基礎演習E(長嶋担当回) 2022年前期
(参考)「インタラクティブ」なシステムとは
「発想を学ぶ」長嶋担当分 (4/15)
- 長嶋担当の「発想を学ぶ」は、「先輩の作品から発想する」です
- Web資料(YouTubeムービー) (7分)
- 長嶋担当のデザイン学科専門科目3つ(2001年からずっと)
- 2年前期「サウンドデザイン」
- 2年後期「メディア数理造形演習」 (旧「サウンドデザイン演習」)
- 3年前期「音楽情報科学」
→ これらをコンプリートすればインタラクティブなデザインをモノに出来る!! (かも)- 長嶋はこれまで、 こんな学生作品 を支援してきました
- インタラクション領域での長嶋の目標 : 「インタラクティブ」の本質を理解して活用する
- SUACデザイン先輩などのインタラクティブな作品(インスタレーション)の例 → 興味のある人は眺めてみよう
- SUACデザイン学部は開学(2000年4月)以来この20年間、ずっと右肩上がりで偏差値が上がっているが、学生の「造形力」はずっと右肩下がりで低下している(;_;)。デザイン学生にとって造形力と発想力/妄想力は重要な「宝」なのだと自覚しよう
- SUACインスタレーション(5)の中にある、過去の「基礎演習E」で長嶋が制作を支援した学生課題作品 --- これが「宿題」(長嶋担当分)の対象となります(後述)
- 小鳥のさえずりアラーム時計 〜おはようチュンチュン〜
アラーム時計にセットしておくと、その時刻になると6種類のサウンドの中からランダムに選ばれたサウンドが流れてくる- からくりロボット カギオ君!!
帰宅した時に鍵を入れると「おかえりなさい」とLEDが点灯し、外出の際にレバーで鍵を出すと「行ってらっしゃい」とLEDが点灯する鍵ボックス- なないろライト
お風呂に浮かべるとお湯の温度に対応して0.1℃精度で色々な色に発光する- きょむ
玄関の座布団の上に置くと目が赤く点滅し、自室の座布団の上に置くと目が青くじわーっと光る、毛玉のようなナニカ- Animal Box
4種類の動物のシルエットのある箱を、お互いが向き合った状態に並べると、それぞれのシルエットが内部のLEDで光るとともに、それぞれの動物の鳴き声がする- 繋がる光
離れた場所にいても祖父や祖母の安否がわかったり、友人や恋人の存在を感じられるような「家の照明に連動して光るオブジェ」の提案モデル。スイッチを押すとオブジェに対応したLEDが光る(4つはじわじわ光り、2つは点滅)- 居眠り防止ライト 布団で寝ろ!
机の上でウトウトして頭が落ちると高輝度LEDの強烈な光で目覚めさせる- UFO型 光で起きられる目覚まし時計
アラームを設定して高輝度LEDの強烈な光で目覚めさせる。止めるボタンは数メートル先。通常は間接照明として利用- PonPo(ポンポ)
衝撃によって光り方が変化する照明ボール- 窓が光る小さな家
机の上などに置くことができる小さな家。計16個の窓ごとに色の異なるLEDが生活感のある点灯(総計7時間以上)の演出を行う- わたしはいつでもお前のことをみているぞ
自室に置かれた造形に手を伸ばすと声がする。しばらく時間が経過すると自動でまた声がする- Room Tour
自宅を4ブロックの精密な建築模型に分割した。それぞれの部屋に隠れた置物を探して台に乗せるとブラックライトが点灯して次の部屋に進むヒントが現れる- Mechanical Owl
フクロウの置物で、手を近づけると目が光って色々な声で鳴く- うちでのShakin'
現代版の「打ち出の小槌」。たくさん振ると回数に応じてエンディング動画が変わる- 四季を表現した和風ライト
遠州織物の布を4辺に配置して四季のイメージを表現したライト。蝋燭のようにゆらゆら光る- Frog Live ~ in REAL-TIME
録音した1つの音を加工して作った曲を生演奏する3匹のカエルのBAND- 伊達くん
目覚めてメガネの場所を示してくれるロボット。部屋が暗くてメガネ置きに置いていなくて人の気配がする時だけLEDライトが明滅して知らせてくれる- 異世界旅行
リーダー台の上に3種類の造形を置くとそれぞれに対応した動画が出てくる- ふしぎなポケット
手を叩くとポケットから次々にビスケットが出てくる- 読書のオトモ
本の形をした木箱に文庫本を置くスペースがあり、開くと読書の友となる静かな音楽が流れてくる- 酒くさくん
アルコールを感知すると「臭いですね」と言ってくる- 悪霊退散
ポータブルの肝試し玩具。イアホンを繋いでロウソクを手に持つ。手が震えると不気味な音響が聞こえて来る- ただいま〜!! 埴(はに)〜ちゃん
帰宅して台に鍵を置くと色々な「お帰り」と声をかけてくれる埴輪人形宿題 (長嶋担当分に限定。他の先生は別途に指示があります)
- 「発想を学ぶ」長嶋担当分の出席確認として、以下のレポートを長嶋へのメイルとして出して下さい。manabaは使いません
- 対象は、上の「SUACインスタレーション(5)の中にある、過去の基礎演習Eで長嶋が制作を支援した学生課題作品」全23作品(他科目/総合演習/卒制作品など他の学生作品は対象外)ですので、まずはアクセスして参照して下さい。メイキングの様子、最終発表のプレゼンPDF、動作の様子を記録したYouTube動画へのリンクなどの関連情報があります
- レポートの内容としては、全23作品のうちから特に気になった1作品(ないし2作品まで)を選んで、「自分ならこの作品をこういう風に改良/発展させてみたい」というコメント、「この作品のこの部分はどうなっているのか?」等の質問、などを歓迎します。あるいは(他領域を志望していて必修単位のためにだけ基礎演習Eを履修しておりインタラクティブ作品にとりたてて興味が無い場合には)、今週の長嶋担当分の内容の「感想」でもOKです
- 分量は150文字以上〜250文字以下とします。長大な文書は不要です
- レポートはメイル本文として記述して下さい。ワード/PPT等の添付文書として提出した場合、長嶋はワード/PPTを持たないので無効となります。PDFに変換して添付するのも不可です
- 提出期限は4/19(火)の23:59です。それ以降のメイルは無効となります
- メイルは学生のSUACアドレスから送って下さい。他のアドレス(携帯会社やgmailやYAHOO等)は無効です
- Subject:(タイトル)には必ず「基礎演習E(長嶋)・レポート(2124000・文芸太郎)」などと学籍番号と氏名を記載して下さい
- 長嶋は「レポート」メイルに対して「受領」を後ほど返信します。これが提出確認(証拠)となるので保管しておいて下さい
- いずれここの下あたりに、それぞれのレポート(氏名は伏せます)に対する長嶋のコメントを書いていきます。ただレポートを出しっ放しにするのでなく、他の学生のレポートと、それに対する長嶋のコメントまでをよく読んでお互いの知識を向上させましょう
「発想を学ぶ」長嶋担当分 (4/15)のレポートと、それに対する長嶋のコメント
- 堀田早姫さんの「四季を表現した和風ライト」について提出させていただきます。日本の四季を遠州織物で表現し、ゆらゆらとした温かな光で人の心や空間の落ち着きを誘発するという発想がとても素敵なと感じました。もしも私がこの作品に改良を加えるとしたら、織物の種類を面ごとに変えるのではなく、一種類で全面を覆うように裁断し、四季を表現した四種類の織物を用意して、それぞれを好きなタイミングで着せ替えられるようにしてみたいと思いました。また、動画やプレゼン資料だけでは、内部(トレーシングペーパーやライトそのもの)がどのように組み込まれているかがよく見えなかったので、具体的にどのように設計されているのか見てみたいです。
→ 改良案は別のアイデアとして面白いと思います。この作品では、過去の学生作品のために制作したArduinoプログラム(蝋燭のようにゆらゆら光るようにプログラミング技を駆使)を実装したRGB-LEDテープのシステムを提供したのみで、造形部分については先に学生が制作していたので詳細については不明です- 「うちでのShakin'」。打ち出の小槌を使ったユーモアなゲームが面白かったです。打ち出の小槌の内部はどのようになっているのでしょうか。振った衝撃で中身が壊れてしまわないか心配になりました。また、小槌を振り終わった後、鬼を倒す場面で再び小槌を振り鬼に攻撃を与えることができるようにすると、プレイヤーが鬼を倒す感覚を体感でき面白いのではないかと思いました。
