Max7日記 (3)

長嶋 洋一


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2016年9月8日(木)

ここはバルセロナの科学館「CosmoCaixa Barcelona」(日本の科学未来館よりもっと巨大)の、立派なホール「Agora」である。 朝9時、いよいよ国際会議VS-Games2016の開催の儀式、そしてDr. Brian Goldiez氏(University of Central Florida)の、「Serious Games – Creating an Ecosystem for Success」という基調講演が始まった。 まだプレゼンは冒頭2ページ分しか出来ていないが(^_^;)、初めての場での発表では、その空気感を掴むのが大事なので、今日この場に来てから考えよう・・・というところなのだ。 昨日の様子は こちらのページ の通りで、「ENTI-University of Barcelona」であったオープニングには、いかにもゲームおたく、という感じの学生とか研究者が集まっていた。 やはりゲームと言えばUnityのようで、どう見てもUnityを使っている、という学生ゲーム作品が並んでいた。

ここにきてようやく、 プログラム最終版 の冒頭部分を眺めてみると、このVS-Gamesというのは正式には「the 8th International Conference on Virtual Worlds and Games for Serious Applications」というのだった。 ゲームの国際会議でたまたま今年のテーマがシリアスゲーム、と思い込んでいたが、そもそもマイナーな「シリアスゲームの国際会議」であり、名前の「VS-」というのは、「いわゆる普通のゲーム」に対抗する、というような意味だったのだ。
最初のKeynoteは、産業界で役立つシミュレーションシステムの開発においてシリアスゲームの視点を盛り込むことで生産性が上がりエコ(お安く簡単に開発)に貢献する、というようなもの(もろ工学、それもアメリカ的にビジネス指向)で、あまり個人的にはソソラレなかったので、心おきなくプレゼン作業で内職した。 実際のスクリーンの大きさ、ブロジェクタの見え方などから、「黒地に白文字」で作っていたのを戻して、さらに文字は小さくても大丈夫、とわかったのは大きい。

午前の基調講演(1時間)の段階で20分押し、というのはいかにもスペインらしい(次の30分のcoffee breakで吸収するつもりか?)。 続くロングペーバー2本のセッョンテーマは「ゲームと教育」ということで、タイトルは「Computers or tablets?: Choosing devices for educational videogames」と「Game based learning: a case study on designing an educational game for children in developing countries」というものだった。 コンピュータかタブレットか、という議論も、子供の教育用のゲームもあまりソソラレなかった(後者はメディア造形学科の学生作品で見たような気が・・・)ということで、さらにプレゼン作りの内職を続けつつ聞いた。

Mixed and Virtual Reality
	Design for Collaboration in Mixed Reality: Technical Challenges and Solutions
	Virtual Reality-based holistic framework: a tool for participatory development of 
		tomised playful therapy sessions for motor rehabilitation
	A Kinesthetic Approach to Digital Heritage using Leap Motion: The Cycladic 
		Sculpture Application

Games & Learning
	Effects of Gamified Quiz to Student's Motivation and Score
	Analysis of Game and Learning Mechanics according to the Learning Theories
	What We Need to Know to Design Games for Formal Learning Environments」
	Students' attitudes in relation to exergame practices in Physical Education
次のセッションはこの少人数会議なのにパラレルになっていて、それぞれ上のような内容なので、僕は迷わず前者の部屋を選んだ。 1件目はタイトルから期待したものの、どちらかと言えばサーベイ的な「総論」であり、ここでも「開発はUnityでやろうね」と持ち上げていたのが印象的だった。
2件目はもろに関心の中心、「リハビリテーションのためのゲーム」である。 ただし、シリアスゲームのマーケット規模の話からスタートするように、やはりビジネス、というのが頭にあるようだ。  「Research Motivation」として、高齢化社会のリハビリの必要性を説く、という手は使えそうで、こういうのは学会に出てみて気づくところである。 実際のリハビリ(エクササイズ)の事例はとても参考になったが、やはり「絵心が寂しい」というのは寂しいものなのだ、というのも実感した。 高齢者にとって、これまでの単なるエクササイズが面白くないからゲームにする、というのはどこでも同じだった。 身体状況を3Dモデルとして視覚的フィードバックするものと、ゲームにしたものとで比較する、というのはやはり王道のようだが、なんとなくまだ世界でも先端はこんなものなのか、という驚きがあった。
3件目はleap motionねたである。 Computer Musicの世界では既に「過去のもの」になりつつあるleap motionがまだ現役なのか・・・と注目した。 ギリシャの研究者(とその学生)であり、古代遺跡から出土した彫刻を博物学的に扱うシステムのインターフェースにleap motionを使ったものらしい。 ただマルチメディア図鑑というだけでなく、leap motionとUnity 3Dを使って、石から古代彫刻を削り出す体験が出来る、というのは面白い(^_^)。 しかし、leap motionに標準で付いているデモアプリもUnityで出来ているのだが、それと同程度の残念さ(精度とスピード)だったのは、まぁ同じUnityなのだから仕方ない。 質問して確認したが、あらかじめ3Dモデル化されているものが leap motionで削って磨くと「出てくる」だけなので、誰がやっても同じ彫刻しか出てこないのだった。 これは面白いのかなぁ・・・。(^_^;)
Dear Yoichi,

I guess you're ready to leave for ICMC2016.

Just a few things for your todo-list: (please ...

- bring your adapters to connect your laptop to a beamer !
	We'll have most of the usual but me might miss yours :-)
- prepare: power in the Netherlands is 230 Volt AC !
- check the on-line program for last minute changes!
- come a bit early (15-20 minutes) to your session to test your connections (image and sound)
- if your bring a soundcard make sure that it works in the Netherlands ...
- find the session chair of your session and 'check in' :-)
ここでランチbreak/posterセッションがあって(ポスターが出揃っていなかったりするのもスペイン風?)、今は午後イチ(14-15時)のJordi Martín氏(Ubisoft Barcelona Mobile)の「Data-Driven Game Development」という基調講演である。 合間にはSUACからかなり重要なマル秘メイルが届いたり、来週のICMC2016の大会委員長からは上のようなメイルも届いたが、もう日本をだいぶ前に出かけているのでどうにもならない(^_^;)。 既に午前中の内職でプレゼン(Keynote)はあらかた出来てしまい、チラッと小出しに見せるmovieもたくさんあって、とてもMyoを持参してデモる時間はなさそうである。 バルセロナのモバイルゲーム会社のデザイナらしい基調講演は、結局のところ「お金」の話(どうやって収益を上げるか)ということでまったくソソラレなかった上に、昼食後の午睡の睡魔がキツイ(^_^;)。 うっすらと分かってきたのは、ゲームの世界は歴史が浅いので。メディアアートとかComputer Musicのカンファレンスであれば基調講演は「この世界で○○年」という大ベテランがその累々たる軌跡を語るのに対して、とりあえずビジネスで成功している人が呼ばれているようで、「私はゲームでこう儲けている」という話は、あまり参加者に響かないのかもしれない。

次のロングペーパーセッションは「Game Design and Generation」というタイトルで、「Evidence-Based Mapping Between the Theory of Multiple Intelligences and Game Mechanics for the Purpose of Player-Centered Game Design」と「Ontology-based interactive animation/game generation for Chinese shadow play preservation」の2件だった。 1件目のAIネタはなんか人ごとのようで、「ゲームデザイナーのための推薦システム」なんてのは、「あなたの好きな音楽はきっとコレです」とお薦めしてくれる余計なお世話システムぐらい醜悪だった。 もしかすると業界の人には役立つのかもしれないが、なんとも初めてのビギナーにはそれほど響かなかったのは気のせいかな。(^_^;)。
2件目は一転して、中国の「影絵」アニメーションをインタラクティブに生成するシステムの手法、というもので、オントロジー(概念体系 - あるドメイン内の概念とそれらの概念間の関係のセットとしての知識の形式的な表現)の応用として、きちんとヒューリスティクスを再現していた。 こういうのは、中国3000年の歴史があるので強いこだわりを持つわけで、アメリカあたりの研究者ではちょっと手が出ない世界だ。 階層的な知識ベースを背景として、子供がleap motionで遊ぶインタラクションで影絵を動かす、というのは面白い。 :結局は「格闘技ゲーム」だったが、本日一番、この発表が響いたのは、僕もアジアの一員だからかな。

Graphics and Animation
	Procedural Modeling in Archaeology: Approximating Ionic Style Columns for Games
	Developing and Exploiting 3D Textured Models for a Serious Game Application
	Web-based live speech-driven lip- sync: an audio-driven rule-based approach

Virtual World Experiences
	Virtual Museum: Playful Visitor Experience in the Real and Virtual World
	Virtual World Of Video Games
	The Subjective Well-Being via Virtual Worlds Experience
そしてcoffee breakをはさんで、午後の最後のセッションは上のようにパラレルになったが、3D-CGのセッションも、仮想世界のセッションも、門外漢の僕にはちょっと苦しいこともあり、途中で早めに抜け出してホテルに戻ったところである。 晩のバンケットにはまた改めて繰り出すことになるが、20時スタートなのでおそらく戻ってくるのは22-23時だから、今日はここまで。 たくさん撮った今日のセッションのプレゼンのスクリーン写真などは、 こちらのページ にアップする事になる。 いよいよ明日にはトリで発表である。(^_^;)

2016年9月9日(金)

写真は こちらのページ になるが、昨日のバンケットではだいぶ慣れてきた英語で多くの参加メンバーと語ることが出来て、収穫は大きかった。 昨日の日記では、ちょっと批判的スタンスの感想となっていたが、これも誤解による大きな間違いである、と理解した。 「VS-」と一般のゲーム(いわゆるゲームビジネス)とは違う、というこの会議に集っているメンバーは、シリアスゲームという名前の通り、ビジネスでの儲け至上主義というよりも、高齢者リハピリ支援とか、途上国の子供の教育支援とか、公的システムの運転教育支援(→事故防止)とか、崇高な使命を感じて仕事している人々なのだった。 儲け指向ではないからこそ、公的な財政支援の効率を上げるために「ゲームデザインの効率化」を追求しているのだった。

というわけで、ここはバルセロナの科学館のホール「Agora」、朝9時、いよいよ最終日の午前のセッションである。 最初は「Novel Game Prototypes I 」というタイトルのLong Paperが3本のセッションで、「Game Prototype for Understanding Safety Issues of Life Boat Launching Process」と「Rules on Wheels: A Serious Game for Teaching Traffic Signs」と「YoWay: Coupling Narrative Structure with Physical Exploration in Multi-linear Locative Narratives」というものだった。
1件目は「救助ボートの運転支援教育ゲーム」というものだったが、実際のゲームを見ると砂浜でクルマがボートの台車を牽引して浜辺に下ろす・・・というあまり面白くないところになっていて、ちょっと前半の崇高な使命(事故防止、緊急事態の教育)とのギャップがあった。これは2件目の「運転教習支援ゲーム」でも同じで、なんだかなー、という感じは否めなかった。 そしてこの時間を利用して、昨日のバンケットで掴んだ「この学会の空気」を反映して、プレゼンをよりキャッチーにするためのアイデアがいくつも思いついていたので、鋭意、プレゼンの改定に没頭した。
3件目は「ポケモンGOが世界的にウケているのは、背景となるポケモンのストーリーが世界的に共有されているからだ」という、まさにタイムリーな発表であった。 しかし、いちいちスマホのGPSの現在位置に対応したストーリーを生成して語ってくれる、というのは嬉しいのか不明だなぁ。 ただしスマホを持たない僕(基本的にゲームは「数独」以外ほぼまったくしない)はこういうストーリー的なゲームは最も苦手なので、内職のプレゼン改定をサクサク進めた。

coffee breakの後にはTony Brooks氏(Aalborg University)の「ZOOM: A serious games intervention design model」というタイトルの基調講演があった。 ようやくベテランのお話であり、どうやら3人のKeynoteの中でもトリらしい。 BioMuseとかMIDIとかMax Machewsとか、かなりComputer Music業界寄りの活動をしてきたが、家庭内に重篤な身障者がいた経歴から、ハンディキャップを持つ人々をテクノロジーで支援する、という立場の研究も続けてきたという。 同じ活動が「セラピー」と「アート」の両方に行く、というのは重要な視点だ。
車椅子の演奏者がわずかに動かす腕をセンシングしてサウンドを鳴らす、という演奏風景はなかなかに感動的だったが、しかしわずかな身体動作に対してマッピングされて生成される音階はペンタトニックスケール「だけ」から選ばれていた。 これは音楽的には巧妙なトリックで、彼は自由なメロディーを生み出す自由を剥奪されている。 音楽演奏という行為から隔離されていた人々にチャンスを与える、というセラピーの意義を認めた上で、しかし、タイミングだけは自由にペンタトニックスケールからだけ鳴らす、という演奏行為は果たして幸せなのか芸術的なのか、というのは忘れてはならない視点だと思う。

午前の最後のセッションは「Games & Physiology」というタイトルのLong Paperが3本のセッションで、「Modulation of Physiological Responses and Activity Levels During Exergame Experiences」と「Variations of Facial Actions While Playing Games with Inducing Boredom and Stress」と「A Game Design Method For Therapeutic Games」というものだった。
1件目はバイオフィードバックを使って高齢者リハビリのためのゲームを・・・というあたりはかなり近い研究だったが、なぜか実際に実装しているゲームの例になると寂しくなっていた(^_^;)。 やはり、この世界にはデザイナとのコラボレーションが必要なのだと再確認した。
2件目はゲームをしている人の表情をセンシングして、熱中している/ストレスがあるか飽きているかを判断する・・・という、これも最近の僕の興味と近い研究だった。 ただし実験の3つのゲームを見ると、パズルとかマリオみたいなのとテトリス、ということで、なんだかここでもちょっと期待外れになってしまった。
3件目はアルツハイマーのセラピーのためのゲームということで、このセッションは全て僕のこのところの興味と重なっていた。 「therapeutic games」という言葉は、ここでしっかり覚えておこう。 しかし画面一杯のマリオは圧巻だなぁ(^_^;)。 プレゼンのところどころに不明なフランス語が出てきて面白かった。 昨夜のバンケットで聞いていたが、このコミュニティはまだほとんど欧州だけだそうだが、それぞれ「セラピーゲーム」を色々と進めている、という分厚さが伝わってきた。 これが世界的になればいいのだが、日本では「バイオフィードバック・リハビリテーション」(患者が自分の力で回復するのを支援)というのは、儲けを手放したくない製薬会社と医師会が圧力をかけて邪魔しているのでなかなか進まないのだという。 困ったものである。

