その2
音楽のコントロールではもちろんVR等の分野でも,なぜあまり筋電がメジャ
ーにならないか考えてみました(完全な私見です(^^;))。
要は人体とコンピュータとのインターフェイス(とくに人からの出力をどう検
出するか)という話になってくる訳ですが,順に考えてみますと,まず一番完
全なのが脳ですよね。脳の考えてる事を直接入力できれば一番なのですが,現
状では不可能です。次に考えられるのは脳の考えた結果が走っていく位置にあ
るいわゆる神経です。神経からのパルスをとりだすのは現状でも可能ですが,
神経は絶縁されてますので,経皮的には無理で,外科的手術が必要になってき
ます。しかも神経は大変細く,また沢山集まって走ってますので,目的の神経
と電極の接続は容易ではありません。また長時間電極(カーボンファイバー等
)を体に入れていることによる副作用も懸念されます。
そして,その次の位置にあるのが筋電です。神経(運動神経)は1本1本が必
ず対応する筋肉に接続されており,その目的の筋肉の収縮で生ずる筋電パルス
(厳密には筋電パルスで収縮)は振幅も大きいので検出が容易です。問題とし
ては皮膚表面で検出する場合には一つ一つの筋肉繊維単位での検出ができない
こと(でも筋肉群(運動単位)としてなら十分検出できますよね(^_^))と筋
電と実際の体の動きとの間が,単純には一致しないので,例のパターン解析等
が必要になる点です。
そして最終の位置となるのが,筋肉の収縮によってもたらされた体の動きをセ
ンシングするという,今の一般的なやり方です。
このように考えていくと筋電の検出は決してキワモノではなく,むしろ合理的
な正道であると思えますね。検出速度が早く,微細な動きが検出できるという
大きな利点があり,それは電極の装着が面倒であるという欠点を十分カバーで
きるものだと思います。
それなのになぜ主流にならないかというと,要は筋電関係の研究者やME業界
は,医学(医者)の方を向いていないと業績や収益につながらないからです。
そして医者の興味の主眼は臨床応用(病気の診断,治療)であり,また筋電の
発生原理はほぼ解明されている上に,筋電の臨床応用については評価が低いた
めです(例えば血圧計や心電図の用に万人に必要なものではなく,筋電は特別
な場合に医者の趣味で使用するものといった評価がすでに固まっています)。
結局今では,筋電は医学の中では比較的傍流であるリハビリやスポーツ医学の
分野で,細々と研究されているだけになってしまっているのです。
医学第一主義さえ無視すれば,まだまだ未開の荒野が広がっているのに残念な
事ですね。
もっともこれは(医者が特権階級である)日本での現状ですので,他の国のこ
とはわかりません。でもアメリカまでもそうならちょっと悲しいですね。
その3
VPPFから土浦の帰りに聞いた強力磁場による幻覚の話ですが,あながち根
拠のないものでは無さそうです。
というのは例のフィードバック用刺激装置について調べてたら,磁気によって
神経に直接パルスを誘導するという論文があったのです。数テスラの磁気パル
スにより神経上にパルスが誘導されています。
まぁMRIでも同じくらいの磁場をかけてますが,別に幻覚は生じないようです
し,何といえませんが,しかしこれは静止磁場ですしね。磁場の時間変化がポ
イントかもしれません。
そういえば,橋本氏の「αコイル」なんてのもありますね。リング上のコイル
を頭にはめ(孫悟空みたいな感じ),そこにα波と同じ周波数のパルスをかけ
て脳波を強制的にα波にしようという大変怪しい試みです(実際,かなり宗教
化してます(^^;))。
それはともかく磁場音楽とか(神経に直接音楽がささやく(^^;)),そういう
方向で発展していけば面白いですね(^_^)。
これを受けてVPPY
> 磁場音楽とか(神経に直接音楽がささやく(^^;)),そういう
> 方向で発展していけば面白いですね(^_^)。
うーーむ、コンサート会場でやったら、そこら中の電子機器が暴走したりして
凄いことになるかも。一度やってみたいですね。眼鏡とかが熱くなったり
して。(^_^;)
これを受けてVPPM
>>> > コンサート会場でやったら、そこら中の電子機器が暴走したりして
>>> > 凄いことになるかも。一度やってみたいですね。眼鏡とかが熱くなったり
>>> > して。(^_^;)
今週号の週刊アスキーに元海軍の方が開発された,$500で造れるコンピュータ
暴走機(^^;)が紹介されていました。自動車のイグニッションコイルを利用し
て高圧のスパークを発生させ,生じた電磁波をホーン型アンテナで一方向に放
射するというもので,6m先のパソコンが暴走していました(^^;)。
>>> ペースメーカー使ってる人は入場禁止ですね。低温実験棟の超伝導
>>> コイルの部屋を思い出します(^^;)。聴衆全員、電波系になって
>>> しまうというのはピカチュー乱舞より数段危険、だけどソソられる
>>> なぁ...うーむ、危ない。
部屋の中を強大な磁場で満たすのはちょっと難かしそうですが,内緒で(^^;)
座席の背もたれや座面にさりげなくコイルを配置する事はできるかなぁ・・・
なんて考えてます(^^;;;;)。
>>これは、バートン亡きあと、やってくれる会場がなさそうですね。(^_^;)
だれか会員制秘密ライブハウス(^^;)でも造ってもらえないものでしょうかね。
しかし磁気ライブはともかく,亡くなる直前に企画されていた超低音ライブは
ぜひ実現したいです。
これを受けてVPPF
> 高圧のスパークを発生させ,生じた電磁波をホーン型アンテナで一方向に放
> 射するというもので,6m先のパソコンが暴走していました(^^;)。
こ、これもあやし~(^_^;)。インターネットもののアクション映画とかにも
使えそうなネタですね。しかしそれだけパソコンの電磁シールドはいい加減、
ということでもあるんでしょうね。クロック1GHzとかなってホンマに大丈夫
なんかいな、と思ってしまいます(^^;)
> だれか会員制秘密ライブハウス(^^;)でも造ってもらえないものでしょうかね。
入会時に「健康にいかなる被害が起きても文句は言わない」という誓約書を
書かされる秘密クラブ…になりそうな気が(^_^;)。
> クロック1GHzとかなってホンマに大丈夫
> なんかいな、と思ってしまいます(^^;)
ちょっと、これは作ってみたいですね。クロックに関係なく、いけると思います。
でも、どこで実験するのかな。(^_^;)
そりゃーやっぱり本番真っ最中のどこかのコンピュータ音楽
コンサート会場でしょう(^_^;)。
その2
しかし赤ん坊を見ていると,色々勉強になります。
例えばいろんな楽器をおもちゃとして与えてますが,タンバリンのように手で
触わればその部分から音が出るものについては良く反応しますが,電子キーボ
ードの様にキーと発音部分(スピーカー)が離れている場合(10cm程なんです
が)にはあまり反応しません。どうも自分がキーを押す行為とスピーカーから
出る音は別の事象として認識しているようです。まぁ電子キーボードは発音体
としてのアフォーダンスを持たないので当然といえば当然ですが,本来は鍵盤
が振動して音を放出(^^;)するのが自然な姿なのかもしれませんね(そしてそ
の音を拾ってPA(^^;))。
ちなみに私が鳴らして一番喜んでくれる楽器は例の口琴(^^;)です。あとは打
楽器系とか歌とか・・・。
その3
PS.今度のプロジェクトとは関係ないのですが,昨日運転しながら(^^;),
一度首から筋電を取ってみたいなと考えていました。電極の固定が容易という
のが一番の理由ですが,頭部や顔面(下半分)の動きでどんな反応が出るのか
確かめてみたいです(^^)/。
その4
ところでVPPY,INTERMAC'99のセミナー資料ありがとうございました。
レスが遅れましたが,大変楽しく拝見しました(^_^)。
中でも「神経インターフェイス」はすごいですね。目からウロコです。神経の
自己再生力を利用して微少電極を通して神経を成長させ電極と一体化するとは
ねぇ。考えもしませんでした。すごい話です。
またペースメーカーで脳を直接刺激するというのもすごいですね。てんかん防
止に迷走神経を刺激するとか,それに磁気刺激を使うとか楽しい話題が山盛り
です。その他遠赤ネタとか,ゴキブリの脳に電極をぶちこんで行動を制御する
とか・・(そういえば大学の生理の教室には頭に電極を埋め込んだ猫がいまし
た。脳波検出用の電極でしたが,ここに刺激を加えれば楽しかったのですね(^^;))。
また実用的という点では広島大の研究も面白いですね。でも当然ながら安定し
たコントロール(再現性)の方に重点がおかれているようですね。トリガーも
楽しいのにぃ(^^;)・・・
いろいろ勉強になり楽しませて頂きました。
PS.
現在私は例のフィードバックの件を何とかしたいと悩んでます。
一応実用的な方法として,ゴム磁石+改造トランスで行ける方向が出てきたの
ですが,かさばる欠点もあります。またビリビリ刺激も捨て難い魅力がありま
すので(^^;),もうすこしトライしてみます。
これを受けてVPPF
> 中でも「神経インターフェイス」はすごいですね。目からウロコです。神経の
> 自己再生力を利用して微少電極を通して神経を成長させ電極と一体化するとは
ニューロマンサーの世界ですねぇ(^_^)。しかしあの本の中には「なんで
みんな埋めこむんだろう。手で持っていればいいのに」と主人公が独白
するところがあって笑えます(^^;)。いつかこれが現実になる日が来る
のでしょうか。
> 一応実用的な方法として,ゴム磁石+改造トランスで行ける方向が出てきたの
> ですが,かさばる欠点もあります。またビリビリ刺激も捨て難い魅力が
なんか血行にも良さそうですね(^_^;)>ゴム磁石。ところでフィードバック
装置をつけるのはどこが良さそうなんでしょう。痛点の密度分布とかよく
知らないんですが、感覚的に鈍いところにフィードバック装置を付けると
効果が半減しちゃいそうですよね。そうでもないのかな(^_^;)。例えば
お尻とかにつけたら全然だめそうな気がするし...(^_^;)
VPPY
> 中でも「神経インターフェイス」はすごいですね。目からウロコです。
はい、僕もこれはインパクトありました。具体的には、音楽の
パフォーマンスのためにこれをするというのではなくて(^_^;)(^_^;)、
事故で切断してしまった神経の部分に電極を入れて再生させ、
義手義足を制御する、という用途です。
VPPM
>>ところでフィードバック
>>装置をつけるのはどこが良さそうなんでしょう。痛点の密度分布とかよく
>>知らないんですが、感覚的に鈍いところにフィードバック装置を付けると
>>効果が半減しちゃいそうですよね。
どこに(どういう)フィードバックをするかは結構難しい問題です。
いわゆる力覚フィードバックというものがありますね。VRとかで仮想的に物
をつかむ(触る)時に手に感覚がかえってくるやつ。指にリング+ワイヤーを
つけて引っぱる強さでコントロールするものや,最近のものではグローブに熱
線+形状記憶金属を組み合わせたものなんかもありますね。
で,とにかくこの場合力をかける方向に対抗して動く装置をつける必要があり
ます。
(中略)
もしそういうわけならフィードバックインターフェイスの設置場所は単純に検
出電極の直近(目的の筋肉の上)で良いように思います。ただその場合は手応
えのフィードバックという感じではなく「振動による筋電モニター」(^^;)と
いった感じになってしまいますね。まぁここら当りはまだまだ検討が必要だと
思っています。
また,触知ボコーダー(耳の不自由な方のため,声を周波数分析して2次元の
振動に変換し指先に伝える機械)のように2次元的な触覚が必要な場合は手指
等単位面積あたりの感覚が鋭敏な場所に限られると思いますが,今回の場合は
1次元の情報(強度)だけですから,特に設置する部位に制約はないと思いま
す(^_^)。
>>なんか血行にも良さそうですね(^_^;)>ゴム磁石。
ゴム磁石は磁石にしては柔らかいので,コイルと組み合わせて"磁歪素子"とし
て使おうと言う魂胆です(^^;)。圧電素子(電歪)より振幅がとれそうですし
機械的に丈夫というのがなんといっても一番の利点ですね。まぁ週末に一度テ
ストしてみて,またレポします(^^)/。
VPPF
> 恐らく私が思うに,よりきめの細かい演奏をする為に,出てきている
> 筋電の強さを"感じたい"のだと思います。
私もそうじゃないかと思います。物理的な楽器はすべて弾く動作への
反作用があってそれが演奏の助けになっているのでしょう。筋電に
しても光の弦にしてもこの物理的フィードバックはない訳で、その
意味ではどちらもパントマイム系とも言えますよね。この意味での
フィードバックを入れてしまうと逆にパフォーマンスとしての
この辺の面白みは消えてしまうのかもしれませんが、楽器として
いうならより完成に近づくという見方もできると思います。
> 今回の場合は
> 1次元の情報(強度)だけですから,特に設置する部位に制約はないと思いま
なるほど。強度に関しては特に指先でなくとも行けそう、という感じ
なのでしょうか。
> ゴム磁石は磁石にしては柔らかいので,コイルと組み合わせて"磁歪素子"とし
> て使おうと言う魂胆です(^^;)。圧電素子(電歪)より振幅がとれそうですし
> 機械的に丈夫というのがなんといっても一番の利点ですね。
やっぱり指先より鈍い分だけ振幅が大きい方がわかりやすいのでしょうか。
うまくいくといいですね(^_^)
その2
3D超音波の方ですが,思わしくありません。共立で30Wの高音用スピ
ーカーを買ってきて,それに2個のファンクションジェネレーターからの出力
(40KHz近辺)をMIXして加えてみました。アンプの出力をオシロで確認し
ながら2つの周波数を近づけると,理屈どおりにきれいなうなり(振幅変調
波)が得られますが,残念ながら全く聞こえません(^^;)。超音波は当然聞こ
えませんが,音圧は感じますので,出力はされているようです。離れてみても
中華なべをかざしても,全く聞こえませんでした。
原因としては,超音波トランスジューサーではなく,通常のスピーカーを使っ
ているからかもしれませんが(出力が弱い),本式の超音波トランスジューサ
ーとなると入手が大変です。もう少し考えてみます。
VPPYから
その1
VPPというのは、もともとは Virtual Piano でしたが、 Virtual Performance
あるいは Virtual Platform などということで(^_^;)、そのままいきましょう。
気に入っています。
VPPMとVPPFと、それぞれ私信で行き来している情報が出てきて
しまいましたが、VPPネタとしては一緒に行った方がなにかと情報が有効
に作用すると思うので、合流させておきます。VPPの成果はNAGASM.ORGで
時差をもって発信していきたいとも思っています。(^_^)
基本的に、VPPではセンサねた、あとコラボでのマルチメディア・インスタ
レーションの協同制作を視野に入れて、さらに秋月・共立ネタなどでも
一緒にやっていく、ということですが、さらに展開を拡大させてみたい
です。僕のマイコン・ディジタルのフィールドに、相互にオーバーラップ
しつつ、VPPMのアナログ、VPPFのソフトが融合すると、かなりの
ものだと思います。情報処理学会全国大会の準備のために、昨日はICMC1991
からICMC1999の論文集を全部ザザッと眺めたのですが、VPPで本気で組むと、
世界先端はかなり近いところにある、と確信しました。どうぞよろしく。
VPPM:
> PS.3D超音波の方ですが,思わしくありません。
> アンプの出力をオシロで確認し
> ながら2つの周波数を近づけると,理屈どおりにきれいなうなり(振幅変調
> 波)が得られますが,残念ながら全く聞こえません(^^;)。超音波は当然聞こ
> えませんが,音圧は感じますので,出力はされているようです。離れてみても
> 中華なべをかざしても,全く聞こえませんでした。
これは、成安造形大の○○クンから2年前ぐらいに振られていた(忘れていた)
ものですが、超音波を利用して超指向性を実現する、というものです。VPPM
に実験していただいていますが、我々の「サイバー托鉢」でも使えるネタです
ので、やっていきたいです。
「音圧は感じる」というのは、いいですね。これだけでも、コンサートで
やってみたくなります。(^_^;)
一部の人だけ悶絶する、ということです。(^_^;)
ある学校でMSPで実験したのですが、サイン波をPAから出して、周波数を
上げつつON/OFFして、「ONだと思う時に手を上げて」と言うと、実際には
本当に正確なサインが再生されているという保証はないのですが、周波数
の上昇とともに弁別できる学生が減りますが、15000Hzどころか16000Hz、
17000Hzになってもちゃんと反応するのがいます。
僕もまったく聞こえないのですが、確かに反応は正確です。こういうのは、
音圧を感じているのでは。
その2
> > 赤外線の話題は興味をもって読んでいます。続けて下さいね。
>
> 生物関係の知識が皆無なので私もけっこう混乱しましたが、どうも
> 数μmの分子振動に関係した波長を「気」ではないか、と言っている
> ような感じですね。そうだとすればいろいろ話は変わってくるかも
> しれません。
今年の音楽情報科学研究会の夏シンポは8月第一週末で、四国です。
進展によっては、この「夜ディス」にからめて、テーマとして提案する
ことを視野に入れています。(^_^)
こういう怪しいネタは絶対にウケるでしょう。(^_^;)(^_^;)
これを受けてVPPM
>>超音波を利用して超指向性を実現する、というものです。VPPM
>>に実験していただいていますが、我々の「サイバー托鉢」でも使えるネタです
>>ので、やっていきたいです。
VPPFに簡単に内容を説明しますと,可聴域の信号で振幅変調した超音波を
空中に放出すると,空気中を音波(粗密波)が進行する間にその速度の非線形
により一部が復調され,可聴域の音波が生成するという原理を用い,超音波特
有の強い指向性と超音波用の凹面鏡を使って,空中に音像の虚像を作ろうとい
うものです(空中の何もない所から音がしてくる感じ(^_^))。
信州大では上手くいっているようですが,私はまだできていません(^^;)。
昨日,ディスカウントストアで100W耐入力のツイーター(中国製の安物)を買
ってきました。帰ったら限度一杯まで(^^;)入力して,もう一度やってみよう
と思っています。
実は超音波ネタで熱くなるのにはちょっと理由がありまして,高校の物理部の
時代に,ちょっとはまじめに活動しようと取り組んだのが超音波だったのです。
当時はパワー関係は
真空管の時代でしたので12AU7と807の発振器を自作し,紆余曲折の末(^^;),
水中で500KHzの超音波の生成に成功しました。でも水と油が混ざるというだけ
の地味なデモは文化祭で全くウケなかったです(^^;;;)。
>>「音圧は感じる」というのは、いいですね。これだけでも、コンサートで
>>やってみたくなります。(^_^;)
>>一部の人だけ悶絶する、ということです。(^_^;)
実は私も同じような事を考えていたのですが,この実験(超音波の干渉で音波
の発生)が上手くいけば,PA屋さんには嫌われそうですが,22KHz程度の周
波数でPAの限度近い音量の音を発生させ,それを今度は可聴域以下(倍音も
含めて16Hz程度以下)の音楽で振幅変調するというのをやってみたいですね。
(聞こえない悶絶音楽(^^;))
体を震わすような重低音が発生するとは思いませんが,理論上は0Hz(^^;)から
発生するわけですから,音楽の幅が拡がるかもしれません。(でも実際やる時
には耳せん必携ですね(^^;))
>>僕もまったく聞こえないのですが、確かに反応は正確です。こういうのは、
>>音圧を感じているのでは。
耳を押さえつけられるような感覚です。また超音波が強くなってくるとマスキ
ング効果で,逆にまわりがシーンとしてきます(うるさいけど静か(^^;))。
>>> > 幻の「托鉢」もありますし。(^_^;)
いいですねぇ。ところで京都駅インスタが没になった後も,個人的に色々考え
てたのですが,できれば「気配ネタ」も折込みたいですね。
人間(動物)からは,じっとしていても心臓(血流)や呼吸由
来の超低周波がかなり強く発生しており,私はそれが「人の気配」のもとにな
っていると思っています。音知学会でも垂れ幕の向こうで録音演奏と生演奏を
提示し,被検者のホルモン分泌に違いがあるという発表がありましたが,私は
この超低周波がいわば「生」のエキスだと思ってます。(もちろん学術的に確
認したわけではなく,妄想の域(^^;)をでてませんが)
話がそれました。それでインスタですが,要は人からサンプリングした超低周
波をどうにかして(機械的?)発生させ,インスタに生命を吹き込もうという
魂胆です。観客にインスタの前で何か気配を感じてもらえれば面白いのですが。
VPPY
> 可聴域の信号で振幅変調した超音波を
> 空中に放出すると,空気中を音波(粗密波)が進行する間にその速度の非線形
> により一部が復調され,可聴域の音波が生成するという原理を用い,超音波特
> 有の強い指向性と超音波用の凹面鏡を使って,空中に音像の虚像を作ろうとい
> うものです。
サウンド系の出力としては、この非線型特性により、音声は判りますが、
音響の再生としてはかなり問題があるでしょうから、使い方が特化すると
思っています。その意味では、
>PA屋さんには嫌われそうですが,22KHz程度の周
> 波数でPAの限度近い音量の音を発生させ,それを今度は可聴域以下(倍音も
> 含めて16Hz程度以下)の音楽で振幅変調するというのをやってみたいですね。
こっちの方が興味があります。(^_^;)(^_^;)
PA屋は実際の振動として20Hzとかは切ってしまうでしょうが、超高域信号を
20HzでAMしても、これはカットできませんからね。相愛のヤマハのPAは
見事に背景CDに入れていた20Hzを無視してくれたのですが、CDでは無理と
しても、これを突っ込んでみたい気もします。(^_^;)
> ところで京都駅インスタが没になった後も,個人的に色々考え
> てたのですが,できれば「気配ネタ」も折込みたいですね。
「気功」も、低周波変調の遠赤外線ということでは、同じところに
来ると思います。「気配センサ」というのはそういう意味では、
赤外線センサとAKI-H8によるソフトパターン認識でいけるかも。
そして、これをサンプリングして再生する「気配PA」ができれば、
VPPMの書かれたように「気配インスタ」となりますね。これは
凄いかもしれないなぁ。(^_^)
