長嶋担当科目の位置づけ
音楽情報科学(長嶋)
- シラバス ※変更されます(^_^;)
- 2020前期「音楽情報科学」履修について
- COVID-19と戦いMax8を遠隔学習する方法
- 教材YouTube動画 ※講義の中で紹介/参照します (全て一発撮り)
- 「Max8」ってのはこんなもの (21min)
- Arduinoの基礎のおさらい (32min)
- Arduinoからシリアル(USB)で出してMax8で受ける (15min)
- Max8のシリアル(USB)の例 : Felicaリーダ (9min)
- ArduinoとMax8を結ぶ3つの方法 (70min)
- TouchMIDI32と2種の6軸センサ (34min)
- leapmotionとmiraとLightPadBlock (30min)
- AKI-H8とPropellerとmbedとPAWセンサ (54min)
- Double MyoとMUSE (24min)
- 「サウンドデザイン」Maxパッチ作品集 (70min)
- 「音楽情報科学」の進め方 (遠隔体制2020前期のみの特例)
- 全15週の分量を、濃い12週の「中身増し」で行います。前期末に特別に追加したりすることはありません
- 長嶋は(原則として)毎週火曜日の夕方までに、「第n週」(1≦n≦12)の教材をここのページの「話題メモ」のところに順に置きます。 これはずっと消えないので復習に活用できます
- 学生はその週の教材に対応して学習(調査/考察/演習)して、結果を「レポート」のメイルとして長嶋に出して下さい。 なお、このメイルは学生のSUACアドレスから送って下さい。他のアドレス(携帯会社やgmailやYAHOO等)だと無効となる可能性があります。 提出期限はその週の金曜日の13:00です。この「レポート」をその週の出席としてカウントして、成績評価の出席点とします
- 本来の講義は「毎週金曜2限」にあるので、レポート提出の代わりにこの時間(金曜の10:40〜)にZOOM会議を開催することもありますが、それは履修登録が完了して参加者が確定したところで相談して決めます
- 話題メモ
- 第1週(5/12〜5/15)
- 今週の教材動画(20min)
- 「Max」の復習 (活用していきます)
→ Maxデモ解説(21min)
→ 「サウンドデザイン」Maxパッチ作品集(70min)- Max8の環境準備
- マルチメディア室のMacに入っているのはMax7で、来年4月からMax8になります。両者のパッチはほぼ互換なのでどちらでもOKです
- 来週までに、 これ に従って、皆さんの手元のパソコン(Mac/Windows)に、英語版のMax8をダウンロードしてインストールしておいて下さい
- 体験利用(1ヶ月だけ保存可能)するためのユーザ登録を求められても別にしなくて大丈夫です
- そこに9月まで期間限定のライセンスを入れる方法については来週のページで紹介するか、来週5/22(金)の2限にフォローのZOOM会議を開設する予定です
- 今年の「音楽情報科学」では「感覚」と「錯覚」と「触覚/触感」に焦点を当てます
- 「感覚の地図帳」について ★ ★ ★ ★ ★
「感覚」について広く深く知ることができます。SUAC図書館にも1106研究室にもありますが、古本がいつもたくさん出ています- メディア心理学と錯覚体験システムの制作
→ 「錯覚」ネタの宝庫イリュージョンフォーラム (ここは来週以降の調査検討課題のための一つの拠点となります)- 長嶋が開発した「触覚/触感センサ」について眺めておきましょう
→ これを皆さんに配布して、活用するMaxパッチ(一種のインスタレーション)を最終課題とする可能性があります- 長嶋ゼミの概要
- 宿題
- 今週の出席にあたる、以下のレポートを長嶋へのメイルとして出して下さい。manabaは使いません
- 内容としては、(1)今週の内容の「感想」(新たな発見)、(2)質問、(3)関連して調査/考察してみた話題(音楽情報科学に関するもの) などです。(3)でネットを調べて得た情報は必ず出展のURLを付記して下さい
- 分量はおよそ300文字〜700文字ぐらいを目安とします。長大な文書は不要です
- レポートはメイル本文として記述して下さい。ワード/PPT等の添付文書として提出した場合、長嶋はワード/PPTを持たないので無効となります
- 提出期限は5/15(金)曜日の13:00です。それ以降のメイルは無効となり今週は「欠席(未提出)」となります
- メイルは学生のSUACアドレスから送って下さい。他のアドレス(携帯会社やgmailやYAHOO等)は無効です
- Subject:(タイトル)には必ず「音楽情報科学・レポート(1924000・文芸太郎)」などと学籍番号と氏名を記載して下さい
- 来週5/22(金)の2限にMax8インストール関係のZOOM会議を開設したら参加してみたい人はそれも付記して下さい。希望者がそこそこいたら開催します
- 長嶋は「レポート」メイルに対して後ほど(翌日あたりまでに)「受領」を返信します。これが毎回の提出確認(証拠)となるので前期末まで保管しておいて下さい
- 第1週のレポートと、それに対する長嶋のコメント
- 授業の意気込みと感想です。私は今回の授業で、何かグラフィックな要素と音楽を掛け合わせた作品か、手を動かして楽しく遊べるようなものを考えてみたいと思っています。今は案出し中ですが、「電子絵本(読む人が特定の動作をすると物語が進む)」・「色と音でつける日記(一週間の最後にまとめて、音楽や映像のようなものでふり返られるように)」・「クッキングオーケストラ(おなべや包丁、卵を割る音などを用いて、音楽を作ってもらう)」など迷走しながら考えています。今回は錯覚と感覚・触覚がテーマなので、そこも授業で勉強して織り込んでいきたいです。
→ 「電子絵本」は画面をクリックするのでは普通なので、画像認識で姿勢が変わったり手をヒラヒラさせたら進む、というのはアリでしょうか。「色と音でつける日記」はクラウド連携だと直球なのでちょっと僕にはピンときません(^_^;)。「クッキングオーケストラ」は ここ の「Shocking」の感じだとインスタレーションですが、音素材を並べるコラージュでは面白くないので「クッキング音楽を自動生成」させたいところです。- 紹介された錯覚・錯聴の例 をいろいろ見ました。特に衝撃だったのがリバースパースペクティブの、虎の首がついてくるように見えるものです。無意識のうちに脳が勝手に処理するということで、どんなに意識しても錯覚に抗えませんでした。また、隠された文字や逆さ絵などのだまし絵は、グラフィック作品によく使われていると思いましたし、だまし絵の心理テストも見たことがあるので、身近な錯覚だと感じます。 ここ から、だまし絵の存在が前からアートとよく結びついていることを知りました。そして特に、日本の福田繁雄さんのことが気になり、 サイト で作品をいくつか拝見しました。だまし絵のように、複数の視点をもつ作品は、新たな視点に気が付いた時の衝撃を強く感じます。そこにメッセージ性を持たせると、伝わった時の印象がより残りやすいと、福田さんの戦争に対する作品を見て実感しました。そのほか、熱海のトリックアート美術館に行ったことを思い出し、従妹と撮った写真を見返して楽しんでしまいました。
→ いろいろ調べてくれましたね。でも、「錯覚をいろいろ調べて報告し合う」というのは、この科目の今後の重要な展開なので、あまり先走って頑張らなくても大丈夫です- 錯覚はよく目にしますが、錯聴の存在は今回初めて知りました。 解説が、周波数など少し専門的で難しかったですが、実際に聞いて面白く思いました。音が途切れる、ということが私たちに強い印象を与えているということは、興味深かったです。
→ 錯聴については、音そのものに関する錯覚だけでなく、音と音の「間(ま)」、つまり人間の時間感覚に関する錯覚というのも重要なテーマです。もちろん錯視にも時間の絡んだ動的な錯視があり、さらには視覚の錯覚と聴覚の錯覚が組み合わされたマルチモーダル錯覚というのもあります- 私も絵を描く時に色の錯視をよく経験しているので興味深いです。
→ 絵を描くのが得意な人は、せっかくなのでいろいろな錯視を知ったら自分の持ち駒として使えるように実験してみましょう- 映像やゲームにおけるサウンドの効果や、よりユーザを楽しませる音楽的演出に特に興味があります。また、ゲーム関連から派生して、ユーザのアクションに対する音楽的レスポンスの違いによる印象の差も興味があります(例えば、行動に合ったリアリティのある音ではなく、あえてリアリティの全くない音を組み合わせてみるとどう感じるのか)。
→ 関連した話題を取り上げることもあるかと思います。並行して2回生と始めたところですが、今年の 「サウンドデザイン」のページ に関連したコメントを書いたところなので読んでみて下さい- 錯視の話はよく聞きますが、視覚を狂わせるような音はありますか?視覚や聴覚単体ではなく、それぞれの相互作用による錯覚についても知りたいです。
→ 「視覚を狂わせるような音」は、例えばデスメタルの重低音などは直結してます(音というより振動)。それぞれの脳の領域は近いので、当然、相互作用があります。マルチモーダル錯覚というやつです- ASMRでぞわぞわする感覚は、鼓膜が特定の周波数で振るわされると起こるものなのですか?また、映画やゲームなどで近距離に感じる音を聞いた際、やや緊張するのですが(特に脅かし要素や緊迫したシーンという訳ではない)、個人特有の感覚ではなく他の人も感じうるのでしたら、原理を知りたいです。 聴覚と触覚の相互作用について載っているもの は見つけました。
→ 「ASMR」というのを知らなかったのでWikipediaで見ましたが、「ASMRが実在する生理現象であるのか、科学的な実証はなされていない」とのことでした(^_^;)。「こうした効果がある、といった主張はすべて報告者個人の知覚に基づくものにとどまっているのが実情」とのことなので、まぁ主張することは自由ですがあまり深入りしないことにします。ただし僕はこういうのは嫌いじゃなくて、過去には こんなこと もやってます。達人の「気」をセンサで受け取り、それを大衆に向けて放射してイッてもらおう(^_^;)、という企画でした- 音楽に関する特訓会(参加者が何人かいた場合開催されているもの)って今期はどうなりますか?
→ 現在まだリクエストも来ておらず、これは過去の例からも1106研究室で毎週、顔を合わせて手取り足取りやっているので、たぶん今期はナシです。あしからず- 先生の授業は面白いです。そして、「錯覚ネタの宝庫イリュージョンフォーラム」中の素材には、大いに啓発されました。錯覚は生活の中にもよくあります。しかし、その錯覚に気がつくのは、とっても難しいことです。このサイトはたくさんの素材を集めていて、本当に偉いと思います。
→ このサイトの責任者はNTT基礎研究所の柏野さんで、彼は日本の知覚認知研究者として有名な人ですが、僕は彼が学生時代からの知ってます。音楽情報科学研究者の間では有名な「東大大学院の柏野兄弟」の両方とお友達でした(^_^)。なので、このサイトは世界的な研究者としての彼のお仕事そのものです- 私は視覚に関するデザインが苦手です。しかし、脳が情報を扱うことを理解する上で、聴覚情報と視覚情報の相互作用は重要です。例えば、「マガーク効果」は聴覚と視覚の関連性を説明しています。 (資料1) (資料2) このような色々な五感の知識を勉強して、面白いメデイア作品を作りたいです。
→ マガーク効果はもっとも有名なマルチモーダル錯覚ですね。これは映像編集ソフトで簡単に作れるので、実際に試してみるのもいいと思います- ネットで錯覚の資料を調べていて、ある聴覚錯覚がちょっと気になりました。「 tritone paradox 」という錯覚現象です。1:15からは4つのサウンド素材があります。人々の出身と母語が違うと、答えが異なるそうです。私の答えはdescending,ascending,descending,descendingです。先生の答えを知りたいです。もしよろしければ、教えていただけませんか。
→ うーん、僕はどうしてもpitch classで聞いてしまうので、全てdescendingでした。これはシェパード・トーンの錯覚と絡めてあるので、心理学的には複数の要素を切り分ける必要があるように感じました- サウンドデザインの復習パッチの紹介があり懐かしかったです。実際に過去に自分がやったパッチを見てみると忘れている部分も多かったので、思い出しつつ音楽情報科学で新しい技を手に入れていきたいと思います。
→ あれを2回生はしっかり見て刺激されてます。さらに先輩を乗り越えるような作品を期待しましょう- イリュージョンフォラムの錯覚を見てみましたが、ネタバレをした後にもう一度みても騙されます。知っているのに騙されるしかない錯視はもどかしかったです。錯視について他の情報も少し眺めてみましたが、みんなが同じように勘違いするものもあれば、 シルエット錯視 のように人によって異なる見え方をする錯視もあり幅の広さにおどろかされました。錯視は見かけることもありますが、錯聴もあるというのは知りませんでした。目や耳など頼りにして生きている感覚が簡単に騙されると思うと少し複雑な気分です。
→ 出展が「トカナ」というのはちょっとアブナイ世界ですので注意して下さい(^_^;)。映画とかCMの世界では、けっこう基礎心理学の世界で有名な錯覚などを使っているので、そのつもりで調べてみると面白いです。これからの講義の中で検討していきますが、錯覚はまだまだ未開の地なので「世界的新発見」がもっとも近いところにある世界です- 5月22日(金)2限のMax8のインストール会議参加させてもらいたいです。
→ 今週ぼちぼち、2回生をZOOMで支援してMax8のインストールからライセンスまで成功しました。メイルで日時を決めればもっと早くできますので連絡して下さい。5/22(金)2限にはZOOMはしない予定です- サウンドデザインから半期のブランクを経ての音楽情報科学なので心配ではありますが、復習しながら頑張りたいと思っています。前回のサウンドデザインでは、全てMax上で完結していたけれど、今回は錯覚をテーマに実際に物を作る(?)というのがちょっと楽しみです。
→ 遠隔ということで「物」を作るというよりは全員に面白いセンサを配布して・・・ということですが、「触覚/触感」は楽しいのでご期待下さい- Maxは無事ダウンロードできたのですが(MacBook Pro)右上に授業でも度々表示された「TRIAL NOT STARTED-SAVING DISABLED」と出てきます。これはライセンスをまだ取得していないからでしょうか?「Key」データを送ると書いてありましたが、希望メールを送るタイミングがいまいちよくわからなかったのでここで報告します。
→ その状態でOKです。その状態で黄緑エリアをクリックすると、メイルアドレスでユーザ登録が求められて、その引き換えに体験版として1ヶ月だけ保存できるようになります。我々は現在、Max7のSUACの正規ライセンスを持っているので、来年には全てMax8になることもあり、9月まで保存できる特別キーを入手したので、それを皆さんに配布します(^_^)- 近年ではアイコンなどがぬるっと動くサイトなどをよく見かけます。従来のクリックすると申し訳程度に色が変わってリンク先へ飛ぶだけのものと比べると新しく、見る者を飽きさせません。私は動くグラフィックに興味があるので、今回の授業でインタラクションについての理解を深めて今後に活かせたらと思います。
→ 僕は「ぬるっと動くアイコン」てのを知らないので、またサンプルのURLをお知らせ下さい- イリュージョンフォーラムで、錯聴を中心に聴いて回ってみました。特に音脈分凝(ピッチ)が面白いと思いました。吹奏楽部で活動していた際によく倍音を聴くように言われたのですが、詳しい音の重なり方までは知りませんでした。その倍音を使った錯聴はとても興味深かったです。
→ 錯聴と言えるかどうかギリギリの線としては、吹奏楽で言えば5度とかオクターブあたりの間隔の2音を交互にトリル演奏すると、1つ1つの隣接した音でなく、「上のメロディー」と「下のメロディー」との2本のラインを知覚する・・・というのは、もう古典的なクラシックの作曲テクニックです- 同じく音に関係するもので有名なドップラー効果についてなのですが、あの効果も錯聴なのでしょうか。
→ ドップラー効果は錯聴ではありません。あれは音響物理学的に本質的にそう聞こえてしまうという現象です。逆に、近づいてくるのにピッチの変わらないサイレンの救急車、という動画を作ってみると、なかなか話題になるかも- 音と聞いて、 緊急地震速報 などの警告アラームが思い浮かんだので調べてみました。アラームは音なので、聴覚に障害がある人には画面で伝えるしかないのではないかと考えていたのですが、先天性の難聴の人にも、加齢により高音が聞こえづらくなる加齢性難聴の人にも聞こえるよう作られているということを初めて知りました。
→ ちょうど、今年の 「サウンドデザイン」のページ にも関連した話題があったので参照してみて下さい- 自分はアニメーションなどの映像制作をする際、音というものが要素として大事なものであると考えています。それで今回の講義の中で紹介があったイリュージョンフォーラムの錯聴というページが大いに気になりました。その中で「逆転」という例が取り上げられていて、佐伯ユウスケさんの「 ナウオアネバー 」という曲がこの錯聴を使っていたのだと気付きました。 メイキング映像 を見てもらうとわかるのですが口の動きも逆さのローマ字に合うようにしています。他にも「 逆さ歌 」というものを歌っている人もいて、とても興味深かったです。また、「連続聴効果」という例を聞いてみてとても驚きました。無音というものはこれほどまでに顕著に出てくるのかと。オンビートみたいだなと感じました。私は錯聴という単語を初めて知りましたが思いの外世の中にあるのだと感じました。実際にこういう錯聴を利用した作品を作ってみたいです。インスタレーションでもできそうだと思います。音について俄然興味が湧きました。講義がとても楽しみです。
→ デザインの学生は圧倒的に「錯視」に興味が行くのですが、「錯聴」の方がさらに未開の荒野なので、新たな発見があるかもしれません。「逆さ歌」とか「逆さ言葉」をするには、母音と子音の出現順序を逆にする必要があるのですが、ゆっくり考えながらであれば、あるいはローマ字で書き出して反対に読んでみると出来ますので試してみて下さい- 今回、第一回音楽情報科学の授業を受けて、改めて音楽や映像を用いたインスタレーションについて学びたいと思いました。今回の講義後、音楽や映像を使ったインスタレーションについて調べてみると面白いインスタレーションを作っている人がいたので紹介します。特に興味深かったのは このサイト の1つ目の動画のBrilliant Noiseという作品です。この作品では音の大きさに応じて上から吊り下げられた沢山の電球が明るく光るようになっています。この仕組みを発展させて、音の大きさきだけでなく音の高さによって明るさを制御できればもっと音の雰囲気をより可視化できると思いました。光や映像で音楽をより魅力的にできる作品に興味があるのでこの授業で学んでいけたらと思います。よろしくお願いします。
→ サウンドにインタラクティブに反応して多数の白熱電球が光る・・・という作品は、昔からものすごくたくさんあります。僕がアルスエレクトロニカで見てきた入選作品は、多数の巨大な白熱電球のフィラメントにサウンド信号を流して、まさに「音で光る」(わずかに電球から音が聞こえる)ものでした。SUACデザイン学生の自主制作でも、 ここ のいちばん下の「ふわり」という作品は、現在であればプロダクト領域の生産造形学科の学生ですが、僕が支援して、Arduinoで周囲の音に反応して白熱電球の発光を制御しました。 YouTube記録動画 を見るとわかりますが、「大きな音がしたら明るく光る」のではありません。生き物のように静かな時にはゆっくり明滅を繰り返していて、物音がするとサッと消えて、しばらく静かでいると、おそるおそる明滅を再開する、というコンセプトでした。こちらの方が可愛いと思います。省エネのために世界的に白熱電球の製造が終了しましたが、LED電球にはあの「味」が無いので、世界中の作家が最後の白熱電球を買い占めてキープしています- 久しぶりにイリュージョンフォーラムを見ることができて楽しかったです。自宅だとゆっくり見られたので今まで見たことない錯視・錯聴も知りました。ハイブリッド画像などは街中のポスターに使えそうで興味深かったです。またゆっくり見てみようと思います。
→ 119文字で淡白なレポートです。この程度しか考察が無いというのは情けないです- 錯聴いう言葉に釣られて早速拝聴しました。これは錯視同様、非常に面白く、まだ全てのページは開いてはいませんが既に自分の人生に新しい扉が開かれたような気がしています。錯聴の知覚的補完に関して、私は「エリーゼのために」を聴いたことがあるので、その曲だと判断できた時点で記憶を元に脳内で補正をかけているのではないかと思ったので、全く聴いたことのない音楽が流されたときにどう補完されるのかが気になりました。私は映像系を専攻しているので、絵、音、時間を扱う者として非常に役立つ講義になると期待しています。映像制作上、無意識に行っているような作業も理論的な裏付けが取れると大きな武器になるかもしれませんね。
→ 心理学の世界では、たとえば映像制作に関するノウハウに直結したり理論的に補完したり、という活動をしている研究者も少なくありません。「過去に聞いたことのある曲」を聞いたときの脳内プロセスに対して、「初めて聞いた曲」を聞いているときの脳内プロセスは、当然ですが違っています。ただし人間は無意識下にも「次にこうなるのでは・・・」と期待する働きがあり(それを理論化したのが和声学などの音楽理論)、期待通りに進んだら嬉しいというだけでなく、期待が裏切られることでさらに後でより嬉しくなるという展開もあるので(ずっと裏切られ続けると逆効果)、なかなかこのあたりの音楽鑑賞というのは心理学として面白いです- 第2週(5/19〜5/22)
- 今週の教材動画(37min) 途中で音声が消えるトラブルがあってごめんなさい(_o_)
- Max8の期間限定SUACライセンス設定
- 前回の宿題(2) : 「これに従って、皆さんの手元のパソコン(Mac/Windows)に、英語版のMax8をダウンロードしてインストールしておく」・・・という作業は完了しているでしょうか。まだの人は速やかに作業して、トラブルが起きた人は長嶋にメイルして解決しておいて下さい。手元にMaxが無いと今後の授業についていけず、単位になりません
- 手元に「体験版」のMaxがインストール出来た人は、タイトル「Max8遠隔学習希望」として、氏名と学籍番号を長嶋にメイルして下さい。返信にて「key」データ(zip)を送ります(夕方から翌朝まではメイル途絶するので翌日に返信します)。
- この「key」データには「SUACの教育ライセンス契約」情報が含まれており、流出すると大学の社会的責任となってしまうので注意して下さい。作業が終わったらzipも解凍した残りも手元に残さず必ず消去して下さい
- PCはネットに接続した状態にしておきます
- 過去にMax8で個人的にユーザ登録してしまった人は「LogOff」しておきます
- もしMax8が起動されていた場合にはいったんQuit(終了)しておきます。Close(閉じる)でなくQuitです
- zipを解凍すると、必要なデータ(txtファイル)と、そのデータの置き場所に関するPDFがあるので、これに従って必要なデータを正しい置き場所にコピーします。
- Windowsの人はエクスプローラ(IEでなくファイルの場所を見るもの)で、「C:\Program Files\Cycling ’74\Max8\」の場所に、解凍した「txtファイル」を移動(コピー)させます。この場所には「Max.exe」もあると思います(たぶん)
- MacでOSX 10.15 Catalinaの人はこれに従ってズラズラ出てくるエラー対策をしておいて下さい
- Macの人は、解凍した「txtファイル」を「/Library/Application Support/Cycling '74/Max 8/Authorization/」に移動(コピー)させるのですが、たぶんこのフォルダは存在しないので、管理者パスワードを求められつつ作る必要があります。まずデスクトップをクリックしてメニューの「移動」から「フォルダへ移動」として出てきたウインドウに「/Library/Application Support/Cycling '74/Max 8/Authorization/」を入れると、「/Library/Application Support」になります。そこで「新しいフォルダを作る」ということでそこに「Cycling '74」というフォルダを作り、さらにその中に「Max 8」というフォルダを作り、さらにその中に「Authorization」というフォルダを作ったら、そこに解凍した「txtファイル」を移動(コピー)させます
- (Windows/Mac共通) その後にMax8を起動すると、最初にオーソライズ処理が裏で進行して、パッチウインドウの右上に黄緑色で出ていた「ユーザー登録してね」のメッセージが消えて、期間限定の正規登録版として動作します。これを確認して下さい
- ここまでがうまく行かなかった人は先に進めないので、早期に長嶋にメイルして下さい。これまで何人もZOOMで支援しましたのでZOOMアプリも入れておいて下さい
- 錯覚のネタを追加します (基本的には下記の「プチ課題」のためにはこの全てを一度はチェックして下さい(^_^;))
- イリュージョンフォーラム (全チェック必須 !)