→ 打ち出の小槌は学生が3Dプリンタで制作しました。その内部には、小型のArduinoと、今回は加速度センサでなくて「傾斜スイッチ」センサを搭載しました。メイキングとしては このページ の下のほうにある この写真 の、小型Arduino(Nano)の上にある小さな黒い箱(1cm*5mmほど)がそのセンサです。 これを搭載して僕の研究室でプログラミングしている様子が このページ と このページ の上のほうにあります。- 「Animal Box」。作品を見た感じただの白い箱に動物を切り抜いてある状態だったので、箱の色を動物ごとに変えたり、全部同じライトの色だったので違う色にしたり、箱に動物の模様(虎ならヒョウ柄みたいなもの)を描けば、使っていない間でもかわいく飾っておけると思いました。過去の先輩方の作品を見て実際に見て触って使ってみたくなるような作品ばかりで面白かったです。
→ この作品は、COVID-19のためにSUACの全ての科目が強制的に全リモートとなった 2020年前期 のもので、学生はそれぞれ下宿や自宅で制作して、僕が部品を渡すにしてもメイルで連絡し合って守衛所の前で手渡しするだけで、研究室に来てもらうことが出来なかったという苦難の時期でした。そのため、 SUACインスタレーション(5) の「メイキング」のところの★印をクリックするとわかりますが、僕は電子回路の部分だけ制作して提供して、あとは全て学生は下宿で制作しました。Arduinoなどのコンピュータを使うこともなく、コンセプトをうまく実現できた秀作だと思います。- 私が気になった作品は「なないろライト」という作品です。温度によって光る色が変わるというシステムが水温を視覚的に認識することができるのでとても面白いと感じた。温度の変化に伴って鳴る音も変化するというようなギミックを付け加えると、より多くの感覚で水温の変化を認知できるのでそのような改良も面白いのではないかと思った。
→ ここまで高精度の温度計測にこだわった作品は初めてでした。お湯に浮かべるということで「防水」に苦労した作品です。光だけでなく音も・・・と考える人は多いのですが、スピーカを内蔵してその音を外に出すためには「穴」を開ける必要があり、これは防水と両立しないので無理です。水中スピーカの音は水中に潜らないと聞こえないので、やはり大きな困難があるように思われます- 私は「クルクルギミック」という作品が面白いと思った。改良するとすれば、正二十面体をパズルにして、それぞれの面に模様をつける際に、正しい配置になると光が灯るようにすればパズルをするのも、キラキラを眺めるのも同時に楽しめて良いと思った。もう一つ、「酒くさくん」という作品も面白いと思った。アルコールの数値に基準をつけ、アルコールを感知しなければ「臭くないですね」基準以下のアルコール数値ならば「臭いですね」、基準以上ならば「飲み過ぎですよ」など、言わせるセリフを変えればより面白くなりそうだと思った。
→ 「クルクルギミック」は3回生の作品なのでレポートの対象外です。「要項」で求められた条件を満たさないと、コンペ応募では審査以前に除外されたり、就活の提出資料では駄目の烙印となりますから今から注意して下さい。アルコールセンサの出力はほとんど「ゼロかフルスケールか」という高感度タイプなので、基準値からの上下を判定する(警察の酒気帯び取り調べのように)というのは今回の簡易センサでは困難です- 「きょむ」という作品が気になりました。私は、半田ごてをやったことがないので分かりませんが、磁石を使い玄関用と自室用で赤と青のLEDライトを使い分けていると書いてありましたが、いまいち仕組みが分かりませんでした。昔、半田ごてを使った作品で、黒の線の上だけを走るミニカーを見たことがありますが、センサーで色の判別をしてある色だけに反応する作品は作れたりするんでしょうか? 先輩たちの作品がすごいものが多く、やっていけるか心配ですが頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします!
→ この作品のポイントは、人形のお尻の部分の磁気スイッチ(赤用と青用の2箇所)を離して配置して、玄関と部屋の座布団の中には、片方に対応した磁石を配置しているところにあります。なので、座布団(適当な向きに置いては駄目で正しい向きに固定しておく)のキッチリ中央に、正しくこちらを向けて人形を置く、というかなりキツめの使用条件があるのでした- 私は、ふしぎなポケットという作品が気になりました。童謡から発想を得たのだと思いますが、私はその曲を流してゲーム要素を入れるように改良すると思いました。童謡に合わせて手を叩くように促すことにより、実際にポケットからビスケットが出てくると嬉しくなると思います。先輩方の作品は、どれも独自性があって参考になりました。私も発想が豊かになるように、学んでいきたいと思います。
→ この作品の支援については、いつもの電子回路だけでなく、実際にモーターとギアの組み合わさった「メカ」を動的に制御するArduinoシステムとなりました。 SUACインスタレーション(5) の「メイキング」のところの★印をクリックするとわかりますが、なかなか頑張りました。学生作品を支援したシステムは、作品発表の後では壊して回収するのですが、このメカだけはまだ壊さずに研究室に置いてあるので実際に体験できます(アポを入れてくれればお見せ出来ます)。手を叩くための音楽ですが、センサが音楽に反応してしまっては困るので、ごく小さく鳴らすことになるのが難しいところです- 私の気になった作品は「からくりロボット カギオ君!!」です。この作品では音と光を出すために使用しているのが鍵だけですが、もし私なら鍵以外のものもセンサーで反応させ、より忘れ物を防げるようにしたいです。他に使用するものの具体例として時計や財布などがあり、作品内では鍵のみであったために滑り台の形を採用していましたが、改良して箱型にしようと思います。箱の下部にセンサーを設置することでどのようなサイズのものでも使用できるようにしたいです。
→ 滑り台の構造には重要な意味があります。滑り落ちたところにスイッチがあることで、間違いなくスイッチを動作させることが出来ます。「台」の底部に重量センサーなどを置くという作品もこれまでいくつも支援してきましたがけっこう大袈裟になって余分なエネルギー(電源)を必要とするので、地球上の「重力」をエネルギー源とする、という滑り台の活用はSDGs的にも意義があります- 「からくりロボットカギオくん!!」 という作品が気になりました。マスコット要素で音声でおかえりといってらっしゃいも再生出来るのかなと思いました。また忘れやすいなら、目で鍵がある事を直接確かめられるようにすると安心できると思いました。もう一つは「酒くさくん」です。気になったところは酒臭いとはどの基準だろうと思ったところです。アルコールを感知したらなのか。セリフが嫌がっていると言うよりは事実を述べている感じでコンセプトの友達感があっていいなと思いました。
→ カギオくんはArduinoでセンサ(スイッチ)を判定してLEDを点灯させているので、そのArduinoに「サウンドシールド基板」を搭載すれば「おかえり」等の音声は自分の声を録音して使用できます。「酒くさくん」はアルコールセンサなので、周囲環境にエチルアルコールがあれば検出します。実験では消毒用アルコールを吹き付けたティッシュを近づけて確認しました- 僕が気に入った作品は「なないろライト」です。お風呂の温度に応じて光が変わるという発想がとても面白いと思い興味を持ちました。これを使えば、お風呂での雰囲気がカラフルなライトで不思議なものになりそうだなと感じました。僕ならこれをたくさん用意して水の温度を変えたいくつかの浴槽を周るコースを作り、色の変わり方を観察できるものを作ってみたいと思いました。コースを流れる「なないろライト」がきれいに見えるようなものを作ると面白いと考えました。
→ 発想はいいと思います。ただしあの球体1個に、Arduinoと高精度温度センサと高輝度LEDとバッテリが内蔵されているので、1個あたりのコスト(部品代)は透明球体ケースを含めて3000円ほどになります。アミューズメント・スパ施設などの付加価値として「暗めの空間で流れる温泉」に多数を浮かべるために制作企業に外注する場合、例えば1000個で3000万円以上かかる(スポンサーが必要!!)、というような経済的マネジメントが必要になります- 課題作品の中で、一番興味を惹かれたのは松本菜未さんの「繋がる光」でした。立体物をアイコンとして部屋の使用状況がわかるのは、学校・会社などの施設で利用すると柔らかい雰囲気のマップになりそうだなと思いました。また自分ならば、駐車場などの定員が決まった空間で満車かそうでないかだけでなく、使用されている駐車スペースに反応して現在どれだけ空いているかを光の表現で伝えるデザインに発展させてみたいと思いました。
