Sketching日記(11)

(実際のところは「Max8日記」かも)

長嶋 洋一


→ Sketching日記(1)

→ Sketching日記(2)

→ Sketching日記(3)

→ Sketching日記(4)

→ Sketching日記(5)

→ Sketching日記(6)

→ Sketching日記(7)

→ Sketching日記(8)

→ Sketching日記(9)

→ Sketching日記(10)

→ Sketching日記(12)

→ Sketching日記(13)

→ Sketching日記(14)

→ Sketching日記(15)

→ Sketching日記(16)

→ Sketching日記(17)

→ Sketching日記(18)

→ Sketching日記(19)

→ Sketching日記(20)

2021年8月26日(木)

今日は3日間のFIT2021の2日目であるが、既に昨日、ZOOMでサウンドが出ない(;_;)というトラブルに見舞われながらも発表を終えて「学会発表シリーズ : 5件中2件」をクリアしたので、FIT2021聴講ZOOMのMacは横で勝手に走らせておくとして、懸案だった実験を進めることにした。 起点としては この日記のPart10 の「2021年7月4日(日)」( EmotiBit が到着した日のチェック)であり、そこから学期末シリーズが入ってだいぶ経過した「2021年8月7日(土)」〜「2021年8月11日(水)」および「2021年8月17日(火)」〜「2021年8月20日(金)」の Adafruit Feather M0 WiFi - ATSAMD21 + ATWINC1500 についての実験が途中のままだった。 EmotiBit そのものについては、来月の音楽情報科学研究会・夏のシンポジウムで このように 報告する予定だが、そのplatformとなっている Adafruitボード について、あと一歩だけ進めておきたい「OSCでの双方向通信」(現状ではまだ「Max8→Adafruitボード」のみ)の部分のチャレンジが残っていたのだ。 そして、うまく進展したら、 これこれ を、さらにstockが復活したら これ とを業者に発注してさらに実験を進める・・・というプランも確定している。

さて、起点は「2021年8月20日(金)」の上の「WiFiUdpSendReceiveString2」である。 とりあえずここに戻って来られるように、複製リネームした「WiFiUdpSendReceiveString3」から始めることにした。 対応したMax8のパッチ名も同様にリネームしてある。 このArduino(Adafruitボード)のスケッチでは、まだOSC送信する相手のポートが指定できていないので、OSCメッセージを受けた相手のポート番号をインクリメントしたポート番号で受け取ったそのままをudpsendしているつもりなのだが、UDPで送るメッセージのパケットサイズ(データ数)が4の倍数だと「OSC Bad message name string: DataAfterAlignedString: Unreasonably long string, Dropping entire message」と叱られて、データが4の倍数でないと「OSC packet size (5) not a multiple of 4 bytes: dropping」と叱られるのだった。 この現象の再現を確認した(再現性はブレずに確実)ところで、実験とプログラミングの深い深い暗闇に突入した。

そしてあれこれ苦闘すること2時間、ようやく上のように、一見するとあまり違いのないところに到達した。 実はさりげに「OSCMessage.h」という新しいヘッダファイルを「OSC-master」から切り出してincludeしているところが大きくて、地味に見えるが、OSC送信する相手のポートも自在に設定できるようになり、Maxコンソールには何もエラー表示が出なくなり、この段階で「OSCはイタダキ(^_^)」というところになっているのである。 この「WiFiUdpSendReceiveString3」というフォルダはそのまま複製して、これまでの僕の作業領域での「Arduino/Adafruit/test」ディレクトリだけでなく、新たに作った「Max/Projects/Adafruit」ディレクトリにも置いた。 つまり、まだ対応したAdafruitボードのスケッチは進化させるものの、ここからはOSC、つまりMax8の世界での作業に実質が移行する、という画期的な節目なのだ。 こうなれば、いちいちコンソールのscreenでIPアドレスを確認するという「WiFiなのに紐付き」というスタイルを脱することが出来るために、 これこれ を、さらにstockが復活した場合には これ も、とSUAC出入り業者に発注してみた。 果たしてどうなるか。

2021年8月27日(金)

今日は3日間のFIT2021の最終日であるが、昨日に続いて聴講ZOOMのMacは横で勝手に走らせておくだけである。 この日記のPart9 の「2021年6月23日(水)」のところに書いていたように、「壁に両手をついて片足を回す」という「体操」を、これまでは「右足反時計周り」・「左足時計周り」・「右足時計周り」・「左足反時計周り」とそれぞれ350回ずつ、計1400回やっていたのを、フト思いたって、今日から各400回ずつ、計1600回にアップデートしてみた。 初日はそこそこ差を感じなかったが、明日からどうなるか、なるべくこれを日々のペースとしていきたい。

昨日のAdafruitボードの実験はちょっと中途半端なところで時間切れしていたのだが、またまた「一晩寝ると出てくるアイデア」というのが出現した。 「WiFiUdpSendReceiveString3」のスケッチでは、「OSCMessage.h」の活躍によって、AdafruitボードからOSCに送ってMax8で受けるというメッセージについては、ほぼ自在に実装できる目処が立った。 実際に、すでに200msecインターバルで4チャンネルのアナログ入力電圧を刻々とMax8に伝送できていた。 ところが、Max8から送るOSCメッセージをAdafruitボード側でparsingするところはライブラリをうまく発見できず、メッセージの「中身」だけは表示してOSC返送できたものの、例えば複数のPWMポートを「Firmata+maxuino」的にドライブするような自在なコントロールに至っていなかった。 そこで昨日の段階では、以下のような「WiFiUdpSendReceiveString4」として、"100/128/255/0"というようにMax8から送られてくる数値(「/」で区切った数値[全体としてテキストメッセージ])を、いちいち区切り記号「/」で判定しつつ切り出して、いちいち「桁ごとにparse」・・・という超ダサい方法でやるしかないか、と思っていた。

しかし今朝になって歯磨きしている時に、「HEXでいいじゃん!」という、1980年代の主流だった技術に思い至ったのだった(^_^;)。 「/」等のセパレータも不要、10進数だから1桁2桁3桁の判定などと煩雑になるのであって、「00」〜「FF」の16進数であれば桁数固定でAdafruitボード側の処理が超簡単になるのである。 必要なのはMax8側の方だが、こちらはおそらく「zl」か「sprintf」か何かで出来る筈だ・・・ということで、方針が一気に見えてしまった。

上のピンマップから、AdafruitボードのPWM出力は、「5/6/9/10/11/12/13」の最大7ポートのようなので、これを「Firmata+maxuino」的に7桁のHEX(0-255)で送ることにした。 ただしポートごとに「MAX 10mA per pin, 7mA recommended」という駆動電流の制限には注意が必要であり、高輝度LEDの場合には2SD2425などを外付けしてドライブすることになる。 アナログ入力は「A0/A1/A2/A3/A4/A5」の6ポートだけでなく、PWM兼用で9pinがアナログ入力にも出来るそうだが、とりあえずOSCとしては「アナログ6チャンネルの電圧(0-1023)を100msec間隔でOSC送信」とした。 また、 Adafruitボード・マニュアル には、「Power Usage & Saving with WiFi」というところに「WiFi.lowPowerMode();」とか「WiFi.requestSleep(sleeptimeinmilliseconds)」とかの記述があり、WiFi経由でローパワーmodeとかスリープmodeに入れる可能性も発見した。

そして、今日はけっこう「見通しのある試行錯誤」を2時間ほど続けて、上のように「完成」した(^_^)。 必要なライブラリ(WiFiルータのパスワードファイルは削除した)ArduinoスケッチとMaxパッチは これ である。 上記仕様のように、アナログ6ポートの電圧を100msecサンプリングでホストにOSCで送りつつ、Max8で作った「7個の2桁HEXデータ」という14文字メッセージをOSCでホストから送ると、対応した7つのPWMポートのLEDが光るが、 YouTube では3個しかLEDがないのでそれらがPWM点灯している。 シリアルコンソールの情報も最低限にしていて、これは今後、「発注したOLEDモジュールで表示」あるいは「無表示で暗黙裡に動作」という方向に発展させてみたい。

2021年8月28日(土)

ちょうど何もない土日、お仕事日和である。 Amazonでは発見できなかったがYAHOOショッピングで発見・購入して、さらにキーホルダーに加えてバッジを追加購入したものを このように 並べて撮影して1日が始まった。

またまた夜中にフト思い付いたアイデアというのは、もう2年前、デトロイトでの Sketching2019 に行った時に、 この日記のPart3 の中の「2019年9月28日(土)」あたりで書いていた、現地で参加者に配られて持ち帰った ArduinoNANO33IoT である。 このような ピン配置であるが、なんとオンボードに 6軸センサ が搭載されているだけでなく、WiFiモジュールも搭載されていて、 WiFiNINA というライブラリモジュールが完備されていた。

上はその時、必要なライブラリを揃えて、最も簡単そうな「ScanNetworks」というスケッチを走らせた時の様子であり、シリアルモニタにずらずらと、刻々とその空間に飛んでいるWiFiを探して表示している様子にはびっくりしたものだった。 そして思い付いたのは、上のライブラリ一覧というのが、昨日までの実験でAdafruitボードのWiFiでやっていたライブラリとあまりに品揃えが似通っていた・・・という事実から、「Adafruitボードと同じことが簡単にArduinoNANO33IoTでも出来るのでは??」という素朴なアイデアだったのだ。
とりあえず「お仕事Mac mini」のArduino IDEでもArduinoNANO33IoTをプログラミングした事があったので、ちょっと WiFiNINA のページを調べて、なんとIDEの「Examples」のメニューに「WiFiNINA」があり、その下に上のサンプルがずらずらと並んでいるのを発見した。 そして「AP_SimpleWebServer」でほとんど同等の動作が出来そうだ・・・と確認すると、いきなり昨日の最終版の「Adafruit_OSC_Max8_001」をほぼそのままコピペして置換した「Nano33IoT_OSC_Max8_001」を実験したところ、以下のようにバッチリと動作できてしまった(^_^)。 これぞオープンソースの面目躍如/醍醐味と言うべきだろう。

Arduinoプログラミングとしての違いは、WIFiモジュールが異なっているので、Adafruitボードでは「#include <WiFiNINA.h>」となっていたのをArduinoNANO33IoTでは「#include <WiFi101.h>」とするだけで、あと残りの「#include <SPI.h>」・「#include <WiFiUdp.h>」・「#include <OSCMessage.h>」はそのまま共通である。 そして重要な違いとして、Adafruitボードでだけ、「setup()」の冒頭に「WiFi.setPins(8,7,4,2);」のおまじないが必要となる。 あとは、AdafruitボードではPWM出力ポートとして「5,6,9,10,11,12,13」ピンとしたところを、ArduinoNANO33IoTの13ピンは違うので7番目を「3ピン」としてみた。 さらに動作させてみて判明したのは、Adafruitボードではアナログ入力のA0〜A5ピンが全て動作するが、ArduinoNANO33IoTではWiFiモジュールとの通信に使っているのか、A4/A5の2ピンは無効になっている印象だった。 ただしArduinoNANO33IoTは、それと別に 6軸センサ があるので、遥かに強力であるとも言えるのだ。
これで一気に、ローカルWiFiルータ(DHCP)さえ起動しておけば、WIFi経由のOSCで2種類の強力なArduino(Adafruit,NANO33IoT)が使えるという可能性が広がった。 Adafruitボードではオンボードのリチウムポリマー電池も使えるし、ArduinoNANO33IoTではオンボードの6軸センサが使える筈である。 実際には、複数ボードを混在させるためにはIPアドレスとポートの確認のための方法(いちいちパソコンのターミナル/シリアルモニタに繋ぐのはダサい)が必要だが、これは発注しているOLEDモジュールやLCDモジュールでも可能だし、「省略」の手法を考えていきたいところだ。 なかなか地味な進展ではあるが、今後のスケッチングの「持ち駒」が一気に倍増した感じの1日となった。

2021年8月29日(日)

明日は竜王戦挑戦者決定戦3番勝負第2局で先勝している藤井王位が永瀬拓矢王座に勝てばまたまた豊島竜王との7番勝負が確定する・・・という日である。 そこで明日の生中継の宣伝の意味でか、今日のAbemaTVは、2組ランキング戦の決勝(藤井vs広瀬)を録画再生放送していた。 そしてこれに触発されて、長らくの懸案だった単純作業に着手した。

僕の研究室ページには 将棋の「名局」を体験しよう というページがあった。 これは主として2ちゃんねる(最近は5ちゃんねる)の将棋スレッド等での話題から検索して、「古今東西の過去の名局」とされている/誰かが呼んでいるものを集めて、棋譜サイトから対応する棋譜データを集めて、Javaベースでそれぞれの対局を体験できるというものだった。 しかし世界的に「Java排除」・「Flash排除」の嵐が吹き荒れたために、このページは実質的に「使えない」ものになってしまって2019年7月を最後に更新はストップとなり、最近の藤井聡太の活躍も追記できなくなっていた。 その一方で、昔からあった 将棋DB2 という「世界最強の将棋の棋譜データベース」サイトはHTML5ベースで充実しているので、「将棋の名局」ページの対局をこちらのURLに移植するという作業を、どこかでやってみたかったのである。

実際に作業を始めてみると、かなり昔の上の3局だけは 将棋DB2 に載っていなかったものの、それ以外の最近の棋譜は当然のように全て完備していた。 そして結局、午前中が潰れた(^_^;)ものの、多少の記載バグも直しつつ、新しい 将棋の「名局」を体験しよう のページが完成した(^_^)。 これで、今後の藤井対局その他の「名局」が話題になれば、こちらの新版にだけ安心して追記できる体制が整った。

そして、明日から3日間のEC2021について、まずは上のプログラムから眺めてみた。 この会議はデモセッションも含めて「全てがシングルトラック」(パラレルセッション無し)というのが「売り」であり、関係なさそうだからと聴講していないと損をするシステムとなっている。 僕の発表は最終日の朝イチであるが、そのセッションだけでなく全体をチェックする意義が大きいので、この扱いにくいscrapboxからコピペ大会の手間をかけて、以下のようにプログラムを並べてみた。

セッション1:コミュニケーション 08/30 10:45-12:15
	【long】[31]踊るは恥だが役に立つ!?
	[25]変顔表情による「笑わせあい」を考慮したオンラインゲームの提案
	[86]ハートトゥハートオンラインコミュニケーション
	[73]採用面接におけるデジタルカメンを用いた面接官の印象調査
	[74]LINE を用いた海水浴場混雑可視化システムの提案
	[80]サファリパークオンラインツアーシステムの実運用
	[84]観客の音声を共有するライブ配信システム

デモセッションA 08/30 13:00-14:30
	(6)3Dアバタを利用した遠隔授業での頭部動作の認識を用いた意思表示インタフェース
	(10)起立性調節障害の長期化防止に向けたシリアスゲームの提案
	(14)XRAYSCOPE
	(15)遠隔授業下におけるEC型学習コンテンツ制作支援に向けた方法の提案
	(17)ひらきがな:平面と立体の行き来で判読性が変化する立体文字の制作手法
	(18)競技自転車ゲームにおける体重移動を考慮したインタラクションの提案
	(21)VR空間で演じられたディアボロジャグリングへの視聴者の評価
	(22)ミエナイトデンワ:遠隔地にいる相手の存在を感じながら音声通話できる糸電話型デバイスの提案
	(24)ヘッドマウントディスプレイ式補助走行装置システムの提案
	(28)JumpLab:2Dジャンプゲームを題材としたゲーム開発教材
	(29)電子コンパスのずれに気づける音声ナビゲーションシステム
	(33)RoomTiltStick
	(34)研究利用しやすく標準性を目指したビデオゲームの設計と開発
	(35)脳波と皮膚電気活動を用いた観客の盛り上がり推定の試み
	(36)輝度変化による運動錯視を用いたアニメーション作成ツール

セッション2:インタラクション/インタフェース 08/30 14:45-16:15
	【long】[7]Itako Device:対話の参加者が思いもよらないことを思うために自己の身体を通じて他者のことばを表現する文字描画システム
	【long】[82]コースター駆動型水分補給促進システム)
	[87]滑落中の崖面にナイフを刺して停止するマンガ物理学的MRシステム
	[13]Selective Search を用いた構図改善を行う画像トリミングアプリケーションの提案
	[32]感情曲線を活用した研究の支援ツールの開発
	[85]角膜反射を利用したスマートフォンの把持姿勢推定

セッション3:デザイン 08/30 16:30-18:00
	【long】[12]ゲームを用いた感情制御手法の提案
	【long】[28]JumpLab: 2Dジャンプゲームを題材としたゲーム開発教材
	[62]大規模オープンデータを用いたレースゲームの開発
	[66]心拍数の変化に応じてノーツの落下速度が変化するリズムゲームの開発
	[67]ユーザのアクションによって反応する自動ドアの開発
	[51]キャラクタアニメーションの動作の躍度最小軌道群への自動分割

セッション4:I/O 08/31 09:00-10:30
	【long】[53]An image of …: 視覚身体言語を介した共在感覚と共創のための体験型インスタレーション
	【long】[22]ミエナイトデンワ:遠隔地にいる相手の存在を感じながら音声通話できる糸電話型デバイスの提案
	[43]布に写実性のある画像を描画するデバイスの提案
	[50]食いしばり行動での操作による仮想物体の重量感呈示
	[81]風を用いたゲームプレイ中の落下感覚の向上
	[11]描画行為によって蓄電可能なペイントデバイスの開発

セッション5:音/音楽 08/31 10:45-12:15
	【long】[49]振付師が意識した楽曲パートをダンサーに共有することによる振付指導手法
	【long】[70]歌詞や曲調の印象に基づいた照明演出の自動生成システムの実現
	[69]Unityを用いたゲームテクノロジーとしての連続する立体的音風景表現について
	[77]物を介した気配の触覚提示
	[76]大爆走!オーディオレーシング: 音楽のパンニングを通した方向提示によるレーシング型オーディオゲームの提案
	[26]分離可能なボタンゲームインターフェースの開発

交流会 08/31 13:00-14:30
	参加者同士で交流を深めていただくセッションです。小グループに分かれて、自己紹介と話題に沿ったおしゃべりをしていただきます
		各グループ4名(その時間中の部屋移動は想定していません)、カメラのONを推奨
		1サイクル15分、合計で3サイクルを実施。話題は議論の間に何回も変更できます
	話題リスト
		よく観てるYouTubeチャンネル
		テレワークにおすすめ機器
		私の一押しコンテンツ
		遠隔授業ここが良い/悪い
		オンライン交流会のあるべき姿

セッション6:評価/モデル化 08/31 14:45-16:15
	【long】[8]プレイヤのゲーム習熟度と嗜好を反映したダンスゲーム譜面に対する動作の推定
	[15]遠隔授業下におけるEC型学習コンテンツ制作支援に向けた方法の提案
	[63]スマートフォンによる視線追跡を利用した屋外広告を用いたコンテンツの開発と評価
	[65]OpenCVを用いたエンターテイメントスポットの人流変化の可視化
	[35]研究利用しやすく標準性を目指したビデオゲームの設計と開発
	[56]ゲームらしさが作業意欲・楽しさに与える影響の検証
	[79]ゲームUIの新たな種類、alter-sensoryとその分類方法の提案
 
セッション7:AR/VR 08/31 16:30-18:00
	【long】[5] SoundDrop:見えて触れる音-VRでの音の可視化とインタラクションの考察
	[16]VRレースゲームでの動的なトンネリングによる速度感と酔いの調査
	[64]拡張現実を用いたTCG対戦の活性化
	[83]アルゴリズムファイターズ:オーディエンスも楽しむことができるVRゲームコンテンツ
	[21]VR空間で演じられたディアボロジャグリングへの視聴者の評価
	[54]スタンドアロン型HMDのハンドトラッキング機能を用いたバスケットボール体験アプリの開発
	[9]自動車変速操作時の聴覚刺激呈示によるエンタテインメント性拡張の検討
 
セッション8:表現 09/01 09:00-10:30
	【long】[3]「新楽器をデザインする」というエンタテインメント
	[17]ひらきがな:平面と立体の行き来で判読性が変化する立体文字の制作手法
	[23]写意画と工筆画の融合による水墨アニメーションの研究
	[60]実体験に基づく制作過程と完成作品の並列提示による、鑑賞者に作品への興味を向上させる展示方法の提案 -青銅鏡の事例
	[68]2次元画像を用いた昆虫の動きの再現
	[19]映像内の移動対象の軌道をグラフと数式で提示する可視化アプリケーションソフトウェアの開発
	[89]感触を楽しむ絵画

セッション9:感覚/五感 09/01 10:45-12:15
	【long】[38]TasteSynth:電気味覚のための刺激波形デザインシステム
	[52]TeleSalty:リアルタイムで塩味を伝える通信システム
	[24]ヘッドマウントディスプレイ式補助走行装置システムの提案
	[72]伸縮可能なエアバッグを用いた箸VRの開発
	[30]伸縮性のある静電触覚サーフェスの提案
	[75]腹部触覚提示を用いた足圧中心位置の誘導システム
	[44]遮蔽機構を用いた赤外線放射強度の制御による高速温度提示

デモセッションB 09/01 13:00-14:30
	(39)既存のゲームシステムを温冷覚での情動変化で支援するシステムの開発
	(41)電子ブロックと投影型ARを用いた「電流・電圧」分野のインタラクティブ理科教材の研究
	(44)遮蔽機構を用いた赤外線放射強度の制御による高速温度提示
	(45)回して遊ぶスマホリングアプリ
	(47)ILbot:そばにいるだけのロボットとのコミュニケーションデザイン
	(51)キャラクタアニメーションの動作の躍度最小軌道群への自動分割
	(57)音楽会場等の薄暗い空間でのAR表現に向けたシステムの試作
	(58)CubeTalk:チャットグループにおける高齢者の円滑なコミュニケーションを目指したタンジブルな多面体型スマートデバイス
	(71)ゲーム観戦におけるプレイヤ操作の追体験システムの試作
	(73)採用面接におけるデジタルカメンを用いた面接官の印象調査
	(78)VR吹き矢:呼気検出を用いた呼吸リハビリテーション
	(80)サファリパークオンラインツアーシステムの実運用
	(86)滑落中の崖面にナイフを刺して停止するマンガ物理学的MRシステム