- 立命館大学・北岡明佳先生のページ
北岡先生はSUAC MDWの講演にも来てくれました- SUAC図書館には「錯覚」ネタの文献が豊富にあります
いま教務室で確認してきましたが、出入り禁止のSUACですが、以下の方法でSUAC図書館の文献を借りることが出来ますのでぜひ活用して下さい(自宅生と下宿生に限定)。(1)まずSUAC図書館蔵書検索システムで欲しい文献を検索して在庫していることを確認します。(2)その蔵書情報をSUAC図書館スタッフにメイルで依頼して、日時のアポをとって、SUAC守衛室に持ってきてもらって受け取れるそうです(学生証持参)。過去の先輩は「音楽情報科学」の錯覚調査でSUAC図書館の蔵書を色々に活用してきましたので皆さんも是非、どうぞ(^_^)- 1106研究室ページで過去に紹介していた「錯視」など
- ここに何匹の犬が見えますか?(その人の精神年齢がわかる) → ソース
- デジタルならではの錯視動画 (誰か制作に挑戦してみよう)
- これは実用性あり?
- ギブソンの「アフォーダンス」理論が提唱した新しい錯覚 (実際にやってみよう)
- フォトショかイラレで「4:3」(800×600とか1024×768とか)のスクリーンを作る
- 画面(視野)の高さ1/3のところ(上:下=1:2)に「水平線」を引く
- 画面内にいくつも、この水平線と垂直に交わるような太めの「線分」を描いてみる
- 線分のルールは各自で自由。ただし水平線から上よりも下の方が大きくなるようにして、比率は全ての線分に共通とする
(例) [水平線の上側 : 水平線の下側] = [1:3] or [2:5] or [1:4] など- 線分の上端と下端には「末端」表示を加えてもOK
- いくつもの線分の並んだ風景から「自然な遠近感」(長い線分は手前にあり、実は皆んな同じ長さ)と感じるのは何故?
- 線分の代わりに「柱」・「トーテムポール」・「塔」・「人」などリアル素材にしてみる
- 実際にちょっと作ってみよう (画像をフリーアップローダに上げてURLを長嶋に知らせてくれれば皆んなと共有します)
- 過去の学生の制作例
- これを「動く」バージョンに出来るか?? → 格好のMaxリハビリです(^_^) → 来週、紹介します
- プチ課題 「お気に入りの錯覚」について → 今後、少しずつ整理して議論するので、毎週の出席にあたるレポートとは別途に長嶋にメイルして下さい
- 去年と一昨年のサンプルを紹介しますのでなるべくかぶらないようにして下さい
- 学生が報告してくれた錯覚を新たにMaxで実装してきた実績あり !!
- IllusionForumや上で紹介した錯覚などをザッと全てcheckした上で → ネット、(SUAC図書館)、Amazon、その他を探していこう !
- 提出期限 - 5月中
- メイルのタイトル「音楽情報科学・お気に入り錯覚」
- 学籍番号、氏名
- 添付ナシのメイル本文(plain text)に5件程度の錯覚を列記
- 錯覚の名称(正式でなくても可)
- それぞれ1-2行の「簡単な解説と気に入った点」
- 関連資料のURL
- IllusionForum[かぶるのでなるべく避けたい]のサンブルの場合にはTopでなく該当するデモコンテンツのURL
- 宿題(1)
- 今週の出席にあたる、以下のレポートを長嶋へのメイルとして出して下さい。manabaは使いません
- 内容としては、(1)今週の内容の「感想」(新たな発見)、(2)質問、(3)関連して調査/考察してみた話題(音楽情報科学に関するもの) などです。(3)でネットを調べて得た情報は必ず出展のURLを付記して下さい
- 分量はおよそ300文字〜700文字ぐらいを目安とします。長大な文書は不要です
- レポートはメイル本文として記述して下さい。ワード/PPT等の添付文書として提出した場合、長嶋はワード/PPTを持たないので無効となります
- 提出期限は5/22(金)の13:00です。それ以降のメイルは無効となり今週は「欠席(未提出)」となります
- メイルは学生のSUACアドレスから送って下さい。他のアドレス(携帯会社やgmailやYAHOO等)は無効です
- Subject:(タイトル)には必ず「音楽情報科学・レポート(1924000・文芸太郎)」などと学籍番号と氏名を記載して下さい
- 長嶋は「レポート」メイルに対して後ほど(翌日あたりまでに)「受領」を返信します。これが毎回の提出確認(証拠)となるので前期末まで保管しておいて下さい
- 宿題(2)
- 長嶋が開発した「触覚/触感センサ」を皆さんに1セットずつ配布します (北京にいる王さん[研究生]はナシです(^_^;))
- これを皆さんに配布して、活用するMaxパッチ(一種のインスタレーション)を最終課題とする可能性を検討しています
- レポートのメイルとは別に「音楽情報科学・PAWセンサについて」というタイトルで、「実家に郵送」・「アポをとりSUAC守衛室に取りに来て手渡し」のいずれを希望するかお知らせ下さい。「実家に郵送」の場合には、そのままプリントしてA4封筒に貼れるように、郵便番号・住所・氏名(「様」まで書く)・電話番号をメイル本文に並べて下さい。こちらも連絡期限は5/22(金)曜日の13:00です
- 後期に再開?する頃に返却についてまた連絡します。破損・紛失の場合には弁償となります(大学の機材です)ので取り扱いには注意して下さい
- 「総合演習I」などでさらに活用するために借用を延長したい場合には別途に相談して下さい
- 第2週のレポートと、それに対する長嶋のコメント
- 教材動画の、Maxでつくったクレイジーダイヤモンド錯視のパッチが印象的でした。背景やひし形の色を変えても上の方が濃く見えていましたが、形を変える(十字、四角形、六角形)と同じものが並んでいると思えるだまされないものもありました。錯覚の名前に“ダイヤ”が入っているくらいなので、“ひし形”であることは錯視を成立させるために必要な条件なのかな、などと思いながら見ていました。Maxを使って錯視のいろいろな要素を変えられることは、見てはいけない錯視の条件だったり、膨らみの錯視(市松模様が膨らんで見える)のパッチでは錯視になるギリギリのラインだったりをのぞき見している気分でわくわくしますね。今後の制作のためにもお気に入りの錯覚をどんどん見つけていきたいです。
→ まさに、ここに錯覚ネタにMaxを活用してインタラクティブにしていく意義があります。完成された錯覚コンテンツは、さりげに「もっとも錯覚しそうなところ」を狙っている・・・というのがバレたりします。微妙なパラメータを可変にすることで、「ここからは錯覚する」vs「ここまでは錯覚しない」という境界部分が明確になることは、その錯覚の心理学的/脳科学的な原理への検討に繋がります- プチ課題についての質問です。お気に入りの錯覚5件ということですが、本で調べたものでも大丈夫なのでしょうか。インターネット上のものと違いみんなで共有しにくくなるのはあまりよくないのではないかと思い質問させてもらいました。
→ OKです。過去にも、SUAC図書館などの文献の場合には、該当する部分を写メって提供してもらうことで共有してきました- 「無限に上昇する音」と「無限に下降する音」は、検討に値する錯覚現象だと思います。資料を調べて、この音は「Shepard tone」と呼ばれるものだと知りました。上昇が続く音や下降が続く音は、聴く者に緊張感を与えます。しかし、音響心理学の原理によれば人の聴覚には可聴帯域があるので、「持続的」な緊張感を作ることは難しいです。ここから考えると、サウンドデザインで「Shepard tone」(無限音階)を応用するのは重要だと思います。映画「Dunkirk」の中で、作曲家ハンス・ジマーは「Shepard tone」を使いました( 参考 )。「無限」という言葉はアーティスティックだと思います。生活の中で、どこにも「無限」があります。最も一般的な無限錯視は理髪店の回転ランプです。
→ シェパードトーンのパッチは紹介したのかな? 今週は3科目のコンテンツを作っていたので、すいません忘却してしまいました(^_^;)。過去の学生作品でも、体験者の周囲をぐるっと音階に対応したセンサが並んでいて叩くと音が出る、というものではシェパードトーンを活用しました。無限音階にしないと一周回るどこかでピッチがジャンプしてしまうからです- 視覚について、資料を調べていて、一つ質問が出てきました。「メビウスの帯」に基づく視覚芸術品は、錯視を使っていますか、それとも幾何学原理を使っていますか。
→ 「メビウスの帯」そのものは普通に幾何学的な原理です。ただし見せ方によっては錯視と体験させるようにうまく活用している作家もいます。3次元版にしたものが「クラインの壷」です- 犬が何匹見えるかの錯視について。この手のものに関して、他者の見ている人(今回の場合、私は6匹見えたのですが、5匹以下や7匹の人)の感覚を想像できないのが少しもどかしいです。固定観念に囚われているようで。 これ に関連して、車のホイールの回転と錯視を上手く組み合わせたアートなんて面白そうだ、と思いました。 回転系の錯視では こういうの こういうのもあるようです(元のツイートを見つけられなかったので、botのものになりますが)。また、錯視に見せてただのデジタル加工というのも違った面白みがありそうです(錯視とそれに見せかけたもの、見分けられますか?のように)。 これ の実用的(?)な例として、「 胸が大きく見えるTシャツ 」というものがあります。一部の人にとってはかなり実用的ではないでしょうか。
→ そのTシャツについては僕は紹介しないでおいたのですが・・・- デッサンなど絵を制作するとき、奥行きを出すため当たり前にパースを利用しますが、これが錯視だと初めて意識しました。錯視を作る方法は、感覚的に描くだけでなく、数学的に導き出す方法があることを知りました。 (参照) 方程式などを導けば、錯視をコントロールできることは驚きです。視覚的表現・音楽は数学との関係が深くて、理論で表せるのですね。 それと、「錯視サイン」というものが羽田で導入されていることを知りました。 (参照) 実際に見てみたいですし、びっくりして立ち止まってしまいそうです。
→ 人間には左右に離れて一対の「眼」があり、3次元空間の風景からの光が一定の光学的原理に基づいて網膜に像を作る・・・というのを正確にシミュレーションすることで、数学的/物理的に錯視を計算できるというのは事実です。それをライヴで計算して、人の動きに対応して見せ方(プロジェクションマッピング)を動的に生成・変化させれば相当のクラクラ感を実現できるでしょう。空港というのはけっこうお金をかけられるので、錯視などのビジュアルに凝った演出を、国際会議の出張に出かけた世界各地の空港でよく見かけますね。シカゴ空港とかアムステルダム(スキポール)空港とかはよく新しいネタになってます- 先週公開していた錯覚のサイトがやっと見れるようになったのですが、こんなにたくさん錯覚があることに驚きました。視覚のものは知っているものが多かったのですが、聴覚の錯覚というのは初めて見たのでとても興味深かったです。人間の機能は面白いですね。そしてギブソンの「アフォーダンス」理論が提唱した新しい錯覚については、イラストを書く際に応用したことがあります。目の位置を一直線にすことで遠近感が表現できるというのは、知った当時驚きました。
→ 今週紹介した「錯覚コンテスト」のように、錯覚というのは「既にあるものを体験する」というだけでなく、「新たな錯覚を発見して皆んなに公開して共有する」というのが醍醐味なのです。何か新しい錯覚を探しましょう- 錯聴が面白かったので調べていたのですが、 このサイト で悪徳セールスにも応用されていると知って、なんとも言えない気持ちになると同時にさらに面白い世界だなと感じました。
→ セキュリティの世界では、ハイテクを駆使してシステムに侵入するハッカーとかが目立ちますが、実はソーシャルハッキングというのがもっとも効果的です。これは人間のヒューマンエラーにつけ込むもので、錯覚などもその重要な切り口となります。オレオレ詐欺だって、息子と錯覚させる演技力が勝負ですから(^_^;)- 錯視の〈犬は何匹見えるか?〉という話で私は6匹見えたのに7匹という人がいたので、どこに7匹目がいるか気になりました。また、デジタルならではの錯視でタンクローリーの赤白の縞模様が変化して見える映像は衝撃的だった。キムタクの錯視については、木村拓哉の文字が右にいくにつれてだんだん画数が多くなっているので錯視になっているのかなあと思いました。
→ どうして6匹なのか逆に不思議です。大きな黒い犬の「眼」とか、尻尾と後ろ足の間とかを見落としているのかなぁ・・・- 音楽に関する特訓会に参加したかったです。今期はしないそうですが、参考になりそうな本はありますか?
