SUACメディアデザインウィーク2024 サテライトイベント
Open Lecture by Yoichi Nagashima
2023年12月16日 長嶋洋一
Today is the first day of the rest of your life.
概要
「Final Lecture/Workshop by YN」 イベント全体のページ
開学(2000年4月)の2年前から静岡県のSUAC設立準備財団と共にカリキュラム編成に参加してきた関係で、開学前年の1999年秋には浜松駅前のホールにて、「新大学(SUAC)のデザイン教育」を紹介する一般市民向けの公開レクチャー講演を担当しました。 本レクチャーは24年前のこのスタート時の公開レクチャーに対応した一般市民向けの報告として、また卒業生や過去のMAF・MDWワークショップ参加者に向けた報告でもあり、SUAC学内向けには「長嶋洋一・最終講義」という意味もあります(年度末「最終講義」はありません)。
事前に「テーマ案」を列記して参加希望のGoogleフォームの選択項目(複数指定OK)として指定していただいた結果は、上のようになりましたので、希望の多かった内容を中心とします。 これらのテーマについては、希望があれば「特別講義」・「招待講演」・「公開レクチャー」などの場で全て対応可能ですので、別途に長嶋までメイルにてご相談下さい。 基本的には「依頼された講演/ワークショップは、旅費さえ出れば最低限(アカデミック相場)の報酬で全て受ける」という基本姿勢は1991年の技術士事務所の開設からずっと続けていることで、これまでにも多くの実例があります(詳しくは ここ を参照して下さい)。
本日の進め方
- 「講義」でなく「講演(トーク)」です。リラックスしてご参加ください
- 会場には期間限定のフリーWiFiが飛んでいます。掲示の情報を参照してください
- あちこちで脱線して「ここだけの話」に寄り道します(脱線時間は意識します)。途中での「質問!」も歓迎
- トーク開始前(13:00〜13:30)とトーク終了後(16:30〜16:55)には、会場内の展示(新楽器の体験、自作基板)などもどうぞ ★
- Mini-Live(隣の378)会場は、17:00から入室開始です。準備のため、しばしお待ちください
- アンケートを受けて、トークのテーマは大きく以下の4つの予定です
- SUACインタラクティブデザイン の話
SUACインタラクティブデザインの24年間 (71.4%) SUACメディアアートフェスティバル(MAF)の10年間(2001-2010) (46.4%) 「虎の穴」の話 (17.9%)- それを支える文化/技術 の話
インタラクティブデザインを支えるOpenSourceテクノロジー (42.9%) 「スケッチング(Sketching)」とは (39.3%) ハンダ付け/電子工作バンザイ (42.9%)- 心理学/錯覚・生体情報・ウェルネスエンタテインメント の話
メディア心理学/錯覚の世界 (57.1%) 生体情報センシングの世界 (42.9%) ウェルネス・エンタテインメントとは (35.7%)- 大学教員・博士号・学会/国際会議 の話
「大学教員」というお仕事 (39.3%) 「博士号」の話 (32.1%) 「学会」とは (21.4%) 「国際会議」とは (17.9%)- アンケート結果がマイナーだったのは以下です(いずれの機会に・・・)
Computer Musicとは (32.1%) SUAC学生の学外遠征の記録 (7.1%) 国際会議ICMC/NIME (7.1%) 「乗り鉄」のお話 (10.7%) 「ネジマキウォール」メイキング (10.7%) 「ジャミーズ娘+」メイキング (14.3%) Sabbatical2004とSabbatical2016 (10.7%) 国際会議NIME04(SUAC開催) (21.4%) 海外出張の記録/上手い海外旅行の行き方 (28.6%) ロシア人との交流(ロシア国民はいい人だ) (14.3%) 我が第二の故郷「沖縄」 (28.6%) 「技術士」とは (28.6%)自己紹介
- 詳細は 個人サイト や SUAC研究室ページ (←2024年3月末に見えなくなる予定) などを参照して下さい
