Sketching日記(6)

(実際のところは「Max8日記」かも)

長嶋 洋一


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2020年7月20日(月)

一昨日の土曜日は、マルマル研究室に籠もって、8月下旬の音楽情報科学研究会・夏のシンポジウム(オンライン)の予稿を このように 一気に書き上げて情報処理学会に送ってしまい、そのテンションのまま、またまたJoyJoyヒトカラに繰り出した(5時間半で56曲)。 しかしまだ今週には、同じ8月下旬の「エンタテインメントコンピューティング2020」の予稿を書いて提出する必要がある。

今日はまず午前に、「 基礎演習E 」の田中さんの制作に関して上のようなものを入手していたのでとりあえず1セットだけ作ってZOOMで作戦会議を行った。 ちなみに(リンク切れするが)全48分の記録動画は これ である。 そして午後には、ゼミ4回生の田口さん作品の制作フォローで、 このように 作っていたArduinoを、一緒にマルチメディア室で このように 動作チェックして引き渡した。 あとはもう、田口さんのMax8プログラミングの勝負である。 そして午後には気合を入れて、一気に このように 「基礎演習E」の田中さんの基板を4枚、作り上げてしまった。 明日にはまたZOOMで使い方などを伝授して、午後には引き渡してしまえば、そこからは田中さんの造形の勝負となる。

ちなみにネット銀行から「振り込みがありました」というメイルが届いたので調べてみると、なんと「北大路書房」からの振り込みだった。 それは「音楽知覚認知ハンドブック」の印税1,008円。振り込み手数料にぎりぎり埋没しない金額だった。(^_^;)

2020年7月21日(火)

今日は研究室に出てくるとまず朝イチで、昨日作った田中さんの基板4枚の動作を撮影して、 このように YouTubeに上げた。 あとはZOOMで作戦会議である。 ポイントとしては、部品キットそのままではなくて、マグネットと磁気スイッチになっていること、さらに白色LEDが点灯するようになっているので、造形としての可能性が大きく広がっているのだ。
そして音楽情報科学研究会からは、夏シンポの暫定プログラムが以下のように届いた。 さすがオンライン、当初は盛り上がる例年同様に3日間フルの計画だったのに、なんともスカスカの2日間になるとは、あまりの不人気に驚愕である。
第128回音楽情報科学研究会(夏のシンポジウム)
■日時・会場
日程: 2020年8月24日(月)〜 8月25日(火)
会場: オンライン開催 (一般発表はZoom; 萌芽・デモ・議論セッションはTBA)
【研究発表会プログラム】
■8/24
□10:30-12:00   [一般発表] 音楽と動作
1. ソレノイドを用いたギター演奏ロボットの撥弦機構の開発 | ○児玉 慶太, 上瀧 剛 (熊本大学)
2. ロボットと機械学習による楽器演奏パラメータ推定と練習補助システムへの応用 | ○黒田 迅 (熊本大学)
3. 直感的な身体の動きによるインタラクティブな音楽生成システム | ○下道 雄太, 入江 英嗣, 坂井 修一 (東京大学)
□13:00-14:30   [一般発表] 音楽の認知・生成      
4. Jean-Claude Risset 温故知新 | ○長嶋 洋一 (静岡文化芸術大学)
5. 歌声の響きの調和性を考慮した伴奏システムにおける音高調整手法の検討 | ○嵯峨 良理, 堀内 靖雄, 黒岩 眞吾 (千葉大学)
6. 深層学習を用いたブルース進行のJAZZアドリブ自動生成の検討 | ○小笠原 稜, 松川 晃大 (熊本大学)
□14:45-15:00   萌芽・デモ・議論 概要発表
TBA
□15:00-17:00   萌芽・デモ・議論 概要発表 / 国際会議既発表
TBA
■8/25
□10:00-12:00   [一般発表]音楽音響信号解析        
7. 事前学習済み言語モデルによる正則化を用いた深層ドラム採譜 | ○石塚 崚斗, 錦見 亮, 中村 栄太, 吉井 和佳 (京都大学)
8. 楽曲分割と高精度ビート推定を用いたビートトラッキング | ○伊藤 彰則 (東北大学)
9. LSTM-HSMMハイブリッドモデルに基づく音楽構造解析 | ○柴田 剛, 錦見 亮, 中村 栄太, 吉井 和佳 (京都大学)
10. スペクトログラムとピッチグラムの深層クラスタリングに基づく複数楽器パート採譜 | ○田中 啓太郎, 中塚 貴之 (早稲田大学), 錦見 亮 , 吉井 和佳 (京都大学), 森島 繁生 (早稲田大学)
□13:00-14:00   [一般発表] 検索
11. 深層学習を用いた音をクエリとする効果音検索システムの基礎的検討 | ○小宮 寛季, 小坂 直敏 (東京電機大学)
12. インタラクティブGAを利用した場面に適合する多様な音候補群を生成するシステムの提案 | ○谷口 茉帆, 藤堂 健世, 安田 翔也, 山村 雅幸 (東京工業大学)
□14:15-15:15   [招待講演]
13. 情報可視化技術の音楽情報処理への適用 | 伊藤 貴之 (お茶の水女子大学)
□15:30- 表彰・クロージング
そして短時間のZOOM会議を受けて、午後の予定だったのを、田中さんは午前中に自転車で取りに来ることになった。 ちなみに(リンク切れするが)全16分の記録動画は これ である。 そして午後には、「 基礎演習E 」の松本さんの制作に関して このように 作っていたArduinoシステムの6つのLEDの点灯スケッチに着手した。 希望の仕様は以下のようなものだった。
    • 6つのスイッチは、押すたびにON/OFFを繰り返すトグル動作
    • 【A1,A2,A3,A5(黄、オレンジ、オレンジ、青)】
      ONになると3秒かけてじわじわと最大の明るさになる。(ONになっている間最初の一回のみの動作)。 その後、3秒かけてじわじわと中くらいの明るさまで弱まり、3秒かけてまたじわじわと最大の明るさになる動作を繰り返す。 OFFだと消える。
    • 【A0,A4(黄、白)】
      ONになると点滅を繰り返す(1秒間明るい→0.5秒間暗い→1秒間明るい→0.5秒間暗い→…)。 OFFだと消える。
ということで、少しずつ試行錯誤しつつ、楽しい楽しいプログラミングの末に、以下のようなプログラムが完成した。 動作の様子を撮影してYouTubeにも上げたのが これ である。 希望仕様を完全に実現しているので、これは木曜ZOOMで紹介した上で、こちらもSUACに取りにきてもらって引き渡しである。
int sw[6][3], tim[6];
float goal;

void setup() {
  pinMode(3, OUTPUT);
  pinMode(5, OUTPUT);
  pinMode(6, OUTPUT);
  pinMode(9, OUTPUT);
  pinMode(10, OUTPUT);
  pinMode(11, OUTPUT);
  for(int i=0; i<6; i++){
    for(int j=0; j<3; j++) sw[i][j] = 0;
    tim[i] = 0;
  }
  goal = 0.3;     // PWM returning value
}

void loop() {
  if(++tim[0] > 875){     // to make about 1msec interval
    tim[0] = 0;
    if(++tim[1] > 1000){  // tim[1] : 1sec interval
      tim[1] = 0;
    }
    if(++tim[2] > 50){    // tim[2] : 50msec interval
      tim[2] = 0;
      switch_scan();
    }
    if(++tim[3] > 100){   // tim[3] : 100msec interval
      tim[3] = 0;
      digital_LED_check();
    }
    if(++tim[4] > 25){    // tim[4] : 25msec interval
      tim[4] = 0;
      analog_LED_check();
    }
  }
}

void analog_LED_check(){
  float dd, val;
  int i=1;
  if(sw[i][1] == 1){
    dd = (float)(++sw[i][2]);
    if(dd<120){           // 0 - 3 sec
      val = dd / 120.0;
      analogWrite(5,(int)(val*255.9));
    }
    else if(dd<240){      // 3 - 6 sec
      val = 1.0 - (1.0-goal)*(dd-120.0)/120.0;
      analogWrite(5,(int)(val*255.9));
    }
    else if(dd<360){      // 6 - 9 sec
      val = goal + (1.0-goal)*(dd-240.0)/120.0;
      analogWrite(5,(int)(val*255.9));
    }
    else sw[i][2] = 119;
  }
  i=2;
  if(sw[i][1] == 1){
    dd = (float)(++sw[i][2]);
    if(dd<120){           // 0 - 3 sec
      val = dd / 120.0;
      analogWrite(6,(int)(val*255.9));
    }
    else if(dd<240){      // 3 - 6 sec
      val = 1.0 - (1.0-goal)*(dd-120.0)/120.0;
      analogWrite(6,(int)(val*255.9));
    }
    else if(dd<360){      // 6 - 9 sec
      val = goal + (1.0-goal)*(dd-240.0)/120.0;
      analogWrite(6,(int)(val*255.9));
    }
    else sw[i][2] = 119;
  }
  i=3;
  if(sw[i][1] == 1){
    dd = (float)(++sw[i][2]);
    if(dd<120){           // 0 - 3 sec
      val = dd / 120.0;
      analogWrite(9,(int)(val*255.9));
    }
    else if(dd<240){      // 3 - 6 sec
      val = 1.0 - (1.0-goal)*(dd-120.0)/120.0;
      analogWrite(9,(int)(val*255.9));
    }
    else if(dd<360){      // 6 - 9 sec
      val = goal + (1.0-goal)*(dd-240.0)/120.0;
      analogWrite(9,(int)(val*255.9));
    }
    else sw[i][2] = 119;
  }
  i=5;
  if(sw[i][1] == 1){
    dd = (float)(++sw[i][2]);
    if(dd<120){           // 0 - 3 sec
      val = dd / 120.0;
      analogWrite(11,(int)(val*255.9));
    }
    else if(dd<240){      // 3 - 6 sec
      val = 1.0 - (1.0-goal)*(dd-120.0)/120.0;
      analogWrite(11,(int)(val*255.9));
    }
    else if(dd<360){      // 6 - 9 sec
      val = goal + (1.0-goal)*(dd-240.0)/120.0;
      analogWrite(11,(int)(val*255.9));
    }
    else sw[i][2] = 119;
  }
}

void digital_LED_check(){
  int i=0;
  if(sw[i][1] == 1){
    ++sw[i][2];
    if(sw[i][2]==10) digitalWrite(3,0);
    else if(sw[i][2]==15){
      digitalWrite(3,1);
      sw[i][2]=0;
    }
  }
  i=4;
  if(sw[i][1] == 1){
    ++sw[i][2];
    if(sw[i][2]==10) digitalWrite(10,0);
    else if(sw[i][2]==15){
      digitalWrite(10,1);
      sw[i][2]=0;
    }
  }
}

void switch_scan(){
  int d;
  for(int i=0; i<6; i++){
    switch(i){
      case 0:
        d = !(analogRead(A0) / 512);
        break;
      case 1:
        d = !(analogRead(A1) / 512);
        break;
      case 2:
        d = !(analogRead(A2) / 512);
        break;
      case 3:
        d = !(analogRead(A3) / 512);
        break;
      case 4:
        d = !(analogRead(A4) / 512);
        break;
      case 5:
        d = !(analogRead(A5) / 512);
        break;
    }
    if(d != sw[i][0]){
      sw[i][0] = d;   // switch old status
      if(d == 1){
        sw[i][1] = !sw[i][1]; // switch status (toggle)
        if(sw[i][1] == 0){
          switch(i){
            case 0:
              digitalWrite(3,0);
              break;
            case 1:
              analogWrite(5,0);
              break;
            case 2:
              analogWrite(6,0);
              break;
            case 3:
              analogWrite(9,0);
              break;
            case 4:
              digitalWrite(10,0);
              break;
            case 5:
              analogWrite(11,0);
              break;
          }
        }
        else{
          sw[i][2] = 0;   // switch timer
          switch(i){
            case 0:
              digitalWrite(3,1);
              break;
            case 1:
              analogWrite(5,0);
              break;
            case 2:
              analogWrite(6,0);
              break;
            case 3:
              analogWrite(9,0);
              break;
            case 4:
              digitalWrite(10,1);
              break;
            case 5:
              analogWrite(11,0);
              break;
          }          
        }
      }
    }
  }
}
それほど美しいというプログラムでもないが(^_^;)、まぁ馬鹿正直にきちんとやっている、という意味では、こんなところだろう。

2020年7月22日(水)

今日はダブルZOOMの日である。 午前にはいつものようにゼミのZOOMミーティング(前期最終)があるだけでなく、午後にSUAC事務局の企画「新入生とZOOM」に参加するということで、朝からテンションが上がって研究室に出てきた。 そして、朝からずっと、さらにゼミ後の午後ずっとかけて、 SUAC新入生とのプロジェクト というページを作り上げた。

2限にはメンバー全員が集まって、上のようにゼミZOOM会議があった。 ちなみに(リンク切れするが)全56分の記録動画は これ である。 そして午後には、以下のように「新入生とのZOOM」ミーティングがあり、課題期間末期ということで参加者はやや少なかったものの、以下のようになかなか充実した時間を過ごせた。 かなり疲れたものの、なかなか充実の1日というところである。

そして、昨日はエンタテインメントコンピューティング2020の原稿締め切りを確認した後で、以下のように「研究を紹介する画像(4MB以内)」というのをコピペで作って送っていたのも思い出した。 かなり疲れたものの、なかなか充実の1日というところである。

2020年7月26日(日)

遠隔とはいえいよいよ前期末、毎日がもの凄いスピードで通り過ぎていく日々である。 木曜日金曜日も、 サウンドデザイン音楽情報科学 の学生最終課題作品に関して、提出する者もあればバグや不備のあるMaxパッチを質問とともに送ってくる者もあって、ほぼ毎日ずっと、「自分の作ったものではないMaxパッチを解読してはバグを発見して修正する」という、幸せな時間を過ごしている。 それでも金曜日にはまたまたJoyJoyヒトカラ5.5時間59曲完走を果たしたが、浜松市内では遂に30人のCOVID-19クラスタが発生して、ますます駅どころか市内にも出かけられなくなってきた。 今日も終日、学生Maxパッチのデバッグ、そして明日には「エンタテインメントコンピューティング2020」の原稿の執筆、そして火曜日と水曜日は最終合評・・・とキツキツの日々が続く。

2020年7月29日(水)

昨日の午前には「領域専門演習」の最終合評が このように あった。 さらに昨日の午後には、月曜から進めていた「エンタテインメントコンピューティング2020」の予稿を このように 完成させて、情報処理学会に送ってしまった。

そして今日は このように 「総合演習II」の最終合評があり、上のようにゼミの田口さんのインスタレーション作品も無事に発表できた。 残る サウンドデザイン音楽情報科学 も最終合評というステージに進みつつあり、何もかもが忙しい。 しかしそこは「忙中閑あり」ということで、明日も明後日も無理そうだったので、晩にはJoyJoyヒトカラ5時間50曲を完走して体力を消耗しつつも英気を養った。

2020年7月31日(金)

昨日は学生委員会とデザイン学部教授会と大学院デザイン研究科教授会のオンライン会議(Teams)が合計5時間もあってヘロヘロな中、 サウンドデザイン の最終課題のMaxパッチの質問に回答して過ごしているうちに終わった。

そして今日は2限に、 音楽情報科学 の最終回として、上のように「ライヴZOOMミーティング」を開催して、お互いの最終作品を鑑賞した。 ちなみに(リンク切れするが)全78分の記録動画は これ である。 そして午後には、ゼミの富田さんのサポートのアポが入ったが、その裏では 基礎演習E の途中経過報告が続々と届きつつ、さらに最終課題提出締切日ということで、 サウンドデザイン の最終課題が続々と届いた。 明日からの週末は、この多数のMaxパッチ作品をチェックして、バグを直して、コメントを付けて公開するという作業である。

2020年8月4日(火)

土日月と サウンドデザイン の最終課題を全てチェックしてWebに上げ、一気に前期科目の成績を付けて、腑抜けのようになっていたが、最後のお仕事を思い出して朝6時過ぎから研究室に出てきた。 「Sketching日記」の名に恥じないように、 サウンドデザイン音楽情報科学 の学生課題作品Maxパッチを整理してここに並べることで、ようやく前期が終わるのだった。 これをやっつけて、今日はまたまたJoyJoyに向かう・・・というモチベーションに溢れた朝なのである。 なお、zipに入っている2つのパッチのうち「*****_org.maxpat」というのが学生提出のオリジナル、「*****_rev.maxpat」というのが僕の改訂したものである。

上は 富田さん の作品『陰陽師ちゃれんじ』であり、帝の娘を妖怪から守り、大内裏に送り届けようというものである。 drunkで3匹のお化けがウロウロするところを避けるというものだが、上下左右のカーソルキーの連続押しに対応しているのでスムースに動ける。 富田さんはこの前期、志願してMax特訓を受けつつ「サウンドデザイン」と「音楽情報科学」を学び、後期からも準ゼミで頑張るのだが、サウンドファイルを使わずにMIDI音源だけでこの作品の音響を実現している、そのセンスには光るものがある。

上は 會田くん の作品「後出しあっち向いてホイ」であるが、「顔を少しわかりづらく描いたので惑わされます」というほどのものでもなかった(^_^;)。

上は 青木さん の作品で、「じゃんけんゲーム」である。ただし、普通にじゃんけんをするのではなく、「勝ってね」「負けてね」「あいこにしてね」というランダムな3種類の指示に従って行うので、じゃんけんの結果は「勝ち」「負け」「あいこ」ではなくて、「やったね」「ざんねん」になる、というのが面白い。

上は 淺岡さん の作品で、締め切り時間の3分前あたりに何も説明がなくzipだけが送られてきたが(^_^;)、残念ながら未完成作品であり僕は手出ししていない。3つの小節ごとにスペースキーを押すことで結果として3×5×5=75種類の音楽から選べる、いうもののようであるが、MIDIチャンネル番号が60などずんずんインクリメントしていたり、結果の音楽サブパッチが空白だったりしていた。本人から質問のメイルも届いたが、果たしてリベンジ改訂版が送られてくるかどうか、注目である。

上は 伊藤さん の作品で、「寝起きの女の子の顔を作るゲーム」というものである。これは「絵心」系であり、髪・目・口・アクセサリーを替えるだけだが、いろいろな顔を楽しんでいると、どうも最初の「寝起き」の顔がいい味なので、ついオマケに[escキー]を付けてしまったが、原作に無い仕様なので、[deleteキー]も含めて押すのは厳禁である。(^_^;)

上は 今井さん の作品で、「ゆるい感じのイラストでお団子を完成させるゲーム」である。ランダム要素の無いシューティングであるが、タイミングを取れるのでまずまず簡単なのが救いとなっている。

上は 浦野さん の作品で、「うさぎが走るパラパラアニメを基本として、キーボードを使って障害物に対応するというゲーム」である。トップバッターで提出したものの、内部に色々なバグがあって改訂版を作るのにかなり時間がかかったものであるが、まぁ力作だろう。

上は 小山内さん の作品で、「文字に惑わされずに文字の色に対応する矢印キーを押してください」というゲームである。これは有名な錯覚で、人間はどうしても「文字の色」でなくて「言葉の意味」で反応してしまうというところが面白い。

上は 小澤さん の作品で、「先輩のパッチを使わせていただき、お化け屋敷風のゲームにしました」とあるが、その先輩のゲームにあったバグを回避しつつ、さらにサウンドの効果も含めて、いい感じの「お化け屋敷」が出来上がっていた。

上は 清水さん の作品で、「太鼓の達人」のように音楽に合わせて爆弾を打つという、いわゆる簡単なリズムゲームである。ただしMaxコンソールには2つほど「そんな画像が無い」というエラーが出るし、巨大なパッチ内にどこにも繋がっていないオブジェクトとか「- 0」という意味のないオブジェクトがあったり、だいぶ混乱しているようで、ちょっと改訂版ができない状態だった。狙いは分かるがちょっと残念。

上は 田中さん の作品で、自分の音感を頼りにおばけを退治する音当てゲームである。音感ゲームなのでピッチ感のあるBGMは邪魔になるが、ウッドブロック2つという構成で成功した。

上は 法月さん の作品で、「枝豆をつぶして、何が出てくるかを楽しむおみくじ的アニメーション」というものである。 シンプルなゲームであればパーカッション系のサウンドだけでも十分、という先輩のノウハウを踏襲している。

上は 橋本さん の作品で、大部分は先輩のスロットマシンのパッチに乗っかっているのだが、よく理解して「俳句」という面白い展開に発展している。スロットだとたいてい3種類だが、せっかくの俳句なのでもう少し増やして欲しかった・・・。

上は 許くん の作品で、ランダムにDRAWする線分で、当初は「線の太さによる空間感を感じさせるイメージを自動に作って保存すること」を狙ったが、手作業バージョンとなった。

