので、これは岩井俊雄氏と同様に「破綻なく聞こえる」システムを暗黙のうちに使っていて、さらに会話タイミングだけでは不自然なのに、時間的最小分解能を単位としたBGMドラムを加えることで、どれでも妥当に評価されるのは当然であった(^_^;)。

午後の最後のセッションの3件は、楽曲推薦が2件、そして早稲田の菅野先生のところはなんとGPS情報での自動作曲である。 ようやくここにきて疲れて眠くなってきたが、これは発表の内容の反映である、とも言える。 特にGPS作曲については、「長音階か自然短音階のどちらを使うのかを無作為に決める」というのには呆れた。 同じGPS情報でもメジャーになったりマイナーになったりする、というのはあまりに乱暴である(^_^;)。 「作ってみた」というノリで、数十年前から変わっていない稚拙なマッピング生成音楽が繰り返されるというのは、なかなか余韻が重かった。 まぁ、ライフログにしてもGPS行動分析にしても、スマホすら持たない僕には全て「余計なお世話」であり、欲しいとはまったく思わないものだった。

2016年03月01日(火)

昨夜は音楽情報科学研究会の懇親会には参加せず鶴橋に帰り、回復しきらない腰痛をやっつけるために鶴橋駅前焼肉屋街の名店「空」に繰り出し、にんにくの日(2/29)にちなんで強烈にツンとくる焼きニンニクを含めて、あれこれ焼肉を食い倒した。 店を出ると「真冬の寒さ」に驚いてGURUGURUへの遠征を断念して、ホテルに戻って2日連続で湯船に浸かって、タップリの睡眠でほぼ回復してきた。

 

 

夜中に届いた岡山大の小川先生からのメイルによれば、2年後に30周年になるという音知学会が「音楽知覚認知ハンドブック」という事典を出版するということで、その一部の原稿執筆を依頼された。 音知学会の前身の音楽知覚認知研究会の発足の契機となった、ICMPC1989(第1回・京都)に発表参加した身として、これは何をおいても書かないといけないだろう。

そして今朝は早めに会場に着いて。コーヒーとともに招待講演の『「パクリ」と剽窃の微妙な関係―音楽を中心に』の予稿を読んでみたが、期待したような展開が無いまま終わってしまい、ちょっと物足らない感じであった(^_^;)。
・・・その後、午前のセッションで無事に僕の発表も終わり、招待講演の時間になった。 以下は適当にメモした断片である。

・私は「楽譜の読めない音楽学者」である
・現代ではmusicはオブジェクトでなく動詞である→「ミュージッキング」
・「パクり」に注目する
・「この曲は○◯のパクりだ」という判断が孕む問題
・模倣する=盗む は本当?? → 裁判に任される
・「盗作」(表現)と「剽窃」(アイデア+表現)は違う
・著作権法ではアイデアは保護されない、表現は保護される
・「類似」というのは音楽だとかなり大変
・Wikipedia「盗作」
	盗作(とうさく)は、他人の著作物にある表現、その他独自性・独創性のあるアイディア・企画等を盗用し、
	それを独自に考え出したものとして公衆に提示する反倫理的な行為全般を指す。「剽窃(ひょうせつ)」とも
	呼ばれる。オマージュ、パロディとは区別される。
	盗作は学業不正及び報道倫理の侵犯と見做され、それに対しては罰金、停職、追放などの処分が行われる。
	盗作は必ずしも犯罪とはならないが、学業や産業の分野においては深刻な倫理、道義違反とされる。
	学業の分野においては、学生、研究者、調査者によって行われた剽窃は学業不正及び学問に対する欺瞞と
	見做され、譴責の対象となり、その後追放を含めた処分が行われる。
・Wikipedia「ぱくり」
	ぱくりとは、大きな口をあけてものを食べるさまを示す言葉。転じて盗むという意味にも用いられている。動詞形
	ではぱくるとなり以下のような意味を持つ。一部で「捕縛する」の変形が語源とされているが、三省堂の大辞林
	第二版によれば、ぱくりの動詞形が語源とされる。以下は大辞林での意味。
		・大きく口を開けて食べる。
		・商品や手形などをだましとる。 - ぱくり屋という手形専門の詐欺師の呼び名がある。
		・主に受身で、捕まえる、逮捕されること。
	テレビドラマなどでも逮捕される=ぱくられるといった用いられ方がされていたが、近年では、盗むという意味で
	転用され、テレビのバラエティ番組において芸人などが用い、より広範な意味で使用されている。以下は広範な
	用法(辞書等の記載にはばらつきがあるもの)。
		・盗むこと、万引きなどの隠語(マンガをぱくった、など。本来は窃盗、盗む)。
		・借りたまま返さないこと(借りぱくなど。本来は踏み倒し、詐欺)。
		・既存のものに似た作品やネタを作ること、あるいは極めて似た作品やネタを発表すること(ネタをぱくった、など。
		 本来は剽窃、盗作)。ただし、この場合、剽窃元とした作品よりも劣っているものや、剽窃元をほぼそのまま流用
		 (コピー・トレース)している事が誰の目にも明らかであるか、もしくは疑わしいものに対して使われることが多い
		 表現である。しかし、パクリであるか否かは「第三者から見た印象」で判断される傾向にあるため、作者が剽窃を
		 意図している場合のみならず、作者自身が完全創作だと思って作った作品がたまたま他の作品と被ってしまった
		 ような場合や、過去に見聞きした可能性のある作品から無意識的に影響を受けた結果既存の作品と類似する
		 作品を発表してしまった場合も「パクリ」扱いされてしまうケースがある。
		・著作権の考えが希薄な国家に対する蔑称(文化や著作物などを盗作するパクリ国家)。
・現在の「バクり」の最初の発信者は近田春夫 → Wikipediaで「近田春夫」を見るとこの人はかなりメチャクチャ(^_^;)
・「作品」→「コンテンツ」という呼び方の一般化
・機械的複製と人為的複製 - 著作権法は区別しない
・著作権法はもともと文化的な法律 → 現在では経済的法律になった
・「パクり」概念の意味 - 作品の人為的模倣を、作品の経済的価値を生み出す機械的複製と等しいものと見なす
・日本で音楽盗作の最高裁まで行った判例は2例しかない - 勝訴と敗訴に分かれた
・「ワン・レイニー〜」事件 - 裁判所が基準を提示
	曲の類似性(曲が似ているか)
	創作の依拠性(原曲を知っていたか)
・「どこまでもいこう」「記念樹」事件
	小林亜星 vs 服部克久
	「記念樹」は現在ではCDで入手できない(廃盤)
・人為的模倣と著作連侵害の判断 - 客観的に判断した形にしているものの、感覚的印象を後で証拠付けしているのでは?
・この人はあまり耳が良くない(^_^;)ので、あまりこの世界には向いていないかも(^_^;)
・n次創作、ちょっと創作
・オリジナルよりもカバー/アレンジでよりカッコイイ、メジャーなものになった場合は?
◆質問項目メモ
	※ 基本的にはメロディーが著作権の対象
	※ 「2小節以内はOK」は本当? ← ▲これはダメ(^_^;)
	※ 「コード進行には著作権が無い」はOK?
		井上陽水「傘がない」 vs GrandFuncRailroad "Heart Breaker"
	※ ブルースやロックンロールでは事実上なんでもアリ 汎用の様式
	※ アレンジの基本 - リハーモナイズは? 音の意味が変わる
	※ サビだけ、印象的なギターのリフは? リズムやスタイル?
	※ 「カバー」・「オマージュ」(リスペクト)・「アドリブ」は?
	※ ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」の視点から - デジタル時代の「アウラ」は?
・全体の印象で判断されるので細部の類似性はケースバイケース
・日本ではアレンジャー(リハーモナイズ)は認めない傾向
・「産業」というロジックが優先される - 音楽だけではない
・自己顕示の姿勢は炎上する - 一般的倫理観と接続している

・・・そして夕方には大学に戻り、 このように Webに上げて、今回の4日間の出張シリーズ(名古屋〜大阪)もオシマイである。 すると、再来週に仙台に行く「知覚コロキウム」の第2報としてプログラムが届いた。 その前には来週、ゼミ学生との沖縄ツアー(^o^)である。

2016年03月02日(水)

先週末の土日の バイオフィードバックセミナー(人間環境大学) と、続く月火の 音楽情報科学研究会(相愛大学) という4日間、ほぼ続いていた腰痛がなんとか収まってきたが、BFセミナーに持っていく機材が重かったからではなく、その原因はもしかすると、先週木曜日の前期入試の鉛筆デッサン実技試験監督で計230分間、意地でも座らず立ち続けたためではないか・・・との奥さんからの鋭い指摘に愕然とした(^_^;)。

そして今日は午前の研究室設備点検に立ち会ってから市役所に出かけて、パスポートの更新手続きをした。 どうせお役所だから延々と待たされるだろう、と持参したあれこれ資料を取り出す間もなく、閑散と空いていた事務手続き窓口はアッサリと完了してしまい、来週の3/11以降に受け取り可能だという。 せっかくなので手数料16000円を払って収入印紙を購入して、3/12(土)後期入試(また鉛筆デッサン実技試験監督で計230分間、懲りずに立ち続ける予定(^_^;))の翌日、3/13(日)あたりに、空いているであろう日曜窓口に取りに行こうと思っている。

名古屋でのBFセミナーから僕は大阪に向かったが、そこで浜松に帰る院生の杉浦さんに渡した荷物(→明日の午後の沖縄ツアー作戦会議の時に1106に持ってきてもらう予定)の中に、作りかけの上の基板が入っていて、今日の午後も明日の午前も製作が出来ない・・・と判明したので、あとは、昨日に届いた 知覚コロキウム のプログラムなどを眺めて過ごそうとしていると、生産造形の谷川先生から電話があって1106に来てもらい、特別研究の「UD+Music」について相談した。 新学期からどれだけの学生を集められるか不明だが、とりあえず8月下旬のイベントでは、ゲストの金箱さんとともに僕も何かする、という事だけは決まった。

2016年03月03日(木)

嵐の前の静けさ、という木曜日である。 明日の教授会でSUACメインの前期入試の合格判定をすると、大部分の合格者が決まって、駄目だった受験生は来週末(3/12)の後期入試の狭き門(定員12人のところに191人)にラストの挑戦となる。

午後にはゼミの2人と日曜から水曜まで出かける沖縄のミーティングがあるだけの日だが、朝にはコンピュータ更新に関する業者のメイルが届いて、アプリのバージョン/設定の確認とかMac OSXの環境設定とかを指定していたら1時間以上かかった。 さらにCycling'74からは「Max7.2が出たよ」とのメイルが届き、上のように30分以上かけてのダウンロードである。 その後もさらに、機材更新の業者とのメイル、学科のメイル、BF関係の辻下先生のメイル、などに絡んでスパムを除いても20本ぐらいの有効なメイルが行き来して、これで午前中が完全に消えた。

・・・という昼前になって、突然にデザイン学部長の海野先生が研究室に来てくれて、まだここではあまり書けない「朗報」を直接に伝えてくれた(^o^)。 これは実は相当な「朗報」であるが、ヒントとしては2年前、 Max日記(1) の2月〜3月に盛り上がっていて駄目になったアレである。 こうなると、昨日、市役所で更新手続きしたパスポートも、いよいよ大活躍することになる。 内受容感覚でヒシヒシと判るが、1分前の自分と、朗報を聞いた自分とで、まったく脳内活動が変わっているのを実感できる。 いやいや、ドーパミンというのは凄いものだ(^_^)。