セッション10:運動/スポーツ 09/01 14:45-16:15
	【long】[20]スポーツイベントにおける帰宅分散実現のための帰宅行動分析(1):定性的分析
	【long】[61]スポーツイベントにおける帰宅分散実現のための帰宅行動分析(2):定量的分析
	[78]VR吹き矢:呼気検出を用いた呼吸リハビリテーション
	[27]人物検知を用いたマーチングプレイヤーの位置推定による練習補助システムの提案
	[92]コトダマ:感情認識を用いた音声入力による インタラクティブな照明の制作
	[42]床型触覚提示装置を用いた足底感覚評価とその展望
なかなか、タイトルを眺めているだけで楽しくなってくるし、片寄さんとか橋田さんとか、お友達が座長というセッションもあって、充実している。 去年もそうだったが、メインのZOOMのchatだけでなく、参加者は裏でslackでワイワイやっているので、ハマると他に何も出来なくなってしまうのがEC2021なのだ。 僕は「ロング発表」というカテゴリだが、それでも20分(14分発表+6分質疑)と淡白なものであり、 この予稿 のように中身は超膨大なので、ちらちらっとサンプルのデモmovieを見せたらオシマイになってしまう。 ZOOMで画面共有を送りながら僕の「SUACインスタレーション」のWebページからリンク先のYouTube動画を見せるとちょっと重くなりそうな嫌な予感(^_^;)がするので、明日にはQuickTimePlayerかVLCで再生するために、手元の元動画を発掘する、という裏作業をやりつつ初日に参加してみよう。

2021年8月30日(月)

忙しい1日がやってきた。 いつものお仕事Mac miniのメイン画面では、午後にZOOMミーティングが予定されている某X社プロジェクトのために、先週末にちょっとだけ進展したデータを受け取ったのに対応したMax8プログラミングを久しぶりに再開して、あれこれ進めた。 一応の完成となったが、ミーティングの前に試作を送るとちょっと混乱しそうなので、出来たものをすぐに送らずグッと堪えておくことにした。 そしてサブ画面ではAbemaTVで「竜王戦挑戦者決定戦3番勝負第2局」のライヴ中継が始まったが、互いに持ち時間が5時間あるので、どうせ結果は夕方の帰宅時までには決まらないので、音量を絞ってずっとBGVで垂れ流している。 さらに研究室のMacBookAirを横に並べて、こちらはZOOMで今日から始まったEC2021に繋いでいるが、ZOOMだウインドウだけでなくslackウインドウも開いておかないといけないので、ちょっと画面が窮屈な感じである。 午後の某X社とのZOOMミーティングがあるので、今日はEC2021のZOOMはこちらのマシンだけにするのだが、(内職し放題なので)もしかすると明後日の発表までずっとこちらだけで行くかもしれない。

  

EC2021がいざ始まってみると去年のEC2020とまったく同じで、slackでワイワイと合いの手を入れる大喜利大会となるために、思わず見入って聞き入ってしまうことで、予定していた内職が全く進まなくなった。 期待以上に色々と面白い視点がゲットできたが、午後イチ(X社ミーティング直後)のデモセッションでは、以下のようにOSCに対応したお手軽なワイヤレス6軸センサの ORPHE CORE というものの存在を教えてもらったのも収穫である。

  

ただし、Muse2同様に専用アプリで面倒そうなのと、センサのために無駄にセットのランニングシューズを買わないとイケナイ・・・ということで、これを購入することは断念バーグした。 ちょうど獲得した、AdafruitボードとかArduinoNANO33IoTを活用すれば、こんなのは自分で簡単に作れるのである。 その後、明日以降に某X社からの情報が届いたら改訂する部分だけ待った状態でのMax8プログラミングを完了させて、さらに以下のArduinoNANO33IoTが、今でも国内ではどこでもショップ販売されていない(一部の怪しい楽天shopは除外)のを確認して、SUACの取り引き業社に海外取り寄せを発注した。 ドルでなくユーロであるあたり、さすがのArduinoである。

その後、ZOOMミーティングを受けて速攻で某X社から届いた情報に対応して試作のMax8プログラミングを完了してzipにまとめてサーバに置いてメイル通知納品したり、竜王戦挑戦者決定戦3番勝負第2局が中盤になってAIによれば藤井65%という状況でハラハラしたり、EC2021はさらに面白い発表があって茶々入れしたり・・・と忙しく時間が経過していった。 MacBookAirからはEC2021のZOOMプレゼン音声が聞こえてきて、お仕事Mac miniのサブ画面ではAbemaTVの棋士の解説音声が半分のボリュームで漏れ聞こえてきて、さらにメイルが届けばチャイムが鳴って知らせてきて、真ん前ではお仕事Macを空冷するファン(VivaldiでAbemaTVを見ると4コアのCPU使用率が100%〜200%になる(^_^;))が唸っていて、遠くからは1106室内水琴窟の滴り音響が届く・・・というなかなか騒然としたサウンドスケープが一日中、続いた。 受託研究と将棋という内職があったので、明後日の発表のためにデモ動画を整理して集めるという作業まではとても並行出来ず、明日のEC2021の内職にすることにしよう。

2021年8月31日(火)

今日はEC2021の2日目である。 たいていのオンライン学会は自分の発表ぐらいであとは横目でチラッと見ているだけなのだが、ECはslackでワイワイと駄弁っているのでついつい没入してしまう。 朝イチでMakerからの上のようないい感じの写真とともにイベントの案内が届いていたが、現地に行くことも出来ないし、時差があるのでオンラインでも参加できない。 明日の発表のために、「新楽器」・「音具」のネタでの動画を、YouTubeアクセスでなく手元で表示するために取捨選択・整理するという内職を進めるために、手元の「教材動画集HDD」を以下のように並べたのを契機に、 このように 1106研究室にあったHDDやSSDやUSBメモリやSDメモリカードなどのバックアップ機材をずらっと並べて撮影してみた。

そして2日目の午後イチには「交流会」というのがあったが、まったく明日の準備に入れない状態で困ったので、ここは涙を飲んでパスすることにした。 さらに午後のセッションでも内職度を上げないと準備が終わりそうもない。 それほど、EC2021のslackのガヤ大会/大喜利大会は楽しいのである。(^_^;)

「交流会」が終わって、午後の「評価/モデル化」のセッションに入ったところで、ようやく上のようにデモ動画の発掘整理が完了した。 まぁ、これだけ用意しても明日のプレゼン時間ではごくごく一部にしかならないのだけれど。 せっかくなので、計1.5GBほどのこの全部を、ZOOMでEC2021に参加中のMacBookAir(明日の発表もこれで行う予定)にAirDrop経由で送ってみると、これまで学生たちとAirDropでデータを送ったり受けたりするのはほぼ秒殺だったのに対して、およそ1分ほどかかって転送成功した。 なかなか大したものである。

2021年9月1日(水)

浜松市から ワクチンパスポート が届いたものの、他国どころか他県にもどこにも行けない日々はまだまだ続く。 ワクチンの有効期限に依存するのでパスポートの有効期限もそれほど長くなさそうだが、学部事務室にお願いしてとりあえずパウチってもらった。

そして朝イチでEC2021の発表も無事に終わって(昨日、時間をかけて準備した33本のデモ動画のうち、実際にプレゼン時間に一部を見せたのはほんの数本だけ(^_^;))、あとは終日、EC2021のslackでの茶々入れで終始するという日となった。 これで学会発表シリーズも半分を越えて、残りは2件(来週の可視化情報シンポジウム、再来週の音楽情報科学研究会)である。

2021年9月2日(木)

コロナウイルスに関して、『 WHOは新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に関する週次報告で、「B.1.621」系統のミュー株を「注目すべき変異株(VOI)」に分類したと明らかにした。ミュー株にワクチン耐性を持つ恐れのある変異があると説明した上で、さらなる研究によって理解を深める必要があると強調した。WHOは現在、「懸念される変異株(VOC)」にアルファ株とベータ株、ガンマ株、デルタ株の4種を、その次に警戒されるVOIにミュー株を含む5種を分類している。ミュー株は、コロンビア以外の南米諸国と欧州でも確認されている 』とのニュースがあり、慌ててWikipediaから上の表をゲットしてみた。 かつて大学で原子核物理の実験をしていた時にはアルファ線・ガンマ線・ベータ線などと言ったり、OpenBCIやMuseの脳波センシングでアルファ波・ベータ波・シータ波・デルタ波とか言ったりしたものの、とても全部は正しく言えない。

  

そして朝イチで、映像チームの中路さんが研究室にやってきた。 映像作品の演出で使いたいということで、スモークマシンを貸し出すためである。 一緒にマルチメディア室に行って、 このように 動作確認して、貸し出した。 YouTube記録は これ である。 かっこいい映像が出来るのを楽しみにしよう。

2021年9月4日(土)

昨日のニュースで首相がまた逃げたらしいが、前首相と同様の無様ないつもの姿であり、五輪でCOVID-19を撒き散らし感染者を自宅に放置するだけで国民に何も訴えず、姑息な政権延命の策が尽きて追い詰められたのだから、まぁ当然の報いだ。 昨日からこの週末の3日間は、お仕事関係で必死にネタを考え続けると決めていたが、まだ浮かんでこないので来週に継続となりそうだ。 そして、研究室のテーブルに乗っている色々なブツを眺めているうちに、ちょっと実験してみたいアイデアが浮かんだので、週明けに業者に注文するためにいくつかのリサーチをした。 果たして以下のようなブツが新たに集まったとして、何が出来るのか、それは実験してみるまでは僕も分からないのである。(^_^;)

       

2021年9月5日(日)

必死に考え続ける某ネタに関して、夜中にヒントとなる「何か」が浮かんだ!・・・という夢から目覚めたのだが、目覚めてみるとどうしても思い出せなかった。 これを毎日続けていれば、いずれ意識の深層から海面まで浮かんでくるのだろうか。
朝イチで読んだニュースには「緊急事態宣言、首都圏など延長へ」というのがあり、『 政府は新型コロナウイルス対策で21都道府県に発令中の緊急事態宣言について、12日までの期限を東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏4都県で延長する調整に入った。岐阜、愛知、三重の東海3県と、京都、大阪、兵庫の関西3府県でも延長を検討する。新規感染者数が依然高止まりの状況で、延長幅は2週間程度とする方向だ。来週半ばに政府対策本部会合を開き、対応を決める。宣言の延長幅を2週間で検討するのは、9月中下旬の3連休や祝日などの人流(人の流れ)を抑制する狙いがある。一方、重症病床使用率に改善が見られる茨城、栃木、岡山、広島各県などについては宣言解除を検討している。「まん延防止等重点措置」に移行する案もあり、地元知事の意向や感染状況を考慮して慎重に対応する構えだ 』とのことで、これはもしかすると静岡県は緊急事態宣言の解除、悪くてもまん延防止等重点措置への移行ということで、つまり時短営業禁酒継続ながらJoyJoyヒトカラが再開するという可能性が見えてきた(^_^)。

何のきっかけだったか覚えていないが数日前に思い浮かんだことを、昨夜突然に思い出して書いていたメモを研究室に持ってきたので、午前には このように これまでたぶん一度も読まずに、研究室の棚の奥に眠ったままだった「AKIRA」全6巻を出して並べてみた。 東京オリンピック2020を30年前に予言していたと話題になっていた、あのAKIRAである。 そして午後に3時間半ほどかけて、集中して(呼吸していたかも不明)一気に「精読」して、読み終えた直後には本当にフラフラになった。 25年前に買った時以来、一度も開いていなかったので、ストーリーも結末もまったく覚えていない「初見」として、久しぶりに大友克洋ワールドにどっぷりと浸かって、心の奥底から堪能できた。 そして夕方には、週に2日のペースで「ちらっとギターを弾く」日、ということでMartinを愛でた。 COVID-19のために全般的に希薄となっている今年の夏の休日は、そんなこんなで過ぎ去っていくのだった。

2021年9月6日(月)

新しい週となった。 今日は午後に、久しぶりのゼミZOOMの予定があり、朝からテンションが微増である。 考え続けている某ネタは未だ不発、まだまだ頭を絞らないといけない日々が続く。 今週は後半の木金土がオンラインの「可視化情報シンポジウム」(発表は金曜日)、あと来週に撮影スタジオで記録を撮る予定のチーム「ミートスパゲティ」の撮影準備(水曜日)というのが大きな予定である。

  

  

そして先日思い付いたアイデアでの制作に向けて、SUAC取引業者に部品の発注をしよう・・・と作業しかけて気付かされたのが、「昔の部品は廃番になっている」というブレーキだった。 「2.5V40A」なんていう物凄いスイッチングレギュレータ電源は発見したものの、肝心の東芝ドライブICが、国内でも海外でも取扱終了になっていて、回路の設計をちょっとやり直す必要が出てきて、とりあえず発注はソレノイドコイルだけとなった。 そこで、上のような秋月電子とか共立電子とかスイッチサイエンスとかマルツで現在仕入れられるドライバICを探して、回路の方針を立てて(おそらくセメント抵抗の嵐になりそう)、電源の発注はその後となる感じで、今日のお仕事は「データシート検索大会」になると決定した。

そして、まずはお仕事Mac miniの「お仕事」ディレクトリ内にある「技術資料」ディレクトリを上のように整理した。 ここには、学生作品の支援などで色々と部品を仕入れると、そのデータシートなどを雑多に投げ込んでいるのでかなり雑然としていたので、今回は「サーボモータ関係」・「ステッピングモータ関係」・「DCモータ関係」と整理して、その3番目が今回の対象としてスッキリとしてきた。 既にここにあった東芝のパワー制御IC群は、どうも何故か廃番となってしまったので、このディレクトリに現役パーツ(簡単に購入できる)の資料を集めつつ、今回のプロジェクトの回路を考えていくことになる。
「DCモータドライバ」で検索したところ、共立電子は、キットはあるものの現在ではパーツとしてドライバICは扱っていないので脱落となった。 またスイッチサイエンスも、基板やモジュールでは各種あるもののデバイス単体では扱っていないので脱落となった。 そしてマルツ電波では、たった1種類、東芝の「TB67H450FNG(O.EL)」というICをDIP対応基板に載せた「ブラシ付きDCモータードライバーIC DIP化基板(TB67H450FNG)【DIP-TB67H450FNG】」というのだけが条件に合致したので、まずはこれを発注した。 ただし希望数量が在庫より多いので、ちょっと難航するかもしれない。 そして残った候補としては、やはり頼りになるのはここだけ、秋月電子ということになったが、ここでゼミZOOMの時間がやってきた。

そして後期に向かうゼミ5人とのゼミZOOMが上のように順調に進んだ。 ちなみに(リンク切れするが)全68分の記録動画は これ である。 その後は秋月電子のサイトに行って DCモータードライバー のページを順に辿って、 「TB6643KQ」・ 「TC78H653FTGモータドライバモジュール」 という2つの候補を選び出した。 そして途中で得た「TA8429H」の情報も併せて検討して、これの発注/見積もりを依頼してみた。 果たしてどのように展開するか、まだまだ不明である。

そういえば、今日9月6日というのは、3年前に北海道で「胆振東部地震」があった日である。 その3年前の9月の約3週間、僕は「VS-Games2018 + ArsElectronica + Auschwitz + ICEC2018」という 欧州ツアー2018 に行っていて、 続・Max7日記 (part 7) の「2018年9月6日(木)」にあるように、上の驚くべき写真はドイツのWurzburgのホテルに届いた日本のニュースだった。 その後、「ふるさと納税」でこの被災地の厚真町に寄付したのが縁で、「あつまんま」というフォトメイルがずっと届いている。 頑張って復興して欲しいし、コロナが明けたら厚真町に行ってみたいものだ。

2021年9月7日(火)

明後日から「可視化情報シンポジウム」であるが、ようやく「ZOOMはこれ」という案内が届いた。 まだ予稿の「PDF」というリンクは生きておらず、さらにセッションは常に4パラレル、ときに5パラレルというなかなか大味な学会である。 まぁ今回はCOVID-19のために出張できないので参加したものの、これが最後となるだろう。 ZOOMなのでリアル学会と違って簡単に他セッション会場に行き来できるものの、これだけネタがあると迷ってしまいそうだ。 手作業で以下のように発表タイトルをまとめたが(OSとはOrganized Sessionということで、応募段階でテーマが提示されていたもの)、なかなかのボリュームとなった。
第1日目 9月9日(木)

[A室]
09:30-10:30 OS10 ビジュアルデータサイエンス
	Unity上での情報可視化フレームワークの開発
	粒子ベースレンダリングによる数値シミュレーションデータ向け遠隔VR可視化システム
	プラズマ対向壁上の高速トリトン粒子衝突点のバーチャルリアリティ可視化
10:50-11:50 OS12 人工知能と可視化
	機械学習モデルの品質保証・評価のための作業者情報比較可視化手法
	セマンティックセグメンテーションを用いた海岸画像からのごみ検出と精度評価
	(招待講演)感染症予測における人工知能や可視化技術への期待
14:50-16:30 OS10 ビジュアルデータサイエンス
	半透明立体視の奥行き知覚改善のための多重等値面を用いた輝度分布調整
	探索的In-situ可視化向け多視点レンダリング基盤の開発
	適応的点密度調整に基づく3次元点群データの高精細等高線描画
	3次元計測点群データのためのエントロピーを用いた特徴強調可視化
	3次元計測点群の半透明表示のためのエッジとオブジェクト外縁部の同時強調可視化
16:50-18:10 OS7 生物・生体まわりの可視化
	睡眠呼吸音の可視化 睡眠時無呼吸症の早期発見に関する考察
	動画解析によるヒメホタルの発光同期に関する研究
	凹部を有する多角形板の流体抵抗
	スイマー足部周りの流れの可視化
 
[B室]
09:30-10:30 OS11 心理情報
	精神健康度と生活習慣の関係における2大学の比較
	勤労者における精神健康度と生活習慣の関係
	大学生アスリートの心理的特性とルーティンの関連性について
10:50-11:50 OS1 ウェーブレットと知的可視化の応用
	平板上に置かれた短い水平穴付き円柱の三次元多重スケール後流構造
	5角形ダクトから流出する噴流(ダクト近傍における流れ構造)
	固有直交分解法を用いた多噴孔燃料インジェクタ内における主要流場構造の分析
14:50-16:30 OS15 医療に関わる可視化
	定常状態視覚誘発電位を利用するBCIゲームに関する基礎的検討
	麻酔下および覚醒下のマウス大脳皮質における因果性ネットワークの推定
	全脳と微小神経核の活動同時可視化による脳領域間機能的結合性の解析
	経頭蓋マクロイメージングによる広域な神経グリア活動の可視化と脳病態の理解
	大脳皮質出力層の機能的秩序構造
16:50-18:10 OS5 渦,はく離,後流の可視化
	仕切板を挟んだ同径円柱からの渦流れの可視化観測
	動的モード分解による周期流中の円柱周り流れの可視化
	カルマン渦と金網の干渉構造に関する調査(熱線流速計を用いた後流変動速度の計測)
	平織金網近傍の流れ構造の解明(開口比が後流速度分布に与える影響)
 
[C室]
09:30-10:30 OS4 マイクロ・ナノ輸送現象の可視化
	混相流の特性を利用した血液型判定マイクロ流体チップ
	液膜上エレクトロウェッテイング(EWOLF)における液滴内部流動の可視化
	ファインバブルの洗浄特性に関する研究
10:50-11:50 OS3 蛍光・燐光を用いた熱流体計測
	低温における燐光分子の発光特性
	感温塗料を用いた自励振動型ヒートパイプ内部における熱流動の可視化
	自動車用トランスミッションオイルの温度分布計測システムの開発
14:50-16:30 OS8 サイエンティフィックアート&スポーツ
	パネル形状の違いに伴うバレーボールの性能評価
	バレーボールのジャンプサーブにおける飛翔解析
	バレーボールの空力特性から導くトスの戦術提案
	バレーボールの無回転サーブにおける流体解析
16:50-18:10 OS2 レーザ利用の可視化と計測
	近赤外光を用いた水蒸気分布の可視化
	HPTSを用いたLIF計測による気泡から水中へのCO2溶解過程の可視化
	蛍光磁性マイクロカプセルが形成するクラスター構造の可視化と強制流動場における流動特性
 
[D室]
09:30-10:30 OS5 渦,はく離,後流の可視化
	ルーバーフィンの成型が流れに与える影響
	PODを用いた簡易車両模型における後流形態変遷過程の特徴抽出
	ボルテックスチャックを利用した曲面形状をもつワークの搬送に関する研究
10:50-11:50 機器展示
	株式会社HPCテック
	ダンテック・ダイナミクス株式会社
	ニイガタ株式会社
14:50-16:30 機器展示
	株式会社フォトロン
	株式会社ナックイメージテクノロジー
	株式会社ノビテック
	株式会社西日本流体技研
16:50-18:10 OS9 ソーシャルデータの可視化
	歩行状態・滞留状態に基づいた歩行者群の空間分布とその時間変化の可視化
	グラフ彩色問題を適用した散布図選択
	空間浪費度と画面乱雑度にもとづく階層型グラフ可視化の数値評価
	深層学習を用いた階層型グラフレイアウトの実験
 
[E室]
16:50-18:10 GS1 一般講演
	紫外線励起蛍光粒子を用いた混相流の可視化に関する研究
	光学的可視化法を用いた超音速噴流の流れ場の解析
	円筒容器内における粘弾性流体旋回流の表面形状に関する研究

第2日目 9月10日(金)

[A室]
09:10-10:30 OS10 ビジュアルデータサイエンス
	無人子育て相談室に対するニーズの可視化
	子育てAIに対するニーズの可視化と実装
	古代インド文献の文献間影響関係の可視化
	睡眠データにおける状態遷移のビジュアル分析
10:50-11:50 OS7 生物・生体まわりの可視化
	Gastric Content Visualization Based on Electrical Impedance Tomography
	X線マイクロトモグラフィーを用いたパン生地発酵による膨化プロセスの可視化
	淡水カイメンの水浄化作用の可視化と捕食機能の1DCAE解析
14:50-16:30 OS10 ビジュアルデータサイエンス
	汚染物質拡散シミュレーションのIn-Situ統計解析
	ニューラルネットワークを使ったPDE数値解法とその適用
	NNを使ったPDE導出向け視覚的分析システム
	不透明度グラデーションを用いた大阪湾の渦の可視化
	ニューラルネットワークを使ったプラズマ領域可視化
16:50-18:10 OS9 ソーシャルデータの可視化
	時系列データに対する説明的可視化
	小説内の動的人物相関図を用いた読書システム
	会話データの可視化に関するサーベイ
	業種ごとの企業の売上減少に対する耐性の可視化
 