Novel Game Prototypes II
	SkyNetz: A Playful Experiential Robotics Simulator
	Waypass : A gamified self-knowledge quest for teenagers
	Becoming the Maestro - A Game to Enhance Curiosity for Classical Music
	Stigma-stop a serious game against the stigma in mental disorders

Commercial and Professional Applications
	Self-Organisation in Games, Games on Self-Organisation
	Open Device Lab: an analysis of available devices in the gaming market
	Eppur si Muove: Considerations in the Research of Commercial Video Games
	A Concept for a Gamified Platform in Manufacturing
いよいよVS-Games2016も最後の午後となった前半のセッションは、上のように2会場でパラレルとなったが、ここは発表セッションの前の集中のため聞き流す、と決めてメモを取らずに後者に行ったが、なかなか面白かった。 そして午後の後半、つまりオーラスのセッションには以下のようなパラレルセッションがあったが、僕の発表があるので、必然的に前者の会場となった。 ただし以下のセッションの僕の前の2件についても、写真は撮るもののコメントは書かずに集中していたのであしからず。(^_^;)
New Game Experiences
	Pheromander: Real-time Strategy with Digital Pheromones
	Come Fly With Me – Perceive the World Through a Mosquito's Senses
	Towards the BioFeedback Game with Interoception and Rehabilitation

Studies and Surveys
	The Use of Serious Games in Museum Visits and Exhibitions: A Systematic Mapping Study
	Using UML to Model Educational Games
	Brain-Computer Interfaces - A Survey on Interactive Virtual Environments
・・・そして、今ここを書いているのは、 僕の発表 が(けっこう盛り上がって)終わったのに続いての「Awards Session, Cobference Close」セッションである。 その冒頭に、「来年はギリシャのアテネ」と発表された。 ギリシャはICMC1997でテッサロニキに行ったきりであり、それもアテネは行きも帰りもフライトの乗り継ぎのために空港から電車で市内のホテルに「深夜に着いて早朝に発って」ということで、トレビの泉とかも至近だったのにまったく観光してこなかった、という曰く付きの地である。 ただし、日時が完全にアルスエレクトロニカとかぶっていて、今年もアルスかVS-Gamesか、という二択でこちらに来たのだが、これはなかなか悩ましい。(^_^;)

そして詳しくは こちらのページ にあるように(僕の発表の一瞬の動画もあり)、無事にかなりウケつつ発表を終えて、来年のVS-Games2017はギリシャのアテネにおいで下さい、と発表されて、今年のVS-Games2016が終わった。 手応えとともに一人打ち上げをして、明日は早起きしてアムステルダムへのフライトである。

2016年9月11日(日)

セプテンバーイレブンである。 まさにその2001年9月には、ちょうど ヨーロッパツアー「竹虎」 に行って、いく先々でえらい目に遭ったのが、今では懐かしい。

昨日の9月10日(土)には、朝にホテルで『 今ここは、アムステルダムに向かうバルセロナ空港のカフェである。 ホテルの場所は便利だが、空港までメトロを3本も乗り継ぐのは重いスーツケースと階段の連続を考えると気が重いので、早朝からタクシーを予約して早起きして、部屋のテレビを眺めて過ごした。 ヨーロッパではどこでもたくさんのスポーツチャンネルがあって、特にここスペインでは常時、サッカーの生中継を何局かで放送していて、さらにたくさんのカーレース、ツールドなんとか(自転車)、ビーチサッカー、ローラースケートのホッケー、リオ五輪の録画番組などがあり、さらには毎日ずっと、リオデジャネイロ・パラリンピックを生中継している。 僕はパラリンピックを見たのは初めてだが、その素晴らしさと凄さに圧倒された。 日本でもちゃんとTVではパラリンピックを放送しているのだろうか。 それともまだ、SMAPだのベッキーだのを続けて衰退滅亡に向かっているのだろうか。 』とだけ書いて、あとはバルセロナ→ユトレヒトの移動でへとへとになったのと、 こちらのページ にあるように、夕方に運河クルーズに行ったこともあり、何も書けなかった。(^_^;)

Dear Yoichi,

It was a pleasure to meet you yesterday when I chaired your session.
I am so happy that you liked my keynote and my concept of how biofeedback can be used in rehabilitation.
I return to Denmark today and when home I would like to send you a very small video clip extracted from a mid 
1990’s TV documentary on my work. The clip is an excerpt that briefly shows me in realtime composing and 
improvising using various body signals sourced from worn sensors mixed with external VIS (Virtual Interactive 
Spaces) where the media controlled are audiovisuals and robotic lights (all parameters are controllable). I don’t 
usually send this to people or show in my talks as most cannot understand what is taking place. However, you 
will, and you of course realise the same system I used at the time within rehabilitation.
I would be excited to support you in the effort to disseminate to the Asian world how such systems can be 
applied and contribute to supplement traditional treatment programmes in healthcare. I have many publications 
on the subject. Some linked below for your reference to I hope look at:-

General from ICAT2004_Seoul -
 this also points to how games are created for this purpose and used in the field.

Also - With orchestra
Here with the images featured in my editorial for a special issue journal
Here with deaf orchestra (I capture and map system so conductor and musicians gestures on stage control visuals, 
haptic feedback and olfactory dispersions that stimulate the audience) and there is a TV documentary on line 
at YouTube in three parts  1 - 2 - 3

I of course have many more examples (near 200 publications) as the research has been since mid 80s but before 
then of course (as I told in my keynote) I was born into a family with disabled members and started inventing for 
them from an early age. I hope you have an opportunity this trip to check on these links.

Let me know if this is OK to continue to send to you and exchange as I truly believe a strong potential to bring 
this concept to the Japanese people via our collaborative efforts. I would even be interested in a professor position 
if attractive enough offer was available as I am looking for possible move and advancement.

Warm regards
Tony

Dr Anthony Lewis Brooks (aka Tony) PhD
Professor (Associate) & Director SensoramaLab

Keynotes (selected):  [1] 16th International Conference on Artificial Reality and Telexistence ICAT’2006, Zhejiang 
University of Technology, Hangzhou, P.R.China [2] ArtsIT 2011, Aalborg, Denmark, [3] AIRtech 2011: Accessibility, 
Inclusion and Rehabilitation using Information Technologies, La Havana, Cuba [4] Third Annual Aalborg Symposium 
on The Advances in Neurophysiology and Neural Rehabilitation Engineering of Movement, Aalborg, Denmark [5] 6th 
Interactive Technologies and Games (ITAG) Conference 2013 (Health, Disability and Education) ITAG’13, Nottingham, 
United Kingdom [6] 5th International Conference on Internet Technologies & Applications (ITA2013), Wrexham, 
Wales, UK [7] 7th International Conference on Intelligent Technologies for Interactive Entertainment (Intetain 2015) 
[8] REHAB2015, Lisbon, Portugal [9] 8th International Conference on Virtual Worlds and Games for Serious 
Applications - VS-Games 2016, Barcelona, Spain and [10] 14th International Conference on e-Society 2016, 
Vilamoura, Algarve, Portugal.

Selected publications of 200: A book chapter - “Intelligent Decision-Support in Virtual Reality Healthcare & Rehabilitation
(2010) and latest book “Technologies of Inclusive Well-Being: Serious Games, Alternative Realities, and Play Therapy
(2014) Volume 2 in press + self-penned biographical contribution to follow.
Historical paper Virtual Interactive Space (V.I.S.) as a Movement Capture Interface Tool Giving Multimedia Feedback 
for Treatment and Analysis. In: International Congress of the World Confederation for Physical Therapy (WCPT), 
Yokohama, Japan (1999)
Patent US6893407 – Communication method and apparatus
実はさらに昨日の9月10日(土)には、上のように、VS-Gamesの最後の僕の発表するセッションで座長をした、基調講演で場内を圧倒したTony Brooks先生(セッション後に熱く語り合い、会場を出るまでずっとあれこれ話して、なんとお友達になってしまった(*^o^*))からの、もの凄いメイル(具体的なコンテンツのリンクは省略)が届いて、これに感謝のためのメイル(こちらもあれこれ業績を発掘してURL紹介)を書くのに2時間以上もかかったからである。 Tony先生の仕事をフォローしてバイオフィードバック関係に生かしていくのは今回の欧露ツアーから帰った後になるが、temporaも凄い収穫だったけど、さらにこれは今後に生きる、もの凄い収穫である。 国際会議に出かけて海外の専門家と知り合いになる、という醍醐味をタップリと味わえた。

・・・そのテンションで昨日の9月10日(土)はホテルへの帰途に発見したスーパーで上のように買い物して(これだけ買って10ユーロって凄い!!)、8.6%の濃いビール2本とカベルネソービニオンを1本も空けてしまったので(^_^;)、セプテンバーイレブンの今朝はえらく寝坊した。 9月11日のICMC2016の予定は、最初のWelcomeコンサートが20〜22時にあるだけなので昼間はフリーであり、ユトレヒトであと1箇所だけ行きたかった「鉄道博物館」に行った模様は、 こちらのページ を参照されたい。 そして、出発してから毎日欠かさず飲み続けてきて、内受容感覚としてはちょっと「休肝日」指令を感じたので、今日は以下のようにスーパーで買い物して(これだけ買って15ユーロって凄い!!)、午後3時から夜中までホテルの部屋に籠って、サラダとオレンジジュースの夕食、そしてロシアでの講演の準備をしていなかったのを思い出して、お仕事モードにひたすら没頭した。

そして、明日は朝イチでRegistrationに行き午前からペーパーセッションが始まるとともに、僕は初日の午後の「Poster & Demo」セッションで発表である。 プレゼンを作る必要はないが、持参した機材をtemporaに続いて持っていって、現場の様子に合わせてデモを行うことになる。 長丁場、昼食抜きで全部で2時間20分という時間枠があるが、話題は「ダブルMyo」・「MUSE-OSC」・「MRTI2015」の3件があり、さらにtemporaでの新作「ダブルMyo+MUSE」というのもあるので、全体を4分割してそれぞれ次々にセットアップしてはデモる、という作戦ができているのだ。

2016年9月12日(月)

ホテルの部屋、早朝である。 昨夜はロシアの講演の準備の予定で今回の欧露ツアーの資料を発掘していたところ、明日からのICMC2016はパラレルセッションどころか同じ時間にいくつもの企画/セッションが重複していることを発見して、相当の時間をかけて、およそ以下のような個人予定表を作り上げた(今日だけでなく、5日分全て)。 これでも現場では混乱しそうだが、何も準備しないで行くよりはだいぶマシだろう。 検討していて気付いたが、7月のブリズベンでの NIME2016 と同様に、今回の参加では研究発表で参加していてコンサートセッション発表ではないので、睡眠確保のためにコンサートセッション(深夜)はほとんどパスして、研究発表セッション等を中心にチェックすることになりそうだ。
■ Monday, 12 September 2016 ■

8:00 - 9:00
	Conference Registration Desk Open

9:00 - 9:30
	Panel on Conference Theme, Is the sky determined by technology or aesthetics? (TivoliVredenburg Cloud Nine)

9:40 - 10:40
	Paper Session 1, Acoustics of Music , Analysis & Synthesis (TivoliVredenburg Club 9)
		* The Effects of Reverberation Time and Amount on the Emotional Characteristics
		* Commonality Analysis of Chinese Folk Songs based on LDRCT Audio Segmentation Algorithm
		* Additive Synthesis with Band-Limited Oscillator Sections

11:10 - 12:40 ★発表の準備があるので事実上パスか?
	Paper Session 2, Performance, instruments and interfaces (TivoliVredenburg Club 9)
		* Exploiting Mimetic Theory for Instrument Design
		* Viewing the Wrong Side of the Screen in Experimental Electronica Performances
		* Balancing Defiance and Cooperation: The Design and Human Critique of a Virtual Free Improviser

12:00 - 21:00 ★初日は発表とかあるので2日目以降の合間にチェック
	Installations (TivoliVredenburg)
		35. Aggregat
		509. FRAMEWORK
		178. I Hear You See Me
		306. The Flower of Afterimage

12:10 - 14:30
	Posters and demos 1, New Interfaces for Musical Expression 1 (TivoliVredenburg Plein 5)
		* Bio-Sensing and Bio-Feedback Instruments --- DoubleMyo, MuseOSC and MRTI2015 ---
		* Fluid Control - Media Evolution In Water
		* “MUCCA”: an Integrated Educational Platform for Generative Artwork and Collaborative Workshops
		* Electro Contra: Innovation for Tradition
		* Honeybadger and LR.step: A Versitile Drum Sequencer DMI
		* Recorderology - development of a web based instrumentation tool concerning recorder instruments

12:10 - 15:30 ★発表後に最後の1-2件だけ可能
	P&P Pandora Session 1 (Pandora)
		* InMuSIC: an Interactive Multimodal System for Electroacoustic Improvisation
		* Molecular Sonification of Nuclear Magnetic Resonance Data as a Novel Tool for Sound Creation
		* Granular Spatialisation, a new method for diffusing sound in high-density arrays of loudspeakers
		* The Paradox of Random Order
		* MOTIVIC THOROUGH-COMPOSITION APPLIED TO A NETWORK OF INTELLIGENT AGENTS

14:00 - 16:30 ★発表後に後半の2-3件だけ可能
	Paper Session 3a, Aesthetics, Theory and Philosophy (RASA Theater)
		* KARLAX PERFORMANCE TECHNIQUES: IT FEELS LIKE
		* Music Industry, Academia and the Public
		* A cross-genres (ec)static perspective on contemporary experimental music
		* Diegetic Affordances and Affect in Electronic Music
		* The Effect of DJs’ Social Network on Music Popularity

14:30 - 15:30 ★スマホねたなのでパス?
	Workshop 1a, Smarter Music (RASA studio)

15:30 - 16:30
	Workshop 1b, Notating, Performing and Interpreting Musical Movement (RASA studio)

17:00 - 18:00
	Off-ICMC Domkerk: carillon and electronics (Flora's Hof)

■ Tuesday, 13 September 2016 ■

9:00 - 9:30
	Panel on Conference Theme, Is the sky determined by technology or aesthetics? (TivoliVredenburg Cloud Nine)

9:40 - 10:40
	Paper Session 4b, Computer Systems in Education (TivoliVredenburg Club 9)
		* Computer-Based Tutoring for Conducting Students
		* a Band is Born: a digital learning game for Max/MSP
		* Detecting Pianist Hand Posture Mistakes for Virtual Piano Tutoring

11:10 - 12:10
	keynote: Åke Parmerud (TivoliVredenburg Hertz)

12:00 - 21:00
	Installations (TivoliVredenburg)

12:10 - 14:30
	Posters and demos 2, performance, composition techniques, aesthetics (TivoliVredenburg Plein 5)
		* A Fluid Chord Voicing Generator
		* How To Play the Piano
		* Markov Networks for Free Improvisers
		* Opensemble: A collaborative ensemble of open source music
		* Designing a Digital Gamelan
		* Wavefolding: Modulation of Adjustable Symmetry in Sawtooth and Triangular Waveforms
		* Towards an Aesthetic of Instrumental Plausibility for Mixed Electronic Music
		* Noise in the Clouds

14:00 - 16:30
	Paper Session 5a, Algorithmic Composition 1 (RASA Theater)
		* Musical Style Modification as an Optimization Problem
		* Synchronization in Networks of Delayed Oscillators
		* Using Software Emulation to Explore the Creative and Technical Processes in Computer Music: 
			John Chowning’s Stria, a case study from the TaCEM project
		* Concatenative Synthesis via Chord-Based Segmentation For "An Experiment with Time"

15:30 - 16:30
	Workshop 2a, Algorithmic Composition in Abjad (RASA studio)

17:00 - 18:00
	MIT Press reception (TivoliVredenburg Plein 5)

■ Wednesday, 14 September 2016 ■

9:00 - 9:30
	Panel on Conference Theme, Is the sky determined by technology or aesthetics? (TivoliVredenburg Cloud Nine)

9:40 - 10:40
	Paper Session 6b, History and Education (TivoliVredenburg Club 9)
		* Electroacoustic Music as Born Digital Heritage
		* COMPUTER MUSIC INTERPRETATION IN PRACTICE 
		* New Roles for Computer Musicians in S.T.E.A.M.