VPPMの「気配」ネタは、可能性が見えてきたら、東野さんプロジェクト
とジョイントを考えましょう。一般人よりは、能楽の人とか雅楽の人とか
の方が、気もオーラもわんわんと出ているように思います。(^_^)
VPPF
> > 空中に放出すると,空気中を音波(粗密波)が進行する間にその速度の非線形
> > により一部が復調され,可聴域の音波が生成するという原理を用い,超音波特
> > 有の強い指向性と超音波用の凹面鏡を使って,空中に音像の虚像を作ろうとい
> サウンド系の出力としては、この非線型特性により、音声は判りますが、
> 音響の再生としてはかなり問題があるでしょうから、
いろんなことを考える人がいるものですねぇ(^_^;)。しかし
分散関係の非線型性って、温度や密度の不均一さに当然依存
しますよね?そうだとしたら季節や会場ごとに効果の差って
でてこないのでしょうか。まぁ依存性が無視できるとか、
細かく評価するとちゃんとなってるのかもしれませんが。
> PA屋は実際の振動として20Hzとかは切ってしまうでしょうが、超高域信号を
> 20HzでAMしても、これはカットできませんからね。
スピーカーの特性が心配なところですね(^_^;)。高域って聞こえないと
思って割といい加減なスピーカーが多いのでは(^_^;)
> これをサンプリングして再生する「気配PA」ができれば、
> VPPMの書かれたように「気配インスタ」となりますね。これは
> 凄いかもしれないなぁ。(^_^)
「来場すると健康になるインスタ」?(^_^;)
VPPM
>>「気功」も、低周波変調の遠赤外線ということでは、同じところに
>>来ると思います。「気配センサ」というのはそういう意味では、
>>赤外線センサとAKI-H8によるソフトパターン認識でいけるかも。
遠赤センサにリニア出力タイプさえ使えば,これでいけると思います。
>>そして、これをサンプリングして再生する「気配PA」ができれば、
>>VPPMの書かれたように「気配インスタ」となりますね。これは
>>凄いかもしれないなぁ。(^_^)
>>VPPMの「気配」ネタは、可能性が見えてきたら、東野さんプロジェクト
>>とジョイントを考えましょう。一般人よりは、能楽の人とか雅楽の人とか
>>の方が、気もオーラもわんわんと出ているように思います。(^_^)
インスタばっかり目が行って,こういう方向は考えてなかったです(^^;)。
舞台上のパフォーマーの気配をサンプリングしてバンバン客席へPAしたら,
おっそろしく「濃い」ライブになりそうですね(^^;)。
なお,舞台上に巨大な遠赤発生器をつくるなら,大きな黒い物体を用意してそ
こに照明(強力なスポット)を当てるという方法が現実的です。白熱灯でも数
Hzの変調なら十分対応できますからね。
>>分散関係の非線型性って、温度や密度の不均一さに当然依存
>>しますよね?そうだとしたら季節や会場ごとに効果の差って
>>でてこないのでしょうか。
くわしく突っ込まれると私も良く判らないのですが(^^;),どこかで読んだ原
理では,音の波の中でも圧力の高い部分はその進行が遅く,圧力の低い部分は
進行が速いため,波が進行している内に歪んでくる(イメージとしては正弦波
がノコギリ波の様な形になる)現象を利用しているそうで,その歪みにより,
変調波の一部が可聴音として現れてくるようです。またこの現象は高い周波数
程強く現れるようで,現れてくる音波(低い周波数)へは歪みはあまり影響し
ないようです。結果的に温度等によるゆらぎは,もっぱらその音波の発生効率
の方(音量)に効いてくる事になります。
しかしまだ私は実際聞いてませんので,本当かどうかはわかりません(^^;)。
>>スピーカーの特性が心配なところですね(^_^;)。高域って聞こえないと
>>思って割といい加減なスピーカーが多いのでは(^_^;)
HiFiという意味ではそう思いますが,一応スピーカーは無理矢理とはいえ振動
させられてますので,それなりの出力はあるはず(^^;)です。
また,大変なのであまりやりたくないのですが(^^;),本気で超音波ライブを
考えるなら,その周波数に共鳴したホーンをPAの前に付けるという方法もあ
りますね。(聴衆の脳が破壊されたりして(^^;))
VPPY
> なお,舞台上に巨大な遠赤発生器をつくるなら,大きな黒い物体を用意してそ
> こに照明(強力なスポット)を当てるという方法が現実的です。白熱灯でも数
> Hzの変調なら十分対応できますからね。
うーむ、これはいいですね。とりあえず、能とか雅楽の演奏会場にさりげなく
赤外線センサを(録音用マイクのように)持ち込んで、データをサンプリング
しておく。このデータを白熱灯のアナログ電力制御の変調に使ってみて、
これを背後の黒いカーテンに投射しておく。これで、気配を感じる、という
有意な心理実験の結果が出たら、なんかテレビあたりは来そうですね。(^_^;)
VPPM
>>> なお,舞台上に巨大な遠赤発生器をつくるなら,大きな黒い物体を用意してそ
>>> こに照明(強力なスポット)を当てるという方法が現実的です。白熱灯でも数
>>> Hzの変調なら十分対応できますからね。
>>うーむ、これはいいですね。とりあえず、能とか雅楽の演奏会場にさりげなく
>>赤外線センサを(録音用マイクのように)持ち込んで、データをサンプリング
>>しておく。このデータを白熱灯のアナログ電力制御の変調に使ってみて、
>>これを背後の黒いカーテンに投射しておく。
元の白熱灯には可視光から遠赤までの広範囲のスペクトルが含まれていますが
(ピークは近赤),ガラス(レンズ)で大部分の遠赤はカットされてしまいま
す。これはパフォーマーの遠赤データのサンプリングには都合が良いのですが
遠赤PA(^^;)には問題があります。そのためセラミックの「黒い物体」で近
赤外線を遠赤外線に変換する必要があるのです。別に高価なセラミックを使わ
なくても,砂とかでもいけるはずです。しかし元々の電球が強力ですから,レ
ンズを通り越してある程度の遠赤も出ていると思いますので,ライトの正面に
カーテンとかを設置して,可視光をカットして観客へ放射することもできると
思います。(カーテンの遠赤透過率は知らないので推測です(^^;)。やってみ
て遠赤センサが反応すればOKです(^^;))
まぁ難しい話はともかく(^^;),とりあえずやってみて有意が出てから(^^;),
おもむろに放出されている波長とかを調べても十分間に合うと思います。
>>とりあえずは
>>データ収集環境を作らないと。とはいえ、赤外線センサとMIDIセンサと
>>MAXで楽勝ですもんね。(^_^)
そうですね(^_^)。それと,遠赤データをサンプリングする際に別のチャンネ
ルで超低音も同時にサンプリングいただければありがたいです。相関も見てみ
たいので。超低音マイクについてはまた考えてみます。
VPPF
>音の波の中でも圧力の高い部分はその進行が遅く,圧力の低い部分は
> 進行が速いため,波が進行している内に歪んでくる(イメージとしては正弦波
> がノコギリ波の様な形になる)現象を利用しているそうで,
有限振幅波の伝播の話と似ていますね。これが起きるためにはそれなりの
パワーで超音波を放出してやらなくてはならないのでしょうか。
> 変調波の一部が可聴音として現れてくるようです。またこの現象は高い周波数
> 程強く現れるようで,現れてくる音波(低い周波数)へは歪みはあまり影響し
> ないようです。
うーん、「歪みにより変調波の一部が可聴音として現れる」という機構が
よく判りませんが(^^;)、局所的に低ρの部分の音速が高いρの部分の
音速を上回って衝撃波様の現象が発生し、粘性等の効果で散逸するエネルギー
が変調の情報を持った音波として放出される、ということでしょうか。
そうだとしたら局所的な∂a/∂xに依存しそうなので空間の温度不均一
にはよらなくなりそうですが…(^^;)。
> HiFiという意味ではそう思いますが,一応スピーカーは無理矢理とはいえ振動
> させられてますので,それなりの出力はあるはず(^^;)です。
> また,大変なのであまりやりたくないのですが(^^;),本気で超音波ライブを
> 考えるなら,その周波数に共鳴したホーンをPAの前に付けるという方法も
低周波の変調情報が影響を受けなければキャリアである超音波の波形が
ある程度変化しても大丈夫、ってことですね。
ジーベックでやった8chスピーカーは会場が条件を満たしてくれるというのが
なかなか難しそうですが、この超音波の話がうまく使えるのであれば特に
スピーカーを多数配置しなくともあちこちに音を定位させられる可能性が
ある、ということですよね。超音波トランスデューサを多数用意するか、
あるいは少数でもステッピングモータあたりで方位をいろいろ振ってやれば
あちこちから音が聞こえる、という可能性があるとしたら、面白そうです(^^)
VPPM
>>有限振幅波の伝播の話と似ていますね。これが起きるためにはそれなりの
>>パワーで超音波を放出してやらなくてはならないのでしょうか。
恐らくそう思います。以前松下かどっかが実用化した超指向性スピーカー(天
井に超音波スピーカーを設けて,同様の原理でその真下だけで音が聞こえるも
の)の場合,人への被害(^^;)を防ぐため途中に超音波をカットするフィルタ
ー(グラスウールの様なもの)を設けてありました。その時はMAX1%の効率で
は100Wの超音波を発生したとしても可聴音としては1Wいかないんですから,ま
ぁ実用になるとは思ってませんでした。
ところが,今回ユニークなのは凹面鏡にて音を集中させる点です。ぐっと音を
集めて,可聴音の生成効率を上げるとともに,空中に音像を現出させるとは,
さすがです。
ところでもう一度ネタ元を読んでみたら,私の昨日の文が間違ってま
した(^^;)。訂正します。
>>音の波の中でも圧力の高い部分はその進行が遅く,圧力の低い部分は
>>進行が速いため,波が進行している内に歪んでくる
この部分ですが,
>>圧力の高い部分はその進行が「早く」,圧力の低い部分は進行が「遅い」ため
です。逆でした(^^:;;)。
>>うーん、「歪みにより変調波の一部が可聴音として現れる」という機構が
>>よく判りませんが(^^;)、局所的に低ρの部分の音速が高いρの部分の
>>音速を上回って衝撃波様の現象が発生し、粘性等の効果で散逸するエネルギー
>>が変調の情報を持った音波として放出される、ということでしょうか。
難しい事は私も分からないのですが(^^;),衝撃波のようなすごい状態ではな
く(^^;),以前読んだ文献では,詳しい式は忘れたのですが,sin a+sin bを非
線型のf(x)に通したらsin(a+b)とsin(a-b)が生ずるというような事が軽く(^^;)
書いてあったようななかったような(^^;;;)。
>>この超音波の話がうまく使えるのであれば特に
>>スピーカーを多数配置しなくともあちこちに音を定位させられる可能性が
>>ある、ということですよね。超音波トランスデューサを多数用意するか、
>>あるいは少数でもステッピングモータあたりで方位をいろいろ振ってやれば
>>あちこちから音が聞こえる、という可能性があるとしたら、面白そうです(^^)
こういう事
は十分可能だと思います。コンサートホールクラスではまだ検討が必要ですが
インスタなら十分使えるはずです。(三輪さん方式(電子式アコースティック
?)ならコンサートでもOKですが(^^;))
それでこの内容等について,インターネットで検索してたら,どっかの雑誌の
記事が見つかりました。一般向けの文章ですので詳しいものではありませんが
参考までにそのまま引用しておきます。
http://www.click.or.jp/~sooki/SAIENSU_A.htm
1999.3.6 パラメトリックアレイ 米沢義道 ( 1940~ )
超音波に可聴音の信号をのせ、音がビーム状に伝わる現象。
もし、他の誰にも聴かれること無く、特定の人の耳にだけ、音を直接投げかけ
ることが出来たなら・・・
国境を越え、人々が集う祭典、オリンピック。
この選手村で、各国のツワモノが、一つのテレビ画面を一緒に見るとするなら
ば、その実現には言葉の壁がネックになるだろう。それぞれの母国語を、それ
ぞれの国の選手に選り分けて送ってあげることはできないだろうか。
音を矢のように射る。ヘッドホン無しに直接耳に送り届ける。それも近い将来
『 パラメトリックアレイ 』という現象を用いることで可能となるだろう。
本来『 音 』は、広がって『 波紋状 』に進む。これを一直線に、さながらビ
ームのように放とうとするならば、まず、我々では目にすることができない、
超音波だけを空中に飛ばす。超音波の進み方も扇方であるが、『 音源 』はま
っすぐに飛ぶ。これに、我々でも聴こえる音、いわゆる『 可聴音 』をのせて
やると、超音波の音源に乗って、一直線に進むのだ。このときの音は、我々に
は聞こえない状態である。その性質として、超音波が可聴音を取り込んでしま
うためだ。しかし、空気の抵抗が、この状態の波長に歪みを生む。その歪みの
影響でなんと微量の可聴音が漏れて聴こえてくるのだ。これこそ、パラメトリ
ックアレイの正体。この現象は人工的に作り出せる。
だが、このままでは音が小さい。米沢義道は、音を大きくするため、パラボラ
アンテナで音を反射させ、その焦点を作った。音を一個所に集めて、ボリュー
ムをあげたのだ。複数の音源を使い、それぞれの角度を決めて設置すれば、そ
れぞれ違った音を、直接耳に届けることができる。世界が注目する技術だ。
音の矢を射る技術 ( インターナショナルスピーカー )
PS.超低音マイクを探して,インターネットやトラ技の広告を眺めていたの
ですが,予想通り数十万円はしますね(^^;)。でもそれで負けていてはいられ
ません。例によってアマ根性でトライしてみます(^^)/。
それとトラ技の広告の中(P567)で安価な「超音波式ねずみとり」を発見しま
した(^^)v。早速申込みました。
その2
> > それで,間つなぎという訳でもないのですが,[気]のネタ元から関連する所
読んでみました。遠赤外線の波長域定義についてはわかりました。この人の
文献では5μmからを遠赤外線、と読めばよいわけですね。これは定義の問題
だけですのでこれでよいと思います。
ただ、やはり科学的な話としてはこの人のこの本は甘いですね(^^;)。55ページに
「もし、そのシグナルが検出できたら、この推論は正しいと言えます」とあるわ
けですが、ここが最大のポイントです。シグナルが検出されただけでは情報の
送受信が行われているということの検証にはなりません。VPPMにお話した通
り、受信側の受信機構が存在する、あるいは機構は不明のままでも確かに受信が
行われている、ということの検証はこの文献ではまったく手付かずです。
そもそも、62、63、65、68、69、70、75ページと測定グラフが多数載っている
わけですが、これらのグラフにはいずれも縦軸の目盛りがありません。こういう
グラフを載せてしまうということからして、この人の科学的な素養というものを
疑わざるを得なくなってしまいます(^_^;)。問題なのはこれでは遠赤外線の
強度について読み手はまったく情報を得られないということです。
また、64ページには「私達の目に認められる動きもないのに…」とある訳ですが、
これも困ったちゃんで(^_^;)、こんないい加減な測定法をされては信用できる
ものも信用できなくなってしまいます。手を動かさずに筋肉に力を入れたり
抜いたりすることができない訳ではありませんし、また、気功師が手を動かす
ことで「気」のシグナルなるものを発しているとしてもそれはなんら問題では
ないはずです。
他にも指摘したいことがないページがないほど、この本はいい加減なものですね(^^;)。
こんな内容では学会で話題にならないのも当然といえば当然でしょう(^^;)
と、かなり厳しい評価になってしまいましたが(^_^;)、一般向けの本だから
なのでしょうか。他にもっときちんとしたデータが掲載されている文献が
あるなら入手してみます。学会の論文誌などが望ましいです。大抵のものは
入手できますので文献リストなどありましたらお知らせください。掲載されて
いる雑誌名と年、巻、号、ページ数、タイトルくらいがあれば十分です。
大学には文献相互複写制度がありますのでこの情報があれば最悪大学の図書館
経由でコピーが手に入ります。
VPPY
VPPMからのネタ本を読んで関心していたら、VPPFからの
キツいコメントがありましたね。僕も、グラフの縦軸に悩んで
いました。(^_^;)
> と、かなり厳しい評価になってしまいましたが(^_^;)、一般向けの本だから
> なのでしょうか。
そうでしょうね。この本をReferして学会発表するのはちょっと恐いですね。
トラ技の2000年2月号が届きました。
117ページには、新しい広告ですが、「高速応答赤外線サーモパイル」センサ
が載っています。サンプルを請求してみるつもりです。(^_^)
秋月の同じ加速度センサを使って、アトメルとPICでのセンサ製作記事が、
おそらく期せずして(^_^;)、並んでいます。これは僕も使ってみようと
思っていたところだったのですが、こう出てくると萎えてしまいます。(^_^;)
VPPF
> キツいコメントがありましたね。僕も、グラフの縦軸に悩んで
> いました。(^_^;)
キツかったですかね(^^;)。グラフの問題に目をつぶるとしても色々
疑問は残ります。例えば赤外の強度変動の原因とか。手を動かしてないと
したら温度変動が強度の変化を引き起こしているのでしょうかね。
だとしたら1Hzで規則的に皮膚温度を変化させる、ということは
できるものなのでしょうか。それもグラフにあるような赤外強度変化
に対応するレベルで。考えられる要因としたら血流の変化を起こしている
ということでしょうか。それにしてもそんなこと可能なのかなぁ(^^;)
> この本をReferして学会発表するのはちょっと恐いですね。
学会にもよるでしょうが、厳しいところでは以降相手にされなくなると
思います(^^;)。物理学会にはその手の人たちだけを集めた「クレイジー
セッション」なるセッションが存在します(^^;)(清家新一などが常連)。
もしも他にちゃんとした文献がないのであれば、最低、気功師を何人か
見つけてきて、例の本にある実験の追試をきちんと行ってからでないと
この話をスタートするのは難しいと思います。トンデモ本(かどうかは
まだ断定できませんが)系の本では、結果を左右しかねない重大な
ファクターが著者の一存であっさり記述を省略されていたりすることが
あります。どうも気功師の手から1Hz変調をもった赤外が出た、という
結果自体、疑わしいように思われます。
VPPY
> だとしたら1Hzで規則的に皮膚温度を変化させる、ということは
> できるものなのでしょうか。それもグラフにあるような赤外強度変化
> に対応するレベルで。考えられる要因としたら血流の変化を起こしている
> ということでしょうか。それにしてもそんなこと可能なのかなぁ(^^;)
僕は自分の心拍ペースを意識して20%近く、減速できます。こういう
のは、経験と訓練でしょう。僕の場合には小児喘息で苦しんだ幼児期
の無意識セルフコントロールの産物ですので。
1Hzというのは、おそらく心拍と関係している、と僕はフンで
います。心拍センサは心臓の弁のダブルビートを取ってしまいます
が、積分すれば約1Hzの正弦波になるのでは。(^_^;)
> もしも他にちゃんとした文献がないのであれば、最低、気功師を何人か
> 見つけてきて、例の本にある実験の追試をきちんと行ってからでないと
うーん、気功師の知り合いというのは、いないねぇ。(^_^;)
昨日、さっそくトラ技に載っていた、高速の赤外線サーモパイルの
メーカに連絡しました
カタログを送ってもらって、サンプルを頼むことにしました。
ただしこのセンサ、単体だけなので、アナログとデジタルの
信号処理から開発する必要があります。またVPPM、相談させて
下さい。けっこう「気」のセンシングにはいいと思います。反応が
0.09secですので、毎秒11回という分解能で、1Hzはある程度
検出できるのでは。
VPPF
> 1Hzというのは、おそらく心拍と関係している、と僕はフンで
> います。心拍センサは心臓の弁のダブルビートを取ってしまいます
> が、積分すれば約1Hzの正弦波になるのでは。(^_^;)
ちょっと書き方がよくなかったですね(^_^;)。私が疑問だったのは
例によってエネルギー的な問題です。ビートとして、1Hzの血流変動は
不可能ではない、というのはVPPYの言われるとおりかもしれないと
思います。
しかし、手を動かすなどの機械的な要因がない以上、赤外の強度変動は
放射エネルギーの変動ということですね。黒体輻射なのか、分子の
ライン放射なのか、あるいはその両方なのかわかりませんが、放射面積に
変化がないとしている以上、手の温度が上下するか、放射効率が変動
するか、のいずれかです。
放射効率の変動、というのは、ある分子が赤外線を放出するかどうかを
気功師の意思でコントロールできる、ということで、これはありえない
でしょう。要するに分子レベルでのフォトンの放出・吸収を意思の力で
制御することはできません。
そうすると、あとは手の温度が変わるという話で、黒体ならばステファン・
ボルツマンでI = σT^4 です。分子の共鳴だとしても温度の関数で、
一般にはI∝T^n でしょう。n=4がSBです。共鳴の場合はn は4より
小さいだろうと思います。
すると、例のいい加減なグラフで、グラフの下の線がほぼ0を表すと
すれば赤外の変動量はΔI~0.1 I程度はあるように見えます。
多いところでは0.2 I 程度行ってるようにも見えます。変動量を
(I - ΔI)/ I= k と表しましょう。k=1なら変動なし、k=0.9
なら10%の減少、ということです。
これが温度変化で起きているのなら、
(I - ΔI)/ I = (T-ΔT/T)^n = k
で、ΔT=( 1 - k^(1/n) ) T
です。なお、ここでのTは絶対温度(K)であることに注意してください。
T_K = T_C + 275.15 です。刻みは同一ですからΔT はKとも℃とも読むことが
できます。右辺のTにはK単位を使わなければなりません。
例えば k = 0.9(赤外変動量は10%程度)、n=4(SB)として、T=36℃=309.15 K
とすれば、ΔT=8.04℃です。変動が1割として、k=0.95としてもΔT=3.93℃
です。
nが小さくなると(多分ライン放射などではn=2くらい?)これより変動がもっと
大きくなります。
要するに私の疑問は、例えば約4℃もの体温変動を1Hzで起こすことができるのか?
