Sketching日記(4)

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長嶋 洋一


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2020年2月10日(月)

まだ「角膜上皮剥離性糜爛」は治っていなくて、本来であればメインの左目の視力は0.1か0.2程度である。 先週の金曜日に眼科に行くと、どうもアレルギーの関係であまり処方された4種の点眼薬(抗生物質やステロイドや鎮痛剤など)だけでは効かない・・・ということで、新たに「免疫抑制剤」という点眼薬を処方されたが、これはなんと3割負担でも3000円超え(薬価は9770円ぐらい!)という高価なものだった。 それが効いてきたのか、ようやく視界が「両目の世界」になりつつある。

そして一昨日と昨日のMDW2020スケッチング・ワークショップは このように 順調に終了して、2チームの成果作品もこれまでにない完成度となったので、さっそく このように 「SUACインスタレーション」のページに追記した。 過去にスケッチング・ワークショップの成果をここに置いたことはなくて、初めてである(^_^)。 フォトレポートの最後には各チームのプレゼンとYouTube動画記録があるので参照されたい。

そして午前中に懸案だったSUAC特別研究の申請をとりあえずやっつけたところで、久しぶりにちょっとした時間が生まれた。 そこで上のようにGoogle Mapでヨーロッパを出して、とりあえず赤ペンで「過去に行った(泊まった)ところ」・「過去に通過(乗り継ぎ)したところ」にマークしてみると、結構たくさんあった。 懐かしい(^_^)。 そして、ここで青ペンでマークした「リスボン(ポルトガル)」と「グラーツ(オーストリア)」の2箇所が、なかなか悩ましい検討事項なのだった。 今年の9月の欧州ツアーでは、ICDVRAT2020からAudioMostly2020と梯子しようと思うと、けっこう遠いこの2都市を移動する必要があるのだ。 そこでYAHOO.COMで「Lisbon to Graz」と入れると、 こんな便利なページ が出てきてくれた。 このように なんと以下の9通りの行き方があるという。

もっとも安いのがフライトかというとそうでもなくて、2つの国際会議の開催日にちょっとだけ間隔があるので、ウイーンなど物価の高い都市で足踏み宿泊したら旅費総額は高くなってしまうのである。 電車やバスに連続して乗らずに、途中のちょっと小さい都市に滞在しつつオーストリアに向かう・・・というのがポイントで、上のモデルコースだと「ボルドー」が中継地として燦然と光っているので、あれこれ妄想してしまうのだった。(^_^;)

そして、これまで行ったことの無かったスイスを思い出して「Zurich」を経由地にしてみると、なんと上のようにLisbonからZurichまで空路ないし空路+電車、そしてスイスで足踏みしてから、「ZurichからLeibnitzまでの寝台列車」でライプニッツに行けばそこからGrazまでは電車で30分・・・という、なかなか美しいルートを発見してしまった。 なんせ新年度からは個人研究費の「旅費上限」というのが無くなるという規定改訂のために、特別研究が採択されるかどうか(4月1日に判明)を待たずに、エイヤで格安チケットを入手できるようになったので、日本から渡欧するフライトも、現地の宿泊も、現地での移動も、なるべく早く予約してしまうことが可能になったので、あながち妄想というだけではないのだ。

2020年2月11日(火)

Sketching日記(3) の「2020年1月10日(金)」と「2020年1月24日(金)」のところに書いていた話題について、進展があった。 「2020年1月24日(金)」の第一興商からのメイルでさっそくJoyJoyに行ったものの、まったく改善されていなかったが、「店舗の機器によっては反映が遅れている可能性もございます」ということで、時間をおく事を余儀なくされていた。 その後、風邪から角膜上皮剥離性糜爛へと疾病モードに入ってしばらく行けていなかったが、視力は別にして体調が戻ってきたらしいのでリハビリを兼ねて、昨夜、また同じ部屋を予約して行ったのだった。 そして結果として、またまた駄目だった。(;_;)

今回は現象を記録しようとデジカメを持っていったので撮ったのが上のムービーであり、「正解」は下のサウンドである。 以下のようなメイルを再び第一興商に送ったのだが、この違い、というか不自然さは誰でもわかるだろう。 このメイルにどう対応するのか、進展をさらに見守っていこう。

末尾のメイルをいただいたその晩にさっそく、同じ部屋に行ってみたのですが、状況は改善されていませんでした。(^_^;)
しかし「店舗の機器によっては反映が遅れている可能性もございます」とのことだったので、しばらくして予約が取れたので
また昨日、同じ部屋に行ってみたのですが状況は改善されていませんでした。

他の機種(Live DAMとかpremium DAMとか)では全て、以前から最近まで、まったくこの問題は起きていません。
「AIなんとか」という機種に固有の問題であり、楽曲データの問題ではなくて、機種(音源)のバグでは・・・と指摘していたの
ですが、これが治っていません。DAM音楽班の人とDAM音源製作の人に以下を比較してもらって下さい。

https://nagasm.org/ASL/Sketch04/fig1/NG.mp4
を聞いて下さい。イントロのエレキギターのチョーキングで上げた最高音のピッチが全て上がりきらずに不自然(気持ち悪い)
なところでクリップしています。印象としてはMIDIのピッチベンドがmaxになっているのに、そのdepthがexclusiveかRPNかで
不自然に狭まっているような感じです。

https://nagasm.org/ASL/Sketch04/fig1/OK.mp4
を聞いて下さい。こちらがオリジナルのギターソロです。

ちなみに貴社の従来の音源では、従来のデータでも、「修正データ」というもの(どこを修正したのか不明ですが)でも、
Live DAM、Live DAM Studio、Premium DAM、さらにはCyber DAMでも、全てこのような不自然さはなくて、オリジナルと同じ
感じのギターソロが聞けました。今回の新製品の「AIなんとか」になって初めて気付いた現象です。

ということで、現象は改善されていない、という報告です。JOYが嫌いでDAMを愛する者としては、こんな気持ち悪い状況を放置
していて欲しくありませんので、きちんとした対応を希望します。
また、ネットからは「大きなシャボン玉ができる最強レシピ、物理学者たちがついに発表!」というニュースが届いた。 そこで、ちょうど「基礎演習E」でシャボン玉に挑戦していた1回生の森田さんに、さっそく この情報 を伝えておいた。

2020年2月12日(水)

個人研究費と特別研究費はとっくに払底していたが、今シーズンの最後の研究費としてMDW予算の残額を投入して、 このように 秋月電子のRGB-LEDテープ(5m)を6リールも仕入れてみた。 使途についてはまったく未定なのだが、ぼちぼち再開するComputer Music関係で、これがGHIプロジェクトの第3弾として何か面白い楽器になれば・・・という構想である。

そして、今週末に出張予定の沖縄・那覇がどうも雨模様ということで、だいぶ前に予約していたホテルをキャンセルして、ゆいレール「おもろまち」駅前に東横インがあるのを発見して、最後の1室という予約を滑り込ませることに成功した。 これで、キャリーバッグを引きずりながら傘をさして駅からホテルまで1km近く歩く、というのを避けることができそうだ。

また、デンマークのBrooks先生に送ったVPP-SUACは、調べてみたら上のようにもう届いていたらしい。 何もメイルが来ないので忘れていたが(^_^;)、まぁ、とりあえず届いたのであればそれはそれでOKなのだ。

2020年2月13日(木)

痛みがなくなり鎮痛点眼軟膏は止めたものの、ソフトコンタクトレンズで保護しつつ4種類の点眼薬を投与し続けて1週間、朝イチで眼科に行ってみると、まだ視力は0.5ほどだった。 以下の3つの写真画像はかなり適当な(眼科ではきちんと造影撮影した写真を見せてもらっているのを記憶を頼りに再現加工)ものだが、普通であれば目の真ん中にある瞳の部分(角膜の上にある保護上皮)に、最初は2枚目ぐらいの穴が開いてしまった・・・というのが「角膜上皮剥離性糜爛」の状況だった。 それが今朝は3枚目ぐらいまで「穴ぼこ」が小さくなってきて、高価な「免疫抑制剤」の支援のもとで「抗生物質」と「ステロイド」と「ムチン促進薬」のチームワークによって、次第に角膜上皮が再生されつつあるようである。

明日は大学にクルマで出てきて、午前中にバスで浜松駅に行き、そこからセントレアでまったりして午後のフライトで那覇に飛ぶ、という出張初日(前泊)である。 今回はセントレアのラウンジでも時間がありそうなので、日曜日の午前に発表予定の今回の学会発表については、「Keynoteでのプレゼンを作らずに論文予稿のPDFをなぞる」・「紹介したいMaxパッチがたくさんあるのでそのデモ時間を確保する」という作戦をとる事にした。 決して手抜きという訳ではなく(^_^;)、プレゼンに気合いを入れると肝心のデモ紹介の時間がなくなる、という切実な理由があるのである。 そして、放課後に予定されている「卒制・追加プレゼン」の2人の審査の時間まで、まったりと過ごすことにした。 まだまだ多くの薬を処方中の身なので、あまりお仕事に没頭しないようにしているのだ。

・・・と書いたが、実際にはGoogle翻訳を活用しつつ、ICDVRAT2020のabstract応募(150-250 words)を完成させて、応募してしまった。 なんせこの会議、最近では珍しいがfull paper査読ではなくて、abstract査読で採択されるとようやくfull paperを書く(→ただしそこでまた査読??)という段取りなのである。 まぁ、いつものキーワードを並べただけなのだが、congerence themeのほぼど真ん中なので、たぶん大丈夫ではないか、という「読み」である。

2020年2月18日(火)

まず、昨日研究室に帰ってきたら届いていた 音楽知覚認知ハンドブック の写真を撮ってWebに上げた。

続いて、昨日までの3泊4日、 沖縄に出張 してきた写真もWebに上げた。 この中にあるように、3晩目にBIG ECHO国際通り店で再びチェックしてみたが、やはり22号室の旧型機(DAM AV-7000)では正常だった。 まだリアクションが来ないのだが、この情報も第一興商に知らせた方がいいのだろうか。

そして、午後にはようやく学内に出て、 卒展2020 の写真も撮ってきてWebに上げた。 これで今日はおしまいである。 しかし、まだ左目の視界は霞んだままである。

2020年2月22日(土)

先週水曜日は代休をとって奥さんの実家に一族が集まって昼食、そして墓参の後で浜名湖畔の洒落たカフェに行き、さらに久しぶり(10何年ぶり?)で我が家の息子たち2人が我が家に集まって夕食、という日となった。 木曜日の午前には眼科に行ったが、「角膜上皮乖離性糜爛」はほとんど進展なくほぼ同じ大きさの穴ぼこがまだ健在だったので、引き続き同じ点眼薬を処方してもらってから大学に出て、卒展の機材撤収、教授会、などがあった。

そして昨日の金曜日は有休をとって、冬休みから頑張ってきた(この日記にもどこかで登場した)1回生2人と2回生1人とともに「打ち上げ」カラオケ(*^o^*)という「御褒美の日」となった。 まずはウォームアップ(90分18曲)にJoyJoy浜松駅前店の62号室に入ってみると、なんとこの部屋は懸案の「AIなんとか」という機種だったので、さっそく問題となっている「1766-11 唇をかみしめて 吉田拓郎」を入れてみると、やはり上のように駄目なままだった。 これで、最初のJoyJoy浜松住吉店の8号室の機材が不良なのではなくて、この最新の「AIなんとか」という機種に固有のバグである、と確認できた。

このウォームアップの後で学生たちと落ち合ってスタバでお茶してから、いつものBIG ECHO浜松有楽街店の24号室に入って5時間半ほど(23曲)楽しく歌いつつ飲んだ。 そして学生が帰った後で、この部屋の一つ前の機種(DAM-XG7000II)にも「1766-11 唇をかみしめて 吉田拓郎」を入れてみると、やはり上のようにちゃんと演奏されていた。 つまり、曲データの問題ではなくて、その同じデータを再生する音源の方のバグである、と改めて確認できたことになる。 これで新しく3つのサンプルが記録できたので、まとめて第一興商に追加でメイルしておいた。 連休に入っているのでレスポンスはあまり期待していないが、このまま解決できずに放置したのでは天下の第一興商としてちょっと情けないと思う。

2020年2月23日(日)

あいかわらず効き目である左目の視界には霞がかかっていて、いまだ両眼での立体視(空間把握)には困難がある。 ちょっと新ネタの構想を考えているのだが、研究室に用意した針金を組み立てようとしても、針金同士の先端が空中で合わない(^_^;)ので進まない。 半田付けを含めて、せっかくの春休みというのに、新ネタの仕込みが出来ないという日々である。 今日に予定されていた社会人のカラオフはググッと堪えて参加断念したが、明後日からの前期入試では鉛筆デッサン実技試験の監督という重要なお仕事もあり(さらに翌日から2日間はもっと重要な某お仕事も)、ここは「自重」である。
音楽知覚認知ハンドブック 〜 音楽の不思議の解明に挑む科学
	北大路書房	B5判	416ページ	定価 5,800円+税

実証科学的かつ学際的で多面的なアプローチにより,音楽という経験(行動)とそれを支える仕組みの解明を試みる。
認知的側面からは音響,聴覚の心理,知覚,認知を,人間行動および生理的側面からは学習と教育,感情,脳を,そして
情報や人間への影響的側面からは演奏,映像メディア,健康・音楽療法,社会・産業を扱う。

目次

プロローグ

第1章 音楽のための音響学
 1節 概 観
 2節 音響学の基礎
  1.音とは何か?
  2.音の3属性
  3.音楽学科のための音響学
 3節 楽器音響
  1.楽器の分類
  2.楽器固有の奏法
 4節 ホール音響
  1.室内音響学の基礎
  2.主観的な音響属性と音響物理量
  3.ホールの形状
  4.コンピュータ・シミュレーションと模型実験
 5節 録音と再生
  1.録音再生の歴史1 〜蓄音機からテープレコーダー〜
  2.録音再生の歴史2 〜ディジタル録音とDAW〜
  3.録音再生の歴史3 〜携帯音楽プレーヤーから音楽配信〜
  4.マイクロフォン
  5.再生装置〜スピーカとヘッドフォン〜
  6.立体音響
 6節 信号処理
  1.音高の推定
  2.音色の解析
 7節 楽器音の解析と合成
  1.楽器の音の原信号と聞こえ方
  2.楽器音合成のための解析
  3.合成方式の変遷
  4.将来展望

第2章 聴覚の心理学
 1節 聴覚器官の構造と働き
  1.外耳
  2.中耳
  3.内耳
 2節 音楽知覚認知の基礎としての聴覚
  1.ラウドネス
  2.ピッチ
  3.音色
  4.音源定位
 3節 聴覚の知覚的体制化
  1.聴覚の情景分析
  2.知覚的多義性
 4節 聴覚の錯覚現象
  1.無限音階
  2.聴覚の結合錯誤
  3.知覚的補完

第3章 音楽の知覚
 1節 音楽と聴覚体制化
  1.ゲシュタルト原理と音楽
  2.音脈の形成
  3.リズムの形成
  4.音の高さの関係形成
 2節 時間知覚
  1.時間間隔の種類とその主観的な長さ
  2.閾の概念と時間知覚の精度
  3.同時・継時,そして,順序の知覚
  4.意識の時間
  5.時間知覚のモデルと神経基盤
  6.音楽の時間知覚
  7.音楽と言語の時間知覚処理に共通する神経基盤
  8.テンポの知覚
 3節 音高組織の知覚
  1.音高と音程の知覚
  2.音階
  3.絶対音感と相対音感
  4.調性の知覚
  5.調性スキーマの獲得過程
  6.調性知覚の神経基盤
 4節 乳児期の音楽知覚の特徴
  1.音高知覚能力の発達
  2.協和音と不協和音の感覚
  3.相対音感
  4.西洋音楽の調性スキーマの学習
  5.旋律の記憶
  6.リズム・テンポ・拍子の知覚

第4章 音楽の認知
 1節 音楽の認知についての研究概観
  1.1970 〜 1980 年代
  2.1990 〜 2010 年代
 2節 音楽的認知の基礎
  1.メロディの認知
  2.音楽リズムの認知
  3.和音の認知
  4.作曲行為における認知
  5.演奏の認知
  6.日本伝統音楽の認知
  7.音楽における普遍性
 3節 音楽の記憶
  1.音楽のワーキングメモリ
  2.音楽の長期記憶
  3.演奏の手続き的記憶
  4.音楽の潜在記憶
 4節 音楽的統語論と認知モデル
  1.認知的音楽理論
  2.音楽の計算的認知モデル
  3.調性認知モデル
  4.音楽リズムの認知モデル
 5節 音楽の進化と意味
  1.音楽の進化
  2.音楽の意味
  3.音楽研究におけるカルチュラル・スタディーズ
 6節 音楽と言語の認知
  1.音楽と言語のリズムの認知
  2.音楽と言語の学習転移
  3.歌の認知
  4.音楽と言語:構造と機能
 7節 音楽が認知や感情の発達に与える影響
  1.乳児への歌いかけの効果〜実験室から〜
  2.乳児への歌いかけの効果〜臨床現場から〜
  3.音楽が音楽領域と非音楽領域の認知へ及ぼす効果と向社会性・個人特性

第5章 音楽学習と教育
 1節 音楽学習と教育に関する研究の概観
  1.はじめに
  2.音楽活動・音楽授業の中で,批判的思考を活性化させることができる(仮説1)
  3.音楽活動を通してソーシャルアイデンティティを確立させることができる(仮説2)
  4.音楽活動によって子どもの創造性を活性化させることができる(仮説3)
  5.音楽嗜好の推移傾向を知ることで,鑑賞活動を深化させることができる(仮説4)
  6.協働学習における学習成果をあげるためには,場面や目的を明確にする必要がある(仮説5)
  7.まとめと今後の課題
 2節 学びの場
  1.幼児がリズムと出会うとき
  2.インフォーマルな学び
  3.音楽教室(ヤマハ音楽教室)における教育
 3節 学習方略・音楽のスキル
  1.模倣による学び
  2.伝えること
  3.鑑賞授業
  4.音楽技能と向かいあう
 4節 音楽性・創造性・社会性
  1.ゆらぎとしての音楽性
  2.音楽と向社会性〜利他性の進化〜
  3.音楽と向社会性〜脳・生化学物質〜
 5節 音楽の学びの問い直し
  1.クラスの学びを深めるために
  2.次世代に向けた音楽教育の提案
  3.コンピュータミュージック未来予想図

第6章 音楽と感情
 1節 音楽における感情研究の概観
 2節 音楽における感情と感情理論
  1.基本感情と感情のカテゴリー的理解
  2.感情の次元的理解
  3.構成的な感情理解
  4.音楽の感情的性格と感情反応
 3節 音楽における感情反応の測定
  1.心理・主観指標
  2.生理・客観指標
  3.感情の連続時間測定
  4.音楽構造と感情
 4節 音楽における感情表現
  1.演奏における感情表出
  2.感情コミュニケーション
  3.感情表現の情報処理
 5節 音楽における感情と生活
  1.日常感情と音楽的感情
  2.日常生活と音楽
  3.環境マスキングとしての音楽
  4.非日常的体験としての音楽

第7章 音楽と情報
 1節 研究概論
 2節 音楽情報の表現
  1.音楽音響信号
  2.楽譜情報
  3.演奏情報の表現
 3節 自動作編曲
  1.自動作編曲の問題
  2.自動作曲システム
  3.作曲支援システム
  4.リハーモナイゼーションとヴォイシング
  5.自動編曲システム
 4節 楽曲解析
  1.自動採譜
  2.テンポと拍の推定
  3.フレーズ分割
  4.調推定
  5.和音推定
  6.楽器音の特徴と識別
 5節 音楽情報検索
  1.音響特徴量
  2.音楽情報検索
  3.音楽配信
 6節 自動演奏
  1.自動演奏
  2.インターフェース
  3.レンダリングシステム
  4.歌声合成
 7節 音・音楽の審美感
  1.音の心理と物理
  2.音と音楽に対する主観的印象の定量化
  3.演奏の熟達度

第8章 音楽と脳
 1節 音楽認知における医学的研究の概観
  1.1980 〜 1990 年代の音楽認知研究
  2.2000 年代以降の音楽認知研究
 2節 音楽認知の医学的研究方法
  1.症例研究
  2.群研究
  3.脳賦活化実験
 3節 失音楽症
  1.定義と分類
  2.音楽の構成要素の独立性
  3.失音楽症の評価と検査
  4.モーリス・ラヴェル
  5.過去の失音楽症の報告
  6.音楽能力の障害を生じる脳部位
  7.先天性失音楽の問題点
  8.音楽無感症(Musical anhedonia)
 4節 脳賦活化実験
  1.PET
  2.fMRI
  3.MEG
  4.脳波
  5.NIRS
  6.両耳分離聴(DLT)
  7.経頭蓋磁気刺激(TMS)
 5節 脳研究から見た音楽認知モデル
  1.ペレツの音楽認知モデル
  2.佐藤の音楽認知モデル
  3.現時点でおおむね妥当とされる歌唱の脳内メカニズムと脳部位
 6節 まとめ〜将来に向けて〜

第9章 音楽の演奏
 1節 音楽演奏研究の概要
 2節 演奏の表現,評価,解析
  1.奏法
  2.音楽演奏中の自律神経評価
  3.筋電図
  4.脳波
  5.演奏の評価
  6.演奏音評価の心理指標
  7.演奏研究への多変量解析の応用
 3節 演奏のモデル
  1.芸術表現
  2.演奏技能の発達と獲得
  3.個人差・共通性
  4.時間制御
  5.リズムのカテゴリー知覚
  6.身体動作
  7.演奏とコミュニケーション
  8.即興演奏
  9.力制御
4節 演奏者の心理と障害
  1.演奏の感情
  2.演奏と障害,ジストニア
  3.演奏情報の認知と記憶
  4.初見奏
  5.音楽演奏不安
  6.音楽演奏と健康・Well-being
  7.演奏表現の発達

第10章 音楽と映像メディア
 1節 映像メディアにおける音楽心理学研究の概観
  1.映像メディアにおける音楽の役割
  2.映像メディアにおける音楽心理学的研究の始まり
  3.映像メディアにおける音楽心理学的研究の発展に及ぼすテクノロジーの影響
  4.映像メディアにおける音楽心理学的研究の発展
  5.映像メディアにおける音楽心理学的研究の意味
 2節 視聴覚融合の仕組み
  1.視聴覚融合の心的プロセス
  2.映像メディアにおける視聴覚融合モデル
 3節 音と映像の相互作用
  1.音・音楽が映像の印象に及ぼす影響
  2.映像が音の印象に及ぼす影響
  3.映像メディアにおける音像定位と音の空間性
 4節 音と映像の調和
  1.音と映像の構造的調和
  2.音と映像の意味的調和
  3.音と映像の対位法
  4.音と映像の変化パターンの調和
  5.音と映像の融合における効果的な「間」
 5節 映像メディアの制作現場における視聴覚融合
  1.映像メディアにおける音楽と映像の関係の分析
  2.映像メディアにおける音と映像のずれと同期
  3.映像メディアの制作現場における音と映像の融合

第11章 音楽と健康・音楽療法
 1節 健康・医療分野における音楽活用の展開
  1.音楽療法
  2.音楽療法の技法
  3.医療現場における実践
  4.児童を対象とした音楽療法
  5.高齢者を対象とした音楽療法
  6.地域における音楽活動
  7.被災者支援
  8.健康・医療における音楽の課題
 2節 音楽療法の実践
  1.音楽療法におけるテンポの効果
  2.児童を対象とした音楽療法
  3.自閉症児・者の音楽療法
  4.パーキンソン病と音楽療法
  5.認知症高齢者に対する音楽療法
  6.音楽を用いた回想法
  7.危機状況での音楽療法
 3節 医療場面における音楽
  1.医療現場の音楽療法〜小児の日帰り手術の現場より〜
  2.音楽による痛みの緩和
  3.音楽によるリハビリテーション
 4節 音楽とストレスコントロール
  1.音楽と自律神経系活動
  2.音楽によるストレスコントロール
  3.音楽による抑うつの緩和
  4.音楽による悲しみの緩和
  5.音楽と攻撃性
  6.睡眠と音楽
 5節 背景音楽とヒーリング音楽
  1.背景音楽と生活・仕事
  2.背景音楽と知的作業のパフォーマンス
  3.ヒーリング音楽と癒し

第12章 音楽と社会・産業
 1節 電気・電子楽器の発達とポピュラー音楽の展開
  1.初期の電気・電子楽器と音楽
  2.エレキ・ギターとハワイアン音楽,ジャズ・コンボ,ロック
  3.ハモンド・オルガンから始まる電気・電子キーボードとプログレッシブ・ロック
  4.MIDI とJ-POP
  5.ボーカロイドとインターネットが切り開く新しい音楽制作
 2節 アコースティック楽器の進化と音楽の変化
  1.音律の進化と音楽の変化
  2.鍵盤楽器の進化とピアノ音楽の変化
  3.擦弦楽器の進化と音楽の変化
 3節 音楽マスコミ
  1.市民革命以前の音楽のコミュニケーション
  2.市民革命と聴衆の誕生
  3.楽譜印刷と音楽マスコミ
  4.蓄音機,ラジオの発明と巨大な音楽マスコミの誕生
 4節 音楽産業と社会
  1.レコード産業の歴史
  2.通信カラオケ,着信メロディと音楽配信サービス
  3.TV ゲームの音楽
  4.現代の若者の音楽聴取行動

