RRR日記(3)

長嶋 洋一


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2024年8月1日(木)

8月になったというのに、まだ東北や北陸が「梅雨明け」していない、という朝から猛暑続きの8月1日である(→昼のニュースでようやく「梅雨明け宣言」)。 昨日の王位戦第3局はAbemaTVで2日目午後から終局の瞬間(スクリーンショットは この日記のPaty2 のいちばん下)までライヴで観戦できたが、今日になってネットニュースを見てみると、やはり「名局賞」という言葉があちこちで踊っていた。 スポーツ観戦と同じで、記録された動画を後で見返すのとは全く違う、これぞ「アウラ」に浸ったライヴの醍醐味というのを再確認できた。

ネットからは、「HDMIケーブルから漏れ出る電磁波をAIで解析して映像を読み取ることに成功」という こんな論文 のニュースが流れてきた。 上がその概要、実際に実験しているデモが この動画 である。 これは昔のビデオ信号の頃からある古典的な盗聴技術で、ディジタル情報そのものを盗み取るのではないのだが、最終的に「人間が見える/読める」ようにディスプレイ出力される、そのビデオイメージを電波として盗聴するというものである。 NTSCビデオ信号は、画面全体をスキャンしたアナログ信号をPC等からモニタに送っているので、この盗聴は原理的にも超簡単で、ビテオケーブルにアンテナを近付ければほぼモニタそのものを再現できた。 VGAのディジタルモニタでも原理的には同じ(画面をスキャンした信号をその順に伝送)なので、実際に屋外からアンテナでオフィス内の「PC→モニタ」信号ケーブルから漏れ出る電波を受信して、重要なIDとパスワードなどの画面を「表示→screenshot」することの情報セキュリティというのは有名だった。

しかし「PC→モニタ」ケーブル内の情報がシリアル化/構造化されたHDMI信号になって、そう簡単ではなくなっていたのだが、そこでAI(深層学習)の活躍である。 ニューラルネットにHDMI信号から入手した情報パターンを学習させ、さらに単なる画面情報だけでなくOCR技術のように画面情報からテキスト情報を抜き出すように学習することで、上のようなシステムでHDMIケーブルからの信号(電磁波)を盗聴して、この古典的情報漏洩が出来る・・・と報告した研究のようである。 なかなか素晴らしいハッカーではないか。

2024年8月2日(金)

昨日のJoyJoyヒトカラでは、前週に「5.5時間55曲」と力尽きたのを受けたリベンジで、重複たった2曲の「6時間66曲」という攻めに攻めた時間を過ごした。 この勢いで、お盆期間を迎えるにあたって来週と再来週まで予約したが、お盆の再来週については「部屋番号/機種の希望対応は出来ない」という条件が付いた。 ネットから届いたのは「生成AIのデジタル劣化問題、ゴミがゴミを生み出す最悪の未来」という こんな記事 で、なんとなくうっすらと予感していた生成AIの胡散臭さを見事に解説してくれていた。 「要約AI」がまとめてくれた(^_^;)という「この記事の3つのポイント」は上の3点であるが、生成AIが作り出した「知識」は所詮どこかで劣化しているところがあるので、この記事の言わんとしている事はとても納得がいった。 もう1年以上も前になるが、 ChatGPTにエラーを出させてみた とか ChatGPTにアイデアを求めてみた というのをやって、僕はそこでスッパリ、生成AIを見限っていた。 やはり、生成AIに頼ることなく、昔ながらの手作業でドキュメントを生み出していくことを続けよう。 8月に入ったので、いよいよ合間に奈良学園大の紀要原稿を仕上げていくのだが、もちろん僕はChatGPTなどを使うことは毛頭、考えていないのだ。

上は OMMF2024のサイト に置かれていた、吉田さん作品の「カエルBAND」の展示風景である。 一昨年の OMMF2022 への参加で、一緒にクルマで大垣に行く途中の浜名湖サービスエリアで仕入れた三ケ日みかんがドラムの両脇に置かれていたりして、やはり、この作品は見栄えがするので使われているのだろう。 せっかくなのでここに置いておくことにした。

2024年8月3日(土)

昨日の某バイト[2]では教室振替(日程の都合が悪い場合には、別の日に同プログラムの別教室に行く)で2人が加わって5人でワイワイと進めることが出来た。 次回はあまり複雑な進展がないので、オプション2LED(モーターの正逆PWM駆動に対応して2色のLEDを選択的PWM駆動)を作ってきて貸与することにしたが、僕が気に入っていた「白+青」よりも、生徒たちは「白+赤」の人気が高かった。 せっかくなので「白+青」と「白+赤」と、さらに「赤+青」というのも作ってみることにしよう。 高輝度LEDでは他にもたしかYELLOWがあったので、これも加えてみようかな。

上はネットニュースから流れてきた「ドリフトで並走するトヨタの自動運転車」という写真で、デモ動画が これ なのだが、「自動運転車2台が並走でドリフト! トヨタがスタントマンばりの自動運転技術を公開!」というタイトルもそうだが、「Credit:Toyota Research Institute」というので思い出した。 ここは日本語では「トヨタ中央研究所」ということで、なんと僕が共同研究(2年目は実質的に受託研究)で進めた研究 をしたところ(ただしスタンフォードと共同なので米国拠点)なのだった。 背景の見えない夜に撮影して、さらに編集で切れ切れになっているところが微妙で、昼間にノーカットでこれが撮れたとすれば、凄いことである。

そして今日は午前から午後までかけてゆっくりと このように 「ロボット用LED(両極PWM対応)」を製作した。 たまには半田付けしないと感覚が鈍ってくるので、久しぶりにじっくりと作ってみた。 プログラムまであっさりと完成した YouTube動画 を見ると地味であまりパッとしないが、これをロボットに仕込んで動かすと、おそらく生徒にはウケそうだ・・・という確信がある。

2024年8月6日(火)

お盆も近付いてくる8月上〜中旬の期間は、某バイト[1]のシフトもかなり不規則になっているが密度は低下しているので、オリンピックの結果などもチェックしつつ、もっぱら奈良学園大の紀要原稿執筆を遅々として進める日々である。 某バイト[2]の方は各地の「協働センター」の一室をロボット教室として使う関係で、毎月の初旬に利用申し込みが完了すると翌月の予定が「確定」となる。 これまで行っていた「積志」教室に加えて、9月からは「雄踏」教室にも行くことになったが、ロボット教室には「Basic」「Middle」「Advance」「RoboPro」という4レベルがあり、当分は「積志middle」と「雄踏Advance」という担当になりそうだ・・・と決まってきた。 お試し期間にはRoboPro(ここだけArduinoを直接使用する)以外の3コースは全て覗いてきたのだが、今回のAdvenceでは「将来的にRoboProコースへの進級を視野に」というリクエストも受けた。 本当に面白いのは「RoboProの先」(教材を離れて自分で自由に)なのだが、まぁ、ぼちぼちやっていこう。
今日は我が家のリフォーム(4月から計画、先月に続いて所要2日のうちの2日目の工事)で、リビングその他3部屋の計7つの窓が全て「二重サッシ窓」に変貌した。 連日の猛暑で時期的にはだいぶ遅かったのだが、それでも外の蝉たちの五月蝿い音がグンと減り、クーラーの効きも格段に上がった。 僕の仕事場である自室も外の音はほぼ遮断されて、残る夏の期間もそうだが、北向きのため底冷えしていた冬も快適に迎えられそうだ。

2024年8月7日(水)

KAT-TUN ↓ KT-TUN ↓ K-TUN ↓ K-UN ↓ K-U
明日になれば朝イチで某バイト[1]があり午後にJoyJoyヒトカラの予定があるものの、ネット上に上のような謎の遷移図が出回ったこの日は、朝のゴミ出しもない曜日ということで、Martin弾きの約20分、そしてあとはひたすら奈良学園大の紀要原稿執筆(いよいよ中身としては5合目の「佳境」に入りつつある)に没頭する日となった。 テレビではオリンピック中継(時差のため大抵は録画)に加えて今日からは甲子園の高校野球らしいが、ニュース・ダイジェストに切り取られたシーンでほぼ満腹なので、夜中に起き出してライヴ中継を見ることもない。 年とともにスポーツ観戦への感性が鈍ってきたのか・・・と危惧するところはあるが、考えてみれば過去のオリンピックでもそれ程、盛り上がった/燃え上がったという記憶はないのだった(COVID-19に見舞われた幻のTokyo2020が恨めしい)。 せっかくの地元なのに、ジュビロやエスパルスの試合をスタジアム観戦したこともないのだが、けっこう現場に行くと燃えるらしいので、おいおい可能性を検討してみよう。

2024年8月8日(木)

JR東日本は、次世代新幹線の試験のために E956形式新幹線試験車両「ALFA-X(アルファエックス)」 というのを作っているらしい。 この「試運転」車体を大宮駅で見かけた・・・という写真が話題になっていた。 大宮と言えば、これまで「鉄道博物館」シリーズとして、 梅小路リュブリャナユトレヒト京都名古屋、 と行ってきた(かつて秋葉原にも行ったが写真は残っていない)が、来週には家族旅行のメニューの一つとして 大宮の鉄道博物館 (秋葉原から移転)に行く予定があって、ぼちぼち楽しみなのだった。

2024年8月9日(金)

昨日のJoyJoyヒトカラ戦果は「6時間62曲」というものだったが、いつも途中で補給する「ビタミン剤」や「のどぬーる」や「響声破笛丸」などを自宅に忘れてしまって、完全に「ノードラッグ」(素のままの喉)で飲み歌い絶唱を完走しているので(これはたまたま先月にも1回あっただけ。ただし5.5時間でギブアップ)、自分としても驚異の日となった。
そして、不思議なこともあるものだ。 「予知夢」というのか、たまたま今朝、目覚めた時に覚えていた夢のネタは「ProcessingからFirmata経由でArduinoと通信」というテーマだった。 まぁ、Max使いの僕としては、Firmataを書き込んだArduinoとはmaxuinoを介してバシバシ相互通信して活用してきたので、改めてそれをProcessingから、というのは別に需要は無いものの、何の予感なのかそういうのを思い付いていた。
そこに今日、届いたメイルが「This is the very last email you will receive from FetchApp. Twelve years after the original publication of The Nature of Code, I’m shutting down my account because…」というものだった。 調べてみると Sketching日記(7) の「2020年10月22日(木)」のところにあったが、COVID-19のために来日できなくて北京からオンラインでゼミ参加していた王さんが、勉強のために入手したProcessing全般を勉強できる良書がThe Nature of Codeであり、僕はフリーのPDFを10ドルを寄付して入手していたのだった。
ネイチャー・オブ・コード2.0が正式に発売された!すべての章がJavaScript(p5.js)の新しい例で書き直され、神経進化についてのまったく新しい第11章
まであります! 新しい本では、この古い購入システムはもう使いません。現在はNo Starch Pressと協力し、Shopifyに移行しました。ご心配なく、本全体は
まだオンラインで無料で読むことができます!
このプロジェクトを支援したい方は、GitHubでオープンソースのスポンサーになるか、印刷版の本を私から直接購入してください!(Nature of Codeの特製
しおりとステッカーも付いてきます!)。本の正式な発売は9月3日ですが、私に直接注文すれば誰よりも早く手に入れることができます!
この12年の間に、オリジナル版をダウンロードしてくださったことに改めて感謝します!本当に感謝しています!
とのことで、新しいversion2.0についてはPDF提供はナシになったものの、 このサイト でフリーのオンラインで公開しているとのことだった。 せっかくなので、ご祝儀にまた10ドルを寄付しようと思って指定されたGitHubに行ってみたが、何故かエラーが出てサインアップできなかったので、寄付は断念バーグした。
新しいところとしては第11章に、 Chapter 11: Neuroevolution という、ニューラルネットワークをさらに発展させた章が追加されたようである。 全体としても、最後には Examples として、全ての章のサンプルがザッと一覧できるようになっていた。 これからProcessingを勉強する人にとっては、素晴らしい教材が発展したのは(それもOpen Sourceでフリー公開というのは)、喜ばしい。

2024年8月10日(土)

たしか1週間前ぐらいに「AIモデルは低品質のAI生成データで訓練されると徐々に劣化する」という情報が届いていたが、またクリアにそれを示す論文が出てきた。 この論文 がそれで、タイトルはずばり「自己消費型ジェネレーティブ・モデルは狂う」というもので、生成AIが生み出した画像を学習することは「牛の肉骨粉を牛にエサとして与える行為」から爆発的に広まった「狂牛病」そのものである、という。
画像、テキスト、その他のデータタイプに対するジェネレーティブAIアルゴリズムが劇的に進歩したことで、次世代モデルのトレーニングに合成データを使用したいという誘惑に駆られるようになった。
このプロセスを繰り返すことで、自食的(自己消費的)ループが形成されるが、その特性は十分に理解されていない。我々は、3つの自動貪食ループのファミリーについて、最先端の生成画像モデル
を用いて徹底的な分析と実証的分析を行う。この3つのファミリーは、トレーニングの世代を通じて利用可能な実トレーニングデータが固定的か新鮮か、また、前世代モデルからのサンプルがデータ
の質と多様性をトレードオフするように偏っているかどうかが異なる。すべてのシナリオに共通する我々の主な結論は、自食ループの各世代で十分な新鮮な実データがなければ、将来の生成モデルは
その品質(精度)または多様性(リコール)が徐々に低下する運命にあるということである。我々はこの状態を狂牛病になぞらえて、モデルオートファジー障害(MAD)と呼んでいる。
上のアブストラクトで内容がすっきりと理解できてしまうほど、現象は確実で切実なのだ。 解説サイトとしては ここ とか ここ とかがあったが、何より論文の最初に掲げられている以下の図が全てを明確に示している。 学習を繰り返すうちに次第に生成される人間の顔に不思議なメッシュが「自然に」加わってくるというのは、なかなか不気味なものだ。

そして今日もまたフト思い付いたアイデアがあって、ごにょごにょ検索して、ごにょごにょ改訂して、 このリスト を新しいものにした。 ただしプリントして(このtextファイルだけ「Osaka等幅フォント」にしている)持ち歩くのはまだ後日になる予定で、あと2回はこれまでにプリントしたものを持参する。 まだ□□□□□が■■■□□にしかなっていないので、地球に優しく、無駄なく使いきってから新しいものにするのだ。

2024年8月12日(月)

あっという間に終わってしまったパリオリンピックは、ごく一部だけライヴで見たものの、時差があって大抵の結果は切り取り編集後の映像をニュースで見る程度で、それほど没入感もなかった。 やはり、スポーツの醍醐味はライヴにあるのだと再確認した。
今日は日航機ジャンボ墜落事故から39年ということで、だいぶ久しぶりに このFLASH を、正座して、ついつい全部、見てしまった(SWFをダウンロードしてadobeのAnimatorの下のPlayersにあるFlash Playerを使えば見れる筈)。 この悲しい事故が、ボーイング社の修理の不備による「人災」だったという事実を、再び噛み締めていきたい。

テレビでは、何故か日本の東方を北上してきた台風5号が本州の方に曲がって、東北地方を東から西に横断する・・・という珍しいルートとなっていた。 「大船渡に上陸」というニュースを受けて上の地図を眺めてみると、この3月末に 「湯治屋」ツアー2024 に行ったあたりにモロに上陸したようだ、と判明して、ややハラハラしながら、他にする事もないので、引き続き奈良学園大の紀要原稿執筆に没頭することにした。
合間には、フト見てみた このページ のHTMLにバグがある事を発見して、30年ぶりに正しく改訂した。 HTMLのソース中にプログラム(CやJavaやその他でも同様)を貼り込む場合には、if文の条件式の「半角不等号(大なり)(小なり)」がタグ用記号と判断されてヘンになる(ごっそり表示抜けしたりする)ので、いちいち「&」と「t;」に挟まれた「l」(→不等号[より小さい])または「g」(→不等号[より大きい])に置換する必要があるのだ。 これを契機に、同じく30年ぶりに このページ のバグ(盛大にあちこちに多量に分布)もきっちりと正しく改訂した。 当時は安易に「pre」タグで囲っていれば中身がそのまま表示されてOK・・・と勘違いしていたので、まだ残っていそうな気がする。

それほど大被害ということもなく台風5号は東北を横断していったが、なんと次の台風6号が同じように日本の東がわからグルッと北海道の方に戻ってきそうだ・・・という予報に加えて、熱低から次の台風7号になりそうなやつは、これまた通常の「フィリビン付近→沖縄付近→九州ルート」でなく、小笠原のあたりで左カーブしてからまっすぐ北上して本州に向かう、という勢いのようだ。 まぁ、こういう年もあるのだろうか。

2024年8月13日(火)

YAHOOには、 【パリオリンピック】競技を終えた選手らのX投稿 というページが出ていたが、どうせこんなの一瞬で消えるので、ローカルに保存してみた。 全部、見えなくても、まぁ、記録としては意味があるのかもしれない。 皆んな、お疲れ様でした。
今日は朝イチで耳鼻科に行っていつもの一式(鼓膜アトピー痂皮除去と常用薬の処方)に加えて「鼾」の相談をした結果、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査キット」を依頼することになった。 どうも、下の写真にあるようなキットがメーカから送られてきて、それを装着して一晩寝て、結果をメーカに返送して、その結果の電話を受けて耳鼻科に行く予定を立てて、耳鼻科から日赤の循環器科の専門医を紹介される・・・という流れらしい。 まぁ、こういう生体センシングは嫌いではないので(^_^;)、送られてくるのを待ってみよう。

そして今日も今日とて、奈良学園大の紀要原稿の執筆に没頭した。 これまでの学会発表の予稿執筆のペースに比べると相当にゆっくりなのには理由があり、少しずつ「噛み締めて」書いているのだ。 まだ文字部分で6ページ、Referencesで2ページということで余裕はあるが(最大ページ数に増量するための「図」はまだナシ)、ここからいよいよ7合目あたりで、本論の部分に差し掛かる。 まぁ、感じとしては 博士論文 を書いていた時の気分にも似ていて、あまり締め切りに追われる感じでなく、全体をまとめ上げる充実感に従って書いている。 これがうまくコンパクトにまとまると、今後にも何か使えるものになりそうな予感も出てきた。

2024年8月14日(水)

ニュースで「マイコプラズマ肺炎が流行の兆し」と言っていた。 マイコプラズマと言えば、1998年に作曲/公演した作品 Mycoplasma である。 当時、毎週行っていた神戸山手女子短大(現在は消滅(;_;))・音楽科の塩川麻依子(神戸の舞子に住む)が、"Mycoplasma"を連呼する自動合成音声をBGMに、ネット情報で得られたマイコプラズマに関するニュース(世界で初めて全ゲノム解析を成功した)を読み上げ、合間に自分の名前「マイコ」を連呼するボイスをKymaでライヴ・サンプリングし、Max制御で音響を変容/発展させるグラニュラ・サンプリングの手法でライブ公演したもので、客席に来てくれたドイツ人の特派員(現代音楽に精通)も初めて絶賛してくれた。 そこで、せっかくなので、認知症自己診断を兼ねて、この作品に関する情報をどれだけ発掘できるか、という記憶力テストをやってみることにした。

まず、塩川麻依子さんは1998年〜2000年に、上のような僕の作品(関連資料のリンクもあり)でパフォーマンスしてくれていた。 本来、ピアノ専攻の学生なのだが、"Mycoplasma"では朗読パフォーマンス、続く"Bio-Cosmic Storm"(神戸/京都)では筋電楽器"MiniBioMuse-II"を装着して「ピアノ鍵盤の上空5cmで"エリーゼのために"をエア演奏」という指示だったが、相愛大学のパイプオルガンでは作品"Great Acoustics"でようやく、本当に鍵盤を弾けた。