ということです。体温が34℃と38℃の間を1Hzで変動する、というのはどういう
状況なのか?(^_^;)
それもこれもグラフに目盛りがないから悪いわけですが、どっちにしても
記録されているようなレベルの赤外変動を起こし得るメカニズムがほんとうに
あるんだろうか、ということが根本的な疑問です。サーモグラフィを使って
例えば煙草を吸ったら血流が悪くなって体温が下がる、なんてTV番組をよく
みかけますが、あれの変動時間スケールはどのくらいなのでしょう。下がると
いってもせいぜい1℃とかそんなものではないですか?それも多分1分とか
30秒とか、そのくらいはかかるのではないかと予測しているのですが、どう
でしょう。
また、逆に体温変動が1℃の程度であるとした場合、上式から逆に計算すると
強度変動はせいぜい2%程度です。グラフを見ても変動が2%程度
とはちょっと思えませんね(^_^;)。普通の人の測定結果として上げられている
グラフとグラフ2(拡大前)のスケールがほぼ同じと思うとやっぱり変動は
5%から10%はあるような気がしますが。中国人気功師の測定例で、掌からの
もの、とあるのはひょっとしたら2~3%程度なのかもしれませんが、それに
しても指先からの変動量として掲げられているものはもっとありますね。
まぁ強度変動としては温度以外のものも考えられるのかもしれません。
本にあるような変動を説明できるようなものがあるなら教えてください。
血流の変化、といったのは、血液が放射の大部分を担っていて、例えば
血管収縮と拡張を繰り返すことで放射の有効面積が変動する、という
ようなことを考えたからですが、この説でグラフから見積もられる変動量を
説明できますか。ちょっと考えてみてください。
VPPM
VPPF,VPPY,めっちゃ濃いフォローありがとうございます。
少し間があきましたが,時系列をくずさずに順番にリプライしていくつもりで
すので,少々時間を下さい。
ところで,色々考えていたのですが,私のスタンスについて誤解があってはい
けませんので,本題とはずれますが,少し述べておきます(^_^)。
まず基本的な事ですが,私はいわゆる超常現象を信じておりません。十数年前
極めて親しかった友人が自殺した時,全く予知も感知もできなかった私として
は,それは信念です。
また「気」の存在については否定も肯定もできません。ただ,私を含め多くの
人が認めている(肩こりとかの)ツボの存在すら否定している西洋医学がすべ
てだとも思っていません。(大学で漢方の講義をパスしたのは失敗だったかな(^^;))
そして,私が求めているのは気ではなく「気配」です。私は子供の頃から電気
部品が友人でしたが(^^;),いつも作ったものに何かが足らないと思い続けて
いました。大人になってその足りないものが気配=生物の存在感だという事に
ようやく気がついたのです。それ以来気配とはなんぞや,どうすれば機械(イ
ンスタ)に擬似的であっても気配を与えることができるかを,いつも考えてき
ました。その網にかかったものの一つが,例の町氏の著作なのです。
さて根本的な話ですが,人には気配を感じる能力はあると思います。外敵から
自分を守り,生きるための本能の一つとして体に組み込まれていることは当然
です。ただそれは低位なために意識にのぼる事は少ないでしょうね。
ただこれも根拠を求められると難しい部分があります。常識的な話なら,気配
の感知は聴覚(可聴域)が第一,視覚が第二,といった所でしょうね。ただそ
れだけでは不十分だと私は思っています(恐怖映画でもストーリーにはともか
く気配にゾクッとすることはないでしょう)。そこら辺りをVPPで解明されれ
ば嬉しいです(遠赤?,超低音?)。もちろん何もないかもしれませんが。
またコンサートに応用する場合,気配もなにも舞台に人が立っていればそれだ
けで十分だとは思います。しかし,例えば普通のパフォーマンスなのになぜか
強力な存在感があるとか,舞台にはだれもいないのに目をつぶれば沢山の人が
演奏しているような雰囲気がするとか,そんなサブリミナルな効果=心の奥底
に直接作用(^^;)が生まれれば楽しいと思っています。(まさにドーピングで
すね(^^;))
ではまた・・・。次のメールからはいつもの調子に戻ります(^_^)
VPPF
> ところで,色々考えていたのですが,私のスタンスについて誤解があってはい
> けませんので,本題とはずれますが,少し述べておきます(^_^)。
VPPMのスタンスについては思っていた通りです。私のスタンスはと
いえば、相手が超常現象を信じていると判断したら、その人に向かって
科学的な反論や議論を提示したりはしません。
東洋医学をとかく全否定しがちな西洋医学の態度については私も同意見
です。再現性があり、事実として確立していることについては解明を
進めていくべきだと思います。その意味では、頭から東洋医学を否定する
ような向きの科学者は、超常現象信者と同程度に非科学的だといえます。
とはいえ、とりあえず検出器をおいてみたら何か出た、とりあえず
やってみたら反応があった、というのでは科学的な解明作業とは
とてもいえません。オーラを捉えたと主張するキルリアン写真、
映画館でコーラを飲めという字幕を入れたらコーラが売れたと
いうサブリミナル効果の「実証」、など、いずれも地道な検証と
考察がなかったためにトンデモになってしまっている例は多数あります。
実際、私はこの種の「トンデモ本」については結構フリークで、
割合この手の本を持っていたりするのですが(「メディアセックス」
も発売当初に手に入れてたりします^_^;)、それは一応、きちんと
読んで何か新しいことが埋もれていないだろうか、と思うところが
あるからでもあります。でも今までそういう例に当たった事が一度も
ありませんが(^_^;)。
話は戻りますが、VPPY予測の心拍との関連についていえば、
例えば耳たぶセンサなどで心拍というか脈拍の情報を計り
つつ、同時に遠赤の測定を行って、遠赤強度と心拍との
coinsidenceをチェックする、という方法が考えられますね。
心拍のビートと遠赤強度の変動に強い相関を検出できれば
仮説としても一応ちゃんとしたものになるだろうと思います。
VPPM
>>大きな正の量と負の量との差し引きで小さな
>>量が微妙にコントロールされている、というが不自然である、という話ですが
なるほど,そうですね。アンプの負帰還でもマクロな直線性は改善されますが
微少なノイズレベル(S/N比)とかは改善されませんからね。
私はオペアンプとかで多段のTrを経由する場合に,その負帰還に要する時間遅
れが,悪さをしている様にも思っています。
>>直感的には単純な話で、疎密波の密度変化に対する復元力は圧力ですから、
>>圧力が大きければ密度変動に対する応答も速くなります。
>>上の話の場合、γ=5/3なら a ∝ ρ^(1/3)となります。少し依存性は弱い
>>ですが定性的には合いそうですね。
詳細な解説ありがとうございます。さすがですね(^_^)。
>>今でもエレキットシリーズで売ってますね>虫の音色合成(^^;)。よく
>>見かけるのは鈴虫のやつですが、蚊の羽根音は難しそうですねぇ(^^;)
エレキットはよく知らないのですが,共立の同様のシリーズは実音をサンプリ
ングしたものをROMに貯え再生するタイプです。私の時はアナログの世界でし
たので(^^;),色々苦労しました。でもこの時にVCAの勉強ができました。
今から思えば,虫を飼えば済むものを,バーチャルペットを作ろうとしてたの
ですから屈折してますね(^^;)。
>>やはり人間が出している遠赤の輻射量を大雑把に知っておきたいなぁ
>>という気がします。
手持ちの文献をひっくり返してみたら,結構詳細な記述を見つけました。
電子通信学会編「生体工学」P24-P27ですが,例によって後でWebに上げますが
ポイントを引用します。
・熱の生産はおもに骨格筋由来,人で60W-150W。
・その大部分は体表で放散。人の熱伝導率はほぼ水の値(0.55J/m・s・K)だ
が,実際は血液循環による熱量の移動が大きい。1cm3あたり1~30J/s・K。
・体表からの熱放射はボルツマンの式があてはまる。
k=σT^4 kは放射率 はだか=0.99 着衣=0.95
σはボルツマン定数 5.7×10^-8 W/m^2・K^4
・温血動物は赤外光を放射。体温を310Kとするとウィーンの法則から最大波長
はほぼ10μm。
・エネルギー放射に関しては生体はほぼ黒体と考えてよく,ボルツマンの法則
にしたがってエネルギーを放射。
・体液の光吸収はほぼ水の特性に近い(赤外域に吸収のピーク有り)。
特に数式部分の意味があまりわかってませんので,フォローよろしく(^^;)。
>>これは例えば酵素活性などのケミカルな反応で温度を感知しているという
>>可能性はないのでしょうか>微生物。
記憶が定かでないので,間違っているかもしれませんが,「鞭毛虫や繊毛虫な
ど自発的に動ける微生物は快適な温度の所へ集まる」とかいう記述があったよ
うに思います。原理はわかりません。
>>帰りの電車の中でも話したわけですが、温熱感というのが皮膚が温まって
>>それを温点が感じ取っているとしたらかなり感度は悪いのでは、という気がし
>>ます。
>>この方面は全く不勉強なのですが(^_^;)、温点が温度を感知するのはどういう
>>仕組みでしたっけ?感度もそうですが、分解能(ΔT/T)とか知りたいです
>>LFO を感知する、というのであれば、ΔT/T が重要になってくると思います。
調べてみました。(日本ME選書4 生体の電気現象1から)
・温感はRuffni小体で感知するとされている。(触覚で有名なPacini小体より
皮膚の表面に近く,痛覚の終末より深い位置にある神経の終末。温度がどう
いう過程で神経刺激となるかについては不明)
・温感の閾値は3秒刺激の際,毎秒1cm2あたり0.00015g cal。
・ΔT/Tは,上昇は毎秒0.001度,降下は3秒刺激で毎秒0.004度が閾値。
・温度感覚の記述には,刺激面積,温度,温度変化の3要素は最低必要。
・皮膚自体の温度を生理的ゼロ点(physiological zero)と呼び,刺激に用いら
れる温度が同一ならば感覚はおこらない。
>>それともう一つ、会場全体が演奏者の「気」に感応して、言わば聴衆全体が
>>演奏者の「気」のLFOの増幅器のようになっている、という可能性にも
>>気がつきました。これなら例えば最前列が感化されてその辺の客が同期した
>>遠赤を放射し始め、順次同期して最終的には一種の平衡状態になる、という
>>可能性もあるわけです。観客が共鳴器のようになるという可能性ですね。
面白い考えですね(^_^)。後のVPPYの心拍説とあわせて,またコメントし
ます。
>>少なくとも物理ではこのような定義なのですが、生物方面では数μmを遠赤外
>>として扱う習慣があるのでしょうか。分野が違うと言葉の定義も違うと
>>思いますので確認させてください。
私も理化学辞典で調べてみたら同様の表現でした。ネットで調べてみたら,4
μm以降を遠赤外とするのは,電気工学の分野(加熱分野)での規定のようで
IEC(国際電気標準会議)の「国際電気技術用語集」に定められているそう
です。(照明学会:遠赤外放射研究調査報告書(1992/4)による)
>>次に、前回のメールでT= 37℃ = 310.15Kとしたら、黒体輻射のピーク波長は
>>hν= hc/λ=2.822kT を使って16.5μm、と書きました。無論これは黒体輻射
ここら辺りになると私もよく分かりません(^^;)。以下のURLに解説がありまし
た(^^;;;)。http://www1.ushio.co.jp/tech/le/le7/7-08.htm
>>物理学辞典で調べたところでは、赤外の領域(近赤外から遠赤まで含む)には
>>分子の振動・回転の共鳴スペクトルが多数入っています。例えば水(H20)の
>>OH伸縮はλ=2.8μm~3.1μm程度のバンド幅の共鳴帯を持っているようです。
>>水のこの値は理科年表から引いたものですが、人体の水の多さや共鳴の強さを
>>考えると例えばVPPMの言われる数μmという値はこの辺りのことですか。
ありがとうございます。水がこの領域の赤外をよく吸収するのは,この共鳴帯
のせいだと思います。そして人の体液もこの帯域で共鳴し,よく赤外が吸収=
熱化されるわけですから,他の領域の赤外より,同じエネルギーでもより効率
良く暖まる(^^;)というわけですね。あくまで発生ではなく吸収する方向の話
ですが・・・
>>体内に多量に存在する水分子が強い共鳴ピークを持つような波長があってそこを
>>使っているのなら何かそれを感知する生体機構があれば使えるかもしれません。
現状では,特に赤外を特化して検出する生体機構は知られていませんが,それ
は赤外刺激はすぐ熱刺激に変わってしまうので,刺激の区別が難しい(研究に
適さない(^^;))という点もあると思います。どちらにしても,温熱神経が案
外敏感ですので,現状でもある意味遠赤センサとしても働いていると考えられ
ますね。
次のメールに続きます(^^;)。
VPPF
納得できそうな感じのデータが出てきて(^_^)です。
まずは世間話(^_^;)ですが、
> 私はオペアンプとかで多段のTrを経由する場合に,その負帰還に要する時間遅
> れが,悪さをしている様にも思っています。
回路設計時にある程度考慮していないものなんでしょうかねぇ。難しい
のは判りますが、いわゆる定番と言われるようなOPアンプでもだめな
ものなのでしょうか。
> エレキットはよく知らないのですが,共立の同様のシリーズは実音をサンプリ
> ングしたものをROMに貯え再生するタイプです。私の時はアナログの世界でし
> たので(^^;),色々苦労しました。でもこの時にVCAの勉強ができました。
サンプリングしたらそりゃあできますよね(^^;)。アナログでやるのが
美しいと思います(^_^)
> 今から思えば,虫を飼えば済むものを,バーチャルペットを作ろうとしてたの
> ですから屈折してますね(^^;)。
いや、これは原点でしょう(何の?^^;)
で、本題ですが、いろいろありがとうございます。骨格筋で主に発生した
熱が血液で運ばれて体表で拡散、というのが大まかな人体のheat flowな
訳ですね。今まで私はこれも判っていなかったので大きく前進しました(^^)
で、ちょっとしたことですが、
> k=σT^4 kは放射率 はだか=0.99 着衣=0.95
これは k・σ・T^4、ですよね?
