Max6日記 (4)

長嶋 洋一


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2014年8月31日(日)

2014年も2/3が終わり、8月も最後となる日曜日の朝、SUACには公開模試のために1500人ほどの受験生が集まってきていた。 この「Max日記」も早いもので、もうpart4である。 考えてみれば、これまでの「Max日記」は、以下のようなペースでこの2014年をなぞっていた。 HTMLソースがそこそこ増えて同じ分量になったら次にする、というルールなので、時期的な間隔はまったく関係ないのだ。 現地の気候をWEATHER.COMで調べたり、と渡欧の準備をぼちぼち始める傍ら、フト思い付いて、2時間ほどかけてヘルプを調べつつ、新しいMaxパッチを作ってみた。 zipにまとめたのが、以下の direction_illuson.zip であり、今後、何か「錯覚ゲーム」に使えるような材料となっている。

このパッチは起動すると1秒後に、Maxウインドウ内でのマウスカーソルが消える。 その状態で遊ぶソフトである(ただしMaxからFinder等に出ればカーソルは現われるし、Max内でもESCキーのトグルでON/OFFできる)。 基本的には、マウスをクリックしない時には円環がマウスカーソルのごとく移動し、クリックした状態では色が変化する円として「お絵描き」できる。 ただし、metroにより10秒ごとにランダムに4種類の状態に変化し、それは画面にメッセージとして表示される。

スペースキーで状態をランダム強制変化できるので、いったんESCキーでカーソルを出してmetroの上のトグルをOFFにしてまたESCキーでカーソルを消すと、自分の好きなだけ、「移動方向が反転したマウスでのお絵描き」が出来る。 これが結構、グラグラ来る(^_^;)。 このアイデアは以前に、SUACに来て講演してくれた、カリフォルニア工科大学の下條先生の著書を読んで「Maxで作ってみるべし」とメモしていたものである。 これを改訂して、時間的制約のあるゲームにする、というのは、学生にとっては「錯覚ゲーム」という格好の課題になるかもしれない。

・・・そしてフト、さらに思い付いたのだが、こんなカンジで、明後日からの渡欧で、あるいは前哨戦の明日も含めて、 1日1本の新しいMaxパッチを作っては、この「Max日記(4)」に書き足していく 、というやや無謀なアイデアに到達してしまった。 Webに上げるのは帰国後かもしれないが、ちょっと面白い日々のモチベーションになるかなぁ。 「1日1パッチのノルマを果たしたら、晩に一杯やってもいい(^_^)」というのは、かなりストイックな条件付けである。

2014年9月1日(月)

いよいよ2014年も最後の1/3に突入した9月1日、研究室のカレンダー(卒業生・山村知世さんの作品)も上のように9月になった。 そして明日から渡欧(国際線のフライトは明後日の午前出発)の前日ということで、以下のようにパッキングを開始した。 これはけっこう珍しくて、たいていは当日の朝なのだが、今回は預けるスーツケースを持たない、という条件のため、あらかじめパッキングの可能性を試したのである。

渡欧に持参する方のMacBookAirの環境整備などをしつつ、午後には昨日の構想を受けて、新しいMaxパッチ作りに挑戦した。 昨日のパッチがある種の視覚的な錯覚の体験というものだったので、今日のパッチは「ある種の聴覚的な錯覚の体験」を目指して作り、ネタとしては古典的なシェパードトーンを、あまり美しくなく(^_^;)実装した。 zipにまとめたのが、以下の pitch_illusion.zip であり、こちらも今後、何かサウンド版の「錯覚ゲーム」に使えるような材料となっている。

このパッチは見たまんまであり、2段の鍵盤をそれぞれ、マウスで弾いて演奏できる。 下にあるエンベロープも自在に編集できる。 ただし上段の鍵盤は普通なのに対して、下段の鍵盤はちょっとヘンである(^_^;)。 そして実は、上段の鍵盤も、注意してみるとちょっとヘンである、というのがポイントなのだ。 とりあえず、これで今日のノルマは果たしたということにするが、これでは明日以降、新しいネタを思い付くのも大変だし、それを1日で完成させる、というのもかなり大変だ、と早くも気付いてしまった。

2014年9月2日(火)

いよいよ渡欧の日である。 ただし今日は、午後のバスで浜松駅に行き、夕方に着くe-Wingでセントレアに行って東横インで前泊するだけで、明日の朝イチのフライトで成田に飛んでウイーン行きのフライトに乗り継ぐという、 これまで のパターンと同様である。 もっとも今回は、いつものANAでなく、成田〜ウイーンのフライトが、コードシェアのオーストリア航空になったために、いつもの座席指定が出来なかった。 さらに、明日の朝に成田に着いてから、成田のオーストリア航空のカウンターでチェックインするまで、座席の交渉が出来ない、と判明したが、それでもいつものANA便にしなかったのには理由がある。

ANAのヨーロッパ便の場合、「成田〜○○○」の直行便フライト(○○○はフランクフルト、ミュンヘン、パリ、ロンドン)に搭乗する前後のフライト、つまり国内のセントレア〜成田と、ヨーロッパ域内のスターアライアンス・コードシェア便、例えば「ミュンヘン〜ウイーン」や「フランクフルト〜リンツ」の両方が、国際線の運賃に含まれて、つまり運賃タダになり、マイルだけ加算される(^_^)。 アルスエレクトロニカに直行する場合、これまではたいてい、「成田〜フランクフルト〜リンツ」か「成田〜ミュンヘン〜ウイーン(→電車)」という旅程であったが、これはANA国際線を座席指定できるメリットの半面、リンツに到着するのがほぼ24時、と深夜になるデメリットがあるのだ。 例えばルフトハンザのリンツ便の関係で、フランクフルトで無駄に4時間ぐらい(^_^;)、待ち合わせをするのである。

今回はこれを避けて、ウイーン空港からウイーン西駅までリムジンバス、そしてリンツまで1時間半(速いのだと75分)で、夜は早目にいつものリンツ駅前のホテル・ロコモティブに到着する(こちらだと徒歩、リンツ空港からだとタクシー)、というのを優先したのである。 このルートもこれまで何度となく利用しているので、成田から乗り継ぎなくウイーンに到着してしまえば後は楽勝なのだが、その肝心の成田〜ウイーンのフライトの座席だけ、明日の朝の運次第というわけなのだ。 まぁ、9月に入って大学以外の夏休みが終った水曜日の平日で空いているのでは・・・という読みである。 ちなみに帰途は、ミュンヘン〜羽田(←これは初めて!)のフライトはもちろんANAで、ベストな座席の指定を完了している。

これまで のパターンでは、途中であちこちプチ寄り道をしてきたが、今回は地味に、追加としては「日帰りザルツブルク」というのを考えている。 リンツから電車で1時間、オーストリア西端のザルツブルクといえば、モーツァルトの街である。 ところが、いざ「ザルツブルク 地図」とか検索すると、出るわ出るわ、上のように多数の地図へのリンクが現れた。 なるほど、スマホを持っていれば、これだと地図も要らないのであろう。 僕はザルツブルク駅の「i」で入手することにした。

・・・というところに、「緑内障に関係する遺伝子変異を特定」というニュースが飛び込んできた。 分野がまったく違うので、専門用語がちんぷんかんぷんであるが、 これ である。 こちらのネイチャー論文はPDFが3300円なので、買わない(^_^;)。 緑内障(glaucoma)というのは全く知らなかったが、なんと7月の人間ドックの眼科の結果に「視神経乳頭陥凹大・緑内障疑」というのが出て、先月、いろいろな機械での精密検査の結果、僕も見事な緑内障だ、と判明したところなのだ。

緑内障は網膜神経節細胞が死滅する進行性の病気であり、特徴的な視神経の変形と視野異常(視野欠損)を呈する。
基本的には現時点では一度喪失した視野は回復させることが困難なため、失明の原因になりうる。日本では、最近に
なって糖尿病網膜症を抜いて1番目の失明の原因となっている。視野狭窄は自覚されないうちに末期症状に至ることも
多く、発見には定期的な健康診断が必須である。
かつては眼球の中の圧力である眼圧が高いことが原因と考えられ、眼圧を下げることで視野障害の進行を停めるという
方法をとる。眼圧を30%低下させることにより正常眼圧緑内障において80%の患者において視野障害の進行が停止
したという報告もある。しかし、眼圧が正常範囲であっても緑内障に罹患している患者が多いことが確認され、現在は
視神経乳頭の脆弱性が緑内障の原因として考えられている。
喪失した視神経の回復は困難であるが、近年はこれを再生する研究も行われている。
上はWikipedia「緑内障」の「概説」の部分であるが、現象としては、僕の左目(視力の良い方)は視野にまったく問題がないが、視力も弱い右目だけで見た時に、視界の左上のあたりがまったく見えていない、という事である。 気付いてみれば驚くほど、該当領域が見えていないのだが、両目で暮らしていると、まったく気付かないところが面白い。 緑内障は、知人でまだ20歳代の人でも発症しているし、高齢化で確率が上がるらしい。 「治る」ことは無いので、これ以上、進行しないために(最悪は失明)、眼圧を下げるという目薬を毎朝、点眼するだけである。 今回の渡欧でも、もちろんこの目薬は以下のように持参しているし、僕は他にもあと2種類、死ぬまで毎日ずっと服用する薬を常用している。 ありがたやありがたや、健康というのは、このような継続で支えられているのだ。

さてそこで、「本日のMaxパッチ」であるが、これはタイムリーに「緑内障チェック」ソフト、というのが一番であろう。 なんと自分が緑内障なので、眼科の精密検査であの巨大な機械で検査した結果と同じようなプロットが得られればいい、というのを知っているし、良好な左目では大丈夫、というのもテストできる、自分が最適な被験者なのだ。 プログラムはまぁ、jitter(「jit.lcd」)で作ってもいいが、普通の「lcd」でも作れそうなので、ここは簡単に後者でいくことにした。 jitter(「jit.lcd」)で作れば、視野の2次元平面だけでなく、さらに奥行き方向まで加味した3次元版「緑内障検査」という面白い展開の可能性もあるが、これは将来の可能性としてキープしておこう。 おそらく、メディア造形学科の学生がテーマとすれば、立派な卒業研究になる格好の題材である。

・・・ということで、昼前からMaxプログラミングを開始したが、なかなかどうして、「検査」というのをちゃんとやろうとすると、ちょうど去年と今年にやった音楽心理学/メディア心理学の被験者実験、「 グロッケン音色 」とか「 聴覚的クロノスタシス 」などのようなパッチとなって、なかなか短時間に簡単には出来ない、と判明してきた(^_^;)。 本日中に1本、ということは、セントレアに行ってホテルで続きをやればいい、という余地はあるが、いきなり自分の首を締める感じである。 とりあえず14時になるので、まずはここまでをWebに上げて、ちょっと早目に浜松駅に行ってコーヒーでもいただいて出発、ということにしよう。 e-wingの中でMaxプログラミング・・・というのは、振動が気持ち良くて眠くなるので、あまり期待できない。

2014年9月3日(水)

東横インのセントレア・オレンジ館である。 なんとラッキーな事にポイントが貯まっていて、この晩の宿泊は無料となった(^_^)。 昨日は、浜松駅から浜松西インターまでe-wingの中で爆睡したお陰で、西インターからセントレアまでの1時間半、なんと集中してMaxプログラミングが捗った(←読める??)。 その結果、そこそこいい感じにまで進展して、前夜、飲みながら進めたのと、早朝4時に目覚めてから進めたところで、なんと「緑内障チェック」ソフトがほぼ、完成してしまった(^_^)。

zipにまとめたのが、以下に全てのサブパッチも添えた glaucoma_test.zip であり、これはほぼ、眼科の精密検査で使った本物の検査装置のような感じになっている。 これは「1日1パッチ」という分量でもない力作なので、昨日と今日の分としても十分だろう。(^_^)

このパッチは、起動したら画面の表示に従って進めるだけである。 800*600の画面が視野全体になるように、ノートパソコンで眼から15センチあたりに密着する必要がある(^_^;)ので、デスクトップではやりにくいかもしれないが仕方ない。 スペースキーで進めると、サウンドとともに開始する。 このサウンドは何も意味が無いが、「検査が進んでいる」ことを示す。 2分間、ずっと検査したい方の眼を、画面中央の赤い十字から移動させない、というのがポイントである。 結果は「w」キーで書き出せ、「esc」キーで元に戻る。 以下は実際に実験した、僕の左目(上)と右目(下)のデータである。