→ 去年のテキスト は、僕が完全に全ての文字を書き下ろしたオリジナルです。これを読んで質問があれば受け付けます- キムタク錯視の原理について気になったので検討してみた。原理について以下の2つの仮説をたてた。(1)文字の密度が関係している (2)文字の大きさが関係している。 (1)について、同じ大きさ色の透明度が異なる円を並べ、(2)について大きさの異なる同じ色の円を並べて調査したが、キムタク錯視の現象は起こらなかった。以上のことから、漢字の形がこの現象の原因ではないかと考えた。この説については時間不足で調査できなかったので時間があればまた調査したいと思った。先生がこの原理をご存じであれば聞きたいです。
→ それぞれの漢字の中にある水平線要素の高さが次第に変化していくので、脳はそのゲシュタルトとして「連続して上下していく曲線」を知覚するのでは・・・と思いますが詳細は知りません。もっと調べてみましょう- ギブソンのアフォーダンス理論の内容を見て、水平線の代わりに半円〜半楕円を利用し、魚眼レンズを通して見た風景のように感じられたら面白そうだと思いました。ただ、ここまでくるとアフォーダンス理論というよりは、単純にパースの話になってしまいそうですが……。
→ 「魚眼レンズを通して見た風景」というのは、たしかキブソン自身が著書の中で書いて/描いています。画素ごとに「眼」→「神経」→「脳」というのが視覚だ、というのが古典的な心理学ですが、ギブソンは風景の全体を一瞥して、それが視点によって変化した全体が「風景の知覚」を構成する・・・というような事を言っているのだと思います- よく「疲れていると揺れて見える」だとか「ストレスが溜まっていると点がちらつく」という文章と共に錯覚の画像が貼ってあることがあるのですが、疲れている・いないにかかわらず見え方は同じなのでしょうか? こちら参考リンクです
→ まず、疲れていたりストレスによって、眼球は無意識に振動するので、錯覚画像を眺めることで眼をいわばストレッチしているのでは???- 色の錯視について軽く調べていたら、何年か前に話題になった青と黒、白と金の両方の色に見えるドレスというものを思い出したので調べなおしてみました。どうやらその写真の光をどうとらえるかによって、ドレスの色の見え方に変化があるようです。色の錯視だと「あなたはこの色に見えるはずです」と、見え方の答えが一つしかないものが多いので、人によって見え方が変わる例は珍しいなと個人的に思いました。 こちら参考リンクです
→ あのドレス錯視は、周囲の光とのコントラストによって感じ方が変わるというものでしたっけ。試しに手のひらで眼(視野の周囲全体)を覆って、眼に届く光量を抑えてみると(つまり夕方のように暗くなった状態)、物の見え方や色合いが変わる、そういうものだと思います- 錯視・錯聴をMaxで調節可能な形で再現するというのは、可変式・多機能が大好物の私にとってはとても魅力的なワークに感じました。一般的に世に出ている「完成物」しか見聞きする機会がないので、可変式で再現するというのは解説を見て「なるほどぉ…?」にとどまらず、より強い錯視の引き出し方や、他の錯視の要素との関連性を発見できたりと錯覚を学習利用するにあたっては多大な利益を生み出しそうです。あまり想像はできていませんが、グラフィックとサウンドをインタラクティブに扱えるMaxだからこそ、錯視・錯聴両方を同時に扱った(相乗効果のような)コンテンツなどを制作できたらと思い始めました。双方の関連性を見つけるのに苦労しそうですが。
→ この領域はまだ関連学会でもアプローチがほとんど無いので、皆んなも頑張ると「学会発表」できるようなターゲットを発掘できる可能性があります- 錯視の調べごとをしていましたがそれとは別に錯触という言葉を知ったので演習とはズレますが共有です。最近で言うとiPhoneのホームボタンが押した「感じ(実際はいいタイミングでバイブするのみ、ボタンにはなっていない)」になるのがそれに当たるかも?と推測しています。私は幼少期から「両手の指の先端を合わせて高速でくねくね動かすと両手の間に一枚の下敷きかガラスのようなものがあるように錯覚する」遊びをよくしていましたが、誰にも伝わったことがなく、この現象に名前があるかも分かりません。 ベルベット錯触 が近いかなとは思うんですが…違う気もします。誰かやってみてほしいです。
→ 錯触はまだまだ未開の荒野ですが、実は世界中の大企業が密かに研究を続けています。携帯のバイブ機能をうまく使えば、魚を釣ったりザラザラする物を触った感じも実現(錯覚)できます。皆んなにやって欲しいのは、テニスかバドミントンのラケットを誰かに持ってもらって、両手の手のひらでそのラケットを挟んで、前後にズリズリと移動させてみて下さい。ズリズリの筈なのに、何故かヌルヌルと「滑る」感じがするのです(^_^)- 心理学を受講しているのですが、そちらでも錯視の話題が出ました。実際に錯視の図を作ったのでMaxでより複雑なものを作ってみたいです。また、回転するトラックのミキサーの映像を見たのですが、原理がよくわかりませんでした…。早すぎて止まって見えるなどよく聞きますが、ストロボ効果で合っていますか? 模様が曲線に見えるのがわからなくて混乱しました。回転している物体自体が微妙な曲線の形をしているとそう見えるのでしょうか。
→ 「ストロボ効果」、「回転している物体自体が微妙な曲線の形をしている」、いずれの見立ても正解だと思います- 今回の動画を見て、自分でも何個か調べていくうちに北岡先生のツイッターを見かけたので覗いてみました。それで、先生がツイートしていた画素が赤くないのに赤く見える錯視の作り方がとても面白かったです (1) 。現実のものと人間が見てと脳が感じる差は大きいのだなと改めて思います。色々と検索してみて海外にある「海の滝」と呼ばれる風景が錯視によって見えているものだと知りました (2) 。珊瑚と砂の流れによってそう見えるのだそうです。自然にできた錯視でとても興味深く、見に行ってみたいと思いました。また、定位の話でふと、音の位相と錯聴には何か関係があるのかもしれないと思い、調べてみたところイリュージョンフォーラムにありました (3) 。定位残効は位相差を検出する細胞が補うために起こる現象ということで人の耳も目も突然の変化に脳の処理が勝手に行ってしまうのだと思いました。位相と錯聴はもっとありそうなので調べてみます。
→ 位相は難しいです。Maxで2つの同じサウンドを生成して、その両者の位相だけ変化させた時に違いが分かるのか分からないのか僕は分からないです(^_^;)- 第3週(5/26〜5/29)
- 今週の教材動画(49min)
- あまり皆んなに紹介していなかったかもしれませんが、Maxのパッチは相手がMaxを持っていなくても相手に実行してもらう事が出来ます。MaxパッチはMacとWindowsで共通ですが、「File」メニューの下の方の「Build Collective/Application..」を選ぶと「Build」というウインドウが出てくるので、その右下の「Build」ボタンを押して、出てきたメニューの「File Format」を「Max collective」でなく「Application」にすると、ちょっと時間がかかりますがMacならApp、WindowsならEXEの実行可能アプリケーションが出来ます。これは相手がMaxを持っていなくても実行できるので、就活のポートフォリオとして提出できます。詳しくは今週の「サウンドデザイン」教材動画の冒頭あたりで解説/実演しているので、ちらっと見て下さい
- 先週紹介したプチ課題(課題1)「お気に入りの錯覚」(5件)の提出締め切りは「5月中」ですので通常レポートとは別個に進めてください
- USBゲームコントローラはMaxで使えます
- ここを見てみよう
- たくさんコントローラがあるので使いたい人には貸し出しできます
- 先週の「宿題(2)」で「アポをとりSUAC守衛室に取りに来て手渡し」を希望できる人について貸し出し対応します
- 後期までに返却、ただし「そのコントローラを使った簡単なゲーム」Maxパッチの制作が条件です (これは「音楽情報科学」課題作品としてカウントOK)
- 「ホラーSE用の楽器」は立派な新楽器 ★ ★
→ こういう楽器(装置)を制作してみたい人(総合演習・自主制作)は長嶋が全力で支援します- 錯聴を実際に作ってみる → Maxで作ってみた「シェパードトーン」Keyboard
- ギブソンの「アフォーダンス」理論が提唱した新しい錯覚 ★
- 究極のドット絵 - 「アイコン」について ※アイコンの画像は錯視 !! ★
- 先週紹介した触覚/触感センサ「PAW-double」をお届けします
- このように手作業で準備しました
- 「実家/下宿に郵送」希望の人は、5/25にSUAC事務局に郵送を依頼しますのでぼちぼち届きます
- 「アポをとりSUAC守衛室で手渡し」希望の人は、長嶋スケジュールを見て、研究室にいて他の予定の入っていない日時(30分刻み。重複を避けて予定します)のアポ希望候補(複数)をメイルして確認の返信を待ってください。その日時に守衛室にきてもらって、内線6215の長嶋を呼び出してください
- 同封したUSBケーブルが短い人は自己解決して下さい。返却時にはこのUSBケーブルも忘れないこと
- 紛失の場合には弁償となります(材料実費1万円)ので取り扱い/返却には注意して下さい
- 後期に「総合演習I」などでさらに活用するために借用を延長したい場合には別途に相談して下さい(原則として長嶋[準]ゼミ生に対応)
- 「PAW-double」の使い方の紹介 - Maxの「思い出し」をしておいて下さい
- サンプルパッチ等
- パッチ以外に「PAWセンサのマニュアル(データシート)」と「mbedマイコンNucleoF401REに書き込まれた長嶋オリジナル・プログラムのソースコード(C言語)」も入っていますので興味ある人は眺めてみて下さい。プロの技が満載のかなり高度な処理を行っています
- 注意 PAWセンサはそれぞれ出力データに固有の「ばらつき」があるので、そのままでは誤差があるので、必ず後述の「トリミング」補正をして下さい
- 「PAW_double_00.maxpat」 - 最初のサンプル。これは眺めるだけ
- 「PAW_double_01.maxpat」 - このサンプルを皆さんそれぞれのセンサに対応した「トリム」処理して、それをベースとして複製/リネームして皆さん独自のパッチを作っていきます。センサの8チャンネル出力はそれぞれ「send」されているので、これを起動しておいた上で、対応する「receive」のあるパッチを別に作って同時に走らせることが出来ます
- 「PAW_sound_01.maxpat」 - センサ出力によってサイン波を鳴らす音源の簡単なサンプル
- 「PAW_sound_02.maxpat」 - センサ出力によってFM音源を鳴らす(リバーブ付き)音源のサンプル
- 長嶋のPAWサンプルのちょっとした紹介
- 過去の先輩のPAW活用事例のちょっとした紹介
- 宿題
- 今週の出席にあたるレポートを長嶋へのメイルとして出して下さい。詳細は前回と同じです。分量はおよそ200文字〜400文字ぐらいを目安とします。提出期限は5/29(金)の13:00です。それ以降のメイルは無効となり「欠席(未提出)」となります
- 過去にやったMaxの使い方について理解・整理(復習)しておいて下さい。予習は不要です
- 第3週のレポートと、それに対する長嶋のコメント
- 「ホラーSE用の楽器」について、ホラー独特の不安感を絶妙に表現できていて、ぞわっとしました。小学生の頃、ステンレス製の定規やドラムの線で似たような音が出ていたのを思い出しました。日常の環境音をMaxでホラー風に加工するのも面白そうです。
→ 「日常の環境音をMaxでホラー風に加工する」Maxパッチというのはいいですね。うまく作れた場合には、今期の「音楽情報科学」の最終課題として認定したいと思います(^_^)- ドット絵について、DSのポケモンやそれ以前のゲームなどではドット絵でしたが、確かに、今考えてみれば、あれらを普通に遊べていたのも不思議な気がします。記憶や思い込みによってそうであると認識できているだけで、実際はただの点の集合でしかないのですよね。アイコンも、似た別の物の名前が付けられていたら間違えそうです。
→ グラフィックに強い人は、このあたりを温故知新として掘り下げてみると、何か鉱脈(宝脈)がありそうな気がします- 錯視関連についての質問ですが、無数の9の中に一つだけ6が混じっている、のようなものは錯視に含まれますか?(以前Twitterで見かけたのですが、元のツイートを見つけられませんでした)
→ そういう「無数の9の中に一つだけ6が混じっている」というパターンのものは僕も過去に見たことがあります。これを「錯視」と言うかどうか不明(微妙)ですが、「視覚にまつわる面白い現象」という意味では、まぁ錯視と言えるかと思います- ホラー映画SE用楽器動画や、関連して視聴した Wintergatanさんの楽器 が面白かったです。このようなからくり風楽器やオルゴールなどの楽器の様子から、アナログのものですがプログラミング的要素を感じました。実際に木や鉄の素材をつくって鳴らす音には、奥行きや臨場感を感じます。反対に、レコード好きの人から、デジタル機器から聞く音楽は冷たく平坦に感じるという感想を聞いたこともあります。ですが、デジタル機械でも私は昔のアナログシンセサイザーの音楽には温かさ重さを感じました。音色の変化や特徴から、音に重み、温度、質感など多くを表せることをより意識させられましたし、効果も知っていきたいと思いました。
→ アナログシンセサイザーの古典も古典、Moogシンセサイザーの生みの親、Robert Moog博士は、2004年にSUACで開催した(僕が大会委員長)国際会議NIME04の基調講演として、講堂でトークしてくれました。僕はMoog博士(テレミンも開発)の"Theremin"という著書にサインをもらいました(^_^)。以下はその時のスナップ写真集です ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★- 今週の授業には大いに啓発されました。昔から、ホラーゲームのサウンドデザイン過程で、「 waterphone 」という楽器をよく使うといいます。サウンドデザインにおいて、「waterphone」に比べて、「ホラーSE用の楽器」は多くのサウンドエフェクトを作り出すことができると思います。既存の楽器に頼らずに、新しいものを作るということは偉いです。この精神を修めたいです。ネットで資料を調べていて、ゲームコントローラで、Maxをコントロールするインスタンスを見つけました。 このビデオ で、「wii」のゲームコントローラとMaxを使って、存在しない「バイオリン」を演奏しています。もしこの技術を広く使えば、存在しない「バンド」を実現できるかもしれません。
→ 「waterphone」を画像検索してみましたが、これはSUACの金属工房で溶接したりして制作できそうですね。Wiiリモコンは僕の研究室にも2個あって、だいぶ昔にコントローラとして試していましたがもう忘却しました(^_^;)。紹介いただいたYouTubeですが、これは実は「あらかじめ打ち込みデータとして用意してある演奏音をリモコン(センサ)によって順に呼び出す」というタイプの研究(タイミングや音量などのニュアンスだけその場で変化できる)で、日本では1990年代前半に別のセンサで流行したものです。バイオリンの任意のピッチをライヴに演奏できる「楽器」ではありません- SUAC研究生になるための面接のとき(2019年9月)、先生の研究室で「PAW-double」を拝見しました。本当に凄い作品です。まだ日本に行けない現在、借用できないというのが誠に残念です。状況が好転して日本に行ったら、先生の研究室を訪ねてまいります。そのとき、「PAW-double」を貸していただけませんか。
→ もちろんです。あと少し、頑張りましょう- 「ホラーSE用の楽器」の動画、きいていてゾワッとしました。動画が始まってすぐにステンレスの定規から音がだされ、どんなものでも組み合わせ次第で本当にいろいろな音がだせ、何でも楽器になるのだなと驚きました。去年のサウンドデザインの中間課題では、“いろはす”のペットボトルを潰す音を録音しMaxを使ってピッチを変えたりフィルターをかけたりして爆発音みたいになるよう試行錯誤していたので、何でもない音を壮大に出来るデジタルのすごさを感じていました。組み合わせしだいで不思議な音を奏でるアナログ音、普段何気なく聞いている音が加工されることによって思いもよらない音になるデジタル音どちらもすごくおもしろい世界だと改めて思いました。
→ アナログの「心」をデジタルで「爆発」させる・・・というのを目指したいです- ホラー楽器ですが、私も音だけでお化け屋敷風の空間を作ったことがあります。吹奏楽部の楽器室を真っ暗にしてギロやヴィブラスラップなど打楽器を最大限に使って、楽器を戻しにきた人を実験台にビビらせて遊んでいました。身近な音も十分ホラー要素を含んでいるんだなと実感できた良い経験です。
→ 打楽器というのはそれ自体、パーカッシブな音(頭のアクセントが強くてあとは自然に減衰する)なので、人間の古代からの警戒本能に働きかけるのでホラー楽器としてはとても有効です- manabaにアップしている音楽情報科学ページへのリンクですが、いつもサウンドデザインのページへのリンクになっています。
→ すいません直しました- シェパードトーンがいまいちよくわからなかったのですが、 このサイトの動画 がわかりやすかったです。よく聞いてみると、映画などでは多用されていそうだなと思いました。
→ このような連続音のシェパードトーンも、無限音階のシェパードトーンも、原理は同じです。人間の聴覚の特性をうまく利用した、これも一種の聴覚的錯覚(錯聴)で、心理学の世界では20世紀前半にかなり早い時期から有名なものです- ホラーSE用の楽器が面白かったです。弓を金属にこすりつけて音を出す手法は、打楽器の重奏曲で実際に見たことがありました。 こちらの曲 の冒頭部分です(打楽器重奏のための『狂歌百物語』より「鎌鼬」)
→ 現代音楽の世界では、あらゆる伝統楽器に対して「伝統的でない演奏方法」(ほとんど「攻撃」(^_^;))を行うことで新しい音響を生成させています。打楽器で「弓を金属にこすりつけて音を出す」という手法はもはやほぼ「古典」で、国内でも世界でもいくらでもあります- 1/f ゆらぎが生体に快感を与えるという説がありますが、反対に人が最も不快に感じる周波数は決まって存在するのでしょうか?
→ まず「1/f ゆらぎ」についてきちんと理解して下さい。きちんと理解すればこのような質問は出てきません。「1/f ゆらぎ」とは、あらゆる「時間的に変動する現象」の周波数成分(パワースペクトル)の分布が、およそ「1/f」という傾向で揺らいでいる、という事です。生物の生体リズムには「1/f ゆらぎ」のある現象が多く、そこから「1/f ゆらぎ」によって生物は快適さを感じる、というように提唱されています。「人が最も不快に感じる周波数」というのは高域でも低域でも報告されていて、耳障りな高周波とか、聞こえない低周波とかが生理的にストレスになると言われていますが、これは「1/f ゆらぎ」は関係しない、まったく別の話です。「1/f音楽」なんてのも昔から提案されていますが、「1/f ゆらぎ」というのはデータ分析した結果論の話なので、最初から「癒し」を1/fで狙って作曲して成功したという事例はありません- ホラーSEを聴いて、海外ドラマHANNIBALのサウンドトラックが確か打楽器や弦楽器、電子音を効果的に使用していたと思います。以前、サウンドデザインの授業で見せていただいた、筋肉の動きで音が刻々と変化するパッチを思い出しました。よくよく聴いてみると、Maxでも頑張れば作れそうだと思いました。 こちら こちら はサウンドトラックの一部です、短いものが七曲ほどあったかと思います。
→ 別にMaxであってもなくてもこういうのは頑張れば作れます(^_^)- ドット絵は制作でもよく使います。レトロなイメージがありますが、今年3月に発売された「あつまれどうぶつの森」でも、マイデザインというシステムで多くのユーザーやファッションブランド、果ては美術館などがこぞってドット絵を公開しており、中には錯視を狙って凸凹感を出したものもあるので刺激されています。そのドット絵についてちょうどSNSでなるほど!と思った ネタ ネタ があります。ブラウン管独特のボワッとした表現や揺らめきは、もしかしたらPAWセンサのうにうにでRGBをずらしたりしたらできないできるのでは?などと妄想を膨らませております。
→ ディジタルの荒いノイズとドット絵の荒さとを意図的に組み合わせて「透明」を演出、というのは確かに古典的なテクニックですね。元々、真っ白なもの(雪が降ってくる動画)のRGBを微妙にズラしてフルカラーにして、また最後に戻すと白くなる・・・というのは僕も作品でやった事がありました (NYでの公演)- 効果音制作に興味があり、最近はフォーリーについて調べていましたが、今回の楽器のようにSEのための装置制作はとても面白いと思いました。 「キムラ式 音の作り方」(1) という本でも風の音を作るために木材で回転する装置を作っていたのを思い出しました。現実を録音した音と電子的に作られた音はどちらも良さがあり、例えばゲームと実写映像では必要な音も変わるので使い分けるのが大事だとおもいます。どちらの音も使いこなせるようになれば自分の制作の幅がもっと広がると思うと勉強していてとても楽しいです。高くて手が出せなかったMaxが今期は使えるので使える間に実験していこうと思います。
→ ホラーを紹介しましたが、それよりも広く、映画やドラマでの「効果音」をアナログ的な名人芸で作り出す・・・という歴史も長くて、調べるとたくさん出てきます。有名な「ザルに小豆を入れて揺する→海辺の音」というようなもので、これはどんどん研究してみて下さい- ホラー映像用の楽器が面白かったです。楽器というときれいな音を出すイメージだったけど、このようなものもあるのだと思った。今回の講義でアイコンも錯視の一種という考えをきいて、点描も錯視の一種だと感じた。もともと私は点描は点の集まりで離れてみると塗っているように見える、変わった画風という印象だった。しかし授業後に点描について詳しく 調べてみる と、点描にすることにより減法混色の(絵具を混ぜると色が濁る)影響を受けず、より鮮やかな絵になるそうです。このように錯視が美術の進化も助けているのかなあと思って感動しました。
→ 点描技法は錯視の研究よりも前に作家の経験的なものとして出現していると思います。「錯視が美術の進化も助けている」というか「美術の歴史/技法の裏に錯視がある」という感じでしょうか- ホラーSE用の楽器の動画を見て、定規を机に当てて鳴らした経験はありましたが実際に楽器として使われているのは驚きました。子供の頃に身近な道具で音を鳴らす遊びをしていましたが今は楽器じゃないという先入観を持ってしまったので、昔していた遊びを思い出せば新しい楽器が生み出せそうだなと思いました。
→ 「新しい楽器」ぜひやってみて下さい- PAWセンサー実演で発生していた「ふにゃふにゃ」のような音やホラーな音を聞き、瞬時に「あのゲームや映画の音だ!」と思うことが多々ありました。過去にDAW内のソフトウェアシンセサイザーなどを触ったことがあったのですが、打ち込みで簡単なメロディーしか作っていなかったので、現実に発生する音の揺らぎなどを再現することでより、現実に近い情報量の効果音が作れるなと当たり前ながら感じました。
→ シンセサイザーで鍵盤に相当する音階だけ鳴らしているというのはとても勿体無いことで、むしろ既存の楽器として存在していないサウンドを生み出すことに活用して欲しいです- 「お気に入りの錯覚」一覧 ※ 長嶋が過去に 紹介した ものや、過去の先輩の「お気に入りの錯覚」( 2017 2018 2019 )とカブッている場合、あるいは新しいものを発見した場合には、「差し替え」希望のリクエストを随時、受け付けます(^_^)
氏名 お気に入りの錯覚 小泉めぐ 補色残像 色についての錯覚が好きでこれもとても好きなのですが、どれだけ見つめても色がついて見えるのが一瞬なのが少し悲しいです。影送りと同じ原理ですかね?