10:00 - 11:00
	Hertz concert 3 by Insomnio a.o. (TivoliVredenburg Hertz)

12:00 - 21:00
	Installations (TivoliVredenburg)

12:10 - 16:30
 	Pandora listening room 2 (Pandora)
 
12:10 - 14:30
	Posters and demos 3, New Interfaces for Musical Expression 2 (TivoliVredenburg Plein 5)
		* The Things of Shapes: Waveform Generation using 3D Vertex Data 
		* Sound vest for dance performance
		* WebHexIso: A Customizable Web-based Hexagonal Isomorphic Musical Keyboard Interface
		* Roulette: A Customized Circular Sequencer for Generative Music
		* MusicBox: creating a musical space with mobile devices

14:00 - 16:30
	Paper Session 7a, Sound Spatialisation Techniques, Virtual Reality (RASA Theater)
		* Frequency Domain Spatial Mapping with the LEAP Motion Controller 
		* Zirkonium 3.1 - a toolkit for spatial composition and performance
		* A 3-D Future for Loudspeaker Orchestras Emulated in Higher-Order Ambisonics
		* Extending the piano through spatial transformation of motion capture data
		* Approaches to Real Time Ambisonic Spatialization and Sound Diffusion using Motion Capture
		* Big Tent: A Portable Immersive Intermedia Environment
		* Gesture-based Collaborative Virtual Reality Performance in Carillon 
		* Emphasizing Form in Virtual Reality-Based Music Performance

15:30 - 16:30
	off-ICMC: Workshop 3, Non Western Music and Electronics (RASA studio)

16:30 - 18:30
	Visit HKU Music and Technology
	Date & time of the visit: Wednesday 14 September 17:00 - 18:00. 
	Gathering at 16:30 at the Central Ticket Office (TivoliVredenburg). 
	From there we will take you to HKU Music and Technology.

■ Thursday, 15 September 2016 ■

9:00 - 9:30
	Panel on Conference Theme, Is the sky determined by technology or aesthetics? (TivoliVredenburg Cloud Nine)

9:40 - 10:40
	Paper Session 8a, Computermusic and education (TivoliVredenburg Hertz De Punt)
		* Sound, Electronics and Music: an evaluation of early embodied education
		* Performing Computer Network Music. Well-known challenges and new possibilities.

11:10 - 12:10
	annual ICMA member meeting (TivoliVredenburg Club 9)

12:00 - 21:00
	Installations (TivoliVredenburg)

12:10 - 16:30
	Pandora listening room 3 (Pandora)

12:10 - 14:30
	Posters and demos 4, Composition, AI and VR (TivoliVredenburg Plein 5)
		* Evaluation of a Sketching Interface to Control a Concatenative Synthesiser.
		* Composition as an Evolving Entity
		* Nodewebba: Software for Composing with Networked Iterated Maps 
		* Relative Sound Localization for Sources in a Haphazard Speaker Array
		* AIIS: An Intelligent Improvisational System
		* RackFX: A Cloud-Based Solution for Analog Signal Processing

13:30 - 15:30
	Paper Session 9a, Composition and Improvisation 2 / New Interfaces for Musical Expression (RASA Theater)
		* Composing and Performing Digital Voice Using Microphone-Centric Gesture and Control Data
		* Composing for an Orchestra of Sonic Objects: The Shake- ousmonium Project
		* Hand Gestures in Music Production
		* Grab-and-play mapping: Creative machine learning approaches for musical inclusion and exploration
		* The problem of musical gesture continuation and a baseline system

13:30 - 14:30
	Workshop 4b, Interactive 3D Audification and Sonification of Multidimensional Data (RASA studio)

15:00-19:45
	Day-out and Banquet, please read the schedule.. (....)
		15.00h    Transport by bus to the Botanic Gardens from Tivoli Vredenburg
		15.30h    Welcome with coffee/tea and sweets
		16.00h    Guided Tour through the Botanic Gardens
		17.00h    Informal drinks with fingerfood
		17.30h    Walking Dinner
		19.00h    Coffee/tea and dessert
		19.45h    Transport by bus back to Tivoli Vredenburg

■ Friday, 16 September 2016 ■

9:00 - 9:30
	Panel on Conference Theme, Is the sky determined by technology or aesthetics? (TivoliVredenburg Cloud Nine)

9:40 - 10:40
	Paper Session 10b (TivoliVredenburg Club 9)
		* Effects of Test Duration in Subjective Listening Tests
		* The Ear Tone Toolbox for Auditory Distortion Product Synthesis 
		* Sonification of Optically-Ordered Brownian Motion

11:10 - 12:10
	Paper Session 11b (TivoliVredenburg Club 9)
		* Tectonic: a networked, generative and interactive, conducting environment for iPad
		* AVA: A Graphical User Interface For Automatic Vibrato and Portamento Detection and Analysis
		* Spectrorhythmic evolutions: towards semantically enhanced algorave systems

12:00 - 21:00
	Installations (TivoliVredenburg)

12:10 - 16:30
	Pandora listening room 4 (Pandora)

12:10 - 14:30
	Posters and demos 5 (TivoliVredenburg Plein 5)

12:30 - 13:30
	Lunchpauzeconcert Grote Zaal by Insomnio (TivoliVredenburg Grote Zaal)

14:00 - 16:30
	Paper Session 12, Algorithmic Composition 2, Composition Systems and Techniques (RASA Theater)
		* A Differential Equation Based Approach Sound Synthesis and Sequencing
		* Music Poet:A Performance-Driven Composing System
		* Multiple Single-Dimension Mappings of the Henon Attractor as a Compositional Algorithm
		* From live to interactive electronics. Symbiosis: a study on sonic human-computer synergy.
		* Composing in Bohlen-Pierce and Carlos alpha scales for solo clarinet 
		* A Web-based System for Designing Interactive Virtual Soundscapes

14:30 - 16:30
	Robert Henke on Lumière. Presentation, break and Q&A (TivoliVredenburg Club 9)
・・・そしてここは今、ICMC2016の最初のセッション、TivoliVredenburg Cloud Nineでの冒頭のテーマパネルセッションである。 どうも今回はかなり「What is the Sky」というテーマにこだわった、ヨーロッパらしいコンセプチュアルなICMCのようで、冒頭からパネラとフロアで高度な英語が行き来していて、とてもついていけない(^_^;)。 Webの時代を反映して、毎年どんどん国際会議のWebサイトが充実する反面、「現地に着いてRegistrationしてキット一式(紙の資料)を受け取るまで、全体像が掴めない」という不便さは高まっているように思う。 例えば会場のTivoliVredenburgに着いて、そこにはユトレヒト大学の学生スタッフが立っているので、その案内でエスカレータで5階の受付デスクまでは行ける。 ところがそこで受け取ったICMCバッグの中のあれこれの中にあった、分厚い「紙の」プログラムの末尾にあった、以下の数ページの情報が得られなかったために、せっかく昨夜、時間をかけて整理した「参加スケジュール」はおおいなる変更を強いられることになった。

・・・パネルセッション会場の向かいにある部屋で、以下の最初のセッションが始まったところである。 毎朝の冒頭にあるパネルセッションは、どうやら参加したところで付いていけそうもない、と懲りたので、明日からはpaper sessionから出ることにしよう。 このセッションはICMCの王道の一つ、「Acoustics of Music, Analysis & Synthesis」であるが、最初の香港の教授の発表は、いきなりスクリーンに多数の顔文字が並んで「Musical Emotion」とやってきた。 どうやら、リバーブ時間のパラメータと音楽的感情との関係についてのものらしい。 これまで音知学会に長らく参加し、最近ではダマシオから「情動」・「感情」について勉強している身としては、そんなに簡単に言えないのになぁ・・・と心配したが、会場の空気もなかなかに冷えていた。 ICMCではタイトルに「Emotion」と入れるのがちょっとしたブームなのだが、僕はまだ、入れる勇気はない。

Paper Session 1, Acoustics of Music, Analysis & Synthesis
	12 The Effects of Reverberation Time and Amount on the Emotional Characteristics
	16 Commonality Analysis of Chinese Folk Songs based on LDRCT Audio Segmentation Algorithm 
	21 Additive Synthesis with Band-Limited Oscillator Sections
引き続き2件目の発表は何故か中国の発表者が来れないとかで、順序を3件目と入れ替えて、セッション最後にメイルでビデオが来たのを座長が再生した(^_^;)。 3件目はかななり古典的な楽音合成の研究(ハーグの研究所だが共著者は日本人の大石氏)である。 バンド制限をかけてリニアに倍音成分を低減させたサイン合成音のMax6によるデモで、使い方によってはフォルマントのようにも聞こえるシンプルで面白いサウンドを聴けた。 ICMC1992の頃に大矢さんが残した名言「男は黙って楽音合成」を思い出した。 ただしボーカロイドが出回っている時代となると、こういう「鼻が詰まったようないかにも電子的な擬似歌声」は、1990年代ほどはウケないかもしれない。 パラメータのモーフィングによるサウンドクラウドの方が可能性がありそうだ。

この合間に、上に並べた会場マップ、ユトレヒト市内地図、そして5日間のタイムテーブルを見比べていて、いくつもの問題点が露呈してきた。 まず、会場の巨大な建物TivoliVredenburgの中で閉じておらず、セッションやoff-ICMCについては、建物を出てかなり歩いていかなければならない事が判明した。 これにより、「TivoliVredenburg以外の場所でのセッション等は基本的にパス」という新たな方針が決まった。 また、paperのメイン会場の「Club 9」とは、その名の通り「9階」にあるのだが、エスカレータで上がれるメイン受付の5階からは、延々と階段で上がらなけれはいけない。 スタッフに聞いたところ、エレベータは無いという(^_^;)。 これではスーツケースを持って来れないので、最終日(移動日)の9月16日のセッションに参加することは断念バーグする(Dr. Dannenberg氏とはさっき挨拶)しかない。 今日の予定について言えば、午後に「Poster+DEmo」セッションのは発表があり、その会場は5-6階なので、次の午前の後半セッションの最初の1-2件ぐらいをチェックして脱出して会場でのセッティングに行き、さらに発表の後は別会場のRASAに移動して覗いたらそのままホテルに帰ることになりそうである。

そして、次のセッションの時間をほぼ全て使い切って、ようやくPosterのセッティングが終了した。 お隣は東京芸大の古川さんたちのデスクである。 禁断の「水楽器」(^_^;)も出ている。 事前の準備段階で、発表者全員に対して大会委員長のHans Timmermans氏が出しているメイルを僕が私信と勘違いした事に起因するが、デスクに希望した(並んでいる筈)つもりの「小型PA」も「プロジェクタ&スクリーン」も無かった。 それでHansと話をしたところ、「明後日の午後のセッションにキャンセルで穴が空いたので、そこできちんとしたPAとプロジェクタの下でプレゼンするかい?」と聞かれた。 普段のICMCであれば、英語に不自由しているので、身振り手振りのDemoでとにかく終えればもう学会発表としては満足なのだが、なんせ既に10日間以上の英語漬けで自分としては驚くほど英語していることもあり、「OK, thanks !」と引き受けてしまった。(^_^)

そして上のようにMacBookAirのCPU温度をかなり高めつつ、さらに他の写真は こちらのページ にあるのだが(自分が発表するという事は極端に写真は減ってしまう)、無事に、「Poster & Demo」セッションの発表を好評のうちに終えることが出来た。 お客さんとして、現在イギリスで教えている來さん(元・国立音大)とか昭和音大の由雄さんとかと学生さんが来てくれて、久しぶりに日本語を話したのが新鮮だった。 同時に「明後日の午後のセッションでデモ発表するので、来てね(^_^)」とさんざんPRした。 プレゼンも作っていない(作るつもりもない)し、ちょっとナメた形態ではあるが、明後日にはPaper会場でまたまた「ダブルMyo+MUSE+MRTI2015」のデモ発表である。 これはもう、temporaでやってきているし、システムとしては今日もno troubleで動いたので、願ったり適ったりである。

そして2時間以上、立ちっぱなしのプレゼンでへとへとに疲れ果てて、次のセッションは市内別会場への移動をパスして、 こちらのページ にあるように、中央駅に行って円をユーロに替えた後で、運河沿いを散歩して、一昨日と同じカフェで軽く一人打ち上げの遅い昼食(16時前)を済ませてホテルに帰った。 長丁場の旅行なのでいつもの「洗濯」をちょっとやって、 こちらのページ とこのページを編集してWebに上げて、後は晩まで、一杯やりながら、残っているロシア講演の教材の準備である。 ところがちょうど部屋のTVのEuroSportで、全米OPENのジョコビッチが負けた決勝をやっているので、なかなかに気が散っている。(^_^;)

2016年9月13日(火)