午後イチでゼミの杉浦さんと馬ブンさんが1106に来て沖縄作戦会議。 要するに「機内持込みOKサイズの鞄にする」・「朝7時に浜松駅集合」・「酔い止め薬を必ず準備」という3点とスケジュールを確認する、というもので、あとの現地ドライブなどの予定は現地で考えることにした。
そしてここから一念発起、マルチメディア室に行って廃棄予定機材をアニメ工房に移動し、買い取りiMacの20台を防音室に納める、という作業を、手伝いに来てくれた実習指導の前田さんと頑張った。 腰痛明けの身には地獄とも言えるが、なんとか汗だくになって完了した。 そういえばかつて一緒に沖縄に行った前田さんには、お土産は必須だぁ(^_^)。 研究室に戻って、杉浦さんが届けてくれた実験基板に向かう体力気力は失せていて、漫然と休養しつつ、今日はここまでである。

2016年03月04日(金)

昨日の夕方の倦怠感はどうやら汗をかいて筋肉仕事をして風邪気味になったようで、夕方に医者に行って薬をもらって飲んでひたすら寝たところ、なんとか回復基調となってきた。 沖縄ツアーまでに完全回復は必須である。 昨夜は、ヤフオクで落札した、下の甲子園ライトスタンドのチケットも届いた。 去年の甲子園 に続いて、今から楽しみである。 さっそく野田阪神に近い宿を予約した。

そんなこんなでテンションが上がってきたので、あれこれテキパキと進めた。 まずはロシアのDenisに、公式でなくこっそり朗報通知とはいえ「欧露ツアーOK」をさりげに知らせた。 「I will go to Moscow from Amsterdam on Saturday 17th September night. I will leave from Moscow to Paris on Thursday 29th September in the morning. Please consider the plan between these days.」 なんてメイルを出していたら、それはもうドーパミンがどばどば出て来るというものである(^_^)。

日本音楽知覚認知学会 2016年度春季研究発表会 講演申込書

●タイトル
記入欄:[脳波バンド"MUSE"による心理計測の可能性について ]

●講演者氏名・所属
記入欄:[ 長嶋洋一(静岡文化芸術大学大学院・デザイン研究科) ]

●簡単な概要(100字程度)
[ メンタルエクササイズのために開発された脳波センシング・ヘッドバン ド"MUSE"について報告する。
脳波楽器としては問題があるものの、加速度センサによる首振りセンシング、そしてアーティファクトを
表情筋/外眼筋センサとして活用することで、表情や心理状態のセンサとして活用できる可能性
について報告する。 ]

次いで、5月中旬の日本音楽知覚認知学会の春季研究発表会(九大・大橋キャンパス)への発表申し込みをどうしようか・・・と逡巡していたのだが、今回の音楽情報科学研究会でのウケ方もあり、一気に上のように発表申し込み、ホテルの追加予約、フライトチケット購入まで済ませてしまった。 こういうのはまぁ、勢いである。(^_^;)

そして、午後には教授会を挟んで、しばらく放置していた、ロシアに行くまでの上記のあれこれを整理してみた。 既にArs Electronicaは応募期間を過ぎているが、最近では作品集の本も作品集DVDも経費節減でくれなくなったので、応募のモチベーションが著しく低下しているので、まぁ放置である。 VS-GAMES2016の応募期限は今月下旬なのでまだ時間があり、もしかすると応募というのもアリかもしれない。 落ちたところでついでの会議参加で行ける、というのがSabbaticalのいいところである(^_^)。

さらにフト思い立って、人間環境大学でのBFセミナーの会場で気付いた現象を検証してみた。 Seeed社のEMGセンサはちょっと不思議な回路で、筋電信号のアンプを交流結合して、中点電位を復旧させる積分回路の時定数が異常に大きいので、筋電電極を皮膚に貼らなくても、机の上に置いてその上空に掌をひらひらさせると、かなり奇麗にテルミンというかleap motionというか、データが追従していたのである。 そこで3チャンネル版のSeeedEMGシールドを2段重ねにして6チャンネル版に変更して実験してみたのが上の様子である。 電極コネクタがぶつかるので6チャンネルでなく最大5チャンネルと判明したものの(^_^;)、見事に電極すら繋がない上空のひらひらを検出できた。 こうなると、適度な導体を繋げば、任意の場所で任意の素材でマルチチャンネル・テルミンが出来ることになる。 さっそくこのネタは、3月19日の公開レクチャーで紹介することにした。

2016年03月05日(土)

風邪薬も順調に効いて体調回復でテンションが上がり、明日から沖縄だとテンションが上がり、朝イチのメイルでDenisが「Great, that's amazing news!! Yes, I will organize invitations, which should help with Visa and airports! And, I begin to plan your detailed schedule, thanks for details on dates!」と喜んでいてテンションが上がり、そんなところに今年の音楽情報科学研究会5月研究会「音学シンポジウム2016」の発表募集のメイルが届いて、今年は音知学会と1週だけズレていたので、テンションの勢いで一気に発表申し込みをしてしまおうとした。 すると以下のように、申し込みページがちゃんと開かず、つまりは申し込み出来ない状態だった。 こういう杜撰なことを天下の情報処理学会がやっている、というのがなんとも面白いというか、情けない(^_^;)。

そんなところに、以下のような琉球新報のニュースが舞い込んできた。 「座間味島近海のホエールウオッチングが最盛期を迎えている。2日は32頭のザトウクジラが確認され、水面から顔を出したりブロウ(潮吹き)したりし、観光客らを喜ばせた。例年に比べ親子連れのザトウクジラが多く確認されている」とのことである。 これはもしかするとまたまた「あたり年」かも(^_^)。 YouTube動画 も見たが、過去に僕が撮ったやつとまぁ、同じようなものだった。

そして午後には、沖縄4日をまたぐので進めずにおこう・・・と思っていた新マシンのやりかけの製作に、午前からのテンションに引きずられて着手した。 名古屋のBFセミナーに行く前なので、ちょうど1週間前に、久しぶりに採用したPropellerクリップと、これも久しぶりとなるMIDIインターフェースのあたりまで作りかけていた(いつものように回路図はまだ描いていない(^_^;))、という以下のような状態でスタートしたが、調べてみるとたった1本、+5VをPropellerクリップのVINに繋ぐのだけが残っていた、と判明した。

そして、今回の目玉となる初めての出力デバイスの「リニア振動子」の部分の配線の前に、えらく久しぶりとなったPropeller周り、つまりホストMaxからMIDIをPropellerが受ける、という部分の思い出しに着手した。 思えば、 post-Gainer 日記 (1) の最初のところに整理したように、一連の「日記シリーズ」の先駆けとなった Propeller日記 は、以下のように Arduino日記Processing日記SuperCollider日記 を間に挟みつつ、 続・Propeller日記続々・Propeller日記 というように続いて、「2014年4月16日」に終っていた。 ちょうど2年前の、「幻の世界一周」(;_;)の頃であるのも、なんだか出来過ぎた偶然である(^_^;)。

  • Propeller日記
    • Part 1 2008年2月9日〜2008年3月9日
    • Part 2 2008年3月10日〜2008年3月19日
    • Part 3 2008年3月20日〜2008年3月25日
    • Part 4 2008年3月26日〜2008年4月4日
    • Part 5 2008年4月5日〜2008年5月21日

  • Arduino日記

  • Processing日記

  • SuperCollider日記

  • 続・Propeller日記
    • Part 1 2012年8月27日〜2012年8月30日
    • Part 2 2012年8月31日〜2012年9月12日
    • Part 3 2012年9月13日〜2012年9月25日
    • Part 4 2012年9月28日〜2012年11月16日
    • Part 5 2012年11月19日〜2012年12月13日

  • 続々・Propeller日記
    • Part 1 2012年12月21日〜2013年1月7日
    • Part 2 2013年1月8日〜2013年2月3日
    • Part 3 2013年2月4日〜2013年2月26日
    • Part 4 2014年4月16日
遠い記憶では、2008年の頃の第1期は、Propellerという凄いチップを知ったものの、開発環境がメーカの提供するWindowsXP限定、ということで、かなりのところまでPropellerをしゃぶり尽くしたものの、終了していた。 そして2012年に再開したキッカケは、「bst」(Bradさんが自分のPropellerライフのために作ったBrad SpinTool - Mac版、Linux版、Windows版を網羅したフリーウェア(^_^))を知ったことで、Macだけの閉じた環境でPropeller開発が出来るようになったからである。 そこでまずは、MacにUSBでPropellerを繋いで、bstで以下のような、第1期の2008年に最初にやった「LEDを点滅」というプログラムを走らせることからスタートした。

今回のPropellerのピン・アサインについては、ポート28〜31はいつものシステム(ホストPC通信と外部EEPROM通信用)なので、MIDI受信回路をそのすぐ下のポート27に接続した。 オリジナルのMIDI送信・MIDI受信ライブラリを完備しているので、フォトカプラTLP552から2SC1815で論理反転・レベルシフト(5V→3.3V)してPropellerのP27に繋いだだけである。 このPropellerのMIDI受信ライブラリは以下のように、Propellerのspin言語(高級言語)でなく、がりがりのアセンブラである。 Propellerには「シリアルポート」は無いが、並列動作する80MHzクロックの32ビットCPUのうちの1つをMIDI受信専用に割り当てて、1ビットごとの変化を刻々と監視してMIDI受信を実現するという、ちょっと想像を絶する素晴らしいものである。 ソースは、ちょっと今となっては詳細を追えないほど洗練された これ である。

そして、ホストからMIDIを受けるサンプルとして、以下の GHI2014 のメインモジュールを眺めて、思い出し作業を開始した。 要するにMIDI受信モジュールを外部オブジェクトとして定義して、あとは並列処理のCog(8個のCPUをCogと呼ぶ)を起動していくだけである。 今回は、Propellerのポート0〜19は、10個のリニア振動子のバイポーラ駆動に確保するので、動作確認用のLEDはP20〜P23のたった4個しか基板に載せていない。 稼働してしまえば不要なLEDなので、まぁ4個もあれば十分である。

そして、自分で定義した筈のMIDIオリジナルフォーマットの思い出しに苦労しながらも、とりあえず以下のように、ホストのMaxからチャンネルプレッシャー情報として送る情報を、MIDIとして受信してLEDを点灯させるところまで完了した。 動いてしまえば大したことはないが、ゼロからこの「Propeller受信ライブラリ」を開発させることが出来るとすれば、相当なレベルである。 今どきの若い技術者や学生では、なかなか出来ない世界なので、ぜひとも挑戦して欲しい。 確実に1ランクから2ランク、スキルがアップするし、これは他の世界にも通用する実力となる。

この段階でのPropellerのソースプログラムは、 MIDI受信ライブラリ 以外には、以下のようなものである。

CON
  _clkmode = xtal1 + pll16x
  _xinfreq = 5_000_000

OBJ
  midiIn       : "MidiIn03"