文献
人名索引
事項索引

エピローグ
そこで、このところ少しずつ、上の「音楽知覚認知ハンドブック」を眺める日々である。 今日は、第7章に音楽的にはちょっと看過できない明らかな「誤り」を発見したので(▲誤り「G7は低い方から純に G, Bb, D, F」 → ◎正しくは「G7は低い方から順に G, B, D, F」)、さっそく出版社の担当者にここを指摘して「改訂してね」とメイルする事になった。 まぁ玉石混交であるが、眺めていて飽きることもなく、知らなかった新しい話題や視点も豊富で、まさに学生にとっては最大の「宝庫」である。 新学期はゼミの皆んなを中心に勉強しつつ、ここから新しいネタを拾って講義にも生かしていこう。

2020年2月24日(月)

全国的にCOVID-19の広がりが明日からの国公立大学入試に暗雲を投げかけているこの日、「音楽知覚認知ハンドブック」の読書の前にフト思いたって、タイムマシンのように過去の日記シリーズからあれこれ読み進めてみた。 その中で、 このページ をきっかけに、過去の「SUAC board」を開発した このページ から完成までの物語(長い道のり)を辿り、遂に ここ にある これ に到達した。 これはArduino教育の入門編としては、英語である事を含めて、いい教材である。 ところがその中で、5ページに「Don’t attach a 5V power source directly to the +5V pin though ― it’s a voltage output pin only, and you may fry your onboard regulator. Use the USB connector instead.」という記述を見つけた。 ArduinoをUSB接続でも「7-12VのACアダプタ」でもなく、秋月電子の+5Vレギュレータ電源で「+5V」端子に電源供給する・・・というのは、僕は一番多い使い方であるが、それは駄目だ、という警告である。

そこでYAHOO.COMで「arduino +5v pin connect 5v power supply」と検索して行ってみると、上のような図があったりする一方で、多くの意見は「推奨しない」・「Arduinoのオンボードレギュレータを壊すかも」などと脅していた(^_^;)。 しかし 上の画像のサイト でも、「In the drawing below, you’ll notice that I have used +5V pin for the powersupply. This works well when you’re using a proper and well regulated powersupply, which I do. For all correctness, and when using less regulated powersupplies, the Vin pin is recommended.」とちゃんと書いてあった。 多くのサイトの情報を総合すると、「いい子はやらないでね」であり、実際には「Arduinoのオンボードレギュレータの出力側に+5V電源を接続しても大丈夫なチップが搭載されている」ということであり、特に「秋月電子の+5Vレギュレータのように信頼できる安定化電源であればOK」ということ。 つまりは僕の経験則の通りだった。(^_^)

そして、ネットからは こんな 「新しい錯視動画」というのが出てきたが、 これ と同系統のデジャヴのようなものだった。 新学期の「音楽情報科学」ではまた、錯視をテーマにあれこれと進めていく計画である。

2020年2月25日(火)

前期入試の1日目である。 開学以来、3年ほど前までは必ず、1日目は鉛筆デッサン実技試験監督、2日目は発想表現実技試験監督を、それぞれ「絶対に椅子に座らない」という苦行(心の中で受験生を応援)で続けてきたが、ここには書けない事情によって、最近では1日目の鉛筆デッサン実技試験監督だけで、2日目、さらにその翌日は、ここには書けない重要なお仕事をするようになっている。 昨夜は入試前のテンションから自宅近くのJoyJoyでヒトカラ5時間53曲を完走したが、問題の「AIなんとか」の8号室でなく11号室だったので、そこの機種(DAM-XG7000)でも問題がない、というのを新たに確認できた。

そして研究室に出てくると、MIDIコネクタ(5ピンDINコネクタ)が並ぶ前でピースしている古風なメイルが届いていた。 またまたMMA(MIDI Manufacturers Association)からの「MIDI2.0」の案内である。 今回は ここ にあるように、 バージョン1.0のSPEC が出来たよ・・・とのことだったが、既にどこかの日記で書いたように、「従来のMIDIとの後方互換性」を規定している以上、MIDI2.0には明るい未来は無い、というのが僕の見立てである。

MIDIケーブルという文化は過去の厖大な製品群とともに残っている事実があり、MIDI2.0を流行らせて新たしいビジネスをしたい関連業界(MMAのメンバー)は本音では「過去のMIDIは捨て去りたい(皆んな、新しいMIDI2.0を買ってね!)」なのだが、さすがに時代はもうその先に行ってしまっている。 実質的にはハードウェアはUSBだったりWiFiだったりしていて、そこでは僕もArduinoやNucleoF401REやPropellerやXBeeでやっているように、ホストのMaxとはMIDIの31250bpsでなく、3倍半ほど速い115200bpsで通信できてしまっている。 このMIDI2.0をわざわざ新たに購入して導入するモチベーションはほぼ皆無なのである。 嬉しそうに写真に写っているスタッフの方々には申し訳ないが、まったくソソラレないのだ。(^_^;)

そして、試験室の受験生全員が咳も嚏も皆無だった入試1日目、事前入室から合計すると4時間以上立ち続けるという苦行を今年も何とか遂行してヘトヘトになって研究室に戻ってくると、以下のようなあれこれが立て続けに舞い込んできた。 なんだか国内が騒然としてきたが、今年は2月中旬の那覇での学会が最後で、もう年度末まで出張が無い(実は今週末に京都で開催される大学教員の勉強会に参加の予定だったが既に中止となった)ので、まぁとりあえず3月末までは「様子見」である。

いやいや、COVID-19の状況はどのように進展するのか、まったく分からなくなってきた。 幸いに静岡県ではまだ発症ニュースが無いのだが、どうやら「ろくに検査していないだけ」(^_^;)という噂もあるのだった。 これからしばらくは、学会は全てオンラインでバーチャルに開催されるかもしれないなぁ。

2020年2月26日(水)

前期入試の2日目であるが、ここには書けない事情によって午前中は研究室で待機して、午後からここには書けない大事なお仕事(明日も終日)である。 今年の時間学会大会は長崎であるが、その発表募集がどうなっているか・・・と学会事務局に問い合わせた返信が届いていて、CFPが英語だけなのは修正するとして、今回は国際時間学会ISSTの人たちも来るので、可能であれば英語で発表をして、と依頼(打診)された。 そこで このページ から発掘して並べてみると、僕はこれまで、時間学会で上のように発表していたと整理できた。 ついでにこのページの補遺も追加したので、まずまず有効な作業となった。 そして、せっかくなので国内ではあるが「英語での発表」というのにトライしてみることにした。 時間学会では予稿が「A4で1ページ」とシンプルなので、発表応募だけはサッサとやっつけて、あとは当日が近づくとドタバタと準備する、というのがいつもの事なのだ。 そして昼前から午後に某お仕事が始まるまでの間に、集中して一気に このような予稿 を書き上げて、学会事務局に送ってしまった。 沖縄のHIPで見たような話題では??というのは御勘弁いただきたい(^_^;)。 これにて長崎行きはほぼ落着、ということになった。

2020年2月28日(金)

昨日は終日、某お仕事に没頭して、その後は耳鼻科に行ってアレルギー関係の常用薬を処方してもらって終わった。 今日は午後に眼科に行くが、少しマシになっているとはいえ、まだメインの左目の視界はクリアにはなっていない。 左目の視力が回復するまでは、プログラミングや半田付けや新楽器の構想検討など、この日記のメインテーマであるスケッチングについては何も出来ないが、これは焦っても仕方ないのだ。
そんな日々、先日久しぶりに我が家に帰ってきた息子(長男)が絶賛していた「光の塔」(今日泊亜蘭)をAmazonで購入して(なんせ僕の本を息子は持っていったらしい(^_^;))再読して、一気に読み切ってしまった。 いやー、さすが日本のSFの始祖である(^_^)。 そしてこれに触発されて、家の本棚でほぼ朽ちかけていたSFの名著を久しぶりに読みたくなってきた。

まずは「異星の客」(ハインライン)。 これは読んでいないものの高校生の時に原書まで取り寄せた、僕のバイブルであり、現在でも刊行されているが文庫本なのに1760円もする、781ページという分厚い本である。 やはり、懐かし読書のトップバッターはここからだろう。
次は「銀河帝国の興亡」(アシモフ)という全3巻のファウンデーションシリーズである。 Wikipediaで調べてみると、この全3巻の出版から30年ほどしてさらに4巻が出ているらしいが、やはりここは古典として原作の3冊をみっちり読みたい。 Amazonに行ってみると、なんだかあれこれの派生シリーズが無政府状態で並んでいて混乱していたので、新しいものをゲットするのを諦めた。

そして最後はお約束、レンズマンシリーズ(E.E.スミス)である。 正統的なオリジナルは全6巻からなるが、その番号の順に読むのでなく、物語の時系列に従って、「5→6→1→2→3→4」の順に読むのだ・・・というのは高校時代からの常識である。 これを正しく並べると、オリジナルのタイトルでは、「三惑星連合軍」→「ファースト・レンズマン」→「銀河パトロール隊」→「グレー・レンズマン」→「第二段階レンズマン」→「レンズの子ら」、となる。 タイトルを並べるだけで数十年前に読んだストーリーがうっすらと想起される・・・というのは凄いことだ。

この計10冊を読むには相当の時間がかかるが、なんせ世間はCOVID-19のためにあらゆるイベントが自粛、そして昨夜のニュースで全国の小中高校などが来週の月曜から春休み、つまり3月一杯は全て休校ということになったので、その合間には格好の読書である。 色々な学会のキャンセルに続いて、SUACの卒業式後の謝恩会も中止、という連絡が届いた(卒業式をどうするかは来週まで未定)。 静岡県は都会に比べればまだまだ田舎で、「感染マップ」でもいまだ空白なのだが、「感染報告したくないので検査から逃げ腰」という噂もある。 北京から研究生が無事にやって来れるのかどうかも不明、そして予定しているアカペラの追いコンとゼミの追いコンのカラオケ大会は何としても決行したいが、果たしてどうなるか。

2020年2月29日(土)

昨日の眼科は「異星の客」を読んで待つということで早めに行って受付一番乗りだったが、これまでもう4週間も経過しているので、「角膜上皮剥離性糜爛」について、あらためて記憶を辿って以下のように並べてみた。 上の3つはこの日記の「2020年2月13日(木)」にあるものであり、視界の中心に大きな穴ぼこ(蛍光着色料で撮影した写真がこのように見える)が、翌週にはちょっと小さくなったところまでだった。


本来の目


最初に眼科に行ったときの状態


3種類の点眼薬と鎮痛軟膏で1週間経過→さらに高額点眼薬追加


4種類の点眼薬を続けるも翌週もほとんど変わらず(;_;)


4種類の点眼薬をさらに1週間続けるとちょっと小さくなってきた(^_^)

しかし実際には4つ目のように、そこから1週間が経過してもほとんど同じまま(^_^;)だった。 そしてさらに毎日4回、6時間おき(夜中も起きて点眼)に、それぞれの点眼薬の間に5分ずつあける・・・というのを愚直に繰り返し繰り返し続けて1週間、一番下のように、昨日はようやく前週から明らかに穴ぼこが小さくなってきたのだが、まだ視界の中央付近なので視力は0.3ほどである、と確認できた。 引き続きまた来週まで同じことの繰り返しだが、防護用にソフトコンタクトレンズが載っているので、痛みもなく平穏に日々が過ぎている。

せっかくなので4種類の点眼薬も撮ってみた。 薬を仕舞ってから後で見てみると、下の写真はピントが後ろの「1本ずつ折って点眼」というやつに合ってしまっていたが、まぁ、雰囲気はわかるので撮り直しナシとした。(^_^;)

2020年3月2日(月)

昨日はSUACは電気工事のため終日停電だったが、呼びかけたアカペラで唯一、応じてくれた萌子ちゃんと「フタカラ9時間・計110曲」という記録を樹立することで有意義に過ごせた。 今週末はアカペラ追いコン、来週末はゼミ追いコン、とこれでBIG ECHOの午後フリータイム(9時間)は3週連続となる(^_^;)。
今月下旬に論文募集締め切りがある国際会議CoG2020のサイトを久しぶりに見てみると、以下のように毒々しい表示で、「2020年2月24日の時点で、同時期の日本での他のイベントと同様に、CoG2020は計画どおりに開催されます。COVID-19の状況と、春と夏に日本で開催される他の主要な会議の状況を引き続き注意深く監視し、最新情報をお届けします」とあった。 ここは粛々と応募していくしかない。

京都芸大からは、 博士論文 ( プレゼン )に対する最終的な 本審査所見 という文書が届いた。 自分の仕事を自分以外からこのように書いていただくと、こちらの方がより客観的だし恐縮するほど的確にまとめてくれているので、明日のSUAC特別研究ヒアリングにはこれを持参することにした。
そして、たまたま久しぶりにCoG2020のサイトを見たのが相手に伝わったのか、なんと実行委員会から正式に「Thank you for having proposed a tutorial at the IEEE CoG2020. I’m happy to confirm that your tutorial proposal has been accepted. The tutorials will be scheduled on 24th and 26th August. Your requirements of tutorial length and logistics have been received and noted. We will contact you again for confirming the exact date and time of your tutorial. Once again, thank you for giving a tutorial at the IEEE CoG2020! Looking forward to meeting you and attending your tutorial at Osaka :)」というメイルが届いた(^_^)。 これで、この夏の大阪は確定である。 頑張ってやっていこう。

あいかわらず、メインの左目はボーッとしているが、さすがに何もしないで読書三昧に没頭・・・というのにも飽きてきたためか、ここでフト、上のようにMax8のjitterで過去にやったパッチを発掘しつつ、「新楽器」の検討のための3Dモデリングの作業をちらっと始めてみた。 もうjitterのOpen-GLなんて忘却の彼方だったが、ちょっとやってみると何となく勘所が蘇ってきた。 これはぼちぼち、今週あたりに進めていくことにしよう。

2020年3月3日(火)

今日は午後にSUAC特別研究の申請に対するヒアリングがあるだけだった。 そして中国から研究生として来る学生に対する事務局からのメイルのCc:で状況が分かったので「安心して手続きを進めてね(^_^)」とメイルした。

YouTube

そして昨日からの宿題だったMaxプログラミングも上のように何となく完成して、「造形イメージ」の検証が出来た。 もう一捻り、何かアイデアが加わったら、視力の回復を待って「実験/試作」に入っていきたい。

2020年3月5日(木)

4限に学生委員会があるだけ、という静かな日(COVID-19も加担して全国的に息を潜めた感じ)である。 「メディア数理造形演習」の3チームのうち、「でんぷん」と「硬派」からは、作品を撮影スタジオで記録するためのアポも届いてきた(^_^)。 COVID-19の影響で全国的に献血が不足していてピンチだ・・・というニュースを受けて、浜松駅前の献血ルームに電話し、夕方に行く予約を入れた。
音楽情報科学研究会からは、6月の 音学シンポジウム の開催案内/発表募集が届いたが、実はまったく同じこの日に、 日本音楽知覚認知学会2020年度春季研究発表会 があるのだ。 そこで今年は、 音楽知覚認知ハンドブック が出た(僕も執筆した)こともあり、音学シンポをパスして音知学会の方に出る・・・と決めていたのだが、フト考え方が変わった。 今年の音学シンポの会場は、なんとSUACから徒歩数分のヤマハ本社なのだった。 とすれば、音楽関連テーマを進めたいゼミの理子ちゃんとか、音楽ネタで北京からやってくる研究生とかを、旅費ナシで音学シンポに連れていける好機なのだ。

 

そこで方針を変更して、涙をのんで音知学会をパスして、音学シンポの方に応募することにした。 これはポスター発表なので、例年、軽いネタで流すパターンである。 そして気付いたのだが、2月のMDWスケッチングワークショップの時に参加してくれたRAKASU PROJECT.さんから、 ジャパノイズ という本をプレゼントしていただいたのに読んでいなかった。 「ジャパノイズ」とは知らなかったが、Wikipediaだと「ジャパノイズ(Japanoise/Japanoize)はノイズミュージックの中で、特に日本のミュージシャンによって作成された楽曲及びミュージシャン、バンド自身を指すものである。主に1980年代以降の作品を指す場合が多い。日本ではなく海外で生まれた言葉であり、英語で[日本]を意味する"Japan"とノイズ・ミュージックの"Noise"を掛け合わせた造語である」とあった。 そこでまずは放置されていたこの分厚い本を読んで、そして「音楽知覚認知ハンドブック」と2冊合わせて、「音楽情報科学研究者であれば読むべき本」というタイトルで発表する・・・というアイデアに到達した。

 

そしてさらに思い出したのが、 生体情報センシングデバイス という本についても、一部を執筆して、去年にこの本が出ていた、ということだった。 まぁ、いずれも税別で「音楽知覚認知ハンドブック」が5,800円、「ジャパノイズ」が4,000円に対して、この本はなんと60,000円と別格にとんでもないが、ちゃんとISBNもあるし国会図書館にも登録されているのだ。 そして、さりげに VPP-SUAC まで載せている本なのである。 せっかくなので、これも「音楽情報科学研究者であれば読むべき本」に加えたい。 つまりこれから何日か、またまた「読書」ということになった。

2020年3月8日(日)

先週金曜日には眼科に行ったが「糜爛」の穴ぼこはごく少しだけ小さくなっていただけだったので、点眼薬のペースを上げる(免疫抑制剤を2回/日でなく他の3種類と同じ4回/日)にする、という変更があり、さらに唯一の右目もアレルギーで荒れているという事で、左目の点眼薬を右目にも投与する・・・と指示された。まぁ、5代目ハムスターが我が家に来て、さらに世間はCOVID-19だけでなく花粉症も大変ということで、アレルギーと戦いつつ、ここは遅々として回復を待つしかない。
そしてこの日、眼科の待ち時間なども含めて、読み進んでいた「ジャパノイズ」を読破した。 「京大西部講堂」とか「磔磔」とか「拾得」とか、学生時代の懐かしい場所も登場したが、しかし申し訳ないが、中身はかなーり薄かった(;_;)。 翻訳したRAKASU PROJECT.さんに頂いた本なので読んだが、自腹で買っていたら悲しくなったと思う。 これでは音楽情報科学研究会で書評として紹介するかどうか、悩ましいところである。 せっかくなのでSUAC図書館に寄贈することにした。 その金曜日の「16:24」のタイムスタンプで、以下のようなメイルが届いていたのを翌日の土曜日の朝、浜松駅のタリーズで確認した。

第一興商DAM★ともでございます。
ご返信にお時間を要し申し訳ございません。

お問い合わせ頂いた件につきまして、データの修正が完了しております。
※店舗の機器によっては反映が遅れている可能性もございます。

恐れ入りますが、改めてご確認頂けましたら幸いでございます。

この度はご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
今後ともDAM★ともを宜しくお願い申し上げます。

その土曜日にはアカペラ追いコンの9時間カラオケがあり、2人と3人がそれぞれ2部屋で歌う・・・という低人口密度で対応しつつ無事に完走した。 その直前には、移転改装された「まねきねこ」で90分ウォームアップをした(本編と合わせて計56曲)が、その25号室にあったのはなんと問題の「AIなんとか」という機種で、デジカメを持っていなかったので録画しなかったものの、聞いたところでは、現象は同じでまったく改善されていなかった(^_^;)。 またまた「店舗の機器によっては反映が遅れている可能性」かもしれないので、また今後、カラオケに行くにはデジカメ必携である。

2020年3月9日(月)

こんなグラフを置くのは今日だけにするが、本日午後2時の時点で世界と国内のCOVID-19の状況は上のような感じで、新学期とかも心配になってくるが、まぁ日々を粛々と暮らすしかない。 今日は このように 「メディア数理造形演習」のチーム「硬派」の3人が研究室にやってきて、Arduinoのセンサの付け替えをしたが、まだまだ見えない左目のために空間把握に難儀して、通常の10倍ぐらいの時間をかけて半田付けした。 さらに、SUACのプロキシサーバ廃止によってマルチメディア室のMacがネット接続できない・・・というトラブルを解決すべく、実習指導の高見さんと50台のMacを管理者権限で起動してネットワーク環境設定を変更する、という作業も完了した。

2020年3月11日(水)

昨日は「メディア数理造形演習」のチーム「でんぷん」とチーム「硬派」の撮影スタジオでの作品記録に向けて、 このように 台車で4台のiMacを1106に運んで、上のようにネットワーク環境の変更とMax7の動作確認を行った。 ついでに1台だけ、試しにOSをHigh Sierraまで上げてみたが、どうやら環境としてはほぼそのままOKのようである。

そして午後は早めに切り上げて、豪雨の中をJoyJoy住吉店に歩いて行き、ヒトカラ5時間60曲を完走した。 もちろん目的はDAMの音源バグが直った、というメイルの確認であり、事前に「AIなんとか」の機種の8号室を予約しての事である。 その結果、上のように、ようやく正しく演奏される事を確認できたので、「確認しました」というメイルを第一興商に送った。 実際には、音源のバグを修正しているのであればいいが、演奏データの方をいじって対応したとすると、これまで正常だった従来機種で副作用が起きる可能性もあるが、それはこの週末に予定されている「ゼミ追いコン」の時にでもチェックしてみよう。

今日は世界的には「9.11」と「3.11」と何故か11日が記憶される、その日である。 2001年の「9.11」の時には、その直後に 欧州ツアー に行っていた。 2011年の「3.11」の時には、 SuperCollider日記(2) によれば、その前日まで 12回目の沖縄 に行っていた。 そして震災の翌日には一般後期入試で240分の実技試験監督(立ちっぱなし)と18人の面接を行っていたらしい。 今年も、明日は一般後期入試で180分の実技試験(試験前入室から合わせると4時間立ちっぱなし)である。

研究室に並んだ4台のiMacのうち3台はチーム「でんぷん」の作品でOSC相互通信をするということで、LANはSUACのネットから切り離して孤立LANを構成することになる。 そこでこの3台を「でんぷんA→100.0.0.1」・「でんぷんB→100.0.0.2」・「でんぷんC→100.0.0.3」とIPアドレスを手入力で設定し、さらにそれぞれが自分をポート8001/8002/8003でモニタする(他マシンからこのポート番号で送る)、というサンプルMaxパッチを作って、それぞれのデスクトップに置いた。 これで作品記録のための準備は完了である。

◯◯◯さま
(同報 教務・学生室 ◯◯ さん)

中国ではだいぶコロナを抑えてきているようですね。こちら静岡県では静岡市と袋井市で計2人の感染者が
出ていますが、いまだ、ここ浜松市はゼロで平穏です。(来週のSUAC卒業式典はナシとなりましたが(^_^;))

> 今後の状況は分かり次第、随時連絡しますが、4月1日からの研究生としての入国が難しくなったため、
> 入国できてからの研究生としての学びがスタートします。
> 先日もご連絡したとおり、4月以降であっても研究生としての入学はできますので、そちらはご安心ください。

・・・ということで、こちらに来るまでに何か勉強するための資料ということで、2点ほどお知らせします。時間が
余っていればチェックしてみて、何か質問があればメイルでどうぞ。

(1)
「新楽器へのアプローチ」
https://nagasm.org/ASL/paper/SIGMUS201508_2.pdf
私が情報処理学会のチュートリアルで講演した時の資料です。こちらに来て、こういう方向でチャレンジすることも
出来ますよ、という感じで読んでみて下さい。中身はかなり濃いです。

(2)
「コンピュータサウンドの世界」
https://nagasm.org/ASL/books/C_sound.pdf
この私の単行本
https://nagasm.org/ASL/books/book59.jpg
はもう絶版になってしまったのですが、私の研究室に勉強に来た、静岡県工業試験場の研究員が全ページを
スキャンしてPDF化してくれました。1999年とちょっと古いものですが、188ページあるので、読書としては
面白いかと思います。ちなみにこの本の続編として同時期に書いたのが
「作るサウンドエレクトロニクス」
https://nagasm.org/ASL/mse/index.html
ですが、こちらはだいぶ上級編です。(^_^;)

ということで、何かあれば質問は歓迎します。

この新学期から「研究生」として来る筈の中国の留学生に、教務室からコロナのフォローのメイルが出されてCc:で僕にも届いたので、とりあえず上のようなメイルを出してみた。 せっかくヤル気をもって来日したいのに、来日した途端に2週間も缶詰で経過観察というのは可哀想だが、まぁこれは全国的な対応なので仕方ない。 この程度しか支援できないのが歯痒いが、ちゃんと来日してゼミと僕の講義にうまく合流できるように応援していこう。

2020年3月13日(金)