前夜は早めに寝たからか、早朝4時半に目覚めて、届いていたメイルに反応するところから1日が始まった。 というのも、前夜に、奈良学園大の辻下先生に、今回のVS-Games2016と、そこで知り合ったTony Brooks先生の話をメイルしていたのに返信が届いたからである。 辻下先生とは去年あたりから交流・共同研究の関係にあり、これまで2回、以下のように辻下先生が開催する「バイオフィードバックセミナー」で講演し、関係する人たちとも交流して、色々と勉強しているところである。

クライアント(「患者」と言わずにこのように言うのも学んだこと)の内なる力によって自分で治る/回復する、というのがバイオフィードバック・セラピー/リハビリテーションの基本である。 しかしこれは、日本では製薬会社や医師会が儲からないために圧力をかけて無視しているという状況にある、という事もVS-Games2016で紹介したが、以前からBF療法を推進しようと頑張ってきた辻下先生に教わった事である。 Tony Brooks先生の話を紹介した辻下先生からは、ぜひいずれは日本に来てもらって講演・交流したい、という熱いメイルが届いたので、これを受けて、早朝から、Tony先生に熱い英語メイルを出した、ということなのだ。 僕が講演する3回目の「バイオフィードバックセミナー」は12月あたりにやりたいですね、という話は以前からしているので、ここではVS-Games2016と欧州での活動について、しっかり紹介していきたい。

その後、朝9時に出発するまでの時間に、懸案だったロシアでの講演について過去のDenisとのやりとりを発掘して、まずは こんなページ をたたき台として置いて、Denisに最終的な日時の確認とともにメイルしてみた。 すると入れ違いに、今回のICMC2016の大会委員長のHans Timmermans氏から、参加者全員に宛てた、以下のようなセッション内容変更のメイルが届いた。 元々、僕はPaper Sessionに応募したのだが、内容からみて"Poster & Demo"がいいだろう、と推奨されて受け入れたものの、現場に行ってみたらPAもプロジェクタも無くて淋しい・・・(実際のところは僕の英語力による勘違い)とスネていたのが功を奏して(^_^;)、一般参加者の多数の発表よりも抜群に目立った告知をしてもらった事になる。 こんなラッキーは滅多にないので、こうなるとプレゼンも今日、頑張って作らなければならなくなった。

Dear all,

Paper session 7b has been updated, one presenter couldn’t come cause of visa-problems.
This is:
Algorithmic Composition Parameter as Intercultural and Cross-level MIR Feature: The Susceptibility of Melodic Pitch Contour
	Hsin-Ming Lin, University of California, San Diego; Shlomo Dubnov, University of California, San Diego
		(long paper, 25+5 minutes)
This paper presentation thus has been canceled.

Another presenter was moved into this free time-slot.
This is:
Bio-Sensing and Bio-Feedback Instruments --- DoubleMyo, MuseOSC and MRTI2015 ---
	Yoichi Nagashima, Shizuoka University of Art and Culture
		(short paper, 15+5 minutes)

The program is now: (as is also attached to this mail)
...
total duration 2h40’ 

Best regards, 
vriendelijke groet,

Hans Timmermans
Paper Chair for ICMC2016
上記のプログラム変更にはさらにHansの温情があって、本来ならキャンセルされた発表の後の発表を繰り上げて、いちばん最後に僕の追加発表を置いてもいい(そうすれば、こういう飛び入りが気に入らない人はそこで帰れる)のだが、実はこのセッションの最後の時間帯とぶつかったところに集合がかかった、HKUの施設見学ツアーに参加申し込みしているので、「ぶつかっていて、9階からここ5階までダッシュで階段を降りてこないといけない・・・」と言っていたのを、ちゃんと汲んでくれていたのである。 うーん、素晴らしい、さすがだ(^_^)。

そして今、ここは9階のパネル会場である。 ホテルから会場に行く途中のスタバで、この聞き取れないセッションの30分をサボッて仕事しようと思っていたら、なんとスタパにDannenberg氏がいて、成り行きで一緒に来てしまった(^_^;)。

■ Tuesday, 13 September 2016 ■

9:40 - 10:40
	Paper Session 4b, Computer Systems in Education (TivoliVredenburg Club 9)
		* Computer-Based Tutoring for Conducting Students
		* a Band is Born: a digital learning game for Max/MSP
		* Detecting Pianist Hand Posture Mistakes for Virtual Piano Tutoring

11:10 - 12:10
	keynote: Åke Parmerud (TivoliVredenburg Hertz)

12:10 - 14:30
	Posters and demos 2, performance, composition techniques, aesthetics (TivoliVredenburg Plein 5)
		* A Fluid Chord Voicing Generator
		* How To Play the Piano
		* Markov Networks for Free Improvisers
		* Opensemble: A collaborative ensemble of open source music
		* Designing a Digital Gamelan
		* Wavefolding: Modulation of Adjustable Symmetry in Sawtooth and Triangular Waveforms
		* Towards an Aesthetic of Instrumental Plausibility for Mixed Electronic Music
		* Noise in the Clouds

17:00 - 18:00
	MIT Press reception (TivoliVredenburg Plein 5)
いろいろな状況が見えてきて、今日のスケジュールは上のように変更してみたが、明日のプレゼンがゲリラ的でなく正式にアナウンスされたので、デモ中心とはいえプレゼンを作る必要がある。 午前のセッション、基調講演を聞いて、その後の今日の「Posters and demos」をさらっと眺めたところで退出し、昼食(朝食はスタバのカフェモカ)をとってホテルに帰って、あとはお仕事モードにするつもりである。 夕方の「MIT Press reception」は、たしかComputer Music Journalの40周年か何かでのカクテルパーティなので、ホテルの部屋にスーパーから安いワインを仕入れている僕としては、別に無理して出る必要もないのだ。
パネルの合間から聞こえてくる内容には、ちょうど今回、ここでICMC2016の直前に連結した「ガウデアムス国際現代音楽祭」、さらにパネラには「ダルムシュタット国際音楽祭」、「ブールジュ国際現代音楽コンテスト」の人も来ていて、どうも「ICMCがクローズドになっている」という批判・状況を打開したい・・・というものらしい。 今回も木曜日にはICMA General Meetingがあるが、その時間だけでは議論しきれないので企画されたのかもしれない。

そして午前のセッションは、なんとDannenberg氏が座長だったが、「Computer-Based Tutoring for Conducting Students」・「a Band is Born: a digital learning game for Max/MSP」・「Detecting Pianist Hand Posture Mistakes for Virtual Piano Tutoring」という3件が予定されていたものの、2件目は発表者が現れず(^_^;)、1件目の「kinectを使って生徒の指揮の姿勢のチェックをする」という、けっこう突っ込みどころのある発表に対する質疑を増量して進められた。 指揮の関係となれば、そりゃ座長は自動伴奏システムのスター、Dannenberg氏が最適なのだった。 もう1件(3件目)は、ビデオカメラをセンサとしてピアノ教育の支援をするもので、けっこうデジャヴ的なものだった。 この合間には、SUAC事務局教務室から「後期の時間割を配ったので確認して」というメイルが届いたので、「9月は日本にいないのでPDFで送って」などと依頼して速攻で確認返答したりした。

そして、会場内の大きなホールで、TivoliVredenburg HertzのÅke Parmerud氏の基調講演「Is the mind the limit?」(Will the future of machine learning give us new tools for creativity or will it run us over?)が始まったが、プレゼン画面はほとんど無くてひたすら「トーク」だったので、さすがにこれはキツかった。 「PDP-15で電子音楽を始めた」と言ったところで、若い人(50歳以下)はわからないだろう。 お陰で内職が捗った。 そして5階に降りると、2日目の「Posters & Demos」セッションがあったのをちらっと眺めて通り過ぎた。 写真は こちらのページ にある。 そこから遅い昼食には、毎日の行き来の通りに面していて目を付けていた中華レストランでアジアの味を堪能してホテルに帰った。

そして約3時間かけて明日のプレゼン作りを進めて、MRTI2015メイキングの こんなページ を作りつつ、プレゼンを このように 完成させた。 これなら15分では足りないぐらいであり、十分だろう。

その後、ICMC2016最終日でありロシアへの移動日である9月16日については、(1)普通のホテルであれば、チェックアウトした日の午後までフロントに荷物を預けられるが、僕の泊まっているホテルはカフェの2階を貸している形式でフロントが無い(^_^;)のでこれは無理で朝に完全にチェックアウトする必要あり、(2)会場のTivoliVredenburgにはスーツケースまで持って行けない(エレベータ無しで9階に上がりたくない)、(3)前日の9/15までは好天であるものの、9/16はにわか雨の可能性が高い、という理由で「ICMCは終日パス、チェックアウトしたらアムステルダムに向かう」と決めた。 ユトレヒトからアムステルダム・シェフィール空港までは特急で30分ほどだが、乗り継ぎのプラハへのフライトは19時発なので待ち時間が半日以上もある。 調べてみるとアムステルダム空港のラウンジは最長3時間しかいられなくて16.5ユーロも取る、ということで方針を変更して、空港近くのホテルの「day stay」(65ユーロ)を予約した。 これはかつての出張でも活用した手であり、休息と仕事ができて、さらに機中泊のフライトに向かう直前にシャワーを浴びておけば楽だろう。

Dear Prof. Yoichi,

Thanks for the photos of your premiere and presentation, that's great!!
ICMC2016 session - oh, my congratulations!!

Here is schedule in Ekaterinburg:
(Colleagues from Mars in Moscow still not give exact schedule, we are waiting for that.)
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*17 September Arriving to Ekateriburg* (Saturday)
	Meeting with me in Checkov Hotel at 10:00.

*18 September*
	Proposal: Walking by car out of city to see Ural's nature. (Depends on the wheather.)

*19 September*

	(1)  General Lecture (for Ekaterinburg's Contemporary Art Academy) 
		Time: 10:00-12:00   (preparing starts at 9:00)
		Title: "Interactive Media Arts - New Ideas and New Technologies"
		Where: 40A Mira st.,  room 210.  (Academy's building)

	(2) General Lecture (open public) at Ural branch of the National Center for Contemporary Arts
		Time: 19:00-20:30 (preparing starts at 18:00)
		Title: "Interactive Media Arts - New Ideas and New Technologies"
		Where: 19a Dobrolubova st. (3 minutes walking from your Hotel !)

*20 September*

	(1) Practical Workshop for Art Academy's Designer Students
		Time: 10:00-15:00,  preparing starts at 09:00, break at 12:00-13:00
		Title: "Introduction of Programming - Creating Art Objects"
		Where: 40A Mira st.,  room 210.

	(2) Igor's Tatarnikov and me lecture (open public) at Ural branch of the National Center for Contemporary Arts
		Time: 19:00-20:30
		Title: Kin-dzah-dzal'nost: Insight to the future of digital technologies in arts
		Where: 19a Dobrolubova st.

*21 September*

	(1) Practical Workshop for Art Academy's Programmers Students
		Time: 10:00-15:00,  preparing starts at 09:00, break at 12:00-13:00
		Title: "Interactive System Design - Creating Media Arts"
		Where: 40A Mira st.,  room 210.

*22 September*

	(1) Igor's Tatarnikov and me lecture (for Ekaterinburg's ContemporaryArt Academy)
		Time: 10:00-12:00
		Title: Kin-dzah-dzal'nost: Insight to the future of digital technologies in arts
		Where: 40A Mira st.,  room 210.

*23 September*
	Trip to Moscow.

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What do you think on this?

best regards,
Denis
・・・するとここに、Denisから上のように、ロシアでのスケジュールの詳細(エカテリンブルク)のメイルが届いた。 2010年のロシア行き の時には、気温マイナス15度で一面の雪だったが、夏はとても素晴らしいという「Ural's nature」が楽しみである(好天を祈る)。 かなり詳細で膨大なので、一杯やりつつ時間をかけてチェックしてからリプライすることにしよう。 こうやって、日々、「これから先」を切り開きつつ旅を続ける、というのも醍醐味である。 夕食は3日連続で、スーパーで仕入れたシーザーサラダ(量が半端ない)とビール。 健康的なのか不健康なのか微妙だが(^_^;)、ちょうどいい感じで毎日が過ぎていく。

2016年9月14日(水)

このところ毎日、朝5時前後に自然に目覚める、という日本での生活と同じリズムになっている。 多くの国際会議の中で、ICMCは研究発表セッションだけでなくコンサートセッションの内容充実も凄くて、その両方をくまなく網羅しようとすると、毎日7時に起床して24時-25時に就寝する・・・という鬼のような日々となる。 ICMCだけに参加する1週間程度の出張であればこういう弾丸スケジュールもいいが、今回は37日という長丁場であり、さらにいくつもの発表をそれぞれ直前に準備するという日々であり、とにかく睡眠不足というのを避けたいので、今年のICMCについて言えば、コンサートセッションをほぼ完全無視、という片肺飛行も仕方ないだろう。
I have a question:

Art Academy propose to use a human-translator for your open public lection in NCCA (instead of me, just for this lection).
I think it's a good idea.
To prepare, the translator asked for some texts related to your future lecture, from which 
he could read main words and phrases which will be used in lecture.
So, could you send me some of your published articles, if they are in public access, for such purpose?
昨夜、Denisからのスケジュール案を受けて、僕から 当初案 として示していたページを、 このように 改定して返信してから寝たが、目覚めてみると上のように新たなリクエストが届いていた。 2010年のロシア行き の時には、僕の3日にわたるそれぞれ90分のレクチャー の、僕の英語のトークからロシア語への逐次通訳は、3日ともDenisがやってくれていたので、今回はちょっと変わったわけである。 とりあえず今朝のお仕事は、これにきちんと返信してからICMCに出かける、という事に決まった。 そして結局、調べていくうちに このページ のNIME2006での発表論文(SUAC学生のインスタレーション作品紹介ネタ)がIRCAMのサイトの全論文PDFリンクだったのを発見して、 僕の論文 だけを抜き出してサーバに置いてリンクを改定して・・・という修正を含めて、ついでに今回の欧露ツアーでの、tempora、VS-Games、そしてICMCの発表記録までを追加して このページ を改定して、以下のリストをDenisにメイルするまでに約1時間、かかった。 最近では、国際会議の会場だけでなく、空港でもホテルでも、ネットWiFi接続がかなり快適になっているので(さらに今回はヨーロッパ全域に対応したモバイルWiFiルータも持参(^_^))、かつては帰国後に整理して研究室からFTPアップしていた フォトレポート も、なんとか時間を作って旅行と同時進行でWebに上げられるようになった。 ただし、 このページ に、その出張中のうちに学会発表した論文などの記録を上げたのは、おそらく初めてである。 これで、僕が帰国するまでのどこかで飛行機が墜落しても、Web上の記録だけは残る。 後のことは、このドメインの共同管理者である、東大の中村文隆さん(ふーみん)がなんとかしてくれるだろう。 僕の全てのコンテンツはこのサーバにあるので、それを全てUSBメモリに入れても64GBには余裕で入るので(32GBでは無理)、これをアカデミック配布して欲しいものである。 ふーみんについてここで紹介するにはあまりに時間が足りないので省略する。 このページ の「VPPF」がふーみん、「VPPM」がコラボレータ(親友・戦友)の照岡正樹さん、そして「VPPY」が僕である。

また昨夜のうちに、今日のプログラムを以下のように整理していて、重大なミスがあった事に気付いた。 この日記の「2016年9月12日(月)」のところに書いたように、当初、ICMCから送られてくたプログラムに従って、パラレルセッションで並んでいる2つのうちテーマに興味のあるものを選んだ。 その後、2会場のうち片方は市内のどこか遠くにある、というのでそれを一律に、消した。 すると、パラレルセッションで当初選ばれた会場がTivoliVredenburgでなかった部分の時間帯が、空白となってしまった。 つまり、選ばなかったパラレルセッションのもう片方は会場のTivoliVredenburgなのに、これに気付かなかったのである。 既に遅かりし蔵之介で、実際に昨日の午後にそれがあったのだが、まぁ仕方ない。 今日については、以下のように僕の発表セッションがあるので問題ないが、明日の午後にも抜けがあったので追加しておいた。

■ Wednesday, 14 September 2016 ■

9:40 - 10:40
	Paper Session 6b, History and Education (TivoliVredenburg Club 9)
		* Electroacoustic Music as Born Digital Heritage
		* COMPUTER MUSIC INTERPRETATION IN PRACTICE 
		* New Roles for Computer Musicians in S.T.E.A.M.

