高蔵寺高校・模擬授業
メディアデザインの奥義をちょっとだけ紹介
2018.10.25(Thu) 14:25-15:55
静岡文化芸術大学デザイン学科の事例として、「メディアデザイン」という領域について紹介します。 まずパート1として、アニメーションやCG映像など、最近では誰でも目にする色々なマルチメディアを活用したデザインを大学ではどのように学ぶのか、学生作品とともに紹介します。 次にバート2として、サウンドデザインを例として、プログラムによってメディアコンテンツを自在に操る「アルゴリズム」の構築(プログラミング:数理造形)について実例とともに紹介します。 そしてパート3/4として、「インタラクティブなメディアデザイン」という新しい領域を紹介します。ゲーセンやテーマパークや科学館の体験展示などのシステムをどう実現するのか、について実際にデモを交えて紹介します。
Part 1 「メディアデザイン」って何 - CGやアニメーションだけじゃない
- デザインとは - 新しい何かを創り出すこと
- デザイン学科1回生向け「ビジュアルサウンド領域」紹介動画(REEL)からスタート
- メディアとは - 見回してみれは何でも「メディア」
- アニメ
- CG
- グラフィック
- ゲーム
- アプリ
- Webコンテンツ
- インスタレーション
- パフォーマンス
- 「メディア作品」(映像作品)の実例から紹介
- 「実写と3D-CGの合成」映像作品の例
- 学生時代 - コンペ等で入選 "Paper Play" , "trip"
- 映像制作会社に就職して多数の有名なCM/PV/映画等の制作に参加 "Reel2014"
- →現在はSUAC非常勤講師としても後輩を指導
- 最近の仕事 - "北斎" - ロンドンの大英博物館でも公演
- 「Photoshopでひたすら上描き」アニメーション作品の例
- 京都の美大を卒業後、長嶋ゼミでの修行を希望してSUAC大学院に来た
- "怪画のキセキ"など映像作品とともにインタラクティブを勉強
- 多くのコンペで入選、SUAC実習指導員を経て、現在は横浜の美大の先生へ
- 「手描き・コマ撮り」アニメーション作品の例
- CGは好きではなく手描きにこだわった学生
- スケッチブックに1ページずつ描き、撮影台も自作
- "100頁のスケッチブック"
- 「クレイ(粘土)」アニメーション作品の例
- 先輩のクレイアニメ制作の手伝いをしながら制作手法を学ぶ
- 3回生作品"ごちそうリレー" - 2次元的な独特の世界
- 卒業制作"こねこね寿司" - YouTubeアニメ大賞を受賞
- 就職活動をせずイタリアのアニメ作家・湯崎さんのスタジオに押しかけ入門
- 初めての委託作品"竜宮城のワルツ" ※未公開作品
- イタリアのトリエンナーレで金賞受賞、一人前のアニメ作家に
- 映像作品だけでなくグラフィック(書籍・ポスター・絵本・Web等)もメディア作品
- 最近ではグラフィック業界は「紙」だけでなく「Web」や「デジタルサイネージ」も同時にデザインする時代
Part 2 メディアコンテンツの「プログラミング」とは - 「数理造形」の世界
Part 3 インタラクションのデザインを学ぶ
- 必要となるのは - プログラミング(アルゴリズム) ※デザイナは世界(ルール)を創る「神」
- 2回生前期科目「サウンドデザイン」から - "Max"の紹介
- 2017オーブンキャンパスのためにMaxで作った「自撮り鏡」のデモ
- iPadの「10点タッチ」全座標をパソコンで取得するデモ
- スマホ/タブレット/パソコンのインターフェースだけじゃ面白くない!! → 新センサ・新楽器を創るデザイン
- 出張所(Arduino)によってセンサのデータをパソコンが取得するデモ → ここから何を作るかはアイデア次第 !
Part 4 作品の事例紹介や実演デモ
- 2回生前期「サウンドデザイン」課題 - Maxを使ったインタラクティブ作品例
- 生体情報センシング - 「筋電」と「9次元ベクトル」と「脳波」
- Myoを改造したDoubleMyo (世界先端: 先月Polandでレクチャーしてきました)
- Museを改良したMuseOSC (世界ほぼ先端)
- オリジナル筋電センサシステムVPP-SUAC
- 「触覚/触感センサ」の応用 → リハビリ/福祉への応用
- デザインには「ニーズ指向」と「シーズ指向」があり、新センサを使うアプローチは典型的なシーズ指向デザイン
- 日本発「PAWセンサ」
- 1個のPAWセンサでの実験と学生作品
- 10個のPAWセンサ(新楽器「MRTI2015」) → Arizona Singapore
- 8個のPAWセンサ(PAW-eight) → リハビリ共同研究
- 新・触覚センサシステム「PAW-double」
→ これを活用した3回生前期「音楽情報科学」課題作品メディアアート(インスタレーション等)の例
- 時間の関係で過去の作品事例の紹介はごく一部ですので、興味のある方は、後日、以下のリンクを参照して下さい
- Art & Science Laboratory(長嶋洋一サイト)
- 静岡文化芸術大学1106長嶋研究室
- SUACインスタレーション(1)
- SUACインスタレーション(2)
- SUACインスタレーション(3)
- SUACインスタレーション(4)
- 新・触覚センサシステム「PAW-double」
- 新・筋電センサシステム「VPP-SUAC」
- 新楽器「GHI2014」
- ジャミネータと遊ぼう
- 電子十二影坊
- 宇宙人音楽と人体音楽
- 「靄夜」(もや)
- インタラクティブアートの統合的システム・プラットフォームとしてのMax/MSP
- 作るサウンドエレクトロニクス
- アーティストのための汎用センサ自作応援講座
- 筋電センサ"MiniBioMuse-III"
- 電気刺激フィードバック装置の開発と音楽パフォーマンスへの応用
- オリジナルMIDIセンサを作ろう
- メディア・アートと生体コミュニケーション
- MIDI日曜大工日記
- 「なでなで」センサ
- 「いじいじ」センサ
- 身体情報と生理情報
- 実録・笙ブレスセンサを作る
- センサを利用したメディア・アートとインスタレーションの創作
- インタラクティブ・アートのための技術講座
- Propeller日記
- Arduino日記
- Processing日記
- SuperCollider日記
- 続・Propeller日記
- 続々・Propeller日記
- Raspberry Pi日記
- PureData日記
- Max6日記
- mbed日記
- Myo日記
- Xcode日記
- postGainer日記
- Max7日記
- 続・Max7日記