→ コロナ禍で帰省できず会えない実家の家族の状況をリモートで知りたい・・・という切実なテーマとして作った力作です。全て自分の下宿で制作し、デモ動画も撮影して頑張ったこの経験は、その後の作品制作でも大きく生きています- 私が気になった作品はなないろライトです。この作品ではお風呂の温度という点に着目されておりその変化によって視覚的にも変化するというところがインタラクティブな発想でおもしろいと思いました。また、より光を際立たせるためにガラスのような透明素材で覆うなどして、水面に映る光がより複雑なものになるとおもしろいのではないかと思いました。
→ 温度という物理量はイメージとしては簡単ですが、実際にはその温度になっている物体の熱容量に対応して「上昇」・「下降」の反応速度が大きく、つまり人間の皮膚感覚では簡単に変化が知覚できるのに、センサで物体の温度を計測して何かする・・・という場合にはなかなか厄介なものです。この作品ではたまたま超小型・高精度の温度センサが登場していたので出来ましたが、数年前であれば不可能でした- 【ふしぎなポケット】 手を叩くとビスケットが出てくるという仕様が某童謡のようでワクワクさせられました。本家はポケットを叩くとビスケットが増えるので、ビスケットが増えるような仕様にできればもっとワクワクするなと思いました。
→ デモ動画を見ると分かりますが、造形としてはビスケットを積み上げておいて、その最下段のビスケットが送られて出てくるようになっているので、「どんどん手を叩くとどんどん出てくるビスケット」というところまではなんとか実現できています- 【Frog Live】 蛙たちのライブというコンセプトで一つの音だけで曲を構成しているのが面白いと思いました。ライブと言っていますのでランダムな音響生成を用いてその一瞬でしか聴けない音楽というようなものだともっと面白いと思いました。
→ この作品は同時に履修していた私の「サウンドデザイン」のテクニックを、やや「飛び級」的に発展させたもので、あらかじめ作られたサウンドを「再生」しているのでなくて、マイクでその場でサンプリングした音から音楽音響をライヴ生成しています。つまり「その一瞬でしか聴けない音楽」をちゃんと生成しています(^_^)- 私は「居眠り防止ライト 布団で寝ろ!」を選びました。理由は特に高校生の時、受験勉強に疲れて机でついウトウトしてしまうことが多かったからです。その経験を踏まえて、自分なら、ライトに加えて音が出て、振動するように改良させたいと思いました。音と振動で確実に目が覚めるようにしたいと思います。また、中のライトが外から丸見えなので、何かしらでカバーを作り、見栄えを良くしたいです。アルミホイルでledライトを囲み、光を強化するというアイディアを思いついたのは凄いと思いました。
→ ライトに加えて振動というのは技術的には容易です。デモ動画ではわかりにくいですが、普段のゆっくり明滅している輝度はとても暗めなのに対して、目覚ましの時の輝度は、このLEDがクルマのヘッドライト用の超強力タイプだったので、その違いが強烈で、実験した際にわざわざ振動がなくても目覚めるだろう・・・と決めたのでした「技法を学ぶ」長嶋担当週 (5/13)
- 長嶋担当の「技法を学ぶ」は、「インタラクティブ作品のデザインとは」です
- マルチメディア室の使い方と「基礎演習E」(長嶋担当)講義ページへの行き方
- Macを立ち上げる
- マルチメディア室のMacは環境設定その他は記憶しない
→デスクトップの壁紙変更などは無駄(^_^;)- RドライブはマウントされないのでローカルHDDに保存したデータは消される (MM室からRドライブへのアクセスは推奨しない)
→USBメモリ/携帯型HDDなどにバックアップ必須- Macを立ち下げる
- ブラウザChromeを立ち上げる
- 1106長嶋研究室ページに行く (http://nagasm.org/1106)
- 「http://nagasm.org」の個人ページから研究室ページに行ってもOK
- SUACの「教員紹介」ページから研究室ページに行ってもOK
- 上のほうにある「担当講義関連資料」から「基礎演習E」を選んで、「2022年度前期」に行く
- 今週の「課題」について(全般)
- まず最初に、今週「技法を学ぶ」長嶋担当回の「課題」についてお知らせします
- これまでの「技法を学ぶ」の週では、皆さんそれぞれ何か実際に手を動かして「作る」という演習だったと思いますが、今週はそのような「演習」はありません
- 今週、皆さんが提出する「課題」ですが、上の方にある「発想を学ぶ」長嶋担当分と同様に、皆さんは「感想レポート」を提出するだけ、というのが今週の「課題」となります
- 過去のテーマと取り組みについて
- 過去の「基礎演習E」の「技法を学ぶ」長嶋担当週では、長嶋がエレクトロニクスやコンピュータの専門家として、かなり膨大な情報(知識)を提供してきました。これはデザイン学科の学生として、電子回路技術やコンピュータ技術を活用したデザインをする場合に必須となる、重要な知識です。その全体像を(漠然と)眺める、というのが過去のテーマでした
- 長嶋は、文部科学省(かつては科学技術庁)登録の「技術士」(情報工学部門、電気電子部門の2部門)です。「技術士」とは日本政府がプロフェッショナル・エンジニアとして認定する工学領域で最高レベルの国家資格ですので興味のある人は検索して調べて下さい。この部門の技術士はSUACでは長嶋だけなので、これまでも、他学科/他領域のプロダクトやインテリアの学生が照明器具や音響器具を制作する場合には、まずは「長嶋に聞きに行け」と指導されてきました
- その過去の「基礎演習E」の長嶋担当の「技法を学ぶ」の内容としては、以下のように大きく3つのレベルに分けました
- 「電気」と付き合うために必須の常識
- 電子回路やArduinoを使うための基礎的アドバイス
- Arduinoから拡張したデザインに向けて
- しかし「基礎演習E」を履修する学生には色々な指向性があります。「インタラクティブなデザイン」を指向する学生だけでなく、「インテリアデザイン」・「プロダクトデザイン」・「グラフィックデザイン」・「映像デザイン」などを指向する学生も、単位のために履修しています。長嶋はその全員に万遍なくという事ではなく、主として「インタラクティブなデザイン」を指向する学生を強く支援してきました。それ以外の学生は、上の3つのレベルのうち第1項目は必須の常識、第2項目は今後に生きる知識として理解を目指し、第3項目については軽く聞き流すように・・・と指示しました
- このような過去のスタイルと中身について興味のある学生は、ちょうど2020年度の前期、COVID-19のためにSUACの全科目が全てリモートとなった時の オンライン「基礎演習E」(長嶋担当)講義ページ を参照してみてください。膨大です(^_^;)
- そして今年から、この内容については上記のリンクを紹介するにとどめて、テーマを一新することにしました
- 今年からの長嶋担当回テーマは「インタラクティブ作品のデザインとは」として、以下のような内容を紹介し、検討することにしました。これは「基礎演習E」の後半(個別制作)とか、その後にインスタレーション作品への可能性を視野に入れたものです
- SUAC先輩のインタラクティブ作品例
- インタラクティブなシステム実現の例 - SUAC碧風祭・メディア造形学科企画 「お化け屋敷」の事例
- 人間の感覚と自然界を結ぶセンサ/ディスプレイ
- 広義の「ディスプレイ」の考え方
- インスタレーション作品の2種類の「お客さん」
- 「ニーズ指向」デザイン vs 「シーズ指向」デザイン
- 「機能 vs コスト」という二律背反
- 「エンタテインメント・コンピューティング」のお話
- 「シリアス・ゲーム」のお話
- 演習: インタラクティブ作品のアイデア構想
- 「SUACインスタレーション」の中から先輩作品のいくつかをピックアップして解説紹介(他作品も含めてあとで参照してください)
- 「先行作品の調査」(サーベイ)は重要です。ただし工学/産業の領域での工業所有権(特許・意匠など)と違って、デザインやアートの領域では「先行作品とほぼ同じ」であっても創作の意義あり、という場合もあります (こちらの方がより美しい・楽しい・素晴らしい・・・)
- SUACインスタレーション(1)
- はち
リアルな「蜂」の造形、それが一斉にガンをつけてくる迫力。実際に動くまでの悪戦苦闘- Shocking
紐を引っ張ると絵と音が出る・・・は簡単。その「スイッチ」部分のからくりとこだわり- REproduction
1ヶ月かかって便器のような造形を作り上げた結果、幻想的なインテリアが完成- 閃(きらめ)き
2回生が2人で作り上げた造形は「覗き込む」ために必須で、新たな鑑賞者を誘引する- Chessでポン!