シュレーダーの階段 不可能図形の一種だが、一度どちらかの面が見えてしまえば、もう片方の面を見るのは難しいというのが面白い
シェパード錯覚 これを活かせば大きく見える詐欺なんかも簡単にできそうだなと思った。実際に動かしてみても同じ大きさとはにわかに信じがたい
ホロウマスク錯視 どこからみても視線が交わるのはちょっと怖いが面白い。昔は原理がわからなかったが、今ならわかるのでさらに興味深い
シルエット錯覚 瞬きした瞬間に入れ替わったと思えばまたふとした瞬間に戻るのが面白い。どっち回りに見えるかで右脳派か左脳派かがわかるらしい古谷彩季 リングの中を回る流れ 画像を眺めていると謎の靄がリングの中をぐるぐる回っているようにみえる。どんなに見つめても靄の正体をつかめないのがもどかしい (ジャック・ニニオ著 『錯覚の世界古典からCG画像まで』 株式会社新曜社 カラー図版1)
モンスターは何匹? 赤のモンスターの方が圧倒的に多く見えるのに同じ数だなんて驚き。赤のモンスターが真ん中に集中しているが、中心部分の方が人間は注目しやすいのか? (『101のビジュアルイリュージョン』 東京書籍株式会社 p65)
たるんだリボン たるんで見えるリボン、本当はまっすぐ平行。両端をもって引っ張りたくなる。あと少しなのに微妙にたるんでいる感じになんともいえない歯がゆさを感じる (『101のビジュアルイリュージョン』 東京書籍株式会社 p32)
揺れるハート ノートパソコンの人はパソコンを持ち上げて壊れない程度に横に振ってみてください。ハートだけが揺れて見えます。ハートだけが別の場所にあるかのようにゆらゆら揺れる様子が面白い
ワープ 色の粒が光って見える。白黒の模様の上にある色の粒が星のように見え宇宙みたいな感じがきれい。近くでみたり遠くでみたりを繰り返すとよりキラキラ感が増す気がする池田卓矢 9の中に6が一つ紛れているもの 無数の数字の中で一つだけ異なる物が混ざっていても気付きにくい。自分はこれを見つけるのが得意なため、選んだ
ラバーペンシル錯視 鉛筆や棒などを振ると曲がって見える錯視。小学生の頃、この錯視を不思議に思ったものです
本物よりくっきり見える 物事の善悪の差が激しいほど、善はより善に、悪はより悪に感じる、というのと同じで、視覚だけでなく詐欺の手口など、いろいろな所に通じていると思う
コントラストの対比 色相での差異で錯覚するのではなく、コントラストだけでも錯視になるところが面白い。新聞の広告で使えそう
離れていても心はひとつ(隠された文字の類似?) 遠目から見れば文字が見えてくる錯視。錯視を上手く使った広告で、錯視の実用的な例として非常に気に入っています中路 祐 強化遠近法 建物の上に行くほど小さく作られている。ディズニーランドの建物にも使われており、立体の錯視は面白い
縦断勾配錯視 上り坂が下りに見えたり、下り坂が上りに見えたりする坂、あるいはその錯視のこと。交通事故にも繋がるので怖い
(ここは長嶋の追記です。去年 23回目の沖縄 で久米島に行って、ガイドマップの名所を巡ったのですが、その「NO.26 おばけ坂」というのがコレでした(^_^)。 写真で判るか、どうでしょう。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ )
リープマン効果 明度差のほとんどない色が隣り合うと境界が曖昧になりちらついて見える。デザインを勉強していると意識しないといけない
正方形・ダイヤモンド形錯視 正方形を45度傾けると大きく見える。シンプルなのに錯視であるのが単純明快で個人的に好きです
色の恒常性 照明やフィルターの色味を補正して、ものの「本当の色」を知覚すること。錯視とは分かっていても、一枚の写真上では、どう頑張っても本当の色にしか見えないのが面白い富田咲良 ミニチュア錯覚 風景写真の遠い部分と近い部分をぼかして、彩度を上げるとミニチュアに見える。アニメの作品作りとかにも応用できそうで面白い(「錯視入門」著者/北岡明佳 発行所/株式会社朝倉書店 発行日/2010年6月30日 p168)
透視視 二つの図が重なった部分の色の変化により、手前のものが透けて奥の色が見えるように感じる。シンプルで美しい錯覚。色の変化で透明感の強さや素材感まで伝わる(「錯視入門」著者/北岡明佳 発行所/株式会社朝倉書店 発行日/2010年6月30日 p148-149)
霧錯覚 ぼかしてコントラストの低い部分をつくることで、そのぼけた部分は霧がかかったように見え、奥行きを感じる。水墨画を思い浮かべた。よく見えないボケた部分に逆に注目してしまう(「錯視入門」著者/北岡明佳 発行所/株式会社朝倉書店 発行日/2010年6月30日 p148-149)
ベクション錯覚★ 粒子(ドット)が画面いっぱいに一様に流れる様子を見ることで、自身が前進、後進しているように感じる。全身で錯覚を感じる(「Newton別冊 目の錯覚はなぜおきるのか?錯視と錯覚の化学」 発行人/高森圭介 発行所/株式会社ニュートンプレス 2013年4月5日 P116-117)
うずまき錯覚 渦巻きの模様に切り取られた円形の紙を二枚重ね下の方を回すと、回す方向によって収縮拡張する様子が変化する。しかけ絵本の作り方にのっていて、動かすのも楽しくてはまる(「しかけ絵本の基礎知識 ポップアップ」著者/デビット・A・カーター、ジェームス・ダイアス 発行所 大日本絵画 2000年 P13)王福瀛 Binaural beats 右耳に520Hz、左耳に530Hzの純音を聞かせると、差分の10Hz(これは可聴帯域外なので聞こえない)とは異なる第3のサウンドが聞こえます。この錯聴現象は不眠症やストレスの治療を助ける効果があると言われています
tritone paradox 継続する2音が「上がった」か「下がった」か、という判断は、人々の出身や母語が違うと、答えが異なるそうです。人にはそれぞれ、聴覚の好みがあるというのが面白いです
risset rhythm 「無限に速くなっていくビート」ということで、シェパードトーンと似ています。サウンドデザインで「risset rhythm」を使うと、面白い効果が現れるかもしれません
歌を歌えるピアノ 人間が歌っている音楽の周波数成分のピアノ鍵盤を鳴らすという自動演奏です。脳は音響の不足分を補完することで、知っている曲であれば、実際にはピアノの音だけなのに「歌っている」と感じる効果があります (長嶋の追記です。直後に永井さんからもちょうど同じ 錯聴 が届きました)
The speech to song illusion スピーチ音声をある長さで切り出してループさせて、同期したタイミングでリズムパートを加えてみると、繰り返すスピーチが音楽のメロディー(歌)のように感じられます。この錯聴現象は、生活の中でもよく耳にします。そして実験音楽の作曲においては、このような素材もよく使われています永井里緒 ポッケンドルフ錯視 斜めの線が障害物に遮蔽されたときに、線がずれているように見えるという錯視。斜めの線の上にモノがあることでパースが狂ったように見え、デッサンをやっているときに苦しめられた事を思い出した
右を向きたがる矢印 左を向きそうなのにすぐに右を向いてしまう矢印の錯視。ゆっくり回しているところを見ても、いつの間にか右を向いていた
クローバーとハート 片側から見た形と、鏡にうつした時の形が違うというもの。回転させないと、全く理解できなかった
(タイトル不明) 平面に見えるのに、棒がまっすぐ穴を通っていく。実際は真ん中がくぼんだ形をしていた
(タイトル不明) 一見普通の部屋に見えるのですが、うまく家具や小物が配置されており実際の大きさとは違って見えるというものです。仕組み自体は簡単なのですが、動画の中の女性が物をつかんだり移動させたりするたびに新鮮な驚きがあって面白かったです広瀬太郎 ハイブリッド画像 二種類の異なる周波数の画像を合成して作られた画像が、見る距離によって見え方が変わる。抽象的な図形を用いた錯視とは異なり現実の写真を使って簡単に実践でき、実用性の高さに惹かれた
運動の対比 回転する点の集合体の中を斜め45°の方向に直線的に動く点が水平・垂直に傾いて動いているように見える。一覧した錯視の中でもかなり錯覚を強く感じた一品。水平垂直の傾きそれぞれの角度もなぜか違うように見えるのが興味深い(気のせい?)
エニグマ錯視 模様外の白い長方形の内部に黒い影が見える。このエニグマ錯視というよりは、斜めの線の間が保管されて波線に見える錯視が興味深かった。(主観的輪郭錯視の類?)
ライラックチェイサー 淡い緑色の円が、円状に配置されたライラック色の円を、高速で回転して見える。色の残効など補色を利用した静止した錯視とは異なり、動きを利用した点がさらなる可能性を感じた
赤い巻物 それぞれの「巻物」の枠は正方形で垂直水平に配置されているが、配列が傾いているように見える。間に仕込んだ小さな白黒のひし形だけでここまで強い錯視が得られるのかと驚いた錯視。Illustratorで白黒を隠したらちゃんと整列して見えた清水萌恵 Taipoglycemia(タイポグリセミア) 文字の最初と最後があっていれば順番がめちゃくちゃでも読めてしまう現象。一時期これを利用したポスターが話題となりましたが本当にそう錯覚するため驚いたのを覚えてます。「だじいなおらしせ」←普通によめゃちいますね
ヤニーかローレルか 人によって違う色に見えることの例は見たが聞こえる音が違うとはどちらが正しいかわからなくなりそうです
逆転 ただ文字をさかさまに読んでも元の単語にはならず、ローマ字に直してから読むと逆再生したときに聞き取れる、かつ口も同じように動いているように見えるのが面白いと思いました
海中の滝 とても美しいです。人間が作る錯覚よりも壮大な自然の錯覚で一度見に行きたいと思いました
交差か反発か 視覚と聴覚が密接にかかわっている錯覚。当たり前ですがアニメの効果音とか何気なく聞いていておかしくないと思えるのは視覚と合致しているから、というのを改めて思いました
- 第4週(6/2〜6/5)
- 今週の教材動画(65min)
- 「お気に入りの錯覚」ですが、長嶋が過去に紹介したものや、過去の先輩の「お気に入りの錯覚」( 2017 2018 2019 )とカブッている場合、あるいは新しいものを発見した場合には、「差し替え」希望のリクエストを来週まで、受け付けます(^_^)
- (関連) 長嶋が過去に保存していた錯覚(騙し/驚き)系の動画を発掘(今回YouTubeで探してみました)
- HondaのCM(1) (正統派の錯視) ← そのメイキング
- HondaのCM(2) (実写風)
- HondaのCM(3) (普通にCG)
- HondaのCM(4) (普通にアニメ)
- Hand Art Makeup
- Makeup Body
- 「永久機関」モノ ★ ★ ★ ★ ★ (これが出来たらノーベル賞)
- iNaked(服が消えるiPhoneアプリ) ★ ★ ★
- Photoshop Magic
- 何もナシ。ただの交差点の風景
- 来週(皆さんのお互いのコメントが出揃ったところ)から、お互いの「お気に入りの錯覚」を確認していきます → ここから「Max化」・「より拡張」・「応用は?」などを考える
- 自力で「Maxによる錯覚」を実現していくには ※ネット等からコピペしているだけでは本当の力にならない
- ネット上の「錯視画像」には歪みや誤差があるという事実 → 自力でキチンと数学的に描画すべし
- 「lcd」オブジェクトによるアニメーションには多くの制約/限界がある
※ 数学的に描画するトレーニングとしては有効なのでやってみよう- jitterの「jit.lcd」オブジェクトの活用 → フルスクリーン可能、回転可能、・・・
- パラメータ(大きさ・比率・色合い・音色・音域など)を可変にすることから新しい世界が始まる → 「インタラクティブ錯覚」(能動的体験)
※ 「錯覚体験ゲーム」は脳の活性化につながる意義がある- 先週お届けした触覚/触感センサ「PAW-double」を活用しよう
- 「PAW-double」をコントローラとした「ホラー音響」生成パッチは?
- 「PAW-double」をコントローラとした「ホラー的グラフィック」生成パッチは?
- 「PAW-double」をコントローラとした「癒し系音響」生成パッチは?
- 「PAW-double」をコントローラとした「癒し系グラフィック」生成パッチは?
- Maxの復習(制御アルゴリズム)
→ インスタレーション作品の制御アルゴリズムはこんなパッチの組み合わせで簡単に実現できる
- 本日のサンプルパッチ
- Maxの基本の確認
- Maxはヘルプから調べよう
- Maxの伝える情報「bang」「データ」「メッセージ」の復習
- デバッグ用「Maxコンソール」ウインドウと「print」の活用
- control_01 --- サイン関数の生成、特定の系列にそれを振り分ける構造 (「if文」 - $i1は第1整数入力[左端]、Si2は第2整数入力[右端])
- control_02 --- 「if文」でなく「gate」オブジェクトで簡単に振り分けできる
- control_03 --- 複数の系列から特定の情報を選択する構造 (「if文」の場合)
- control_04 --- 「if文」でなく「switch」オブジェクトで簡単に選択できる
- control_05 --- 情報に対する「ON」「OFF」ゲート (「if文」の場合)
- control_06 --- 「ON」「OFF」ゲートを多段にすればシーケンス制御(water fall)
- control_07 --- サンプリング: 入力情報をあるタイミングで切り出す
- control_08 --- → 「リサンプリング」 or 「不応期」への応用
- control_09 --- ノイズの乗った信号を「平滑化」するテクニック
- control_10 --- 2入力の「gate」「switch」のグラフィック版 - 「ggate」「gswitch」
- control_11 --- 荒いデータを滑らかに繋ぐ「line」オブジェクト
- control_12 --- 指数特性で滑らかに繋ぐためのテクニック(放射能の半減期もコレ !)
- control_13 --- 色を色々に変えてみよう
- 「send」「receive」でスッキリ
- 単純なcounterも異なる周期にすると面白い
- jitter_01 --- リアルタイムCG生成の基礎(jitter版)
- 「prepend」「append」の使い方
- 「pack」「unpack」の使い方
- jitter_02 --- 多数のムービー(静止画)やWebカメラから選択的に表示する
- jitter_03 --- いろいろなjitterライブビデオ操作(1)
- jitter_04 --- いろいろなjitterライブビデオ操作(2)
- jitter_05 --- いろいろなjitterライブビデオ操作(3)
- jitter_06 --- リアルタイム3D-CGレンダリング(マウスで3次元空間内をぐりぐり)
- 宿題
- 今週の出席にあたるレポートを長嶋へのメイルとして出して下さい。今回は主として、お互い(自分を含む)の「お気に入りの錯覚」に関して、「その錯覚の別の事例(URL)」・「こうやったらMaxインタラクティブ化できるのでは?」・「これも同じ原理なの??」等の発展的なコメントを述べて下さい。他からの受け売りをコピペするのでなく自分の頭と感性で「考察」「提案」したコメントを期待します。分量はおよそ300文字〜600文字ぐらいを目安とします。提出期限は6/5(金)の13:00です。それ以降のメイルは無効となり「欠席(未提出)」となります
- 過去にやったMaxの使い方について理解・整理(復習)しておいて下さい。予習は不要です
- 第4週のレポート(と、それに対する長嶋のコメント)
- 他の人の見つけた錯視について3つほど取り上げて記述します。1つ目は うずまき錯覚 に関してです。これをMaxを用いてうずまきの太さを変えたり、線の感覚を変えることで錯覚の効果の変化を楽しめると思いました。2つ目は たるんだリボン です。この錯視はツェルナー錯視の一種だと思いました。この錯視のリボンがたるんでいる理由が背景の四角形や円の縁とリボンを比較してしまうからだと予想できます。この錯視をMaxで再現するにあたっては、背景の四角形や円を別の図形に置き換えたり、大きさを変化させても面白いと思いました。 3つ目は 透視視 についてです。ここで紹介された透視視は重なった図形の濃度が透けて見えるかどうかに関係していると思うので、Maxで重なった図形の濃度を変えられるようにすれば面白いと思いました。また、私が錯視を探しているときに重ね合わせる図形がそれぞれ違う色のものがあったので、Maxで色を変えられるようにしても面白いかもしれません。
→ 第1号のコメントですが、そうです、こういう感じでお互いに発見した錯覚についてコメントし合う、ということを求めていました(^_^)。「岡目八目」と言いますが、自分で調べて紹介した錯覚について自分が一番知っているかというとそうでもなくて、端から見ている人のコメントやツッコミから新しい可能性が出てくるというのを期待しています。次回の教材動画で僕はコメントしていくので、ここではこれ以降、基本的に僕のコメントは無しで、皆んなのレポートを並べます- 9の中に6が一つ紛れているもの →数字の組み合わせや縦横の数を可変にし、最も見つけにくい組み合わせや難易度の差を調べられるようにする。 本物よりくっきり見える →ぼかし具合を可変にし、どれくらいの差まで許容範囲なのか、最もくっきり見えるのはどれくらいぼかした時か試せるようにする。 縦断勾配錯視 →画像だけでは判別が難しくとも、現実では判別できるので、やはり人間の平衡感覚は凄い(ほぼ感想)。 →Maxと3Dオブジェクトを使って、その坂が上り坂なのか下り坂なのか調べるゲームを作れそう(PAWセンサでオブジェクトの回転とか)。 色の恒常性 →金閣など既知のものでなく、初見のもので試してみると面白そう。また、脳で補正しているのなら、個人差がそれなりにありそう。 霧錯覚 →少し内容は異なるが、ゲーム等で画面の端を少し暗くする演出がある。より中心に視線を集中させる効果としては似ているのでは? ベクション錯覚★ →ワープの演出などでよく用いられる。Aftereffectsのパーティキュラーで同等のことができる。 →線の長さやぼかし具合を可変にして、どの状態が最も進んで(後退して)見えるか調べられるようにしても面白そう。