PUB start | i, dummy, ch, value
  midiIn.start(27)
  repeat i from 20 to 23
    dira[i]~~
    outa[i] := 0
  repeat
    dummy := midiIn.event
    if dummy <> -1
      if (dummy & $FF0000) == $D00000
        ch := (dummy & $0F0000) >> 16
        value := dummy & $00007F
        outa[20] := (value & $01)
        outa[21] := (value & $02) >> 1
        outa[22] := (value & $04) >> 2
        outa[23] := (value & $08) >> 3

実際にはここに、時分割で10個のリニア振動子の周波数制御を行うライブラリが加わるが、メイン(起動)用に1個、MIDI受信用に1個のCogを使っているので、1個のCogで2個のリニア振動子の周波数制御処理を行うようにすれば、1+1+5=計7個のCogでまだまだ余裕がある。 Propellerは並列処理コンピュータなので、8個のCogがそれぞれフルに働いていても、たった1個のCogだけ走っていても、メインの処理性能は変わらないのだ。 とりあえず、沖縄ツアーをまたぐ、いい感じ(区切り)のところまでは進展したので、今日の製作はここまでである。

ここから夕方まで。まだ少し時間があったので、Googleマップを眺めて妄想してみた。 今回、登場する都市には赤ペンでマルを付けてみた。 まず、上の広域地図では、ロシアツアーの3都市、Moscow、Yekaterinburg、そしてSt.Peterburgがかなり遠いことに気付いた。 これは「ついでに行く」距離ではないかもしれない(^_^;)。 HumburgはSMC2016の開催地、Amsterdam(正しくは近郊のUtreht)がICMC2016の開催地、Viennaの近く(特急2時間)のLinzがArs Electronica、BarcelonaがVS-Games、Parisは日本路線の発着地というだけで今回はルーブルに行けないかも。

上のヨーロッパ拡大図で、ようやくフランス南部のBordeauxが出て来た。 ここがtempora meetingの開催地であり、僕がこよなく愛するボルドーワインのあのボルドーである(^_^)。 このスケールでは、まだLinzもUtrehtも出て来ないが、この地図を見て、「ボルドーからバルセロナへの列車旅」という、乗り鉄の血が騒いできたのである。

 

上のようにさらに拡大すると、ようやくLinzとUtrehtが見えてきた。 Utrehtの最寄り空港はAmsterdamの一択である。 Linzにも空港はあるものの、たいていの場合にはルフトハンザでいったんフランクフルトに立ち寄り、そこから不便な時間帯に設定された小型機に押し込まれるまで延々と空港で待たされる・・・というのを経験的に知っているので、Vienna空港からウイーン市内の西駅にバスで行って特急で、というのが最近のパターンである。 ただし今回はBarcelonaのVS-GamesとUtrehtのICMCの間にArs Electronicaが重複して開催されそうなので、たった1泊ぐらいでタッチアンドゴーするのもしんどい気がする。 なんせ、メインは後半のICMC2016と、それに続くロシアツアーなのだから。

2016年03月11日(金)

上の日記の翌日から4日間、 19回目の沖縄 に行ってきて、一昨日の晩には浜松に帰っていたが、昨日は終日、あれこれあれこれに追われて、ようやく今日、 19回目の沖縄 のページを完成させたところで既に午前中が終ってしまった。 昨日はtemporaの参加申込と受付確認、音楽情報科学研究会「音学シンポジウム」の参加申込と受付確認、さらに同一日程でかぶっていたバイオフィードバック学会総会を今年はパスして、去年スキップした時間学会の参加エントリーと受付確認まで済ませた。

そして今日は、東日本大震災から5周年である。 当時は何をしていたのか、と SuperCollider日記(2) まで発掘してみると、なんと震災の前日までの4日間、学生3人と 12回目の沖縄 に行っていて、帰ってきた翌日の午後の学科会議の最中に、あの揺れが来たのだった。 その後、次第に状況が判明するとともに福島原発の水蒸気爆発からメルトダウンへと世界中が騒然となって、上の日記も3/13の次は3/24まで飛んでいた。

有休を取って行った沖縄には、お仕事メイルも来るだろうとMacBookAirを持参したが、メインの3号機でなく敢えてMacBookAir1号機とした。 その心は、夏の欧露ツアーでスペア機として持参しても大丈夫か、というチェックだったのだが、さんざん海外で活躍したこのマシンが、ちょうど2つのトラブルを起こした。 その1つは「クリックスイッチ」(タッチパッドの手前)の異常であり、クリック+ドラッグ操作をして、指を離しているのに情報としては「クリックし続けている」状態から抜けない・・・というものである。 これは基本的操作なのでけっこう深刻であり、さらに間違いなく機械的摩耗(寿命)によるもの、と確認できた。 いつものトラックボールを繋げば問題なくなるのだが、今回は持参しなかったので、ネットであれこれ調べて、システム環境設定で「タッチパッドのシングルタップ」をクリックに割り当てることで、なんとか対策した。 タッチパッドの設定だけではクリック+ドラッグ操作は出来ないので本質的な解決ではないが、人間は慣れてしまえばシングルタップのクリックでもサクサク対応できるものだ、と感心した。

もう1つのトラブルは、画面上のメニューバーでBluetoothのアイコンにジクザグが重なって、つまりはシステムとして「Bluetoothが存在しない」という状態になってしまった事である。 システム一覧を見てもBluetoothが存在せず、システム環境設定のメニューからも消えて、つまりはこのMacBookAir1号機からBluetoothの機能が完全に消えてしまったように見えた。 そこで那覇空港のラウンジにMac起動音を鳴り響かせながら(^_^;)、あれこれリセットなどやってみたが、復活しなかった。 こうなると、ちょっとMUSEも使えなくなるし、いよいよ故障なのか・・・と半分諦めかけていたが、研究室で冷静に、

をやって再起動してみると、何事も無かったようにBluetoothのアイコンが復活して、Bluetooth機能は回復した(^_^)。 なんとか、これで最悪の状態は脱したが、来週の知覚コロキウムは、もちろんメインのMacBookAir3号機を持参する予定である。

 

 

午後2時を過ぎれば「黙祷タイム」もあり、夕方に予定があるので午後の時間は限られているが、とりあえず沖縄行きの直前に進めていたPropellerシステムを、2画面あるお仕事Macの机に上のようにセットした。 明日は後期入試のデッサン実技試験監督180分の前後に、そして日曜は出張直前の準備日ながら、そこそこ時間が取れる。 そこでPropellerアセンブラのプログラミングまでリハビリ出来るかはちょっと不安だが、まずは進めておく事にした。 構想としては、時間スケールを設定できるようにした上で、実際にリニア振動子の配線をする前に、Propellerアセンブラによって、1000倍ほど遅いスピードで、デバッグ用に4個並べたLEDを点滅させてみたいのである。

2016年03月13日(日)

昨日の後期入試のデッサン実技試験監督では、計220分きっちりと立ち続けたが、そのダメージが出るのは明日の仙台あたりなので、ちょっと不安がある(^_^;)。 入試後にはPropellerプログラミングを、アセンブラの思い出しとともに3時間ほど、中途まで進めたところで帰宅した。

そして今朝は、市役所の日曜窓口に行って、新しく更新したパスポートを受け取ってきた。 上のように、手元に残っているのは1991-1996年の5年旅券、1996-2006年の10年旅券、2006-2016年のICチップ入り10年旅券、そして今回のは同じICチップ入り10年旅券で、2016-2026年の有効期限である。 過去のページには、ICMC1999に行った時の中国VISA、そして2010年のロシアツアーのロシアVISAが貼られていて、あとはスタンプがごちゃごちゃである。 どこの国か不明だが、入出国手段として飛行機と列車の絵があるのが、こうして眺めると機能的だと感心した。

 

そして2時間ほど奮闘して、遂に昨日から持ち越しだったPropellerアセンブラも突破して、上のようにMaxから10チャンネルのオシレータ(リニア振動子をバイポーラ駆動するために1チャンネルあたり逆相の2出力、リリースモードの両方OFFも設定可能)というシステムの、Propellerプログラミング部分が完成した。 ただしハードウェアの配線としては、Propellerからの20ビットを10個のドライバICに繋ぐラインと、10個のドライバICの2出力を10個のリニア振動アクチュエータに伸ばす部分だけが残っている。 リニア振動子の周波数設定精度としては、7ビットMIDIデータを4バイトにわたって、最大28ビット精度まで送れるようにした。 上のMaxパッチのオーディオ入力は、CQ出版「インターフェース」の筋電特集記事の時に作った「汎用オーディオ治具」に、Propellerの1/2チャンネルの片方を入れているところであり、Max/MSP内の「rect~」オブジェクトの矩形波のピッチと比較することで、与えるデータと生成される周波数データとの関係を実測で決めてしまおう、という作戦である。

2つのオシレータの周波数の誤差というのは、このように同時に鳴らしてビートを消すように調整することで、簡単な手作業とはいえ、経験則として十分なデータが取れた。 要するに、MaxからMIDIとして送る数値(7ビット×4バイト=28ビットデータ)と、生成される矩形波の周波数とは反比例の関係にあるので、上のようなデータから、両者を掛け合わせた「定数」を推定すればいいのである。 これは、かつてAKI-H8でやったように、Propellerのシステムクロックである80.0MHzからアセンブラステップ数で計算できるように思われるが、Propellerのハードウェア並列処理の特性上、8個のCogが共有メモリをアクセスする時間が「7〜22クロック」などと幅を持っているために、MIDI処理に割り込みを使っていないものの、正確な各Cogの処理サイクルは計算できない(本質的にジッタが発生する)のである。

上の実験では周波数が低い(30Hzあたり)ところから始めたが、周波数帯域が低ければビートの誤差が大きくなる(ビートが判りにくい)ので、上のデータの下の方、周波数が高くてMaxから送る周波数設定データ(これをここでは「Fナンバデータ」と呼ぼう)が小さいところの方から攻めたいが、よく聞こえるビートで調整した周波数データは正確であるが、逆にFナンバデータの誤差が大きくなるので、トレードオフの関係にある。 そこで「00 00 10 00」と「1217.520996 Hz」から「定数」を推定すると、4桁の16進数字は実はそれぞれ7ビットなので16進数字で「800」=2048であり、「定数」=2493482.8となった。
同様に、「00 00 20 00 - 609.000000 Hz」から「1000」=4096であり、「定数」=2494464となり、 「00 00 30 00 - 406.500000 Hz」から「1800」=6144であり、「定数」=2497536となり、 「00 00 40 00 - 305.000000 Hz」から「2000」=8192であり、「定数」=2498560となり、 「00 00 50 00 - 243.889999 Hz」から「2800」=10240であり、「定数」=2497433.4となり、 「00 00 60 00 - 203.419006 Hz」から「3000」=12288であり、「定数」=2499612.6となり、 「00 00 70 00 - 174.279999 Hz」から「3800」=14336であり、「定数」=2498477.9となった。
同様に、「00 00 7C 00 - 157.360001 Hz」から「3E00」=15872であり、「定数」=2497617.9となり、 「00 00 7D 00 - 156.240997 Hz」から「3E80」=16000であり、「定数」=2499855.8となり、 「00 00 7E 00 - 154.955994 Hz」から「3F00」=16128であり、「定数」=2499130.2となり、 「00 00 7F 00 - 153.716003 Hz」から「3F80」=16256であり、「定数」=2498807.2となり、 「00 00 7F 7F - 152.488007 Hz」から「3FFF」=16383であり、「定数」=2498210.9となった。
同様に、「00 01 00 00 - 152.600006 Hz」から「4000」=16384であり、「定数」=2500198.4となり、 「00 02 00 00 - 76.260002 Hz」から「8000」=32768であり、「定数」=2498887.7となり、 「00 03 00 00 - 51.041698 Hz」から「C000」=49152であり、「定数」=2508801.5となり、 「00 04 00 00 - 38.035999 Hz」から「10000」=65536であり、「定数」=2492727.2となり、 「00 05 00 00 - 30.505011 Hz」から「14000」=81920であり、「定数」=2502746.1となった。