8×8=64個のスイッチ、というだけではこの体験造形作品は語りきれない- スプラウトス
体験者よりも楽しいのは周りで見ている人、というシュールさを追求- ハコロ
「箱」にこだわった3人が夏休みを全て費やして制作した力作- 創作玩具・巨大パラパラマンガ装置「TANGO BOX」
電気はモーターを回すだけ。触覚も楽しめるこの作品は造形の力作- 星垂る
「数で勝負」というのは造形作品の一つの王道であり、愚直に追求したこの作品は記念碑となった- SUACインスタレーション(2)
- 風見屏風(かざみびょうぶ)
100個の風車を実際に並べて制作する「力技」が抜群- 電車で音を出すサウンドインスタレーション
他大学からSUAC大学院に入ってきてインタラクティブが開花した- らっとらいどらいと
「お尻でお絵描き」はシンプル。ただし怪我がない(潰れない/倒れない)ように確実な造形を実現するのは大変- Beat Box
8×8×6=384個のスイッチ、というだけではこの体験造形作品は語りきれない- Octagon
「一周ぐるりと繋がった円筒形ディスプレイ」のニュースから「どんな映像が面白いか」を追求した力作- Tiny Living
望遠鏡を改造した「顕微鏡」なのに体験者は完全に顕微鏡の中の生き物に引き込まれる- hoppin' drops
電気は一切ナシ。人間の「力」を原動力として幻想的な動きが実現された造形作品- はやくスシになりたい
シャリと15種のネタを全てフェルト造形して、さらに15話のショートムービーまで制作した力作- ネジマキウォール
「メイキング」をご覧あれ。5人が「数の迫力」を追求した3ヶ月- SUACインスタレーション(3)
- 心 臓 音
自分の心臓の拍動を実際に「見る」ことの面白さ- time and space
完成しきれなかったものの、やりたい事はシンプルで魅力的- 食音植物
音を食べてゲップで返してくる植物、というアイデアをここまで造形で完成させたのは立派- 追憶の壁
「プレゼン」をご覧あれ。作品については制作過程を記録しておいて最後にメイキングでまとめるのが重要- 海潮音
アイデア先行で実現のために相当に苦労した好例。実際に「動く」ことの難しさ- もふぽっど(mofPod)
「包み込まれて音楽を聞くiPod」というアイデアを実際の巨大ぬいぐるみで実現した力作- Revolution-J
おもちゃ楽器を改造して最終期にレディースバンドで遠征公演した事例。メイキング等をご覧あれ- OTOcakecco
発想はシンプルだが最終的に作品として作り上げるまでのプロセスは大学院生ならではの迫力- 双極式箱庭
多数の「虫」がときどきピクピク動く・・・という世界観を最後まで追求- SUACインスタレーション(4)
- 「いらない」と言われた子たち
3Dプリンタで同じ造形がいくつも出来ることから「いじめ」テーマを追求- 思わず覗きこみたくなる箱
造形と「光」を組み合わせて美しい世界を追求したが、残念な点も教訓となった- The Shadow of a World
「だまし絵」的な錯覚を実際の造形として実現してしまった作品- SUPER UNKO MAKER
馬鹿馬鹿しいアイデアを追求し尽くしたものの、造形力は不足していた、という好例。「デモ動画」をご覧あれ- めざせ! 怪獣王
浜松駅前地区のジオラマを制作し、そこを破壊しまくる怪獣を体験するというアイデア- 妖精のお菓子工場
動くジオラマに挑戦、時間をかけたこだわりのメイキングは注目- プレシ音
「子供がまたがる恐竜のオブジェ」(楽器)を愚直に制作- 召喚 ICカードバトラー
誰もが持っているICカードで「召喚」バトルをする、というコンセプトに重要なのがレーザーカッタで制作した「台」- スノードーム・ギア
レーザーカッタでアクリル製の「歯車」(中に水が入っている)を作って組み合わせて回すというアイデアは秀逸- SUACインスタレーション(5)
- 小さな世界
上下2室の造形で、上の部屋は「昼」の明るさとともに金属造形に触れると暖かい。下の部屋は「夜」の光とともに金属造形に触れると冷たい。造形全体をひっくり返すと、上下の部屋はそれぞれ次第に光が逆の演出に変化するとともに、内部の金属造形の温度も反転する。電気信号で発熱したり吸熱する「ペルチェ素子」という新しいデバイスの活用に挑戦した作品- 声の結晶 ーCrystal of Melodyー
声に反応して雪の結晶が現れる。6つ集めると雪だるまが光って歌う- チキチキ! ガチンコチェキ会
アトラクション系とクイズ系(いずれもかなり体育会系)の2種類のゲームで得点を上げると、「推し」と一緒のチェキを撮って持ち帰れる- 世界を救え! ウサギシューティング!
ウサギの被り物の3軸加速度センサによって、コロナ禍で凝り固まった首を動かす角度で照準器を移動させて、画面内に出現するコロナゾンビを造非接触体温計型ガンで撃つと、可愛いウサギに変身する。全部で10匹のウサギが登場するとゲーム終了- 乾パイ! カメレオン先パイ!
コロナ禍で飲みに行けない日々のための「乾杯」動作ゲーム。ストループ効果を利用しているので、「あか」と出たら、文字色モードでは青いジョッキで、意味モードでは赤いジョッキで乾杯する必要があり、「黄色」と出たら文字色モードでは赤いジョッキで、意味モードでは黄色いジョッキで乾杯する必要がある- あにんてっと
5体の動物を次々にステージに置くと音楽の演奏中に1パートから5パートまでアレンジが分厚くなってくる。全5曲のどれを選ぶかは最初の1体目を置く位置で決まる- Chewing Music
「咀嚼で奏でる音楽」のパフォーマンス。ネックセット先端の距離センサ(フォトリフレクタ)によって顎の動きをセンシングしてリズミックにライヴ生成する音楽のテンポ変化させ、音響素材としては頬に貼り付けたマイクで実際に色々な食べ物を咀嚼するサウンドをサンプリングする- 瓦割り台
何度でも割ることの出来るおもちゃ「無限瓦割り」を使って、COVID-19下のストレスを発散するためのインスタレーション。瓦割りの衝撃をセンシングして、16個のストロボが発光すると共に巨大な衝撃音が深い残響と共に轟く- 魔法の杖
街の模型に光を生み出す魔法の杖。杖を振って建物にビームライトを当てると、建物ごとにいろいろな種類の動画がプロジェクションマッピングされる- インタラクティブなシステム実現の例 - SUAC碧風祭・メディア造形学科企画 「お化け屋敷」の事例
- 碧風祭2011「お化け屋敷」
- 碧風祭2013「お化け屋敷」
- 碧風祭2014「お化け屋敷」
- 人間の感覚と自然界を結ぶセンサ/ディスプレイ
- 入力 - 広義のセンサ
- 関係性(アルゴリズム)をデザインする - プログラム/スクリプト
- 出力 - 広義のディスプレイ
- 作品の完成よりも「仕組み」「仕掛け」の理解と検討が重要
- 広義の「ディスプレイ」の考え方
- 視覚的ディスプレイというのはごく一部 - モニタ、プロジェクション(フロント/リア/ミックス/粒状物体/噴霧/液体/・・・)、LED、レーザ、etc
- 聴覚的ディスプレイ - スピーカ、イアホン、ヘッドホン、骨伝導、直進スピーカ、地鳴り、・・・
- 「味覚」・「嗅覚」・「触覚」にもそれぞれセンサとディスプレイがある その実例(明治大学・宮下先生)
- インスタレーション作品の2種類の「お客さん」
- 作品を体験している本人
- その様子を周囲で眺めている人 → 「行列しても次に体験したい」と思わせる作品は秀逸の証拠
- この全体の風景そのものが展示空間として作品の存在を主張してくれる
- 「ニーズ指向」デザイン vs 「シーズ指向」デザイン
- 「何をしたいのか」・「何を伝えたいのか」 - ニーズ指向のデザイン
- 「この新技術/新パーツを活用して何かできないか」 - シーズ指向のデザイン
- HCI(ヒューマン・コンピュータ・インターフェース)は電子部品の単体では駄目。人間との接点の部分に「仕掛け」・「からくり」・「造形」をどのように仕組むかがデザイナの腕の見せ所
- システムからの視点(何を入力して、どのような関係で、何を返すのか) vs 体験者からの視点(何をしたら、何が返ってくるのか)
- 「機能 vs コスト」という二律背反
- 世の中は全て「二律背反」、デザインの世界でも同じ
- プロの現場では「仕様 vs 開発期間 vs コスト」という3竦み
- 「それは企業(大量生産)なら実現出来るけれど、個人が作るには費用がかかりすぎる」 ・ 「それは地道に続ければ実現できるけれど、時間がかかりすぎる」 ・ 「それはアイデアとしては最高だけど、現在の人類の技術力では実現できない」 → どうやって折り合いをつけるか?
- 作品としての実現は教員が応援するが、「美しさ」・「楽しさ」・「驚き」は学生自身のモチベーションが全て
→ 詳しくはアポをとって相談して !!- 「エンタテインメント・コンピューティング」のお話
- コンピューティングの応用領域として「エンタテインメント」が浮上
- 「ホラー」も立派なエンタテインメント
- エンタテインメントとは? → 人間の本質を考える「哲学」へ
- 「シリアス・ゲーム」のお話
- 皆んなゲーム好き?