上は、作品"Mycoplasma"のためのKymaパッチとメインのMaxパッチである。 この資料は2002年の DSPSSでのプレゼン の中にあった。 そして以下が、"Mycoplasma"のシステムのセッティングと公演の風景である。

そして午前から午後には、佳境を迎えている奈良学園大の紀要原稿の執筆に没頭し、合間にはMartinを愛でたりしていたが、ちょうど1ヶ月後には久しぶりの中学同窓会で水戸に行くことになっているので、初めてのこととして「ジパング倶楽部」で切符を購入することにした。 なんとこれは「学割」とかと違って、乗車券だけでなく特急/指定券も割引になるのだったが、帰路はともかく往路まで単に浜松から水戸に行くというのもナンなので(去年の同窓会では このように 東京から水戸までの往路で、初めての鹿島神宮線を経由したりした)、今回は中学生の乗り鉄の時代から乗ってみたかった、以下の「高崎→両毛線→小山→水戸線→(友部→常磐線→)水戸」というルートにしてみた。

これでは直行ルートの常磐線の特急に乗るよりも高くなるのかもしれないが、まぁ乗り鉄というのは、こういうもんである。 このルートでは、新幹線で品川まで行き、隣の大崎まで山手線で、その後は「湘南新宿ライン」を利用して高崎まで行っているが、本当は高崎までは八王子から八高線に乗り、さらに新幹線は横浜までで横浜線で八王子に・・・というのが完璧なルートなのだが、新横浜〜横浜の部分で重複逆行して「一筆書き」の片道切符にならないので、断念バーグした。 帰途の月曜日は祝日なので、早めに浜松駅に行って購入しておく必要がありそうだ。
そして、朝に"Mycoplasma"に関して調べているうちに、まだ 「乗り鉄」の記録 に載せていなかった 2002.07 関西ツアー(奈良〜神戸〜京都) を発見していたのを思い出して、 このページ を追記した。 こういうのは、気付いたら加筆というのが重要なのだ。

2024年8月15日(木)

昨日の夕方には何故かフト思い立って、岩崎宏美「聖母(マドンナ)たちのララバイ」のmp3をゲットして、さらに五線紙を出してきてメロディーを耳コピ採譜して、今日の午後に予定のJoyJoyヒトカラに持参することにした。 これがマイレパとして増えれば、だいぶ久しぶりのことになる。 調べてみたら、山口百恵やマイケルジャクソンや石川さゆりだけでなく、なんと岩崎宏美も僕と同級生だった。

ネットニュースからは、 浮世絵生成AI「Evo-Ukiyoe」が登場 という記事に載っていた生成サンプルがあまりに見事なので、上のようにとりあえずローカルに保存して眺めてみた。 どうせ「透かし」が入っているのだろうが、まぁここに置いていて、文句が来たら消すことにしよう。
ユーザ登録して定期的に情報を受け取るものもだいぶ減らしてきたが、Seeed社だけでなく、OpebBCI社とMuse社も残してあるが、今日はたまたまなのか、OpebBCI社とMuse社の両方からのML情報が届いた。 ちょうど奈良学園大の紀要原稿執筆が「生体情報」の部分となっていることもあり、たまにはこの業界の現状をウォッチする意味で、今回はサッと消さずに眺めてみた。

OpenBCIからは、まず上/上のように、EEGセンサ(→Bluetoothで送信)モジュールCyton Daisyに、耳の付け根の部分をぐるっと囲むようなcEEGridという電極をバンドルしたものが出ていた。 帽子の部分は別に電極ではないらしいが、ここに「15%ディスカウント!」となっているところが、なかなか悲しい。
そして上/下は、「Investigation of Thermal Perception and Emotional Response inAugmented Reality using Digital Biomarkers: A Pilot Study」というOpebBCIを使った研究紹介の画像なのだが、色々と怪しいものを組み合わせているようである。 次に、MUSEの「monthly brain dump」というのを見てみた。

まず最初は上のように「MUSEのホームページの見てくれが新しくなったよ(*^o^*)」という、本人にとっては重大であるもののユーザにとっては「どーでもいい」ニュースだった。 Webのデザイン改訂というのは気付かれずにスマートに進めるのがお上品なので、これはちょっといただけない。

上は次の「Biofeedback+ is now External Audio」というもので、おぉぉ何をするのか・・・と読んでみると、「このプレミアムサブスクリプション機能により、Museデバイスとお気に入りのアプリをペアリングすることができます。音楽、オーディオブック、ガイド付き瞑想などを聴きながら、脳の活動をトラッキングし、リアルタイムでバイオフィードバックを受けることができます」とのことで、サブスク有料で使っているMUSEソフトをさらに増額すると、例えばストリーミング聴取している音楽と同期させて脳波の状態を記録できる、というようなoptionだった。 元々、Muse社のアプリなど使っていない僕には無縁のものである。

3つ目は上の「3D Neural Soundscapes」という新しいMUSEアプリで、「モンロー研究所とのパートナーシップによる新しいプログラム、3D Neural Soundscapesのリリースを発表できることを嬉しく思います。この革新的なオーディオトラックは、バイノーラルビートと周波数変調を使い、より深い瞑想状態にアクセスし、意識を拡大し、ストレスを軽減し、創造性を刺激します」とのことだった。 これは元々、トンデモ系スレスレのMUSE社が、さらに一歩、トンデモ系に足を踏み入れたということも言えるし、もしかしてもしかすると「新しいMUSE宗教」の布教ツールが出現したのかもしれない。

最後は上の「Boosting athletic performance with EEG neurofeedback(脳波ニューロフィードバックで運動能力を高める)」というのは、タイミングとしてはパリオリンピックに注目が集まっていたのでbestであるが、 このページ へのリンクとなっていた。 まぁ、学術的なアーティクルのようで、MUSE製品のステマ記事とも言えるし、最近では小林製薬の紅麹の事件に関係して 揺らぐ機能性表示食品への信頼、薄い科学的根拠で「論文採択率9割」 というように厳しい目が注がれているので、ちょっと(かなり)割り引いて受け取る必要がある。

2024年8月18日(日)

一昨日の金曜には昼頃に浜松駅に行ってみると、台風7号の影響で終日、新幹線が計画運休(東京〜名古屋間)していたために、「みどりの窓口」がスカスカに空いていて、並ばずに「ジパング倶楽部」初回の切符購入が完了した。 昨日土曜は午前に眼科の検診に行って、明日月曜にも常用薬の処方のために内科の検診であるが、この歳になれば月イチのこういう通院もある種の「お仕事」なのだ。 そして王位戦七番勝負第4局は明日〜明後日なのだが、明後日火曜〜水曜と2日間の旅行に出かけるので終盤のライプ観戦は絶望の予定である。 今週後半には木曜の午前〜午後に某バイト[1]、金曜の夕方に某バイト[2]の予定もあり、JoyJoyの予定が立てられない状態が続く。 そんな今日は、昨日の午後から続けてぼちぼち終盤に差し掛かっている奈良学園大の紀要原稿の執筆に没頭した。

2024年8月19日(月)

世間的にはお盆が終わって日常に戻ったようだが、その閑散期に戻ったのを狙って、明日〜明後日の2日間は一種の家族旅行(孫が新幹線に乗り「鉄道博物館」に行く、というのが最大の目的)で埼玉〜栃木に行ってくる予定となっている。 今日は昼前に内科で血液検査+処方箋というルーチンワークを済ませてきたが、AbemaTVでは王位戦七番勝負第4局も始まっていた。 明日は朝6時のバスに乗るので4時起きということで、今日の「封じ手」までを見届けることになる。
そして一昨日から今日の午前までの期間で、遂に奈良学園大の紀要原稿が「おおかた」完成した。 全体で15ページがリミットなのだが、既に13ページにまで入っていて、ここまで文字原稿として約2万字(Referencesが約7000字)ということのようなので、ちょっとした薄い単行本の1冊分に相当するほど、書いてきたことになる。 流石に「文字だけ」論文というのも無粋なので、これから適宜、ところどころに「図」を挿入すれば、ちょうどリミット一杯になるという作戦である。 明日の旅行で中断されるので、作業はこの午後で一気に片付けるのでなく、週末に再開することになりそうだ。

そんな午後、水戸一高「復活・歩く会」同窓会の案内が届いた。 去年は雨の中を このように 歩いたが、日頃の運動不足と翌日に奈良に行って集中講義、という理由からルート終盤にリタイアした(→打ち上げはシレッと参加)という苦い記憶がある。 10月下旬ということで、既に水戸駅前の東横インは予約してあるのだが、もしかすると今年はパスかもしれない。 今年は久しぶりに中学の同窓会があって9月中旬に水戸に行く予定もあり(こちらは切符も買って確定)、過去には中学と高校の両方の同窓会がある年にはどちらかをパスしていたのを思い出した。 今年のルートは「ひたち野うしく」集合→バスで筑波、そしてつくば市内から筑波大を縦断するというルートらしいのだが、前泊の水戸から朝にわざわざ牛久まで行くことや、何度となく行った/歩いたことのある筑波市内/筑波大構内を歩くというのも、第一印象としては「ソソラレナイ」ものと映った。 とりあえずGoogleFormでの参加申込期限/ホテルのキャンセル期限は10月上旬なので、それまではこのまま様子見して考えることにした。

日本時間学会大会第17回大会
開催日:2025年6月14日(土)15日(日)
開催地:活水女子大学(長崎市東山手町1-50)
実行委員長:細井浩志理事(活水女子大学教授)
そして、つい2ヶ月前に名古屋での 今年の時間学会大会 があったばかりなのに、時間学会事務局から上のような情報が届いた。 来年は「長崎」であるという。 長崎といえば、調べてみると過去には 音楽情報科学研究会(2007年) と、五島列島福江島での 非線形問題研究会(2012年) に行った帰りに立ち寄った長崎、という2回だけしか行ったことが無かった。 過去の時間学会大会への参加を発掘すると上のように11回となったが、こうなると、「来年の時間学会で長崎へ」というのは大きな目標となりそうである。 遠い記憶では、長崎で開催する学会研究会の案内はさらに一度ぐらい別にもあったのだが、他の国際会議?か何かとのバッティングで涙をのんだ事があったし、「ブラタモリ」の長崎散策を懐かしく見たことがあったり、ヒトカラに行く日に雨が降っている時の「雨ネタ縛り」でいつも「長崎は今日も雨だった」(本人現地映像)を歌うこともあって、残像として「長崎の風景」は2回どころではない記憶が蓄積されているのだ。

2024年8月23日(金)

今週の火曜日には大宮の「てっぱく」に行き(その模様は ここ )、翌日の水曜日には宇都宮に移動して先祖の墓参りに行ってきた(その模様は隠しページ)。 田んぼの中にぽつんとある墓所(55年ぐらい昔、僕はここで親戚の土葬を見届けた)は、並んだ全ての墓石が「長嶋家」「長島家」など(周囲一帯は全てナガシマさん)だが、ウチだけ先祖が役所で「嶋」のてんてんを省略して一本棒にした特殊な文字で、僕の息子たちは律儀にこれを氏名として登録してきた。 ただし こんな通達 によって、「嶋」=「島」=「嶌」となり、もちろん我が家の嶋もてんてんになった。

  

そして疲労困憊の中、昨日は 某バイト[1] で初めて、朝から昼休みを挟んで連続3コマをこなした。
今日は、ラストの作業(「図」の画像の貼り込み)が残っていた奈良学園大の紀要原稿執筆に没頭して、なんとか午後になって完成し、郵便局まで出しに行って(いつも受け取っていた「ゆうパック」というのを出したのは今回が初めて)、作業完了となった。 まだ紀要が出るまでは非公開なので、正しい リンク はここには置かないでおこう。 そして夕方からは、久しぶりの某バイト[2]ということで、珍しく中身が充実していた1週間(weekdays)が終わった。 実は明日の土曜日は、両親それぞれ予定があるために依頼されて、我が家は「孫の子守り」ということで忙殺される予定である。

2024年8月26日(月)

一昨日の土曜日は、息子(次男・趣味の一つはチューバ吹き)はコンサートの手伝いの予定があり、息子の嫁さんは某・推しアイドルのライヴに行く予定があり、結果として孫(この両者の息子)を我が家で預かることになった。 当初は、タダ券をもらっていたアクトでの「マリオ」の映画に行く・・・という説もあったが、結果的には狭い我が家で遊びまくる、という長い長い一日となった。 僕の奥さんが、かつてパートで小児科医院のスタッフ(看護師にあらず)の「赤ちゃん教室」講師としての講習を受けたりしたプロなので、なんとか9時間を乗り切ったものの、ヘロヘロに疲れた。

その回復で一日ダラダラしていた昨日の晩には、先週に届いていた「 睡眠時無呼吸症候群検査装置 」というのを装着して就寝した。 今朝起きてみると、両方の頬にパイプの跡がしっかり残っていて、約半日ずっと消えなかった。 この結果が検査会社からかかりつけの耳鼻科医院(ここの先生にイビキと口呼吸を相談した結果、この検査装置を使うことになった)に届いて、それを受けて耳鼻科から電話がかかってきて、結果を聞くために通院することになる。 果たしてどうなるか。
今週は今日の午後にJoyJoyヒトカラ、そして木曜日に某バイト[1]の3コマのシフトが入っているだけで余裕があるのだが、世間では巨大で直撃の「台風10号」への警戒感が高まっている。 そんな朝にフト思い付いたのが、「PythonでArduino」というアイデアだった。 ArduinoはC言語で開発するのだが、もし「Pythonコンパイラ」みたいなoptionがArduino IDEにあるのであれば、いつもCで書いているArduinoのファームウェアをたまにはPythonで書いてみるのもいいかな、という思い付きである。 そこでYAHOOで「arduino Python」と入れて出てきた検索結果を上から順に眺めてみたのが以下のリストである。 リンク先が消えてしまうと文脈が曖昧になるので、「★」がオリジナルのURLとして、ローカルに保存してみた(最近はローカルに全保存すると、そのままブラウザにHTMLを投げ込んでも見えなくなるサイトも多く、かつての「コピープロテクト外し」と似ているこのHTMLハッキング作業が、なかなかに面白い)。 文字化けした場合には「テキストエンコーディング」を「UTF-8」とか「Unicode」とか色々に変えると出てくるだろう。

何のことはない、これらは役に立たないのだった。 ArduinoにC言語で書いたファームウェアを書き込んで、ホストのPCからシリアルでコマンドを送るのでは、Arduino IDEのシリアルモニタでも、Processingでも、もちろんMaxでも超カンタンなのであって、やりたいのは「Arduinoスタンドアロンプログラム(ファームウェア)をPython言語で開発したい」という事なのだ。
そしてようやく、Arduinoサイトの下にある MicroPython というページに辿り着いた。 ここをザッとながめたところ、どうも普通のArduinoでは力不足で、使えるのは Arduino Nano ESP32 である、というのが第一条件である。 そしてここに MicroPython というファームウェアを書き込み、対応するIDEとして MicroPython Editor という簡易型のIDEを使って、ここにPythonで記述したスクリプトは、Arduino(Nano ESP32)側のインタプリタで解釈されて実行できるようである。 ただしよくよく読んでみると、どうやらこの簡易型のIDEとArduino(Nano ESP32)とはシリアルで通信していて、ファームウェアの出来ることは「ホストのMicroPython Editorで記述されたPythonプログラムを受け取って実行する」ことであって、Arduinoのファームウェア自体は変わらないのだ。 つまり、Pythonで記述されたプログラムを確かにArduinoで実行しているものの、システムとしては「Arduino+ホストPC」という、なかなかに重たいもののままで、「Arduinoスタンドアロン」では無かった。
手元に Arduino Nano ESP32 が無くて、とりあえずはここまでとなった。 ちっとも自分のやりたい世界ではないので、ここで22ドルのブツを発注するという感じでもないので、今日のリサーチとしてはここまでとなった。 まぁ、何もしないようで何かやっている、という日々の一コマである。

2024年8月27日(火)

先週は火水と浜松から出かけていた(実は火曜日の大宮の晩に息子とスナックに行っていた)のでパスしていたため、昨日にJoyJoyヒトカラに行き、6時間で67曲を快調に完走した。 これで今月はおそらくヒトカラ終了ということで、記録は以下のようになった。 先月およびそれ以前の記録へのリンク等については、 この日記のPart2 のいちばん下、「2024年7月31日(水)」のところにある。
      • 2024年8月1日(木) 6時間 66曲
      • 2024年8月8日(木) 6時間 62曲
      • 2024年8月15日(木) 5.5時間 67曲
      • 2024年8月20日(火) 3時間 9曲 (大宮・縁)
      • 2024年8月26日(月) 6時間 67曲
そして台風10号については、まっすぐ北上して来るという予想が大幅に外れて(上空の「寒冷渦」と呼ばれる寒冷な低気圧の影響らしい)、奄美諸島から九州縦断、さらにカーブして日本列島を縦断するという凄いルートが予想されている。 まだまだ遠いのに浜松周辺に線状降水帯が発生して新幹線がストップしたりしているが、今週は木曜に某バイト[1]があるだけ、ということで、この火水は自宅でひっそりしている。

そしてAbemaTVを見てみると、なんと今日と明日は王位戦の第5局がちょうど始まったところだった、 藤井王位が王手をかけていて、明日に勝利すると2つ目の永世タイトル「永世王位」となる、という節目なのだった。 そこで今日と明日は、ほぼAbemaTVをサブ画面に出しっ放しにしておくことになった。 ぼちぼち準備するといえば、来月下旬に近付いてきた、奈良学園大リハビリ学科での担当科目の集中講義ぐらいなので、これは合間に少しずつやっていく感じである。

2024年8月28日(水)

台風10号があいかわらず遅々として奄美地方でウロウロしている。 以下は同一の中心点(浜松市)でのレーダーで、台風は1000kmも彼方にいるのに、昨日から終日ずっと、このように浜松付近に雨雲が居座っていて、今日も終日、さらに明日も終日、線状降水帯が出来たり消えたりしつつ雨が続く模様で、台風本体の「暴風」がやってくるのは、まだまだ先なのだ。 そんな今日も一日、AbemaTVでの王位戦第5局の2日目を見続けることになりそうだ。

  

そんな朝イチでフト思い付いたあるアイデアを、王位戦観戦の合間に進めてみることにした。 機材の箱から発掘してきたのは、ローカルWiFiアクセスポイントとして使うバッファローのAirStationというルータであり、関連情報は ここ である。 そしてスタート地点は Sketching日記(6) の「2020年8月6日(木)」、夏休みといってもCOVID-19のために前期の講義が全てリモートとなっていた時期の最中である。 ここで僕は初めて、「Muse S」と「Muse 2」を知ったのだが、4年ぶりに同じ MUSEのサイト に久しぶりに行ってみると、なんとこの両方の製品がディスカウントされていた。 自信がある売れ筋の商品であればこんな値引きは不要の筈であるが、なかなか苦しいのかもしれない。

そして忘却の彼方から少しずつ思い出して、久しぶりにMuse2とMuseSを出してきてみると、バッテリはけっこう残っていた。 ところが、BluetoothをONにしてiPadの「MindMonitor」を起動したところ、Muse2もMuseSも認識されず、「BluetoothをONにして」というメッセージで止まったままだった。 Muse2やMuseSが長期間の放置で不調になったのか・・・と、Museのサイトに行って「muse」という本家の瞑想系アプリをインストールしてみると、ちゃんと認識したようで(その後このアプリはuninstall)、謎が謎のまま残った。 もともと、今回の思い付きはMuse2とMuseSではないので、さらに過去の「Sketching日記」をザッと眺めて、ようやく次に辿り着いたのは、 Sketching日記(9) の「2021年4月15日(木)」のところがイントロだった。