> ・温血動物は赤外光を放射。体温を310Kとするとウィーンの法則から最大波長
> はほぼ10μm。
ここはちょっと疑問があるので最後にまとめて詳しく書きます。
> 特に数式部分の意味があまりわかってませんので,フォローよろしく(^^;)。
F = σT^4 がステファン・ボルツマンの法則で、黒体の場合は温度の四乗に
比例してエネルギーが放射されている、というものです。σは通常、
ステファン・ボルツマン定数と呼びます。単にボルツマン定数というと、
エントロピーS = k log W (W:分子などの可能な配位の数)、に出てくる
k のことです。温度のエネルギーk T、という時のk とも一緒です。
> 記憶が定かでないので,間違っているかもしれませんが,「鞭毛虫や繊毛虫な
> ど自発的に動ける微生物は快適な温度の所へ集まる」とかいう記述があった
温度勾配を感じているのではありませんでしたか?細胞の一方の側と
他方の側で温度が違う=温度勾配があれば、化学反応のレートが
違ってくるなどの理由でどちらかに移動するような生物機構は
原理的にはあり得るように思いますが...。
> ・温感の閾値は3秒刺激の際,毎秒1cm2あたり0.00015g cal。
> ・ΔT/Tは,上昇は毎秒0.001度,降下は3秒刺激で毎秒0.004度が閾値。
ここが一番欲しかった情報で、思っていたよりずっと感度がいいですね。
ただ、0.00015g calに、グラム(g)の単位がついている意味がわかりません。
これはどういう単位なのか教えていただけると嬉しいです。cal/g、じゃ
ないんですよね。
> ・温度感覚の記述には,刺激面積,温度,温度変化の3要素は最低必要。
> ・皮膚自体の温度を生理的ゼロ点(physiological zero)と呼び,刺激に用いら
> れる温度が同一ならば感覚はおこらない。
なるほど、これはなんとなくそうだなという気がします。いずれにしても、
この感度なら意識・無意識は別にして、エネルギー的には他人の遠赤放射を
感知し得る可能性はあるのかも、という気になってきました。ちょっと
時間のある時にもう少し考えてみます。
> >>可能性もあるわけです。観客が共鳴器のようになるという可能性ですね。
> 面白い考えですね(^_^)。後のVPPYの心拍説とあわせて,またコメントし
心拍説は私もあり得ると思います。変動幅が小さければ、どんな人の
遠赤放射にもこの変動は乗っていると思うのですが、別のメールにも
書いた通り、心拍センサと遠赤センサを併用すればはっきりさせられると
思います。
また、気功師ではない女性に1Hz が出なかったのは心拍数が速かった
からではないか、という仮説も可能かと思います。
で、最後に
> ・温血動物は赤外光を放射。体温を310Kとするとウィーンの法則から最大波長
> はほぼ10μm。
これですが、見積もった波長がずれる理由がわかりました。ウィーンを
使ってたんですね(^^;)。少しくどくなりますが、前期量子論のあたりの
復習を兼ねて、ウィーンの変移則について基礎的なことをまとめておきます。
これもご承知とは思いますが、黒体輻射のエネルギー分布は、波長νとν+dνの
間のエネルギー をE_ν・dνと表す時、
E_ν= ( 8πhν^3 / c^3 ) ・ 1 / (exp( hν/k T) - 1) … (式1)
という、プランクの式で与えられます。これは量子論的に統計力学の計算を
行わないと導くことができず、歴史的には
Rayleigh-Jeans の式
E_ν = 8πkTν^2 / c^3 … (式2)
Wien の式
E_ν = 8πhν^3 / c^4 ・ exp( -hν/kT ) … (式3)
が長波長、短波長側のそれぞれのエネルギー分布を与えるものとして
知られていました。一見してわかるとおり、レイリー・ジーンズの式2は
短波長、すなわちνの大きな方で発散してしまいます。これは当時
紫外発散と呼ばれ、これを解決しようということでウィーンの式3が
提出されたわけですが、この式は短波長側をよく説明するものの、
長波長側ではずれが大きくなります。
結果的に、プランクが光量子仮説を導入して導いた式1が正しかった
訳ですが、式1を知った後で式2と式3を見ると、プランクの式1に
現れる 1 / ( exp( hν/ kT ) - 1 ) の部分を、exp の部分が
小さい時に展開したものがレイリー・ジーンズの式2で、
exp部分が大きいとした時に展開したものがウィーンの式3になって
いることがわかります。( x << 1 の時、1 / ( 1 - x ) ~ 1 + x、
というテイラー展開)。
exp(hν/ kT) が小さい、というのは、νが小さいか、Tの大きな
時です。ゆえに、レイリー・ジーンズは長波長・高温時の式と
いわれます。実際、測定物の温度が高い時にはレイリー・ジーンズの
式と測定とのずれは小さいことが当時から知られていました。
逆に、ウィーンの式はνが大きい時、もしくはTが小さい時の式です。
それで、VPPMが出されていた
> ウィーンの法則から最大波長はほぼ10μm。
ですが、これはウィーンの変移則
λ_m ・ T = 2.898 × 10^(-3) (m・K)
から計算した値です。λ_mは分布のピークを与える波長です。
この法則は、ウィーンの式3をλで微分したものを0とおけば簡単に
導くことができ、諸定数を入れれば上式が容易に再現されます。
ところが、プランクの式について同様にλで微分を行って0と
おいたピークを求めると、
λ_m ・T = 5.099 × 10^(-3) (m・K)
となります。これが私のメールで前に書いた見積もりとVPPMの
メールに引用されている値が1.7倍ほど食い違う理由です。
で、どちらが正しいか、ですが、私はプランクの式から導いた方が
正しいものだと思います(^_^;)。
というか、「ウィーンの法則から…」というのを読んだ時に、
「何で今更ウィーン???」というのが頭の中を駆け巡りました(^^;)。
生物関係はこれが常道なんでしょうか(^^;)。
上述したように、ウィーンの法則は短波長側でよく合うもので、
今の場合生体の温度Tが比較的低いことからずれは顕著ではないで
しょうが、正確なプランクの式が知られていて、数式的な取り扱いにも
別に困難はない以上、敢えてウィーンを使う人は物理関係ではあまり
いません。
ピーク位置に関しては特にそうで、係数が違ってくるだけですから
わざわざウィーンを使う意味はないように思うのですが…。
分布としてはよい近似でも、上にずれるか下にずれるかは一定して
いなくて、ピークに関してはさきほど書いたように結構な食い違いが
出てしまいます。
ということで、疑問の1つは氷解しましたが、生物・生体工学関係の
物理センスってよくわからない…(^_^;)、という感想を抱きました(^_^;)
ではまた、いろいろ考えてみます。
VPPM
>>ただ、やはり科学的な話としてはこの人のこの本は甘いですね(^^;)。
町氏はネット上でも,崇拝するグループと小馬鹿にするグループにはっきり別
れてますね。この方は人の良いまじめな方だそうですが,それだけにだまされ
やすい(思い込みやすい)のかもしれませんね。
>>他にもっときちんとしたデータが掲載されている文献が
>>あるなら入手してみます。学会の論文誌などが望ましいです。大抵のものは
>>入手できますので文献リストなどありましたらお知らせください。掲載されて
>>いる雑誌名と年、巻、号、ページ数、タイトルくらいがあれば十分です。
検索してみたら以下の文献が引っ掛かりました。内容は読んでいないので,問
題の測定データが載っているかは分かりませんが,書いてみます。
・日本医用画像工学会(JAMIT)誌 1号 P33
気功と外気功の放射の計測 町 好雄
(一番まとも(^^;)かもしれません。この学会の学会誌創刊号に寄稿されたよ
うです)
・第56回応用物理学会学術講演会講演予稿集(1995) P330
山本 幹男,平澤 雅彦
・第43回応用物理学会関係連合講演会講演予稿集(1996) No.1 P374
山本 幹男,平澤 雅彦 他
(共に町氏が客員協力研究員を努める,科技庁の放射線科学研究部の第三研究
室(生体情報イメージング)の論文です。はずしてるかもしれません(^^;))
・人体科学会(Journal of Maind-Body Science.) 1巻 1992年4月
気の測定 町 好雄
・人体科学会(Journal of Maind-Body Science.) 2巻 2号 1993年4月
「気」のサーモグラフィによる研究 町 好雄
・人体科学会(Journal of Maind-Body Science.) 3巻 1号 1994年5月
気功のメカニズム解明のための気功師の各種計測 町 好雄
(以上は町氏が初代会長をつとめる(^^;)国際生命情報科学会(ISLIS)の前身の
人体科学会の会報へ,町氏自身が執筆されたものです。時期から考えて本の
内容と同一かと思われますが,詳細なデータが記してあるかもしれません。
でも入手が難しそうですね(^^;)。)
そんな所です。それと「気」とは関係がないのですが,できましたら次の文献
もぜひお願いします。超低音の生理的影響を調べたまともな(^^;)物です。
・岡井;超低周波音の生理的影響,騒音・振動の評価手法シンポジウム
文部省環境科学特別研究 騒音・振動研究班(1981)
PS.前のメールを出したあとで考えたのですが,人体は水の分子の共鳴に合
わせて体温を設定したんでしょうか? そんなことはないでしょうね。
VPPF
> 私も理化学辞典で調べてみたら同様の表現でした。ネットで調べてみたら,4
> μm以降を遠赤外とするのは,電気工学の分野(加熱分野)での規定のようで
この件、了解です。分野によってけっこう違いがある用語ということですね。
> >>次に、前回のメールでT= 37℃ = 310.15Kとしたら、黒体輻射のピーク波長は
> >>hν= hc/λ=2.822kT を使って16.5μm、と書きました。無論これは黒体輻射
> ここら辺りになると私もよく分かりません(^^;)。以下のURLに解説がありまし
> た(^^;;;)。http://www1.ushio.co.jp/tech/le/le7/7-08.htm
なるほど。波長で計算する場合はエネルギー分布が E_λ・dλ、あるいは
E_ν・dνで与えられるので、分布関数の変換に 1/ν^2または1/λ^2の
ファクターがつきますね。これでずれてくるんですね。
> 水がこの領域の赤外をよく吸収するのは,この共鳴帯
> のせいだと思います。そして人の体液もこの帯域で共鳴し,よく赤外が吸収=
> 熱化されるわけですから,他の領域の赤外より,同じエネルギーでもより効率
> 良く暖まる(^^;)というわけですね。あくまで発生ではなく吸収する方向の話
そうですね。理科年表にも吸収のみ、としてありました。だからこそ
どうしてピークがこんなにずれるのか(上の話)と疑問だったのですが、
一応、元にした文献やらホームページやらを明かにしていただけたお陰で
謎は解けました(^_^;)
> 現状では,特に赤外を特化して検出する生体機構は知られていませんが,それ
> は赤外刺激はすぐ熱刺激に変わってしまうので,刺激の区別が難しい(研究に
> 適さない(^^;))という点もあると思います。どちらにしても,温熱神経が案
> 外敏感ですので,現状でもある意味遠赤センサとしても働いていると考えられ
そうですね。1つめのリプライにあった数値をみると温熱神経は
候補として考えられるように今は思っています。
やはりちゃんとしたデータがあるととてもクリアーでよいです(^_^)。
この調子でどんどん行きましょう。
VPPF
前回のピーク波長の話ですが、私のミスだということがわかりました(^^;)。
偉そうに言っといてすみません(^_^;)。
一つ前のメールを書きながら判りかけていたのですが、エネルギー分布は
E_λ・dλ として与えられます。λとλ+dλの間に放射されるエネルギー
という意味です。νでも同様にE_ν・dνです。変換するには
E_λ・dλ=E_ν・dνとしなければならないので、この時、νλ= c から、
変数を変換する際に |dν| = c |dλ|/λ^2 (ν= c/λとして微分すると
マイナスがつくので絶対値をつけてあります)というファクターがかかります。
このため、プランクの式は 波長λで書いた時、exp の前にλのマイナス5乗が
かかりますが、振動数で書いた場合はνの3乗がかかります。expの中は
単にν=c/λで書き換えたものです。私のミスは、普段νで計算しているので
hν= 2.822kT で求め、このνをそのままλ= c / νで換算してしまった
ことです。こうではなくて、分布関数をdνまで含めて変換した後の表式で
λの関数を微分しなくてはいけなかったわけですね(^_^;)。これですべて
きちんと一致しました。
いやー、お恥ずかしい(^_^;)限りです。そういえば大学院で習った時に
注意されたのを今ごろ思い出しましたが、やっぱりしばらく物理を
離れていてナマっていたみたいです。今後はこういうイージーミスを
しないように気をつけます(^_^;)。
> >>ただ、やはり科学的な話としてはこの人のこの本は甘いですね(^^;)。
> 町氏はネット上でも,崇拝するグループと小馬鹿にするグループにはっきり別
> れてますね。この方は人の良いまじめな方だそうですが,それだけにだまされ
> やすい(思い込みやすい)のかもしれませんね。
ということで私もけっこうトーンダウンしてますが(^_^;)、小馬鹿には
しないまでも、やはり甘いところがあるのは確かです。科学でないなら
崇拝とか小馬鹿にするとかいうのもよいと思いますが、崇拝も小馬鹿も
科学的な態度とはいえませんから。
> 検索してみたら以下の文献が引っ掛かりました。内容は読んでいないので,問
> 題の測定データが載っているかは分かりませんが,書いてみます。
...
> そんな所です。それと「気」とは関係がないのですが,できましたら次の文献
> もぜひお願いします。超低音の生理的影響を調べたまともな(^^;)物です。
全部とれるかどうかはわかりませんが、ちょっとやってみます。時間は
少々かかるかもしれませんが気長にお待ちください。
> PS.前のメールを出したあとで考えたのですが,人体は水の分子の共鳴に合
> わせて体温を設定したんでしょうか? そんなことはないでしょうね。
人間の目の感度域が大体太陽光のピーク付近を含んでいる、ということと
類似の話ですね。水がリーディングだったかどうかは判りませんが、
タンパクとか生体構成分子の化学反応の効率の問題などもあるんじゃない
でしょうか。酵素活性の温度幅も意外と狭いですよね。
生存に有利という意味では外界の熱を取りこみ易い温度ということで
水分子の共鳴波長あたりという話はできるかもしれません。ただ
ダーウィン進化説とかを併用しないといけないような感じでよく
わかりませんが(^_^;)
VPPM
VPPM です(^_^)。早速のレスありがとうございますm(_o_)m。
さて本題に入る前に,昨日のメールを書いた後,生体の電気現象の本を読んで
たら大事な記述を見逃していた事に気付きました。それは,ガラガラヘビの顔
面にはそのものずばりの赤外センサがあるというものです(獲物の感知用か)。
ヘビの話とはいうものの,はっきりと赤外専用レセプターの存在が証明されて
いるというのは,私にとっても驚きです。単位がよく解らないのですが,記述
では「500imp/s/度C」の動的感度とありました。
また,昨日のVPPFのメールで g calの意味が解らないとありましたが,私
もわからないので(^^;)(8版なのでミスプリではないと思いますが(^^;)),
上記と合わせて,もし原論文が手にはいるようでしたら,より確実になると思
います。一応,下に書いてみます。
ガラガラヘビの赤外センサ
Bullock,T.H.&Diecke,F.P.:Properties of an infra-red receptor.
J.Physiol.,134,47 (1956)
温感一般
Mountcastle,V.B.:Sensory communication,The M.I.T.Press,403 (1961)
Zotterman,Y.:Nerve Impluse,IV.,140,Josiah Macy Foundation,New York(1961)
Hensel,H.:Physiologie der Thermoreception,Ergebn.Physiol.,47,166(1952)
VPPY:
>>昨日、さっそくトラ技に載っていた、高速の赤外線サーモパイルの
>>メーカに連絡しました。
これは面白そうですね(^^)/。また詳細がわかったら教えて下さい。
それと超低音センサの方ですが気圧センサが使えそうな気がしてきました。通
常の音関係のセンサは周波数が低くなると感度が悪くなりますが,このセンサ
なら逆ですので安定して検出できると思います。ただ絶対的な感度が悪くては
どうにもなりませんが。またこちらの方向にもアンテナよろしく(^_^)。
それと例の超音波ネズミとりはハズレでした(;_;)。早速ばらしてみたのです
が,ショボイ圧電スピーカーに555の発振出力をミニTrを一個かませただけで
つっこんでます。これでは150Wはおろか150mWも出ません(^^;)。しかしマニュ
アルには送出音圧260dB!とあります。こんなもんぶち当てられたら体がばら
ばらになってしまいます(^^;;;)。
ということで,また別の方策を考えてみます。
VPPF:
>>要するに私の疑問は、例えば約4℃もの体温変動を1Hzで起こすことができるのか?
>>ということです。体温が34℃と38℃の間を1Hzで変動する、というのはどういう
>>状況なのか?(^_^;)
これは,恒温動物では不可能ですね。薬物投与で体温の中枢をマヒさせた上で
温度環境を変化させれば(人工冬眠の手法)できない事もないでしょうが,自
発的にはできませんし,寿命が大幅に縮んでしまいます(^^;)。
ただ血流が体内の熱を外に運んで放散しているという事実もありますので,心
拍の影響でわずかな赤外量の変動がある可能性はあります。でもそれなら当然
弱くても通常の人からも検出されるべきで,私はこの本で,通常の人から変動
が検出されなかったという記述で,逆にこのテストに疑問を感じのでした。
>>実際、私はこの種の「トンデモ本」については結構フリークで、
>>割合この手の本を持っていたりするのですが
私も全く同じで,トンデモ本や新宗教系は大好きです(^^)/。着想はとっても
楽しいし,論理の飛躍も結論の強引さもなかなかなものですね。
ただ見た目ミイラであっても絶対の自信を持って生きてると言い切られた時に
はたして冷静に判断できるかものかどうか(^^;),近頃自信をなくしてます。
仕事でも年数回はトンデモさんとお付き合いする事があり(水を浄化する作用
のある石とかの売り込み(^^;)),そういう時は彼ら特有のキラキラした目に
引き込まれてしまう(^^;)とまずいので,必ず同僚と一緒に応対するようにし
ています。
>>話は戻りますが、VPPY予測の心拍との関連についていえば、
>>例えば耳たぶセンサなどで心拍というか脈拍の情報を計り
>>つつ、同時に遠赤の測定を行って、遠赤強度と心拍との
>>coinsidenceをチェックする、という方法が考えられますね。
VPPFの共鳴仮説とくっつけてMIT式にイベントに織り込むこともできます。
まず来場者全員に耳たぶセンサ付き帽子をくばり強制的に着けてもらいます。
それには頭の上の所に高輝度LEDがついていて,各人の心拍にあわせてピカピ
カ光ります。それを上空から遠赤と同時にカメラで拾い,2次元的に観客の心
拍が同期していく様子や遠赤との同期を調べるわけです。
金はかかりますが,奇麗でしょうね(*^_^*)。またその解析結果をリアルタイ
ムに音楽やCGにフィードバックすれば,それだけでインタラクティブの作品
になりますね(^_^)。
PS.
ところで,音楽の心拍への「直接」の影響はあまり調べられてないようですね。
(興奮して高くなったとかの「間接」じゃなくて)
私は,学生時代に何かの科学雑誌の記事で,「ロックコンサートではビートが
心臓に直接作用して拍出量を減少させ,結果的に失神者を増加させる」(^^;)
とかいう記述を読んだ位です。
VPPM
>>回路設計時にある程度考慮していないものなんでしょうかねぇ。難しい
>>のは判りますが、いわゆる定番と言われるようなOPアンプでもだめな
>>ものなのでしょうか。
各ICの設計は特定の条件での安定動作に特化されています。汎用オペアンプな
ら,電源±15Vで10-100倍程度の反転増幅位なら十分安定して動作します。し
かし今回のように,電源の低電圧化,高入力インピーダンス,高利得なんて事
になってくると破綻してくるわけです。さらに低雑音,広帯域まで狙うとオペ
アンプでは実現不可能です。
もちろん各々,例えば低電圧化とかだけならそれ用のものを使えば十分できま
すが,条件が複合してくると難しくなってくるのです。
ところで,オペアンプがもともとアナログコンピュータのために開発された素
子であるのはご存じだと思います。私の頭ではとても無理ですが,ディスクリ
ートでアナログコンピュータを組めたら楽しいでしょうね(^_^)。
(カオスの合原さんとかはその方向を狙っておられますが)
>>> k=σT^4 kは放射率 はだか=0.99 着衣=0.95
>>これは k・σ・T^4、ですよね?