上は 松場さん の作品「下駄占い」である。

上は 松本さん の作品で、3種類の占いそれぞれにアニメーションもやや変えているというものだが、スタート時の画像が実は占い結果と対応しているというのが裏情報である。

上は 水島さん の作品で、女の子が夜に走っているアニメーションに加えて、音楽に合わせて花火を打ち上げるという作品である。質問を受けてちょっと応援したのだが、音楽やアニメーションと同期しないタイミングで押されるスペースキーの花火アニメーションをコマ送りでなく拡大縮小の数値演算によって、全体として矛盾なく実装するための良いサンプルとなった。

上は 元村さん の作品で、飛んで来る蝶を捕まえるというゲームをである。蝶が画面のちょうど真ん中に来たら白と黄色それぞれ“1”、“2”キーを押して捕まえる。drunkを使って蝶を生き生きと動かしたい・・・という質問を受けたので応援したが、全体としてよくまとまってくれた。

上は研究生の 王さん の作品で、「音感トレーニングゲームのMaxパッチ」である。スタートページでマウスをクリックして、難易度を選択することができる。音名とサウンドのヒントによって、キーボードの鍵をクリックするのだが、スクリーンのウインドウ内にメッセージを置いて、それをクリックした出力を「そこが押された」というボタンとして活用する、というテクニックは色々に応用がありそうである。

そしてここからはいよいよ、 音楽情報科学 の中で登場してきたMaxパッチ群の整理である。 こちらはまず、全員で「いろいろな錯覚」の調査発掘をしつつ、その中からお気に入りを「インタラクティブ錯覚」にら仕上げていく・・・というような展開となったので、まさに玉石混交である。 とりあえず僕が改訂して、今後に向けてMaxの作品ライブラリの「基礎心理学」カテゴリに加えたものを紹介することにしよう。 このパッチ は「運動の対比の錯視」というもので、元々はアニメGIFかループ動画、という動的なものであるが、Maxによってパラメータを自在に変化させることで「錯覚の度合い」を検討することが出来る。

このパッチ は、新聞広告にあったもので、遠くから眺めると「離れていても心はひとつ」と読めてくる錯視ネタを、「抜く形状」を変化させるというものである。 マルと四角はなんとか読めたが、三角形と矢印はちょっと無理っぽかった(^_^;)。

このパッチ は「ラバーペンシル錯視」であり、単純に鉛筆の絵がぱらぱらアニメになっているのに、ゴムのように柔らかく見えてくる、というものである。

このパッチ は広瀬クンの制作した「渦巻き錯覚パッチ」であり、点の数、点のサイズ、回転速度、回転方向など基本的なコントロールを可能にしている。Maxプログラミングにあちこち無駄があったので改訂したが、このテクニックを広瀬クンは完全に理解して、最後には素晴らしい最終課題作品として結実した。

このパッチ は池田クンの挑戦した「ライラックチェイサー錯視」という運動錯視であり、中央を凝視していると、周囲で色付きの縁が順番に消滅していく、その「何もない」場所が光って見えてくるというものである。

このパッチ は池田クンが「PAWでホラー」ねたとして制作した「ホラー音響生成」パッチであり、YouTube動画の記録は このように なった。 素材がシンプルなDrumLoopなのに、groove~で低速再生してFMをかけてリバーブをかけるだけで、いい感じに出来上がった。

このパッチ は富田さんが、視聴覚融合ではなく独自に「隙間の錯覚」として視覚の錯覚と聴覚の錯覚を合体させた・・・という素晴らしい作品である。 YouTube動画の記録としては このように なった。

このパッチ は富田さんが「PAWでホラー」ねたとして制作した「ホラー音響生成」パッチであり、YouTube動画の記録は このように なった。 リバーブも使わず、BGMはシンプルにMIDI音源のみであり、PAWセンサでは低周波のサインのビートを唸らせているだけである。 サンプリングした自分の声もgroove~で低速再生させると、見事にホラーとなった。

このパッチ は永井さんが制作した2つの錯覚ネタである。 一つ目は「音階の錯覚」であり、さらに僕のアイデアで別バージョンとしてパンポットを分離したものも作ってみた。 二つ目はムンカー錯視である。 ムンカー錯視は去年の田口さん、今年の王さん、と皆んなに人気の錯覚なのだ。

上のパッチは永井さんが「PAWセンサで癒し」ねたとして制作したもので、去年の課題にも登場した猫の画像が秀逸である。

このパッチ は広瀬クンが制作した「赤い巻物、サクラソウの苗の錯視パッチ」であり、完成度が高いので、これだけは僕はまったくノータッチのままのオリジナルである。 過去の制作で課題となっていたプログラミング部分が素晴らしく改善されていて、またプリセットだけで十分にその能力が確認できる逸品である。

このProcessingスケッチ は、王さんがPythonを元に作った動的なムンカー錯視のアニメーションと、僕がやや改良したもののセットである。 YouTube動画の記録は このように なった。 なんかこの動画を記録する・・・という行動はデジャヴのような気もするが(たぶん「音楽情報科学」のページに上げたのかな??)、まぁ再度アップしておこう。 王さんは研究生として、Risset Rhythmも紹介してくれたし、さらにProcessingやSuperColliderまで手を広げて勉強中なのだ(^_^)。

2020年8月5日(水)

昨日は前期末記念ヒトカラ5.5時間55曲を走破して、今日はゼミ有志ZOOMの日である。 「案内は全員に出すので、参加したい人だけどうぞ」というスタイルとしたが、参加したのは以下のように北京の王さんと卒業目前の永田さんだけだった(^_^;)。

ちなみに(リンク切れするが)全57分の記録動画は これ である。 そして、刻々と「サウンドデザイン」の最終レポートなどが届く、という忙しい日となった。

2020年8月6日(木)

明日には「基礎演習E」の最終プレゼンがあり、引き続き サウンドデザイン の最終レポートが届いてはコメントを付けてWebに上げる・・・という作業を続けているが、今日は午後に脳波ネタがらみの某プロジェクトのZOOMの予定もある。 朝イチで届いていた Ars Electronica からのニュースレターにも、以下のように怪しい「脳波ネタ」写真があった。

この写真のリンク先は 脳波ハッカソン であり、その中には以下のような「アートな」脳波センサ(ヘッドギア)の写真もあった。 さすがである(^_^)。

そこで、午前の時間を使って、もはや忘却しかけている「脳波ネタ」について記載している場所を このページ から辿って、各HTMLにアンカーネームを埋め込みつつ、ここにメモを残してみることにした。 過去には、「Processing日記」と「SuperCollider日記」を海外出張中に同時進行で執筆したこともあったが、それはたまたま以下の写真のように「OSCを使ってMaxとProcessingとSuperColliderが1台のコンピュータ内で相互通信」などという実験をしていたからであり(^_^;)、基本的には「日記シリーズ」は時系列なので、過去にやったことを思い出すには好適なのだった。

脳波ネタについては、Myoの後でMuseを、そしてさらにOpenBCIを実験していたので、少なくとも Myo日記 よりは後だ・・・ということで、その次の Xcode日記(1) から順に辿っていき、おそらく何かの画像が出てくるだろう・・・とスクロールする作戦であり、およそここ5年間の歩みを確認することになった。

上の写真とともにあったのは、 2015年5月11日(月) 照岡さんからのメイルで、脳に電気刺激を与えると数学が出来るようになる(^_^;)、という 怪しいNatureの論文 のリンクがあったが、それだけだった。 当時の興味はOpenFrameworksとかPAWセンサとか、色々と他のところにあったのだ。

そして次に出てきたのは、「poseGainer日記」の 2015年10月16日(金) のところからであり、ここで実際にMuseを体験していた。 「2015年10月26日(月)」のところでは 擬似「Muse→Max」?の実験 というYouTube動画を、「2015年10月27日(火)」のところでは 「Muse→脳波表示」の実験 というYouTube動画を、「2015年10月28日(水)」のところでは ちゃんと「Muse→Max」(加速度も)の実験 というYouTube動画を上げていた。 しかしそれより驚いたのは、なんとMuseはいつの間にか Muse 2 という新しいモデルに進化していたことである。 以下のように、明らかに額の部分の電極が増えている。

そして、この会社の トップページ に行ってみると、さらに上級?の Muse S という新しいモデルも出ていた。

これはちょっと、また仕入れて実験してみたくなってきた。 2つのモデルの スペック比較 を見てみると、両者とも「脳波」・「心拍」・「呼吸」・「身体動作(加速度/ジャイロ)」を検出しているが、これに加えて Muse S では「Go-To-Sleep」というのを「EEG, PPG, Accelerometer, Gyroscope」から検出するのだという。 まぁ、僕は睡眠のために使うことは不要なので、 Muse 2 でも十分かな。 ただし問題は、僕の持っているiPad( リンツでMacBookAirが絶命[後に蘇生]して、ウイーンのAppleStoreで緊急購入したドイツ語版のiPad mini )は「iOS 9.3.5」というのが「最新」であり、求められているiOS 11には上げられないのである(;_;)。 Amazonで購入した最新のタブレット(Fire 8 HD)も「Androidベースではあるが非互換」ということで、たぶん求められているAndoroid 5にはならない。 今年は出張がほぼ全滅して研究費(旅費)が余っているので購入は容易だが、とりあえずここはpendingとした。 そしてリンクを発見した Featured research with Muse という「Museを使った研究」というページも、おいおいチェックしてきたい。

次に出てきたのは、「poseGainer日記(2)」の 2015年11月5日(木) のところからであり、上のようにMaxがダブルMyoとMuseの両方と通信するところまで進んでいた。 久しぶりに手元にMuseを出してきて、 「Muse→Max」の実験 の動画を実際に「再現」できた(^_^)。

さらに「poseGainer日記(2)」の 2015年11月10日(火) のところには、いよいよOpenBCIの写真が登場してきたが、ここでは照岡さんからの情報の紹介だけであり、実際にはまだ先のところになる。 ちょっと関係ないようで関係ある情報として、基礎心理学会の会場でゲットしてきた 国内のバイオフィードバック機器などのカタログ類 が、「poseGainer日記(3)」の 2015年12月7日(月) のところにズラズラと並んでいる・・・というのを、ここに目立つフォントでメモしておこう。

ここで午後イチの某ミーティングがあった。 ちなみに(リンク切れするが)全63分の記録動画は これ である。 そしてここでのやりとりを受けて、事態は急発進で動き出した。 面白そうなことはどんどん進めるのがVPPなのだ。 まずはとりあえず Muse SMuse 2 を1台ずつ購入、ということで業者に見積もりを依頼した。 そして、これらは「iOS 11」が必須ということだったが、どうも最新のiPadは「iPadOS」というのになっているらしくて駄目っぽいので、Appleに電話して確認した上で、上のような iPad mini 4 Wi-Fi 128GB - シルバー [整備済製品] というのを購入することにした。 これは、製造時期によって入っているiOSのバージョンは異なるものの、この機種であればAppleストアに繋いでiOS 11まで上げることが出来るのだという。

そして午前からの作業を再開してみると、 Sabbatical2016 をまたいで、上のようにOpenBCIが1106に届いたのは 2017年1月10日 だった。 これを実際に組み立てたのは、「Max7日記(5)」の 2017年1月30日(月) からだった。 ただしこの時にはシリアルUSBドライバの問題でいろいろ躓いた筈である。 この部分をみっちり記述したのは、TWE-Liteでも苦労した 「Max7日記(6)」 の「2017年3月21日(火)」あたりだった。

その後、 「続・Max7日記(1)」 の「2017年8月16日(水)」には上のように、Museとネコミミを装着して こんな実験動画 も撮っていた。 いやいや、これは完全に怪しい(^_^;)。

その後またあれこれあって、ようやくOpenBCIのためにFTDIドライバをきちんと「下げた」のが、 「続・Max7日記(2)」 の終わり付近の「2017年10月10日(火)」であり、ここでようやく このように OpenBCIがサクサクと動いたようである。 ただしもしかすると、最近になってドライバを最新にしてしまったような記憶が蘇ってきた(^_^;)。 そしてようやく辿り着いたのが、 「続・Max7日記(3)」 である。 この日記の冒頭の「2017年10月12日(木)」には、以下のように「OpenBCI→Max」というのが このような動画 とともに実現できていた。 おそらくこれが「これまでの最新」だと思うが、FTDIドライバを最新に更新しているとすれば、うまく動かないかもしれない。

さらに確認のためにスクロールしていくと、翌日の「2017年10月13日(金)」のところで、遂に「これがどこかにあった筈」という、最初にイメージしていた、以下のような Muse+OpenBCI+Max の動画に到達した。 これが最後であり、ここからリスタートになると思われる。

ところがさらにスクロールしてみると、正解はその翌日の「2017年10月14日(土)」にあった。 ここではもう一品、ダブルMyoが増えて、 DoubleMyo+Muse+OpenBCI+Max の動画となっていた。 そうそう、ここまでの到達点は、まさにコレだった(^_^)。

つまりは、ここから約3年間、「脳波」関係はストップしていたことになる。 Museは新しい機種が届くまで時間がかかるので、まずはあれこれ懸案がありそうなOpenBCIから「復習」ということになるが、剣山電極は頭皮にチクチク痛いので、あまり気乗りしないのだ。 そして、とりあえずMax版とProcessing版のOpenBCI実験環境(既に過去のものとしてzip化されていた(^_^;))を発掘復活させて実験してみたが、以下のように、どうやらFTDIドライバが新しいものになっていてストリーミングモードがちゃんと走っていないような感じだった。 これはどうやら、実験は「Muse S」と「Muse 2」と新しい(中古の)iPadが届いてからになりそうである。

2020年8月7日(金)

前期末の試験期間の最終日、いよいよ本当にこの長かった遠隔の前期も終わりである。 今日は4-5限に「基礎演習E」の最終プレゼンがあるし、「サウンドデザイン」の最終レポートの締切日ということで、刻々と届くレポートにコメントしてはWebに上げている。 そして、昨日の続きで Featured research with Muse に行ってみると、以下のように「いかにも」な写真が待っていた。

これは明らかに、チベットあたりの修行僧にMuse2を付けて、瞑想とかの脳波データを取っている、という風景である。 僕もこれを、京都の「座禅体験」でやろうと思っていたのだが、COVID-19で全てが吹っ飛んでしまっていた。 そして、業者に2種のMuseを発注したこともあり、このページの最下段にあった「Research Inquiries - For questions or help using Muse in your research, or education program - please contact us!」というアドレスに、以下のようなメイルを出してみると、即答で「Hi Yoichi, Thank you for reaching out to Muse Customer Care! Your request 0019#### has been received and is being reviewed by our team. We are currently experiencing larger than normal case volumes, in part due to COVID-19. For more information please tap here. We will respond to your query within 1-2 business days.」というのが返ってきた。

Dear Muse Staff,

Hello !

I am a researcher/artist/professor in Japan, and yesterday I ordered "Muse 2 and Muse S" to the shop connected to my university.
I have researched/developed with Muse few years ago, and I performed Muse as a composer/performer in computer music.
http://www.youtube.com/watch?v=RFFM7IBnQi8
https://nagasm.org/Sabbatical2016/tempora2016_rehearsal.mp4
https://nagasm.org/ASL/paper/ICMC2016_nagasm.pdf
https://nagasm.org/ASL/paper/VS-Games2016.pdf

This time, I have started to join an interesting project - international art project which focuses the EEG etc.
This is why I bought Muse 2 and Muse S again now.

I will use Max8 (Cycling'74) with Muse, so I have a simple question. Where is the "development" webpage of Muse - including technical
documents, developer forum, etc. I want to use Muse with Max8 via OSC, so I hope to search your technical documents again now.

Thanks,

YOICHI NAGASHIMA
Professor, Composer, PE, PhD
Department of Design, Shizuoka University of Art and Culture
そして午後には「基礎演習E」の最終プレゼンをTeamsで行っているが、2画面の余白部分ではAbemaTVの名人戦第5局1日目であるとか、5ちゃんねるニュースヘッドラインなどもチェックしていたが、その中で、以下のような、強烈に参加したい旅行ツアーの情報が届いた。 これはフリーの身であれば絶対に駆けつけたいところなのだが、後期の新学期直前ということで、さすがに無理である。 もしこの旅行に参加したら、帰ってきたところで缶詰ホテルに2週間滞在してPCR検査で陰性を確認できないと授業に出てこれない。 泣く泣く、断念バーグということになった。
小田急トラベルのツアーが「狂気じみてる」とネット上で話題になっている。「北海道から九州まで!日本列島鉄道縦断ツアー」というもので、北海道から電車を
乗り継いで鹿児島まで行く3泊4日の旅だ。
行程は9月18日スタート。北海道・稚内のホテルに現地集合し、前泊をするところから始まる。翌朝6時20分に集合し、日本最北端の線路である稚内駅(特急
サロベツ)から旭川(ライラック)、札幌(北斗16号)、函館(はこだてライナー)、新函館北斗(はやて98号)、新青森(普通列車)を経て22時1分に青森駅に到着する。
青森市内のホテルに宿泊し、翌朝7時24分青森駅発の普通列車に乗り、新青森(はやぶさ10号)、盛岡(こまち10号)、仙台、福島(つばさ132号)、宇都宮(なすの
272号)、大宮(MAXとき321号)、高崎(あさま613号)、長野(はくたか565号)、金沢(しらさぎ64号)、米原(ひかり653号)、新大阪(のぞみ57号)、岡山(ひかり
593号で乗り換え、小倉駅に23時29分着。翌朝、北九州市内のホテルから小倉駅7時16分発のこだま775号に乗り、博多(つばめ313号)、熊本(みずほ601号)、
鹿児島中央(普通列車)、JR日本最南端の西大山駅に11時54分着。その後は貸切バスで鹿児島中央駅まで移動し、現地解散となる。
朝・昼食付きで、上記の運賃、宿泊費など込みで15万5000円だ。このプランにツイッターでは「狂気じみてて草」「新幹線で車種や列車名の違うものに何度も乗り換え
させるとは」と驚きの声があがった。中には「これって、現美新幹線以外の新幹線乗れるルートなのか」という人も見られた。ツアーを企画した小田急トラベル広報担当者
によると、「元々企画した人が鉄道好きで、日本列島を縦断するツアーがあればと発案しました」と話す。電車での縦断ツアーは他社にもあるものの同社では初だという。
この複雑な乗り換えについて、「宇都宮駅など、本来なら乗り換えなくてもいい駅で乗り換えているのですが、新幹線の全車両に乗るためです。ただダイヤの乱れなどで
運行が変わる可能性があるので、約款上、表立っては書けません」と話す。また夕食付きではないことについて「3日目でしたら新大阪で少し乗り換え時間を長めにとって
います(20時27分着、20時38分発)。そこで駅弁などを買っていただければ」という。
ターゲットは鉄道が好きな人で、7日現在2人から申し込みが来ている。同担当者は「まだ掲載から2日ですし、価格も価格なので」と話す。最少催行人数は15人のため、
人数が集まらなければ中止となるが、開催されることを願うばかりだ。

2020年8月9日(日)

世間は昨日あたりから「お盆休み」ということらしいが、COVID-19のために鉄道も道路もがら空きらしい。 昨日は連休前の眼科通院で、角膜上皮剥離性糜爛はいよいよ最後に残った「島」のような「不良上皮」が3個から2個に減って、少しずつだがそのサイズが微減・・・という経過であり、視力はまだ0.4ほどであるものの、ちょっと首を傾けると見え方が変わるほど、視点の中心との重なり方が微妙になってきている。8月中に見えるようになってくれれば、3ヶ月の延長をした運転免許証更新の手続きに間に合うのだが。
オンラインに変更になった学会は全てキャンセルしたが、その後に募集が始まった「最初からオンラインの学会」については、仕方ない、しぶしぶ参加申し込みをしてきた。 当面は8月下旬の「音楽情報科学研究会・夏のシンポジウム」と「エンタテインメントコンピューティング2020」、そして久しぶりに10月の「日本音楽知覚認知学会秋期研究発表会」までは申し込んでいた。 あと残りは「日本音楽即興学会」だったのだが、たまたま昨日、まったく同一の日程で「電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎研究会」の発表募集という情報が届いた。 普段であれば、どちらにするかは「開催地」で決める(^_^;)のだが、このご時世、いずれもオンラインなので優劣つけがたい。 そして「テーマ:視覚・聴覚コンテンツとコミュニケーション、および一般」というのが決定打となって、今年は久しぶりに即興学会をパスして信学会HCSに応募することにした。 まだ締め切りはだいぶ先だが、この前期に「音楽情報科学」の中であれこれ「錯覚ねた」の新作が出てきたので、そこらを攻めてみよう。
さらに昨日はと言えば、インタラクション領域3回生の「ゼミ」希望、という情報が届いて、前期から仮ゼミで参加してくれた古谷さん、そして「音楽情報科学」でも頑張っていた永井さんが本ゼミとして長嶋ゼミに決まったような感じである(^o^)。 定員を超えている教員と希望未提出の学生がいるので最終確定は後日であるものの、この朗報に夏バテだった気分がちょっと上向いた。 ビジュアルサウンド領域では、本ゼミは別としても、一番頑張った富田さんも準ゼミで参加ということで、「充実の後期」の予感がしてきた。