この計16個の実験的データから、エイヤで「定数=2499000」と定めてしまえば、切り捨て誤差を含むわずかな誤差を含んでいるものの、設定周波数をX Hzとしたければ、MaxからMIDI経由で送るFナンバデータは、「2499000÷X」という計算でOKとなる。 ・・・そして遂に、時間切れで10チャンネル分の配線が出来なかったものの、3チャンネル分のリニア振動アクチュエータを任意の周波数で駆動する、というシステムが出来てしまった(^_^)。 明日の出発のためのパッキングに入れてしまったので写真は仙台の現地で撮りたいと思うが、これは楽しみが増えた。

2016年03月14日(月)

そしていよいよ、知覚コロキウムに向かう出張初日である。 去年の初・知覚コロキウムは、 <Myo日記 の「2015年3月6日(金)」からだったが、思えばあれから1年間、あれこれ進展したものである。 朝イチで卒業生のうち3人(アカペラのかおりんと根木クンにお土産、吉高さんに卒業式写真依頼)にメイルしてSUACから浜松駅に向かい、今は豊橋から神宮前に向かう名鉄特急の車内である。 2月の時間学講演会、BFセミナー、そして沖縄、とこの半月で浜松と名古屋を4往復もしている事になり、風景もなんだかデジャブっている(^_^;)。 体調も回復して、昨日のPropellerプログラミング完了もあって、仙台に向かうテンションはなかなかいい感じであるが、気がついてみれば、知覚コロキウムの発表プレゼンの準備をまったくしていなかった事に気付いたので、今日と明日でやっつける必要がある。

まずは昨日の到達段階についての整理である。 上は現状の。ホストMaxバッチ(10チャンネルのリニア振動アクチュエータに送る振動周波数設定と、個々のON/OFF)と、実際に4バイトMIDIデータとしてデータを送るサブパッチのスクリーンショットである。 これは既に稼働しているので、仙台でも内職で3チャンネル(ここまで振動子の配線をした)の実験をしてみる予定である。 そして以下が、Propellerプログラムである。 メインモジュール(spin)も、サブモジュール(アセンブラ)も、きわめてシンプルに愚直に作ってある。 全部で8個の内蔵Cogのうち、メインに1個、MIDI受信に1個、そして5個が2チャンネルずつ4ビットの信号を処理しているので、8個中7個が稼働するという、まずまず8CPU並列処理プロセッサを活用した、いい感じの効率となった。(^_^)

メインモジュール : VFB10_003.spin

CON
  _clkmode = xtal1 + pll16x
  _xinfreq = 5_000_000

OBJ
  vibOut0      : "VibPortOut01"
  vibOut1      : "VibPortOut01"
  vibOut2      : "VibPortOut01"
  vibOut3      : "VibPortOut01"
  vibOut4      : "VibPortOut01"
  midiIn       : "MidiIn03"

PUB start | i, dummy, ch, mode, value
  midiIn.start(27)
  vibOut0.start(0)
  vibOut1.start(1)
  vibOut2.start(2)
  vibOut3.start(3)
  vibOut4.start(4)
  dira[20..23]~~
  repeat
    dummy := midiIn.event
    if dummy <> -1
      if (dummy & $F00000) == $B00000
        ch := (dummy & $0F0000) >> 16
        mode := (dummy & $000300) >> 8
        value := dummy & $00007F
        outa[23..20] := ch+1
        if (ch/2) == 0
          vibOut0.freq_set(ch,mode,value)
        elseif (ch/2) == 1
          vibOut1.freq_set(ch,mode,value)
        elseif (ch/2) == 2
          vibOut2.freq_set(ch,mode,value)
        elseif (ch/2) == 3
          vibOut3.freq_set(ch,mode,value)
        elseif (ch/2) == 4
          vibOut4.freq_set(ch,mode,value)
      elseif (dummy & $F00000) == $D00000
        ch := (dummy & $0F0000) >> 16
        value := dummy & $00007F
        outa[23..20] := ch+1
        if (ch/2) == 0
          vibOut0.mode_set(ch,value)
        elseif (ch/2) == 1
          vibOut1.mode_set(ch,value)
        elseif (ch/2) == 2
          vibOut2.mode_set(ch,value)
        elseif (ch/2) == 3
          vibOut3.mode_set(ch,value)
        elseif (ch/2) == 4
          vibOut4.mode_set(ch,value)

サブモジュール : VibPortOut01.spin

VAR
  long mode_1, mode_2, freq_1, freq_2

PUB start(_startPin) : status
  startPin := _startPin * 4
  freq_data_1 := @freq_1
  freq_data_2 := @freq_2
  working_1 := @mode_1
  working_2 := @mode_2
  freq_1 := 600000
  freq_2 := 300000
  status := cognew(@asm_entry, 0)

PUB mode_set(ch,value)
  if (ch & 1) == 0
    mode_1 := value
  elseif(ch & 1) == 1
    mode_2 := value

PUB freq_set(ch,keta,value)
  if (ch & 1) == 0
    case keta
      0:
        freq_1 := (freq_1 & %0000000111111111111111111111) + (value <<21)
        return
      1:
        freq_1 := (freq_1 & %1111111000000011111111111111) + (value <<14)
        return
      2:
        freq_1 := (freq_1 & %1111111111111100000001111111) + (value <<7)
        return
      3:
        freq_1 := (freq_1 & %1111111111111111111110000000) + (value & $7E) + 1
        return
  elseif(ch & 1) == 1
    case keta
      0:
        freq_2 := (freq_2 & %0000000111111111111111111111) + (value <<21)
        return
      1:
        freq_2 := (freq_2 & %1111111000000011111111111111) + (value <<14)
        return
      2:
        freq_2 := (freq_2 & %1111111111111100000001111111) + (value <<7)
        return
      3:
        freq_2 := (freq_2 & %1111111111111111111110000000) + (value & $7E) + 1
        return

DAT
                        org
asm_entry
                        mov     bit_mask,#1
                        shl     bit_mask,startPin
                        or      dira,bit_mask
                        andn    outa,bit_mask
                        shl     bit_mask,#1
                        or      dira,bit_mask
                        andn    outa,bit_mask
                        shl     bit_mask,#1
                        or      dira,bit_mask
                        andn    outa,bit_mask
                        shl     bit_mask,#1
                        or      dira,bit_mask
                        andn    outa,bit_mask
                        rdlong  counter1a,freq_data_1
                        rdlong  counter2a,freq_data_2
:start_entry
                        sub     counter1a,#1            wz
              if_nz     jmp     #:led_next
                        rdlong  counter1a,freq_data_1
                        rdlong  t1,working_1            wz
              if_nz     jmp     #:led1_check
                        mov     bit_mask,#1
                        shl     bit_mask,startPin
                        andn    outa,bit_mask
                        shl     bit_mask,#1
                        andn    outa,bit_mask
                        jmp     #:led_next
:led1_check
                        add     counter1b,#1
                        and     counter1b,#1            wz
              if_z      jmp     #:led1_off
                        mov     bit_mask,#1
                        shl     bit_mask,startPin
                        or      outa,bit_mask
                        shl     bit_mask,#1
                        andn    outa,bit_mask
                        jmp     #:led_next
:led1_off
                        mov     bit_mask,#1
                        shl     bit_mask,startPin
                        andn    outa,bit_mask
                        shl     bit_mask,#1
                        or      outa,bit_mask
:led_next
                        sub     counter2a,#1            wz
              if_nz     jmp     #:start_entry
                        rdlong  counter2a,freq_data_2
                        rdlong  t1,working_2            wz
              if_nz     jmp     #:led2_check
                        mov     bit_mask,#1
                        shl     bit_mask,startPin
                        shl     bit_mask,#2
                        andn    outa,bit_mask
                        shl     bit_mask,#1
                        andn    outa,bit_mask
                        jmp     #:start_entry
:led2_check
                        add     counter2b,#1
                        and     counter2b,#1             wz
              if_z      jmp     #:led2_off
                        mov     bit_mask,#1
                        shl     bit_mask,startPin
                        shl     bit_mask,#2
                        or      outa,bit_mask
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                        fit

・・・そしてここからは、セントレアのラウンジで続きである。 知覚コロキウムの世話人からのメイルが届き、「明日からの仙台の天候は晴れが3日間続きますが、最低気温はいずれの日も0度近くになると予想されておりますので、ご準備をお願いいたします。最高気温は東京と同じくらいになると予想されておりますので、1日の寒暖差にもご留意ください」とのことで、送迎バスの集合場所を見ようとGoogleマップを開くと、なんと上のような地図からスタートした。 セントレアのFree Wifiに繋いでいるので当然だが、常に自分の場所をGoogleに知られている、というのは、ちょっとだけ気持ち悪い(^_^;)。

去年の初・知覚コロキウムの、 Myo日記 の「2015年3月6日(金)」にあった上のMax画面は、まだMyoを使い始めたばかりで、ProcessingでMyo情報を受け取ってMaxにOSCで送っているもので、現場でバグを取ってデモったものだった。 ここから1年間の進展を発表するとすれば、ザッと見ても以下のようなメニューとなり、もはやプレゼン(Keynote)を作る必要もないだろう・・・というのが、第1観なのである。

そして、なんと約4ヶ月前、発表参加募集に対して申し込みしていた自分の「概要」を、送付されてきたプログラムから眺めてみると、なんと以下のようなものだった。 どのようにでも取れるし、どのようにでも発表できるように書いたので当然だが、どのようにでも取れるし、どのようにでも発表できる(^_^;)。

そして仙台に飛ぶIBEXの狭い機内に入ったあたりで、それは起きた。 突然の腰痛である(^_^;)。 これは完全に前回、名古屋→大阪の時の謎の腰痛のデジャヴであり、原因は明確、2日前のデッサン実技入試の試験監督で220分、意地で座らなかったことに起因する。 前回はビビって薬を飲んだり節制していたが、今回はもう想定内なので、慌てず騒がず仙台空港→仙台駅前と移動して、駅前の東横インにチェックインした。 時間があったので湯船にお湯を張って浸かったが、これだけであとはもう何もしないで次第に治る筈だ。 そして、仙台だというのに牛タンでなく中華の夕食で元気を仕入れて繰り出したのは、もちろん国分町のArpeggioである。 東北地方では最近、「ペジる」という言葉が地味に流行りつつあるらしいが、これは「Arpeggioに行って飲んで歌う」事を意味する。 風邪は治ったものの声帯付近にまだ不調が残っていて耳鼻科で薬を処方してもらっているが、仙台まで来たからにはペジるしかないのだ。