>>> 特に数式部分の意味があまりわかってませんので,フォローよろしく(^^;)。
もとの文献でもこうなってましたので,私も意味がわからんなぁと思ってまし
た(^^;)。ご指摘の通りだと思います。また,詳しい解説ありがとうございま
した(^_^)。
>>温度勾配を感じているのではありませんでしたか?細胞の一方の側と
>>他方の側で温度が違う=温度勾配があれば、化学反応のレートが
>>違ってくるなどの理由でどちらかに移動するような生物機構は
>>原理的にはあり得るように思いますが...。
原理的にはありえると思います。ただ単なる化学反応(反射的なもの)なのか
,考えた(^^;)結果なのかは議論のある所(まだ解っていない(^^;))です。
微生物は考えているのか?なんて事は,まだまだ哲学の世界(科学ではなく)
の話ですね。
>>ただ、0.00015g calに、グラム(g)の単位がついている意味がわかりません。
>>これはどういう単位なのか教えていただけると嬉しいです。cal/g、じゃ
>>ないんですよね。
先のメールでも書きましたが,手元に資料が無いので明日また調べてみます。
>>これですが、見積もった波長がずれる理由がわかりました。ウィーンを
>>使ってたんですね(^^;)。少しくどくなりますが、前期量子論のあたりの
>>復習を兼ねて、ウィーンの変移則について基礎的なことをまとめておきます。
ありがとうございました。流石ですね(^_^)。
>>ということで、疑問の1つは氷解しましたが、生物・生体工学関係の
>>物理センスってよくわからない…(^_^;)、という感想を抱きました(^_^;)
そうだと思います。さらに医学の分野になってくると,物理の専門からみたら
気が狂うんじゃないかと(^^;)・・・。今回参考にした文献をごらんいただい
たらわかるように全てMEの本で執筆者は工学者です。こういう本じゃなけれ
ば,今回のような情報(温度の閾値とか)は一切まともには書かれていないの
です。医学書に書かれているこういう事項はほとんど町氏のレベルですね。
私も大学に入った時には頭がおかしくなりそうでした(事実の理解ではなく,
事実の記憶の強制(^^;))。
>>全部とれるかどうかはわかりませんが、ちょっとやってみます。時間は
>>少々かかるかもしれませんが気長にお待ちください。
手間かけてすいません。よろしく(^^)/。
>>タンパクとか生体構成分子の化学反応の効率の問題などもあるんじゃない
>>でしょうか。酵素活性の温度幅も意外と狭いですよね。
>>生存に有利という意味では外界の熱を取りこみ易い温度ということで
>>水分子の共鳴波長あたりという話はできるかもしれません。ただ
>>ダーウィン進化説とかを併用しないといけないような感じでよく
>>わかりませんが(^_^;)
そこら辺りもあるのかもしれませんね。まだまだ生き物は解らんことが多いで
す。というより解っていることの方が少ないというべきか(^^;)。
>>赤外線のやりとりも、機会とスタイルを検討して、できればWebで公開
>>したいネタですね。あまり怪しい人が集ってくるのもナンですが。(^_^;)
トンデモの方の標的になるとまずいかもしれませんが(^^;)。社会では驚く程
あっさり引き下がる彼らもネット上では狂暴ですからね。
VPPF
> >>・温感の閾値は3秒刺激の際,毎秒1cm2あたり0.00015g cal。
> 考えてみれば,仮に体の比熱が水と同じとして,その与えられたcal(0.00015cal)
> で対象が均一に温度上昇するとすれば,1cm×1cm×1mm(深度)で秒あたり0.0015度
> 上昇するわけですから,別の記述の温度上昇の閾値,0.001度/秒とある程度整
> 合性がとれると思います。
なるほど。オーダー的には納得行く話ですね。ちなみに私の例のミスですが、
ウィーンの近似式から計算したλ_m・Tは2.878×10^-3、プランクから正しく
計算した値は2.898×10^-3、で、有効数字の3桁目が違ってるだけ、という
ことでほぼOK、としてしまったのが敗因でした(^_^;)。まぁでも上の話は
実験式で厳密値ではないので大丈夫だと思います。少なくとも納得の行く
説明ですね。
> 明確には確認できなかったのですが,恐らくカロリーの定義には
> 似たようなものが沢山あるので(Calとか),あえて誤解を防ぐために[g]をつけ
> られたように思われます。それでこの場合のcalですが,デフォルトの1気圧で
> 純水1gを1度上げる熱量と考えて良いと思います。
単位系は悩ましいですね。宇宙物理では何故か未だにCGS、という
謎の習慣があって、物理定数とかはすべてそれで教育されます(^^;)
(教科書もほとんどCGS…)。ま、MKSとCGSの違いは10のべき乗で
しか出てこないのでJ <-> cal みたいなことはないですが、私の
場合はエネルギーの単位はデフォルトでergなんですよねぇ(^_^;)。
MKSとは7桁違います。
> もちろん各々,例えば低電圧化とかだけならそれ用のものを使えば十分できま
> すが,条件が複合してくると難しくなってくるのです。
なるほど、そういう場合にディスクリだと部品がブラックボックス化されて
いなくて個々のパーツが集積化されていない分だけ対応の自由度が増す
わけですね。
> オペアンプがもともとアナログコンピュータのために開発された素
> 子であるのはご存じだと思います。私の頭ではとても無理ですが,ディスクリ
> ートでアナログコンピュータを組めたら楽しいでしょうね(^_^)。
いっとき、重力専用計算機GRAPEというのが天文の世界で流行ったんですが、
その時、開発元締めの天文台の近田さんという人に同じようなアイディアを
喋ったことがあります(飲み会で、ですが^_^;)。彼は興味を持ったみたい
ですが、その後私が天文畑から足を洗ったので立ち消えになりました(^_^;)。
> 原理的にはありえると思います。ただ単なる化学反応(反射的なもの)なのか
> ,考えた(^^;)結果なのかは議論のある所(まだ解っていない(^^;))です。
> 微生物は考えているのか?なんて事は,まだまだ哲学の世界(科学ではなく)
なんだかそんな感じのタイトルの本かなにか、あったような(^^;)。
一応人間とのアナロジーが成立するレベルでの「考える」には
神経が要るような気がしますが、どうでしょうね。哲学の人は
いろいろ言うんだと思いますが、自己を認識できて、自己保存の
ためにどちらが有利か、という判断をしている、という意味では、
まず微生物には自我があるか、ということを論じたいところですね
(思いきり怪しい^_^;)
> >>これですが、見積もった波長がずれる理由がわかりました。ウィーンを
> ありがとうございました。流石ですね(^_^)。
単に私の計算ミスでした(^_^;)。重ね重ねすいません。宇宙物理では
エネルギーに主眼を置くので、E=hν、の方がE=hc/λ、と分数が出る
より書き易いのか、ほとんどνで計算してます(理論屋は、ですが^_^;)。
今後は慎重に行こうと思っています。
> たらわかるように全てMEの本で執筆者は工学者です。こういう本じゃなけれ
> ば,今回のような情報(温度の閾値とか)は一切まともには書かれていないの
> です。医学書に書かれているこういう事項はほとんど町氏のレベルですね。
まぁ、理学分野でも化学のように応用物理になると量子力学の基礎法則
なんてほとんど丸暗記らしいですが(^_^;)。臨床の分野だと、治療や
手術の時に知識が瞬間的に引き出せないと役に立たないということも
あるのでしょうか。一々バックグラウンドを検証しているうちに出血
多量で死んでしまったりしたらシャレになりませんもんね(^_^;)
VPPM
>>その後私が天文畑から足を洗ったので立ち消えになりました(^_^;)。
残念ですね。そのうち簡単なものをインスタででも実現しましょうか?
基板を手で温めれば,微妙に計算結果が違ってくるのが人間的で楽しいでしょ
うね(^^;)。でも配線で死にそうですが・・
>>まず微生物には自我があるか、ということを論じたいところですね
>>(思いきり怪しい^_^;)
怪しいけれど心惹かれる題材ですね(^_^)。微生物においてはともかく人間に
おいても,古くからの中枢神経にすべての判断機構が集束しているという考え
方が見直されてきていますね。この考え方を押し進めていけば,最終的には各
細胞レベルにまで還元されるわけで,もちろん各細胞の自我の有無は証明され
た訳ではありませんが,実際の所では各細胞の勝手な行動が上位の細胞や(神
経という細長い細胞)やホルモンなんかでコントロールされて行くうちに自我
といわれるものの輪郭が少しずつ明確になっていくという感じでなんでしょう
ね。(このコントロールに従わない細胞がガン細胞(^^;))
何か一つの社会(世論形成)を見ているようで楽しいですね(^_^)。
>>臨床の分野だと、治療や
>>手術の時に知識が瞬間的に引き出せないと役に立たないということも
>>あるのでしょうか。
それもありますね。医学は病気が治ってなんぼ(^^;)のものですから,例えば
重病の患者にダメモトで適当に何かを投与したら効いたと。それは良かったと
言う事で(^^;)その後でゆっくり効いた原因を考え,似た症状の他の方にも応
用するるといった感覚です。理屈は後まわしで結果優先というわけですね。
(この間もプラシーボ(偽薬)の話が出ましたが,薬効評価なんてメチャいい
かげんなものですよ)
もちろん医学をすべて否定するつもりはありませんが,まだまだ未発達の分野
ですね。はがゆいです。
ところで質問ですが,超低音(可聴域(約16Hz)以下)の発生についてです。
今,例によって色々夢想(^^;)しているのですが,またまた例によって物理的
裏付けが乏しいもので,議論いただければ幸いです(^_^)。
いわゆるオーディオやPAの分野では超低音の発生については困難(ほとんど
不可能)の一言で片付けられてます。理由としては
1 スピーカーの口径の問題
(振動体の共鳴周波数を下げるために,巨大な口径(数m以上)が必要)
2 箱の大きさの問題
(振動体の裏表からは逆位相の音波が生じ,低音ではそれが回り込んで互
いに打ち消し合うため,大きな板か箱で音を遮蔽して回り込みを防ぐ必
要がありますが,これも超低音まで再生しようとすると巨大な箱(普通
の1部屋くらい)が必要になる)
があげられます。(数値は大まかにしか記していませんが,各々の数値につい
ては明確に検証されています)
また,別のアプローチとしてBOSEが得意のパイプ共鳴式もありますが,これも
超低音になると数十メートルのパイプが必要となり現実的ではありません。
ということで,産業的にもオーディオマニアにとっても超低音の発生は金もか
かるし,どうせ聞こえないんだからどうでも良いじゃないか(^^;)という感じ
になっています。まぁ一部興行(映画等)の分野では50Hz程度までは活用され
ていますが。
それで私も諦めていたのですが(もちろん色々試してみました。超低音には大
学時代からこだわってます。実家には口径76cmの自作SPも置いてあります)
この所例の問題で,改めて色々超低音について調べているうちに,車のエンジ
ンから人体にいたるまで,いたるところで超低音があたりまえに発生している
以上,別にスピーカーにこだわらなければ発生できるんじゃないかと思いはじ
めてきました。
それで色々考えてみたのですが,現在の超低音被害(^^;)の実例からひっぱっ
てくるのが確実じゃないかと思い調べてみました。とは言っても地震や滝ある
いは橋の振動なんかはちょっと横に置いておいて(^^;),現実的な所で,圧搾
空気のぶつぎり(サイレンの原理)ではできないだろうかと思ったわけです。
そうなるともっと簡単に一枚羽の扇風機はどうかと・・,いやいやそこまでい
くなら団扇でもできるかもしれないと思い,手元の団扇をぱたぱたやってみま
した(^^;)。当然ながら超低音は感知できませんでしたが,揺らぐ風は起こっ
ています。
前置きが長くなりましたが,教えて欲しいのは,
・風圧の強弱と音波とはどこが違うのか。
(どうすれば風圧を音圧に変換できるのか)
という点です。基本的なことで申し訳ないのですが(^^;)。
別に今の所,具体的に何か考えているわけではありませんので,また暇な時に
気楽に教えて頂ければ幸いです(^^)/。
全く蛇足ですが,超低音の「知覚」の方については3つの考え方があり,皮膚
内のPacini小体で振動として感じる,耳の三半規管でゆれとして感じる,可聴
域の音が変調される事を耳で感じるというもので(確定はしていません),感
度は悪いですが,知覚があるという事実に関しては疑う所はなさそうです。
もちろん「気」程度のレベルでは感知できないと思いますが(^^;)。
VPPY
> 基板を手で温めれば,微妙に計算結果が違ってくるのが人間的で楽しいでしょ
> うね(^^;)。でも配線で死にそうですが・・
こういうアナコンなら、作り甲斐がありますね。ちょっと頭に置いて
おきましょう。
...しかし、我々の会話から、どれだけの「作ってみたい」ものの
アイデアが出ているんでしょう。忘れてしまいそうです。完成確認
チェックリスト(目標リスト)として、どこかに秘密に掲示して、
ときどき眺めてみたいですね。(^_^)
> ところで質問ですが,超低音(可聴域(約16Hz)以下)の発生についてです。
> 今,例によって色々夢想(^^;)しているのですが,またまた例によって物理的
> 裏付けが乏しいもので,議論いただければ幸いです(^_^)。
うーーむ、そう言われるとなかなか難しいですね。VPPFからキチンと
したのが出る前にコメントしておきます。(^_^;)
> 圧搾空気のぶつぎり(サイレンの原理)ではできないだろうかと思ったわけです。
> そうなるともっと簡単に一枚羽の扇風機はどうかと・・
ぶつぎりの仕方よにっては、高調波成分が可聴帯域まで伸びて耳障りな
ノイズになるにしても、低周波領域では十分に出ると思います。
あと、周期的なものと、単発のものとで、出し方も効果も違うと思います。
> 前置きが長くなりましたが,教えて欲しいのは,
> ・風圧の強弱と音波とはどこが違うのか。
> (どうすれば風圧を音圧に変換できるのか)
音圧というのは、縦波でしたっけ。疎密波ですよね。
団扇程度では、横波というか疎密変化まで行かない圧力一定の流体の
空間移動なのではないでしょうか。圧搾空気の間欠的/爆発的な解放
によっていけると思うのですが。
VPPF
> > 基板を手で温めれば,微妙に計算結果が違ってくるのが人間的で楽しいでしょ
> > うね(^^;)。でも配線で死にそうですが・・
> こういうアナコンなら、作り甲斐がありますね。ちょっと頭に置いて
> おきましょう。
ちなみにGRAPEの場合はVMEバックプレーンに挿すボードとして作っていて、
自作する場合はラッピングでやっていました。後輩が一人、東大に一ヶ月
泊まり込んでひたすら配線したものを前は使っていました。しかし粒子の
データが膨大で、ボード上で計算する時間:ホストに転送する時間~1 : 4
という割と阿呆な代物でした(^_^;)。転送時間がそれだけ掛かってもすべて
ホスト上で計算するよりはずっと速かったわけですが。
> ...しかし、我々の会話から、どれだけの「作ってみたい」ものの
> アイデアが出ているんでしょう。忘れてしまいそうです。完成確認
> チェックリスト(目標リスト)として、どこかに秘密に掲示して、
> ときどき眺めてみたいですね。(^_^)
これ、いいですね。消化するのに死ぬまでかかったりして(^_^;)
> うーーむ、そう言われるとなかなか難しいですね。VPPFからキチンと
> したのが出る前にコメントしておきます。(^_^;)
ネタ本が大学におきっぱなしという(絶版になった朝倉書店の「連続流体
物理学」という本です。類書ではかなりよくまとまった良い本なのに
絶版になってしまって悲しい限りです)ことが判明したので(^_^;)、
明日またちゃんと復習して考えてからコメントします。とりあえず
茶々を(^_^;)
> > 空気のぶつぎり(サイレンの原理)ではできないだろうかと思ったわけです。
> > そうなるともっと簡単に一枚羽の扇風機はどうかと・・
> ぶつぎりの仕方よにっては、高調波成分が可聴帯域まで伸びて耳障りな
> ノイズになるにしても、低周波領域では十分に出ると思います。
これは同感です。共鳴の問題があるだけで、コーン紙と同様のことを
薄くて丈夫な板とかでやってやってもとりあえず空気の振動は起こせると
思います。減衰とかがどうなるかという問題だと思うのですが…まだ
ちゃんと考えていません(^_^;)
> > ・風圧の強弱と音波とはどこが違うのか。
> > (どうすれば風圧を音圧に変換できるのか)
> 音圧というのは、縦波でしたっけ。疎密波ですよね。
> 団扇程度では、横波というか疎密変化まで行かない圧力一定の流体の
> 空間移動なのではないでしょうか。圧搾空気の間欠的/爆発的な解放
> によっていけると思うのですが。
音は縦波です。常温・常圧の空気の場合、shear(応力テンソルの非対角成分)が
ほとんどゼロとみなしてよいので、空気では横波は無理です(^_^;)。
Shearというか、横にずれる動き、いわゆる剪断に対して復元力が働かないので
横波が立ちません。
水でも似たようなものですが、海の波などは重力が復元力になって横波が
起きています。これを重力波、といいます(ホント。ただし、一般相対論の
「重力波」は"Gravitational radiation"、水の「重力波」は"Gravity wave"、
と英語では異なります^_^;)。水の場合は「水面波」という言い方の方が
一般的かもしれませんが。
この場合は空気に比べて水の密度が大きいので重力が復元力として働き得る
訳です。粘性がそれほど大きくない液体(正確にはレイノルズ数の小さな流体)で、
密度が小さければ横波は一般的に言って立ちません。
衒学的にいえば、風はbulkなmotionで、音はlocalなvibrationです。風の場合、
空気の分子はグローバルなスケールで一定方向に揃った速度を持っています。
一方、音の場合は場所場所で分子の運動方向は違ってきます。もちろんガリレイ
変換すれば分子が運動していない座標系をとることが可能ですが、音の場合は
グローバルな変換( x' = x + vt )をしても消しきれない速度成分が残ります。
この消せない分の動きが音波です。
で、団扇などで扇ぐような場合だと、団扇によって引き起こされる空気の
かき集めを圧力で押し戻すことができず、押されて寄った先の空気の分子を
玉突き式に先に送っていってしまうことで風が起きると予想されます(チェック
してません^_^;)。数式的には、音波の場合、静止状態の流体に無限小の
密度摂動が与えられたとしてナビエ-ストークス方程式を線形化して解いて
行きます。摂動が小さいが有限という場合は速度の非線形が生じて衝撃波と
なります。大きな(Δρ~ρ)の密度変化が与えられると前述したように
圧力による復元が効かなくなり、流体全体として流れ始めます。これが風だろう
と思われます。
扇風機や電線が音を立てるのは、確認してませんが、渦の形成によって
空気自体が振動源になる、エアリードのような状況ではないでしょうか。
ひょっとしたら扇風機の羽根や電線自体が振動しているのかもしれませんが。
ごちゃごちゃ書きましたが、結局、今のところの予想としては「流れ」に
なってしまうような大きな(あるいは強い)密度変動を起こしてしまうと
音に変換するのは簡単ではないように思います。何かうまい工夫があるかも
しれませんが(超低周波であることを利用したような)、すぐには思い
つきません(^_^;)。
もっとも音速が常温・常圧で大体330m/s程度ですから、1Hzというと波長が
330m です(^_^;)。空気でこれをまともに実現しようと思えば、半波長の
165m だけ隔たったところに密度の極大と極小があるわけですね。こうなると
ホールの中で微妙に気圧変化を起こしてやるような機構を考え出せば実質1Hz程度
の音波を体感しているのと同じだといえるかもしれません(要確認)。
ひょっとしたら扇風機などと言わず、やたら大きな板を用意して1Hz程度で
前後に揺すってやればよいのかも(^_^;)。
ホールの壁や天井にそういう装置を取り付けられたら面白いかもしれませんね
(いくらジーベックでもこれは嫌がるだろうなぁ(^_^;)。建物が破損したり
して^_^;)。
VPPF
> この考え方を押し進めていけば,最終的には各
> 細胞レベルにまで還元されるわけで,もちろん各細胞の自我の有無は証明され
> た訳ではありませんが,実際の所では各細胞の勝手な行動が上位の細胞や(神
> 経という細長い細胞)やホルモンなんかでコントロールされて行くうちに自我
> といわれるものの輪郭が少しずつ明確になっていくという感じでなんでしょう
後者の方が魅力的な気がします。各細胞に自我かある、という仮説は、
結局「自我」の在り処が脳から細胞に移っただけで、どこかに局所的に
集中している、という見方では同系列ではないかという感じがします。
別の言葉で言えば、自我の「最小単位」が存在する、という立場ですね。
> (このコントロールに従わない細胞がガン細胞(^^;))
> 何か一つの社会(世論形成)を見ているようで楽しいですね(^_^)。
いわゆる構造主義的な(哲学の分野では既に古いらしいですが^_^;)
考え方で、僕もこれは面白いと思います。まぁ構造主義はスタティックに
ネットワークを捉えるので人間や社会の分析には向いていないのでしょうが、
ドゥルーズ・ガタリあたりの考え方を流用してみると面白そうな気は
しています(きっと誰かやってるだろうな)。要は、上のVPPMの
記述にもある「上位」や「コントロール」といった階層概念は実は
固定的なものではなく、関係性は動的に変化する、という視点を取り入れて
みる、という話になります。ある場面では上位の細胞も別の場面では
下位になる、あるいは上下関係そのものが適用できない場面もある、
といった錯綜した状況の中にこそ自我がある(かもしれない)、という
感じですね(段々アヤシクなってくる…^_^;)。
> 医学は病気が治ってなんぼ(^^;)のものですから,例えば
> 重病の患者にダメモトで適当に何かを投与したら効いたと。それは良かったと
> 言う事で(^^;)その後でゆっくり効いた原因を考え,似た症状の他の方にも応
> 用するるといった感覚です。理屈は後まわしで結果優先というわけですね。
そりゃそうですよね。自分の病気のことを懇切丁寧に解説してくれるけど
結論は「直りまへん」という医者と、なんか言ってることむちゃくちゃだけど
とにかく直してくれる、という医者がいたら、患者は後者に行くでしょうね(^_^;)
> (この間もプラシーボ(偽薬)の話が出ましたが,薬効評価なんてメチャいい
> かげんなものですよ)
そうらしいですね。この分野は素人なのでブルーバックスレベルの話しか
知識が無いですが、それにしても関係する要因をすべて制御して実験する
なんてすごく難しそうです。ベッドサイドマナーひとつで外科手術の傷の
塞がり方が変わる、なんて話を読むと、特定の条件の元での治癒効果の
評価ということすらアヤシク思えてきます(^^;)
> もちろん医学をすべて否定するつもりはありませんが,まだまだ未発達の分野
> ですね。はがゆいです。
まぁ未発達であるということはやれることもまだまだ残っているということで。
基礎物理なんかは超弦理論に行ってしまってやたら小難しくなって来ましたし、