その後、上のような懐かしい写真とかに動揺しつつ、さらに探していくと、 Sketching日記(10) の「2021年7月3日(土)」に、欲しかった情報が書かれていた。 将棋もだいぶ終盤に差し掛かってきたので、ここに深入りするのは明日以降にしようか。

2024年8月30日(金)

一昨日は無事に藤井7冠が王位を防衛して永世王位となるまでの瞬間を見届けたが(ついでに「顔面受け」とか「袖飛車」という新しい用語もゲット)、この対局は自分の中では「名局」と言えそうな気がする。 そして昨日は午前〜午後と某バイト[1]に行ったのだが、それを含めて、もうここ3日間以上、ずっと浜松付近は「大雨警報」ゾーンにあり、線状降水帯も出現したりした。 それなのに、まだ台風10号は九州にいて、これから進路を東に向けるとか、足踏みするとか、バックする(^_^;)とか、色々と言われていて、実際に静岡県に来るのはまだ何日かかかるという。

そんな今日は、朝イチで思い出したアイデアを実験して、先週に上手くいっていなかったトラブルを無事に解消した。 奈良学園大での集中講義に備えて、PAW-doubleセンサとMax8パッチを用意していたのだが、自宅のWindows11パソコンで試してみたところ、何故かMaxがシリアルを認識しない・・・というトラブルで止まっていたのだ。 そして睡眠中の無意識下記憶発掘作業のお陰で、このトラブルを解決する「Maxのおまじない」を思い出して、無事に完全解決した。 過去にどこかの日記には書いていたのだが、「serial」オブジェクトに、loadbangでMax起動時に「dir 1」というメッセージを与えてやれば、これは解決するのだった。 再びここに書いておくことにしよう。

これに続いて、一昨日に久しぶりに出してきたMuse2とMuseSが「MindMonitor」と接続されない、という問題についても、朝イチのインスピレーションとしては「そんな筈は無い」というお告げだったのでリトライしてみたところ、なんとなんとBluetoothの認識と接続が上手くいって、Maxパッチとの接続まで完了してしまった。 不調の原因として思い付くのは「しばらく起動しなかったので拗ねていた」ぐらいなのだが(^_^;)、とりあえず無事に使えることが確認したので、これも奈良学園大に持っていく作戦に変更することにした。
さらに余勢をかって旧版のMuse(記憶では最近はご機嫌が悪くてうまく動いていなかった)も持ち出してきて、これも「お仕事Mac mini」での動作確認を完了した。 問題は、これらのMuseファミリが、持参するMacBookAirでも同様に出来るかどうか・・・というcheck pointがあり、ここはさらに宿題となった。

昨日、ようやく情報元を発見したEmotiBitの「その後」を少しずつ辿っていったが、なんせ当時とはコンピュータ環境が変わってしまっているので、同じプログラム/スケッチ/パッチの再現性が切れていたりして、なかなか苦闘することになった。 感じとしては、上のような情報を収穫することが出来たが、YouTubeに上げていた実験動画を再現できるかというと話は別で、今後、必要に応じて再発掘して「使えるようにする」という作業が必要になりそうだ、と判明した。 いずれにしても、ここらの情報源を発掘できたというだけでも収穫だ。 そしてまだ時間があったので、以下のように進めてみた。 最後、ちょっと壁にぶち当たってしまったが、こういうドタバタは久しぶりだったので、けっこう新鮮だった。

2024年8月31日(土)

台風10号はますます迷走を続けていて、下の雨雲レーダーにあるように、今日も明日も浜松付近は引き続き(たぶん4-5日連続)の大雨警報で、明日には線状降水帯の予測もある。 ところでこの台風はどこにいるかというと、「徳島の東の紀伊水道」なのだ。 こんな台風はかなり珍しい。

東海道新幹線はもう3日連続で「途切れて」いて(三島〜名古屋は完全に終日運休がもう3日目)、東京と大阪の移動のために、JALは羽田〜伊丹と羽田〜名古屋の臨時便を飛ばし、さらにJRは「北陸新幹線で敦賀〜サンダーバードで大阪」という臨時便を増発しているというから凄い。 東名高速も途切れているので長距離バスも駄目、当然ながら東海道線(在来線)もストップしていて、いやいやこの時期に出張や旅行の予定が無くて本当にヨカッタ。
明日9/1にWeb予約していた献血(→その後にジパング倶楽部で切符購入)も予約変更して、9/3に浜松駅に行くことにした。 一応、明後日9/2(月)の夕方には某バイト[1]があるが、その頃からぼちぼち日常が復活するとして、この週末は自宅から出ることもなく「実験三昧」するしかない。

スタートラインは、上の Sketching日記(10) の「2021年8月4日(水)」のところにあったスクリーンショットである。 現状、この画面でなく「Adafruit Circuit Playground Express」というボードしか出てこない状態なのだ。 どこで環境が更新されたかが不明なのだが、まぁArduinoではよくある事でもある。
このページ を見ながら進めているのだが、このページが現存しているのは嬉しいものの、ボードマネージャで「Arduino SAMD」を最新にして、さらにこれに従って「Adafruit SAMD」をインストールしたいのに、出てこないという現象を確認することになった。 お仕事Mac miniが駄目でも、まだ5台のMacBookAirがある・・・と順に調べていったが、元々それらにはお仕事miniからTimeMachine経由でごっそり環境を移行しているので、基本的にはそれほど変わらない。 最後の手段として、「一旦Arduino IDEを全て消してから再度インストール」という荒技も意識しての作業となった。

そして作業を進めてみると、Arduino IDEに限らないがArduinoは突出して「ツギハギ」に拡張されている、という現実に直面した。 元々は同じ筈だったMacBookAirでは、1台ごとに環境と現象が異なっていて、遂に3台目ではライブラリを一旦ゴミ箱に投げ込んで、「Arduino SAMD」と「Adafruit SAMD」のインストールを試してみたり、色々と試行錯誤大会となった。 このページ にも戻ったりしたのだが、どうも最新の Adafruit Circuit Playground Express というのは全く違ったボードなのに、おそらくメーカ/型番のチェックを通るためか、初めて定義した「Blink」では、 このような メッセージを吐き出しつつ、コンパイン成功/アップロード成功などした(成功しては困るのだが(^_^;))。 そして、どうやってもかつてのように「Adafruit Weather M0」というボードが出でてこないのに、とりあえずの「Blink」だけは成功するのだった。
5台目のMacBookAirでは、だいぶ状況比較がスッキリしてきたので確認してみたが、「ScanNetworks」のスケッチに対して、「WiFi.setPins(8,7,4,2);」の おまじない無しおまじない有り という結果で、いずれもコンパイル・アップロードは「Adafruit Circuit Playground Express」として成功したものの、メッセージとしては「WiFiシールドがありません」と同じで、ここで手詰まりとなった。

2024年9月1日(日)

台風10号は今日の正午をもって熱帯性低気圧になったのだが、まだまだ雨雲を太平洋からどんどん北へ引き込みつつ北上していて、今日まで新幹線は「三島〜名古屋」間が完全不通(もう4日連続というのが凄い)のままであり、静岡県の大雨警報もまだまだずっと継続している。 とはいえ、ちょっと先が見えてきて、今日の予定は明後日にそのままスキップして、明日の夕方の某バイト[1]から通常営業再開である。

昨日に続いて今日もまったく家から出ていないのだが、某バイト[2]については、「6月見習い」→「7/8月は隔週で2日」→「9月から毎週で4日」だったところに依頼があり、「10月から毎週金曜+隔週日曜で6日」と決まった。 担当クラスも「9月は[ミドル]を4日」→「10月からは[ミドル]を2日、[アドバンス]を4日」とまずまずレベルアップしていくことになる。

そして昨日までに、奈良学園大の集中講義に向けて、上のような「持参するブツ」を用意していたのだが、今日は遂に、ずっと前から懸案だった「ワークショップ用に全て(22台)のPAW-doubleのトリミング調整」を粛々と敢行した。 思えば、 と、たくさん作ったものの、COVID-19のために同時に多数を使うワークショップのような局面がなかなか無かったのだ。
関連するMaxパッチも整備した上で、以下のように、既にOMMF2024でのデモのために準備完了していた[A][B][C]の3台に加えて、[D]から[Z]までの19台に対応したセンサパッチ部分(2台のPAWセンサの各4チャンネル、計8パラメータを共通にメインのバッチに送る)を全てトリミングして完了した。 途中で抜けているアルファベット([F]と[I])は、たぶん過去に辻下先生と照岡さんにプレゼントしたPAW-doubleであり、たぶん[O]と[X]は、記号として紛らわしいのでスキップしている。

OMMF2024のための[A][B][C]の3台は既にそのためのパッケージにHDMIケーブル等一式を入れて待機しており、そんなにたくさん持参しなくてもいいので、奈良学園大には10台のPAW-doubleを持参する(ちょうど4台のMyoと一緒に入れたMacBookAirの箱が一杯になった)予定となった。 一人1台のPCでなく、グループに分けてそれぞれグループで1台、という構想である。
午前には、今週末の某バイト[2]に向けて、久しぶりに「教材」(教室で見本として提示する)を組み上げて、さらに「テキストに無い」マイコンのプログラミング例のサンプルも作って、だいぶテンションが上がってきたところであり、今日は色々と進展する「手応え」を感じる一日となった。 こういう「実りある日」というのも、たまにはいいものだ。

2024年9月2日(月)

明日は浜松駅にバスで出かけて、献血ルームに行って献血して、その後に「ジパング倶楽部」で切符を購入して、せっかくなのでランチして、帰宅すればJoyJoyという予約を入れた。 そのテンションで、夕方に某バイト[1]に出掛けるまでの時間に、頑張って上のように、奈良学園大での集中講義で「PAW-double」を使って実際に体験してもらうMaxパッチをさらに拡充させてみた。 実際にはPAWセンサだけでなく、さらに持参してデモりたいものもある・・・と気付いたので、さらに拡張していってみよう。

2024年9月3日(火)

昨日は某バイト[1](個別指導の学習塾)に行ってみると、なんだか教室が異様な緊張に包まれていて、多くの中3生がいつになく真面目に取り組んでいた。 そう、なんと昨日から見て翌日である今日は、静岡県「学調」テストの日なのである。 別にこれで成績が変わるわけではないものの、県下一斉の学力調査テストということで、これから進路指導で志望高校を決める際に、この「学調」の結果がモノを言うので、まぁ「プレ高校入試」の性格もあるのだ。
これで思い出したのは、遠い遠い51年前、中3だった僕も茨城県の「教研」テストというのを受けていた。 調べてみると現在は「新教研」と呼ばれているようだが、今でもどこでも枠組みは同じなのだ。 茨城大学教育学部附属中学校にいた僕は、瞬間最大値として一度だけ教研テストで「4番」(茨城県全体で4位)を記録したことがあった(普通は二桁付近で附中の同級生と切磋琢磨)。 1番2番の常連は同級生の長崎クン(名古屋大教授になったらしい)と藤原クン(一緒に京大現役合格したが、僕は理学部、彼は医学部)で、今でも名前を覚えているぐらい、超えられない「壁」だった。

そして棚の奥底から半世紀ぶりに発掘してきたのは、中3〜高1あたりの時に趣味で持っていた ノート である。 全国の高校入試(全教科)問題をB5の1冊にまとめて、厚さ10cmを超える電話帳のような(最近はこの比喩は正しくない)分厚い「全国高校入試問題集」というのがあったのだが、Amazonで調べてみると、今では教科別になっているようだ。 これを中3の冬あたりに、「全国の入試を、全て解く」という目標に挑戦した 記録 である。 数字の左側(青)は解答時間、右側(赤)は得点であり、最初に国立大附属高校と高専の問題から挑戦して、あとは北海道から南に向かっていった記録である。 最後、入試の日が来てしまって、時間切れで九州方面が途中で途絶えているあたり、リアルなものだ。
ちなみに実際の高校入試(水戸一高)では自己採点で「492点」となり、遂に1番になったか・・・と藤原クンのところに行って聞いてみると、彼は「496点」だったのを覚えている。 さすがだ。

ネットニュースから届いた AIが仕事を奪う? ゲーム業界ではもう始まっている という記事はなかなか読ませるものだった。 SUACデザイン学部の皆んなに(学生も教員も)、是非、読んで欲しいものだ。 「ストーリーボード、キャラクターデザイン、レンダリング、アニメーション制作に続いて、これからAIで仕事を奪われていくのは、コンセプトアーティスト、グラフィックデザイナー、アセットアーティスト、イラストレーターだ」とか 「人間が制作した1点692ドル(約11万円)のイラストと、月額34ドル(約5,000円)でAIが無限に生成する多彩なイラストとの勝負」 とかの指摘は、なかなかに鋭くて厳しい感じである。 未来(といってもかなり近い)の方向性として、AIゲームのメーカーは「コーダー、アーティストなどを完備したAIゲームスタジオを丸ごと人々に与え、夢のゲームをつくるお手伝いをすること」を目指すという。 これまで「与えられたゲームをただやってきた」ユーザは、これからは「プロンプトを入力するだけで完全なトップダウン型ゲームとインタラクティブな世界を構築できる」ということだ。 Sketchingの発想からすれば、まぁ、これはこれで良いことのようにも思う。

2024年9月4日(水)

耳鼻科に行って、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の「中等症」(かなり悪い)との検査結果を受けて、来月には院長(耳鼻科医の師匠)がSASの専門家であるという浜北の日赤病院に「紹介状」を持参して行くという予約をとってもらった。 以下が、持参する紹介状に添付する検査結果の1ページ目(これだけコピーして渡してくれた)にあった情報である。
    • 消灯中、1時間あたり平均約25.2回、呼吸が停止(または低下)していた
      0-5回は「正常」、5-15回は「軽症」、15-30回は「中等症」、30回以上(〜90回)は「重症」
    • 平均で約31秒間、最長で約137秒間、呼吸が停止(または低下)していた
    • 消灯中、SpO2(血中酸素飽和度)の最低値は85% (一般的に90%を下回ると要注意)
    • 消灯中の約4.4%、いびきををかいていた
    • いびきの連続(秒)は最大約30秒というのが4回ほど
なかなかである。 まぁここ数年、奥さんに言われ続けていた「いびき」から予想できた事だが、自分としては寝ていて聞こえない(気付かない)ので、これはSAS専門医に診てもらうしかない。 果たしてどうなるのかは、まぁ来月から動き出すことになる。 そして、今日は上のようなあれこれも粛々と進んだ。 さらにAbemaの将棋生中継では、CMに入る前に「アベマくんを探せ!」という以下のような写真が出て、ここでは「難易度 : 八段」ということだった。 CMが明けるまでに探し出してコメント欄に速攻で書き込む、というゲームなのだが、僕はスクリーンショット画像から一発で発見できた。 CMが明けると、アベマくんにズームインして正解を出してから将棋に戻る・・・という、なかなかやる演出なのだ。

そして午後8時32分、後手ながら果敢かつ慎重そして圧倒的な指し回しで藤井王座が勝ったところまで見届けて、長い一日が終わった。 両者とも、流石である。

2024年9月5日(木)

昨日、久しぶりに電話をもらった某音楽家から続報のメイルが届いて、新プロジェクトの概要を知ることになった。 まだまだ未確定・不確定なことなので詳細は書けないが、とりあえず「呼吸センサ」ものになりそうだ・・・ということで、さっそく以下のようなリンクを探し出してみた。 コストのことも開発期間のこともあり、まぁ、まずは部品購入とか試作実験とかより前の「調査」に専念することになりそうだ。 ちなみに僕がかつて村尾先生の「逆腹式呼吸」の研究のために試作した「呼吸センシング/記録」システムについては。過去の日記を発掘して、 Max7日記 (1) の「2016年6月20日(月)」のところに写真があったのを確認したので、ここにメモしておこう。 こうしてザッと眺めてみると、COVID-19を経てやはり時代は非接触センシングを指向していて、呼吸についてはミリ波あたりのレーダー計測、画像認識によるセンシング、そして半トンデモ系として「空間に飛んでいるWiFiの変化から検出」というカズレーザー方式などが主流になっていた。 もちろん「寝ている時の呼吸」については、ベッドの下にセンサのシートを敷くという古典的なものや、伸縮ベルトや伸縮布素材を用いたものなどもあった。 さすがに末端二酸化炭素濃度センサ(PIONEERの受託研究では「車酔い」を検出した)が出てこなかったあたり、時代の推移を感じた。
そして久しぶりに秋月電子のサイトに行ったものの、ちょっと使えそうなセンサは無いことを確認して、上のリストの中で気になったもの(いちばん上に移動させた)のテストサンプルを入手できるかどうかメイルしてみると、さっそく速攻でカリフォルニアからメイルが届き、サンプル発注するかどうか(データシートが入手できることが条件)、というやりとりに発展した。 どうもセンサの製造そのものは中国のようなのだが、果たしてどうなるか、ちょっと面白くなってきた。 某音楽家とのメイルのやりとりも続いていて、最初の漠然としたこういうステップは、いやー、面白いのだ。

2024年9月6日(金)

今日は朝から息子の家に行き、孫の幼稚園の「祖父母の日」(どうも敬老の日に合わせたイベントらしい)に出てきて、かなり疲れたが、夕方には某バイト[2]の初めての教室に出掛ける予定が待っている。 そんな午後に、懸案の状況を進展させようと思い付いたことがあった。 以下の Sketching日記(10) の「2021年8月4日(水)」のところにあったスクリーンショットに対して、現状、この画面でなく「Adafruit Circuit Playground Express」というボードしか出てこない状態になってしまっていた・・・というのが、この日記の「2024年8月31日(土)」に書いていたことだった。

そこで、現状を以下のようにスクリーンショットに取って、この両者を直接、Adafruit社のサポートに説明して、対応策を聞いてみよう、というのが思い付いたアイデアである。 3年も前のことだし、僕のMacやArduino IDEのバージョンはえらく古いところで止めているので、やや無理筋とも思えるのだが、質問するのはユーザにとって当然のことだろう・・・という甘えなのだ。

そしてAdafruit社のサイトに行ってみると、メイルなどで対応するどころか、厖大なQ&Aの宝庫である「Forum」が充実していた。 質問はここに書け、ということである。 そこでユーザとして登録して本人確認して、Forumに以下のように質問を書き込んでみた。 まぁ、質問するのはタダなので、とりあえず出してみて、反応を待つことにしよう。

2024年9月7日(土)

昨日の夕方には某バイト[2]の初めての教室でのスタートがほぼ順調に進んだ。 今日明日の土日は何も予定ナシの筈だったが、なんと今年も今日から2日間、 浜松クラフトビールフェス が開催されるという情報をゲットしてしまったので、夕方からビールに釣られて出掛けるかどうか、悩ましいところだ。
昨日のAdafruit社のForumに書き込んだトピックには何も反応が無かった(ように思えた)が、たまたま「feather M0 board manager」という検索で出てきた過去の記録を発掘していたところ、 このページ を発見して、その下の方に「https://adafruit.github.io/arduino-board-index/package_adafruit_index.json」 という記述を発見した。 これはArduino IDEのPreferencesの「Additional Board Manager URLs」というところに設定するアレである・・・とピンと来て、さっそく実行してみると、なんと以下のように、まだ実機で確認していないものの、Arduino IDEのメニューに「Feather M0」が復活してしまった(^_^)。 この朗報を受けて、クラフトビールフェスに出掛けるというテンションがムクムクと湧き上がってきた。