2016年03月15日(火)

知覚コロキウムの初日、全国的に天気は良さそうで、これなら今日のSUAC卒業式も恙無く進むだろう。 朝イチで届いていたのはAppleからの「Your Apple Developer Program membership expires in 30 days.」というメイルで、ちょうど去年の4月に、Myoの環境をカスタマイズするためにXcodeのライセンスを購入してから1年たった、という事なのだった。 迷わず下のようにライセンスを延長したが、いつものようにApple IDのパスワードを忘れてメイル認証で更新した。 Apple ID(App Store)のパスワードは常に覚えないことにしていて(^_^;)、いつも必要があればメイル認証で書き換えている。 というか、覚えていられないのだが、こういうのも一つのセキュリティかもしれない。

そしてホテルを出て仙台駅の集合場所の近くのカフェに入って、美味しいラテとともに以下のように、テキストエディタでサッサとプレゼンを作ってしまった。 ダブルMyo、多chうにうにセンサ、MUSUをデモ付き(いずれもサウンド+CG)で紹介していたら、あと宮本さんのシングルうにうにのmovieとで、十分に30分はかかってしまうだろう。 なんといっても知覚コロキウムは発表するというよりも、あれこれひたすら収穫の場なので、こんなところで十分なのだ。

仙台駅から送迎バスで40分ほど、ここは仙台・秋保温泉の ホテル ニュー水戸屋 という巨大なホテル(知覚コロキウムの会場)のロビーである。 元々、去年の11月に案内が来た段階で、往路に新幹線(18000円)よりずっと安い先割75のフライト(12000円)を取った段階で、仙台の前泊は決まっていたのだが、帰路は教授会があるために新幹線となった。 そして先月になってプログラムが来てみると、初日のスタートは午後ということで、開始まではここでのんびりと待っているわけだが、200円のコーヒーとフリーWiFiが飛んでいるので、いたく快適である。

 

 

そして遂に、会場に上のようにお店を広げた。 快適WiFiが飛んでいて、昨日、出来たばかりの3ch振動装置の試作機の実験も内職バッチリである(^_^;)。 ・・・そして知コロの開始の15分前になって、以下のように3つのリニア振動アクチュエータを腕にぐるりと配置して伸縮バンドで圧迫したところ、たった1分でこりゃ駄目だとあっさり判明した。 最適振動モードの150Hzだけでなく、振動の弱い120Hzあたりであっても、バイポーラモードで強力にドライブするためか、発熱がえぐいのだった。 すぐにアチチ・・・となり、これで知コロの期間中の内職実験は終了となった。 人体に接触させる部分は、断熱性がかなり重要になりそうである。

内職のために持ってきた機材一式が箱に戻ってしまい、ここは概要予稿集とともに発表を追いかけていくモードになった。 冒頭、最初のおよそ30分(の予定がユルユルに延びた(^_^;))、参加者の自己紹介タイムがあった。 発表は、SUACにも来てくれた、錯視の第一人者、北岡先生の最新の報告からである。 以下、簡単にコメントしつつ並べていくことにしよう。

15.E1. 二種類の並置混色とホワイト効果
北岡明佳(立命館大学文学部)
並置混色は点描とカラーディスプレーの原理として知られている。点描はCMYを原色とする減法混色、ディスプレーは
RGBを原色とする加法混色という違いがある。これらの混色による画像の知覚と、強力な明るさの錯視として知られる
ホワイト効果との関係を考察する。ホワイト効果、逆ホワイト効果、およびホワイト効果様の明るさ対比錯視は、並置混色の
メカニズムから説明できるという仮説を提唱する。

このところ北岡先生がハマッている領域の錯視で、30分ではとうてい入らない内容を、あの早口で滔々と解説された。 延々たる背景(過去の研究の紹介と例示)説明だけで満腹であった(^_^;)。 人間の視覚はRGBの加法混色とCMYKの減法混色だけではない、という主張である。 論文を書いて出す暇もなく、どんどん新しい理論とデモ画像を発表してしまうのは、聞いた他人が完全に理解してパクる事は出来ない、という自信の表れであった。

15.E2. 連続運動としての知覚が生じる時間限界について
中嶋豊(電気通信大学大学院情報システム学研究科), 阪口豊(電気通信大学大学院情報システム学研究科)
本研究では,高速移動物体の見えに対しモニタのリフレッシュレートが及ぼす影響について検討した.同じ速度で運動する
刺激を,DLP高速プロジェクタのリフレッシュレートを60-720Hzの範囲に設定して提示した.参加者は,提示された運動
刺激が離散的に知覚されるか連続的に知覚されるかを2AFCで回答した.その結果,運動知覚が離散的から連続的へ 
と切り替わる時間閾値が,従来モニタでは提示不可能な時間範囲(120 Hz以上)に存在することが示された.本発表
ではDuty比が運動知覚に与える影響や,DLP高速プロジェクタ の特性についても紹介する.

シャッターが高速に切り替わるDLPプロジェクタを心理学実験に使う・・・というお話。 センサを手作りして実際に性能が出ているかを確認する、という姿勢は素晴らしい。 メディアアートの文脈でも、何か錯視を見せる道具として使えないかなぁ。 「極小サブリミナル効果」とか、どうだろう。(^_^;)

15.E.3 奥行きを持った窓枠は2次元画像(写真)奥行きを促進する
下野孝一(東京海洋大学), 木原健(鹿児島大学), 東山篤規(立命館大学), Hiroshi Ono(York University)
本研究では、2次元画像(写真)の前、あるいは後ろに枠組みを提示し、写真を数分観察すると写真の見かけの奥行きは
増加することを示した。実験では10名の被験者が、前後に奥行きをもった枠組みと枠組みのない写真の見かけの奥行きの
程度を5段階評定した。写真は20枚、枠と写真の網膜像差は5種類(ゼロ、交差性、非交差性3.8′,11.3′)であった。
実験の結果、写真の平均評定値は枠の網膜像差の関数として増加した。

2次元の画像を両眼視して、フレーム(窓枠)を付けた条件では、画像そのものの奥行き感が増加するという。 後ろに窓枠があっても効果があるという。 単眼での実験はしていないという。 理論的考察の部分はなんだか本人もよく分かっているのかいないのか分からなかった。(^_^;)

15.E4 視野闘争における刺激の特徴と大きさ及び偏心度の関係
加藤麻子(中京大学大学院心理学研究科)
視野闘争は検査刺激と反対眼刺激の交点からの抑制の波及によるとされている。一方で交点のみならず刺激の端点が
抑制している可能性も存在する。また、視野闘争には偏心度も関連していると示唆されている。
従って、刺激の大きさと偏心度の関係を検査刺激と反対眼刺激の両者ともに線分の刺激で検討した。その結果、刺激の
大きさと偏心度の間には関係がみられた。そこで、刺激の端点が抑制している可能性から、端点のみからなる反対眼刺激を
用いて刺激の大きさと偏心度の関係を検討した。

ここまで3人の発表で、既に1人分、つまり30分も押しているのだが、まだまだ知コロは自由に遅れていく。 こちらは修士の学生のフレッシュな発表で、これまでのベテランのグダグダな(自由な)発表に比べて、きちんと準備してきて逆に新鮮だった。 内容は実に手堅い心理学実験で、あまり面白さはなかった。

Considering plan in Russia:
It's seems that better is to start trip from Ekaterinburg, and then go to Moscow, so you will trip from Moscow to 
Ekaterinburg 17 September, working here, and then going to Moscow (preliminary 23 or 24 September).
(So, I think we should search for straight flight Amsterdam-Ekaterinburg, without Moscow)

There are three key points for us:
- Ural Academy of Arts (Now it's became University!)- workshop+performance, *Ekaterinburg*, (preliminary *2* days)
- Laboratory of Brain of Ural Federal University- meeting+workshop, *Ekaterinburg*, (preliminary *1* day)
- Electronic Sitting room - workshop+performance, *Moscow*, (preliminary *2* days)

And, also lections/meetings:
- Public lection in Library's Information Center of Ekaterinburg (*0.5*days, evening).
- Workshop on music department of Ural Pedagogical University (*0.5* days).
- Lection for my students in Ekaterinburg's Academy of Modern Art (*0.5* days).
(- Exhibition / performance in Gerzen library )

Also:
- We have an idea to organize a concert with your participation (Ekaterinburg), *(1* day) and also will performing:
*  Ekaterina Zharinova with her visual-dance performance (https://ekazha.wordpress.com/projects/ )
*  Lux in Vox (vocal project, with my wife) - with visual-vocal performance( such as https://www.youtube.com/watch?v=jsi2pwOcNF4 )
*  - "Intertext" modern music ensemble - ( https://www.youtube.com/watch?v=Gu4Z_o9cTqo )

Currently it's seems a quite dense work plan for five working days in Ekaterinburg and four full days in Moscow,
and also we will have a time for sight-seeing/museums/theatres in both cities in sundays and evenings.

Now I'm specifying exact times with organizes. All of them were happy to hear confirmation that you will go to Russia!

そして、さすがに卒業式の日なのでSUACからはメイルがほとんど来ないものの、ロシアのDenisからは、欧露ツアーの後半戦、ロシアツアーについてのプランが届いた。 上はまだまだ暫定であるが、これから色々と相談して実現に向けていく、というのはワクワクする事である(^_^)。 そして、夕食前には、以下の4件のポスターセッションとなったが、去年の秋の基礎心理学会で見聞きしていたネタが多く、遅々とした進展を実感した。

Pa1. 視覚ターゲット検出における怒り顔優位効果と情動強度との関連 竹島康博(文京学院大学人間学部)
本研究では,怒り顔優位効果におけるターゲットの検出成績と,喚起される情動の強度との関連を検討した。事前に顔刺激の
情動価と覚醒度を評定してもらい,情動価の高い刺激と低い刺激および中性刺激を参加者ごとに選定した。実験では,高速
逐次提示される顔刺激の中から2つのターゲットを検出する課題を行い,2番目のターゲットに選定した刺激を提示した。その
結果, 検出成績は情動価の強さに関わらず情動刺激の方が中性刺激よりも高くなっていた。

Pa2. 構成要素の経時呈示による逆Muller-Lyer 錯視
金子歩駒(新潟大学人文学部), 白井述(新潟大学人文学部)
一般的なMuller-Lyer錯視図形においては、内向矢羽根を伴う線分の長さが過小視され、外向矢羽根を伴う線分の長さが
過大視されることが知られている。本研究では、矢羽根と線 分を分割し、それらを経時的に呈示することで、内向矢羽根を
伴う線分の長さ過大視され、 外向矢羽根を伴う線分の長さが過小視されること、すなわち通常のMuller- Lyer錯視とは逆の
錯視が生じることを報告する。

Pa3. 皮膚感覚による自己運動知覚の検討:能動運動と受動運動の比較 小松英海(慶應義塾大学), 村田佳代子(首都大学東京), 
中野泰志(慶應義塾大学), 市原茂(株式会社メディア・アイ感性評価研究所), 石原正規(首都大学東京), 増田直衛(静岡産業大学)
Murata et al.(2014)は,視覚や聴覚の情報がなくとも,皮膚感覚と前庭感覚からの情報により自己運動が知覚されることを示した。
また,皮膚感覚における自己運動知覚を身体の物理的移動を伴う場合と比較を含めて検討した一連の研究の中で,皮膚感覚における
自己運動知覚において能動運動と受動運動を比較した。その結果,能動運動では,潜時が長くなった。つまり,自己運動知覚が生起
されにくくなった。本発表では,他の指標とあわせて考察する。

