先端リハビリテーション論(長嶋)
1日目(2024.09.23)
- 「先端リハビリテーション論」における長嶋担当回の意義について
→この5回(2週)を通じて、新しリハビリの可能性について検討する- 自己紹介を兼ねてまず、長嶋が指導したデザイン学生の制作事例3件を紹介します。「こんな作品まで実現できます」というお話(→長嶋担当回のテーマに関係)です
- 自己紹介資料 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
- 授業計画(2週・計5コマ) この全てを網羅することはないと思います
- 色々な先端状況を知り、触発されて「何かのアイデア」をひねり出す
イントロダクションとして、世界のオープンソース文化の状況と、それによって新しいリハビリテーションやウェルネス実現の可能性が進んでいる状況を理解する- 誰でもオリジナルソフトを作れる道具"Max8"を知る
理工系の専門家でなくてもインタラクティブ(対話的)なマルチメディアシステムを容易に実現できるプラットフォーム"Max8"を知り、実際に簡単な「メディアアート」を実現するプログラミングのデモに接する- 生体情報センシングと筋電センサと"Max8"への適用
オープンソース文化の賜物である各種の生体情報センサ(特に筋電センサ)を"Max8"と組み合わせることによって、自由なアイデアでバイオフィードバック・システムを生み出せるという状況を知る- 触覚/触感センサ"PAW-double"を体験してみよう
オリジナル触覚/触感センサ"PAW-double"を"Max8"と組み合わせ、脳刺激にも有効な「錯覚」を実際に体験することによって、自由なアイデアのヒントにする- 新しいバイオフィードバック・リハビリテーションを生み出す現場のアイデア
これまで学んできたリハビリ領域から課題を考察して、新しいバイオフィードバック・リハビリに向けたアイデアの検討/議論を進めて、現実的な課題についても理解する- 新しいバイオフィードバック・リハビリテーションのアイデア・プレゼン大会
「生体情報センシング」や「デザイン」や「メディアアート」の領域とコラボレーションすることで、新しいアイデアのバイオフィードバック・リハビリテーションを実現する可能性を求めて、グループで検討し、全体の前でそれぞれプレゼンしてみる- 誰でもオリジナルソフトを作れる道具"Max8"を知る
- "Max" - 1990年頃から現在まで続く「プラットフォーム」
- 過去の「パッチ」が現在でも使える「上位互換性」
- 最初は音楽演奏情報MIDIから始まった
- 生サウンドをリアルタイムに扱うMSP
- ライブグラフィックを扱えるjitter
- Maxとは : 00_Max_demo
- Maxに「センサの出張所」を加えると → インスタレーション作品が出来る !
- Maxに「センサの出張所」を加えると → バイオフィードバックが出来る !
- 実際にいくつかサンプルのデモを見てみよう ★
- 01_10秒カウント
- 02_InteractveRhythmGame
- 03_錯覚試作もろもろ
- 04_many9_and_6
- 05_ツェルナー錯視
- 06_illusion_game
- 07_segment_reverse
- 08_サウンドデザイン
- 09_enomoto
- 10_Drive_Game
- 11_OpenCampus2017
- 12_多軸加速度センサ
- 13_呼吸センサ
- 生体センサの紹介デモ
- Myo
- Muse
- Muse2
- 長嶋オリジナル・センサの紹介
- MiniBioMuse
- VPP-SUAC
- PAW single
- MRTI2015
- PAW-eight
- PAW-double
- 来週までの宿題 : SUACインスタレーション ★ ★ ★ ★ ★ ★ のページの作品(大部分がMaxによって制作されている)を眺めて、「リハビリテーションの道具」として「インスタレーション作品の企画案」を考えてみよう - 言葉だけでなく簡単なイメージスケッチがあると伝わります
2日目(2024.9.30)
- 実際にPAW-doubleのデモを体感しよう ★
- グループごとにPAW-doubleを配布
- 自分のグループ用にトリミングしたパッチを選ぶ
- 0_センサに慣れよう
- 1_Fukuchi
- 1_Higo
- 1_moire_1
- 1_moire_2
- 1_UzuPicture
- (2_AveMaria)
- 2_moire_3
- 2_Ogata
- 2_Sakuragi
- 2_Tanaka
- 3_ヴァザレリ
- 3_カフェウォール
- 3_ギブソンの予言
- 3_サクラソウ畑
- 3_ライラックチェイサー
- 3_単振動の位相
- 3_呼吸する多角形
- 3_回転してない
- 3_回転十字
- 3_目玉の移動
- 3_直進する円たち
- 3_等速直線往復円
- 3_見えない四角形
- 海外の先端スケッチング状況を知る
- 今週は「ミニ・ワークショップ」として、グループに分かれて議論/アイデア出しを体験しよう
- テーマ「リハビリテーションのための新しいインタラクティブ・システムの提案」
(「システム」には「サービス」も含まれますが、ここでは例えばスマホアプリのように端末内で完結したサービスは除外します) ↓- 長嶋担当回では「センサの活用」・「生体情報センシング」・「新インターフェース」・「触覚/触感センサ」などを詳しく紹介してきましたので、これらの項目を活用するテーマを考えてみて下さい。インターフェースには、電気的な仕組みだけでなく、ユーザとの接点となる「機構」・「からくり」などが含まれます。ピタゴラスイッチのような発想も歓迎です
