Ars Electronica の記録 (2004-2022)
2025年9月 長嶋 洋一
Ars Electronicaからいつもの定期便メイルが届いて、「This was the Ars Electronica Festival 2025 !」とのことでした。
そこで、今年のArs Electronica(いつも9月上旬に開催)が終わったことを知りました。
- 2004年7-9月 パリ(フランス) ・ アムステルダム(オランダ) ・ リンツ(オーストリア)
- 2005年9月 リンツ(オーストリア) ・ バルセロナ(スペイン)
- 2007年8月 コペンハーゲン(デンマーク) ・ ロンドン(英国) ・ リンツ/ウイーン(オーストリア)
- 2009年9月 パリ(フランス) ・ ウイーン/リンツ(オーストリア)
- 2010年9月 リンツ(オーストリア)
- 2011年9月 リンツ(オーストリア)
- 2012年9月 リンツ/ウイーン(オーストリア) ・ ブラチスラバ(スロバキア) ・ リュブリャナ(スロベニア) ・ リエカ/オパティヤ(クロアチア)
- 2013年9月 ウイーン/リンツ(オーストリア) ・ ブダペスト(ハンガリー) ・ プラハ(チェコ)
- 2014年9月 リンツ/ザルツブルク/ウイーン(オーストリア) ・ ヴァルナ/ネセバル(ブルガリア)
- 2018年9月 ヴュルツブルク(ドイツ) ・ リンツ(オーストリア) ・ ブルノ(チェコ) ・ クラクフ/ポズナン(ポーランド)
- 2022年9月 リンツ(オーストリア) ・ チェスケーブジェヨヴィツェ(チェコ)
上のように、過去には11回、Ars Electronicaに行ってきていたので、その記録をここにまとめてみました。
2004年9月 パリ・アムステルダム・リンツ
- 経緯
Sabbatical 2004
で基本的に7月から9月までパリ滞在の58日間のうち、途中でアムステルダム(スタジオSTEIMでの滞在研究)1週間に続いて初めてのリンツに行ってArs Electronicaにフル参加(9月1日〜9月8日)して、またパリに戻った
- トピック
初めてのArs Electronicaをフル堪能。CAMPASテーマはIAMASが主役で、日本から数十人が大挙して展示/公演など大活躍していた。新設「Net Vision」部門の金賞は"Creative Common"で、この日からオーストリアは(C)を止めて(CC)にする、と宣言されていた。ちなみに「Digital Community」部門の金賞は"WikiPedia"
- 経路
アムステルダムから空路でフランクフルトを経由してリンツ(ルフトハンザがほぼ独占)へ。帰路もフランクフルト経由でパリへ
- その他
リンツ駅前の"Hotel IBIS"(全世界チェーン)は安価で快適。ドナウ川畔での花火ショー、ハウプト広場の中華料理屋、登山トラムでの山頂ハイキングなども初回から堪能
2005年9月 リンツ・バルセロナ
- 経緯
未踏
に採択されて、研究の一環として(異国の環境で自動作曲をプログラミングする)、リンツとバルセロナに行った
EU tour 2005
- トピック
基本的に「観光」ナシでホテルの部屋でprogramming、という日々だったのでぐるっと一巡した程度。インタラクティブアートの入賞作品(鳥籠の中のガス炎が白金線に触れて音声が鳴るのだが、その演説はヒットラーやムッソリーニ)が印象的
- 経路
成田からフランクフルト経由でリンツへ。帰路もフランクフルト経由でバルセロナへ
- その他
この年はリンツ駅前でなく、市内中心部の古風/安価なホテルを利用
2007年8月 コペンハーゲン・ロンドン・リンツ/ウイーン
- 経緯
受託研究などで旅費が潤沢だったためか、
台北(3月)
と
ニューヨーク(6月)
に加えてICMC2007 / ArsElectronica2007にも行った
- トピック
アルスエレクトロニクスセンターは改築中のため市内に臨時に移動。「Digital Musics」部門で金賞を受賞した三輪さん(IAMAS)に密着できた
- 経路
ロンドンからフランクフルト経由でリンツへ。帰路は特急列車で1時間半のウイーンへ
- その他
ホテルは、前半はリンツ駅前にある"Hotel Locomotive"、後半は何故かカジノのある市内のホテル
2009年9月 パリ・ウイーン/リンツ
- 経緯
メインは
ICEC2009チュートリアル
講師として
欧州ツアー2009 - 4度目の巴里
のパリに行き、さらにリンツとウイーンにも足をのばした
- 同行学生
第30期・虎の穴
メンバーの1回生・林美緒さん/奥山愛悠弥さんが同行
- トピック
この年は新しくなった「アルスエレクトロニカセンター」のお披露目というのが最大のニュース
- 経路
パリ→ウイーンはエールフランスで、ウイーン→リンツは特急。帰路も特急列車で1時間半のウイーンへ
- その他
ホテルはリンツ駅前の"Hotel IBIS"
2010年9月 リンツ
- 経緯
受託研究などで旅費が潤沢だったためか、
シドニー(6月)
と
エカテリンブルク(12月)
の間に
