基礎演習E(長嶋担当回) 2021年後期
(参考)「インタラクティブ」なシステムとは
「発想を学ぶ」長嶋担当分 (10/5)
- Web資料(YouTubeムービー) (10分)
(YouTube動画のサウンドが入っていなかったらごめんなさい。リンク先のYouTubeをアクセスしてくれればサウンド入りを体験できます)- 長嶋研究室ページをチェックせよ !! (約23GB)
- 長嶋個人サイトをチェックせよ !! (約12GB)
- 長嶋担当のデザイン学科専門科目3つ(2001年からずっとやってます)
- 2年前期「サウンドデザイン」
- 2年後期「メディア数理造形演習」 (旧「サウンドデザイン演習」)
- 3年前期「音楽情報科学」
→ これらをコンプリートすればインタラクティブなデザインをモノに出来る!! (かも)- インタラクション領域での長嶋の目標 : 「インタラクティブ」の本質を理解して活用する
- SUACデザイン先輩などのインタラクティブな作品(インスタレーション)の例
- SUACデザイン学部は開学(2000年4月)以来この20年間、ずっと右肩上がりで偏差値が上がっているが、学生の「造形力」はずっと右肩下がりで低下している(;_;)。デザイン学生にとって造形力と発想力/妄想力は重要な「宝」なのだと自覚しよう
- 「SUACインスタレーション」の中から(時間の範囲内で)いくつかピックアップして解説紹介
- SUACインスタレーション(1)
- はち
リアルな「蜂」の造形、それが一斉にガンをつけてくる迫力。実際に動くまでの悪戦苦闘- Shocking
紐を引っ張ると絵と音が出る・・・は簡単。その「スイッチ」部分のからくりとこだわり- REproduction
1ヶ月かかって便器のような造形を作り上げた結果、幻想的なインテリアが完成- 閃(きらめ)き
2回生が2人で作り上げた造形は「覗き込む」ために必須で、新たな鑑賞者を誘引する- Chessでポン!
8×8=64個のスイッチ、というだけではこの体験造形作品は語りきれない- スプラウトス
体験者よりも楽しいのは周りで見ている人、というシュールさを追求- ハコロ
「箱」にこだわった3人が夏休みを全て費やして制作した力作- 創作玩具・巨大パラパラマンガ装置「TANGO BOX」
電気はモーターを回すだけ。触覚も楽しめるこの作品は造形の力作- 星垂る
「数で勝負」というのは造形作品の一つの王道であり、愚直に追求したこの作品は記念碑となった- SUACインスタレーション(2)
- 風見屏風(かざみびょうぶ)
100個の風車を実際に並べて制作する「力技」が抜群- 電車で音を出すサウンドインスタレーション
他大学からSUAC大学院に入ってきてインタラクティブが開花した- らっとらいどらいと
「お尻でお絵描き」はシンプル。ただし怪我がない(潰れない/倒れない)ように確実な造形を実現するのは大変- Beat Box
8×8×6=384個のスイッチ、というだけではこの体験造形作品は語りきれない- Octagon
「一周ぐるりと繋がった円筒形ディスプレイ」のニュースから「どんな映像が面白いか」を追求した力作- Tiny Living
望遠鏡を改造した「顕微鏡」なのに体験者は完全に顕微鏡の中の生き物に引き込まれる- hoppin' drops
電気は一切ナシ。人間の「力」を原動力として幻想的な動きが実現された造形作品- はやくスシになりたい
シャリと15種のネタを全てフェルト造形して、さらに15話のショートムービーまで制作した力作- ネジマキウォール
「メイキング」をご覧あれ。5人が「数の迫力」を追求した3ヶ月- SUACインスタレーション(3)
- 心 臓 音
自分の心臓の拍動を実際に「見る」ことの面白さ- time and space
完成しきれなかったものの、やりたい事はシンプルで魅力的- 食音植物
音を食べてゲップで返してくる植物、というアイデアをここまで造形で完成させたのは立派- 追憶の壁
「プレゼン」をご覧あれ。作品については制作過程を記録しておいて最後にメイキングでまとめるのが重要- 海潮音
アイデア先行で実現のために相当に苦労した好例。実際に「動く」ことの難しさ- もふぽっど(mofPod)
「包み込まれて音楽を聞くiPod」というアイデアを実際の巨大ぬいぐるみで実現した力作- Revolution-J
おもちゃ楽器を改造して最終期にレディースバンドで遠征公演した事例。メイキング等をご覧あれ- OTOcakecco
発想はシンプルだが最終的に作品として作り上げるまでのプロセスは大学院生ならではの迫力- 双極式箱庭
多数の「虫」がときどきピクピク動く・・・という世界観を最後まで追求- SUACインスタレーション(4)
- 「いらない」と言われた子たち
3Dプリンタで同じ造形がいくつも出来ることから「いじめ」テーマを追求- 思わず覗きこみたくなる箱
造形と「光」を組み合わせて美しい世界を追求したが、残念な点も教訓となった- The Shadow of a World
「だまし絵」的な錯覚を実際の造形として実現してしまった作品- SUPER UNKO MAKER
馬鹿馬鹿しいアイデアを追求し尽くしたものの、造形力は不足していた、という好例。「デモ動画」をご覧あれ- めざせ! 怪獣王
浜松駅前地区のジオラマを制作し、そこを破壊しまくる怪獣を体験するというアイデア- 妖精のお菓子工場
動くジオラマに挑戦、時間をかけたこだわりのメイキングは注目- プレシ音
「子供がまたがる恐竜のオブジェ」(楽器)を愚直に制作- 召喚 ICカードバトラー
誰もが持っているICカードで「召喚」バトルをする、というコンセプトに重要なのがレーザーカッタで制作した「台」- スノードーム・ギア
レーザーカッタでアクリル製の「歯車」(中に水が入っている)を作って組み合わせて回すというアイデアは秀逸- SUACインスタレーション(5) 以下の作品は全て「基礎演習E」で長嶋が制作を支援した学生課題作品です
- 小鳥のさえずりアラーム時計 〜おはようチュンチュン〜
アラーム時計にセットしておくと、その時刻になると6種類のサウンドの中からランダムに選ばれたサウンドが流れてくる- からくりロボット カギオ君!!
帰宅した時に鍵を入れると「おかえりなさい」とLEDが点灯し、外出の際にレバーで鍵を出すと「行ってらっしゃい」とLEDが点灯する鍵ボックス- なないろライト
お風呂に浮かべるとお湯の温度に対応して0.1℃精度で色々な色に発光する- きょむ
玄関の座布団の上に置くと目が赤く点滅し、自室の座布団の上に置くと目が青くじわーっと光る、毛玉のようなナニカ- Animal Box
4種類の動物のシルエットのある箱を、お互いが向き合った状態に並べると、それぞれのシルエットが内部のLEDで光るとともに、それぞれの動物の鳴き声がする- 繋がる光
離れた場所にいても祖父や祖母の安否がわかったり、友人や恋人の存在を感じられるような「家の照明に連動して光るオブジェ」の提案モデル。スイッチを押すとオブジェに対応したLEDが光る(4つはじわじわ光り、2つは点滅)- 居眠り防止ライト 布団で寝ろ!