そしてお盆3連休の中日の日曜日であるが、過去の日記シリーズをあれこれ眺めたり、仕掛かり案件として棚上げしていた事項のいくつかを確認のために再試行しては駄目だったり・・・ということで、ほぼ何も生み出さないまま1日が過ぎた。 さすがに、国際会議発表とか学会発表とかコンサートのイベントとか、の目標がCOVID-19のために悉く消え去ってしまうと、目標が定まらないのでモチベーションも上がらないのである。 遠隔授業ということで通常の3倍程度の負荷があった前期中はまだマシだったが、例年であれば 「虎の穴」 のような、 新入生とのプロジェクト などで充実した夏休みも多かったのだが、今年はそれも全てナシである。 まぁ、こういう時には「無理矢理に捻り出す」のでなく、経験的には「耐えきれないところまで放置する」方が、なんとなく光明が見出されてくるので、どうせ世間はお盆だし、ここは焦らずにダラダラとした日々を過ごしていくつもりなのだ。

2020年8月10日(月)

お盆休みでメイルもほとんど届かず、夕方からのJoyJoy行きだけを生き甲斐に過ごす日である。 「2営業日以内に返信するが、COVID-19のためにリプライは遅れ気味」とのことだったMuseからの返信が、さすが米国、「お盆」が無いので届いてきた(^_^)。 以下、せっかくなので「DeepL翻訳コピペ」しておくが、僕の英語力でも明らかに間違っている部分は修正してある。
洋一さん、こんにちは。

Muse Customer Care にご連絡いただきありがとうございます。
研究やクリエイティブなアプリケーションのための新しい方向性でMuseを推進するために、あなたやより広い範囲のミュゼコミュニティが
行っている作業を聞けて、とても嬉しいです。
MuseのSDKや研究ツールのおかげで、ミューズは世界でベストセラーの脳波システムになりました。 また、これらのツールを維持する
ためには、膨大な量の技術サポートが必要とされていますが、これは私たちにとって困難なことでした。 Museの成長に伴い、開発者の
皆様にはコミュニティにふさわしいサポートを提供することが難しくなってきました。そのため、Museソフトウェア開発キット(SDK)の積極的な
サポートを中止せざるを得なくなり、現在は一般公開されていません。
オプションとして、Mind Monitor for Muse 2というサードパーティ製のアプリがあります。サードパーティのアプリを推奨しているわけでは
ありませんが、多くのユーザーがMuseアプリとMind Monitorの両方を使用しています。Mind Monitorについてご質問がある場合は、
Mind Monitorのチームに直接お問い合わせください。
私たちは、Museがこれまで以上に良くなるように、またコミュニティに最高のツールを提供できるように、より持続可能なソリューションを
提供できるように努力していきたいと考えています。それまでの間、皆様のご活躍をお祈りしております。
なんということか、SDKはもう公開していないのだという(;_;)。 どうりで、チラッとMuseサイトを見回しても見つからなかったのだ。 ブルータスお前もか・・・という大企業病にMuseも罹ってしまったのだった。 ベンチャーだった時代は、オープンソースの熱い「志」で全ての技術情報を公開して世界中に熱心なファンを増やしていったからこそ、現在のMuseの成功があるのだが、そこそこ儲かってきたからといって、面倒だからといってSDKの公開や技術サポートを止めてしまえば、当初の熱心なファンほど悲しみつつ去っていってしまうのである。 こうなると、せっかく購入したMuseで、本当に単にアプリを使うだけの「つまんねぇ奴」に成り下がってしまう。 アプリじゃ駄目なんだよなぁ。 発注した2台のMuseとiPad、合計14万円ほど、ドブに捨てたようなものなのだろうか。うーーーーむ。

そしてここに、 基礎演習E でちょっと支援した、デザイン2回生の田中さんから上の課題作品に関するメイルが届いて、プレゼン資料などをゲットできた。 そこで写真のサイズを小さくしたり記録動画を繋ぎ合わせて YouTube に上げたりして、 SUACインスタレーション(5) のページに追記した。 田中さんには、後期の僕の担当科目「メディア数理造形演習」・「インタラクティブプロダクト演習」も受講してね・・・と返信した。

2020年8月11日(火)

昨日のJoyJoyヒトカラは5時間半で60曲、これで今日から来週月曜日の人間ドックまで禁酒週間(;_;)である。 NIMEコミュニティのMLからは、NIME創始者の一人のMichael Lyonsが、 Natureの記事 を紹介してくれた。 PDFは これ である。 世界中の人々が集う「カンファレンス」がCOVID-19によって世界的に全滅したことで、二酸化炭素が大幅に減少しているのはいい事だ、という話である。 これを機に、世界的に「無駄なカンファレンスを無くそう」というように進むとすれば、ちょっとモチベーションが大幅低下であるが、地球環境的にはベストなのかもしれない。
音楽学者のRichard ParncuttとDoug KeislarがComputer Music Journalに同様の主張をしている、と紹介されたのが "... please let’s not descend into a long, sophisticated discussion about who deserves to fly and who does not. The simple truth is that nobody does. The only morally defensible kind of academic or musical conference in the year 2020 and beyond is a decarbonized one. I respectfully invite those readers who believe that they “must” fly to think for a moment about what they mean by “must.” What we “must” do is drastically reduce emissions. Not by 10% here and 5% there, but 90%." というもので、DeepL翻訳によれば 『誰が飛ぶに値するか、誰が飛ばないかという 長く洗練された議論はやめてください 単純な真実は、誰もがそうではないということです。2020年以降、道徳的に擁護できる唯一の学術会議や音楽会議は、脱炭素化されたものです。尊敬の念を込めて、「飛ばなければならない」と信じている読者の皆さんには、「飛ばなければならない」とはどういうことなのか、少し考えてみてください。私たちが「しなければならない」ことは、排出量を大幅に削減することです。ここでは10%、あそこでは5%ではなく、90%です』とのことである。

昨日、Museから届いた「SDKはもう公開していない」というメイルに凹んでいたが、考えてみれば、Developer向けの情報を公開しなくなったと言っても、実は基本的な枠組みはそのまま継承させて発展している可能性も無いわけではない。 そこで、手元にあるMuse関係の情報を発掘しているうちに、ツール類の中に「 readme.txt 」というのを発見して、そこから「You can read Muse Lab tutorial here:」ということで、 このURL を発見した。 そしてここに行ってみると、ほんの一瞬だけ、「Muse Developer Resources」というページが出るのだが、リダイレクトが仕込まれていて、「Muse Direct」という、現在のほとんど内容の無いページに飛ばされることが判明した。 つまりこれは、「大元は消されずに残してある」ということなのだ。 そこでLAN(高速)のお仕事Mac miniからWiFiのMacBookAirに移動して、 このURL で目的のページが出ているうちに(リダイレクトされる前に)そのページを保存する・・・というスゴ技に挑戦して、何回かトライするうちに、 このように そのページをローカルに保存することに成功した。 そこで次に、YAHOO.COMを検索して Website Downloader というツールをゲットして、 このように トップページもローカルに取得できてしまった(^_^)。
ところが、ここまでを僕のWebに上げてみると、上記の「 このように 」・「 このように 」というのを「https:」でアクセスすると、やっぱりリダイレクトされてしまった。 つまり、「https:」ででなくローカルに「files:」で見ることで、中身がゲットできるのだった。 こうなれば、このツールと表示情報から、とりあえず5年前の「Muse Developer Resources」の情報を手元に全部、入手することが可能である。 あくまでいずれMuse 2とMuse Sの現物が届いて試してみないと分からないが、可能性が一つ、見えてきた。 続きは明日である。

2020年8月12日(水)

ようやく、この夏休みに初めてのターゲットが見えてきた。 考えてみれば、Museから新しいMuse 2を開発した段階で、ほとんど両者の違いは中央部の赤外LEDによる血流測定センサぐらいなので、開発者の気持ちとしては、過去にMuseで構築したシステムを全て捨てて開発ツールSDKを含めて全部を新たに作るよりも、既に稼働しているMuseの機能に新しい機能を「追加」するという方略を取りたくなる。睡眠センシングのMuse Sについても、一晩中使うのでバッテリを増量したり、「睡眠」パラメータをMuse S内で信号処理するとしても、これらMuseファミリとして、おそらく過去を捨ててまったく新しいものを出すよりは、過去の実績あるシステムに追加して発展させるという方が有益である。 となれば、昨日の夕方に端緒を発見した「Muse Developer情報」を、なんとか発掘復活させて手元に完備する、というのは有効なのだ。 リンクがあればいつでも入手できる、と手元に保存していなかったのだが、「公開をやめた」のに、きちんとそのまま「残してある」とすれば、この「Muse Developer情報」は絶対に欲しくなる。 例えば、秘密のコマンドを送ると「身内の」開発者だけは現在でもサクサクとこの「Muse Developer情報」サイトをアクセスできて、一般ユーザからの煩わしい質問に回答するプレッシャーから逃れつつ、この技術資産を「身内で」継承利用できる、というシナリオは、少なくとも僕が開発者であれば採用したいのだ。

3秒ほどでリダイレクトされるとすれば、ブラウザ側でリダイレクトさせないように出来れば一発である。 そこでYAHOO.CO.JPで「リダイレクト させない」と検索してみると、ぞろぞろ出てきた。 こうなれば片っ端から実験である。 Webブラウザで『リダイレクト』しないように強制する方法 のページでは、「URL(リダイレクト前のURL)の最後に『&』を付ける」ということだったが、やってみたら駄目だった(^_^;)。 Firefoxで勝手にリダイレクトされるのを禁止にする方法を紹介! のページでは、環境設定でポップアップのブロックとかセキュリティでのブロックと書かれていたが、そんなものは既に設定済みである。そして「Skip Redirect」というアドオンを入れると良い、とあったのでやってみたが、それでも駄目だった(^_^;)。 ページリダイレクトをブロックする方法 のページではブラウザごとに対策が書かれていたが、上のページと実質的には同等だった。そこでアドオンページからさらに「Remove Redirect」というアドオンを見つけてこれも入れてみたが、やっぱり駄目だった(^_^;)。 そして、 自動リダイレクトを回避する方法 のページのベストアンサーは上記の駄目なものしか書かれていなかったが、「No.2」の回答者の「METAタグによるリダイレクト以外はどうしようもないはずです。METAタグの場合別のページへジャンプさせてるだけですが、サーバー側の処理であれば自動で接続先アドレスを置き換えているためです」という回答で、全てが氷解した。 そうなのだ。これはタグでなくサーバ側によって、リダイレクトというよりも接続的を強制変更しているのだった。

これで状況はハッキリした。 やはり道具としては、昨日入手した Website Downloader を活用することになるのだ。 相手は相当に膨大なので、まずは readme.txt からスタートすることにした。 ここにあるのは「Muse IO」・「Muse Lab」・「Muse Player」の3カテゴリである。 昨日ゲットしたのは「Muse Lab」にある「tutorial」だった。 しかし、 Muse Developer Resources の「Navogation」エリアを見ると、以下のような品揃えが並んでいて、上の3カテゴリはそのほんの一部なのだった。

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こうなれば、どうせiPadや新しいMuseが届くのは来週以降なので、この全部を手元に復元してみたくなる。 まぁ、軽いハッキングである。 遠い昔、まだサラリーマン(企業内エンジニア)だった時代に、当時の最新パソコン(NEC「PC-9801」とか「IBM JX」とか言っても今の若者は知らない)をアセンブラで解析していた時代、エグいコピープロテクトのかかったゲームのフロッピーを解析して遊んだことを思い出す。通常のフロッピーと違って、そのゲームのフロッピーは当然ながらコピー出来ない。それなのにパソコンに入れるとロードされてゲームが実行できる。デバッガで追いかけていくと、通常であれば等間隔に並んでいるセクターが異常に規定外の構造をしていて、システムのBIOSをハックすることでようやくロード完了してゲーム起動まで追いかけた。そしてこの「親」フロッピーを解読して新しいフロッピーに書き込むソフトを作り上げ、そのソフトで書き込んだ「子」フロッピーでもゲームが起動できるようになった。しかし、それ自体はまだ異常セクター構造なので「子」はコピー出来ず、いわばバックアップが出来ただけだった。そこでこの「子」フロッピーから読み込んで通常フォーマットの「孫」フロッピーに書き込む別のソフトを作り上げると、遂に「普通にコピー可能でゲーム起動可能」な「孫」フロッピーが完成した。しかし気付いてみると、そのゲーム自体を一度もやったことがなく(たぶん「麻雀」ゲーム??)、そのまま捨ててしまった。つまり、誰かが作ったゲームをすることよりも、コピープロテクトを外すというゲームの方がずっとずっと楽しかったのである。なにより、それによって自分が成長してしまって、後にCQ出版「インターフェース」に100ページ超の特集記事を書いたり13ヶ月にわたって連載記事を書いたり、さらには単行本を何冊も出したり、「技術士」の資格を得て退社独立するに至る、遠い伏線となっていたのだ。
    Home
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/home
    To get started:
	1. Download the SDK (Download & Install)
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/download
	2. Get to know the SDK (SDK Overview)
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/sdk-setup
	3. Get to know your headband
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/muse-hardware/tutorial
	4. Start building! (Getting Started)
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/developer-getting-started-guide
    LibMuse
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/libmuse
    MuseIO
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/museio
    MuseLab
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/muselab
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		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/muse-player
    MuseIO Receiver
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/muse-io-receiver
    Muse Hardware
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/muse-hardware
    Muse Data Files
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/data-files
    Muse Communication Protocol
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/muse-communication-protocol
    Multi-Muse Setup
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/multi-muse-setup
    Developer FAQ
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/developer-faq
    Intro to BCI and EEG
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/intro-to-brains
    Release Notes
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/release-notes
    Forums
		http://forum.choosemuse.com/
    Mailing List
		http://eepurl.com/9M2P1
    Support
		https://sites.google.com/a/interaxon.ca/muse-developer-site/support
そこでまず、 readme.txt を参考にして、 Muse Developer Resources のURLをローカルから上のように書き換えた。 ここでは冒頭にある「To get started:」の4項目に従って一部を並び替え、メニューからこれだけ抜けていた tutorial も加えてある。 これで「Muse IO」・「Muse Lab」・「Muse Player」の3カテゴリも完全に包含された。 これらを普通にブラウザのURL欄に入れた場合には、自動リダイレクトでどこかに飛ばされるのに対して、Webサイト・ダウンローダで指定して読み込んでいってHTMLをローカルに保存してから、ローカルにブラウザで見ていく、という戦略である。 「Release Notes」とか「Forums」とか「Mailing List」とか「Support」とかはもはや不要だろうが、他は手元にゲットできれば全て嬉しいものばかりである。

Home

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であるが、これは既に昨日ゲットしていた これ と同じだった。

Download & Install

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であり、その先のSDKリンクはそのまま生きていた(^_^)。 バージョンは昔のままであるが、「Download MuseSDK Tools 3.4.1 (MuseIO, MuseLab, MusePlayer) for:」をここに書いておくと、Windows(7,8,8.1)は「http://storage.googleapis.com/ix_downloads/musesdk-3.4.1/musesdk-3.4.1-windows-installer.exe」であり、MacOSXは「http://storage.googleapis.com/ix_downloads/musesdk-3.4.1/musesdk-3.4.1-osx-installer.app.zip」である。 ちなみにここには「Download LibMuse v1.2.1 for developing on iOS:」とか「Download LibMuse v1.3.0 for developing on Android:」とか「Streaming Muse Data from Computer to Mobile Device 」というリンクもあった。

SDK Overview

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であり、SDKが以下から構成されていると説明されている。
  • LibMuse: An Android and iOS library for writing Muse applications. Directly connects to Muse via Bluetooth, streams in raw data, and provides various forms of processed data including FFT coefficients, band powers, session scores, blink detection, jaw clench detection, and more.
  • MuseIO: A Muse driver for Mac and Windows desktop environments that connects with Muse via Bluetooth and sends out Muse data as OSC or LSL messages which other programs can receive. For a list of available data, including raw EEG, accelerometer, and spectral components, see the OSC Paths pages here.
  • MuseLab: A visualizer tool for brainwave and other types of data. MuseLab receives data from MuseIO and allows you to record, annotate, filter, and analyze it with various algorithms.
  • MusePlayer : A command-line desktop program which allows you to receive Muse data in one format and output it in one or more formats. Can be used for routing OSC messages as well as recording and converting data files.
この中で僕が欲しいのは「MuseIO」の部分である。 「For a list of available data, including raw EEG, accelerometer, and spectral components, see the OSC Paths pages」ということで、ちょっと寄り道してWebサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であり、「OSC Paths - MuseIO v3.2.0」・「OSC Paths - MuseIO v3.4.0」・「OSC Paths - MuseIO v3.6.x」という3つのバージョンへのリンクがあった。 どんどん迷宮に入っていくが(^_^;)、とりあえず最新の ここ をダウンしたものが これ であり、まさに「Museからの生データ」が以下のような項目ごとに詳細に書かれていた。
    1 Changes since 3.4.0
    2 EEG Paths
        2.1 /muse/eeg
        2.2 /muse/eeg/quantization: iiii
        2.3 /muse/eeg/dropped_samples: i
    3 Accelerometer Paths
        3.1 /muse/acc: fff
        3.2 /muse/acc/dropped_samples : i
    4 Battery Paths
        4.1 /muse/batt : iiii
    5 DRL/Ref Path
        5.1 /muse/drlref : ff
    6 Config Path
        6.1 /muse/config
            6.1.1 Global Configuration
            6.1.2 Network protocol
            6.1.3 EEG Data
            6.1.4 DRLREF Data
            6.1.5 Accelerometer Data
            6.1.6 Battery Data
            6.1.7 Error Data
    7 Version Path
    8 Annotation Paths
    9 Muse Elements Paths
        9.1 Raw FFTs for Each Channel
        9.2 Absolute Band Powers
        9.3 Relative Band Powers
        9.4 Band Power Session Scores
        9.5 Headband Status
        9.6 Muscle Movement
        9.7 Experimental
ここは今後、もしこのプロトコルが新しいモデルでも有効なのであれば、じっくり解析していきたいところである。 また、「Available Data Streams」というところには、「Many kinds of data are available in the Muse SDK. These include raw EEG data, raw accelerometer data, raw FFT coefficients, relative and absolute band powers for Alpha, Beta, Delta, Theta, and Gamma waves, blink and jaw clench detection, and more. This data is accessible through both LibMuse and MuseIO.」と嬉しいことが書かれている(^_^)。 そして「For more info and a full list of data streams, see the MuseIO documentation here」とあったのが、上の詳細なリンクそのものだった。 その他に、「Developing with OSC and the Muse SDK Tools」としては、C/C++、Python、Java、という3種についての解説ページもあるが、僕はMuseIOからOSCを経由してMax8で処理したいので、ここはパスである。

Get to know your headband

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であり、以下のような懐かしい写真もあった。

Getting Started

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。 また、突然に置かれているフルカラーPDFのチラシ用の これ もゲットできた。 ここのメニューには以下があるが、とりあえず僕に必要ないのは、「OSC server」のPythonとかProcessingの部分である。
    1 1. Pair with Muse
    2 2. Start MuseIO
        2.1 What kind of data can I get from MuseIO?
    3 3. Run MuseLab 
    4 4. Set up an OSC server 
        4.1 Python OSC Server
        4.2 Processing OSC Server
そして「1. Pair with Muse」の部分はまぁなんでもないので、実質的にはここで見たいのは「2. Start MuseIO」であり、optionalとしては「Run MuseLab」となるが、当面は後回しになるだろう。 なんせいきなりこの部分には「muse-io --osc osc.udp://localhost:5001,osc.udp://localhost:5002」という、僕が編み出した「MuseをMaxへとOSCで繋ぐ」スクリプトにそっくりの文字列があったのだ(^o^)。 そして、「For a full explanation of all of MuseIO's options, see here.」というリンクから、Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。 ここに全てがあった(^_^)。 せっかくなので記しておこう。
Basic Options
  --help                 Produce help message.
  --version              Print out version and exit.
  --available-presets    Print out details of preset configurations.

Renaming Your Device
  --rename-device arg    Set the bluetooth device name, requires --device .
	Change the Bluetooth name, 2-30 characters, may consist of alphanumeric and "-_."

Connecting to a Muse
  --device arg           Case-insensitive bluetooth MAC or device name to connect to.
  --device-search arg    Case-insensitive bluetooth MAC or device name search pattern (e.g 'muse').
  --com arg              Windows-only option for connecting to the Windows COM port that is created by pairing. 
  --no-retry             Exit instead of immediately attempting a new bluetooth connection when the current session completes.
	Muse-IO will usually try to reconnect if the connection is lost. This option will cause Muse-IO to only try to connect once and then exit.
  --preset arg           Set the state of the Muse.