Pa4. 皮膚感覚による自己運動知覚の検討:刺激変化の影響について 村田佳代子(首都大学東京), 小松英海(慶應義塾大学), 
中野泰志(慶應義塾大学), 市原茂(株式会社メディア・アイ感性評価研究所), 石原正規(首都大学東京), 増田直衛(静岡産業大学)
Murata et al.(2015)は身体の物理的移動との比較を行い,皮膚感覚への風が自己運動の方向を明確化することを明らかにした。
本研究においては,実験中の風の発生源との距離を変化させることにより,皮膚に当たる風の強度を変化させた。その際,風の発生源を
移動させる条件と知覚者を移動させる条件を用意した。潜時,持続時間,評定値に加えて,知覚された方向,距離を指標とし,前提感覚
から生じる自己運動知覚と皮膚感覚から生じる自己運動知覚の関係を考察する。

夕食は大広間で豪華にいただき、夜のセッションは去年と違って細々としていたので早々に部屋に戻って就寝した。 なんせ明日が発表なので、ここは睡眠を満タン充電としたいのである。

2016年03月16日(水)

そして知コロの2日目である。 いつものように朝5時過ぎには目覚めて、6時前には温泉に行って、露天風呂を堪能した。 暑がりの僕は温泉は基本的には苦手なのだが、早朝の露天風呂というのは、身体の浸かった風呂が暖かく、それでいて周囲の冷気が頬を冷ましてくれるので、のぼせることなく温泉を満喫できるのだった(^_^)。 昨日はロビーから有料(500円)でコーヒーを注文したが、今日は朝イチでホテルの隣にあるローソンに行ってドリップコーヒーを仕入れたので、いつでもコーヒーOKとなった。 ここまでのところ、朝イチ(朝食後の7時半過ぎ)で部屋でドリップコーヒーとともに、以下のようにプレゼンを拡充して、必要とされる動画と写真とサウンドをデスクトップに用意しつつ、書いてきたのである。

生体情報センシングとバイオフィードバック	長嶋洋一(静岡文化芸術大学)

	全ての情報は[ http://nagasm.org ]にて公開中

	Computer Musicの作曲←生体情報(筋電/呼吸/心拍)
		筋電センサ第1世代(1995) - 1ch
		第2世代(1996) - 2ch
		第3世代(2000) - 8ch+8ch
		SonyラジオCM「人体の音楽」編 (2002)
		第4世代(2012) - 4ch+200bandFFTでジェスチャ認識
		第5世代(2015) - CQ出版「インターフェース」特集記事

	筋電センサ Demo(^_^)
		Myo → ダブルMyo → サウンドとCG

	触覚センサ Demo(^_^)
		PAWセンサ(宮本demo) → MRTI2015 → サウンドとCG

	脳波センサバンド Demo(^_^)
		MUSE → iPadアプリ → MUSE_2_Max → 首振りサウンド

	内受容感覚からバイオフィードバック応用へ
		リハビリ療法などへの展開、看護/介護の支援

ここで、一昨日の晩にペジっていた、仙台・国分町の Arpeggio のマスターのブログを見てみると、以下のように僕が載っていた。 ちゃんと壁にかかっているギターのチューニングはバッチリだったので、"Stairway to Heaven"を弾き語ってしまった(^_^)、

そして朝9時、いよいよ午前のセッションのスタートである。 僕は3番目の発表なので、以下のように机の上にダブルMyoやMUSEを置いて、直前充電体制である。(^_^)

 

 

16.M1. 観察距離の違いが視線知覚に及ぼす影響
森将輝(慶應義塾大学), 渡辺利夫(慶應義塾大学)
本研究は,実験参加者からモニターまでの観察距離が1mまたは4mのいずれかの地点において,実物大の顔写真の視線方向が
判断された際,視線知覚空間が異なるかについて検討した。観察距離が1mまたは4mである場合の視線知覚空間について,
側方角度と奥行距離ごとに線形回帰式をフィットさせた。その結果,観察距離4mよりも1mである場合の視線知覚空間は,
側方角度が大きく,奥行距離が短いことが示された。

1件目は、慶應の院生の発表で、去年の基礎心理学会大会で聞いていた発表だった。 研究室に心理学をやっている人が(教員も含めて)誰もいない、という凄い環境で頑張っている人である。

16.M2. 特定の手の姿勢情報によって変容する双安定的な視覚運動知覚
齋藤五大(東北大学大学院文学研究科), 行場次朗(東北大学大学院文学研究科)
これまでの実験では,参加者が双安定性を有する通過・反発刺激の遭遇点の真下で両手を合わせた姿勢時に,他の手の向きの
条件に比べて有意に反発知覚の増加を報告した。そこで本実験では,両手を合わせた姿勢に近似した条件(手の間に板を挟む,
手の間を空ける)を加えて検討したところ,両手を合わせた姿勢の条件のみで同様の効果が生じた。これらの結果は,その特有の
姿勢に関連した自己受容感覚,触覚及び力覚が視覚運動知覚の変容に重要であることを示唆する。

これはけっこう注目すべき報告だった。 視覚的・聴覚的に左右から物体が出てきて衝突する、という刺激素材に対して、反発の増進という影響に注目すると

というような違いがあり、ここでは「自己受容感覚」と言っている、僕が注目している内受容感覚の影響とマルチモーダル知覚とを組み合わせた心理学研究なので、かなり注目すべきであると思う。 実験ではさらに など、さらに面白い可能性を提示していた。 Seth論文のこともあり、ラバーハンドの使い方の手を知った気がした。

16.M3. 生体情報センシングとバイオフィードバック
長嶋洋一(静岡文化芸術大学)
筋電センサ、皮膚電位センサ、脳波センサ、触覚センサなどの生体情報センサについて、 メディアアート、リハビリ療法、メンタル
ヘルス、エンタテインメント、などの領域との関係について研究・制作を進めている現状を報告する。キーワードは「内受容感覚」と
「バイオフィードバック」であり、人間の「意識・注意」という危機回避の本能的な脳機能と関係している点に注目して、具体的な
応用を目指した実験・試作・検討を進めている。

 

上のように上田先生に写真を撮っていただいたが、約10分押しで(^_^;)、好評のうちに発表終了した(^_^)。 それにしても今にしてようやく気付いたが、MacBookAir3号機は、SDXCメモリカードスロットがあったので、デジカメの画像をその場でサクッと取り込めるのだった。

16.M4. 感覚内群化が分裂/融合錯覚に及ぼす異なる影響
朝岡陸(東北大学大学院文学研究科), 竹島康博(文京学院大学人間学部)
視覚刺激の知覚される提示回数が同時提示される音の提示回数に影響を受ける現象を分裂/融合錯覚という。本研究はこの
錯覚に対する感覚内群化の影響を検討した。視覚刺激、視覚誘導刺激、音刺激を同時に提示し、視覚刺激の提示回数を判断
する課題を行った。結果と して、音刺激と視覚誘導刺激の提示回数が異なる時、分裂錯覚は起きにくくなったが,融合錯覚の
生起率は変化しなかった。これらの結果は感覚内群化が分裂/融合錯覚で異なる影響を及ぼすことを示唆する。

発表直後で慌てて席に持ってきた機材をあれこれしていて(^_^;)、ちょっと細部を聞き逃してしまったが、なかなか細かいところを攻めた研究で、いかにもな心理学実験の報告であった。

16.M5. 音を隔てる「時間」は知覚されるべく存在するか
境敦史(明星大学)
知覚は、しばらく観察しなければ成り立たないという点で、時間的である。しかし、時間は、空間と同様に、知覚されるべく環境に
存在してはいない。というのも、時間が空間と独立であるならば、(最初、最後、前後、後先、長短、流れといった)空間的表象に
依拠した時間の記述は、時間の本質に言及できていないことになる一方、空間的表象を援用せずに時間を語ることが不可能で
あるならば、その事実自体が「時間は、地上環境で生じる事象の知覚から抽象された概念である(Gibson, 1975)」ことを
物語っているからである。従って例えば、継時呈示した3音を隔てる2つの「時間」の長短に関する精神物理学的測定の成立は、
時間間隔の存在を示す根拠にはならない。このような、事象知覚から抽象される時間概念については、「青葉城恋歌」にその
本質が端的に詠われていると思われるので、仙台の地でこのことについて議論と考察を深めたい。

これはタイトルで期待していたが、認識論などもろ「時間学会」的なお話である。 ・・・と思っていたが、「音」と「隙間」という議論はちょっと音楽的ではなかった(^_^;)。 ベテランなら何でも勝手に言って立ち去っていいのか、なかなか悩ましい。 これ がその元論文で、本人が「暴言」と言っていた。 できれば時間学会で講演してほしいものだと思う。

16.M6. Intelligibility of locally time- reversed speech in four languages: Comparison among Chinese, English, German, and Japanese
Kazuo Ueda(Kyushu University),Yoshitaka Nakajima(Kyushu University),Shunsuke Tamura(Kyushu University),
Akihiko Shichida(Kyushu University),Wolfgang Ellermeier(Technische Universitat Darmstadt),Florian Kattner
(Technische Universitat Darmstadt),Stephan Dabler(Technische Universitat Darmstadt),Ngar Nie Neo(Technische 
Universitat Darmstadt)
It was investigated how the intelligibility of spoken sentences in four different languages (Japanese, German, English, 
and Chinese) changes as the duration of segments locally reversed in time increases. Thirty- five sentences spoken 
by both a male and a female speaker in each language were extracted from a database. The sentences were divided 
into segments of equal duration (20- 170 ms); each segment was reversed in time, and subsequently joined with the 
other segments in the original order. The resulting utterances were presented diotically to 28 native speakers of each 
language through headphones. The participants were instructed to write down what they heard without guessing. 
Intelligibility (percentage of correct morae or syllables) was above 90% when segment duration was 45 ms, but 
dropped with increasing segment duration to below 15% at 120 ms. The 50% point was around 65- 80 ms irrespective 
of language. A common time- averaging mechanism is likely to work in speech perception across different languages.