机の上でウトウトして頭が落ちると高輝度LEDの強烈な光で目覚めさせる- UFO型 光で起きられる目覚まし時計
アラームを設定して高輝度LEDの強烈な光で目覚めさせる。止めるボタンは数メートル先。通常は間接照明として利用- PonPo(ポンポ)
衝撃によって光り方が変化する照明ボール- 窓が光る小さな家
机の上などに置くことができる小さな家。計16個の窓ごとに色の異なるLEDが生活感のある点灯(総計7時間以上)の演出を行う- わたしはいつでもお前のことをみているぞ
自室に置かれた造形に手を伸ばすと声がする。しばらく時間が経過すると自動でまた声がする- Room Tour
自宅を4ブロックの精密な建築模型に分割した。それぞれの部屋に隠れた置物を探して台に乗せるとブラックライトが点灯して次の部屋に進むヒントが現れる- Mechanical Owl
フクロウの置物で、手を近づけると目が光って色々な声で鳴く- うちでのShakin'
現代版の「打ち出の小槌」。たくさん振ると回数に応じてエンディング動画が変わる- 四季を表現した和風ライト
遠州織物の布を4辺に配置して四季のイメージを表現したライト。蝋燭のようにゆらゆら光る- Frog Live ~ in REAL-TIME
録音した1つの音を加工して作った曲を生演奏する3匹のカエルのBAND- 宿題 (長嶋担当分に限定。他の先生は別途に指示があります)
- 「発想を学ぶ」長嶋担当分の出席にあたる、以下のレポートを長嶋へのメイルとして出して下さい。manabaは使いません
- 内容としては、今週の長嶋担当分の内容の「感想」や「質問」や「自分なら紹介されたこの作品をこういう風に改良/発展させてみたい」などです
- 分量はおよそ150文字〜250文字ぐらいを目安とします。長大な文書は不要です
- レポートはメイル本文として記述して下さい。ワード/PPT等の添付文書として提出した場合、長嶋はワード/PPTを持たないので無効となります。PDFに変換して添付するのも不可です
- 提出期限は10/11(月)の23:59です。それ以降のメイルは無効となります
- メイルは学生のSUACアドレスから送って下さい。他のアドレス(携帯会社やgmailやYAHOO等)は無効です
- Subject:(タイトル)には必ず「基礎演習E(長嶋)・レポート(2024000・文芸太郎)」などと学籍番号と氏名を記載して下さい
- 長嶋は「レポート」メイルに対して「受領」を後ほど(翌々日あたりまでに)返信します。これが提出確認(証拠)となるので保管しておいて下さい
- いずれここの下あたりに、それぞれのレポートに対する長嶋のコメントを書いていきます。ただレポートを出しっ放しにするのでなく、他の学生のレポートと、それに対する長嶋のコメントまでをよく読んでお互いの知識を向上させましょう
「発想を学ぶ」長嶋担当分 (10/5)のレポートと、それに対する長嶋のコメント
- いくつか見た作品の中で私は1番心臓音が気になりました。始め見たときに目からみた情報から「どうして真ん中が空いているんだろう、人の形がシンプルだな」と思っていたのがこの作品を通じて自分の心臓の動きをみれる驚きを感じることができてとても素敵な作品だなと思いました。出来るかわかりませんが、心臓の速さによって体の色が変わったりしても面白いかなと思いました。
→ 自分の分身のようにシリコン製の心臓がピクピク動くのはなかなかシュールです(^_^;)。エアーを使った作品は苦労も多いのですが、動きが自然です。身体の色が変わるというのは、RGB-LEDを内蔵して制御すれば簡単ですが、これは「色」でなくて「光」なので、その違いは重要です。カメレオンのように「色」(自然光が反射して目に入ってくる光)を変化させる、というのは、ちょっとなかなか厄介なのです- 僕が一番面白いなと思った作品は「居眠り防止ライト 布団で寝ろ!」です。実用性が学生にとってはとても高いし、痛いとかもないし、なんなら一家に一台ほしいと思いました。僕もどうせモノづくりをするなら、人に興味を持ってもらえるような発想とデザインにして、そのうえで実用性も高いような作品を制作してみたいなと思いました。
→ 下宿生には実用性があるのか、どうも毎年のようにこのネタ(寝坊対策)の企画が続くというのもちょっと考えものだと思います。- SUACインスタレーションを拝見しましたが、作品のバリエーションがとても多く、見ていてとても楽しかったです。習っていることは皆さん同じなはずなのですが、基礎を応用に応用を重ね続けると人それぞれの個性として表れ、インタラクションデザインの可能性を感じました。先輩方の作品からインスピレーションを受け、基礎演習Eの授業が楽しみになりました。これからよろしくお願い致します。
→ 「SUACインスタレーション」はここ20年間の積み重ねなので凄いボリュームですが、個々の作品ではそれぞれの学生が地道にアイデアを考え、愚直に制作を進めて実現してきた「力作」ばかりです。自分のアイデアを磨き、実際に手を動かすことを厭わずに頑張っていきましょう。- 私はインスタレーション5にあった「きょむ」という作品に関心を持ちました。私は大学に入学してからうまく寝ることができない日々が続いていたことがあり、そのときプラネタリウムのようなものが作れないかと百均のライトとコピー用紙で制作をしていました。それはとてもうまくいきました。暗闇の中の光にはとても癒やされ、寝られなくても非常に有意義な時間を過ごすことができました。そして、「きょむ」を見たとき、それと同じような癒やしが得られるだろうと思い、関心を持ちました。基礎演習Eで私も癒やしの作品をつくってみたいです。
→ 「癒し」というのは最近とても多いテーマです。それだけ現在の日本とか世界とかがギスギスして皆んな癒されていないのかなぁ・・・と心配になりますが、ちょっと調べてみると、実は「癒し」というのは色々なアプローチがある事に驚かされます。僕はこのところ「ウェルネス」とか「ウェル・ビーイング」というのを追求しているのですが、ただ眠くなって安眠に導くだけが「癒し」でもないのだ、と新しい視点を検討しているところです。- 私は数ある作品の中で「思わず覗きこみたくなる箱」にとても魅力を感じました。この作品を一目見たときにチームラボのイルミネーションを思い出しました。両者とも美しく、光の柔らかさや温かみを感じたからだと思います。「思わずの覗き込みたくなる箱」というタイトルがぴったりだと感じました。また、覗き込み人の目線の高さによっても違う見え方で楽しめる作品ではないかと感じました。
→ この作品は「SUACインスタレーション」の作品群の中では比較的ローテクというか、コンピュータやLEDなどを使わずに、造形と光源だけで制作しているのですが、それはそれでまったくアリです。ただしこの作品はちょっとフィニッシュワークの追求が甘かった(隙間から漏れる光がちょっと興ざめ)という課題もありました。テーマとして「覗き込む」という行為にこだわったのは重要です。- アイデアを考えるには、まず何より他の作品をたくさん見ることが大事なのだなと感じました。その点でこれまでの学生の数多くの作品がこれだけ詳しく手軽に見ることが出来るというのがとても貴重に思えました。色々な作品を見て自分にもこのような作品が作れるのかと少し不安になる部分はありましたが、それ以上にどのようなものを作ればいいのかとアイデアを考えたりすることがとても好きなので来週以降の講義が楽しみになりました。
→ デザインでもアートでも、「それまで地球上で誰も思いつかなかった」というアイデアを思い付くというのはほぼ皆無で、必ず誰かが同じような着想に到達しています。ただしここで重要なのは、工学の世界では「先行したアイデアは特許などで安易に真似できない」のに対して、デザインやアートの世界では、「同じようなアイデアでも、私の作品の方が美しい・楽しい」という主張がアリだ、という事です。その意味でも先行作品・先行研究をちゃんとリサーチして(サーベイsurvayと言います)、その検討の上で「自分の作品はさらにここが素晴らしい」と追求する姿勢が重要です。頑張っていきましょう。- suacインスタレーションを拝見して、改めてインタラクション領域の可能性の広さを感じました。先生の動画でも紹介されていた「Frog Live ~ in REAL-TIME」のような音と動きで楽しませる作品もあれば、「窓が光る小さな家」のように光を用いて時間の流れを感じさせる作品まで、基礎演習Eの作品だけでもそのアイデアは多岐に渡り、私と同じ歳、同じ環境の学生にもできることは多くあると気づきました。
→ はい、基礎演習Eではそれぞれの教員が技術的な部分などを支援しますので、まずはアイデア勝負です。過去の先輩作品では、相談を受けて、思いもよらない斬新な学生アイデアに触れて、思わず僕も全力で制作を応援して、結果としてコンペ入選した事例もありました。(^_^)- 私が興味を持ったのは「Umbrella of jwllyfish」や「双極灯のヒ」「巣」「双極式箱庭」といった空間に光や造形物を使って表現された作品です。暗闇の中に浮かび上がる造形物はとても幻想的で美しく、作品に込められた意味やメッセージがわからない状態でも、非常に魅力的で引き込まれるなと感じました。私も空間を使って表現ができる機会があれば視覚だけでなく聴覚や触覚などにもアプローチするようなインスタレーションを制作してみたいと思いました。
→ SUACには「瞑想空間」と呼ばれる、縦横13メートル、高さ15メートルほどのコンクリート壁面の真四角な井戸の底みたいな空間があります。SUAC日開学時に、初代のデザイン学部長が「大学には、瞑想ができるような空間が必要だ」ということで、とりたてて目的もなく建設されたた空間です。僕は過去に何度も、この空間を一種の「空間インスタレーションの場」として活用するプロジェクトを学生たちと進めてきました。詳しくは 「靄夜」(もや) というページの記録を追いかけてみて下さい。この「瞑想空間の上空64箇所にランダムに配置された発光体」というシステムは現在でも動作しますので、希望があれば復刻体験できます。ただし人数として5-8人、設置に2日間、撤収に1日かかるので、それだけの覚悟(抜けなく全参加必須)がある人数が揃う必要があります。- 私はらっとらいどらいと(「乗るマウス」でお絵描きできる体験型インスタレーション)が初めに目にとまりました。写真を見るにこれはマウスの形でなくても成立するものかもしれませんが、やはり「マウス」という、日常で己が片手で操作しているデバイスを全身を使って操作するということが恐らく一番の特徴であり面白さになっているところにこの作品の個性を感じました。