昨日の後期入試は、15人の部屋に8人の受験生が来て180分の実技試験があり、試験前入室から合わせて4時間立ちっぱなし(心の中で「頑張れ」と応援)、という苦行を今年も無事に完遂した。 そして、あと10日と迫ってきた CoG2020 の論文応募原稿の執筆に関して、たまたま TUTORIALS というタブを見つけて開いてみると、なんと以下のように8件のチュートリアルのメニューが並んでいて、8番目には僕のチュートリアルもちゃんとばっちり、載っていた(^_^)。 さらに 去年のProceedings というページも発見した。 こうなると、いよいよ頑張って鋭意、ひたすら原稿執筆である。

「角膜上皮剥離性糜爛」については、ちょっとだけ穴ぼこの隅が小さくなった先週から、さらにキチンと毎日4回、4種類の点眼投薬を続けているが、しぶとくいまだに効き目の左目はぼやーっとしている。 今日はまた午後に眼科に行くことになっているが、ここはグッと我慢の日々なのだ。

2020年3月16日(月)

昨日はゼミの追いコンで、9時間で無事に4人それぞれ27曲(計108曲)を完走したが、僕はいつものようにJoyJoy(旧機種でも「唇をかみしめて」の音源バグ修正の副作用は無し、と確認)での2時間ウォームアップ21曲と合わせて計48曲だった。 先週末のアカペラ追いコンは2部屋に分かれて低人口密度で進めた(僕は合計56曲)のでちょっとデータが出にくいが、先々週末の萌子ちゃんとのフタカラが2人計110曲だったので、だいたい「9時間カラオケマラソン」の合計曲数は108〜110曲ほどなのだ、という経験則が導かれた。 1時間で12曲ということは1曲5分である。 かつてSUACの1期生(僕にカラオケを教えてくれた)2人と計3人の9時間カラオケマラソンで一人50曲近くを歌った10数年前からすれば、最近の曲はとにかく構成が複雑で歌詞が無駄に多くて情報過密、そして1曲あたりの時間も3分半程度から5分に膨れていることが確認できた。

本来であれば明日は卒業式、僕はデザイン学科全員の「呼名」を担当していて、今日は講堂でそのリハーサルの予定だったが、COVID-19のため卒業式はナシとなり、明日は卒業証書を渡す短時間のミーティングだけとなった。 去年の今ごろ、幸運にも仙台でのサッカー予選と準決勝のチケットに当選したために、既に7月下旬に7日の有休を取って10日間の東北旅行でオリンピックとねぶた祭りに行く予定で、フライトと全てのホテル予約まで完了していたのだが、どうやら東京オリンピックは幻となりそうで、フライトとホテルはキャンセル出来るとしても、2人2試合の合計5万円ほどのチケット代はおそらく返ってこないだろう(;_;)。

COVID-19のパンデミックの中心は欧州に移ったと宣言された。 スペインも全土封鎖ということで、ポルトガルとオーストリアの2つの国際会議のハシゴ、という当初計画もだいぶ揺らいできているが、とりあえず8月下旬の日本のCoG2020は開催される・・・と信じて、応募論文を書き進めるだけである。 去年のSketching2019での写真を並べた こんなページ も作って、Referencesに加えた。 ただし、AppleのDeveloper会議がオンラインになったように、国際会議がオンラインになったりしたら、高額の参加費を払ってProceedingsに載るというモチベーションだけではとてもソソラレない(^_^;)。 国際会議はやはり、「そこに行く」事に意義があるので、旅好きの僕としては、応募しても開催がオンラインになるのであればwithdrawする気がする。

2020年3月17日(火)

毎日、COVID-19のニュースで明け暮れる日々である。 世界中の経済状況が乱高下しつつも低下の一途を辿り、さらにEUが「欧州への入国禁止」と言ってきた。 これではもう、今年の夏の欧州ツアーはほぼ絶望・・・という感じである(;_;)。 そして今日は、「式典」の無い卒業式が このように 行われて、謝恩会その他もなく、出会いの広場で懇談する卒業生には「速やかに帰ってください」という構内放送が浴びせかけられた。

ちなみに、当初予定通りに卒業式が行われていれば、デザイン学科総代として謝辞を述べる予定だった中屋敷ちひろちゃん(上の写真)は、学部長奨励賞を受けた10人の中からさらに選ばれた「大賞」受賞者である。 YouTubeで探したものの見つからなかったが、その 映像作品 は素晴らしい傑作だった。 ちひろちゃんとは新入生として入学した直後に 浜松まつり に行ったりしてその後も色々とあった(途中まではアカペラのメンバー)が、去年の 碧風祭ライヴ にも来てくれた。

2020年3月18日(水)

このところ毎日、COVID-19のニュースで世界中が震撼し続けているが、おそらく何年か経ってしまえば、この日々の緊張感・不安感は霧散してしまうのだろう。 SARSが世界を席巻したのは2002年から2003年あたりだったが、記録を発掘してみると、 2003年1月のNY ではまだ気配もなくて、 2003年5月のMontreal ではSARSスレスレで渡航した・・・と書かれているが、やはり実感は消失していた。 おそらく今回の騒ぎも、後日に振り返れば大したことはないのだろうか。

昨日から今日までずっと執筆を続けていたCoG2020の応募論文が完成したので、さて投稿してみよう・・・とCoG2020のサイトに行くと、なんと上のように毒々しい追加メッセージが1段から4段になっていた(^_^;)。 Google翻訳の助けを借りて時系列に並べてみると、この日記の「2020年3月2日(月)」のところに紹介した2月24日のメッセージに続いて、3月2日には「3月2日現在、期限を延長する予定はありません。近づいているのは、2020年3月23日の通常論文(完全な技術論文)です。提出物を受け取るのを楽しみにしています」とあったのが後から線で消されていて(^_^;)、3月14日には「2020年3月14日の時点で、COVID-19に対する暫定的な緊急時対応計画は次のとおりです。承認された論文/業界講演/チュートリアルごとに1人の著者が通常どおり会議に登録します。ただし、リモートライブストリーミングを介してトークを発表したり、会場で事前に録画したビデオを再生したりできます」とあり、さらに一昨日の3月16日には「3月16日の時点で、提出のペースは良好に見えますが、COVID-19のパンデミック状況の影響を受けた可能性のある同僚に少し余裕を持たせるため、通常の論文と補助論文の期限は3月に延長されました。それぞれ30日と5月22日。それ以上の拡張は期待できません。おげんきで」とあって、世界中を駆け巡るCOVID-19の情報に翻弄されている実行委員会の姿が見えるようである。

そして、とりあえず上のように論文をeasychairから送ってみると、番号は「17番」だった。 easychairでは実行委員会の思惑で適当な番号を振って論文応募数を「盛る」ことが出来ないので、現時点での応募はまだ17本なのだろう。 これではさすがに応募期限を延長しないと困るのだろうが、果たして本当に8月下旬に近畿大でこの国際会議が開催されるかどうか、現時点では誰も分からないというのが真実だろう。

いつも春休みのこの時期は、新学期から前期〜秋までの期間の学会出張や国際会議出張の「仕込み」期間である。 本当は色々と半田付けしたり試作したりするのだが、いまだに効き目の左眼の視力が回復していないので、無理なのがいつもと違う。 そしてCOVID-19が大きく影を落としているが、現状の予定と状況を整理してみると、上のようになった。 ポルトガルからスイスを経由してオーストリアに移動する・・・という欧州ツアーに関しては、いま現在だと日本からの出国も欧州への入国もNGなので、まったく進展しないのが困ったところなのだ。

2020年3月23日(月)

先週の木曜日には このように チーム「硬派」の作品記録が行われたが、実態は北澤クン一人での作業だった。 その晩にヒトカラしたぐらいで、先週末の3連休は世界的にCOVID-19が爆発してきたこともあり、特に何もなく過ごして今週になった。 ただし今週もチーム「でんぷん」の作品記録のアポ以外にはとりたてて予定が無く、角膜真皮剥離性糜爛も相変わらず治らずに効き目の左眼の視界はぼやけたままである。 入学式が中止とだけ決まっていて、また新学期の予定は未定という宙ぶらりんの状態なので、新学期に向けて学生ホールに掲示してもらう告知はプリント完成しているものの、まだ教務室に掲示を依頼できない。

この桜の季節、過去(NIMEをSUACで開催した2004年)には、国際会議のハシゴと合わせて関西一円の「桜の名所」に行き倒す、という 桜づくし という春もあった。 しかし片目だとハンダ付けがうまく出来ないために実験/試作に取りかかれず、今年の春休みはこれまでで最も生産性の低い春休みという記録を打ち立てそうだ。
当面は6月の音楽情報科学研究会(音学シンポジウム)の予稿の執筆ぐらいしか、着手できることが無い。 予稿のページ数の上限は8ページだが、今回は「SUAC20周年」ということで過去の発表をReferencesに並べるだけで軽く1ページ消費、さらに「書評」のところに「目次」を紹介するだけで軽く2-3ページいってしまうので、だらだらと埋めてもかなり楽勝な気がする。(^_^;)

2020年3月24日(火)

世界的にCOVID-19パンデミックの嵐が吹き荒れて、今年は「浜松まつり」も中止決定、そして遂に「東京オリンピック延期」という(確定)ニュースも流れてきた。 既に予約購入済み(実際に届くのは当初予定では5-6月あたり)のチケットが払い戻しなく無効になって後で二重に再発売するとしたらちょっとした詐欺商法だが、当初購入チケットの権利が延期後に移行されるとしても五輪観戦東北旅行のモチベーションは霧散している気がする(^_^;)。

YouTube

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先週の木曜日に このように チーム「硬派」の作品記録をたった一人で行った北澤クンからは、上のような気合いの入った写真と動画が届いたので、さっそく動画をYouTubeに上げて、 SUACインスタレーション のページに追記した。 これだけ見るとなかなか立派な作品に見えてしまうのは「写真マジック」であるが、頑張ったのは間違いない。
ヨーロッパのパンデミックはまだまだ拡大中なので、東京オリンピックに続いてどうやら9月の渡欧ツアーは駄目そうだ・・・と諦めつつあるところに届いたのが、今年のFIT2020の案内だった。 今年は北大で9月初旬だということで、とりあえずいつもの「東横インすすきの」を予約してみた。 こうなると今年は海外でなく国内の学会をターゲットにしていくしかないが、それも国内でパンデミックが起きなかったら、という条件下である。 そして、昨日から進めていた音楽情報科学研究会(音学シンポジウム)の予稿執筆に没頭して このように 書き上げて、学会に送ってしまった。 とりあえず、開催されるかどうかは不明だが、一件落着である。(^_^)

2020年3月25日(水)

世界はパンデミックでえらい騒ぎとなっているが、昨夜「東京オリンピック1年延期」というニュースも流れて、日本国内はようやくこれからきちんとPCR検査をして、オリンピックのために隠していた水面下の感染者が爆発的に増えそうな雲行きである。 とりあえず今年の開催が無くなったので、まず朝イチで「キャンセル祭り」だ・・・と研究室に出てくると、MIDI Manufacturers Associationから「コロナウイルスで外出できないなら、部屋でMIDIで遊ぼう」というメイルが届いていた。 そして、さっそく手元のiPadに「Free Minimoog Model D Synthesizer」をダウンロードしようとしたら、「あなたのiPadではこれは走りません」(;_;)と断られたが、「Korg iKaossilator」の方は無事にインストール出来た。 ただしこんな騒々しいアプリは、インストールしたものの使わない気がする。(^_^;)

そして、上のようにサクサクとキャンセルを進めた。 まずはセントレアから仙台までのANAで、ANAはキャンセル料が無料だった。 次に仙台7泊の東横インで、普通は予約だけなのに特例としてオリンピック期間の開催地周辺は全てカードで現金支払いしていたが、これを全て手数料ナシでキャンセルした。 そして青森に移動して「ねぶた祭り」のために1人1泊2.5万円!!!というホテルを2人2泊予約していたのも、無事にキャンセルした。 最後は青森から名古屋(小牧)に帰ってくるフジドリームエアラインFDAだが、こちらはキャンセル料として3000円だけ減って返ってくることになり、全てのキャンセルが完了した。 最後に学部事務室に行って、半年前の1月末に出していた有休(5日+2日)もキャンセルして、これにてキャンセル祭りは終了である。 オリンピックのチケットの権利は持ち越されるのかどうか、とりあえず支払いは去年とっくに終わっているので、様子見となる。 やれやれ。

2020年3月27日(金)

昨日は このように チーム「でんぷん」の作品記録を行った。 その後に花粉症/ハムスターアレルギー喘息の薬の処方のため耳鼻科に行った。

今日は朝イチで眼科に行って(まだ進展せず。点眼薬のペースを変更)、さらに歯に被せていた銀が取れたので歯科にも行って、午前中が潰れた。 そして、チーム「でんぷん」の作品記録を SUACインスタレーション のページにも追記した。 これで今週も終わり、来週はもう新学期だが、世間は東京がパンデミック・・・という自粛モードでなんとなく不穏な週末である。

2020年3月28日(土)

世界的にCOVID-19のパンデミックの嵐が吹き荒れる中、遂に東京が都市封鎖か・・・という状況になってきた。 SUAC入学式は中止されたものの、新学期は予定通りにガイダンスから講義スタートと決まったが、ほぼ地域内の小中学校などと違って、新入生にしても在校生にしても、全国各地から(つまりはホットな首都圏や関西圏や愛知から)学生が高密度に集まってくる大学の新学期というのは、かなりリスキーである。 CNNニュースからは、 COVID-19肺炎患者の肺の様子 というショッキングなYouTube動画も紹介されたが、これでは確かに生きていけない。

中国からの渡航拒否が4月末まで延長された・・・というニュースもあって、新学期から一緒に頑張る筈だった北京からの研究生は、まだまだ足止めである。 学費は月割りで「休止期間は返還」なのでいいとしても、せっかくの勉学意欲が削がれてしまうのは可哀想だ。 また愛知県では、「合唱団でCOVID-19感染」という事例が報告されたこともあり、新学期はとりあえず「アカペラは休止」としてスタートする、と覚悟を決めている。 去年夏ごろから掴みかけている「技」をさらに極めたいのだが、こうなるとヒトカラとか少人数カラオケで歌唱能力を維持していくしかないのだろうか。

1月末から続いている「角膜上皮剥離性糜爛」は、その後もずっと毎週通院して保護用のソフトコンタクトレンズを装着(痛み止め)しつつ、4種類の点眼薬をきちんきちんと毎日4回(数時間おき)点眼しているものの、上のような感じで、穴ぼこがちょっと小さくなってからは修復が止まったまま、周囲に小さな穴?も散在する・・・という状態がここ2-3週間、続いている。 効き目である左目はずっと霞んでいる状態で、本来であれば矯正視力が1.2以上あるのにいまだ0.2とか0.3なのだ。 そこで昨日の通院では、4種類の点眼薬のうち2種を「1日4回」から「1日2回」に減らしてみる、という事になった。 減らすのはステロイド剤と免疫抑制剤の点眼薬であり、そこそこキツいので、これが皮膚の再生機能まで攻撃しているのでは・・・という見立てである。 とにかく両目の視力が復活しないと空間把握能力が著しく減退して「半田付け(→実験/試作)」に入れないので、ひたすら養生するしかない。

2020年3月29日(日)

日曜の昼間、研究室である。 裏では明日までかけて、研究室ページの「リンク切れチェッカー」というのをずっと走らせて、20万件以上のリンク検索が黙々と走っている。 NHK杯出場を賭けた女流四冠vs三冠の対決が三冠の圧勝であるのを見届けたところだが、本来であれば今頃は、新装なった「浜松まねきねこ」での社会人カラオフで熱唱している筈だった。 それが昨夜、遂に政令指定都市の最後の砦も崩れて「浜松でコロナウイルス感染者」というニュースが流れて、一気にバタバタとカラオフが中止になったのである(;_;)。 今日はせっかくなので夕方〜晩にまた近所にヒトカラに行くか・・・と悩んでいるところなのだ。

そんな中、ネットニュースで 「五輪特需」失ったホテル業界、新型コロナで存亡の危機 という記事を見たのだが、そこに登場していた大阪の「コロナホテル」という名前に見覚えがあって調べてみると、約10年前、まさにこのホテルに泊まっていたことを思い出した。 当時のアカペラはなかなか元気な学年で、全員ではないものの、 アカペラ・関西ツアー というのに一緒に行って、このホテルに泊まっていたのだった。 それも、写真のように大阪・海遊館に行っただけでなく、2日目には僕の合唱仲間(FCLA社会人)と大阪のスタジオを借りての アカペラ・関西合唱オフ参加 というイベントを行ったのだった。

上の写真の巨大な楽譜はThomas Tallisの「40声のモテット」のOxfordオリジナル楽譜であり、とうていこの人数では不足して歌えない(同時に別々に歌う人が最低でも40人必要)ものの、一部を実際にここで歌ったのである。 ・・・懐かしい(^_^)。 しかしCOVID-19の国内感染事例として、実際に愛知県で合唱をしている人からどんどん感染が広がったこともあり、新学期になってもちょっとアカペラを再開できる雰囲気ではない。 ましてや浜松で感染例が出たので、おそらく入学式は中止したものの新学期は予定通りとされていた日程についても見直し検討が始まるだろう。 なんとも悩ましい月末・年度末なのだ。

2020年3月30日(月)

新型コロナウイルス(COVID-19)で重苦しいまま、新しい週になった。 人工心肺装置で延命していた志村けんの訃報も午前に届いた。 昨日は土壇場で社会人カラオフがキャンセルとなったので、また自宅近くのJoyJoyに5時間ヒトカラに行ったが、これで5日おきに3回目である。 3/19は51曲、3/24は52曲、そして昨日3/29は63曲を走破したが、これらの曲は全て「かぶりナシ」であり、さらにまだまだ マイリスト には歌っていない曲がたくさん残っているので、今後もちょっと「かぶりナシ」を続けてみよう。 ただし昨夜は、これまで マイリスト にあったものの忘却して歌えないと判明した曲が2曲あったので、これを削除した。

昨日の午後から研究室のお仕事Macでずっと走らせていた「リンク切れチェッカー」は、上のように一晩たってもまだまだ「1106」のページのチェックが終わっていなかった。 100個のエラーの中には「隠しファイル」として故意にURLを変えているものもあるので、まぁ想定内である。 「1106」のディレクトリには22万以上のファイルがあり、この「リンク切れチェッカー」はおよそ2秒ごとに1個のファイルをチェックするように低速チューニングされている(ネット負荷を考慮?)ので、120時間以上、つまりマル5日はここ「1106」だけで費やされることになりそうだ。 その他にも上のように1万以上のファイルを持つディレクトリがたくさんあるので、このリンク切れの修正は新学期が始まるまでかかりそうである。

そして今日はFIT2020(札幌)の応募開始日なので、ぼちぼち応募を検討したが、いっそのこと去年の発表の「続報」としてしまうという作戦を思いつき、タイトル「ウェルネス・エンタテインメントの実例報告」、抄録『FIT2019で発表した「ウェルネス・エンタテインメントを実現するツールキット: スケッチングとメディアアート」の続報として、この研究が博士論文として結実したこと、ツールキットとしての具体的な適用事例として学生作品やワークショップの場において生まれ出たウェルネス・エンタテインメント・システムの事例、などについて詳細に報告する』ということでエントリーしたところ、どうも「5001番」という、察するところ第一号で登録完了した。 既にすすきののホテルは取っていたので、ANAのサイトに行って「超割75」でのフライト予約/購入まで完了してしまった。 なんと「セントレア〜札幌」往復で税込21,620円である。(^_^)

2020年3月31日(火)

昨日の帰り際にSUAC事務局から届いたメイルで「授業開始日は5月11日(月)」と知った。 これで明日からの新学期、4月はマルマル何も無い空白の1ヶ月となる。 教務室に依頼していた講義に関する掲示物も撤回して、全ては仕切り直しである。 明日になったら稼働する研究費で各種学会費の支払い手続き(6ヶ月前にカードで立て替え済)をしたり、あとはFITの予稿作成ぐらいしかないので、この1ヶ月を「天からの授かりもの」としてどう活用しようか、ここは考えどころだ。 当面思いついたところを以下にメモしておこう(今後も適宜追記)。 一昨日から研究室のお仕事Macで走らせている「リンク切れチェッカー」は、朝イチの段階で「調査済数: 82740, エラー数: 158, 残調査数: 72529」となっていて、どうもさらに2日はかかりそうである。 昨日は2秒ごとにカウントされていたが、ここまで走らせてみると約4秒ごとカウントと遅くなっている(^_^;)。 そこで、別のMacBookAirも立ち上げて、並行してリンク切れチェッカーで「ASL」の方も調べることにした。 当面、公開データとしては「1106」と「ASL」がチェック/修正されていれば、まずまず十分だろう。

2020年4月1日(水)

さて新学期である。 研究室に出てくると、昨夜から2台のコンピュータで走らせていた「リンク切れチェッカー」が、MacBookAir3の方は「メモリfull」ということでFirefoxがクラッシュしていた(^_^;)。 そこで、メモリが倍(8GB)のMacBookAir4に切り替えて再び「リンク切れチェッカー」を走らせると、今度は「Firefox は問題を検知したため、nagasm.org への接続を中止しました。このウェブサイトの設定が不適切、またはあなたのコンピューターの時刻設定に誤りがあります」とエラーが出た。 どうも「ウェブサイトの証明書が有効期限切れ」のようで、詳細情報では「ウェブサイトは一定期間有効な証明書で同一性を証明します。nagasm.org の証明書は 2020/3/31 に期限が切れました。エラーコード: SEC_ERROR_EXPIRED_CERTIFICATE」とあった。 2日前からずっと走らせていたお仕事Macの方も、4月1日になってからこのエラーのためか、全てのデータがエラーということで刻々と表示されていて、つまりは全ての「リンク切れチェック」はやり直しが必要となった。

これはサーバ側の設定なので、共同管理者である東大の中村先生にSOSをメイルして、まずはブラウザで「気にせず見る」に進めばいい・・・という情報を含めて、ゼミの皆んなに一斉連絡した。 そして届いていたのが、以下のように「既にご購入いただいている観戦チケットは、原則そのままご利用いただけるよう検討を進めて参ります」という、東京2020組織委員会からのメイルだった。 まぁ、現行チケットを無効にして新たに販売する二重取りはさすがに無い、と判明したが、マル1年でCOVID-19が解決しているという見通しもかなり不安だし(再延長はなくて中止だろうか)、何よりチケット当選のテンションが「キャンセル祭り」でダダ下がりしたので、さて来年、また再びフライトとホテルの予約祭りを進めて観戦に行くか、というと、ちょっとその気にならない。 払い戻し方法の案内がいずれ届いたら、それに乗っていく可能性が高い。

そしてポルトガルからは「Review Decision ICDVRAT 2020」というメイルが届いていた。 「We had a large number of high quality submissions to ICDVRAT this year. After careful consideration and a thorough review process, we regret to inform you that your ...」 という書き出しで結果は見えたが、 「... has been rejected for presentation at ICDVRAT 2020」であった。 まぁ、当初から今回の応募は通っても通らなくても行く計画だったが、COVID-19でとてもじゃないが9月のポルトガルだの欧州横断だのは無理となっていたので、今回のダメージはいつになく小さかった(^_^;)。 ブックマークや予定表から欧州ツアー関係を消して、これで今年度は海外出張は完全に断念、ということが決定しただけなのだ。

その後は上のように、これまで「完全に紙ベース」だったSUACの研究費の手続きが「最後だけ紙ベース」になったシステム変更に対応して、4月1日にならないと出来ない「学会費手続き祭り」となった。 海外のIEEEやICMAの会費は、去年の9月とか10月にカードで支払っているものの、日本のお役所は新年度、つまり4月1日になるまで立て替えていることを求めているのである。 今日は4つの学会だけだったが、情報処理学会には今日の日付で振込票の発送を依頼したし、あと時間学会と音楽即興学会からは、メイルで「支払ってね」が届いたら対応することになる。
その後、東大の中村先生から秒速で回復した(cronで自動更新の設定をしてあったのが、ベースになっているpythonのアップデートと絡んで失敗した模様)と連絡が来て、Webサイトは正常に戻り、2台のMacでそれぞれ「リンク切れチェッカー」によって「1106」と「ASL」のチェックを再開した。 これは3日後あたりに結果を回収して修正することになる。 さらに、日本音楽知覚認知学会からは「2020年度春季研究発表会中止のご案内」というのが届いたが、果たして同日に開催予定の音楽情報科学研究会(音学シンポジウム)はどうなるのか、これまた見守りモードである。 そして残りの時間に、FIT2020の予稿(2ページ)をサッサと作って学会に送って、身軽になってしまった。
さらに夕方になって、日本時間学会会長の一川先生からのメイルが届いて、やはり長崎での大会は無理そうだ・・・という時間学会の理事による議論が行き来する展開となった。 今回は世界時間学会の研究者が来日する予定だったがもはやほぼ無理なので大会の中止は確定、あとは年に一度開催するのがルールの「総会」をどうするか・・・という話になってきたので、ここで潔く、フライトとホテルをキャンセルした。 ANAのキャンセルは払戻手数料880円だけ取られて取消手数料は無料、そしてもちろん東横インのキャンセルは無料であり、こうなるとその前週のヤマハでの「音学シンポジウム」も風前の灯となってきた。 こちらは出張でなく徒歩なので、まぁ、無くなれば無くなっただけである。

