SUAC文化芸術セミナー
メディアアートシンポジウム2005
Produced by
静岡文化芸術大学(SUAC)
事務局(連絡先)
メディアアートシンポジウム実行委員会静岡文化芸術大学 デザイン学部 技術造形学科
1106 長嶋研究室
●概要
- 期日 2005年8月4日(木) - 8月6日(土)
- 「瞑想空間」インスタレーション展示 8月4日(木) - 6日(土)
- 報告「SUACでのメディアアート活動」長嶋洋一 8月6日(土)
- 講演「IAMASとメディアアート」三輪眞弘 8月6日(土)
- 静岡文化芸術大学オープンキャンパス 8月6日(土)
- 会場 静岡文化芸術大学(SUAC)
- 静岡県浜松市野口町1794-1 (JR浜松駅から徒歩15分、バス5分)
- 浜松駅からSUAC周辺のマップ
- 学内の建物配置図
- 浜松巡回バス「くるる」
- 一般向けの駐車場はありませんので、クルマでの来場はできません。 浜松駅から徒歩かバス利用でおいでいただくか、浜松駅周辺の有料駐車場をご利用下さい
- 開催組織
- 主催 静岡文化芸術大学 文化・芸術研究センター
- 後援 浜松音楽情報科学研究会(HMACS)
静岡県・静岡県教育委員会 (予定)
浜松市・浜松市教育委員会 (予定)- 参加方法
- イベントは全て入場無料です
- 事前の参加申込み等も不要です
- イベント終了後、講師を囲んでのHMACS懇親会が計画されています(事前申込必要)
- 事務局・連絡先
- 静岡文化芸術大学デザイン学部技術造形学科 長嶋洋一
- 〒430-8533 静岡県浜松市野口町1794-1
Tel 053-457-6215 Fax 053-457-6210 Email- 過去のMAF等の資料ページ
●報告「SUACでのメディアアート活動」
- 日時 8月6日(土) 14:00-15:30
- 会場 静岡文化芸術大学 南棟 0176大講義室
- 講師 長嶋 洋一 (デザイン学部技術造形学科・大学院デザイン研究科 助教授)
- 報告の概要
本報告では、SUACの特長である文化政策や芸術文化マネジメント、 デザインとアートとサイエンスの統合されたメディアアート、 立地を生かした国内外の専門家との交流・作品展示・パフォーマンス発表の場としての 「メディアアートフェスティバル」や国際会議などを通して行っている、 地域や世界に向けた新しい時代の現代文化のデザイン事例について報告します。
具体的には、(1)その全体の概略、(2)メディアアートについて、(3)これまでの学内特別研究の支援について、 (4)過去4回のメディアアートフェスティバルの状況、(5)SUAC学生のインターカレッジ参加の状況、 (6)国際会議NIME04の開催報告、(7)浜松音楽情報科学研究会HMACSについて、等の報告を予定しています。- 報告レジュメ
- 「メディアアート」とは
- SUACとメディアアート - 技術造形学科(→メディア造形学科)/デザイン学部と芸術文化学科
- 私的プロジェクト「虎の穴」
- 「インターカレッジ」への参加
- 2000年の活動
- SUAC公開デー(2000年5月)
- 初パフォーマンス公演・「連画」(2000年9月) 静岡大学
- インターカレッジ参加(2000年12月) 東京工科大学
- 2001年の活動
- SUAC公開デー(2001年5月)
- 新世紀メディアアートフェスティバルSS2001
- SS2001フォトレポート
- インターカレッジ参加(2001年12月) 慶應義塾大学SFC
- 冥想空間プロジェクト「靄夜」
- 2002年の活動
- メディアアートフェスティバルMAF2002
- MAF2002フォトレポート
- インターカレッジ参加(2002年12月) くらしき作陽大学
- 2003年の活動
- メディアアートフェスティバルMAF2003
- MAF2003フォトレポート
- インターカレッジ参加(2003年12月) SUACにて開催
- 2004年の活動
- メディアアートフェスティバルMAF2004
- 国際会議NIME04
- MAF2004/NIME04フォトレポート
- 冥想空間プロジェクト「靄夜II」
- インターカレッジ参加(2004年12月) 九州(芸術工科)大学
- 2005年の活動
- 冥想空間プロジェクト「真夜中の隙間」
- メディアアートシンポジウムMAS2005
- インターカレッジ参加(2005年12月) IAMAS
- メディアアートとSUACの将来
- 21世紀の日本は「コンテンツ立国」
- エンタテインメント・コンピューティング(ゲーム、ケータイ、Web、・・・)の先駆
- 浜松音楽情報科学研究会(HMACS)、静岡大学情報学部とのコラボレーション
- 「メディア造形学科」への期待、「手による造形」の意義
●講演「IAMASとメディアアート」
- 日時 8月6日(土) 16:00-17:30