[B室]
09:10-10:30 OS2 レーザ利用の可視化と計測
	データ規格化とモデル化の適用による時空間流場再構築法の提案
	温度場・電場による液柱マランゴニ対流の挙動
	多重露光ディジタルホログラフィによるトルクコンバータ内流速計測
	超音速噴流のPIV計測と近傍音響計測によるスクリーチ騒音発生機構の時空間超解像計測
10:50-11:50 OS5 渦,はく離,後流の可視化
	連続的に発射された2つの渦輪による密度成層流体の混合に関する可視化実験
	DBD-PAを角柱前縁に設置した時の後流と働く力の関係
	主流中に吹出されるSweeping Jetの渦構造とその生成メカニズム
14:50-16:30 OS14 乱流および乱流遷移現象の可視化
	可視化による傾斜衝突噴流のストローハル数評価
	超音速噴流群干渉により生じる乱流の可視化
	乱流境界層におけるvery-large-scale motionの蛇行に関する実験的研究
	物体の背後に維持される乱流中の渦の階層の可視化
16:50-18:10 OS15 医療に関わる可視化
	血管の狭窄部におけるモデル血液の圧力損失測定と流れの可視化
	新型コロナウイルス飛沫飛散シミュレーションによる感染リスク評価
	広視野2光子顕微鏡による単一細胞解像度In vivoカルシウムイメージング
	広域カルシウムイメージングによる脳梗塞後の神経回路再編の可視化
 
[C室]
09:10-10:30 OS4 マイクロ・ナノ輸送現象の可視化
	金ナノ構造体の光熱変換によって生成するマイクロバブルによる粒子集積メカニズムの解明
	マイクロチャネル内ピラー捕獲粒子分布の可視化
	細孔内におけるナノ粒子挙動の可視化計測
	(招待講演)局所的な光と熱の効果を利用した微小粒子の操作について
10:50-11:50 OS4 マイクロ・ナノ輸送現象の可視化
	電気インピーダンストモグラフィを利用した細胞スフェロイド周囲のイオン拡散の定量分析
	酸塩基中和反応の近赤外イメージングのための最適波長選択と回帰モデル構築
	(招待講演)蛍光分子の運動特性を利用したマイクロ流路内の熱流体可視化技術
14:50-16:30 OS6 超音波を用いた流体計測
	UVPを用いた低アスペクト比Taylor-Couette流れによる水-油エマルジョンの流動特性評価
	パラメトリック超音波アレイセンサユニットによる物体形状再構成の研究
	カメラと超音波センサを活用した物体形状再構成技術に関する研究
	パルス超音波による漏洩流動の3次元可視化
	UVPを用いた配管内流動スマート可視化システム構築へ向けた基礎研究
16:50-18:10 OS3 蛍光・燐光を用いた熱流体計測
	(招待講演)寿命法を適用したDL-PTSPにおける塗膜層の構造に関する検討
	FLIM法による圧力および温度分布計測に関する研究
	寿命法感圧・感温塗料計測における最適ゲート選定法
	光劣化を補正した寿命法による複合感圧塗料計測
 
[D室]
09:10-10:30 GS2 一般講演
	ライヴComputer Musicにおける情報可視化についての考察
	音響場中の試料の浮遊安定性に及ぼすリフレクタ形状の影響
	サンプリングモアレ法を用いた回転タイヤ変形の可視化
10:50-11:50 機器展示
	株式会社西日本流体技研
	株式会社ノビテック
	株式会社ナックイメージテクノロジー
14:50-16:30 機器展示
	株式会社HPCテック
	ダンテック・ダイナミクス株式会社
	ニイガタ株式会社
	株式会社フォトロン
16:50-18:10 GS3 一般講演
	ノズル入口旋回強さを変化させた場合の液滴飛散水噴流の可視化
	CT-BOS法を用いた極超音速統合制御実験機(HIMICO)のサブスケール模型周囲流に対する可視化計測
	吹出し管を備えた吸込みノズル入口近傍の粉粒体流れの可視化 -吸込みノズル深さおよび吹出し管挿入長さの影響-
	3次元流れ場計測へのMRIの適用
 
第3日目 9月11日(土)

[A室]
09:10-10:30 OS9 ソーシャルデータの可視化
	二色塗分けスパークライン:COVID-19感染データの可視化が読者に与える影響の調査
	Twitter上のCOVID-19ワクチンに関する情報フローの探索的可視化
	(招待講演)人工知能によるオンライン教育の高度化 -学習履歴の可視化とアダプテーション
	MIMA サーチによるプロパティの可視化とマッチング支援
10:50-11:50 OS11 心理情報
	能とカウンセリングにみられる時間的空白の同異点の解明
	ゴルフスイングの動作特徴が打球の飛距離に及ぼす影響
	メンタルトレーニングがラグビー選手にもたらす心理的効果の解明
 
[B室]
09:10-10:30 OS12 人工知能と可視化
	ディジタルホログラフィによる空間内微小液滴の衝突検知と推論プロセスの可視化
	O-CNNを使った点群データ向けボリュームレンダリング
	遺伝的アルゴリズムを用いたノードレイアウトを含むエッジバンドリング手法
	スタイル変換を用いた気象シミュレーションデータ・観測データの融合学習と台風検出への応用
10:50-11:50 OS8 サイエンティフィックアート&スポーツ
	物語中の対立ワードの自動抽出とその異分野転用性の検討
	CTスキャンを用いたヴァイオリン内部形状の計測
	やり投げ用ヤリの寸法と投出し条件の同時最適化
 
[C室]
09:10-10:30 OS5 渦,はく離,後流の可視化
	ディンプルを有する平板上の流れの渦構造
	高アスペクト比の回転二円板間の流れにおける渦幅と履歴効果の関係
	回転二重円筒内における非ニュートン流体の流動場の可視化
10:50-11:50 OS10 ビジュアルデータサイエンス
	訓練データ比較のための可視化の一手法
	多段階次元削減を用いた時系列ログデータ向け視覚的分析手法
	ニューラルネットワークを使ったはんだクラック可視化
 
[D室]
09:10-10:30 OS2 レーザ利用の可視化と計測
	(招待講演)大規模擾乱の付加による中立大気接地層を模擬した風洞実験での遷移・対数域のマイクロPIV計測
	高速度TSPIVによる攪拌槽の3次元3成分乱流データからの渦構造の可視化
	全反射照明を利用したオイルミストの壁面付着挙動の可視化計測
	オイルミストセパレータの壁面付着量および空気流速分布の測定
10:50-11:50 OS3 蛍光・燐光を用いた熱流体計測
	シルクスクリーンを用いて作成した高速応答2色PSPに関する研究
	光電子増倍管を用いた微小圧力変動の高分解能PSP計測
	2種類の異なる成層懸濁液混合のPIV計測

そして、フト思い付いてネットを調べて、上のような 定電流源IC 350mA NSI50350AST3G というのを見つけてしまった。 データシートを眺めたところ、とりあえず使える可能性がありそうなので、さっそく業者に発注してみた。 これから部品があれこれ納品されてきたら、まずは予備的に実験してみて、可能性が見出せたら製作に突入である。

2021年9月8日(水)

どうやら、アルスエレクトロニカが始まったようである。 オーストリアはワクチンパスポートを持っていれば入国時の隔離待機が省略できるとのことだが、行ったら日本に帰国した際に2週間の隔離待機なので、とても行けるわけが無い。 登録会員に送られたメイルからは、以下のようにいい感じの情報が届いてきたが、まぁ今年は指を咥えて眺めるだけである。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

ちょっと時間をかけて、世界中でArs Electronicaに来れない人々に向けて作られたこれらのページから写真を抜き出してみたが、過去に行った、以下の10回のアルスエレクトロニカの思い出(リンツの熱気)が蘇ってきた。 これは是非とも来年にはまた行きたいところだが、果たして世界はどうなっているのだろう。

そして、午後にはアポを入れていた2人がやってきて、マルチメディア室の隣の準備室で このように 半年前に完成していた作品(2台のMacに分業して制作しOSCで連携させていた)の2つのMaxパッチを1台に入れて、OSCをlocalhostに飛ばすという安易な合体化によって1台にまとめて、来週の撮影スタジオでの準備を完了させた。 撮影が終われば作品に組み込んでいたRFID(Felica)タグも返却ということで、後期スタートに向けて一件落着となる予定である。

  

2021年9月9日(木)

今日から3日間は朝から晩まで「可視化情報シンポジウム」である。 僕の発表は明日なので、今日は様子見ということだったが、4パラレルでなかなか面白い学会だった。 午後の基調講演は北京大学の先生の「COVID-19の可視化」という話題だったが、参加者が皆んな思っている「発表されている中国の感染状況は本当なのか?」という疑問も、以下のようにきちんと可視化しているところを見ると、何となく信じないとイケナイ感じになった。(^_^;)

午後には、注文していたAdafruitの追加のボードと、そこにオンボードで搭載する OLEDモジュール の納品があった。 OLEDデータシート   をゲットしてみると、なんと「英語+中国語」だった(^_^;)。 オンライン学会中でなければさっそく遊んでみたいが、これは週末(少なくとも発表の終わった学会3日目の土曜日)まではお預けとなる。

2021年9月10日(金)

世間は「9.11から10年」と言い出したが、なるほど、明日はあのセプテンバーイレブンから20周年なのだった。 2001年の9月には、僕は音楽家/専門家4人と学生2人と一緒に「欧州ツアー」に行っているところに「9.11」と遭遇してとても大変だったのだ。 しかし去年の9月11日は、 この日記のPart6 によると、COVID-19のためにそれどころではなかったようなので、明日にでも2001年のことを思い出して書くことにしよう。

上は昨日の可視化情報シンポジウムでの発表のどこかで見たプレゼンの1ページである。 たぶんバレーボール関連の4連発発表のどこかだと思うが、これは音楽でも十分に参考になる資料なのだ。

そして、朝イチで無事に発表を終えた。 音楽情報科学研究会や芸術科学会でもいつもご一緒している、お茶大の伊藤先生が座長ということで、アウェーであるが何の心配も無かった(^_^)。 朝イチで作って このように   準備していた、Max8でのLogistic Functionによる「カオスの可視化と可聴化」パッチをデモする時間は無くて、幻となった。 これはせっかくなので、後期の「メディア数理造形演習」で学生に紹介することにしよう。

ネットニュースからは、「 ドイツ東部ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館で、オランダの画家フェルメールの[窓辺で手紙を読む女]の修復が終わり、報道陣に9日、公開された。フェルメールは画面上部にキューピッドを描いたが、死後に別人が上塗りで隠した。3年がかりで上塗りを取り除き、キューピッドの全身が現れた。1657〜59年ごろの作品。手紙を読む女性の背後には修復前まで褐色の壁が描かれ、キューピッドが完全に覆われていた。今回、絵画の中にキューピッドの絵を描いた「画中画」の作品としてよみがえった 」というのが流れてきた。 上の左側を見慣れているので、どうも右側のオリジナルはごちゃごちゃしているようにも見えるし、やはり元が右側だと分かると消された左側は物足りないし・・・となかなか奥が深い。

     

     

     

     

     

そして、午後の特別講演では、この1年半は常に話題となっているスーパーコンピュータ「富岳」によるCOVID-19関連の可視化というテーマで、神戸大の先生の「"富岳"を用いた飛沫・エアロゾルの可視化による新型コロナ感染リスクとその対策の社会啓発」という素晴らしい話があり、思わず聞き入ってしまった。 上はそのスライドの一部のスクリーンショットであるが、サムネイルをクリックしてもNot Foundとなり、何かしないと現物が出てこないようにしてある。

2021年9月11日(土)

すっかり忘れていたのだが、2001年9月の 欧州ツアー2001 というのは、9月11日から1週間後の9月17日からだったのだ・・・というのを、読み返した フォトレポート で知った。 まぁ、1週間たっても世界中で事実も背景も詳細も不明なままザワザワしていたのであり、次第にテロだと判明してきて、途中で空港を経由するたびにどんどん目に見えてセキュリティレベルが上がっていったのを覚えている。

  

  

  

そんな今日は可視化情報シンポジウムの3日目(最終日)であり、午後は実質的にはパスすることにしていたので、午前の「ソーシャルデータの可視化」と「サイエンティフィックアート&スポーツ」のセッションに参加して、途中でchat画面で楽器の話などに花を咲かせて茶々入れした。 午後にはYouTubeに行って、「9.11」と検索すると出て来るあの映像などを、まさに20年ぶりに眺めて呆然として過ごした。 決して忘れてはいけないものだが、その後の米国や日本や世界の間違った道のりも忘れてはいけない。

2021年9月13日(月)

新しい週がやってきた。 COVID-19緊急事態宣言は今月末の解除まで、まだまだ辛抱の日々が続く。 今日は午前に学生の作品撮影記録の支援、そして午後には某X社プロジェクトのZOOMミーティング、さらに久しぶりに奈良学園大の辻下先生とVPP京都の照岡さんとのZOOMミーティング、と予定満載である。 ふとAbemaTVを見てみると、以下のようになんと今日は叡王戦5番勝負の第5局なのだったが、とてもこれを眺めている暇は無い。

そして今週末には、5回続いた「夏休み後半のオンライン学会発表シリーズ」のトリとして、情報処理学会音楽情報科学研究会・夏のシンポジウムがある。 いつものように手作業で並べたプログラムは以下である。

■ 1日目 (9/16)
□ 9:00-9:15  オープニング
□ 9:15-10:55  演奏のためのシステム
	1. スマート頭部管による自動ピッチ補正機構の検討
 	2. 新・生体センサシステム"EmotiBit"は新楽器として使えるか
	3. 自動運指機構による楽器演奏支援システムの試作
	4. Deep Augmented Performers: メロディモーフィングと身体機能の融合によるアンサンブル演奏システム 
□ 11:10-12:00  演奏の評価・可視化
	5. 同一楽曲に対する多数の歌唱の基本周波数分布のマルチスケール可視化
	6. 3軸加速度データを用いた指揮法の評価手法の開発 
□ 13:00-13:15  デモ・萌芽・議論 概要発表
□ 13:15-14:00  
	7. 第6回国際会議既発表・デモ・萌芽・議論セッション
		- 声門音源の影響を考慮した声道形状の対話的実時間表示アプリケーション
		- 体調に応じた自動楽曲推薦 
□ 14:00-15:15  楽曲の分析
	8. 旋律簡約の定式化に向けて
	9. 暗意-実現モデルに基づく旋律情報量の予備的検討
	10. 暗意-実現モデルを用いた旋律抽象化に基づく類似度計算手法
□ 15:30-17:10  作曲・編曲
	11. 難易度に応じた音符統計量と深層学習に基づくバンド譜のピアノ編曲
	12. コード進行と小節数の条件制約下での深層学習を用いたジャズ音楽の自動生成の検討
	13. 接続コストに基づく後続メロディ候補の提示によるメロディ打ち込み支援インタフェース
	14. 自動作曲を用いた進化実験による音楽スタイルのクラスター形成過程の分析
 
■ 2日目 (9/17)
□ 9:00-10:15  楽曲と文化
	15. Kiite Cafe: 同じ楽曲を同じ瞬間に楽しんで「好き」が伝わる音楽発掘カフェ
	16. 統計学習を介する文化進化のモデルと音楽・文芸・絵画データにおける共役分布則
	17. 文字列化した楽譜データを用いた作曲者の特徴的な同時発音パターンの抽出
□ 10:30-11:45  演奏分析
	18. ピアノ採譜のための音価推定と声部分離のマルチタスク学習
	19. フルート演奏ロボットを用いた機械学習によるフルート演奏パラメータ推定
	20. ポピュラー音楽における模倣歌唱を用いた歌唱テクニックの頻度・特徴・生起箇所の分析 
□ 13:00-14:40  音楽音響信号処理
	21. 拍節構造の周期性に基づくビート・ダウンビート・テンポ同時推定
	22. 楽譜情報を援用した音楽音響信号に対する混合Differentiable DSPモデルの合成パラメータ推定
	23. ラウドなポピュラー音楽のダイナミクス復元
	24. 非負値行列因子分解を用いた被り音の抑圧 
□ 14:55-16:25  企画セッション
	25. 音楽情報科学研究会運営委員紹介その1
□ 16:25- クロージング
叡王戦は朝8時57分に振り駒で「先手・藤井」というのが決まったところまで見届けて、あとはAbemaTVのサウンドをmuteしてウインドウを裏に畳んで、お仕事である。 そして昨日からのネットニュースをチェックしていると、「2年間の修復作業を経てパリ・ノートルダム大聖堂が姿現す」というのが出てきた。 この日記のPart1 の「2019年4月17日(水)」のところに書いていたが、あのショックからもう2年半も経過していたのだった。 次にParisに行く時には(いつになることか)、またあの姿が見られることを期待しよう。

そして、「台風14号"チャンスー"は沖縄を離れ東シナ海を北上中。停滞後、週後半は東進へ」というニュースを見ると、以下のようにその大きさも今後も大変なところなのだが、僕は地図の左下のあたり、ゴミのような小さな島々にいつも反応してしまう(^_^;)。 (1)はかつて社会人だった頃、阿蘇山麓での南こうせつ「サマーピクニック」野外ライヴに行った後でフェリーで行った沖永良部島である。 その時も大きな台風が近付いてきて、帰りのフェリーは港に入れず沖合に停泊して、その横っ腹の穴から吊り下げられた縄梯子に港からの小舟から飛び移って乗り込んだ(^_^;)。 (2)は座間味島であり、ホエールウェッチングに何度も行っている。 座間味島に行った記録は 2002年9月2004年3月(学生も同行) と 2006年2月2009年2月(学生も同行) と 2011年3月(学生も同行) と 2013年2月(学生も同行) と 2016年3月(学生も同行) と 2017年2月(学生も同行。天候不良のため当日に座間味行きを断念)と 2018年3月(学生も同行) にある。 (3)は久米島であり、久米島に行った記録は 2019年3月 にある。 (4)は宮古島であり、宮古島と、伊良部大橋で渡れる伊良部島に行った記録は 2015年2月2017年3月 にある。 (5)は石垣島であり、先島諸島に行くにはここを経由する。 石垣島に行った記録は 2008年2月2010年2月2012年2月2014年2月 にある。 (6)は先島諸島のいろいろな島であり、そのうち由布島・竹富島に行った記録は 2010年2月2014年2月 にあり、小浜島・黒島に行った記録は 2014年2月 にある。 (7)は先島諸島の西表島であり、西表島に行った記録は 2010年2月 にある。 (8)は人間が住む島としては日本の最南端の波照間島であり、波照間島に行った記録は 2008年2月 にある。 (9)は日本の最西端の与那国島であり、与那国島に行った記録は 2012年2月 にある。

そして、午前中にアポのあった、去年の「メディア数理造形演習」のうち、チーム「ミートスパゲティ」の作品を撮影スタジオで記録する、というのが、 このように サクサクと進んで、無事に終了した。 FelicaのRFIDタグも無事に戻ってきたが、最近はカード型でないタグは入手困難なので、これはいつにも増して重要な返却なのである。 記録された映像や画像は、いずれ学生から届いたら、「SUACインスタレーション」の作品記録のところに追記することにしよう。

そして午後には某X社とのZOOMミーティングで僕はMax8プログラミングの宿題をもらって、さらに辻下先生と照岡さんとのZOOMミーティングでお互いの健在を確認して、来年に向けた色々を話した。 その後はAbemaTVに戻ってみると、まだまだ叡王戦は嵐の前の静けさが続いていたので、特別に自宅にMacBookAir(M1版)を持ち帰って観戦することにした。 すでにレンタルしたWiFiルータのお仕事は終わっているが、まだ7GBのうち100MBぐらいしか使っていなかったので、返却前の大盤振る舞いである。

2021年9月14日(火)

昨日の叡王戦最終局では失敗してしまった。 終局までまだ延びると踏んで、研究室のMacBookAir(M1版)にAbemaTV視聴用のVivaldiとChromeをインストールするためにダウンロードなどしているうちにモタモタして帰宅がちょっとだけ遅れ、その帰宅の15分ほどの間に「AI超えの伝説の97桂」が出ていきなり終盤が訪れたようで、帰宅してパソコンを立ち上げたら「豊島の投了」直後となっていた。 今朝になって研究室に出てきて 棋譜 を眺めて97桂を確認・堪能し、さらに 名局を求めて のページのいちばん下に加筆したが、ライヴで「その瞬間」に立ち会えなかった・・・というのは、棋譜を追うのが「準ライヴ」なのでスポーツ中継ほどではないものの、まぁ、残念である。 こんな事もあるが、まだまだ竜王戦でまた豊島に挑戦する藤井三冠が控えているので、楽しみは続く。

そして、ぼちぼち発注していた部品も届いてきてあれこれやりたいところ、今日のpriority最高のお仕事はMax8プログラミングなのだ。 昨日の某X社とのZOOMミーティングを受けて、次の試作バージョンはおよそ上のように、不要なオブジェクトを不可視にしてGUIだけ残すことにしているのだが、ここで大きな宿題を受けたのである。 それはMax8のスライダーなのだが、「下げる時には普通に下げられる」ものの、「上げる時には毎秒2%ずつしか上がらない」という制限をかけるというリクエストであり、これはシステムの特性上とても重要な機能となる。 スライダーに「absolute」と「relative」という2つのモードがある事を発見したばかりだが、この「制動」機能を何としても実装する必要があり、今日の午後のオンライン教授会でも、その後のオンライン学科会議でも、内職としてずっとこれに挑戦することにした。

そして、あくまで暫定のバージョンであるが、とりあえず上のようなサブパッチを試作して、「普通に下げられる」・「0.75秒ごとにクリックドラッグするとちょっと上がる」というようなものを作ってみた。 まだ今後に改良の余地はあるものの、まずはこれでテストしてもらえる感じになった。 オンライン会議に参加しつつ、内職の試作としては、まずまずの進展となった。

2021年9月15日(水)