発表は無事に日本語で行われたが、会話音声、それもドイツ語ということで、ちょっと距離が大きかった。 ここで昼休みとなり、コンビニ弁当を仕入れて簡単に済ませて、参加者が「多重うにうに」を操作する、という時間を確保した。 そして、アリゾナとシンガポールに続いて、「ヘンな楽器に興じる研究者の人々」の写真を多数、ゲットした。(^_^;)

16.E1. fNIRS による炭酸水摂取後の脳血流応答および知覚強度と嗜好性の関連性
丸山弘明(サッポロビール(株)、東北大学文学部), 荒木茂樹(サッポロビール(株)), 小島英敏(サッポロビール(株)), 
渕本潤(サッポロビール(株)),坂井信之(東北大学文学部)
飲料水において、炭酸による刺激感は清涼感をもたらし、好き嫌いを決定させる重要な要素の一つである。本研究では炭酸刺激に
対する脳応答および嗜好性との関連を把握することを目的として、fNIRS(近赤外線分光法)を用い、炭酸水を飲んだ時の脳血流量
変化を計測した。結果、炭酸の刺激によって両側の前頭前野外側部近傍の酸素化ヘモグロビンが有意に 増加することが明らかに
なった。さらに、脳血流量の変化と知覚強度や嗜好性との関連性について考察を行った。

この日の午後のセッションでは、去年に続いて「味覚」にフォーカスしたテーマである。 まずはサッポロビールの研究者が東北大学の心理学研究室に社会人博士として、サッポロビールに役立つ研究をする、という発表であった。 この研究ではfNIRSを使って、ずばり「炭酸」の追求である。 昼休みに丸山さんと話をしたが、喉の筋電を計測すると、ビールの「キレ」に応じて違いがあるという。 喉の筋電をビジュアルフィードバックしたら、ビールの「喉ごし」が変わるかもしれない(^_^)。 嗜好はやはり、大きく2群に分かれた。

16.E2. うま味物質による塩味増強効果の検討
大沼卓也(東北大学大学院文学研究科), 坂井信之(東北大学大学院文学研究科)
うま味物質(グルタミン酸ナトリウム: MSG)による塩味の増強効果について、Time- intensity法と左右耳下腺の生理計測(NIRS)に
より検討した。その結果、0.10%MSGを添加することで、低濃度のNaCl溶液(0.18%)の塩味知覚時間の有意な伸長がみられたが、
耳下腺活動における効果はみられなかった。これらの結果から、うま味物質による塩味増強効果は、塩味の持続感を高めるという形で
作用すること、そしてその効果は末梢性ではなく中枢性の作用である可能性が示唆された。

NIRSで味覚の被験者実験、というのは凄いなぁ。 これはつまり、全ての料理に一斗缶入りの味の素を入れている「餃子の王将」は減塩効果がある、ということなのか(^_^;)。 耳下腺はうま味に反応していなかったらしいので、もしかすると中枢系ではないかもしれない。

特別講演
口腔内での炭酸刺激味の受容機構・味の嗜好性を左右する生理的因子
駒井三千夫(東北大学・大学院農学研究科・栄養学分野)
炭酸の刺激味の受容機構だけでは物足りない可能性があるため、当研究室で行ってきた身体の生理状態と基本味の嗜好性についても言及したい。
1.「口腔内での炭酸刺激味の受容機構」
甘味や苦味などの5つの基本味は、舌上皮組織の味神経の経路で受容されるのに対して、 炭酸は一部は味神経で受容されるほか刺激性の
成分は三叉神経(舌枝などの)経路で受容される。すなわち、炭酸のシュワシュワ感は、冷・温・触・痛の感覚を受容伝達する三叉神経経由で
脳に信号が伝えられる。私どもの研究により、その受容メカニズムには、炭酸脱水酵素という亜鉛酵素の反応が必須であることが分かった。
つまり、この酵素によって、炭酸ガス(溶存CO2)がプロトン(H+)と重炭酸イオン(HCO3−)に変換された後に刺激感を感じる。最近の別な
研究者によって、TRPA1というワサビの成分を受容するのと同じ陽イオン感受性イオンチャネルが介していることも判明した(参考までに、
トウガラシのカプサイシンは、同じファミリーのTRP V1を介する)。
2.「味の嗜好性を左右する生理的因子」
味を美味しく感じるには、口腔内の味受容サイトが正常に機能している必要があるのが基本だが、嗅覚が正常に機能していることや身体の
代謝状態(=臓器の代謝生理状態)が健常である必要がある。当研究室では、主として実験動物(ラット)を用いて味覚生理学的研究を行って
きたが、からだの栄養・生理状態が変化すると味の嗜好性が変わることをいくつか証明してきた。その例を示したい。一つ目は、激しい運動を
行った後の酸味嗜好性の上昇(=ヒトでも登山後などに梅干しやレモンなどの酸っぱいものが一段とおいしく感じられる)。二つ目としては、
低タンパク質食を慢性的に与えたラットでは、アルコールの嗜好性が低下すること(要するに、酒に弱くなること)、などを示してきた。その
メカニズムをご紹介したい。

学生時代から教授までずっと東北大学農学部でやられている権威のお話。

口腔内での炭酸刺激味の受容機構

味の嗜好性を左右する生理的因子

ということで、夕食の飲み会の材料はタップリと得られた。 以下は最後のポスターセッションであるが、まぁ色々だった。(^_^;)

Pb1. 知覚と表現〜映画における表現技法について
増田直衛(静岡産業大学)
映画はいくつかのシークエンスから構成されている。シークエンスはいくつかのシーンから構成されている。シーンはショットから切り
取られたカットから構成されている。カットをどのように編集してシーンを構成するかについて、どのような技法が考案され、映像心理学
として何を問題とすべきか、例を示して、妄想する。

Pb2. 知覚心理学に基づく心理学的「表現論」の可能性
鈴木清重(慶應義塾大学/立教大学現代心理学部付属心理芸術人文学研究所)
本研究の目的は、心理学的知覚論(柿崎,1993)に接続可能な「表現」に関する議論と理論の可能性を考察することである。映像表現の
予測と制御に関わる制作工程の技術、技能、技法が鑑賞者の事象知覚に及ぼす効果に関する研究の進捗を報告する。適宜、研究の
構想を 述べる。映像の技術、技能、技法の現象を「映像環境」という概念にまとめ、映像環境と観察者(制作者および鑑賞者)の相互
作用を「作品:知覚/表現」と捉える考え方の可否を議論したい。

Pb3. 異なるイメージ処理モードによるネガティブ記憶の想起が想起内容とネガティブアフェクトに与える影響
慶野友祐(東北大学大学院文学研究科), 宮埼章夫(茨城大学人文学部)
本研究では,ネガティブ情動喚起場面 (スピーチ課題)の記憶を2種類のイメージ情報処理のモード(Observer Perspective ; 
OP vs Field Perspective ; FP)を用いて想起し,その際のネガティブ情動および想起内容を処理モード間で比較した。その結果,
FP条件よりもOP条件においてネガティブアフェクトの喚起が抑えられた。また,想起内容の検討のため にプロトコル発話比率を
比較した結果,OP条件では「外見的特徴」「自己評価」,FP条件では「感情体験」「思考再現」の思考内容がそれぞれ多くなった。

夕食は前日と同じく大広間で、さらに晩のセッションが僕の409号室になったので、慌てて部屋を変えてもらって、22時半あたりで退散した。 若者と一緒に明け方まで飲み明かす、というのはもう無理なのである。(^_^;)

2016年03月17日(木)

いい天気が続き、いよいよ今回の知コロの最終日である。 セッションは午前中で、昼に仙台に移動して、午後には東北学院大で基礎心理学シンポジウムに参加して後泊であるが、震災5周年でちょうど天皇皇后両陛下が仙台に来ているので、市内はたぶん警備とかでたくさんのお巡りさんが溢れていることだろう。

昨日か一昨日にネットニュースで届いていた、 岡崎の見事なオーバーヘッドキックのゴール の続報が届いたが、どうやらその岡崎ゴールの瞬間、現地レスターでは上のようにマグニチュード0.05の地震に相当する振動があったという。 現地では Okazkiiquake と呼ばれているそうで、さすがである。(^_^)

そしていよいよ、最終日の午前のセッションが始まった。

17.M1. Expyrimentによる心理学実験 立花良(東北大学大学院文学研究科/日本学術振興会), 新国佳祐(東北大学大学院情報科学研究科), 
邑本俊亮(東北大学大学院情報科学研究科/東北大学災害科学国際研究所)
本研究では、Python言語の実験用ライブラリExpyrimentについて報告する。近年、研究分野におけるPython言語の有用性が
示され、需要が高まっている。Expyrimentは心理物理学実験や神経科学実験用に開発されたスクリプトベースのライブラリであり、
高い時間精度での実験制御が可能となる。しかし、日本ではExpyrimentおよびPython言語自体の使用例 が少なく、利用者に
とっては不明な点が多い。Expyrimentの基本的仕様の紹介とともに、具体的な応用例(眼球運動測定など)についても報告する。

心理学実験を行う者にとってプログラミングのスキルは必須である、という前提で、「Python言語の実験用ライブラリExpyriment」を紹介する、というちょっと異色な発表である。 PythonはRaspberry Piで遊んだ時にやっていた気がするが、もう忘却の彼方である。 「Expyriment」をWikipediaで調べてみると、英語版では載っていたものの、日本語版には存在しなかった。 YAHOO.COMで「Expyriment」を検索してみると、以下のような画像がずらずらと出てきたところんら見て、子供でも出来る、実験に使えるお手軽な言語ライブラリ、という事のようである。

そこで内職モードで、およそ3年前にPythonを調べていた Raspberry Pi日記(1)Raspberry Pi日記(2) を眺めてみると、Pythonはやはりインタプリタなので「遅い」というのと、言語として変態的である、との感想があった。 まぁ僕はMaxで全て作ってしまうので、関係ないか。(^_^;)

17.M2. 芸術作品に対する感性個人差の定量評価
若林正浩(大阪大学生命機能研究科), 北口正敏(大阪大学医学部), 内藤智之(大阪大学医学系研究科)
個人の芸術感性は、他者と共通する成分と個人に特有の成分に分けられると考えられる。本研究では、個人間での芸術評価因子の
共通性および、芸術感性の個人差の定量評価を行った。また、芸術感性評価における形容詞の感受性の個人差も検討した。被験者
間で共通性の高い潜在因子において色統計量との相関が見られ、色知覚・認知処理の共通性が共通芸術感性へ関与していることが
示唆された。また、言語印象評価における形容詞の使用法の個人差は、本研究の被験者群では比較的小さいことが示された。

このタイトルはなかなか刺激的で注目したが、気づいてみれば去年の基礎心理学会大会で聞いたお話の延長のようである。 絵画の芸術性を色情報だけに限定してしまう条件付けがまず不満だし、なんだか「研究のための研究」を無理矢理に捻り出しているような印象で、ちょっと当惑した。 「色知覚・認知処理の共通性が共通芸術感性へ関与している」というのは難しく言っているものの当然ぽいし、「言語印象評価における形容詞の使用法の個人差は比較的小さい」というのもまぁ、当たり前田のクラッカーなんじゃないか。 ちなみに研究者本人は素材の本物の絵を見ていないそうで、タイトルに対して完全に失礼な事が判明した。

17.M3. 心理学からおいしさへどのようにアプローチできるか?
坂井信之(東北大学大学院文学研究科)
この口演では「おいしさ」について心理学の立場からどのようにアプローチできるかについて話題を提供したい。最初になぜ食品学
ではなく、心理学なのかに関する資料とそれらの 資料に基づいて立てられた現時点での作業仮説を提示する。その作業仮説に
ついて、フロアからの活発な議論を期待したい。

これは面白いお話の連続だった。 さすがである。(^_^)

このセッションが終わった後で、上田先生から2018年の国際会議(博多で開催)の案内、中京大学の鬢櫛先生がCDを出した時の苦労話があったが、そこに村尾先生からのメイルが舞い込んできた。 まだ科研費の結果は来ないものの、打ち合わせをしたいとの事である。 ちょうどSUAC学内でも、ミーティングの日程調整をしているところで、いずれも決まっていない日程候補がダブッた状態は困ったことになった。