- jitterは色々な視覚の効果を作ることができる・・・という部分が気になります。jitterを使って、面白い作品を作りたいです。 ワープ は面白いと思います。画像を拡大してみると、星のような部分はいくつか色を変えた画素からなります。黒白の螺旋状バックグラウンドと輝点による不思議な効果が現れ、この錯覚の魅力を感じました。Maxを使って、螺旋状のバックグラウンドを回回転させたり、輝点となる画素の大きさを変えたら、どんな効果があるか・・・と期待させます。先週書いたBinaural beatsについて、 簡単なパッチ を作りました。この錯覚を体験するにはイヤホンかヘッドホンを使わなければなりません。モノラル(左右のどちらかだけの耳)で聞くと、単純な正弦波だけが聞こえます。バイノーラル(両耳)で聞くと、異なる第3のサウンドが聞こえる錯覚ということです。しかし、実際に体験してみた感じでは、これがストレスの治療に有効だとは思えませんでした。何か穏やかな音楽と結合したほうがいいかもしれません。 このビデオ にあるのは、Binaural beatsを使った音楽です。
- 補色残像 について、お気に入りの錯覚として取り上げていたものはヒマワリの画像だったので黄色のヒマワリのキレイな写真を予想しながらながめていました。発展的なコメントとは少しずれているかもしれませんが、補色残像の効果で赤いヒマワリが見えるなど、ほとんどの人が概念として持っている色の感覚をあえて裏切っていくスタイルがあっても面白そうな気がします。 うずまき錯覚 について、うずをまいている曲線が直線に変わっていくようにできるようにするなど、まかれ方を変化させたら効果も変わりそうなきがします。手で回している動画でしたが、ものすごく早くだったりゆっくりだったり速度を変えられるようにするのも面白そうだと思いました。 ライラックチェイサー について、1点を見つめることで他のものが消えて見えなくなるという点では コレ と似ている部分もあるのかなと思いました。
- Taipoglycemia(タイポグリセミア) から、間の文字がランダムに入れ替わり(ex. ぱぷないっる→ぱないっぷる)言葉の意味がわかったら入力して正解の数をタイムアタックで競うゲームを想像しました。Maxで文字入力して整合チェックするのが難しければ、グラフィックな選択肢(色や形)から選ぶのもいいと思いました。
→ Maxでも文字列処理は膨大にありますので「文字入力して整合チェック」なんてのは簡単です(^_^)- 赤い巻物 の原理が、 接合部の錯視 と同じ原理で傾いて見えるのではないか。参照資料より、接合部の黒と白の図形により錯視がはたらき、黒と白の図形は星形でも十字でも円でも同様の効果があるそうです。また、黒と白の模様の配置を変えれば、傾きの錯視だけでなく動いて見える様になるのではと予想します。この錯視は美しいパターンのようで目を楽しませてくれるので、Maxで接合部の形や位置、色を変えたり、試しながら好きな錯視パターンを作り保存してみたいです。参照画像・資料出典(「錯視入門」著者/北岡明佳 発行所/株式会社朝倉書店 発行日/2010年6月30日 a /p45‐46)
- 気になったものについて、3つほど取り上げました。 離れていても心はひとつ について。写真の白い部分は円形ですが、正方形やその他多角形などほかの図形に変化させても同じように見えるのか、もしくは見えやすくなったり逆に見えにくくなるのか試したら面白そうだと感じました。 透視視 について。二つの図と重なった部分の三つに分けて、それぞれ色を自由に変えられるようにしたら、そのパッチが勉強に使えそうだと思いました。自分で色を変化させ綺麗に透けて見えるポイントを探すことで、色の勉強になると思いました。表現技法IIの授業で似たようなことをやったので、そこから思いつきました。( この画像 の課題です、画質が荒いかもしれません) 歌を歌えるピアノ について。歌(人の声)に聞こえるのであれば、Maxで歌ではなく普通に自分が喋ったものを録音してMIDI音源に変換して再生した場合も同じように聞こえるのか気になりました。歌詞が聞き取れるのであれば、もしかしたら会話でも聞き取れるのではないかと考えました。(歌に聞こえる条件としてその歌を知っている事が必要だったので、その場で自分が喋って記憶しているものであれば、その条件は満たされるかと思います)
→ 個々の周波数成分を担当するパートをパーシャルと言いますが、ピアノの鍵盤(つまりオクターブを12等分した粗さのパーシャル)では、元々そのような12等分平均律に対応した周波数成分(要素)から出来ている音楽であればちょうどヒットするパーシャルがあるので、あとは人間が過去の楽曲の記憶から補完することで音楽として認識できましたが、未知の会話音声を表現するためのパーシャルとしては、ちょっと周波数分割が粗い気がします。まぁ、これはFFTというちょっと高度な処理になりますがMax/MSPで実験できるので、いずれ実験してみましょうか?- いくつか気に入った錯覚について述べようと思います。まず1つは自分のお気に入りの錯覚で提出したものですが、 シルエット錯覚 はMaxで作れるのでしょうか?ただ回転させるだけではダメなのか、あの上下運動は計算されたものなのかを知るためにもプロトタイプを作ってみたいと思いました。
→ シルエット錯覚の素材動画を再生するだけならMaxでも簡単ですが、3次元CG空間で実際に3Dモデルを回転させて、それを2次元スクリーン越しに見る・・・というシミュレーションをするとなるとjitterでみっちり実装する必要があります。ただし頑張れば可能です- 2つ目は 離れていても心はひとつ の広告です。以前Twitterで見かけたものですが、遠目に見ないとわからない広告というのは、道路の菱形マークなどに共通するものがあると感じられました。遠くからのみ目に入る広告や標識は人間の機能をうまく利用した上に有効であるため、もっと増えても良いのではないかと思います。 3つ目は ポッケンドルフ錯視 です。これは人間には屈折の知識があるから起こる錯視なのかなと思いました。どれほど線がずれると錯視が起こらなくなるのか、線の角度に規定はあるのか気になりました。
- この画像 はエビング錯視を使用し、正方形・ダイヤモンド形錯視の大きさを均一に見えるようにしてみた。 この画像 は副産物として生まれたもので、ラウンドエッジの正方形だが直線がラウンドしているように見える(主観的輪郭の類だろうか)。 ポッケンドルフ錯視 のインタラクティブ化は線の長さ・障害物の太さを変える他、複数の障害物(二枚の板)や任意の画像やベクターを傷害物に配置できると錯視の度合いの変化を楽しく味わえるのではないか。 シェパード錯覚 に関しては、平行四辺形の比率を反比例型に可変にし、追加で横にそれぞれ比率を同期した平行四辺形を重ねて錯視の変化の強度を味わうと楽しそうだなと思った。
- ミニチュア錯覚 でpng形式の透過された三つの画像でレイヤーのように階層をつくり、その間の画像の明度と彩度を変えられるようにしたら現象が起きているとはっきりわかると思いました。 色の恒常性 についてですが先週、 北岡先生のtwitter で「wordを使用して制作できる錯視」として拝見したのを思い出しました。なるほど、色には恒常性があるためこのように見えるのかと理解しました。 ハイブリッド画像 はあらかじめ二つの画像を用意し、ぼやかしたりして合成できればMaxでも試せそうです。 ヤニーかローレルか という現象ですが、EQで低音を上下させたり、ピッチを変更することによってどちらの言葉も聞こえてくるという投稿を見たのでMaxでも試すことができそうです。
- 第5週(6/9〜6/12)
- 重要なお知らせ 今年は遠隔授業ということで、例年にない内容を2回生向け サウンドデザイン の中で紹介しています。またレポートとして毎回、履修学生全員のレポートに長嶋が全てコメントしていることで、例年にない充実した内容となっているので、その厖大なレポートとコメントを含めて、ぜひチェックしておいて下さい。特に「シンセサイザ」の部分では、例年は扱わなかったネタを今年初めて、詳細に解説(サンプルパッチも実戦的に活用可能)しています
- (業務連絡)
- 広瀬くん、PAW-doubleセンサを「アポをとって守衛所で受け取る」とメイルしてきたもののアポがなくてキミの分だけ残っています。受け取らないと今後の「PAW-doubleを使ったMaxパッチ」という課題が制作できませんが・・・
- 熊谷さん、先月の「お気に入り錯覚」のプチ課題の未提出から、前回の課題レポートも未提出です。この科目の履修(単位)は放棄したというのであればOKですがどうなのでしょうか
- 今週の教材動画(16min) (今回は超短いです)
- 1106長嶋研究室にあるグッズの紹介(錯覚関連)
- トランプ3種
- 定規4種
- 絵本1冊
- 偏光板
- 皆さんの「お気に入りの錯覚」やそれらへのコメントに対する長嶋コメント (これを受けてそれぞれ「Maxで何か作ってみる」というのが今週の課題です)
- 補色残像 影送りと同じ原理です。広く言えば視覚に限らず「感覚」全般にある「残効」という現象です。人間の感覚器は入ってくる刺激にずっと同じように反応するのでなく、時間的に次第に「慣れて」いき、変化が無い場合には余分な情報処理をしない(他の処理に向ける)という無意識下の反応があり、そこで急激に刺激が変化した時に、それ以前の状況に慣れていたことが効果として続くことで錯覚が生まれるというものです。スキー場でサングラスをかけるのもこれに関係しています。これに似た効果はMaxでは簡単に色々と作れます
- シュレーダーの階段 「図」と「地」と似ているやつですね。僕はエッシャーの画集も本人の書いた本「無限を求めて - エッシャー、自作を語る」(朝日選書)も持っていますが、ここまで芸術家自身が自分の作品/アイデア/美学を語った本というのは稀少なので、ぜひ読んで欲しいです(希望者に貸し出し可能[ゼミ生優先])。これはMaxというよりも普通に静止画のグラフィックですが、得意な人はエッシャー等を調べて「かぶらないもの」を描いて提出して欲しいです(課題提出とカウントします)
- シェパード錯覚 「平行四辺形の比率を反比例型に可変にし、追加で横にそれぞれ比率を同期した平行四辺形を重ねて錯視の変化の強度を味わう」と書いてくれた人、よく分からない(^_^;)のでぜひMaxで作って下さい
- ホロウマスク錯視 昔の家に掛かっていた先祖の写真は、いずれも瞳が目の真ん中にあるので、どこから見てもこちらを見ているという不気味さがありました。こちらは動的(自分が動く)のでより効果的です。おもちゃ版はマルチメディア室にあるのですが。動画再生でなくMaxでインタラクティブに作れるか??
- シルエット錯覚 既に前回、コメントしてあります
- リングの中を回る流れ 北岡先生のページにも色々と似たものがありますね。この縞模様の部分をMaxで数学的に(規則正しく)描画して、そのパラメータを変化させたらどうなるか・・・というのはMaxプログラミングのターゲットとしては好適だと思います
- モンスターは何匹? 「赤のモンスターの方が圧倒的に多く」見えなかったのですが・・・(^_^;)。これは「図」と「地」の問題なので、それぞれの色調・明度・彩度・コントラストなどを可変にすることで、閾値などの心理学実験ツールがMaxで実現できそうです
- たるんだリボン ←この画像は本を撮影したので、右側の端が歪んで本当にたるんでいる(^_^;)のが残念です(実際に定規を当てて確認しました)。これのグラフィック版をきちんと作って差し替えを希望します。あるいは比較的簡単なので、Max版であれこれ変化できるものを作りましょう。「背景の四角形や円を別の図形に置き換えたり、大きさを変化させる」というのが定番の手法です
- 揺れるハート 「パソコンを持ち上げて横に振る」だけでなく、凝視しつつ自分の頭を振っても似た効果があります
- ワープ これはぜひ、Maxで数理造形としてプログラミングしたいですね。Maxはフラクタル(自己相似)な図形を表現するのはあまり得意ではないので、そういうのに強いProcessingでの描画プログラムに挑戦するというのも推奨します。おそらく「Processing+フラクタル+描画」とかで検索すると何か出てきます
- 9の中に6が一つ紛れているもの これは超簡単なので、数字に限定しないで、アルファベット文字とか、いっそのことロシアのキリル文字とかまで拡大すると面白いと思います。「N」とか「R」の左右反転というのがあるのでクラクラ来ます。僕が2010年にロシアで開催されたイベント(国際音楽コンクールの審査員、3日連続のレクチャー、コンサートでの新作初演)に招待されて行った時のポスターが これ ですが、ここには僕の名前 「YOICHI NAGASHIMA(JAPAN)」 が2箇所にあるのですが、自分でもよーーーく探さないと見つかりません。正解は これ です。Maxで毎回ランダムに配置させて表示する(敷き詰める)というのは超簡単なので、これはぜひ誰か作って欲しいです
- ラバーペンシル錯視 これはアニメGIFでもMaxのアニメーションでも、実際の動画のフレームレートが保証されていないと、チラついて滑らかに見えないという欠点があります。Maxで作る場合にはそのあたりの検討が重要です
- 本物よりくっきり見える これも「残効」ですね。「ぼかし具合を可変にし、どれくらいの差まで許容範囲なのか、最もくっきり見えるのはどれくらいぼかした時か試せるようにする」というのもMaxであればかなり容易です
- コントラストの対比 まぁ、これはあまりにベタな定番です。新聞の印刷というのはもちろん基本的にモノクロですが、グレースケールやグラデーションを表現するために、「点描」のドット相当する画素については相当に工夫しています。グラフィックデザインにも応用できるので、ぜひ調べてみましょう
- 離れていても心はひとつ(隠された文字の類似?) 「写真の白い部分は円形ですが、正方形やその他多角形などほかの図形に変化させても同じように見えるのか、もしくは見えやすくなったり逆に見えにくくなるのか試し」てみて下さい。僕の予想ですが、この透けて見える効果については「円形」でないと駄目なのではないか・・・と思っているので、ぜひ反例を見せて欲しいです
- 強化遠近法 これは「上手くデフォルメする」という部分がプログラミングには馴染みにくいのでMaxで実装するのはチャレンジングなテーマだと思います(出来ないとは決して言いません)
- 縦断勾配錯視 すでに「久米島の実例」写真ということでコメントしました
- リープマン効果 明度差のほとんどない色が隣り合うと境界が曖昧になりちらついて見える「ハレーション」をマイナスと見て避けるのか、逆にそれを意識的に強調して「クラクラ効果」を狙うのか、僕はどちらかと言えば後者が好きですが・・・
- 正方形・ダイヤモンド形錯視 「この画像 はエビング錯視を使用し、正方形・ダイヤモンド形錯視の大きさを均一に見えるようにしてみた」というのがありましたが、確かに全体を傾けるとまったく感覚的には違う印象になりました。これをさらに拡張したものを誰かMaxで作って欲しいところです
- 色の恒常性 色なんてものは錯覚という以前に「本当のものは無い」という感じがします。だいたい我々が見ているのはコンピュータディスプレイから発せられる「光」(電光現象)なので、それでインクで紙に印刷した「色」(色素による自然光/太陽光の反射)を語るところに既に無理があるのでは? (→なので深入りしてもあまり意味が無い気がしてしまう・・・)
- ミニチュア錯覚 これは静止画像よりも動画(アニメーション)の方がずっと面白いです。タイムラプス動画撮影の際に「絞り」を工夫すれば誰でも面白いミニチュア動画が出来ます。僕がMaxで「連続撮影した連番静止画を保存する」パッチで長時間撮影した後で、Maxで「連番静止画を結合して動画にする」パッチで作った例がこれです→ 第23期「虎の穴」 / 2006 碧風祭 / 「葉から芽」日記
- 透視視 「二つの図と重なった部分の三つに分けて、それぞれ色を自由に変えられるようにしたら、そのパッチが勉強に使えそうだと思いました。自分で色を変化させ綺麗に透けて見えるポイントを探すことで、色の勉強になると思いました」と書いてくれた人はぜひ、Maxで作ってみて欲しいです
- 霧錯覚 コントラストの対比 と共通のものだと思います。これをMax(jitter)で作るのにはちょっとした発想の転換が必要な気がします
- ベクション錯覚★ これは文献の静止画なのでピンと来ないので、ぜひMax(jitter)で実装して、出来れば大きなスクリーンで没入感を意識して体験してみたいです。星の中を飛ぶ宇宙船のようなグラフィックでけっこう定番ですが、実際にランダムに生成するとなるとアルゴリズムはフラクタルのようになる(再帰的)ので、Maxよりも実はProcessingの得意な世界になります
- うずまき錯覚 紙の絵本で手で回す・・・というアナログにも味がありますが、Maxで作れば色々な条件を広範に自由自在に変化させられるので、ここはぜひ、Max化に挑戦して欲しいです
- Binaural beats バイノーラルには色々なものがあり、Binaural beatsはもっともシンプルな原理的錯聴なので、あまりピンと来ない人も多いです。作ってくれたサンプルパッチは正弦波(サイン波)だったので倍音成分がありませんが、複合音(複雑な高次倍音を含む)場合には、それら倍音同士の効果があるのでもっと複雑になるかもしれません
- tritone paradox これは実はシェパードトーンの要素も加わっている錯聴で、響きとしてサウンドの高低を聞くのか、ピッチクラスとして高低を聞くのか、という音楽的ベースによっても意見(判断)は分かれるので、心理学実験(人種や国籍と関連付けようとした場合)では条件の設定が難しい課題です
- risset rhythm 「無限に速くなっていくビート」ですが、これはMaxでも簡単に実現できます。誰か実際に挑戦して欲しいです。現在、「サウンドデザイン」を受けている2回生で、シェパードトーン(無限音階)の実現にチャレンジしている学生がいます。皆さん3回生も負けてはいられません(^_^;)
- 歌を歌えるピアノ 既にコメントしましたが、この実験はなかなか挑戦的で、Maxの最大性能で実現できるかどうか、の戦いになります。時間があったら僕もチャレンジしてみたいです(道具は既に紹介したものだけですが全体として大規模になります)
- The speech to song illusion まぁ「ラップ」は基本的にコレなので、ほとんど錯覚というよりも「音楽(の一種)の起源」という感じではないかなぁ・・・
- ポッケンドルフ錯視 「インタラクティブ化は線の長さ・障害物の太さを変える他、複数の障害物(二枚の板)や任意の画像やベクターを傷害物に配置できると錯視の度合いの変化を楽しく味わえるのではないか」と書いてくれた人、ぜひMaxパッチ化をお願いします
- 右を向きたがる矢印 明治大学の杉原先生は、数学的にきちんと「このように見える」と錯視を想定して、その通りに3Dプリンタで造形を制作して、このような動画をがんがん公開しています。皆んなもCAD/CAMとと3Dプリンティングを習ったのであれば作ってみては?
- クローバーとハート 明治大学の杉原先生は、数学的にきちんと「このように見える」と錯視を想定して、その通りに3Dプリンタで造形を制作して、このような動画をがんがん公開しています。皆んなもCAD/CAMとと3Dプリンティングを習ったのであれば作ってみては?