ここまで書いて、朝の5時半になり、「めざましテレビ」が始まった。 ネットでは 回転ボレロ という動画が話題になっているが、テレビに出てくるのは明後日あたりかな。 ちょっと寝不足であるが、成田に飛んで、午前11時のフライトが出発した時点で「現地は朝4時」と思い込んで無理矢理に寝る必要があるので、このまま起きていよう。

・・・ということで、ここは成田空港、いつもと違う第1ターミナルのオーストリア航空の出発待ちの時間である。 無事にセントレアでチェックインして座席も取れた。 今朝、完成した筈の緑内障検査Maxパッチに若干の致命的なバグがあるのでは、と気付いたが、これはおいおい、修正していくことにしよう。 アルスエレクトロニカからは、上のような案内が届いた。 紙に印刷できないが、要するに初日は全体のツアーがある、ということのようなので、11時にアルスエレクトロニカセンターに行けばいいようだ。 これは是非、参加してみよう。 そして、7月に東京ビッグサイトに行って約100人の高校生を前に講演した「夢ナビ」の、受講者アンケートというのが、夢ナビの業者から届いた。 これ である。なかなか好評のようで、準備した甲斐があった。

いま10時半、あと15分ほどで搭乗であるが、ウイーンはいま午前3時半である(^_^;)。 これで、ウイーンに夕方に着いて電車でリンツに着くともう夜なので、たぶん今日はこのあたりまでである。 機内では、たぶんバッテリの消費が大きいのでMaxプログラミングはやらないと思う。 リンツの天気はまずまずのようであるが、かなり涼しいようで、期待しつつ、出発することにする。

2014年9月4日(木)

日本時間では、もう9月4日の朝8時であるが、リンツのホテルでこれを書いているのは午前1時、まだ9月4日になったばかりである。 昨日は成田空港で、いつものANAの根城である第2ターミナルにバスでなく横付けして到着して出国ショートカットで国際線ロビーに入ったが、なんとオーストリア航空は第1ターミナルという事で、初めての延々400メートルの地下道を移動した。 機内に入ると「赤」が基調で美しく、いきなりモーツァルトの音楽と映像が出迎えてくれたオーストリア航空は、まずまず快適だった。

ずっと太陽を追いかける西回りの機内では、いつものANAよりはワインが少なくて爆睡は3時間ほどだったがちゃんと寝てから、懸案のお仕事も。そこそこ進めた。 ANAと違って機内ゲームに数独が無かったが、久しぶりにソリティアを楽しんだ。 予定より30分以上も早くウイーンに着いて、西駅行きのリムジンバス、インスブルック行き特急で75分、と予定より早く、夕方7時にはリンツ駅前のいつものホテル・ロコモティブに到着した。 ANA便だと、乗り継ぎのフランクフルトかミュンヘンでリンツ行きのフライト(たしか21時あたり)を待って、リンツ空港からタクシーでホテルに着くと24時に近かったので、こちらの方が「リンツへの道」としては快適かもしれない。 今年は部屋も最上階のエレベータ横の広い部屋(なんとバスタブ付き)だが、どうもWiFiの電波が弱く、ネットのアクセスは最低限になりそうである。 このページのリアルタイムなWeb更新は、リンツではあまり期待できないが、まぁ仕方ない。

3時間ほど寝て、ちょうど真夜中の24時あたりに目覚めてしまうのは、身体の日本時間が午前6時だから仕方ない。 そこでフト思い立って、バグを認識していた「緑内障検査Maxパッチ」を、今度はみっちりとテストして、本当に完成させてしまった(^_^)。 zipにまとめた glaucoma_test.zip は、こちらの正式版に差し替えたが、昨日のスクリーンショットはそのまま、面倒なので放置している。 違っているのは「random_flash」というサブパッチだけであるが、バグ修正だけでなく、描画時間間隔をランダム化するなど、さらに改良されている。 このヒット判定の部分にミスによって、昨日の「結果画像」も無意味なものだったと判明したが、これも放置しておこう。 以下が、あらためて実験した、僕の左目(上)と右目(下)のデータであり、こちらは見事に緑内障の実態と合致している。 実験が2分間のランダムなので、肝心の「見えない」左上の領域がまばらだが、これを5分もやったら奇麗に出るだろう。

ということで、ここまで書いてホテルの部屋のテレビをつけると、深夜1時半、EURO SPORTSチャンネルでは全米オープンテニスで、錦織がフルセットの熱戦(4時間15分、もはや死闘)を頑張っていて、なんと最後にブレークして勝ったその瞬間を、目撃してしまった(^_^)。 96年ぶりのベスト4らしい。素晴らしい。 ライブというのは何といってもその場に居合わせることが重要だが、メディアの時代には、コンサートでもスポーツでも、世界中で「その瞬間」に立ち会える、これがまさにエンタテインメントの醍醐味であり、ここには「アウラ」があるのだ。 身体は「午前8時半」と言っているが、ここで再びベッドに戻り、アルスエレクトロニカ初日・オープニングの「アウラ」に備えることにした。

・・・ということで、深夜1時半頃に無理にベッドに入っても、早朝4時前には目覚めてしまった。 なんせ日本では午前11時なんだから仕方ない。 ここでせっかくなので、心機一転、「GEN」を調べてみる、というのを思いついた。 Max5が出た時には、それまでの「見てくれ」から大変革して、オブジェクト同士を結ぶラインが「直線」から「スプライン曲線」に変わったのだが、そういう意味ではMax5とMax6とは、このぐにゃぐにゃラインも変わらず、あまり外見上の変化が無く、パッチも基本的に互換である。 そして、GenとはMax5からMax6に上がるときの最大の「売り」だったのだ。

そこでまず上のように、Max6を立ち上げて、新しいパッチを開いて(何も無いキャンバス)、そこに新しいオブジェクトとして「gen~」と入れてみると、カーソルオーバーするだけで、「Generate native audio signal processing routines」と出た。 なるほど、GenとはMSPのオーディオ信号処理を、内部的にネイティブコード化して高速化するのだ(^_^)。

そしてクリックすると、上のようになんとも淡白な「gen~」オブジェクトが出た。 とりあえずこの「gen~」を実行モードでダブルクリックしてみると、以下のようなものが出て来た。 これは何だ?? (^_^;)

上のパッチは、「gen~」の2つのインレットを「in 1」と「in 2」で定義して、これを「+」オブジェクトで加算して、「out 1」アウトレットで出している、という、ごくごく簡単なサブパッチである。 しかしその右側に、まぁ読んだ通りだが、関数での表示があるのだ。 つまりこれは、内部的にパソコンのCPUのネイティブコードに自動コンパイルしているのだろう。 そこで今度は、編集モードで「gen~」をハイライトして、Helpからヘルプを引いてみると、以下が出て来た。 まずは「basic」のタブの画面内の「gen~」を叩くと、その下のものが中身だった。 これは2Hzでのリング変調の強度を変える、というパッチ(の高速化?)になっている。

そこで、「gen~」のヘルプの次のタブを開くと以下のようになっていて、その中身はなんと、関数で表示するだけでなく、「gen~」の内部で、C++で記述するコードボックスにも対応しているのだった。 これはちょうど、maxinoでやった、MaxオブジェクトをJavaScriptで記述してパッチに取り込むような拡張と同じ概念である。

「gen~」のヘルプの次のタブを開くと以下のようになっていて、波形のジェネレータなども、同様にオブジェクトでMSP的に組んだものが、内部的に表示されているような関数形に展開された上で自動コンパイルされるのだろう。 これは、グラニュラ・シンセシスのような膨大なジェネレータを使う場合には有効だろう。

「gen~」のヘルプの次のタブを開くと以下のようになっていて、MSPで本格的なリバーブとかを組むのに難儀したのに対して、基本的な「delay~」の組み合わせで残響系・フィードバック系が出来るのだと判った。 これもかなり、使えそうだ。

「gen~」のヘルプの次のタブを開くと以下のようになっていて、波形サンブリングメモリのマネジメントもGenでサクサク出来るようである。 過去に、波形メモリをMSPから「peek」と「poke」で1バイトずつアクセスすると遅かったのだが、ネイティブならかなり強力で、これまた、かなり使えそうだ。

「gen~」のヘルプの次のタブを開くと以下のようになっていて、「どんな関数でも自在に出来ますよ(^_^;)」という、ちょっと呆れたデモだった。 数値とオーディオとの違いというのも、内部的に対応してくれるのかどうか、後でチェックしてみよう。

「gen~」のヘルプの最後のタブを開くと、以下のようにトピックは「export」だった。 そこで「export」を叩くと、保存先のディレクトリを聞いてきて、デスクトップを指定するとcppファイルとディレクトリが出来て、その中に多数のC++ソースが生成されていた。 C言語なのでArduino開発環境が呼ばれた(でもsketchじゃないので開けない)のはご愛嬌として(^_^;)、これはなかなか凄いものだ。

「gen~」のヘルプのタブの右端の「?」からは、「gen~」のリファレンスに行けるようになっていて、「Overview」には、Genの「手動コンパイル」のボタンと「自動コンパイルON/OFF」ボタンが紹介されていた。 やはり読み通り、基本は自動コンパイルなのだ。 ここが、ProcessingやArduinoやXcode等の開発支援環境との違いである。(^_^)

ということで、ぼちぼち午前6時というところまでで、これまで「MSPで出来る程度の仕事量であれば知らなくてもOK」と学生に紹介していたように、あまり深入りしていなかった「Gen」の全体像が、およそ掴めてしまった。 実際に活用するのは、次の作曲の時になりそうだが、ここでメモとして残しておけば、始めるときには便利だろう。 そして、超早朝のためか、一時的にWiFiも好調で、ここまでを僕のドメインのあるアメリカのサーバにFTP出来てしまった。

朝食後(このホテルが気に入っているのは、自分で卵料理を調理できるホットプレートがあるところなのだ(^_^))、過去には良好だった1階の食堂でもWiFiが元気ないのを確認して、フロントに下りて3つの質問をした。 (1) まず、有線のフロントのPCからweather.comを調べてもらったところでは、リンツは4日間ほぼ天気は良好、そしてザルツブルクは土曜日か日曜日が良さそうである。 (2) また、リンツ市内のトラム/バスがフリーになるチケットについては、4日間であれば「1 week」の方が割安だと確認した。 これは駅のタバコ屋で買って、初めて乗った時に刻印するものである(オーストリアはドイツと一緒のシステムで、駅には改札が無いので、タダ乗りしようと思えばいつでも自在である。 ただし、抜き打ちの検札(もちろん私服)に遭遇した時に切符を持っていないと、罰金は50ユーロほど、という「自己責任」システムなのだ)。 (3) そして最後に、例年であればブルックナーハウスのチケットカウンターで購入する、予約済みのフェスティバルパス(全イベントに参加可能)の受け取り場所が、予約時の返信で「Arkadeのbox office」とあったので、この場所を確認した。 地図にマークしてもらって思い出したが、何年か前に彷徨い入ったことのある、洒落たショッピングモールであった。 これで必要な情報は入手したので、9時過ぎには出かけることにしよう。

2014年9月5日(金)

例年の、深夜にリンツに到着するパターンだと、強制的に「起き続ける」ことから体内時計を時差のある現地に合わせる形になるが、余裕の夕方に着いた今年はちょっと違うようだ。 昨日は、午前9時からの活動時間(後述)でアルスエレクトロニカの初日オープニングを取材しまくっていたが、6-7時間したところで強烈な時差ぼけの疲労感が襲ってきて、そういう場合にはトラムでサッと戻って休憩できるので(所用10分ほど)ホテルの部屋に帰った。 テレビのCNNではずっと、緊迫するウクライナとイスラム過激派ISISに関するNATOサミットをやっているが、日本からはそういうニュースが届いてこないのは何故なのか・・・などと思いつつ見ていると、スーパーで買ったビールも効いてか(^_^;)、夕方から延々と爆睡してしまった。 今はまたまた深夜24時半、要するに昨日と同じ時間帯から、冴えてのスタートである。 午後は死に絶えていたWiFiも、深夜になると繋がったり切れたりしている。

昨日は、ホテルのフロント前で親切なおっさんが「Arkade」を地図にマークしてくれたのが、見当違いの場所だったと現地で発覚するところからスタートしたが(^_^;)、朝から清々しい涼しさ、そして昼前からは陽射しが暖かいのに空気が乾燥して気持ちいい、という1年ぶりのリンツ散策を楽しんだ。 トラム通り沿いの「Arkade」に行き、特設チケットセンターで予約していたフェスティバルパス(135ユーロ)を受け取り、トラムでアルスエレクトロニカセンターに向かった。 車内ステッカーによると、毎年更新される無賃乗車罰金は今年は60ユーロに上がっていた。