2020年4月2日(木)

今日は午後に遠州病院(3ヶ月に一度ほどアトピー塗り薬の処方のため)、明日は朝イチで眼科(いまだ視力回復せず(;_;))、と通院の予定しかない。 免許証の更新の通知ハガキが届いたが、視力検査は両眼だけでなく単眼もするらしいので、これまではハガキが届くとスグに行ったが、視力回復まで待つしかない。 ここまで2ヶ月かかって治っていないが、さすがにあと2ヶ月もかからずに回復すると信じたい。

準ゼミの持田さんの就活は順調のようだが、残りメンバーからは近況報告メイルも来なくてちょっと寂しい。 「リンク切れチェッカー」の方は、「1106」は「調査済数: 32865, エラー数: 92, 残調査数: 100105, 内部リンクのチェック中」とまだまだかかるが、「ASL」の方は5000件以上のエラーが出てきたので、外部リンクのチェック中だったが中断して、とりあえず内部リンクの修正に取り掛かった。 これだけで今日明日までかかってしまいそうだ。

COVID-19のためか、上のようにアウディとメルセデス・ベンツとフォルクスワーゲンが「距離を取ってください」というロゴデザインを発表したらしいが、日本はもう「緊急事態宣言待ち」のフェーズである。 Sketchingコミュニティからは、専門家がそれぞれ、ネット越しに勉強している学生を対象として「デザインを語る」みたいな記事を次々にバトンタッチして執筆してフリー公開する・・・という動きが出てきた。 今のところ日本ではこういうのを聞かないが、さすがに動きが早い。

そして午前から午後までずっと黙々と「リンク切れの修正」を進めてみたが、上のように色々なツールをデスクトップに集めて(実際には左右の2画面をフル活用)、それぞれリンク切れの原因が異なるのでそれを推定しつつ一つ一つ修正するという作業が相当に時間がかかる、と判明してきた。 たまたま3項目ほど修正する様子を YouTube に上げてみたが、6分近い時間がかかった。 このような修正箇所が5000件もある(^_^;)・・・と一瞬、怯んだが、実際には内部リンクについては説明のつく(オリジナル中に「Not Foundとなります」と断っていたりする)コンテンツが多くて、本当のリンクのミスは数十カ所で済んで、なんとか夕方までに「ASL」を解決できた。

2020年4月3日(金)

世界中で「強制自宅謹慎」となっている日々であるが、WHOが「布マスクは効かない」と言っているのに、日本だけはまだ脳天気に「各世帯に布マスク2枚を送付」などと言っている。 IMFがまとめた「GDPの何%をコロナ経済対策に使うか」というデータでは、「オーストラリア:9.7%」・「カナダ:6%」・「ドイツ:4.5%」・「スイス:6%」・「ニュージーランド:5.4%」とか並んでいるが、その中で「日本:0.1% 」であった。 ここまで来ると、さすがとしか言いようがない。
Sketchingコミュニティで「学生が自宅で勉強できるオンライン教材」という企画をスタートさせたメンバーの報告を受けて、ある他のメンバーが「We have the next days/months to get good at learn something new or improve on old skills. Or rest. Or stress. I'm doing a combination of all three, how about you? 」と書いた。
    1. 新しいことを学んだり、古いスキルを向上させたり
    2. 休む
    3. ストレス
Google翻訳より格段に性能が良いという「DeepL」の翻訳によれば上のようなことである。 そしてここから、各メンバーの大喜利大会がスタートした。 世界的な研究機関の研究者とか世界的な企業のプロフェッショナルとか、錚々たる顔ぶれの「現在やってること3つ」をポストしてきたのである。 せっかくなので、たった1日ほどで届いた「現在やってること3つ」の全てを、DeepL翻訳とともにここに並べておこう。
    1. something new: fusion 何か新しいもの:融合
    2. stress ストレス
    3. uh... えーっと
上はMichael Shiloh氏、 Arduinoの解説本など を出している先生である。 するとさっそく、Sketchingコミュニティの中核、Mike Kuniavskyとともに ThingM で「IoT」を推進している Tod E. Kurt が、ギャグで「Neopolitan」・「Chocolate Fudge Swirl」・「Pistachio」と書いたのに続けて以下のようにレスしてきた。
    1. Making silly knobs for pots/encoders in Fusion (a way getting my Fusion skills back up) Fusionで鍋/エンコーダー用のおかしなツマミを作る(Fusionのスキルを回復させる方法)
    2. Delving the depths of a few choice ARM MCUs いくつかの選択肢のあるARM MCUの深層を掘り下げる
    3. Figuring out a non-gym fitness plan ジム以外のフィットネスプランを考える
さすが、彼は冷静で真面目である。 するとすかさず、Sketchingコミュニティの重鎮、NYUの Thomas Igoe が以下のように皮肉たっぷりに書いてきた。
    1. shitloads of screen-capture videos for online classes オンライン授業のための画面キャプチャ動画のクソロード
    2. shitloads of emails to about supporting online classes オンライン授業のサポートについてのメールの(殺到)クソロード
    3. shitloads of zoom meetings to discuss emails about support of online classes オンライン授業のサポートについてのメールを議論するためのズーム会議のクソロード
ただし、彼はこれに続けて「The fun part is the actual online classes. It is a huge pleasure to see the students, even if online.」(楽しいのは、実際のオンライン授業です。オンラインであっても、生徒さんの姿を見ることができるのは大きな喜びです)と書いている。 そして上の3つに合わせたように、「Founder & Chief Design Officer」であるMatt Cottam氏は以下のように書いた。
    1. Shitloads of clients saying to "proceed as planned until the wold fully comes to an end" 多くのクライアントが「世界が完全に終わるまで計画通りに進めろ」と言っています
    2. Shitloads of clients saying "lets slow the pace down a bit for a month till we have a better understanding" 沢山のクライアントが言っている "より良い理解が得られるまで 1ヶ月間ペースを落としましょう"
    3. Students saying: " WTF, I paid tuition and am spending all of my time negotiating grocery runs" 学生は言っています。"WTF, 私は授業料を払ったのに 食料品の交渉に時間を費やしている"
そして、David ten Have氏は以下のように書いてきた。
    1. trying to get my f-o-meter up enough to ship a product i've been working on for 4 years. “Stay on target!” “Almost there.” “Stay…on… target…” 4年間取り組んできた製品を出荷するのに十分なFOメーターを上げようとしています。"目標に向かって頑張れ!" "もうすぐだ" "目標に向かって...."
    2. code (ひたすらプログラミング)
    3. cooking - enjoying having my whole family in the house at once (2 weeks, still awesome) クッキング - 家族全員が一度に家の中にいることを楽しむ(2週間、やはりすごいですね)
すると、何でもたくさんリプライするThomas Igoe氏がまた、以下のように追加してきた。
    1. Thanking whatever I look to in place of a god for my spouse 配偶者のために神の代わりに見ているものに感謝する
    2. Thanking same for my cat うちの猫にも感謝
    3. Thanking same for the spare bedroom/office so we can run two classrooms in one house 一つの家で二つの教室を運営できるように、予備の寝室や事務所を提供してくれたことに感謝しています
さらに、Carlyn Maw氏が以下のように書いてきた。
    1. (New!) Looking in to how to make ice cream without any milk in the house for Tod. (We have an Ice Cream maker) トッドのために家の中で牛乳を使わずにアイスクリームを作る方法を調べています(アイスクリームメーカーを持っています)
    2. Moving on from teaching the cat how to fist bump to how to sit up and beg 猫に拳をぶつける方法を教えることから、おすわりとおねだりの仕方を教えることに移っていきます
    3. Setting up fight club for plants in the yard 庭の植物のためのファイトクラブの設定
「Future Technologies Designer」である Vanessa Carpenter 氏は以下のように書いてきた。 去年デトロイトでご一緒したが、さすが、彼女は真面目である(^_^)。
    1. Eating all the things - and planting vegetables for future eating of the things すべてのものを食べる-将来のものを食べるための野菜の植え付け
    2. Combining all of my interests (currently a multi-drone recorded burlesque workout video) 自分の興味のあるものを全て組み合わせて(現在はマルチドローンで録画したバーレスクワークアウト動画)
    3. Making new websites or updating old ones because I need to find work in the next month 来月中に仕事を探す必要があるので、新しいサイトを作ったり、古いサイトを更新したりしています
そして、こちらもSketchingの常連、MITメディアラボの Carla Diana 女史は以下のように書いてきた。 こちらも「さすが」としか言いようがない。
    1. Programing my Nanoleaf tiles (do any of you play with these?)  I have my hands on some of the new hex shapes with capacitive sensing 私のナノリーフタイルをプログラミングする(これで遊ぶ人はいますか? 私は、静電容量感知機能を持つ新しい六角形の形のいくつかを手にしました
    2. RC Sailboating (maiden voyage happens today... wish us luck!) RC[ラジコン]ヨット(初航海は今日行われます)
    3. Getting better at negotiating with 4 year olds (well, one four year old)... 4歳児(まあ、4歳児1人)との交渉が上手くなってきた...
そして、Jeremy Matters氏は以下のように書いてきた。 こちらも超真面目である。
    1. Seeing how much of my job can be simulated on an Arduino 自分の仕事がどれだけArduinoでシミュレーションできるかを見て
    2. Building a drum sequencer ドラムシーケンサーの構築
    3. Pretending my new germophobia is perfectly normal 私の新しい潔癖症は完全に正常なふりをしている
これに続いて、Adam Meyer氏は以下の3つを挙げた。
    1. Listening to birds on long walks (my suburb is basically silent now and the birds are loving it) 長い散歩で鳥の声に耳を傾ける(私の郊外は今は基本的に静かで、鳥はそれを気に入っています)
    2. Finishing up some projects that were too low-priority before 優先度が低すぎたプロジェクトを前に仕上げる
    3. Took my cycling indoors and set up a Zwift system* - I think I'm obsessed... this and the birds are keeping me sane 室内でのサイクリングとZwiftシステムをセットアップしました
上の「Zwiftシステム」については以下のように補足があった。 「I thought that going out on group rides might become an issue so I bought an indoor bike trainer back in early March with the thought that hopefully I would never open it and just return it. A few weeks later it was open, and they are sold out everywhere」(グループライドに出かけることが問題になるかもしれないと思っていたので、できれば開封せずに返品してしまおうと思い、3月上旬にインドアバイクトレーナーを購入しました。数週間後には開いていたのですが、どこもかしこも売り切れ)
そして、これに呼応するようにJukian Bleecker氏が以下のように書いてきた。
    1. Yeah. The birds seem to be having a field day. I’ve seen ones outside I’ve *never* seen before. Some yellow thing this morning そうだな 鳥は運動会を楽しんでいるようだ。前に見たことのない鳥を外で見たことがある。今朝、黄色いものが出てきました
    2. Deep, deep dive into Cinema 4D. Super fun シネマ4Dに深く、深く潜る。超楽しい
    3. And…yeah. Indoor cycling. Reluctantly took the plunge! (See you on the climbs Adam!) そして... インドアサイクリング。渋々、思い切って挑戦してみました。(登りで会いましょう、アダム!)
さらにJeevak Badve氏が以下のように書いてきた。 こちらも真面目派である。
    1. Reading, deep reading, ( right now "The Body" by Bill Bryson) Reading, deep reading, ( right now "The Body" by Bill Bryson)
    2. Planning a backyard box garden, part II addition + small chicken coop 裏庭の箱庭を計画し、パートIIの追加+小さな鶏小屋
    3. Working on producing a weekly "design - talk” show, ( inspirational, motivational, educational) 週に一度の「デザイン・トーク」番組(インスピレーション、モチベーション、教育)の制作に取り組んでいます
fabienne氏からは以下のように届いた。 こちらはひたすら、自然にリラックスということか。
    1. taking care of a newborn (she is 5 days old) 新生児保育
    2. sleeping + eating 寝食
    3. sitting in the sun when we get a rare moment of sunshine here in Seattle 珍しく日向ぼっこをしながら
このように届いたものの、ウィットとかを効かせて英語でかっこよく書くことも出来ず、僕は黙ってMLを受け取るだけである。 いくらなんでも、以下ではちょっと恥ずかしい。(^_^;)
    1. 新学期スタートが1ヶ月遅れたので、何をしようか考え中です
    2. 自分のWebのミスを発掘して修正しています
    3. 5日おきに5時間ヒトカラしてます
ということで、今日はまたまた、自宅から徒歩5分のJoyJoyに夕方から5時間ヒトカラを予約した。 掴みかけている「省エネ唱法」の模索と、これまで3回カブり無し計166曲に加えてどこまでカブり無しのレパを追加確認できるか、なかなか新鮮な挑戦なのだ。 ちなみに朝イチの眼科では「ほんのちょっとだけ小さくなった?」程度の進展でいまだ左目の視力は戦力外、また来週の予約まで同じように4種類の点眼薬を続ける。 ちなみに、「リンク切れチェッカー」は一昨日からずっと走っているもののチェック済と残りがいずれも7万件弱(エラー125件)、とまだまだ先が長い状態である。

そしてぼちぼち帰ろうか・・・という午後2時過ぎに、 現代数学の難問「ABC予想」を証明、論文掲載へ 京大・望月教授、8年越しで専門誌に とか 未解明だった数学の超難問「ABC予想」を証明 京大の望月教授 斬新・難解で査読に8年 とかのニュースが流れてきた。 これは8年前、 Propeller日記part3 の「2012年9月19日(水)」のところに書いていた、京大・数理解析研究所の 望月新一 先生の、あの「宇宙際タイヒミュラー理論」が、8年間の査読を経て、遂に証明されたということのようだ。 これはある意味で、ここ100年ぐらいの数学界での最大の業績と言える、人類史に記録される、とんでもない事なのだ。 素晴らしい。(^o^)

2020年4月4日(土)

やはりこの日記はSketching日記だった。 Sketchingコミュニティの主宰者であるMike Kuniavsky氏から、メンバーMLに素晴らしいニュースがもたらされた。 DeepL翻訳によれば「ちょっとしたメモです。デトロイトのオムニ社でホストを務め、デトロイトを中心とした活動の多くに貢献してくれたジェフとフォードの彼のチームは、医療従事者用の顔面シールドの束をほぼ瞬時に設計・製造したときに、かなり驚くべきことをしました」 ということで、 USA Todayの記事 を紹介してくれた。

「先週の木曜日までに、チームは何千もの顔面シールドをデトロイトの病院ヘンリー・フォード、ボーモント、デトロイト・レシービング、そして9/11テロ攻撃の後、命を救うために多くのことをした第一応答者であるニューヨーク市警とニューヨーク市消防局に届けることになっています」「計画は順調に進み、25,000個のフェイスシールドが40,000個になり、週に100万個を目標にしています。すべて手作業で」 ・・・さすがのSketcher、素晴らしい話である。(^_^)

2020年4月5日(日)

今朝はフト思いたって、FITに送っていた予稿を増補改訂しつつ Bad Companyの"Can't Get Enough" を聞くところからスタートした。 すると次々に、 Chicagoの"Introduction" とか、 Chaseの"Get It On" とか、 Deep Purpleの"Highway Star" とか、 Uriah Heepの"Look At Yourself" とか、 Led Zeppelinの"Stairway To Heaven" とか、高校時代の懐かしいところを思い出す・・・という幸せな時間を過ごした。

5ちゃんねるでは上のような「数学的帰納法によって感染爆発してないことを証明」というコピペが出回っているが、なかなか良く出来ている。 Wikipediaにはこれと似たものが紹介されていて、古代ギリシャの哲学者ミレトスのエウブリデスが「ハゲ頭のパラドックス」というのを作ったらしい。 「髪の毛が一本もない人はハゲである。ハゲの人に髪の毛を一本足してもやっぱりハゲである。よって数学的帰納法により、全ての人はハゲている」ということで、「少量の増加程度では大差ない → よって数学的帰納法より沢山の増加でも差はない、という誤謬」を利用したものだという。
このコピペでは「感染者数がk人の時、感染爆発でないと仮定する」というさりげない部分がポイントで、「仮定」というのは同じ数学の「背理法」で出てくるタームであり、ここを「仮定」したのでは場合を尽くさず、論理的に話がおかしくなる。 「数学的帰納法」ではまずP(1)を示し、次に「任意のkについてP(k)→P(k+1)」を示すことで、任意のnについてP(n)の成立を主張できる。 正しくは、感染者数がk人の時、「感染爆発でない場合には → k+1人の時も感染爆発でない」というのがOKとしても、「感染爆発である場合には → k+1人の時も感染爆発である」という方にまったく触れていないのが致命的欠陥なのだった。

「リンク切れチェッカー」の方は、この日記の4月2日、つまり3日前の朝に「1106」は「調査済数: 32865, エラー数: 92, 残調査数: 100105」だったものが、今日の午後になっても「調査済数: 116269, エラー数: 43, 残調査数: 18939」と、あと1日か2日はかかる模様である。 「中断」というボタンがあるが、これはチェック中断でなく「終了」となってしまうので、できれば「内部チェック」が終わってから押したいが、押したところでFirefoxが「タブクラッシュ」と表示して、そこまで数日間の連続チェックの結果が消えてしまう可能性もかなり高い。 その場合には、「1106」直下のindex.htmlを多数複製して、コンテンツを2000年から2020年まで分割してその年だけ残した多数のhtmlを起点としてチェックすればよい・・・という作戦は立ててある。

なんせ「何もない日々」なので、ここで「中断」せず、午後は久しぶりにMartinを出してみることにした。 去年の碧風祭で、久しぶりにアカペラの晴那ちゃんの ソロライヴ (このリンク先には何もない。僕の「隠しページ」の方法を知っている人だけが過去3回の記録YouTube動画ページに行ける) をしたが、それ以降、ずっとGuitarは研究室の机の下だった。 完全に柔らかくなった指先も、まったく低減した両手の握力も、ここからまた半年、森ちゃんのソロライブに向けて、ぼちぼち始動である。

2020年4月7日(火)

朝イチで届いていたメイルの中で、ようやくSUACでもこの状況下でどうやって講義を進めていくか・・・というアンケートが届いたのにはちょっと安心したが、まだまだ世間からはだいぶ遅れている感じで、とりあえず今月でなく「5/11よりスタート」と決めていた事に感謝した。 そして、今年のNIME2020はオリンピックと重なるので最初から断念バーグしていたが、「全てをオンラインで行う」という、以下のようなメイルが届いた。参加費をディスカウントするので今からでも参加してね・・・とあるが、やはり国際会議は「現場に行く」のが大事、という僕としては、ここは黙って見守ることにした。 丸投げ翻訳協力は、あいかわらずGoogle翻訳でなくDeepL翻訳である。
The NIME 2020 conference is mutating into an exciting online edition for participants in all regions of the world. This year's theme, the Accessibility of Musical Expression, is curiously timed for a planetary epidemiological lock-down, and offers a timely challenge to developers of New Interfaces for Musical Expression.
NIME 2020会議は、世界中のあらゆる地域の参加者のためのエキサイティングなオンライン版へと変貌を遂げています。今年のテーマである「音楽表現のアクセシビリティ」は、不思議なことに惑星の疫学的なロックダウンと時を同じくしており、音楽表現のための新しいインターフェイスの開発者に時宜を得た挑戦を提供しています。

COVID-19 is an urgent wake-up call for humanity. It is also an acute reminder of our accountability as inhabitants of a planet reeling from human hubris. We are uniquely positioned to promote NIME's broader societal implications via a richly networked conference ecosystem and reposition our intellectual journeys as a dynamic, creatively evolving online community. NIME 2020 will also allow us to explore through online technologies that socially cohesive activity called musicking - something we need now, more than ever!
COVID-19は、人類のための緊急の警鐘です。それはまた、人間の傲慢さから立ち直った地球の住人としての私たちの説明責任を痛感させるものでもあります。私たちは、ネットワーク化された会議のエコシステムを通じてNIMEのより広範な社会的意味合いを促進し、ダイナミックで創造的に進化するオンライン・コミュニティとして私たちの知的な旅を再配置するために、独自の立場にあります。NIME 2020はまた、私たちが今、これまで以上に必要としている、ムジッキングという社会的に結束力のある活動をオンラインテクノロジーを通じて探求することを可能にしてくれます。

NIME's recognized platform offers a rigorously peer-reviewed channel for publishing and discussing pioneering artistic and technical endeavors. Our 2020 edition will deploy these energies across formats that creatively combine synchronous and asynchronous materials, and concepts of presence and "real-time", in virtual and hybrid spaces where time zones productively collide. Keynotes, papers, demos, workshops, and concerts will all be delivered online. The installation track, a traditional feature of NIME, will need to be repurposed for online fruition. To this effect, we are issuing an additional short call for proposals of installations designed to be experienced online. The call will be open from 6 April until 10 May.
NIMEのプラットフォームは、芸術的・技術的な先駆的な試みを発表し、議論するための厳密な査読チャンネルを提供しています。2020年版では、時間帯が生産的にぶつかり合う仮想空間やハイブリッド空間において、シンクロナスとアシンクロナスの素材、プレゼンスと「リアルタイム」の概念を創造的に組み合わせたフォーマットで、これらのエネルギーを展開していきます。基調講演、論文、デモ、ワークショップ、コンサートはすべてオンラインで配信されます。NIMEの伝統的な特徴であるインスタレーショントラックは、オンラインでの実現のために再利用する必要があります。そのために、オンラインで体験できるインスタレーションの提案を募集します。募集期間は4月6日から5月10日まで。

To reframe NIME 2020, we are also asking members of the community that are proficient at integrating online platforms to help shape our event. Just drop us an email if you want to contribute. Through its systemic design, we intend NIME 2020 to serve as a reference for other collaborative online events, and thus as a significant marker of our NIME legacy and responsibility.
NIME 2020を再構築するために、オンラインプラットフォームの統合に精通しているコミュニティのメンバーにも、イベントを形にするための協力をお願いしています。ご協力いただける方は、メールにてご連絡ください。その体系的なデザインを通じて、NIME 2020が他のオンラインイベントの参考となり、NIMEの遺産と責任を示す重要な指標となることを目指しています。

Early-bird registration for NIME 2020 opens on 13 April 2020. We have massively reduced the conference registration fee, and we look very much forward to welcoming as many of you as possible to the 2020 online edition of NIME!
NIME 2020のアーリーバード登録が2020年4月13日より開始されます。学会登録料を大幅に値下げしましたので、一人でも多くの方のNIME2020オンライン版へのご参加を心よりお待ちしております。

ところで「サイトのリンク切れ修正」作業であるが、昨日は朝の段階で「リンク切れチェッカー」の残数が10000を切っていたのに途中から一気に35000ほどに増えたので(検索によって増えるのは当然)、そこで「中断」して、計520件ほどあるリンクミスを一つ一つ、手作業で潰していくことになり、1日で420件ほど(残り100件)というところまで進んだところで終わった。

そこで今日から、いよいよ本腰を入れて「全部やってしまう」という体制となった。 まずは上のように、僕のドメイン[nagasm.org]にあるディレクトリ構造の一覧を用意して、とりあえず修正の不要なもの(個人的なものとか非公開のもの)を赤線で消してみた。 現在はもっとも容量の大きい「1106」の作業中だが、次に大きな「ASL」について、作業の裏で「リンク切れチェッカー」を走らせるために、ダミーで1106サイトに飛ぶリンクをカットしたHTMLを作って、ここからチェックを始めた。 さらに、せっかくなので上の未チェックのディレクトリの容量の小さい方からも別ウインドウでチェックを走らせて、毎朝のニュースチェックに入った。

慶應SFCでは上のような単刀直入のメッセージが話題になっていたが、まったく同時期に同じ慶應の研修医が飲み会をしてコロナ蔓延となった(^_^;)というニュースも流れてきて、これでは効果ガタ落ちである。 そんな中、裏での「リンク切れチェッカー」のチェックが進んで以下のようになってきた。 ここからが大変になるものの、少しずつ進んで、Webが正常になっていく・・・という感覚は気持ち良い。

上の青線のリンク切れまで修正していると、どっぷり午後までかかってしまったが、なかなかの充実感である。 そして、ほぼ全ての「濃い」コンテンツは隠しページにあるので公開していないものの、 VPP のページのメンバー専用バンクの中に、 古今東西の「テルミン」の回路図 という貴重なデータを発見してしまった。 これは眺めているだけでも楽しい。 一応、それぞれのソースのリンクは伏せてあるが、興味のある人はHTMLソースを眺めれば参照できるようにしてある。