10:00 - 11:00
	Hertz concert 3 by Insomnio a.o. (TivoliVredenburg Hertz)

12:10 - 14:30
	Posters and demos 3, New Interfaces for Musical Expression 2 (TivoliVredenburg Plein 5)
		* The Things of Shapes: Waveform Generation using 3D Vertex Data 
		* Sound vest for dance performance
		* WebHexIso: A Customizable Web-based Hexagonal Isomorphic Musical Keyboard Interface
		* Roulette: A Customized Circular Sequencer for Generative Music
		* MusicBox: creating a musical space with mobile devices

14:00 - 16:30
	Paper Session 7b, Music Information Retrieval / Representation and Models for Computer Music (TivoliVredenburg Club 9)
		* Description of Chord Progressions by Minimal Transport Graphs Using the System & Contrast Model
		* Do Structured Dichotomies Help in Music Genre Classification?
		* Bio-Sensing and Bio-Feedback Instruments --- DoubleMyo, MuseOSC and MRTI2015 ---
		* The GiantSteps Project: A Second-Year Intermediate Report
		* A supervised approach for rhythm transcription based on tree series enumeration
		* Recreating Gérard Grisey’s Vortex Temporum with cage

16:30 - 18:30
	Visit HKU Music and Technology
	Date & time of the visit: Wednesday 14 September 17:00 - 18:00. 
	Gathering at 16:15 at the Central Ticket Office (TivoliVredenburg). 
	From there we will take you to HKU Music and Technology.
・・・そしてここは、午前のPaper Session会場である。 テーマは「History and Education」とやや地味であるが、別のもう1会場も「スタジオレポート」という閑散テーマなので、どうやら昨夜の最後のコンサートセッションがかなり深夜に及んで、皆さん「寝坊の日」ということなのかもしれない(^_^;)。 会場もかなりまばらで、畑違いの人が多いのか、質疑もとても地味である。 このセッションでは「Electroacoustic Music as Born Digital Heritage」・「COMPUTER MUSIC INTERPRETATION IN PRACTICE」・「New Roles for Computer Musicians in S.T.E.A.M.」というタイトルの3件があったが、文化人類学的な(実は重い)テーマ、あとは教育関係ネタだった。 「S.T.E.A.M.」(Science Technology Engineering Arts Mathematics)はとても面白いが、これ自体は過去に聞いたことがあった。 普段のICMCだと僕はパスしかねないセッションだが、なんせ今日の午後に、同じこの部屋のPaperセッションに飛び入り発表するので、きちんと出席している、という仁義を果たしている意味もある。

セッションの内職としてメイルをチェックすると、SUACデザイン学部では「ビジュアル・サウンド領域」の希望者が定員を超えて行われた領域選択面接の話に続いて、後期直前の9/30に行われるガイダンスの情報が届いた。 今回はいずれも参加できないので申し訳ないが、まぁ「10年に一度の権利」としてこのような海外研修に行けるのはもう僕は打ち止めなので、来年からはちゃんとやっていこう。 さらに、CGクリエイター検定試験を行っているCG-ARTS協会から「この後期はどうする?」というメイルも届いたが、NIME2016に行くためにパスした前期に続いて駄目っぽい、と回答した。 なんせ前期についても、デザイン学部の全教員に向けて、海外出張で不在なので、誰か代打でSUAC団体受験の責任者事務をお願いできませんか・・・と打診したのだが、まったく誰からも手が上がらなくて断念したのだ。(^_^;)

午前のセッションが終わると街に出て、もう日本を出てからかなり経って「コメ」が恋しくなり、「SUMO」という、どう見ても中国人がやっているJapaneseレストランで「チャーハン+餃子」という昼食をとったが、予想外にまずまずだった。 マクドのストロベリーシェイクもまた、暑い街中では美味だった。 そして会場に戻って5階に上がると、3日目の「Posters & Demos」セッションがものすごく地味に行われていたのをちらっと眺めて通り過ぎた。 写真は こちらのページ にある。

そして今ここは会場の5階、たった今、上のように9階の会場のPaper Session(場違いな音楽検索/音楽理論のセッション)で、無事に大受けで発表を済ませてきたところである。 すぐ次の発表者がSTEIMの女性研究者で、セッション前に「かつてSTEIMで滞在研究したよ」などとあれこれ話していたので、最前列の彼女に写真を依頼して、 このように たくさん、撮ってもらえた(^_^)。 いちばん最後のMRTI2015のデモの写真が撮られていないのは、それだけ見入ってしまったからだろう。 これでICMC2016の追加発表まで含めて、今回の欧露ツアーでの「国際会議での発表」は全部、無事に成功したことになる。 そのテンションとともにこれらを会場で一気にWebに上げて、これから(あと15分)、集合して、HKUのキャンパスツアーに出かけるところである。 ホテルに帰ったら、スーパーで買った安物のカベルネソービニオンが冷蔵庫でキンキンに冷えているので、打ち上げだぁ(*^o^*)。

上のように、HKUのスタジオに懐かしいローランドのモジュールシンセを発見したり、HKUの教育体制・教育ポリシーに触れて収穫の多かった見学ツアーが終わって、会場からホテルに戻った夜(というかまだまだ明るい19:30過ぎ)、まずは こちらのページ の写真304枚を、さすがにホテルのWiFiが共用で細くなっているので小分けにしてアメリカのサーバにFTPして完成させた。
そして4日連続となる「シーザーサラダ+ビール」の夕食に続いて、2日ぶりのワインで一人乾杯をして、毎日何度も繰り返し放送されている「ジョコビッチの負けた全米オープン」の最後のシーンをまた見た。 Euro Sportの最近の主役は、自転車レース(ツールドフランス?)と並んで、もっぱら芝生のジャンプ台でのジャンプスキーの試合で、なにやら日本人らしい名前「コバヤーシ」・「ホンダー」・「カタオーカ」・「タケウーシ(竹内?)」などが連呼されている。 上位に「チャイコフスキー」という選手がいて連呼されているのが、何度聞いても面白い(^_^;)。 そりゃロシア?には、現代でもたくさんのチャイコフスキーさんがいるだろうけど。
アムステルダムでday useするホテルからの連絡メイル、明後日にプラハ経由でロシアまでのフライトの直前連絡、なども刻々と届き、携帯電話すら持たないのにサクサクと移動できる、インターネット時代の旅行の便利さをトコトン、体感した。 ・・・ただし、そこそこの英語はなんといっても必須である。 これは帰国したら、なにより学生にきっちりと伝えたい事実だ。

2016年9月15日(木)

いつものように朝5時前に目覚めた。 「内受容感覚」を研究テーマにしてからというもの、毎朝のこの「目覚めた瞬間」というのがとても面白い。 「目覚めた」と気付いた瞬間、一瞬は確かに目を開くのだが、そこで意識が脳内から出てきたらすかさず目を瞑って、内受容感覚に対して精一杯の探索をするのである。 つまりは、余計なことが意識として脳内に出てくるより前に内受容感覚に「聞き耳」を立てることで、その日のコンディションが良く分かるのだ。 今日はこの「起床時の内受容感覚の第一印象」として、わずかな疲労感(気だるさ)を感じて、それは肝臓からの「飲み過ぎ」という囁きと理解できた。 つまり今日は、今回の欧露ツアーで2回目の「休肝日」にしなさいよ、という天の声である。 そこでまず起き出して、もうユトレヒトでの宿泊は今夜が最後なので、冷蔵庫に残っていたワイン約半分とビール1缶をトイレに捨てた。 勿体ないようだが、なーに、スーパーで買った、計2ユーロほど(コーヒー1杯程度)である。
・・・とカッコよく決めた後で本格的に目覚めてきて気付いたのだが、今日の晩には「ICMC2016バンケットツアー」があり、今日はやっぱり飲むのだった(;_;)。 まぁ、ホテルに帰ってから「ユトレヒト最後の晩」としてさらに飲み直すことはパスする、ということで納得しようとしたが、またまたプチ失敗である。
■ Thursday, 15 September 2016 ■

9:40 - 10:40
	Paper Session 8a, emotional characteristics of instrumental sounds (TivoliVredenburg Club 9)
		* The Effects of Pitch and Dynamics on the Emotional Characteristics of Bowed String Instruments
		* The Effects of MP3 Compression on Emotional Characteristics

11:10 - 12:10
	annual ICMA member meeting (TivoliVredenburg Club 9)

12:10 - 14:30
	Posters and demos 4, Composition, AI and VR (TivoliVredenburg Plein 5)
		* Evaluation of a Sketching Interface to Control a Concatenative Synthesiser.
		* Composition as an Evolving Entity
		* Nodewebba: Software for Composing with Networked Iterated Maps 
		* Relative Sound Localization for Sources in a Haphazard Speaker Array
		* AIIS: An Intelligent Improvisational System
		* RackFX: A Cloud-Based Solution for AnalogSignal Processing

13:30 - 15:30 ★最後までいないで14:45までに5階に降りてバンケットに向かうこと
	Paper Session 9b, Software and Hardware Systems (TivoliVredenburg Club 9)
		*Anthèmes 2: addressing the performability of live-electronic music
		*Stride: A Declarative and Reactive Language for Sound Synthesis and Beyond
		*Embedding native audio-processing in a score following system with almost sample accuracy
		*A Literature Review of Interactive Conducting Systems: 1970-2015
		*O2: Rethinking Open Sound Control

15:00 - 19:45
	Day-out and Banquet, please read the schedule.. (....)
		15.00h    Transport by bus to the Botanic Gardens from Tivoli Vredenburg
		15.30h    Welcome with coffee/tea and sweets
		16.00h    Guided Tour through the Botanic Gardens
		17.00h    Informal drinks with fingerfood
		17.30h    Walking Dinner
		19.00h    Coffee/tea and dessert
		19.45h    Transport by bus back to Tivoli Vredenburg
・・・そしてここは午前のセッション会場である。 「emotional characteristics of instrumental sounds」という、真面目で重要なテーマのセッションで、「The Effects of Pitch and Dynamics on the Emotional Characteristics of Bowed String Instruments」・「The Effects of MP3 Compression on Emotional Characteristics.」という2件だけのセッションで、別の会場のパラレルセッションのテーマは「Computermusic and education」である事を考えるとちょっと信じられないほど参加者が少ないのがやや気になる。
1件目は弦楽器の音楽的表現のうち、ピッチとダイナミクスの音楽的感情への影響を音楽心理学的に研究した、という、日本であれば音知学会なり世界であればICMPCなり、という領域の発表だった。 大きな音で高音域で演奏されるチェロは「コミカル」という感情になるらしい。 この手の研究は「10年で何センチ」というように地味に進んでいる(なかなか進まない)ので、なかなか目新しさがわからなかった。
そして2件目は、香港の研究者のもので、「MP3に圧縮されたら音楽的感情(ニュアンス)が減るのでは?」(^_^;)という挑戦的なものである。 MP3と問えば、音楽などサウンドのデータを1/10から1/11ぐらいまでに圧縮するのでiPodとインターネットの時代に爆発的に普及したが、そこでは「聴覚的に問題ない部分をカット」することで圧縮を実現している筈なのだ。 ところが発表を聞いてみると、実験の比較条件がかなり恣意的だった。 実験は「非圧縮」・「112Kbps」・「56Kbps」・「32Kbps」の4種類で行っているというのだが、こんな悪条件であれば、当然のように「楽器音の違い」が聞こえてしまう。 実際に僕がCQ出版から1999年に出した以下の「コンピュータサウンドの世界」でも、この研究と同じではないが、色々なオーディオ圧縮アルゴリズムでの比較をしていたのだ。 現代であれば、最低でも128Kbps、普通は160Kbps、あるいは192Kbps、リッチに行くなら256Kbps以上のMP3を使うのが常識であり。極端に悪い条件で「ほら、音質が悪くなったでしょ」というのはズルい気がしたので、「もっと高いところで実験してね」とコメントしておいた。

・・・そして午前の最後には、1時間のICMA Annual Meeting(会員の総会)が開かれた。 僕は1992年からの会員だが、これまでこのMeetingに身体が出ていても、まずその内容は聞き取れなかったのに対して、今回は初めて、けっこう(半分ぐらい)その内容をフォローできていることに驚いた。 まぁ話題はいつもの同じで、「これからのICMA/ICMCはどうしていこうか?」という事である。 つまりはお金の話になるわけで(^_^;)、フェスティバルと抱き合わせがいいとか、いかに財政的支援を得るか、という話であった。
そして拍手で終わったところで気付いたが、ICMA総会の場では、来年のICMCの場所は公表されないのだった。 他の国際会議では、このGeneral Meetingというのは「来年は○○に来てね」ということで、翌年の大会委員長が招致演説をするのであり、NIME2016では来年はコペンハーゲン、VS-Games2016では来年はアテネ、と悩ましいアナウンスがあった。 僕も2004年にSUACで NIME2004 を開催する前年には、以下のようにモントリオールのNIME2003のステージで招致演説をして浜松をアピールしたのだった。