- その他にも 個人サイトのProfile とか、 Research Map とか、古い新聞記事 2003 2004 などもあります
- 履歴書的な 経歴 同級生
- 茨城県勝田(現・ひたちなか)市出身 (1958)
- 母親 : 看護婦/助産婦
- 父親 : 日立製作所で電気機関車の設計一筋。1級アマチュア無線技士→JARL県役員
- 勝田幼稚園→茨城大学教育学部附属小学校→茨城大学教育学部附属中学校→茨城県立水戸第一高校→京都大学理学部(1981卒)
- (株)河合楽器製作所 (1981〜1993)
- 入社して11ヶ月間「実習生」の腕章で研修、楽器の隅々まで学ぶ
- 研究開発センター : 電子回路設計、CPUプログラミング
- 開発本部 : LSI設計、電子楽器(ハード/ソフト全て)設計開発、PCプログラミング
- 技術士(情報工学部門) 科学技術庁(現・文部科学省)登録 第25074号 (1991)
- 技術士(電気電子部門) 同 (1992)
- 社内に規定が無いので「オフタイム技術士」を承認されて兼業
- ASL(Art & Science Laboratory)長嶋技術士事務所 所長 (1991〜現在)
- 「技術士」として企業の技術指導/経営指導/特注試作開発/セミナー講演などを行う ★
- (財)イメージ情報科学研究所 非常勤研究員 (1993〜1999)
- 長野工業高等専門学校 電子情報工学科 非常勤講師 (1993〜1999)
- 東京農工大学 電子情報工学科 非常勤講師 (1993〜1994)
- 京都芸術短期大学 映像学科 非常勤講師 (1993〜1999)
- 神戸山手女子短期大学 生活学科/音楽科 非常勤講師 (1994〜2001)
- 静岡大学 情報学部情報科学科 非常勤講師 (1998〜2005)
- 奈良学園大学 保健医療学部リハビリテーション学科 非常勤講師 (2022〜)
- 静岡文化芸術大学 教員
- 今後について・・・
- 「技術士」に定年は無いので基本的には技術士に戻る
- 「就活」してみて知った「65歳の壁」(^_^;)
- まだまだ社会貢献したい
- 「呼んでくれれば行く」はずっと継続
- 情報あればお知らせ下さい(_o_)
- 趣味歴/音楽歴/研究歴など
- 小学校時代
- 電気工作(真空管の電蓄を自作)が趣味の父の影響で、真空管ラジオなどをハンダ付け
- 父と一緒にアマチュア無線技士の国家試験を東京まで受けに行くため、小学生で整関数の微分や√(の手計算)はマスター
- 父(趣味で日立市民オケ)の影響でバイオリン教室に通う(小2から小6まで)
- 小児喘息を克服するためサッカー少年団に通う(小5から小6まで)
- ラジカセで深夜放送
- 小学校時代から何故か阪神タイガースのファンだったものの理由は不明
- 中学校時代
- 中1で電信級ハムを取得、その後の趣味の変遷でハムは終了
- 真空管でなくトランジスタ/ICの時代になったのでエフェクターやTTLの電子オルガンを設計・製作(中2)
- フォークソングに傾倒、3人組で「かぐや姫」などをコピー
- 東北にSLを追いかけたり、青梅鉄道公園や秋葉原(部品買い出し)に行ったり(撮り鉄、乗り鉄)
- 3年間卓球部。ラケットに銅板を貼って重くして前腕だけ太くなる
- 高校時代
- 軽音ではフォーク(guitar/chorus)とロック(Keyboard→Drums)の二刀流、野外コンサートなど出演
- リコーダー独奏で水戸市芸術祭に出演
- 乗り鉄では高1で列車乗り詰め4泊5日で本州一周(切符は「水戸発 水戸行き」) ★
- 友達と飲酒で「水戸一高初の停学2週間」の黒歴史(詳細省略)
- 新学期に受け取る「数I」と「数IIB」の教科書を3日で全部終わらせるという友達との賭けに勝利、ただし「数III」では負けて2勝1敗
- 特殊相対論を制覇。微積分は大学の教科書で高校範囲外を楽しく勉強。数学をやりたくて京大理学部へ
- 大学時代
- 入学式までに、京大軽音・フォーク・バロック・京大合唱団・生協組織部・11月祭実行委員会など7つのサークルに入部