そして、明日までお仕事Macを走らせておく体制で、上のように計4ウインドウ、さらに「リンク切れチェッカー」を走らせておくことにした。 これらが修正されれば、あと少しという感じで、これまで10年以上、やりたくても出来なかった(暇がなかった)お仕事が、COVID-19のお陰で進められた、という事には感謝しないといけない。

2020年4月8日(水)

いよいよ日本もCOVID-19に「緊急事態宣言」が出たが、静岡県浜松市はまだ市中感染もなく平穏である。 昨夜から6つのウインドウで走らせていた「リンク切れチェッカー」が吐き出していた500件ほどの厖大なエラー(多くは見ただけで解決する)をマル2時間かけて処理してみると、いよいよ残るは、当初から総本山の「ASL」と「1106」ということになってきた。 特に「1106」の方では、話題提供としてリンクを置いていた外部リンクが膨大に消失しているので、これを機に「内部リンク」だけでなく「外部リンク」までチェックするために、index.htmlを12個のブロックに分割(まず「外側」と「内側」に分割、さらに「内側」を「2000-2001」・「2002-2003」・・・「2018-2020」に分割)してチェックすることにしたので、まだまだ先は長い。 なお、途中の収穫として、久しぶりに このページ を発見して追補整備した。

そして、既に一昨日の月曜日にマルチメディア室横の準備室(倉庫)から1106研究室に持ってきてテープルの上に並べてあった、以下のような新楽器"Peller-Min"を久しぶりに このような ページに記録した。 カーマホームセンターを歩き回って仕入れた材料をアイデアの源として制作したもので、どこでも運んで簡単に組み立てられる。 10年以上も前に作った時のデモは これ であり、コンサートで使った記録は この記録 のどこか(写真番号108以降)にあり、さらに学会発表としては ここ の冒頭あたりに関連した情報が並んでいる。 3年前に黒ビニテが疲弊して伸びていたのを 修理した のを最後に、これまで全く触れていなかった。 過去に完成している楽器だが、これに組み合わせて新しく何か出来ないか・・・というのを実験してみたいのだ。 誰か このページ に気付いて連絡してきてくれる事を祈るばかりである。

今日は、6つのウインドウの「リンク切れチェッカー」を明朝まで走らせたまま、前回から5日たったので、また夕方から自宅近くのJoyJoyに行く予定である。 引き続き、掴みかけている「省エネ唱法」の模索と、これまで4回カブり無し計224曲に加えてどこまで マイリスト の中でさらにカブり無しのレパを確認できるか、という挑戦(修行)の続きなのだ。

2020年4月9日(木)

その昨夜のヒトカラでは、まずは「カブり無し」の挑戦で50曲まで歌った(忘却でダメだったのはこれと別に5曲)が、画面にピアノロールを出して初見歌いをするストレスに耐え切れず、ついつい1時間「延長」して最後にいつもの絶唱レパから14曲、つまり6時間で計64曲だった。 カブり無し修行は結局、274曲あたりでもう「オシマイ」とした。 そして、ここまで5日ごとに5回の書き込み(マイKeyの変更など)を更新整理して、 マイリスト を新たにプリントしつつアップロードした。

研究室に出てくると色々なメイルが届いていたが、会員である日本リハビリテーション工学協会からは、上のような 注意勧告:車椅子・支援機器ユーザーのみなさまへ COVID-19の予防(日本語版) という重要な資料が届いた。 「出典元(Benefical Design社)より、無償限定でフリー公開につき、許諾を頂いております。みなさまの命と健康に関わる重要な内容を含んでおります。広く周知につきご協力の程、宜しくお願い申し上げます(転送歓迎)」 とのことだった。 さすがである。

Arduinoコミュニティからは、上のような「Arduino PRO」という新しい情報が届いた。 パンフレットPDF は32ページもあるのでプリントしていないが、これはちょっと、リンク切れの修正作業が終わったら、きちんとチェックしてみよう。

静岡県ではテレビ東京の番組はほとんど見られないのでよく知らないのだが、「家、ついて行ってイイですか?」という番組が、上のように おうちで簡単に「家、ついて行ってイイですか?」ごっこができるマニュアルを無料で大公開 というのをしているのが話題になっているらしく、 そのマニュアル をゲットした。 これは8ページしかないのでプリントしたが、本格的な映像チームでなくてもこれが有効かどうか、ゼミが始まったらメンバーと遊んでみたい。

ここで、「1106」のindex.htmlを2000年から2020年まで、2年単位で10分割したうち、昨夜は最初の4ブロックのエラーチェックをしたので、その次の4ブロックを指定した「リンク切れチェッカー」を上のように4つのウインドウで走らせた。 これはたぶん明日の朝に回収することになる。 そして、ここからは終日、昨日の6つのウインドウ(「1106」の内側の4ブロックと、「1106」の「外側」と、再度の「ASL」)の「リンク切れチェッカー」が吐き出した、計25000行もある(^_^;)エラーリストとの格闘である。

今日のデイリースポーツの1面が上のように「阪神クロスワードパズル」になっている・・・というニュースが届いた午後には、ここまでのリンク切れチェックも無事に終わって、最後に残っていた2ブロックを追加して、計6個のウインドウでチェッカーを走らせた。 これで明日あたりには、ここ10数年の懸案だった「Webのお掃除」が完了することになりそうだ。

2020年4月10日(金)

朝イチで眼科に行ったが、「角膜上皮剥離性糜爛」は以下の最下段のように、まだ視力としては反映していないものの、だいぶ穴ぼこが小さくなってきた。 ただし穴ぼこが視野の中心にかかっているので、検査してみると視力が0.2とか0.3なのだ。 まだまだ点眼治療は続くが、ちょっとだけ先が見えてきた。

そして10時頃に研究室に出てくると、3日前のNIMEに続いて、今度はチリで開催予定だったICMC2020は中止、そして同じチリ・サンティアゴでのICMC2021に延期、という案内が届いていた。 NIMEは全てをオンラインで開催するが、伝統的にライブコンサートを重視するICMCとしては、やはり全てをオンラインというのは耐えられなかったのだろう。 せっかくなので以下にこちらも転載してみた。 丸投げ翻訳協力は、あいかわらずGoogle翻訳でなくDeepL翻訳である。

On behalf of the ICMA board, the Pontificia Universidad Catolica de Chile and the ICMC 2020 organizing committee, we would like to inform the computer music community that, due to the COVID-19 pandemic, the 2020 ICMC will not take place this year as planned and has been rescheduled to July 2021.
ICMA理事会、チリカトリック大学、ICMC 2020組織委員会を代表して、COVID-19パンデミックのため、2020年のICMCは予定通り開催されず、2021年7月に再スケジュールされたことをコンピュータ音楽界にお知らせします。

All papers, music, installations, panels, and workshops submitted and accepted as part of the “2020 ICMC” call will be given the opportunity to be presented physically in Santiago next year, at the “2021 ICMC.” Due to the disruptions from the pandemic, the reviewing process has also suffered some unforeseen delays. We expect to notify results of the “2020 call” to all authors and artists by the end of April 2020 and all accepted works will also be posted on the conference website.
2020 ICMC」の一環として提出され、受理されたすべての論文、音楽、インスタレーション、パネル、ワークショップは、来年サンティアゴで開催される「2021 ICMC」で物理的に発表される機会が与えられます。パンデミックによる混乱のため、審査プロセスにも不測の遅れが生じています。2020年コール」の結果は、2020年4月末までにすべての著者・作家に通知される予定であり、受理された作品はすべてカンファレンスのウェブサイトにも掲載される予定です。

We acknowledge and appreciate the fact that authors who have chosen to submit their research papers to the ICMC for eventual publication, have done so by forfeiting submission to other conferences and journals. After careful considerations, we have decided that all accepted papers will be afforded the option of being published this year as originally planned. Authors of accepted papers will thus be given the opportunity of having their works (1) published online on the conference website this year, (2) included in proceedings in 2021, and (3) programmed for presentation at the Santiago ICMC next year.
ICMCへの論文投稿を選択した著者は、他の学会やジャーナルへの投稿を放棄していることを認識し、感謝しています。慎重に検討した結果、受理されたすべての論文には、当初の予定通り、今年度の出版の選択肢を与えることを決定しました。これにより、採択された論文の著者には、(1)今年中に学会のウェブサイトでオンライン公開され、(2)2021年にプロシーディングスに掲載され、(3)来年のサンティアゴICMCでの発表に向けてプログラムされる機会が与えられることになります。

For accepted musical and installation works, we are developing a program to highlight excerpts of your piece on our website and appropriate social media platforms. Although the program is not yet fully developed, we plan on providing artist opportunities to showcase work excerpts through audio, video, and other mediums augmented with interviews and additional remote events until Spring 2021.
採択された音楽作品やインスタレーション作品については、作品の抜粋をウェブサイトや適切なソーシャルメディア上で紹介するプログラムを開発中です。プログラムはまだ完全には開発されていませんが、2021年の春までは、オーディオ、ビデオ、その他のメディアを通じて、インタビューや遠隔地でのイベントなど、作品の抜粋を紹介する機会をアーティストに提供していく予定です。

With regards to the 2021 conference, there will be an additional “2021 call for works” in the fall of this year to afford additional opportunities for composers and authors to participate in Santiago ICMC.
2021年の会議については、今年の秋に「2021作品募集」を追加し、作曲家や作家がサンティアゴICMCに参加する機会を増やす予定です。

Thank you all for your patience and understanding. If you have any questions, please do not hesitate to reach out to any of the ICMC 2020 organizers. We are looking forward to seeing you remotely in 2020, and in person at ICMC 2021 in Santiago, Chile.
皆様のご理解とご協力に感謝いたします。ご不明な点がございましたら、ICMC 2020の主催者のいずれかに遠慮なくお問い合わせください。2020年には遠隔で、そしてチリのサンティアゴで開催されるICMC 2021で皆様にお会いできることを楽しみにしています。

デザイン学部の教員MLでは、「前期授業方法等について」ということで、「面接授業」・「遠隔授業」・「今年度開講しない」という3択のアンケートなど、次第に新学期のスタートに向けて胎動してきた。 僕の科目は実際にMaxをプログラミングするので、まぁ「対面」ということになる。 そして昨日から6つのウインドウで走らせていた「リンク切れチェッカー」の結果を回収したところ、2000行ほどのエラーリストとなったが、実際にはかなりの重複と「見ただけで解決」というのがあり、昼休みの終わり頃にはあっさりと完了してしまった。 外から見ただけでは何も変わっていないようで、「中の人」にとっては、内部リンクのバグが消えた(気分的には天と地の違い)という画期的な「改良」なのである。
その作業の途中で、すっかり忘却の彼方だったが、 Sabbatical2016のページ の別バージョンとして、 写真1万枚を一気に見るページ(ほぼブラクラ) (写真をセンタリングするために文章が不細工にセンタリングされている失敗例)というのを作っていたのを発見したが、これはいつまでたっても読み込みが終わらないのだった。(^_^;)

そして午後に、Arduinoコミュニティから届いた「Arduino PRO」というものについて、 パンフレットPDF をザッと眺めてみたところ、とりたてて新しいものではないことが判明した。 上のようにArduinoのサイトにさりげなく「PRO」という項目が増えているが、その中に入ってみると、以下のようなラインナップをまとめて、おそらくはビジネスのプラットフォームとして資金を獲得することが狙いのようだった。 その中にある「NANO family」のArduinoNano33BLEは、去年のデトロイトのSketching2019で触れてから既に実験していたので、それほど遅れていることはなさそうだ。

以下の2つのタイプの「MKR family」は、「With two asymmetric cores to simultaneously run high level code such as protocol stacks, machine learning or even interpreted languages like MicroPython or JavaScript along with low-level real time tasks」とある。 学生が使うArduinoUnoのようなものよりもプロの組み込み機器に対応して高性能化していて、プロトコルスタックとか機械学習とかをMicroPython やJavaScriptで実現できるらしい。 ライバルはずばり、H7はmbedに対抗、Portenta CarrierはRaspberry Piに対抗、ということだろう。

以下の「MKR family」にはたくさんのボード/モジュールがあるが、「All of the MKR boards share a common pinout for developers to easily shift between wireless communication protocols with minimal software changes, and in a cost efficient manner」ということで、ピン互換のファミリで低価格の通信システムを実現することが出来るものらしい。

そして以下の「NANO family」はお馴染みのもので、どうもArduinoNano33IoTというのはここでは消えてしまっているが(^_^;)、BLEは9軸センサ、BLEsenseでは「9 axis inertial sensor: what makes this board ideal for wearable devices」・「humidity, and temperature sensor: to get highly accurate measurements of the environmental conditions」・「barometric sensor: you could make a simple weather station」・「microphone: to capture and analyse sound in real time」・「gesture, proximity, light color and light intensity sensor : estimate the room’s luminosity, but also whether someone is moving close to the board」と、これでもかこれでもかという多種のセンサを搭載している。 これはさらに実験をしていかないと勿体無い。

以下の「Arduino PRO Gateway for LoRa」というのは、これらPROのArduinoと通信してネットと連携してWANを構築するためのベースステーションになるものらしいが、日本で電波の適合を取るまではたぶんあまり出てこないだろう。 だいたい、既に去年から海外では一般的なArduinoNano33IoTやArduinoNano33BLEも、国内でYAHOO検索するとスイッチサイエンスでも秋月電子でも出てこないので、これらもまだ適合を取得していないのだ。 僕はArduinoNano33IoTとArduinoNano33BLEをそれぞれ10個か20個、仕入れてあるが、全て代理店を通して米国からの直輸入だった。 とりあえずこれは様子見である。

午後になってMartinを出して、隔日で1曲( これ )を1回だけゆっくり弾く、という指先の皮と握力のリハビリをしたが、ここから新しい旅が始まってしまった。 これはいつにWebに上げたのかな?? と、 このリンク のURLから「fig/Everything.jpg」を削ってみると、 Max6日記 (2) に到達した。 これは2014年6月8日(日)からスタートしている、もう6年前の日記であるが、ついつい読み進んで行くと、いやいや、コロナで全く遠征できないこのご時世だからこそ猛烈に羨ましいほど、あちこち走り回っていた。 そしてこの年というのは、ちょうど京都市立芸大の博士課程に社会人入学して、4月から7月まで毎週月曜日に日帰りで浜松〜京都を往復していた時期なのだった。

そしてこのページに続く Max6日記 (3) の中で、上の「Clyde」が登場(到着したのは 2014年7月24日 )して、「2014年8月15日(金)」から遊んでいたのだった。 これはライヴで一度だけ使ったものの、その後は研究室にしばらく眠っていたので、明日はこれで遊ぶことにした。

2020年4月11日(土)

・・・ということで、今日は「Clydeと遊ぶ」日である。 久しぶりなのでArduinoのIDEがおそらく新しくなっているだろう・・・とArduinoサイトに行ってみると、やはり最新は1.8.10から1.8.12になっていたので、まずはこれをダウンロードした。 前回あたりに「寄付」していたので、今回はdonateはパスして「タダget」とした。 ところがライブラリマネージャを開いてupdatableを全て最新にしようとすると、なんだか挙動が不審(メニューが勝手に戻ったりインストーラのjavaのエラーが出たり出なかったり・・・)で、どうも1.8.12はバグ有りの模様である。 そこで「ゴミ箱」に移動していた1.8.10をとりあえず戻して消さずにおいて、様子を見ることにした。

とりあえず、現状のClydeの内部Arduino(Leonardoコンパチとのこと)に書き込まれているファームウェアを確認するために、ACアダプタを繋ぐと、 このように 動いた。 つまり、弾性膜を押すのがスイッチとなっていて、「弾性膜の窓が光る」→「弾性膜の窓と底面のライトの両方が光る」→「底面のライトだけが光る」→「全部消える」→「弾性膜の窓が光る」→・・・という4種類のモードを繰り返すのだった。

これでオシマイかと思ったら違っていて(^_^;)、「弾性膜の窓が光る」という状態の時には、6本あるClydeの「脚」のフレキシブルパイプに触れると、 このように その色が変化するのだった。 どうやら、「どれかの脚に触れるかどうか」という状態をスイッチにして、そのトリガでONになると、一定のアルゴリズムで明滅変化させているようである。 これはおそらく「ClydeOriginal.ino」というのを書き込むことで初期状態になっていると思われた。 ここにFirmataを書き込めば、 Max6日記 (3) にあるように、Maxから3色LEDの調光制御と底面ライトの調光制御が出来て、さらに弾性膜センサの値が連続値で取得できるのだが、6本の脚のタッチセンサはI2Cのポートが無いので使えなくなる・・・ということである。

そしてここから上のように、「硬派」でやったばかりで手慣れた「Firmata→maxuino」によって、Clydeの内蔵Arduino(Leonardoコンパチ)にまずFirmataを書き込んだが、注意点として Arduino IDEのボード選択メニューの下の方に「Clyde」とあるが、これを選択するとコンパイルエラーとなる。ボードは「Leonardo」と選択して、開発は完全に「Leonardo」であるものとして進めるべし というのをメモしておこう。 これで、 このように 「Maxから自在に調光/センシングできるClyde」に変貌させることが確認出来たので、新学期に学生に見せるために再びファームウェアを「ClydeOriginal.ino」に戻した。 このように自由に行き来できるところまでが、Arduinoの教育では、格好の教材なのである。(^_^)

2020年4月12日(日)

懸案だった自分のドメインのコンテンツの整理(内部リンク切れの解消)を終えたが、フト思い出したことがあって、外からは見えない作業をちょっとだけ進めた。 「1106」以下のコンテンツの中には、いろいろな理由で「分かっているリンク切れ」というのがあり、参照元付近にもリンク切れを明示しているが、それとは別に、「知る人ぞ知る隠しページ」というルールがあり、過去の「虎の穴」メンバーとかゼミ生は知っている。 そしてさらに理由あり(^_^;)のために、公開ページ(index.html)の裏に、どこからもリンクされていない隠しページ(手作業でURLを修正)を置いているものもある・・・と思い出して、以下のようにそのページをここに並べておくことにした。 詳細は書かないが、ヒントとなるのは このページ である。 そして、COVID-19のためにこの前期の講義で「遠隔」を出来るかどうか検討せよ・・・という件で調べてみると、Max8の国内代理店であるMI7社は対応していないものの、本家Cycling'74社では、以下のように「一般ユーザ: 月額9.99ドル(1234円)」・「学生: 年額59ドル」というサブスクリプションが選択できるのだ、と判明した。 最初の1ヶ月は無料体験期間で、あと2ヶ月だけ1234円を2回、カードから支払えるのであれば、5月・6月・7月の3ヶ月だけ自分のPC(Windows/Mac)にMax8をインストールして、あとは遠隔授業としてMaxプログラミングを行うことが理論上は可能ということだ。 ただし、やはりプログラミングの一番最初というのは、手取り足取り、つまりは対面で一斉に行うのが何といっても効率的/効果的なので、ちょっとこの方法は採用したくない。

そんな中でたまたま、MI7のサイトに、 こんな面白いページ を発見した。 よく知っている人の顔もある(^_^)。 そこで、このサンプル集の中で、何か頂けるテクニックがあるか・・・というのを探してみることにした。 Maxのパッチで独占権を主張するような馬鹿はおらず、皆んな、「得られるものはいただく」・「作ったものは公開して提供する」というコミュニティがもう30年間も続いているのがMaxの文化なのだ。

この MI7のページ というのは、さらに辿って行くと、どうやらリットーミュージックのサンレコマガジンの このページ である、と判明した。 そこでこのページをブックマークして、どうやら現在のところ38個の「Maxで作る自分専用パッチ」があるようなので、それを古い方から最新までチェックしてみることにした。 上の Device01 シンプルなシンセサイザー by Katsuhiro Chiba (パッチは これ ) はあまりにシンプル過ぎるが(^_^;)、2013年の記事であり、MaxもまだMax6だったらしい。

上の Device02 シンセに自動演奏機能とディレイを付ける by Katsuhiro Chiba (パッチは これ ) は、なかなかスマートにまとまったランダム自動演奏パッチであり、ソフトMIDI音源でなく「cycle~」の純音と完全5度上の純音を混ぜたサウンドを生成し、エンベロープジェネレータで音量の時間変化を付けて、スマートな簡易ディレイまで揃っている。 これだけで「簡易音源」として容易に活用できそうである。

さらに自動演奏部分でも、上のようなさりげなテクニックが盛り込まれていて、これまた「アルゴリズム作曲」の教育的な格好の材料となっている。 素晴らしい。(^_^)

上の Device03 予測不能のコラージュ・ルーパー by Katsuhiro Chiba (パッチは これ ) は、いよいよ本格的に「作品」と言えるMaxパッチである。 「poly~」を使って16個のサウンドファイル(断片)playerをシーケンサから鳴らすもので、サウンド素材のたくさん並んだフォルダを指定すると、そこからランダムにサウンド断片を切り取ってきて並べて演奏する・・・というところが「神頼み」らしい(^_^;)。 僕はこの手の音楽はあまり志向していないものの、個々のテクニックはきちんと調べると色々に活用できる、これまた立派な教材である。

上の Device04 アンビエントな4chルーパー by 原 摩利彦 (パッチは これ ) は、「4chのルーパー」パッチであり、「選択したフォルダーの中からオーディオ・ファイルを選び出しループさせる」ものである。 売りとしては「それぞれのチャンネルには、元のサウンド・ファイルに対して、4/5/8度(オクターブ)ピッチを下げられるようにしてある」ところであるが、サウンドファイルの再生速度を「groove~」で変えているだけなので、当然ながらテンポ(再生時間)は反比例の関係で変化する。 GarageBandのように「テンポを変えずにピッチを変える」というものではないので注意。

上の Device05 スクラブ再生を実現するプレーヤー by Shintaro Imai (パッチは これ ) は、国立音大その他あちこちでご一緒している今井さんの作品である。 グラニュラ合成によってタイムストレッチを行っているので、いかにもそんな音がしているが、まぁそんなところである。 ここからどう面白く発展させるか・・・は、現在の僕のテーマの中にもちゃんとストックしてあるのだ。

上の Device06 複雑なサウンド・レイヤーを自動生成 by NOEL-KIT (パッチは これ ) は、「読み込んだオーディオ・ファイルをリアルタイムで繰り返しリサンプリング、6系統の異なる再生方法で同時再生し、複雑なサウンド・レイヤーを生成する」というものである。 ただしどうも、サンプル音を聞いた感じでは、リサンプリングで発生する「プチプチ」が気になって仕方ない。 僕はいつも、このプチプチをいかに避けるか・・・というところに苦労しているので、このように気にならない人がある意味で羨ましい(^_^;)。

上の Device07 キーボード入力でライブ・パフォーマンス! by 首藤陽太郎 (パッチは これ ) は、「ラップトップのキーボード入力を用いて簡単なライブ・パフォーマンスを行える」というMaxパッチで、クラブで相方とそれぞれMacBookを操作してニヤニヤする・・・というアレである。 本人の解説で「音源はサンプル・スライサーが2つあり、これらは[buffer~]オブジェクトにロードされたループを細かく切り、通常再生、逆再生、グラニュラー再生の3種類の方法で、順番を並び替えつつ再生を行っています。エフェクトは、流れてきた音を細切れにするグリッチ・エフェクトと、ディレイ、リバーブ、EQを実装」とのことで、まぁ、MSPでサウンドファイルを切り刻んで再生するという意味では、僕も基礎心理学のパッチでやっていた。

・・・という感じで順にチェックを始めたが、どうもSUACのネットワーク環境がトラブルを起こしてきたらしく、せっかくのブックマークに到達しなかったりメイルが異常に遅れたり・・・という現象が起きてきた。 これが平日であれば、すぐに情報室に電話してプロキシサーバあたりを手動リセットしてもらうところだが、日曜なので何も手出しが出来ない。 続きは明日以降になってしまった。

2020年4月13日(月)

まったくの途中経過であまり意味が無いようにも思うが、とりあえず新しい週に入ったということで、今朝の段階でのCOVID-19関係のデータを以下のように集めてみた。 将来、ここを眺めた時にどんな感想を持つかは、現在進行形の今は全く不明である。 世界のパンデミックがどう沈静化するのか、今回の日本政府の緊急事態宣言が有効だったのか、日本国民が賢く対応したのか、全てはこれを書いている現在は不明のままなのだ。

さて、リットーミュージックのサンレコマガジンの Maxで作る自分専用パッチ を古い方から最新までチェックしてみる、という作業の続きである。 昨日は007まで行ったので、今日は008からさらに昇順でチェックしていこう。

上の Device08 『Music Today on Fluxus』のための音像移動パッチ by 蓮沼執太 (パッチは これ ) は、塩見允枝子さんとのコラボレーションで公演した作品のためのパッチである。 「任意の音声ファイルを読み込み、パフォーマンスのトータルの時間を入力しプレイすることで、サウンドがLchからRchへパンニングされ、移動しきったら数秒間の無音状態を経て、また対のポジションにサウンドが移動していきます。トータル・タイムに近づけば近づくほど、音像移動のスピードがアップし、無音時間も短くなっていきます」というものだが、この手のパフォーマンスをするのであれば、僕は最初からそのようにPanningするサウンドファイルを制作し、パフォーマンスの場ではあくまでライヴ・コントロールの手法を考えたものだが、楽譜+ストップウォッチというタイプの作品公演でこんな盛大なMaxパッチを使う、というのはちょっと贅沢である。