- (タイトル不明) このタイプの造形(実際に作ったもの)の錯視の動画は昔からたくさんたくさんあります。現場で横から見ていると別にどうってことないのですが、カメラアングルの魔法ですね
- (タイトル不明) Hondaの錯視CMで紹介しました。スマホのカメラ機能が向上して、最近では誰でもどこでもこういうのを撮れるようになったので、ちょっとインパクトが低下しているタイプです
- ハイブリッド画像 僕は視力が悪いのでこういうのは日常茶飯事です(^_^;)。Maxで作るのもまぁ簡単なので、要するに素材の選択が勝負でしょうか
- 運動の対比 これはシンプルでもなかなか強烈な錯視なので、Maxで料理する価値があると思います。運動錯視はターゲットの運動と、視聴している体験者の運動とがあるので、心理学実験のデザイン検討の対象としては面白いものです
- エニグマ錯視 この類の錯視画像(静止画)もたくさんありますが、Maxを使って実装するのであれば、ゆっくりと僅かずつ動かしてみたらどうなるか・・・というのに興味があります
- ライラックチェイサー 見えてくる「無い色」は捕色のようなので、これは残効なのかと思うのですが、図形のコントラストとかエッジの状態とか、パラメータが膨大にあるので、Maxで色々と調べてみると、「新しい錯覚の発見」にかなり近い気がしています
- 赤い巻物 これも強烈ですね。Maxでパラメータを色々に変えて体験してみたいです。誰かやってみましょう
- Taipoglycemia(タイポグリセミア) 「間の文字がランダムに入れ替わり(ex. ぱぷないっる→ぱないっぷる)言葉の意味がわかったら入力して正解の数をタイムアタックで競うゲーム」というのはMaxで可能なので誰かやってみて欲しいです
- ヤニーかローレルか 「EQで低音を上下させたり、ピッチを変更することによってどちらの言葉も聞こえてくるという投稿を見たのでMaxでも試すことができそう」というのはまさにその通りです
- 逆転 これは僕が紹介した、「会話音声を一定のブロックごとに分割して、それぞれのブロックは逆再生する」というMaxパッチでの実験そのものです(^_^)
- 海中の滝 こういう実際の風景写真だと「ダムの穴」が凄いと思います
- 交差か反発か これは僕も似たようなものを既にMaxで作りましたが、注意点は「音の遅れ」・「画像の遅れ」というところで、ヘタに作ると作者は「同時」のつもりなのに実は数十msecレベルで遅延したりしているとまったく意味をなさなくなるので、ここは重要です。僕はこのあたりを学会発表で警鐘を鳴らしてきています → ★ ★ ★ ★
- 宿題
- 今週の出席にあたる課題Maxパッチを長嶋へのメイルとして出して下さい。テーマは「自分でオリジナルに作ってみた錯覚体験Maxパッチの試作」です。上記の長嶋コメントなども参考にして下さい。完成度は求めませんのであくまで「試作」(第1弾)で、今後の完成に向けてバグ探求とか改良などは長嶋がフォローします。長嶋が既に紹介した錯覚Maxパッチをなぞった(一部修正した)だけ、というのはNGです。なお、まだPAW-doubleなど外部のセンサ/コントローラは使わず、「key」オブジェクトで取得したキーボード入力(上下左右のカーソルキーとかスペースキーを推奨)かマウス操作をインターフェースとして下さい(マイク入力を「音」センサにするのはOK)。Maxでのプログラミングの復習は 去年の「サウンドデザイン」 のページから発掘してください(まだ今年は「lcd」まで進んでいません)。 Maxパッチから参照する外部のデータ(画像・サウンド・ムービー等)が無い場合だけ、拡張子「.maxpat」のパッチのまま添付で結構ですが、パッチのファイル名にスペースや全角文字は使用禁止です。過去に学生とやりとりしている感じではWindowsでもMacでも「メイルの添付」として送れるようです。外部参照するデータがある場合にはパッチを含めてフォルダ(フォルダ名にスペースや全角文字は使用禁止)に入れてzipにして下さい。サイズが1MBを超える場合にはメイルの添付でなくてアップローダに上げてURLをメイルです。必ず受け取り確認を返信します。提出期限は6/12(金)の13:00です。それ以降のメイルは無効となり「欠席(未提出)」となります
- 過去にやったMaxの使い方について理解・整理(復習)しておいて下さい。予習は不要です
- 第5週の課題に関して
申し訳ない、さすがに今回の「Maxパッチ試作」の課題はいきなりHeavyだったようです(^_^;)。 来週(6/16〜6/19)の教材として、僕は全て提出者のパッチを修正しつつ以下にコメントして追記していき、来週には全員でそれぞれのアプローチ(Maxテクニック)と解決方法を共有することで前に進んでいく・・・という感じにしたいと思っていましたが、また状況は変わりました(→第6週の冒頭部分を参照して下さい)。 いつもの「レポート受け取りました」返信はありませんが、以下のメンバーからの課題は到着していますので安心して下さい。- 第6週(6/16〜6/19)
- 今週は特例で「ZOOM特講」を開催します
先週の「Maxパッチ試作」の課題の中で、北京から参加している学部研究生の王福瀛さんが risset rhythm に挑戦しているのですが、なかなか難題であることが判明してきました。 王さんと何本ものメイルを行き来させましたが、これは格好の題材だということで、今週は特例として「ZOOM特講」を開催します。 興味があってここに参加してくれた人は、そこでの検討を収穫として、今週は宿題ナシとなります(^_^)。 リンク動画 にあるように、「risset rhythm」とは、「どんどん速くなり続けている」のに、いつまでたっても同じというビートパターンの事で、ピッチが無限に上昇する「シェパードトーン」のリズム版です。 僕はこの原理を完全に把握しているのですが、具体的にこれをMax等で作るうまい手が見当たらずに難儀しているので、皆んなに詳しく解説して、協力してなんとか「risset rhythm」を実現する、というのを今年の「音楽情報科学」の一つのテーマにしたいと思います。 興味のある人は、開催日時「2020.06.18(木) 10-12時」に都合が合えば、長嶋にメイルして参加表明して下さい。 連絡期限は6/17(水)の15時です。 参加表明した参加者には確認メイルを出します。 そして、開催日時の直前(数分前ぐらい)に、参加者にZOOM開設情報をメイルします。 なおこの「ZOOM特講」は講義の一部ですので、参加者は「顔を出す」設定として下さい。 名前文字/イニシャルで顔を出さない参加の場合には、宿題の免除はありません。- 今週の教材動画はありません。以下の「第5週の課題の検討」のところに、皆んなから届いた「orgパッチ」と、僕が修正改良した「revパッチ」がありますので、それぞれ全てを開いて(自分のものだけは駄目。他の人から学ぶこともとても多いです)、多くの重要ポイントを理解して自分のモノにして下さい。質問はいつでも受け付けます。上記「ZOOM特講」の場で質問してくれてもOKです
- 第5週の課題(「錯覚」ネタ関係のMaxパッチの試作 part1)の検討
- 永井さん ★
- 「透視視」を元にしています。前回の錯覚への発展的コメントで「二つの図と重なった部分の三つに分けて色を変えられるようにすれば、色の勉強に使えそう」と発言した者です。マウスでカラーパレットを開き、色を変えるだけのものなので、もう少し他に何かできたら面白そうだと思いました。色を変えるのにいちいちカラーパレットを開かないといけないのが難点です。colorpicker?を使ってパレット画像から色を取れないかと試したのですが、やり方が分かりませんでした。
- 元パッチ : 1824070_org.maxpat
- (長嶋)colorpickerを使うとパレットがその都度、登場するので、ここは「swatch」という優れものを覚えましょう。とりあえず3色バージョンを「1824086_rev.maxpat」と作ってみました。「swatch」には、過去のMaxのカラー表現の歴史を受け継いだために、「RGBがそれぞれ0-255の整数値」という表現形式と「RGBがそれぞれ0.0-1.0までの実数値」という表現形式の2種があるので、「compatibility」パラメータで調整します。panelオブジェクトの背景色を設定するタームもそれに対応して「brgb」と「bgcolor」と2種あるので、混乱しないようにして下さい
- 古谷さん ★
- 「たるんだリボン」についての試作パッチです。縦1列をひと塊として上下左右に動かすことができます。丸とダイヤの間隔を変えることでリボンのゆがみに変化があるのかを試せると思います。今回は読み込んだ画像の間隔をずらすことができるだけですが、max内で描画をすることで丸やダイヤのサイズ、枠線の太さなんかも変えることができたらいいなと思っています。レポートとは関係ありませんが、「たるんだリボン」のグラフィック版をイラストレーターで作成しましたので差し替えていただきたいです。
- 元パッチ : 1824086_org.maxpat
- (長嶋)「たるんだリボン」の差し替え完了です(^_^)。あと、元画像は3種類なので、それらをreadpictする名前は別々に付けずに3種類だけあればOKです。 とりあえず改訂バージョンを「1824086_rev.maxpat」と作ってみました。水平線がたくさんあったのでスクリーンも縦に増設してみました。四角形の列と丸の列を別々に動かすことで何か違った錯視がある可能性もあるので、いちいち別々にも動かすようにしつつ、一斉にも動かすように工夫しています
- 池田くん ★
- 「9の中に6が一つ紛れているもの」Maxパッチですが、数字(文字)の可変化の仕方が分かりませんでした。また、規則的に並べる事はできましたが、より合理的な組み方が分かりません(lcdについてのヘルプを見ましたが、できませんでした)。
- 元パッチ : 1824005_org.maxpat
- (長嶋)元パッチでもやりたい事は実現できていますが、数字を表示する座標はX軸もY軸も等間隔なので、明らかに「数学的に整然と並べる」ことが出来る筈ですよね。これはキミだけでなく全員にここで覚えて欲しいMaxの技「uzi」の最適なサンプルなのできっちりと解説します。改訂バージョンを「1824005_rev.maxpat」と作ってみました。9の中で1つだけ6を表示する場所もスペースキーごとにランダムに生成しています。ここにはサブパッチも何ない、たったこれだけですが、元パッチと比較してその美しさを堪能して下さい。「uzi」とは特殊なオブジェクトで、例えば「uzi 9」とあると、入力のbangに対して、「可能な最高速でbangを9回、出す」というものです。ただしこの「可能な最高速で」というのがポイントで、「bangを出す」と、そのパッチで「そのbang出力によって影響される全てのことが起きた」後で、すかさず次のbangが出るということで、ここにdelayが入らないのが「最高速」という意味です。実際の使い方としては左端出力のbangでなく、右端出力の「index」(整数)を使います。ここはゼロ起点でなく「1から始まる」ことに注意。つまり「uzi 9」は、左端入力のbangがあると、まず最初に右端出力にスタートの「1」を出してからbangを出して、パッチ内でこの出力に関連する全てが行き渡った後で、delayナシに次に右端出力に「2」を出してからbangを出して・・・というように続けて、最後の「9」まで出してストップします。これを理解したら、あとは「trigger」(短縮系の「t」)では、例えば「t b b b」なら入力のbangに対してまず右端のbangが出て、次に真ん中のbangが出て、最後に左端のbangが出るというよう追って下さい。「t b i」という場合は入力は整数(i)が入ると、まず右端からその整数が出て、その後で左端からbangが出ます。この「uzi」を使えるようになるとMaxのリアルタイム処理能力としては飛躍的に強力になり、錯覚体験パッチでも活躍すること確実です。 このパッチ でも、「肝」の部分は16個の円の運動を一斉に駆動している「uzi 16」です
- 清水さん ★
- 取り上げた「ヤニーかローレルか」を確認できるEQを制作したものになりますが、元音声クリップの著作権の都合上自分で制作した音声を利用したところなかなかうまくいきませんでしたので、次回以降内容を変えて制作してみようかと思っています。
- 元パッチ : 1824056_org.maxpat
- (長嶋)これはサンプルを再生して「pitchshift~」であれこれ変えれば、まぁ「ヤニー」か「ローレル」に聞こえる??・・・というそのもので、ちょっと僕としてはあまり意外性が感じられませんでした。改訂版を作るほどのこともなく、これはこれでもう完結ですね(^_^;)
- 富田さん ★
- 間の文字が入れ替わり、正しい言葉を当てる「タイポグリセミア」のゲームの製作途中のパッチを送ります。スペースキーを押して、間の文字をランダムに変わる様子を表しています。また、整合チェックをどうやろうかなと現在考えてます。
- 元パッチ : 1824068_org.maxpat
- (長嶋)けっこうスペースキーを叩いて眺めていると面白かったので、一気に改訂バージョンとして「1824068_rev.maxpat」を作ってみました。ここでは3つのフェイクに加えて正解もあるようにして、別ウインドウに置いた巨大な「メッセージ」オブジェクトに単に表示しています。さらに、自動機構として「metro 800」(0.8秒間隔)でランダムに表示を切り替えて、そこから500msec以内にスペースキーを叩くようにしました。これが正解だといかにも正解という「ピンポン」が鳴り、不正解とか0.5秒より遅いといかにも不正解という「ブッブー」が鳴ります。結局、超簡単ですが、「タイポグリセミア」ゲームが出来てしまいました(^o^)。表示を「random」で選ぶということは正解データ(その数値)があるので、比較は文字列比較でなく数値の比較で実現できました。タイミング勝負の部分など、あちこち参考になると思うので、じっくりと研究してみて下さい
- 中路さん ★
- 「たるんだリボン」の試作パッチです。フォルダの中の画像sample2の上にsample1を重ねsample1を上下に動かしたいのですが上手くできませんでした。よろしくお願いします。
- 元パッチ : 2042001_org.maxpat
- (長嶋)去年の思い出しの途中でしたね(^_^;)。あとちょっとのところでした。改訂バージョンを「1824072_rev.maxpat」と作ってみました。手順としては、動かす図形の数値が変わるたびに、(1)まずクリアして、(2)次に背景画像として動かない方を描画して、(3)そこに動く画像を描画・・・という感じです。「trigger」から出て行く順番に注意する必要があります。これは今後の錯視パッチでも基本的に同様ですのでここで理解しておきましょう
- 小泉さん ★
- 第5回分の課題「補色残像」のパッチです。タイマーの付け方が分からなくて画像を読んでいるだけになりましたが、時間内だとこれが限界でした。よろしくお願いします。
- 元パッチ : 1824044_org.maxpat
- (長嶋)元画像が「イモムシ???」とギョッとしました。改訂バージョンを「1824044_rev.maxpat」と作ってみました。とりあえず2つの画像を15秒で切り替えるループになっています。「fpic」というオブジェクトは初めてでした
- 広瀬くん ★
- 元パッチ : 1824083_org.maxpat
- (長嶋)メイル本文が空白でこのパッチだけ添付されて来たので、僕もノーコメントとします(^_^;)。サブパッチを見た限りでは、ちょうどこの上のあたりにある、池田くんのところで解説した「uzi」が活躍するパッチになる筈なので、研究してみて下さい。これはぜひ、頑張って自力で作り上げて欲しいです
- 王さん ★
- 音楽情報科学の宿題について、「risset rhythm」のパッチを作ってみました。しかし、錯聴の効果ははっきりしていません。「matrixctrl」を使いましたが、サンプルを使ったほうがいいかもと思っています。今週、この作品の改善方法をよく考えてみます。Maxについて、二つ質問があります。「noteout」は左右のチャンネルで別々に出力することができますか、「matrixctrl」でどうやって最初から再生しますか。
- 元パッチ : 2042001_org.maxpat
- (長嶋)まず、この元パッチだと残念ながら「risset rhythm」になっていません。MIDI10チャンネルのドラムは、チャンネルボリュームは共通なので、その1系列ドラムだけではおそらく不足で、 このように 次第に加速/減速するところにシェパードトーンのような漸増/漸減を施すのは難しいです。外部に複数のMIDI音源を用意して、別々の系列として異なった音量変化を設定する必要がありそうです。同じタイミングで鳴る打楽器に系列を分けて異なった変化特性のベロシティを設定するというのも難しいですね。質問の回答ですが、チャンネルごとのコントロール[10]でPANPOTがあり、ステレオ定位を指定できます。「ctlout 10 channel」で、指定されたMIDIチャンネルの定位(0-64-127)が指定できるのですが、これはドラムチャンネルでは無効です(^_^;)ので、このパッチでは使えません。ドラムチャンネルでは、打楽器ごとに定位が決まっているので、ステレオ定位を移動できないのです。振り分けたかったらMIDI楽器でなくリアルのサウンドで左右に分けるしかありません。また「matrixctrl」で最初から再生する方法ですが、この元パッチを見ると、matrixctrlでシーケンス再生するのに、getcolumnパラメータを与えてその列のデータを呼び出しています。そしてこれは「counter 0 1 16」の出力です。つまり、質問の意味は、「counterの初期化」ということです。ヘルプを見て欲しいですが、counterには2種類の初期化があります。setとjamです。これをうまくやれば、必ず希望する位置からスタートさせる事ができます。ただし経験的には、けっこうcounterってのはクセがあって、左端出力以外の出力が、思ったように出てくれなくて苦労した記憶があります。counterをダブルで(並列に)持って、両方を使うというのはズレが出てくるので避けた方がいいかもです。
- ZOOM特講「Risset Rhythm」のための長嶋メモ
- この動画 にあるサウンドをmp3化したものは これ 。以降はこちらのmp3で考えるので、議論は「次第に加速する」ということで統一する。「次第に減速」というバージョンも、議論としては本質的に同等である
- スタート地点のテンポをここでは「Start Tempo」と呼ぶことにする
- このmp3を聞いてみると、スタートは「1秒」地点として、「31秒」・「61秒」・・・・というそれぞれの地点でほぼ同じになっていて、加速して「テンポがStart Tempoの2倍になる」変化のために30秒かかっている、と判断できる
- シェパードトーンと同様にRisset Rhythmは、基本的に「Start Tempoから加速しながら音量が消えていく」というパートと、「Start Tempoに向けて加速しながら音量が増えていく」というパートのミックスによって実現されている
- Risset Rhythmの「肝」は、スネアに典型的な「ゴースト・ノート(Ghost Notes)」の活用にある。加速している場合、ゴースト・ノートでビートの倍の荒さで叩いている音が加速とともに現れてくることで「元に戻って」くるというのがこの錯覚の本質
- 一定のスピードで加速している感じになるためには、metroの数値をリニアに変化させては駄目。 このページ にあるような関数で変化させることが必要
- 宿題
- 今週は特例として、今週の冒頭に記載した「ZOOM特講」に参加した人は、その参加をもって「課題OK」(提出免除)とします。以下は「それ以外の人」についての記載です。
- 今週の出席にあたる課題Maxパッチを長嶋へのメイルとして出して下さい。テーマは「自分でオリジナルに作ってみた別の錯覚体験Maxパッチの試作」です。上記の長嶋コメントなども参考にして下さい。完成度は求めませんのであくまで「試作」(第2弾)で、今後の完成に向けてバグ探求とか改良などは長嶋がフォローします。長嶋が既に紹介した錯覚Maxパッチをなぞった(一部修正した)だけ、というのはNGです。なお、まだPAW-doubleなど外部のセンサ/コントローラは使わず、「key」オブジェクトで取得したキーボード入力(上下左右のカーソルキーとかスペースキーを推奨)かマウス操作をインターフェースとして下さい(マイク入力を「音」センサにするのはOK)。Maxでのプログラミングの復習は 去年の「サウンドデザイン」 のページから発掘してください(まだ今年は「lcd」まで進んでいません)。 Maxパッチから参照する外部のデータ(画像・サウンド・ムービー等)が無い場合だけ、拡張子「.maxpat」のパッチのまま添付で結構ですが、パッチのファイル名にスペースや全角文字は使用禁止です。過去に学生とやりとりしている感じではWindowsでもMacでも「メイルの添付」として送れるようです。外部参照するデータがある場合にはパッチを含めてフォルダ(フォルダ名にスペースや全角文字は使用禁止)に入れてzipにして下さい。サイズが1MBを超える場合にはメイルの添付でなくてアップローダに上げてURLをメイルです。必ず受け取り確認を返信します。提出期限は6/19(金)の13:00です。それ以降のメイルは無効となり「欠席(未提出)」となります
- 過去にやったMaxの使い方について理解・整理(復習)しておいて下さい。予習は不要です
- 第7週(6/23〜6/26)
- 今週の教材動画もありません。その代わりに早めに公開して次週の余裕を設けました
- 以下の「ZOOM特講"Risset Rhythm"の復習と検討」で紹介した長嶋提供パッチと関連情報をチェックして下さい
- 以下の「第6週の課題の検討」のところに、広瀬くんから届いた「orgパッチ」と、僕が修正改良した「revパッチ」が、また中路さんから届いた「orgパッチ」があります。特に広瀬くんの錯覚パッチはなかなかハイテクなので、多くの重要ポイントを理解して自分のモノにして下さい。質問はいつでも受け付けます。
- 6/18 ZOOM特講「Risset Rhythm」(参加者7名)の復習と検討
- 目標であるRisset Rhythm
- 長嶋提供パッチ
- 「シェパードトーン」の復習と検討
- Shepard_01.maxpat - サイン波によるShepard Tone - 周波数軸上(指数特性)で一定速度で上昇するために「mtof」に直線的増加する実数を入力する
- Shepard_02.maxpat - その鋸歯状波サウンド
- Shepard_03.maxpat - これを2系列持って、少しの揺らぎを持たせる
- Ghost_Notes_01.maxpat - 「ゴーストノート」のシミュレーション
- これを複数系列持って、「シェパードトーン」のように音量を漸増・漸減させる
- ドラム楽器で実現するのは上級編なので、まずはピコピコ音でやってみよう
→ 第7週の課題Maxパッチとしての挑戦を推奨します !! (長嶋もやるつもりですがちょっと3科目教材開発が重なるので苦しいカモ・・・)- (追加)「サウンドデザイン」教材のために「スペクトログラム」を追加したShepard Toneです
- 第6週の課題(提出者2名)の検討
- 広瀬くん ★
- 運動の対比錯視パッチを制作しました。点の数、点のサイズ、回転速度、回転方向など基本的なコントロールを可能にしています。リアルタイムでの操作に対応できるように制作しましたが、かなり面倒な作り方をしてしまっているので、ところどころ動作が不安定になりました(二回ボタン押したり)。先生が制作する場合のパッチの作り方をお聞きしたいです。
- 元パッチ : 1824083_TaroHirose_2_org.maxpat
- (長嶋)基本的にはちゃんと出来ています(uziをばっちり使えているのは流石です)が、細かいところでは「無駄な情報の重複」がいくつかありました(これが動作不安定の原因。データが不要に2度行くところがあり、トグル動作を再反転させるとそうなります)。また、回転させる部分がちょっと美しくなかったので改良しました。「2*π」をthetaに入れると一周します。全体を長嶋なりにスッキリと改訂してみたものを「1824083_TaroHirose_2_rev.maxpat」と作ってみました。これは立派に基礎心理学のためのインタラクティブ錯覚パッチとして完成しています。全員、よーーーく両方を比較してみましょう
- 中路さん ★
- ラバーペンシル錯視を再現しようとしました。時間が足りず、ペンの画像と置き換えできませんでしたが、パッチ自体は動くようになっていると思います。よろしくお願いします。
- 元パッチ : 1824072_Nakaji_2_org.maxpat
- (長嶋)いやいや、これはちょっと未完成度が高い(^_^;)ので僕は手をつけませんでした。6つの鉛筆の静止画が何故か下半分に無駄な空白があり、さらに6枚を連写してもスムースに繋がっていないようです。過去のサンプルから、アニメーション(動かす)のはまずまず簡単なので、素材をきちんと作ってみて下さい。これは次週に持ち越しでいいので再挑戦して下さい
- 宿題
- 今週の出席にあたる課題Maxパッチを長嶋へのメイルとして出して下さい。テーマは以下の三択(いずれか1つ、いずれも「試作」レベルOK)です。
- 自分でオリジナルに作ってみた錯覚体験Maxパッチの試作(既に登場したネタを除く)
- 特講「Risset Rhythm」に向けて、ピコピコ音でいいので、「ゴーストノート」によって加速しつつも元に戻る現象を実現してみる
- 皆さんに配った「PAW-double」センサを使って、何かをインタラクティブに動かす「ゲーム(的なもの)の原型」実験
- Maxでのプログラミングの復習は 去年の「サウンドデザイン」 のページから発掘してください(まだ今年は「lcd」まで進んでいません)。