Filtering Electrical Noise
  --50hz                 digital filters, when enabled, will use a 50Hz notch
  --60hz                 digital filters, when enabled, will use a 60Hz notch
 
Algorithm Options
  --dsp                  Enable processing algorithms (default).
  --no-dsp               Disable processing algorithms.
	Disable processing of Muse Element algorithm values.

OSC Options
  --osc arg              Output all data types(EEG/ACC/Status/Battery) to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited. Do not include a path.
                         e.g. 'osc.tcp://localhost:4444,...'
  --osc-status arg       Number of seconds between emitting status and config messages, default is ten seconds.
  --osc-acc-urls arg     Output accelerometer to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
                         e.g. 'osc.tcp://localhost:4444/dsp/ac,...'
  --osc-status-urls arg  Output status messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
                         e.g. 'osc.tcp://localhost:4444/stat/muse1,...'
  --osc-config-urls arg  Output configuration state messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
                         e.g. 'osc.tcp://localhost:4444/cfg/muse1,...'
  --osc-battery-urls arg Output battery messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
                         e.g. 'osc.tcp://localhost:4444/batt/muse1,...'
  --osc-drlref-urls arg  Output compression quantization messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
                         e.g. 'osc.tcp://localhost:4444/dsp/eeg,...'
  --osc-eeg-urls arg     Output EEG messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
                         e.g. 'osc.tcp://localhost:4444/dsp/eeg,...'
  --osc-quant-urls arg   Output EEG messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
                         e.g. 'osc.tcp://localhost:4444/dsp/eeg,...'
  --osc-eeg-path arg     OSC EEG message path.
  --osc-acc-path arg     OSC accelerometer message path.
  --osc-status-path arg  OSC status message path.
  --osc-battery-path arg OSC battery message path.
  --osc-drlref-path arg  OSC drlref message path.
  --osc-bp-urls arg      Output MuseElements messages to OSC. Multiple URLs can bespecified, comma delimited, with a path.
                         e.g. 'osc.tcp://localhost:4444/dsp/bp,...'
  --osc-bp-path arg      OSC MuseElements DSP messages path.
  --osc-enable-dropped   Output dropped sample information. This will append  '/dropped' to the OSC paths specified.
  --osc-int              OSC samples will be output as fixed point values rather then the default floating point.
  --osc-cmd-port arg     OSC listen port for incoming Muse commands. These commands will be sent to the Muse.
  --osc-quant-path arg   Output quantization magnitude from compression protocol.
  --osc-timestamp        OSC messages will include a timetag as the last argument

LSL Options
  --lsl-eeg arg          Output EEG to Lab Streaming Layer using this label.
                         e.g. 'EEG'
  --lsl-acc arg          Output accelerometer data to Lab Streaming Layer using this label.
                         e.g. 'AC'

Options you will probably never use (most used for internal testing at Interaxon)
  --no-scale             Disable scaling EEG values to nanovolts. Transmit data using proprietary data.
  --upgrade-hex arg      Path to a headset upgrade image.
  --cmds arg             additional headset commands to send after the preset
  --no-ansi              Do not mark-up status text with ansi codes.
  --verbose              Enable extra state and debug print outs.
  --tty arg              TTY device file to open.
素晴らしい。 このような体系で初代のMuseが動いているとして、この体系を捨ててまったく新しいものを作ろう・・・という気にはならないと思う。 ということは、鬱陶しいユーザからの質問に対して「非公開となった」と言いつつ、ここにこれだけ残っているこの知的成果を、現在でもMuseは継承していると考える方がずっと自然であるように思われる。

LibMuse

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であるが、「LibMuse is a native library that allows you to get data from a Muse directly into your application. Currently we have iOS and Android libraries」とあるので、まぁここはパスだろう。 既に登場してきたように、次の「MuseIO」が「本丸」なので、ここをいったんスキップして、それ以外についてもザッと眺めて「パス」を確認することにした。

MuseLab

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。「MuseLab is a visualizer tool for Muse and other types of data. It receives data over OSC from MuseIO (it does not connect to Muse itself, you must run both) or another OSC client and allows you to record, annotate, and filter that data.」とあるように、このような出来合いのビジュアライザは使いたくないので、ここはスキップである。

MusePlayer

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。ここには「Subpage Listing : MATLAB Output File」などというのがあるように、「MusePlayer is a utility for recording, replaying, rerouting, and converting EEG and accelerometer data from Interaxon Muse EEG devices. It can save to and convert between the native Muse datatype (.muse), Matlab (HDF5), CSV, and OSC replay formats.」であり、これも安心してパスである。

MuseIO Receiver

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であるが、「IMPORTANT NOTE: MuseIOReceiver is deprecated and no longer supported.」とのことだったので、ますます安心してパスである。

Muse Hardware

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。 過去の「日記シリーズ」でもこれは記載していなかった。ちょっとした追加情報のリンクもあるが、Museのハードウェアがしっかりとまとめて記述されているので、ここで以下に残しておくことには、大きな意義がある。
Muse Headband Specs
  • Flexible, adjustable, lightweight headband with 7 sensors capable of reading 4 channels of data - two on the forehead and two behind the ears
    • Produces bipolar readings using Fpz(center of forehead) as the reference for TP9(top of left ear), Fp1(left forehead), Fp2(right forehead), TP10(top of right ear).
    • 1 REF sensor at Fpz and 2 DRL sensors on the forehead.
    • The 7-sensor montage enables estimation of hemispheric asymmetries (with an emphasis on the pre-frontal lobe) and thus facilitates brain-state discrimination that depends on asymmetry, such as emotional valence (positive vs. negative emotions).
    • EEG signals are oversampled and then downsampled to yield an output sampling rate of 220 Hz, with 2uV (RMS) noise. Active noise suppression is achieved with a DRL - REF feedback configuration using centrally positioned frontal sensors.
    • Input range of AC coupled signal (low cutoff at 1 Hz) is 2 mV p-p.
  • An on-board 3-axis accelerometer enables motion input for games and for quantifying head movements.
  • Communicates over Bluetooth and is compatible with iOS (iPhone 4+, iPad 2+, iTouch 5+), Android 2.3+, Mac OS (OSX 10.8+), Windows 7 & 8 and Ubuntu Linux LTS releases.
  • Rechargeable lithium-ion battery (charge via micro-USB jack, just like most cell phones). Lasts up to 5 hours of use per charge. Typical lithium-ion batteries last a minimum of 500 charge cycles. Thus if you use Muse for 15 minutes a day the battery should last at least 27 years.
  • Battery fuel gauge which measures the amount of remaining battery.
  • 5 LEDs which display various states of operation.
ちょっと「リチウムイオンバッテリは毎日15分のエクササイズをしても27年間ももつ」というのは言い過ぎだと思うが、「The 7-sensor montage enables estimation of hemispheric asymmetries (with an emphasis on the pre-frontal lobe) and thus facilitates brain-state discrimination that depends on asymmetry, such as emotional valence (positive vs. negative emotions).」というのは凄いぞ。 「ポジティブな気分とネガティブな気分の脳の状態を評価できる」って本当???

Muse Data Files

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であるが、「Muse generates a lot of data and it's helpful to store that data on disk for later analysis. All applications written by InteraXon for Muse use a data storage format called Protocol Buffers(PB).」とのことで、リアルタイム派の僕としてはまったく不要な情報なのでパスである。 この次の「Muse Communication Protocol」も重要なのでスキップしておくことにして、残り3つほど、おそらく重要でなさそうなものを先にチェックすることにした。

Multi-Muse Setup

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。なんと冒頭に「Want to have 30 Muse going all at the same time? This page describes how to do it.」とあるが、つまり「Muse瞑想教室」では、同時に1台のコンピュータにたくさんのMuseを接続する必要があるのだろう。Myoを両手で使えるようにしたDoubleMyoとは、ちょっとスケールが違った。そして「Instructions for Connecting 5 Muse to a Single Computer」と解説が続いていたが、まぁ、謹んで、パスである。

Developer FAQ

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。ここには以下のようなfaqが並んでいたが、とりあえずテキストファイルとして このように 保存てしておいた。
    1 How do I get Muse data into my program?
    2 How do I install the dependencies for the Muse SDK?
    3 What kinds of data can I get out of the Muse SDK?
    4 I can't seem to get Muse to pair with my computer. What should I do?
    5 After pairing my Muse in Pairing Mode should Muse continue to stay in Pairing Mode (all lights flashing)?
    6 When I pair Muse with my Mac, it says "Connected" for about 10 seconds, and then "Disconnected". What should I do?
    7 I can pair Muse with my computer, but when I run MuseIO it disconnects after a few seconds. What should I do?
    8 How many Muse can be connected to one computer?
    9 A maximum of 4 is recommended per computer:http://support.apple.com/kb/ht3887#howmany
    10 My computer is asking for passcode when I attempt to pair it with Muse, what should I enter?
    11 If your computer asks you for a PIN, type in "1234".
    12 I can't seem to get good signal with my Muse!
    13 How much data is produced per minute?
    14 What is the time precision accuracy of the data?
    15 How do I synchronize to an external clock? 
    16 When will the next update to the SDK be released?
    17 I want to know more about EEG and BCI, what are some good learning resources?
これがFAQだとすると、いちいち相手にしないで「止めました」と言いたくなるのも分かるような、しょーもない質問が並んでいる。 これでMuseの開発者たちにストレスを与えていたのだとすると、我々Developerもちょっと反省しないといけない気がする。

Intro to BCI and EEG

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であるが、まず冒頭に「BCIのWikipediaを見てね」で始まり、「Useful Resources」として、「Brain Computer Interfaces (BCI)」とか「Electroencephalography (EEG)」とか「Neurofeedback」とか「Event-Related Potentials (ERP)」とかの本のアマゾンのリンクだけがあった。 これはもう、安心してパスである。

MuseIO

あと残るは、二の丸である。 Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。ただしこのページには、「もろOSCのサイトへのリンク」とか、既に登場した「MuseIO 3.6.X Command Line Options」とか、「OSC Paths - MuseIO v3.6.x」とかがある程度である。 いちばん最初に登場した「Muse-LabのTutorial」以外では、あとは「Available Data Modes (Presets)」だけだった。 すなわち、Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ であり、以下のようなものだった。

Muse Communication Protocol

そして、残るはいよいよ本丸である。 Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。 ここには「Compressed EEG Packets」と「Data Streaming Protocol」と「Serial Commands」と「Status Output」という4つの参照リンクがあり、ページ下段に以下のような「Operation modes」の状態遷移図があった。 まさにここが、「Museの生データ」の核心である。

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。

Compressed EEG Packets

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。 このメニューは以下のようなものだが、ここで気付いた。 遠い過去に、ここを解読しようとして力尽きたような気がする(^_^;)。
Contents
    1 Background
    2 Overview of Packet Sequence
    3 Diagram of Packet Structure
    4 Overview of Algorithm
    5 Differencing Method
    6 Encoding Sample-Deltas
    7 Computing the Quotient
    8 Encoding the Quotient
    9 Computing the Remainder
    10 Encoding the Remainder
    11 Encoding the Sign
    12 Quantization
    13 Implementation - Parsing Compressed EEG Packets
        13.1 Pseudo-code for Parsing Compressed Data
以下の図についても、既視感がある。 遠い昔、どこかの「日記シリーズ」に置いたような気がする。

Data Streaming Protocol

ちょっと嫌な予感がしてきたが、Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。 まさにこれもデジャヴである。 まさに、過去にこれも見た気がする(^_^;)。
Contents
    1 Overview
    2 Header
        2.1 Type nibble
        2.2 Flag nibble
    3 Payloads
        3.1 Uncompressed EEG
        3.2 Compressed EEG Packet
        3.3 DRL / REF
        3.4 Accelerometer Packet
        3.5 Battery Packet
        3.6 Error Packet
        3.7 Sync Packet

Serial Commands

Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。 ここは深入りしていなかったようだが、Museのバージョンの問い合わせから始まって、えんえんと1文字コマンドの解説があった。
Contents
    1 Structure
    2 List of Commands
        2.1 'v' = version handshake 
        2.2 '?' = Show Status 
        2.3 '-' = Clear Error Flags
        2.4 'g' = Choose Notch Frequency
        2.5 'r' = SetHostPlatform 
        2.6 'k' = Keep-Alive
        2.7 '%' = Load Preset
        2.8 's' = Start Data Transmission
        2.9 'h' = Stop Data Transmission

Status Output

与えるコマンドがあれば、返ってくるステータスもある筈である。 Webサイト・ダウンローダで ここ をダウンしたものが これ である。 これも、過去にはここまでは到達していなかったと思われる深淵であるが、以下のようにけっこうシンプルだった。
Contents
    1 Overview
        1.1 bluetooth_mac
        1.2 bluetooth_fw
        1.3 serialNumber
        1.4 lastpreset
        1.5 outputFrequency
        1.6 seroutMode
        1.7 eegChannelLayout
        1.8 eegChannelCount
        1.9 adcFrequency
        1.10 downsampleRate
        1.11 afe_gain
        1.12 filterEnabled
        1.13 notch
        1.14 accelMode
        1.15 accelRateLimit
        1.16 errorFlags
        1.17 sendErrorFlags
        1.18 sendBatteryData
        1.19 sendDrlRef
        1.20 freqDrlRef
        1.21 soc
        1.22 voltage
ここまで攻略してきて、なんとなくうっすらと思い出してきたが、つまり過去のMuseでは、たまたまMuse-IOへのコマンドでTCPをUDPに替えたらMaxにBluetoothメッセージが届いたので嬉しくなって、そのdefaultのデータセットを単純に受け取って表示していたところまでだったようである。 本当は、変態的な圧縮プロトコル(これが安易な改造ソフトを排除している?)をきちんと解読して、規定通りのプロトコルでコマンドを送ってやれば、多種多様な任意の情報をストリーミング受信できるのだが、そこまでは料理しきれていなかったのだ。 発掘すれば過去の「日記シリーズ」から一部は出てきそうだが、とりあえず、これで「公開していない」筈の情報は全てゲットできた。 さてさて、こうなると、しばらく1106で眠っていた初代Museを取り出して、またまた実験をしてみることになるのだろうか。

そして、過去の記録を発掘していってみると、 「postGainer日記(1)」 の「2015年10月22日(木)」から「2015年10月26日(月)」まで、この難解な情報プロトコルの解読に挑戦していた。 さらに「2015年10月27日(火)」から「2015年10月28日(水)」までで、MuseIOからきちんとMaxがOSCを受け取るという技を開発していた。 その結果が、 「postGainer日記(2)」 の「2015年11月5日(木)」に続いていて、さらに「2015年11月7日(土)」に脳波信号の非線形圧縮をしていた。 ところがその後はずっとブランクがあり、これを活用して表情認識に使う・・・というのをやったのは、 「postGainer日記(5)」 の「2016年04月03日(日)」だったのである。 要するに、「Museからの生データ」の追求は、日々あれこれ飛び込んでくるプロジェクトに翻弄されつつどこか忘却の彼方に消えていた、ということなのだ。

まとめよう。 今日はなかなか充実していたが(実は重要な臨時デザイン研究科教授会がオンライン開催されて、僕にとっては重要な事項が審議された)、その成果として「隠されていたMuseのDeveloper情報」一式が、zipにまとめると このように 獲得できた。 これを解凍してHTMLをブラウザに投げ込めば(オフライン)、その隠されていた情報は全て見ることが出来る。 さらに実験してみたら、そのオフライン表示しているページをさらにブラウザで「ページ全体を保存」したHTMLであれば、僕のサーバに置いたものをオンラインで読んでも(文字化けはUnicode指定で解決)、どこか遠くに飛ばされることは無かった。 そして、過去の解析では、 この部分 について、まだ深入り実験する余地を残したままだったことになる。 今後やるとすれば、ここからなのだ。

2020年8月14日(金)

お盆である。 メイルもどこからも何も来ない。 AbemaTVを見ても、今日は名人戦第6局の1日目なので、ぼちぼち進む「矢倉」の映像が、解説無しの盤面映像で静かにサクサクと進むだけ。 手元にあるのは、5年前に遊んだ初代のMuseと、上にあるように「隠されていた」のを発掘できた「MuseのDeveloper情報」一式である。 お仕事Mac miniにはたしかMuseIOが入っていた筈・・・とターミナルを開いて「muse-io --version」と入れてみると、以下のように「muse-io 3.6.5 (Build-21 Jan 30 2015 20:12:18)」と出た。 そして ここ にある「Basic Options」を入れてみると、 このように サクサクと出てきた。 こうなれば、名人戦をBGVとして、ぼちぼち初代Museを取り出してきてまずはバッテリを充電して、ごくごく一部を触っただけだった「MuseIO 3.6.X Command Line Options」を、対応するMax8パッチを作りつつ順番に実験する・・・という夏休みしかない。

Basic Options

上のように、すでに以下の3つは試してある。 これはMuseを装着する前から、ホストMacに入れたMuseIOに対するコマンドである。
  • --help Produce help message.
  • --version Print out version and exit.
  • --available-presets Print out details of preset configurations.

Renaming Your Device

これは複数のMuseを使うとか、他のBluetooth機器と混在する場合のものであり、ここでは関係なさそうだ。
  • --rename-device arg Set the bluetooth device name, requires --device [name].
    Change the Bluetooth name, 2-30 characters, may consist of alphanumeric and "-_."

Filtering Electrical Noise

順序が前後するが、こちらはもうdefaultで稼働していたので先に片付けよう。 研究室では60Hz、そして違う場所に行けばその土地/国の電源について質問して、適宜、設定している。
  • --50hz digital filters, when enabled, will use a 50Hz notch
  • --60hz digital filters, when enabled, will use a 60Hz notch

Connecting to a Muse

以下のうち、第1項目で「--device Muse-30CB」とすることで、僕のMuseが認識されている名前と一致することでサッと接続できる事を確認した。 なので第2項目は不要。 Macなので第3項目も不要。 順調に接続できたので第4項目も不要。 最後のpresetは、以下のようにMuseIOの起動時メッセージに「Preset: 14」とあったので、「Rate=220Hz」・「Channels = A1,FP1,FP2,A2」・「Accel=ON」・「DRL=ON」・「Filters=ON」というのが初期プリセットであった。
  • --device arg Case-insensitive bluetooth MAC or device name to connect to.
  • --device-search arg Case-insensitive bluetooth MAC or device name search pattern (e.g 'muse').
  • --com arg Windows-only option for connecting to the Windows COM port that is created by pairing.
  • --no-retry Exit instead of immediately attempting a new bluetooth connection when the current session completes.
  • --preset arg Set the state of the Muse.
nagasm-Mac-mini-2:~ nagasm$ /Applications/Muse/muse-io  --device Muse-30CB --60hz --osc osc.udp://localhost:7788

muse-io 3.6.5 (Build-21 Jan 30 2015 20:12:18)

Default notch filter will be set for 60Hz regions
OSC messages will be emitted over OSC to paths: 
    /muse/eeg
    /muse/eeg/quantization
    /muse/acc
    /muse/version
    /muse/config
    /muse/batt
    /muse/drlref
    /muse/elements

to OSC URL:
    osc.udp://localhost:7788

Device to connect to: Muse-30CB
Connecting to paired device "Muse-30CB": open! 
Connected.                                     