フェスティバルパスと共に受け取った「タイムテーブル」という無料小冊子を読んで判明したのは、今年のアルスエレクトロニクスのテーマ「C」とは、C言語ではなく、「Change」の「C」ということ。 去年までは、この小冊子はもう少しだけ厚くて有料(2ユーロ)で、それぞれの作品の簡単な解説まで載っていたが、今年はこれが「財政的な理由」で無くなって、単に開催情報と作品名だけであり、詳細は分厚くて重くて28ユーロのカタログブックを買う必要がある、というシステムにChangeされていた。 体制の変更といえば、今年から遂に、歴史のあった「Digital Music & Sound Art」という部門も廃止されていたのだった。 サウンドものは、インタラクティブアートとかハイブリッドアートとか映像部門でエントリーすることになる。

アルスエレクトロニカセンターに着いて、フェスティバルパスのプレートに今日の入場OKシールを貼ってもらって入場し、スタッフに聞いて判明したのは、初日の「Opening Parcours」というのは、ガイドツアーではなくて、来場者がその記載された時間に記載された場所に行くと、それぞれのオープニンクイベントがあるよ、というものだった。 こうなると、作戦は「ちょっと前に行ってチェック」というやつである。 時間通りに現地に行けば、ぞろぞろと多数の来場者がいるが、その15分前とかに行くと、スタッフはスタンバイして作品は稼働しているものの、他に人がいないので、撮影とかが楽なのだ。

11時にアルスセンターで「Device Art」とあったので、さっそく30分前あたりから、アルスエレクトロニカセンターの全域をくまなく回ってみたが、一昨年も去年も参加している立場から見ると、ほとんど変わっていないエリアがとても多い。 地下3階のどん詰まりにある、科学未来館が出した、巨大球体ディスプレイの発光モジュール(ネットワーク接続された16×16の3色高輝度LEDモジュールがもの凄い数、床と壁に設置されている)の部屋は、まったく去年のままだった(^_^;)。 阪大の石黒先生の「手足の無い赤ん坊」癒し系ロボットもまったく去年のまま、その他あちこち、常設展示についてはまったく「Change」が無かった。

「Device Art」というのも、まぁアルス(コンテスト部門)のインタラクティブアートに入れないものを作家集め(来場者獲得)の企画展として集めているので、こんものかなぁ(SUACの学生でも出来るかも)、というのが多かった。 一つだけ、展示作品としては「目玉にレーザーでタトゥーを入れるグラス」という作品を展示していた、「dangerous」をテーマにしたクレイジーな若い作家の作品群には圧倒された。 本人とも話をしたが、こういうのが「アート」なんだよなぁ。(^_^;)

そして12時から、1階の「Deep Space」での、日本人グループのマルチメディア公演の初演に並んで体験したが、要するに「鶴の恩返し」のお話に合わせて、巨大な「紙芝居」映像が巨大スクリーンに投射され(一部、CG曲線とか雪のCGとかを合成)、ストーリーに合わせて作曲されたピアノ曲をソロビアノで奏者が演奏する、という、王道のような古典的コンサートであった。 形式だけ見ると、1985-1990年頃に流行ったスタイルである。 音楽も古典的、映像も古典的、演出はほぼ無し、というパフォーマンスを、敢えてこのハイテク空間「Deep Space」で実現する、というアイロニーが裏テーマなのかもしれないが、来場者の反応は、関係者の親族多数を除くと、ちょっと微妙であった。

その後の予定は、「13時にリンツ芸術工科大学でベルギーからの大学作品展」、「14時から向かいの建物でリンツ芸術工科大学の10年間の記録」、「15時からハウプト広場でモバイル作品企画展」・・・というものだった。 ドナウ川の橋を歩いて渡りハウプト広場に着くと、これらも全て、予告されているタイムテーブルよりも早めに覗きに行って記録したり体験したりした。 そして実際に13時になると、会場前の広場ではオープニングイベントとして、偉いさんとかキュレータとか教授とかの挨拶があり、その前に多数の来場者がいる方が報道写真の「絵」になる・・・というのが、「Opening Parcours」の趣旨なのだった。 おかげで、例年ならハウプト広場のカフェでビールかワインを一杯いただく、という筈が、このオープニングイベントの場で無料で振る舞われているワインを2杯も、美味しくいただいた。(^_^;)

「Opening Parcours」の予定では、その後、Arkadeに移動して「15:45からu19(オーストリアの19歳未満の若い才能が結集)」、「16:15から台湾の作家たちの作品企画展」、「16:45から作家たちのFuture Innovators Summit」、「17:30からChangeギャラリー」と続き、さらに18時からOKセンターで「CyberArts 2014」、つまりコンテスト部門(PRIX Ars Electronica)の入賞作品展、さらに夜にはライプパフォーマンス系・・・となっていた。 しかし、このあたりで突然に、時差ぼけの疲労感が押し寄せてきて(これはいつも、急にドカンとやってくる)、ここは初日なので無理せずホテルに戻って休憩しよう、と帰ってきたのだ。 リンツ駅までトラムで数分、そしてホテルまで徒歩数分の途中、ホテルのすぐ近くにはスーパーがあり、ついつい、ビールとワインとオレンジジュースとスナックを仕入れたが、これで7.5ユーロ(約1000円)である(^_^)。 ちなみに海外では必ずミネラルウォーターであるが、リンツに限っては何度となく来ていて、水道水も安全と知っているので最近は買わない。 そして、ビールをいただき、さらにワインをちびちびしていると寝入ってしまい、数時間後に目覚めたら真夜中だった、というわけである。 ここまでは、実質的には昨日の日記だった。

そして25時あたりからここまでをまとめて、ぼちぼち午前3時であるが、まだまだ冴えている。 「夜型人間」とはまた違うが、時差ぼけ共存人間になってしまった。 今日は、Arkadeをくまなくチェックした後で、いつもの「丘の上の教会」にピクニックに行き、午後にOKセンターで今年の入賞作品をチェックする予定である。 ちなみに明日は、受賞者のフォーラム3連発に参加して、いったん休憩してから、晩のドナウ川畔の花火ショーに出かける予定。 そして日曜日にザルツブルクの日帰り観光、という計画である。 可能であればここまでをWebに上げよう、とトライすると、快調なネット環境であれば2分ほどのところ、Fail Uploadしてはファイルを1個ずつ手作業で上げるなど30分ほどかけて、ようやくアップできた。 ここでちょっと寝て、朝には「Maxネタ」に挑戦でもしてみようかな。

・・・ということで、上記から2時間半ほど寝たところで、やはり午前5時半には目覚めてしまった。 現地時間になっても、「めざニュー」から「めざましテレビ」の時間帯には起きてしまうようだ。 そこで「Maxネタ」として唯一、事前にこのネタで・・・と暖めていた、禁断のテーマを採用した。 これで明日以降は、まずはネタ切れとの戦いが続くことになる(^_^;)。 それは Max日記(3) の最後、「2014年8月30日(土)」のところでやった、フィボナッチ数列に関する可聴化ネタである。

これまでにも、Max/MSPのサンプルとして、「サウンドデザイン」・「サウンドデザイン演習」・「音楽情報科学」の講義で紹介してきたパッチとして、「純正音程と平均律の聞き比べ」というのはあった。 これを拡張して、今回はフィボナッチ数列のいくつかの隣接2項間の比、あるいはその極限である「黄金比」を、耳で聴いてみよう、というものである。 もちろん、これまで使ったことの無かったMaxオブジェクトもおさらいしたいので、今回は「プルダウンメニュー」を、ヘルプで調べて初めて使ってみた。

上のようにサブパッチ階層の無いシンプルなものだが、そこそこ丁寧に時間をかけて作ってzipにまとめたのが、 listen_ratio.zip である。 ポイントとしては、メニューで振動数の比率を変更しても、鍵盤を弾き直さなくてもそれまでのサウンドが新しい比率に更新されるようにしたこと、メニューとして詳しい解説を添えたところぐらいである。 純正長3度と平均律の長3度とでは、響きが違い過ぎて見えないが、純正完全5度でピタッと止まっているレベルメータが、平均律完全5度では、純正な701.955セントに比べて700セントと近いために、奇麗に振動しているのも可視化できた。 これで、「今日のMaxパッチ」のノルマも果たして、気持ち良くリンツの街に出ていける。(^_^)

2014年9月6日(土)

日付けは9/6であるものの、まだ時刻は午前3時半。 まぁ1日の違いは後日になれば誤差みたいなものだが、ここに書く内容は昨日9/5の「思い出し」である。 寝入る時刻を午後8時過ぎまで引っ張ったおかげで、次第に起床時刻がリンツの「朝」に近づいてきた。

自分で焼いたハムエッグでの朝食後、新作MaxバッチをまとめてそこまでをWebに上げた後で9時過ぎにホテルを出て、まずはArkadeの展示をずらっと見て回った。 ショッピングモールから隣接する建物に通路と階段を特設して接続・誘導していたが、隣接する建物は普段は学校のような施設だった。 あれこれ作品展示、ワークショップ会場、作品体験デモ、などが並んでいたが、詳細は後日のフォトレポート、そして何本も記録してきたビデオの紹介は後日の講義の中、ということになる。 要するに「Future Innovation」というのは、スケッチングとか物理コンピューティングの発展、つまり先日のOgaki Mini Maker Fairのように、何でも「作ってみた」というショーケースなのだった。 印象的だったのは、口に挟むコントローラで車椅子を操縦する障害者(実際に手がなく、車椅子でデモをスタンバイしている)が、そのコントローラ(ジョイスティック+噛みセンサ)で、模型のヘリコプターを離陸させ飛び回らせちゃんと着陸までさせていた事である。 隣の開発者は何も手を差し伸べずに完璧にデモってくれた。 これは先日の、日本の「リハ工学カンファレンス」の5年以上、先を行っている。

今回はリンツ繁華街のド真ん中のショッピングモールを会場としたために、これらの企画展示は、アルスエレクトロニカにまったく関係ない一般市民や一般旅行者でも気軽に体験できるように、モールのあちこちにゲリラ的に配置されていた。 従って、「これは気付かなかった」(^_^;)という展示も、かなり多数、ありそうである。 中央ホール(案内コーナーの前)では、なんとも力作の「現物シーケンサ」が好評だった。 スマホでリズムパターンを設定するが、実際に鳴るのは、高さ2メートル、幅4メートルほどの巨大な自動演奏装置(ただし外観をいかにもなシーケンサマシンの巨大オブジェにしている)であり、1つ1つの楽器が実際にソレノイドで駆動されてちゃんと鳴るのである。 技術的な難易度はそこそこだが、実際に作り上げるまでが偉業で、こういうのを制作したい、という学生が出て来たら、全力で支援するのになぁ。

そしてこのゾーンをくまなく回った後でハウプト広場に行き、リンツを見下ろすあの丘の上の教会に登っていく電車に乗って、いつものあの場所に行った。 最初に教会の中で瞑想して心を洗われてから、いつものワインを、今回は駅のすぐ上にあるレストランでいただいた。 毎回、行っている、あの絶景(崖の上のテラス)のお店は、改装なのか廃業なのか、閉鎖されて瓦礫と化していた。

ここでまったりとワインをいただきつつ、今後の歩き方を確認するためにアルスエレクトロニカのタイムテーブルをじっくりと眺めていると、なんとちょうど午後に、アルス関係者コミュニティの過去10年の記録を報告するシンポジウムがあり、そこに三輪眞弘さんの名前を偶然、発見してしまった(^_^;)。 これは翌日に気付いても遅かったが、ここから登山電車で下山して、OKセンターに行って、今年のアルスエレクトロニカ入賞作品の展示を見た後でも、駆け付けられる時間帯だった。 これで、この2日目の行程が確定した。