- 「シリアス・ゲーム」 = 「役立つゲーム」
- 欧米での状況
- 宿題
- 「技法を学ぶ」長嶋担当分の出席確認として、以下のレポートを長嶋へのメイルとして出して下さい。manabaは使いません
- レポートの内容としては、過去の先輩作品の事例を参照/鑑賞/考察したり、長嶋の提示したいろいろな「視点」を参考にして、「インタラクティブ作品のアイデア構想」(作品企画案)に挑戦してください。なるべく「既存の作品そのままモロ同じ」を避けて、オリジナリティあるアイデアを期待しています
- 分量は250文字以上〜400文字以下とします。長大な文書は不要です
- 企画案は一つでなく複数でもOKですが上記の分量内に入るようにしてください
- レポートはメイル本文として記述して下さい。ワード/PPT等の添付文書として提出した場合、長嶋はワード/PPTを持たないので無効となります。PDFに変換して添付するのも不可です
- 今回は「インタラクティブ作品のアイデア構想」(作品企画案)なので、必須条件として「イメージスケッチ」を、上記のメイルに「JPG画像(サイズを1MB未満に圧縮/変形すること。ファイル名は自由)」を1枚だけ添付してください。JPG画像以外だったり2枚以上だったりサイズが1MB以上だった場合には無効となりますので注意して下さい。1枚のJPG画像の中に複数のイメージスケッチや解説の言葉が入っているのはOKですので、サイズ圧縮のためにはモノクロ化も推奨します
- 提出期限は5/19(木)の23:59です。それ以降のメイルは無効となります。5/13にマルチメディア室に身体が出席していたとしても、このメイル未提出者は「出席点ゼロ」として扱われます
- メイルは学生のSUACアドレスから送って下さい。他のアドレス(携帯会社やgmailやYAHOO等)は無効です
- Subject:(タイトル)には必ず「基礎演習E(長嶋)・レポート(2124000・文芸太郎)」などと学籍番号と氏名を記載して下さい
- 長嶋は「レポート」メイルに対して「受領」を後ほど返信します。これが提出確認(証拠)となるので保管しておいて下さい
- いずれここの下あたりに、それぞれのレポート(氏名は伏せます)に対する長嶋のコメントを書いていきます。ただレポートを出しっ放しにするのでなく、他の学生のレポートと、それに対する長嶋のコメントまでをよく読んでお互いの知識を向上させましょう
「技法を学ぶ」長嶋担当分 (5/13)のレポートと、それに対する長嶋のコメント
- 『はち』という作品から発展させたインタラクティブ作品のアイディア構想です。一つの空間の中にたくさんの蜂とその巣を設置する。二つとも天井から吊されているが、蜂にはレールがあり常に数cmレール上を往復している。照明は巣の上にあるライトのみ。一定距離巣に近づくと、蜂が人に向かって近づいて来る(蜂のレールは巣から放射状に設置されているため、巣に近づくことができる)。天井か床に赤外線センサを設置して人を感知する。巣に触ると電気が流れ痛みを感じる(微弱にする)。巣の中に静電気発生装置を入れ、触るとピリッと感じるようにする。薄暗い中で攻撃性のある大量の蜂と同じ空間にいる恐怖を感じさせ、巣を触るという好奇心がインタラクションに繋がる作品とする。 ★
→ 静電気の放電はやや危険があるのでEMS(腹筋ベルトで使用)がいいでしょう。かつて僕が依頼されて製作したシステムの事例が この資料 にあるので研究してみて下さい。"PiriPiri-2"を実際に活用した例としては SUACインスタレーション(2) の中にある「スキマ」という作品があります。ちなみに最近の風潮だと、こういう作品の展示にあたっては、事前に体験者の同意を求める必要がありそうです- 作品事例の一つである「ガチャガチャ映像マシン」のような、身近な装置による体験を取り入れた仕組みは自分にとって斬新に感じられた。この発想から、インタラクティブな作品企画として「サウンド自動販売機」を提案する。概要としては、装置のボタンを押して品目を選択し、電子マネーを模したカードをかざすと、取出口を模したスピーカーから実際に音が流れるというものである。サウンド(品目)の例としては、様々な楽器の音色や演奏、珍しい動物の鳴き声などを想定している。他にも「ランダムな自動演奏が再生される」などの品目がいくつかあると、音源が有限的でなくなり、より多彩な体験ができると考える。 ★
→ 電子マネーを模したカードでなく、実際に本物の電子マネー(学生証やSUICAも)のFelicaを読み込むリーダを活用した事例として、 SUACインスタレーション(4) の中の「召喚 ICカードバトラー」という作品があるので研究してみて下さい。ただしこの作品ではカード固有の製造番号を読み出すだけであり、カード内のデータはアクセス(書き込み)できないので「このサウンドのためのカード」をユーザが作ることは出来ません- 「ミニトマトの栽培をサポートしてくれる鉢」。この鉢植えは、小学校で育てる植物や野菜(この場合はミニトマト)を成長に応じて葉や壁などに投影して演出してくれたり、水の適量を鉢植えについた表情や言葉で伝えてくれたりと初心者が楽しく、分かりやすく栽培できるようになっている。仕組みは、支柱についたセンサーが人の動きと植物の高さを読み取り、人が通ったときにどこまでも成長出来ているかをプロジェクターのようなもので投影して教えてくれる。また、水の量については、モニターに映されるミニトマトモチーフの鉢植えの表情と声で表示され、水が適量のとき、水が適量ではないとき、その他で三種類ある。これが学校の中庭で並んでいたら楽しそうだと思った。 ★
→ 鉢植えの植物を愛でる人は多いので、このようなインタラクティブ作品はあちこちで散見します。植物の葉にセンサを付けると、周囲の人の動きに対応してセンサ情報が変化するので、それを「植物の囁き」として聞く、という製品は15年ぐらい前にエポック社から出ていて、 Amazon でも売っています(マルチメディア室のロッカーにもあります)。植物の下からプロジェクションするというアイデアですが、影のためになかなかうまくいかない気がします- 私は、「ゆらゆらランプ」という作品を企画案として考案しました。外見は、一般的な傘のあるランプと同じ形をしているのですが、傘の周囲には和紙と小さなLEDライトを一本一本つなげたものをつるしてあります。モビールのように風にゆらゆらと揺れるその動きに反応して、LEDライトは柔らかな発光をするようになっており、その色も動きによって変わります。ON・OFFスイッチもついているので、傘の内側にある普通のLEDライトを利用して明かりを点けることも可能です。内側のLEDライトのみ、周囲の色が変わるLEDライトのみ、あるいはその二つを同時に点灯する、など、多彩な楽しみ方、使い方ができるのではないかと思います。私自身普段から読書を趣味として楽しんでいるので、本の世界に入り浸るために邪魔にならない、それでいて読みやすさの手助けになるようなインタラクティブな作品を考えました。 ★
→ 夢のある企画ですが、LEDというのは電源を供給する必要があり、単色でも2本、RGBで色が変化するのであれば4本の電線がLEDごとに必要です。スケッチではLED同士を和紙で繋いでいるようですが、導電性のある和紙というのはいまだ実現されていません。そうなるとLEDごとに小型電池を内蔵し、動きに反応して色を変えるとなると小型マイコン(Arduinoみたいなもの。加速度センサも必要)となりますが、そこそこ重いので和紙がピンと伸びてしまって「ゆらゆら」とは言えなくなりそうです- カードバトルゲーム。参考にしたのは、ひだまりのおもちゃ屋さん、異世界旅行を参考に考えました。どう言ったものかと言うと、カードを用意してそのカードにセンサーをつけます。土台となるフィールド(そこにもセンサーを付ける)にそのカードを2枚置くと、予め用意しておいた動画が流れ、対戦ゲームのようにバトルが始まるというものです。今までの先輩の作品とは違う所は、2個のセンサーを使うと言う点です。2個のセンサーの組み合わせで動画を1本作るのか(カードが多いほど作る動画が多くなる)カード1枚につき画面にキャラを一体表示させ、2枚目を置くことでもう一体が登場するのか。どっちを採用したほうがいいのか、作ってみないと分からないと思いました。 ★
→ 2個のセンサーを使った事例としては、そのものずばり、 SUACインスタレーション(4) の中の「召喚 ICカードバトラー」という作品があるので研究してみて下さい- 文化祭で展示されたお化け屋敷の様子から順番を待っている行列自体も作品のひとつだと言うのを見て、簡単に誰でもすぐ体験できるものではなく、大人気カフェや有名テーマパークの様に少し長めで並ぶ時間は多いが一人一人の満足度が高い作品の方が魅力的なのではないかと感じました。そこから、一人一人の満足度を高めることが出来、少し時間はかかるが、誰でも年齢性別を問わず体験することが出来るものを考えました。ひとつの箱を覗くと向こう側にはキャラクターが写っており、液晶パネルの下には手が伸びている。自分側にも手を入れる穴と手袋があり、それを使って握手をする。相手側はロボットかと思いきや、向こう側にも人が入っており、新たな出会いやコミュニティの輪を広げる。 ★