その後、Forumに「上手くいったよ!」と追加で書き込んでみたところ、ページが更新されて、実は昨日の僕のポストの1時間後には、ちゃんとこの「正解」を書き込んでくれていた人がいた、と判明した。 さっそく「自力で発見しました」としていたのを書き換えて、その人の情報のお陰だ : 「Thanks !」としておいた。 いやー、オープンソース文化というのは、いいものだ。
そして浜松クラフトビールフェスに出掛けるまでの時間に過去の日記の該当部分を探索して、 Sketching日記(10) から始まったOSCの解析・実験などを受けて、 Sketching日記(11) の「2021年8月27日(金)」あたりまでで、「Adafruit Feather M0のアナログ6ポートの電圧を100msecサンプリングでホストにOSCで送りつつ、ホストのMax8で作った[7個の2桁HEXデータ]という14文字メッセージをOSCで送ると、Adafruit Feather M0の対応した7つのPWMポートのLEDが光る」という動作まで完成し、さらに「2021年8月28日(土)」では、これと同等のことがArduinoNANO33IoTでも実装できる、と確認していたところまでチェックした。 これは明日から、(再現)実験ということになりそうだ。

2024年9月8日(日)

昨日は、15時半に出発、暑い中をバスで 浜松クラフトビールフェス に出掛けたが、計4種5杯の「黒いビール」を美味しく堪能できた。
そして今日は朝イチで、まずはここ数日の実験で3枚のAdafruit Feather M0がオシャカになった模様だったのを修復してみた。 「オシャカ」というのは、Arduino IDEのボードのメニューからAdafruit Feather M0が消えてしまったため、無理矢理「Arduino SAMD」のカテゴリで書き込みを強行したところ、defaultで持っていたWiFi受信動作が止まって書き込み出来なくなってしまったのが2枚、そしてUSBシリアルポートすら消えて接続不可となってしまったのが1枚、あったのだ。
#include <SPI.h>
#include <WiFi101.h>

void setup() {
  WiFi.setPins(8,7,4,2);
  Serial.begin(9600);
  while (!Serial) {
    ; // wait for serial port to connect. Needed for native USB port only
  }

  // check for the presence of the shield:
  if (WiFi.status() == WL_NO_SHIELD) {
    Serial.println("WiFi shield not present");
    // don't continue:
    while (true);
  }

  // Print WiFi MAC address:
  printMacAddress();

  // scan for existing networks:
  Serial.println("Scanning available networks...");
  listNetworks();
}

void loop() {
  delay(1000);
  // scan for existing networks:
  Serial.println("Scanning available networks...");
  listNetworks();
}

void printMacAddress() {
  // the MAC address of your WiFi shield
  byte mac[6];

  // print your MAC address:
  WiFi.macAddress(mac);
  Serial.print("MAC: ");
  printMacAddress(mac);
}

void listNetworks() {
  // scan for nearby networks:
  Serial.println("** Scan Networks **");
  int numSsid = WiFi.scanNetworks();
  if (numSsid == -1)
  {
    Serial.println("Couldn't get a wifi connection");
    while (true);
  }

  // print the list of networks seen:
  Serial.print("number of available networks:");
  Serial.println(numSsid);

  // print the network number and name for each network found:
  for (int thisNet = 0; thisNet < numSsid; thisNet++) {
    Serial.print(thisNet);
    Serial.print(") ");
    Serial.print(WiFi.SSID(thisNet));
    Serial.print("\tSignal: ");
    Serial.print(WiFi.RSSI(thisNet));
    Serial.print(" dBm");
    Serial.print("\tEncryption: ");
    printEncryptionType(WiFi.encryptionType(thisNet));
    Serial.flush();
  }
}

void printEncryptionType(int thisType) {
  // read the encryption type and print out the name:
  switch (thisType) {
    case ENC_TYPE_WEP:
      Serial.println("WEP");
      break;
    case ENC_TYPE_TKIP:
      Serial.println("WPA");
      break;
    case ENC_TYPE_CCMP:
      Serial.println("WPA2");
      break;
    case ENC_TYPE_NONE:
      Serial.println("None");
      break;
    case ENC_TYPE_AUTO:
      Serial.println("Auto");
      break;
  }
}

void printMacAddress(byte mac[]) {
  for (int i = 5; i >= 0; i--) {
    if (mac[i] < 16) {
      Serial.print("0");
    }
    Serial.print(mac[i], HEX);
    if (i > 0) {
      Serial.print(":");
    }
  }
  Serial.println();
}
Adafruit Forumでゲットした情報によって、Arduino IDEのPreferncesに「https://adafruit.github.io/arduino-board-index/package_adafruit_index.json」を設定して、無事にAdafruit Feather M0が出現してくれたので、まずはこの3枚の修復から始めてみたのだが、3枚のうちWiFi不明の2枚は、上の「ScanNetworks.ino」を書き込んでみたところ、1秒ごとにシリアルモニタに「現在、飛んでいるWiFi」の情報が表示されて、アッサリと解決してしまった。 そして残りの1枚は、最初は「USBポートがない」状態だったのだが、どうも裏に仕込んであるファームウェアが何かやっているのか、通信モニタのLEDがチラチラしていて、その後にUSBポートがちゃんと現れて、結果としてこの1枚も同様に完全に復活してくれた。 素晴らしい。
これでスタートラインが完全に踏み固められたので、今日は Sketching日記(10) の「2021年8月8日(日)」から Sketching日記(11) の「2021年8月27日(金)」までを目標に、過去の実験をトレースして今後の開発に繋げることを目標とした。 まずは、 このページ に従って、WiFiモジュールのfirmwareバージョン確認/更新なので、以下に作業をメモして進めた。 上のような作業を、せっかくなので一気に、手持ち全てのAdafruit Feather M0の12枚に施した。 上に謎の小型センサとLEDが搭載されているAdafruit Feather M0は、たぶん実行済なのでパスしたが、1枚あたり数分でループする作業となったものの、7枚を終えたところでは一度、「IDEのクラッシュ」でなくて「Mac自体の深刻なリスタート」というのにも遭遇した。 まぁ、次々にUSBにボードが差し込まれて、その後はコンパイルと謎の転送作業を繰り返して、おそらくMacOSXとすれば、謎のゴミとかが内部的なspoolに溜まってくるのだろう。 そういえば、最近は毎日、Macを立ち下げ/立ち上げせずにsleepさせているので、研究室時代に比べると「裏での仕掛かりデータ」は膨大になっているのだ。

上のように全てのAdafruit Feather M0(12枚)のWiFi firmwareを最新にしたところで、次に「WiFiWebClient」をやってみた。 自宅に飛んでいるWiFiルータを指定して暗証キーを設定すると、ちゃんとgoogleにアクセスして、シリアルモニタからは以下のように厖大なデータが表示された。

その次は「AP_SimpleWebServer」であり、無事にAdafruit Feather M0をサーバとして動作させて、お仕事MacのWiFi接続をこのAdafruit Feather M0サーバに切り替えてみると、ブラウザのURLを指定すればちゃんとWebコンテンツとして表示されて、クリックによってオンボードLEDのON/OFFが出来た。 さらに Sketching日記(10) の「2021年8月11日(水)」にあった、「WiFiWebServer」の実験も、(1)BuffaloローカルWiFiルータに接続したAdafruit Feather M0をサーバとして動作させて、(2)お仕事MacのWiFiをBuffaloローカルWiFiルータに一時的に接続させて、(3)ブラウザFirefoxの新ウインドウから「http://192.168.11.2」と接続してやると、(4)6チャンネルのA/D入力データを刻々と表示する、という動作を確認した。 以下はシリアルモニタの出力である。

Attempting to connect to SSID: Buffalo-G-59A9
SSID: Buffalo-G-59A9
IP Address: 192.168.11.2
signal strength (RSSI):-63 dBm

new client
GET / HTTP/1.1
Host: 192.168.11.2
User-Agent: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.11; rv:78.0) Gecko/20100101 Firefox/78.0
Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,image/webp,*/*;q=0.8
Accept-Language: ja,en-US;q=0.7,en;q=0.3
Accept-Encoding: gzip, deflate
DNT: 1
Connection: keep-alive
Upgrade-Insecure-Requests: 1

client disconnected
少しずつ、だんだん次第に、昔やっていた実験を思い出してきた。 そして、Arduino IDEのシリアルモニタだけでなく、動いているArduinoがシリアル入出力しているデータをモニタするには、ターミナルから直接実行する手がある・・・というのを思い出して、以下のように再録しておくことにした。
ターミナルでの繋ぎ方
===================
$ ls -l /dev/tty.*
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   0  6 16 07:33 /dev/tty.Bluetooth-Incoming-Port
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   2  6 16 07:33 /dev/tty.Muse-30CB-RN-iAP
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   6  6 16 16:57 /dev/tty.usbmodem146241

$ screen /dev/tty.usbmodem146241 115200
これで入れるが打った情報は表示されず結果が返ってくる

終了の方法
ctrl + A
K
killするか聞いてくる[y/n]のでy で終了
===================
$ ls -l /dev/tty.*
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   0  6 16 07:33 /dev/tty.Bluetooth-Incoming-Port
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   2  6 16 07:33 /dev/tty.Muse-30CB-RN-iAP
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,  22  6 17 08:39 /dev/tty.usbmodem146441

$ sudo cu -l /dev/tty.usbmodem146441

Connected.

ok[stop]
sudo 
~.
Disconnected.
===================
ところで、今回考えているのは、Adafruit Feather M0をサーバとして動作させるのでなくて、ローカルに走らせている(あるいはローカルに飛んでいる)WiFiサーバにクライアントとして接続して、同様に接続されたホストのMaxとUDP接続したい、ということである。 Sketching日記(10) の「2021年8月17日(火)」のあたりからこの話はスタートするが、当時は色々と紆余曲折していたのを読んだだけで飛ばして、 Sketching日記(11) の「2021年8月26日(木)」では、実験が「WiFiUdpSendReceiveString3」まで到達したところで、作業領域は、お仕事Macの「Documents/Arduino/Adafruit/test/」から、「Max/Projects/Adafruit_WiFi/」に引っ越していた。
そして、続く「2021年8月27日(金)」のところの「Adafruit_OSC_Max8_001」のところのArduinoスケッチをAdafruit Feather M0に書き込み、BuffaloローカルWiFiルータに接続し、ホストのWiFiも同じルータに接続して「Adafruit_OSC_Max8_001」Maxパッチを走らせると、オンボードLEDは無いものの、ようやく この動画 のところまで到達した。 やはり、試行錯誤して遅々として進むのに比べて、いくら忘却の彼方だったとしても、過去に実験した道のりをなぞっていけば、格段にスムースに進むのだった。 この日記の存在意義は、そこにあったのだ。

この「Adafruit_OSC_Max8_001」(2021年8月末)の隣にある「Adafruit_OSC_Max8_002」は、タイムスタンプから類推すると2021年の10月中旬に再開して進めているのだが、 Sketching日記(11) の「2021年8月28日(土)」では、なんと話がArduinoNANO33IoTに移っていた。 これは スケッチング2019 の会場(デトロイト)で受け取っていたもので、日本ではWiFiの規格認証を受けていないので販売できないものをゲットしていたのだった。 ただし、これを実験しようとしてみると、今度はArduino IDEのボード一覧にArduinoNANO33IoTが出てこない状態だった。 これを変更すると、またまたAdafruit Feather M0が消える可能性が少なくないので、ここはグッと堪えることにした。 今回の調査については、オンボードのリチウムポリマー電池(充電機能付き)が使えるメリットを優先したいからである。

そして日記をザップし続けていくと、 Sketching日記(11) の「2021年9月23日(木)」のところに、Adafruit Featherシリーズに対応したOLEDモジュールの写真が出てきた。 このOLEDモジュールの載ったAdafruit Feather M0の現物も発掘して、WiFiファームウェアのバージョンを調べてみると、ちゃんと最新になっていた。 そこで、 このページ からArduino IDEにライブラリを追加してみると、既にインストールされていて、バージョンだけ新しくなった。 しかし結果としては、前回と同じエラーが出て進まなかったので、このOLEDについては引き続き、断念バーグとなった。
さらに Sketching日記(11) の「2021年10月19日(火)」と「2021年10月20日(水)」のところでは、ちょっとだけ改訂しかけたものの進展はナシ、と確認できた。

そして遂に、手元にある謎の2枚のAdafruit Feather M0基板のところにやってきた。 過去のAdafruit Feather M0のWiFiの試作は、 Sketching日記(11) の「2021年11月9日(火)」のところにあった。 以下のような写真の状態を手元に再現できて、これを過去に記録したYouTubeは これ である。 ちゃんと「sleep」コマンドを送るとLEDを消してスリープして、リセットボタンで再起動した場合には、何かLED PWMデータを送るとアナログOSC送信を再開した。 これが、今回からの実験の起点となるので、ディレクトリが「Double_3axis」だったのを複製して「Double_3axis_001」と改訂し、新しい実験ディレクトリ(これから改訂していく)を「Double_3axis_002」とした。

問題としては、たまたま起動したBuffaloローカルWiFiルータがDHCPとしてIPアドレスを振り分けるのだが、「今回のIPは何?」というチェックが必要になるのだ。 Maxパッチの方は、「ifconfig」で「shell」オフジェクトを叩いて「print」すればMaxコンソールに出てくるし、2枚のAdafruit Feather M0のIPアドレスは「おそらくその付近」ということでMaxパッチで適宜変更して、LEDのPWMデータを送ると、IPが正しければ受信ポートからデータが届くのだが、けっこう曖昧で、ここを ※Adafruit Feather M0の再コンパイル/アップロード無しに※ 知りたい、という要請である。 Max同士であれば、OSC出力の場合には「相手のIPアドレスとポート番号」を指定して、OSC入力の場合には自分をIP指定したところからのポート番号のデータを受け取るのだが、どうも見たところ、Adafruit Feather M0のスケッチには、データを送るポートの情報だけで、「UDPパケットを送りたい相手のIPアドレス」というのが見当たらないのだ。

その後、BuffaloローカルWiFiルータの電源をONしてからの挙動を実験して、上のようなルールを確認することが出来た。 これで、新しい現場に行っても、このあたりの混乱は回避できそうだ。 この「Double_3axis_002」はとりあえず動くので、これを色々に変更して状況をさらに整理して(失敗して動かなくなったら「Double_3axis_001」から再開)、今回のプロジェクトのプラットフォームにしていく準備の端緒を開くステップとしては、なかなか充実の日曜日となった。

2024年9月9日(月)

昨日の実験では過去のトレースをしたところだったので、今日はちょっとだけ進めて「確認」をしてみた。 2つのAdafruit Feather M0については、前のバージョンのまま変えておらず、新たに起動したBuffaloローカルWiFiルータにはホストMac miniを最初に接続して「IP=192.168.11.2」をゲットしたので、次とつの次に接続する2つのAdafruit Feather M0は「IP=192.168.11.3」と「IP=192.168.11.4」になって、新しいMaxパッチのudpsendの設定そのままにOSC接続される・・・という想定である。 以下のように新しいMaxパッチでは、3軸センサだけでなく他の3つのアナログ入力もOSCパケットとして受けていることも確認しつつ、このOSCパケットの時間的間隔を測定することで、「平均サンプリング時間」および、ホストからPWMデータを送ってエコーバックされる際の遅れのばらつき(ジッタ)を計測しようとした。

その結果は YouTube動画 にあるように、サンプリングは約21msec(およそ毎秒50サンプル)でほとんど変化なく、PWMパケットが加わると瞬間的に30msecあたりまで跳ね上がるものの、全体としては非常に強力(すぐに21msecに復帰する)である、という性能を確認した。 またYouTube動画にあるように、ホストから「sleep」コマンドを送るとAdafruit Feather M0はスリープ(省電力)モードに移行して、オンボードのリセットボタンで再起動すると、OSCパケット(PWM値)を受ければアナログセンシング→OSC送信を開始する、という安定な動作も確認できた。 当面、このAdafruit Feather M0スケッチはこのままでも十分という感じであることを確認できたことになる。
さらにちょっと面白いことを発見したのだが、我が家に設置した光回線のWiFiルータを起動した最初に僕のお仕事Macを接続していたためか、そちらから得たIPアドレスも「IP=192.168.11.2」であり、臨時に起動するBuffaloローカルWiFiルータから得たIPアドレスも同じ「IP=192.168.11.2」となった。 この状況では、なんとBuffaloローカルWiFiルータに接続しているAdafruit Feather M0と、ネットを見るためにBuffaloでなく光回線のWiFiルータに切り替えているホストMacのMaxとが、それでもOSC通信を成立させていた模様なのだ。 これは、Adafruit Feather M0から届くOSCパケットについては、相手のIPアドレスを明示せずポート番号だけ指定している(ように見える)からというのが原因かもしれないが、ちょっと謎の現象である。 何かの間違いであると判明すれば、後日、この部分は訂正するかもしれない。

2024年9月10日(火)

昨日の夕方には某バイト[1]があり、担当はいつもの3人(中3中3中2)だったが、試験直前/試験前ということでいつにも増して熱心な生徒たちに向き合った。 指導コマの終了後にはそのうち1人から「分からなかった問題を教えて」と頼まれて、時間外(講師報酬でなく事務作業報酬)にみっちり相手したが、夏期講習の昼休み時間に指導したのを覚えていたからの依頼のようだ。 昔の家庭教師であれば普通にこれを常時やっていたが、現代の個別指導塾ではこういう特定生徒へのマンツーマン指導が消えて「当日にタブレットで割り当てられた生徒を知り、その内容に従って対応して次の講師への引き継ぎをタブレットに残す」という味気ないシステムになってしまっている。

今日は午後にJoyJoyヒトカラの予定があるのでそれまで6時間1本勝負の日なのだが、この日記の「2024年9月8日(日)」のところで、「Arduino IDEのボード一覧にArduinoNANO33IoTが出てこない状態」ということでパスしていたのだが、よーーーく調べてみると、上のように「Arduino SAMD」のカテゴリに発見した。 そこで、board設定環境を壊すことなく(Adafruit Feather M0の指定が残っている環境で)調べられるので、まずはArduinoNANO33IoTに「NANO33IoT_02」(Scan Networks)を走らせてみると、ちゃんと飛んでいるWiFiのリストを表示した。
次に「NANO33IoT_03」(WiFi101 firmware check)を走らせてみると、「WiFi101 shield: NOT PRESENT」とエラーが出た。 どうやら「WiFi101」というのはAdafruit Feather M0のWiFiモジュールなのでは・・・と、もう一つある「WiFiNINA」というサンプルで走らせてみるとちゃんとscanしたので、過去にはエラーでストップしていた「NANO33IoT_03」をこのサンプルに置換、改訂した。
シリアルモニタのメッセージには「Please upgrade the firmware」というメッセージが出ているので、オンボードWiFiモジュールのファームウェアは最新ではないのだが、それでも走っているのでここは構わず、次の「WiFiUdpSendReceiveString」をやってみると、「IP=192.168.11.3」であるArduinoNANO33IoTは以下のようにちゃんと、Max8からのUDPメッセージを受け取った。

