ネットワーク連絡会2010 Summer 講演

ネットワーク時代のコンピュータ音楽

長嶋 洋一


はじめに

  • 自己紹介
  • 本日のメニュー
    • コンピュータ音楽と「音情研」と「NIME」
    • インターネット以前 - 現在まで続くMIDI
    • RMCP と OSC
    • Improvisession と GDS Music
    • 他作家の仕事、まとめ
  • 本講演では、長嶋が直接、関与したトピックに限定して紹介します
  • この資料はWebにありますのでタイトルで検索して下さい

コンピュータ音楽と「音情研」と「NIME」

インターネット以前 - 現在まで続くMIDI

RMCP と OSC

  • RMCPとは
    • 産総研の後藤真孝氏の大学院時代の仕事の一つ
    • ネットワーク経由でMIDI演奏情報やサウンドを転送する
    • 後藤氏の研究の一部(インフラ)として独自開発、世界に公開
    • 参考 : 「ビートトラッキング」「Cindy」の紹介
    • RMCPの応用研究として → Improvisession
  • OSCとは
    • CNMAT(Stanford研究所)の研究成果
    • UDPでメッセージパケットをdistributeする
    • Mas/MSP/jitter、Flash、Processingなど多くの処理系が採用 → メディアアートの標準インフラへ
    • OSCの応用研究として → GDS Music

Improvisession と GDS Music

  • バージョン 1 (1997)
    • インフラはRMCP
    • プラットフォームは SGI Indy
    • Open-GLとC言語にて制作
    • 緩い同時性を前提とする
    • 「多」対「多」でのリアルタイムセッション (同じ室内で音響を共有)
  • ヤマハからの受託研究
  • バージョン 2 (2002)
    • インフラはOSC
    • プラットフォームは Mac
    • Max/MSPにて制作
    • ネット遅延を前提として音楽的枠組みを新たに提案
    • 「多」対「多」でのリアルタイムセッション (ネット越しに別の場所も可能)
  • GDS (global delayed session) Music
  • ビデオ・デモ
  • アルゴリズム作曲の発展 → FMC3 (IPA「未踏」採択プロジェクト)

他作家の仕事、まとめ