ここからホテル水戸屋の送迎バスで仙台駅に戻り、昼食休憩の間にホテルに荷物を預けて身軽になり、仙台駅から徒歩20分ほどの東北学院大のホールに移動した。 ここからは「日本基礎心理学会2015年第2回フォーラム」ということで、「脳イメージングで探る3次元の知覚世界」というのに聴講参加である。 ただし一切、事前に情報が提供されていないので、3人だという講師もそれぞれのタイトルもまったく不明という状態で臨んでいる。 考えてみれば、去年の知覚コロキウムで基礎心理学会を知り、長い歴史の論文誌「基礎心理学」のバックナンバーを7万円ほど購入して勉強して、去年の5月には第1回フォーラムを勉強のために東京まで聴講に行っていて、秋の大会にも聴講参加しているので、ここに参加したことで、ほぼ2015年度については皆勤賞のような参加となった。 一昨年に入会した表象文化論学会を退会して、こちらに入会しようかなぁ。(^_^;)

Functional and structural MRI studies of multisensory integration underlyng self-motion perception - Mark W.Greenlee

ヒトはなぜ3Dを見ることができるのか? - ヒト脳内背側視覚経路に沿った階層的な3D情報処理過程 - Hiroshi Ban

触覚による物体認識に関わる脳内ネットワーク- 階層性と・・・(スライドが進んでメモ出来ず) 北田氏

指定討論/フロアとのDiscussion ※ただし英語(^_^;)

そしてホテルに戻ってから、ようやく以下の情報を検索して知った。 これを事前に告知してくれない、知コロの世話人もちょっと残念(^_^;)。

【平成27年度第2回フォーラムのご案内】  「脳イメージングで探る3次元の知覚世界」

【日時】 2016年3月17日(木) 14:00〜17:00
【場所】 東北学院大学土樋キャンパス8号館 押川記念ホール
【企画・司会】 櫻井 研三(東北学院大学)  
【趣旨】
 視覚や触覚の情報から外界の3次元空間とそこに存在する物体を認識し,同時に空間内を安全に移動しながら物体を操作
することは,極めて困難な課題です。しかし人間の脳はその困難な課題をリアルタイムに,そして容易に遂行してしまいます。
その際にどのような脳活動が行われているのかは,とても興味深い問題です。現在の脳イメージングはその技術的制約から,
実験参加者の身体をほぼ固定した状態で測定せざるをえませんが,それでもこの問題に関する多くの素晴らしい発見が
相次いでいます。本フォーラムでは、視覚,前庭覚,触覚による3次元の知覚が関係する脳イメージングで先端を走る3人の
講演者をお招きし,最新の見解や今後の展望について議論していただきます。

【講演概要】
 Mark W. Greenlee(University of Regensburg)
「Functional and structural MRI studies of multisensory integration underlying self-motion perception」
Since the advent of functional magnetic resonance imaging cognitive science has experienced a turn towards 
neuroscience. Models of perceptual and cognitive functions can now be tested against patterns of human brain 
activity in anatomically well-defined regions of interest. Structural and functional connectivity analyses can 
inform us about how different brain regions are interconnected and interact in perceptual and cognitive tasks, 
as well as during resting states. I will report on a series of experiments that aimed to reveal the visual-vestibular 
sensory processing underlying self-motion perception. We (Frank et al., 2014) localized regions in the posterior 
insula using fMRI and looked at its connectivity with DTI-based probabilistic fiber-tracking to other brain regions. 
The results suggest that two areas in this part of the brain are involved in self-motion perception: the parietal 
insular vestibular cortex (PIVC) for the processing of vestibular information and posterior insular cortex (PIC) for 
the integration of visual and vestibular information. The differential pattern of connectivity suggests that these 
two regions play different roles in the integration of visual and vestibular cues related to self-motion perception. 

 番 浩志(情報通信研究機構・大阪大学)
「ヒトはなぜ3Dを見ることができるのか? - ヒト脳内背側視覚経路に沿った階層的な3D情報処理過程 - 」
最近の映像技術の革新により、3Dテレビに代表されるような映像を立体的に呈示するデバイスが現実のものとなりつつある。 
一方で、ヒトがなぜ3Dを知覚できるのか、その脳内の情報処理機構は解明されていない。本講演では、両眼視差手がかりと
単眼性の3D手がかり(陰影、テクスチャ、運動など)が統合される過程や、脳内の3D情報処理機構の発達過程、そして
局所的な両眼視差情報が物体の大局的な傾き平面へと変換されていく過程を調べた我々の最近のヒトfMRI研究に基づいて、
3D視を実現するヒト脳内の背側視覚経路に沿った階層的な情報処理過程を紹介したい。また、視覚の心理学・神経科学が
今後の3D映像呈示技術の発展にどのように役立てられるかを考えたい。

 北田 亮(自然科学研究機構・生理学研究所)
「触覚による物体認識に関わる脳内ネットワーク:階層性と並列処理」
私たちは見るだけでなく触るだけでも、日常的な物体を認識することができます。では脳はどのように触覚入力を解釈して、
物体を認識するのでしょうか? これまでの認知神経科学的研究により、一次体性感覚野を含む広大な脳内ネットワークが関与
することが明らかになっていますが、各脳部位の役割分担については不明な点が多いのが現状です。本講演では、私が行って
きたこれまでの研究に基づき、(1)物体の素材情報(粗さ・柔かさなど)と空間情報(方位・形など)が脳内で並列分散的に
処理されている仮説、(2)分散処理された物体情報が高次視覚野を含むネットワークで統合され、物体の認識に至る仮説、
(3)盲視の症例が示すように、触覚でも初期感覚野が 物体表面の意識的知覚に関与する仮説について、ベルベット錯触の
例を用いて解説します。

【指定討論者】 栗木一郎(東北大学電気通信研究所)
【参加資格等】 参加費無料・参加申込不要。
【共催】
 東北大学電気通信研究所共同プロジェクト研究
 国際共同研究推進型共同プロジェクト研究会「多感覚統合への自己身体運動の寄与」

なるほど、こうやって眺めてみると、けっこう中身を追いかけていけていた・・・と納得できた(^_^)。

2016年03月18日(金)

仙台の最終日の早朝である。 昨夜は、焼き鳥の夕食後、しばし悩みつつ内受容感覚と相談した結果、涙を飲んで国分町のArpeggioに繰り出す事を断念バーグして大人しくホテルに帰って、ほぼ睡眠は満ち足りているのでそれほど深くもない切れ切れの睡眠時間を確保した。 もともと今月は全体として体調が完全でないまま、日々のスケジュールをこなしてきたが、今日これからSUACに朝帰りして、学科会議、教授会、事務仕事などが待ち構えている上に、明日には SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会) があるので、まだまだ気を抜けないのである。

そしてレクチャーのブレゼンについて考えてみると、持ち時間が30分と1時間、という違いはあるものの、今回の知覚コロキウムでの僕のプレゼンをほぼそのまま、時間的に切迫されずになぞる事がbestである、と気付いて、朝食前に一気に以下のように作って(並び替えて)しまった。

生体センサ楽器の可能性について   長嶋洋一(SUAC)

	全ての情報は[ http://nagasm.org ]にて公開中

	生体センサとバイオフィードバック 
		生体情報の面白さ
		内受容感覚
		バイオフィードバックの応用
		リハビリ療法などへの展開、看護/介護の支援

	Computer Musicの作曲←生体情報(筋電/呼吸/心拍)
		筋電センサ第1世代(1995) - 1ch
		第2世代(1996) - 2ch
		第3世代(2000) - 8ch+8ch
		SonyラジオCM「人体の音楽」編 (2002)
		第4世代(2012) - 4ch+200bandFFTでジェスチャ認識
		第5世代(2015) - CQ出版「インターフェース」特集記事

	筋電センサ Demo(^_^)
		Myo → ダブルMyo → サウンドとCG

	触覚センサ Demo(^_^)
		PAWセンサ(宮本demo) → MRTI2015 → サウンドとCG

	脳波センサバンド Demo(^_^)
		MUSE → iPadアプリ → MUSE_2_Max → 首振りサウンド

提示したmovie素材もまた、時間的な切迫感なくそのまま使えるので、こちらも安心してコピー(移動)した。 当初は仙台から浜松に帰る新幹線の中で作ろうと思っていたプレゼンだが、これにて完成である(^_^)。 そして、いつもSketching in Hardwareを主宰してきたMike Kuniavskyからは、「今年はBig ProjectがあるのでSketchingはナシ。次回は2017年」という案内が届いた。 ちょうど今年は欧露ツアーでたぶん無理っぽかったので、これは却って僕には朗報である。 こうなると、締め切りまであと1週間しかないが、バルセロナの VS-Games になんとか応募して、単なる聴講参加でなく、発表参加の可能性を模索してみたくなってきた。

・・・そしてここは東海道新幹線の車中である。 今回、仙台から東京まで乗った東北新幹線はなんと、仙台の次に大宮に止まって、あとは終点東京まで止まらない、つまり上野をパスするものだった。 早朝「のぞみ」には名古屋をパスするのがある、という話を聞いたことがあるが、上野の地盤沈下もあるかもしれない。 これで仙台から東京まで1時間半、乗り換え時間が10分ほどで、東京からはいつもの岡山行き「ひかり」で1時間半、とけっこうサクサクと帰ってこられると判明した。 これだと、浜松からセントレアまで2時間にフライトが1時間、というのとあまり変わらない。 違いは、ANA「早割75」でチケットを押さえると、東横インで前泊ないし後泊する合計とほぼ同額になる、ということである。 今回は帰途をフライトでなく新幹線にしたのは、SUACに帰って午後イチで学科会議、さらに教授会があるからであり、いつものようにSUACに帰着して帰るだけなら、あと少しだけ遅い(SUAC帰着が15時過ぎになる)フライトだったのだが、残念ながら片道フライトとなったのである。

2016年03月20日(日)

昨日は SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会) があった。 午前から一人で会場を空けたり機材を準備して、そこに前夜も大阪でライヴをしてきたRAKASU PROJECT.さんがやってきて一緒に講堂からテーブルを運んだりしていると、ようやく唯一のスタッフである院生・杉浦さんも合流して、なんとか準備も完了、そこに後藤さんが来て、無事にスタートした。 その様子は、今日になってようやく、月〜金の 知覚コロキウム2016 - 初めての秋保 をまとめた後で、さらに一気に SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会)・フォトレポート に、最後のマインシュロスの打上げまで記録があるので参照されたい。 ただし、3人のレクチャーの記録動画は取り込みに時間がかかっているので、おいおい後日、このページにYouTubeリンクを追加していこう。

 

そして、RAKASU PROJECT.さんがミン楽器をWiFi化したものは、ネットで検索すると これこれ らしい、と判明した。 知覚コロキウムに持参したが発熱で断念した振動システムもあるが、こちらも実験してみる価値がありそうである。 分量が180kBを越えたので、この日記はここまでとして、次は postGainer日記(5) として、もう少し続けていくことにしよう。

→ postGainer日記(1)

→ postGainer日記(2)

→ postGainer日記(3)

→ postGainer日記(5)