================== Muse Status ==================
  Muse Hardware:         18.0.0
  Muse Firmware:         7.8.0
  Muse Firmware type:    Consumer
  Muse Bootloader:       7.2.5
  Build No:              56
  BT Mac Address:        0006667030CB
  BT Firmware:           Ver 5.45 IAP 10
  Serial:                1180-7ZBW-30CB
  Preset:                14
  Filters Enabled:       true
    - Notch Frequency:   60Hz
  Accelerometer Enabled: true
  EEG Sample Frequency:  3520Hz
  EEG Output Frequency:  220Hz
  EEG Samples Bitwidth:  10
  EEG Channel Count:     4
  EEG Channel Layout:    TP9 FP1 FP2 TP10 
  Downsampling:          16
  Output Mode:           SEROUT_COMPRESS
=================================================
ここでちょっと気になってきたのが、久しぶりに出してきたMuseの内蔵リチウムイオン電池である。 ちょっとだけ充電したところ「4%」と表示されていて、またちょっと充電してリトライしたら「5%」になったものの、すぐに「4%」になった。 おそらく寿命が近いのでは・・・と思われる。 そこで、defaultの「preset=14」とほぼ同じスペックで、「DRL/REF」の送信をしない、という「preset=12」を指定することにしてみたところ、「Forcing preset "14" required for DSP input.」と叱られた(^_^;)。

Algorithm Options

そこで気付いたが、このオプションと関係するらしいということで、「--no-dsp --preset 12」と実験してみると、今度は「Warning: consumer firmware does not support the specified preset.」と叱られた(^_^;)。
  • --dsp Enable processing algorithms (default).
  • --no-dsp Disable processing algorithms.
結局のところ、残った「OSC Options」以外のところでは、これまで使っていた「/Applications/Muse/muse-io --device Muse-30CB --60hz --osc osc.udp://localhost:7788」しかなかったのだ。 そしてさらに気付いたのが、Museには何故か両耳の後ろ側にそれぞれUSBコネクタが付いているのだが、どうやらバッテリ充電に使えるのは「左耳の方」だけなのだった。 これまであちこちで使ってきたが、もしかすると残量ギリギリでかろうじて走ってきたらしい(^_^;)。 本来は両方とも充電できるものなので、頻繁に抜き差ししているので、ちょっとコネクタ付近が接触不良とかになりかけているのかも。

OSC Options

そして以下のオプションであるが、これまで「--osc」で全ての情報を出していたとすれば、個別に指定するほどのこともなく、Max8の「route」でメッセージを拾えるのだった。 ということは、いちいち試していなかったものの、以下の各項目はパスしても良さそうである。
  • --osc arg Output all data types(EEG/ACC/Status/Battery) to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited. Do not include a path.
  • --osc-status arg Number of seconds between emitting status and config messages, default is ten seconds.
  • --osc-acc-urls arg Output accelerometer to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
  • --osc-status-urls arg Output status messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
  • --osc-config-urls arg Output configuration state messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
  • --osc-battery-urls arg Output battery messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
  • --osc-drlref-urls arg Output compression quantization messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
  • --osc-eeg-urls arg Output EEG messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
  • --osc-quant-urls arg Output EEG messages to OSC. Multiple URLs can be specified, comma delimited, with a path.
  • --osc-eeg-path arg OSC EEG message path.
  • --osc-acc-path arg OSC accelerometer message path.
  • --osc-status-path arg OSC status message path.
  • --osc-battery-path arg OSC battery message path.
  • --osc-drlref-path arg OSC drlref message path.
  • --osc-bp-urls arg Output MuseElements messages to OSC. Multiple URLs can bespecified, comma delimited, with a path.
  • --osc-bp-path arg OSC MuseElements DSP messages path.
  • --osc-enable-dropped Output dropped sample information. This will append '/dropped' to the OSC paths specified.
  • --osc-int OSC samples will be output as fixed point values rather then the default floating point.
  • --osc-cmd-port arg OSC listen port for incoming Muse commands. These commands will be sent to the Muse.
  • --osc-quant-path arg Output quantization magnitude from compression protocol.
  • --osc-timestamp OSC messages will include a timetag as the last argument

LSL Options

以下のオプションを指定すると、おそらく5年前に断念した強烈なデータ圧縮プロトコルによって、刻々と脳波データが「生」で到来したり、3次元加速度データもストリーミング取得できるらしい。 ただし既にMuseで「首振りパフォーマンス」をしたり、情報処理学会音楽情報科学研究会で 脳波センサ”MUSE”は新楽器として使えるか という発表(→結論として「使えない」(^_^;))をしている身としては、わざわざストリーミングで加速度データを受け取る必要性は感じない。 そこでここもパスである。
  • --lsl-eeg arg Output EEG to Lab Streaming Layer using this label. e.g. 'EEG'
  • --lsl-acc arg Output accelerometer data to Lab Streaming Layer using this label. e.g. 'AC'

Options you will probably never use (most used for internal testing at Interaxon)

  • --no-scale Disable scaling EEG values to nanovolts. Transmit data using proprietary data.
  • --upgrade-hex arg Path to a headset upgrade image.
  • --cmds arg additional headset commands to send after the preset
  • --no-ansi Do not mark-up status text with ansi codes.
  • --verbose Enable extra state and debug print outs.
  • --tty arg TTY device file to open.
ここをいちいち指定して、「メーカ内部の情報なので触れないでね」という部分を探索するのも悪くはないが、当面はパスである。 もしかすると、新しいMuseに対しては、ここの部分をこっそり使って機能を拡張させていて、それ以外の機能は新製品でも「上位コンパチブル」として同等に対応してくれていれば、いずれ届く新しいMuseでも、これまでの実験が生きることになるのだが、果たしてどうだろうか。
結局、今日の収穫としては、ちゃんとMuseが満タン充電できたことと、Muse周りについて このpaper できちんとまとめていた事を思い出した、ということだった。

2020年8月16日(日)

昨日までの段階で、この前期に僕がサポートしたインスタレーション作品として SUACインスタレーション(5) のページに載せていたのは、以下のように「総合演習II」でゼミの田口舞さんの「移りゆく窓」と、 基礎演習E で田中千尋さんの「Animal Box」だけだった。

そして今日は遂にもう1作品、 基礎演習E で松本菜未さんが制作した「繋がる光」の記録データが届いた。 Arduinoの簡単なシステムとプログラミングを応援して、あとは「造形が勝負」としていたが、なかなか気合いの入った造形、そして今回、ドカッと気合いの入った写真が届いて、思わずこちらも気合いを入れて SUACインスタレーション(5) のページにその成果を並べてみた。 SUACデザイン学生の弱点として昔から言われているのが「フィニッシュワークのこだわりの淡白さ」であるが、松本さんはしっかりと造形で色々な材料を試したり、それぞれにキチンと撮影記録することで、大きく成長したと思う。

2020年8月18日(火)

昨日の「2020年8月17日(月)」は、なんといつもの浜松市天竜区とか浜松市佐久間とか浜松市船明(ふなぎら)とかでなく、浜松市中区、つまりSUACや浜松駅や僕の自宅のある浜松のど真ん中で「41.1℃」という、国内歴代1位タイの猛暑となったらしいが、ちょうどその日が人間ドックということで、その炎天下に、僕はSUACから徒歩5分の遠州病院とを2往復することになった(^_^;)。 そして研究室に戻ると このように 注文していたiPad mini4とMuse 2が届いた。 そこでさっそく、初代Museで動いていたMuse-IOからのBluetooth接続を試みたのだが、残念ながらウンともスンとも認識されなかった(;_;)。 だいたい、電源ボタンの長押しでBluetoothペアリングをする・・・という動作そのものが無かったので、どうやらシステムとして全て新規開発しているようだった。 これは残念な発見(確認)である。

ネットニュースでは、「ワーケーション」(リゾートなどにバケーションしつつそこでリモートで仕事をする)というのを揶揄した、以下のような写真が出回っていた。 こんな海辺でノートPCを開いていたら、間違いなく致命的に故障するので、これはあくまでギャグ画像であるが、ちょっと思い出すところがあった。

このページ から発掘してみると、 欧州ツアー2012 で院生3人とアルスエレクトロニカに行き、その後にウイーンで院生3人を見送ってからICMC2012のためにスロベニアの首都「リュブリャナ」に数時間の列車旅をしたのが発端だった。 続・Propeller日記(2) の「2012年9月8日(土)」のところにあるが、スロベニアから国境を越えてクロアチアのアドリア海に面したリゾート地「リエカ」に日帰り列車旅行をして、以下のようにビーチのカフェで、まさに「ワーケーション」していたのだった(^_^;)。 COVID-19のために世界中が閉鎖されてどこにも行けなくなるという今年の状況など、まるで予想だにされない、幸せな日々だった。

そして、SUACのMDWワークショップに参加してくれた専門家とやりとりして、ゼミの梅田さんの卒制に向けた「バイオフィードバックの専門家へのアンケート」という、 このようなページ を速攻(5分ほど)で作るという展開になり、ぼちぼちスタートすることになった。
さらに、Sketchingコミュニティからは、NYUのTom Igoe(ジャミネータのデザイナ、Arduinoの創始者の一人)から、「Remote learning tools for physical computing」として、 このようなページ をまとめたよ・・・という案内が届いた。 さすがである。 こういうのがバンバン出ているのだなぁ。 これはゼミZOOMで試してみたい気もする。 そして、その中でも p5live というページはちょっと凄い。 どうやら以下のように、Processingの拡張で、ライブコーディングをしてくれるようである。

2020年8月19日(水)

昨日は「人間ドックのための1週間禁酒」明けのJoyJoyヒトカラ5時間半58曲を完走したが、いつものように後半の記憶は無かった(^_^;)。 そして今日は2週間ぶりのゼミ有志ZOOMの日であるが、北京の王さんは大学院入試検定料の送金手続きに外出のため欠席とのメイルが届いたので、もしかすると参加者ゼロかもしれない。 AbemaTVでは王位戦第4局、藤井棋聖が王手をかけている初日なので、サブ画面はずっと王位戦である。 ゼミの梅田さんのBFアンケートの関係で協力いただくという事でやりとりしている、文京学院大の鈴木先生とのメイルで「バイオメカニズム学会」というのが登場してきた。 学会ページ を見ると、なかなか興味深い。 「そこでもアンケート協力の依頼をしたところ,来年度静岡でバイオメカニズム・シンポジウムという大会を行うことになっておりまして(私も準備委員にもなっているのですが),長嶋先生にぜひ参加していただきたいと大会長が申しておりました.また演題募集などが始まりましたらご案内させてください.」 とのことで、何かまた新しいことがスタートするかもしれない。

そして、上のようにゼミ有志ZOOMミーティングがあった。 今回の参加者は持田さんと梅田さん、という2人の4回生だったが、それぞれの進捗を報告してくれた。 持田さんはiPhoneアプリのブログラミングをがんがん進めているし、梅田さんのアンケートは、もう既に回答があれこれ届いていた。 ちなみに(リンク切れするが)全22分の記録動画は これ である。

さらに午後には上のように、 このように 注文していたMuse Sが届いた。 そこでこちらも、初代Museで動いていたMuse-IOからのBluetooth接続を試みたのだが、残念ながらウンともスンとも認識されなかった(;_;)。
そして午後じゅうかけて、AbemaTVの王位戦をBGVとして、 バイオメカニズム学会誌 の記事がPDF公開されているのを知って、1977年から2019年までの学会誌(各4冊/年)の記事の中で、タイトルがちょっと気になるものをダウンロード/プリントする、という膨大な作業を進めたが、プリントアウトが5センチほどになってもまだ2004年までだったので、続きは明日である。 それよりも、藤井棋聖の封じ手が「飛車切り」だとすれば、明日は朝から大騒ぎだろう。

2020年8月20日(木)

そして運命の王位戦2日目である。 なんと藤井棋聖の封じ手は「飛車切り」だった(^_^;)。 そのAbemaTVの王位戦をBGVとして、昨日の作業、 バイオメカニズム学会誌 の2005年から2019年までのチェックとプリントアウトを延々と続けるという、長い1日となった。 予定は午後に学生4人の「貸し出したものの返却」アポがあるだけなので、じっくりと取り組もう。
EC2020プログラム [後日修正予定]

8月29日(土)
13:15 セッション1「生物」
	わんテーブル:犬と人が食体験を共有するための匂い伝送システム
	アリの適応力を活用したアート作品の制作
	生物の気配がする箱
	生きた冠毛:重力に抗う動きにより生命性が感じられるタンポポの冠毛群
	プロジェクションマッピングを用いたインタラクティブなドールハウスの制作
14:45 セッション2「顔」
	Facialaction: 表情をパラメータにしたインタラクションの提案とその応用
	視線計測を用いた抑揚を操作するBGMシステムの提案とその活用
	エモートドライブ: 画像解析による運転時の自己感情認知による感情抑制の可能性
	無意識に容貌変形することによるwell-being向上手法の検討
	omekashi: スマートフォンを利用した自身の目と眉を変化させる遊びの提案
16:30 セッション3「オンライン」
	動的グラフを用いた自宅学習のためのWebコンテンツ作成
	NOKワード: コミュニケーションオンラインチャットゲーム
	オンライン会議ツールは楽しくないのか?	長嶋洋一 (静岡文化芸術大学)
	自律キャラクタの遠隔多人数テストと調整のための共有VRフレームワーク
	ゲーム化された視覚セルフチェックシステムの検証

8月30日(日)
9:00 セッション4「音声」
	Words Street: 歩きながら歌詞を楽しむための複合現実システム
	Directer: 超指向性スピーカーを用いた自転車における最適な警笛音の提案
	プレイヤーのリアクションの音響的特徴量に基づく動的難易度調整
	AASG (Automatic ASMR Sound Generator): 機械学習を用いたASMR音源生成アプリケーション
	日本語音声認識を用いたキャラクターの操作システム
10:45 セッション5「VR」
	日常世界とVR世界を繋ぐVRGateのためのコンテンツとインタラクションの検討
	箸を介したVR上の物体とのインタラクション
	巨人視点:高低差と大小差の比較
	風を用いたゲームプレイ中の臨場感の向上
	身体的移動による押韻語の選択を可能にするシステム
13:00 セッション6「ディスプレイ」
	磁性スマホリングを用いた回転操作によるエンタテインメントの提案
	嗅覚刺激による塩味調味料を使用した風味変容の検討
	温度提示による情動制御手法の提案
	Time Flyer : 観念的タイムマシンの制作
	Avatar Crossing:空中像を用いた移動可能な実世界CGアバタシステム
14:45 セッション7「理論」
	ガチャにおける「宗教」はどのように産み出されるか
	物語の演出の抽出手法の考察
	創作を通じた多角的視点の獲得:あそびを創造するハッカソンを題材として
	競技性・観戦性を拡張したプログラミングゲームの提案

8月31日(月)
9:00 セッション8「スキル・スポーツ」
	けん玉できた!VR:5分間程度のVRトレーニングによってけん玉の技の習得を支援するシステム
	VRを用いたエンターテインメント性を付与したカーリングシステムの開発に関する研究
	顔画像情報を利用した運動識別システム
	恋ダンスの達人 : ポーズ推定を利用したダンスの「キレ度」採点システム
	Juggling Cylinder:物理現象のちょっとした驚きに着目したボール転がり系そこはかとないコンテンツ
	経験バンクに基づくジャグリング学習支援システムの提案
10:45 セッション9「設計」
	カーソルの移動方向の阻害度合いによる自己主体感の生起とゲームの認識度への効果の検証
	コンテキストを維持しつつ複数人に同じ感情を抱かせるアニメーション表現のための基礎研究
	2つの異なる立体表現手法を混ぜたキャラクターアニメーション
	ポーズ情報における誤差ハンドリングに向けた半自動アノテーションツールの提案
	魚の骨格を可視化する調理支援コンテンツの制作
 	松本 夏海(文教大学) 川合 康央(文教大学)
久しぶりにEC2020のページを見てみると、上のように暫定プログラムが公開されていた。 あいかわらず、タイトルだけで面白そうなものが並んでいる。 僕はどんな発表をしようか、まだまだ当日まで未定である。
夕方になり、だいぶ藤井棋聖に形勢が傾いた頃、ようやく バイオメカニズム学会誌 の過去の記事(主として解説記事など)のダウンロード/プリント作業が、 このように 終わった。 さすがに老舗学会43年間の歴史の重みから、入手したファイルは計168MBのPDF110本、全696ページ、厚さは8センチほどになった。 これをこの夏休みに「お勉強」として読破する・・・という目標が生まれた。
そしてほぼ17時ジャスト、史上最年少二冠八段誕生、という瞬間をライヴで見届けたところで今日は終了である。 テレビは全局でニュース速報が流れたようだ。 いやー、いいもん見せてもらった(^_^)。 明日は音楽情報科学研究会・夏のシンポジウムのZOOMリハーサルと、北京の王さんとZOOMの予定、充実の夏休みである。

2020年8月22日(土)

昨日はフト思い立って、10月の電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS)に、以下のように発表申し込みをしてしまった。 同一期日に予定されていた、今年の日本音楽即興学会(オンライン)への発表参加との二択で、こちらと決めたものである。 まぁ、COVID-19による学会出張禁止シリーズ入りする直前の最後(2020年2月)の琉球大医学部での 電子情報通信学会ヒューマン情報処理研究会での発表 と一部は重複するのだが、この遠隔の前期に「音楽情報科学」の皆んなと進めてきた新ネタが豊富なので、これは何とかなるだろう。
インタラクティブな錯覚体験システムの試作報告

錯覚といえば錯視画像(静止画)や錯視動画(ループ)や錯聴サウンドファイルという形態が一般的であるが、再生専用
メディアの形態としてパラメータが固定され「単に視聴するだけ」で面白くないという欠点がある。遠隔(COVID-19対策)
のインタラクティブ・マルチメディア・デザイン教育として、錯覚をテーマとしてパラメータ可変とする一種のゲームを制作
したところ、新たな錯覚研究の可能性やマルチモーダル錯覚のエンタテインメントを実現できた事例について報告する。
そして、来週の音楽情報科学研究会・夏のシンポジウムのZOOM接続テストというのをしたのだが、何故かサンプルサウンドを再生紹介している(ので僕が話すのを止める)と、どうもZOOMが勝手にサウンドをミュートしてしまう(^_^;)というトラブルに悩まされた。 とりあえずAudio設定のAdvancedメニューにあった「サウンドのsurpress」というのが「Auto」になっていたのを両方とも「disable」にしたら直ったかもしれないのだが、当日に謎の不安要素が残った。
その後は、ゼミ研究生の北京の王さんとZOOMを繋いで、あれこれ情報交換した。 ちなみに(リンク切れするが)全57分の記録動画は これ である。

そしてここから、再びMuse 2との格闘を開始した。 とりあえず、初代のMuseとの違いとして、「Bluetoothのペアリング」という動作モードが無かったのが気がかりだったので、まずはMuseIOでのOSC接続を諦めて、Max8のserialにある「Bluetooth」というあたりをテストしてみたが、やはりウンともスンとも言わなかった。 そこでようやく、一般ユーザであれば真っ先にしているように、MuseアプリケーションをAppStoreから無料ダウンロードして、サインインして、上のように新しいMuse 2で動かしてみた。 するとやはり、「iPadのBluetoothをONにして!」と叱られた。 そこでBluetoothをONにするアッサリとMuseアプリと接続するのに、iPadのSettingで見てみると、iPadは「Bluetoothのペアリングの相手を探している」状態のままだった(^_^;)。 つまり、Muse 2になって、一般のBluetooth機器の(Wiiリモコンとかでもそうだったし初代Museもそうだった)ように、OSレベルでBluetoothをペアリングしていないのに、どこか不思議なチャンネルで、Museアプリとの通信を成立させているのだった。

ここでいよいよ、最後の望みとして、Muse社に問い合わせた時の返事「Museソフトウェア開発キット(SDK)の積極的なサポートを中止せざるを得なくなり、現在は一般公開されていません。オプションとして、Mind Monitor for Muse 2というサードパーティ製のアプリがあります」という、そのサードパーティを調べてみた。 そのサイトは ここ であり、Muse社と似たような画面が出てきたのだが、 Technical Manual ( オフライン保存したもの ) というリンクを見てみると、なんと「 OSC Streaming lets you stream data directly from Mind Monitor to an OSC data receiver such as Interaxon MuseLab. 」 などという素晴らしいことが書いてあるではないか!! そこで速攻でダウンロードするために App Store に行ってみると、「This app is available only on the App Store for iPhone and iPad.」と断られた(^_^;)。 しかしこちらは、一緒に購入した、そこそこ新しいiPadがあるので、そこからApp Storeに行って、無事に14.99ドルで「Mind Monitor」をゲットした。

そして、このアプリを起動して、こちらでも「BluetoothをONにしろ!」と叱られて(^_^;)、ONにしてみたらズラズラ出てきたのが、上のスクリーンショットである。 いやいや出るわ出るわ、デルタ・シータ・アルファ・ベータ・ガンマの脳波、スペクトログラム、そして「OSCストリーミング」というのをONにして、ホストのIPアドレスとポート番号を指定すると、過去にMuseIOで取得していたそのままのMaxパッチを開いただけで無調整なのに、スケーリングまでそのままでグラフがわらわらと出てきた。 環境設定で「iPadでのグラフを表示」というのをOFFにすると、Maxの方のストリーミングのデータがサクサクと流れて、「iPadでのグラフを表示」をONにすると、OSCで受けたMaxのグラフがカクカクと間引かれるあたり、動作は完璧である。 もしかすると脳波と加速度/ジャイロの両方を出すのは出来ない?のかもしれないが、これは素晴らしい進展である。 MuseとMacとの間にこの有償アプリ「Mind Monitor」を介する必要はあるものの、どうやら「MaxでMuse 2の脳波を直接に受けられる」という事実が判明したのだった。(^o^)

    • MU-01 - Muse - Released 2014, Bluetooth, SDKサポート有り
    • MU-02 - Muse - Released 2016, Bluetooth LE, サポート無し
    • MU-03 - Muse 2 - Released 2018, Bluetooth LE, サポート無し
その後、 Technical Manual の近くにあったUsers Forumを見て回っていくと、どうもMuseには上のような3世代があり(その後に出たのがMuse S)、初代だけがSDKのサポートがあったものの、その後は非公開/非サポートとなって欲求不満になっているユーザ(開発者)がたくさんいるのだった。 やはり、初代だけが一般的なBluetoothペアリングをしているらしいが、これまで頻繁に使ってきた人たちのMU-01は、たいていバッテリが寿命なのだそうである。 買い換えればSDKの使えないMuseしかない、というのでは、そりゃ怒るだろう。 そこで、このサイトのオーナーは自力で新しいMuseとのBluetooth通信を開拓して、さらに本家がやっていない「OSCストリーミング」もサポートしているようだ。 素晴らしい。(^_^)