- 京大理学部に入学して1ヶ月で数学は無理と判明(まったく違う天才秀才の存在に打ちのめされる)、物理(素粒子物理/宇宙物理)に方針変更
- 宇宙物理学「Hayashiの理論」林忠四郎先生(「世界で本当に理解している10人」の一人)の「一般相対論」を「憧れ」だけで2/3/4回生と3年連続で受講 (単位ナシ)
- 2回生の時に作曲した合唱曲が入選して初めての海外旅行(グアム/サイパン)
- 合唱団では指揮者、作曲(約100曲ほど)、合同演奏指揮者など。毎月のように鉄道であちこち移動(演奏会/合宿)
- 軽音(1回生・4回生)のバンドでは市内のライブハウス出演などいくつか
- 卒論のため理学部構内のタンデム・バンデグラフ加速器での素粒子物理学実験(48時間連続)に泊まり込みで液体窒素を注ぐ
- 4回生の夏休みに長男の自覚から突然に「就職」を決意、卒業に必要な単位のうち残っていた約半分を超絶テクニック(詳細省略)によって半年で取り倒す
- 会社員(KAWAI)時代
- 最大で週に5つの合唱団(指揮者3つ、パトリ1つ)で活動 (〜1991) ★
- 社会人バンドでスタジオで練習したりJKボーカルでライヴに出たり
- バークリー音楽院の夏季セミナー(テープオーディションを通過)を修了
- 業務での成長の途中で「技術士」という資格の存在を知り、勉強して受験して2部門で取得 ★
- 趣味でCQ出版社の雑誌に記事を投稿 (→後に150ページの特集記事や初期の3冊の単行本になる) ★
- 「音律」にハマり、学会で研究し、開発した電子楽器には「裏モード」55種類の音律設定機能が密かに入っている ★
- 仕事の関連で勉強のために参加した「学会」で多くの知人が出来て、後に木乃伊とりが木乃伊になる
- 技術支援した作曲家の作品が入選してICMC1991(Montreal)に出張(開発したLSIが50億ほどの売り上げに貢献)として参加
- 仕事外テーマの研究論文が入選してICMC1992(San Jose)で発表、出張から帰国して辞表提出(→独立)
- KAWAIを退社独立してフリーの時代
- 研究テーマに関連して「イメージラボ」の研究員、さらにいくつもの大学で非常勤講師 (「毎週3日間は関西」というのを8年間)
- 毎週、大阪で2泊3日だったので地元・大阪のルネサンス音楽合唱団で2-3年間、活動
- イメージラボと京都芸術短大と神戸山手女子短大ではメディアアート作家として多数の作品制作/発表公演
- 技術士として高齢者施設/病院の見守りモニタ製作など「福祉工学」の世界に触れる(→後に発展)
- 合唱団時代には嫌いだった「カラオケ」を、神戸の学生に連れられて行くうちに次第に嫌いでなくなる
- 「趣味」と「研究」と「教育」と「仕事」が次第に渾然一体となっていった時期
- 技術士仲間のコミュニティで知り合った松原先生からの電話で、「新しく浜松駅前に出来る大学」の教員のお声がかかる
- 静岡県の「新大学設立準備財団」に呼ばれて、1998年からデザイン学部のカリキュラムを白紙から構築
- SUAC教員の時代
- 晴れて「趣味」=「研究」=「教育」=「仕事」の時代へ
- 23年間、入試デッサン実技試験監督での密かな趣味 --- 監督者椅子に座らず途中休憩退出もせず180分間「立ったまま」の苦行を(頑張る受験生を心の中で応援)続けて完遂した
- 大会委員長として国際会議NIME04を手作りすることで、ずっと苦手で避けて嫌いだった「英語」と初めて正面から向き合うことになったのは新鮮な体験
- 「カラオケ」は1期生の猛者と行くうちに次第にハマる (→COVID19の期間に初めて「ヒトカラ」での歌唱力維持へ)
- 学生有志と週1日の「アカペラ」を続ける (→COVID19で終了(;_;))
- 高校時代から愛用してきたフォークギター(6弦/12弦)は軽音に寄贈、代わりにMartinを購入して愛用
- 新しい学会での他流試合、いろいろな場でのワークショップなどを楽しむ
- 近況(昨日12/15のこと・いつもの繰り返し)
- 情報処理学会から「音楽情報科学研究会」の3月の研究会の発表募集が届きました
- 発表申し込みしました
- 日程を確認して、すでにフライトとホテルは予約完了しています
- これから「予稿」の執筆