実験も高エネルギーにシフトして行って、SSCの中止にも象徴されるようにちょっ
とやそっとでは新しいことができない状況がずっと続いています。いろいろ
やれることが残っているということは素晴らしいことだと思います。
そういえば、おかげさまで送っていただいた文献は読み易いです。欲しかった
情報がたくさん載っていて(人間の体表面積の見積もり方とか、知りたかった)
今ちびちび読んでいます。ガラガラ蛇の赤外感光体の話も面白そうです
(まだちゃんと読んでませんが^_^;)。ありがとうございました。そのうち
またコメントします。
> 全く蛇足ですが,超低音の「知覚」の方については3つの考え方があり,皮膚
> 内のPacini小体で振動として感じる,耳の三半規管でゆれとして感じる,可聴
> 域の音が変調される事を耳で感じるというもので(確定はしていません)
1つ前のメールにも割といい加減な私のコメントを書きましたが(^_^;)、
波長を考えると1ヶ所で空気の疎密を発生させても壁や天井の存在で
空気振動が減衰するんじゃないかという気がしてきています。安手の
スピーカでよくある50Hzくらいの最低周波数だと波長が6m くらいですから
普通の部屋でも半波長くらいは入ります。これだと壁が固定端になって
いても、ま、振動としては生き残れるかな、という気がしますが(スピーカ
から強制的に振動を送りつづければ)、それ以下の周波数だと
半波長すら入らないので減衰が強烈じゃないかという感じがしてるのです。
(この辺をちゃんと確認したいので大学にあるネタ本を読みたいわけ
ですが^_^;。よって、ここに書いている話は全くの思い付きです^_^;)。
それで、板を用意して、と書きましたが、右と左の壁際に板を用意しておき、
発生させたい周波数で空気を振動させた時の左右の板位置での動きに合わせて
プッシュ-プルしてやったらどうかな、というのを思いつきました。要するに
振動がsin(ωt + x )の時、左右の板位置を X_L、X_Rとすると、右の板を
sin(ωt + X_R)、左の板をsin(ωt + X_L) で(適当に振幅を掛けて)揺らして
やる訳です。異なる周波数を混在させたい場合は合成した結果に合わせて
やればよいでしょう、きっと(^_^;)。
動かし方は、眠い頭で適当に書いているだけなのでひょっとしたらもうちょっと
違えないといけないかもしれませんが、こうやれば空気振動を強制励起させられ
るんじゃないかな、という気がしてます。無理かな~。
VPPM
>>データが膨大で、ボード上で計算する時間:ホストに転送する時間~1 : 4
>>という割と阿呆な代物でした(^_^;)。転送時間がそれだけ掛かってもすべて
>>ホスト上で計算するよりはずっと速かったわけですが。
配線ご苦労さまでした(^^;)。でも,この"速度"は気持ちいいですね。いまで
こそディジタルに処理速度は負けるかもしれませんが,それでもなんとなく
生理的にしっくりきます。
どっかにアナコンの中古とかありませんかね。アナコンによる物理モデル音源
なんてものを一度聞いてみたいです(^^;)。
さて,超低音の関係のコメントありがとうございますm(_o_)m。
大変参考になります。
>>変換すれば分子が運動していない座標系をとることが可能ですが、音の場合は
>>グローバルな変換( x' = x + vt )をしても消しきれない速度成分が残ります。
>>この消せない分の動きが音波です。
速度変化の大きい風は音とも考えられるわけですね。
>>扇風機や電線が音を立てるのは、確認してませんが、渦の形成によって
>>空気自体が振動源になる、エアリードのような状況ではないでしょうか。
扇風機の音はその通り渦音(カルマン渦)だそうですが,通常可聴域です。と
ころが,例えば扇風機の後ろを何かで覆う(通気を悪くする)と,ごぉーっと
低音が出ますよね。この状態は,羽の後ろの空気が不足することで,等価的に
羽の枚数が減った状態だそうで,音のエネルギーが低音にのびてきているそう
です。
(私は今まで,覆うことでモーターに負荷がかかり回転数が下がって音が低く
なるんだとばかり思ってました(^^;)。)
>>こうなると
>>ホールの中で微妙に気圧変化を起こしてやるような機構を考え出せば実質1Hz程度
>>の音波を体感しているのと同じだといえるかもしれません(要確認)。
この考え方,面白いですね。通常のホールには換気のために空調があり,陽圧
になってますから,それのモーターをコントロールすればできそうです(数Hz
位までなら十分対応できると思います)。
ただ空調のモーターがMIDIコントロールできるようになっているはずもないの
で(^^;),実現にはちょっとハードルがありますが。
>>「上位」や「コントロール」といった階層概念は実は
>>固定的なものではなく、関係性は動的に変化する、という視点を取り入れて
>>みる、という話になります。
なるほど面白い考え方ですね。細胞はともかく,人の営みを見ていると,確か
にそういう感じを受けますね。こういうフレキシブルな考え方は好きです。
>>それにしても関係する要因をすべて制御して実験する
>>なんてすごく難しそうです。ベッドサイドマナーひとつで外科手術の傷の
>>塞がり方が変わる、なんて話を読むと、特定の条件の元での治癒効果の
>>評価ということすらアヤシク思えてきます(^^;)
この話はその通りですよ。特に生体自身に自然治癒能力がありますので,この
要因の排除が難しいのです。動物実験みたいに対象が死んでも良い場合は,免
疫抑制剤をバンバン打つとか,仮死状態にしてからやるとか無茶苦茶できます
が,人ではそうは行きませんからね。でも実験犬とかは結構高いので(1匹十
数万円以上(純血種を純粋な条件で飼育する必要があるため)),実際はそん
なことはさせてもらえませんが。
まぁ「気」の件で心理試験をやるとしたら,別にダメモトで,有意差は出なく
てもよいのですから,一切の暗示を排除した厳密な条件の下でやってみたいです。
>>まぁ未発達であるということはやれることもまだまだ残っているということで。
そうですね。まだまだ色んな意味で宝庫です。しかしどうも医学関係者はまじ
めすぎて好きになれませんね。つきあえば結構人間的ではあるものの,妙な倫
理観にしばられています。(病院時代,医者に飲み会で何度か麻薬や毒薬ネタ
を振ってみましたが(^^;),毎回軽く流されてしまいました)
もちろんそういう面も必要ですが,やっぱりもっともっと遊びを追求するべき
ですね。そういう意味でもVPPは面白いです(^_^)。
>>板を用意して、と書きましたが、右と左の壁際に板を用意しておき、
>>発生させたい周波数で空気を振動させた時の左右の板位置での動きに合わせて
>>プッシュ-プルしてやったらどうかな、というのを思いつきました。
おぉこれは素晴らしいアイディアですね。これなら別に板の振動にこだわらな
くても,通常のPAスピーカー(低音用)を前後においた形でも実現できそう
です。ホール全体を利用した超低周波音のアクティブな発生方法というわけで
理論とおり発生できれば,BOSEを超えますね(^_^)。特許とってTOAに売り込み
ますか(^^;)。
VPPF
> 特集は遠赤でした。ごらんになったかもしれませんが,実験内容そのものは
> 近赤と遠赤の区別もいいかげんで,VPPFから怒涛のツッコミがありそう
TVのものは「あることが判ればよい」という程度のものですから、それは
それでよいですよね。
> それはさておき面白かったのはNHK技研製の「遠赤カメラ」
> です。普通のビデオカメラ位の大きさで,特に冷却もなしに,リアルタイムに
> 遠赤を白黒画像で出力していました(検出原理や検出波長帯域がどれくらいな
> のかとかの詳細はわかりませんが)。
検出原理、知りたいんですよね。調べる暇が全く無くて手が出せてないですが。
分光してピークを見ているのか、適当な帯域内の放射エネルギー量相対値を
みているのか、どっちかだと思うんですが。前者なら温度の絶対値、後者なら
相対値が判りそうですね。
ちなみに野辺山のサブミリから遠赤(天文の分野での遠赤ですから~100μmと
思ってよいです)あたりの検出はスーパーヘテロダインで中間周波数に変換して
から増幅しています。
> TVで見た限りでは,遠赤は主に顔面と胸の上部から発生していましたね。でも
> 1Hzの明暗まではわからなかったです(^^;)。
検出部にCCDとか使ってるとすると割と長めに積分してるかもしれませんね。
町センセの使った検出器は4Hzくらいまで取れる、とありましたが、そのTVの
ものはもともと1Hz程度の変動は取れないものなのかもしれません。
これもちなみに、天文でCCD撮像する時は自動追尾しながらひたすら露出する
訳ですが、遠方銀河をターゲットに露出時間を設定すると近傍の明るい星の
部分は電荷が溢れて周りにシミを作ってくれます(^^;)
VPPM
>>検出原理、知りたいんですよね。調べる暇が全く無くて手が出せてないですが。
TVを見たあと,私も気になってWebで調べてみました。
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9603/2101.html
NECから発売されていました。1個,約200万円程します(^^;)。
検知波長は8-12μmで,温度分解能0.5度,解像度は128×121,フレームレート
は30Hzだそうです。
なぜ,冷却が不要になったかは,
http://www.nec.co.jp/japanese/r_and_d/techrep/journal/g97/n07/g9707mo.html
に,NEC技報にその事についての記事があるように書かれていますが,肝心の
詳細は書かれていません(^^;)。
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/flab/gijutsu/sekigai/homepage.html
また富士通でも同様の赤外カメラプロジェクトがあるようで,こちらには原理
等が詳しく書かれているのですが,いかんせん一般向けの記述ですので,少々
不満が残ります。
要はCCDカメラの撮像素子(光を電気に変換する部分)に赤外に感度の高い半
導体を使用し,レンズや光学系を赤外が透過するものに変えたものという感じ
ですね。富士通のタイプでは冷却がいるように書かれていますが,それも簡単
なもの(液体窒素とかそういう感じでは無く)のようです。
応用としては色々上げられていますが,すでに防犯カメラへの応用は実用化さ
れているようです。完全な暗闇でも,人そのものがある意味「発光」している
訳ですから,宇宙服のようなものでもかぶらない限り,ビデオには侵入者の特
徴が記録されてしまいますね。赤外を他から当てる方式とかと違い,侵入者か
らはカメラの設置が感知できないのは強みです。
またアメリカの超高級車には,夜の交通事故防止(動物の飛び出し等の感知)
のために,すでに実装されているとの事です。
(そういえばどっかで読んだ記憶があります)
>>これもちなみに、天文でCCD撮像する時は自動追尾しながらひたすら露出する
>>訳ですが、遠方銀河をターゲットに露出時間を設定すると近傍の明るい星の
>>部分は電荷が溢れて周りにシミを作ってくれます(^^;)
そうだと思いますね(^^;)。
しかしTVでみた限りは,NHKのカメラでは,まわりのバックグラウンドのノイ
ズ(照明とか他の出演者等)はほとんどなく,被写体から2m程離れた位置から
結構きれいにターゲットを捕らえてました。
VPPYが発注された遠赤センサも,実使用にあたっては光学系を工夫する必
要がありそうですね。安価な白黒CCDカメラ(レンズなし)とセンサを同一平
面に隣接して設置し,レンズのかわりに金属製凹面鏡で集束し,パチンコモニ
タ(^^;)で確認しながら,光軸と焦点を合わすというのはどうでしょうか。
VPPY
トラ技に赤外線サーモパイルのセンサ広告を載せた石塚電子から、
カタログとサンプル2個が届きました。
パニックになりつつあり(^_^;)しばらく手が出せそうにない
ので、VPPM、お送りしますので、よかったら遊んでみて下さい。
とりあえず今回のサンプル2個は無料でした。
ちなみにカタログですが、1枚ペラペラのもので、表は単なる写真です。
必要なデータは裏面にあるだけで、これで全てです。
この会社のWebにそのまんまのPDFがあるので、スキャナで取り込むのを
省略しますので、見てみて下さい。見たところ、センシング対象の物体
温度は人間の体温だと2-3mvしか出ません。摂氏150度で30mvぐらいです。
また、周波数特性としては、1Hzで100%とすると、10Hzでは35%ぐらいに
落ちます。まぁいい方かもしれません。
また、これは資料請求の時の電話から分かっていたことですが、この
センサを応用した回路などのデータシートはまったくありません。(^_^;)
このセンサ単体では何もできないので、温度補正、高増幅回路、ノイズ
除去、などのノウハウはそれぞれのユーザが自社開発する必要がある
ので、サンプルだけもらってもフツーの人は何もできないよ、と言われて
います。(^_^;) このメーカもよく分かっていないようです。
このセンサをこれまでに実用に使っているのはまだ1社だけで、体温計に
使用しているらしいです。民生の安いものか、医療用の高いものかは不明
です。
ということで、追加のサンプルは有償であればリクエストできるように
つないでありますので、壊しても大丈夫です。口ぶりではそんなに高い
ものではないようです。
VPPM
例の3D超音波の件ですが,頼んでいたスーパーツィーターが来たので,早速
テストしてみました。
スピーカーはなかなかしっかりしたもので,データシートをみても50KHzまで
フラットです。恐らく楽々100KHzはクリアしていると思います。ただ誤算だっ
たのは正弦波等の連続入力の許容は約4Wまで(^^;)という事が小さく書いてあ
った事です。仕方がないので,4Wぎりぎりで例のうなり(ビート)波を加えて
みました。
そうしたら,ほんのかすかですがビート音を感知できました。しかし音が小さ
すぎて,とても実用になるレベルではありません(生成効率は0.1%(-60dB)位
でしょう)。しかし変なひずみはなく,澄んだ良い音でした。
でもひょっとしたらアンプの非線型(^^;)で生成している可能性もあるわけで
まだまだ信じきってはいません。
次にパラポラの代わりに例によって中華なべで反射させてみました。予想に反
して案外効果があるようで,全体の音のレベルは大きくなり,また向きによっ
て音の大小が変化もしました。しかし,元々の音が小さいため,3次元の定位
(音の虚像)とかまでは確かめられませんでした。
結論として,とにかく発生する音が小さすぎます。このシステム構成では実用
になりません。
(実は破壊覚悟でスピーカーに強力につっこんでみようとしたのですが,アン
プの保護回路が働いて(さすがに100KHzはきついようです)未遂に終わりま
した。結構良い音のする繊細なスピーカーなものですから,余生はオーディ
オ用としておくらせてあげる事にしました(^^;)。)
それでどうするかですが,とりあえず(疑いはあるものの(^^;))原理的どお
りビート音の発生が確認できたわけですから,後はいかに音圧を上げるかです
ね。やはり本式の超音波トランスジューサーの導入しかないと思います。
早速Webで探してみましたが,市販されているものは主に水中への発生や人体
用が主で,空気へのいわゆる超音波スピーカーとしては,これはといったもの
は無かったです。(ネタもとの松下でも発売してないのですね。)
ただムラタから出ている,超音波距離測定機用の圧電トランスジューサーは使
えるかもしれません。データーシートによると,トランスジューサーから30cm
の所で約120dB(0dB=2*10^-4μbar)の出力(40KHz出力)があるという事です。
ただ値段の問題はともかく,個人が買いに行っても相手にされるかどうか・・。
VPPY:
>>トラ技に赤外線サーモパイルのセンサ広告を載せた石塚電子から、
>>カタログとサンプル2個が届きました。
>>ので、VPPM、お送りしますので、よかったら遊んでみて下さい。
了解しました。お願いします。
>>この会社のWebにそのまんまのPDFがあるので
確認しました。周波数特性の件は別に問題ないと思います。軽くローパスが
かかっているほうが,ある意味安定しますからね。
>>センサを応用した回路などのデータシートはまったくありません。(^_^;)
このセンサには,通常は内蔵されているバッファ用FETも入っていないという
なかなかのもののようですが(^^;),別にこの方が色々加工できて面白いと思
います。ただ遠赤入射による波長ごとの出力値のデータが掲載されていないの
は残念ですね。
ところで,ちょっとこんがらがってきたので質問です(^^;)。
遠赤の強度(エネルギー)は,その物質の温度であらわせるのですね。しかし
強度を変化させようとして温度を変化すれば,温度に依存する波長のピークも
変化してしまいそうに思います。もともとの波長のピークもゆるやかでしょう
し,センサの方の波長依存性も高くないので,トータルのエネルギーとして計
測する分には差し支えないとも思うのですが,何となくAMをかけたつもりがFM
になったみたいで,感覚的にすっきりしません。どうなんでしょうか?
VPPF
> それでどうするかですが,とりあえず(疑いはあるものの(^^;))原理的どお
> りビート音の発生が確認できたわけですから,後はいかに音圧を上げるかです
> ね。やはり本式の超音波トランスジューサーの導入しかないと思います。
とりあえず、おめでとうございます(^_^)。前にも書きましたが、非線形効果を
得るにはある程度振幅が大きくないといけない予想が立ちますから、
トランスデューサで大振幅の波を立ててみるのはよいと思います。期待
してます(^^)
で、あと1つ1つリプライですが、
> 遠赤の強度(エネルギー)は,その物質の温度であらわせるのですね。しかし
> 強度を変化させようとして温度を変化すれば,温度に依存する波長のピークも
> 変化してしまいそうに思います。
温度が変わればピークはもちろん変化します。エネルギーフラックスF=σTと
表した時、F の単位はJ・m^-2・sec^-1 です。ただこれは全波長域について
積分した量ですから、周波数当たりのフラックスF_ν(J・m^-2・s^-1・Hz^-1)
を使ってF=∫F_νdν(積分は全波長域について行う)と表されます。
で、検出器(センサや、フィルタとして働くものがあればそれも込めて)の
感度特性をD(ν)とすると、実際にセンサで受けているのは
W = ∫F_ν・D(ν)・S dν(J/sec)
ですよね(Sは検出器から見込む放射体の面積)。実際に計算する時には検出器から
見込む立体角とフラックスの法線との角度を考慮してやる必要が出てきますが
概念的にはこういうことです。
で、VPPMのご質問が、いまいち判ったような判ってないような(^_^;)
感じですが(^_^;)、実際測定を行った時に温度が変化しているとすれば、
検出器で受かる強度変動は上のW の式から決まってきます。検出器の
波長依存性D(ν)や有効放射面積Sが不変とすれば変動は温度のみに依存しますが
(放射体が黒体であるとして)、依存性は単純にTの4乗に比例するわけではなく、
D(ν)にもよります。D(ν)が検出したい領域のピーク付近で大体一定に近いよう
なものであればT^4と思っても差し支えないと思いますが、感度域の端の方に
掛かっていたりすればセンサの特性が重要になってきます。AMがFMになる、とい
うようなことはないとは思いますが、人間のD(ν)がピーキィだったり波長依存性
にクセがあると放射源で出したAMパターンと人間が感じるAMパターンが違って
くるということはあるのかもしれません。
んでもって、NHKの話ですが、
> NECから発売されていました。1個,約200万円程します(^^;)。
> 検知波長は8-12μmで,温度分解能0.5度,解像度は128×121,フレームレート
> は30Hzだそうです
これなら気功師を連れてきて気を出してもらえばかかりそうな気もしますね
(町説が正しいとすれば)。我々で買わなくても、NHKにこの話を持ちこんで
「気を科学する」なんて番組やってもらったらはっきりするんじゃないで
しょうか(^_^;)。VPPMのご覧になった番組で1Hz変動が見えなかったのは
被験者が気功師でなくて気を出していなかったからかもしれません(^_^;)。
あと、超低音方面ですが、
> 速度変化の大きい風は音とも考えられるわけですね。
これは多分違います。音の場合、固体になぞらえると弾性限界内で振動
しているような感じ(フックの法則の成り立つ範囲という感じ)で、
気体分子は平衡位置の周りで振動しているだけです(あまり正しい記述
ではありませんが、ランダムウォークで拡散する以上の位置変化がない、
という意味で)。
風の場合は復元力(圧力)の限界を超えてしまって分子が一方向に移動する
速度を持っている状態になります。
もちろん、速度変化によって一点で見ている場合に音と同じような圧力
変化を感じるようなケースであれば、人間にとって「音」として感じられる
かもしれませんが(という意味でVPPMが言われているのかな、と
推測したのですが)、一応メカニズムとしては違います。
で、結局、可動壁とか書きましたが、1Hz程度で揺らしてやれるものが
あればそれにつれて空気の変動は発生すると思います。ただ、音として
認識することは無理というのが定説なわけですから、なにか体が揺すられる
とか、圧迫感として感じるんじゃないでしょうか。音波というのは圧力と
密度の変動が伝わって行くものですから、1Hz程度で鼓膜が揺すられても
音としての知覚が生じない以上、後は圧力変動の中に身を置いた時に
どう感じるのか、ですよね。減圧タンクの中に生身で入れられて周期的に
圧力を変化させられているような感じなのかもしれませんね(^_^;)
あと、
> まぁ「気」の件で心理試験をやるとしたら,別にダメモトで,有意差は出なく
> てもよいのですから,一切の暗示を排除した厳密な条件の下でやってみたいで
これって、演奏会場でやると聴覚や視覚の刺激が複合されますから、ツラそうな
気がしてるんですよねぇ(^_^;)。「なんとなく暑かった」「なんとなく圧迫感が
あった」という感想になったりして(^_^;)。
> >>右と左の壁際に板を用意しておき、
> >>発生させたい周波数で空気を振動させた時の左右の板位置での動きに合わせて
> >>プッシュ-プルしてやったらどうかな、というのを思いつきました。
> おぉこれは素晴らしいアイディアですね。これなら別に板の振動にこだわらな
> くても,通常のPAスピーカー(低音用)を前後においた形でも実現できそう
> です。
低音用のPAスピーカというと割と大き目のやつですね。だけど波長が長いので
大きいといっても波長からすると近似的に点源になってしまわないかなぁ。
波は波長より小さいものは感知しませんから(回折ってやつですね)、やっぱ
超低音となると妖怪ヌリカベみたいなものが欲しい気がします。50Hzで波長が
6mくらいですから、でかいPA用のスピーカーでもその辺りが実効的には限界
なんじゃないでしょうか。とはいっても2Hzでも波長が百数十メートル…
4分の1波長でも何十メートル…うーむ(^_^;)。
VPPY
> 例の3D超音波の件ですが,頼んでいたスーパーツィーターが来たので,早速
> テストしてみました。
...