その後は上のように、後で忘れないように、iPadのセッティングから「Mind Monitor」のセッティング、そしてOSCで受け取った情報のテストをしてみると、初代Museでは3軸加速度だけだったのが、さらに3軸ジャイロ(角加速度)までMax8で得られて、脳波も初代で4チャンネルだったのが、こちらは周波数帯域ごとにデルタ・シータ・アルファ・ベータ・ガンマの5種類の脳波データを受け取れる、と確認するところまで進めて、 YouTube動画 を記録した。 裏で「Abema将棋トーナメント」の準決勝をBGVとして眺めながらも、なかなかの出来高の1日となった。

2020年8月23日(日)

猛暑がぼちぼち終わる・・・というこの日は、「Muse 2 と同様に Muse S もMind MonitorからOSCでMax8に全ての情報が飛んでいる」ということの確認ぐらいが収穫だった。 画面として何も変わらなくて目新しくないので動画記録は撮らなかったのだが、Maxパッチを含めて、起動の手順から何から、 これ と変わらない。 とりあえずこれで、合計で15万円ぐらいかけて購入したこれらの機器(2個の新しいMuseとiPad)については、無駄にならない、という事が確定した(^_^)。
また、Max8側のホストを、LAN接続している「お仕事Mac mini」から研究室のMacBookAirに切り替えて、「WiFiでネット接続しているMacのMax8」というホストに対して、ここにMuseからの情報について「WiFiでネット接続しているiPad」をブリッジとして使う(OSCのルートはいずれもWiFi)、という実験も無事にOKと確認できた。

ただしフト思ったのは、このシステムだと「iPadとMacがネットワークに接続されている必要がある」というところがちょっとしたネックで、例えばWiFiも飛んでいないような京都の禅寺の「座禅体験」で脳波を計測したい場合には、ちょっと Muse 2 / Muse S では困ってしまいそうだ・・・という危惧が残った。 まぁ、世界中がネットで繋がっている時代なので、杞憂と言えば杞憂なのだが、スマホ(ローミング)を持たない僕としては、ちょっと気になるところである。 これについては、Macをローカルなサーバとして立ち上げて固定IPによってWiFiでiPadを繋いで、MuseからiPadまでBluetoothで、iPadからMacまでWiFiのOSCで・・・というのが出来るかどうか、実験してみる必要がありそうだ。
MacBookAir単体で出来れば一番嬉しいのだが、WiFiルータを使えば、 このように 出来るようである。 そこでとりあえず、上のページの最下段「このご質問の対象となる商品・OS・接続機器を表示」の中に、 これ とか これ があったので、「安いほう」ということで業社に発注してみた。 そして、ここまで進めたところで帰宅して、夕方から晩には、いつのようにJoyJoyヒトカラ5時間半で53曲を完走した。

2020年8月25日(火)

昨日は音楽情報科学研究会・夏のシンポジウム(ZOOM)で、いつものようにプレゼンを作らずにライヴで発表を済ませた。 論文は これ であるが、「続きは音知学会で」と言った手前、そちらの論文もぼちぼち書かないといけない。 今日はその2日目があるが、サブMacBookで繋ぎっぱなしにしているものの、お仕事Macの方では別の作業をサクサクと勧めている。 AbemaTVで「竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局」で、崖っぷちに立っている羽生さんを応援している・・・というのは公然の秘密である。 そして、久しぶりに音響学会からメイルが届いた。
(前略)
しかし1点だけ、これで決定的に不採択という事ではないものの、本論文が「楽器」「音楽」という領域を明確にターゲットとしている故の重大なポイントにおいて不備があり、
再実験まで求めるのではない(ただし今後の発展研究においては考慮が必要)ものの、文中の補足としてコメントして欲しい点を指摘させていただきます。それは実験に
用いた「課題A」「課題B」という2つの課題曲についてです。本論文では「音高」(演奏音のピッチ)を「音階」と呼ぶなどの一般的な誤用などは無く、「音高」と「音名」という
専門用語も正しく考慮して使われています。しかし本論文で各種楽器により演奏される「音名」として記載されている「ドレミファソラシ」というものが、古来より音楽学の世界
では「固定ド」・「移動ド」という2つの異なった文化(いずれが正しいというのでなく過去も未来も常に議論が続いている)において、特に日本ではいずれにも使われるための
リスク(誤解を生みかねない)があります。実験のやり直し(本当はそれがbestなのですが)まで行わないとしても、本論文において、この点についての補足記述が欲しい、
というのが「軽微な修正を求める」という点です。
おそらく本論文の著者は「固定ド」の音楽経験があり、無条件に「ドレミファソラシ」=「CDEFGAB」(ドイツ式ではCDEFGAH)である、としていると思われます。ピアノ教室など
クラシック出身者はこれが普通なので、今回の被験者(楽器演奏の経験がある大学生/高専生)の多くも、違和感なくこの設定で課題曲を演奏したのかもしれません。これは
例えば楽譜の「G」音を演奏するためには「ソ」を演奏する、という機械的な対応での操作です。ところが一方で、小学校・中学校の学習指導要領において「適宜、用いること」と
定められ、音楽初心者(本論文の主たる対象)が入ってくるポピュラー音楽の世界で主流の「移動ド」では、「ドレミファソラシ」とは「音名」ではなく「階名」であり、調性に応じて
基準の「ド」は移動します。そのような「移動ド」の初心者が「課題A」「課題B」という2つの課題曲(いずれも本質的に同じ)に接してみると、最初は「C→G」と入ってくるので、
これは楽譜の調号(ハ長調)と同じで「ド→ソ」なのだ・・・と感じます(調性感と一致した音階)。ところが後半の2小節では、終止感の無い下属音のファ(F音)で終わっていて、
旋律として終わった感じがしません。そして2度目以降になれば、これは実はヘ長調の旋律で、最後の「A→G→F→F」というのが「ラ→ソ→ファ→ファ」ではなくて、「ミ→レ→
ド→ド」と終止する、つまりこの曲はF音を主音とする「ヘ長調」なので、楽譜の調号にフラット1つが書かれているべきものだった・・・と気付きます。いったんそう気付けばこの
調性感は揺らがないので、冒頭の「C→G」は「ソ→レ」となります。そこで問題となるのが、それぞれの実験で使われている「楽器のドレミファソラシ」が何なのか、ということ
の齟齬です。調号にフラット1つ(この課題曲ではBb音が出現しないので調号に書かれていなくても演奏される旋律は同じで記譜として破綻はしていない)であるとすれば、
「ヘ長調」では「ドレミファソラシ」=「F G A Bb C D E」である筈なのです。このように「移動ド」感覚の調性感を持つ人(初心者の多くが該当)にとって、この実験の2つの課題
曲というのは、なかなか違和感がある題材だったという事です。
音楽や楽器の世界において、この「固定ド」と「移動ド」という異なった文化は、演奏の練習や教育/トレーニングの領域でもいつも議論となるものですから、本論文でどちらか
に決めつける必要はありませんが、少なくとも実験に使用した課題曲が、調性的には「ヘ長調」なので楽譜の調号もそのように記すべきだった、という指摘は音楽的に正しい
ものです。本来(あるいは今後)は、「固定ド」と「移動ド」との混乱を避けるためには、楽器で演奏できる音名をハ長調の全音階(CDEFGAB)とした上で、実験に用いる楽譜も
ハ長調の曲(最後はC音[ないしE音ないしG音]で終止)にすべきだった、という事になります。ただし今回の「課題A」「課題B」という2つの課題曲は、CFGAという4音だけを
使っているために、「固定ド」の人は何も違和感なくハ長調で演奏でき、「移動ド」の人はちょっとした違和感の後に「読み替えて」(書かれていないフラットがあるものと解釈
して)ヘ長調の曲として演奏できたという事になります。このあたりの誤解や混乱を避けるためには、本論文での実験に使用した課題曲についての検討/改善点として、簡単に
整理して補足しておく必要があると考えます。でないと、音楽学の世界を二分している「固定ド」派・「移動ド」派のうち、頑迷に後者を主張する人々から、本論文は基礎の部分
から駄目だ、という指摘を受けるリスクがあります。
5月に依頼されていた、音響学会論文誌の投稿論文の査読については、上のような長文の修正希望コメントを書いていたのだが、きちんと対応して加筆した論文が届いたので「OK」と回答した。ずいぶん僕も丸くなったものである(^_^;)。
そして事務局からは「碧風祭の全面中止について」というメイルが、遂に届いてしまった。 うーーーむ、アカペラの森ちゃんのゲリラライヴに向けて10曲を選曲して、それぞれの練習を進めていたのだが、合わせ練習も出来ないままに今年は「幻」となってしまった。 アカペラだってもちろんこの前期は全面休止状態だったし、かろうじて僕は週一以上の密度でヒトカラマラソン(5時間ぐらい50曲以上)を続けて歌唱力の維持に努めているものの、このやるせなさは一体どうしたらいいのだろう。

そして音楽情報科学研究会・夏のシンポジウムが終わった後の夕方には、Teamsで音楽情報科学研究会の運営委員会が行われた。 そこでのややこしい議論としては、 このような話題 があって、とっっっっっても難しかった。 学会発表の記録をアーカイブ化して公開する・・・というのは、色々と難しい「大人の事情」の塊なのだった。

2020年8月26日(水)

朝9時半ごろに研究室に出てきたのだが、ここ半年の懸案から解放されて、心地よい「脱力」を堪能している。 気付いていなかったものの、半年にわたって続いた無意識下のストレスが消えた・・・という劇的な瞬間である。
話は今年の1月末から始まっていたが、いまだ「角膜上皮剥離性糜爛」は治っていなくて、本来の「効き目」である左目の視力は良くて0.4、アベレージは0.3という「見えない」状態がもう7ヶ月も続いている。 昨日も朝イチで眼科に通院したが、3個だった「島」のような「不良上皮」は2個の、さらに小さな「島」となっていたが、それがちょうど視線の中央にあるので、まだまだ見えないのだった。
ところが3月末には、免許更新の葉書が届いた。 いつもであれば誕生日の前後1ヶ月以内ということで、4月上旬には警察署に行って、ゴールド免許更新をサッサと済ませるのだが、なんせ視力検査に通らない可能性が高いので、COVID-19のために特例となった「免許更新手続きの3ヶ月延長」手続きをして、デッドラインを9月8日(誕生日の1ヶ月後+3ヶ月)まで延ばして、なんとか視力検査を通過することを目指して眼科に通って点眼治療を続けてきたが、まだ治らなかったのだ。
しかし、いざ実際に警察署に免許更新に行ってみれば、僕のような一時的な視力低下の不安などはまったく目立たず、もっともっとまるで見えていない高齢者や、会話が聞き取れない認知症っぽい高齢者がたくさんいて、係員はなんとか「OK」にしようと目一杯、手を差し伸べていて、だいぶ不安があった僕などはむしろ「ハイOK!」とアッサリと通過してしまったのだった。 さすがお役所である。 これで視力回復の通院も、プレッシャーと関係なく続ければいいので、とりあえずは一段落である。 ハヅキルーペをかけてのハンダ付けはまだ難しいかもしれないが、この前期の学生作品支援でも一部ではハンダ付けしたので、まぁぼちぼちいけるだろう。

そして午後になって、ゼミの杉山さんが元気に復活して研究室にやってきて、この後期「総合演習I」からの作戦会議をした。 去年の夏休みに「Max特講」をしていたので、研究室のMacBook(Max7入り)を貸し出して、あとはこの前期の濃い サウンドデザイン のページを追いかけて復習/自習を進めることにした。
その後、新しいiPadのカバーとともに注文していた WiFiルータ が届いたので、スタンドアロンのDHCPサーバとして動くように設定を変更して、インターネットに繋がっていない状態での「Muse 2 → iPad → Mac(Max8)」という動作を確認した。 ただし当然だが、このサーバは起動してiPadやMacをWiFi接続したたびに適当なIPアドレスを返すので、いちいちMuse 2からのOSC情報については、Macのシステム環境からその時のIPアドレスを見て、「Mind Monitor」の設定メニューから「転送先のIPアドレス」を入れてやる必要がある。 それでも、スタンドアロン環境で使えるというのは重要なのだ。

2020年8月28日(金)

明日はいよいよEC2020である。 なんとも今風というのか、ZOOMの情報などは明日の開催時刻にならないと不明らしい(^_^;)。 音楽情報科学研究会ではボランティアスタッフ(運営委員)によって事前にプレゼン環境チェックとかいう日時が設定されていたのに対して、凄いアウトソーシング(業者に丸投げ)である。 僕は例によってプレゼン(パワポ的なやつ)無しでライヴ講演の予定だが、昨日は新しいネタが出来た。 アトピー体質の僕は、過去に耳かきで外耳道を傷付けたことがあって以来、どうも鼓膜アトピーというやつで鼓膜に薄膜が出来るようになってしまい、定期的(月に1-2度)に主治医の耳鼻科に行っては、「吸引+軟膏塗布」というのをしてもらっている。 ところが最近は、オンライン会議のためにイアホン型のヘッドセットを装着するために、イアホンだけの右耳はマシなのに対して、イアホン+マイクの左耳は奥深くまで差し込むためか、より悪化傾向にあった。 そして昨日の夕方に耳鼻科に行ってみると、どうも鼓膜と外耳道に炎症がある・・・とのことで、抗生物質の「点耳薬」を処方されてしまった。 リモートの最近では、同様に片耳だけ不調になる患者が増えているそうで、これは冒頭の「掴み」の話題として最適だ。

Sketchingコミュニティからは、「Interactive house」という話題での情報提供募集とそれに対するリプライがわらわらと届いてきたが、ちょっと面白い現象に遭遇した。 上のスクリーンショットの一番上は、最近ではGoogle翻訳をまったく使わなくなってその代りに躍進している「DeepL翻訳」の例である。 その下が、同じ原文をGoogle翻訳に突っ込んだもので、この例ではだいたい似たようなものだが、基本的に世間の評判としては圧倒的にDeepL翻訳の方が良い、ということになっている。 ところがなんと、3番目のGoogle翻訳のような原文(これはまったく普通の文章)をDeepL翻訳に突っ込んだところ、いちばん下のような謎な現象が起きたのだった(^_^;)。 何が原因か分からないのだが、これは非常にレアな「暴走」であり(何度やり直しても同じ)、貴重なのでスクリーンショットを撮ったのだ。 まぁ、それでも今後もこの「DeepL翻訳」を使っていきたいと思う。

そして、明日の発表は夕方で明日に行けないということで、予定通りにこの日に早退してJoyJoyに行くことにして予約した。 そのテンションで、ゼミの梅田さんの調査のために購入していた、皮膚電気抵抗型のBF機器「GSR2」を このように 開けてみた。 すると、電源は単4を2本かと思ったら、アルカリの006Pだったので、スピーカーから出ている信号をそのまま外に出力する方針に変更して、 このような 改造をアドリブで一気に進めた。 回路図も何もメモしていないのでここに書いておくと、スピーカーの信号をパスコン105を経て、+5VとGNDとを100kΩの抵抗2本で分割した地点に繋いで、「2.5Vを中心として上下に振れるパルス」(脈流)とした。 その波形をオシロで見てみると、スピーカに交流結合しているために、もろに微分インパルス信号だった。 これをまず、+5V単一電源のLM324のボルテージフォロワを通して、いわば「0V〜+4.5Vのリミッタ」として、さらに今度は、+5VとGNDとを分圧する半固定抵抗(100kΩ)からの設定電圧とのコンパレータとしてLM324のアンプに入れて、結果はまずまずディジタルっぽくなった。 それをArduinoの「D2」に繋いだところまでで、今日はオシマイである。 あとはArduinoのスケッチで、なんとかこの周波数をMaxへのデータとして出せば、「GSR2をインターフェースとしたバイオフィードバック」システムが、任意に作れることになる。 明日はEC2020なので無理としても、これは来週以降に「楽しいプログラミング」となるのだ。(^_^)

2020年8月29日(土)

昨日のJoyJoyヒトカラ5時間半54曲の最中に、総理大臣辞任というニュースがネットを席巻したらしいが、まぁ帰宅してからテレビでニュースを見たらしいことを含めて忘却の彼方だった。 これでいよいよ、来年のオリンピックは風前の灯というか、あるいは既に消えているのかもしれない。

そして、EC2020は午後からだ、と判明したので、昨日の続きのArduinoプログラミング作業に入って、上のようにアッサリと「スピーカから聞こえてくるサウンドと同じピッチで鳴る」というMax8パッチまで完成してしまった。 Arduinoの方は動作経過のミリ秒タイマで正確に100msecのインターバルを作って、その間にD2のポートの入力信号が上下する回数をカウントしてシリアルから115200で送る。 Maxの方はこれを受けて得た値を10倍すれば「毎秒のカウント数」、つまりは聞こえているピッチが生成される、ということで、ここまであっさりと出来るとは思っていなかったが、EC2020が始まる前には完成してしまった。(^_^)

そして上のように、ZOOMでEC2020が始まったが、最初のセッションから「音声がブチブチ途切れる」とか、「音声断片が無限ループする自動ラップ」(^_^;)などのトラブルが頻発した。 さすがにプレゼンを作りたくなかったので、午後イチと次のセッションを別MacBookAirで表示しておきながら、 このようなテキスト を作って、フォントを大きくして見せていくことにした。 掴みを狙って話題に合わせてみせるために集めた写真は以下である。→

そして、なんとか無事に「話し倒すだけ」の発表は終了した。 並行していたSlackの評判だと、「ビール飲んでた記憶しかないけど,あれがECだったかどうか思い出せない」・「EC2015、オータムフェア、懐かしいw」・「こっそり内職のスリルw」・「では研究室とは何をする場所なのか」・「楽しくないのはオンラインツールなのか、会議そのものなのか、余禄がないことなのか」・「牛久大仏の体内ってこうなってるんですね」・「でも、長嶋先生、今とても活き活きお話されてますよ」・「面白いので、これは喋っていただくでよいかと」・「パフォーマンスがしたい人は反応が視覚的にないと困る,というのは理解しなくもないかなあ.講義という観点では目的がパフォーマンスかどうか微妙なので,すっかり首肯できないところではあるのですが」・「発話者はオンラインでもけっこう緊張感もあって楽しい感じはありますね」、というところで、まずまずOKだったようである。

2020年8月30日(日)

今日はEC2020の2日目のZOOMを走らせておきながら、このところ出張も無くてまったく立ち上げていなかったMacBookAir4号機(13インチ)とMacBookAir5号機(11インチ)を、久しぶりに立ち上げてみた。 すると、5号機はバッテリ残量が30%に減っていて、さらに4号機はゼロになって立ち上がらない(^_^;)という状況だった。 そしてここから、両方に入っているMax7とMax8を正常に立ち上げるまでに、サインインとかオーソライズとかのあれこれあれこれを繰り返しつつ、さらにMax8が8.13から8.15になっていたので、お仕事Mac miniまで含めて「最新Max8のダウンロード/インストール」を行い、1ライセンス(3台)購入している最新の環境で安心して3台とも起動できる環境作りをしているうちにお昼になった。

そして午後にも、もう1台のMacBookAir3号機(13インチ)のMax7のライセンスが何故か消えていたのを修復したり(^_^;)、さらに学生たちと同様に「9/1までの期間限定COVID-19対策ライセンス」があと2日で切れる・・・というメッセージに対応して、もう1ライセンスを購入したり、というあれこれに忙殺された。 ところが新たにライセンス購入したものの、まだ切れていないMax8の「黄緑ワーニング」をクリックしてAuthorizationメニューに行っても何も表示されず、これはどうやら「切れてから設定する?」らしく、明日の午後か明後日以降に作業が必要になりそうだ。

終日、ずっと横でBGVにしていたEC2020は各セッションがサクサクと進んでいたが、そういうわけであまり見入って聴講することにはならなかった。 いちばん最後のセッションの最後の発表のところで、ようやくSlackに「メディアアートの方でも行き詰まってます・・・」(いいね1)・「ライブコーディングの音楽生成合戦の面白さは、バグで自爆テロみたいなモジュールが暴走した時です」(いいね3)、などと茶々を書き込んだぐらいである。 ただし、ここにメモしておくべきZOOMのTIPSとして、「スクリーンを共有する際にサウンドも共有したい場合には、その提供者がスクリーン共有の設定画面の左下にある[サウンドも共有]も指定しておかないといけない」というのを新たに知った。

2020年8月31日(月)