→ コロナの状況では「向こうにも人がいて握手」というのはちょっと問題があるかもしれません。過去の作品として(MITメディアラボ)、同じように体験者が箱の穴を覗き込んで中のモニタを見つつ、下の穴に手を差し込むと、モニタに誰か(相手)の手が映し出されて、それと握手しようとするけど出来ない・・・というものがありました。実はそのモニタの手は、一つ前の体験者が差し込んだ手を撮影記録したものだったのだ・・・というのがポイントで、その手も自分のように相手を探してうろうろするので、誰もが同じような反応をする、と後で種明かしされるという面白さがある作品でした- 先輩方の作品をいくつか拝見させていただくと、音楽に関係するものが多かったので、私も音楽を使った楽しいものを作りたいと思いました。そこで、学校の昼休みに暇をつぶすため、机や文房具を楽器代わりに使っていたことをテーマに作品案を考えました。机や教科書などから本物の楽器の音が鳴って、それでセッションできたら面白いと思ったので、この作品案を提案しようと思います。セッションというと複数の楽器が必要になるので、ひとつの机でピアノとドラムが演奏できるようにしたいと思っています。ドラムを構成するのは、教科書やノート、水筒などの学校で使っていたものです。実際に楽器で演奏するよりも、もっと気楽に、遊びのようにできるので楽器に親しみを持てる人が増えると思いました。 ★
→ 「サウンドデザイン」を受講しているのであれば、これは「鳴らす」部分は簡単だ・・・と分かると思います。必要なのは、その音源を鳴らすためのトリガ情報を生成するセンサの部分ですが、文房具をボールペンや鉛筆で叩けばその音も鳴ってしまうし、その情報を取り出すためには個々に衝撃センサを仕込む必要がありますが、まぁ技術的にはそれほど問題はありません。もっと面白いものとしては、机の上のあれこれを金属造形として作って並べると、単に手で触れるだけで簡単にセンシング出来る仕組み(静電タッチセンサ)があるので、それも面白いかもしれません- 私は「植物会議」を見て人間が影を意図的に作ることによって植物が光ったり動いたりする仕組みが面白いと思いました。そこから、人間が生きものに関わるという発想を元にはりねずみを撫でる時に場所によっては、はりねずみが丸くなって針をたてるという作品を考えました。ほとんどのはりねずみはおしりとおしり付近の背中は触らせてくれますが、脇腹や頭は嫌がり針を立ててしまいます。私はこのはりねずみの仕組みを再現したいと思いました。この作品によって、普段触る機会の少ないはりねずみですが、どこを触るとはりねずみは怒るのか知る経験が得られるので知識となり面白いのではないかと考えました。1つ知識を得る事は、動物園やアニマルカフェではりねずみとコミュニケーションを円滑に取るための1歩にもなると考えています。 ★
→ 人間がはりねずみを触ろうとした場所を「明かりセンサ」によって「影」の場所を検出する、というのは方法としては簡単です。ただし難しいのは「はりねずみが丸くなって針をたてる」というのを実際の動きとして実現する方法で、モーターを使えばその騒音を抑えるのに難儀するし、ソレノイド(電磁石)を使えばストローク(駆動距離)と復元方法に難儀するし、形状記憶合金/人工筋肉(電流を流すと形状が変化)を使えば発熱に難儀するし・・・となかなか実現が困難です- 「はやくスシになりたい」を参考にした「開花」を提案する。鉢に水をそそぐとスクリーンに開花する花が投影されるもの。まずRFIDリーダーを土台に設置する。次に実際に水やりをするように鉢に水を注ぐと、バネで吊るされた鉢が水の重さで台に接触する。すると、鉢の底にある金属対応のRFIDタグが反応し、背面に設置したリア投影スクリーンに花が開花するアニメーションが映される。鉢から花が咲くように見せたいので鉢はスクリーンの真ん中に設置したい。鉢の種類は形の異なったものを4つ。鉢を鍛金で制作し、RFIDを内蔵する部分は木で作ることで、工芸の技術とインタラクティブなシステムを融合させたいと考えた。 ★
→ センサとしてRFIDを使うというのはちょっと筋違いです。RFIDはセンサが感知すればONとなるだけで、水を入れて重くなって距離が近付いたというような情報を検出するのには向きません。「鉢から花が咲くよう」なニュアンスであれば、単純なON/OFFでなく、水を入れたら次第に花が咲くようにしたいものです。鉢を取り替えたことを検出するのはRFIDでなくても色々な方法で簡単に実現できます。 SUACインスタレーション(4) の中の「Flower」という作品があるので研究してみて下さい- 私は家を出てから部屋の明かりを消してきたかどうか不安になることが多々ある。そこで、「つながる光」から発想した「節電ライト」を考えた。この「節電ライト」は「つながる光」のような部屋の明かりと連動して光がつくというシステムを応用して、家の照明をストラップと連動させることで照明を切り忘れているときに点灯して視覚的に教えてくれるという仕組みだ。また、「つながる光」とは違い照明の情報を入力するだけでなく、仮に部屋の明かりを切り忘れていてもストラップのスイッチを切ることで同時に部屋の明かりも消えるという相互的に作用する仕組みである。 ★
→ 小型のLEDランプがBluetoothでスマホと連携していて、スマホのアプリとして自宅の照明システムを制御していれば実現できるシステムですね。アイデアとしては1982年頃にヤマハが出した「ホームコンピュータ YIS」 ★ ★ ★ のシステムで、当時はまだ大型だった携帯電話から家の電気製品を制御する・・・ということで発表されていました。現在ではおそらく、この「節電ライト」そのものが製品として出ている気がします- 「思わず覗き込みたくなる箱」から、ある視点から見るとひと目見た時とは違うものが見えるというアイディアを得て考えました。先輩の作品は一番上の形と一番奥の形の二面でしたが、私は横と上の二面を考えます。簡単な例として横から見ると直線から成る立体ですが、上から見ると曲線からなる立体が見えるというようなものです。これを先輩の作品の星座のような具体例に置き換えたいと思います。中を空洞にして上から見たときだけその空洞に表現したいものが見えるようにしたいです。完全に観賞用になると思いますが、どこから見たら何が見えるのかを想像しながら見ると面白いと思いました。 ★
→ 錯視ですね。 このページ を研究して、3Dプリンターで何か作ってみてください- 私は、「つながるヒト」という作品を参考にして、1辺の長さが同じである、3種類の平面図形を繋げることで、図形が光り、次々と繋げていくことで色が変化していくものを作ることを考えました。平面図形として正方形や正三角形、正五角形をあげます。なぜなら、これらの図形は同じ図形を繋げていくと正多面体をつくることが出来るためです。また、同じ図形を繋げれば、同じ色の光が広がっていき、別の図形を繋げると色が混ざっています。このとき、光の三原色を用いて、混色も加法混色を用います。これらは遊びながら勉強につながるので、子供向けの玩具として考えています。ひとつ例外の図形として、他の図形の1辺と半径が同じである、正円を追加し、正円が繋がると色が消える仕組みにします。 ★
→ 僕も持っていますが、多数の基本図形のタイルの縁の部分にマグネットがあって相互にくっついて立体を自在に作れる こういうおもちゃ があります。この1つ1つのタイルの内部に電池とコンピュータとセンサ(相互に相手を認識する仕組みが必要)と、さらに面として光るデバイス(LEDは点光源なのでNG)が必要になります。メーカが製造すれば実現可能ですが、おそらく1個あたり500円とか1000円ぐらいかと思います。いちいち多数の電池が必要で、さらにそれを交換することを考えるとちょっと現実味は低くなります(^_^;)- 【あなたに速報!!】 ニュースキャスターを中心に置いたセットを作成し、テレビのリモコンを操作するとランダムに生成されるニュースが流れると言うものです。いつ、どこで、誰が、何をして、どうなったかの五つのカテゴリーを作ります。それぞれのカテゴリーに5−10ほどのパターンを入力し、順番に読み上げさせることによって数十種類のニュースの内容が自動で生成される仕組みです。音声の流れでは、「速報の合図」→「ニュースのお時間です」→「いつどこで誰が何をしてどうなった」→「そのニュースの概要をカテゴリー別に詳しくランダムに説明する」。ニュースキャスターの口が読み上げるときにぱくぱくすると、なおリアルで面白そうです。 ★
→ コンピュータの画面の中にニュースキャスターがいるのであれば、これをプログラミングするのはまずまず簡単です。ニュースキャスターの人形(ロボット)となると、途端に 不気味の谷 と闘う必要が出てきます- 私は憂鬱な雨の日を楽しく過ごすための傘を考案したいと思います。雪の日も適応することができます。過去の「うたかた」という作品から、触れると対応したサウンドが鳴るインタラクションを日常で応用させたいなと考えました。この傘は表面に接触センサーと温度センサーが付いていて雨と雪を感知します。傘の表面に水がつくと接触センサーが反応し、音楽が流れる仕組みになっています。また温度センサーも取り入れて、0℃以上なら雨、0℃以下なら雪と、天気を判別して雨と雪で違う音楽が流れます。この傘を使うことで雨の日の子供たちの通園、通学が楽しくなるのではないかと思います。 ★