そして「Nano33IoT_OSC_Max8_001」というのを試してみると、ちゃんとOSCメッセージとして、「ArduinoNANO33IoTの6チャンネルのアナログ入力をOSC転送してMax8から表示」・「Max8の7チャンネルのデータ(0-255)をOSCでArduinoNANO33IoTに送ってPWM出力しつつ、そのデータをMax8にエコーバック」・「Max8からの文字列メッセージをOSCでArduinoNANO33IoTに送って、エコーバックした文字列をMax8で再現」という動作が完璧に動いていた。
経緯は忘却したものの、過去にはここでArduinoNANO33IoTのWiFi探求が止まっていて、一方でWiFiを用いずにArduinoNANO33IoTに搭載されている6軸センサの情報をUSB経由でホストのMax8に送るという実験(→おそらく何かの学生作品で使った??)も進めていた。 ということは、それらを合体させれば、Adafruit Feather M0でやったように、「6軸センサのWiFi版」が出来る筈である。 さっそくやってみると、非常に簡単に完成してしまった。 追加した部分としては、Arduino IDEのシリアルモニタなどを使わずに立ちげられるように「while (!Serial) { }」でシリアル待機している部分をコメントアウトした事、そして起動したことの確認のため、オンボードLEDを「resetで点灯」→「WiFi初期化したら消灯」→「WiFiを掴んでOSC設定まで走ったら再点灯」とした部分だけである。

上はその様子、そして動作の様子の YouTube動画 と共に、以下にArduinoNANO33IoTのスケッチ「Nano33IoT_OSC_Max8_002」を置いておくことにした。

#include <SPI.h>
#include <WiFiNINA.h>
#include <WiFiUdp.h>
#include <OSCMessage.h>
#include <Arduino_LSM6DS3.h>

int status = WL_IDLE_STATUS;
#include "arduino_secrets.h" 
char ssid[] = SECRET_SSID;
char pass[] = SECRET_PASS;
int keyIndex = 0;
unsigned int localPort = 5500;
unsigned int remoteOSC1 = 5600;
unsigned int remoteOSC2 = 5700;
char packetBuffer[63];
WiFiUDP Udp;
int pwm[2][7];
int main_timer = 0;
char HEX_char1, HEX_char2;

void setup() {
//  WiFi.setPins(8,7,4,2);
  pinMode(13, OUTPUT);
  digitalWrite(13, HIGH);
  Serial.begin(115200);
//  while (!Serial) { }
  if (WiFi.status() == WL_NO_SHIELD) while (true);
  String fv = WiFi.firmwareVersion();
  if (fv < WIFI_FIRMWARE_LATEST_VERSION) {
    Serial.println("Please upgrade the firmware");
  }
  pwm[0][0]=5; pwm[0][1]=6; pwm[0][2]=9; pwm[0][3]=10;
  pwm[0][4]=11; pwm[0][5]=12; pwm[0][6]=3; 
  for(int i=0;i<7;i++){
    pinMode(pwm[0][i], OUTPUT);
    pwm[1][i] = 127;
    analogWrite(pwm[0][i], pwm[1][i]);
  }
  digitalWrite(13, LOW);
  while (status != WL_CONNECTED) {
    status = WiFi.begin(ssid, pass);
    delay(5000);
  }
  Serial.print("\nSSID: ");
  Serial.println(WiFi.SSID());
  IPAddress ip = WiFi.localIP();
  Serial.print("IP Address: ");
  Serial.println(ip);
  Serial.println("OSC Start !");
  Udp.begin(localPort);
  for(int i=0;i<7;i++){
    pwm[1][i] = 0;
    analogWrite(pwm[0][i], pwm[1][i]);
  }
  IMU.begin();
  digitalWrite(13, HIGH);
}

void loop() {
  int packetSize = Udp.parsePacket();
  float x, y, z;
  if (packetSize){
    int len = Udp.read(packetBuffer, 63);
    if (len > 0) packetBuffer[len] = 0;
    Udp.beginPacket(Udp.remoteIP(), remoteOSC2);
    OSCMessage msg2(packetBuffer);
    for(int i=0;i<7;i++){
      HEX_char1 = packetBuffer[i*2];
      HEX_char2 = packetBuffer[i*2+1];
      pwm[1][i] = 16*conv_HEX(HEX_char1) + conv_HEX(HEX_char2);
      analogWrite(pwm[0][i], pwm[1][i]);
      msg2.add(pwm[1][i]);
    }
    msg2.send(Udp);
    Udp.endPacket();
    msg2.empty();
  }
  if (++main_timer > 24331){
    main_timer = 0;
    Udp.beginPacket(Udp.remoteIP(), remoteOSC1);
    OSCMessage msg1("/analog");
    IMU.readAcceleration(x, y, z);
    msg1.add(x);
    msg1.add(y);
    msg1.add(z);
    IMU.readGyroscope(x, y, z);
    msg1.add(x);
    msg1.add(y);
    msg1.add(z);
    msg1.send(Udp);
    Udp.endPacket();
    msg1.empty();
  }
}

int conv_HEX(char input_HEX){
  switch(input_HEX){
    case('0'):
      return(0); 
    case('1'):
      return(1); 
    case('2'):
      return(2); 
    case('3'):
      return(3); 
    case('4'):
      return(4); 
    case('5'):
      return(5); 
    case('6'):
      return(6); 
    case('7'):
      return(7); 
    case('8'):
      return(8); 
    case('9'):
      return(9); 
    case('A'):
      return(10); 
    case('B'):
      return(11); 
    case('C'):
      return(12); 
    case('D'):
      return(13); 
    case('E'):
      return(14); 
    case('F'):
      return(15); 
  }
}
これを「ダブルArduinoNANO33IoT」にするのは超簡単なので、いずれ「2個使用」のケースが出てきたら増設することにしよう。 Myoと違って、これは「2個まで」などという制約は原則として無くて、5人でも6人でも、同時にその「身振り」をWiFi経由で「加速度+ジャイロ」の6軸で検出できることを意味する。 地味ながら、実はなかなか素晴らしい進展なのだった。
ただし、Adafruit Feather M0との違いとして、「電池」をオリジナル設置する必要がある。 リチウム充電池か、あるいは「超小型モバイルバッテリ」ということになるので、ちょっと調べてみたが、最近のモバイルバッテリはスマホの高性能化に伴ってそこそこ大容量化が進展していて、いずれも「超小型」「超軽量」「超薄型」「小容量」を同時に満たすものは無かった。 これはおいおい、たまにチェックしていけばよさそうだ。

そして昼食時に気付いたのは、上の YouTube動画 の振る舞いは、何だかモサモサッとしている・・・という事だった。 これはつまり、Adafruit Feather M0では約20msec(毎秒50サンプル)だったのに比べて、だいぶ「粗い」「遅い」ものなのだ。 そこで、「Adafruit_WiFi/Double_3axis_002」からデータ到来カウンタ部分を取り出して、こちらは新たに「ArduinoNANO33IoT_WiFi/Nano33IoT_WiFi_6axis」を新設してカウンタを加えて調べてみると、なんとデータ到来間隔が100msecを超えていた。 そこで、対応するArduinoNANO33IoTスケッチ「Nano33IoT_WiFi_6axis」のループ定数(メインループ24331回ごとに1回、センサデータを取得してOSCで送っていた)を、上の「Nano33IoT_WiFi_6axis」Maxパッチでモニタしながら調整して、「24331→3604」と変更したところで、同等の約20msec(毎秒50サンプル)となった。
調べてみると、 ここ によればArduinoNANO33IoTのCPUクロックは「SAMD21G18A 48MHz」とあるが、なんと「ATSAMD21G18 48MHz」とAdafruit Feather M0も同一だった。 Adafruit Feather M0の方ではループ定数を「24331→4866」としていた。 約3割程度の差が出るのはやや謎たが、6軸センサの方は浮動小数点形式でかなり高性能で「Arduino_LSM6DS3.h」ライブラリが裏で延々と頑張ってるし、両者のWiFiモジュールが異なっているので、その性能と対応ライブラリによるものなのかもしれない。 いずれにしても、両者とも約20msec(毎秒50サンプル)の性能が確認できたので、十分の成果となった。
AbemaTVでは「西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将)が挑む棋士編入試験第1局」を生中継していることを発見したが、残念ながら途中でJoyJoyに出掛けることになる。 藤井七冠のタイトル戦も面白いが、こちらも要チェックということになりそうだ。

2024年9月11日(水)

昨日のJoyJoyヒトカラでは6時間61曲を完走したが、そのためにライヴで見届けられなかった「高橋佑二郎 四段 vs 西山朋佳 女流三冠 棋士編入試験 第1局」は、 棋譜 をChromeで追いかけてみるとなかなかの力戦で、西山女流三冠が制した。 そして今日は9月11日、セプテンバーイレブンである。 過去にどこかの日記で「9/11特集」を書いていたように記憶しているが、けっこう分散していたので、以下にまとめてみた。 なかなか大変な作業だったが、とりあえずこんなものだろう。 タイプミスによるリンク切れがちょっと心配だが、まぁ、気付いたら訂正することにしよう。

2024年9月12日(木)

MLBのあらゆる数字を取り扱う『Codify Baseball』は、公式X(旧ツイッター)を更新。「今季ロサンゼルス・ドジャースで最も速い打球速度」と綴り、
2024年シーズンのランキングでトップ28に入っている選手を紹介。画像には、上位に入った選手の顔写真が使用されているが、なんと1位から
28位を大谷が独占…。一人のスーパースターが28/28を埋め尽くす衝撃の結果となった。
というニュースが流れてきた9月12日。 今日はフト思い付いて、これまでお仕事Mac miniでのみ進めてきた開発環境を、これからあちこち持参する予定のあるMacBookAirでも稼働するかどうか・・・というチェックをしてみる事にした。 すると案の定、何故かMax8のライセンスが一瞬外れていたり(^_^;)、MacBookAirに実験用BuffaloローカルWiFiルータのパスワードが設定されていなかったり、走っていた筈のMaxパッチを起動してもAdafruit Feather M0とOSC接続されなかったり、何故か片方のAdafruit Feather M0だけArduinoNANO33IoTのためのMaxパッチとOSC通信できたり・・・と、なかなか混乱した状態になった。 これではとても、現場に持っていってデモする、というレベルにないのだ。

そこで このように あれこれ調べていくうちに、ちょっと気になる点が出てきた。 上がその様子で、これまで何も疑問もなくライブラリにあるのを「おまじない」のように使っていた「OSCMessage.h」というヘッダファイルが、なんと同名の3種類もあり、それぞれのサイズは10KB・2KB・17KBとまるで違うのである。 Arduinoのソースとして気になっていたのは「Udp.beginPacket(Udp.remoteIP(), remoteOSC1);」・「Udp.beginPacket(Udp.remoteIP(), remoteOSC2);」というところで、IPが違っている?のにポート番号指定だけで返ってきてしまう不思議な現象は、この「Udp.remoteIP()」というのが見当たらないことと対応している気がした。 そこで、この3種類の「OSCMessage.h」を「OSCMessage1.h」・「OSCMessage2.h」・「OSCMessage3.h」とリネームして、それぞれ別個に明示的に指定してArduino IDEでコンパイルして、どうなるかを調べてみた。 これまで使っていたのが「OSCMessage1.h」であり、異常に短いのが「OSCMessage2.h」であり、唯一「Udp.remoteIP()」が規定されているのが「OSCMessage3.h」である。 ArduinoNANO33IoTでやってみたところ、結果は簡単で、「OSCMessage2.h」と「OSCMessage3.h」では、他にインクルードするファイルが存在しないエラーで駄目ということで、この懸念は杞憂に終わった。

結局、お仕事Mac miniに戻って実験したところ、上のようなルーティンを落ち着いてやればちゃんと出来ると確認して、2台のMacBookAirでもこれを確認できた。 WiFiルータの起動の順番とか、他に立ち上がっている者が先に接続してIPアドレスがずれたり・・・などの混乱に惑わされたようである。 現場では、なるべく複数台のMacを立ち上げることを避けて、「ホストMacは2番」「センサは3番と4番」というように固定するのが良さそうだ、という経験則を得た。 これは今後、某プロジェクトに参加することになったとすると、効いてくるノウハウなのかもしれない。

そして夕方になって、ふとした思い付きから、地味ながら相当の進展があった。 これまで実験してきて、ArduinoNANO33IoTはオンボードに6軸センサが搭載されていて、Adafruit Feather M0の場合には3軸センサを手作業で取り付けていたのだが、なんといってもAdafruit Feather M0は「オンボード・リチウムポリマ電池充電回路」というのが強みだった。 ところが、考えてみると両者のCPUは同じSAMDということで、 ArduinoNANO33IoTのサイト から データシート回路図 をゲットして眺めてみると、このボードは「3.3V系」ということで、「5Vの信号は駄目」と明記されていた。 そしてUSB電源入力のところに「VIN」という外部電源入力端子があり、+3.3Vへの電源は「Stepdown Converter」で変換していた。 つまりこれは、「Adafruit Feather M0のリチウムポリマ電池(3.7V)が使える」ということなのだ。
そして、手元のArduinoNANO33IoTの端っこにある「VIN」と、その隣の「GND」に、さっきまでAdafruitに繋いでいたリチウムポリマ電池を差し込んでみると(極性だけ注意!!)、実際にMax8パッチが動いて、この構想が正しいことを確認できた。 もちろん、リチウムポリマ電池の充電にはAdafruit Feather M0を使うことになるが、実装上(充電完了した電池を使うケース)は、両者は完全に「互換」なのだった。 こうなると、なかなか小型軽量薄型のUSBバッテリが無かったという問題も解決で、単体であればリチウムポリマ電池を使うことになる。 一方で、+5V系の外部センサ/外部回路を増設する時には、秘技 リチウム単3/4乾電池 (単3/4アルカリの7-9倍の容量でずっっっと軽い)4本(→低損失レギュレータIC)の出番となるのだ。

2024年9月13日(金)

今日は、(1)朝に実家の介護に行く奥さんを浜松駅に送り、(2)昼過ぎにその実家に行く(施設の担当者の検分立会い)、(3)夕方から某バイト[2]に行く、と予定がそこそこ埋まっている。 朝にフト思い付いた3点については、明日以降にやってみる事にして、以下にメモしておくことにした。 ネットニュースからは「リコー、国内外2000人削減 事務機市場縮小、DXに注力」というのを発見した。 おぉぉ懐かしい、かつてはリコーの大阪・池田工場の設計室で以下のようなカスタムLSIを設計したなぁ・・・と、「リコー 半導体」で検索してみた。 すると、なんと このように 7年前の2017年には「リコー、半導体子会社の売却を発表 日清紡HDに」となっていた事を発見した。 おぉ、リコー半導体も消えていたのか。

さらに、身売り先の 日清紡マイクロデバイス を見てみると、任天堂ファミコン・スーパーファミコンを生み出したCMOSカスタムLSIの姿は見当たらず、「 ファウンドリサービス 」の「ウェハファウンドリ」については、「川越事業所」がオペアンプ・センサ等のアナログ、「日清紡マイクロデバイス福岡」が40Vバイポーラなど、「やしろ事業所」が6VレベルのCMOSアナログプロセス、ということで、完全に「アナログのファウンドリ」になっていた。

そして想定より早く帰宅した午後に、朝の3項目のチェックリストに対して、以下のように対応した。 Adafruit Feather M0のモジュールは「WiFi101」ファミリであり、無事に最新にアップデート出来たのだが、ArduinoNANO33IoTは「WiFiNINA」ファミリであり、こちらはどうも最新はv1.5あたりなのだが、WiFiModuleFirmwareUpdaterのバージョンリストがv1.48までしか出てこないので、いちいちFirmwareUpdaterスケッチを書き込んでやってみたが、結果としては現状維持となった。 しかし、ネットを見ても全ての記事が「最新のv1.48に上げる」というところで止まっているので、たぶん購入したロットがこれになっているので、今後も困ることなく使えると判断した。

だいぶArduino/AdafruitのWiFi使用が身近になってきたのは朗報で、これからちょっと、色々と実験してみたくなってきた。 既に1件は舞い込んできたのだが、さらに何か活用できるようなプロジェクトと出会えると嬉しいところだ。

2024年9月14日(土)

昨日の某バイト[2](ロボット教室)では、電極が錆びて接触不良になってしまった「ダミー電池」(単4サイズで、単4乾電池5本用ケースに1本入れて短絡させ、計+6Vにするもの)を新しく買い直した生徒から、捨てるつもりだったその「錆びダミー電池」をもらった。 そして今朝、我が家の台所から借りて、駄目モトでまず「アルカリ漂白剤」に浸けてみると、一緒に浸けた「錆び10円玉」はどんどん綺麗になっていったのに、こちらはどんどん黒ずんで来た。 電極はどうやら銅でなく真鍮(黄銅)だ・・・ということで、今度は「お酢」に浸けてみると、なんとあっという間に綺麗なしんちゅう色が蘇ってきた。 銅の復活は漂白剤、真鍮の復活は「お酢」、という理科実験に成功したので、これは次回に生徒に渡すことにした。

そういえばちゃんと真鍮(黄銅)について知らなかったな・・・と Wikipedia を調べてみると、銅と亜鉛の合金(化合物でなく銅と亜鉛の原子が化合せず溶け込んでいる状態)で、上のように「60Cu-40Zn」(←黄金色に近い黄色)などと組成比率によって色々な物理的特性が変化するのだった(ハンダと同じ)。 黄銅をつくってみよう というページによれば、銅の電極の表面に亜鉛めっきして、それを加熱することで電極表面に合金の黄銅が出来上がるようだ。 いやー、なかなか勉強になるのだ。

そして昼飯前には、 このように 昨日からの懸案だった3項目のうち残った1項目、「ArduinoNano33IoTにリチウムポリマ電池接続用ピンヘッダを増設」というのを完了した。 これでいつでも、ArduinoNano33IoTをWiFi接続対応の6軸(加速度+ジャイロ)センサ端末として、同時にいくつも使うシーンに対応できることになった。 SUACを去ってからこれまでの中では、技術的にはもっとも進んだところかもしれない。

明日には「乗り鉄」三昧しつつ水戸に行って、久しぶりの中学同窓会という予定があるので、今日の午後にはチラッとMartinを愛でたりしつつ、明日の準備(来週も再来週も同様の、身軽な1泊旅行)などしつつ、終わりそうだ。 ずっと電車に乗り続けている途中(上のように両毛線→水戸線を端から端まで完走する予定)なので、明日のNHK杯「藤井vs西山」が見れないのだけが残念である。

・・・と思っていたら、なんとAbemaTVの将棋チャンネルは、いつものチャンネルでは「JT杯熊本大会 丸山vs広瀬」(公開対局)しているのに、さらに臨時増設の将棋ライブチャンネルでは「将棋オールスター東西対抗戦準決勝 三浦vs佐々木大地 岡部vs佐々木勇気」(→次の決勝まで)というライヴ中継を同時にやっていて、上のように「上下2面モニタ」に両方の計3局の対局を堪能する、という時間になってしまった。 さすがの週末、3連休の初日なのだった。

2024年9月16日(月)

昨日は このように ぐぐぐっと遠回りして水戸に行き、「全員後期高齢者突入記念」の中学同窓会に参加した。 忘れないうちに 「乗り鉄」の記録 の方にも加筆しておいたが、全て同じ写真は複製せずに相対リンクにしているので、なかなかHTMLの操作はトリッキーなのだ。

そして今日は浜松に帰ってきて、夕方には某バイト[1]に出かける。 奈良学院大からは集中講義の受講者の人数の連絡が届いたが、今年も大学院の方は受講者ナシで「開講せず」となった。 まぁ、皆んな療法士の資格を得て就職するので、わざわざ大学院まで進むことがないようだ。 いよいよ今週は、その準備も大詰めとなってくる。

2024年9月17日(火)

「U.S. News Best Countries 2024 Rankings」によれば このように (たぶん消えるので、ローカル保存は ここ )ということで、光栄なことに日本はスイスに次いで2位である。 そしてUS、Canada、オーストラリアと続いて、あとは9位のニュージーランド以外は全て欧州(特に北欧)である。 色々と思うことも思い出もあるが、とりあえず記録しておこう。