OKセンターで、「CyberArt2014」(アルスエレクトロニカ2014入賞作品の展示)という特別有料ゾーンに入るとスグにあったのは、何故か「立っている長椅子」であった(^_^;)。 これはよーく眺めていると、微妙にゆらゆらと動く仕掛けだった。 また今年のDigital Community部門の金賞は、日本の東日本大震災の被災地の復興を支援する活動が選ばれた。 そして今年のInteractive Art部門の金賞は、なんと一面の壁に10000社の名前が並ぶパネルであった。 これはその場にいた作家本人に話を聞いてみると、世界中の脱税/不正蓄財の舞台(タックスヘイブン)となっているケイマン諸島に登記された、世界中のペーパーカンパニーの一覧のごくごく一部なのだ。 もちろん最高秘密である筈だが、それをハッキングして215880社のデータを全て、ケイマン諸島の法律をかいくぐって入手したという、まさに現代の世界を象徴/告発する作品なのだった。

そして、いよいよ三輪さんの講演を・・・と会場に向かってみると、なんと記載されている場所が違っていた、と判明してどたばたうろうろしたのだが、なんとか会場を探し当てて、間に合った。 これは、リンツに何度となく来ていて、番地表示からその建物を探す、というやり方が身に付いていたお陰で、初めての場所であればまず無理だったろう。

結局、今年からソフトピアジャパンに移設されたIAMASの紹介というお話だったが、よく知っている三輪さん、よく知っているIAMAS、よく知っている(2週間前に公演したばかりの)ソフトピア、ということで、安心の講演聴講であった。 写真だけでなく、全編ノーカットの動画も撮ったのだが、これはどうしようかなぁ。(^_^;)

・・・というようにあちこちあちこちを駆け回って、またまた夕方になって疲れてきたので、夕食に「TOKYO」という名前のチャイニーズファストフード(もちろん中国人のお店)で焼きそばをテイクアウトして、さらにビール2缶と、別のスタンドでフランクフルト、なども仕入れてホテルに戻り、今日は頑張った・・・と晩酌して爆睡して、数時間後に目覚めたら今日だった、という事である。 写真だけでなく、面白そうな作品の動画もいくつもゲットできたので、これは後期に向けた教材として活用しよう。

そしてまた2時間ほど寝て、今日は6時の起床となった。 いつもの朝シャワー、下着の洗濯(荷物を最小限にするために今回は3日ごとに洗濯体制)などして、朝食前の1時間ほど、そして食堂でコーヒーを2杯、いただきながら、「本日のMax」に取りかかった。 ネタに困ったら、Maxで探検するには、迷わず上の「cv.jit」である。 ここにある「cv.jit-Object Guide.maxpat」というのを開くと、以下のように、多数のライブラリとなっていた。

これらは、PATHを通せば名前をクリックするだけで、以下(一部のみ表示)のようにズラッと並んだヘルプが開く。

その中で気になったのが、「cv.jit.snake」というものである。 この機能は「fit a shape to image edges」とある。 ライブカメラ画像をスレショルドを設定して2値化して、そのエッジ、つまり輪郭を検出して、そこに何やらSHAPEをFITしてくれる、というのだ。 これは今後、何かビデオ系インスタレーションに使えそうな可能性を期待させる。 さっそくこのヘルプを開いて、さらに自分なりにスッキリとさせてみたのが、まったく完成していない「実験パッチ」ながら、zipにまとめた、以下の snake_test.zip である。

 

 

食堂で自分の顔をWebカメラで取り込みながらの作業もなかなか不気味だが(^_^;)、あまりに多数のパラメータがあって詳細は不明ながら、どうやら多数のうにょうにょ曲線(これがSNAKE?)が画面に現れつつ、さらに指定した色でpwindow内に何か描画すると、それが右上の3軸パラメータの重みを付けて、形状に追従しようとする図形が現れているようである。 実際には、以下のようなサプパッチでそのパラメータを演算していて、これはそう簡単には自前に改造できそうもないが、何かとても面白い可能性がありそうで、今日のMaxパッチとしては、「今後の材料」として、これでOKとしたいと思う。

ここまでで9時を過ぎたが、今日は「アルスエレクトロニカ入賞者フォーラム」、つまり金賞と銀賞の作家が自作を語る、というシンポジウムに3本連続で参加する予定である。 ホテルのネットが不調なのでMacBookAirを持って行き、まずはアルスエレクトロニカセンター(たぶんフリーWiFi)でこのページを上げたりしつつ、1時間前に定員内ステッカーをもらって、午前にDeep Spaceで映像部門のフォーラムである。 その後、OKセンターに走って(今日はここだけタイトなスケジュール)、あと2件のフォーラムに参加すると、もう夕方になる。 そこで一旦、ホテルに帰って身軽になって出直し、晩は恒例、リンツ市民も何万人もドナウ川畔に集まる、花火イベントである。 ホテルに戻るのは深夜となるので、おそらく今日の日記はここまでである。

・・・と書いたが、この部分はOKセンターのFORUM IIIの開始前のセッション会場で、忘れてしまわないように書いている。 まず、天気がいいので、トラムでハウプト広場に行って、そこからドナウ川の橋を渡っていこう、と思っていると、なんと日曜日でなく土曜日が、毎週恒例のリンツ名物、ハウプト広場の「蚤の市」だったので、そこで20分ほど冷やかして回った。 そして予想通りに、アルスエレクトロニカセンターも、ここOKセンターも、フリーで太いWiFiが完備していて、あれこれネットお仕事は捗った。 さらに午前の映像部門のフォーラムでは、さっそく色々と刺激を受けた。 金賞作品は既に公開されていたが、銀賞のプロジェクトマッピング・インスタレーション作品は凄かった。 これは、最近もっぱら安易に出回る低水準のものとの違いが歴然だった。 銀賞の日本人の3D作品も、さすがにDeep Spaceで3Dメカネをかけて体験した3D映像は強烈だったが、その左右に1/2/3フレームの時差を設けただけでこれだけグラグラ来る、というのは発見だった。

その後、移動してOKセンターでのInteractive Artのフォーラムでは、なんと3件のうち2件が、かなり社会的というか政治的というか、socialな深みのある作品である事にまず感銘を受けた。 金賞のケイマン諸島のハッキングでは、偽物のケイマン登記証書(ちゃんと「偽物」と書いてある)も発行しているようで(^_^;)、あちこちのニュースになったり、実際に色々な企業/国などからオファーがあるというのが凄い。 悪徳な輩に雇われたゴルゴ13に狙撃されそうな世界である。 銀賞の「3Dスキャン→変形→3Dプリンタ」のシステム(ソフト)も、ディズニーに怒られそうな例として、ミッキーマウス人形を3Dスキャンして、その3Dデータを2回ほど捻って原型を止めない形にした醜悪な「新ミッキー」は、フリーウェアの思想ではOKだろう・・・という挑戦的なものでもあった。 銀賞の「立っている椅子」は、床に固定していないで、内部にセンサと2軸のジャイロモーターが入っていて、フィードバックループ制御で微妙にバランスしつつ立っていたのだった。 村田製作所の自走自転車ロボットとか、セグウェイでお馴染みのバランス制御であるが、お客に触れさせると倒れて壊れる、というところが逆に「味」になっている。 いずれも、即効性はないが、今後の創作に多大な示唆を獲得した気がする。

・・・そしてここは、ホテルに帰った19時(日本時間はもう9月7日の午前2時)過ぎに書き始めた。 今日は、アルスエレクトロニカセンターで30分+90分、そしてOKセンターに移動して90分+90分、なんと合計5時間にわたって、ひたすら怒濤のような英語を浴び続けた滝修行のような日となった。 お陰で、最後のFORUM III、アルスエレクトロニカが今年から新設した「メディアアートに貢献したベテラン」部門の初金賞受賞者、というか過去のアルスで何度も受賞しているRoy Ascott氏の、流暢で早口な英語ですら、ほぼ中身を聞き取れてしまっている自分がいた。 この本物の「英語漬け」に満腹となり、ハウプト広場のいつもの「金山」での夕食を終えると、もう「晩の花火はいいや」という気持ちになり、途中でワインとビールを仕入れてホテルに戻ってくると、ちょうど錦織vsジョコビッチの全米オープンテニス準決勝が始まったところを、ライヴでやっていたのである。 第1セットをサービスゲームをブレークして取ったりして、もうビールが旨くて仕方ない。花火の外出は完全に消えた。(^_^;)

今年のアルスエレクトロニカはこれで終わりとなったが、Changeといえば、なんと毎年恒例、欠かさず入手していた「作品集DVD」の販売が廃止されていた。 映像部門の金賞作品が早々とYouTubeで公開されていたのは、この伏線だったのだろうか。 そして、例年、必ず顔を出す場所で、今年は珍しく行かなかったのが、MarienDom(オーストリアで一番のっぽな巨大な教会)、Lentosミュージアム、そしてブルックナーハウスである。 今年はArkadeがメイン会場ということで、MarienDom(Digital Music部門が無くなったので、音楽作品の公演は依頼企画に格下げ)以外は企画を極力、抑えていた事もあるが、今夜の花火に行けば軽く見て回ったところなので、まぁ、こういう年もあるのだ、と簡単に断念した。 それほど、英語の滝修行が凄かった(充実感)という事なのである。 写真も、今日だけで500枚近く撮ったので(プレゼンのスクリーンが大部分)、それも満腹感の原因だ。 錦織が第2セットを簡単に取られたところであるが、この後、ムービーの変換とかぼちぼちやりつつ寝るので、今日はここまでである(写真ナシ)。 明日はザルツブルク、早起きして出発なので、朝の日記もナシになる可能性が大きい。

2014年9月7日(日)

昨夜、錦織はなんと、ジョコビッチを破って決勝進出となった。 準々決勝に続いて準決勝まで、その勝利の瞬間をスボーツチャンネルのライヴTVで観戦できるとは、なんか、ツイてる(^o^)。 ただし、テレビの解説音声は放送していた3つのチャンネル(全部で99チャンネルもあり、英語なのはたった2局、CNNだけ)の全てがドイツ語だったので、試合後の錦織の言葉も同時通訳のドイツ語であまり聞こえなかったのだけ、残念だった。 ちなみにこの数日だけでも、いくつかの局が、既に終わった今年のワールドカップで、ドイツがブラジルをボコボコに破る(7点も取った)試合を、繰り返し放送しているのが印象に残った。

遠くで花火が鳴ったのを聞いてから寝たのでたぶん22時近かったのに、やはり夜中に一度は目覚めるのは、身体の奥にいまだ日本時間(午前8時〜9時台)が残っているからなのだが、敢えて起き出さずにまたベッドに入ると、日頃に比べて毎日歩き回っている疲労の蓄積もあり、さらにちゃんと眠れた。 次に目覚めたのは朝4時半だったが、たまたまテレビをザッピングしていると、NASA制作の映像で地球上のあちこちをただ舐め回す映像(語りもなくBGMだけ)という番組にハマッてしまい(^_^;)、1時間近く、ときに大画面テレビの写真を撮りつつ鑑賞した。 環境問題などで人間に蝕まれている地域も多いものの、まだまだ全体で見ると、地球というのは人間の立ち入らない自然(河川や山脈や雲海などの驚くべきフラクタル構造)もかなりあるのだ、と実感した。

そして6時(日本は13時)には本格的に起床することになり、シャワーを浴びて朝食までの時間にメイルチェックしてみると、週末に入って大学関係のメイルも止まり、さらに国内ではFITがあってほとんどの研究者が出かけるためか、学会関係のメイルも届かなくなった。 ニュースによれば毎日何億本ものスパムメイルを出していた業者が逮捕されたとのことで、そういえば毎日100本ほど届いていたスパムもピタッと止まっていて、なんとも清々しい「着信メイルはありません」というメッセージを初めて見た。 これで、早めの特急でザルツブルクに向かい、その1時間ほどの車中で、「地球の歩き方・オーストリア/ウイーン」から10数ページだけ切り取ってきた「ザルツブルク」のページで予習すればOKだ。 今日は日曜日、休息の観光(視察)日なので、「今日のMax」もお休みである。(^_^;)

2014年9月18日(木)

帰国の翌々日、前の日記から10日以上の沈黙後である(^_^;)。 ここに何があったか、というのは、以下にまとめることにする。 とりあえず9月16日(火)の夕方19時前に、無事に研究室に帰還した。 昨日、9月17日(水)は、午後に卒業生の山口翔クンが、ハワイでの結婚式に出かける2日前というのに研究室に来てくれて、色々と話をした。 今日は、午後に学科会議と教授会があった。 それ以外の時間を全て使って、撮りに撮ったり、4000枚以上の写真をまとめた フォトレポート を、その後にようやく、Webに上げたところである。 アメリカにあるサーバに190MB以上のJPEGをFTPするのに、3時間以上、かかった。(^_^;)