上の Device09 線画で電子音を奏でるLOOP MAKER by Takayuki Nakamura (パッチは これ ) は、ようやくグラフィック要素が登場してきて、「lcd」オブジェクトに自由に描画した線画に対応した音楽を自動生成する、というものである。 ただし残念なことに、「poly~」が参照する「OSC_d」というパッチが無いためにエラーが出たり、「ゼロで割る」というエラーが出たり・・・と不良品のままであった(^_^;)。 作者の「大きな四角の“lcd”オブジェクトの中でマウスをクリックしながら線を描くと発音し、上下で音程、左右でフィルターの周波数の値をコントロールできる仕様になっています。エンベロープやディレイの長さ、フィードバック、フィルターなどパラメーターのすべてがよくある仕組みなので、すぐに理解できるかと思います。音は常にテンポに同期し、16分音符のタイミングで発音するようになっています」という説明で、「OSC_d」を推定して作ってちゃんと動くように修正するのは、そこそこ「課題」として面白いかもしれない。

上の Device10 JavaScriptを利用した非ステップ型シーケンサー by nanonum (パッチは これ ) はタイトルの通り、Maxの処理アルゴリズムの一部として、Javascriptで記述したオブジェクトを使用するためのサンプルとして、調べてみると有意義なパッチである。 当時のMaxとバージョンが違ってきているので、新たに「Max8」というフォルダも作っておいたので、こちらの「array_seq.maxpat」を叩けば良い。 このパッチでもう一つ注目すべきは、「kick」とか「HH」などの全ての音源を、ちゃんとシンセとして作っているところで、まぁ僕はこういうタイプの音楽は積極的にはやらないのだが(^_^;)、この手の音楽を志向する人は要チェックだろう。

上の Device11 オーディオ・ファイルから自律的音響バリエーションの生成 by 松本昭彦 (パッチは これ ) は、「1つのオーディオ・ファイルを読み込んで、スペクトルの特徴を維持したまま新たな音響を自律的に生成させ続ける」というもので、あれこれ収穫があったが、ずっと走らせていたらMax8がクラッシュした(^_^;)ので、そのままでライヴに使うのはちょっと危険である。 内部的には50個のGrainを使ったグラニュラシンセシスである。
何より最初に驚いたのは、「ここにサウンドファイルをドラッグ&ドロップしてね」というインターフェースで、まさに「目から鱗」だった。 「buffer~」にメッセージオブジェクトから「prepend replace」を繋いだらOK、とは思わなかった。 ポイントはサウンドファイルの再生位置を完全なランダムでなく「drunk」で揺すること、そして「再生速度は2倍/1倍/0.5倍/0.25倍の中からランダムに選ばれる」というところで、僕もこのテクニックは1990年代の作品でかなり多用していた(^_^)。 とりあえず ここ には、「nagasm_version」というのも入れてみた。

ここまで午前中に4件をチェックしてみたが、どうもSUACのネットワークが昨日と同じようなスローダウンを繰り返している。 合間には「この前期の教育をどうするか」という議論のメイルが行き来して、それぞれコメントしたりするたびにメイラ(outlook365もGmailも)が「不調です」とか「失敗しました」などと言ってくる(^_^;)。 研究棟のトラフィックが増えていためなのか不明で、あらためて情報室に調査を依頼てみると、SEの報告では「研究棟では100M出ているのに、長嶋研究室だけは10Mだ」とのこと。 そこで調べてみると、いつも1106にWiFiを飛ばしている2台のAppleのWiFiルータが、両方とも「異常」のオレンジLED点滅していた。 そこでリセットしたところ、状況が画期的に改善された。 経験則としてここでメモしておくとすれば、 研究室でネットが異常に重くなったらWiFiルータを確認、異常があれば再起動する。その後、LAN接続(DHCP)の「お仕事Mac」やWiFi接続の「研究室内MacBook」も再起動すべし(DHCPの異常はセグメント全体に伝搬している) ということになる。

上の Device12 harmonics + subharmonics laboratory by デヴィッド・ジカレリ (パッチは これ ) は、なんとMaxの生みの親、「1980年代よりM、Jam Factory、OvalTuneなどのクリエイティブな表現のためのインタラクティブなソフトウェアを開発。1989年よりMaxの研究に取り組み、1997年にCYCLING ’74を設立、現在もCEOを務める。スタンフォード大学ではヒアリングとスピーチ・サイエンスで博士号を取得」というDavid Zicarelli本人の提供したパッチである。 実にスッキリと、そして美しいパッチである。

このパッチの名前は「harmonics + subharmonics laboratory」と言います。このパッチを使うと、音色とパターンの間で美しい空間を探検することができます。
このパッチで聴けるサウンドは、一連の正弦波オシレーターで作成されます。この正弦波オシレーターは(基音のフリケンシーを増加する)ハーモニクスと(基音を区分けする)サブハーモニクスを奏でます。
ここには2つの独立したボイスがあります。両方のボイスにそれぞれに特化した基音があり、この基音はインターフェース上のキーボードで設定/変更することが可能です。しかし、ここで留意してほしい点は、このフリケンシーは平均律ではなく216Hzという数学的な値だということです。また各ボイスにはアタック/リリース/フィルターなどのパラメーターも付いています。
2基のシーケンサーは両方のVoice 1/2を同時にプレイしますが、それぞれ異なるレートでのプレイを設定することが可能です。インターフェース上部にあるシーケンサーのグリッドをクリックすることでハーモニクスを1から19の範囲で設定することができ、同様に下の列にあるグリッドをクリックしてサブハーモニクスを1から19まで設定可能です。また、シーケンス・グリッドの上にあるレンジ・スライダーを使うと、シーケンスがループする範囲を変更することもできます。プリセットを試してみたり、新しいサウンドを作ってみたり、自分好みのパッチにカスタマイズすることも自由自在です。

この「harmonics + subharmonics laboratory」のパッチは、私の仕事仲間であるデヴィッド・フィッツパトリックの発見を元に作られたものです。デヴィッドは長年サウンドとヒーリングの関係性を研究しており、特定の周波数帯域が人体に与える影響を専門にしています。彼と私はこの考えに基づき、Maxを使用しての音楽的なパフォーマンスの開発に取り組んでいるのです。
私たちはアルゴリズミックなコンポジションの技術を、連続するハーモニクスの生成に適用することに興味を持っていました。そして、2〜3のシンプルなパラメーターを操ることで、穏やかでオーガニックなサウンドから現実離れした異質な音像風景へと移行できることに喜びを感じつつ楽しんでいるのです。

上が本人の解説のまるまる引用であるが、なるほどである。 いつまでも試行錯誤して聞いていたくなる(^_^)。 多くのミュージシャンがサウンドファイル(要するにゴージャスな周波数成分を持つ)を音源にしたがるのに対して、さすがDavid Zicarelliたちは「cycle~」しか使わないのに、独特の心地よいサウンドを生み出してくれるのだ。 ただし彼のパッチは見た目の綺麗さを追求しないというのは、Sketchingに参加した際に彼のMacを覗き込んだというスクープ(^_^;)を このページ で紹介していた。 ちょっとこのパッチで触発されたアイデアがあるので、これはさっそく、実験してみたいと思う。

上の Device 13 新しいフレーズを生成するシーケンサー by lycoriscoris (パッチは これ ) は、「8小節の音素材を16分音符で切り分け、新しいパターンに組み替えてループさせるシンプルなステップ・シーケンサー」というものだが、残念ながらmxf形式で編集モードに入れないので「結果を見せるだけ」というものだった。

上の Device 14 3Dモデルをポイントクラウド音に変換 by 真鍋大度 (パッチは これ ) は、jitterを活用した、「3Dモデルを読み込んでポイントクラウド音に変換するパッチ」という学生にウケそうなMaxパッチである。 最初に[apple.obj]という3Dモデルが読み込まれて、3D空間内を回転する平面がモデルを切り取る座標に対応したサウンドを生成しているようである。 これはぜひ、「音楽情報科学」あたりで学生に研究してもらおう。

上の Device 15 1秒×100個のフラグメンツで奏でてみた by evala (パッチは これ ) は、「このパッチの操作は、コンピューターのキーボードの4つのキーを押すだけです。D/F/J/Kに両手の人指し指と中指を置き、キーをタイプするとコンピューターが音源も再生速度もステレオ間の位置も選び、残響まで付けてくれます。操作できるのは発音タイミングのみ。何がどのように出てくるのか分からない」というもので、100個のサウンドファイルも付いていたが、残念ながら「freeverb~」などのサブパッチの読み込みに厖大なエラーが出て、追体験できないものだった。

上の Device 16 自撮りシンセサイザー by mirrorboy (パッチは これ ) は、「今流行の自撮りによって音が変化する“自撮りシンセサイザー”です。パソコンのカメラから見えているあなたや部屋の様子が、ダイレクトに音に変換されます」というもので、これも学生に受けそうである。 GENを使ったり、あちこち高度な「技」がありそうなので、これまた「音楽情報科学」あたりで学生に研究してもらおう。

上の Device 17 Logic for Max by 澤井妙治 (パッチは これ ) は、タイトルの通りでLogicのためのものらしいので、Logicなど既存のシーケンサに無縁な僕としてはパスである。

上の Device 18 [2d.wave~]を活用したループ・シフター by カール・ストーン (パッチは これ ) は、なんとカール・ストーン先生(御大)のMaxパッチだという。 「カリフォルニア芸術大学でモートン・サボトニック、ジェームズ・テニーに師事し、1972年から電子アコースティック音楽の作曲を開始。現在はカリフォルニアと日本を拠点に活躍しており、大友良英、高橋悠治など共演も多数。作曲や演奏活動のほか、中京大学工学部メディア工学科の教授も務め、レクチャーにも精力的に取り組んでいる」という大ベテランである。 パッチは意外にシンプルで、きちんと追いかければ、こういう感じのミニマルの真髄に迫れると思う。

上の Device 19 “えせDJスクラッチ”半自動演奏 by 平♯重行 (パッチは これ ) は、もう長年のお友達、京都産業大の平井さんである。 僕が独立時代に、毎週、浜松から大阪のイメージラボに非常勤研究員として通っていたが、彼はその時は学生だった。 それが現在ではJazzピアニストでもありながら音楽情報科学研究会の重鎮なのである。

これは、もともとは2010年に作った“Bathcratch”というエンターテインメント作品の機能の一部をさらに縮小したものになります。そのBathcratchとは、お風呂につかりながら浴槽を指でこすって“キュッ”と音を鳴らせばスクラッチ・フレーズが鳴って音楽演奏できる、ばかげた作品です。そこでのスクラッチ音は真っ当なサウンドのスクラッチング処理をせず、最初から録音されたスクラッチ音をリズム・トラックのテンポに合わせてフレーズとして半自動で鳴らすものでした。今回紹介するパッチも、特定テンポのビートに合わせてスクラッチ・フレーズを鳴らすものです。キーの1〜4でそれぞれ4分音符、8分音符、16分音符、6連符のフレーズを鳴らせます。各フレーズの発音位置は画面上にチェック・ボックスとして並んでおり、フレーズごとにどの音を鳴らす、鳴らさないかを自由に設定できます。また“Pitch Change”というチェック・ボックスをオン(キー0で変更)にしておくと、鳴るスクラッチ音のピッチをランダムで変化させます。これでスクラッチ・フレーズにバリエーションがあるように聴こえます。

さらに、スクラッチ・フレーズが鳴っている途中でキーを押してフレーズを変更すると、複雑なスクラッチ演奏をしているようにも聴こえます。リズム・トラックはループ素材を使って自由に変更できます。ただこれはループ素材をテンポ解析したりしないので、スクラッチ・フレーズのテンポは自分で調整してください。この辺りの微妙に機能が足りないところが“半自動”たるゆえんです。あとは、気ままにキーボードをたたき、スクラッチ・フレーズを鳴らして遊んでください!

この「似非(えせ)DJスクラッチ演奏を、しかも半自動で行うパッチ」とは、本人の解説をマルマル転載すると、上のようなものである。 そしてここでさらに、ネットワーク不調に関する発見があった。 経験則としてここでメモしておくと、 何故か、Max8(8.1.2)が起動されていると、パッチを開いていなくても裏で強烈に多数のネットワークパケットが行き来して、ブラウジングやダウンロードやFTPなどを阻害する模様である。このバグが解決するまでは、ネットワークが重かったらMax8をQuitすべし という、ちょっと悲しい事実である(^_^;)。 とりあえず新しいMax8.1.3が出た・・・というので、現状の8.1.2とこの8.1.3の両方で、「Maxが起動されている時のネットワークパケットの様子」をデスクトップ録画してみた。 これ であるが、どうも8.1.3で解決されたという感じでもない。

上の Device 20 規則的な挙動を繰り返すサンプル・ルーパー by ima (パッチは これ ) は、予測可能と予測不能のギリギリのラインを追求した・・・というサンプル・ルーパーとのことで、ここまで何度も登場したようなものである。 「このパッチのように完全なランダムではなく、予測可能と予測不能のギリギリのラインで構築するループには、特異なグルーブが宿ると思っています」というのが作者のこだわりのようで、ここが重要らしい。

上の Device 21 VJプレイのためのMax活用法 by Satoru Higa (パッチは これ ) は、openFrameworksと組み合わせてVJプレイをするものらしいので、とりあえず僕はパスである。 興味のある人は YouTubeのデモ を参照されたい。

上の Device 22 “生演奏によるコンピューター音楽”のためのパッチ by 大久保雅基 (パッチは これ ) は、「電子音響音楽やアルゴリズム作曲などで使用される概念や技術を、楽器やパフォーマンスによる生演奏に応用」という活動のために作った、「リアルタイムに放送されているラジオ放送の音声をコンピューターに取り込み、音響処理をかけた音声をそれぞれのパフォーマーに送る」というようなものらしい。 どうもここまでくるとデジャヴのような感じだが、例えば僕の1998年の作品の Mycoplasma では、当時はまだMSPなどが存在していなかったので、Maxはあくまでライヴサンプリングのコントローラとして、リアルタイム音響信号処理はKymaで実現したが、これとコンセプトは似たものだろう。

上の Device 23 “空間音声”をミックスするためのMaxパッチ by 國本 怜 (パッチは これ ) は、IRCAMとかが好きそうな、spatializationネタのパッチである。 「空間に音源を配置し、前・後・左・右・上・下の6つの成分に変換し、それをミックスしてWXYZの4chの音声ファイルを生成」というのを知りたかったが、「今年4月にYouTubeで“空間音声”を用いた動画をアップロードできるようになりました」と書かれていたものの、その肝心のYouTube動画は「非公開で再生できません」とあった(^_^;)。

2020年4月14日(火)

COVID-19は世界的だけでなく緊急事態宣言が出て国内でも猛威をふるっているが、浜松市に限ると市中感染報告は無くて(他からの持ち込みのみ、追跡囲み込み成功)、当面「5/11講義開始」に向けて学内で相談が続いている。 接触/飛沫だけでなく空気感染の報告でsocial distance = 2m となってきたので、この前期の講義を「対面」・「遠隔」・「延期」のどれにするか、という議論は今週から来週に方向性が出る予定だが、ここにきて「遠隔」に大きく傾いている感じだ。 僕は「サウンドデザイン」と「音楽情報科学」のMaxプログラミングは「対面」必須と思っていたが、もしかすると「Max8をインストールして月額1234円のサブスクで受講」という形式で「遠隔」になるかもしれない・・・と揺らいできた。 既にゼミの永田さんはMax8をWindowsに購入していたので、色々と聞くことになるかもしれない。 「総合演習II」「卒制」の4人については、毎週水曜2限ゼミ集合は実施しない可能性も高くなってきたので、それぞれ個別に僕にメイルでコンタクトして、とゼミ一斉メイルで連絡した。 企画案→企画書→それぞれ制作、と進んで結構、あるいは個別アポで1106研究室に来るのもOK、という感じである。

この「遠隔」で思い出したのが、2006年の苦い体験である。 金城学園大学(物凄い「お嬢様」学校!)で日本音楽知覚認知学会の研究会が開催されて土日に名古屋に出張した晩に、金沢工大の山田先生とカラオケ対決で熱唱絶唱したのだが、その時、ちょっと風邪気味だった。 風邪気味の喉というのは、タイミングによっては程良く充血していて、実力以上に高い声が異常に快調に出たりする事がある。 翌朝、ホテルで目覚めてみると声が掠れて全く出なくて、その日の発表はhashed sound、つまり「子音のみ」でマイクに至近で発声した。 浜松に戻って月曜に耳鼻科に行くと、喉を覗いた主治医(この先生もコーラスをしている)は見た途端に「声帯から出血してます。1週間、絶対に声を出さないように」(^_^;)とのお告げが。

そして翌日から3つの科目、芸文の「現代芸術論(メディアアーツ論)」と「サウンドデザイン」と「音楽情報科学」の講義については、いつものように学生が待つ講義室/マルチメディア室に行って、ノートパソコンを立ち上げて、スクリーン一杯にテキストエディタを開いて、無言で「 突然のことで申し訳ありませんが、本日は筆談にて講義します(^_^;) 」とタイプした。 いつもと違ってこの僕がまったくの無言で、さらに刻々とライヴでテキストエディタに言葉を打ち込んでは、コンテンツのmovieを見せたり、Maxのパッチを開いてプログラミングしたり・・・という講義である。 その講義ページは以下であり、2006年5月22日/5月23日のところに、その時に刻々とテキストエディタに打ち込んでスクリーンに出していたそのものが置かれている。

さすがに学生も驚いたが、もっと驚いたのはその翌週だった。 ようやく声が出るように声帯が回復して、翌週に学生たちに「先週は申し訳なかった。どうだった?」と聞くと、とても多くの学生から「 いつもより数倍も集中できて、とても良かった 」とのこと。 僕の通常の講義は何だったんだ・・・というお話である(^_^;)。
そして、リットーミュージックのサンレコマガジンの Maxで作る自分専用パッチ を古い方から最新までチェックしてみる、という作業の続きである。 昨日は023まで行ったので、今日は024からさらに昇順でチェックしていこう。 ここまではzipのファイル名が「rotto」とミスタイプしていたのに気付いたので、過去は修正せず、今日からは「ritto」にする事にした。

上の Device 24 音律の新たな組織法を考える by 福島 諭 (パッチは これ ) は、「『Monocarpic Electra』の音響部をパッチ化」したものということで、タイトルでちょっと期待したものとは違っていた。 全体はシーケンスになっていて15分ほど程度、進行する音響生成システムということである。 「まず音の最低音を60Hzと定めます。そこから任意の最高音となる周波数を一つ選びます。この最低音から最高音までの音程を“仮想的なオクターブ”ととらえ直して12等分します。これで一つの音律が導き出されます。この特殊な音律が最大で8種類独立して存在し、それぞれ4音ずつ音を選べるようになっているため、ここでは最大で32種類の音が選択可能です。これを“第一世代の音律”と言ってみます。楽曲中は任意の最高音が徐々に広がっていくようにプログラムされています」とあり、「さらにこの“第一世代の音律”が楽曲中で鳴らしている周波数を、新たな音律の最低音に更新する機能を持たせたものも8種類存在させます。これを“第二世代の音律”とし、同様に最大で32種類の音を“第一世代の音律”との関係を持たせつつ選択可能としています。音を選び取るための和音構成の説明はここでは割愛しますが、4和音が循環的に関係付けられた8種類の和音のみを使用しています。音は単純なFM合成を行うサイン波によって発音され、[poly~]オブジェクトによって合計64音の発音を許す構造になっています」とのこと。

上の Device 25 パソコン本体で演奏するテルミン by RAKASU PROJECT.(落 晃子) (パッチは これ ) は、 2月のワークショップ にも来てくれた、お友達の京都精華大の落先生である。 つい先日、「准」が取れて「教授」になったそうで、素晴らしい(^_^)。 このパッチは「ミン」シリーズで、内蔵HDDの加速度センサ(衝撃を検出してヘッドを退避させてクラッシュを防止)の情報を抽出するという赤松さんのオリジナルオブジェクトを、地球の重力方向の加速度成分として取得して、Macノート本体をテルミンにしてしまう、というものである。 詳しくは YouTubeのデモ を参照されたい。 僕はこのセンサを持つMacBookをほとんど使わないので、まぁこれは眺めるだけである。

上の Device 26 遺伝的アルゴリズム・リズム・マシン by 中川善裕 (パッチは これ ) は、サウンドファイルを遺伝アルゴリズムの手法で切り刻んだり繋いだり突然変異させたりする、というもので、まぁよくあるものである。 「実際の作品制作にはまだ使っていません」とのことで、まぁ、部分的に使えるかどうか調べるところからスタートとなる。 まぁ、この手のものは「どこがGAなのか?」と問われると別に単なるランダムとの違いが説明しにくい、という意味で、「カオスのアルゴリズム」ねたと同じような宿命を持つ。

上の Device 27 動画でグラニュラー合成をコントロール by ペルティエ・ジャン=マルク (パッチは これ ) は、IRCAMの先生であり、世界に「jit.cv」の豊富なライブラリを提供し続けているJean Marc Pelletier氏の作品である。 jit.cvで画像認識というか画素を抽出して、そのマトリクスと同じ数のGrainに対応させたグラニュラ・シンセシスとなっていて、遊んでみるとかなり楽しい。 ここから「作品」に発展させるところはそれぞれの腕の見せ所となるが、研究に値する、素晴らしいパッチである。

上の Device 28 ギター・アンビエント「Aerial Tone」 by 及川潤耶 (パッチは これ ) は、「エレキギターのボリューム奏法、トレモロ奏法、ハーモニクス奏法などと組み合わせることで、特徴的なギター・アンビエンスを作り出す」というものである。 まぁ、ギターの、それも特定の作品に対応したものということで、とりあえず僕はパスである。 詳しくは YouTubeのデモ を参照されたい。

上の Device 29 サウンドの倍音成分をMIDIに変換して自動演奏 by 由雄正恒 (パッチは これ ) は、いつもお馴染みの由雄さんの、まさに由雄ワールド全開のパッチである。 といっても、中身は「fiddle~」を使った古典的なもので、なかなかうまく動かなかった。 「[fiddle~]では、入力源の基音と倍音の周波数を第10倍音まで検知して、MIDIノートに変換して再生させるようになっています。これにより周波数の縦の並びがノート・ナンバーとして縦に並び直されて、和音が生成されます。さらに、それぞれの倍音の量をベロシティに変換することで、人間が和音を演奏する際に自然と付く強弱を作り出しています。それと、常に変化する倍音の周波数と量を変換していますので、同時に鳴っている和音だけでなく、単音/前打音/アルペジオ/フレーズが生み出されています」というようなものらしい。 僕も「fiddle~」は試したことがあったが、なかなかのジャジャ馬で、使いこなすのはけっこう難しいという印象がある。

上の Device 30 Twitter経由で世界中とセッションできるパッチ by leico (パッチは これ ) は、Twitterから情報を入手して発音する「接続開始からほぼ遅延無しで自分のタイムラインを取得できるものです。自分やフォロワーのつぶやき、誰かのリプライなどを即座に受信できます」というものらしい。 これだと、SuperColliderのプログラムの方が美しい気もする。 要するにOSCメッセージを伝送できるということのようだが、Twitterに無縁の僕はパスである。 詳しくは YouTubeのデモ を参照されたい。

そしてここで、ショックな事が判明した。 上のように、なんと自宅近くで徒歩圏内、公共交通機関を使わなくても行けるということでヒトカラを続けていたJoyJoyが、今週の平日は営業休止ということになっていた。 バスに乗って浜松市内のカラオケに遠征するほどの気合いは無いので、これで週末までは何も手出しが出来ないこととなった。 こうなると、いよいよ「ネットでgetしたライヴ動画/ミュージカル動画の鑑賞」とか「自宅で数独」ということになるのかなぁ。(^_^;)

ちょっとヘコんで調べてみると、さすが「横並びの国」日本、実はどこのカラオケも、緊急事態宣言の出た7都府県だけでなく、全国的に臨時休業している事が判明した。 これではどこにもヒトカラに行けないのだった。 まぁ、ヒトカラだって「マイクや器具に触る」・「ドアやコップに触る」などのリスクがあるのだが、複数人数のカラオケというのはどう考えても「集近閉」(3密)なので、これは仕方ないところだ。

上の Device 31 Maxで音楽理論を構築する生成的作曲法 by 松本昭彦 (パッチは これ ) は、ほぼ見たまんま、音楽理論の基礎の基礎を忠実にパッチ化したもの、それだけ(教材)である。 詳しくは YouTubeのデモ を参照されたい。