→ この作品は、お相撲さんが乗っても壊れない/倒れないという安全性のために、芯までギッシリと木材で詰まっている力作です。現物はまだ稼働するので、希望があれば(できれば3-4人)体験アポを入れて下さい。プロジェクタ/スクリーンなどの準備があるのでマル1日のワークショップになります。この作品は過去のSUACオープンキャンパスで何度も展示して、多くの来場者が「お尻で描いた絵」を残していますので、以下のページ(最後の方)にある作品集を堪能して下さい。コロナで2年続けて実施できていませんが、オープンキャンパスの主役である新入生の生き生きした姿もどうぞ。 2008夏 2008秋 2009夏 2009秋 2010夏 2010秋 2012 2013 2014(1日目) 2014(2日目) 2015(1日目) 2015(2日目) 2016- インスタレーションを色々見てみて基礎演習でとてもクオリティの高いものができていて感動しました。特に光を使った作品が多く、自分も光を使って何かを作ってみたいなと感じました。先輩方の作品はアイデアが優れていてとても良い刺激になりました。いいところを吸収してこれからの作品づくりに生かしたいです。これからよろしくお願いします。
→ 基礎演習Eで「光モノ」が多いのは、的場先生の回でLEDをやり、和田先生の回のArduinoでもLEDをやるからです。長嶋の前期2回生向け専門科目「サウンドデザイン」を履修すると、光だけでなくサウンドや動きなど、グラフィックもアニメーションまで可能となり、センサにしても多種多様な可能性に繋がっていきますので興味があれば履修してみて下さい。- 過去の先輩方の作品を見ていて、インタラクション領域の幅広さや可能性に魅力を感じましたが、どれもクオリティの高い作品で私にも出来るのかと少し不安になりました。多くの作品に触れることはアイデアを生み出す事にも繋がると感じたため、素材に囚われず自発的に作品に触れる機会を増やしていく必要があると感じました。
→ ここでの「素材に囚われず」というのがどういう意味なのかちょっと考え込みましたが(^_^;)、ギャラリーでも書籍でもYouTubeでもネット情報でも、つまりあらゆる機会をとらえて世の中の多種多様な作品に触れる・・・という意味であるとすればこれは正解です。過去には作品展示の現場に行かなければならなかったのに対して、現在ではネット上の情報(YouTube等を含む)によって、地勢的にも歴史的にも多くの可能性を持っているのですから、アイデア構想段階できちんと調査しないというのは単なる怠惰だということになります。- インタラクション領域はとても幅広く、魅力をたくさん与えられました。その中でも私は先輩方の過去の卒展を見たときに空間造形学科はやはり興味深いなと思いました。緑を多く使っている方や白もベースで使っている方、小さい空間を細かく作っている方や街全体を見ている方など人それぞれで新しい空間を生み出していることがとても面白いなと思いました。私だったら開放感が溢れて、自然に包まれるような建物をつくってみたいなと思いました。また、そこにプラスで季節を感じられるような街もいいなと思いました。
→ 空間造形学科については僕はよく知りません(^_^;)。卒展などでずらっと並ぶあの模型も、僕にはほぼどれも同じように見えるので、この視点は僕にはとても新鮮でした。建物を作りたいのであれば建築領域で頑張ってください。- SUACデザイン学部は開校以来、学生の「造形力」がずっと右下がりで低下しているという長嶋先生のお言葉は私に言っているのか?と思うほど図星でした。そのためSUACインスタレーションを見た時とても不安になりました。前期の頃から「造形力」に悩まされていましたが基礎演習Eで少しでも養えたらなと思っています。SUACインスタレーションの中で私が興味を持ったのは「dear light」です。YouTubeを見ましたが確かに何が箱の中に入っているのか当てられませんでしたし、「もの」を見直す、というアイデアが私にはなかったので驚きました。
→ 「知力学力が上昇している一方で造形力が低下している」というのは、21年間ずっと学生を見ている立場からの辛口コメント(何くそ、と頑張れ)ですので気にしないで下さい。アイデアについては今も昔も「トコトン頭を捻って絞り出す」という努力が重要です。造形力というのは講義/演習に出るだけではあまり伸びないので、興味を持って自主制作でも作品を最後まで作り上げる、という経験を何度繰り返すか、というのが「肝」だと思います。頑張っていきましょう。- 私はSUACインスタレーションを見て興味を持った作品は「もっと飛び出す絵本」です。本ならではのページをめくる動作とデジタルのアニメーションが組み合わせられていて、アナログとデジタルのいい所取りで不思議な感じもしつつ、より本の内容がわかりやすくて、読んでいて楽しく感じやすいのではないかと思いました。私も人をワクワクさせるような作品を作りたいと思いました。これからよろしくお願いします。
→ 「アナログとデジタルのいい所取り」という視点はとても重要です。最近ではもっぱら、スマホやタブレットの中に閉じた世界でタップ操作をすればいい・・・とい風潮ですが、「本のページをめくる」という実際の身体動作と手のひらに伝わる感触があの作品の「ワクワク感」の源泉です。「実世界とインタラクション(対話)する」というのが、僕が推奨しているインスタレーションの中核なので、僕の「SUACインスタレーション」のページには、スマホゲームとかWebゲーム(ブラウザ内)などは一切、入っていないのです。- 前期の頃にインタラクションデザインの作品集を見たとき、映像等のビジュアルサウンド領域の要素が強そうな作品も多かったので、ビジュアルサウンド領域とインタラクション領域は何が違うのだろうと思っていたのですが、インスタレーションを見て、映像ならば映像を流す装置や仕組みまでつくるところがビジュアルサウンドとの違いの一つだろうかと思いました。
→ ビジュアルサウンドでの「映像」は、事前にスタジオで納得いくまで制作した映像作品をYouTubeやDVDで視聴する際に、聴衆が出来ることは「スタートボタンを押すこと」だけです。インスタレーション作品での「映像(素材)」は、体験者のアクションに応じて停止/再開したり、スピードが変わったり、シーンがジャンプしたり、逆回しになったり・・・というのがリアルタイムに起きる(ようにプログラミングする)ので、結果として体験者ごとに異なる「映像(素材)」を体験します。この違い(アート/デザインにおける「美学」の違い)はとても大きいものです。どちらが良い悪いというのでなく、どちらの美学で自分の世界を構築するのか・・・と自分を見つめることで、ビジュアルサウンド領域とインタラクション領域のどちらを志向するかが変わってきます。- 先輩たちの作品をいくつかのぞき、その中でも「幽風箱ーゆうふうそうー」という不気味な箱の作品が気になりました。写真も動画も鮮明ではなかったので本物にも増して恐怖を煽ったのかもしれませんが、小さな作品がその周りまでも不気味にしてしまうことになんだか格好いいと感じました。私も自分の手であの空気感を作りたいです。また、繋がりはありませんが「ひとり応援団」の動画が最後までシュールで面白かったです。
→ 「幽風箱ーゆうふうそうー」に目を付けるとは、さすがです(^_^)。あの作家(学生ではありません)の照岡正樹さんとはもう30年近いお友達で、生体情報センシング ★ ★ などずっとコラボレーションを続けています。SUACメディアアートフェスティバル/メディアデザインウイークの常連で、最近だと僕が開催するワークショップ 2018 2019 2020 に講師として来てくれています。 この謎のページ は2000年のプロジェクトですが、ここでの「VPPM」が照岡さん、「VPPY」が僕、そして「VPPF」は東大の中村先生で、この3人のプロジェクト「VPP」は「幽風箱ーゆうふうそうー」に通じる、ちょっと怪しい世界をいまだ追求しています。- 授業作品を見て、先輩方の想像力豊かな発想にとても驚きました。あるものとして実際に作品を作る難しさを前期の授業で知り、斬新なものを自分なりの発想で作ることができるか不安です。個人の才能に依存するように感じてしまったからです。しかし、さまざまな発想を身近で学び、自分の成長に繋げていきたいと感じました。音や動きを取り入れた4次元的な動きをする作品づくりについて触れられてとても面白かったです。「心臓音」の作品は石膏像のようなクールなデザイン性を感じたのですが、私だったら曇りガラスの照明のように光らせて温度も視覚的に感じられるようにさせたかもしれません。考え方の違いもとても興味深いなと思いました。
→ アートとかデザインの発想には、どうしても個人の才能に依存する部分はあります。ただしデザイン学部で色々なことを学ぶことで、その発想能力が成長することになりますから、常に「別の視点」・「逆の発想」などに注意するといいと思います。「温度も視覚的に感じられるようにする」というアイデアは素晴らしいと思います(実現できるかどうかはなかなか難問ですが)。- 先輩方の作品を見て、本当に様々なものが制作できるんだなと驚きました。 また、アイデアがとても面白く個性を感じられて見ていてわくわくしました。特に「心臓音」や「繋がる光」等、実際には目に見えないものを具現化している作品に魅力を感じ自分も制作してみたいなと思いました。また、基礎演習の授業での作品もクオリティが高くこれからの授業が楽しみになりました。