そして今日は集中的に、来週に迫った奈良学園大の担当回(集中講義)の準備を進めた。 まぁ、 ここ にある4回生向けと2回生向けのそれぞれのページ(今日は第1週だけ完成)のメニューを用意しておけば、時間を持て余すということは絶対に無い。 むしろ、やりたかった事、見せたかったこと、等々の積み残しでいつも後悔するのだが、まぁそれも仕方ない。
さらに午後には、某バイト[2]の教材(ミドル2回目)を開発した。 マイコンでロボットアームの可動範囲を限定しないとモータのギアが外れるまで暴走してしまうので、標準的教材とは別にオリジナルにリミットセンサ(レバースイッチ)を配置して、それに対応したプログラムを試行錯誤で作っていく・・・というなかなか楽しい作業である。 これを90分のコマでそこそこ実現してしまう小学生たちも凄いものだ。 日本の未来は明るいかもしれない。

2024年9月18日(水)

昨夜は上のような謎のメイルが届いたが、これはとても解読できないし、何も出来ないという凄いものだった。
今日は朝イチで皮膚科に通院(3ヶ月おきの常備薬処方)、そしてついでに約1時間のドライブで、今週土曜に某バイト[2]の代打で知らない教室に行くために、その場所(北浜南協働センター)に行ってみて、所用時間を確認してみた。 なんせマニュアルの僕のクルマ(デミオ)はカーナビも無いので、事前にGoogleMapを印刷してStreetViewで予習をする必要があるのだ。

  

帰宅してみると、なんと上のように「藤井聡太王座vs永瀬拓矢九段 第72期王座戦五番勝負第2局」をやっていたので、今日は途中でMartinを愛でつつ、この対局を見届けることになった。 そして晩になって、去年の王座戦(永瀬から奪取)より強さが増した藤井王座が勝利して、王座保持に王手をかけた。 いやいや、凄い/濃い将棋だった。

2024年9月20日(金)

昨日のJoyJoyヒトカラでは稀な「濃い」選曲で6時間59曲を完走した。 今日になってICMAから届いたメイルは「It is my pleasure to announce that the 50th ICMC will be held in Boston, MA, USA on June 8-14, 2025」というもので、世界のComputer Musicをリードしてきた国際会議ICMCは遂に来年は50周年となるようだ。 僕が参加した過去のICMCを 海外渡航歴(備忘録) から拾ってみると、上のように計14回だった。 2000年までは1996香港だけスキップしつつ毎年だったが、それ以降はNIMEとかSketchingとかArsElectronicaなどが増えた分、ICMC参加の頻度が低下していたようだ。 ICMC2025は6月上旬のボストンということだが、時間学会大会の日程と完全にカブっていることもあり、たぶん行けないだろう・・・とやや恨めしい感じである。 最近はオンラインやハイブリッドが増えたことも関係するのか、国内の(リアル)学会の開催予告がだいぶ早まっている感じで、これまでに早めに届いた学会開催案内は上のようなものがあった。 いずれも参加者募集に苦労している感じがヒシヒシと伝わってくる。

そして今日は、「1試合ひとりで→6打数6安打+3連続本塁打 +10打点+2盗塁、50-50どころか51-51」という、上のように紙吹雪が舞うYAHOOページが特設される日となった。 いやいや、いやいや、凄いのだ。
そして夕方には某バイト[2]で遠路、雄踏まで出掛けた。 ここ(雄踏協働センター)は奥さんの実家のスグ近くで、このところよく行き来しているのだが、そのお母さんも認知症が進んで、デイケア施設通いから急展開で施設入居の話が進んでいる。 路上に彷徨い出て帰宅できない彷徨というのは見過ごせないので、これは渡りに船の話なのだ。 施設は現在の実家よりも近いところにあり、来週末には引っ越しの予定である。

2024年9月22日(日)

京都で以下のような 美しい春画〜北斎・歌麿、交歓の競艶〜 という展覧会をやっている、という情報(ローカル保存 ではだいぶ見えかたが違う)を得た。 明日から2日間と来週と、いずれも奈良学園大での集中講義の際に京都を経由するので、帰りに寄れないこともないのだが、たぶん行かない。

というのも、これまで海外出張の際に、そこに「Erotic Museum」があれば必ず行ってきたからである。 「Erotic Shop」ってのは世界中どこにでもあるのだが、Museumとなると一変して、これは文化人類学的な意味で、圧巻の展示となるのだ。 うっすらとした記憶でも、パリ、ロンドン、バルセロナ、アムステルダム、コペンハーゲン、等々には「Erotic Museum」が存在していた。 そして、どこでもErotic展示物の中で圧倒的に点数が多いのが、日本、中国、インドである。 長い歴史があればその裏には必ず人々の求めるEroがあり、正に人間の本能/煩悩に圧倒される(この京都の展覧会の日本の春画も、いくつも見覚えがあった)。 どこもOKなので写真もたくさん撮ってきたのだが、流石にWeb非公開のまま、埋もれている。

2024年9月24日(火)

昨日と今日に、奈良学園大学・リハビリテーション学科「先端リハビリテーション論」5回分担当の前半を2クラス、無事に終えて晩に帰宅した。 ICMCに続いて届いたのは来年のNIME2025の案内で、6月下旬にオーストラリアのキャンベラで開催ということだった。 50回目のICMC2025が終わって10日後という近接した日程であるが、場所はボストンとオーストラリアとでえらく離れている。 まぁ僕は関係ないが、行きたい人にとっては悩ましいことになった。

そして、あれこれの連絡メイルが久しぶりに舞い込んできて、そこに義母のグループホーム入居という引っ越しまであって、今週から来週までは気を抜けない日々が続きそうだ。 通院の予約もあったりして、けっこうスケジュールが埋まっているのは久しぶりである。 まぁ、こういうのもたまにはいいいものだ。

2024年9月27日(金)

今週は、月曜日に奈良・新大宮のスナックで3時間16曲、そして一昨日の水曜日にはJoyJoyヒトカラ6時間62曲となかなか濃密に過ごし、来週もこのペースの予定である。 その一昨日と昨日は、明日にグループホーム入居予定の義母とその娘(僕の奥さん)とその孫(次男)の3人とで、水木に1泊だけ出雲に行くという弾丸旅行の留守番をハムスターと過ごしつつ、来週の奈良学園大での集中講義の後半戦 テキスト の追補改訂を完了した。 今日は引っ越し前の荷物運搬と、夕方には某バイト[2]の予定もあって、明日はクルマで実家と施設とを往復する日になる。

9月19日午前8時7分ごろ古川〜仙台駅(宮城県)間を走行中に、「はやぶさ」と「こまち」の連結が外れて分離した後、自動的にブレーキがかかり停車した事故について、なんと製造時にドリルで穴あけしたバリを放置していたのが原因だった・・・という発表があった。 こんな大きなバリを何十個も10年以上もそのままにしてきたとは、日本の製造業やJR東日本はどうなってしまったのか、と呆れるしかない。
ちなみに、僕は最初は「穴開け」と書いていたのだが、ニュースの記事が「穴空け」となっていて驚いて調べてみると、「穴明け」という書き方もあって、どうも微妙なのだった。 こんな記事 も見つけたが、「穿孔」というのもあるとして、まぁ、困った時は「穴あけ」でいいだろう。

2024年10月1日(火)

先週から今日までは怒涛のスケジュールで日々が過ぎ去った。 詳しくは書かないが、以下のような予定があって、いま10/1の夕方、奈良から帰ってきたところである。 浜松市からはコロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種案内が届いたが、電話してみると「予約は不要」とのことで、明日の午前中には両方を接種してしまうことになった。 昨日(月曜の晩)には、奈良学園大の集中講義の2週目で、無事に1日目の4回生3コマを終えて新大宮の東横インに戻ってみると、なんと将棋・王座戦の第3局をAbemaTVでやっていた。 王座戦は1日制なので、ホテルで確認した18:50時点では、朝から始まってもう終盤なのに、AIスコアがまだ晩になっても「50%vs50%」となっていた。 その後、新大宮駅スグの居酒屋で美味しく食べて飲んだ20時過ぎ、東横イン向かいのスナック(去年も行った)が何故か閉店していたので、迷わずコンビニでワインを仕入れてホテルの部屋に帰った。 すると佳境も佳境、藤井王座も永瀬九段も残り時間が1分を切って「秒読み」に突入して、息を飲む終盤となっていた。
ライヴ中継の「AIスコア」は永瀬優勢の75%あたりで、ヘタすれば負けに一直線の藤井聡太はいつもの難解な苦しい終盤。 まだ両者とも「その先」が読めないまま、秒読みに追われて直感頼みの終盤戦となっていた。 こんな楽しい局面を、ワインを頂きつつライヴで見れるというのは何という幸せだろう。 そしてその後、優勢の永瀬九段がほぼAIの推奨手を指し続けて藤井ピンチ(ただし両者とも、確定の詰めまでのルートは不明。AbemaTVの解説者[プロ棋士]もまったく見通せず)の局面が進んだところで、遂に藤井がAIの候補手に無い手を打った。 普通であればAIの候補手5種類に無いのは、その後の展開を悪くする「悪手」なのだが、実はこれが渾身の「毒饅頭」。
永瀬の98玉に香車で王手をするのに、離れてではなく目前に96香打ちという、解説のプロ二人もAIも予想していない手。 そして97の合い駒に、AIだけは何故か「97桂」を示していたものの、人間は、ネットで見ていた何万人も、解説のプロ棋士二人も、そして永瀬九段も、(自然に)合い駒に「歩」を打った。ここに歩を打たない「人間」は、まず、いない。 ところが実はこれが藤井クンの仕込んでいた細い細い毒饅頭の伏線で、ここに歩を打ってしまえば、攻めにも守りにも、9筋に歩が打てなくなってしまうので、AIの判定が激変して「藤井:永瀬=99:1」という、もう「即死」という判定の大逆転となった。 AbemaTVの将棋ライブ中継で、このような藤井クンの大逆転に、ライヴに「その瞬間」に遭遇したのはこれが初めてではなくて、これまでも、「今回は藤井は負け」(99:1など)とAIが予言した局面がひっくり返るという瞬間に遭遇したのは、何度目だろう。 いやー、これが人間の将棋なのだ。
      • 2024年9月3日(火) 6時間 58曲
      • 2024年9月10日(火) 6時間 61曲
      • 2024年9月19日(木) 6時間 59曲
      • 2024年9月23日(月) 3時間 16曲 (新大宮・愛してる)
      • 2024年9月25日(水) 6時間 62曲
ということで今週に予定していたスナックが消えたので、この9月の戦果は上のようになった。 先月およびそれ以前の記録へのリンク等の情報は、この日記の「2024年8月27日(火)」のところにある。 なので、明日のJoyJoyの予約をしたところで、明日は「ダブルワクチン→ヒトカラ(飲まず歌い)」という日になりそうだ。

2024年10月2日(水)

過去の記録から探して、まずは 笙ブレスセンサ という2005年の記事を発掘した。 実はいま、このセンサが2台とも、僕の自宅自室にあるのだが、これを改造するか、新たなものを作るか、ちょっと久しぶりにプロジェクトが動きそうな気配なのだ。 後でここを簡単に参照できるように、まずは当時の写真を以下に置いておこう。

そして、某バイト[2]に関連して、過去に作った「タイムラプス動画」を発掘する作業に着手した。 とりあえず思いつくのは「葉から芽」・「アニメーション制作の夏」・「碧風祭」ぐらいであり、まずは 「葉から芽」日記 のリンクを置いていたので、このページの末尾に「その後」(葉から芽クンに花が咲いた)を追記してみた。 ここにあったのは 4週間のタイムラプス動画(11分9秒) と、それを手でスクロールさせて早送りした 動画を手で早送りしたダイジェスト(34秒) の2種類だった。

次に「アニメーション制作の夏」(23虎)については、2006年の 第23期「虎の穴」学生レポート集 というまとめページのリンクを置いていたので、ここから辿って「日々の作業タイムラプス」を発掘した。 こちらはYouTubeでなくmp4を置いていたようだが、とりあえず以下のような記録だった。

最後の「碧風祭」については、いつの年に撮ったかを覚えていないので、いちいち探す必要があるかも・・・と思っていたら、ちゃんと 2000年(開学)〜2022年までのSUAC碧風祭の記録 というまとめページのリンクを置いていたので、アッサリと 2006 碧風祭 と判明した。 まぁ、「アニメーション制作の夏」をやっていた2006年だから、碧風祭のメイキングをこれで撮ろうと思い立ったので、同じ年というのは納得できた。 タイムラプス動画は以下の4本だった。 そして、この日記にこのような情報がまとまったということは、 こういうページ も簡単に出来るということで、これを ASLのページ の「品揃え」に加えた。 新たにやった事は何もないのだが、過去の記録を縦横に紡ぐと、こういう事もできるのだ。

2024年10月3日(木)

昨日は午前中にコロナウイルス(肩)とインフルエンザ(肘のちょっと上)の2本のワクチンを接種したために、ネット情報の「ワクチン接種当日は飲酒を控えて」という言葉にチャレンジすることなく従って、午後〜夕方のJoyJoyヒトカラは4時間半で49曲を「完全素面」で走破した。 面白いと思ったのは、いつもと同じ部屋なのに、音響の響きや自分の声が違って聞こえること、そして同じ曲なのにテンポが「遅く」感じるものがいくつもあった事である。 酔ってくれば運動神経(発声のためのあらゆる部位の連携)だけでなく、テンポ感覚も歪んでくるわけで、今回の現象は「酔うと体感時間が早くなる?」ということなのだろうか。 音楽心理学の実験で「テンポ感」などのテーマは数多くあるのだが、「酔っていた場合」というケースの研究は見たことがないので、誰かやって欲しい。
長嶋先生の今年度からの御所属先と職位等

お世話になります。今年度もありがとうございました。
標記の件、本学では10月末までに文科省にカリキュラム変更(共通教育科目ですが)の申請を行います。その際、非常勤講師の先生も含め教員名簿を提出する必要があります。
長嶋先生は今年3月末で静岡文化芸術大学を定年退職されたことと思います。教員名簿で必要な情報は、現職(所属先と職位名)と現職への就任時期(年月)です。
長嶋先生の主となる御所属先、職位名、就任時期(年月)をお知らせいただけないでしょうか。
先週と今週、奈良学園大で「先端リハビリテーション論」の1/3担当(5コマ分)を終えたところだが、その教務課から上のようなメイルが届いた。 そこで以下のように返信して、『ありがとうございます。文科省の書類作成の手引きでは記入例として「名誉教授」もありますが、長嶋先生の凄い御経歴を拝読し、 先生のアイデンティティは「ASL長嶋技術士事務所 所長」(就任時期1991年3月)にあるのではと、僭越ながら、勝手に推測し、そちらを採用させていただきます』 というのを受け取った。 まぁ、僕の書いたところを汲み取ってくれたようで、何よりである。
Art & Science Laboratory 代表,  ASL長嶋技術士事務所 所長。 いずれも就任時期は1991年3月です。どちかか一方の記述でもOKです。
解説します。https://nagasm.org/ASL/ASL.html   にあるのが経歴です。
1981年3月大学卒業後、1981年4月に河合楽器に入社しました。そして技術士試験に1989年(情報工学部門)と1990年(電気電子部門)に合格しました。
受験のための書類(業務経歴証明書)のために会社に受験することを知らせて社長印をもらいました。
そして1991年3月に技術士事務所登録をする際に、前例が無かったものの、業務時間以外(休日など)に技術士業務を行うことの了承を得ました。
この時点で、実体は無い(自宅が事務所)ものの、法務局に登記して、「Art & Science Laboratory 代表」・「ASL長嶋技術士事務所 所長」というのが
スタートしました(兼職)。つまり当時から二刀流で、これは現在までずっと続いています。
1993年1月に河合楽器を独立退社してフリーになって、企業のコンサルタントや突発的な依頼(セミナー講師、特殊システム開発など)と共に大学の
非常勤講師や研究所の非常勤研究員などをしました。関西(京都・大阪・神戸)に浜松から週3日、毎週通うという日々が8年間続きました。
2000年4月に開学した静岡文化芸術大学には、開学の2年前からカリキュラム作成で関与して、開学と共に専任教員となりましたが、ここでも最初から
「兼職規定」に従って、二刀流を続けました。デザイン学部の同僚では、建築系などで建築事務所所長という人も多く、これは自然な兼職でした。
従って、2024年3月までの在職期間中の他大学での非常勤なども、大学への依頼でなく、長嶋技術士事務所への依頼を受けた形でやってきました。
2024年3月に定年退職規定によって退職、「名誉教授」となりました。肩書きだけで何も実体はありませんが、「静岡文化芸術大学名誉教授
就任時期: 2024年4月」というのも加わったことになりますが、肩書きだけで実際にはもはや静岡文化芸術大学との繋がりは何もないので、これを
「現職」とするのは、ちょっと無理があると思います。
ちなみに「ASL長嶋技術士事務所 所長」といっても、現在はコンサルタント契約している企業もなく、依頼は突然に単発でやってきては対応するので、
現在のところは「無職」(無収入)です。ぽちぽちバイトをやっていますが、「就職」はしていません。
そして昨日は時間が無かったので、今日の午後にMartinを愛でて、いつものルーティンを終えた。 握力と指先の皮膚にとって、これは貴重で重要なものなのだ。 週に2日、Guitarを弾くという習慣は、たとえそれが計15分ほど(さらにインターバル数分間*2も加わる)としても、続けていきたい。

2024年10月4日(金)

午前中には遠州病院に行って、「肺に怪しい影??」という前回の「レントゲン+CTスキャン」の経過観察の診断を受けた。 結果は前回の例と同様に「消えているみたいなので安心して下さい。これにて完了です」とのことで、まぁ想定内のお告げとなった。 これで明日のSUAC同窓会も気持ちよく飲めるというものだ。

そして午後には、夕方からの某バイト[2]に持参して生徒にウケようと思い立って、Arduino UNOに高輝度LED(青と白)を14個並べて取り付け、さらにモード切り替えのプッシュスイッチとバリュー変化のためのスライドボリューム2個とを このように 取り付けてみた。 ハンダ付けは1時間程度だったが、だいぶプログラミングから遠ざかっていたので、とりあえず「delay()で時間をカウントする」という超ダサい(時分割多重化をしていない)プログラムで、「LEDを順に点灯」というのと「全てのLEDを一斉に点滅」というのを2時間ほどかけて作ってみたが、これは改訂が必須というもので、とてもここにスケッチを置けない。(^_^;)

2024年10月5日(土)

今日は晩にSUAC9期生の同窓会に出かけるだけ、という日であり、午前中には昨日からの懸案だった「ArduinoでLED点灯デモ」というプログラミングを完成できた。 いつものように寝ている間にアルゴリズムが脳内で構成されていたので、スムースに時分割多重化プログラムが完成して、さらにノッてきて、プッシュスイッチを押すたびに推移する動作モードは以下の6種類となった。 いずれも、2個のスライドボリュームは、「LEDの点灯持続時間(最小〜30%)」と、「LEDの点灯間隔(150msec〜15msec)、ただしmode[5](一斉点灯)だけは1000msec〜100msec」である。