- SUACインスタレーション ★ ★ ★ ★ ★ ★ のページの作品にあるように、色々なセンサを活用すれば、デザイン(文系)の学生でもインタラクティブなシステムを実現できる時代です
- 先週/今週、長嶋が紹介したような色々なセンサ群、そしてMax8を使えば面白いことが実際に作り出せます
- 皆さんがこれまでのリハ演習の日々や、現場で感じてきた問題点を改善改良する、という視点もアリです
- 世の中に出現してきた新技術を活用したら・・・というのはアリです。例えばGPSという新技術が出現したことで世界を席巻した「ポケモンGO」が生まれました
※ 「生成AI」モノはシステムの裏方として活用可能ですが、今回はメインテーマとしては除外(世界的に議論中なので)- 既に製品/サービスとして出ているもの(例 : AppleWatch+スマホ で健康管理)は駄目です。自由で柔軟な発想を期待します
- ドラえもんに出てくるような、(実現性に乏しい)架空の「空想的なアイデア」は却下です
- 実際に作れるか、実現できるか、世界では既に出てきているか・・・などの技術的なポイントについては、「ミニ・ワークショップ」中に長嶋に質問して下さい
→ 「プレゼン大会」の後にも長嶋がコメントします- 本当に試作してみたいテーマが出てきた場合には、SUACの学生と共同で試作してみるかもしれません
- グループ分け
- 上の「PAW-doubleを体験しよう」の時に集まった「8-9人」の10チームに分けます(チーム[1]〜チーム[10])
- 著しいアンバランスが起きた場合には、チーム間でトレードの相談をします
- 各チーム、「仮リーダー」を選出して以下に進んでください
- グループ・ディスカッション
- テーマ「リハビリ支援のための新システムの提案」→上にあるような視点を参考にして、グループごとにユニークなアイデアを期待します
- 所用時間はおよそ「70分1本勝負」
- その後、全体で「各グループのプレゼン」大会となります
- この時間内に、以下の内容を含む、プレゼンのための資料(最終的に横配置のPDF[→ "Team-1.PDF" など]に書き出す)を誰か代表がとりまとめて作成してください
- チーム名
- チームのメンバー一覧
- タイトル ※作品でもシステムでもサービスでも「タイトル」(ネーミング)はとても重要です
- テーマとコンセプト (例 : テーマ「軽度認知症対策」、コンセプト「ゲームに没入しているうちに脳が活性化」 など)
- 対象ユーザー (年齢層、障害/リハの種類、etc..)
- イメージスケッチ(手描きを写メって取り込みOK)
- 機能、動作、作用、などの解説
- もし実現されたとして、こんな価格だったらいい(社会に貢献する)のでは? という「価格」案
- ディスカッションの時間内、長嶋は教室で巡回/待機しているので、「技術的な実現可能性は?」・「使えるセンサが世界に実在するか?」等々の質問があればつかまえてください
- 過去の先輩の最終発表プレゼンを見てみよう (→もろに「ネタかぶり」はNGなので注意 !)
- プレゼン大会
- 各チームの検討結果を全体に報告(プレゼン)する
- 長嶋のUSBメモリを経由して講師席の長嶋PCにプレゼンPDFを提出し、全体で見る
- 各チームのプレゼンター(代表でも全員でもOK)が説明する
- 所用時間は5分程度(最大7分、質疑・コメント含む)
- 宿題
- ※ この「宿題」は必須ではありません。興味と意欲のある学生だけ提出して下さい
- 「先端リハビリテーション論」長嶋担当回(先週と今週)に関して、以下の感想レポートを長嶋へのメイルとして出してください
- レポートの内容としては、今回の集中講義への感想、プレゼン大会を受けての「こんなアイデアはどうか?」・「こんなリハビリ支援のシステムを実現させてみたい」など、自由な意見を歓迎します
- 分量は100文字以上〜150文字以下とします。長大な文書は不要です
- レポートはメイル本文(plain text)として記述してください。ワード/パワポ等の添付として提出した場合、長嶋はWord/PPTを持たないので無効となります。PDFに変換して添付するのも不可です
- 提出期限は10/7(月)の23:59とします
- Subject:(タイトル)には必ず「先端リハビリテーション論(長嶋)・レポート(2132100・奈良学徒)」などと学籍番号と氏名を記載してください
10グループのプレゼン一覧
関連資料・リンク
- Art & Science Laboratory
- Bio-sensing Platforms for "Wellness Entertainment" System Design
- 筋電センサ関係情報
- ウェルネス・エンタテインメントやバイオフィードバックを実現するフレームワーク/ツールキットとしてのメディアアート
- 新・筋電センサシステム「VPP-SUAC」
- 新・触覚センサシステム「PAW-double」
- SUACインスタレーション
- バイオフィードバック療法セミナー(1)
- バイオフィードバック療法セミナー(2)
- バイオフィードバック療法セミナー(3)
- 宇宙人音楽と人体音楽の作曲事例報告
- 電気刺激フィードバック装置の開発と音楽パフォーマンスへの応用
- Ars Electronica "Expanded Animation 2022" Symposium - "Synaesthetic Syntax: Gestures of Resistance"
Interactive Multimedia Generated by Rubbing/Tactile Interfaces - Biofeedback Effects for Wellness Entertainment