今日は大学院デザイン研究科の入試があるが、たまたま何も関係しない僕には嬉しい「お仕事日和」である。 以下のように、Amazonに注文した本が、刻々とSUACに近付いてきている、というのも嬉しい。 気付いてみれば、音楽情報科学研究会・夏のシンポジウムは明日と明後日であり、僕の発表は明日の朝イチ(09:30〜10:55)のセッションの2番手だったので、今日はぼちぼち、明日の発表準備からスタートすることにした。

今回の発表もどうせプレゼン(パワポ等)無しのライヴ一発勝負なのだが、一昨日のZOOMミーティングで、辻下先生と照岡さんにZOOM越しにEmotiBitのデモを見せて上手くいっていた、という重要な事実があるので心強い。 この夏の5件連続オンライン学会発表シリーズでは、 このページ の最初の6月の2件では作っていた「発表用Webページ」を手抜きして作らずに予稿を置くだけだったが、せっかくなので最後の音情研では、単なるリンク集ではあるものの、 このように 作ることにした。

そして2時間ほどで明日の プレゼンページ が充実して完成すると、上のようにAmazonの本も浜松市内で刻々とSUACに向かっている・・・と表示が変わっていた。 また、「Adafruit」を作っている会社が凄い・・・という文脈から、その会社の場所をGoogleマップで調べてみた。 すると以下のように、まさにニューヨークのど真ん中、マンハッタン島の南の方で、かつてゼミの学生5人と一緒に行った NIME2007 の開催地、ニューヨーク大学にもスグ近い場所だった。 オープンソースとスケッチングの時代、労働力の安い東南アジアで製造しなくても、こんな都会の真ん中でもちゃんと雇用を確保してハイテクなシステムを「開発」だけでなく「製造」できてしまう時代になっていたのである。 一体、日本の電気メーカーは何をやっていたのか。

そしてここから、懐かしい NIME2007ツアー の写真を発掘して、以下のように精選してみるという作業に没頭することになった。

そしてお昼あたりに、Amazonからの本が到着した。 来年に山口で開催する国際時間学会の大会とも関係している この本 は、今週後半の読書(精読)の友となる。

2021年9月16日(木)

音楽情報科学研究会・夏のシンポジウムの朝イチでの発表は無事に終わり、あとはぼちぼち発表を聴講するモードである。 僕のセッションでは、以下のように力ワザの「半自動演奏楽器」(例えば運指は自動なのでピックで弦を弾いたり息を吹き込むだけ人間が演奏する)というもの、さらに複数の人間に電極を付けて「楽器」のように演奏させる(ハンドベルを手に持っていればそれが勝手になってしまう)という、 どこか で聞いたようなシステムの発表があって面白かった。

昼休みには音楽情報科学研究会の運営委員会のZOOMがあったが、何度目かの4年目の僕は来年からはまた運営委員を外れることになる。 そして午後にも続きのセッションを聴講しつつ、裏の内職であれこれして1日が過ぎた。 明日の午前のセッションには眼科通院の後に合流することになる。

2021年9月17日(金)

朝イチの眼科通院では、ほんのちょっとだけ症状の回復に進展があった・・・ような気がして大学に向かった。 午前のセッションからZOOMのchatに茶々入れをしていたが、フト思いたって、COVID-19のために活動が停止(終了)してしまったアカペラの記録などを内職でまとめることにした。 そこでまずは過去のアカペラの記録を発掘し、さらに現在では代替措置として通っているヒトカラのために、以下のように近所のJoyJoyと自宅からそこまでの経路も撮ってみた。

  

そして、午前から午後まで、研究会にちらっとchatで茶々入れしつつも、毎日のニュースcheckすらせずにひたすらひたすら内職して、 こんなページ を完成させたが、もう研究会は終わってしまっていた(^_^;)。 まったく本当に呪わしいほど憎いCOVID-19である。

2021年9月19日(日)

シルバーウイーク連休3日間の真ん中であるが、例外的な朝カレーを食べて朝07:30には元気に研究室に出てきた。 というのも、実は昨日、嫌々ながら半日がかりで懸案だった書類作りを完成/終了した後にネットを検索して、衝撃的な事実を発見したのだ。 コートダジュールは閉店、BIG ECHOとじゃんカラとカラオケ館(元シダックスの居抜き)の「9月30日まで休業中」を確認した上で、駄目モトで「まねきねこ」も調べてみると、以下のようになんと他の系列店舗は全て休業中なのに、田町店(かつてフィリピンパブの地下にあったお店が静銀の近くの居酒屋の上に移転)だけ、「営業中」とあったのである。

     

しかも営業時間は「毎日・24時間」とのことでちょっと信じられず、何かの間違いだろうと電話をしてみると「やってます」との事(^o^)。 そして、お酒を含めた持ち込みもOK、お店でも酒類の提供もばっちりやっているという。 店ごとにオーナー経営のまねきねこ、どうやらこの店だけ、緊急事態宣言の休業要請/酒類停止要請をキッパリと無視しての強行営業らしい。 まぁ、東京とかでは多数の居酒屋が要請を無視してずっと営業しているので、それと同じというだけだ。 さすがに連休中の予約はできず、実際にお客が一杯らしいので、平日の金曜日に有休をとって行くことにして、無事にヒトカラの予約を完了した。
そしてその瞬間から、今月末まで全滅、と 諦めていた 日々とは全く、「空気が変わった」のに驚いた。 たった1週間ではあるが、絶望だった期間にヒトカラできることになり、まさに「生き返った」のだ。 人間、未来に望みが出てきたというのは凄いもので、眠りの質も良好となり、これまで部品が研究室に届いていたのになかなか取りかかれなかった実験と試作の方針が夢にまで出てきた。 今日も、朝イチからがっちりと取り組もう・・・というヤル気満々で研究室に出てくる自分に改めてびっくりしたところである。 やはり、「気は心」なのだなぁ。

そして、邪魔なメイルの1本も舞い込んでこない静かな1日、 このように ダラダラとトライアンドエラーの試行錯誤、という楽しい実験三昧を堪能した。 結果として、当初の構想のいくつかは無理があって駄目となり、連休明けにはさらにいくつかの部品を発注することにして、この実験はひとまず棚上げとなった。 しばらく頭の片隅に「やってみたい事」としてひっかかっていた懸案を、とりあえず着手して片付けた・・・というのはまずまず気持ちいいことであり、その原動力というのは何といっても「あと数日で歌える(^_^)」という幸せな未来への期待感なのだ。

ライヴ・サンプリングの与える臨場感と即興感について

日本音楽即興学会の諸兄諸姉にとって釈迦に説法であるが、音楽演奏(広義には音具[音の出る玩具]や音楽的インスタレーションまで)の場に
おいて、事前に録音されたサウンドの再生や事前に打ち込みされたMIDIデータの再生だけ、というのは、享受する側だけでなく発する側にとっても、
何か物足りないところがある。過去にはテクノロジーの限界から「打ち込みされたシーケンス断片をセンサ情報で即興的に出す」とか「サンプラーに
多数用意した音響断片からランダムや即興によって選択して鳴らす」という形態の即興的音楽パフォーマンスも数多くみられてきた。しかし現在では、
音響/フレーズの断片をライヴサンプリングすることも、それを各種のアルゴリズムによってリアルタイムに変容させることも、確率統計的/カオス演算
などのアルゴリズムやランダム要素や即興的パフォーマンスのセンシングに対応してライブ生成演奏することも容易になってきている。筆者がこの
手法(事前に音響要素を用意せずライヴ演奏の場でサンプリングする)による音楽公演活動を始めてから約20年になるが、本発表では最近の事例
として、SUAC(静岡文化芸術大学)デザイン学科2回生が2021年前期の演習で制作したインスタレーション作品の事例と、筆者が最近取り組んで
いる"Real Time Risset Rhythm Generator"および"Live Sampling Risset Rhythm Generator"という新しい(温故知新)音響生成システムに
おける事例とを紹介し、ライヴ・サンプリングの与える臨場感と即興感について議論してみたい。
そして、去年は別の学会と日程がカブッてしまって参加できなかった、日本音楽即興学会から「第13回大会」の案内が届いたので、一気に上のようにエントリーを済ませてしまった。 ちょうど、「基礎演習E」の吉田さんのインスタレーション作品が現場でも学会でもウケたところであり、またRisset Rhythmについては即興学会で発表していなかったので、ちょっと時間があるので試作実験を進めてみて、それをライヴで発表(デモ)してみて反応を知りたい、という一石二鳥を狙っている。 去年の秋と今年の春と連続して発表参加した日本音楽知覚認知学会の秋季大会は、今年も幻となってしまった碧風祭の開催される筈だった11月の第1週であるが、発表応募期限が今月末ということで、突然に参加できる可能性が生じてしまったのだが、ネタが尽きているので、どうするかはまだ未定である。

2021年9月21日(火)

音楽情報科学研究会・夏のシンポジウムで無事に発表してしまったので、ここ当面はEmotiBitは棚上げにするつもりだったが、Kickstarterで出資して、来年2月の納品まで待たされている出資者に向けて、刻々と「続報」は届く。 今回は第10報「EmotiBit Production Wheels are Turning!」ということで、以下のようなアニメGIFとか、 このようなYouTube とか、さらに設計を改良して性能を上げている、などと切々と訴えかけてきた。 来年2月まで相当に待たせるので、「逃げない」ような定期連絡が欠かせないのだろう。

そして、来週末から始まる後期に向けて、講義ページなどを改訂増補したり、過去の学生作品の記録を整理しつつ眺めたり・・・という作業を進めて1日が終わった。 そういえば、先週届いた この本 も昨日までに読破したいたが、愁眉の章は第2章であり、あとモロ「時間学会」的な第5章も面白かった。 時計業界に特化した栄枯盛衰物語の第3章はちょっと食傷気味、そして第4章の原子時計の話はおそらく一般にはやや難解だろう。 明日にはゼミの杉山さんが頑張った前期を受けての「9月卒業式」があり、年に2回程度しか使わないネクタイを研究室に持ってくるという日となる。

2021年9月22日(水)

ネットでは台湾で売れているという熊の人形(ベトナム製)の画像が流れてきたが、台湾eBayなので日本から注文するルートは発見できなかった。 そして午前には このように SUAC北棟3階(学生は普段は行ったこともない)のどん詰まりの部屋(文化政策学部の教授会とか入試本部とかの場所)にて、2021年9月卒業式が挙行された。 僕のゼミからは、この前期に驚異的に頑張って、「総合演習II」と「卒業制作」をダブルで立派にやり遂げた杉山さんが、堂々と卒業していった。

  

そして、午後には某会議とかデザイン学科会議などの予定があるものの、明日はまた祝日で時間がある・・・ということで、納品されていたAdafruitボードに載せるOLED基板に関して、 これ とか これ とか これ とか これ とかのページを調べて、作業の準備を進めた。

2021年9月23日(木)

祝日である。 明日には有休で出掛ける「お楽しみ」が待っているので、心なしかテンション「微上げ」の朝、研究室に出てくるとNIMEコミュニティから来年のNIME2022についての案内が届いていた。 「Theme: Decolonising Musical Interfaces」というNIME2022は「28 June - 1 July 2022」・「The University of Auckland, Aotearoa, New Zealand」とのことだったが、そこにはクッキリと「Online conference」と書かれていた(;_;)。 欧米の国際会議と違ってニュージーランドであれば時差が無いのでオンライン会議は参加可能ではあるものの、やはり「現地に行く」ことが最大のmotivationなので、これは来年のNIMEもパスである。
Dear Nagashima Y.,

I’m emailing you because our CEO read your research paper (Bio-Sensing and bio-feedback instruments - DoubleMyo, 
MuseOSC and MRTI2015), and he thought I’d send your way something you may find useful since you worked with 
the MYO armband (which was discontinued).
We provide a tool necessary to sample the electrical activity of the arm. Let me introduce: MindRove armband, which 
is a 8+2 channel EMG armband for developing gesture- and motion-based controller for a wide range of applications.
You should try the MindRove armband in your next research project.
We can give you a 30$ off from it and you will get full access to our easy-to-integrate Brainflow-based SDK and visualizer.
Explore: mindrove.com/armband
Does that sound like something you might be interested in?
Please let me know.
そしてもう1本、 この日記のPart10 の「2021年8月24日(火)」のところに書いていたのだが、またまたハンガリーの謎の会社から、タイトルをわざわざ「MYO like EMG based armband from MindRove」とした上のようなメイルが届いた。 僕が2016年の 欧露ツアー2016 の3件目のプロジェクトとしてICMC2016で発表した論文を調べて、Myoが消えた現在、この479ドルの「8+2チャンネル筋電+9軸センサ」のアームバンドを30ドルのディスカウントでどうだ? という再度の売り込みである。 しかしこの会社はそもそも怪しいし(^_^;)、開発環境がWindowsかLinuxだけでMacの僕には対象外なのである。 仕方なく今回はシカトせずに、DeepL翻訳を使って、以下のようにきちんと返信してみた。
> I’m emailing you because our CEO read your research paper (Bio-Sensing and bio-feedback instruments - DoubleMyo, 
> MuseOSC and MRTI2015), and he thought I’d send your way  something you may find useful since you worked with the 
> MYO armband (which was discontinued).

Thank you for checking out my paper. I also gave a tutoriallike this at IFIP in Poznan, Poland in 2018.
https://nagasm.org/ICEC2018workshop/

> We provide a tool necessary to sample the electrical activity of the arm. Let me introduce: MindRove armband, which is a 
> 8+2 channel EMG armband for developing gesture- and motion-based controller for a wide range of applications.

Yes, I am always on the lookout for new bio-sensing systems. I am currently experimenting with a new system called 
EmotiBit as a beta tester.
https://www.emotibit.com/
https://www.kickstarter.com/projects/emotibit/emotibit-0

> You should try the MindRove armband in your next research project. We can give you a 30$ off from it and you will get 
> full access to our easy-to-integrate Brainflow-based SDK and visualizer. Explore: mindrove.com/armband
> Does that sound like something you might be interested in?

The following three systems, which I examined in your e-mail of August 24, are all interesting.
https://nagasm.org/ASL/Sketch10/fig8/020.jpg

There's a reason why I didn't react there. The SDK for your system is only for Windows and Linux, but I want to develop 
on a Mac, so MindRove is unfortunately out of scope.
https://nagasm.org/ASL/Max7_part2_3/fig1/011.jpg

Please let me know if the Mac is added to the development environment for the MindRove family, if the SDK is released
as open source, and if OSC is added to the protocol. I'd like to consider purchasing it.
これで相手がへこたれるのか、それともSDKをMac対応にしてくれるか、見ものとなった。 実際にはOSCでセンシング情報を出してくれればいいのだが、介在するツールはMuse2やMuseSやEmotiBitのように「iPadで走るアプリ」(センサとBluetooth通信して、WiFi経由でMacのMax8とOSC通信する)でないと困るのだ。
そして、 このように ピンを付けて、昨日チェックしていた このページ から、AdafruitボードのOLEDモジュールの実験に取り掛かった。 回路図は これ であり、記述を読んでみると、基板の裏側にある SparkfunのQWIICコネクタ というのは今回はどうも関係なさそうで、 ピン配置のページ から、電源の「3V」と「GND」はAdafruitボードにスタックするだけで自動的に接続され、さらにI2Cのインターフェースも、ボード上の3つのプッシュボタンも適当に割り当てられている模様である。

  

ところがここからドツボにはまった(^_^;)。 ちょうど直前にArduino IDEではArduinoNano33IoTのプログラミングをしていたので、まずIDEのボード指定をAdafruitボードに変更する必要があるが、ここで過去にもたまにあったように、Arduino IDEが何度もクラッシュした。 そして色々と試して、ようやく「Adafruit SAMD Feather M0」に指定できたものの、OLED用のサンプルスケッチがエラーでどうしてもコンパイル成功しない。 あれこれしていると、遂にはボード指定をしただけで確実に毎回Arduino IDEがクラッシュするようになってしまった。 そこでMacをPRAMリセットし、さらに調べてみるとArduino IDEのバージョンがこれまでの1.8.13から1.8.16になっていたので新しくして、ライブラリなども全て最新にupdateした。 そして、ボードの指定をして、Examplesのスケッチがコンパイル/アップロード成功するところまで行き着いたが、やはりAdafruitの「OLEDサンプルスケッチ」は以下のようにエラーで走らなかった(;_;)。

このような状況にハマッたら初学者は混乱してパニックになりそうだが、Arduinoの世界では、各社が作るボードが刻々と進展し、それに付随したライブラリ等もまた刻々と変更され、その全体の基盤となる筈のArduino IDEそのものも刻々とバージョン変更しているので、いつになっても常に「不整合」はあるのだ・・・という「悟り」を持っている我々は動じない。 こういう時は、不整合のバグがいずれ直ってくるまで「放置プレイ」というのが最善解なのである。 ということで、残念ながら今日の時点では「Adafruitボード+OLEDボード」の実験は潔く断念バーグした。 いずれ、忘れた頃に再度やってみると、ボードもライブラリもIDEも「練れて」きて、何もしないのに解決したりする(しなかったりもする)のだ。

2021年9月26日(日)

一昨日の金曜日は午前にマルチメディア室に行って、Mac環境(Max8とかArduino IDEとか)の動作確認をした。 そして有休を取っていたので午後にはヒトカラのためにまねきねこに行き、久しぶりの飲み歌い6時間で51曲を堪能完走した。 昨日の土曜日は、「TikTokユーザーによる動画投稿がきっかけで筒井康隆の『残像に口紅を』が突然にバカ売れして3万5000部の緊急重版」というニュースが届いていたのに触発されて、久しぶりに読書(精読)の1日となった。 高校時代は元「筒研」だった僕の研究室にはほぼ全ての筒井の文庫本があり、もちろんこの本も並んでいたので久しぶりに読み始めてみるとまったく止まらず、筒井の天才を再確認しつつ堪能した。 いやいや素晴らしい、さすがの筒井康隆である(^_^)。

  

そして今日は、昨日からチラッと始めていた「ヤフオク」出品の作業に精を出すことになった。 自宅を整理(長い目で見れば断捨離)の一環として、遠い遠い昔に集めていた切手アルバムとか、記念切符とか、まぁ細々としたものが出てきたので、二束三文でもいいからヤフオクに出してみよう・・・という作業である。 最近は「ネコポス」なんていう便利な方法があるので、とりあえずスキャナでブツの写真を撮れば、あとはヤフオクに出品して落札を待つ、ということである。 最初は相場がわからず難儀したが、要するにチェックしている人はいるので、値下げすれば食いつくようだ。

2021年9月27日(月)

今日は1日、色々とどたばたした日になった。 前日から仕込んでいたヤフオク出品(不要な切手など)には落札があったものの、何件かを「まとめて取引」(同梱発送)と依頼した後で、同じ人がさらに1点を落札して「これも同梱して」と依頼してきたことを発端に大混乱となった。 以前のヤフオクは、出品者が送料を「無料」に出来たのでこれが可能だったのだが、ヤマトと連携した「ネコポス」を指定したところ、送料無料の設定が不可能で落札者とメッセージをやりとりして、仕方なく「まとめて取引」を解除したものの解決せず、デッドロックになってしまった。 とりあえずYAHOOに状況を説明した質問メイルを出したが、果たしていつ回答が来るのか不明である。(^_^;)
午後には某X社とのZOOMミーティングがあり、さらに続いてSUACの教職員研修というZOOMもあって、時間的に拘束されることになった。 気付いてみれば、「日本音楽知覚認知学会2021年度秋季研究発表会」(11月6〜7日)の発表申込期限が今週の木曜日と迫っていたが、ネタさえ思い付けばとりあえず申し込みしておいて原稿提出期限の10月10日までに中身を揃えるというのもアリなのだが(過去に前例が複数回あり)、さすがに今回は思い付かないのだった。 果たしてこの状況で何か出てくるかどうか、まったく不明なのだ。

2021年9月28日(火)

昨日から持ち越しだった音知学会発表応募については、つい研究室の本棚にあった筒井康隆の短編小説論に手を出してハマッてしまって検討の余地が無くなり一晩たったところで潔く断念バーグした。 そして朝、ネットニュースの ACの衝撃のCM という昔の話題からのリンクで何故か 今では放送不可な昭和の頑張っているCM なんていう素晴らしいミスドのCM集に行き当たっての堪能からスタートした。

  

当初、今日はとりあえずスキャナを駆使して手元のブツをヤフオクに出品する作業に没頭する予定だった。 なんせ、業者に発注した部品がまだ届かないので実験が棚上げされているし、AdafruitボードのOLEDモジュールは謎のトラブルで実験が頓挫しているし、そうこうしているうちに週末の金曜日から後期スタートするし、ちょっと今週は腰を据えて作業する時間も取れないので、いっそのこと開き直って「後期に向けて力を溜める週」と決めたのだった。 ところが事務局のメイルボックスに行ってみると、Amazonから本が届いていた。 先日購入して読破した「時間の日本史: 日本人はいかに「時」を創ってきたのか」の中に紹介があって、現在は日本時間学会の会長である、千葉大の一川先生の著書「『時間の使い方』を科学する 思考は10時から14時、記憶は16時から20時」というのを発注していたのだ。 こうなれば今日はこの本の読書優先ということになった。(^_^;)

2021年9月29日(水)

遂に、遂にこの日がやってきた。 COVID-19緊急事態宣言は全国的に解除となり、静岡県でも「飲食店のカラオケ設備の利用については自粛を求め、カラオケボックスなどには感染対策の徹底を呼びかけていく」とのことで、早くも「まねきねこ」は強行営業している田町店の他の店舗も「金曜日から営業」との表示になった。 そして我らがJoyJoyを見てみると、以下のように「30日までは休業」というのを敢えて残しつつ、金曜日からの通常営業スタートを一斉に告知した。

ただし初日の金曜日には「メディア数理造形演習」があるし、週末の土日もグッと我慢の日々となる。 実は、今日は有休を取って再びまねきねこに行く予約をしていたのだが、昨日になって突然にキャンセルして医者に行ったのだ。 このところ肌寒くなってきたのに夏の体制のままでいたためか風邪気味となって喉に違和感(腫れ)があったため、慌てていつものジスロマックを処方してもらい、昨日から3日連続の服用、そして1週間の待機となったため、早くて来週の月曜まで「お預け」となった。 ただし、これは「アテのあるお預け」なので、まったくOK、期待と共に堪えられるのだった。