→ 「目に見えないもの」を見せる、音で聞かせる、感じさせる、・・・などという視点はいろいろなところに有効です。逆に「ある現象を可視化する」・「可聴化する」・「触覚化して返す」などという分野は、それぞれ専門の学会があるほど奥行きは深いものです。興味があれば調べてみましょう。- 遠く離れた場所ではなくても家の一階二階などで夜に寝る場所が違う場合でも、便利だなと感じました。例えば、家の照明が人感センサーなどであるならばスイッチの切り忘れなどもなく効果を発揮するのかなと思いました。また、パネルにしたり、アプリケーションにしたりができそうなものなので面白いなと思いました。何より遠くに住む家族のことを感じ取れるので温かいものだなと思います。
→ 遠く離れた家族(高齢者)を「見守る」というシステムは色々と製品化/サービス化されています。監視カメラだとプライバシーの問題があるので、人感センサー(焦電センサ。赤外線[体温]のある物体[哺乳類]が動くと検知するもの。SUACの演習室などにも防犯用にあります)をネットに繋げば出来ることになります。ただしパソコンを使わずに実現するのは技術的にレベルが上がり、ちょっとだけ厄介です。- 「うたかた」という作品が気になりました。一見つるつるの丸いものだと思いますが、触ったときの反応で愛着が湧くと思うし、私はこの作品に触っていないのになぜかとても可愛く見えたので印象に残りました。載っていた作品を見てみたのですが、どれも発想や技術がすごいなと思いました。私は電子工作などの知識が全くなくプログラミングなどもわからないのでちゃんとできるか不安ですが、このような作品が作れるように勉強していきたいです。
→ ちょうど最新のSUAC公報誌「碧い風」の裏表紙に、「うたかた」の作者である東堂のぞみさん(1期生。僕のゼミでした)が載っていますので、 このページ を読んでみて下さい。電子回路やプログラミングは、最近のオープンソース文化によって「ブラックボックス」として活用できるようになってきたので、理系とかでなく文系・芸術系の学生でも頑張るとモノにできます。- どの先輩の作品もとてもユニークで自分でも作品を作ることが楽しみになりました。特に作品名が面白いと思いました。作品についてそのまま説明したものや、作品名だけでは全く想像できないものもあって本当に人それぞれ個性が出る作品になるのだと思いました。インタラクションデザインに興味があってこの学校を志望したので基礎からしっかり学んでいきたいと思います。
→ 作品タイトルに注目したのは素晴らしい視点です。新しい作品のアイデアを考える時(企画段階)から、自分なりにじっくり考えて作品タイトルを付けてみることを僕は推奨しています。アイデアを何度となく考える時に、頭の中でそのタイトルを常に一緒に呼ぶことで親しみが増し、一貫したコンセプトが最後まで続くために有効です。あるいは制作の途中で壁に当たって悩んだ時にも、気付いてみると自分の付けたタイトルが完成に向かって「導いてくれる」(^_^)という現象を、何度も経験しています。適当なタイトルに「(仮)」というのを付けたままの作品は、えてして最後にアピール力の弱い、ぼやっとした作品になるという過去の事例もけっこうありました。- いくつかの作品を見て一番興味を持ったのは、『繋がる光』という作品です。家の照明と連動してオブジェクトが光り、それによって他者の安否や存在がわかるというものですが、はじめはそれならばオブジェクトでなくでもアプリなどでも良いのではないかと思いました。しかし動画で見てみると、光のついたり消えたりする様子が実物として見えていた方が、画面上で単に情報が表示されるよりも他者の存在をよりリアルに感じられるとわかり、情報の表し方の大切さを感じました。
→ よく気付きました。スマホやタブレットやゲーム機などの機器の中(画面)で閉じている世界に慣れっこになっている最近の若者にもっとも欠けているのが、この「現物のリアリティ」という重要性です。かなりの手間とこだわりで制作した『繋がる光』という作品では、遠く離れた場所にいる大切な人への思いや繋がりを実際の造形物に投射することで、その「気持ち」の部分を実現した力作です。- 先輩方の作品を見ていると、人を楽しませるものや、笑わせるもの、癒しを与えるもの、切なさを感じさせるものなど様々な作品があったので、自分は人にどう感じてほしいのか、そしてそれをどのような形で実現するのかを、授業内だけでなく日々の生活の中でも考えてメモしておこうと思いました。基礎演習Eでは全てが初めての作業になると思うので不安ではありますが、今回作品を見てみて、魔法のようなことが実際にできる感じがしてとてもわくわくしたので、私も人がわくわくするような体験をつくりたいと思いました。
→ このレポートには素敵な視点が2つあります。一つは「人にどう感じてほしいのか→どのような形で実現するのか」というのは、テクノロジーや効率主義に覆われたこの時代、デザインの中心を人間に据えるという大切な問題意識です。もう一つは「授業内だけでなく日々の生活の中でも考えてメモしておこう」です。えてしてスマホに文字でメモったりしてしまいますが、出来れば過去の先輩たちがしたように購買でスケッチ帳を仕入れて、文字だけでなく手で、「イメージスケッチ」・「落書きイラスト」などを意識的に書きつけてみましょう。入試で実技でなく数学だった学生も、これを心掛けることでみるみるイメージスケッチが上達したという事例はたくさんあります。「好きな架空キャラクター」のイラストを毎日のように描き続けて、学園祭で小講義室を借りて「個展」をやり、就職ではゲーム会社のキャラクタデザイナー(に繋がる部署)に至った事例もありました。- 色々な作品を見て、その物体に触れると光やサウンドで反応するという作品が全体的に多いように感じました。今はコロナ禍ということもあるので、手を近づけると反応したり、手を叩くとその振動に反応したりと物体に触れずに反応する作品は作ることができるのか気になりました。これからこの授業を通して、特に空間について学んで行けたらなと思います。
→ 基礎演習Eの段階では作品をシステムと見ると、その反応(出力)はLEDを点灯させるとかサウンド(mp3)を鳴らす・・・と限定されていますが、発展的な専門科目では、「動き」とか映像を生成してプロジェクションとか、可能性はまだまだ広がります。またシステムの入力も、基礎演習Eの段階ではスイッチや「磁石+磁気スイッチ」が主流ですが、一部は「赤外線距離センサ」を使うことで非接触のインタラクションを実現していて、これも発展的な専門科目ではさらに色々なセンサを使ったり、ON/OFFでなくて連続的な値でのコントロールを実現できます。手を叩いたり呼びかけるというアクションはマイクを「音響センサ」として使えば簡単で、そのリアクションは光ったり動いたりだけでなく、「その場で与えられたサウンドを変容して返す」なんていう作品も過去に実現されてきました。- 私は今回紹介された先輩方の作品の中でリュ・ジュンヒーさんの作品の「Sand Art」に興味を持ちました。距離を感知するセンサーを使用した作品というところが新鮮に感じたからです。この作品を見て、「インタラクティブ」なシステムを学ぶことで、日常生活に役立つようなシステムはもちろん、ワクワクを生み出せるようなシステム作りもできたらいいなと思いました。
→ リュ・ジュンヒー君は韓国・ホソ大学から交換留学生としてSUACに来て、4回生前期に僕のゼミでインスタレーション作品に目覚め、韓国に帰国後にSUAC大学院を受験して僕の研究室に弟子入りしました。そして現在では「チームラボ」に転職成功して色々なシステムのデザインで活躍しています。あのSHARPの距離センサーは3種類あって、検出距離レンジによって使い分けますが、リュ君のこの作品は最大距離のものを活用した初めてのケースとなりました。「SUACインスタレーション」のページには他にもたくさん、このSHARPの距離センサーを活用した作品があるので探してみましょう。「非接触」というのはコロナ禍のこの時代、とても重要です。- SUACの先輩方の作品を見て、特に『はち』という作品で、実際に蜂に追われそうな臨場感を感じて印象に残りました。また、多くの作品が、来場者が何かをすると光る等の仕掛けがされていてとても面白いと思いました。『「いらない」と言われた子たち』のような考えさせられるものもあって興味が湧きました。まだ自分がどのような作品を作ることができるか想像がつきませんが、印象に残る仕掛けを作れるよう勉強したいと思います。
→ 『はち』は1期生の作品で、石膏で「型」を作って、一匹ずつウレタンフォームで射出成型して、着色して・・・という地道な作業を延々と続けた力作です。制作の段階では、それぞれの「蜂」をなるべく軽く作ったものの、最初は回転テーブルを木製にしたところ重過ぎて回転せず、あれこれ苦労して、最終的には強化段ボール製としました。そういう試行錯誤もデザインの醍醐味です。また、『「いらない」と言われた子たち』のような社会性のあるテーマ(これは制作者本人が過去にいじめを体験していた)というのも重要で、最近でも自分の個性(適応障害)を隠さずに正面からテーマにした力作が完成/発表されたばかりです。- からくりロボット カギオ君!!が特にいいなと思いました。鍵をすぐになくしてしまうため作ったとのことですが、「おかえりなさい」「いってらっしゃい」という音声が流れるようにすると、一人暮らしでおろそかにしがちな挨拶を促すものにもできるなと思いました。一人暮らしを始めてから、いってらっしゃいと声をかけてくれていた家族の温かさ・ありがたさを感じることがあります。気持ちを晴れやかにさせるのと同時に、癒しも与えられるものにできるのではないかと思い、私もそのような作品を作ってみたいと思いました。
→ この作品では光だけでしたが、「おかえりなさい」「いってらっしゃい」という音声を加えることも、ちょっと頑張れば可能です。ちょうどこの作品の制作を応援していた時期に、僕が眼を怪我して視力が低下(片目が見えず)したために細かい半田付けが出来なくなり、作品の一部の機能を完成させられなかったのが個人的には悔いとなっています。- 私は、2006年の作品である「Ichion」がすごく気になりました。まさか、声で映像が変わったり、自分の声が返ってくるとは思いませんでした。また、光の色が変わるのもすごく惹かれました。さらに、映像が変わったり、声が返ってくるという部分以外に、思わず覗きたくなるような形をしているのもすごくおもしろく、惹かれました。私なら、声によって画像が変わるとこを、波紋にしたり、動物がこっちを向くみたいな感じにしたいなと思いました。