- Maxパッチから参照する外部のデータ(画像・サウンド・ムービー等)が無い場合だけ、拡張子「.maxpat」のパッチのまま添付で結構ですが、外部参照するデータがある場合にはパッチを含めてフォルダ(フォルダ名にスペースや全角文字は使用禁止)に入れてzipにして下さい。サイズが1MBを超える場合にはメイルの添付でなくてアップローダに上げてURLをメイルです。
- 必ず受け取り確認を返信します。提出期限は6/12(金)の13:00です。それ以降のメイルは無効となり「欠席(未提出)」となります
- 過去にやったMaxの使い方について理解・整理(復習)しておいて下さい。予習は不要です
- 第8週(6/30〜7/3)
- (情報) 今年は遠隔ということで、 基礎演習E と サウンドデザイン の教材ページが異常に豊富な内容となっています。 去年までの皆んなが知らなかった有益な情報とかMaxテクニックも満載ですので、ぜひザッとチェックしてみて下さい
- 今後の予定について
第8週(残りは「第9週」〜「第12週」の4回)となったところで、この前期のこれからのおよその方向を紹介しておきます。 基本的には3回生は「領域総合演習」の追い込み期間と重なるので、第9週以降は毎回のレポート提出は無しとして、最終課題に向けてそれぞれ進めて、質問/検討/議論は適宜、メイルあるいはZOOM会議で長嶋がフォローしつつ、共通の重要事項などをこのページに追記していく、というスタイルになります。 なお最終日は7/31(金) 2限(10:40〜11:40) ZOOMライヴ合評会とするので事前に予定を調整しておいて必ず出席すること
- 第8週(6/30〜7/3) - 今週。これまでの各自の提出課題の検討。感想レポート提出
- 第9週(7/7〜7/10) - 最終課題の告知。課題制作週(1)。それぞれ課題を制作しつつ長嶋に質問(メイル)する。長嶋は全体に有益なやりとりをこのWebに追記して紹介する。同じような「壁」に当たった学生の突破を支援するために複数の希望者がいれば「特講ZOOM指導」を適宜[金曜に限らず 長嶋予定 の空いているところにアポ]開催(このWebで告知)する ※出席に相当する「感想」メイルの提出は不要
- 第10週(7/14〜7/17) - 課題制作週(2)。それぞれ課題を制作しつつ長嶋に質問(メイル)する。長嶋は全体に有益なやりとりをこのWebに追記して紹介する。同じような「壁」に当たった学生の突破を支援するために複数の希望者がいれば「特講ZOOM指導」を適宜[金曜に限らず 長嶋予定 の空いているところにアポ]開催(このWebで告知)する ※出席に相当する「感想」メイルの提出は不要
- 第11週(7/21〜7/24) - 課題制作週(3)。それぞれ課題を制作しつつ長嶋に質問(メイル)する。長嶋は全体に有益なやりとりをこのWebに追記して紹介する。同じような「壁」に当たった学生の突破を支援するために複数の希望者がいれば「特講ZOOM指導」を適宜[金曜に限らず 長嶋予定 の空いているところにアポ]開催(このWebで告知)する。最終課題の提出期限は 7月24日(金)23:59
- 第12週(7/31) - 長嶋が7/30までにこのWebで全員の提出課題を(場合によっては修正/改訂/改良して)公開する。この日は7/31(金) 2限(10:40〜11:40) ZOOMライヴ合評会とするので事前に予定を調整しておいて必ず出席すること。なおZOOM開設情報は直前(5分前とか)に全員にメイルで連絡する。「PAW-double」の返却に関する指示もあり
- 試験期間(8/4〜8/7) - 何もナシ。夏休み期間中に何かやってみたい人は個別に長嶋に連絡
- 今週の教材動画(46min)
- 第7週の課題の検討
- 王 さん ★
- 「risset rhythm」パッチの制作については、実装のためのボトルネックがある模様で今週の課題としては「risset rhythm」が実現できませんでした。この問題を解決するために、もう少し時間が欲しいと思います。そこで今週は、「binaural beats」という錯覚体験のパッチを改良しました。キーボードを使って、複音とメロディーを奏でることができます。
- 元パッチ : 2042001_2_org.maxpat
- (長嶋)ユーザインターフェースとしては「PCのキーボード」なので、カナ入力でなく「直接入力(半角英数字)」になっていることを確認しましょう。ここでは「poly」とか「spray」とか、僕もほとんど使ったことのないオブジェクトを駆使しているので、皆んな検討してみて下さい。また「mtof」オブジェクトの入力は整数ですが、出力の周波数については整数でなく実数(浮動小数点数)で処理すべきです。この元パッチでは、どんなピッチを指定しても周波数として「10Hz」だけずれた音で「binaural beats」としていますが、音域に関わらず差分の周波数が一定というのはたぶん違うのでは?と思ったので、どんな高さでも「周波数の比が一定」というバージョンを「2042001_2_rev.maxpat」と作ってみました。初期値の「1.05」はおよそ「半音」のへただりであり、これは音域に関わらず一定なので、ピッチが上がると「binaural beats」の振動数はどんどん高くなります。果たしてどちらが正解なのか(僕も知りません(^_^;))、両者を聞き比べてみて下さい
- 池田くん ★
- PAWセンサのトリムパッチも同封してあります。以下の2点でゲーム性を取り入れました。(1) 縦横数をPAWセンサで変えられるようにしました(4×4から12×12)。(2) PAWセンサでゲームの開始もできるようにしました。←少し強引な方法でやったのであまり美しくないかもしれません(ggateを用いている箇所)。
- 元パッチ : 1824005_2_org.maxpat (PAW_double.maxpat も別に開いておく)
- (長嶋)僕の「1824005_2_rev.maxpat」での修正箇所はごくわずかです。ゲーム開始の判定のところはよく見ておいて下さい(ggateのところは駄目です(^_^;))。「change」オブジェクト(左端の第1出力は「入力に変化があった時だけその入力を出す」)の第2出力は「入力がゼロから非ゼロになった時だけ"1"が出る」というもので、このような判定に活用できます。厳密に言えば縦横数を変えるセンサ入力処理の最中にスペースキーを押すような場合を抑止する必要があるかもしれませんが、まぁ「既存のパッチにPAWセンサを適用する」という事例としてはまずまずだと思います
- 古谷さん ★
- PAWセンサーの実験です。本当は散らばった円をPAWセンサーを使って1箇所に集めるゲームみたいなのがつくれたらいいなと思っていたのですが、1カ所にまとめた円をx、y軸方向に広げることしか出来ませんでした。PAWセンサーを押すとプラスの値が入ってx軸であれば円を右に動かすことは出来るのですが、PAWセンサーを押すことで円を左(マイナスの値)に動かすことは出来るのでしょうか。過去のパッチを見返したり、自分でいろいろ試してはみたのですが分かりませんでした。
- 元パッチ : 1824086_2_org.maxpat
- (長嶋)なかなか広大なウインドウでとりあえず整理するのに難儀しました(^_^;)。あれこれ要素を繋ぎ合わせることから始まっている様子がよく分かりますが、まぁ無駄もあるし、もっとスッキリできますね。まずは機能そのままでスッキリさせた改訂バージョンを「1824086_2_rev1.maxpat」と作ってみました。「散らばった円をPAWセンサーを使って1箇所に集めるゲーム」というのはちょっと難しそう(面白そう)なので僕は手出ししないでおきましたが、PAWセンサの値によってマイナスに動かすというのは容易なので、一例のパターンを入れた「1824086_2_rev2.maxpat」も作ってみました。ここから今後の発展を期待します
- 永井さん ★
- 今回は「 離れていても心はひとつ 」の円形をほかの図形に変更したらどうなるかという錯覚体験パッチを試してみました。全てpanelを用いたのでやたらと線が多くなってしまいました。四角形ならわりと文字がよく見えますが、三角形だと何かわからなくなりました。どこかに三角形の向きや頂点の位置を変えるところがあったと思うのですが、見失ってしまいました。
- 元パッチ : 1824070_2_org.maxpat
- (長嶋)これは面白いですね。よく作りました。とりあえずラインを不可視にして、「arrtui」のメニューを「shape」だけにロックしてみたバージョンを「1824070_2_rev.maxpat」と作ってみました。この三角形の向きを変えるのはちょっと無いかもしれませんが・・・
- 中路さん ★
- ラバーペンシル錯視のパッチを修正しました。動画を途中で止めたり、鉛筆の速度を変えて、一番鉛筆が曲がっているように見える速度はどれくらいか調節できます。
- 元パッチ : 1824072_3_org.maxpat
- (長嶋)きちんと完成してくれました。僕の「1824072_3_rev.maxpat」は実質的にはほとんど改訂しておらず、metroの時間がゼロにならないようにスライダーの範囲を変更しただけです。ちゃんと鉛筆が曲がって見えるので、これでまた「錯視教材パッチ」が増えました(^_^)
- 広瀬くん ★
- うずまき錯覚パッチを制作しました。羽の形状の円形配置でかなり苦戦し少々無理やりな作り方になってしまいましたが(Uziを活用して羽を無限に増やせるようにしたかった)、先週のアドバイスから不具合のないリアルタイム性、インタラクティブ性を追求できたと思います。
- 元パッチ : 1824083_3_org.maxpat
- (長嶋)これは凄い力作ですが、欠点が2つあります。(1)パッチがデカ過ぎて全体が見えない(^_^;)、(2)可変範囲が広過ぎて錯視でない状態に陥っても戻れない。そこで僕は、 東京藝大でのMaxワークショップ に参加した時に知った、パッチ内で、あるブロックを指定した状態で、「command + shift + e」によってそのブロックがサブパッチ「p」になる(→すかさず名前を付けること!)。 それを元に戻すのは「command + shift + d」であるというスゴ技を発掘して、 この動画 のように、キミの無駄にデカいパッチ内のブロックを片っ端からサブパッチにして、画面に入るパッチにしてみました。 そしてpresetを置いて、とりあえず何か錯視が見えるパラメータをボタンに記憶させた「1824083_3_rev.maxpat」というのを作ってみました。(1)ユーザインターフェース以外をこのように収めて、もっとスクリーンサイズの小さい人でも使えるパッチにすること、(2)パラメータを変えたら何も出てこなくなるのを避けて、どのようにパラメータを変えてもなんらかの錯視となる範囲にすること、という2点の改訂を希望します
- 清水さん ★
- 今回のパッチを時間ギリギリまで調整していたのですが全くできませんでした。繋げてみたところ音がおかしくなってしまいます。来週までにもう一度やってみたいと思います。
- 元パッチ : 1824056_2_org.maxpat
- (長嶋)うーーーむ、これは改訂の余地が無い、何をやろうとしているか不明な状態です(^_^;)。僕の提供したシェパードトーンのパッチからどういう情報を取り出してMIDI音源の音階になるのか・・・ちょっと次回を待ちます
- 富田さん ★
- リセットリズムの試作をしていました。ギリギリにすみません。ドラムの音で作ってしまったのもあり、未だにフェードインとアウトがうまく機能せずかなりガタガタな状態です…。完成度が低すぎて聞き苦しいですが、送らせていただきます。
- 元パッチ : 1824068_2_org.maxpat
- (長嶋)いやいや、Risset Rhythmは僕も王さんも壁に当たって難航している強敵なので、そんな簡単に出来たら逆に戸惑います。全然別ものですが、僕が実験しているバージョンは「1824068_2_rev.maxpat」です。これは素材のサウンドが良く無いのですが、テンポを一定の間隔(感覚)で加速する、というサブパッチの部分はたぶんこれが正解です。MIDI音源のドラムを普通に1セットではたぶん出来ないだろう・・・というのが僕の見立てです
- 追記
ようやくRisset Rhythmの実験をする時間が作れたのでやってみました。 この試作 ですが、どうでしょうか? ずっと加速しているように聞こえませんか? 好評価であれば次回にメイキングを解説します。Maxで作りました(^_^) (別バージョン)- 宿題
- 今週の出席にあたるレポートを長嶋へのメイルとして出して下さい。今回は、(1)ここまでの「音楽情報科学」や他の人の制作物に関する感想と、(2)来週に提示する予定の最終課題に関するリクエスト(既に大枠は決まっているのでリクエストに応えるかどうかは保証しかねますが長嶋が気付かない課題ネタがあるかもしれないので念のため)。分量はおよそ150文字〜250文字ぐらいを目安とします。提出期限は7/3(金)の13:00です。それ以降のメイルは無効となり「欠席(未提出)」となります
- 過去にやったMaxの使い方について理解・整理(復習)しておいて下さい。予習は不要です
- 第8週のレポート(と、それに対する長嶋のコメント)
(最初にまとめて) Risset Rhythmの試作についてのコメント、誘導尋問に引っ張られてくれてありがとうございました。その後さらに調べていて、ちょっとあの試作には重大な問題(位相の欠落)があると判明しました。そしてさらに調査して、きちんとRisset Rhythmを実現する戦略がちょっと見えてきましたので、それを含めて来週の教材のところでメイキングを詳しく紹介したいと思います。個人的にはついでにこのネタをからめて、オンラインですが8月末の学会に発表する計画です
- 永井さんの「透視錯覚」の色が重なる様子が綺麗でした。個人的に、swatchやpanelといったグラフィック機能を知り関心が高まります。そして広瀬さんのパッチが見応えあり凄いです。色相が同じであったり、ForeColorの明度が高くBackColorが低いほど、渦巻きがより広がってる様に感じました。PAWセンサを操作してみて、古谷さんのパッチが面白かったです。不安定な動きから図形が簡単には思った場所にいかないのが良いと思います。最終課題で、パイナップルゲームを生かし変な言葉の感じとホラーを合わせてみたいですが、センサの生かし方含め構想中です。リセットリズムですが加速して聞こえました。タイミングの合わせ方など、一体どうなってるのか気になります。
→ 色々と新しいことに全て挑戦しているのが素晴らしいです。Risset Rhythmは実はタイミングを合わせていなかったので、それでも加速感があったというのも次のステップへの一つのヒントとなっています- 今週の授業で、皆さんの作品と先生が改良したパッチを拝見しました。大いに啓発され、錯覚の魅力を感じました。もし機会があれば、錯聴だけではなく、錯視の作品も作ってみたいです。リセットリズムは難しい課題だと思います。いくら試しても、加速の過程の中で、リズムが混乱してきます。先生の新しいリセットリズム試作品はこの問題を解決した?と思います。もしよろしければ、メイキングをご解説いただけませんか。そして、「binaural beats」パッチの制作過程中で、自分の考え方に不備があることを意識しました。今後の制作で、資料を調査して、もっと専門知識を勉強し続けます。
→ すいません、実は解決していませんが(^_^;)。次回にこの途中経過も解説します- 「離れていても心はひとつ」について、(1)「Rectangle(角丸長方形?)」の方が見やすくなること、(2)逆に近距離でも判別できてしまうため本来の面白さが欠けてしまっていること、上記の2点が面白いと感じました。丸が絶妙だったのですね。パッチ自体については、やはり単純な形を大量に並べるしかなかったのですね。あとは、丸以外の形にした際に、端の箇所が白抜きしきれていないのがもったいないと思いました。「Risset Rhythm」試作パッチについて、確かに速くなっているように聞こえますが、速く演奏しようとして崩れたようにも聞こえます。参考になれば、、、
→ 「丸が絶妙だった」というのは僕も感服しました。よくあるアイコラで、アイドルの水着写真を多数の大小10円玉で隠すと、水着を着ていないように錯覚するのも、おそらく丸が絶妙なのでしょう。試作については「速く演奏しようとして崩れた」というのは実は正解です。良く「聞き破り」(見破りでなく)ました- 最終課題では、96イリュージョンを改良する予定です。(1)PAWセンサでの縦横比調節をやりやすくする→押した回数で数値を変更できるようにする、(2)起動をやりやすくする→センサ以外もつかっていいのなら、スペースキーで起動にし、起動に使っていたセンサは文字の切り替えに使う、とか
→ センサ以外のキーを使うのはOKですが、どうもディジタル/ソリッドな「96イリュージョン」と、アナログ/曖昧なPAWセンサとの相性はあまり良くないような気がしています。そこをもう少し、練って欲しいというのが希望です- 今期の音楽情報科学ではみんながつくったパッチと先生の改良したパッチを見比べることができとても勉強になりました。まず私が制作したパッチがすっきりしたことに感動しました。錯覚という同じ課題でも様々な方向性があり見ていて面白かったです。その1つ1つに技の紹介や改善の仕方があり、その前後で見比べることでどういう時に役立つのか“技の使いどころ”や“整理の仕方”を今までより明確に認識できたように思います。
→ これまでは、学生のパッチにいちいち全て、僕が手を入れて両方を比較する・・・というようなスタイルは無かったのですが、とっても大変であるものの、なかなか有効なのだ、というのは新たな発見です。スッキリ整理できた方がいいのは間違いないので、習慣として身につけると、Maxでない言語でも考え方としてとても有効です- 出席レポートとは関係ありませんが、最新のRisset Rhythm聞きました。加速している気がします。試作と別バーションの2つがありましたが、試作の音源をMaxを使って一定のテンポで加速させているのが別バーションということでしょうか。一定のフレーズをつくってから加速させる方がいいかもしれないという話がZOOM特講の際にあったと思ったので、どういう仕組になっているのか気になりました。
→ 来週の教材であれも提供・解説しますが、「試作」と「別バーション」はほぼ同じもので密度が違うだけです。上述したように、これはまだまだ未完成品ですので、次のバージョンにご期待ください- (1)感想 - これまでの他の人の音楽情報科学での制作を見て、いままでは自分がいかにMaxを知識なく使っていたかが分かりました。また、この機会に他の人の様々なパッチをみて1つずつ理解して行くことで、Maxでは様々なことができるのかと気づき、もっと知りたいと思うようになりました。 (2)最終課題について - 来週に提示する予定の最終課題に対するリクエストは特にありません。最終課題についてまとめて記述された物が見当たらず不安なので確認したいのですが、Paw-doubleセンサをつかってインタラクティブに動かすゲーム(的なもの)を作るということで合っていますか?
→ 合っています(^_^)- 遠隔授業ということで、普段なら何となく横の人の作業を見ながら自分のものを進めたりするのですが今期は孤独な戦いでした。けれども、一人でやると考えることも増えるのでここまでいい勉強になったと思いました。残りの期間も頑張りたいです。錯視は勿論ですが、普段あまり気にしたことのない錯聴についても考える機会があって良かったと思いました。Risset Rhythmの音源を聞きましたが、予想以上に加速し続けているように聞こえ驚きました。最終課題に対するリクエストについてですが、授業動画内で先生が少し提示してくださったもの以外、これといったものが思いつきませんでした。
→ 遠隔というのは学生も大変ですが、実は教員も相当に大変なのだ・・・というのが新発見でした(^_^;)。最終課題は想像通りになると思いますが、僕が1990年代半ばに作った このサウンド は、永遠に上昇/下降するというシェパードトーンではないのですが、「下がり続けているのに上がり続けている」というサウンドで、一種の変形版です。こういうのをサウンドファイルに固定せずにリアルタイムに「生成」して、それをPAWセンサでコントロールする・・・などという「妄想」を、今朝、思い付いたところです。誰かやってみませんか??- 今回添付している 試作パッチ は前回と同じでピアノのシェパードトーンを再現しようとしたものです。ちょっとリズムをずらしたりしています。まだ荒くて、そもそも無限になっていないので頑張って制作します。他の人の作品を見てとてもスッキリしているなと思ってしまいました。自分はとにかくどこかにつなげて試してを繰り返しているのでヘルプを見ないとやっていけてないです。もっと理解せねばと感じました。頑張ります。
→ 強引にシェパードトーンに持って行こうとする力強さに圧倒されます(^_^;)が、おそらく鍵盤より上流でたくさんのイベントを作っても、それを「flush」に入れた後で「makenote 100 100」で受けたのでは、最終的に生成されるサウンド群のvelocityが変化しないので、これでシェパードになるかどうか不明です。いちばん上のcounterを6から11にしたら良くなったので、パート数を増やすというのは一つの王道なのですが・・・。これはさらに頑張ってみて下さい- 今回錯覚を再現するという明確な目標をもった課題は非常に楽しく、後半はどうしたら再現できるのか、ノードを簡略化できるのか、使いやすくできるのかと、夢中になってしまいました。ここ数年間「プログラミングをやってみたいが難しそう」となかなか手が付けられていませんでしたが、コードで書くプログラミングとは少し方向性が違えど、第一歩を踏み出せたと思います。最終課題のリクエストですが、映像と音を同時に利用したものに興味あります。たとえば物体の形・テクスチャや音を様々に変化させられるようにし、物体の衝突時のイメージの一致がどこにあるかを体験する…などでしょうか。
→ キミは格段にプログラミングで成長しているので(Maxで上手になればCでもJavaでもPythonでも上達します)、ぜひガンガンに進めて欲しいと思います- 第9週(7/7〜7/10)
- 「Risset Rhythm」を完全攻略しました(^o^)
- この音素材 から、無限に加速する こんなサウンド を作れるMaxパッチが出来ました
- 別のこの音素材 から、無限に加速する こんなサウンド も作れました
- 逆方向で、この音素材 から、無限に遅くなる こんなサウンド も作れました
- この音素材 から、無限に遅くなる こんなサウンド も作れました
- さらに図に乗って、よく知られたQueenのあのリフレインを無限に加速する、こんなサウンド も作れました
- そして、よく知られたQueenのあのリフレインを無限に減速する、こんなサウンド も作れました
- 詳しくはこのページにまとめましたので研究してみて下さい。質問、解説ZOOM希望、なんでも受け付けます。僕はこのページからさらに発展させて、8月末の学会で発表する予定です
- 「この素材を使って無限加速/無限減速をやってみらどうなるか??」という素材を大募集します。最終課題とは別になりますが、Queenのあのリフレインのように、「ある長さのループで繰り返す」・「ずっと音で埋まっていなくて、後半には休符の空白部分がある」というようなものが良さそうです。具体的なサウンドを切り出さなくても、YouTube動画のURLで「この曲のこの部分」という情報があればこちらで作業できますので、ぜひインパクトのある印象的なネタを発掘提供して下さい(_o_)。結果は皆んなと共有します
- 今週の教材動画 はありません。もう教材動画は終了です(_o_)。今後はこのページには毎週、関連トピックや共通の重要事項などを追記していきます
- 予告通り、3回生は「領域総合演習」の追い込み期間と重なるので、今週以降は毎回のレポート提出は不要です。最終課題の制作に関しての質問/検討などは随時、メイルで受け付けます。ZOOMでのライヴ相談もOKです
- 最終日は必須のオンライン、7/31(金) 2限(10:40〜11:40) ZOOMライヴ合評会ですので、あらかじめ予定を調整して必ず出席して下さい。開催直前にZOOM情報を一斉メイルします
- 試験期間(8/4〜8/7)は何もありません。7月中旬から8月上旬までの間にmanabaの「授業アンケート」をなるべく提出しておいて下さい
- 最終課題
- このページの公開は7/7で締切は7/24、「3週間の勝負」を頑張ろう
- 最終課題は2つのカテゴリのMaxパッチ作品の提出とする。片方は[1]インタラクティブな錯覚体験パッチ、もう片方は[2]PAW-doubleを活用したパッチ。片方だけだと長嶋が淋しい(;_;)ので頑張って両方を提出のこと
- 最終課題の提出期限は 7月24日(金)23:59。その後、長嶋はそれぞれの提出課題を整理してこのページに置いて7/31(金)2限 ZOOMライヴ最終合評に備えるので、締め切り厳守のこと
- 提出はzipのサイズが1MB未満であればメイル添付OK。それ以上の場合にはアップローダに上げてそのURLを添えたメイルにて提出。提出メイルには、学籍番号、氏名、作品カテゴリ([1]か[2])、などの情報を盛り込む。長嶋は必ず受け取り返信するので確認すること
- それぞれの作品はまとめてでなく別々に、「Maxパッチ、参照データ、簡単な解説(plain txt)」を入れたフォルダをzip化したものとする。提出時期は一緒でなく別々でOK
- カテゴリ[1]の「インタラクティブな錯覚体験パッチ」については、これまでに提出したものの焼き直しでなく、新しいネタに挑戦することを強く推奨する。「音楽情報科学」なので、「錯視」only というのは寂しい。できれば「錯聴」ネタか、「視覚/聴覚」融合ネタ、を推奨する
- カテゴリ[2]の「PAW-doubleを活用したパッチ」については、過去にネタ振りしている、以下のテーマから選ぶことを推奨する
- 「PAW-double」をコントローラとした「ホラー音響」生成パッチは?