2021年9月30日(木)

緊急事態宣言最終日のこの日、こちらの事態も大きく動いた。 午前には某会議があって僕だけオンラインで参加したが、その裏で色々なメイルが行き来した。 そして午後イチには、インタラクション領域2回生との「顔合わせZOOMミーティング」が開催されて、宮田先生と植田先生も参加して、以下のようにおおいに盛り上がった。 これぞ新学期、後期スタートの気配である。(^_^)

  

  

さらにその途中から午後には、某X社とのメイルがあれこれ行き来して、ちょうど警戒宣言が明けることもあり、来週木曜日に1年半ぶりの東京出張が急遽、決まってきた(*^o^*)。 当然ながら自費で東京泊、そして晩にはあそこに行くという予定が立って、新幹線の予約、ホテルの予約、列車検索での旅程・・・と久しぶりの楽しい楽しい作業に忙殺された。 来週は基本的にはオンラインなので、木曜の午前の「インタラクティブプロダクト演習」に出なくていい、というのが最高の条件となった。 凄い久しぶりの「出張」が決まって、もう気分はハイテンションなのだ。

2021年10月1日(金)

朝イチで行った眼科では、もう1年半を超えた通院の中でようやく、「保護用ソフトコンタクトレンズを外して1週間、様子を見てみましょう」という画期的な進展があった。 過去にも朝シャンプー中に外れてしまって、慌てて予約外で駆け込んだことが2度ほどあったが、今回はいよいよ本番である。 さてどうなるか。
そして今日は後期初日ということで4-5限に「メディア数理造形演習」があった。 SUACとしてはコロナ対策で「1週目はオンライン推奨」とのことだったが、せっかくの演習科目をオンラインにしたくないので初日から対面強行である。 ただし久しぶりの2コマfullは疲れるので、ちょっと早めに終えた。(^_^;)

ハンガリーの怪しい生体センサ企業からは、僕の上の画像に関して「What kind of pipeline did you using in the following screenshot?」と問い合わせがあったので、Max8について教えて、「I've been using Max (now version 8) since Max2, and my first work using Max was performed in 1993, so it's been almost 30 years now! If your product is compatible with Max8 and OSC, it is sure to attract the attention of experts and artists around the world!」と回答したのだが、「ありがとう」との謝辞が届いた。 そのように進んでくれることをわずかに期待しておくことにしよう。
さらに、来週木曜の東京出張のテンションを受けて、共同研究プロジェクトの出張も画策することにして、奈良学園大の辻下先生とパスツール研の照岡さんへの打診メイルも出した。 これがうまく進展すれば、東京に続いて今月中に京都/奈良にも久しぶりに行くことになる。 緊急事態宣言が明けてCOVID-19の第6波が来るまでの合間、にとことん攻めておく、という作戦なのだ。

2021年10月2日(土)

COVID-19緊急事態宣言が明けて、全国的に皆んなが行楽・観光に出掛け狂っているこの日、じっと研究室に出てきて、届いた部品を並べてあれこれ検討するところからスタートした。 そして、6チャンネルの双方向モータ制御にはチャンネルあたり2ポートのPWM出力があればいいと判明して、調べてみるとなんと、吉田さん作品で仕入れたばかりのArduinoMegaが以下のようにPWM出力ポートが15ピンもある・・・ということで、 このように 例によっていきあたりばったりで作り始めた。

このように進めても、いざ1チャンネル分を実験してみて、何か致命的な設計ミスで全てがおじゃんになる可能性も少なくないのだが、なんせ明日には久しぶりのJoyJoyヒトカラ5時間の予約も完了していて、テンションMAXなのだった。 いつもより早くに大学から帰る途中には百均に寄って、何かいい筐体がないかどうか探すということで、今日はここまでである。

2021年10月4日(月)

昨日の日曜日には、午前から昼過ぎまで このように 製作を進めて、とりあえず全6チャンネルのうち1チャンネルについて、ちゃんとArduinoMegaにFirmataを書き込んで、Max8からPWM制御できるところまで確認した。 そして元気にJoyJoyに出かけて、ヒトカラ5.5時間で51曲を完走した。 ちょっとだけ抑え目にしたのは、4日後に久しぶりの歌舞伎町ルクソールに行く・・・という楽しい予定があるからである。 そして、またまた久しぶりにBIG ECHOに対して、以下のようなクレームを入れてみたが、果たしてどうなるか。

そしてやや声枯れした今日は、朝から午後までかかって、 このように 製作を進めて、さらにとりあえずの「+12V2A」のACアダプタによって1チャンネル分だけではあるものの、実際にソレノイドに通電実験して、Max8からPWM制御できること、セメント抵抗とソレノイドと制御ICにジャスト1A程度の電流が流れること(設計条件)を確認した。 さらにそのまま放置してみると、5V程度がかかっている「10Ω10Wセメント抵抗2本パラ」(5Ω)も、3V程度がかかっているソレノイド(3Ω)も、内部電圧降下で5-6V程度がかかっている制御ICも、いずれも1Aの通電でそこそこ「暖かく〜熱く」なる事も確認した。 ずっと連続通電することはないので、なんとか大丈夫だろうか。 残りの実験は、新たに発注した部品が届いてからになる。

ネットニュースによれば上のように、なんと浜松市は349日ぶりに3日連続でCOVID-19感染者ゼロだというが、なんでこれだけ減ってしまったのか、誰も説明できていないという不気味な状況であり、まず間違いなくちょっとしたら第6波がやってくるのだ。 それまでに出かけられるところに出かけておく、というヤケクソのような戦略もアリかもしれない。(^_^;)

2021年10月5日(火)

先週の実験で「ソレノイド単体では磁力が弱い」という感触をもって、速攻でフェライト棒を発注していたのだが、さすが「電子部品のアスクル」と呼ばれるRSコンポーネンツ、今日の午前中には部品が届いて実験の続きに着手することが出来た。 昼前に飛び込んできた某X社からの試作改訂依頼も、Max8プログラミングについては超速攻で反応して試作を納品してみたが、果たしてどうなるか。

そして事務局のメイルボックスに入っていたのは、最近になってたまに見かけるSUAC公報誌「碧い風」というものだった。 普段だとパラパラ眺めて捨てているのだが、なんと裏表紙に見覚えのある顔があり、僕の名前も出ていた。 1期生の(旧姓)東堂のぞみさんで、 虎の穴の記録 を見てみると、あちこちに名前が登場していた。 MAF2002 ではインスタレーション作品を制作し、くらしき作陽大でのインターカレッジ でも、作品「うたかた」を制作・発表し、2003年には 沖縄ツアー にも一緒に行っていた。 活躍しているのは何よりである。(^_^)

そして、このところ試作と実験を進めてきたブツが、 このように いよいよほぼ設計通りに動いてきた。 この6チャンネル(PWMチャンネルは12)をもっとたくさんに増設するという気合いはちょっと無いので、ここからどうするか、試行錯誤しながら考えていくフェーズに進展ということになった。
「基礎演習E」では、初日になんと60人を超える履修登録者から刻々とレポートのメイルが届いて、いちいち「届いた」と返信しつつ このページ に追記していく・・・という作業が、来週まで続くことになる。

2021年10月6日(水)

明日には20ヶ月ぶりの出張ということで気もそぞろ(^_^;)なこの日は、後期ゼミの初日である。 2回生の東本クンが「見習い準ゼミ」として参加することになったのだが、まだ「教員研究室の定員は3人」というルールのため、今日1106に来るのは浜松に下宿している古谷さんと清水さんで、自宅生の2人(提坂さんと永井さん)と北京の王さんと東本くんはZOOMでの参加予定である。 そして、ネット不調でZOOM参加できなかった(後でメイルでやりとり補完)提坂さん以外の全員と このように それぞれの進捗などを交換して、後期ゼミは無事に終わった。 ちなみに(リンク切れするが)全95分の記録動画は これ である。

ゼミの間も刻々と、「基礎演習E」のレポートなどのメイルが届いていたが、さらに届いていたのは、卒業生の中でもずっとコンタクトが続いている山村知世さんからの近況報告である。 さっそく研究室ページに という記事/画像のリンクと、 YouTube のリンクを置いたが、地元に愛されてキャラクタのファンが増えるというのは、イラストレーターとして望ましい発展の姿である。 コラボ商品群のクラウドファンディングというのも素晴らしい。(^_^)

さらに突然に届いたメイルは、20数年前に京都芸術短期大学映像学科で僕に教わっていた・・・という「尾道幸治」氏からのメイルだったが、WikiPediaには このように 載っていて、凄い活躍をしている人だった。 こんな「教え子」がいるのだ、というのは、こちらもひたすら嬉しい限りである。

2021年10月9日(土)

一昨日の木曜日には、受託研究の某X社のCEOと初めての「顔合わせ」を兼ねて明治大学の宮下芳明先生の研究室を見学する・・・ということで、 このように なんと「20ヶ月ぶりの出張」で東京に行った。 まだ宮下先生が未発表のシステムの写真とか、いつもの「晩」の様子とかは「隠しページ」にあるので、ここからは見えない(^_^;)。 その木曜日の深夜には東京でけっこう大きな地震があったらしいのだが、ホテルの部屋で酔っ払っていた僕はあまり詳しくは知らない。

  

そして昨日の金曜日には東京から朝帰りして、午後には精鋭4人(+実習指導の藤石さん)とで進める「メディア数理造形演習」の2週目があった。 少人数なので過去の進め方をさらに先鋭化して、場合によっては共同制作でなく、4人がそれぞれみっちりと作品制作するのを支援しつつお互いにチェックし合う、つまりは1年だけ先駆けて「ゼミ」の形式、あるいは「院生の仕事」のスタイルに挑戦しようか・・・という話になってきた。 そして話をする中で、たまたまCycling'74のサイトに行ってみると、なんと上のように「Apple Silicon(M1チップ)に対応したMax8.2」というのがPublic Betaとして公開されていた。 これはつまり、過去にはMaxのベータ版は世界中の「Max好き」な専門家だけがベータテスタとして新しいバージョンの実験台になってきたのだが、「過去のMax資産の上位互換になる(今後も過去のMaxパッチがちゃんと走る)」ことを確認するために、世界中のMaxユーザに向けて、「このPublic Betaをゲットして、過去のMaxパッチを走らせて、問題があれば知らせて(→対応改訂するから)」という素晴らしい姿勢なのだ。 以下はいつものようにDeepL丸投げ翻訳である。

Max 8.2のテストにご協力いただきありがとうございました。Max 8.2は、最新のApple SiliconベースのMacコンピュータをネイティブにサポートする
最初のバージョンになることを発表できて嬉しく思います。私たちはこれらのマシンの可能性に興奮しており、このアップデートを使用した皆さんのレポート
を楽しみにしています。Apple Siliconへのネイティブサポート以外にも、Maxの基盤となるインフラはすべてのプラットフォームで更新され、多くのバグが
修正され、いくつかの新機能が追加されました。Maxを使用しているすべてのマシンでテストを行うことで、これらの変更の結果、新たな問題が発生して
いないことを確認することができます。
OS 9からOS X、Mac Intel、MacからWindows、32-bitから64-bitへの移行など、これまでに経験してきた多くの大きなプラットフォームの移行と同様に、
私たちは、コミュニティ全体のサポートを頼りに、いろいろなことを試し、何が機能しているかを教えていただきたいと思っています。また、Maxはコア
アプリケーション以上のものであり、サードパーティの開発者と密接に協力して、パッケージやエクスターナルを再コンパイルし、アップデートされたSDKを
使ってテストできるようにしていきます。
サードパーティ製の外部機器は、この新しいアーキテクチャをネイティブにサポートするために再コンパイルする必要があることを念頭に置いてください。
他のすべてのプラットフォーム上の既存のサードパーティ製オブジェクトを使ってテストすることも有効です。
そして週末になり、今日は朝イチでいつもの眼科に行った。 先週金曜日に、遂に「保護用ソフトコンタクトレンズ」を外して、それで様子を見る・・・という8日間だったが、まずまず経過は順調で、さらに2週間、同様にこのまま点眼治療だけ続けて様子を見て、さらにOKであれば次回は1ヶ月のインターバルにする事になった。 もう20ヶ月以上になるが、ようやく左目「角膜上皮剥離性糜爛」で苦しんだ日々から抜け出す「先」が見えてきた。 そういえば、最近では半田付けをしていても、以前のように片目でなく両眼によって奥行きがあるような操作性に変わってきていたので、元々ずっと「良い方の目」として僕の人生を支えてきてくれた左目が、その本来の姿に近付こうとしているのだった。

NIMEコミュニティからは、「SMC 2022 -- June 4-12, 2022, Saint-Etienne, France -- Scientific and Artistic Calls」という来年2022年のSMCのcfpが届いた。 6月上旬でフランス南部の「サン=テティエンヌ」でハイブリッド開催だという。 来年6月の海外出張というのはなかなか読めない微妙なところだが、Googleマップで欧州を見てみると、上のようにマル(宿泊滞在した)、アンダーライン(通過でなく訪問した)、という多くの懐かしい都市がズラリと出てきた。 ドイツのKasselとWurzburg、オランダのUtrecht、オーストリアのLinz、スロベニアのLjubljanaなどはこの縮尺では出てこないが、さらにこの地図のちょっと外側のマルにはノルウェーのOslo、そしてロシアのMoscowもある。 詳しくは こちら を参照のこと。 フランス南部というのはこれまで行っておらず、スグ近くにスイス/イタリアがあるので、なかなか魅力的な場所なのだが、果たしてどうなるかなぁ。 ・・・そして竜王戦第1局2日目を眺めて1日がのんびり過ぎていったが、帰宅時間になってもまだ60数手ほどで先はまったく見えなかった。

2021年10月10日(日)

昨夜のニュースで、ずっとAbemaのAIでは「劣勢」だった筈の藤井三冠が竜王戦の第1局に勝利した・・・と知って、研究室に出てきて朝イチで その棋譜 を追いかけてみると、いやいや凄い戦いになっていた。 「中盤まではほぼ互角、終盤に差し掛かったところで豊島竜王がリード、そこから藤井三冠が巻き返して逆転した一局に、解説を務めた棋士からは『これは名局賞候補』など絶賛の声が相次いだ」・「今年度だけでも、お〜いお茶杯王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負と、既に2つタイトル戦でぶつかっているタイトルホルダー同士の戦い。序盤の研究量、中盤の構想力、終盤の決定力。現在の将棋界においてどれを取っても超トップクラスの対局は、この一局を含めて11局目になったが、まさに『名局メーカー』と言えるほど、激戦も多い。藤井三冠は最年少の四冠、豊島竜王は一冠死守となる3連覇を目指すシリーズ初戦は、大熱戦になった」・「第1局から、これは名局賞候補かもしれない。竜王戦にも数々の名勝負がありましたけど、これもそれに刻む将棋」 という通りのまさに名局であり、さっそく このページ に追記した。

     

なんといっても上のように、53手目や74手目には狭いエリアに全ての飛車と角行がぎっしりと鬩ぎ合っていたり、終盤の111手目では両者の王将がまさに近距離で睨み合っていたりして、この局面を見るだけでドキドキしてくる。 去年から今年の流行である「相掛かり」(流行させたのはそもそもこの二人)が、ここまで接戦・力戦に発展するというのは、さすがの二人である。
業者に発注した部品がまだ届かないために実験はちょっとストップしているので、この日は某X社の試作システムを改良して送ったりしてぼちぼち過ごした。 新学期の冒頭の「基礎演習E」・「インタラクティブプロダクト演習」の初回分の学生レポートのメイルはいまだ刻々と届いて、その全てにコメントして教材ページの改訂が続いているが、これが一巡すると、ちょっとだけ余裕が出てくることになる。

2021年10月12日(火)

先週木曜日の新宿歌舞伎町ルクソールでの13曲に続いて、昨日は有休をとって午後にJoyJoyヒトカラ6時間63曲を完走した。 緊急事態宣言が明けた直後は、あまりの嬉しさにガツガツと熱唱していた(→声枯れ)が、ようやくここに来て「いつもの風景」として復活して、余裕をもってヒトカラを堪能することが出来るようになってきた。 ただしアカペラはまだまだ厳禁、おそらく僕がSUACを卒業するまで再開は無理っぽいので、もはやSUACでのアカペラは「遠い思い出」となりそうである。
そして昨日の深夜23:59を締め切りとした「基礎演習E」の長嶋担当回の「感想レポート」は日曜・月曜に続々と届いて、計29人となった。 その全てにいちいちコメントを書き添えたのだが、実は履修登録は51人だったので、けっこう未提出が多かったのがちょっと気掛かりだ。 容易に想像できるように、メイルのレポートを提出した学生はそれぞれちゃんと調べて自分の意見を述べていて、「さすが」と唸ったのだが、問題となる未提出者はどうなのか、ここから大変なのかもしれない。
https://nagasm.org/ASL/lecture01/
https://nagasm.org/ASL/withatau/
https://nagasm.org/ASL/workshop/icmc2000/
https://nagasm.org/ASL/paris/
https://nagasm.org/ASL/dspss2002/
https://nagasm.org/Sabbatical2004/0826/steim02.html
https://nagasm.org/ASL/Taiwan2007/
https://nagasm.org/ASL/Tsukuba20070711/
https://nagasm.org/ASL/Tsukuba20070808-12/
https://nagasm.org/ASL/ICEC2009/
https://nagasm.org/ASL/morioka2010/
https://nagasm.org/ASL/SYNC2010_Lecture_1/
https://nagasm.org/ASL/SYNC2010_Lecture_2/
https://nagasm.org/ASL/SYNC2010_Lecture_3/
https://nagasm.org/1106/MDW2014/report.html
https://nagasm.org/1106/news4/20140519/
https://nagasm.org/ASL/kuca_workshop_1/
https://nagasm.org/ASL/kuca_workshop_2/
https://nagasm.org/1106/MDW2015/report.html
https://nagasm.org/ASL/kuca_workshop_3/
https://nagasm.org/ASL/Tsukuba20150702-03/
https://nagasm.org/ASL/BFseminar20151012/
https://nagasm.org/ASL/BFseminar20160228/
https://nagasm.org/1106/MDW2016/lecture.html
https://nagasm.org/1106/news5/Russia_Lecture_1/
https://nagasm.org/1106/news5/Russia_Lecture_2/
https://nagasm.org/1106/news5/Russia_Workshop_1/
https://nagasm.org/1106/news5/Russia_Workshop_2/
https://nagasm.org/1106/news5/Russia_Workshop_3/
https://nagasm.org/1106/news5/Russia_Workshop_4/
https://nagasm.org/1106/news5/20170205/
https://nagasm.org/ASL/TUA2017/
https://nagasm.org/1106/news5/20180211/
https://nagasm.org/ASL/BFseminar20180331/
https://nagasm.org/ICEC2018workshop/
https://nagasm.org/ASL/BF2019/
https://nagasm.org/1106/news5/MDW2020report/
そして午後には、僕にとってほぼ初めての相手からメイルが届いた。 「北海道情報大学情報メディア学科の平山先生」なのだが、なんとComputer Musicの世界でずっと付き合いのある、国立音大(現・英国)の莱孝之先生の奥様であるということだった。 さらに、1990年代から交流があった(当時は東大に来ていた)、ギリシャのIonian大学のIannis Zannosさんと絡んだプロジェクトへの「お誘い」である、と判明して、一気にテンションが上がってきた。 上はそのメイルへの返信として、僕のサイトから発掘した「過去に行ったレクチャー/ワークショップの記録」集であるが、また行ったことはないが、可能であればぜひ、北海道情報大学に行きたい・・・という希望と共に書くためにリストアップしたのである。 まだスグには動かないものの、ちょっと面白い話が飛び込んできたものだ。 これが新しい作曲や新しい楽器の制作に繋がっていくとすれば、最高だ。

2021年10月13日(水)

後期ゼミも2週目となった。 先週はネット不調でZOOM参加できなかった提坂さんも参加して、逆に永井さんは欠席連絡とともに進捗データを送ってきた。 そして このように それぞれの進捗などを交換して、ゼミの2週目も無事に終わった。 ちなみに(リンク切れするが)全61分の記録動画は これ である。 写真では、ゼミの後の3限にアポを入れていた清水さんと、「咀嚼音音楽」に関してあれこれ試した部分が数多くなったが、まぁ、これもまさにゼミなのだ。

2021年10月14日(木)

この日は「インタラクティブプロダクト演習」は担当週ではなく、さらに木曜日の午後に多い会議などもスッポリと無いことから、珍しく1日がフルに空いている日となった。 いくつか懸案があったり部品が届いたりしたので、色々と進められる予感がする。 朝イチでは、夏休みにスモークマシンを貸し出して実験していた中路さんに依頼していた こんな   実験の様子の動画が届き、新たな実験のための再度の貸し出し依頼も届いた。 うまく活用して欲しいものだ。

そして、来週にゼミの2人の就職祝勝会をする・・・というお店選びとか予約などをしつつ、午後には このように 謎の物体が不気味な動きを始めた。 OMRONの「+12V8.5A」というスイッチング電源が納品されたことで、ようやく6チャンネルのソレノイドが駆動できたのだが、どうも思っていたのと違う。 まだまだ改善の余地があり、これはあくまでガムテープで仮止めしただけの「実験試作」である。 ただし、ここからさらに部品を追加購入して多チャンネル化するかどうかはちょっと未定で、とりあえず明日の「メディア数理造形演習」の場で、学生に見せてみることにした。

2021年10月15日(金)