> そうしたら,ほんのかすかですがビート音を感知できました。しかし音が小さ
> すぎて,とても実用になるレベルではありません
なるほど。スピーカという発想を変えて、なにかそういう帯域で振動する
頑丈なもの、ということで探した方がいいのかもしれませんね。ハイファイ
である必要はないのですから。波形も正弦波でなくて、50KHzのバースト波
でいいので、アンプというよりもスイッチングドライブですよね。スイッチング
電源というのは100KHz程度ですから、これで振動する電磁石、あるいは
静電的な結合の金属板というのはどうかなぁ。(^_^;)(^_^;)
それを振幅変調(こちらはなめらかなレベルで)というのが難しいかな。
> で、結局、可動壁とか書きましたが、1Hz程度で揺らしてやれるものが
> あればそれにつれて空気の変動は発生すると思います。ただ、音として
> 認識することは無理というのが定説なわけですから、なにか体が揺すられる
> とか、圧迫感として感じるんじゃないでしょうか。
これを、ギャラリーという密室のインスタとしてやるのもいいと
思います。ちょっと頭に置いておきたいです。(^_^;)(^_^;)
「なんか気分が悪くなる作品」
ということで。(^_^;)
(なんかハイになる作品、というのが本命でしょうか)
VPPF
> 何となくAMをかけたつもりがFM
> になったみたいで,感覚的にすっきりしません。どうなんでしょうか?
「FM」の言わんとしていることがやっとわかりました(^_^;)。多分、イメージの
違いです。プランク分布のようにピーク波長云々、といっている場合は、どちら
かといえば光を粒子(フォトン)のイメージで捉えています。熱平衡にある、とい
う表現を使うことからも推測されるとおり、物体系が光子を吸収したり放出した
りする過程が絶え間なく繰り返されていて(m + γ ←→ m + E 、m:任意の
分子、γ:光子、E:吸収または放出される光子のエネルギー、という過程)、統
計的に光子のエネルギー分布がプランクの公式で表され、そのピークが温度によっ
て決まる、という描像です。ピーク、というのは、光子のエネルギー=hν、とい
う時のνの値です。上の描写からわかるとおり、吸収されたり放出されたりする
光子のνは色々です。
一方、VPPMのFMというイメージは、例えばナトリウムランプのように1つの
波長のみの光子(厳密に言えば熱運動によるドップラー効果で幅を持ちますが、
それはとりあえず無視して)でエネルギーが放射されているような感じで見てい
るものと思います。ナトリウムランプなどの場合、外郭電子が上の準位に叩き上
げられる(光子の吸収)、逆に上の準位から下の準位に落ちる(放出)、という
過程で光が出ますので、これは準位間のエネルギー差に相当するhνの波長の
光子のみになります。輝線、と言われるものですね。
黒体の場合、ウィーン則λT=2.989×10^-3から決まるピーク波長だけで放出が
起きている訳ではないので、FMというイメージは少し違うと思います。ピークは
ある程度急峻ですが、我々に馴染みの深い黒体輻射である太陽光が白色光に
近く感じられる、ということを考えてもらえればFMというイメージは和らぐので
はないかと思います。もっとも色的な感覚があるのも事実で、もし赤外を見るこ
とができる動物が我々のやろうとしているLFO遠赤を見れば色が変動しているよう
に感じることはあり得ると思います。そういう意味ではFMというイメージも完全
に外れではないかもしれません。
それで、本当にAMのみにしたければ、温度は一定にしておいて輻射面積を変える、
という方法があります。例の町センセの本について考えた時も、脈拍に応じて
血管の射影面積が変動する、という可能性を考えたのはまさにこちらです。
骨格筋由来の熱が血流によって運搬される、というイメージが、JPEGでおくって
いただいたコピーにあったのでこういうことも可能なのかな、と思っています。
逆に、面積の変動ではなくやはり皮膚温度の変動がメインだとすればピーク周波
数の変動に伴う色変動(~FM?)も人間の遠赤放射にはあることになります。
どちらであるかは今のところ私にはわかりません(^_^;)。分光しつつ調べるか、
検出器の感度特性を知って、温度変化を伴う場合と伴わない(面積変動メイン)の
場合とで検出結果の変動パターンを計算して実験と付き合わせてやるとわかる
可能性はあります。
VPPM
>>トランスデューサで大振幅の波を立ててみるのはよいと思います。期待
>>してます(^^)
>>電源というのは100KHz程度ですから、これで振動する電磁石、あるいは
>>静電的な結合の金属板というのはどうかなぁ。(^_^;)(^_^;)
いわゆるブザーの原理の拡大として,こういう方向でもいけると思いますが,
実はその後調べてみたら,例のムラタの超音波トランスジューサーを共立が扱
っていました(^^)/。早速申し込みましたので,そのうち追加のテストをして
みます。
>>「FM」の言わんとしていることがやっとわかりました(^_^;)。
>>我々に馴染みの深い黒体輻射である太陽光が白色光に
>>近く感じられる、ということを考えてもらえればFMというイメージは和らぐので
>>はないかと思います。
詳細な解説ありがとうございます。よくわかりました(^_^)。
どうも基本的な所が,ごちゃごちゃにからまっていたみたいです(^^;)。
白色のライトは遠くで離れて見ても白色ですよね。明るさが低下するだけです。
>>それで、本当にAMのみにしたければ、温度は一定にしておいて輻射面積を変える、
>>という方法があります。例の町センセの本について考えた時も、脈拍に応じて
>>血管の射影面積が変動する、という可能性を考えたのはまさにこちらです。
なるほど,わかりました。
ここで,人体からの遠赤発生の解析という意味合いは少し置いておいて,人工
LFO遠赤発生器の観点から少しまとめてみます。
1 遠赤の強度は温度に比例する。ただし温度を変化させるとピークの波長も変
化してしまう。しかしその変化は許容できる程度である。
2 遠赤の強度は輻射面積にも比例する。故に遠赤発生器の開口部を変化させる
ような方法でも可変できる。(照明の絞りのような感じですね)
3 セラミック等,外部エネルギーにより遠赤を発生する物体については,与え
る外部エネルギーを変化させる事で強度を可変できる。
以上を前提として,具体的な発生器を考えてみますと,
1の原理から,スポットライトのレンズを取り去り,そこへ遠赤のみ透過する
フィルター(もしくはセラミックの反射板)をつけて,ライトの駆動電圧を
可変して変調する。
2の原理から,1と同じ構造でライトの駆動電圧は一定にしておいて,フィルタ
ー等の後に電動絞りもしくは扇風機型シャッターを設け,出力を変調する。
3の原理から,大きなセラミック板を用意し(無ければコンクリートの壁面と
か(確認要))そこに生のライト(遠赤は含まないもの)の照度をコントロ
ールして照射,そこから二次的に発生する遠赤を客席に放射する。
等々が考えられますね。インスタ位なら遠赤ストーブの可視光をカットし,ヒ
ーターの強度をコントロールする事だけでもできそうです。
ここで一つ基本的な質問ですが,例えば37度Cの物体に対応する波長の遠赤が
強力に放射されていたとして,別にその遠赤があたった所は37度C以上になら
ないって事はないですよね(^^;)? 波長とエネルギーとは別の問題だと思い
ますが念のため確認です。
>>分光しつつ調べるか、
>>検出器の感度特性を知って、温度変化を伴う場合と伴わない(面積変動メイン)の
>>場合とで検出結果の変動パターンを計算して実験と付き合わせてやるとわかる
>>可能性はあります。
厳密にやるのなら,ここまでする必要はあるでしょうね。
また,実際の実験の前には遠赤センサの校正も必要だと思いますが,その時に
は温水槽が使えるんじゃないでしょうか。一定の大きさの水槽に水をはって,
そのうち一面だけ開放し水温を37度Cに保つようにすれば,そこから発生する
遠赤の強度はある程度算出できるような気がしますが。(上空の固定した位置
にセンサを設置して校正する)
>>んでもって、NHKの話ですが、
>>VPPMのご覧になった番組で1Hz変動が見えなかったのは
>>被験者が気功師でなくて気を出していなかったからかもしれません(^_^;)。
被験者は江川卓です。注意してみていたのですが,確認できませんでした。
>>> 速度変化の大きい風は音とも考えられるわけですね。
>>もちろん、速度変化によって一点で見ている場合に音と同じような圧力
>>変化を感じるようなケースであれば、人間にとって「音」として感じられる
>>かもしれませんが(という意味でVPPMが言われているのかな、と
>>推測したのですが)、一応メカニズムとしては違います。
了解しました。扇風機案は没ですね。
>>で、結局、可動壁とか書きましたが、1Hz程度で揺らしてやれるものが
>>あればそれにつれて空気の変動は発生すると思います。
>>後は圧力変動の中に身を置いた時に
>>どう感じるのか、ですよね。減圧タンクの中に生身で入れられて周期的に
>>圧力を変化させられているような感じなのかもしれませんね(^_^;)
>>これを、ギャラリーという密室のインスタとしてやるのもいいと
>>思います。ちょっと頭に置いておきたいです。(^_^;)(^_^;)
2m四方位のプレハブの室内室ですが,その中に入
ると,なぜかいつも軽いめまいがしていたのです。その時は何とも思ってなか
ったのですが,最近,用事で再びそこに行くことがあり,その時めまいの原因
が超低音である事がわかりました。換気用の送風機の風がプレハブの壁にあた
り,周期的に壁を揺らしていました。部屋は密室ですので,超低音も逃げる場
所がなく,たまる(^^;)訳です。
>>で、結局、可動壁とか書きましたが、1Hz程度で揺らしてやれるものが
>>あればそれにつれて空気の変動は発生すると思います。
別に空気は軽いので,ダンボール等の厚紙振動でも実現はできると思います。
しかし,壁の振動装置も常設なら簡単にできますが,持ちこみで設置するのは
難しいです。そういう意味では,案外大変そうで簡単にできるのが空調のコン
トロールによる気圧の増減もしくは,空調の噴出し口に扇風機式シャッターを
設置して,空気の断続遮断による低音の発生の方法です。
ところでこのやり方で,理論的に発生するのか確認お願いしますm(_o_)m。
>>> まぁ「気」の件で心理試験をやるとしたら,
>>これって、演奏会場でやると聴覚や視覚の刺激が複合されますから、ツラそうな
>>気がしてるんですよねぇ(^_^;)。「なんとなく暑かった」「なんとなく圧迫感が
>>あった」という感想になったりして(^_^;)。
具体的な試験での曲の提示方法としては,ライブを録音(遠赤,超低音も)し
た音楽の再生になると思います。
対象を2群に分けて,ランダムに曲ごとに(もしくは曲の途中で)可聴音+遠
赤+重低音の再生と,可聴音のみの再生を切り替えて提示し,また群によって
それを逆にして提示する訳です。
そして問題の「曲の雰囲気の評価」ですが,心理学特有の形容詞による評価は
あんまり好きでないので,できれば皮膚電気抵抗とかの客観的な生理試験でや
りたい所です。多数の装置の用意は大変ですが。
そういう意味では,以前書きました「脈波帽子LED」も実用的かもしれません
。(同期の件とは別に,各人の脈拍数の把握ツールとして)
この装置は,多数の方の心拍を同時に測定できる生理心理実験装置としても新
しい試みだと思います。
(赤LEDが目立つ(視覚に入る事で相互に干渉する要因になる)ならば,近赤
LEDに置きかえればOKですしね。)
>>超低音となると妖怪ヌリカベみたいなものが欲しい気がします。50Hzで波長が
>>6mくらいですから、でかいPA用のスピーカーでもその辺りが実効的には限界
>>なんじゃないでしょうか。とはいっても2Hzでも波長が百数十メートル…
>>4分の1波長でも何十メートル…うーむ(^_^;)。
超低音をアートとしてどういう形で提示するかは難しい問題ですが,容易に実
現できる一つの方法として既存のPAの活用の可能性を申し上げたのです。
しかし振動板の大きさとかの制限で超低音への応用が無理でも,プッシュプル
の考え方は捨てきれません。いままでのPAでは音を放射さえしてしまったら
あとは知らん,勝手に響いて(^^;)という感じですが,ホール内の音場をアク
ティブにコントロールするというのは素晴らしい考えです。
超低音はだめでも,例えば通常の低音で,定常波をある地点で強制的に発生さ
せてその位置をぐるぐる動かすとか,今までの定位の定石のバランスや位相の
コントロールなんていう小手先ではなく,ちょうどホール内の空気を有機的に
ぐにゃぐにゃ動かす感じの音場(^^;)を実現し,作品に繋げられたらめっちゃ
楽しいと思います(^_^)。
VPPY
> VPPも盛り上がってきましたので,そのうちVPPのロゴ入りの名刺でも作りたい
> と思ってます。色んな所で配りたいですね(^_^)。
うーむ、いいですね。
ところでVPPってなんでしたっけ。(^_^;)
Virtual Performance Project
だったかなぁ。
超低音でホールの空気を制御するのも、遠赤外線を制御して「気」を再生
するのも、能動的な行為ということならPerformanceなので、これでいいかな。
これはどうも、我々だけでなく、荒○さんとか、増○さんとか、○澤先生
(物性工学出身)とか、呼びかけたら乗りそうな人も思い浮かびます。
あまり手広くするのもナンですが、限定「濃い同志」をそろそろ誘ってみても
いいかな、と思います。○矢さんもいいなぁ。○矢さんは東大の物理出身
なので、VPPFとの物理談義は期待できたりして。(^_^;)
公開は徐々に控えめにしても、やはり同報メイルでは惜しいので、ちょっと
過去のやりとりから発掘して、試験的に整理してWebに置いてみたいと
思いますので、置いたらお知らせしますので、チェックとコメントをお願い
します。
文責として、単に同報メイルを並べずに、議長として手作業で整理します。
我々3人は、VPPA、VPPB、VPPCという名前で登場させようと
思います。(あと23人はいける(^_^))。
VPPY
> 共立から超音波振動子が来ました(小指の先ほどの小さいもので
> す)。さらに凹面鏡がわりのBSアンテナも買い,準備万端でテストをしてみ
> ました。
> そしたら,なんとまぁ予想外に音が聞こえてきました v(^_^)v。
おぉぉぉ!!! 凄いですね。大きな進展ですね。(^_^)
そして、奇遇というか、僕も今日は超音波していました。
無事に一日で、秋月の超音波距離センサがつながりました。
VPPM
ところで今後の私のセンサ関連の予定ですが,まず当面例の3D超音波を完成
させようと思ってます。パラポラの前に円状に超音波振動子を配置して,四方
に音のビームを飛ばしてみようと考えてます。
その次は,これは少し時間がかかると思いますが(試行錯誤が必要なため),
例の遠赤センサ+超低音センサによる気配探知機(^^;)を作ってみるつもりです。
ところでちょっと雑談ですが,WebのSSSで拝見したのですが,VPPYは秋月
超音波距離計のアナログ化を考えておられるそうですね。
で,この間のIAMAS粘土センサネタの関連なのですが,最初から申し上げると
このネタに触覚好きの私は,大層琴線をくすぐられたのですが,画像から攻
める方向になったので,ちょっとひいてました(ディジタル恐い(^^;))。
でもやっぱり粘土のうにゅうにゅした感覚が頭から離れなくて,その後も個
人的に色々プランを考え続けてました。
それで今の所以下の3センサの組み合わせでできるんじゃないかという方向で
考えが固まって来たのです。(粘土の形状変化を追うのではなく,手,指の動
きの簡易センシングですが)
1.電磁石+磁気センサで,右親指と左右人差し指間の距離+左親指と同じく
左右人差し指間の距離をはかる。
2.圧力センサで各親指の粘土に対する圧力(押さえる力)をはかる。
3.超音波距離センサで腹部と左右の手首までの距離をはかる。
でこの方式で問題になって来るのが,超音波距離計なのです。他の物はアナロ
グですので良いのですが,これだけは原理的にディジタル出力なので,アナロ
グ化をどのようにしようかな,と考えていた所だったのです。
VPPYがどんなふうに考えられるのか興味を持っています(^_^)。
それと,全く別の話ですが,この間のリストの
>>●VPP研究・実験ネタ
の所に,
・誘発耳音響放射の楽器への応用
を追加して,おいて下さい。
このネタはちょっとモノにするには骨の折れるものですが,忘備録としておい
ておいて下さい。
簡単に概略を述べますと,これは例のヘッドホンバイノーラルについて調べて
た時に引っ掛かったネタなんですが,この誘発耳音響放射とは外部の音刺激に
呼応して,耳から発生する音の放射の事で,音の刺激が必要とは言うものの,
体から声以外に音が出ているという楽しい現象です。
もちろん単に反射でそのまま発生しているだけなら,何にも面白くありません
が,最近の研究でこの現象は内耳の能動的制御と密接に関連がある事が分かっ
てきました。(内耳が一種の発振状態になって,その一部が音として外部へ放
出される)
まだまだ本命の耳鼻科領域でも研究途上の事象ですが,耳から誘発された音を
サンプリングして利用したり,何か音を入力して人間エフェクター(耳ボコー
ダー(^^;))として利用できたりしたら楽しいと思っています。
(最初は思考で音響放射がコントロールされていれば面白いと思ったのですが
(何を考えているかがわかる(^^;)),この制御はかなり下位のレベルで行
われているようで,その可能性は薄いようです。でも耳に入った音のうち,
どんな帯域の部分が強調されているかを外部から知ることができれば,それ
はすなわち「耳が聞きたい音色」を知ることになる訳で,音色合成なんかに
とっても面白く応用できるんじゃないかな,と妄想は拡がってます(^^;))
VPPY
> ところで今後の私のセンサ関連の予定ですが,まず当面例の3D超音波を完成
> させようと思ってます。パラポラの前に円状に超音波振動子を配置して,四方
> に音のビームを飛ばしてみようと考えてます。
うーむ、いいですね。期待します。(^_^)
> その次は,これは少し時間がかかると思いますが(試行錯誤が必要なため),
> 例の遠赤センサ+超低音センサによる気配探知機(^^;)を作ってみるつもりです。
はい、東野さんも期待していますので、ぼちぼちお願いします。(^_^)
> ところでちょっと雑談ですが,WebのSSSで拝見したのですが,VPPYは秋月
> 超音波距離計のアナログ化を考えておられるそうですね。
> 3.超音波距離センサで腹部と左右の手首までの距離をはかる。
> でこの方式で問題になって来るのが,超音波距離計なのです。
えーと、SSSは日々、改訂されています。第9話を読みましたか。
既に完成しています。まぁ絶対的な距離計測というよりも、うりうりと
センサの前で動かした手の距離に反応する、という程度のかなり曖昧な
ものですが(^_^;)、これは距離に比例したパルス列があるので、単に
整流・平滑しただけです。ちゃんとやるなら、距離に比例したパルス幅
のディジタル信号が出ているので、これをAKI-H8のタイマでカウントする
というのがいいと思います。ピッチセンサと同じです。
VPPF
> > 3.超音波距離センサで腹部と左右の手首までの距離をはかる。
> > でこの方式で問題になって来るのが,超音波距離計なのです。
こないだもちらっと話題になりましたが、超音波の分解能は
1cm くらいです(音速340m/sとして、秋月のは40kHzくらいだったと
思うので、それだと波長が0.85cm)。舞台上でやる時は粘土の形状変化は
1cmよりずっと大きくないと客席からは見えないと思うのでこの点は
大丈夫そうですね。
あと、前から私もこの手のネタは考えてたのですが、途中に別のものが
来た時にどうなるか/どうするかが解決していません。例えば腹部と手首と
したら、その間にテーブルだとか粘土が入って遮ったらダメですよね。
これまでの超音波センサものというのは、周りにパイプで直方体を組むなど
して、検出対象の「外側」から多点でセンスする、というのがエッセンス
だったと思いますが、この辺、何かうまい手があるんでしょうか(^_^;)
> > ・誘発耳音響放射の楽器への応用
耳の辺りに検出器をおいて増幅をかけて(超LPFをかければ耳からの放射
以外をカットできないでしょうか)音源として使用する、という感じ
でしょうか。音源といってもそのままだと例の超低周波PAも合わせ技で
必要ですが、可聴域に変換して(周波数をx 倍して滑らかに繰り返す
とか)加工しても面白いかもしれませんね。
VPPF
とりあえず、濃い方向のリプライです。
とりあえず、やってみるのに不可欠と思われるestimateは大体クリア
してると思うので、いわゆる世間話的な色合いが強いですが…(^_^;)
> >>「FM」の言わんとしていることがやっとわかりました(^_^;)。
> >>我々に馴染みの深い黒体輻射である太陽光が白色光に
> >>近く感じられる、ということを考えてもらえればFMというイメージは和らぐので
> 詳細な解説ありがとうございます。よくわかりました(^_^)。
> どうも基本的な所が,ごちゃごちゃにからまっていたみたいです(^^;)。
> 白色のライトは遠くで離れて見ても白色ですよね。明るさが低下するだけです。
温度変化に伴う色の変化というのは当然あって、星のスペクトルにしても
空が暗いところにいけば肉眼でもリゲルは青白く、ベテルギウスは赤い、と
いうのがわかるわけです(カペラが黄色、というのが私にはよく認識できない
のですが^_^;)。ですからピーク波長は変わるわけですが、理論的
には温度に関わらず、すべての波長で電磁波が放出されていて、ただその
相対的な強度が変わるということになります。
> 1 遠赤の強度は温度に比例する。ただし温度を変化させるとピークの波長も変
> 化してしまう。しかしその変化は許容できる程度である。
ということなので、許容できるかどうかは明確にはわかりませんが、
目のように、三原色に対応する異なる周波数感度特性を持った錐体(に
対応するもの)があれば色を認識できるはずです。要は、赤外を感じる
仕組みにこれに対応する「分光」(かなりラフな使い方ですが^_^;)の
機構があるかどうかで、これがなければピーク波長の変化を、色に
対応した感覚で感じることは恐らくないだろうと推論されます。
> 2 遠赤の強度は輻射面積にも比例する。故に遠赤発生器の開口部を変化させる
> ような方法でも可変できる。(照明の絞りのような感じですね)
これはまったくその通りで、温度変化よりもコントロールがやりやすい
だろうと思います。温度変化の場合、放射に使う物体の熱容量の問題で、
温度変化に対する慣性が問題になってくるでしょうし。放射面積を変える
とAMとしてコントロールすることは格段に容易だと思います。
> 3 セラミック等,外部エネルギーにより遠赤を発生する物体については,与え
> る外部エネルギーを変化させる事で強度を可変できる。
これもその通りですが、上述したようにコントローラビリティの問題は
つきまとうと思います。熱容量が小さく、遠赤放射効率の高い素材が
あればうまくいくと思います。
> 以上を前提として,具体的な発生器を考えてみますと,
> 1の原理から,スポットライトのレンズを取り去り,そこへ遠赤のみ透過する
> フィルター(もしくはセラミックの反射板)をつけて,ライトの駆動電圧を
> 可変して変調する。
> 2の原理から,1と同じ構造でライトの駆動電圧は一定にしておいて,フィルタ
> ー等の後に電動絞りもしくは扇風機型シャッターを設け,出力を変調する。
> 3の原理から,大きなセラミック板を用意し(無ければコンクリートの壁面と
> か(確認要))そこに生のライト(遠赤は含まないもの)の照度をコントロ
> ールして照射,そこから二次的に発生する遠赤を客席に放射する。
> 等々が考えられますね。インスタ位なら遠赤ストーブの可視光をカットし,ヒ
> ーターの強度をコントロールする事だけでもできそうです。
あまり細かいコントロールを考えなければこれもよさそうですね。先日
コーヒーメーカーのガラス容器を割ってしまって別注品を取りに行った
時、タニヤマの外商サロンにコタツ用のヒーターランプの取替え部品が
どさっとおかれているのを目撃しました。数千円くらいだったと思いますが、
あの辺を使うと面白いかもしれません(^_^;)。
> ここで一つ基本的な質問ですが,例えば37度Cの物体に対応する波長の遠赤が
> 強力に放射されていたとして,別にその遠赤があたった所は37度C以上になら
> ないって事はないですよね(^^;)?