→ このような作品を制作するには、長嶋の2回生専門科目「サウンドデザイン」・「メディア数理造形演習」を履修すれば、ほぼ誰でも出来るようになります(^_^)。音が映像に変化する、あるいは視覚的なものがサウンドに変化する・・・などのメディアミックスはこの世界の定番テクニックです。この作品の「思わず覗きたくなるような形をしている」という部分に気付いたのは重要で、この部分は作家自身もかなりのこだわりがありました。「覗き込んでいる人」を横から見ている他の鑑賞者が、次に自分も覗き込んでみたいと思う、という「興味の連鎖」を生み出すことはとても重要なのです。- SUACインスタレーションの作品では、どれも遊び心がある作品が多く、見ているだけでもとても面白いと感じました。中でも召喚 ICカードバトラーという作品は、自分が持っているカードがもしかしたら最強スコアを叩き出すかもしれないというドキドキ感と、運試し要素が強くて誰でも楽しめそうだと思いました。
→ 「召喚 ICカードバトラー」では、読み取ったFelica(各種カード)のSONY製造番号(世界でただ一つだけ)の末尾付近の桁を読み取って、あるアルゴリズムによって100〜999のスコアに変換しているので、ランダム要素は無くて、毎回、同じスコアが出ます。ただしこのMaker Fair(ソフトピアジャパン)での展示では、1日目の午後・2日目の午前・2日目の午後、という3つの時間帯に、その「あるアルゴリズム」を別の演算に差し替えました。すると、昨日は負けていたのに今日は必ず勝つ・・・というような面白さを仕込みました。単なるランダムだと「おみくじ」「占い」(毎回違うだけ)になってしまうので、このあたりは学生たちと議論検討して工夫しました。「技法を学ぶ」長嶋担当週 (11/2, 11/9, 11/16)
- マルチメディア室の使い方
- Macを立ち上げる
- マルチメディア室のMacは環境設定その他は記憶しない
→デスクトップの壁紙変更などは無駄(^_^;)- RドライブはマウントされないのでローカルHDDに保存したデータは消される (MM室からRドライブへのアクセスは推奨しない)
→USBメモリ/携帯型HDDなどにバックアップ必須- Macを立ち下げる
- 「基礎演習E」(長嶋担当)講義ページへの行き方
- ブラウザChromeを立ち上げる
※ マルチメディア室のMacのFirefoxでYouTubeを見ると固まる(^_^;)のでYouTube視聴の時はChromeを立ち上げてURLをコピペして下さい- 1106長嶋研究室ページに行く (http://nagasm.org/1106)
※ このページの「絵」(クリックすると最新のところにジャンプするボタン)を常時募集中です。絵心のある人は提供して下さい(_o_)- 「http://nagasm.org」の個人ページから研究室ページに行ってもOK
- SUACの「教員紹介」ページから研究室ページに行ってもOK
- 上のほうにある「担当講義関連資料」から「基礎演習E」を選んで、「2021年度後期」に行く
- 的場先生・和田先生の回の内容(電子工作・Arduino)の確認と復習、それを自分のモノにしているかの確認(アンケート)
- 的場先生の回の内容(電子工作)の確認と復習
- 和田先生の回の内容(Arduino)の確認と復習
- 長嶋が上のアンケートをチェックする間(約30分間)、以下の枠内をザッと眺めてあれこれ考えてみて下さい
- 今週の「課題」について
- まず最初に、今週「技法を学ぶ」長嶋担当回の「課題」についてお知らせします
- これまでの「技法を学ぶ」の週では、皆さんそれぞれ何か実際に手を動かして「作る」という演習だったと思いますが、今週はそのような「演習」はありません
- 今週、皆さんが提出する「課題」ですが、上の方にある「発想を学ぶ」長嶋担当分と同様に、皆さんは「感想レポート」を提出するだけ、というのが今週の「課題」となります
- 今週のテーマと取り組み方について
- では今週は何があるかというと、長嶋がエレクトロニクスやコンピュータの専門家として、そこそこ膨大な情報(知識)を提供します。これは皆さんが今後、電子回路技術やコンピュータ技術を活用したデザインをする場合に必須となる、重要な知識です。その全体像を(漠然と)眺める、というのが今週の「演習」です
- 長嶋は、文部科学省(かつては科学技術庁)登録の「技術士」(情報工学部門、電気電子部門の2部門)です。「技術士」とは日本政府がプロフェッショナル・エンジニアとして認定する工学領域で最高レベルの国家資格ですので興味のある人は検索して調べて下さい。この部門の技術士はSUACでは長嶋だけなので、これまでも、他学科/他領域のプロダクトやインテリアの学生が照明器具や音響器具を制作する場合には、まずは「長嶋に聞きに行け」と指導されてきました
- 今週のテーマですが、以下のように大きく3つのレベルに分けました
- 「電気」と付き合うために必須の常識
- 電子回路やArduinoを使うための基礎的アドバイス
- Arduinoから拡張したデザインに向けて
- 「基礎演習E」を履修する学生には色々な指向性があります。「インタラクティブなデザイン」を指向する学生だけでなく、「インテリアデザイン」・「プロダクトデザイン」・「グラフィックデザイン」・「映像デザイン」などを指向する学生も、単位のために履修しています。長嶋はその全員に万遍なくという事ではなく、主として「インタラクティブなデザイン」を指向する学生を強く支援します。それ以外の学生は、上の3つのレベルのうち第1項目は必須の常識、第2項目は今後に生きる知識として理解を目指し、第3項目については軽く聞き流してください
- 「基礎演習E」の最終課題作品に向けた制作に関しての相談、あるいは今週のテーマで実際に「演習」してみたい学生については、個別のリクエストに応じて指導していきますので、まずはメイル(→[nagasm@suac.ac.jp])で相談して下さい。manabaは使いません。ただし今年は履修学生が多いので、ある程度のところで「ここまで」と宣言することになりますのでご容赦ください。先着順ということでなく、本人の適性と意欲やプロジェクトのテーマなど(以下↓)を考慮して支援学生を絞ります。
- 今後に向けて - 「基礎演習E」の後半(個別制作) / インスタレーション作品への可能性
- 個々の企画案へのアドバイス/相談/コメントについては別途にどうぞ
- 発想は自由に
- 「ニーズ指向」デザイン vs 「シーズ指向」デザイン
- 「何をしたいのか」・「何を伝えたいのか」 - ニーズ指向のデザイン
- 「この新技術/新パーツを活用して何かできないか」 - シーズ指向のデザイン
- HCI(ヒューマン・コンピュータ・インターフェース)は電子部品の単体では駄目。人間との接点の部分に「仕掛け」・「からくり」・「造形」をどのように仕組むかがデザイナの腕の見せ所
- システムからの視点(何を入力して、どのような関係で、何を返すのか) vs 体験者からの視点(何をしたら、何が返ってくるのか)
- 「機能 vs コスト」という二律背反 (プロの現場では「仕様 vs 開発期間 vs コスト」という3竦み)
- 「先行作品の調査」(サーベイ)は重要。ただし工学/産業の領域での工業所有権(特許・意匠など)と違って、デザインやアートの領域では「先行作品とほぼ同じ」であっても創作の意義あり、という場合もある (こちらの方がより美しい・楽しい・素晴らしい・・・)
- 「それは企業(大量生産)なら実現出来るけれど、個人が作るには費用がかかりすぎる」 ・ 「それは地道に続ければ実現できるけれど、時間がかかりすぎる」 ・ 「それはアイデアとしては最高だけど、現在の人類の技術力では実現できない」 → どうやって折り合いをつけるか?
- 作品としての実現は教員が応援するが、「美しさ」・「楽しさ」・「驚き」は学生自身のモチベーションが全て
→ 詳しくはアポをとって相談して !!
- 「デザイン系(文系?)の学生がコンピュータ/エレクトロニクスを活用した作品を創れるのか?」という問いに答えます
- 過去には「理工系」の知識/技術が必須だった → コラボレーション・プロジェクト
- 現代は「オープンソース」(ブラックボックス活用)の時代
- 「定量的な理解」は理工系にまかせて「定性的」に理解する
- 技術的な詳細は不明でも「勘どころ」を押さえればオリジナル開発が出来る(^_^)
- 実際の実例(1) - 他大学からSUAC大学院に来て長嶋に弟子入りし作家として活躍→某大学の先生へ
- 実際の実例(2) - 留学生としてSUAC入学→SUAC大学院で成長→国立大学の博士課程に進学(SUAC大学院史上初)
- 実際の実例(3) - 交換留学生で長嶋ゼミ→SUAC大学院で長嶋に弟子入りして勉強→チームラボに転職成功
- 先輩作品の実例を一つ見てみよう
- 野口佳恵「はやくスシになりたい」
- 資料はここ
- YouTube
- 制作から12年が経過しても無故障で動作する・・・のは何故か?
- Make Ogaki Meetingでの展示の様子
- ロンドンで世界中の専門家の前でデモ
- 野口さん個展(東京・浜松)などでも展示
- SUACオープンキャンパスでも何度となく展示
- 長嶋担当の専門科目3つ+オムニバス専門科目1つ
- 2年前期「サウンドデザイン」 金曜1限
- 2年後期「メディア数理造形演習」 (旧「サウンドデザイン演習」) 金曜4-5限
- 2年後期「インタラクティブプロダクト演習」 (複数教員オムニバスの一人として担当) 木曜1-2限
- 3年前期「音楽情報科学」 水曜1限
- コンピュータと結びついて「何かをする」→2回生前期「サウンドデザイン」(長嶋)から受講していこう
→ Max8の簡単な紹介レベル1 : 「電気」と付き合うために必須の常識
- 「弱電」と「強電」との違い - 電子工作に関しては「長嶋check」を求めていこう!
- 「強電」とは - 電気エネルギーを利用する世界、コンセントから電源を取る、感電すると死ぬ可能性あり !!