もう週末となったが、さすが後期スタート、そして緊急事態宣言終了ということで、なんだか少しずつ新しい動きが加わってきて、あの沈んでいた8月下旬に比べれば、ずいぶん清々しい週末である。 4-5限の「メディア数理造形演習」では、昨日の実験の これ を実演する予定だったが、そこに加えてPAWセンサ一式を持っていくことにして、午前中に準備してマルチメディア室に押していく台車に乗せた。 配布資料として これこれ もプリントしてコピーして用意したが、うまくウケてくれるかなぁ。 履修人数が少ないのを逆手にとって、全員に体験してもらう時間をしっかりとってみよう。
なぜ人間は音楽を作るのか?音楽性の進化に関する理論は、主に、交尾相手の選択、育児、連合のシグナル伝達、集団の結束など、特定の
適応的な文脈における音楽の価値に焦点を当ててきた。本研究では、社会的結合がこれらの理論を統合する包括的な機能であり、音楽性は、
霊長類の祖先の社会で利用可能なグルーミングやその他の結合メカニズムよりも大きなスケールの社会的結合を可能にしたと主張する。
私たちは、考古学、人類学、生物学、音楽学、心理学、神経科学などの分野横断的な証拠を組み合わせ、音楽の生物学的・文化的進化を
説明する統一的なフレームワークを構築した。音楽性の進化には、遺伝子と文化の共進化が関わっており、最初は文化的な発明として生まれ、
広がっていった原初的な音楽的行動が、社会的な結びつきに影響を与えることで、生物学的な進化にフィードバック効果を与えていると主張
している。本論文では、リズムや音程の反復、同期、調和によって生じる生産、知覚、予測、社会的報酬の間の深い関連性を強調し、文化や
種を超えて、脳ネットワーク、生理学的メカニズム、行動のレベルでこれらの関連性を示す実証的な証拠をまとめた。最後に、音楽性の神経
生物学的基盤や、人間の音楽、言語、動物の歌、その他の領域との関係など、潜在的な批判に対処し、今後の研究のための検証可能な予測を
行う。音楽と社会的結合仮説は、音楽の生物学的・文化的進化について、これまでで最も包括的な理論を提供するものである。
上のDeepL翻訳は、 この論文 のabstractである。 これは、 ヒトにおける音楽の進化を巡って2つの仮設が学術誌上で対決 というネット記事からのリンクであるが、まぁ、これは「幾度となく議論されてきた」話題であり、別にこの論文によって決着するものでもない。 音楽とはそんな浅いものではないのだ。

そして4-5限の「メディア数理造形演習」では、 このように あれこれPAWセンサを体験してもらったり、後半には「瞑想空間」に行って直進スピーカを体験したりしたが、用意していた肝心の「jitter入門」をやるのをすっかり忘れていた(^_^;)ことに後で気付いた。 まぁ、来週にみっちりやっていこう。

2021年10月16日(土)

今日はまたまたJoyJoyヒトカラに行く予約を入れてある・・・という楽しい1日であり、朝イチで研究室に出てきて、昨日は5限一杯までかかって遅くなったので、昨日の日記の後半に追記して上の写真などをアップしたりしてスタートした。 そして、フト思い付いていつものチェック(「電子情報通信学会・研究会開催一覧」という巨大な検索ページ)をしてみた。 開催期日でソートされているページを現在から未来に向かってずんずんスクロールしていくと、10月などはCOVID-19のためにほぼ全ての研究会は「オンライン」であるが、12月あたりから一部にだいぶ「ハイブリッド」が入ってきて、来年になるとハイブリッドとかオンラインの文字が無い、という潔い「リアル開催」の予定が散見してきた。 元々は、そういう中で1月下旬に関西大学で開催される「教育工学研究会」(行ったことが無いので完全アウェー)をチェックしていたのだが、なんとその期日と重なったところに、「 琉球大学 」という文字が燦然と輝いていた。

その研究会はNLP、つまり「非線形問題」研究会であり、ここは幹事の意向で「なるべく遠くに旅立つ」をモットーとしていて(^_^;)、これまでにも僕はこの研究会に参加するために、冬の北海道の ニセコ とか、五島列島 福江島 とか、網走の流氷を経由しての 札幌 とか、 函館 の図書館とか、あちこち行っていたのだ。 そしてNLPが沖縄、と言うのであれば、これは絶対にハイブリッドとかオンラインでなく「断固開催」だろう・・・と判断した。 研究会が金-日なので、まず金曜日の「メディア数理造形演習」は休講にして試験期間に最終発表を行うとして、前日の木曜日の学生委員会を休み(学会発表参加のための委員会欠席はOK)、フライトによるが1-2限の「インタラクティブプロダクト演習」は前半だけでも顔を出せばOK、とおよそのところをまず確認した。

筆者はこれまでもNLP研究会などの場でフラクタルやカオスを応用した「数理造形」デザインに関して報告してきた。
本稿ではヒューマンインターフェースとして「触覚/触感センサ」を活用し、触覚とマルチモーダル知覚による「癒し感」・
「不思議体験」によるウェルネス(→福祉領域)指向のエンタテインメントを目指して、リアルタイム・フィードバックとして
音響生成と共にフラクタルのアルゴリズムによるグラフィック生成を行った試作システムについて報告する。
そしてそこからは早かった。 上のような「概要」とともに研究会の参加登録を済ませて、次に久しぶりのANAのサイトに行ってみると、なんとCOVID-19のお陰というのか、超早割で「セントレア〜那覇 往復12,020円」のチケットが購入できてしまった。 そしてホテルも予約完了して、2020年1月20日(木)〜1月24日(月)という4泊5日の出張の予約が完了した。 旅程もだいたいのところは立てたが、肝心の「琉球大学」のどこで開催なのかはまだ不明なので、現地の移動についてはおいおい調べることにした。
そしてここまで一気に旅程が決まったテンションでいる昼過ぎに、日本音響学会から「論文査読依頼」のメイルが届いた。 以前に査読していた論文の「続報」ということなので、前回、査読を担当した身としては、断るわけにはいかない。 上述の「沖縄行き」、そしてこれからJoyJoyヒトカラに出かける・・・というテンションで、とても「快く」引き受けます、という返信を出した。 皆んな、COVID-19に負けずに、色々と動き出しているのだ。(^_^)

2021年10月17日(日)

昨日のJoyJoyヒトカラは6時間で61曲を完走したが、前回に続いて余裕のある「お楽しみ」だったのは、緊急事態明けで来週には京都・奈良に行く予定が立ち、さらにNLPのお陰で沖縄行きの予定が立ち、さらに水曜日にはゼミの2人の就職祝勝会もある・・・という充実感の為せる技だろう。 今日は日本音響学会から正式に査読の情報が届いたが、4週間以内できちんと読み解かないといけないので、とりあえずプリントして持ち帰ることにした。
そしてほぼダラダラと「休日」を楽しんでいたが、唯一の収穫としては、Cycling'74から新しく出た「Max8.2.0public beta」を新しい「M1MacBookAir」に入れてみた実験である。 ちょうど先週の「メディア数理造形演習」で学生全員にも体験してもらった「MRTI2015」のデモ(金曜日の日記の3枚の写真のいちばん上)であるが、これはマルチメディア室のMacではそこそこ動いたものの、僕の研究室にある5台のMacBookAirでは「やや重い」処理量がある、と自覚していた。 せっかくのセンシング→リアルタイム音響/画像生成が、たまにコマ落ちするような「処理の厳しさ」を感じるので、これを琉球大学に持っていって実演すると、ちょっとだけ苦しい・・・と予想していた。
ところが、いざM1MacBookAirでこれまでのMax8.1.11で走らせてみると、いやいや軽快にヌルヌルしてくれた(^_^)。 そしてM1チップnativeのMax8.2.0を入れて走らせてみると、体感としてはさらにヌルヌルしてくれて、これはもう完璧である、と確信した。 USB-CからUSBに変換するモジュールは、SSDを内蔵したものはきちんとserialを受けたものの、単体のものはNGというのも確認できた。 このモジュールはHDMI出力もあるので、これで学会発表の準備が完了したことになる。

2021年10月19日(火)

昨日は午後に某X社とのZOOMミーティングがある日だったが、[nagasm.org]のドメインを運用しているサーバ会社が「機器の全面リプレース」という大改訂を行うという節目に当たったために、約10時間ほど[nagasm.org]が全面停止した。 そのためにサーバのコンテンツに関わるお仕事が出来ないので、先週の「メディア数理造形演習」で「瞑想空間」に行った際に持参した「直進スピーカ」が1本だけ断線していたのを契機に、 このように マルチメディア室のロッカーに置いていた全ての「直進スピーカ」を1106研究室に持ってきて、全てを新たにハンダ付けして補修した。 9台のうち1台は、基板上のポテンションメーターの不良で動作不調だったので、それを取り去って新たなポテンションメーターを付けることで修理が完成した。 また別の1台は、おそらく電源関係の不良のため完全に死んでいたので、超音波振動子を並べたスピーカ基板だけスペアとして残すことにした。 これで全部で8セットのシステムが、インスタレーション作品などへの応用のために、完璧に準備完了となった。

  

今日は朝イチで映像コースの中路さんに再びスモークマシンを貸し出して、あとは午後に「北海道情報大学の平山先生」と「ギリシャIonian大学のIannis Zannos先生」とのZOOMミーティングの予定があるだけ・・・という日である。 ちょうどAbemaTVではB級順位戦「藤井vs郷田」が角換わりで始まったので、ボリュームを下げてずっとBGVとすることにした。 そして論文査読の作業を進めているうちに午後のZOOMミーティングとなり、初顔合わせとともに、今後も「繋がっていきましょう」という事になった。 順調に進むと、12月には東京でのミーティング、あるいは札幌に行く・・・なんて可能性も出てきた。 やはり、ヒューマンネットワークというのは、いいもんである。(^_^)

そして、そこで課題として、EmotiBitはまだ入手できないが、平山先生とZannos先生がそれぞれ進めている「ダンスによるリアルタイム音響生成」・「遠隔地を結ぶライヴパフォーマンス」という研究に協力するには、Adafruitボード(WiFi+9軸センサ+Liポリマー電池)というシステムが有効だ、という線を追求することになってきた。 だいぶ忘れていたので、ちょうどこの日記の冒頭、「2021年8月26日(木)」のところからのおさらいから再開した。 そしてこの日の「WiFiUdpSendReceiveString3」と「WiFiUdpSendReceiveString4」のコンパイル/アップロード/Max8との動作を確認して、さらに「2021年8月27日(金)」のところの「Adafruit_OSC_Max8_001」の動作を確認した。 これは以下のようなものだった。

そこで、次の改良点としては、「シリアルモニタは繋いでいても繋がなくてもOK」(→スタンドアロン化)から始まることになった。 そして、その部分はとても簡単に秒殺で完成した。 ここにさらに欲しい機能は、「EmotiBitOscilloscope.app」と同様に、Max8の側からスリープさせる機能である。 そこで Adafruitボード・マニュアル を眺めて、「WiFi.lowPowerMode();」というのを入れて(他の関数はエラーが出てNGだった)、 Adafruit_OSC_Max8_002.zip となった。 ここで時間となった。明日とか明後日とか、さらに進めていくことにしよう。

2021年10月20日(水)

今日は午前にゼミがあり、晩にはゼミの4回生2人の就職祝勝会(*^o^*)に行く、という予定の日なのでクルマでなくバスで大学に出てきた。 そして朝イチで、さていよいよAdafruitボードで9軸センサを調べてみようか・・・と Adafruitボード・マニュアル を改めて眺めて、大きなミスがあったことに気付いた。 なんと「Adafruitボード(WiFi+9軸センサ+Liポリマー電池)」と思っていた僕の認識は大きな間違いで、正解は「Adafruitボード(WiFi+Liポリマー電池)」なのだった。 これはEmotiBitベータシステムを入手して始まったAdafruitボードとの出会い、というちょっと異質のスタートだったために起きた誤解だが、マニュアルによれば、Adafruitボードは外部の周辺回路(センサ群を含む)とのインターフェースとしてI2Cなどを豊富に持っているだけであり、肝心の9軸センサICは、スタックするEmotiBit基板の方に搭載されていたのだ。

これはちょっと大変なことであり、9月に音楽情報科学研究会で発表した内容にも堂々とこの間違いを記載して報告していたのだが、これまで誰からも間違いの指摘もクレームも無かった。 そして昨日のZOOMミーティングでも、平山先生とZannos先生に「これを使えばダンスパフォーマンスのセンシングは楽勝」と話していたのだが、違っていたことになる。 調べてみると、Adafruit社のWebの センサのページ には膨大な品揃えがあるが、要するにArduinoNano33BLEとかArduinoNano33IoTに搭載できるぐらい、9軸センサのチップは小さいので、たいていは小形基板のモジュールなのだった。 唯一、 Adafruit ISM330DHCX + LIS3MDL FeatherWing - High Precision 9-DoF IMU という基板があって、これはAdafruitボードにスタックできる「FeatherWing」なのだが、基板上はスッカスカである。 基板上にある2つのチップは「ST ISM330DHCX」という高性能6軸センサ(加速度+ジャイロ)と、「LIS3MDL」という高性能3軸磁気方位センサであり、つまりはこれをAdafruitボードとスタックして、その間にリチウムポリマー電池を挟む・・・という構成が必要なのだった。 ここまで判明したところで、まずはさっそく業者にこのボードを発注しようと思ったら、なんと「OUT OF STOCK」だった。

そうなると、次の手としては、既に6チャンネルのアナログ電圧をOSCで送っているので、秋月電子かスイッチサイエンスどこかで、「+3.3V電源」・「電圧出力」・「6軸センサ」という小形のセンサモジュールを空中配線する・・・ということになる。 だいたい1106研究室の部品棚には、これまでに仕入れた3軸センサ類が少なくとも数種類はあったので、まずはそこから調べることになる。 そして このように、 いざ実際に調べてみると、マニュアルが無いので正体不明の2種類を含めて、全部で8種類ものセンサ群の在庫が確認できた。 それも、判明した6種類は全て「+3.3V電源」・「電圧出力」であり、過去に実際に使ったものを含めて、とりあえず上の3種類の使えそうなセンサ(3軸加速度センサが2種と、I2Cインターフェースの9軸センサ)が手元にあり、慌てて購入する必要が無いことも分かって、ちょっと安心した。

そして このように それぞれの進捗などを交換して、ゼミの3週目も無事に終わった。 ちなみに(リンク切れするが)全68分の記録動画は これ である。

2021年10月21日(木)

昨日は午前のゼミ(進捗報告meeting)が終わって、午後には早めに大学を脱出して、ゼミ就活慰労会に向かった。 まず、1年半ぶりとなった有楽街のBIG ECHOに行き、1年半前のゼミカラ以来となる3人での5時間カラオケを楽しみ(23曲)、その後は千歳町の「串焼きとワインの店」で乾杯・ディナーを堪能した。 こういうのはCOVID-19の第6波が立ち上がってくるより前にやっておかないと、今後のことは分からないのだ。

そして今日は研究室に出てくると、ICMAのMLから、上のような「WebKit opcodes for Csound」というのが流れてきた。 まだまだこの世界にはCsoundに拘っている人たちがいる、というのは凄いことだが、残念ながら ドキュメントサイト に行ってみると、これは現状のbetaではLinux版だけ・・・と判明したので、まぁ当面は静観することになった。 GitHubにソースがあるのでMacでコンパイルするという手はあるものの、ちょっとなかなか食指が動かないのだった。
さらに事務局メイルボックスには、IEEEからの「renew」案内の封筒が届いていた。 しかしここでちょっと考えて、COVID-19のためにIEEEが絡む国際会議に今後2年以内に行くという可能性がほぼゼロである事から、毎年やっている「半年前に立て替えカード払いでIEEE会費を支払い、翌年4月になったら新年度の研究費で精算処理する」というprocessをストップすることにした。 243ドルの節約である。 IEEEには「退会」という手続きは無くて、2022年度のrenew会費手続きをしなければ、2021年末をもって自動退会となるらしい。 ただし「その後、数年にわたって[再入会して]というメイルが延々と届く」(^_^;)らしいが、まぁこれは放置するしかない。

そして午後になってゼミの清水さんがやってきた。 「咀嚼音エンタテインメント」に向けた新しいプロジェクトのスタートであり、 このように 新しく購入した小型マイクをアンプ経由でMax8に繋いで、色々なエフェクトに発展させる基盤部分を伝授して、機材一式を貸し出した。 ここからはMaxプログラミング(作曲)にはあまり僕が口出しせずに、清水さんのオリジナリティで勝負となるのだ。(^_^)

2021年10月23日(土)

昨日の4-5限の「メディア数理造形演習」では このように 、かつて作ったオリジナル楽器2種(「光の絃」・「Peller-Min」)をマルチメディア室に持ち込んで、デモをしたり学生に体験してもらったりした。 「光の絃」はもう26年前に作ったものが現在でもそのままキチンと動作し、「Peller-Min」は13年前に作って一度だけ このように 補修したものの、以下のようにこちらもキチンと動作してくれた。 学生たちの協力によって、マルチメディア室のiMacでは、一般ユーザ権限でArduino IDEがエラーを出して走らない(rootになれば出来る)・・・という現象を確認できたので、この後期の「基礎演習E」の担当回では、とりあえず僕がrootでデモって見せるだけになりそうだ。

そして今日は、まずAbemaTVで竜王戦第2局(仁和寺)をずっとBGV化しておいて、明日から3日間の京都行きの準備などをぼちぼち進めた。 先々週の東京行きは、なんせ20ヶ月ぶりの出張ということでやや地に足が着いていなかった感があるが、ようやく今回は準備からいつもの出張ルーティンとなってきた。 今回は2泊なので20ヶ月(沖縄)ぶりに研究室の小型キャリーケースの出番ともなったのだが、出歩き用に主に海外出張で背負っているSamsoniteバックパックを自宅のスーツケースから2年ぶりに出してみたところ、ちょっと黴があって、一昨日から慌てて水洗いなどをしてもらっていた。 初日の日曜日には勝林寺での座禅と鞍馬寺の散策と「リド」訪問、2日目の月曜日には奈良散策の後でパスツール研の照岡さんと合流して奈良学園大の辻下先生のリハビリテーション学科(来年度から非常勤を担当する予定)を訪問してのミーティングと視察など、そして3日目の午前には京都鉄道博物館(昔の梅小路機関区)に行ってから浜松に帰る旅程としている。

明日の旅立ちを前にしたテンションで、上のような単発のプチ仕事をあれこれやりつつ、秋の1日がのんびりと過ぎ去った。 こういう週末もいいものである。

  

2021年10月27日(水)

先々週の東京行きは20ヶ月ぶりの出張ということで地に足が付いていない2日間だったが、日〜火の3日間、今度は「満を持して」 このように 京都・奈良に行ってきた。 1日目は勝林寺での座禅、そして鞍馬から予定変更して京都駅付近、京都タワー・東本願寺・西本願寺というベタなところを歩いた。 2日目は奈良公園をプチ散策してから辻下先生・照岡さんと合流して奈良学園大に向かい、施設見学およびミーティング、そして京都に戻って2年ぶりの「乾杯」となった。 そして3日目の昨日は、かつての梅小路機関区から大きく変貌した京都鉄道博物館に行ったが、結局は44年前と似た以下のような写真を撮り尽くしてきた。

  

そして今日はゼミの日であり、久しぶりに理子ちゃんが1106にやってきて、それぞれの進捗などを交換して、 このように 進んだ。 ちなみに(リンク切れするが)全93分の記録動画は これ である。

3限にはゼミの清水さんのアポから、懐かしいアナログシンセサイザーのあれこれを伝授した。 いよいよ、それぞれのプロジェクトが始動してきたというのは、いい感じである。(^_^)

2021年10月28日(木)

昨日の夕方の帰宅時には市役所に寄って衆院選の不在者投票も済ませた。 以下は今回の京都行きのチケット類(勝林寺のパンフレットは過去にどこかにあった筈なので省略)、そして先週の参院補選の不在者投票の記録などである。

今日は午前中が貴重な空き時間で「個人調書」の改訂作業、そして午後イチで某重要作業(入試関係)、さらにデザイン学部教授会とデザイン研究科教授会がある、という日である。 朝イチで、ちょっとした手間で今回の京都鉄道博物館の写真だけ抜き出したページを作れると気付いて、さらに海外出張の際に立ち寄った鉄道博物館も・・・ということで発掘して、以下の3つのページ(単なる抜き出しHTML)を作ってみた。 こういう手間は惜しまないのだ。

そして午後になってフト思い出して、COVID-19のために活動休止→消滅状態となっているアカペラの残党4人にメイルを出した。 2020年3月15日の「アカペラ追いコン」カラオケ以来、1年半以上が経過しているが、緊急事態宣言が明けて、第6波が来るまでのこの合間に、せっかくだから行きませんか・・・というご招待の打診である。 果たしてどうなるか。

2021年10月29日(金)

久しぶりに「Make:」のMLから案内が届いたが、どうやら「小型のRaspberry Pi」が熱いらしい。 僕がRaspberry Piで遊んだのは、2013年の5月から9月あたりの Raspberry Pi 日記 なので、もう忘却の彼方だが、だいぶArduinoに近付いたのだろうか。 以下は、その項目の写真とタイトルとリンク先である。


Pi’s The Limit: Eben Upton on Raspberry Pi’s Exciting Year ― and Their New Pi Zero 2 W


Make: Board Review: The New Raspberry Pi Zero 2 W


Make: Board Review: Raspberry Pi Pico


A Chip Is Born: RP2040-Based Boards Go From 0 to 60+ With Impressive Speed


Maker Shed Raspberry Pi Collection

チラッと見た感じでは、Raspberry Pi ZeroはまだCPUのクロックは高くてGPUまで載っているので、とうていバッテリ駆動は困難な模様だった。 僕がRaspberry Piに入れ込まない理由は、そこにあるのだが。 一方、Raspberry Pi Picoというのは、要するにArduinoファミリ(CPUクロックは133MHzとやや微妙)になるようだ。 要は「RP2040」というコアで新しい主流を掴もう(Arduinoの世界を制覇しよう)という流れのようである。

その後、ネットニュースでもこの「Raspberry Pi Zero 2 W」を紹介している記事が出てきたが、「同時に、2.5A出力可能な公式Micro USB ACアダプタ[BS 1363 FTW]も発表された」とのことで、案の定、上のように2.5Aと電流は増えていた。 これでは電池なら瞬殺である(^_^;)。

2021年10月31日(日)