そして、欠落していた「9/7からの顛末」は、以下のエリアを特設して、ここに転載していくことにする。 「転載」というのは、ここだけは、いつものMacでなくて、なんと何故か「 iPadでタッチ入力 」して執筆したから(その理由も下記)である。 そのHTML文中に画像はもちろん張り込めないので、これだけ適宜、いま差し込んでいくが、せっかくなので、iPadで打った文章については、誤字脱字などを除いて、敢えてそのままにしていこう。 フォトレポート とともに追いかけていただければ幸いである。

 2014年9月9日(火)

上の日記が9/7の朝、ザルツブルクに向かうところだったが、今はそこから1日スキップしてマル2日後の火曜日の朝、ウイーン空港の国際線出国ゲートである。 なんとこの日記のここからの部分は、後述する理由により、日本から来る際に持っていなかった「iPad mini」でサクサク打っている(^_^;)。 体感としてはあまりに長かったこの2日間について、搭乗までの1時間ちょっとでメモしておこう。

一昨日9月7日の日記は、リンツからザルツブルクに向かうところで終わっていた。 そこまでは「Max日記」もWebに上げていたが、その後、帰国後まで1週間以上、ストップする事になったので、リアルタイムに読んでいる人がいたとすれば戸惑ったかもしれない。

とりあえずごく簡単に整理すると、まず駅でザルツブルクカードを買い、市内乗り降り自由のバスで一周するうち、湖のほとりのレオポルツクロン城で下車して、まったりした。 次に同じく郊外のヘルブルンの不思議な公園のトリックツアーを堪能した。 一旦、市内に戻り、ウンタースベルク山に向かい、長大なロープウェイで一気に1800メートルの山頂に登り、山頂レストランで快適にワインを一杯(^_^)。 午後にようやく旧市街に入って、現代美術館の高速エレベーターで見晴らしの良い展望台にだけ行って入館せず出て(^_^;)、次にホーエンザルツブルク城塞に登るケーブルカーへ。 城塞内の宮殿には入館せず、眺めの最高なカフェでビールと食事でまったり。

それでリンツに帰ったので、モーツァルトのモの字も無かった。 モーツァルトの生家とかあるのだが、天才であるのは勿論だけれど、僕はバッハとかベートーベンとかマーラーとかの、眉間に皺を寄せて音楽を絞り出す作曲家の方が好きなのだ。 ザルツブルクからリンツに戻る列車の中でも食堂車で美味しくワインをいただいて、充実の休日となった。

そしてその夜中、つまり現地9月8日(月)の午前3時ころ、目覚めてパソコンを開いた時に、それは唐突にやって来た。 スリープから目覚めた画面内で「虹色グルグル」が止まらないので、迷わずリブートしたところ、これまで見たことの無い状態になり、ファクトリーリセットを含む何も効果が無く、要するにMacBookAirはまったく使えなくなった。

YouTube

この日は、午前の列車でウイーンに行ってホテルに荷物を置き、適当にぶらぶらとウイーン観光、という予定だったが、まだ出張の前半が終わったところであと8日もあり、このまま途絶というのはちょっと無理である。 眠れなくなりベッドであれこれ善後策を検討した。 この現象は、OSの領域の一部が壊れたので、研究室にいれば、迷わず外部DVDドライブを繫いで、MacOSのシステムDVDから起動して、ユーザー領域を保持したまま、OSだけ上書きインストールすれば復旧する筈だが、なんせ海外出張中なのである。(^_^;)

(ここで搭乗。直前のメイルチェックで、卒業生の山口翔クンからのメイルに素早く返信。帰国翌日に飲みそうだ。ここからはウイーンからブルガリアのヴァルナまでの機内で続きである)

昨日、5泊したリンツのチェックアウトの9月8日、まずフロントで2件の検索と印刷を依頼した。 リンツにはApple Storeが無いようなので、とりあえず一番大きなパソコンショップがMozartStrasseにあると判明、まずは開店の9時に行くことにした。 そしてウイーンのApple Storeは「メガストア」でrepairフロアもあるとの事で、こちらもGoogleマップを印刷してもらった。 リンツ駅でウイーンまでの切符を買ってからトラムで「A1shop」に行ってみると、ただの携帯ショップだったのでホテルに引き返し、預けていたキャリーバッグを受け取って再び駅に行き、ウイーンまでの1時間半の列車の中、本来なら「地球の歩き方」をパラパラ眺めて「どこでのんびりしようかな」と考えていた筈が、最悪8日間、ネットと途絶するカモ…という不安に苛まれる重い時間となった。

いつものウイーン西駅に着いて、まずは24時間交通カードを買って、翌朝のフライトのためにMitte駅に近いところに取ったホテル「Kibi Room」に行った。 ここで荷物を部屋に置いて、パソコンを持ってメトロでMuseumQuarterのApple Storeへ。 この場所は、2009年に卒業生の奥山・りんりんと一緒にパリのICECとリンツのアルスとセットでウイーン観光した時のホテルに至近で、土地勘バッチリであった。 そしてrepairフロアで現象を見せた。 テクニカルスタッフの顔色を見ていたが、どうも驚くほどの事でも無いらしい(^_^;)。 ここで「外部ドライブを買ってもいい」「MacOSのシステムDVDがあれば」と話したが、オーストリア最大のこのショップでも、後者は売っていない(そういうルールである)ことが判明し、現地でのリカバリは断念バーグと確定した。

朝からリンツとウイーンで歩き回りながら結局は駄目という事で帰ったホテルの部屋で1時間ほどヘコんでいたが、やはり8日間、世界の情報から切れるのは辛い…とフト突然に思い立ち、もはやパソコンで読み出せない、色々バックアップデータの入ったUSBメモリを持ち、再びメトロでMuseumQuarterのApple Storeへ。 そして店頭のMacBookAirはキートップがドイツ語で駄目なのを確認して、ソフトキーボードなので日本語OKなのを店員と確認して、もっとも安いiPad mini(16GB WiFi)とソフトケースを購入し、その場で箱を開けて捨ててもらい、その場で日本語環境で初期設定してネットアクセスを確認した。

さらに店員に事情を話して、持参したバックアップデータUSBメモリを4本、店頭のMacBookに差し込み、言語環境を「日本語」に変更して(^_^;)データファイルを開いて、幾つかのアドレスをメモした。 そして再びホテル近くのミッテ駅に戻り、「フリーWiFi」というカフェで約1時間、ひたすらあれこれ触って、だいぶ慣れてきた。 ウイーン観光もレストランでの夕食もナシで、駅のスーパーで野菜パックとサンドイッチとワインを仕入れてホテルに戻って引きこもり、欠落していた2日間のメイルに追いつき、少し寝て、深夜に錦織の決勝敗退を見届けて、長かった9月8日がようやく終わった。

そして今日、9月9日となった。 フロントは無人なので部屋にカードキーを置いてホテルを出て、近所のベーカリーにホテルの朝食券を提示して美味しいクロワッサンをいただき、CATでウイーン空港に着いて出国したところで、今日の日記の冒頭に追いついたのである。 実に長かった。(^_^;)

ウイーンからブルガリアのヴァルナまでのフライトは1時間半ほどで、時差は1時間である。 国際会議の会場のホテルは、黒海沿岸のサニービーチの近くにあるが、バス乗り場に行くと、タクシーの運ちゃんが話しかけてきた。 聞いてみるとヴァルナ市内に出ても、サニービーチ行きのバスは1日2本で、夕方まで無いという事で、140kmを1時間半かけてのドライブとなった。 まず乗ってスグに、ガソリンスタンドで給油した。 100ユーロのタクシー代というのは初めてだが、仕方ない。

そして、何とも凄い、超超豪華なホテルの部屋でここまでを書いた。 とても書ききれないその凄さは、帰国後の写真に任せよう。 とりあえずここまでをバックアップの意味で自分に送って、今日はここまでである。 普通の国際会議と違って、プレゼンデータを事前に送ってあるので、あとは淡々 と臨むだけだ。

 2014年9月10日(水)

清々しい朝である。 だんだん事態が把握できてきたが、ブルガリアの黒海沿岸、屈指のリゾートであるサニービーチからさらに数キロのどん詰まりにある、ここEleniteは、巨大なリゾート地として、黒海に面したプライベートビーチ、3つの巨大ホテル(その中でも僕の泊まっているRoyal Castleは最上で、会議もここのカンファレンスルームで行なわれる)、多数のVilla(コテージ)、アクアパーク、24時間対応の病院までを1企業グループでまかなう、閉じたエリアなのだった。 基本的に域内にお客とスタッフしかいないので、セキュリティは安心である。

水着でそのままホテルの内外をうろうろ出来るために、宿泊者はチェックイン時に金色のテープ状のブレスレットをはめられて、これはチェックアウト時に鋏で切るまでずっと付けている。 さっそく昨日、僕もショップに行って短パン型の水着とサンダルを買ったので、もう帰途まで靴と靴下とスラックスはほぼ用無しである。 このホテルを会場として、7月と9月にそれぞれ4つの国際会議が、互いに開催期間の初日と最終日を重ねて連続で企画されていて、僕の参加する国際会議「Media & Mass Communication」は、そのトリである。 これはつまり、ロシア系の「国際会議屋」とこのホテルリゾートがつるんで毎年開催する、かき入れ時イベントなのだが、ただし論文集はキチンとWeb出版している(オーソライズされたものにあらず)のだ。

会議は実質的には明日で、今日の夕方がレジストレーションなので、遅い朝食後に部屋を出て、ここまでテラスのソファーで打ったところで10時半過ぎ、陽が高くなってきたので、ぼちぼちビーチに行こうかな…というところである。 バスで30分ほどの場所には、世界遺産だという古い街もあるらしいのだが、このリラックスな空気は、身支度して頑張って観光に出かけよう、というような意欲を削いでしまうのだ。

…ということで、13時になろうとしているが、ビーチで上半身裸で陽に焼けつつ飲んでいる。 ビーチを散歩して分かったのは、宿泊するホテルごとにテープ状のブレスレットの色が異なり、サービスも区分けされている、ということで、最上ホテル直下の僕のいるBARは中央の一等地だが、端の方のBARではオーダー出来ないのだった(^_^;)。 日本では相変わらず天気が悪いようだが、申し分けない、雲ひとつ無い、まさにサニービーチである。 短パン型の水着は穿いているものの、このiPadを含めて荷物もあるので、海に入るつもりは無く、気持ちいい風に吹かれつつ日焼けして、おいおいホテルに戻って、地下のSPAにでも行ってみようかな。

…午後4時を過ぎてもまだまだ陽は高く(サマータイム)、部屋のエアコンを入れずに窓を開けていると気持ちいい。 会場のレジストレーションは17時からである。 ここブルガリアではテレビにCNN等の英語ニュースが無いので、見れるのはNational Geographic ChannelとEuro Sports(ブルガリア語)の二択である。 パソコンが無いので「Max日記」を書くのは無理だが、ちょうど明日は9月11日ということで、ニューヨークの映像が流れてきている。 あの2001年9月11日は、僕が団長となって国際交流基金の助成で欧州ツアーに行っていて、テロと判明するにつれて刻々と空港のセキュリティチェックが厳しくなったのを思い出す。 あれから13年たっても空港のセキュリティチェックは変わらず、飛行機は撃ち落とされ、世界各地でテロと戦争が繰り返され、さらにエボラ出血熱にデング熱に、今日のニュースでは腸チフスと、人類はまったく進歩していないのに驚く。

そして夜8時過ぎ、部屋でワインと共に。 レジストレーションルームに行くと、予想通りに閑散としていた。 とりあえずネームタグとプログラムを受け取ったが、やはり参加者は少なく、明後日のソシアルプログラムもキャンセルとのことで、フロントに行って自力での世界遺産行きを覚悟した。 ということで、今日はここまでである。

 2014年9月11日(木)

ブルガリア語がほとんどで全54チャンネルあるテレビをざっとザップする という動画を記念に撮影していて気付いたが、音量が小さくて看過していた、英語のニュースチャンネル「EuroNews」を発見した。 アジアの洪水、アイルランドの独立、iWatchじゃなくてApple Watch、などのニュースが舞い込んできたが、日本のネットニュースでほぼフォロー出来ている。

そして会議が始まった。 開始直前に、僕が送っていた筈のPPTが受け取られていなかったと判明して、部屋までUSBメモリを取りに走ったが、なんとか間に合った。 会場は何故かWiFiが不調で、翻訳サイトに繋げずにやや難儀した。