しかし伝統的にICMCは、ある年のICMCが終了した時点で、実はまだ次の場所が確定していない事がとても多いのである。 これは、コンサートセッションに非常に重点があるために、一般的な国際会議の2倍から3倍の費用がかかるために、なかなか手を上げて「ウチでやります」と言えるところが出てこないためで、役員は水面下であちこち打診して説得して支援して、ようやく年末あたりに論文/作品の募集のアナウンスをする頃に決まる、ということだ。 しかし来年は、NIMEもVS-Gamesも欧州であり、おそらくICMCは北米かどこかになるので、たぶんパスかなぁ。(^_^;)

そして「Poster & Demo」セッションに続いて、午後のPaper Session「Software and Hardware Systems」である。 ここには「Anthèmes 2: addressing the performability of live-electronic music」・「Stride: A Declarative and Reactive Language for Sound Synthesis and Beyond」・「Embedding native audio-processing in a score following system with almost sample accuracy」・「A Literature Review of Interactive Conducting Systems: 1970-2015」・「O2: Rethinking Open Sound Control」という5件が並んでいて終了予定が15:30とあるが、その後に予定されている「Day-out and Banquet」の集合が14:45なので、3件ほどで脱脂出するという変則的なものである。
1件目は発表者自身がバイオリン独創をして、電子音響パートが自動追従伴奏する作品、ということだったが、システムの内容がプレゼンではまったく見えず、流麗な英語にひちすら眠くなった。
2件目は新しいソフトウェア(言語)システムの話で、もう25年近くメインにMaxを使っている身にはピンと来ないねたである。 もちろん僕も、これまでKyma、SuperCollider、Processing、などもやってきたが、やはり、優れていて、使いやすくて、ちゃんと進化しているシステムには愛着があるのだ。 このシステムは「SuperColliderをマルチチャンネルにした」とか、他の処理系のちょっと弱いところを強化して色々と盛り込んでいるが、まだまだ全然、ソソラレない。 なんと「C/C++ → JSON → Python」と内部的に変換していくのだという、強烈なツギハギだった。

そしてこの発表が延びたので3件目への切り替え時に9階の会場を脱出して5階の集合場所に行ってみると、なんと来年のICMC2017は「上海」で、期日は10月の中旬、ということだった。 どうも昨夜のコンサートの時に発表されたらしい。 10月中旬といえば、後期が始まってスグであり、ちょっと時期的には苦しすぎるなぁ・・・。 そしていよいよ本日最後の予定、「ハイキング+バンケット」のツアーに出発である。 自腹で95ユーロを出す(;_;)、それに見合う中身を期待していこう。

2016年9月16日(金)

ここはアムステルダム空港の近くにあるホテルで、午前10時にチェックインして、晩のフライトまでのday stayでお仕事している。 昨日のバンケットの様子は こちらのページ にあるが、ちょうど日本人グルーブが出来てしまって、久しぶりに日本語の会話を楽しんだ。 その後、深夜にはネットのWeather情報の通りに市内に雷雨が響き渡っていたが、なんとか今日は予定通りに、朝8時過ぎにホテルを出る時には雨は上がっていた。

上のように、日本ではまたまた台風16号が近付いてくるらしいが、僕の滞在中ずっと好天だったユトレヒトも、今日あたりから雨模様になるようである。 日本を出てから20日近くなり、既に今回の欧露ツアーも折り返し点を過ぎたところだが、まだ一度も傘を開いたことがなく、持参した上着(これは機内用)もベストもまったく着ていない。 薄手の長袖シャツ(秋春用)も、ほぼ常時、最大まで袖を捲って半袖シャツ状にして過ごしてきた。 ときには9月の欧州は物凄い寒さに凍える時もあるのだが、今年はまるで地中海リゾートのような炎天下の日々が続いたのは、「ちょっとラッキー」ぐらいでは表現できない幸運なのだ。

ところが、これから行く(明日の早朝5時に到着する)エカテリンブルクの天気を検索してみると、なんと上のように「11℃」という文字が出てきた。 かなり寒いだけでなく、天気も雨模様のようで、ここにきてこれまで好天に恵まれ過ぎたツケがやってきたような感じである。 まぁ、行ってみないとわからないが、とりあえずこのホテルの部屋で、パッキングしていたスーツケースからベストを出して持参することにした。
ICMC2016で発表を無事に終えたあたりからこの2日ぐらいで、あれこれとメイルが届いては対応していて、かなりSUACのメイルシステムに「一時保管」しているメイルが増えてきた。 Denisからは、エカテリンクブルクのレクチャー会場が都合により変更になった、という連絡が来て、 このように 変更してみた。 詳細不明だが、以下のような有名な施設の近く?らしい。

BFセミナーに関して辻下先生と照岡さんともやりとりが進んで、次回のBFセミナーは、けいはんなプラザで12月18日に開催、という予定が決まった。 今回の欧露ツアー、特にVS-Games2016での収穫を日本に伝える、という重要な使命である。 照岡さんと開発中の最新筋電センサ基板を作って持参できるか、M2杉浦さんも同行して修了制作の試作を披露できるか、色々と課題と期待が交錯する。
いつもの短期出張(1週間程度)であれば、いくつかの案件が出てきても、それらのメイルは全てSUACに「一時保管」しておいて、研究室に帰ってから「お仕事Mac」のそれぞれのディレクトリに入れていくのだが、今日は半日、お仕事に向いた部屋もあるということで一念発起して、USBメモリにコピーしてきた「お仕事Mac」のミラーイメージに対する「差分」として、既に100本以上も貯まった「仕掛かりメイル」を全部plain textに書き出して整理する、という作業を断行した。 集中してマルマル2時間以上かかったが、これでSUACのWebメイルシステム内に滞留しているメイルは無くなったので、帰国後にまる1日は覚悟していたお仕事を、ここで整理できたことになる。

その後ホテルで昼食(久しぶりの目玉焼き(^_^))、そして部屋に戻って懸案のT○Y○T○のMaxパッチを少しだけさらに進展させ、機中泊に備えてシャワーを浴びてスッキリして、これからスキポール空港に向かう。 一旦ヨーロッパを離れる(最後はウイーンに戻る)ので、夕食はハイネケンビールとボルドーワインをいただきたいが、もう欧米風の食事は食傷しているので、ちょっと高くて嘘っぽくても、Japaneseとは言わなくてもChineseのレストランを探すことにしよう。 レンタルのモバイルWiFiルータはヨーロッパ全域だが、ロシアについてはモスクワあたりだけカバーしているらしいので、エカテリンブルクではホテルのWiFiと、あとはDenisの教えているアカデミー内のWiFiだけとなって、ちょっとアクセス頻度が低下するかもしれない。

2016年9月17日(土)

ここはロシア・エカテリンブルクの市内中央部の公園に面したホテルの部屋、午前7時過ぎである。 昨日の日記の続きは こちらのページ の写真のような感じで、お仕事していたホテルからシャトルバスでスキポール空港に行き、チェコ航空でアムステルダム→プラハ、さらにプラハ→エカテリンブルクとフライトを乗り継いだ。

プラハ空港の搭乗ゲートにあるセキュリティチェックが長蛇の列だったのは、係員(チェコ人)の几帳面な性格というよりも、このゲートに来るお客はロシア人が圧倒的で、どうもロシア人は携行品のチェックがかなり杜撰なのでひっかかるからのようだった。 同じチェコ航空でも、プラハに到着する時は何もなかったが、エカテリンブルク空港にランディングした瞬間に機内で拍手が起こった。 これはかつて、ICMC1997の時にイタリア人乗客(ローマ→アテネ)がやっていたマナーで、拍手するほど「無事に着陸することが嬉しい」というのもちょっと怖いが、まぁ国民性なのだろう。(^_^;)

欧州とモスクワで1時間の時差、さらにモスクワとエカテリンブルクで2時間の時差があり、フライトスケジュールで「午前5時到着」というのは現地時間では正しいものの、欧州に慣れた身体時間はまだ午前2時なのだった。 事前に、早朝到着(むっちゃ遅いチェックイン)のホテルとメイルでやりとりして、空港に僕の名前を記したボードでtransferを予約しておく・・・という筈だったのに現れず(^_^;)、「いないのでタクシーで行きます」と空港からメイルして白タクシーでホテルに行ったが、空港で駄目モトで試したモバイルWiFiルータがここでも使えたのは収穫だ。 さすが、ロシア第5の都市(本当かどうか詳細不明)である。

Denisが推薦してくれたこのホテル、Booking.comで支払いまで済ませていたためか、チェックインのフロントはパスポートすら見なかった。 ロシア旅行については、ビザを取得した上で、泊まるホテルからのバウチャー(宿泊証明書)を取得しないといけない・・・などと旅行ガイドに書かれているが、さすがに西洋風のビジネスに変貌しているようである。 ビザは「ロシアビザセンター」という業者で代行取得してもらった(宅急便でパスポート原本を送るのでちょっとドキドキ)が、この時にはホテルなどまったく決めてもいない。 業者はロシア国内の提携ホテルから形式的にバウチャーを取った、という建前でロシア大使館にビザを発行してもらうのだが、このビザが貼られたパスポートを出したら、入国審査は入出国カードに2箇所サインを求められて、その半分がパスポートに挟まれて返ってきた(これを出国の時に提出)だけだった。

このホテルのWiFiのパスワードに「2009」という数字が入っているので、おそらくその頃に改新されたホテルなのだろうが、完全に欧米スタイルで、まったくロシアに滞在しているというのを忘れてしまう。 これまでブリュッセル、ボルドー、バルセロナ、ユトレヒト、と安宿ばかりだったが、このホテルは遂に「バスタブ付き」である。 ただし料金は日本国内で言えばビジネスホテル並、つまりはロシア経済の現在の厳しさの反映なのだろう。 僕は日頃から朝シャワーだけなのだが、今日はバスタブにお湯を張って、浸かってみたくなった。 Denisが打ち合わせにホテルに来るのは午前10時、昨夜は夕食を摂り損ねたのでこれから8時の朝食に行った後で、「温泉」気分を味わってみよう。

バスタブ温泉に浸かった後で、Denisから「8歳の息子も連れてくる」とのメイルが届いた。 ところで気付いたが、ここロシアでは、上のようにモスクワに繋がって、そこから「2ちゃんねる」に行くルートが全てエラーになって、まったく見れない。 ニュースヘッドラインでタイトルだけ見れるものの、記事そのものには行けないのである。 YAHOOなど、他は特に問題なく見れる。 僕は別に見れなくても構わないが、やはりロシア政府にとって、2ちゃんねるというのは都合が悪いのだろうか(^_^;)。

そして、ここまでの3つの発表の様子のページを上のように整理して、その後10時には、 こちらのページ にあるように、Denisが息子とともにホテルにやってきて、近くのカフェで軽く打ち合わせをした。 なんで息子連れかというと、声楽家であるDenisの奥さんが、いまドイツのボンに行っていてリサイタルなのだという。 明日の10時にまたやってきて、明後日からのレクチャーの打ち合わせをする、ということで別れて、昼過ぎまでホテル周囲の土地勘を養うために散歩してみると、なんと 2010年のロシアツアー の時に、「-15℃」の雪道を歩いた、まさにその場所のごく至近である、と判明した。

そして軽く昼食をとって13時過ぎにホテルの部屋に戻ると、上のように、今朝のチェックインの時にも無かったチョコがミネラルウォーターのペットボトルの前にあった。 乗っていたメッセージカードを見ると、空港までtransferを予約している筈だったのに来なかったので僕は白タクでホテルに着いたのだが、そのお詫びという事らしかった。 ・・・素晴らしい。「惚れてまうやろ」状態である(^_^)。 そしてこの日の午後は部屋に籠って、明後日から4本連続のレクチャーの準備と明日の打ち合わせの準備をしよう・・・と思ったのだが、昨日の睡眠がプラハからエカテリンブルクへの4時間のフライト中に半分として2時間ほどだった睡眠不足のため、眠くなってベッドに入って爆睡してしまった。(^_^;)

Dear Prof. Yoichi,

Here is social pages on lectures:
https://vk.com/event128843852
https://www.facebook.com/events/1697136997276659/?active_tab=posts

Currently signed to visit 133+33=166 people. If even half of them will visit us really, it's will be great audience!

best regards,
Denis
そして夕方17時過ぎに起床してメイルを見ると、Denisから上のようなメイルが届いていた。 つまり、僕が行う Lectures/Workshops のうち、明後日に2回行うGeneral Lectureは、午前にはEkaterinburg's Contemporary Art Academyの学生を対象として行い、晩には一般向けに行うのだが、その後者について、DenisがVK(詳細不明)とfacebookで宣伝しているらしいのだ。 そして現在、以下のように「133+33=166 people」が「参加」とマークしているので、その半分としても80人以上、という、なかなかこの手のものとしては有りえない、たくさんの聴衆が来るのでは・・・という話である。(^_^)

これで一気に目が覚めて、夕方から晩に、まずはこのGeneral Lectureの内容を「絶対にウケる、インパクトのあるもの」にしよう、と決意して、まずDenisにメイルした。 そして夕食は部屋で食べるために近くのファストフードに買い出しに行くことにした。 欧州ではもっぱらワインだったが、既に午前の散歩の際に、2010年に見つけていた地下道の売店でウォッカの小瓶も仕入れてあるし、今夜は長い夜になりそうだ。

2016年9月18日(日)

早朝4時前、スッキリとした内受容感覚を確認してサッと目覚めた。 起床するなり部屋の冷蔵庫(ミニバー)のオレンジジュースを飲み干してさらにコーヒーを立て続けに2杯、時差ぼけ解消のための機内の起床時の儀式に似た感じである。 昨夜は18時から22時まで約4時間、ミニバーのビールや買ってきたウォッカにも手を出さずにコーヒーとともにお仕事に集中して、結果として(昼食のビールを除いて)「ほぼ休肝日」となった。

そして上のように、手元にある膨大な「学生作品・資料映像集」(276項目9.37GB)から10本の資料動画を厳選したところで就寝したが、レクチャーの中でこれらをどう活用するかの作戦まで立って、そこから密度の高い6時間睡眠で、欧州から移動のプチ時差ぼけも完全に解消した模様である。 日本では以下のように、またまた台風16号が本州直撃の進路予想で、既に雨雲から言えば完全に3連休に本州直撃されているようだが、エカテリンブルクも今日は雨模様なのが昨日から分かっていて、当初予定の「ウラルの自然ツアー」というのはナシで、行ったとしても市内のインドアという予定である。