この日記の「2021年9月17日(金)」のところにあるように、緊急事態宣言でヒトカラ出来ない悔しさから JoyJoyヒトカラの記録 をまとめて、さらに「2021年9月19日(日)」にあるように、そんな中で1軒だけ営業しているお店を発見し予約し、9月24日(金)に久しぶりに堪能した。 そして10月1日には全国的に緊急事態宣言が解除されてJoyJoyヒトカラが解禁となり、さらに出張がOKとなったために東京に行って久しぶりのルクソールに顔を出した。 先々週はゼミの4回生2人の就職祝勝会の前に、こちらも1年半ぶりの「3人カラオケ」をBIG ECHOで堪能し、そんな先月末〜今月の記録は以下のようになった。 それ以前の過去の記録は ここ に全部ある。
      • 2021年9月24日(金) 6時間 51曲 ※まねきねこ
      • 2021年10月3日(日) 5.5時間 51曲
      • 2021年10月8日(木) 4時間 13曲 ※ルクソール
      • 2021年10月11日(月) 6時間 63曲
      • 2021年10月16日(土) 6時間 61曲
      • 2021年10月20日(水) 5時間 23曲 ※BIG ECHO
      • 2021年10月30日(土) 6時間 67曲
そして今日は10月最終日、竜王戦第3局2日目であり、不在者投票を済ませているのでそれほど興味はないが衆院選挙の日でもある。 いよいよ今週火曜日から3週連続で、「基礎演習E」の担当回が始まるということで、 教材ページ の改訂などの作業を始めた。 金曜日に「メディア数理造形演習」で学生に「VFB10」・「はやくスシになりたい」・「おはなしパネル」・「おせんべい屋さん」などいろいろな作品を見せてウケたので、制作から12年が経過してもきちんと動作する「はやくスシになりたい」を「基礎演習E」でも見せよう、という作戦を思い付き、過去にこの作品を展示していた情報を発掘して Make Ogaki Meetingでの展示の様子 というページと、 ロンドンで世界中の専門家の前でデモ というページを作ってみた。

KickStarterからは、上のようなアニメと共に「EmotiBit manufacturing is passing the test!」というニュースで、来年2月までEmotiBitを待たされている出資者に経過情報を伝えてきた。 さらに「Want to get EmotiBit Beta?」ということで、以下のように試作した新しいバージョンのベータテスタも募集を開始した。 そこそこの数量が出来ている模様である。 僕はさらに新しいベータ版は要らないので、ここはパスとした。 その他にも色々と情報を小出しにして、とにかく来年2月まで待ってね・・・というのがなかなか涙ぐましい感じだった。

その後、ゼミの清水さん作品に使うフォトリフレクタ(RPR-220)が納品されていたので、さっそく データシート を入手するとともに、YAHOOで検索してみると、 こんな資料 があったり、RPR-220を使った製作記事がゾロゾロ と出てきた。 本当に、いい時代である(^_^)。 そして、竜王戦のAbemaTVを開いておきながら、懸案の査読コメントの執筆をそこそこ進めた。

2021年11月2日(火)

昨日は、竜王戦第3局がまたまた第2局に続いて藤井三冠の圧勝だったのを棋譜で確認して、1日が始まった。 そして午後の某X社とのZOOMミーティングまでに、これまで何日もかけて執筆していた某学会から依頼された論文査読を完了させた。 6000字以上を「査読コメント」として執筆して、これは雑誌なら特集記事のボリュームだが、当然ながらボランティアである。 それでも、肩の荷が下りたという充実感はなかなかである。

今日は午後に「基礎演習E」の担当回(3回)のうちの初回があるが、午前にはゼミの提坂さんが1106に来て、「卒業制作」に関しての作戦会議を進めた。 どのように進展するかは、貸し出した「火の鳥 鳳凰編」がうまくリードしてくれるかもしれない。 そして、奈良学園大に行った時に辻下先生の研究室にあった、上の「脳波ドローン」を思い出してAmazonで探してみると予想外に安かったので、とりあえずSUAC出入り業社に発注してみた。

2021年11月3日(水)

祝日なのに金曜講義日という日である。 元々は学年歴として「碧風祭」の設置日として今週の金曜日が全学休講日となっているので、その代替ということなのだが、憎いCOVID-19のお陰で、今年の碧風祭もリアルには無しとなってオンラインらしいのだが、決まっている学年歴は変更しないということでの金曜講義日である。 朝イチで、フト発見した以下のような時計を業者に発注したのだが、バラしてモーター部分(その機構とその騒音)を調べてみたいためである。

そして2限にはゼミの清水さんのアポがあって、 このように 新しく入手したフォトリフレクタの実験をしてみた。 トライアンドエラーのために1106にしては珍しくブレッドボードを出してみたが、先日ネットで調べていた 「RPR-220を使った製作記事」 の中の2つには、明らかなバグ(誤り)があった。 そのまま作っても全く動作しないという致命的な誤り(ブレッドボード写真が正しくない)であり、「 うそはうそであると見抜ける人でないと(ネットを使うのは)難しい 」という誰かの名言をそのまま示していた。 実験はうまく進行して、以下のように、清水作品に向けて実際にハンダ付けで制作するための情報が完備した。

そして4-5限の「メディア数理造形演習」は このように あれこれあれこれ、生体センサ類をデモったり、色々な深い議論を進めたり、それぞれのアイデアを交わして過ぎ去った。 なかなかに充実の時間であり、なんとか冥利に尽きるという日々なのだ。(^_^)

2021年11月5日(金)

昨日の木曜日には、3限のゼミ(見習い)・東本クンのアポでは、Mac OSX BigSurの「余計なお世話」に悩まされた。 彼のMacBookAir(OS 11.6)だけでなく、調べてみると僕の最新のM1MacBookAir(OS11.2.1だったので11.6.1に上げた)でも同じ現象として、「Processingが[セキュリティ保護のため]起動できない」という現象となった。 これはBigSurかその前あたりから、AppStore経由でなくダウンロードしたアプリケーションでは起動できないようなdefault設定になっているためで、あれこれしているうちに東本クンの時間が過ぎた(^_^;)。 その後、夕方になって このページ を発見して、無事に僕のM1MacBookAirでProcessingが起動できるように出来たので、それを彼に報告しておいた。
さらに昨日の4限にはゼミ・永井さんのアポがあり、卒業制作の作品に向けてあれこれ検討したが、過去に 筑波大でのワークショップ で、「グループ2」の作品のために編み出した「技」に似たテクニックが活用できる・・・という突破口を見出して、およそ作品制作に向けた可能性が拓けてきた。 これも重要な進展である。

そして今日は幻の碧風祭のための全学休講日であり、朝イチで眼科検診に行ったが、どうもここ1週間ほど視力が低下し続けている原因として、保護用ソフトコンタクトレンズを外して約1ヶ月、角膜表面の細かい「傷」が治らないためではないかということで、また今日から保護用ソフトコンタクトレンズを入れて、また2週間後に経過を見る・・・と逆戻りしてしまった(;_;)。 まぁ、糜爛の後の「島」みたいな不良上皮ではないので、様子を見ていくしかない模様だ。 午後にはJoyJoyヒトカラの予約を入れてあるので、 このように ぼちぼち積み残しの実験のための「エポキシ接着剤」祭り、などを進めた。 続きは明日以降になる。

2021年11月7日(日)

昨日は このように ケースに格納しただけだったのだが、今朝、駆動のアルゴリズムが夢の中に登場したことで「壁」を突破して、遂に完成した(^_^)。 とりあえずの記録動画を YouTube にも上げてみたが、またまた、見ていて飽きないヘンなものを作ってしまった。 最初は発熱が凄かったが、ちょっと注意してMax8パッチをtune upすると、無駄な電力消費を抑えたことでソコソコになるだけでなく、ネオジム磁石の「蛇」の動きも良好になっていった。 やはり、この類いのシステムのキーはプログラミングにあるのだ。

ネオジム磁石をたった1粒、増やしたり減らしたりするだけで「蛇」の動きは大きく変わるし、metro時間間隔をちょっとランダムに揺すったりするだけでも印象と雰囲気が変わる。 現状では6個のうち3個の正三角形のソレノイド上を動くだけのものだが、その外にあるあと3個のソレノイドをどう組み合わせたら面白くなるか、またぼちぼち考えながら過ごしていくことにしよう。

2021年11月9日(火)

今日のネットニュースでは「PS5修理要請が次々と - コントローラーあっという間に故障の事例も」というのがあった。 これ である。 プレステのことは全く知らないのだが、たしか最近の情報処理学会誌に載っていた記事で、この新しいプレステ5のコントローラの開発秘話みたいなものがあったような気がした。 検索してみると 今年の7月号? にそれらしいタイトル「PS5用ゲームコントローラ"DualSense"はどのようにして生まれたか」を発見した。 新しいセンサを使用していて画期的なのだ・・・と得意気だった印象があるのだが、その副作用がこれか、と納得した。 ゲームコントローラというのは、ユーザが想定外の使い方をする(開発者が取り扱うよりもスピードや衝撃やリタッチ頻度などが段違いという)可能性があり、電子楽器/新楽器とも似ているが、なかなか開発対象として鬼門なのだ。

今日は4-5限に「基礎演習E」の担当回の第2回があるだけで、ようやく、この日記の「2021年10月19日(火)」と「2021年10月20日(水)」のあたりを発掘して、 このように Adafruitボードに3軸加速度センサを搭載するという実験に着手した。 スタートラインとなるMax8パッチは Adafruit_OSC_Max8_002.zip である。 ところが、いざAdafruitボードにスケッチを書き込もうとすると謎のエラーが出て、過去に稼働したバージョンで試してもまたまたエラーとなり、実験はストップしてしまった。 やはり、ちょっとでも時間を隔てていると、手順とかのノウハウを忘れてしまうのだ(^_^;)。 とりあえず4-5限の講義があるために、泥沼を避けて今日はここまで・・・と思ったが、それだとさらに実験が先になるのでグッと堪えて、冷静に過去の再現を整理してまとめつつ実験してみた。

そして上のように、あれこれ忘れていた手順を確認して、無事に新しいシステムとして「2個のAdafruitボードの3軸センサをOSCで取得しつつ、オンボードLEDの輝度をOSCで制御」という このような 動作を実現できてしまった(^_^)。 時間はもう14時過ぎで、SAとして講義を手伝ってくれるゼミの清水さんが1106に来るまであとわずか、というタイミングとなった。 これを見せるのは、明日のゼミにすることにしよう。

ちなみに以下は、備忘録としてメモった、「Adafruitボードを選択するためのメニュー」である。 AdafruitというのはArduinoよりも上に来るので、なかなか目立っているのだった(^_^;)。 なお、これを出すためのおまじない(Arduino IDEのpreferencesに設定する)は「https://adafruit.github.io/arduino-board-index/package_adafruit_index.json」である。

このメモは重要で、明日の3限にアポの入っている清水さんの実験ではArduinoNanoEveryを使うし、これから続々と入ってくる学生作品支援では、それぞれ使うArduinoは異なるので、ボードの設定は頻繁に交換していくので、それでなくても多種多様なAdafruitボードを探すのは大変なのだ。

2021年11月10日(水)

今日はゼミの日である。 先週の水曜は臨時の金曜講義日だったのでゼミが無く、来週とその2週後には「中間合評」のためにゼミが無いという変則的なパターンが続くが、月〜金のなかで最も朝にテンションが上がるのは、やはりゼミのある水曜日である。 今日のZOOMは理子ちゃんなので、東本クンが1106に来る番となっている。 朝のニュースcheckでは、「黒鉄ヒロシが物事を歴史から読み解き、ニッポンをスッポンポンにする"日本本゜"」というのを見つけて、速攻でAmazonに行ってポチってしまった(^_^;)。

2限のゼミではそれぞれの進捗などを交換して このように 快調に進んだ。 ちなみに(リンク切れするが)全59分の記録動画は これ である。 その後、3限には清水さんとMax8のBEAPオブジェクトをバラして活用する・・・という技を、苦労の末に開拓した。 さらに某X社からの改訂版リクエストにも対応して、あれこれがサクサクと進んだ。

そして夕方に向かう頃、フト思いついてやってみた実験で、上のように、これまで懸案だった大きな壁を乗り越えてしまった。 思い返してみれば、 この日記のPart5 の「2020年5月26日(火)」のところ、さらに この日記のPart6 の「2020年9月4日(金)」のところ、さらに この日記のPart8 の「2021年1月13日(水)」のところ、さらに この日記のPart9 の「2021年5月24日(月)」のところに書いていたのだが、中国Seeed社の超小型Arduinoの「Seeeduino XIAO」である。
過去に何度もトライしていたが、何故か「シリアルポートが認識されない」というトラブルで、一歩も進んでいなかったのだ。 それが昨日の実験のメモにあった「Arduinoに繋ぐUSBケーブルの中には充電専用という長いやつがあるので注意」というのに触発されて、これまで実験に使っていたUSB-Cのとても短いケーブルが、実は充電専用のやつなのでは???というあまりにも間抜けなポイントに気付いたのだ。
そこで、だいぶ新しいのを多種ゲットしていたUSB-Cのケーブルに差し替えてみると、なんとお仕事Mac MiniのArduino IDEで、「シリアルポートとしてSeeeduino XIAOが見えた!!」のである。 ただし、 このマシンのArduino IDEは何度となくライブラリを更新したり修正したりしていたためか、最初の一歩である「Blink」スケッチのコンパイルが成功しなかった。 そこで、1106の実験用/ゼミ用のMacBookAirでやってみたところ、 このように コンバイルからアップロードまで、アッサリと出来てしまったのである。 これは、今後に向けて、大きな大きな一歩となった。(^_^)

2021年11月11日(木)

昨日の帰りがけに、MacBookAirで上手くいったSeeeduinoXIAOのプログラミングを、新しいM1MacBookAir(OS11.6.1)でも(Arduino IDEを最新の1.8.16に上げつつ)試してみたところ、アッサリと成功してしまった。 そして今朝はその勢いで Seeeduino XIAO のページに行って、ちょっとした実験をやってみた。

まずは「駄目モト」で、StandardFirmataを書き込んでみたところ、上のようにエラーが出た。 さすがにこれほどピンを多重化しているので、「特殊なハード」として差別されるのも当然だろう。 そして次には、とりあえず11ピンもアナログ入力があるというので、「11チャンネルのアナログ入力を毎秒20サンプルしてUSBシリアルから115200で出す」という、およそ思い付く最もシンプルなスケッチをやってみたところ、以下のようにアッサリと成功してしまった。 やはりこのボードは只者では無かったのだ。(^_^)

そして午後にはゼミ見習いの東本クンのアポがあるが、その前に上のスケッチを書き込んだSeeeduinoXIAOからのメッセージを受けて解釈するMax8パッチを このように 完成してしまった(^_^)。 11チャンネルのアナログ電圧に手を触れて誘導電圧を見ているだけであるが、0チャンネルの電極を強く握ると僕の心拍に同期して揺れて、浮いている残りチャンネルも同様に動くことから、この動作はたぶんOKである。

これで、今日の午後にはアポ対応はあるものの、その後には(気乗りしない)会議がダブルで続いて終わるという不毛な日のはずが、かなり充実した1日となった。 やはり、スケッチングは元気の源である。 そして、東本クンのProcessingでの課題「フルスクリーンにする方法」についても、会議中の内職で「setup()の中で、size()でウインドウサイズを指定する代わりにfullScreen()とする」という方法を発見してメイルすることで解決した。

2021年11月14日(日)

一昨日の金曜日の午前には、ゼミの永井さんが1106にやってきて このように 中間発表に向けての予備的な実験を進めた。 そして4-5限の「メディア数理造形演習」で、 このように あれこれあれこれ、話題を提供したり一緒に実験したりして進めた。 来年の「音楽理論特訓講座」にも、受講希望が2人ほど名乗り出てくれたが、ここに北京から王さんが加わって、内容が充実するのが楽しみである。
昨日の土曜日はいつものJoyJoyヒトカラ6時間で、喉に負担をかけない新唱法の開拓(実験)を進めて65曲を完走した。 昨日は竜王戦第4局の2日目だったのだが、帰宅するより前に「藤井4冠」というニュースが届いてしまった。

そして今日は、いつものルーチン(週に2日ほど)でギターを弾いたりしつつ、ゼミの永井さん作品の内部に仕込む小型アンプ/スピーカーを探してみたが、そこそこ大きくなるのでなかなか候補が絞れなかった。 そこで気付いたのが、実は1106には上のような こんな立派なもの があるのだった。 これも60mmほどの高さが必要だが、十分に大きな音が出てくれるので、当面はこれを使っていきましょう・・・というメイルを送った。

2021年11月15日(月)

今日は春までのいろいろな学会開催案内などを調べて、やはり3月の情報処理学会全国大会(愛媛大学)に行くことにしよう・・・と決めて、「プログラミングの壁を避けるエンタテインメント・デザイン手法」というタイトルで以下のような概要によって申し込みを完了した。 あわせて、 以前に松山に行った 時にも利用した東横インを予約した。
オープンソース文化・スケッチング(物理コンピューティング)文化を背景として、理工系でない芸術系/デザイン系の学生でも
高度なエンタテインメント・システムのデザインを実現する手法の提案を行う。電子工作で一般的になったArduinoやmbedは、
初学者にとってC言語での開発という「プログラミングの壁」がある。これを越えることを強いるのでなく、アイデアやコンセプトを
重視して上手く「避ける」ようなデザイン支援の手法が存在する。本稿ではその考え方と具体的な事例報告により、エンタテイン
メントコンピューティングにおけるデザイン教育の重要性について議論していきたい。
そして、ここで「旅程」でフト考えたのは、「浜松→岡山→松山」という定番ルートの他に何があるか・・・である。 調べてみると、セントレアからANAが1日1往復だけ松山空港にフライトを飛ばしているので、「早割」でゲットするという可能性がある。 セントレア→松山のフライトはちょっと時間的に早いのだが、帰途の松山→セントレアの時間帯はちょうどいい感じなのだった。 さらに注意したいのが、「広島から松山へのフェリー」(^_^)という技である。 クルーズフェリーというのと、スーパージェットというのがあるらしく、「シーパセオ」というフェリーが話題になっているという記事はどこかで見かけていたのだ。 ここはちょっと調べておかないといけないだろう。

2021年11月16日(火)

今日は3週にわたって続いた「基礎演習E」の担当回の最後である。 毎回、話題は完全に同じようにしない方向でアドリブっているのだが、今回も何か、これまでやっていなかった事をしてみよう・・・と調べてみると、なんとこの日記の「2021年11月11日(木)」のところで、SeeeduinoXIAOに書き込んでいたスケッチの重大なバグに気付いてしまった(^_^;)。

そしてついでに、SeeeduinoXIAOのアナログ入力に何も繋いでいなかったので、 このように 3軸加速度センサを取り付けつつ、バグを「analogRead(0)」から「analogRead(i)」に改訂して完成させた。 こうなれば当然、Rakasu Project.さんにもらったmp3を伴奏として、デモは「アレ」である(^_^)。 さらに気付いたのだが、この小型加速度センサは、「メディア数理造形演習」の松下さん作品「魔法の杖」にも使える可能性があるのだった。

そして無事に3回目の週もがっつりとした手応えとともに終了した。 ここで忘れないようにメモしておくと、今回の「基礎演習E」の3週では、それぞれ上のようにスポットを当てる「先輩」を変えて、学生時代に作品制作で頑張った模様とか、卒業後の活躍などを紹介して、1回生には大きな刺激となった模様である。 まぁ、毎回同じことをするなんてのは無理なので、これでなんとか3回を乗り切ったということで、卒業生それぞれに感謝である。

2021年11月17日(水)

今日は水曜日だが、インタラクション領域4回生の中間合評(僕は出ない)があるためにゼミは無く、代わりに2限にゼミ見習いの東本クンのアポが、午後の3-5限にはゼミ3回生の清水さんのアポが入っている。 朝イチでのいつものルーティンだが、フト思いたって「増量」してみた。 これまではこの日記の「2021年8月27日(金)」に書いていたように、「壁に両手をついて片足を回す」という「体操」を、これまでは「右足反時計周り」・「左足時計周り」・「右足時計周り」・「左足反時計周り」とそれぞれ400回ずつ、計1600回やっていたのだが、今日は各500回ずつ、計2000回にアップデートしてみた。 明日からどうなるかは不明だが、だいぶ朝が涼しくなってきて汗が落ちなくなってきたので、できれば続けていきたい。

さらに朝イチで届いていたニュースの関連情報で、 Reverse-engineering the Yamaha DX7 synthesizer's sound chip from die photos というページを知った。 ヤマハがDX-7で一世を風靡した、あのFM音源チップの精密な写真と特許などの情報から、そのカスタムLSIの中身を解析してしまうというのは、なかなか面白い記事である。 以下にその画像(リンク先は元の画像)を並べたが、9403×8189ピクセルで10.4MBというJPEG画像というのは圧巻だ。 ここまで詳細に拡大されていれば、確かに当時のプロセスだと元の回路が「丸見え」なのだった。

  

そして午前の東本クンのアポでは、ProcessingでOpenCVを活用する・・・というのをやっていたところ、研究室のOSX 10.11.6のマシンであれば快調にライヴカメラで顔を追従できたのに、東本クンと僕のOSX11.2.1ではProcessingのエラーが出る、という現象に悩まされた。 GitHubのベータ版 のライブラリを発見したものの、いつもの「セキュリティ警告」の嵐でなかなか進まないまま時間切れとなった(^_^;)。
そして午後には このように 清水さん作品に関してArduinoに簡単な回路を付けて実験したのだが、思いのほか手こずってしまった。 ターミナルでもArduinoのシリアルモニタでも正常に動くのに、何故かArduinoNanoEveryがシリアル送出に問題を起こして、あれこれ試行錯誤することになったのである。 結果的にはSeeeduinoXIAOを使うことで解決したが、その後にちょっと思い出したのが、「 最初にserialに[dtr 1]を送る 」というノウハウだった。 これは今後、確認の実験をしてみよう。

2021年11月19日(金)

昨日の朝イチで届いていたメイルは、IEEEからの「Don’t Lose Access to your World-Class Benefits | Renew Today」というものだった。 例年、renew(会員登録継続更新)の案内が届く9月末あたりにはrenewしてきたのだが、今季をもって退会するつもりであり、退会登録というのは無くて「renewしなければ自動退会」というシステムに乗っかっているだけである。 ただし、今後なんと数年間にわたって、このようなメイルが執拗に届くのだということだったが、これはその初回なのだ。

そして今日は、第71期王将戦挑戦者決定リーグ終盤の「藤井vs近藤」という対局に後ろ髪を引かれながらの「メディア数理造形演習」である。 先週から東本クンのために持ち越した「グラフィックの見せ方」というネタ、さらにCVの実例デモをMax8とProcessingで見せつつProcessingについて紹介、「基礎演習E」でデモった「3軸加速度センサの付いたSeeeduinoXIAO」を松下さんに提供し、吉田さんのカエルバンドのためのArduinoMegaシステムも再び貸し出し、五十川クンの瓦割りインスタレーション作品のための衝撃センサとして発注したセンサキットも届いたので、話題とネタは尽きない。