5度目のリンツ - Ars Electronica 2010
にも行った
- トピック
この年のアルスエレクトロニカのメイン展示会場は、リンツ市内にあるかつてのタバコ工場の跡地(バスで約10分)とやや変則的で、例年のOKセンターやLentosミュージアムやブルックナーハウスは何も無かった
- 経路
セントレア→成田→ミュンヘンからリンツへ。帰途はその逆順
- その他
リンツ駅前にある"Hotel Locomotive"は、朝食バイキングでホットプレートを使って自分で好きな卵料理を作れて、また"Hotel IBIS"との間(至近)にはスーパーもあって、便利で安価で快適
2011年9月 リンツ
2012年9月 リンツ/ウイーン・ブラチスラバ・リュブリャナ・リエカ/オパティヤ
- 経緯
14回目となる欧州ツアーとして
欧州ツアー2012 - 「リア」「キア」「ニア」「チア」
に行った。
写真以外の途中の記録は
こちら
にもある。
オーストリア(リンツ・ウイーン)と、 初めてとなるスロベニアのリュブリャナに行き、途中2回の休養日にはそれぞれフト思い立って、スロバキアと、クロアチアにも(※EU外だったので大変なことになった)初めて足を延ばした。
帰途には
水戸
の上空から母校がくっきりと見えた
- 同行学生
M2の鈴木千裕さん(アカペラ仲間)とM1(指導)の伊熊千晶さん・小畑志織さんがリンツとウイーンまで同行して、ウイーン空港に3人の帰国を見送ってからリュブリャナに向かった
- トピック
いつものコースを巡回。ただし学生の興味は、よりウイーンの方が大きかった
- 経路
セントレア→成田→フランクフルトからリンツへ。帰路は特急列車で1時間半のウイーンへ
- その他
宿はいつもの、リンツ駅前の"Hotel Locomotive"
2013年9月 ウイーン/リンツ・ブダペスト・プラハ
- 経緯
メインはウイーンでのISPS2013発表ということで
欧州ツアー2013 - 4回目のウイーン、8回目のリンツ
に行ったが、ウイーン→リンツと直行せず、会期の繋ぎとしてハンガリーのブタペストとチェコのプラハを経由(全て「鉄道旅」)した。
記録は
こちら
にもある。
- トピック
この年のアルスエレクトロニカのメイン展示会場は、再びリンツ市内にあるかつてのタバコ工場の跡地(バスで約10分)という変則的運用。レトロゲームの圧巻の展示には圧倒された
- 経路
プラハから最終目的地のリンツまで、鉄道の切符を買っていたつもりだったが、なんと途中の駅で降ろされてバスで国境越えの移動をして、その後の別の列車がリンツに着いて、これで時刻表は「1本」となっているのに驚いた。帰途はリンツ→フランクフルト→成田→セントレア
- その他
宿はいつもの、リンツ駅前の"Hotel Locomotive"
2014年9月 リンツ/ザルツブルク/ウイーン・ヴァルナ/ネセバル
- 経緯
ブルガリアの黒海沿岸のリゾートホテルで開催されるという国際会議への参加(唯一の汚点)として
欧州ツアー2014 - 初のブルガリアと9回目のリンツ
に行った。
道中の記録は
こちら
にもある
- トピック
慣れたリンツから足を伸ばしてザルツブルク一日観光などしたが、持参したMacBookAirがリンツ最終夜に立ち上がらなくなり、出張後半の通信/記録はウイーン市内のApple Storeで購入したiPad miniで乗り切った
- 経路
ウイーンから特急でリンツへ。帰途はソフィア→ミュンヘン→成田→セントレア
- その他
宿はいつもの、リンツ駅前の"Hotel Locomotive"
2018年9月 ヴュルツブルク・リンツ・ブルノ・クラクフ/ポズナン
- 経緯
メインは
ICEC2018ワークショップ
講師として
欧州ツアー2018 - ドイツ、オーストリア、チェコ、ポーランド
に行った。
道中の記録は
こちら
にもある
- トピック
国際会議VS-Games2018に参加、10回目のアルスエレクトロニカ視察だけでなく、途中でチェコ(Bruno)とポーランドのKrakow(アウシュビッツ)にも寄った。この年のアルスエレクトロニカのメイン展示会場は、リンツ駅の横にある郵便局の跡地
- 経路
Wurzburg駅から鉄道でリンツに入った。リンツからは国際バスでプラハへ、さらにプラハから国際バスでブルノに移動
- その他
この年は市内、トラム沿いから徒歩数分の民泊風ホテル
2022年9月 リンツ・チェスケーブジェヨヴィツェ
- 経緯
COVID-19のために世界的に移動がストップした期間を越えて3年ぶりの海外出張は20回目のヨーロッパ行きとして、
欧州ツアー2022 - 11回目のリンツ
に行った。
Ars Electronicaのシンポジウム
Expanded Animation 2022
では
招待講演
を行った。
道中の記録は
こちら
にもある
- トピック
途中で1日、国境を越えて隣国チェコのチェスケーブジェヨヴィツェに出かけて、バドワイザーの元祖の工場見学に行った
- 経路
羽田→フランクフルト→ウイーン→特急でリンツ入り。帰路は逆順
- その他
宿はいつもの、リンツ駅前の"Hotel Locomotive"