- 締め切りまでに学会に提出して → 発表に行きます(^_^)
1. SUACインタラクティブデザイン の話
SUACインタラクティブデザインの24年間 (71.4%) SUACメディアアートフェスティバル(MAF)の10年間(2001-2010) (46.4%) 「虎の穴」の話 (17.9%)
- 「インタラクティブデザイン」とは ★ Demo
- 「インタスタレーション」とは - 体験型作品、多くがインタラクティブ
- 「ライヴComputer Musicパフォーマンス」もその一種 (→本日のMini-Live)
- 芸大/美大の「アート」(作家個人の美的表現)でなく、「数理造形」の「アート」(自然界に潜む美的真実を具現化)というのもある ★
- SUACインスタレーション (1) (2) (3) (4) (5) (6)
- 芸術科学会誌「Diva」 特集記事(2003年4月)
- 開学の2000年から対外発表(インターカレッジ)、開学翌年の2001年から10年間のMAF↓
- SUACメディアアートフェスティバル(MAF)の10年間 - 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
- 2005年/2010年は「メディアアートシンポジウム」(予算削減)
- 2009年には「文化庁メディア芸術祭」併催、「菅野よう子」ライヴには全国からの来場者が殺到
- これを支えた 「虎の穴」 (私的「飛び級」プロジェクト)
1虎 2虎 3虎 4虎 6虎 7虎 8虎 9虎 10虎 12虎 13虎 14虎 20虎 21虎 22虎 23虎 京虎 24虎 27/28/29虎 30虎 31虎 32虎 34虎 35虎 37虎 38虎 39虎 40虎 41虎 42虎 44虎
→「学科」の統合(入学時の帰属意識低減)と学生サークルの隆盛によって次第にfade out2. それを支える文化/技術 の話
インタラクティブデザインを支えるOpenSourceテクノロジー (42.9%) 「スケッチング(Sketching)」とは (39.3%) ハンダ付け/電子工作バンザイ (42.9%)
- 知的財産権
- オープンソース文化とは
- ソフトウェア・オープンソースの歴史 : フリーウェア・PDS→シェアウェア→CreativeCommons(CC)
- 日本のメーカは「囲い込み」で世界から遅れた(特にハードウェアで)
- 「ハードウェア・オープンソース」の考え方 - Arduino
- 「IoT」の生みの親 - "Sketching" Conferenceを主宰 - 過去6回参加 2008 2009 2012 2013 2015 2019
- ハンダ付け/電子工作バンザイ
- 長嶋のSketchingサイト
3. 心理学/錯覚・生体情報・ウェルネスエンタテインメント の話
メディア心理学/錯覚の世界 (57.1%) 生体情報センシングの世界 (42.9%) ウェルネス・エンタテインメントとは (35.7%)
- メディア心理学/錯覚について
- 過去に紹介していた「錯視」など ★
- 実際にいくつか「動的デモ」を見てみよう ★
- 生体情報センシング - コラボレータ(照岡さん)との長い付き合い ★
- 筋電センサ ★ ★
- 生体情報処理→バイオフィードバックの共同研究へ→ウェルネス・エンタテインメント ★
- アルスエレクトロニカ2022での招待講演 ★
- 触覚/触感センサ "PAW-sensor" ★ ★ ★
- せっかくなので Demo !
4. 大学教員・博士号・学会/国際会議 の話
「大学教員」というお仕事 (39.3%) 「博士号」の話 (32.1%) 「学会」とは (21.4%) 「国際会議」とは (17.9%)謝辞
- 両親に感謝
- 家族に感謝
- 音楽に感謝
- テクノロジーに感謝
- KAWAIに感謝
- 音楽情報科学研究会(任意団体時代)に感謝
- CQ出版に感謝
- NiftyServeに感謝
- ◯◯さんに感謝(多数省略)
- SUACに感謝
- あらゆる幸運な偶然に感謝、たまたま生きた時代に感謝
- OpenSource文化に感謝
- 人間の創造性に感謝
- まずまずの健康に感謝