・・・そしてもうじき10時、Denisがホテルにやってくるところだが、なんとか このページ の初期試作をやっつけてみた。 写真だけのようだが、提示Movieだけでなく、インスタ作品の写真、用意して持参したMaxパッチのスクリーンショットなどを厳選したので、これがあれば、プレゼンの手元パソコンからサクッと出せる、という意味では十分な材料である。 どうせこのページに英語であれこれ書いても、大部分の受講者は読めないので、これでもまずは十分なのだ。



そして約束の10時に、 こちらのページ にあるように、Denisが息子とともにホテルにやってきて、さらに今日はDenisの奥さん(いまボンでリサイタル直前)の親戚の青年のクルマで、近郊の森林公園に散歩に行き、さらに市内の公園でDenisが息子と作っているロボットカー(WiFi付きArduinoをスマホで操縦)の試運転に立ち会った。 まだ8歳だというのに、色々と英才教育を受けているそうで、将来が楽しみである。 後でDenisから、彼と一緒に撮ってもらった以下の写真が送られてきた。

なんとか天気予報は外れて、昼過ぎまでは、まだ雨が降らなかった。 そしてその後、レストランでランチ、さらに僕が持参したパソコンで上のように用意したMovieをチラッと見せると、「これはウケる(^_^)」と太鼓判をもらったので、レクチャー冒頭の「掴み」はこれでいくことにした。 明日の午前中のアカデミーでのレクチャーは、いろいろな専攻の学生だけでなく、興味がある教員もたくさん来るらしい。 そこでホテルに送ってもらうと、昨日と同様、部屋に機材を並べて(ロシアだけのために4箱の機材を持ってきて、これまで一度も開けていなかった)、プレゼン内容の修正改良と明日の準備を鋭意、進めることにした。 なんと日本では以下のように、台風16号の進路予想線の真ん中に、SUACや我が家のある浜松が貫かれているが、大丈夫だろうか。(^_^;)

・・・そして数時間が経過して、以下のような品揃えとともに、提示する材料(Maxパッチやインターフェース)とともに、 このページ が完成した。 時間的には全てを紹介するのは絶対に無理なので(^_^;)、あとは現場の空気に臨機応変に対応していくことになる。

結局、天気予報はだいぶ遅れて、晩に夕食に出ようとしたらパラッと降っていたようなので、ホテルの隣のSubWay(+ビール+ウォッカ)となった。 既に写真は こちらのページ に上げたので、もう今日は追加ナシとしよう。 あとはそこそこ早く寝て、ロシアでのレクチャー本番初日の明日は、7時40分にDenisがホテルに迎えに来てくれてクルマでアカデミーに行き、9時からのセットアップ、そして10時〜12時がアカデミーでのレクチャー本番、さらに晩には一般公開のレクチャーが19:00〜20:30と待ち構えている、長くて楽しみな1日になりそうだ。(^_^)

2016年9月19日(月)

今ここはホテルの部屋、「ゴーリキー図書館」での午前のアカデミー学生/教員向けの最初のレクチャーを終えて、さらにDinisとモスクワから来たIgor(Denisと一緒に本を出したアーティスト)と3人で市内に戻ってランチを終えてから戻ってきたところである。 夕方6時前に再び迎えに来てくれて晩のレクチャーまで、3時間ほどの休憩だが、眠ってしまっては寝坊が怖い(^_^;)。 速報として僕のデジカメのスペアを渡して撮ってもらった様子を このページ に上げた。 さらには こちらのページ を参照されたい。

ちょうどSUACのデザインのように、アカデミーの学生(デザイン系とプログラミング系などがあるらしい)は女子の方が多くて女子の方が早めに会場に来て女子の方が前から座っていき熱心だった。 作戦通り、冒頭にメディア造形学科の学生映像作品をあれこれ見せたら、がっちり集中して鑑賞して、いちいち作品上映後に拍手、とても好評だった。 「作者は皆さんと同じ歳です」と言われたら、そりゃあ大いに刺激になるだろう(^_^)。

そして晩には、市内にあるギャラリーで、一般向けに開放した本日2回目のレクチャーを行った。 僕のデジカメのスペアを渡して撮ってもらった様子は このページ に上げたが、予想以上の来客で、以下のように満員御礼、立ち見の盛況となった。

詳しくは こちらのページ も参照されたい。 明日と明後日は、アカデミーの学生を対象とした、1日4時間の一部ハンズオンのワークショップであるが、まずは今日の2回のGeneral Lecturesでガッチリと「受け」たようなので、まずは日ソの「文化交流」に少しは役立てた、と思う。(^_^)

2016年9月20日(火)

昨夜は晩のレクチャーからホテルに帰ってから このページこのページ とこの日記を改定してWebに上げて寝たので、今朝の起床はかなり遅くなった。 エカテリンブルクと時差4時間の日本では上のように、寝る前と起床した時とで台風が着々と日本列島を縦断していて、遂に以下のような自動メイルがSUACから届いた。 暴風警報が出ると休講になって「学生は帰りましょう」となるが、まだ夏休み中なので、学生はこのメイルを受けて「アンラッキー(^_^;)」と思っているかもしれない。

しかしエカテリンブルクの天気は以下のように、ちょっと雨が降るとしても基本的には好天が続いていて、まだぎりぎり、日本から持ってきた折り畳み傘を開かずにこまできている。

今日の予定は以前のDenisのメイルによれば以下なので、午前〜午後にアカデミー学生を対象としたワークショップ、そして晩にDenisとIgorの公開レクチャーを聴講、ということであるが、まぁロシア語は分からないので、「その場にいるだけ」という気楽な予定である。

*20 September*

	(1) Practical Workshop for Art Academy's Designer Students
		Time: 10:00-15:00,  preparing starts at 09:00, break at 12:00-13:00
		Title: "Introduction of Programming - Creating Art Objects"
		Where: 40A Mira st.,  room 210.

	(2) Igor's Tatarnikov and me lecture (open public) at Ural branch of the National Center for Contemporary Arts
		Time: 19:00-20:30
		Title: Kin-dzah-dzal'nost: Insight to the future of digital technologies in arts
		Where: 19a Dobrolubova st.
・・・そして、 このページこのページ にあるように、無事にワークショップの1日目が終わった。 チームに別れてのイメージ作りなども体験してもらって、かなり好評だったようである。(^_^)

そして晩には、 このページ にあるように、DenisとIgorの公開レクチャーに行って終わった。 明日はいよいよワークショップの2日目、Arduino特集などである。

2016年9月21日(水)

今はホテルの部屋で午後5時(日本は21時)、以下のアカデミー(正式には「Ekaterinburg Academy of Contemporary Arts」)での2日目の4時間のワークショップを終えて帰ってきて、ミニバー(冷蔵庫)のハイネケンでプチ打ち上げしている所である。 今日は晩の予定もなく、さらに明日に予定されていたDenisとIgorのレクチャー(一般公開でなくアカデミーの学生向け)は昨夜と同じ内容なので僕はパスしてフリー、となった。
いましがた、Igorに撮ってもらったカメラの写真を このページ に上げた(彼も学生のWindowsパソコンのメンテに追われたので今日は写真が少ない(^_^;))が、 このページ については、今夜、夕食に出た模様も撮って、まとめて今夜に上げる予定である。

*21 September*

	(1) Practical Workshop for Art Academy's Programmers Students
		Time: 10:00-15:00,  preparing starts at 09:00, break at 12:00-13:00
		Title: "Interactive System Design - Creating Media Arts"
		Where: 40A Mira st.,  room 210.
37日間の出張ということは5週間と2日、ぼちぼち残り10日ほどになってきた昨夜は、なんとなく(この感覚が大事)2度目の「休肝日」となって大人しく寝たが、深夜1時半にフト目覚めた時に、T○Y○T○のちょっと残っていた単純作業をして「コード進行は152種」(謎)と決まったところで3時に寝るなど、まだまだ生活ペースは凸凹している(^_^;)。 明日は突然にフリーになったが、もう十分にエカテリンブルクで生活してきているので(もうメトロも一人で乗れるが駅名が読めないので無理。モスクワには英語表記があるらしい)、無理に「観光」せずホテルに籠ってT○Y○T○のお仕事に勤しむ予定である。 明日はDenisとIgorの2回目のレクチャーがあるが、どうも僕のレクチャーとワークショップの(なかば無意識の)あれこれが彼らには刺激的なテクニックとして受けていて、参考にして盛り込んでいるそうで、役立って何よりだと思う。 今回のエカテリンブルクでのレクチャーとワークショップは、モスクワでも絶対にウケる・・・と太鼓判をもらった。(^_^)

ここでフト、YAHOO.COMから「weather moscow bbc」と天気を調べてみると、なんと今週後半には「6℃」という数字が見える。 エカテリンブルクでも、ようやく慣れてきた肌寒さは浜松で言えばもう完全に「冬」なのだが、これは東京とかの冬を覚悟する必要があるのかもしれない。 下着+春秋ものシャツ+ベスト+薄手の上着で、もうこれ以上、重ねて着るものが無いのだが、果たして「より寒くて雨模様」のモスクワを乗り越えられるのか、これはちょっとした勝負である。 ホテルの部屋のTVは全てロシア語か何かで全くわからなくて(さすがに英国のBBCとか米国のCNNはロシアには無い)毎日まったく見ていないので、日本語の動画が恋しくなってきたこともあり、以下のように、たまたま何かで引っかかったリンクからYouTubeのTV動画を3本ほどダウンロード開始して(見たら消す)、夕食のためにホテルを出た。

・・・1時間後に帰ってみると、無事に動画は3本ともダウン出来ていた。 低速制限とはいえ、さすがのレンタルモバイルWiFiルータである。 ホテルのWiFiはプチプチ切れて、まったく使い物にならなかったのだ。 2本目のウォッカも仕入れたので、 このページ をWebに上げたら、一杯やりながらだらだらとエカテリンブルクでの4件の講演の打ち上げである。(^_^;)

2016年9月22日(木)

昨夜は深夜遅くまで、新しく買ったウォッカを1本空けて、久しぶりの日本語漬けを堪能する動画視聴の晩となった。 「プロフェッショナル」の松本人志と岡村隆史と高倉健と木村秋則氏と坂東玉三郎とで5度、泣いた(;_;)。 出張もあと10日ほどになったが、こんな晩(日本のTV動画)はもうこれでおしまいである。
突然だが、たまたまSUACのページで以下を発見したので、ここに置いておこう。 ここロシアでも竹田さんの学生時代のクレイアニメーションを紹介して好評だったが、さすがである。(^_^)

そして今日は終日、小雨模様。 午前10時まで寝坊してバスタブに「温泉」してから11時に遅い朝食(ほぼ昼食)、部屋の掃除を依頼して近くのカフェでまったりしてから昼過ぎに部屋に戻って2時間ほどプチ昼寝(やや疲れが溜まってきたか・・・)、そして午後〜晩は終日、これまでの日記を眺めつつ、一部はお仕事モードでMaxプログラミングしつつ、明日のモスクワ行き(シベリア横断鉄道の寝台列車25時間の旅)に備えて、完全休息日となった。 このページ の写真も、ごくわずかである。

2016年9月23日(金)

広大な国土で国内に時差あるロシアでも、飛行機については、出発地と到着地のそれぞれの現地時間でタイムテーブルが出来ているが、なんと鉄道は「全てMoscow基準」なのだという。 今日のエカテリンブルクからモスクワまでのTrans Siberian Trainでも、チケットを買った時には「朝8時発→翌日の朝9時着」なのだと思ったが、これは全てMoscow時間なので、実際のエカテリンブルクの出発は朝10時、ということで、あまり早起きを頑張らなくても良くなった。 ただし実際に身体が体験する乗車時間は、途中で時計を2時間、戻さないといけないので、まさに25時間なのだ。

朝になるとDenisから上のように、モスクワのギャラリーMARSでの2回の公開レクチャーに関して、最終的なFacebookでの告知と、参加希望者の情報が届いた。 まずまずの人数であり、モスクワまでの車内で、最初に見せるMovieをもう少し精選してみよう・・・という気になった。
既にIgorは昨夜モスクワへのフライトで帰ったということで、ホテルにはアカデミーのキュレイター女史がクルマで迎えに来る、という話だったが、なんとDenisと一緒にアカデミーの校長先生(恰幅の良い情熱的なおばさん)も現れて、なんだか書類(どうやら今回のレクチャー等への感謝状)をいただいた、(^_^)

・・・そして今、シベリア横断鉄道の1等コンパートメントでDenisと一緒の旅が始まって2時間ほどしたところである。 腕時計が14時を過ぎたところで12時過ぎまで2時間戻して、車内掲示のモスクワ時間に合わせたので、パソコン画面の日本時間とは6時間差となった。 「地球の歩き方 ロシア」にある地図でおよそ測ると、エカテリンブルクからモスクワまでの直線距離はだいたい1500km、線路はクネクネしているので、実際に走る距離は2000km近いのだという。 夜になればスピードアップするというが、大いなる大地を堂々と超ノロノロと進んでいく感じは、「網走から札幌まで6時間」という、あの北海道の「特急とは思えない特急」を彷彿とさせた。

上のように、DenisとIgorが撮ってくれた僕の4回のレクチャー/ワークショップのビデオは25本以上、計43GB以上もあるので(^_^;)、とりあえず64GBのUSBメモリにぎりぎり入れたものの、バックグラウンドで「QuickTimeXでiPod用のm4v形式にエクトポート」→「QuickTime7Proで画面サイズを[640*360]に変換してmp4にエススポート」という処理をずっと続けつつ(CPUの負荷はかなり重いようで、ときにファンが回りだす)、資料倉庫USBカードから過去のSUAC学生作品(映像作品・インスタレーション作品)の記録ビデオを全てチェックして、今夜と明晩のモスクワでの公開レクチャーでいかにウケるか、という作戦を立てている。 この日記をWebに上げるのは明日にモスクワに着いてからになるだろう。

そして昼過ぎに、「うにうにセンサ」(PAWセンサ)の動作原理の説明が分かりにくかったので図を補足して欲しい・・・とのDenisのリクエストを受けて、ツールパレットの表示が化けてよく分からないGraphiConverterを駆使して、15分ほどで上のような3つの画面を交互に出す、とういうPDFを作ってみた。 さっそくこれは、明日のモスクワのレクチャーで使ってみよう。