- 「弱電」とは - 電子回路や情報に関する世界、バッテリや電池が電源。感電しない(ミスしても部品が死ぬだけ)
- 強電に関わる制作を学生だけでやらないこと。発火・漏電・感電などの危険があるので必ず長嶋に相談すること
和田先生のArduinoテキストには「ソリッドステートリレー」を使って100Vコンセントに繋がるシステムの紹介もありましたが、これを学生だけでやることは危険です。必ずアポをとって長嶋チェックを受けることを強く推奨します- 弱電は部品が壊れるだけで人体に危険はないので、自己責任でネットで調べて進めてもOK。ただし電子工作のネット情報には無責任な間違いも多い(ちゃんとした専門家でないホビイストもいる)ことに注意
- せっかくなので「強電」(ピリピリ)を体験してみよう(^_^;) → 電気刺激フィードバック装置の開発と音楽パフォーマンスへの応用 (2002年の学会発表)
- 電源電圧と信号電圧について ※間違うと素子破壊
- 日本のコンセント電圧100Vは世界中でもっとも低い
- 日本の商用電源(AC)の信頼性(停電しない・電圧と周波数が超安定している)はダントツ世界一
- アメリカは同じコンセントでも110Vなので、一部の米国製精密機器はトランスで昇圧(100V→110V)しないと誤動作する
- 海外のほとんどは200Vとか220Vなのでトランス無しに日本の機器を差し込むと発火・爆発する可能性
- 電子回路(弱電)の電源について
- 電子回路に「電源」は必須 (動作のためのエネルギー源)
- 「電圧」と「電力」とを考えて選択する - モータだけでなくLEDも多数だと消費電力は大きい
- ACアダプタでもバッテリ(電池)でも「電圧」だけでなく「電力容量」の知識が必要
- 「◯V・◯A」という数値(電圧と電流)を掛けた値が電力(→トータルで供給できるエネルギー)
- 単1〜単5 は電圧は同じ(1.5V)でも容量が違う
- 「アルカリ」電池は容量がさらに大きい(長持ちする)
- ボタン電池は容量がほとんど無いのでArduinoとかには使えない ※LEDを点灯させる程度だが長持ちしない
- 電池には「1次電池」(使い捨て)と「2次電池」(充電できる)がある → ネットで関連情報は簡単に入手できる
- クルマのバッテリは「+12V」 → クルマ装飾用の「LEDテープ」はこれが多い(Arduino等に直接繋ぐとArduino即死)
- 電子回路の電源電圧と信号電圧はここ40年間ほど「+5V」が主流 ※乾電池(1.5V)では作れない半端な電圧
- 最近の高性能化により「+3.3V」とか「+3V」などに進化、一部のArduinoも「+3.3V専用」になってきているので注意(理解していない混在は故障の原因)
- ディジタル電子回路の電源(+5V)の作り方
- ディジタル電子回路の電源の必要条件は「変動ナシ、電圧の誤差は±5%以内」
- ACアダプタには大きく2種類ある - (1)スイッチング電源[安定化済み]、(2)降圧アダプタ[→後段に安定化が必須]
- スイッチング電源 - 規定内の負荷電流であれば直流出力電圧は常に安定化されて一定
「AC(交流100V)を高周波でスイッチング→高周波トランスで降圧→定電圧化(安定化)処理した+5Vを出力- 降圧アダプタ - 脈流(変動のある直流)出力。規定内でも負荷電流が増えると出力電圧がどんどん降下する
「AC(交流100V)→トランスで降圧(交流10V程度)→整流/平滑→脈流(8〜12V)」 → さらに後段「3端子レギュレータ」により安定な+5Vにする必要あり- 電源周りでは受動電子部品「コンデンサ」が大活躍する!! (ケミコン[電解コンデンサ]とパスコン[積層セラミックコンデンサ])
- あらゆる電子回路にケミコンとパスコンを付けるのがプロの電気屋の常識(おまじない)
- ケミコン - 極性あり(逆接続すると永久破損)。耐圧(許容電圧)あり(+5V回路なら10V以上推奨)。電源電圧の変動を吸収する。47μF〜100μF〜470μF程度
- パスコン - 極性ナシ。パルスノイズを吸収する。ディジタルICごとに「+5V」端子と「GND」端子の間に最短距離で繋ぐ。「105」(1μF)がお薦め
- 「3端子レギュレータ」IC - 余剰電圧分を熱として放出することで安定な直流電圧を供給する電源専用IC
- 「入力」・「GND」・「出力」の3端子がある
- 入力電圧と出力電圧の差が大きい場合や、出力電流が大きい場合には「放熱板」に取り付ける必要がある
- 入力とGNDの間、また出力とGNDの間、のそれぞれにケミコンとパスコンを並列に繋ぐこと(必須)
↑入力側はケミコンの耐圧を大きくする必要があることに注意(+16Vとか+50Vとか)- 「まず電源周りから製作」の生きた実例
- 「Arduino(+電子回路)」の電源の取り方は5通り
- USBケーブルを接続してPCやUSB電源アダプタから電源供給する - スイッチング+5V電源なので安心。消費電流(容量)だけチェックすること
- 外部電源端子(EXT)に「7〜12V」のACアダプタ(スイッチングでも降圧アダプタでもOK)を繋ぐ - Arduino上の3端子レギュレータが+5Vを作る
- 外部電源端子(EXT)にバッテリを繋ぐ - 006P(9V)電池、単3で5本(7.5V)、単3で6本(9V)、車載用バッテリ(12V)など - Arduino上の3端子レギュレータが+5Vを作る
Arduinoの仕様は「Input Voltage (recommended) 7-12V」であり、ここに単3で4本(6V)を繋ぐというのはプロから見ると失格。Arduino上の3端子レギュレータの電圧降下(1.2V)が大きいので、ディジタル回路としての電源条件を下回って、誤動作・誤計測・暴走などの可能性がある。 ここ にも「7V未満では、ボードの+5Vレベルがふらついたり、変動したりして、ボードが不安定になったり、analogRead()を使用しているときに正確なアナログ測定値が得られなくなったりすることがあります」と明記されている- Arduinoの「+5V」端子(オンボード3端子レギュレータの出力側)に、「スイッチング+5V」ACアダプタの出力を繋ぐ
- Arduinoの「+5V」端子に、「単3で4本(6V) → 低ドロップ3端子レギュレータ」で作った+5Vを供給する
携帯型システムで長嶋が活用する方法。普通の3端子レギュレータ(Arduinoに載っているものも同様)では+6Vから安定な+5V電源が作れないが、 このような 特別な3端子レギュレータはドロップ電圧が0.4V程度なので余裕をもって使える。実際に長嶋がSUACデザイン新入生と進めた ジャミーズ娘 のプロジェクトでも、 改造ジャミネータ のArduinoシステムの電源は「単3で4本(6V)」→「低ドロップ3端子レギュレータ」の構成で、立派にステージ上での ライヴ演奏 (首都大学東京、大垣Makerフェアへの遠征)を実現して信頼性の高さを確認できた- 電源だけでなく信号電圧にも注意が必要
- Arduinoなどマイコン類と、接続する周辺ボード(センサ、コントローラ等)の電源だけでなく信号電圧にも注意
- 複数のディジタル出力信号ラインをまとめてどこかの入力に接続するのは絶対厳禁(素子破壊の非常識)
- 最近のマイコンボードでは「3.3V系専用」というものも増えてきた
- Arduinoはちょうど「端境期」で+5V系と+3.3V系の両方が雑多に混在しているので要注意
- Arduino用シールドやセンサ基板など「周辺回路」でも+5V系と+3.3V系の両方がある!!
- 「信号入力」には「+5V系」と「+3.3V系」がある。「L」は0ボルトでも「H」の電圧が異なる
- 「信号出力」には「+5V系」と「+3.3V系」がある。「L」は0ボルトでも「H」の電圧が異なる
- 「+5V系」の信号出力を「+5V系」の信号入力に繋ぐ - 問題ナシ(^_^)
- 「+3.3V系」の信号出力を「+3.3V系」の信号入力に繋ぐ - 問題ナシ(^_^)
- 「+5V系」の信号出力を「+3.3V系」の信号入力に繋ぐ場合 - 直接接続は素子破壊のリスクがある。簡易的には1kΩを直列に入れる。正式にはレベルシフタICを挟む
- 「+3.3V系」の信号出力を「+5V系」の信号入力に繋ぐ場合 - 簡易的には直接接続もOK(スレショルド電圧[2.5V]よりもフルスイング電圧[3.3V]は十分に高い)。正式にはレベルシフタICを挟む
- 「ブレッドボード」の信頼性の無さについて
- ブレッドボードは、接触不良、電圧変動、異常リセット、部品抜け落ち、ショート破壊、などトラブル原因の宝庫
- 長嶋(ノイズ対策/信頼性技術/エレクトロニクスの専門家↓)はブレッドボードを絶対に使わない。その理由は「信頼性が皆無」だから
- インスタレーション作品にブレッドボードを使用して誤動作しても、いちいちリセット/再起動でOKならば自己責任でどうぞ
- 多くの展示会場(ギャラリー・ロビー・ホール等)は電源変動や照明機器ノイズや振動などで信頼性の環境としては最悪と知るべし
- 長嶋はライヴパフォーマンスなので、ステージで誤動作したら音楽公演がストップする厳しい世界なので絶対に半田付け
- きちんと確実に動作するシステムを目指すなら「ハンダ付け」を身に付けよう !!
20年間の「 1106研究室のページ 」の中から「ハンダ付け」・「制作」・「解析・改造・修理」などの写真を記録したページを時系列にピックアップしました。その作業に約3日かかりましたので、皆さんも1日ぐらいかけてじっくりよく眺めてみて下さい。ブレッドボードでは得られない、本格的な信頼性が実現されています。造形などを含めて、SUACデザインの先輩たちの「作り上げる執念」も学んでください → ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★- 「誤作動」・「不具合」という言い訳に安易に騙されるな、というお話
- 最近のニュースでも、「システムの誤作動」や「システムの不具合」によって、大きな社会的混乱/トラブルが起きた・・・などというニュースをよく聞く
- Arduino等を使った学生作品が展示でうまく動かない場合にも、「誤作動」・「不具合」という言い訳をよく聞く
- これは単に「わかっていない(怠惰)」だけであることがほとんど !!!
- 電子回路の「誤作動」は、きちんと究明するとちゃんと「原因」がある → ちゃんと「対策」すれば起きなくなる
- スイッチとは??