上の Device 32 ユークリッド・リズム・パターンを生み出すパッチ by 岡安啓幸 (パッチは これ ) は、4チャンネルのシーケンサであり、「肝」はユークリッド・リズムだという。 「一周期のステップ数に対して、指定された拍数のビート(ここでは打つ拍のことを意味します)をできる限り均等に配置した後に、パターンの先頭を前後にずらす処理を加える」というもので、これだけで「多くの伝統音楽で使われるリズム・パターンが表現できる」という。 まぁ当たり前と言えば当たり前のことである。

上の Device 33 Jitterの行列演算で制御するビート・ルーパー by 神田川雙陽 (パッチは これ ) は、「1つのオーディオ・ファイルから無制限にフレーズを作り出すパッチ」ということで、「オーディオ・ファイルを読み込むか、外部から音声を録音すれば、あとは自動で4chの[groove~]が、設定したBPMにシンクするフレーズを出力し続けます。Max内部のトランスポートを用いてすべてのチャンネルがオングリッドのタイミングで再生開始するほか、再生回数とループ長も2の累乗でループの終端が必ずグリッドと一致するようになっているため、ランダマイズされたルーパーにありがちな“どんどんビートがずれていく”という問題が起こりません」とのことだが、なんだかサッとは動かなかった。 オーディオをMSPでなくjitterで処理しているという作法については、ちょっと後でチェックしてみたい。

上の Device 34 カメラに映る物体を自動認識する機械学習パッチ by 余湖雄一 (パッチは これ ) は、「Node.js」を使って「カメラに映る物体を自動認識する」とのことだが、何故か動いてくれなかった(^_^;)ので、パスである。 「Node.js」は、だいぶ前に調べてみた事があったのだが、その当時は出たばかりでバグに苦しみ、それ以降は放置プレイだった。 久しぶりにやってみる価値はあるかもしれない。 ただし、「機械学習」には、基本的にあまり期待していないので、priorityはいつも後回しになるのだった。

上の Device 35 ランダム性と周期性を持ち合わせるルーパー by onigiri (パッチは これ ) は、「オーディオ・ファイルの再生位置をランダムに切り替えてループ再生するパッチ」という、ここまでに何度も何度も出てきた、サウンドファイルを対象とした切り出し・ルーパーである。 「中〜上級者の方にとってはやや物足りないかもしれませんが、これからMaxを始める方にとっては取り組みやすいものになっていると思います」とのことで、正にそうだった。

上の evice 36 グラニュラー・シンセシスを応用したリバーブ by suzuki kentaro (パッチは これ ) は、タイトルから期待したのだが、「グラニュラー部分のインプットは、一定時間[buffer~]に録音。その[buffer~]から、指定したグレイン・サイズ(波形を細かく分割するときの大きさ)、ポジション(分割する場所)、各ランダム範囲に影響を受けてグレイン(波形を細かく分割した粒子のようなもの)が生成されます。従来のリアルタイムのグラニュラー・シンセシスと異なり、Particle-Reverbではグレインの生成量が非常に多いです。設定では、5msごとに指定した長さのグレインが生成され続け、オーバー・ラップして(重なって)いきます。オーバー・ラップ数(同時再生数)が300〜400と上がるにつれ、音が重厚になり、リバーブのようなエフェクトとなるのです。CPU性能の劇的な向上とともに誕生した、ハイエンド向けグラニュラー」とのことだったが、あまり期待した感じのサウンドが出来なかった。 GENのサンプルとして、いずれきちんと解析してみたいと思った。 詳しくは YouTubeのデモ を参照されたい。

上の Device 37 マルチチャンネル[reson~]フィルターの実装 by 大谷安宏 (パッチは これ ) は、ギター弾きの大谷さんらしいパッチである。 「MC Wrapper Objects」というのは使い慣れていないのでいまいちピンと来ないのだが、Maxウインドウ左側に並んだ「便利そうなもの」を活用する人々にとっては参考になるのだろう。 「出来合いのツールをブラックボックスで使って何が悪い」というのが新しい人々であり、僕のように「部品も作る」という古いMaxプログラマは知らない新しい世界なのである。

上の Device 38 OSCメッセージを送受信するM4Lデバイス by 古舘 健 (パッチは これ ) は、「Max for Live」というのがM4Lなので、「Live」を使わない僕としてはパスするしかないものである(^_^;)。 これで38個の「Maxで作る自分専用パッチ」をザッと眺めたことになった。 気になって、後から解析したり実験したいものは、いいところ数個だったが、まずまず十分な歩止まりである。
そして、ネットワーク不調とMax8に関する経験則の更新である。 ここで再びメモしておくと、 Max8(8.1.3)が起動されていると、パッチを開いていなくても裏で強烈に多数のネットワークパケットが行き来して、ブラウジングやダウンロードやFTPなどを阻害する。ネットワークの作業の際には一旦Max8をQuitすべし という事実を、今日の作業中にかなり明確に再確認することとなった。 これはどうあってもMax8の本質的バグなので、まぁ、いずれは解決するものと期待しておこう。

そして遂に、予想していたメイルが届いた。 CoG2020からであるが、paperはまだ査読期間中ということで、まずはTutorialのオーガナイザに「The IEEE CoG2020 will be held online. The organisation committee has examined several tools for online conference, for posting recorded videos and for discussions. In the meanwhile, we would like to ask if you prefer to have your tutorial (1) live-streamed or (2) pre-record it and then put the video online? As far as I know, we can support both. Please reply to this email with your selected options (1) or (2).」と来た。
NIMEと同様に、CoG2020もオンラインということだが、(1)のlive-streamedはちょっと勘弁として、(2)のpre-recordもおいそれと引き受けたくない感じである。 オンラインのconferenceでは燃えないというだけでなく、コンテンツの制作だけでなく「質疑」のためにリアルタイムに縛られるというのはちょっと嫌である。 easychairのサイトに行って、応募していたpaperをwithdrawしようと思ったらボタンが消えていて、つまりは「査読に入ったらwithdrawできない。できるのはchairだけ」とのことだった。 とりあえず、まず予約していた東横インをキャンセルしてから、CoG2020に対して「この状況下ではTutorialは辞退させていただきたい」と返信してみたが、果たしてどうなるか。

2020年4月15日(水)

もう4月も半分になってしまった。 COVID-19のために新学期が冒頭から潰れる(延期)というのは、たしか東日本大震災の時にあっただけで、超レアな経験である。 朝イチで届いたのは以下のような日本時間学会の告知をしましたよ・・・という時間学会理事会のメイルで、我々理事はこのところずっと、今年の大会の延期その他に関して、メイルで議論を続けてきたのだ。 既にフライトもホテルもキャンセルしていたが、一般会員にはこれから告知となる。 こればかりは、まぁ仕方ない。

そして、朝イチで実験したのは、「QuickTime Player X のDesctop Recording で音声まで録音する方法」というものだった。 これまで、何度となくDesctopをムービーに記録してきたが、常にサウンドはサイレントだった。 しかし、遠隔授業でMaxのプログラミング教材を作るには、後からアフレコするのはかったるいので、同時に声を録音したい。 そこでYAHOOで「mac quicktime desktop recording sound track」と検索して出てきた この解説ページ を見ると、なんと録音ボタンの横のメニューで音声入力を選べる・・・と判明して、以下の このように あっさりと出来てしまった(^_^)。

ただし、これまで使っていたUSBカメラに内蔵されているマイクはどうも音質が悪いのと音量レベルが不足する(距離が離れているため)ので、せっかくだからマイクとミキサー(Macの出力サウンドとマイクとをmixしてサウンドトラック入力とする)を購入することにした。 なんせ、今期は出張予算が大幅に余りそうなので、実験の部品/材料などとともに、関連機材とかを潤沢に購入できそうなのだ。 色々と調べて、 これ ないし これ を、と業者に発注した。 何故か、色によってAmazonの価格が異なっているようなので(これを使うゲーマーは色にこだわるのか?)、「どちらでも安い方で」と依頼した。 ミキサーは、考えてみればBOSSのミキサーなど数個が研究室にあったので、これを増やす意味もないのでパスすることにした。

その後、ゼミの指導に「Web会議システム」が使えないか・・・という点で、「SUACのファイアウオールを通るか」という問い合わせを情報室に、「Web会議システムの期間限定導入、さらに必要によってはモバイルWiFiルータの期間限定利用」が研究費で出来るかどうかという問い合わせを財務室に出した。 そして、フトCycling'74のページで、上のような「Max License Assistance for Remote Class Support」という素晴らしいアナウンスを発見した。 COVID-19でリモート教育をする学生と教員に対して、アカデミック契約している大学等に関しては、6ヶ月、1000人以内で、9月1日までライセンスを発行するという。 これだと「月額1234円」というのが不要になるが、それでも学生には「インターネットに繋がるPC(MacかWin)」を求めるということになる。 さっそく、SUAC学生が自宅でMax8をダウンロード/インストールして、9月1日まで臨時に使えるライセンスについて、依頼のメイルを出してみた。 とりあえず、状況は進展したので、この情報も明日の学科会議で提供することにした。

2020年4月16日(木)

COVID-19と戦う日々である。 いろいろな事がどんどん起きていて、延期された新学期に向けてなんだか学内が騒然としてきた。 今日は午後にデザイン学科会議、そして学生委員会もある。 とりあえず、以下に箇条書きでメモしておくことにしよう。 この日記のたった1ヶ月前、「3月18日」にざっと一覧で計画していた本年度の学会参加などのスケジュール(途中で北大のFIT2020を追加)は、これまでに以下のようになってしまった。 当面、6月のヤマハでの音楽情報科学研究会がまだ生き残っているように見えるが、これもほぼ絶望だろう。 こんな事は滅多にない、まさにレアな2020年となったのだ。
    • 音楽情報科学研究会「音学シンポジウム」
      • 期日 - 6/6-7
      • 場所 - ヤマハ本社
      • 応募 - 済
      • 原稿 - まだ(4/27まで)
    • FIT2020
      • 期日 - 9/1-3
      • 場所 - 北大
      • 応募 - 済
      • 原稿 - まだ
      • フライト/ホテル予約済
    • リハ工学カンファレンス
      • 期日 - 10/24-26
      • 場所 - 小倉
      • 応募 - まだ (延期中)
      • 原稿 - まだ

その後、長い長いデザイン学科会議があり、さらに学生委員会があってヘトヘトになって研究室に戻ると、「緊急事態宣言の対象地域、全都道府県に拡大へ」というニュースが届いた。 実は全てのカラオケが営業自粛していたのに、JoyJoyだけはこの週末「金曜12時〜日曜18時の時間だけ24時間営業」とWebサイトにあったので、明日の午後に行くつもりをしていたのだが、再びJoyJoyのWebサイトに行ってみると、このニュースに対応して、他と同じで「5月6日まで全面休業」と変更されていた(;_;)。 これが本日一番のショックだったのは言うまでもない。
その後、気力を振り絞って、 COVID-19と戦いMax8を遠隔学習する方法 というページを作った。 しかし、これでこの週末に期待していたソレが無くなってしまった虚無感というのは、なかなかのものである。

2020年4月17日(金)

朝イチで眼科に行ったが、まだ穴ぼこはほとんど先週と同じ形で、ほんの僅かだけ面積が減ったような気がする、という程度である。 ゼミの持田さんから「Max8の無料体験をしてみたい」というメイルが来ていたので、実験台になってもらう方向である。 そしてついでに、以下のようにZOOMというのをインストールしてみたが、使い方がまったく分からない(^_^;)。 もし、誰かここを読んでいる学生がいたら、メイルしてくれれば実験したいのでヨロシク !! と書いておこう。

SketchingコミュニティのMLでは、メンバーのVanessa Carpenter女史から、 こんな素敵な会社 を立ち上げた(^o^)、というメイルが届いた。 さすが、素晴らしい。
そして、「ZOOMの使い方」というページに従ってやってみようとしたら、どうも最新のZOOMとは画面が違ったりしていたが、なんとか実際に「お仕事Mac mini」と2台のMacBookAirとで、一人3役ということで、実際に「ZOOM会議」が出来てしまった(^_^)。

さっそくゼミの皆んなに以下のようにメイルして、「いつでも対面会話可能」と知らせた。

長嶋です。今日はZOOMというオンラインミーティングのツールを実験して、30分ほどでたぶん使えるようになりました。
僕とオンラインで会話の実験をしたいという人は、
	(1)https://zoom.us/support/downloadでそれぞれの環境のZOOMアプリをダウンロードしてインストール
	(2)起動時の「Sign In」はしなくてもOK。サインインするとmeetingを主催できますが、参加だけなら不要
		(セキュリティのために普段使っているメアドでなく、どこか「捨てアド」(使うのは最初の1回だけ)を使って、
		パスワードも普段のものとかぶらないように捨てパスにしてメモしておいてください。ZOOMユーザの
		個人情報が世界中で流出しましたので)
	(3)僕にメイルして、オンライン会話の日時を約束(僕が1106在室で即答なら「今から」というのもアリ)
	(4)約束の日時に僕が会議室を開設して、そのIDと入室パスを参加者にメイルします
	(5)そのメイルを受けたらZOOMを立ち上げてIDとパスを入れるとmeeting開始(^o^)
という手順です。お互いに日時を連絡し合って複数メンバーも面白いかも。たぶん今期のゼミmeetingはこれに
なりますので、4月中に一度は試してみて下さい。

そして、大学からはいよいよ正式に「この前期は学生は学内に入らない」というような方針が届いたりして、ぼちぼち帰ろうかな・・・という時に、ゼミの永田さんから久しぶりにメイルが届いて、近況などを知ってその返信を書いている時に、今度は北京から来日できず待機している、ゼミ「研究生」の王さんから、上のメイルへの返信として「ご連絡有難うございます。分かりました。IDとパスを分かった後、ZOOMをテストします」というメイルが届いた。 そこで、駄目モトでZOOMを起動して、永田さんと王さんに「招待」のメイル(会議室IDと入室のパスワードを含む)を出してみたところ、あっさりと以下のように永田さんと繋がってお話していたら、さらに北京の王さんまで繋がって、3人のWeb会議が実現できてしまった。(^_^)

なんということか、今日、初めて触ってみたZOOMで、浜松と豊田と北京とで、ライヴに会話が出来てしまうとは、素晴らしい時代である。 さっそく、明日の土曜日の11時(北京の10時)に、また3人で会おうね・・・ということで最初の実験は無事に終了した。 あとは、この情報をゼミ生にメイルして、明日は3人よりもうちょっと多かったら、もう最高である。(^_^)

2020年4月18日(土)

そして約束のゼミWebミーティングである。 事務局財務室から「個人研究費でWeb会議の課金の支払いOK」という連絡を受けて、月額2200円の有料会員となって、ZOOM会議室の利用時間は40分の制限から解放されて無制限となった。 今日は準ゼミの持田さんも加わって、さらに僕のマシンの横にもう1台のサブマシンも参加させて5画面、以下のように国内各地と北京とを結んで、楽しい「顔合せ」が実現した。 以下のように、それぞれのデスクトップにお仕事の一端を置いて紹介したり(王さんのMaxパッチだけスクリーンショットを撮り忘れた(^_^;))して、一気に「ゼミ仲間」となってきた。 そして次回のゼミWebミーティングは「月曜の日本時間11時(北京時間10時)」と決めた。 さらにノリで ライブ相談Web会議 というページも作ってみた。

さて、「スクリーン共有」で自分のデスクトップを全メンバーに見せる、というのは出来たが、さっそく管理者として「勉強」しないとイケナイ事項がいくつも出てきた。 まず、QuickTimePlayerXの「デスクトップ・レコーディング」で今回のWeb会議を記録しようとしたが、コンソールが出て来なくて失敗したので、ローカルな会議記録の方法は要チェックである。 さらに、Max8が走っているとネットワークが超重くなるというバグ?との関係も調べておかないといけない。 いちばん最初に確認したのは、会議室運営者として新しい会議をスタートさせると、その度に新しいナンバーとパスワードが生成される、という当たり前の事実である。 以下、目立つようにチェック項目を小見出しにすることにした。

ZOOMが最新であることのチェック

セキュリティの問題があるので、ZOOMを起動したら、常にまずは「現在の最新か?」をチェックしたい。 これは以下のように、自分のプロフィールのアイコンから出したプルダウンメニューの下の方にある「Check for Updates」でチェック出来る。

開始したWeb会議室の情報(IDと参加パスワード)

以下のように画面の左上にある「i」というマークをクリックすると、新しく起動したたびに更新設定されるWeb会議室のIDと参加パスワード)を確認できる。 メンバーのところで「一斉にメイルする」というのでこれがメイラの本文にコピペされるわけだ。

背景(後ろの壁紙)を変更する

これはOFFにすることにした。 というのも、Macの場合にはOSX 10.13以降でないとこの機能が使えない・・・とのことだったので(^_^;)、現状は10.11にしている僕は指を咥えてるしかないので(^_^;)、いっそのこと「背景は誤魔化せない」というのを全員で共有する設定にしてみた。 参加者ごとにローカルに可能であるのかどうか、確認してみよう。 持田さんから文句を言われたらまた変更しようかな。

チャット(テキストメッセージの交換)機能

ホストの環境設定としてチャット機能をONに出来て、以下のようにチャットを書いたり読んだり、自動で保存されたり(これはデスクトップにフォルダが作られてその中に保存)、ファイルを指定してアップロード配布して、それをクリックするとダウンロード出来る(これダウンロードフォルダの中に保存された)ところまで確認できた。 チャット領域のマークで「ポップアウト」ってのをしたらチャットウインドウが別になったが、これを戻す方法はちょっと不明だった。

Max8との共存

さて、ちょっと前からの懸案の再チェックである。 以下のように、ホストの方でMax8のパッチを走らせ続けてみると、一応はちゃんと動いて、それをデスクトップ共有でクライアントにもライブ配信できた。 そこでクライアントの方でスクリーンショットを撮って、そのデータをチャットに上げて共有すると、ホストのチャット画面にもサッとそれは現れた。 ところが、Max8のパッチを走らせたままホストがこの共有しているスクリーンショットをクリックしてダウンロードしようとすると、グルグルが回っているのにデータが一向に移ってこない、という問題の現象が現れた。 そしてMax8をQuitしてみると、ようやくダウンロードがちゃんと始まって、今度はサッとデータがダウンロードフォルダの中に保存された。 つまりやはり、「Max8はネット処理を邪魔している」のだった。(;_;)

Web会議室の動画保存

まず、管理者の設定メニューで「ローカル動画保存」をONにした。 すると新しいWeb会議の画面には「Recording」というボタンが出るので、このクリックで録画スタートとなり、チャットの自動保存と同じようにデスクトップに日時の記録されたフォルダが出来て、その中に暫定の記録データが刻々と作られる。 そして録画を終了すると、「セッション後にmp4に変換します」というダイアログが出て、そこからWeb会議が終了すると、以下のように変換画面で新たにmp4が書き出された。 当然ながら、Web会議の画面にあるアイコンの操作などは一切記録されず、本当に会議の中身そのものがきっちり動画となっていた。 これは月曜のテストで、ちょっとやってみよう。

まずまず、ZOOMにも親しみが湧いてきた、というところで本日はオシマイである。 まだ使い出して2日目なのだが、だいぶいい感じになってきた。 こうなると、新学期の新しい教材なども、気合いを入れて作らないといけないぞ。

2020年4月19日(日)

ちょっと思いついて、前年度の後期、「メディア数理造形演習」や「基礎演習E」で一緒に頑張った学生、あとアカペラのメンバーに、以下のようなメイルをBCCで送って、以下のように 研究室の環境 (お仕事Macの他に3台のMacBookAirも同時に走らせて4クライアントのZOOM会議をずっと走らせる)を整えてみた。 さすがに当日の反応というのは無いだろうが、いつでもどうぞ、というのも面白い。
長嶋です。このメイルは去年あたり一緒に何かやった学生のアドレスにBCCで出しています。
前期は全て遠隔授業で学生は入構制限・・・という案内がおいおい出てくると思いますが、
それに備えて以下のようなページを作って実験しています。
https://nagasm.org/1106/ZOOM/
興味のある人は可能な範囲でいつでも対応しますので、一度、おいで下さい。
当面はこの情報はSUAC学生全体には流さないで予備的な実験にご協力下さい。(_o_)

そして、ZOOMのためにイアホンをしつつ昨日からのニュースをチェックしていると、「We Are The World」というのが出てきた。 YouTubeに行って「We Are The World」と検索してみると、1985年のオリジナル(Official)から始まって、多くのミュージシャンの参加した「ハイチ」バージョンだけでなく、COVID-19で行き場のなくなった多数の音楽家が共同して、多数の「We Are The World 2020」を発表していた。 いつもの小型スピーカならともかく、これを画面の一角で流していると、思わず泣けてきてしまう、素晴らしいものばかりだった。 やはり、音楽の力は偉大なのだ。

2020年4月20日(月)

「遠隔」の大号令が出てから新しい週が始まった月曜日、いろいろな連絡メイルが怒涛の勢いで到来する中、以下のようにゼミmeetingを行った。 今回は昨日の永田さん王さん持田さんに加えて梅田さんも参加して、ちょうど持田さんのMacと梅田さんのWindowsとで、Max8の期間限定オーソライズの実験まで無事に完了してしまった。 これで「サウンドデザイン」と「音楽情報科学」のための このページ がリモートの指示できちんと実行できると確認できたのは大きな収穫となった。 ちなみに(リンク切れするが)全45分の記録動画は これ である。

そして、Maxプログラミングに挑戦している王さんからは、「Drum_Machine」と「MIDI_Keyboard」という試作パッチが届いた。 なかなか頑張っているし、これまで僕が使ったことの無かったテクニック(マルチスライダーを円グラフにして縦横に並べて、ドラムシーケンサの個々の楽器ごとに個々のタイミングで異なるベロシティを設定可能)もあった。 「MIDI_Keyboard」は、パソコンのキーボードを白鍵と黒鍵に見立てて、さらに押し続けて離したときのノートオフにも対応した、なかなか上手いデザインである。 ただしサブパッチの中が力ワザであまり美しくないので、改良の余地があった。 そこで帰宅前に頑張ってこの2つのパッチをスマートに(テクニックも盛り込んで)改良して、以下のようなパッチをゼミmeetingの参加者全員に送った。 ゼミメンバーも、Max8の期間限定インストールが完了したので、全員がこれを共有体験できるのだ。(^_^)

2020年4月21日(火)

今日と来週の火曜日は、ちょっと訳ありで出勤が遅くて退勤が早い(学内滞在時間は5時間ほど)という事情があり、さらに午後にはここには書けない重要なWeb会議があったりして、ほとんど何も出来なかった。 そんな中、北京の王さんからは、昨日送った改良Maxパッチへの反応もあり、いよいよ本格的に進みそうな予感がする。

そして、「基礎演習E」で学生に発送して演習するためのArduinoが不足する・・・という話が出たので、マルチメディア室に保管しているArduinoも1106研究室に持ってきて、上のように Arduinoをずらっと並べる というのを記録して、関連教員で情報共有した。 これを貸し出して、なんとか遠隔授業でArduinoが使えればいいが、まだまだ前途多難である。

2020年4月22日(水)

お隣の佐藤先生の研究室のドアには上のような手描きの素晴らしい アマビエ が登場した。 さすが、デッサンを指導する佐藤先生らしい。(^_^)

いつもの長嶋ゼミは、基本的に毎週水曜日の2限に1106研究室にメンバー(3回生・4回生・院生)が集まって、進捗報告などをするのだが、ZOOM会議でこれをやっていこう・・・というアイデアが本当に実現できてしまった。 今日はゼミのメンバーに加えて、別件でメイルをやりとりした、実習指導員の高見さん(僕の担当科目の全てに付いてくれている優秀なMax8使い(^_^))も招待して、上のように楽しく進んだ。 ちなみに(リンク切れするが)全43分の記録動画は これ である。 メンバーの理子ちゃんからも今日は参加できないとメイルで連絡が来て、あとは田口さんだけなので学生室に連絡を依頼した。 当面、ゼミZOOMミーティングは、このゼミ生とOGのブンちゃんと高見さんで進めて、ここに「領域専門演習」の3回生が加わってくれれば、ほぼ例年と同じ感じでいきそうである。

そして、今日のゼミmeetingで王さんからもらった「MIDI_Keyboard_3.maxpat」をちょっと改良した上の「MIDI_Keyboard_4.maxpat」を作って、王さんに送ってみた。 MIDIではControl ChangeのNO=1はVibrateのON/OFFだが、Control ChangeのNO=10はPanpot(左右の定位)である。 それを自動で左右に揺するという「Auto Pan」というのを加えてみた。 単なるcounterだと折り返しのあたりが不自然なので、sine関数で振っているところがポイントである。 自然界はsine関数で往復する(単振動)ので、こちらの方が良好なのだ。

そして、春休みに このように 撮影スタジオで作品記録をしていた広瀬クンからは、「メディア数理造形でんぷん班の撮影データの編集が完了しましたので、アップロードいたしました」というメイルが届いた。 さすがに本格的なカメラで撮った写真は上のようにかっこいいし、 YouTube の記録動画も素晴らしい(^_^)。 さっそく、 SUACインスタレーション(4) のページにこの記録も追記した。