そして午後2時過ぎ、そろそろ「メディア数理造形演習」に向かおうか・・・というところに業者から納品があった。 すっかり忘却の彼方だったのだが、 このように この日記の「2021年10月29日(金)」のところに書いていた「RP2040」というCPUを使ったボードとして、Raspberry Pi Picoと、さらにSparkfunが出したボード2種、計3種類の新しいマイコンを発注していたようである。

そして、発掘してみると、 この日記のPart9 の「2021年5月12日(水)」と「2021年5月13日(木)」のところに、上のようなリンクと共にちょっとだけ調べて発注していた、と発見できた。 ちょうど半年前の発注だったのだが、まだ研究費が残っていて良かった(^_^;)。 一気に3種類も新しいマイコンが来たとなればさっそく遊んでいきたいが、ぼちぼちこのページのHTMLも197KBになっているので、スタートは新しいPart12のページにする、という作戦でいこう。

そして、色々な話題が盛り上がった充実の「メディア数理造形演習」から研究室に戻ってみると、まだ「藤井vs近藤」の対局は57手あたりで佳境となっていて、さらに「140年ぶりのほぼ皆既月食」というのがネット中継されていた。 11階の外階段に出てみたところ雲に霞んでいたので、上のようにネット中継の画像を記録として並べることにした。

そしてAbemaTVでの中継が無くても、上のようにYouTubeで評価値ライヴをしているところがあるので、ここから藤井四冠は間違えないだろう・・・と観戦を終了して帰宅することにした。 明日は推薦入試、その後にJoyJoyである。

2021年11月20日(土)

推薦入試の朝、いつもは朝食を摂らないのだが、ダブル目玉焼きを焼いて気合いを入れて大学に出てくると、東海道線が遅延で入試の時間が30分遅れになる・・・というスタートとなった。 SUAC入試業務に関わって22年目だが、交通遅延での試験時間繰り下げというのは初めての経験である。 そして、電子情報通信学会からは原稿締め切りの連絡とともに、ハイブリッドでなく「琉球大学での開催」、と力強く募集された4研究会合同の研究会の開催プログラムが以下のように届いた。 予想通り、特別講演とかの時間潰し企画がゼロなのに、3日間全てパラレルという計76件もの応募があったようで、誰でも考えることは同じなのだ。(^_^;)
非線形問題研究会(NLP)
ヘルスケア・医療情報通信技術研究会(MICT)
MEとバイオサイバネティックス研究会(MBE)
ニューロコンピューティング研究会(NC)

日時 
2022年 1月21日(金) 09:00 - 17:15
2022年 1月22日(土) 09:00 - 17:15
2022年 1月23日(日) 09:00 - 12:35

議題 	NC, ME,MICT,NLP, 一般

会場名 	琉球大学 50周年記念館 

1月21日(金) 午前  NLP1(多目的室A)
09:00 - 10:40
(1)断続振動切削法における主分力方向のばね定数の評価
(2)熱電池を接続したDC-DCコンバータの動作検証
(3)粒子群最適化を用いた2次元離散力学系におけるHomoclinic点計算法
(4)パラメータ空間推定による植生バイオマスモデルの臨界点予測のダイナミカルノイズに対するロバスト性の検証

1月21日(金) 午前  MBE1(多目的室B)
09:00 - 10:40
(5)P300応答を用いた検索システムの検討
(6)定常体性感覚誘発電位に基づくBCIの開発
(7)マルチモダリティプローブを用いた焦点性・全般性てんかん発作における多面的皮質活動の比較
(8)光刺激応答と交感神経活性亢進メカニズムを応用した早朝高血圧の抑制

1月21日(金) 午前  NLP2(多目的室A)
10:55 - 12:10
(9)YOLOv5を用いたイメージセンサ型可視光通信における点灯パターン推定
(10)ソフトマテリアル内の光散乱現象と深層学習を用いたマルチモーダルセンシング
(11)力学系の最適制御に基づく物理的深層学習

1月21日(金) 午前  NC1(多目的室B)
10:55 - 12:10
(12)畳み込みニューラルネットワークによる脳活動予測を介して脳内知覚情報の個人差を推定するシステム
(13)深層学習を用いた脳内における視覚・意味情報の階層的処理の解明へ向けた取り組み
(14)脳波のマルチスケールエントロピー解析による認知機能の推定

1月21日(金) 午後  NLP3(多目的室A)
13:40 - 15:20
(15)多腕バンディット問題に対する生物種間競争ダイナミクスを利用した強化学習法
(16)超高速な光学的ランダムパターンの生成と画像認識への応用
(17)機械学習の手法を用い,力学系のデータから方程式を抽出
(18)リチウムイオン蓄電池の劣化モードを考慮した充放電プロファイル推定

1月21日(金) 午後  MBE2(多目的室B)
13:40 - 15:20
(19)若年健常者の心臓自律神経系活動についての縦断研究
(20)Allstar心拍変動ビッグデータ解析における心拍データからの性別識別可能性とその感度の検証
(21)絆創膏型R-R間隔テレメータと専用アプリケーションによる最適貼り付け位置選択システムの開発と評価
(22)尿ナトリウム・カリウム比指標に基づくヒトのイオンバランス推定

1月21日(金) 午後  NLP4(多目的室A)
15:35 - 17:15
(23)重み差分伝播法を用いた確率的勾配学習に関する研究
(24)Hutchinson近似に基づく行列対角化を用いた2次近似勾配学習法に関する研究
(25)リチウムイオン蓄電池内部インピーダンス推定と機械学習を用いた劣化解析の評価
(26)機械学習モデルを用いたリチウムイオン蓄電池の開回路電圧推定と評価

1月21日(金) 午後  NC2(多目的室B)
15:35 - 17:05
(27)統合失調症の脳波における瞬時周波数によって定義されたmicro-stateの動的特性
(28)機能的結合に着目した運転時脳波の解析
(29)サル視覚皮質と深層畳み込みニューラルネットワークに基づく物体識別モデルの画像情報表現
(30)脳活動と内省報告に基づく敵対的生成ネットワークにより生成された印象派および表現派絵画の評価

1月22日(土) 午前  NLP5(多目的室A)
09:00 - 10:40
(31)触覚/触感インターフェースとライヴ生成フラクタル/音響によるウェルネス・エンタテインメント
(32)非線形振動子の引き込み現象における大域的な位相分布生成のための最適化
(33)ラット海馬スライスβ振動が抑制される直前の高周波振動変化
(34)Stable Bandpass Filter with Variable Center-Frequency and Guaranteed Stability

1月22日(土) 午前  MICT1(多目的室B)
09:00 - 10:40
(35)健康メディアデザインに基づく集中力向上に向けた様々なヘルスケア対策
(36)音声対話エージェントとウェアラブルデバイスの連携による高齢者のセルフケア促進
(37)在宅高齢者のこころ外化のための異種データの統合分析
(38)Personalized WBGT計を用いた新しい熱中症対策装置の開発

1月22日(土) 午前  NLP6(多目的室A)
10:55 - 12:10
(39)ヒステリシス・リザーバー層の特性と学習出力系列の関係について
(40)リザバーコンピューティングにおけるカオス時系列予測誤差の確率モデルによる解析
(41)有色非ガウスノイズを受ける時間遅れシステムの応答解析 〜 時間遅れ項に関するテイラー展開近似の妥当性検証 〜

1月22日(土) 午前  MBE3(多目的室B)
10:55 - 12:10
(42)緊張パフォーマンス課題と緊張緩和法に関する基礎的検討
(43)非アスリートの常圧低酸素環境下における運動の効率および安全性の評価
(44)立位時における揺動に対する慣れの解析

1月22日(土) 午後  NLP7(多目的室A)
13:40 - 15:20
(45)電気自動車による時間枠制約付き配送計画問題に対する局所探索法に関する一考察
(46)時間窓付き配送計画問題における枝候補の効用調査
(47)ランダム化されたLorenz振動子系における同期現象を用いた秘密鍵交換
(48)合成非線形ノイズの非線形解析

1月22日(土) 午後  MICT2(多目的室B)
13:40 - 15:45
(49)BAN環境におけるFDTDを用いた電波伝搬解析と伝搬損に基づいたヒトの動作判定
(50)医用テレメータで発生する相互変調の実験的検討
(51)LSTMを用いたSmartBANチャネル移行のための干渉予測手法
(52)SmartBANにおける制御チャネルビーコンの衝突回避に関する実験的検証
(53)超直交畳み込み符号を適用したIEEE 802.15.6 UWB物理層に関する検討)

1月22日(土) 午後  NLP8(多目的室A)
15:35 - 17:15
(54)状態フィードバックモデルに基づくバランス運動のパラメータ表示について 〜 1自由度モデルの提案 〜
(55)ヒト走行挙動を模擬するバウンシング型モデルの構築に向けて 〜 パラメータ同定法の提案 〜
(56)MediaPipeとSVMを用いた日本語指文字認識システムの試作
(57)マーク付点過程に対する力学系再構成と実データへの応用

1月22日(土) 午後  MBE4(多目的室B)
16:00 - 17:15
(58)呼吸器リハビリテーションを目指した呼気電子福祉楽器の演奏デバイスの試作
(59)摂食嚥下障害患者の呼吸音のホルマント周波数の推定
(60)低温環境における輸液の温度低下防止策の検討 〜 輸液バッグの温度維持と輸液回路の保温材の検討 〜

1月23日(日) 午前  NLP9(多目的室A)
09:00 - 10:40
(61)EVモデルベース設計によるクロソイド道路モデルを用いた場合のエネルギー損失削減効果の評価
(62)蓄電池セル内のばらつき解析のための並列接続シミュレータの一検討
(63)位相・振幅縮約理論を用いた強入力下における注入同期の安定化
(64)多項式回帰を用いた時系列データからのリミットサイクル振動子の位相・振幅関数の推定 

1月23日(日) 午前  NC3(多目的室B)
09:00 - 10:40
(65)ADHDの瞳孔径制御モデルにより生成された瞳孔径時系列の複雑性解析
(66)機能的電気刺激による歩行運動の有限状態制御のための歩行位相検出アルゴリズム開発
(67)減衰付きSTDP学習則のアナログ回路設計とLSI実装
(68)ニューロン回路への応用を目的としたアナログCMOS多数決回路の設計

1月23日(日) 午前  MICT3(多目的室A)
10:55 - 12:35
(69)Fetal Heart Rate Detection via Maternal ECG Cancellation by Neural-Network Autoencoder
(70)UNetとMultiResUNetを用いた心電図に基づく血圧推定
(71)マルチビームドップラーセンサを用いたダイバーシチ効果に基づく心拍検出
(72)非接触撮像による動静脈瘻(AVF)の新しい定量的測定法

1月23日(日) 午前  NC4(多目的室B)
10:55 - 12:35
(73)強化学習における報酬志向な環境推定
(74)e(m)-PCAを用いた2クラス分類に向けて
(75)CNNの中間特徴表現を考慮した知識蒸留による敵対的学習
(76)連続値とカテゴリー値データが混在する深層学習における種々のスパース化とその有効性評価
そして、午後にはいったん帰宅してから出掛けて、何故か訳ありで今回は4時間のJoyJoyヒトカラ43曲を完走した。

2021年11月23日(火)

昨日の月曜日には代休をとって、アカペラ残党の萌子ちゃんと綾花ちゃんとのサンカラでBIG ECHOに行った。 もちろん僕はウォームアップのためにその前にまねきねこで2時間ヒトカラ23曲を入れてからの合流であり、3人で7時間それぞれ29曲という充実のサンカラとなった。 いつもはBIG ECHOで超美味しい「照り焼きチキンピザ」などの夕食になるところ、フト思い立って牛角での焼肉三昧まで堪能した。 そして今日は祝日(休養日)なので、この日記の「2021年11月19日(金)」のところに挙げていた「RP2040」関係の記事を眺めてみたが、 これ は無関係のボード(^_^;)、 これこれこれこれ はいずれも紹介記事なので読んだらオシマイ、と判明した。 結局、残ったのは上のリンクだけであり、最後のアーティクルだけはちょっと違う、「Arduinoの立場としてはmbed OSとの環境でサポートする」というもので、関連して
「ラズベリーとチップス」、あまり食べたいものではありませんが、シリコンの世界では、実は素晴らしい組み合わせなのです。エベン・アプトンは先日、
Raspberry Piが取り組んでいる革命的な製品、つまりRaspberry Piのシリコンをベースにしたマイクロコントローラー「RP2040」のエキサイティング
なビジョンを紹介してくれました。
このニュースは、破壊的であると同時に刺激的でもありました。Arduinoでは、革新的なテクノロジーやマイクロ、センサーなど、「テクノロジーを誰にでも
簡単に使えるようにする」というミッションを実現するためのあらゆる構成要素を手にすることが大好きです。好奇心はどんどん膨らみ、数週間後にはすでに
初期の開発ツールをいじっていました。デュアルコアのCortex-M0+マイクロコントローラーで、かなり洗練されたアーキテクチャを持っています。
私たちは、Pro製品の "Portenta "でマルチコア・プロセッサをかなり試していたので、この新しいシリコンをベースにしたArduinoボードを作ることにしました。
私たちは、フットプリントの小さいNanoフォーマットからスタートし、汎用性の高いu-blox NINA WiFiおよびBluetoothモジュールなど、他のNanoの既存の
主要機能の一部を活用しました。目標は、ラズベリー・シリコンを搭載した当社のハードウェア、優れた性能を持つ強固な無線モジュール、そしてArduino 
Create IoT Cloudを活用して、人々がコネクテッド・プロダクトを開発できるようにすることです。
この新しいボードには、STM社製の高品質なMEMSセンサー(9軸IMUとマイク)、高効率の電源部、その他多くの革新的な技術が搭載されていますが、
これらはすでにデザインから見て取ることができます。
多くのマイクロコントローラが内蔵フラッシュを使用しているのに対し、新しいRP2040チップは外部フラッシュを使用しています。すべてのコードとストレージ
に十分なスペースを確保するために、16MBのフラッシュメモリを搭載しています。これは、OTA(Over-the-Air)アップデートを可能にするためにも有効です。
しかし、それだけではありません。RP2040チップをArduinoのエコシステム(IDE、コマンドラインツール、何千ものライブラリ)で使用できるようにするため、
Arduinoコアをこの新しいアーキテクチャに移植する予定です。RP2040チップは工場から出荷されたばかりですが、私たちのチームはすでに移植作業に
取り掛かっています...ご期待ください。
私たちは、RP2040アーキテクチャを活用してどのような製品を開発するかを検討していますが、このエキサイティングな新しいプロセッサを使ってどのような
製品を作ってほしいか、皆様のご意見をお待ちしています。
新しいRaspberry Pi RP2040と生まれ変わったArduino Nano RP2040 Connectを一緒に歓迎しましょう!数週間後には予約販売が開始されます。
と述べている Welcome Raspberry Pi to the world of microcontrollers というリンクもあった。 気になる開発環境としては、教育的にはWindows/LinuxでPythonを使う・・・というのが王道のようだが、gccで開発したバイナリをUSBに繋いだ状態(マウントされるらしい)でドラッグ&ドロップでも書き込める?という情報まで獲得した。 これは今後、チェックが必要だろう。

2021年11月24日(水)

ゼミの日である。 見習いゼミの東本クンからは、「メディア数理造形演習」のテーマに関して、もろに このサイト そのもの・・・という企画案が届いた。 Kinectで身振り検出してProcessingのパーティクルで空間に軌跡の残像を描く、というのはあまりに古典的でベタなテーマだが、これを自力でやるというのであれば頑張って欲しい。 Windows環境での制作については僕はノータッチだし、出来ることと言えばKinect V1を貸し出すぐらいとなる。

  

そしてゼミに北京からZOOMで参加する王さんからは、「Introduction to computer music」を勉強していてThereminに興味を持ったとのことで、 Open Theremin というサイトを発見して、 OpenTheremin V3 のキットを購入したという進捗が届いた。 上のような基板で、回路図は これ で、部品表は これ   だという。 半田付けをした事がない初心者が、こんなチップ部品がみっちり並ぶ基板の半田付けに挑戦するというのは、一言で言えばまったく無謀であり、たぶん僕も正しく作れる自信が無いのだが、さてどうするか、ゼミで議論することにしよう。

2限のゼミでは上のようにそれぞれの進捗などを交換して このように 快調に進んだ。 ちなみに(リンク切れするが)全63分の記録動画は これ である。 そして、ちょうど午後が空いているチャンスを利用して、まずは「Raspberry Pi Pico」の開発環境の実験に取り掛かった。 目標は「MacでRaspberry Pi Picoを開発する」である。 本家の Raspberry Pi Documentation   のページからは、PDFドキュメントとして Raspberry Pi Pico DatasheetGetting started with Raspberry Pi Pico とをゲットしたが、後者の「Chapter 9. Building on other platforms」には、「9.1. Building on Apple macOS」というのがあった。 その一方でYAHOO.COMで「Raspberry Pi Pico develop mac osx」と検索してみると、 How to develop for the Raspberry Pi Pico on a Mac というページがあり、そこから紹介されていた2つのページ : How to program the Raspberry Pi Pico in C on a MacHow to debug a Raspberry Pi Pico with a Mac, SWD and… another Pico のうち前者も、ほぼ同様にズバリのものだった。 そこで、この両方を同時並行的に攻めてみることにした。 以下のメモは備忘録として刻々と書き加えていったものである。

・・・というあたりまで進んだが、ここでストップしてしまった。 どうもライブラリ指定のパスがちゃんと通っていなくて、Pico用のライブラリをinclude出来ない・・・というエラーのために、ウインドウ最下段に出現する筈の「Build」ボタンが現れないという現象を解決できないまま時間切れとなった。 まぁ、試しにやってみた実験としてはそこそこ進展もしたのだが、2.5GB以上という巨大なツール/ライブラリ群がインストールされた割には成果はぼちぼちだった。 これまでずっと、Visual Studioを避けてきたツケとも言えそうだが、明日には「インタラクティブプロダクト演習」の担当回(2週)の初回があり、午後には教授会などもあるので、この続きはちょっと先になるかもしれない。
ちなみに、せっかくなのでSparkfunの基板の大きい方についても、「BOOT」ボタンを押しながらUSBポートに差し込んだところ出現したストレージアイコンにUF2ファイルをドラッグ&ドロップしたところ、0.25秒間隔でオンボードLEDが点滅した。 Sparkfunの基板の小さい方については、片方のボタンを押しながらUSBポートに差し込んだところストレージアイコンが出現したのでUF2ファイルをドラッグ&ドロップしたのだが、こちらはオンボードLEDが省略されているらしく(Power LEDのみ)何も起きなかったが、どうやら書き込み機構は共通らしい。

2021年11月26日(金)

昨日の木曜日は2回担当の「インタラクティブプロダクト演習」の初回があり、13人と今年はやや少ないながらも意欲的な学生を迎えた。 3限には見習いゼミの東本クンのアポがあり、貸し出したKinectをMac+Processingで使うことに向けての実験などを行った。 以下はその時に得られた知見と、今朝の実験で得られたノウハウなので、ここで備忘録としてメモしておこう。 そして、今日の4-5限の「メディア数理造形演習」ではProcessingを紹介する予定なので、そこで学生に「自分のホームディレクトリ下のDocumentsディレクトリの下に[Processing]ディレクトリを作り、その直下にテキストとして置く[Nature-of-Code]と、[libraries]ディレクトリにコピーすると格段にProcessingが活用できるライブラリ集」として、以下のような内容の Processing_tool.zip というのを用意してみた。 マルチメディア室ではログイン時にroot権限ではないので、これを自分でUSBメモリに持っていると便利なのだ。

そして、ToDoリスト(締め切り管理)を見てみると、今年度(2022年3月まで)の学会発表シリーズのリストとしては、今日の時点で以下のような感じになっていると判明した。 オンラインでなくリアルに開催される琉球大学と愛媛大学については、ホテルとフライトの予約/購入まで完了しているので、当面は音楽情報科学研究会の発表申し込み(12/3)が喫緊の課題で、次いで音情研(12/20)とNLP研の予稿締め切り、そして情処全国大会の予稿締め切り(1/7)が続いている感じである。 今週末は筑波・東京に行く予定があるので、ぼちぼちこれが視界の前景に出てきたというところで、ちょっと作戦を考えてみることにしよう。

2021年11月28日(日)

COVID-19は新しいオミクロン株が世界的に注目される事態となったが、日本は何故か感染者が底を打っているという不気味な11月末である。 昨日の土曜日にはつくばの母の施設が家族面談を1日3家族15分間だけ許可したというので弟夫婦と駆けつけたが、約2年も会っていなかったためか、ほぼ論理的には正しい会話をして肌艶も足取りも良好ながら、88歳・元看護婦の母の脳から息子たちの「名前」は消えていた。 何度、会話に息子である自分の名前を織り込んでも反応がなく、顔だけは見覚えあるらしい我々を「あなた」と呼ぶ段階に、母の認知症は静かに進行していたのである。 短期記憶の消失もより進行していて、手元にあるお土産(さっき手渡しされて喜んだ)を10分後に「何これ?」と言うその姿には、いずれ我々もそうなるのだと実感できた。
      • 2021年11月5日(金) 6時間 67曲
      • 2021年11月13日(土) 6時間 65曲
      • 2021年11月20日(土) 4時間 43曲
      • 2021年11月22日(月) 2時間 23曲 ※ まねきねこ
      • 2021年11月22日(月) 7時間 29曲 ※ BIG ECHO
      • 2021年11月27日(土) 4時間 17曲 ※ ルクソール
そして日帰りせずにいつもの新宿歌舞伎町に1泊して、いつものルクソールに行った。 今月の記録は上のようになった。 先月の記録はこの日記の「2021年10月31日(日)」のところにあり、それ以前の過去の記録は ここ に全部ある。 気付いてみれば既にこのページのHTMLはもう224kBにもなったので、ここでpart11を終えて、 Sketching日記(12) に続けていくことにしよう。 まだまだ「Sketching」が続くのだった。

→ Sketching日記(12)

「日記」シリーズ の記録