→ センサがあってスピーカから音が出てくるということは、この傘のどこかにArduinoのようなコンピュータがあり、そのためのバッテリ(モバイルバッテリのようなもの)も必要になります。傘にセンサとスピーカを取り付けても何も起きてくれません。 SUACインスタレーション(5) の中の「いつでも雨傘」という作品では、傘に仕込んだ小型Arduinoから細いUSBケーブルをパソコンに繋いでます- 僕が提案するのは鍵を管理してくれる猫です。内容としては鍵を置かないといけない指定の場所に鍵がないと猫の目が光り、睨みつけてくるものです。これを作りたい理由としては自分が鍵の管理が緩い部分があり鍵の管理場所が毎回ころころ変わってしまうので鍵を置いておく場所を決めておきたいからです。これが役に立つ場面としては夜寝る時に電気を消して鍵が置かれていないと、猫の目が光るので自分が鍵を指定の場所に置き忘れていることに気付けるようになっています ★
→ 鍵の管理というのは多くの学生がテーマとしていつも取り上げています。 SUACインスタレーション(5) の中にも、「からくりロボット カギオ君!!」・「ただいま〜!! 埴(はに)〜ちゃん」という作品例があります。猫の造形が勝負となりそうです- 過去の作品を拝見し、光と音を効果的に使って空間を演出するものがあり、とても興味を持ちました。特にヒーリング効果のあるものを作りたいと考えているため、BGMを利用した部屋におけるようなものを考えました。フリー音源などを利用し、音に合わせて綺麗な色に変化する置物です。可能であれば数曲用意し、気分に合わせてライトの色を変化させます。外見に関しては、雰囲気を表現できるよう、神社や提灯といった和風な造形物、もしくは植物やシンプルな造形を想定しています。ボタンなどの選択肢を設け、気分に合った曲が流れる仕掛けにしたいと考えています。 ★
→ RGB-LEDテープとArduinoのmp3シールドを使えば、実現はまずまず容易です。造形で雰囲気がうまく表現できるかどうかが勝負ですね- 私は『はち』という作品で、センサとそれに合わせた動きで生物の動きを再現、模倣するというのがとても面白いと思いました。私はこの仕組みがほかの生物にも応用できないかと考えました。例えば、私が思いついた作品は『フクロウ』です。フクロウというのは首を左右に270度回転させることができます。そこから、フクロウの模型の首にモーターをつけて、台座につけたセンサに反応した方向を向くなどすれば面白いのではないかと考えました。また、フクロウは夜行性なので目が光るといったギミックを搭載しても面白いと思いました。さらに、センサに合わせてあの特徴的な「ホー、ホー」という鳴き声も出すことができたらよいと考えました。お化け屋敷などに使っても雰囲気が出ていいと思います。 ★
→ 8方向に対応して45度の整数倍の角度で正確に回転させるためには、普通の模型用モータでなく、ステッピングモータという道具が必要になりますが、フクロウの全体でなく頭だけを回転させるというのは重量が減るのでうまい手だと思います。目にLEDを入れるとなると無限に回転したら電線が捩れてしまうのでちょっと工夫が必要になります- 「おいしいおやさい」という提案を考えました。「shocking」と「はやくスシになりたい」から発展させたアイディア構想です。地面に埋まっている色々な野菜を収穫すると、スクリーンにその野菜を使った料理のレシピ動画が再生されるというものです。小さい子供向けの食育をテーマに考えました。 ★
→ まず注意点として文字数不足です。野菜の種類ごとに埋まっている穴が違う(穴ごとに埋まっている野菜が決まっている)ようにすれば、センサはRFIDとかでなく「明るさセンサ」で十分です。 SUACインスタレーション(4) の中の「理子の焼肉」という作品の手法が使えますので研究してみて下さい- 私は花瓶に注目して水を入れると外からどれくらい水が入ったかがわかり、また水を変えてからどのくらい時間が経ったかを花瓶の色の彩度の変化で教えてくれるというのを考えました。これは私が長続きしない性格で水やりを忘れて花を枯らしてしまったことがあったからです。また入れる花によっても色相が変わるという変化も考えました。普段変化のない花瓶側を変化させることで水の状態が外から見てわかるというのがポイントで、毎回の水の交換が楽しくなると思います。 ★
→ 色の彩度が変化したり色相が変わるという「花瓶」は、どういう材料でどのように作られているのでしょうか。その部分の科学的な根拠が不明です- わたしは、「はやくスシになりたい」と言う作品の、パーツとパーツを組み合わせでストーリーが生まれると言う特徴が面白いと思った。その上で、参考にした作品ではベースとなるパーツはシャリに固定されていたが、ベースも変えればより面白くなるのではと思い新しい作品を考えた。「わたしだけのキャラメーカー」と言うこの作品は、ボディ、ヘッドの二つのベースとなるパーツと、ヘアースタイル、ファッションという二つの追加パーツを使ってオリジナルのキャラを作り出すものだ。出来上がったキャラクターを台の上に載せると、つながった画面上に名前とショートムービーが表示される。それぞれの組み合わせに名前があり、例えば画面左下のロングヘアのキャラクターは「世間知らずのお嬢様」でその隣のパーカーのキャラクターは「やんちゃなアルバイター」のように、それぞれが個性を持ったキャラクターとして成立するようになっている。また、それぞれのショートムービー上で別の組み合わせのキャラクターとの関係を示唆することで、別の組み合わせを考えるきっかけづくりになると考える。 ★
→ 「台」を複数並べる、という安易な発想は、それだけRFIDリーダ(高価)をたくさん購入する必要があるので、その必然性がないと効果がありません。 SUACインスタレーション(2) の中の「おはなしパネル」という作品は4つのRFIDリーダを並べている力作ですが、4枚のRFIDタグの板を置く「順番」に対応してストーリーが異なるので、その必然性があります。イメージスケッチを拝見した感じではキャラクタの面白さ(→作品の世界観につながる)が無くてちょっと残念な気がしました- アイデア構想 (1)おかえりと言ってくれるマシン 玄関に置いて、人感センサーで家主が通ったら「おかえり」と言ってくれる、mp3音声再生機能。さらにledが同時に光る。これをぬいぐるみに付ける。一人暮らしで帰ってきてもおかえりと言われると寂しくない! (2)立体ホログラム スマホやタブレット等と透明な板を使った立体ホログラム。作成した映像を立体に見ることが出来る。さらにリーダーを用意し、それにいくつかのぬいぐるみをひとつ選び、載せるとそのぬいぐるみが動く映像に切り替わって立体になって流れる。コロナ禍で人と会えなくても、まるでとてもかわいいぬいぐるみがそこにいるような映像で寂しくない! ★
→ (1)のような作品は「基礎演習E」でも他の機会でもこれまでに何度となく制作を支援した気がします。技術的にはそれほど困難なところもないので実現は可能ですが、「またか」というツッコミは必須です。(2)は僕は支援できない世界なのでノーコメントです- 私が考えた作品のアイデアは子供の頃の手遊びを直感的な操作のゲームにすると言うものです。具体的にはよく子供の頃にやっていた、手が人形を作り想像で遊んだり、車の窓から見える障害物を避けたりと言った遊びをモデルにすることを考えています。これをゲームに落とし込む方法としては、手で人形を作ることをコントローラーとして見立て、実際にモニター内のアバターを操作するという方法を考えています。ゲームはコントローラーや、キーボードとマウスを使用しますが、これらは「慣れ」というのが関わってきます。そこで子供やお年寄りでも操作ができる直感的な操作ができるものを作りたいと思います。 ★
→ センサとしてマルチタップのタブレット等が最適ですが、これを自力でプログラミングして実現するためにはそこそこ障壁があるので、克服するのに基礎演習Eの時間ではちょっと不足して、これだと3回生の「総合演習I」あたりでチャレンジするのがいいかもしれません- 過去の作品をいくつか拝見し、映像と関連させているものに興味が沸いたので、アクションをおこして映像を流す作品を考案したいと思いました。「異世界旅行」をヒントにオブジェクトを台の上に乗せて読み込ませ、それに対応する映像を流します。内容としては、日本昔話を題材にしたいと思いました。ただ昔話の映像を流すのではなく、途中でクイズを出題したら面白いかなと思いました。3択ほど回答を用意して、正解だと思う答えのボタンを押し、その結果に合わせた映像を流します。人気な昔話からマイナーな昔話を集めることで、子供でも大人でも楽しめ、日本昔話から先人の教訓を学べると思いました。 ★
→ 画面内で閉じた世界で表現できる「選択ゲーム」であれば、無理して人形を用意する必要は無いかもしれません。先輩のFLASH作品「ももたろう」は、 このSWFファイル をダウンロードして、アドビのAnimateのPlayerの中の「Flash Player」か何かで再生させれば体験できますが、これは相当の力作ですので是非、体験してみて下さい- 私は、作品事例の「えんむすび」という作品を見て、フットスイッチを踏むと、光の円が音と一緒に飛び出す様子が面白いなと思ったので、この作品を参考にして、「フットエアホッケー」というゲーム作品を考えました。ゲームセンターなどにあるエアホッケーを、フットスイッチを使って4人で行うゲームです。2対2のチーム戦で、フットスイッチを踏む力や、2人の踏むタイミングなどで光の玉の威力を決めて競い合います。また、ゴールに玉を入れられないようにフットスイッチを踏んで防ぎます。手で行うエアホッケーよりもコートが大きいので、迫力があって見ている人も楽しめるのではないかと考えました。 ★