- 「PAW-double」をコントローラとした「ホラー的グラフィック」生成パッチは?
- 「PAW-double」をコントローラとした「癒し系音響」生成パッチは?
- 「PAW-double」をコントローラとした「癒し系グラフィック」生成パッチは?
- 後期に向けて/自主制作で夏休み期間中に何かやってみたい人、この課題作品を総合演習I/ポートフォリオに発展させたい人は、個別に長嶋に連絡のこと。この最終課題を頑張った皆んなについては格別に支援の予定
- 第10週(7/14〜7/17)
- 先週に続いて「課題制作週」ですのでレポート提出は不要です
- 課題制作に関する質問その他は個別にメイルやZOOMアポなどをとって下さい
- 全体に関連する内容が出て来ればここで紹介します
- 第11週(7/21〜7/24)
- Max8の臨時ライセンスについて
- マルチメディア室(と電子制御機器制作室)に入っているMax7は、来年2021年4月から、コンピュータが一新されるとともにMax8となります(^_^)
- COVID-19のために世界中の教育機関が遠隔体制になったために、Maxの提供元のCycling'74社は暫定措置として、臨時ライセンスを提供して、皆さんも自分のマシンに設定して、Max8が利用できるようになっています
- このライセンスは「2020年9月1日」で切れます。それ以降はパッチの保存が出来なくなります
- この臨時措置は、おそらくダラダラとは延長されないと思われます
- 今後、このMax8を自分のデザイン/制作に活用しようと思う人は、アカデミック・ライセンス(教育機関の学生価格「26,500円」)で、Max8の永久ライセンスを取得することを考えてみて下さい。過去にも多くのSUAC学生がそのような選択をしてきました
- Max8の永久ライセンスは、Max8のバージョンがマイナーupされる間はずっと有効であり、将来的にメジャーupdate(Max8からMax9へ)された場合にも、「8→9」というアップグレードはかなり安価になります。ちなみに過去のペースから、Max9となるのはあと3年ぐらいは先だと思われます
- Max8のアカデミック・ライセンスは、国内代理店の MI7社のアカデミックページ から申し込みます。ただし、ここからMacx8をダウンロードすることはお勧めしません。SUACのMaxはいつも提供元のCycling'74社から最新の英語版をインストールしています。MI7社のサイトの日本語版はバージョンが常に古く、誤動作の可能性が常に高いのでお勧めしません。「英語版をダウンロードしているので、ライセンスだけ購入したい」という対応をして下さい
- MI7社のページの「申請」に従って、SUAC学生証を写メって送って、必要な手続きをすると、永久ライセンスの設定方法が連絡されてきます。卒業後もこのライセンスはずっと有効です
- 今週も感想レポートはありません(^o^)。ただし7/24が最終課題の提出期限です
- 締切の2日前までは課題制作に関する質問を受け付けます。「ここまで出来ていて」「ここが出来ない」というポイントまで整理した上で、提出と同じようにzipにまとめて送って下さい。スクリーンショットでは長嶋が手元で再現できないので受け付けません
- PAWセンサの返却をお願いします。守衛所に持参返却の場合には、長嶋Web予定を見てアポを入れて下さい。郵送で「SUACデザイン学部 長嶋」宛でも結構です。また、クロネコヤマト宅急便(他社はダメ)の着払いで「SUACデザイン学部 長嶋」宛でも結構です
- (お願い) 7月中旬から8月上旬までの間にmanabaの「授業アンケート」をなるべく提出しておいて下さい
- 第12週(7/28〜7/31)
- 最終日は7/31(金)2限 ZOOMライヴ最終合評です。長嶋は直前にZOOM情報をメイルしますので参加して下さい
- PAWセンサの返却をお願いします。守衛所に持参返却の場合には、長嶋Web予定を見てアポを入れて下さい。郵送で「SUACデザイン学部 長嶋」宛でも結構です。また、クロネコヤマト宅急便(他社はダメ)の着払いで「SUACデザイン学部 長嶋」宛でも結構です
- (お願い) 7月中旬から8月上旬までの間にmanabaの「授業アンケート」をなるべく提出しておいて下さい
- 最終課題(と、それに対する長嶋のコメント)
- 王 さん (MaxでなくProcessingでの錯視) ★
- 今週は、processingの復習をしました。Processingで「Munker-White's illusion」を作りました。間違えたところがありましたら、ご教示いただけると助かります。
- 元スケッチ: sketch_200713a
- (長嶋)間違えているところはありません。これを自力で作れたら大したもんです。僕はちょっとだけシンプルにしたものを作ってみましたので参考にして下さい。 「sketch_200713b」です
- ↑その両方のYouTube動画
- このプログラムのアルゴリズムは前の会社のプログラムの先輩に教えてもらいました。その方はpythonを使っています。私はpythonをjavaに変換する時に、面白い現象が現れました。実は、彩色の放射線はずっと回転しています。私のプログラムの中では、放射線は原点に縮小して、もう一度拡大します。先生が改良したプログラムでは、この問題が発生していません。この部分はちょっと分かりません。もしよろしければ、教えていただけませんか。
- (長嶋) この 左が元の王さんのプログラムで、右が僕の改訂版です。放射線が拡大縮小するのはグラフィックとしては綺麗で面白いのですが、Munker錯視を体験するために黄色い円の付近を凝視するためには、邪魔な効果なので、カットしました。左の赤い線のところが、半径方向を時間的に拡大縮小させている部分だったので、これを右では青い線のように固定してしまいました。なので実際には「変数l」はもう不要で、右のプログラムの「l」を全て「width」とできます・・・ということです。(^_^)
- 先生の解説を通して、問題が解決できました。プログラミングは難しいけど、processingを使って、色々な視覚効果を設計するのは面白いと思います。 勉強すべきものは山ほどあります、今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
- 永井 さん ★
- イリュージョンフォーラムで見つけた音階の錯覚をmaxのパッチで再現しました。 ★
- 元パッチ : 1824070_nagai_4_org.maxpat
- (長嶋)8音のフレーズは休符を入れて9ビートで回すとちゃんと無意識にフレーズの頭が揃って感じられるのが面白いですね。1番目のフレーズと2番目のフレーズが巧妙に選ばれていて、両者を同時にミックスした3番目を聞いた時の衝撃はなかなか良いですね(^_^)。パッチとしては問題ありませんが、「1824070_nagai_4_rev.maxpat」というように改訂してみましたので両者を比較してみて下さい。このぐらいスッキリした方が僕は好きです。また、「1824070_nagai_4_rev2.maxpat」も聞き比べて下さい(イアホンかヘッドホン必須です)。ここでは1番目のフレーズと2番目のフレーズで左右にサウンドを完全に分離しています。なのでミックスした3番目では、左右に分離しているから繋がって聞こえないか?・・・と思うと、ちゃんと「脳内ミックス」されて繋がってくれるのです(^_^)
- もう一つのパッチは、錯覚ネタを考える段階で出来上がったムンカー錯視のパッチです(メインは音階の方です)。お蔵入りにするのも勿体ない気がして、添付させていただきました。お時間があればご覧ください。
- 元パッチ : 1824070_nagai_5_org.maxpat
- (長嶋)やはりムンカー錯視は人気ですね。僕が「1824070_nagai_5_rev.maxpat」と作ってみたのは、一部で見えているラインを不可視にしただけで、他は何も変えるところのない立派な完成品でした(^_^)
- PAWセンサーを使用したパッチが完成しました。猫の頭をぐりぐりする癒し系パッチを制作しました。トリム調節はしたつもりなのですが、センサーの関係かプログラミングの関係か(おそらくプログラミングかと…)、触っていなくても反応してしまう時があります。 ★
- 元パッチ : 1824070_nagai_6_org.maxpat
- (長嶋)パッチ内にPAWセンサのインターフェースが無かった(PAW_double.maxpatも開いておく必要あり)だったのを含めて、改訂版を「1824070_nagai_6_rev.maxpat」と作ってみましたので比較してみて下さい。こちらの方が猫の頭をぐりぐりする感じはうまく出来たかと思います
- 古谷 さん ★
- PAWセンサーを動かして、動いている円をよけるゲームです。左下に数字が表示され、画面の上下にある線に動いている円が触れると+1点、PAWセンサーで動かしている円が動いている円に触れると-1点です。最初は無音でしたが、ユラユラ不規則な感じの音もつけてみました。1人でのんびり、暇つぶしみたいな感じになればいいなと思っています。
- 元パッチ : 1824086_furuya_3_org.maxpat
- (長嶋)どこかで聞いたことのあるFMサウンドでした(^_^;)。実質的にはほとんど変えていませんが、広大なパッチを見やすくして「1824086_furuya_3_rev.maxpat」と作ってみましたので比較してみて下さい
- 錯聴パッチ「反覆を伴う変形」 です。(1)はピアノの鍵盤を使って高い音と低い音の幅をひろげたり、青の部分を動かしてmetroの値を変えるとどうなるかを確認できます。(2)青の部分を動かしてmetroの値を変えられるようになっています。自分の声を録音する部分は残しましたが、試す用のbananaのファイルをすぐ読み込めるようにしました。(3)-1は1秒ごとに新しく生成した雑音を繋げたものです。(3)-2は1秒間の雑音を録音したサウンドファイルをループ再生しているので規則性が聞き取れるようになりました。0.5秒、1秒、1.5秒、2秒の聞き比べができます。(3)-1と(3)-2を聞き比べるのも面白いかなと思います。(4)青の部分を動かしてmetroの値を変えられるようになっています。
- 元パッチ : 1824086_furuya_4_org.maxpat
- (長嶋)同じサウンドの繰り返しを聞いていると、いつの間にか違う印象のループに変わっていく・・・という錯聴ですね。パッチを小さくしつつ(3)-2でちょっとだけ修正して「1824086_furuya_4_rev.maxpat」と作ってみました
- 池田 くん ★
- 錯視、ライラックチェイサーのパッチを制作しました。インタラクティブな要素として、(1)円の色(色相だけでなく彩度も)、(2)円の消えるスピード、の2点を変更できるようにしました。中心の十字を注視することで錯視を体験できます。
- 元パッチ : 1824005_ikeda_3_org.maxpat
- (長嶋)元パッチとしても動作はちゃんとしているのですが、あまりに無駄が多いのでちょっと問題です。毎回、12個の円を描画した上で、「delete」というサブパッチをいちいち呼び出して、その中でさらに同一の12個のサブパッチを呼び出しています(delete_1.maxpat)。これは強烈に無駄であり、少なくともdelete_1.maxpatは12個のサブパッチを簡単にまとめて1個のdelete_2.maxpatのように出来ます。ところがこれでもまだまだ無駄が多くて、もともと「delete」というサブパッチは不要なのです。というのも、「uzi 12」で12個の円を描画する際に、順に回って「描画しない」番号の時だけ描画をパス(スキップ)すれば、「描いてから消す」のでなく、単に毎回「描く」だけでいいのです。ということで改訂版を「1824005_ikeda_3_rev.maxpat」と作ってみましたので、よく比較検討してみましょう
- PAW-doubleを活用したパッチ:ホラー音響です。サウンドファイルや録音した音をホラー化するパッチを制作しました。PAWセンサの1〜4でノイズ、5〜8でリバーブを操作します。再生スピードを1より下にするとホラーみが増します。録音データは10秒まで録音できます。
- 元パッチ : 1824005_ikeda_4_org.maxpat
- (長嶋)色々な要素をうまく集めて、いい感じにホラーとなっているのですが、唯一、tapin~とtapout~のところで周波数変調(FM)をかけている部分に残念なミスがありました。cycle~の周波数(キャリア)の方にはPAWセンサの値が反映されているのですが、「*~」の方の入力(FM depth)が初期値1のままなので、本来はサウンドをエグく変形させる筈のFMがちっとも効かないのです(^_^;)。そこを改訂して「1824005_ikeda_4_rev.maxpat」 と作ってみました。両者は見た目はほぼ同じですが、出てくるサウンドのバリエーションは圧倒的に拡大されているので比較してみましょう
- 清水 さん ★
- このパッチはダブルフラッシュ錯覚を制作したものになります。
- 元パッチ : 1824056_shimizu_4_org.maxpat
- (長嶋)シンプルにダブルフラッシュ錯覚が実現できていると思います。僕の改訂版「1824056_shimizu_4_rev.maxpat」は、パッチの中身は何も変えずに、ただスッキリさせただけです
- このパッチは音と音を合成させています。朝の音のオンオフと夕方の喧騒の音を混ぜ合わせます。
- 元パッチ : 1824056_shimizu_5_org.maxpat
- (長嶋)PAWセンサを使った(ホラー?)のようですが、すいません、このパッチは改訂不能なほど詳細不明です(^_^;)。PAWセンサの値をサウンドプレーヤに突っ込んだり、リバーブのモジュール「yafr2」に突っ込んだり、というのはちょっと問題ありです。FMで使う筈のtapin~とtapout~にパラメータを与えずただサウンドを繋いでも無意味ですし、「pitchshift~」も機能していません。これはちょっとお手上げです(_o_)
- 富田 さん ★
- こちらの作品で、とぎれとぎれな画像と音楽が、錯覚によりどちらも繋がった様に感じることができます。画像の方は、スキャ二メーションという錯覚の技法で作りました(作り方と仕組みの参照)。とぎれた絵の上に、等間隔のシマシマ画像をスライドさせることで、刻々と違うポーズをした子犬が繰り返し見えます。脳が連続して表れる違うポーズの犬を同じ子だと認識、さらにその絵の間で見えない部分の動きまで補ったイメージをする結果、子犬が動く錯覚を体験できます。
- 音楽の方は、連続聴効果を利用しました(参照)。とぎれた間にノイズを入れると、入れた後の方が音楽が滑らかに聞こえるようになりませんか? 音が何かわからなくても、脳はそこに音があるという事実から、様々なイメージを補うことができます。ここではピアノの音ですが、日常生活で周りがやかましく声が聞き取りづらいなか、相手の言葉を補い理解するための、大切な脳の錯覚でもあります。
- 元パッチ : 1824068_tomita_3_org.maxpat
- (長嶋)視聴覚統合の錯覚ではなくて、同じような「切れ切れになっているものを繋ぐ錯覚」というネタをテーマに、錯視と錯聴を見事に「統合」させた、面白い作品に仕上がりましたね(^_^)。僕が「1824068_tomita_3_rev.maxpat」としたものは単にちょっと小さくスッキリさせただけで、本質的には完成しています
- ホラー音響作成パッチを制作しました。バックには不気味な効果音と、ドアをドンドンと叩く音が自動的に流れています。そのなかでPAWセンサーを押し、力加減によって音量が変化するうなり声を生成します。真夜中の荒れ果てた場所で、なにか恐ろしいものが出てきそうな不気味な雰囲気をイメージしています。
- 元パッチ : 1824068_tomita_4_org.maxpat
- (長嶋)こちらも立派です。ホラーと言えば深い残響・・・という世間一般の固定観念を打破してリバーブも無く、そしてMIDI音源から選んだ低音とドアの音だけでこの雰囲気は素晴らしいです。PAWセンサも単純な低音のビートですが効果的で、サンプリングした声をオクターブ下げるだけなのに、ドアを叩くタイミングと同期させていて、見事です。僕の「1824068_tomita_4_rev.maxpat」は単にちょっと小さくスッキリさせただけで、本質的には完成しています
- 広瀬 くん ★
- 赤い巻物、サクラソウの苗の錯視パッチです。(1)タイルの数、カラー、(2)ダイヤのシェイプ、サイズ、カラー、(3)ダイヤパターンのマッピング、を可能にしています。プリセットを利用して、錯視の保存、読み込みもできます。
- 元パッチ : 1824083_hirose_4_org.maxpat
- (長嶋)これは素晴らしい。ちょっといちいちマッピングまで変えるのは大変ですが、プリセットだけで十分に楽しめます。これは僕が何か手を加える余地はない完成品です(^_^)
- PAW-Doubleセンサーを使用する、ホラー効果音パッチです。二つのセンサで低周波、高周波のフィルター操作が可能です。音を割っています。子供の声や高い音の入った音源の使用を推奨します。※音量注意です。
- 元パッチ : 1824083_hirose_5_org.maxpat
- (長嶋)アーバン・ホラーという感じでいいですね。PAWセンサは2つのフィルタのカットオフを変えているのですが、音素材の選択によっていい感じになっていると思います。こちらも僕が何か手を加える余地はない完成品です(^_^)
- 王 さん (MaxでなくSuperColliderでの実験) ★
- SuperColliderを使って、正弦波に基づくリアルタイムシンセサイザーを作りました。p = Pdef()中の数値を変えることができます。p = Pdef()を選択して、キーボードの”command”+”return”を押すと、変えた数値はリアルタイムでサウンド効果を変調することができます。ご指摘のほど、宜しくお願い致します。
- SuperColliderプログラム: SineP.scd
- (長嶋)関数を定義して次々と起動して鳴らす、というSuperColliderらしいプログラムで、間違えているところはありません。ただしこのプログラムは「次々に新しいシンセモジュールを起動する」というものなので、下の記録動画を見ると分かりますが、次第にメモリ中に「鳴らし終わったゴミ」(生成されたノード)が溜まっていって、遂には「too many nodes」というエラーメッセージとともに息絶えてしまい(^_^;)、SuperColliderを終了するしかなくなります。ある程度の長さのサウンドサンプルを作るのであればこれでもいいのですが、音楽の場で使うためには、不要なメモリ領域を解放する「ガベージコレクション」をプログラミング内に実装する必要があります
- ↑動作中のYouTube動画
- 関連資料・リンク