今日は午前中であるがEC2020の最終日である。 スポーツのセッションは色々と面白くて、思わずAmazonに行って「けん玉」を購入クリックする数秒前まで行ったりした。 そして、SlackでのUnityの柳瀬さんの「杉浦さんの研究きっかけでかかと上げ運動を毎日歯磨きの間2分間やるようにしたんですが、脹脛の筋肉が鍛えられて割れがわかるくらいになりました。あと足底筋膜炎という足裏の痛みが治りました」という書き込みから、Yahooで「かかと上げ運動」と検索して このページ に到達した。 するとページの最下段には、また別のストレッチへのリンクがあり、次々と辿っていくことで、以下のように20種類の「お手軽なのに効きそうなストレッチ」を入手できてしまった。 これは研究室でも家でも、合間に出来そうなので、20枚を全てプリントして持ち帰ることにした。

その後、ジャグリングの発表に刺激されて、またまたAmazonに行って「おてだま」から「ジャグリングボール」というところに行ってあれこれ逡巡して、またまたカート確定のページまで進んだが、そこでまたまた踏みとどまっていったんストップした。 プチッて発注スタートして、夕方に帰宅して、もし家にお手玉とかがあったりしたら怒られるところだった。 そしてここで気付いたが、このテーマというのは、後期に向けてゼミのテーマ「役立つエンタテインメント」の種となるので、教員研究費で購入できるのだ。 ということで、以下のように、ちょっといいやつを業者に発注した。 なかなか、エンタテインメントコンピューティングの「スポーツ」・「スキル」などのテーマのセッションは恐ろしいのだった。

そして午後には、Arduino出力対応に改造していた"GSR2"を このように さらに改造した。 というのも、defaultではGSR2本来の機能である「触ったら音が出る」という状態にしたものの、もし今後、Max8などでBF応用のシステムを制作していく場合には、掌でGSR2の電極にほどよく接触するまではスピーカからの音で確認したいものの、その後にサウンドやビジュアルでBFするときに、その内部からのサウンドが邪魔になる・・・と気付いたからである。 そこで以下のように、内部スピーカのラインをシールド線で外に引っ張り出して、そこにスライドスイッチを付けた。 これで、内部スピーカのON/OFFをする、という超簡単な改造である。

2020年9月2日(水)

世間はまだまだ相変わらずCOVID-19傘下にあるが、SUACでは大学院入試に向けてどたばたが始まり、NIMEコミュニティからは「過去の文献をまとめたよ」という連絡で、 このページこのページ が紹介された。 さらにアルスエレクトロニカからは、オンラインでの イベントページ の案内が届き、その中には以下の写真のような "AI x Music" Online Hackathon などという、ちょっとソソラレルものもあった。

そして今日は午前にゼミの杉山さんと後期に向けての作戦会議ZOOMがあり、午後には早退してまたまたJoyJoy住吉ヒトカラの予定である。 週イチ以内、と決めているものの、いろいろな予定がかち合う場合には、繰り下げるのでなく繰り上げるというルールなので、前回同様に「その前から5日」というインターバルになった。 ここでフト思い立って、過去の日記におそらく記載されていたであろう、JoyJoy住吉ヒトカラの記録を拾い上げてみると、以下のようになった(ちなみに2020年3月までは、これ以外にアカペラやゼミの学生と一緒のマラソンカラオケとか社会人のカラオフにも参加した。3月1日には「フタカラ9時間・計110曲」というのもあった)。 フリータイムを使わず割高の一人料金なので、なかなかの「お客さん」なのだという気がするが、これが無かったらCOVID-19環境下でホメオスタシスが維持されない(緊急事態宣言下で全国のカラオケが休業させられた期間は本当に辛かった)ので、貴重なものなのである。

      • 2019年12月20日(金) 4時間 42曲
      • 2019年12月27日(金) 5時間 55曲
      • 2020年01月09日(木) 5時間 52曲
      • 2020年01月24日(金) 5時間 55曲
      • 2020年02月24日(月) 5時間 53曲
      • 2020年03月10日(火) 5時間 60曲
      • 2020年03月19日(木) 5時間 51曲
      • 2020年03月24日(火) 5時間 52曲
      • 2020年03月29日(日) 5時間 63曲
      • 2020年04月03日(金) 5時間 58曲
      • 2020年04月08日(水) 6時間 64曲
        (緊急事態宣言・全国的カラオケ休業期間)
      • 2020年05月15日(金) 5.5時間 54曲
      • 2020年05月22日(金) 5時間 54曲
      • 2020年05月29日(金) 5.5時間 60曲
      • 2020年06月04日(木) 5.5時間 61曲
      • 2020年06月10日(水) 5.5時間 60曲
      • 2020年06月15日(月) 5.5時間 49曲
      • 2020年06月23日(火) 5時間 51曲
      • 2020年06月29日(月) 5.5時間 57曲
      • 2020年07月04日(土) 5.5時間 56曲
      • 2020年07月08日(水) 5.5時間 55曲
      • 2020年07月14日(火) 5.5時間 41曲
      • 2020年07月18日(土) 5.5時間 56曲
      • 2020年07月24日(金) 5.5時間 59曲
      • 2020年07月29日(水) 5時間 50曲
      • 2020年08月05日(水) 5.5時間 55曲
      • 2020年08月10日(月) 5.5時間 60曲
      • 2020年08月18日(火) 5.5時間 58曲
      • 2020年08月23日(日) 5.5時間 53曲
      • 2020年08月28日(金) 5.5時間 54曲
そして、ネットニュースからは、「人間とAIのどちらの判断が正しいのか?を予測するAIシステムを開発した」という、MITの 面白いが難しい論文 の情報が届いた。 論文のAbstractをDeepL翻訳に突っ込んだところ、「学習アルゴリズムは実用的なシナリオでは専門家の意思決定者と一緒に使用されることが多いが、この事実はこれらのアルゴリズムを設計する際にはほとんど無視されている。この論文では、下流の専門家への意思決定の延期を予測する、または選択することができる予測器を学習する方法を探求する。専門家の意思決定のサンプルのみを与えられた場合、我々は分類器と拒否器の学習に基づいた手順を与え、理論的に分析する。我々のアプローチは、クロスエントロピー損失を一般化した、コストに敏感な学習のための一貫した代理損失を与える、コストに敏感な学習のための新しい削減法に基づいている。我々のアプローチが様々な実験課題において有効であることを示す」となった。 これに対抗するとすれば、「人間とAIのどちらの判断が正しいのか?を判定する哲学を提唱した」というのが人文科学系から出てこないと、まだアンバランスである。 まぁ、囲碁や将棋のAIだって、「AI棋士(1)」と「AI棋士(2)」とで延々と戦わせて学習するのだから、AIだけ、というのでも駄目なのは明確なんだろう。

沖縄を直撃した台風9号に続いて、南からは新たに台風10号が北上してくるのだが、なんと上のように こんなサイト があって、任意の地点で任意にズームして風の動きを可視化してくれる。 思わず見入ってしまうが、なかなか凄い時代なのだ。
そしてゼミの杉山さんとのZOOMが以下のようにあり、後期「総合演習」に向けての作戦会議のpart1を行ったが、まだまだ企画案は出てこなかった。 そこで多くのキーワードを提供して、次回は日曜日に、と予定を組んだ。 ちなみに(リンク切れするが)全46分の記録動画は これ である。

そしてJoyJoyに夕方からのヒトカラ予約を電話したのだが、いつものバイトの子だからとはいえ、「予約したいのですが」→「ハイ長嶋さんですね」というほど声を覚えられてしまっているというのもいかがなものか(^_^;)。 この予約完了でテンションが上がった午後の時間帯は、音楽情報科学研究会・夏シンポでのRisset Rhythmの発表を受けての音楽知覚認知学会での発表の予稿の執筆にとりかかったが、まだまだこれは何日もかかりそうである。

2020年9月3日(木)

昨日のJoyJoyヒトカラは6時間61曲を完走したが、少なくとも今月はこの調子でヒトカラを続けるしかない。 後期になってもアカペラの再開は絶望だが、アカペラ有志と大部屋で離れてのフタカラとかサンカラに行くかどうか、とっっっても悩ましいところである。 研究室に出てくると、Cycling'74からのメイルが届いていた。 実は一昨日あたりから、Max8でトラブっているのだ。

上のスクリーンショットは このデスクトップ動画 から撮ったもので、要するに新たにMax8のライセンス(3台分)を購入したので、9月1日で切れたMacBookAir3号機のMax8をオーソライズしたいのに、その画面が真っ白のままで次に進めない・・・というトラブルなのである。 いつものテクニカルスタッフでなく、どうもセールスのスタッフが担当になったらしく、なかなか話が進まない。(^_^;)

2020年9月4日(金)

「伊勢湾台風以来」とか「特別警報級」とかの台風10号が上のように近付いてきていて、遠く静岡県でもどっぷり雲に覆われて、ときおり雨がザッと降ってくる、不穏な週末である。 Maker Fairからは以下のような案内が届いたが、世界中のMakerは、オンラインだったり、in-peraon(対面)だったりで、頑張ってMakerムーブメントの火を消さないように頑張っているようだ。 Seeed社からは、相変わらず意欲的な新製品の案内が届き続けているが、購入したものの初期ロットのためかトラブったままストップしている「Seeeduino-XIAO」の例もあり、あまり新しいものに飛び付くモチベーションには至っていない。

そしてこの週末は、いよいよ再来週に迫ってきたSUAC大学院デザイン研究科の入試に関して、関連する教員にはあれこれあれこれ続々と連絡が届いて右往左往しているのだが、当然ながらその詳細はここには書けない(^_^;)。 11月の音楽情報科学研究会にも発表参加したいのだが、そのためには直前の音知学会での予稿を完成していないと「その続き」という作戦の切れ目が見えないので、これが地味にプレッシャーになっている日々である。

2020年9月6日(日)

上のように台風10号がずんずん九州地方に近付いているこの日、産総研の後藤さんからは OngaACCELシンポジウム2020 の情報も届いているが、土曜日にこれを見る余裕があるかどうかはちょっと不明である。

午前中にはNHK杯で羽生九段が勝利する画面を見る余裕もなく、ゼミの杉山さんとの作戦会議ZOOMを上のように進めた。 まだまだこれからということで、木曜日のゼミ有志ZOOMでさらに進めることにした。 ちなみに(リンク切れするが)全64分の記録動画は これ である。

2020年9月8日(火)

昨日は久しぶりに、デンマークのAnthony Brooks先生からメイルが届いた。 デンマークでもCOVID-19の「第二波」で大変らしいが、日本だって何も言える状況ではない。 今回のメイルは近況報告で、去年に開催した国際会議の発表論文をまとめた 書籍 がでた、ということと、Anthony Brooks先生がこの書籍のEditorということで、 エディトリアル という全体紹介の記事を執筆して、それはフリーで公開されているよ・・・ということで、以下のように力の入った表紙の原稿が添付されていた。 僕はこの遠隔の前期について、この日記から学生のMax作品を並べた「8/4」のところだけ抜き出した こんなページ を作って「見てみてね」と返信した。

そして今日は午前に眼科に行ったので研究室に出てきたのは10時頃だったが、夕方にはいつものヒトカラの予定で15時あたりには早退するというテンションである。 そのノリでふと思いついて、11月1/2日に開催予定の音楽情報科学研究会について、音知学会の発表に向けて執筆中の原稿の続き・・・と想定していたテーマを変更して、一気に以下のように発表応募を完了してしまった。 DeepL翻訳の英訳もなかなか立派で、ほとんど修正することなく英語アブストラクト(提出は任意)も出来上がってしまった。

【和文タイトル】
脳波センサ"Muse 2"・"Muse S"は新楽器として使えるか
【英文タイトル】
Can we use the brain sensing headband "Muse 2" and "Muse S" as new musical instruments ?
【和文アブストラクト】
数年前に登場した脳波センシング・ヘッドバンド"MUSE"について、筆者は2016年3月に「脳波センサ"MUSE"は新楽器として使えるか」
というタイトルで音楽情報科学研究会にて発表し、その詳細を報告するとともに「脳波音楽のための楽器」としての可能性について議論
した。COVID-19環境下で改めて"MUSE"について調べてみると、完全公開されていた技術情報が全て閉鎖されるとともに、詳細を非公開
とした新モデルの"Muse 2"と"Muse S"が提供されるという状況に変貌していた。本稿ではまず、オープンソース文化に背を向けた脳波
リラクセーション・ビジネスの背景について考察するとともに非公開となった情報の発掘/復元について述べ、新しいモデルからの生体情報
の取得の手法について報告する。さらに、欧州で活発化する脳波プロジェクトの現況について報告し、改めて「脳波音楽のための楽器」として
の可能性について議論したい。
【英文アブストラクト】
In March 2016, I presented a paper titled "Can we use the brain sensing headband MUSE as new musical instruments ?". 
When I investigated "MUSE" again under COVID-19, I found that all the technical information has been fully closed, and 
new models "Muse 2" and "Muse S" were provided without disclosing the details. This paper first discusses the background 
of the EEG relaxation business against the open-source culture, describes the excavation and recovery of information 
that was withheld from the public, and describes a method for obtaining bio-sensing information from the new models. 
I will also report on the current status of the EEG project in Europe, and discuss its potential as an "instrument for EEG 
music" again.
これによって、音楽情報科学研究会への発表申し込み期限よりも前に音楽知覚認知学会のための原稿を執筆完了しなくてもよくなったので、ちょっとだけプレッシャーから解放された。 なんせ来週には、例年であれば7月末にある大学院デザイン研究科の入試がCOVID-19のために例外的に期日変更となって実施され、今年は僕に弟子入り希望の受験生が2人もいるのであれこれ大変なのに、ここには書けない重要なお仕事に関する会議なども重なってきて、けっこうドタバタしているのだった。 実際にはその翌週からは、対面(in-person)の講義/演習がスタートする後期に雪崩れ込むので、「嵐の前の静けさ」というところなのだ。

2020年9月9日(水)

昨日はJoyJoyヒトカラ5.5時間で57曲を完走した。 判で押したように「1時間で約10曲」という平均ペースだが、その実態は毎回、体調もノリも選曲傾向もバラバラであり、その場ではまったくカウントしていないので、ちょっと驚くべきデータであるとも言える。 今日はそのダメージからぼちぼち回復しつつ、AbemaTVではライヴで「王座戦第2局(永瀬vs久保)」と「順位戦B級2組(藤井vs谷川)」という豪華な2本立てが終日、続いているのを眺めつつぼちぼち過ごした。
Max8のインストール不調についてCycling'74に質問していた件では、「It sounds like something is preventing you from connecting to our servers. If you have any network filters, firewalls, or antivirus software active, or are using a proxy, try temporarily disabling them or make sure there are rules to allow traffic to cycling74.com and auth.cycling74.com.」という返信が来たので、遠隔用に自宅に置いているレンタルWiFiルータでテストしてみる・・・と返信した。
後期スタートに向けての学生委員会(Teams)が明日に開催されるが、その資料を眺めてみると、どうやら「後期もアカペラは駄目」ということに加えて、「後期もゼミは1106研究室でなくZOOMで開催」という方向性がほぼ確定してきてしまった。 ゼミの全体ミーティングを毎週ZOOMで進めて、あとは個別指導だけ1106で別個に進める、という形態になりそうである。 今回だけ例外的にゼミ有志ZOOMミーティングが明日なので、そこで全体連絡することになる。

2020年9月10日(木)

昨夜は自宅にMacBookAir3号機を持ち帰って、遠隔用にレンタルしているモバイルWiFiルータでネット接続して、なんとか以下のようにMax8の新しいライセンスでのオーソライズを行えた。 とりあえずこれで一安心で、あとはゼミの富田さんと杉山さんに貸し出している1106の2台のMacBook(現状はMax7)にも入れることになりそうだ。

そして今日は午前にゼミZOOMミーティング、午後にオンライン学生委員会がある、となかなか予定充実の日であるが、そんなところに、またまた「The MIDI Message Newsletter Sept. 2020」というメイルが届いた。 あいかわらず世間からは忘れ去られたところで、ぼちぼち40年になろうとしているMIDI規格を異常に肥大させようとしている 不毛なプロジェクト である。 以下のイラストには5ピンのDINコネクタが並んでいるが、いまの若者はMIDIと言ってもこのコネクタとかMIDIケーブルというのを知らないのである。 せめてUSBにならないものか。(^_^;)

そして「現在の進捗状況」という以下の表が載っていたが、ほとんど問題なく世界各地で活躍し続けて35年になる現在のMIDI規格に対して、わざわざ「下位互換性」を保持しつつ、こんな細々とした重箱の隅のような仕様をいくら決めたとしても、大多数のユーザは痛くも痒くもなく、これまで通りのMIDIを使い続けるだろう。 項目として設定しているものの、棒グラフが無くてバージョンに「0.1」とすら付かない、「GroupLIst」・「Piano」・「DAW Control」というあたりに注目すると、このMIDI 2.0の将来はどう考えても明るいものではない。 人身御供として楽器メーカからこのプロジェクトに駆り出されているエンジニアが気の毒だ。

そして2限のゼミ有志ZOOMミーティングは、今回は4人が参加という盛況で、以下のように進んだ。 それぞれの進捗状況、企画案、後期に向けての作戦、インターンシップ、などなど新しいゼミメンバーの交流も進んだと思う。 やはりZOOMは良いのだ。(^_^)

ちなみに(リンク切れするが)全80分の記録動画は これ である。 その後、こんな動画 を見かけたが、たぶん合成だと思うのだが・・・。

2020年9月11日(金)

来週は大学院入試とか教授会とか「濃い」週になるのだが、この週末は特に何もなく「嵐の前の静けさ」である。 音楽知覚認知学会での発表予稿をぼちぼち進めつつ、昨夜、自宅に届いていた「トランジスタ技術」誌を研究室で読む、という珍しい時間もあった。 「トラ技」はサラリーマン時代は会社で購読していたが、退社独立するちょっと前からは自宅で定期購読していて、1106研究室の本棚を相当に占有していたが、どうもここ数年の傾向としてどんどん中身が薄くなってきているので、去年の夏には このように ゴッソリと20年分ぐらいを捨てていた。

谷島屋書店に定期購読契約していて、外商部が自宅へ配達してくれるので便利なのだが、昔と違ってほとんどのデータがネットで入手できるこの時代、いつでも契約を廃止してしまうことが可能なのだが、たまーーーーーーーーーーーーーに面白い記事があったりする(例えば Propeller日記 のような展開があった)ので、なかなか踏み切れない。 そんな中、今回の号では「ハードでAI」というちょっと面白そうな特集とか、ペラペラと眺めてみると以下のような記事があったので、1106に持ってきたのだ。

しかし、いざ読んでみると、ゲートで組んだパーセプトロンとか、まだまだ現実性の乏しい実験とか、読んでみた時間に見合うかどうか微妙な読後感が残った。 どこかのタイミングで「トラ技と決別」という事になるかもしれないし、あるいはまたトラ技編集部から記事の執筆依頼が舞い込んでくる可能性もあったりして、なんとも「成り行き任せ」ということになりそうだ。 そういえば今日は「セプテンバーイレブン」なのだったが、世界中がCOVID-19の話題で流れていて、今年は9.11を回顧することもなく過ぎそうである。 そして午後には、数日かかっていた音楽知覚認知学会での発表予稿を このように 完成させて、学会に送ってしまった。 これで、この週末はちょっとのんびりできるかもしれない。

2020年9月12日(土)

COVID-19の影響がじわじわと出てきているような印象がある。 3月には全ての学会がほぼ中止になり、6月の音楽情報科学研究会「音学シンポジウム」では、2-3月にある色々な学会の全国大会とかで発表する筈だったのに出来なくなった発表を募集して「報告発表」みたいなことをした(論文集には載らないが「学会発表」としての記録は残る)ので、オンラインなのになんとか例年に近い発表件数だった。 しかし音楽情報科学研究会「夏のシンポジウム」では、例年であれば3日間フルに発表申し込みが来ていたのが激減して、1日半それもスカスカという惨状となった。
すでに僕が発表応募していた、日本音楽知覚認知学会・秋季研究発表会からは、以下のようにスカスカでなんとか1日半の暫定プログラムが届いた。日本音響学会・音楽音響研究会と共催であるにもかかわらず、ポスターで件数を稼いでいるものの、フルの口頭発表はたった5件、ショート発表11件とかなり寂しい。
10月24日(土)
	13:05 ポスター発表インデクシン グ
	13:30-15:30 ポスター発表
		聴取者の視点からみる演奏表現の芸術性:時間的次元に焦点を当てて
		音響管の形状を入力とするリアルタイム音声合成システム
		電気式人工喉頭の駆動波形による音韻の変化
		金管楽器の管体形状が唇の自励振動に与える影響
		相互変調に着目するエレキギター演奏音におけるディス トーション効果の定量評価
		任意の聴者位置・姿勢に対して提示可能な立体音響提示ディスプレイの開発とその評価
		正中面における垂直方向の音像定位に関する検討
		拍時刻推定を目的としたオンセット時刻の認知に対する個人差の基礎的検討
		店内BGMのテンポがコンビニエンスストアでの購買行動に及ぼす影響
		カメラを用いた擦弦楽器における弓速の計測
		加齢による食関連音の印象変化の要因分析について
		和声進行に伴って生じる事象関連電位の変化
	15:40-17:10 口頭発表(一般1)
		拍知覚における演奏者−聴取者間相互作用の解析
		スネアドラム演奏における手動作の分析による経験者と未経験者の判別
		ピアニストが読譜に利用する音符の視覚的特徴
	17:20 日本音楽知覚認知学会 総会