原理的にはいくらでも温度は上がります。要は入射と放射のバランスなので、
例えば吸収する物体がいかなる形でも熱を放出せず、かつ、遠赤を吸収する
特性が吸収物体の温度に全く依存しなければどんどん温度が上がって行きます。
具体的な機構を全く無視して概念的に式を書けば、
dT/dt = A - E
です。Aは吸収(absorption)、Eは放射(emission)のタームで、Tが温度、tが
時間です。本来は比熱c など次元を合わせる係数が入るべきですが、概念式
なので省略しています(エネルギーの単位で温度を計っていると思ってください)。
現実にはAやEは温度によりますし、また、37℃の遠赤を効率良く吸収できる
物体であれば、同様に37℃あたりの遠赤を効率良く放射することも考えられ
ますから、吸収しながら放射もしているとパラメータによってはどこかで
平衡状態に達してそれ以上温度が上がらなくなるということもあり得ます。
> また,実際の実験の前には遠赤センサの校正も必要だと思いますが,その時に
> は温水槽が使えるんじゃないでしょうか。一定の大きさの水槽に水をはって,
> そのうち一面だけ開放し水温を37度Cに保つようにすれば,そこから発生する
> 遠赤の強度はある程度算出できるような気がしますが。
ウィーンやプランクの時代に黒体放射を実現していた方法と同じですね。
この方法は使えると思います。
> >>被験者が気功師でなくて気を出していなかったからかもしれません(^_^;)。
> 被験者は江川卓です。注意してみていたのですが,確認できませんでした。
全盛時の投球動作時に測定したら何か出ていたかもしれませんね(^_^;)
> >>> 速度変化の大きい風は音とも考えられるわけですね。
> >>推測したのですが)、一応メカニズムとしては違います。
> 了解しました。扇風機案は没ですね。
扇風機案をきちんと理解していないのですが(^_^;)、周期的に風を
切ってやるような方法であればできるのかもしれません。
> 最近,用事で再びそこに行くことがあり,その時めまいの原因
> が超低音である事がわかりました。換気用の送風機の風がプレハブの壁にあた
> り,周期的に壁を揺らしていました。部屋は密室ですので,超低音も逃げる場
> 所がなく,たまる(^^;)訳です。
やはり気圧変化みたいな感じですねぇ。入場時にゲロ吐き袋を渡し
たりして(^_^;)
> 別に空気は軽いので,ダンボール等の厚紙振動でも実現はできると思います。
ダンボールなどだと柔らかすぎないかなと思って「板」と書きました。
それほど緻密なコントロールでなければ厚紙でもよいのかもしれません。
> そういう意味では,案外大変そうで簡単にできるのが空調のコン
> トロールによる気圧の増減もしくは,空調の噴出し口に扇風機式シャッターを
> 設置して,空気の断続遮断による低音の発生の方法です。
これはできるんじゃないかと思います。ただまぁ、超音波を超高音とは
あまり言わないのと同じで、超低音といっても音としては聞こえない
(脳が音として認識しない)ので、何か別のうまい表現を考えられれば
よいかな、と思います。逆超音波、とか、極音波とか(^_^;)。
誰もまだ言ってないでしょうから言ったもん勝ち、で(^_^;)
> 具体的な試験での曲の提示方法としては,ライブを録音(遠赤,超低音も)し
> た音楽の再生になると思います。
> 対象を2群に分けて,ランダムに曲ごとに(もしくは曲の途中で)可聴音+遠
> 赤+重低音の再生と,可聴音のみの再生を切り替えて提示し,また群によって
> それを逆にして提示する訳です。
対照実験は絶対に必要ですね。ダブルブラインドでやるともっと信憑性が
あがるでしょう。
> そして問題の「曲の雰囲気の評価」ですが,心理学特有の形容詞による評価は
> あんまり好きでないので,できれば皮膚電気抵抗とかの客観的な生理試験でや
> りたい所です。多数の装置の用意は大変ですが。
上位概念がどうとかで客観性が薄れてきますから、やるとしても
おっしゃっているように生理試験は併用したいですね。
> そういう意味では,以前書きました「脈波帽子LED」も実用的かもしれません
ゲーム機用に売られているような耳たぶセンサにLEDをつけるのは
何か問題がありますか?ビジュアル的には脳波帽子の方がウケそう
ですが(^_^;)
> 超低音をアートとしてどういう形で提示するかは難しい問題ですが,容易に実
> 現できる一つの方法として既存のPAの活用の可能性を申し上げたのです。
> いままでのPAでは音を放射さえしてしまったら
> あとは知らん,勝手に響いて(^^;)という感じですが,ホール内の音場をアク
> ティブにコントロールするというのは素晴らしい考えです。
クラシックのホールでは反響板を使ってごく大雑把な音場の調整はやられて
きてる訳ですが、こういう方向を極めたホールが登場したら面白いかなと
いう夢想もあったりはします。壁が細かい可動部分に分かれていて自在に
壁面の形を変えられる、とか(^_^;)。
> 今までの定位の定石のバランスや位相の
> コントロールなんていう小手先ではなく,ちょうどホール内の空気を有機的に
> ぐにゃぐにゃ動かす感じの音場(^^;)を実現し,作品に繋げられたらめっちゃ
> 楽しいと思います(^_^)。
アクチュエータを多数埋めこんだ壁が音源/音場コントローラになって、
なんて状況は面白そうだなぁ、と思うのですが、とりあえず無理ですね(^_^;)。
VPPMの言われるように既存のPAを活用するうまいアイディアがあれば
私も是非乗りたいです(^_^)
VPPY
> とりあえず、やってみるのに不可欠と思われるestimateは大体クリア
> してると思うので、いわゆる世間話的な色合いが強いですが…(^_^;)
このあたりのやりとりは、なかなか読み直しても面白いですね。
> これはまったくその通りで、温度変化よりもコントロールがやりやすい
> だろうと思います。温度変化の場合、放射に使う物体の熱容量の問題で、
> 温度変化に対する慣性が問題になってくるでしょうし。放射面積を変える
> とAMとしてコントロールすることは格段に容易だと思います。
はい、1Hzというスピードから、僕も熱容量による慣性質量みたいなものが
大きいな、と思っていました。エネルギー的に言えば、やはりパワーアンプ
として熱源を制御しないで、熱放射のルートを小エネルギーの機構により
動的に遮る、という機構が、「増幅」そのものの原理として自然ですね。
アンプはエネルギー発生源ではない(電源から供給されているエネルギー
の範囲内で変動させるだけ)、という話そのものです。(^_^)
> タニヤマの外商サロンにコタツ用のヒーターランプの取替え部品が
> どさっとおかれているのを目撃しました。数千円くらいだったと思いますが、
> あの辺を使うと面白いかもしれません(^_^;)。
遠赤外線セラミックヒーター、というのがありますよね。あれは高いのかな。
> > ここで一つ基本的な質問ですが,例えば37度Cの物体に対応する波長の遠赤が
> > 強力に放射されていたとして,別にその遠赤があたった所は37度C以上になら
> > ないって事はないですよね(^^;)?
>
> 原理的にはいくらでも温度は上がります。要は入射と放射のバランスなので、
> 例えば吸収する物体がいかなる形でも熱を放出せず、かつ、遠赤を吸収する
> 特性が吸収物体の温度に全く依存しなければどんどん温度が上がって行きます。
んー、これは実際のところでは、まず吸収とともに放出があり、どうなんだろ、
受け手の温度を37度以上にする時には「強力に放射」する方の温度が37度では
すまなくもっと上昇している、ということになるのでは。(^_^;)
熱力学のなんとか法則、というお話になるのかな。
ペルチェ素子みたいに、温度差を外部からの電気エネルギーで勾配をかける
ということなら、可能なのかな。もっともペルチェも熱容量オーバーで簡単に
死ぬらしいですが。(^_^;)
> これはできるんじゃないかと思います。ただまぁ、超音波を超高音とは
> あまり言わないのと同じで、超低音といっても音としては聞こえない
> (脳が音として認識しない)ので、何か別のうまい表現を考えられれば
> よいかな、と思います。逆超音波、とか、極音波とか(^_^;)。
> 誰もまだ言ってないでしょうから言ったもん勝ち、で(^_^;)
調べてみないと分かりませんが、一つには列車沿線の低周波振動の生理的な
研究がありましたよね。
あと、AEですか、アコースティックエミッション、というのは工業的には
いろいろ応用の歴史が長いのですが、主に超音波領域ですが、ここでも
逆に低周波というのはやっているかもしれません。やはり、さらに参加者
が増えるといろいろと薮蛇的に広がるかも。(^_^;)
> 対照実験は絶対に必要ですね。ダブルブラインドでやるともっと信憑性が
> あがるでしょう。
これは、大橋力さん(芸能山城組の山城祥二)のハイパーソニックの研究と
同じようなことになりますね。なんせいくらデモっても聞こえないので(^_^;)、
こういう実験から客観的に説得するしかありません。
> ゲーム機用に売られているような耳たぶセンサにLEDをつけるのは
> 何か問題がありますか?
これは初耳なのですが、あるんですか。ゲーセンとかでなく家庭用に。
あるなら、仕入れてみたいなあ。
> > 公開は徐々に控えめにしても、やはり同報メイルでは惜しいので、ちょっと
> メンツがある程度固まったらML作りますか?
そうですね、校正してWebに上げるのはインタイムである必要もないので、
Web掲示板とかよりも、MLがいいのかな。
やはり、これまでのやりとりを整理して非公開Webに上げて、厳選された
人達に「ここ見て、よかったらMLに参加して」というのが流れかな。
ちょっと500KBのテキストにすぐには手が出ませんが。(^_^;)
VPPF
> んー、これは実際のところでは、まず吸収とともに放出があり、どうなんだろ、
> 受け手の温度を37度以上にする時には「強力に放射」する方の温度が37度では
> すまなくもっと上昇している、ということになるのでは。(^_^;)
説明不足でした。おっしゃる通り、孤立系では第二法則があるので低温側
から高温側に熱が自発的に移動することはありません。ペルチェは1つの
具体例ですが、どこかで余分なエントロピーを外部に捨てる機構が必要に
なります。
思考実験として、遠赤放射側A、受け側Bとして、Aは放射のみで吸収はなく、
Bは吸収のみで放射はなく、Aの放射率、Bの吸収率とも温度にはまったく
依存しない、というケースを考えるとBはどんどん吸収して温度が上がって
いきますが、こういう状況を作るためには上の機構を準備する段階で
どこかにエントロピーを捨てるようなメカニズムを持ちこまざるを得ません。
単純に37℃の恒温物体があって、傍に37℃以下の温度の単なる板を置いたと
したらその板の温度が37℃以上になる、ということはもちろんありません(^^;)。
ごく一般的に開放系まで含めて考えればいくらでも受けつづけられる系も
想定可能、という意味で前のメールの答えを書きました。普通の系では
熱源と同じ温度になったところで平衡に達してそれで終わりです。
それにしても、こういう話をしていると演者の発する気の遠赤放射、という
のがほんとうだとして、それを観客が感じ取れるのか、という問題を
もう一度考えてみたくなりますね。あるいは演者が気を遠赤で発しているか
ということは置いておいて、遠赤PAを作った時に体温並みの温度でPAした
場合、それは感じ取れるのか?体温の高い子供や微熱のある人や排卵期の
ご婦人(ってのはセクハラ?^_^;)には意味がなかったりして(^_^;)。
40℃とかにしたらこれは単なる暖房で、それに1Hzの変調をかけたら
よくある1/fゆらぎを取り入れた快適扇風機とかゆらぎのシャワーと
いう路線になるのかなぁ。うちのシャワーには1/fゆらぎ機能というのが
あって、これは結構気持ちいいです(^_^)。銭湯とかでよくある、
上がり際に熱めの湯船に浸かった後で水を浴びて、というのを自動で
やってくれてるようなものですが(^_^;)。
冗談はともかくとして、37℃くらいの幕を準備したとして、そこからの
遠赤ってほんとにどのくらいわかるんでしょうね。電気ストープでも
こたつでも、この頃のものはどれもファンがついているものをよく
見かけます。結局、遠赤放射よりもヒータ周囲の空気が暖められて
空気分子が熱を運んでるというほうが効いてるんじゃないでしょうか。
実感としてもファンのない、単なる電気ヒータというのはごく近くに
行かないとあまり暖かくないですよね。うーむ(^_^;)
VPPF
> アンプはエネルギー発生源ではない(電源から供給されているエネルギー
> の範囲内で変動させるだけ)、という話そのものです。(^_^)
これ、意外に誤解している人が多くて、○○の○○先生もその一人だったり
します(^_^;)
> > タニヤマの外商サロンにコタツ用のヒーターランプの取替え部品が
> 遠赤外線セラミックヒーター、というのがありますよね。あれは高いのかな。
タニヤマのそこにはありませんでしたが、遠赤セラミックヒーターそのものが
一万円しない値段のものもありますからヒーター部分はそんなに高くないかも
しれません。といっても安いものはほとんど暖まりませんが(^_^;)
> > 誰もまだ言ってないでしょうから言ったもん勝ち、で(^_^;)
> 調べてみないと分かりませんが、一つには列車沿線の低周波振動の生理的な
> 研究がありましたよね。
これはテレビのニュース的なものでちらほらと耳にしたことはあるのですが、
空気振動でどうこう、という話なのでしょうか。この辺、まったく無知です。
> これは、大橋力さん(芸能山城組の山城祥二)のハイパーソニックの研究と
> 同じようなことになりますね。なんせいくらデモっても聞こえないので(^_^;)、
> こういう実験から客観的に説得するしかありません。
大橋力さんの「環境情報学」という本を多田道太郎さんから借りたことが
あります(^_^;)。けっこう色々な方面に手を出している人ですね。
しかしいくらデモっても聞こえない、というのはやっぱり結構大変で、
客観的なデータを積み重ねるか、カリスマ的に納得させるか、に
なるでしょうね、これは(^_^;)。
> > ゲーム機用に売られているような耳たぶセンサ
> これは初耳なのですが、あるんですか。ゲーセンとかでなく家庭用に。
> あるなら、仕入れてみたいなあ。
ホームページを探したんですが見つけられませんでした。ずっと前から
高野のイズミヤにあるゲームコーナーにあったと記憶してるんですが、
今度行ったときにまた見てきます。PSだったか、N64だったか…(^_^;)
VPPY
> タニヤマのそこにはありませんでしたが、遠赤セラミックヒーターそのものが
> 一万円しない値段のものもありますからヒーター部分はそんなに高くないかも
> しれません。
ファインセラミックスは異常に高いものがありますが、ヒーター程度なら
そんなじゃないみたいです。ピンキリです。
> これはテレビのニュース的なものでちらほらと耳にしたことはあるのですが、
> 空気振動でどうこう、という話なのでしょうか。この辺、まったく無知です。
空気でなく実際の物理的振動の伝播だと思いますが、空気振動というのも
他にもあるかもしれません。僕も無知です。(^_^;)
> 大橋力さんの「環境情報学」という本を多田道太郎さんから借りたことが
> あります(^_^;)。けっこう色々な方面に手を出している人ですね。
> しかしいくらデモっても聞こえない、というのはやっぱり結構大変で、
> 客観的なデータを積み重ねるか、カリスマ的に納得させるか、に
> なるでしょうね、これは(^_^;)。
単なる研究者だけならむしろ客観的実験で説得できるのでしょうが、かたや
芸能山城組での活躍もあるためのヤッカミなのか(^_^;)、音響関係の学会では
とても白い目で見られ続けてきました。逆カリスマ効果でしょう。(^_^;)
> 今度行ったときにまた見てきます。PSだったか、N64だったか…(^_^;)
僕が使ったのはスポーツクラブのバイク(自転車をこぐマシン)のものです
が、そのメーカの研究者が「ゲームの会社からも打診されている」なんて
数年前に言っていましたので、そっちにも結実したのかなぁ。だとしたら
安く入手できそうですね。(^_^)
> > やはり、これまでのやりとりを整理して非公開Webに上げて、厳選された
> > 人達に「ここ見て、よかったらMLに参加して」というのが流れかな。
> > ちょっと500KBのテキストにすぐには手が出ません
> そんなになったんですねぇ。本一冊分、軽くありますね(^_^;)
いや、時系列的に並べただけならそんなに大変ではないのですが、この
500KBのうち約200KB近くが、以前のメイルの引用なわけです。そして、
引用とリプライはハイパーリンクで複雑に分岐したり戻ったりして
相互連関しているでしょ。(^_^;)
これが厄介なのです。引用を最小限にするためには、Web版のNiftyの
会議室みたいにツリー構造とかにGUIしないと駄目ですが、あれも
僕は嫌いなので(^_^;)、まだうまい手が見えていないのです。
本気でやったら発言ごとに別HTML化して中身をきちんと読んでは関連
発言に相互リンクさせることになりますし。(^_^;)