参加者は開始時点で約12-13人(^_^;)、いきなり最初の発表からプログラムと違っていた。 ロシアの大学新聞で「secret news」をどう扱うか、というやや微妙なテーマだった。 2件目はテレビに関する香港の大学からの報告だった。 3件目はスロバキアの大学で、現地語の発音をマルチメディア環境でどう扱うか、という話題だった。 そして4件目、無事に自分の発表を終えて、まずは今回の海外出張のノルマを果たした。(^_^)

これで午前の4件のセッションが終わり、続くポスターセッションはプログラムでは7件なのに2件しか発表者が来ていなかった(^_^;)。 そのうち1件が九州大学の先生で、日本人は我々だけ。 そこでコーヒーブレイクとなり、残りを全て2時~6時のセッションにまとめて、この国際会議はオシマイなのだが、当初のスケジュールは9月10日~9月13日だったので、まだあと3泊するのだ。

…ということで、またまたプールサイドで上半身裸で横たわり、明日と明後日とマルマル空いているという現実を知り、ここからタクシーでちょっとの所にあるという世界遺産「古代都市ネセバル」を思い出した。 そこで、 ここ で、これまでに行ったことのある世界遺産を調べると、およそ以下だった。

	韓国 09 朝鮮王朝の王墓群
	中国 02 万里の長城
	中国 03 北京と瀋陽の明・清朝の皇宮群
	日本 01 法隆寺地域の仏教建造物文化	
	日本 03 屋久島
	日本 05 古都京都の文化財
	日本 07 原爆ドーム
	日本 09 古都奈良の文化財
	日本 10 日光の社寺
	日本 11 琉球王国のグスク及び関連遺産群
	日本 12 紀伊山地の霊場と参詣道	文化	 		
	日本 17 富士山-信仰の対象と芸術の源泉
	イギリス 09 ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会
	イギリス 13 ロンドン塔
	イタリア/バチカン 03 ローマ歴史地区
	オーストリア 01 ザルツブルク市街の歴史地区
	オーストリア 02 シェーンブルン宮殿と庭園群
	オーストリア 04 ゼメリング鉄道
	オーストリア 07 ウィーン歴史地区
	オランダ 09 アムステルダムのシンゲル運河内の17世紀の環状運河地区
	ギリシャ 06 テッサロニーキの初期キリスト教とビザンチン様式の建造物群
	スペイン 05 アントニ・ガウディの作品群
	スペイン 26 サン・ミジャン・ユソとサン・ミジャン・スソの修道院群		
	チェコ 01 プラハ歴史地区
	デンマーク 03 クロンボー城
	ドイツ 10 ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群
	ドイツ 33 ベルリンの近代集合住宅群
	ハンガリー 01 ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト
	フランス 01 モン-サン-ミシェルとその湾
	フランス 02 シャルトル大聖堂
	フランス 17 パリのセーヌ河岸
	フランス 18 ノートル-ダム大聖堂
	アメリカ 13 自由の女神像
	カナダ 08 カナディアン・ロッキー山脈自然公園群
	カナダ 09 ケベック旧市街の歴史地区
	オーストラリア 17 シドニー・オペラハウス
…結構、行ったことのある場所が多いが、今回ゲットはザルツブルクとネセバルという事になる。

そして午後のセッションである。 10件の発表者は、ロシア、ポーランド、マケドニア、南アフリカ、イタリア、アゼルバイジャン、イラン、と多彩である。 馴染みのない会議に初めて参加した時の常であるが、「場違い」感がそれぞれ色々である。 今回の場合は、国際会議のタイトルから、マルチメディア・コンテンツねたは許容範囲だろう、と参加したが、かなり窓際だった(^_^;)。 この会議での「メディア」とは、やはり報道・放送・通信のメディアだった。 まぁ、少ない文字数のアブストラクトでなく、長めの予稿が採択されているので(どれだけの審査体制かは不明だけど)、これは間違いなく2014年の活動の1項目なのである。

この国際会議のテイストを知るもう一つの指針は、個々の発表に対する質疑である。 同業の専門家が集うちゃんとした会議であれば、質問やコメントが続出するし、低調であれば座長が発言する。 ところがこの会議では、司会は単なる通訳であり(^_^;)、内輪っぽいおばちゃん1人以外、誰も発言しない。 つまり、発表してパラパラと拍手があるだけ、という、国内で言えば学会の全国大会のあの雰囲気なのだった。 やはり「儀式」として発表して、後は黒海沿岸リゾートを楽しむ国際会議なのだった。

パソコンが生きていれば、合間にMaxプログラミングや論文執筆などに勤しむところ、その可能性を閉ざされている事だけが辛いのだが、ここは発想を転換して、帰国すればぼちぼち現実(後期)に戻るまでの、つかの間の充電を堪能することにしよう。 だいぶ打ててきたが、やはりiPadでは創造的なことは無理である。

どうもあまりにネットの高速社会に慣れていて忘れていたが、色々な発表に触れてみると、まだまだ世界には、人権問題、南北問題、東西問題、経済格差、ジェンダー問題、報道管制、言語/民族問題、要するに自由と平等という理念の欠如が蔓延しているのだった。 SNSや2ちゃんで好き勝手にリアルタイムに人々が繋がっている日本の方が、むしろ異常なのかもしれない。 ただし、科学とジャーナリズムに関する報告を聞いていると、世界に恥じるSTAP問題の日本は、何も言えない。(^_^;)

イランの大学の女性教授の「Critical Thinking」の話も意義深いものだった。果たして我々は、「Critical Thinking」を学んでいるか、教えているか、意識しているか、甚だ心もとない。 今の日本は、信頼性の無い膨大な情報がネットから降り注ぎ、我々は何も考えずに受容し付和雷同しリツイートで流布しているのでは、というあたりがとても弱い、と痛感した。

…そして午後2~6時という筈のセッションも、欠席者がいたらしく、16時には早々と終了した。 なんとも唐突に、これで終わりなのだ(^_^;)。 思いの他、時間が余ったので、着替えて、というか上半身裸になって、しばしまた、まだまだ陽の高いプールサイドでまったりした。

ホテル内レストランでの高価なディナーを避けてショップで安価な食べ物とワインを仕入れて部屋に戻ると、ここ2日、ハマッて観ているテレビ番組を今日もまた観た。 せっかくなのでここで頑張って(おそらく1時間ぐらいかけて)、その詳細を書き残そう。 YouTubeでうまく検索したら有ると思うのだが(調べたが見当たらなかったので一部を録画した)、英語なのでたぶんアメリカ?のバラエティ番組で、毎回、3~4万kmぐらい乗っている「ボロボロの超中古車」のオーナーがパートナーと2人1組で計5チーム、参加して競うものである。

かなり、デブ(日本のデブとは桁違い(^_^;))のペアが多くてそれだけで笑えるが、これには戦略的な理由もある。 ゲームは最終的に1チームが勝ち残るので毎回4ステップあるが、内容は第1ステップ以外は毎回、微妙に変わるようだ。 各チームのオーナーはまず、どれだけそのクルマが古くてボロで、しかしどれだけ愛着があるかを熱く語る。 そして毎回共通の第1ゲームでは、かなり狭い円形コースを回るタイムトライアルを行なう。 なんせ超中古のボロ車、既にキズだらけなのでコスるのもぶつかるのも気にしない。 そして最も遅かったチーム、つまりこのゲームの敗者が決まると、その後の番組の展開が一気に判明する。(^_^;)

脱落したクルマは、皆んなが見守る前で、巨大パワーショベルに鷲掴みされて持ち上げられ、番組のシンボルらしい巨大な鉄製の直立した「串タワー」の上空から下ろされ貫かれて、「串刺し」になる。 合言葉は「Spike !」である。 オーナーは大抵、嘆くが、好きこのんで番組に応募しているので(理由は後述)、文句は無くて笑っている。

そして次のゲームでは、前進だったり後退だったりするが、要は「重りを引っ張って持ち上げる」というものなので、ここでは各チームのクルマのパワーだけでなく、2人の体重も重要になり、必然的に参加者にデブが多くなって番組的にも面白くなるのだ。 ただし超中古車なので、タイヤも磨り減りまくり、スリップしまくりである。 ここでもビリのチームの車は串刺しになるが、さっきの車の上に重なるので、ここで初めてこの番組を見た人も、最終的には4台のクルマが串刺しで重なる、という結末を容易に予想出来て、番組に引き込まれる。

そして残り2つのゲームでは、かなり意地悪な悪路(普通のクルマの健全なオーナーであれば棄権する、無傷には済まない超悪路)、さらに運転テクも必要なタイムトライアルが続き、僕が見ていた3日でも何台かはゴール出来ずリタイアして敗北した。 その都度、敗者が決まってはそのクルマは「串刺し」で消えていく。 3日間、見ていて分かってきたが、この番組は、長くボロ車に乗ってきた人が、その愛着あるパートナーと別れる儀式として、番組に応募しているのだと思う。

…で最後には、4チームの敗者が串刺しになった背景で、勝者が司会者に二択を問われる。 その一方は、「どんなクルマでも完璧に生まれ変わらせる」というプロファクトリーに15万ドル??の費用で特注改造してもらうというもので、元となる外形以外をフルチューンナップした完全な新車になっていた。 もう一方は、かなり安い賞金を名誉として受け取るというもので、「何もせずこの愛車とともに消え行きたい」という、勝者のおじいさんの笑顔も印象的だった。

こういう面白い番組は、日本には無いのか?

 2014年9月12日(金)

世間ではApple Watchとかが話題らしいが、こちとら「初めてのiPad」で精一杯である。 実は一番初代のiPadを2台、研究室に持っているのだが、いずれもムービー再生専用機で、オープンキャンパスの時にだけ仕事するのだ。 パソコンが使えない状況なので仕方なくこうしてメモしているが、やはりタッチパネルは嫌いだなぁ(^_^;)。

今は午後4時前、またまたホテルのプールサイドで寛いでいる。 今朝からタクシーでネセバルに行き、世界遺産の古い町並みとイコンと中世の教会などを堪能し、帰途はボートでサニービーチに渡り、東欧あたりで屈指の超巨大ビーチリゾートに圧倒されつつ、帰ってきて水着に着替えたところだ。 写真を死ぬほど撮ったので、詳細はここには書かず、帰国後のアップをお待ちいただく事にしよう。

今日はこまごまと、教会の入場券などに出費したので、明日はひたすら、このホテルの目玉である「Spa & Resort」に浸りきるだけで、どこにも出かけないつもりである。

 2014年9月13日(土)

相変わらず北日本などで天気が悪いようだが、日本は3連休初日らしいこの日も、黒海リゾートは好天、雲一つ無い。 今回の出張では、メタボ対策として、そして無駄遣い対策として、「ホテル代金に含まれている朝食でなるべく一日の栄養を摂る」ことにしていて、リンツのホテルに続いてこのリゾートホテルでも、朝に集中的にタップリ食べている。 普段は朝食を食べないので1日2食は変わらないが、ついつい、食べ過ぎてしまうのは、周囲のガイジンさん達が、ちょっとあり得ない位にヘビー級だからかもしれない(^_^;)。

だいぶiPadの操作にも慣れて、日々のニュースをフォローして、お仕事のメイルにも対応出来ている。 日本は3連休ということで、火曜日の晩には帰国して研究室に戻る予定なので、この日記のWebアップは翌日としても、ほとんど遅延なく日常に復帰出来そうで、そこそこiPadも使えるモノだ、と感心した。 ただし、やはりこれは「読む・見る」ためのもので、およそ創造的なツールでは無いなぁ。 この「Max日記」の続き(Maxは出来ないので単なる旅行記(^_^;))を、備忘録として打っているものの、Webブラウザとメモ帳とをいちいちホームボタンで戻って行き来してコピペする、という作業は、他に方法が無いのでやっているが、やはり自分には無理である。

午前中には初めてホテルの地下にある「スパ」に行って、サウナで汗だくになっては冷たいシャワーを浴びてまたサウナ、というのを1時間半ほど繰り返してスッキリした。 そして午後になって、カーテンを閉めて暗くした部屋のベッドに横たわり、YouTubeで見つけた「お笑いドリームマッチ2013」という正月番組のビデオを、連続2時間半も観て、もう10日ほど触れていない日本語バラエティを堪能した(^_^;)。

ここで部屋のカーテンを開けてみると、まだまだ日差しが強いので水着短パンに着替えて海辺に下りて(徒歩数分)、波打ち際を歩くとあまりに気持ちいいので思わずカフェでハイネケンを一杯。 その後にスーパーで夕食となるパンとハムとビールを仕入れて(ワインはまだボトル半分ある)、部屋に戻るとまたあの「クルマ串刺し」番組をやっていた。