10月25日(日)
	09:00-10:30 口頭発表(ショートプレゼンテーション1)
		類的対位法の計算機実装を目的とする譜面情報符号化の手法
		環境雑音が作業効率に与える影響に関する基礎的検討
		ポピュラ音楽を対象とした各セクションにおける残響の自動付加手法に関する提案
		弦振動を非接触で計測可能な電流プローブ変位センサ
		三線の音色における棹と胴の影響
		長唄三味線における駒の位置とその音響特性に関する基礎的検討
	10:40-11:55 口頭発表(ショートプレゼンテーション2)
		ピッチマッチングを用いた学習の維持・定着に関する研究 -運動学習の枠組みから-
		ニューラルネットワークによるスペクトル包絡を用いたバイオリンの音色識別
		映画のシーンごとの音楽の要素と感情の分析
		長調と短調を聴取時の脳波変動とそのデータ活用
		音楽の統語処理に対する主旋律の効果:事象関連電位に よる検討
	13:00-14:00 口頭発表(一般2)
		箏の押し手(押絃)における押絃力に関する検討
		Risset Rhythm 温故知新
	14:10 ラウンドテーブル
	15:00 授賞式および閉会挨拶
そして、僕は11月に予定されている音楽情報科学研究会に、Risset Rhythmネタでなく、新しく購入してなんとか稼動させたMuse 2とMuse Sに関して発表を申し込んだのだが、音楽情報科学研究会運営委員のMLでは、「発表申し込み期限」があと4日だというのに、「◯◯です。MUS129の発表申し込み状況いかがでしょうか。数が少ないようでしたら締切延長をしようと思います。」 → 「プログラム担当の◯◯です.9月8日に静岡文化芸術大学の長嶋先生の1件を受領して,同日,承認処理いたしました.現在,この1件のみです.」というような、驚異的なメイルが行き来している。(^_^;)
10月31日(土)
	13:30-15:00 招待講演 3DCG高校生「Saya」
	15:30-17:30 セッション1
		魅力的なしぐさと姿勢に関する実験的検討
		顔の動きでダンスはできるのか? 〜 ユニバーサルなダンスを目指す顔ダンス 〜
		短文テキストへの絵文字付加がメッセージの印象と記憶に与える影響
		Extroversion as a predictor for happiness on a posed smile -- A laboratory study --

11月1日(日)
	13:30-15:00 セッション2
		劣化音声の知覚的明瞭度に対する視覚プライムの左右差の検討
		J-Popライブにおける鑑賞者の生理的反応 〜 聴取文脈とテンポの影響 〜
		子どもの合奏におけるレッスン形態の影響
	15:30-17:10
		インタラクティブな錯覚体験システムの試作報告
		テレワーク環境における従業員エンゲージメントのための動画日報システムの提案
		保育・幼児教育施設における保護者との情報共有と利用ツール(3) 〜 ICTツールの利用と従来型ツールの使用状況および職務負担感との関連 〜
ここに届いたのが、日本音楽即興学会(オンライン)と同じ日程なのでJASMIMを振ってこちらを選んだという、電子情報通信学会・ヒューマンコミュニケーション基礎(HCS)研究会の上のプログラムであり、なんとか招待講演を組み込んでも、休憩がいちいち30分と長く、2日とも午後だけ、という超スカスカなもので、発表はなんと10件であった(^_^;)。 やはり僕だけでなく、多くの研究者はオンライン学会でなく、「そこに行くのが学会」というモチベーションで生きているのだ・・・と強く確信できた。 果たして11月の音楽情報科学研究会は無事に開催されるのかどうか、なんとも不気味なCOVID-19の影響である。

2020年9月14日(月)

昨日は5日インターバルでJoyJoyヒトカラ5.5時間53曲完走、そしていよいよ今週は予定がギッシリである。 今日は午前に遠州病院に行って定期処方(アトピー)、午後には大学院入試のためのZOOMテスト(2)がある。 明日の火曜日は午前に眼科通院、そして午後にはデザイン学部教授会(Teams)があり、その後にマル秘の某会議(Teams)もある。 明後日の水曜日は朝早くから夕方まで終日、大学院デザイン研究科入試があり、あれこれあれこれ担当する。 その翌日の木曜日にはマルチメディア室の機器点検があるが、たぶん何もしないで、残り2つの学会発表のための原稿執筆期間が始まる。 週末の金曜日には午後に大学院デザイン研究科教授会(Teams)がある。 来週は月火が祝日だが、ゼミ有志ZOOMミーティングや、前期卒業式やデザイン学科会議などが予定されていて、その翌週にはもう新学期、1回生と2回生のガイダンスがあって、木曜からは後期の対面授業がスタートする。 果たして無事にCOVID-19をかわしつつ順調に開始できるかどうか、まだまだ予断を許さない。

2020年9月16日(水)

今日は日本の内閣が新しくなったらしいがそんなの関係ねぇ、SUAC大学院デザイン研究科の入試という一大事なのである。 月曜のオンライン入試テストにまだ不安要因があって、昨日には追加の緊急ZOOMテストまであったのだが、以下のようにフェイスシールドも配られて臨戦態勢となり、午前の英語入試監督、続いて専門基礎の某待機、さらに口頭試問4連発・・・とヘロヘロになって研究室に戻ってきたところである。 眼鏡をかけてマスクをしてフェイスシールドを被った状態での蒸し暑さは異常だったが、とにかくオンラインを含めて無事に入試は終わった。 結果は明後日の教授会まで不明であるが、とにかく皆んな頑張ったので、ひたすら「お疲れさま」と讃えつつ、まだここには書けないが「お祝い2連発」ということで、今夜は帰宅したら祝杯である。

2020年9月17日(木)

朝イチのメイルチェックをしていると、ICMAのMLから以下のような素晴らしい情報が届いた。 Indiana大学のCenter for Electronic and Computer MusicのJeffrey Hass先生が、 オンラインのComputer Musicテキスト を完成させて公開したのだという。 なかなか素晴らしいので、さっそくこれは、研究生の王さんと読んでいくことにした。

以下がJeffrey Hass先生のメッセージである。 さすが大御所、素晴らしい。 これだけのものをMITプレスとかから出版しないで、全てフリーでネット公開する、という太っ腹である。

As a follow-up to my March post, my freely-available online text Introduction to Computer Music is now fully 
updated/expanded and complete, located at: https://cmtext.indiana.edu/

I know many studios have made use of the previous version begun in 2000, and I hope this new version will serve 
well for introductory courses in electronic music and music technology, particularly those that need to be taught 
online. It covers acoustics, studio gear and recording, synthesis techniques, MIDI, signal processing techniques 
and digital audio principles.  I will be adding more modules regularly to stave off the cabin fever and feel useful.

Please feel free to make whatever use you may of these. Feel free to copy with attribution into your own online 
materials you now need to generate. If you spot typos, errors, please help me out in return by emailing me the 
needed correction(s).

I hope you are all staying safe and planning your return to more in-person creative lives!
そして、北京の王さんが後期の「Arduinoプログラミング」をするために、Arduinoとかいくつかの周辺部品を仕入れられるか問い合わせしたところ、ネットで以下のようなキットを入手できそうだ・・・と判明した。 ブレッドボードにちょっと不満はあるものの(^_^;)、まぁこれだけあれば十分である。

2020年9月21日(月)

「竜王戦挑戦者決定三番勝負第3局」は一昨日の9/19にあって、なんと逆転で羽生九段が勝利して、「100冠」目を目指して豊島竜王に挑戦することになった。 そして世間はその日から4連休・・・という3日目である。 GoToトラベル解禁ということで東京から全国の隅々にCOVID-19健康保菌者が行き倒しているようだが、いまだ僕は3月以降、一度も浜松駅にすら行っておらず、自宅と大学とを往復する日々がもう7ヶ月も続いている。 先週のSUAC大学院入試の結果発表は連休明けの水曜日なのでまだここに結果は書けないが、ゼミの永田さんは無事に単位を取り終えて9月卒業式ということになった。 そして今日は、何日前に取り掛かっていた、電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS)の論文をようやく書き上げて、学会に送った。 無制限の情報処理学会と対照的に、いまだ電子情報通信学会では3MBというショボいサイズ制限があり、印刷される予稿集はモノクロなので、今回は フルカラー版はこちら とURLリンクを書き添えてみた。

一昨日、ネットニュースで知った情報としては、上の Cloud LaTeX というのがあった。 「LaTeX」(ラテフ)は、独立してフリーになった1990年代前半には、論文とか書籍の版下原稿のために活用していたが、いつの間にか使わなくなってもう25年ぐらいになる。 興味のある人はぜひWikipedia等で調べてみて欲しいが、LaTeXの前身のTeXの由来から凄いお話があり、その後も世界中の研究者(主として理系)では標準だったのだが、別にこれでなくてもいいという人にとっては知らなくても触れなくてもいい・・・という微妙な知的遺産(いまだ現役)である。 それがフリーで、ブラウザ上だけでLaTeX執筆→コンパイル→PDF化できる、というものなのだ。 まぁ、「暇があったらやってみようか」リストの末席あたりに追加された情報である。

その後、明日以降に向けて最後に残った音楽情報科学研究会での発表論文のためのチェックをしていたが、 Sketching日記(4) のいちばん最後あたりの「2020年5月4日(月)」にあった、タナカアタウからの情報のところ、そしてあとはここの日記の中で「脳波ネタのおさらい」をしている、と確認したところで、十分な材料は出揃った。 あとは枕(つかみ)として、東大ではない「T大学」の4回生から5月下旬に突然届いた、えらく舐めたメイル(取り組み始めた卒業研究で「脳」をやりたいが検索すると長嶋に行き着くのでOpenBCIの情報をくれ(^_^;))というのを紹介することにしよう。

2020年9月22日(火)

昨日はAbemaTVで「第5期叡王戦七番勝負」のなんと第9局(^_^;)をやっていたが、深夜に豊島勝利で決着したようである。 名人を失ったがスグに二冠に復帰、さすが「豊島、強いよね。序盤・中盤・終盤、スキが無いよね」であり、これで羽生さんの100冠挑戦を受けて立つというのは、なんとも楽しみとなった。 このところ、将棋界のタイトルはだいぶごちゃごちゃしている(非常に面白い)のだが、5ちゃんのスレでは以下のように綺麗に整理してくれた書き込みがあったので助かった。 あくまで本日、2020年9月22日の段階でしかないが、こうなっていたのだった。
      • 豊島→竜王名人→竜王→竜王叡王
      • ナベ→棋聖王将棋王→王将棋王→名人王将棋王
      • 一基→王位→九段
      • 聡太→棋聖→棋聖王位
      • 永瀬→叡王王座→王座
昨日までは主な棋戦がAbemaTVで無料だった。 ところが今日の「第70期王将戦 挑戦者決定リーグ戦 羽生vs藤井」はAbemaTVでなく有料チャンネルだけであり、それも去年は「この1局だけ500円」という有料オプションがあったのに、今年は「全局を見られるゴールド会員2000円」のみ視聴できる・・・と高飛車なシステムになっていたので観戦を諦めて、5ちゃんから以下のような画像(羽生さん紹介の3行目が秀逸)や、途中の断片的な棋譜を拾う程度になった。

そして代わりに、当初は明日の午後に早退していく予定だったのを、台風12号の接近を受けて変更して、夕方〜晩にはまたJoyJoyヒトカラを予約した。 9月に入って5-6日インターバルのペースでもう5回目だが、今回は例外的にインターバル4日である。 秋のお彼岸ということで朝には奥さんを雄踏の実家まで送ってお線香だけ上げてから研究室に向かったので、1106滞在時間は数時間だけとなった。 テンションを上げて、全ては明日の夏休み最終ゼミ有志ZOOM、明後日の9月卒業式とオンライン学科会議などを経て、来週には怒涛の後期新学期なのだ。

2020年9月23日(水)

昨日は無事にヒトカラ5.5時間61曲を走破したが、晩には「藤井二冠が羽生九段に敗れ黒星スタート、将棋王将戦挑戦者決定リーグ初戦」というニュースもあった。 棋士は勝ったり負けたりするのは当然なのだが、敗れただけでニュースになるとは流石である。 そんな朝イチの新聞トップ記事は以下のように、「全世界からの入国、政府が来月に一部解禁へ」というもので、「3カ月以上の中長期の滞在者を主な対象とし、観光客は除外する。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2週間待機などの条件を課し、入国枠も最大1日1千人程度に絞る。そのなかで外国人留学生の入国も全面解禁する」とのことだった。 研究生として来日できずに頑張っているゼミの王さんも、いよいよ来日の光が差し込んできた。(^_^)

そして午前10時にはSUACサイトに「大学院入試合格者発表」が出たが、この画像はネット流出厳禁ということで、ここには置けない。 以下の2限のゼミ有志ZOOMミーティングでは、ようやく晴れて「王さん、大学院入試に合格(*^o^*)」という情報をゼミの皆んなと共有して祝った。 今回のZOOMに参加したのは、北京からの王さん以外は、休学から復帰して「総合演習I」から再開する杉山さんと、一緒に後期「総合演習I」に向かう3人の3回生(古谷さん富田さん永井さん)という4人で、この後期から休学する予定の提坂さんと3人の4回生(梅田さん田口さん持田さん)は不在だった。 やはり、「慣れ」のある4回生に比べて、3回生は意欲的なのだろうか。

ちなみに(リンク切れするが)全83分の記録動画は これ である。 それぞれの近況や進捗報告などをここで交換して、いよいよ来週9/29のゼミから後期は本格始動である。

2020年9月24日(木)

永田さんの9月卒業式があるという事で、今日は研究室に上着とネクタイを持参した。 こういう格好をするのは年に2回、入学式と卒業式だけなのだ(^_^;)。 発表応募が非常に少なくて先週に応募期限を延長した11月初旬の音楽情報科学研究会の期限はたしか昨日だったのだが、運営委員MLには何の情報も届かないところを見るとそこそこ不調だったようだが、果たして発表4件?程度で開催するのかどうか、微妙な状況である。 まぁ学会からは正式な「講演申込受領」・「講演原稿PDFアップロード」の情報が届いているので原稿執筆を開始してもいいのだが、なんせ研究会の開催そのものにやや暗雲が漂っているので、いまだ資料収集で止めている。 オンラインだと、もしかすると研究会の延期なり中止の可能性があるからなのだ。

過去に実際にあった事として、博多(九州大)で音楽情報科学研究会を開催予定だったので、発表申し込みをしてホテルとフライト(早期割引)を予約した。 ところがその後で、同じ時期に博多で「嵐」のコンサートが開催されることになり、博多市内はおろか九州北部の全てのホテルが瞬殺で満室になった。 研究会参加者がホテルを取ろうとしても、全て「嵐ファン」が予約を入れているので予約できず、結果として音楽情報科学研究会は日程変更(延期)となった(同時期に博多で開催する予定だった他の学会も被害多数)。 そこで僕はホテルとフライトをキャンセルして、変更になった期日に予約を取り直したが、この際の「キャンセル手続きの手数料」と「早期割引より増えた差額」については、勝手に日程変更した情報処理学会の責任なので出してくれ・・・と正式に依頼して、実際に差額が学会から振り込まれた。 まさに全国の学会関係者を恐怖に陥れた「嵐の凄さ」だった。

そこで、今回の発表は「脳波」ネタということであれこれ発掘していたが、何ヶ月か前に入手して読んでいた、上のような唆られるイラストのIEEE会誌の論文 A Blockchain-Based Non-Invasive Cyber- Physical Occupational Therapy Framework: BCI Perspective なども、考えてみると僕がアプストラクトで書いた「オープンソース文化に背を向けた脳波リラクセーション・ビジネスの背景について考察する」という部分に関係すると気付いたので、取り上げることにした。 論文そのものの中身は大して目新しいものは無かったのだが、仮想通貨を支える技術であるブロックチェーンがどうやって「脳波セラピー」と関係するか・・・というのはとても素晴らしい着眼点なのだ。

さらに今日は、ちょうど今回の論文でも取りあげようと思っていたOpenBCIからのユーザ宛レターで、上のようなこちらも唆られるイラストのIEEE論文 Multimodal System to Detect Driver Fatigue Using EEG, Gyroscope, and Image Processing が紹介されていた。 まぁ、OpenBCIで脳波をとって、さらに加速度センサやジャイロによって頭の動きをとって、その「顔認識」のカメラ画像処理までやって、それで「クルマの運転者の疲労を検出する」というのは、当たり前田のクラッカーという王道の研究であり、ここにOpenBCIがちゃんと活躍しているよ・・・というものなのだろう。

そして午前11時から上のように、普段は学生が立ち入ることもない北棟3階の会議室(教授会用)で、 2020年9月卒業式 が行われて、ゼミで頑張った永田さんも卒業していった。 9月卒業生の特権として、この超レアな部屋で、いちいち一人ずつ学長から卒業証書を受け取れるというレア体験があるのだ。 午後にはデザイン学科会議がTeamsで行われたが、コロナ下での対面授業開始が目前ということで、議題も議論もいろいろ盛り上がって、予定時間は一気に倍増してしまった。 オンラインは疲れるのにそれが倍増したので、疲労困憊でこの日が終わった。

2020年9月27日(日)

朝イチで、以下のように2本の「迷惑メイル」が届いていた。 僕はSUACアドレスに届いたメイルを(転送経路の生存確認のために)自分のドメインに転送して、さらにそこからバックアップのためにYahooメイルとGmailにも転送しているが、今日の2本のうち1本は「SUACメイルに普通に届き、転送先のGmailでは[迷惑メイル]に入っていた」ものであり、もう1本は「SUACメイルでは[迷惑メイル]に入っていて、転送先のGmailでは普通に入っていた」ものである。 要するにいずれも怪しいものだが、ネタは共通で、2018年のポーランド・PoznanでのIFIP/ICEC2018で発表した内容を、中国で開催される国際会議で発表して欲しいとか、国際的なジャーナルに投稿して欲しい、といういつものアレである。 どちらも、絶対に反応してはイケナイという怪しいものであり、この手のメイルは年中いつも届いてくるので何も驚かず暖かく無視して消すだけである。

 

そして今日は、金曜日と土曜日をびっしり数時間ずつ費やして執筆し、さらに昨夜キングオブコントを観ながら自宅でプリントアウトをチェックした推敲の内容を反映させて、午前中には遂に音楽情報科学研究会の発表予稿(8ページ)が このように 完成して、学会への送付も完了した。 自分で言うのもナンだが、なかなか面白い力作になった気もする。

 

そんな午後、突然に地震がやってきた。 11階の研究室では、過去に東日本大震災など遠くの地震の時には、低周波によって高層階がゆーらゆーらと揺れる(2階や3階の事務局の人はまったく気付かない)のが特徴なのだが、今回のはいきなり真下からズンと来てスグに揺れたので、これはかなり近いところだ・・・とネットで速報を見ると、なんと上のように「静岡県西部」を震源としてM5.3で震度4だった。 これは、大学を卒業して浜松に来てからもう39年半になるが、僕の記憶では「いちばん大きな地震」という気がする。 1981年4月に浜松に来た時から「明日に東海地震が起きても不思議ではない。数年以内に大地震が起きる可能性は70-80%」とかなんとか言われていたが、10年たっても20年たっても30年たってもこのフレーズはそのまま変わっていない(^_^;)。 浜名湖の地下あたりでスロースリップして地震エネルギーが静々と解放され続けている、という仮説がどんどん延長されているという浜松なのである。

      • 2020年09月02日(水) 6時間 61曲
      • 2020年09月08日(火) 5.5時間 57曲
      • 2020年09月13日(日) 5.5時間 53曲
      • 2020年09月18日(金) 5.5時間 54曲
      • 2020年09月22日(火) 5.5時間 61曲
      • 2020年09月27日(日) 5.5時間 55曲
そして夕方から晩には、音楽情報科学研究会の発表予稿完成というテンションそのままに、JoyJoyヒトカラに繰り出して打ち上げた。 今月の戦果は上のようなものである。 ちなみにこの日記の上のほう、「2020年9月2日(水)」のところに、8月までの記録も並べていた。 まだまだフタカラ・サンカラに行ける状況には無いので、これは今後も続くことになりそうだ。 明日からはいよいよ「新学期」週間に突入するので、このHTMLも200kBを超えたところでオシマイとして、続きは Sketching日記(7) に引き継ぐことにしよう。

→ Sketching日記(7)

「日記」シリーズ の記録