→ フットスイッチによって動き回るというのは、ちまちましたスマホ画面内のゲーム等に比べて健康的ですね。ただし2人のフットスイッチ操作がどのように玉を打ち出す軌道/速度に関係するのかちょっと不明で、さらに防御の時に2人のフットスイッチ操作がどのように作用するのかはもっと不明です- 私は「streetscape」という作品から、様々な食べ物を切る音を収録してナイフ型のペンを食べ物にタッチすることで切る音を楽しめるASMRのような作品を作ってみると面白そうだと思いました。キャベツなどの野菜類や揚げ物など切る時にいい音がするものを収録し、聞くことで幸せな気分になれる作品を考え、収録したモチーフの模型を作ることでより視覚的に体験できるシステムを考えました。streetscapeの作品を見るとタブレットの上に溝が引いてあるので、それを参考にしてモチーフを切ったように見えるように溝引いてそこをなぞると音が出るシステムにしたいです。 ★
→ SUACデザイン1期生が21年前に制作した SUACインスタレーション(1) の中の「Shocking(食ing)」という作品では、キャベツを刻む音、天麩羅を揚げる音、コーラを飲む音、など「食」にまつわるサウンドを鳴らすのと一緒に「食」にまつわる画像を出すというものでした。企画案を実現するのは技術的にはまずまず容易なのですが、4種類のモチーフが固定なのですぐ飽きてしまう懸念があるかもしれません- 日時を書きその日時に近づいていくと色が変化していく幾何学絵画ボード「WASREN」 絶対に忘れてはならない用事などをカレンダーに書く場合それを見るなどしなくてはならないがこの絵を飾るとその思いださなくてはならない物事の日時に近づいていくにつれて色が青や緑などの落ち着いた色から赤色などの暖色に変わっていく。後ろの間合いにそれらの事柄を描くことができ、そこに日時や時間などを設定すると色が変わっていく。視覚的にすぐ遠いところからも見れるようにすることで忘れ物などをすぐに思い出せれるようなもの。裏側に書いてある日時などを消すことによって色はまた元に戻る。そこにその日の予定も書くことができる。 ★
→ まず注意点としてもっとも酷い規定違反の提出でした。この企画は完全に「ニーズ指向」ですが、果たしてそんなものを現実に作り上げることが出来るのかどうか不明です(両面フルタッチパネル/フルスクリーンディスプレイの正方形タブレット??)。詩人が空想でこの世に存在しないものを夢想するのは自由ですが、デザイナであればそれを実現するための道筋を検討する必要があります- 大竹結月さんの『悪霊退散』が面白いと思いました。手の震えを検知するセンサーとホラーの掛け合わせが面白く、手の震えを抑えようと思えば思うほど怖さに意識が向くので、ピッタリな表現だと思いました。自分が作る企画案として、センサーの役割のろうそくと状況を少し変更して、肝試しの中で使うデザインを提案します。肝試しの開始時にしゃれこうべを手渡し、それをゴール地点の体まで持って行くというゲームにして、手の震えの大きさによって演出がどんどん怖くなっていく構成にします。しゃれこうべにすることで怖がらせる表現を生々しくでき、持っているものから怖い音などを鳴らすことでより怖さを感じると考えました。 ★
→ まず、イメージイラストが秀逸です(^_^)。この絵力は今後のデザインにフルに生かして下さい。手の震えを検出してサウンドにするよりも、この企画だとサウンド+発光+振動・・・といきたいのですが、振動を発生させると震えセンサが反応してハウリングとなる?という悩ましさがあります。実はその解決方法としては、どうせマイコン(Arduinoなど)を内蔵するので、「普段は振動子を止めておいて震えをセンシング」→「震えを検出したらセンサを止めてバイブさせる」というように、時間的にモードを切り替えることで、十分に体験者にホラーを提供できます。しゃれこうべというのは、そこそこの大きさと重さが必要なので、電子回路と電源(電池)を内蔵させるにも好都合です- 「おはよう卵ちゃん」というデバイスを考えた。卵の形をしていて、普通に引っ張って卵を開けることは出来ないようにしておく(卵をロックする)。しかし、この卵をリズム良く叩くと卵が割れ、卵の中の画面に動物のアニメーションが表示される。叩くリズムは何パターンも用意しておき、叩いたリズムによって中の画面に表示される動物も変わるようにする。ヒヨコ、恐竜、蛇、ダチョウ、ペンギン、カモノハシなど、実際に卵から生まれる動物のアニメーションを表示させる。上手くリズムが叩けなかった場合は中から変な声がして、卵が振動する。失敗すると卵は割れない。「おはよう卵ちゃん」はリズムゲーム的な要素を含んでいる。 ★
→ うまく叩けた場合に卵が割れたとして、その割れた部分は外から引っ張り上げて外す、ということであれば実現可能です。ただし卵形というのはなかなか厄介で、そういう形状のディスプレイは無いので、長方形のモニタの外周に余白の部分が見えてちょっと興醒めするかもしれません- なにか物事を決める時に、悩んだ時またはやりたくないことをやらなければならない時、そんな時にジャンケンをしてくれるロボットを提案してみました。グーチョキパーのどれかを最初はグーの合図で出してくれるという設定です。勝ったならどちらかに決める、負けたならやりたくないことも今すぐやるなどの使い方を想定しています。場合によってはあっち向いてホイまでしてくれる機能もつけてみたいです。 ★
→ まず注意点として文字数不足です。ここに書かれた機能を本当に自力で実現するには、電子情報系の大学の3回生か4回生の技量が必要ですのでたぶん無理っぽいです- 私は「Beat Box」という作品の、一人でも多人数でも、正解のない音楽を演奏して楽しめる点が良いと感じた。「インスタレーション作品の2種類の『お客さん』」という先生の視点を組み合わせて作品企画案を考えた。コックピットビートというものである。その名の通りコックピットのような椅子に座って、いくつものボタンやレバーで音を鳴らして遊ぶことができる。自分の手で音を操縦しているような感覚になることができて面白いのではないかと考える。正面にモニターを置いて空の映像を流して、押すボタンに対応して鳥が飛ぶなどの演出。 ★
→ 去年の「基礎演習E」でコックピットを作ってゲームにした事例がありました。的場先生が記録動画を持っていると思います。コックピット(操縦席)というのは電車でも飛行機でもロケットでもガンダムでも誰しもが憧れるものですが、このイラストのように実際に作る(それぞれのコントローラがちゃんと動く)のはかなり大変です。個別のスイッチとかレバー等を本物の部品として仕入れようとすると、中古を集めても軽く10万円を超過するでしょう- 私は自分の好きなデザートを守るというインタラクティブ作品を構想しました。定められた箱に自分の守りたいデザートを入れ、自分以外はそのデザートを取ることができないと言ったような仕組みです。指輪など簡単なセンサーを持った人のみ開けることができま、持っていない人が箱の中のデザートを取ると警報装置が作動する仕組みです。現段階では警報作動時にライトが点灯することを考えていますが、警報作動時に人形を軽く動かすことも考えています。 ★
→ ライトが光ろうがブザーが鳴ろうが人形が動こうが、デザートが欲しかったら取られてしまうのでは?- 「幸せの○」が印象的でした。広義の意味での"ディスプレイ"の話がありましたが、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などを使ってどのように幸せを表すかが重要になってくると思うので、様々な表現方法を試してみたいです。 詩想作曲法もとても素敵だと感じました。詩が好きなのですが中々見る機会がないので、キーボード(音楽)と合わせることで、その場だけの新しい詩が生まれるのがとても興味深いです。これまでの先輩方の作品を参考にして、企画したのが「幸せな言葉で幸せを」です。参加してくれる人に"幸せな言葉"を入力してもらい、それを小さな瓶の中に表示されるようにします。その瓶の中にある"幸せな言葉"を見て、幸せになった人が別の"幸せな言葉"をまた入力します。その連鎖を繰り返すことで、大きな瓶の中にはたくさんの"幸せ"が積もっていくというものです。他の人の"幸せ"を知ることで新たな価値観を知り、自分が"幸せ"であることにも気づいてもらえれば幸いです。 ★
→ 体験者に幸せな言葉を「入力してもらう」とありますが、これはPCのキーボードからでしょうか? 言葉にしてマイクで入力すると、正しい単語でないものが出てくる(同音異義語)ので途端に難易度が上がりますが、キーボード入力というのはちょっと味気ない感じもします「20220617レポート」へのコメント (2022.06.21)
「20220624レポート」へのコメント (2022.06.27)
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