ビールと共に一部ビデオに撮りながら見ていてようやく分かったが、このテレビ番組はカナダで放送されている「Last Car Stand (LCS)」というもので、毎回の勝者は1万ドルで愛車をリペアする権利を得て終了するか、引き続きチャンピオン大会に出場する権利かを選択する。 いずれも勝者1組以外の全てのクルマは串刺しになって終わる。 そしてたまたま今日やっていたチャンピオン大会の勝者は、5万ドルで愛車を驚くほどに改良改造改装してもらえるのだった。 番組のスポンサーが、この「自動車を自在に特注改造する」という凄腕の会社なので、いい意味で参加者・視聴者・放送者の利害が一致しているのだ。

…ここで19時を過ぎたところで、これからさらにワインを飲みながら色々なスボーツ番組で、このホテルでの最後の夜が終わることになる。 明日の朝は、タクシーでサニービーチのバスターミナルまで行き、そこからヴァルナまで2時間の公共バスなので、今日はここまでである。

 2014年9月14日(日)

いよいよ、帰国に向けての長い旅が始まる。 日本からは各地で大雨などのニュースが届き、EuroNewsでも、アジアの豪雨被害のニュース、さらに一昨日あたりから、ヨーロッパ中部でも洪水の映像がテレビで繰り返されている。 そして、昨日まで好天だったここ黒海沿岸リゾートも、僕がチェックアウトする今朝は雲が広がり、窓を開けているとやや肌寒い。

Weather.comで調べてみると、リンツは気温13℃で雨、ウイーンは気温14℃で雨、ヴァルナはいま21℃で今日と明日は好天。 明日の朝にヴァルナを発つ1日1本のフライトで午前中に到着し、ミュンヘンから羽田へのANAに乗り継ぐ晩のルフトハンザのフライトまで半日あるソフィアは今日も明日も雨。 特に明日は降雨確率90%のことで、これだと荷物と共にソフィア市内に出かけるのを断念して、空港でのんびりするかもしれない。 WiFiさえちゃんと飛んでいれば、YouTubeでいくらでも過去のテレビのお笑い番組などのコンテンツで暇つぶし出来るので、このiPadがあれば何も困らないのだ。

リンツでほんの一瞬だけ、小雨に折り畳み傘を開いただけで、あとは出かけるときにバッグにも入れない好天に恵まれたのはラッキーだった。 上着は往路の機内だけ、おそらく残りの出番は帰路のANA機内だけである。 ベストを着たのもリンツで1-2日だけ、タイガースのウインドブレーカーは袋で圧縮されたまま。 まぁ用意した防寒具の出番が無いというのはありがたい。 帰国日の火曜日の日本の天気予報も、ほぼ良好のようである。

 2014年9月15日(月)

ヴァルナ市内、それも観光客と市民の憩いの旧市街広場に面したCity Markホテルの部屋で、出発の準備を済ませた午前5時過ぎである。 日本との時差は6時間なのでいま日本は3連休最終日のお昼前か。 これから空港に行って9時前のブルガリア航空の1時間ほどのフライトでソフィアに飛ぶが、やはりソフィアの天気は午前80%、午後90%の降水確率なので、ソフィア市内に出かけることなく、空港でまったりしそうである。

嫌だ嫌だと言いながら、Yahoo.comに「weather sofia」と入れて表示された画面のスクリーンショットを撮り、それをphotoツールで選んで「コピー」して、Safariに戻ってメイラに行って新規メイルの「添付」に「ペースト」しつつ、「ソフィアの天気」とタイトルを付けて自分宛にiPadから送信し、帰国後にこの日記で使えるようにキープするまで、ものの数分である。パソコンに比べて何倍かかかるものの、緊急時にはまずまず使えるものである事は認めよう。

昨日の日記が国際会議の会場のリゾートホテルから出発するところまでだったので簡単に追加すれば、ホテルを11時頃にチェックアウトしてタクシーを呼び、サニービーチのバスステーションに向かってみると、路面が濡れていて、気づかなかったが朝にシャワー(にわか雨)があったと分かった。 バスステーションに着いたところで行き先を聞いてきたおっちゃんに「ヴァルナ!」と言うと、まさに出発しかけていた小型バスを呼び止めてくれて乗り、最大30分を覚悟していた待ち合わせは最短時間になった。(^_^)

この小型バスはサニービーチからヴァルナまで、途中1カ所だけ止まるという高速連絡バスだが、なんせその高速道路が、路面はボロボロ(凄い振動)、ほぼ全区間で対面通行(^_^;)。 さらに「いろは坂」並みの急カーブの山道区間と、ずーーっと直線区間とが、交互に続くところを、運ちゃんの老人は、かなり「飛ばす」。 シャワーで濡れた路面もあり、ヴァルナに着くまでに2回、起きたばかりの交通事故の現場を横目に通過した。 一つは自家用車かレンタカー同士の正面衝突(急カーブの山道なので片方のボンネットが潰れた程度)だったが、もう一つは直線区間なので無理な追い越し関係か、巨大なタンクローリーが完全にひっくり返り道路の半分を斜めに塞いでいた(^_^;)。 これが直角に道路を完全に遮断していたら、いつヴァルナに着けたのかわからないところだった。

小型バスで2時間弱でヴァルナに到着して、そこからネット予約したホテルをすのに難儀したが、15分ほどでなんとか無事にたどり着いた。 安いホテルなので裏路地にあるのだろう…という思い込みに反して、2-3回、その前を通り過ぎるほど、広場に面した一等地だったのだ。

陽がさして天気も良くなってきた2時過ぎ、ホテルに荷物を置いて、広場を抜けて徒歩数分の「大聖堂」にまず行った。 入場無料(喜捨制)、ただし写真やビデオを撮る人は6レヴァ(2レヴァ=1ユーロ)という事で、払って堂々と撮りまくった。 次に、さらに徒歩数分にある巨大な「歴史博物館」に行ったが、何とここは「写真NG」の看板が(^_^;)。 旅行の前半であれば、それでも入館しただろうが、この日のヴァルナは翌朝のフライトのための前泊であり、もともと目的地でもないので、「撮れないなら入ってあげない」とアッサリ引き返した。

そして大聖堂の近くにあるChinese Restrantに入り、午後3時過ぎの遅い昼食/早い夕食をいただいた。 ここ1週間以上、ご無沙汰だった「お米」をつい求めたのだが、想像以上にシーフードチャーハンは完全に日本のシーフードチャーハンで、いやー、染みた(^_^)。

そして広場に戻り、彷徨ったお陰で知っていた酒屋でワインを仕入れてホテルに戻り、あとはポテチとワインで、またまたテレビとYouTubeで過ごした。 今回のフォトレポートでは撮っていなかったが、ホテルで「部屋飲み」した、つまり売店やスーパーで仕入れて飲んだワインボトルは、数えてみるとこれが7-8本目だった(^_^;)。 夜になるとヴァルナのテレビでは全91チャンネルのうちスポーツが10局以上、それもサッカーは同時に4試合ほどライブ中継している。 やはりサッカーは世界のスポーツ、チャンネルを変えて見た瞬間からスッと入っていける。 これに対して野球ってのは、やっぱり地味かなぁ。 録画のリプレイで、イチローのスーパープレイを見るか、あとは甲子園ライトスタンドに行って「六甲おろし」を歌うのがいいのかも。

…ここはソフィア空港のカフェ、ヴァルナから着いて2時間ちょっと経ったところである。 自動チェックイン機でやろうとしたら、座席指定している筈のANAの座席を聞いてくる。(^_^;) ここで釣られては駄目と機械をキャンセルして人間カウンターに並んだ結果、無事に帰国のANAの座席指定を含めてチケットを手にした。 空港内にフリーWiFiは完備していてYouTube視聴での暇つぶしはOKなのだが、少なくともロビーとカフェにはコンセントが無くて、1時間ちょっと動画鑑賞した現在のiPadバッテリーは残り75%で、ちょっと心配になりつつある。 ゲートインしたら戻れないので、どこかで決心する必要がある。

…そして上から数時間後、ミュンヘンへのフライトの搭乗ゲート脇のカフェである。 決心してセキュリティに向かうと長蛇の列、30分以上かかって通過し、ゲート内の3つのラウンジのうち、僕のNICOSゴールド(VISA)で入れるラウンジ(有料)を発見して、タダで飲み物と食べ物をゲットしつつ、iPadに充電しつつ、とんねるずや松本人志や有吉弘行のYouTubeで5時間近く観て、日本語のリハビリをして過ごした。

乗り継ぎのミュンヘン空港に土地勘はあるものの、30分ちょっとで乗り継ぐカンジなので、お土産のチョコ(一応「ソフィア」と書いてある)もここで全部仕入れて、それをなんとキャリーバッグとショルダーバッグに詰め込んで、「海外から帰ってきました袋」手持ちナシを実現した。 財布を調べると、残ったブルガリア・レヴァは20数レヴァ。 ここからブルガリアの「薔薇フレーバーのスイーツ」という謎のものを2個ゲットして10.4レヴァで小数点以下の小銭が綺麗に消えてあと14レヴァ。 そしてこのカフェで、残りを使い切るようにワインのミニボトル(0.25l)とポテチと端数チップで、珍しく現地通貨をきっちり使い切った。 いつもなら帰国空港の両替所のチャリティに入れるのだ。 これで、残ったユーロだけ、羽田で両替して品川から浜松まで新幹線である。

欧州でも北米でも、現地ホテルを夕方~晩に出発すると、帰国帰宅までほぼ18時間であるが、今日のように朝に出発する場合、約24時間、同じ服を着ている事になる。 そこでさっき、余分に洗濯していた最後の新しい下着に着替えたので、ここから10数時間を快適に乗り越えられそうだ。 ここまで30分ほど打っても、満タン充電したiPadの残量は100%のままである。 日本はちょうど15日(月)から16日(火)に変わるところでメイルも途絶えているので、ここでWiFiも切って閉じることにする。 あとは機内で今回の渡欧を振り返るカモ、という程度で日常に復帰である。 既に「帰国後にすべき事」メモには10数項目、リストされている。

…さて、上から3時間後、ソフィアからミュンヘンへの機内、ちょうど半分の1時間ほど飛んだところである。 時差により時計を1時間戻したので出発時刻とほぼ同じ19:45、ソフィア空港付近は雨と雷で到着が遅れて出発も遅れる飛行機のアナウンスもあったが、その辺りはドイツ民族、ルフトハンザに心配は無用だ。 搭乗がやや遅れて、タイムテーブルに対して10分遅れぐらいで離陸したが、滑走路を走行するtaxiの段階で既にキビキビ飛ばして、「飛び立つよ」のサインも無くいきなり加速離陸、遅れを挽回する気マンマンなので、1時間でなく2時間のこのフライトでは、確実に遅れを取り戻す、に1ユーロ賭けでもいい(^_^;)。 2時間と言えば、那覇~セントレアのフライトで、自衛隊の飛行機が割り込んで航空各社が軒並み遅れた時に、機長がアナウンスで「出発が遅れたので飛ばします」と宣言、15分の遅れを挽回したのを思い出した。

 2014年9月16日(火)

ミュンヘンから成田行きでなく「初めての羽田行き」&「初めてのB787」のANA機内、既に時計を日本時間に戻してしまったので欧州時間が不明(^_^;)、まだ飛び立ったばかりなので本当は9月15日の深夜なのだが、ここで日記の日付けを切り替えて、7時間ジャンプしていきなり午前6時前である。

つまり、だいぶ欧州時間に慣れた身体が「23時だ」と言っているところで、いや徹夜してきた早朝なのだよ、と脳から言い聞かせて、夕食を深夜食と思い込んで多量のワインとともにいただき、無理矢理に爆睡する、といういつもの時差ぼけ対策の荒療治である。 爆睡時間は短くてもOK、とにかく身体時間に従わない姿勢が大事なのだ。

…そして、ここからは、フライトの半ばを過ぎて目覚めて、30分ほど入念にストレッチして、冷たいオレンジジュースと淹れたてのブラックコーヒーで無理矢理にリフレッシュした、ノボシビルスク上空を過ぎたあたりである。 いま日本時間は10時半、本来「11時間25分」というフライト予定が何故か10時間半ほどで飛べるらしく、残りフライト時間は5時間を切っている。 ここからは、いくら眠くても起き続けて、日本時間の晩にになってから寝るのがコツである。