- どんなスイッチにもある「チャタリング」
- 「磁石+磁気スイッチ」の場合にはチャタリング以前の話。物理的な振動で誤作動しても当然
- 古典的な「チャタリング防止」対策 - アナログもあればディジタルもあればソフトウェアもある
- ブレッドボードは論外の「トラブルの宝庫」
- Arduinoに繋ぐのは「単体センサ」もいいけど「電子工作キット」や「百均の電子おもちゃ」もアリ、というお話
- 和田先生の回のように色々な「単体センサ」がある - 電圧とタイプによって選択
- Arduinoのアナログ入力は「0〜5V」の範囲の電圧であれば何でもOK
- いろいろな「電子工作キット」を繋ぐことも出来る (ほとんどの電子工作キットも+5V系の信号!)
- 最近の裏技 - 「百均の電子おもちゃ」 - 安価なボタン電池(+3V)なので、どう取り出しても壊れる可能性は少ない
- 「電子工作キット」を活用した事例を↓で見てみよう
- インタラクティブなシステム実現の例 - SUAC碧風祭・メディア造形学科企画 「お化け屋敷」
- この「生きた事例」の見どころは?
- 全てのシステムが「PCのソフト(Max)」と「周辺(インターフェース)」の組み合わせ
- 机上の「ブレッドボード」でなく、現実の「現場」に設置する - 信頼性が勝負
- 長い配線の先に重要な電子回路がある - シールドケーブル、センサごとの「パスコン」、などの電気屋の常識
- 事前の検討(設計)、現場での組み立てと動作チェック、現場での手直し
- 碧風祭2011「お化け屋敷」
- 碧風祭2013「お化け屋敷」
- 碧風祭2014「お化け屋敷」
レベル2 : 電子回路やArduinoを使うための基礎的アドバイス
(参考) 2020年前期(リモート)教材のYouTubeムービー (78分) ※これはレベル2+レベル3の合体movieです- 「定性的に電子部品の特性を理解する」ことは重要
- 受動的な部品
- 抵抗 - 「オームの法則」に従って電流を流したり電圧を分圧したり・・・
- コンデンサ - 直流は流さないが交流成分は流す → 「フィルタ」になる
- コイル - 交流成分は流しにくいが直流は流す → 「フィルタ」になる
- ダイオード - 一定方向にだけ電流を流す → 光る(LED)、定電圧、定電流、光センサ、・・・
- LED - 「アノードコモン」・「カソードコモン」に注意。7セグメント、マトリックスもある
→ 明かりの造形の事例- RGB(3色)LEDで「自然光」は出来るのか?
→ ★ ★ ★ ★- スイッチ - HCIの基本、いろいろなバリエーションあり
- ボリューム - 回転、リニア(スライダー)、ポテンションメータ(多回転)
- ランプ - いろいろなタイプがあるので注意
- 3端子レギュレータ
- モーター - DCモーターとステッピングモーターはまったく異なるもの
- ソレノイド - 電磁的に「突き上げる」
- リレー - 制御側と駆動側とが電気的に分離される
- 能動的な部品
「勘所」さえ掴んでしまえば、基本的には全て「データシート」を読んで、ちょっと試行錯誤すれば、使えるようになるカモ・・・
- 各種トランジスタ - 小信号(2SA/2SC)、大電力(2SB/2SD)、FET、フォトTR、・・・
- 各種アナログIC - OPアンプ、コンパレータ、タイマ、・・・
- 各種ディジタル(ロジック)IC - カウンタ、F/F、ラッチ、バッファ、デコーダ、・・・
→ 「74HCシリーズ」データブックの事例 (現在ではネット検索で全てPDF入手可能)- 各種デジアナIC - A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、アナログスイッチ、・・・
- 各種マイコン(ボード) - Arduino、mbed、Propeller、AKI-H8、・・・
- 各種センサ(ボード) - 単体センサIC、センサモジュール、センサボード、センサ装置、・・・
- 各種ディスプレイ(モジュール) - 7セグLED、LEDマトリクス、LCDモジュール(テキスト/フルドット)、OLEDモジュール
- 各種インターフェース(ボード) - MIDI、USB、WiFi、・・・
- Arduinoの「ディジタル出力」・「PWM出力」の拡張 - 「LEDテープ」でdemoします(^_^)
本来「レベル3」の内容ですがここで一部だけ紹介します
- Arduinoの出力ピンは、電源/信号電圧(H)とGND(L)とのいずれかを出力する
- LEDのドライブ方法には正論理と負論理がある (※推奨は後者)
- 「アクティブHIGH」(正論理) - 「出力ピン→抵抗(or定電流ダイオード)→LED→GND」という接続方法 (LEDと抵抗は逆でもOK)
- 「アクティブLOW」(負論理) - 「+5V→抵抗(or定電流ダイオード)→LED→出力ピン」という接続方法 (LEDと抵抗は逆でもOK)
- LEDドライブ電流供給能力に注意 - Arduino UNOの場合は「DC Current per I/O Pin : 20 mA」
- 高輝度LEDの点灯( - トランジスタ(2SC1815など)を入れる ※論理が反転することに注意
- 大電流(1Aオーダ)LEDの点灯 - パワートランジスタ(2SD1415など)を入れる ※論理が反転することに注意
- 車載用(+12V)LEDテープの点灯(ON/OFF) - パワートランジスタ(2SD1415など)を入れる ※論理が反転することに注意
- ArduinoのPWM出力ピンについても外部回路の増設は同じように行う
- 参考資料(長嶋が過去に発表したオリジナル) - 興味があればじっくり読んでみよう (完全に理解するのはたぶん困難)
- 京都造形芸術大学公開講座 (1997)
- センサとマイクロエレクトロニクスの概要 (6冊目の単行本より)
- センサを利用したメディア・アートとインスタレーションの創作 (1998)
- マイコン技術者スキルアップ事典 (最初の単行本)
- Java & AKI-80 (7冊目の単行本)
- コンピュータサウンドの世界 (9冊目の単行本)
- ↑その続編(上級編) (出版されず独自公開)
- 長嶋研究室ページ
- 長嶋個人サイト
- マルチメディア室(Mac)でのArduinoプログラミングDEMO
- ArduinoプログラミングはWindows環境よりMacは簡単(^_^)
- Arduino IDEを起動する
- スケッチ(プログラム)を作ってコンパイル(エラーチェック)する
- Arduinoを選ぶ
- シリアルポートからArduinoを選ぶ
- スケッチをアップロードする
- 2020年前期・リモートでのArduinoプログラミングDEMO
- YouTube教材動画 Arduinoの基礎のおさらい (32min)
↑の動画に登場する「LED」・「スイッチ」の作り方はこれです- Arduino「初級プログラミング」6本勝負 - どこまで出来るか挑戦しよう
- 「LED」・「スイッチ」の作り方
Arduinoにスイッチを付ける - 「プルアップ抵抗」
ArduinoにLEDを付ける - 「電流制限抵抗」・正論理(Active High)
まずは基本のおさらい「LEDを点灯させる」、「スイッチの状態をチェックする」- 第1問 : スイッチを離しているとLEDが点灯していて、スイッチを押している間だけLEDが消える (YouTubeの前半)
- 第2問 : スイッチを押すたびにLEDの点灯と消灯が切り替わる(トグル動作) (YouTubeの後半)
- 第3問 : スイッチを押している間だけLEDが約0.5秒間隔で点滅する
- 第4問 : スイッチを押すと、約5秒間だけLEDが約0.2秒間隔の点滅を継続する
- 第5問 : ↑のLEDが点滅している約5秒間の間に再度スイッチを押すと、点滅が終わってLEDは消える
- 第6問 : スイッチを押してから離すと、約1秒後に、「押す」から「離した」までの時間だけLEDが点灯する
レベル3 : Arduinoから拡張したデザインに向けて
(参考) 2020年前期(リモート)教材のYouTubeムービー (78分) ※これはレベル2+レベル3の合体movieです- 「多数」の入力/出力に拡張するためのテクニック : 時分割多重化
以下の項目は全て、過去のSUAC学生作品などで実際に長嶋がいつも活用していますが、ここでは詳細は省略します
- スリーステートゲート : ディジタル入力を多チャンネルに拡張
- 8ビット単位でいくつものチャンネルから入力したい
- 入力をスルーするだけのバッファゲート、時には電流バッファ(LED駆動など)
- 制御入力Gにより出力禁止にすると、出力がハイインピーダンス(絶縁)状態になる
- 多数の出力を結線することが出来る、ただし出力が許可されるのは必ず排他的にどれか一つだけ
- 74HC245
- ラッチ : ディジタル出力を多チャンネルに拡張
- 8ビット単位でいくつものチャンネルに出力したい
- 入力はクロック入力CKの立ち上がりで保持(記憶)されて出力される
- CKが変化しなければ入力は変化しても出力は変わらない
- ある信号線を多数に分配(必要に応じてバッファ)して、それぞれ必要なところでラッチして多重化出力する
- 74HC574
- デコーダ : 多チャンネルを管理するカギ
- 8ビットのまとまり(チャンネル)を1つのアドレスとして管理
- アドレスの2進状態を解読して排他的な選択信号を与える
- チップセレクトCS、チップイネーブルCE と組み合わせる
- 一般的に負論理である事に注意
- 74HC138/139
- データセレクタ : それほど多くない場合のディジタル入力拡張
- スリーステートにするほど多くはない場合のディジタル入力拡張
- 「8入力1出力」、ないし「4入力1出力2系統」、のデータセレクタ
- デコーダから排他的な選択信号を与える
- チップセレクトCS、チップイネーブルCE と組み合わせる (負論理)
- 74HC151/153
- アナログスイッチ : アナログ入力/アナログ出力の拡張
- 規定範囲内の信号電圧であることを厳守する
- 半導体スイッチなので抵抗がそこそこある事に注意
- 簡単なシステムではとても重宝する
- 信号電圧によって電源の供給方法に注意が必要(単極/両極)
- 74HC4053/4052/4051
- アナログ信号のバッファリングにはOPアンプ(LM324など)によるボルテージフォロワが定番
- 実際にマルチホストマイコン(Gainer、Arduino、AKI-H8、Propeller)に対応して製作した汎用入出力拡張基板「SUACボード」の開発物語も参考に
- 「同時にいくつもの仕事をさせる」ためのテクニック : 並列処理 (実際のところは「時分割多重化」)
ここでは詳細に解説する余裕がありませんので省略します
- ここではArduinoによる手法(ポーリング)をサンプルとして取り上げる
(別途に、mbedの場合には割り込みを利用したイベントメソッド、Propellerの場合には本当の並列処理がある)- Arduinoサイトの「Example」や解説本サンプルの欠点 : 「一つの事しか出来ない」(本当にサンプル程度)
- CPUの本質は「逐次処理」の連結(羅列)
- 「時分割多重化」の考え方を本当に理解すると世界は飛躍的に広がる
- CPUに"wait"を使うのはあまりに無駄
- 「delay」を使ったプログラムは役に立たない
- 「sleep」を使ったプログラムは役に立たない
- 実はArduinoはそこそこ速いのに使いこなしていない
例えばloop(){} の中に「delay(50);」(50msecの足踏み)があるスケッチは、Arduinoの持っている処理能力のうち90-95%程度を何もしないでまったく無駄に捨てている- 「グローバル変数」を使おう
- Arduinoブログラムの変数には2種類ある
- 関数内で定義するローカル(局所)変数
- 全体で定義するグローバル(広域)変数
- ローカル変数を持続させるにはstatic宣言
- 「ソフトウェアタイマ」を使おう
- 任意に定義できるソフトウェアタイマ
- ハードに対応したハードウェアタイマ
- 再初期化を忘れずに
- ソフトウェアタイマの条件判定は「=」か「>」か?
