京都造形芸術大学公開講座

インタラクティブ・アートのための技術講座

センサとMIDIシステムによるインタラクション入門


(大学のPR案内文)

インタラクティブ・アートのための技術講座                                      
            〜センサーとMIDIシステムによるインタラクション入門                

開講日:1997年 5月17日(土)・5月24日(土)[全2回] 13:00〜17:00(毎回土曜日)      
場所:京都造形芸術大学/京都芸術短期大学 天心館                              
講師:長嶋洋一(ながしま・よういち/Art & Sciense Laboratory 代表)           
受講料:20,000円                                                              
定員:12名                                                                    

内容:メディアアートの展覧会では、観客の声や動作に反応して映像や音が変化したり
   形を変えたり動いたりといったインタラクティブ(対話的)な作品が重要な位置を
   占めています。また、最近では現代音楽のコンサートにおいても映像と組み合わ
   せたパフォーマンスが数多く発表されています。インタラクティブな作品の多く
   は、光、音、温度などに反応する各種センサーとコンピュータ・コントロールの
   技術によっており、さらには人工知能、人工生命などの理論やバーチャルリアリ
   ティの技術を取り入れ、より複雑な制御を行っているものもあります。本講座で
   はMACをベースとしたMIDIシステムにセンサーをつなぎ、映像とサウンドをイ   
   ンタラクティブにコントロールする試みを行います。                        

    1.インスタレーションとインタラクティブ・アートの実例                  
    2.センサーとマイクロエレクトロニクスの概要                            
    3.情報処理環境“MAX”によるプログラミング                             
    4.センサフュージョンとバーチャルリアリティ                            
    5.マルチメディア・アートとネットワーク・アートへの可能性              

長嶋洋一・略歴                                                                
1958年茨城県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業後、音楽活動と河合楽器の研究開  
発エンジニアを経て、コンピュータ音楽の追求に生きるべく、'93年独立。作曲家・   
指揮者・演奏者・研究者・教育者・技術コンサルタント等の顔をもつ。最近のテーマ  
は、現代音楽から映像まで多岐に渡る。現在、イメージ情報科学研究所研究員、Art   
& Science Laboratory 代表。                                                   

※駐車場はありませんので、各種公共交通機関をご利用下さい。                    
(JR・阪急・京阪〉京都駅・四条河原町・三条京阪から、市バス5系統岩倉行き/上終町下車すぐ
〈地下鉄〉北大路駅から、市バス204系統/上終町下車すぐ                         
〈叡山電車〉出町柳駅から叡山電車/茶山駅下車 徒歩10分                        
●お問い合わせ                                                                
 京都造形芸術大学/京都芸術短期大学 文化広報課                              
 606 京都市左京区北白川瓜生山2-116                                           

インスタレーションとインタラクティブ・アートの実例

    1. テクノロジーとアートとの交流
    2. 「インタラクティブ性」の意義
    3. メディア・インスタレーションの例
    4. インタラクティブ・アートの例
    5. 環境とアートの可能性


センサとマイクロエレクトロニクスの概要


MIDIについて


AKI-80によるオリジナルMIDIマシン例

開発環境の風景


AKI-80によるオリジナルMIDIマシンの詳細例

    1. MIDIマージャ
    2. Miburi-Sensor
    3. LEDディスプレイボックス
    4. MIDIビデオマトリクススイッチャ


情報処理環境“MAX”によるプログラミング

  1. MAXとは
  2. MAXによるプログラミング不要の開発環境
  3. MAXによるプログラミング実習[1]:パッチとオブジェクト
  4. MAXによるプログラミング実習[2]:bangトリガとバリュー
  5. MAXによるプログラミング実習[3]:階層化と構造化([s][r]とサブパッチ)
  6. MAXによるプログラミング実習[4]:MIDI情報のプログラミング
  7. MAXによるプログラミング実習[5]:seqオブジェクト
  8. MAXによるプログラミング実習[6]:時間要素(metro/line/delay/pipe)
  9. MAXによるプログラミング実習[7]:数学的アルゴリズム
  10. MAXによるプログラミング実習[8]:センサ入力のパターン認識
  11. MAXによるプログラミング実習[9]:話すMAX(speechオブジェクト)
  12. MAXによるプログラミング実習[10]:歌うMAX(サンプリングオブジェクト)
  13. MAXによるプログラミング実習[11]:乱数と確率分布の与え方
  14. MAXによるプログラミング実習[12]:テーブルの活用
  15. MAXによる汎用実験要素
  16. MAXによる作品の実例紹介


センサフュージョンとバーチャルリアリティ

    1. センサフュージョンと分散処理
    2. マルチメディアとマルチモーダル
    3. ニューロ/ファジイ/カオス/1/fゆらぎ/感性情報処理
    4. MAXによるカオス情報処理の実例
    5. バーチャルリアリティ・センサの実例
      1. 開発風景その1
      2. 開発風景その2
      3. 開発風景その3
      4. 開発風景その4


マルチメディア・アートとネットワーク・アートへの可能性

    1. マルチメディア・アートの実例
    2. MIDIビデオスイッチャ
    3. MIDIビデオエフェクタ
    4. MAXのグラフィックオブジェクト
    5. QuickTimeとDirectorの利用
    6. リアルタイム・ディジタルビデオエフェクト
    7. Open-GLとIRIXでのMIDI制御リアルタイムCGの実例
    8. ネットワーク・アートの実例


参考資料

作品"CIS(Chaotic Interacation Show)"のコンセプト図

作品"Muromachi"のシステムブロック図

作品"Muromachi"の制御コマンド図

作品"Muromachi"の情報体系図

作品"Muromachi"のシステム結線図

作品"Muromachi"の解説

作品"Muromachi"のコンセプト図

作品"Strange Attractor"の解説

作品"Strange Attractor"のシステムブロック図

作品"Strange Attractor"のコンセプト図

作品"Virtual Reduction"のシステムブロック図

作品"David"に用いたMAXパッチの例

作品"David"のシステムブロック図

作品"Asian Edge"に用いたセンサ統合MAXパッチの例

作品"Asian Edge"に用いた部品MAXパッチの例

作品"Asian Edge"に用いた制御MAXパッチの例

作品"Asian Edge"に用いたUnixシェルの例

作品"Asian Edge"のシステムブロック図

「目で聴き、音を観る」システム

最小構成システムの例

分散処理システムの例

分散処理システムの例

汎用イベント制御モジュールの概念図