座席の前のモニタにはスマホ充電用のUSB電源端子があるが、iPadの電源USBを差し込んだら、0.5秒ほど「充電」マークが出てすぐに消える(^_^;)ので、容量は制限されているらしい。 まぁ、まだiPadのバッテリー残量は90%あるので(WiFiを切っている省エネ動作)、いつものMacBookAirほど残りを気にしなくてもよさそうだ。

明日あたりには「Max日記」にまとめて追加してWebに上げるのでまとまってしまうが、上のようにiPadになってからは、毎日の日記を別々のメモとして書き、バックアップの意味で自分にメイルしてきた。 僕は昔からパソコンもカナ入力なのでこんな感じだが、ローマ字変換入力の学生などは、例えば「例えば」を「tatoeba」なんて打っているのだろうか。 ちょっと信じがたい(^_^;)。 ちなみに僕は、ミスタッチを避けるために左手でiPadを持ち右手の小指の先っぽでタッチ入力しているのだが、まさか学生は下の画面で両手で打っているのだろうか。 スマホだともっと画面が小さいし、想像がつかない世界だ。

フライトは11時には順調にイルクーツク上空、東京への距離は、マップを見るとシンガポールあたり。 12時半には地図にノボシビルスクやハルビンが登場してきて、東京までは北京ぐらいで、もうグアムよりは近い。 B878の窓は電気的に透過位置と色調を制御できるようで、外は眩しく明るい筈なのに、濃いブルーでわずかに透過している。 これは着陸まで2時間ぐらいになると、窓際の人はボタン操作で明るくして「朝」を演出して、周囲の人を目覚めさせるのだろう。

予約の際にピンポイントで指定したこの31Gという席は、最後列のCenter Block, Aisle Seatということで、後ろが座席でなく壁なので、椅子の下の後ろに靴とかカバンとか上着を置けて、足元が快適に空く(^_^)。 ただしB787の誤算として、最後尾キャビンにはトイレが無く、ちょっと前方に行く必要があると知った。

スペース的なメリットの反面のデメリットとしては、食事が来るのが一番後になるので、和食・洋食の選択の余地が無い(残ったもの)ことが多い。 出発後の夕食では和食が食べられなかったので、到着前の軽食は過食対策でぐっと堪えて、帰途の新幹線でおにぎりでも食べたい気分である。 …と思っていたら、アテンダントが「夕食を選べなかったので朝食はお好きなものを取り置きします」と言ってきてくれた。 さすがのANAである。(^_^)

…ここでフライトはあと2時間、沖縄ほどになってきた。 周囲ではストレッチとかトイレでせわしなくなってきたが、ずっと機内で映画を見ていた人は、午後1時過ぎというのに爆睡の頂点である(^_^;)。 今年はANAの機内販売のメニューが変わったので、ゼミやアカペラなど一部の学生へのお土産はナシである。 ブルガリアのお土産だけで勘弁。ぼちぼちiPad(残量80%)も仕舞って、荷物でもまとめることにしよう。

・・・というような日々を送ってきたのである。 昨日の午前中、3時間以上をかけて、愛用のMacBookAirも完全に復旧し、失われたデータは皆無だった(^_^)。 ちなみに、上の文中にあった「クルマを串刺しにする面白いテレビ番組」というのは、YouTubeで断片的に上がっているチャンネルが、 これ である。 「Last Car Standing」というのらしい。 後日、部屋のテレビをカメラで僕が録画したやつをYouTubeに上げるかもしれない。(^_^;)

また、会場で受け取った、国際会議のプログラムは これ であり、終了直後に会議の主催者から ここ にあるよ、とメイルが来た、会議の様子の写真が以下である。

これで今年の欧州ツアーも終ったが、思えば今年のまだ冬の頃に、 Max日記(1) をスタートさせたのは、当初計画では、世界一周の56日間ぐらいの渡航の間に、Maxをあらためてしゃぶってみよう・・・という趣旨だった。 しかしそれが2週間の渡欧になり、さらに途中でMacが使えなくなり(^_^;)、Maxもまったく出来なかった。 PureData日記 とか Raspberry Pi 日記 とか 続々・Propeller日記 とか 続・Propeller日記 とか SuperCollider日記 とか Processing日記 とか Arduino日記 とか Propeller日記 を書いてきて分かるように、僕にとってMaxとは、何をするにも「環境」であり、わざわざ日記として取り立てることも無いのであり、今回の「Max日記」シリーズは、いくつか動画とかの補足を追加したら、これにて終了(完結(^o^))、ということにしようかな。

2014年9月20日(土)

昨日は デジカメ修理 とか、 こんなページ を作って、過去の論文PDFをiPadに吸い上げ保存したり、学生アポに対応していて終った。 明日は20日ぶりにカラオケ8時間オフに行くので、今週の作業は今日だけである。 来週の火・水もアカペラ合宿があり、木曜日の9月卒業式を経て、ぼちぼち後期に突入だ。

今日はネットでmisonoの最新アルバムの情報が届いたので、さっそくamazonに予約した。 この人は姉ちゃんよりも圧倒的に上手いので、応援しているのである。

そして、渡欧から持ち帰って残っていた作業に取りかかった。 上のように、僕の教材用HDDには、過去のアルスエレクトロニカに関する動画資料がたくさんあるが、今年から公式DVDが無くなったので、この流れもちょっと低迷しそうである。 これらの資料は、講義の中で色々と紹介していくものである。

そして、残った作業とは、それ以外にまだ、たくさんの動画があるのを整理して、一部はYouTubeに上げて、ここにリンクを置く、という作業である。 ザルツブルクのあれこれや、ホテルで撮ったテレビの動画などである。 まだまだ、「Max」には戻れない。(^_^;)

2014年9月21日(日)

久しぶりのカラオケということでテンションが上がり(^_^;)、早起きしたので、予定になかったが研究室に出て来た。 昨日はYouTubeに動画を上げてみると、サイズ2GBのAVIムービーを1本アップするのに3時間以上かかる・・・などと表示されたので、長いもの3本のアップロード(合計7時間以上)をかけてパソコンを走らせたまま帰宅していたが、無事に上がっていた。 まずは、上記「iPadで書いた日記」の、9月11日と9月13日に書いていた、面白いテレビ番組の記録は以下である。 最初の8本は、それぞれのシーンの抜粋、そして後の3本は、各回のチャンピオンが競うという放送のロングカットである。 テレビ放送の録画なのでYouTubeから文句が来ると思っていたが、やはり、テレビを手持ちのカメラで撮っている画質の悪さとブレと音の小ささで、大目に見てくれているのかもしれない。(^_^;) さらに、上記「iPadで書いた日記」に、 こんなMacは見たくない のリンクと、 ブルガリア語がほとんどで全54チャンネルあるテレビをざっとザップする のリンクを、それぞれ動画をアップするところまで行ったところで時間となった。

残りの動画はあと7本、ネセパルの教会が1本、ザルツブルクのロープウェイが2本、トリックツアーが4本である。 これはまた後日、そこまで上げたらこの日記もオシマイである。

2014年9月22日(月)

昨日は、浜松では恒例の「餃子祭り」があったようだが、無事に日本に復帰したという実感のあった一日(^_^;)となった。 以下は順不同ながら、昨日の謎の記録である。
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 7219-25 ブルーバード いきものがかり ★Key="-3"
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 7219-17 茜色の約束 いきものがかり ★Key="-1"
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 6906-42 川の流れのように 美空ひばり ★Key="-1"(original)
  ◎◎◎◎ □□□□□ 4689-12 ライオン 中島愛 ★Key="-3" (旧版 3258-07)
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 4461-09 God Knows.. 平野綾 ★Key="-3"
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 1896-04 残酷な天使のテーゼ 高橋洋子 ★Key="-2"
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 6297-11 青のり〜エキスバージョン〜 ブリーフ & トランクス
  ◎◎◎◎ □□□□□ 6172-05 Oasis Do As Infinity ★Key="-3"
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 6167-79 ラック ポルノグラフィティ
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 5966-70 Seasons(ライブ版) 浜崎あゆみ ★Key="-3" (通常 5627-42)
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 5467-06 Bye-Bye ブラックビスケッツ ★Key="-2"
  ◎◎◎◎ □□□□□ 4716-80 ソラアイ Every Little Thing ★Key="-3"
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 4033-41 月のしずく RUI ★Key="-4" (通常 4033-03)
  ◎◎◎◎ □□□□□ 3480-01 雪 猫 ★Key="+2"
  ◎◎◎◎ □□□□□ 2889-23 変わらないもの 奥華子 ★Key="-3"
  ◎◎◎◎ □□□□□ 2651-01 また逢う日まで 尾崎紀世彦 ★Key="+2"(original)
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 3692-20 タクシー ドライバー 中島みゆき ★Key="-1"
  ◎◎◎◎ □□□□□ 1766-77 全部だきしめて 吉田拓郎 ★Key="+2"
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 6656-23 ワインレッドの心 井上陽水 ★Key="+2"
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 1645-58 飾りじゃないのよ 涙は 井上陽水
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 1645-46 クレイジーラブ 井上陽水
  ◎◎◎◎ □□□□□ 1645-08 いっそセレナーデ 井上陽水 ★Key="+2"(original)
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 1555-82 氷雨 ジェロ ★Key="+2"
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 1475-75 ひまわり TUBE(チューブ) ★Key="+3"(original)
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 1468-02 喝采(かっさい) ちあきなおみ ★Key="-2"
  ◎◎◎◎ □□□□□ 1404-69 サナトリウム さだまさし
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 1404-01 主人公 さだまさし ★Key="+2"(original)
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 6104-10 TSUNAMI サザンオールスターズ
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 2604-14 幼い日に 南こうせつ ★Key="+2"(original)
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 2604-07 満天の星 南こうせつ ★Key="+4"(original)
 ◎◎◎◎◎ □□□□□ 2604-01 夢一夜(ゆめひとよ) 南こうせつ ★Key="+5"(original)
そして今日は、朝から残った動画をアップした。
以下は、ヘルブルンの不思議な公園のトリックツアーの動画である。 全ての動力が「水力」というのがポイントである。 こんな「からくり」が出来たら、楽しいだろう。(^_^) 以下は、ザルツブルクのウンタースベルク山のロープウェイの動画である。 10分間、ひたすら1800mを登る地味な動画だが、なかなかに凄い。 帰途はSDメモリが満杯になったので、途中までである。(^_^;) 以下は、世界遺産・ネセバルのある寺院での動画である。 他は、写真撮影料金を別に払って撮りまくった フォトレポート の写真を参照されたい。 そして、明日からのアカペラ合宿の直前連絡などをしつつ、「Max日記」の最後を飾るべく、ちょっと午後に調べて新しいものを発見した。 「jit.net」というカテゴリを見つけて、これまで活用してきた「OSC」、つまり「udpsend」と「udpreceive」に加えて、新しい可能性がありそうである。

上にあるように、サンプルをお仕事パソコンのIPアドレス[172.16.65.31]に改訂したのが、 jit_net_01.maxpat である。 これはOSCのようにUDPプロトコルでなく、TCP/IPプロトコルを使っていて、このパッチでは、ポート9001にjitterマトリクスのランダム動画を出して、それを受けてpwindowで表示しつつ、さらにポート9002から出して、これも受けてpwindowで表示している。

そして、ここで2台のMaxBookAirを出してきて、それぞれ上のようなパッチ jit_net_02.maxpatjit_net_03.maxpat を作り、自分のIPアドレスを指定して、マスターとWiFi経由でリアルタイムにjitterマトリクス、つまりネットワーク経由での動画送信・受信を走らせてみた。 実験の全体の風景は以下のような感じとなった。

 

 

そして、メイン側のパッチ jit_net_04.maxpat が以下のようになった。 ランダムにパターンを変えて自分に送ったものは同じ画像であるが、WiFiを経由して2台のMacBookAirに送って戻ってきた画面は、パターンがずれていて、かなりの遅延の影響がある、と分かる。 それでも、テレビの衛星放送とか地デジの遅れを考えれば、こんなのは「よくある遅れ」だろう。(^_^;)

   

ということで、最後にようやくMaxに復帰したところで、この「Max日記」シリーズを終ることにしよう。 part1からpart4まで、上のようになった。 これにて、「Max6日記」は、とりあえず終了。次の機会は、まったく未定である。

→ Max日記(1)

→ Max日記(2)

→ Max日記(3)