・・・そして7時間ほど経過した。 モスクワに着いてから、つまり明日の午後あたりに このページ に写真を上げるので文字ばかりになるが、この間、つまりもう既に出発から10時間連続で、この新しいMacBookAirはほぼ「CPU400%」の状態を連続させて僕のレクチャー/ワークショップ記録動画を圧縮レンダリングし続けている(^_^;)。 モスクワ時間に合わせた時計は18時を過ぎたところで、ずっとガタガタ振動を受けていると気持ち良い空腹感がやってきて、ぼちぼちDenisと食堂車に向かって夕食にしようか(昨夜は抑えたので今日は美味しく飲もうか(*^o^*))・・・というところである。

シベリア鉄道はごくたまに停車した駅で10分とか15分とか止まることがあり(おそらく水タンクの補充とか食糧の搬入)、駄目モトでモバイルWiFiルータを起動したらバッチリと繋がって、新学期に向けたガイダンスとか後期からの交換留学生とか来年度の時間割案とか、いよいよ事務仕事がどんどん届いてきた。 あまり書いていないが、他にも、新しく理事になった時間学会の役員連絡とか、11月に岡山に出張する日本音楽即興学会とか、あれこれの連絡にもそれぞれ対応しているのである。 デザイン学科2回生の、「ビジュアル・サウンド」領域の1期生との領域ガイダンスを欠席するのが気がかりだったが、担任のかわ先生から「メッセージがあれば伝えます」とのメイルに、オフラインでメッセージを作ったので、次の停車駅で返信を出すようトライしてみよう。

・・・そして上記から4時間後(なんせ4時間、駅に止まらないでずっと走っているのだ)、次の駅に停車した瞬間に、無事に返信を出したが、日本時間は午前3時なのであまり関係ないかもしれない。 食堂車のお客は少なく(皆んな、駅の売店で買い込んだ安い食事をコンパートメントで食べているらしい)、Denisとの夕食はロシアに来て一番のご馳走となったが、それでも日本の大衆居酒屋で支払うのとあまり変わらない。 ルーブル、というか世界に対する現在の「円」の強さを期せずして実感した(^_^;)。

2016年9月24日(土)

今はモスクワのホテルの部屋で午後2時過ぎである。 朝9時過ぎにシベリア横断鉄道がMoscowのKazansky駅(モスクワには長距離鉄道駅[全て起点/終点のターミナル駅]がわんさかあって、「Moscow駅」というのは存在しない)に着いて、Igorがクルマで迎えに来てくれて僕だけ早めに部屋に荷物を置いて出発、途中で軽食(これが朝食なのか昼食なのか謎)をとり、そのまま11時〜13時あたりまで、ちょうど今日だけ開催されているという「VRカンファレンス」に行った。 その模様は今夜か明日に このページ に上げることになる。 日本で言えば1〜2年前のレベルだが、政府機関がノータッチで完全に民間ベースでやっているイベントなので、具体的にスマホを使って3Dのゲームが出来るとか、そういうのが並んでいた。 DenisとIgorはその中の1つのセッション、「機械学習(Deep Lerning)とVR」というの聞きに行ったが、どうも質疑の手応えはイマイチだったらしい。

ホテルに戻ってみたら、上のような完全に読めないロシア語のメイルが届いていたが、これは僕が「VRカンファレンス」の受付で名前だけで簡単に入場できるように、Denisが登録してくれておいたかららしい。 今後、こういうロシア語の熱心なメイルが届くことになれば完全にスパムだが、中身がまったく読めないので、登録を断ることも出来ない。 そしてSUAC事務局からは、なんと根本副学長の急逝という驚くべき訃報が届いた。 2000年の開学以来、SUACのいろいろなところでお世話になり(メディア造形学生企画の映像作品にも出演していただいた)、僕の今回の海外出張(学外研修)の申請にあたっても高田先生とともに支援いただいて、帰国後の報告会では謝辞を添えようと思っていたのに、なんとも残念でならない。合掌。

	Lectures/Workshops in Moscow 2016

		Lecture Workshop at MARS Gallery (Moscow)
			24,25 September, 18:30-20:00 (2 days)

		"Human-Computer Interaction and Media Arts"
			Yoichi Nagashima (Japan) - Researcher,Composer,Professor

	(Day 1)
		"Media Design and Sensor Technology"
			Media Arts
			Fixed Media (movie) vs Interactive Media
			Interaction with Interfaces - Installation Works
			Demonstration Performance
そして午後に、モスクワの新しい領域のアートの一つの起点となっている、ギャラリーMARSに行って、上のようなモスクワでのレクチャーを行った。 この様子は、 このページこのページ にあるように、無事に好評のうちに終わった。 「明日はもっと面白い内容になります」とPRしたので、さらに楽しみである。

2016年9月25日(日)

出発して5度目の日曜日である。 来週の日曜日は成田に到着してセントレアに飛んで浜松に帰る帰国日なので、あとおよそ1週間となった。 エカテリンブルクとのプチ時差で夜中に起きたものの、ゆったりの起床とともに朝日が眩しくて今日も好天である。 日本では何度も台風がやって来たり、以下のようにあまり天気が芳しくないようだが、まことに申し訳ない。(^_^;)

モスクワの天気を調べてみると以下のように、ウイーンに出発する明後日まで天気はまずまずのようで、8月末から持参して一度も開いていない折りたたみ傘の出番は、まだ無さそうだ。 今日は10時にホテルでDenisと待ち合わせて、まさにホテルのすぐ裏にあるクレムリン、そして赤の広場あたりを散歩する予定である。

そして夕方には昨日と同じスケジュールでギャラリーMARSに行って、ロシアで計6回のレクチャー/ワークショップの最終回、また今回の出張であちこち学会発表/プレゼンテーションを行ってきた発表活動も、これで最終となる。 プログラムは以下のようになっているが、昨夜に予告したように、アドリブで部分的に変更しつつ、来場者にウケる(有効な情報を提供して、目的である日露の文化交流に寄与する)ことをひたすら狙う。

	Lectures/Workshops in Moscow 2016

		Lecture Workshop at MARS Gallery (Moscow)
			24,25 September, 18:30-20:00 (2 days)

		"Human-Computer Interaction and Media Arts"
			Yoichi Nagashima (Japan) - Researcher,Composer,Professor

	(Day 2)
		"Human Expression and Wellness/Entertainment"
			Live Computer Music Performance
			Interaction and Algorithm
			BioSensor and BioFeedback
			Demonstration Performance
ちょっと早めに入れてもらったので、ホテルの部屋はフロントから一番近い便利な部屋だが、レストランの隣なので朝食時刻前からいい匂いが漂ってきた。 朝8時に行ってみると、なんと中国人御一行様で混雑していて座れない状態だったが、フロントから「部屋に持っていっても結構ですよ」と言ってもらったので、却って気楽になった。 そして一気に、「Arduinoとジョイスティックによるテレミン」+「jitter顔画像トラッキングによる音量調整」による、バッハの「Ave Maria」のデモ(エカテリンブルクのワークショップ2日目にやって好評)のMaxパッチを、懸案だった「指数関数変換」バージョンに改良して、今日のレクチャーでやってみる事にした。

このパッチはもともと、RAKASU PROJECT.さんが打ち込んだ「Ave Maria」のmp3をいただいたので、ArduinoにSHARPの赤外線距離センサを繋いだバージョンとして、今回の欧露ツアーのために1106研究室で作ったMaxパッチである。 しかしボルドーの部屋でやってみると、どうもSHARPのセンサの誤差とノイズが音楽演奏に耐えられないので、途中(たぶんユトレヒト)でleap motion版に改定したものを作った。 ところがこれをエカテリンブルクで試してみると、leap motionのUSBトラフィックと赤松さんの「aka.leapmotion」パッチとjitterによるカメラ画像認識にeye trackingパッチを合体させたMax/jitterの処理量がそこそこあるらしくて、ファンが回りだす事が分かったので、ライブの現場で使うのは避けることにした。 そしてArduinoにジョイスティックを繋いだものに、「Drive Game」のデモ用にスティックを延長したものを持参していたので、エカテリンブルクのホテルでこのジョイスティック版を作って、デモっていたのである。 そしてモスクワのホテルの部屋で指数関数版にさらに成長した。 Maxだからこそ、こうやって旅先でサクサクと制作・改良していけるのだ。(^_^)

また明日あたりに上げる このページ に写真が多数あるが、午前10時にDenisと待ち合わせて、クレムリンと赤の広場を散歩して、巨大なデパート内のカフェでまったりした。 そしてDenis(本屋に行ってIgorと合流)と別れて、ホテルに戻って午後には部屋に籠ってMaxプログラミング(T○Y○T○関連)を進めた。 かつて2005-2006年の「未踏」で、 FMC3 のMaxプログラミングをリンツとバルセロナのホテルに籠って進めた感覚を思い出したが、中身としてはかなり洗練されている気がする。

・・・そして今はこの日の23:50過ぎ、つまりこの日が現地時間で終わろうとしている(日本はもう月曜日の朝6時)あたりである。 このページこのページ にあるように(実はここを執筆中にbackgroundでFTP低速アップロードを数十分、続けている)、上の資料画像のような内容で、無事に最後の公開レクチャーも大受けで終了して、ホテルの部屋で、ロシアのStrong Beerとロシアの謎のワインで一人打ち上げしているところである。 DenisとIgorと熱い握手を交わして別れた後でホテルへの帰路に道を間違えてたくさん歩いたので、もう明日の観光は既に「パス」modeに入っている。(^_^;)

2016年9月26日(月)

明日のウイーンへの移動日を前にして、モスクワで何も予定のない休息日である。 まだ午後4時過ぎなので、あとで晩に このページ に写真を上げるが、上の2枚だけは別カメラのパノラマ写真なので先にここに置いた。 クレムリンと赤の広場などである。 結局、あまりの寒さなどの理由によって、2階だて観光バスもボートクルーズもパスして、クレムリンやグム(巨大デパート)など、モスクワ中心のホテルの近くをうろうろしただけになった。

そして上の画像は全て、クレムリンの真裏の広場のカフェで美味しいワインをいただきつつ、今回の出張で大活躍した「ヨーロッパ全域モバイルWiFiルータ」とiPadの「Maps」で現在地を表示させつつズームインしたものをスクリーンショットに撮り、いちいち自分宛の添付メイルで送った様子である。 元データはPNGでそこそこ大きいのだが、サクサクと送ってくれる、なかなかの優れものだ。

2016年9月27日(火)

昨夜は、ロシア最後の夕食ということで、 このページ に写真があるように、ホテルの隣にある「いかにもロシア風のレストラン」に行って、これぞロシアビールというお薦めとともにいかにもロシア風のビーフストロガノフをいただき、さらに4種類のウォッカを堪能したので、 このページ の、ロシアでの写真(DenisとIgorとAnastasiaが撮影)は翌朝、つまり今朝になってようやく上げることになった。

上の写真にいるのは、わざわざ見送りに来てくれたアカデミーの校長のInna Anatolyevna Ahyamova女史、そして写真を撮っているのは、アカデミーの職員で、今回のエカテリンブルクのあれこれを手伝ってくれたAnastasiaさんである。 若くて意欲的、キュレーターを目指す彼女は英語もバッチリで、移動の運転手とともに、ときには通訳もしてくれた(^_^)。

ネットからは上のようなニュースが流れてきた。 これまでComputer Musicの世界では、「イリアック組曲」が最初のComputer Musicである、とされてきたが、チューリング博士がコンピュータに作らせた音楽を復元した、というものである。 これ がそのサウンド(mp3)であるが、チューリング博士の耳はあまり音楽的ではなかったらしく、音階を生成する演算の精度がかなり甘い(悪い)ために、12等分平均律からのピッチのずれが大きすぎて(楽器メーカであれば許容できない誤差)、要するに音痴なピッチとなっている。 このあたりの話は1990年代に、 このページ の第4章「ハイブリッドシンセサイザ」のあたりに書いたので、興味のある人は参照されたい。

そして、まだ朝食のレストランが中国人観光客御一行様で激混みしているので、ホテルの部屋で今日のウイーンへの移動について調べてみた。 上のようにまたまた天気は良好、これなら土地勘のあるウイーンでは空港からホテルにはタクシー不要である。 まず空港についたらユーロを補充するために両替して、空港からメトロのMitte駅まではCATという空港直通特急を利用。 ホテルの至近のメトロ駅は「Alter Strasse」なので、Mitteからはちょうど2種類のルートがある。 「Mitte→U3(橙色)→西駅(Westbahnof)→U6(茶色)→Alter Strasse」というのと、「Mitte→U4(緑色)→Spittelau→U6(反対向き)→Alter Strasse」というものだ。 このメトロの地図は、乗り換え駅での距離感が意外に正しく、MitteでU4までの乗り換えはちょっと歩いた記憶があるので、とりあえず前者で行くことにした。 欧州のメトロでは行き先は最終地で表示されるのでチェックして、特に今日はU4のホームでは注意が必要になる。

・・・そしてここは、ウイーン市内の超便利(目の前にトラムの電停)な格安ホテル(1泊7000円ほど)の部屋である。 モスクワからここまでの様子は、たった今、更新した このページ に写真があるが、およそ予定通りにコトは進んだ。 なんせウイーンはもう何度目か分からないほどお馴染みなので、メトロの駅からホテルまで、暗くなった街を歩いてもまったく不安がないのだ。 ホテルのスグ横にはスーパーがあり、トラム電停前にはピザのスタンドがあるという便利さである。

ここで気付いたのは、明日から始まるICEC2016について、これまで何も調べていなかった事だ(^_^;)。 悔しいので「acceptされなかった応募論文」も このように Webに上げてあるが(^_^;)、要するに今回の出張では、最後のICEC2016だけは直前になって「発表が無くて聴講だけ」と決まったものなので、準備と言っても何もないのである。 さらにICEC2016は他の国際会議に比べて全ての動きが遅く、いま見てみるとようやく、全体プログラムなどがWebに上がっているが、どうも会場がウイーン大学そのものではないらしい。 せっかく開催地がウイーン大学だというから、そこから徒歩圏にホテルを取ったのに、なんという事だ。 持参した「地球の歩き方・ウイーン」も、眺めてみると行きたいところも別になく、スグにゴミ箱行きとなった。

そして寝ようと思っていたところに、Denisから、「MARSギャラリーの企画者からカッコイイ写真が届いたよ」とデータをもらって、 このように 上げてみた。 クリックすると拡大するが、さすが一眼レフ、自分とは思えないほどかっこいい写真がある(^_^)。 これは遺影候補だなぁ。 来場者の写真がまた、カッコイイ。 さすが、モスクワで先端アートを開拓しているギャラリーの気合が感じられる。
晩にウイーンに着いたものの、実質的には明日からICEC2016が始まるし、この日記もHTMLが180kBを超えたので、ここを区切りとして、次は part4 に進むことにしよう。

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