- 会場 静岡文化芸術大学 南棟 0176大講義室
- 講師 三輪 眞弘 (情報科学芸術大学院 教授、作曲家)
1958年東京に生まれる。 1974年都立国立高校入学以来友人と共に結成したロックバンドを中心に音楽活動始め1978年渡独。 国立ベルリン芸術大学で作曲をイサン・ユンに、 1985年より国立ロベルト・シューマン音楽大学でギュンター・ベッカーに師事する。 1985年ハムバッヒャー国際作曲コンクール(ドイツ)佳作、1989年第10回入野賞第1位、 1991年「今日の音楽・作曲賞」第2位、1992年第14回ルイジ・ルッソロ国際音楽コンクール(イタリア)第1位、 1995年 村松賞新人賞、2004年芥川作曲賞などを受賞。 著書「コンピュータ・エイジの音楽理論」、オペラ「新しい時代」、インスタレーション作品「またりさま人形」、 作品集CD「赤ずきんちゃん伴奏器」、「東の唄」、「昇天する世紀末 音楽」シリーズ、 「新しい時代信徒歌曲集」「言葉の影、またはアレルヤ」などを発表し、多岐に渡る活動を続ける。 IAMAS(岐阜県立情報科学芸術大学院 大学)教授。
URL: http://www.iamas.ac.jp/~mmiwa/- 講演の概要
今年で開校10周年を迎えるIAMASは、日本の様々な大学で新設されたメディア・アート系の学科に先駆ける形で、 テクノロジーと芸術との新しい関係を模 索してきた。 10年前にメディア・アートという言葉が予感させた、 新しい技術が新しい未来の表現のかたちを切り開いていくであろうという期待はしかし 今、 大きな反省の時期を迎えているのではないだろうか? そもそも私たちにとって、芸術とは今後一体何を意味するものなのだろうか?
芸術を考えることは社会や人間そのものを、そして人間の幸福を考えることである。 私たちに今必要なことは、単に斬新な芸術表現を生み出し賞賛されることのみならず、 それらを通して高度なテクノロジーのまっただ中に投げ込まれた21世紀の人類がいかにより良く生きるかを忍耐強く模索し続けることである。
そのような意味で様々な専門分野の頭脳と設備に恵まれたこの小さな学校は、 単に厳しい競争社会の中で生き残るための他者を打ち負かす「武器」を手にするためにあるのではない。 日々刷新されていくテクノロジーのただ中に生きる我々が直面する目前の問題を、 時代に先駆けていち早く察知し、検証し、それに応える形で新たな概念を社会に提言していく、 そういう新しい知性の在り方のためにこそあるのだ。 メディア・アートという新しいジャンルそのものが大きな転換期を迎える近年の、 IAMASの活動を様々な活動の報告を交えなが ら紹介する。●メディア・インスタレーション展示「真夜中の隙間」
- 日時 8月4日(木) - 8月6日(土) 10:00-18:00
- 会場 静岡文化芸術大学 文化・芸術研究センターホール「瞑想空間」
- 制作 MAS2005作品展示プロジェクトチーム「20虎」
岡元千南都・西沢悠子・持塚亜美・山田麻友美(技術造形学科1回生)
神谷裕子・石川愛里・山口翔・牧田壮一郎(技術造形学科2回生)
長嶋洋一(教員・作曲家)
- 展示の概要
SUACの施設の中でも「文化・芸術研究センター」は重要な位置付けをもち、 その中でも通称「瞑想空間」と呼ばれるシンボリックな空間は、そのユニークな構造、 豊富な残響と独特の視覚的効果を持つ高い壁面、という特徴を持っています。
本プロジェクトは、この「冥想空間」をインスタレーション作品の展示空間として活用した、 空間演出・光造形・体験型メディアアートとして実現する、 SUAC学生・教員有志によるプロジェクトチームとして制作準備してきました。 志願して参加した学生は構想から制作までを「生きた演習」として、メディア・アートを体験できました。
具体的には、過去に 「靄夜」というシステムとして開発した空間演出展示環境をベースとして、 プロジェクト参加学生それぞれが個別のインスタレーション作品を制作し、 さらにチーム全体として統合したメディア・アート作品空間を目指しました。 9人で設置にマル1日以上かかる、この空間の仕掛けは秘密です(^_^;)。
眼をこらす、耳を澄ます、暗黒と微光の空間にしばし佇む、寝転んで「螢」を見上げる、それぞれの作品で遊ぶ、 など自由に楽しんでいただければ幸いです。演出上、個々の作品を全て一巡するのに15分程度を予定しています。(長嶋)●静岡文化芸術大学オープンキャンパス [8月6日(土)]
- 日時 8月6日(土) 10:00-15:30
- 会場 静岡文化芸術大学
- メディアアート関係の展示
メディア造形学科(本年度まで「技術造形学科」)の学科紹介展示において、 メディア・アート領域にも属する多くの学生作品(インスタレーション、映像、アニメーション、Webコンテンツ作品など)が 展示紹介されていますので、どうぞご覧下さい