そして、せっかくなのでYouTube記録動画を撮ってみたのが これ であり、以下がArduinoスケッチである。 まぁ馬鹿正直にやったものではあるが、ようやくこれは公開できるレベルであり、合間に色々な仕事を並列処理として挟み込んでも、LEDの点灯状況はmsecオーダで全く揺らがない(遅れない)ようになっている。

int i, mode, sw_old, volume_1, volume_2, led_phase, led_select, led_dir;
unsigned long now_time, old_time, width_time;

void setup() {
  for(i=0; i<14; i++) pinMode(i, OUTPUT);
  all_LED_off();
  sw_old = 1;
  mode = 0;
}

void loop() {
  unsigned long goal_1, goal_2;
  switch_check();
  volume_1 = analogRead(1) / 3;
  volume_2 = analogRead(2);
  now_time = millis();
  switch(mode){
    case(1):
      goal_2 = map(volume_2, 0, 1023, 150, 15);
      goal_1 = goal_2 * volume_1 / 1024;
      switch(led_phase){
        case(0):
          all_LED_off();
          digitalWrite(led_select, HIGH);
          old_time = now_time;
          led_phase = 1;
          break;
        case(1):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_1){
            digitalWrite(led_select, LOW);
            led_phase = 2;
          }
          break;
        case(2):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_2){
            led_phase = 0;
            led_select = ++led_select % 14;
          }
          break;
      }
      break;
    case(2):
      goal_2 = map(volume_2, 0, 1023, 150, 15);
      goal_1 = goal_2 * volume_1 / 1024;
      switch(led_phase){
        case(0):
          all_LED_off();
          digitalWrite(led_select, HIGH);
          old_time = now_time;
          led_phase = 1;
          break;
        case(1):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_1){
            digitalWrite(led_select, LOW);
            led_phase = 2;
          }
          break;
        case(2):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_2){
            led_phase = 0;
            if(--led_select < 0) led_select = 13;
          }
          break;
      }
      break;
    case(3):
      goal_2 = map(volume_2, 0, 1023, 150, 15);
      goal_1 = goal_2 * volume_1 / 1024;
      switch(led_phase){
        case(0):
          all_LED_off();
          digitalWrite(led_select, HIGH);
          old_time = now_time;
          led_phase = 1;
          break;
        case(1):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_1){
            digitalWrite(led_select, LOW);
            led_phase = 2;
          }
          break;
        case(2):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_2){
            led_phase = 0;
            if(led_dir == 0) led_select = ++led_select % 14;
            else if(--led_select < 0) led_select = 13;
            if(led_select == 0) led_dir = ++led_dir % 2;
            else if(led_select == 13) led_dir = ++led_dir % 2;
          }
          break;
      }
      break;
    case(4):
      goal_2 = map(volume_2, 0, 1023, 150, 15);
      goal_1 = goal_2 * volume_1 / 1024;
      switch(led_phase){
        case(0):
          all_LED_off();
          digitalWrite(led_select, HIGH);
          old_time = now_time;
          led_phase = 1;
          break;
        case(1):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_1){
            digitalWrite(led_select, LOW);
            led_phase = 2;
          }
          break;
        case(2):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_2){
            led_phase = 0;
            led_select = 2 * random(0, 7) + led_dir;
            led_dir = ++led_dir % 2;
          }
          break;
      }
      break;
    case(5):
      goal_2 = map(volume_2, 0, 1023, 1000, 100);
      goal_1 = goal_2 * volume_1 / 1024;
      switch(led_phase){
        case(0):
          for(i=0; i<14; i++) digitalWrite(i, HIGH);
          old_time = now_time;
          led_phase = 1;
          break;
        case(1):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_1){
            for(i=0; i<14; i++) digitalWrite(i, LOW);
            led_phase = 2;
          }
          break;
        case(2):
          width_time = now_time - old_time;
          if(width_time > goal_2) led_phase = 0;
          break;
      }
      break;
    case(0):
      all_LED_off();
      break;
  }
}

void switch_check(){
  i = analogRead(0) / 512;
  if(sw_old == i) return;
  sw_old = i; 
  if(i == 1) return;
  mode = (mode + 1) % 6;
  led_phase = 0;
  led_select = 0;
  led_dir = 0;
}

void all_LED_off(){
  for(i=0; i<14; i++) digitalWrite(i, LOW);
}
これで晩には気持ちよく同窓会に出かけられる(いっそのこと「近況報告」ということで持参して皆んなに見せようかな?)ので、AbemaTVで「竜王戦七番勝負第1局 藤井聡太 vs 佐々木勇気」を眺めることにした。 すると、昼食休憩中の「将棋界 今日までの1週間」という画面が以下のように間違っていて、コメント欄では「Abema間違ってる!!」の大合唱となったが、さすがに1分以内に修正した画面が差し替えになっていた。

  

そして、18時にスタートする同窓会の前に、いつもの立ち呑み屋で一杯ひっかけていくために、竜王戦第1局の封じ手まで見届けることなく、バスに乗り込むために16時半過ぎに自宅を出た。 後ろ髪を引かれた感じだったが、両者とも相当の長考を繰り返していたので、まぁ仕方ない。

2024年10月6日(日)

  

昨日の同窓会はまずまず盛り上がって至福の時間を過ごしたが、竜王戦第1局の1日目はどこまで進んで、どちらが封じ手としたのかを知らないままだったので、さっそく朝イチで調べてみると、なんと昨日の夕方に見ていた風景そのまま、佐々木勇気八段が封じていたようで、ほぼシームレスで朝イチの開封から見ることが出来ると判明した。 しかしこの封じ手は「3三銀」以外に無いのではなかろうか。

そこでネットで調べてみると案の定、「封じ手予想は銀を逃げる自然な△3三銀で満場一致しています」と書かれていた。 それよりネットで盛り上がっていたのが上の佐々木勇気八段の封じ手・割り印のサインである。 普通は「藤井」「藤井」と上下に苗字を書くのだが、なんと「佐々木」「勇気」とユニークな割印となった。 なんせ、売り出し中の中堅(若手)棋士には「佐々木勇気」・「佐々木大地」・「中村太地」など色々いて、いつも混乱しているので、初タイトル戦で目立とうという気合いも納得できる。 そう、佐々木勇気は2017年、デビューから負けなしで歴代最多の29連勝中だった藤井聡太に勝ち、「藤井を止めた男」と呼ばれてきた漢なのだ。

これまでのタイトル戦では、一般的な文房具のハサミが使われてきたが、今回は2024年に日本将棋連盟が100周年の節目を迎えたことを
記念して新調されたハサミが登場。金色の「THE SCISSORS」の文字が刻まれた専用の桐箱に収められた特注で、“封じ手開封専用ハサミ”
として用いられる。また、ハサミは両利き対応となっており、立会人を務める棋士が右利きでも左利きでも使える仕様だという。
封じ手を開封する時のハサミが異常にピカピカだったのに驚いたが、上の記事で納得した。 あとは途中でMartinを愛でたりしつつ、将棋とドジャース(大谷翔平は3ラン、安打、そして勝利)を追いかける幸せな一日となった。 なんというか、いい時代とも言えるし、低生産性の懸念も伴う時代である。

そして夕方18時過ぎ、順調に波風をも立たずにじりじりと優勢を続けた藤井竜王が勝利する瞬間までを見届けた。 捨て身の斬り合いとか一つの悪手で状況一変などの「劇的な瞬間」が全く無かったのに、実に充実した一局だった。 取り立てて悪手も無かった佐々木勇気八段は、他の棋士ならもう少し先まで進めるところをけっこうアッサリと投了したのだが、まぁジタバタせずに諦めるというのも「矜持」だろう。
一瞬、矜持という単語が出てこなくなって(単語の存在と概念、2文字の熟語、「毅然とした態度/生き方」という意味、この単語が歌詞に入った秋元康系アイドルの曲もあった・・・等々は全て明確なのにド忘れ)、ちょっと焦ったが、数分で頭の奥底からなんとかレスキューできた。 面白いのは、この「確実に記憶していた筈の単語」を思い出そうともがいても出てこなかったのに、一旦他の仕事(メイルチェック)をしていたらパッと思い浮かんだという事実で、つまり他の仕事をしている時に、バックグラウンド処理として無意識下の記憶探索が続いていた・・・という証だろう。

2024年10月8日(火)

NIMEのコミュニティから「Call for Artistic Mini-Projects」というポストが届いた。 このところNIMEも御無沙汰している( ここ で調べてみたところ、過去のNIME参加は MotrealSUACVancouverParisNewYorkPittsburghSydneyOsloBrisbane と9回で、ここ10年近くは御無沙汰していた)のだが、どうも最近のAIブームに関連して、NIMEコミュニティの中から生まれたのか、 MusicRAI という動きが活発らしい。 この名称は過去にも一度、NIME-MLで触れた記憶があった。 案内は「我々は、3つの投機的な芸術的なミニ・プロジェクトを現在主流AIモデルで取り残されるジャンルで音楽を作成するためにAIを使用するよう委嘱しています。これらのミニ・プロジェクトの狙いは、影響とAIモデルにおける偏向の確実なAI(RAI)懸念に対する関心をつくることになっています。これらのミニ・プロジェクトは小さなデータセットで低-資源AIモデルのようなAIツールを使用して、プロジェクト・チームまたは工業パートナーで支えられます必要でどこで。ミニ・プロジェクトは、AIにおける偏向とRAI技術が彼らに宛てるのに用いられることができる方法の挑戦を公開します」(Weblio翻訳)・「私たちは、AI を使用して、現在主流の AI モデルによって疎外されているジャンルの音楽を作成する3つの推測的な芸術ミニ プロジェクトを委託しています。これらのミニプロジェクトの目的は、AI モデルのバイアスに関する責任あるAI(RAI) の懸念にインパクトと関心を生み出すことです。これらのミニプロジェクトでは、小規模なデータセットを使用した低リソースAIモデルなどのAIツールを使用し、必要に応じてプロジェクトチームまたは業界パートナーによってサポートされます。ミニプロジェクトでは、AIのバイアスの課題と、RAI技術を使用してその課題に対処する方法を紹介します」(Google翻訳)というものだったが、それより驚いたのは、なんと「DeepL翻訳が使えなくなっていた(;_;)」ことである。
ずっとMac環境をMac OSX 10.11.6で止めたままにしている弊害が、いよいよ押し寄せてきた感じがする。 これまでも「お使いの環境は古いので新しくして」というメッセージをずっとシカトしてきたのだが、こうなると、上のように「使えない」翻訳ページを頼ればいいのか、なかなか悩ましいところだ。 幸いにもリタイアして、英語論文の執筆という最大の使途がほぼ終了していたのでいいのだが、DeepL翻訳の方のトラブルという可能性もあるので、これはちょっと、様子見を続けてみよう。

  

ネットでは2025年大阪万博のポスター(これは学生に作らせたもの?まさか電通?)に対して「何故にたこ焼き?」と盛り上がっていた。 こんな酷いポスターに釣られる人も大概だが、数千円かけたチケットで入場して、おそらく安くない「万博特製たこ焼き」を求めるお客さんがいるようにも思えない。 まぁ、もはや存在が大阪そのもの(お笑い)という万博なので、何でもアリなのだろう。 来年の4月から10月あたりが開催期間だったと思うが、まだまだ工事中というのも気掛かりなところだ。

せっかくなので「大阪万博 1970 ポスター」とYAHOOで画像検索してみると、上のような素晴らしいデザインがぞろぞろと出てきた。 もしかして、デザインの世界っていうのは退化しているのでは?と危惧してしまうほど、その差は歴然だった。 これはつまり、日本が高度経済成長期のスタートにあった1970年と、世界の「先進国」の括りから脱落しつつある2025年との差、なのかもしれない。

その後、 タイムラプス動画集 の動画リンクが手元のmp4だけだった20本ほどの動画(低画質:240p)をYouTubeに上げてリンクを追加した。 これは、某バイト[2]のアドバンスコースの今月〜来月のテーマが「タブレットで撮影するロボット」というものだからで、プログラムによってタブレットの音量ボタン(シャッター)を押す時間間隔を長くすると「タイムラプス動画」が出来る・・・という文脈でのサンプルとして、僕が持参するiPadで見せられるようにした準備である。

Microsoftは3日、文章作成ソフト「Word」のバージョン2409において、保存後にファイルが削除される不具合があると報告した。
これによると、バージョン2409でファイル名に大文字の拡張子(.DOCXや.RTF)、または「#」が含まれており、Wordを閉じる際のプロンプトに
沿ってファイルの変更を保存した際に発生するという。
同社では不具合の詳細を調査するとともに、以下の3つの回避策を紹介している。
・削除されたファイルをゴミ箱から検索して復元する
・手動で変更を保存した上で、Wordを閉じる(Wordを閉じる際のプロンプトを使って保存をしない)
・「ファイル」→「オプション」→「保存」内の「キーボードショートカットを使ってファイルを開いたり保存したりするときにBackstageを表示しない」を有効にする
午後になってネットニュースに流れてきたのはいつものアレ、上の「要注意。Wordでファイルを保存すると、逆に削除される不具合」という情報だった。 Microsoft製品と言えば、過去にも これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか、あるいは これ とか これ とか、要するにパソコンユーザをお客と思わないナメた社是をMicrosoftはずっと続けてきたのである。 僕はこれまで約40年間、ワードというのを使ったことが無い(新品Macにdefaultで入っていた時代にもまず最初にIEなどと共に消した)ので関係ないのだが、多くの人にとって「ワードで文書を扱う」というのが普通だとすると、これも結構、笑えないバグじゃないのかなぁ。

     

ちなみに上は極悪Microsoftの記録を発掘するために過去のページを絨毯攻撃していて発見したもので、全て「漢字」である。 そして今日の午前、「タイムラプス動画集の動画リンクが手元のmp4だけだった20本ほどの動画(低画質:240p)をYouTubeに上げてリンクを追加した」と上に書いていたが、発掘作業の過程で、晩になってなんと2012年には こんなページ を作っていたことも判明した。

2024年10月9日(水)

全国的にようやく涼しくなってきたこの日、起床すると雨模様で肌寒かったので、フト思い立って相当に久しぶりのルーチンに挑戦した。 数年前に始めたこれは、「壁に両手をついて片脚で立って、もう片方の脚をぐるぐる回す」という、シンプルなエクササイズである。 最初にこれを知ったテレビ番組では、「右脚反時計回り30回→左脚時計回り30回→右脚時計回り30回→左脚反時計回り30回」を1セットとして、1日2セット程度と紹介されていた。 しかし僕は小学校時代の一時期、 サッカー少年 だったためか、股間の可動域と筋肉がソコソコあるのか、このルーチンは回数を増やしても毎日続けても苦にならなった。 そして1セット4パターンの脚回しの回数がそれぞれ30→50→100と増えると、1セットの脚回しが計400回となった。 その後はセット数を次第に増やしていく期間となり、1年ぐらいすると1セット(400回)→2セット(800回)→3セット(1200回)→4セット(1600回)→5セット(2000回)まで増えて、「研究室に出てきて朝イチに5セット(2000回)」をほぼ毎日、続ける日々となった。 これは研究室にエアコンと扇風機があるためで、暑い夏でもエアコンを22℃設定にして扇風機の風を受ければ、これを続けられたのである。

ところがコロナの明けた 4回目の函館 の出張の際に、雪の轍を踏み締めて歩く際に滑って、グッと踏み止まった時に股関節を痛めた(→約半年ほど跛を引いた)ために、その後はこのルーチンはほぼストップしたままになっていた。 なんせ2000回でなく100回でも、股関節を痛めた状態では、痛くてこの簡単な動きが出来ないのである。 そして何年かして、ようやく今朝、久しぶりにこれをやってみたのだが、まぁ1セット(400回)、あるいは2セット(800回)も出来れば上出来だろう・・・と思っていたものの、予想外に快調に脚が回って、なんとか汗ばむまで続けたら全盛期のフルセット(2000回)まで出来てしまった、ということなのだ。 おそらく明日の朝は何もしなくても、何日かしてから痛くなってくるのだろうが、高齢化した身体は、「急な運動後の痛み」というのは、翌日どころか忘れかけた3-4日後に出てくるので、この週末(金曜と日曜に某バイト[2]、そして土曜日には孫の幼稚園の運動会)がちょっと不安である。

上の写真は、昨日の「過去のページの発掘」作業の中で出てきた「この中に猫がいる」という画像だが、今日になっても見つからないのでここに置いておこう(・・・とWebに上げてから再度眺めたら、アッサリ見つけてしまったが、せっかくなので残しておく)。 「この中に豹がいる」というやつは即決で見つかったのだが、これは難問なのだ。 そして午後に予約のJoyJoyヒトカラまで、Martinを愛でたりして過ごす一日がスタートした。

そして午後には、オンライン署名サイト「change.org」から上のようなメイルが届いた。 このサイトに署名して実現したことはほとんど記憶が無かったのだが、まぁ、署名して、ヨカッタ。(^_^)

2024年10月10日(木)

ノーベル物理学賞も化学賞も「AIねた」だった。 寂しいやら虚しいやら、そういう時代なのか。 これからは受賞者もAIに決めてもらうのかな。

2024年10月11日(金)

今日は夕方からの 某バイト[2] で、いよいよ正式に「アドバンス」コースを担当する初日である。 そして朝イチからお昼まで、先月に予約していた浜松日赤病院(かつては僕の自宅の近くにあったのだが、遠く浜北に引っ越した)に行った。 ここの院長先生(循環器)は睡眠時無呼吸症の権威ということで、僕のかかりつけ耳鼻科医(お馴染みらしい)からの紹介での受診である。 血圧、採血に続いてレントゲンでは横から、さらに頭部を固定してぐるっと撮影したが、鼻とか口腔の骨格が関係しているらしい。 続くエコー検査では、これまでの人間ドックでは消化器官(腸や内臓など)中心だったのに対して、初めて「心臓のエコー検査」というのを受けたのも新鮮だった。 この日記の「2024年8月26日(月)」のところに書いていた、家庭用の簡易型「睡眠時無呼吸症候群検査装置」での検査結果は以下のようなものだったが、問診があって、いよいよ本格的な「入院検査」をすることになって、来月上旬に予約した。
    • 消灯中、1時間あたり平均約25.2回、呼吸が停止(または低下)していた
      0-5回は「正常」、5-15回は「軽症」、15-30回は「中等症」、30回以上(〜90回)は「重症」
    • 平均で約31秒間、最長で約137秒間、呼吸が停止(または低下)していた
    • 消灯中、SpO2(血中酸素飽和度)の最低値は85% (一般的に90%を下回ると要注意)
    • 消灯中の約4.4%、いびきををかいていた
    • いびきの連続(秒)は最大約30秒というのが4回ほど

  

上の検査の案内パンフレットを見るだけで、これを身体に装着してマルマル一晩、寝るのだというが、「生体情報センシング」マニアとしては、自分でこれを受けられるというだけで、今からワクワクしてしまう(^_^;)。 ちなみに3割負担で約4万円の検査ということで、日赤でも1日に2人しか予約できないのだった。 簡易検査に比べて、果たして本格的な入院検査でどうなるのか、今から楽しみだ。 ちなみに検査の前日15-21時には、いつもの「6時間飲みっぱなし歌いっぱなしヒトカラ」というのを平常運転ルーティンとして過ごす予定である。

2024年10月13日(日)