2020年4月23日(木)

日々刻々と、あらゆる事態が進行している。 6月にヤマハ本社で開催される予定だった音楽情報科学研究会(音学シンポジウム)は、予想通りに このように オンライン開催、ということでキャンセルされずに実行されることになった。 この情報は今日これから一般に公開されるが、既にプログラムは決まっていて、僕の名前もある。 僕の日記でも糞味噌に貶していた「AIひばり」のヤマハの発表もある(^_^;)。 しかし、オンラインということで土日の2日間、ずっと研究室Macの前に拘束される・・・というのも、ちょっとしんどいかも。

そして、一昨日の午後に、研究生の王さんがまだCOVID-19のために来日すら出来ていないという窮状を教務室長と研究科長に訴えた僕のメイルは、ちゃんとSUAC学内で引き継がれつつ展開して、今朝、入試室長から届いたメイルには「研究生の王さんの現状についてのメールを拝見し、何とか王さんを安心させてあげたい、と個人的に思います」とまで書かれていた。 ちなみにNot Foundになるようにしているが、その経緯は これ である。 その後、王さんからMaxパッチに関する質問が届いたので即答で解説と別のサンプルを送ったり、というのもあった。

さすがにガイダンスと遠隔授業が近付いてきて、その後は怒涛のメイルが降ってくる中、発注していたヘッドセットも届いて、BOSSのミキサーとマイクアンプとを組み合わせて、なかなかスマートなコンソールが完成した。 Macからのサウンドとヘッドセットマイクとの音をミックスしてMacの音声入力としつつ、Macの音声出力もスピーカとヘッドセットでモニタできる。 そして一気に、ガイダンスで新入生と2回生に伝えるために、 こんな動画 を一発撮りで作ってYouTubeに上げた。

実は、ポーランドのRadek Rudnicki氏からは、彼のプロジェクトのブックレットとアルバムが完成したという情報と、次のプロジェクトに加わって(ポーランドに来てWorkshopをやって)欲しい・・・という嬉しいメイルも届いていたのだが、あれこれ忙しくてスグにはちゃんとメイルが読めない。 とりあえずここにリンクを置いておくと、プロジェクトのカタログPDFが これ であり、アルバムの音響作品をストリーミングで視聴したり購入できるサイトが ここ である。 かれの「日本のサウンドを素材として共有して作曲しよう」というプロジェクトに賛同した多くの作曲家(日本人が多い)の、なかなか面白い音楽音響作品が並んでいる。 僕は別途にダウンロードサイトのURLももらったので、現在、それらを手元にダウンロード中であるが、これは明日の朝まで放置する分量(5GB以上)である。

2020年4月24日(金)

まだ眼は治っていないので朝イチで眼科に行ったが、「角膜上皮剥離性糜爛」は以下の最下段のように、まだ視力としては反映していないものの、穴ぼこが「溝」ぐらいに狭くなってきた。 ただし「溝」が視野の中心にかかっているので、まだまだ検査してみると視力が0.1とか0.2なのだ。 点眼治療はさらに続くが、ようやく先が見えてきた。 免許証更新のためには視力検査が必要だが、COVID-19のために「運転免許証の有効期間の延長措置」というのがあり、申請したのでいずれ届くシールを免許証の裏に貼ることで、さらに3ヶ月まで延長できるので、眼の完治まで余裕が出てきて助かった。

遅れて遠隔で始まる新学期に向けての情報があれこれ届いていたが、ガイダンスのために この動画 を作ってWebに上げるまで昨日のうちに片付けていたので、自分の科目の準備を棚上げした範囲では、今日はそれほどの仕事は無かった。 ようやくゼミの提坂さんと田口さんとも連絡が繋がったので、来週水曜のゼミWebミーティングに向けてZOOMの準備をしてね・・・というメイルを送ってみたが、「試運転」のアポが来るのを期待してみよう。

アカペラの森ちゃんからは、碧風祭ゲリラライヴのための候補曲リストとして、厳選16曲の情報がYouTubeリンクと共に届いた。 とりあえずmp4をゲットして、「All2MP3」で全てをmp3化したが、知っている曲は6曲ぐらいだった。 まずはこれからしばらくの期間、全部をザッと聞きながら、アレンジや全体のバランスと構成などを考えて、最終的な10曲まで絞らないといけない。 次にコードを耳コピして、コーラスを含めてアレンジをして、その後にいよいよGuitarの練習に入っていくまでに、おそらく1ヶ月ぐらいはかかりそうである。 カラオケが全国的に休業のために森ちゃんも試唱できなかったようで、構内立入禁止となると、練習はどうなるのか、まだまだ先は見えそうもない。 だいたい今年は碧風祭があるかどうかも不明なのだ。(^_^;)

午後には、昨日Radek Rudnicki氏から送ってもらった5GBを超えるコンテンツ(全てWAVファイルなので超重かった)をいちいち手作業でaiff化した後にmp3化して、上のようなアートワークとともに このような 教材ページにまとめてみた。 これは「サウンドデザイン」と「音楽情報科学」の講義では、さっそく使えそうである。

そして夕方には このように 研究室内の2台だけのZOOMを稼働させて、Mac内蔵音源とヘッドセットのマイクをミキシングした環境で「ZOOMでライヴにMax8を走らせる」ことが出来るかどうか・・・というテストをした。 MaxとMSPとはまぁOKだったが、究極のイジワルtestとして「ZOOMでも使っているWebカメラを画像ソースとしてjitterで処理する」(→フルスクリーン表示)というのを、ZOOMの「スクリーン共有」で送ってみると、かなり超重いことが判明した。 そしてcv.jitの画像認識で「目玉を認識して追従する」というパッチは走っていたが、cv.jitが取得するカメラ画像はほぼ真っ白になっていた。 まぁこれは当然なので、これはライブZOOMでやるのは避けた方がよさそうだ。

2020年4月25日(土)

この日は朝に、眼科で付けてもらっている保護用のソフトコンタクトレンズが取れてしまい、研究室から眼科に電話したところ「今すぐに来い」とのことでクルマを飛ばしたりしてどたばたした休日になった。 保護用というだけでなく「乾燥を防ぐ」という意味があるようで、朝から11時過ぎまでソフトコンタクトレンズ無しの状態だっただけで、昨日は「溝」だった糜爛がまた「穴」に近づくほど拡大していたので、まだまだ油断は禁物なのだった。

そして、北京の王さんからは「MIDIキーボード」(PCのキーボードを音楽キーボードにする)の改訂版として、グラフィックがスッキリしてシーケンサの付いたものとして送られてきたが、僕はpresentation modeとか「ツールバーを隠す」というような新しい機能とは無縁だったので、ZOOM会議で質問した。 ところが、週末の土曜だからかネットが強烈に細くて重くて、王さんのカメラ画像(超低画質)は動画というより静止画であり、マイクの音声も切れ切れになって聞こえず、仕方ないのでチャット画面にお互いに打ち込みして通話した。 ZOOMしながらMax8を起動したら王さんのカメラ画像が真っ暗になった(^_^;)が、quitしてMax7を起動したらちょっとマシだったので、今後は「ZOOMでMax」の場合にはMax7を使うことにした。 ちなみに(リンク切れするが)全42分の記録動画は これ である。 中国の国内では、どうも海外のサイトからダウンロード出来ないらしいが、WebサイトやZOOMは大丈夫なのだという。 最初に僕のMacでうまく鳴らなかったのは、Maxによくある音源の設定ということで解決して、このパッチ作品は「完成」ということになった(^_^)。

そして夕方になって、王さんから「MIDIキーボード」の最終版というパッチが届いたが、ちょうどそれまで、「サウンドデザイン」の教材として紹介するMax8の準備をしていたので、この王さんのパッチを含めて「Maxとはこんなもの(^_^)」という、上のような20分ほどの動画の一発撮りを完了した。 講義ページの中から参照する予定であるが、 これ である。 土曜の夕方ということで世間のネットも混雑しているのか、なかなかYouTubeにアップするスピードが遅いので、アップロードを放置したまま帰宅することにした。 おそらく1時間ぐらいすると見えると思うのだが、自宅ではネットしない僕は明日に確認することになる。

2020年4月26日(日)

この日記のHTMLは210KBを超えているので、いつものパターンであればpart5に更新するところなのだが、どうも区切りがうまくつかないので、5月の連休明けの「遅れた新学期」を区切りとするまでは続けていく方針である。 朝イチで届いていたメイルは、どうして僕に届いているのか不明なのだが、 この会社 の「ArtMatic Deep Space Library」という売り込みであった。 どうも、「お手軽にリアルな3D-CGが作れてしまうツール」というものらしく、これを使ったら素晴らしい宇宙空間モノ(ゲームとか映像作品とか)が簡単に出来ますよ・・・というものらしい。 デモ動画 を見てみると、なかなか素晴らしいが、ツールを349ドルで購入して、さらにこの「宇宙ライブラリ」を199ドルで購入するほどの必要性は感じない。

その後、Max8だけでなくMax7が起動している時にも、ブラウザのネットワークアクセスが阻害される、という現象を このように 撮って、Cycling'74のFORUMに「Max8 and Max7 interrupts the network access ???」と上げてみた。 果たしてどうなるか。

午後には、Arduinoの搭載されたいろいろなボード(各種センサ)を持ち出したが今日はそこまで行かず、上のように「Arduinoの基本」という30分ほどの この動画 を作ったところでオシマイとなった。 Max(jitter)でカメラ2台を同時に使うところは良かったのだが、Maxが起動しているとWebだけでなくArduino IDEも激重になった(^_^;)ので断念して、QuickTimePlayer7Proの「Video Recording」画面で1つだけWebカメラを表示した状態で、QuickTimePlayerXの「Desktop Recording」で全体を一発撮りする、という方法を採用した。 終わってみると所要時間が「59分」とか言われたので、またまたYouTubeへのアップロードを放置したまま帰宅することにした。

2020年4月27日(月)

さて、世間は「出かけないで」という長い自粛連休が始まったような月曜日である。 昨日、YouTubeにアップロードしたまま放置していた Arduinoについて(1) は、ちゃんとアップロードされていた。 そしてCycling'74のFORUMに質問を投げかけていた「Maxがネットに悪さする」という件については、2本のポストがあって、そのうち1本に「I can't reproduce that, but if that troubles you so much, than block all max versions with firewall, till you need them to get to internet agin. I use Radio Silence for that simple task, I dislike any app to do anything unless I tell it to.」とあった。
そこで「Radio Silence」という名前を検索して、その The easiest network monitor and firewall for Mac というサイトに行ってみると、どうやら「そのMacでネットにアクセスするアプリをモニタ(監視)」して、「アプリごとにネットへのアクセスをブロック(ファイアウォール)」する、というものらしかった。 まずは無料体験としてダウンロード・インストールしてみると、マニュアルも何も読まずにその動作は簡単明瞭、そしてMax8を起動すると謎のネットアクセスが確認できて、その横の「Block」というボタンをクリックすると、ずっと悩まされていたトラブルがスッキリと霧散解消した(^_^)。 そこでその場で9ドルというライセンスをオンライン購入して正規ユーザとなった。 これでもう、この問題は「完全に解決」である。

そして「Radio Silence」の「Network Monitor」が、常にゾンピのように起動している「com.apple.geod」というデーモンプロセスを表示するので調べてみると、どうもこれはGoogle位置検索のデーモンで、勝手に裏でGPS情報をGoogleに送っているものらしかった。 そこで、上のようにMax8とMax7に加えて、「com.apple.geod」もFirewallでBlockすることにした。

そして、Arduinoの紹介ともMax8の紹介とも言える教材動画として、何度かトラブルでの撮り直しの末に、上のような15分ほどの Max8の紹介(2) を記録してYouTubeに上げた。 後に判明した経験則として、jitterのダブルカメラのパッチを起動していると、どうもFelicaのパッチが正常に起動していたのにエラーとなる現象があり、この動画でも最初は裏で正常だったFelicaのパッチがエラーとなっていたのでそこで終了して、続きは別の動画とした。

そして、ダブルカメラを断念してQuickTimePlayer7Proの画面を添えて、続きとして上のような10分ほどの Max8の紹介(3) を記録してYouTubeに上げた。 これはSONYのFelicaリーダだけを繋いでserialオブジェクトで処理しているので、ArduinoとNucleoF401REとかPropellerとかのマイコンでないところが特殊な例である。 次の教材動画としては、いよいよArduinoとMax8を繋ぐ種のテクニックについての伝授公開ということになる。
ここに、発表参加を考えていた日本リハビリテーション工学協会の「リハ工学カンファレンス2020」(小倉・10月)について、「2020年10月24日(土)〜26日(月)に予定されていた、第35回リハ工学カンファレンス in 北九州の開催の可否について、実行委員会及び理事会で協議を進めてまいりましたが、準備段階の会合を含めた参加者および関係者の健康・安全面を第一に考慮した結果、2021年秋に延期することを決定いたしました」との連絡が届いた。 そして情報処理学会からは「FIT2020講演申込受付中!」ということで、9月上旬に北大で開催するためにまだまだ募集中だという案内が届いたが、これがもう最後の砦、というかたぶん「オンラインです」になる可能性が99%以上と思われるが、なかなか往生際が悪い。(^_^;)

そして午後には上のように、Arduino2Maxと、ArduinoMIDIUSBと、さらにFirmata+Maxuinoと、盛り沢山の70分を超える Max8の紹介(4) を作ったところでオシマイとなった。 途中でエラーが出たりするところまで含めて、一発撮りの醍醐味であり、まさにライブComputer Musicのパフォーマンスと通じるところがある。 終わってみると所要時間が「2時間30分」とか言われたので、またまたYouTubeへのアップロードを放置したまま帰宅することにした。 明日は訳ありで午前遅くに研究室に出てきて、午後早くには帰るという予定があるので、ほとんど何も新しいことは出来ないだろう。

2020年4月29日(水)

祝日である。 昨日は 米軍がUFO撮影に成功? 「謎の現象」映像公開 とかいうニュースはあったものの、COVID-19の状況は相変わらずである。 そして今日は、先週末の王さんとのZOOMが激重だったのを再確認したくて、ゼミ有志に「祝日の実験ZOOM会議」を呼びかけたところ、王さんと実習指導の高見さんが手を挙げてくれたので、以下のように3人(4台)の実験ZOOM会議を行った。 しかし今日はネットの状況はなかなか良好で、「微重」というぐらいだった。

この実験の中では、ZOOMでライブ中継しつつ、「Max8で別カメラを同時にjitterフルスクリーン表示」とか、「ZOOMでスクリーン共有しつつ見せているブラウザ内でYouTube動画を視聴」などのイジワルtestを繰り返してみたが、さすが「Radio Silence」が活躍してくれて、ほとんどストレス無しにあれこれ情報交換することが出来た。 これなら、連休中であるが、明日のゼミ会議も大丈夫そうである。 ちなみに(リンク切れするが)全41分の記録動画は これ である。 そして、ゼミ卒業生の馬ブンさんともメイル連絡が取れて、今後はゼミZOOM会議を覗いてくれそう・・・という嬉しいニュースもあった。

その後は上のように、TouchMIDI32と、SeeedMini+LiDERと、SeeedMini+6軸センサと、さらにArduinoNano33IoTの6軸センサ→AveMariaと、盛り沢山(34分)の Max8の紹介(5) を作った。 最後にleapmotionをデモりたかったが若干のトラブルが起きてこれは次回となったものの、またまた一発撮りを遂行した。 そのYouTubeへのアップロード所要時間は「1時間10分」と言われたので、またまたアップロードを放置したまま帰宅することにした。 明日は連休の谷間で、ゼミのZOOMミーティングの予定である。

2020年4月30日(木)

世界中で自粛の嵐となっているものの、それぞれの活動はネット上で続いている。 朝イチで研究室に届いていたメイルのうち1本は、開催が消えてしまったArs Electronicaからの情報で、この5月には オンライン で、ライブ演奏とかアルスエレクトロニカセンターのガイドツアーをするという。 ところが、現地リンツの午前中ということは、日本は夕方から夜になる時間帯なので、研究室だけでネットに繋がる僕としては、ちょっと見られないのだった。(^_^;)

OpenBCIのサイトからは上のように、5月中は色々な脳波センシングの関連製品をディスカウントするよ、という案内と、またまた怪しいヘッドギアを可愛いお姉さんに着けての案内が届いたが、これはやっぱり、オウムの印象があって、研究費が余っていたとしても購入には進めない。 最後には「寄付してね」というバナーがあったりして、やはり半分はオープンソースであるOpenBCIの苦しさが伝わってきた。
留学生の王さんが海外から日本に入れないのと同じように、日本から海外にも行けない。 「新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本から渡航する人の入国拒否や、入国後の2週間隔離などの制限をしていない国・地域が、英国など6カ国のみに減っている。今年1月時点で日本の旅券はビザなしで最多の191カ国・地域に渡航できる"世界最強旅券"とされ、海外渡航にほとんど制限がなかったが、3カ月で日本と国交のある195カ国の3%に減った」というニュースも流れてきた。

そして朝イチで上のように、昨日のリベンジということでleapmotionと、さらにiPadを出してきて「mira」と、LightPadBlock"ROLi"との3点セットで、またまた盛り沢山(30分)の Max8の紹介(6) を作った。 これをYouTubeにアップロード(1時間10分)しているうちにゼミZOOM会議の時間となって、「YouTubeアップロードと並行してのZOOM会議」という新しい実験になった。

上のように、ゼミZOOM会議には初参加となる田口さんも加わって、あとは残るは都合で欠席の理子ちゃんだけとなったが、ZOOMは大丈夫らしいので、連休明けからの合流を期待しよう。 ちょっとだけ冒頭でネットの重さ(音声の低品質化)を心配したものの、なんとか無事に進行して、メンバーと色々に情報交換をすることで「遠隔」ではあるものの、「繋がっている」感を満喫できた(^_^)。 ちなみに(リンク切れするが)全56分の記録動画は これ である。

そして午後には気合いを入れて、上のようにAKI-H8とPropellerも紹介しつつmbedに行き、NucleoF401REとPAWセンサの組み合わせの4種を即興で解説するという、またまた盛り沢山(54分)の Max8の紹介(7) を作った。 準備段階で判明したが、しばらく何年も開発していなかったためか、「PropellerのIDEであるbstがPropellerを認識しない」・「mbedのIDEで謎のエラーが出る」という現象を確認した。 これは今後、新しいシステムを作る時には壁となってしまうので、どこかできちんと解析・解決しておかないといけない宿題である。 そのYouTubeへのアップロード所要時間は「1時間50分」と言われたので、またまたアップロードを放置したまま帰宅することにした。

2020年5月1日(金)

朝イチで眼科に行ったが、「張らないねぇ・・・」といういつもの判定だった。 まぁ歳も歳なので、細胞の回復はこんなもんだ、とあまり心配していない。 そして研究室に出てくると、昨日のYouTubeアップロードは完了していたが、ここまで8本の教材動画のサイズ合計が32GB!!にもなっていたので、そのままバックアップせずに、QuickTimePlayer7Proでmp4に変換することにした。 すると以下のように、8本の変換プロセスが唸りを上げて走り出し、CPUの温度は94℃まで跳ね上がってへばりついた(^_^;)。 横に置いたファンでMac miniを連続強制空冷していてこれであるが、おそらく明朝まで完了せず、さらに明日も走り続けることになる。

そして午後イチで、アポのあったゼミの那菜ちゃんと総合演習IIに関する作戦会議をZOOMで行った。 国内のバイオフィードバック機器などについて色々と調べてきたので、さらに発展させるために1106研究室にあったBF関連の書籍6冊を貸し出すことにして、下宿からSUAC守衛所に取りにきてもらうことにした。 なかなか、新たな発展の可能性が見えてきて、ZOOM会議というのは相当に「使える」感じがした。 ちなみに(リンク切れするが)全分の記録動画は これ である。

2020年5月3日(日)

昨日も研究室に出たが、午後まで「教材movie(32GB)のmp4変換」が走っていたこともあり、新しいコンテンツ作りには入れなかった。 「サウンドデザイン」受講希望の2回生からの問い合わせメイルが届いたりして、いよいよ遅れた新学期のスタートが近付いてきた感じである。 ネットでは、 こんな動画 とともに、 超低反射塗料 黒色無双 という面白そうな塗料の情報があった。 5月からAmazonで買えるらしいので、購入して何か実験してみたい。

「基礎演習E」に関連して、上のようなArduinoのオンラインIDEも入れてみたが、シリアルモニタなども使いたいので、これはたぶんパスとなりそうである。 そういえば、「2020年4月30日(木)」のところに書いていた、「PropellerのIDEであるbstがPropellerを認識しない」・「mbedのIDEで謎のエラーが出る」という現象を改めて調べてみたが、ちょっと問題がありそうだ。 「PropellerのIDEであるbstがPropellerを認識しない」については、古いiBookなどでも現象が同じで、何故かPropellerクリップが認識されない。 FTDIドライバを調べてみると、最新は2.4.2になっていたのでこれを入れてみたが、現象は変わらなかった。 「mbedのIDEで謎のエラーが出る」という方は、FORUMでも「Internal Error」というタイトルで多くの報告があったが、「別アカウントを作って試したら解決した」という報告を追試したところやはり駄目で、これはARMのサイト内のIDEのバグである(ユーザは手出しできない)可能性も出てきた。

午前中には、頑張って上のような、過去の「サウンドデザイン」最終課題Maxパッチ作品集を紹介するという、またまた盛り沢山(70分)の Max8の紹介(8) を作ってみたが、祝日ということもあり、この8.4GBのムービーをYouTubeにアップロードするのに2時間半、と表示された(^_^;)。

2020年5月4日(月)

何もない連休中のこの日は履修登録期間の開始日である。 SUACのmanabaとかいう教務システムは、「履修登録しないとシラバスが見えない」(^_^;)という馬鹿な仕様のために、学生はいちいちダミーで仮に履修登録してはシラバスを見て実際に履修登録するかどうかを考えて、他の科目のシラバスも検討するためにはいったんその科目の履修登録をいちいちキャンセルしなければいけない、という愚行の繰り返しを強制されるために、遠隔の今期は例外的に履修登録期間を倍にしたらしい。 manabaに置いた教材はその履修期間が終わると消えてアクセスできない、というこれまた素晴らしい馬鹿仕様のために、常に全ての教材をWebに置いて、日々の復習だけでなく過去の資料もいつでも参照できるようにしている僕としては、とうていmanabaに教材を置ける訳もなく、manabaには「このページに行ってね」というリンクだけを記載している。

NIMEコミュニティのMLから届いたのは、あのAtau Tanakaからの案内で、上のような(下の写真の右下がアタウ)素敵なプロジェクトと組んだ「Internet radio streaming - Transformation II [online] - BCI, neuro-feedback and music, Lecture and performances - curated by 1+1=3 & Node for Antivirus」というものだった。 会場(ホール/クラブ等)でのコンサートが出来ないとなって、世界中のComputer Musicコミュニティの音楽家/研究者たちは、ネット上でのコンサートやレクチャーを発信し始めている。 昨日は、東京芸大の後藤英さんからも、芸大の作家たちのネット中継コンサートの案内が来ていたが、日本の夕方では世界中は時差でダメだったのでは・・・と思う。 いずれも記録動画でなく、ライヴのストリームに拘っているのだ。 特にアタウの案内にあった、 1+1=3 というところは以下のように、脳波ネタで色々と怪しい感じである。 上のリンクの先のどこかには、 こんな実験 まであった。 「怪しい人たちが怪しいことをしている」感が満載で、逆に楽しい。 この情報はさっそく、照岡さんに伝えた。

その後、半年後にあるかないか不明の某ライヴに向けて、1日10分ほどGuitarに触るリハビリを開始しているので、ちょっと一発撮りしてみたのが これ (YouTube内の自動検索判定から「著作権侵害」とWarningが出たが、商品CD再生のBGMが入り込む等ではない[クオリティが低い(^_^;)]ので、「日本国内での視聴禁止」ではなくて「収益はナシ」という裁定でなんとか消えていない)であるが、まだまだ駄目駄目である。 まぁ、そんなに簡単にリハビリ出来る訳もないので、これは毎日、続けていくしかない。

そして午後から夕方にかけて、履修登録に関する学生からの問合せとかSUAC事務局からの連絡(学生委員会matter)とか、あれこれ多数のメイルが到来したところに、北京の王さんから「Maxで新しいパッチSubtraction synthesizer を作りました。ご指摘のほど、宜しくお願い致します」と、意欲的なパッチが届いた。 しかし目先のメイル対応(合計で10数本)に追われたため、「コメントは明日に出します」とだけ予告メイルした。 ちょうどこれは格好のMax検討テーマなので、242KBになったこの日記のHTMLをここで終えて、続きは Sketching日記(5) に引き継ぐことにしよう。

→ Sketching日記(5)

「日記」シリーズ の記録