- 正確な時間の管理方法
- システムタイマを参照する
- CPUに「厳密に正確な時間」は無い
- 平均してみればほぼ正しい時間
- Arduinoの割り込み処理 - ライブラリに任せる (処理の所要時間も「お任せ」となってしまうことに注意)
- Arduinoの「ディジタル入力」の拡張
ここでは詳細に解説する余裕がありませんので省略します
- Arduinoのディジタル入出力ピンはpull-upされている → openだと「H」、GNDに繋ぐと「L」 : 和田先生キットの手法 (起動時にモード選択ピン3bitの状態を判定してそれぞれのプログラムにジャンプ[→そこで無限loop])
- ディジタルICの出力を接続する
- スイッチ(ON/OFF)を使う場合にはpull-up回路を使用する
- クロック(周波数)出力タイプのセンサは低周波数なら対応可能
- タッチ(静電)スイッチ - 専用ICがある(I2C)
- 各種のアナログ検出センサ情報を「I2C」などで取得
- Arduinoの「アナログ入力」の拡張
ここでは詳細に解説する余裕がありませんので省略します
- 電源電圧とGNDとの間の電圧を連続値として入力
- 規定範囲外の電圧は素子破壊するので厳禁(保護回路)
- サンプリング時間に注意(→S/H)
- 電源供給・電圧出力型センサは直結
- 電圧生成型センサもレンジを検討して直結
- 抵抗値が変化するセンサは分圧抵抗を使用する
- 交流信号は規定範囲に変換する回路が必要
- 受動型センサ(CdS・可変抵抗・ピエゾ・コンデンサマイク等)からArduinoのアナログ入力端子まで伸ばすケーブルが50cm以上であれば、電源を供給してOPアンプによる「ボルテージフォロワ」で増幅する必要がある(ノイズ対策・信頼性確保)
- センサ部分からArduinoのアナログ入力端子まで伸ばすケーブルが1.5メートル以上であれば必ず「シールド線」を使うこと
- Arduinoの「ディジタル出力」・「PWM出力」の拡張
ここでは詳細に解説する余裕がありませんので省略します
- Arduinoの出力ピンは、電源/信号電圧(H)とGND(L)とのいずれかを出力する
- LEDのドライブ方法には正論理と負論理がある (※推奨は後者)
- 「アクティブHIGH」(正論理) - 「出力ピン→抵抗(or定電流ダイオード)→LED→GND」という接続方法 (LEDと抵抗は逆でもOK)
- 「アクティブLOW」(負論理) - 「+5V→抵抗(or定電流ダイオード)→LED→出力ピン」という接続方法 (LEDと抵抗は逆でもOK)
- LEDドライブ電流供給能力に注意 - Arduino UNOの場合は「DC Current per I/O Pin : 20 mA」
- 高輝度LEDの点灯( - トランジスタ(2SC1815など)を入れる ※論理が反転することに注意
- 大電流(1Aオーダ)LEDの点灯 - パワートランジスタ(2SD1415など)を入れる ※論理が反転することに注意
- 車載用(+12V)LEDテープの点灯(ON/OFF) - パワートランジスタ(2SD1415など)を入れる ※論理が反転することに注意
- ArduinoのPWM出力ピンについても外部回路の増設は同じように行う
- 多チャンネル化は「時分割多重化」のテクニックで実現する
- AC電源をON/OFFする「ソリッドステートリレー」は「高輝度LEDの点灯」と同じ
- 白熱電球の「調光制御」をArduinoで行うには → 「強電」対策+電圧制御のテクニックが必要
- DCモーター/ソレノイドをON/OFFするのは「大電流LEDの点灯」と同じ
- ステッピングモーターを精密に制御する(速度・方向・保持) - 専用ICを使う
- 「R-2Rラダー」を使用するとアナログ電圧出力できる(ビット数の精度で - 8ビットなら256ステップ)
- Arduino等による「関係性」の拡張
ここでは詳細に解説する余裕がありませんので省略します
- 複数の処理を並列化すること、多数の入出力に拡張すること
- 本当の拡張性は「Arduino等をPCの出張所にする」ことから始まる
- かつては「Gainer」というものがあった→製造中止(陳腐化はエレクトロニクスの宿命)
- MaxとArduinoが組み合わされると強力な世界が広がっている(^_^)
- Arduinoからシリアル(USB)で出してMax8で受ける (15min)
- Max8のシリアル(USB)の例 : Felicaリーダ (9min)
- ArduinoとMax8を結ぶ3つの方法 (70min)
- TouchMIDI32と2種の6軸センサ (34min)
- SUACインスタレーション のSUAC先輩作品に適用された「時分割多重化」の実例 : 「数による迫力」は重要 !!
- "Shocking" : 3 × 6 = 18個のスイッチをセンシング → MIDI → Maxへ ★ ★
- "Chessでポン!" : 8 × 8 = 64個のスイッチをセンシング → MIDI → Maxへ ★ ★
- "段虎" : 5階から2階までの階段で240個のLEDを全て別個に点灯制御 ← MIDI ← Maxから ★ ★ ★
- "靄夜(もや)" : 「瞑想空間」内にランダムに配置された64個の発光体を個別にPWM制御 ← MIDI ← Maxから。上空への情報伝送はノイズ対策のために光ファイバを使用 メイキング
- "磨く" : 123個の青色LEDが風見鶏の回転に対応したパターンで流れる ← MIDI ← Maxから ★ ★
- "Drum's D・N・A" : 鉄製の螺旋状の塔に設けた256個のジャックにショートプラグを差し込む → MIDI → Maxへ ★ ★
- "風見屏風(かざみびょうぶ)" : 来場者のかざした「影」を画像認識した画素(10 × 10 = 100個)の風車を回す ← MIDI ← Maxから ★ ★
- "Cyber Kendang" : インドネシアの民族楽器を柔らかく包む空中配線で304個の高輝度LEDを個別にPWM制御(AKI-H8) ★ ★ メイキング
- "Beat Box" : 各面に8*8=64個、総計384個のスイッチの付いた立方体の金属造形ボックス → MIDI → Maxへ ★ ★
- "circles" : 4つのボタンから合計168個のLEDがパターンを描く ← MIDI ← Maxから ★ ★ ★ ★
- "電子十二影坊 (Dodeca Propeller)" : センサに反応して12台のNTSCビデオモニタに別々のCGをライヴ生成(Propellerプロセッサを13個搭載) ← MIDI ← Maxから メイキング
- "ネジマキウォール" : 96個のステッピングモータに取り付けられた造形物が個別に回転/振動 ← MIDI ← Maxから メイキング
- "双極灯のヒ" : 50個のDCモーターを個別に制御(Gainer) ← Maxから ★ ★
- "OTOcakecco" : 21個の球体を叩く振動を検出(→MIDI→Max)するアナログセンサシステムと、21個の球体に仕込まれたRGB-LEDをPWM点灯させる64チャンネル出力システム(←MIDI←Max)とを1枚のボード上に実装。「瞑想空間」の上空に置いたシステムまで全てケーブルで延長 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
- "誰かを待つ街" : 8チャンネルの距離センサ入力(AKI-H8)を受けて24個のLEDをPWM制御(Propeller) メイキング
- "Hikari" : 24チャンネルのLEDテープを仕込んだ「光るワンピース」(Propeller) ★ ★ ★ ★ ★ ★
- "GHI2014" : 多数のLED(24チャンネル計864個)が、6個の超音波センサに対応して輝度をPWM変化させる メイキング
「20211130レポート」へのコメント (2021.12.01)
「20211207レポート」へのコメント (2021.12.08)
「20211214レポート」へのコメント (2021.12.16)
中間発表[2022.01.11] へのコメント (2022.01.11)
「基礎演習E」の提出データが化けた例
関連資料・リンク