昨日は孫の行っている中川幼稚園の運動会に行ったが、いやー、今の幼稚園の先生というのは、本当に大変なのだ、と感嘆した。 ありがたい聖職である。
そして今朝は水曜日の久しぶり2000回から身体ボキボキ期間を経て、4日ぶりに1000回だけ「脚回し」をやってみた。 かつてのように毎日とか頑張らず、インターバルを入れて続けていこう。
昨夜のキングオブコントについては「妥当。」とだけ感想を書いておく。 流れ弾の当たったジュビロ磐田はラッキーだったのかな。
そして今日は、いつもの夕方の時間帯でなく、午後イチに某バイト[2]のアドバンス「葵教室」の初日に行くことになっている。 他教室の人数がだいぶ増えてきたために新設された教室なので、やってくる生徒たちは既に他教室のアドバンスを受けてきてわざわざ「少人数を希望」して移籍してくる猛者であり、一方、僕は一昨日の教室に続いてアドバンスはほぼ初日なのだが、そこは最初が肝心、オリジナルの面白グッズとかArduinoのデモ機などを持参して最初からびっくりさせるという作戦である。
ネットからは「米AppleのAI研究者らは"LLMにおける数学的推論の限界を理解する"という論文を発表した。この論文は、LLM(大規模言語モデル)が、本当に人間のように論理的に考えて問題を解けるのか、という疑問を検証している。結論としては、LLMは今のところ、表面的なパターンを真似て答えを出しているだけで、真の推論能力は持っていないと主張している」という情報が届いたので、とりあえず 論文 をゲットした。 最新のものは試していないのだが、僕がChatGPTを試した時のあの違和感がこれであり、「LLMは表面的に回答っぽいものを作るだけのシステム」という見立ては変わっていない。 人間を超えるAIの登場に異論を挟むつもりはないが、そのシステムはLLMなどではなく、まったく違うアイデア(身体の知能化・知能の身体化、を伴う構成)で実現されるというのが僕の直感で、それは昨日の幼稚園の運動会の観覧、そしてその後に息子の家で孫と遊んだなかで、まさに確信(再確認)したところなのだ。

2024年10月16日(水)

NIMEコミュニティから届いたのは、「[NIME Community] Kilele 2025: Music technology and innovation in Nairobi, Kenya (Feb 18-22, 2025) - Call for proposals (exrtended deadline)」という案内だった。 東アフリカ(おそらくケニアが中心)での、音楽ムーブメントの勢いを感じさせるもので、音楽のテクノロジーやイノベーションを牽引するために、教育・ワークショップ・スタジオ(貸し出し)などを展開する Santuri というプロジェクトに関するものらしい。 アフリカというとサバンナとか砂漠をイメージしてしまうが、スタジオの機材紹介などを見ると、もう完全に西欧テクノロジーが席巻しているのだった。 去年に初めてのワークショップを開催して、2025年の2回目に関してのCFPだったのだが、うーーむ、ちょっとアフリカには行けないかぁ。

  

芸術科学会MLからは、「ADADA Japanの学会年会費の無料化のお知らせと会員登録のお願い」という謎の連絡が届いた。 知らなかったが20年ほど昔から、 ADADA(Asia Digital Art and Design Association)というのがあったらしいが、どうも昨今の学会界隈のお寒い状況(学会の乱立、会員数減少、企業賛助会員減少、収入源、等々)を反映してか、「会費無料の学会」というのに衣替えするのだという。 論文誌の査読はもちろんどんな学会でもボランティア(無報酬)だったが、会員登録そのものを無料で開放するというのは、太っ腹というのかやけっぱちというのか(^_^;)、凄いことである。 まぁ、とりあえず会員登録とML登録をしてみた。 いつでもカンタン退会できる、ということなので、様子を見てみよう。

2024年10月17日(木)

月曜日の晩の某バイト[1](個人指導塾講師)では、けっこう頑張っている生徒(中3)に難しめの問題(2次関数とグラフ)を出したが、テキストの「解答」の説明が著しく不備だったので僕が説明するところ、見た瞬間に解けず考えていると時間切れ(チャイムが鳴る)になり、「この解説は来週ね」と、宿題として預かった。 たかが中3の数学(高校入試レベル)でこれは恥ずかしい話だが、まぁ約50年以上、触れていなかった世界なのでこういう事もあるが、ちょっと悔しい。 翌日の火曜日、自室で解いてみると5分ほどでアッサリ解決した(この問題は良問だった)のだが、この生徒は月曜日だけでなく水曜日にも別教科で塾に出てくると判明したので、昨日の水曜日の夕方に塾に顔を出して(なんせ自宅から徒歩10分という格好の「散歩」)、自分の解答ノートのコピーをとって渡した。
ここまで話が終わればそれまでなのだが、この火曜水曜に、関連してネットで「高校入試 数学 2次関数」などと検索すると、いやいや過去の全国の入試問題集などがズラズラと出てきた。 そして「2次関数とグラフ」という範囲で約10年分の全国の高校入試問題を並べているサイトからPDFをゲットして、そこから「良問」(シンプルでスマートに解ける美しい問題)をセレクトしてみると37問ほどになった。 こうなると、これを再配置してPDF化した「良問・問題集」をまとめたくなる。 やってみたのが これ である。 そしてここで気付いたのだが、これらの問題は過去の入試問題なので間違いはないのだが、「解答」は無いのだった。 問題は公開情報なので無料サイトにいくらでも置かれているのだが、解答・解説については、それぞれのサイトで「有料登録」するとゲット出来るという仕組みだった。
結果として、せっかく作った問題集の「正しい/理解しやすい/勉強になる、回答集」を作るというお仕事が発生した。 「2次関数とグラフ」というテーマは、中学数学の一つの集大成というべき領域であり、それまでの方程式(連立方程式、2次方程式)、関数(1次関数、2次関数)とグラフ(直線の式、座標、交点、切片、傾き)、さらに図形と絡んだ問題(面積、線分の比)などに発展して、ここを完全に理解していれば中学数学のかなりの部分をカバーする最大の山脈なのだ。 ということで、今日は午後にJoyJoyヒトカラに行くまで、明日も晩の某バイト[2]に行くまで、要するにけっこう暇を持て余していた昼の時間に「中学数学を満喫する」という至福の時間を過ごすことになった。 かつて数学に憧れていた自分が蘇るようで、これはこれで、なかなかに楽しいのである。

2024年10月19日(土)

昨日は選挙の期日前投票に行ったり、晩に某バイト[2]に行ったりしたが、それ以外の時間は木曜から金曜、そして土曜の今日の昼過ぎまでずっとかかって、 この問題集 (1問は重複していたので計36問)の問題を全て解いた。 ここまで数学(それも「2次関数とグラフ」なんて問題!)に集中したのは、おそらく約50年前の大学入試以来、本当に久しぶりのこととなった。
某バイト[1]の個人指導学習塾では、大手チェーンとしてテキスト/問題集が画一的に規定されていて、個々の生徒の進捗についてはタブレットに全て入っていて、「この生徒を担当」という結び付きはナシ、という建前となっている。 数学の指導で言えば、宿題とテキストによる自習をサポートして、解けない問題の解説をするのだが、テキストにある「解答」の説明をすればいいので、実際に自分がその問題をゼロから解くことはそれほど多くないのだが、今回は「解答の無い問題集」なので、全て自力で解いたのである。 なかなか新鮮な時間となった。

そして午後になって、某バイト[2]で同じ教室の先生から受け取った「極性交換スイッチ」が断線していたのを このように 秒殺で修理してしまった。 手元の完動品をその先生に渡して、交換に不良品を受け取って、修理して、自分の完動品として今後も使っていくことになる。 AbemaTVでは竜王戦第2局1日目がずっと続いているが、まぁ明日の午後まではダラダラと続くことになるのだろう。 今日は「藤井day」ということで、藤井聡太竜王の解説を藤井猛てんてー、聞き手を藤井奈々女流初段、という藤井尽くしになっていた。

2024年10月21日(月)

昨日の竜王戦第2局2日目は、いいところの無かった藤井竜王が早々に投了して1勝1敗となった。 やはり、居玉のままではさすがの藤井竜王でも勝てないというところだろうか。 ネットからは生成AIに関する こんな 情報が届いたが、関連リンクから これ とか これ とか これ とかの記事も読むことになり、やはりそうだったか、と納得した。
そんな昨日から今日には、今週末の某バイト[2]に向けての教材製作(ロボット教材というのは画一的ではなくて、テキストを超えた部分に独自の改造を施すところが醍醐味)とか、今日の某バイト[1]の中3生に持参する予定の 問題集 のために作ったオリジナル解答集に「おまけ」として付記する「3平方の定理」「相似」「中点連結定理」「三角形の五心」など(まだ習っていないもののこれから中3で学ぶ事項)の解説ページの増補などに没頭したが、地味ながら充実の時間である。

そして、先週末から今週末まで 浜松 Jazz Week が開催されている事も知った。 日曜日には某バイト[2]があるので無理だが、今週末の10/26(土)には、ソラモで「ストリート・ジャズ・フェスティバル」というのがあるらしい。 ホールやクラブでの有料ライヴに行くよりも、ここで「ワイン × 食 × ジャズ のコラボ企画」というのがあるらしいので、こちらをちょっと覗いてみたい気もする。 OMMF2024に出掛けるための乗車券を「ジパング倶楽部」の3割引で購入するために浜松駅に行く必要があり、せっかくバスに乗って浜松駅に行くのであれば、そういうタイアップイベントが嬉しいのだ。 実は社会人バンドをやっていた時代(約40年前)、ロックもやっていたが、訳あってスタンダードジャズも1年間ぐらいやっていたのである。

そして「沖縄でラム酒を飲もう」という番組があった(相武紗季の豪快な飲みっぷり)という情報を発見して「Tver」に行き、泡盛でなく「ラム酒」という存在を知って Wikipedia を調べたりして、「ラム酒」の長い長い歴史にまず驚いた。 ただし、 焼酎 好き(もっぱら 泡盛 。しそ焼酎[鍛高譚]と蕎麦焼酎はOKでも芋焼酎と麦焼酎は苦手)の僕は、これまで黒糖焼酎は愛飲してきたが、「ラムと現在の奄美黒糖焼酎の違いは、黒糖焼酎では日本の税法上の規定のためにラムに使用されない米麹が必ず使用される点と、黒糖焼酎はモラセス(サトウキビ製糖の過程で生ずる廃糖蜜)ではなく固形の黒砂糖を使用する点である」という説明を読んでも、ちょっとピンとこなかった。 さらに番組で上のように沖縄でラム酒を製造している8つの島・・・と紹介されたうち、八重山諸島にある 波照間島(2008)・ 西表島(2010)・ 与那国島(2012)・ 小浜島(2014) は全て、ほぼ毎年行っていた 沖縄旅行 のなか、それぞれ隔年で石垣島に行った際に上陸していた、という懐かしい事実も判明した。 ちなみに、過去の 醸造所見学 では、各地のビールや日本酒などに混じって、与那国島の入波平酒造(舞富名)と久米島の米島酒造(久米仙)に行っていたが、麹とか原材料というのはちょっと専門的すぎていたのだった。

2024年10月22日(火)

昨日は頑張って作った 問題集 と回答集を某バイト[1]に持参して、頑張る中3生は喜んで受け取ってくれたが、そこで直面したテキストの難題をまた宿題で持ち帰ることになった。 まぁ、レベル1〜10まである問題の中でレベル10ということはあるが、これまでまともに直面したことのない一種の「定理」みたいなものを捻り出すことで解決した。 せっかくなので以下に置いておこう。 問題はとても簡単である。

AD//BCの台形ABCDがある。BC上に点Eをとり、直線AEが□ABCDの面積を2等分するときの点Eの位置は?

これは僕の記憶では、中学でもきちんとやった事のない新鮮な問題だったのである。 実際の中3の問題では、放物線(中3では原点を通る)と、放物線と2交点を持つ平行な二つの直線があって、その交点を点A,B,C,Dとすると台形ABCDとなり、「点○を通る直線がこの台形の面積を2等分するとき、その直線の式をもとめよ」という文脈で出題されるので、「2次関数とグラフ」の典型的な問題なのだ。 証明まで添えてまず僕が導いた解法は、この台形と合同な台形をぐるっと180度回転してCDを共通にするように並べた平行四辺形を考えたものである。 「BCの延長上にCF=ADとなる点Fをとると、EはBFの中点になる」というのが結論で、これはけっこう美しい「定理もどき」とも言えそうだ。

ところが、この図をじっと眺めているうちに、別解として、もっと美しいのが出てきた。 BCの延長上に、CF=ADとなる点Fをとって、□ACFDについて考えると、AD//CFおよびAD=CFから□ACFDは平行四辺形となるので「AC//DF」である。 すると、△ADC=△ACFなので、△ABCを共通に持っているから、□ABCD=△ABC+△ADC=△ABC+△ACF=△ABF となる。 △ABFの底辺AFの中点にEを取ればその面積は当然△ABFの半分なので、結局「△ABE=□ABCD÷2」となる。 つまり、Bから台形の(上底+下底)/2の地点になるように点Eをとればいいのだ。 分かってしまえば simple is best. だが、いやー、数学って楽しいなぁ。

そして、また、来た。 上のようなメイルで、いつもの中国からではなくてクロアチアのリエカからだったが、たぶん、いつものハゲタカジャーナルのお誘いである。 トヨタ中央研究所の名前の威力なのだろうが、僕がトヨタ中央研究所の共同研究(実質的には受託研究)で進めた、自動運転車のための自動作曲システムに関する論文(ICEC2018で発表した これ )は、これまでに何度となく「うちの論文誌に載せてくれ」「うちの国際会議に来て発表してくれ」というお誘いを受け続けてきた。 カウントしていなかったが、20件から30件ぐらいだと思う。 自動運転車というのは今でもトレンドワードのようで、「その後」の発表をしていないので、まだまだこれは続くのかもしれない。

それよりも、「クロアチアのリエカ」といえば・・・と、思わず 欧州ツアー2012 のページを見返してしまった。 この時は院生3人とアルスエレクトロニカ視察(リンツ)、そしてウイーン(観光)に行き(僕は途中でドナウ川をスロバキアに boat trip)、その後に帰国する学生をウイーン空港で見送って、そこから鉄道でスロベニアのリュブリャナのICMCに行ったのだが、途中で1日だけクロアチアのリエカ(→リゾートビーチのオプティーア)への train trip にも行っていたのだ。 ホテルに荷物を置いた身軽な状態で、スロベニアからEU域外のクロアチアと行き来する鉄道(国境を越える)車内でパスポートを預けたりして、今となってはもう行けない、なかなかリスキーな旅だった。 6800枚ほど写真を置いてある このページ をずらーーーーーっと懐かしく見返してみたが、現在の世界情勢では、もうこんな平和な風景は望めないのだろうか。

2024年10月23日(水)

52個目のメルセンヌ数が発見された 」というニュースが届いた。 「2^136279841 - 1」という4,102万4,320桁の数字であり、現在ではとても個人のPCでは求められず、17カ国(24のデータセンター)にまたがる数千台のサーバーGPUを使ってメルセンヌ数をテストするインフラを構築して、Luke Durant氏が発見したという。 もはや「素数の探索」は、スパコンのようなベクトル型のようなコンピュータよりも、「多数のGPU」によるこのような馬鹿正直な分業に比重が移っているのが面白い。

NIMEコミュニティからは、「AI Music Creativity conference」の2025年のCFP(call for paper : 発表募集)が届いた。 たいていこういう国際会議のページというのは、現地の素晴らしい風景などの写真が満載で、「あぁぁ現地に行ってみたい」と思わせるのが常なのだが、なんとこの国際会議AIMC2025のページは、無粋なテキストだけのスカスカであり、逆にとってもユニークな気がする。 「AIと音楽に没頭しているのだから他の虚飾には関心が無い」という主張にも思える。 期間は「10th to 12th of September 2025」、開催地は「Brussels, Belgium」であり、時期的にリンツに行ってアルスエレクトロニカと両方を堪能できる感じとなっているが、スポンサーから去った現在の僕にはとても行けない(;_;)。

  

それより、開催地のブリュッセルと言えば、2016年にSUACの2度目の Sabbatical として行った 欧露ツアー2016 のトップバッターとして行っていた。 翌日からボルドーの「1週間Artist Meeting(最終日には新作発表コンサート)」に参加するため、いつものようにパリに行ってICEでパリ→ボルドーと移動するのでなく、変化球として成田からブリュッセル(初めてのベルギー)に飛んで1泊してからボルドーに飛ぶ、という旅程だった(ブリュッセル→ボルドー→バルセロナ→ユトレヒト→(プラハ)→エカテリンブルク→モスクワ→ウイーン、という6カ国7都市37日間の旅)。 詳細は Max7日記 でも日々、綴っていたが、ブリュッセルと言えば何と言っても「小便小僧」、そしてパロディとして登場した「小便少女」である。 ブリュッセルのド真ん中の安いホテルを予約したので、予想通りにホテル前の通りは深夜2時になっても3時になっても馬鹿騒ぎする若者で騒々しかったのを思い出した。

2024年10月24日(木)

すっかり忘れていたが、奈良学園大の紀要に投稿した原稿の「修正依頼」というのが届いて、2往復、細かい部分の修正を出して、無事に一件落着となったようである。 あとは、いつになるか不明だが、載った紀要と、無料範囲の別刷りが届くということになりそうだ。

  

そしてOMMF2024まであと1ヶ月というタイミングで、OMMF事務局からの連絡があった。 全ての出展者情報などを完備した公式サイトは明日に公開されるらしいが、とりあえず「出展者マニュアル」や「公式チラシ」などが届いた。 僕はいつもの2階メインフロアの2ブロック目で通路から2番目という場所であり、来場者が入ってくるのが見えるという位置なので、まぁまずまずである。 ただし、「11時に設置完了」ということで、当初予定していた列車よりはさらに早い旅程に繰り上げる必要があった。 まぁ、どうせ当日は早起きテンションなので、問題ないだろう。

2024年10月25日(金)

第2局があったばかりだが、今日と明日は竜王戦第3局が京都・仁和寺で行われている。 仁和寺といえば、2004年の3月末〜4月初旬に10日間ほど、 桜づくし の関西ツアー(2つの国際会議の合間に関西一円の桜の名所を堪能しまくり)の中で行っていた。 桜が素晴らしい名刹なのだ。 将棋も前例の無さそうなダイレクト向かい飛車という、目を離せない展開となっている。

  

明日にはドジャースとヤンキースとのワールドシリーズも始まるし、明日と明後日は浜松航空祭(エアフェスタ)で自衛隊のジェット機が浜松上空を一日中騒々しく飛び回るし(だいぶ昔にはブルーインパルスが浜松市内に墜落した )、さらに明日と明後日は浜松ジャズウイークがラスト、そこに日曜には「裏金」「偽装」衆議院選挙(ただし僕は期日前投票済み)・・・と色々と盛りだくさんな週末である。 予定としては、今日の晩と日曜の昼過ぎに某バイト[2]に出掛けるが、明日の土曜日にはOMMF2024に行くための切符を「ジパング倶楽部」で購入するためにバスで駅前に行ってソラモのジャズライヴを冷やかしつつの「昼飲み」とした。

そして午後になって、ようやく OMMF2024 のサイトが公開された。 とりあえず手元にも ローカル保存 (ランダム表示される中に自分がある版)したが、おそらく終了後は正しい全貌は見えなくなるのだろう。 上のように、「 出展者紹介 」のページの冒頭には、OMMF2022での吉田さんの「カエルBAND」の写真がまた使われていたが、よほど気に入ってもらえたのだろう。

そして僕の「出展者紹介」も上のように載っていた。 ローカル保存 がちゃんと見えるかどうかは(たぶんテキストエンコーディングをUnicodeとかにすればOK?)不明である。 こうなると、いよいよあと1ヶ月だが、本番に向けて次第にテンションが上がっていくことになる。 その後、まったく藤井竜王の手が進まない竜王戦をBGVとして、予習として午後じゅうずっとかけて、他の出展者の紹介をザッと眺めて、現在のMakerレベルを探求していった。






「日記」シリーズ の記録