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name NaN navigate()
navigator Navigator Navigator.appCodeName
Navigator.appName Navigator.appVersion Navigator.javaEnabled()
Navigator.language Navigator.mimeTypes[] Navigator.platform
Navigator.plugins[] Navigator.plugins.refresh() Navigator.preference()
Navigator.savePreferences() Navigator.systemLanguage Navigator.taintenabled()
Navigator.userAgent Navigator.userLanguage netscape
Number Number.MAX_VALUE Number.MIN_VALUE
Number.NaN Number.NEGATIVE_INFINITY Number.POSITIVE_INFINITY
Number.toString()



name・・・Window.nameを参照



NaN定数・・・数値以外の値(not-a-number)の定数

対応バージョン

コアIE 4、ECMA-262(Navigator 4ではサポートされていません)

[監訳者注]JavaScript1.3からNavigator 4でもサポートされています。

コーディング形式

NaN

解説

NaNは、特別な数値以外の値(not-a-number)を意味するJavaScript定数です。

関連項目

InfinityisNaN()Number.NaN



navigate()・・・Window.navigate()を参照



navigatorプロパティ ・・・ Navigatorオブジェクトへの参照

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

navigator

解説

navigatorプロパティはNavigatorオブジェクトへの参照です。読み出し専用で、Webブラウザのバージョンや設定情報を保持します。詳細はNavigatorオブジェクトを参照してください。
すべてのウィンドウはNavigatorオブジェクトを参照するnavigatorプロパティを持っており、どのNavigatorオブジェクトも同じ値を保持します。したがって、Navigatorオブジェクトを使用する場合は、ウィンドウへの参照を明示的に指定せずにnavigatorとだけ指定するのが普通です。
navigatorというプロパティ名は明らかにブラウザのNavigatorから来たものです。ただし、このプロパティには移植性があります。IE 4では、clientInformationというプロパティ名で定義されており、これも同じnavigatorプロパティと同じオブジェクトを参照します。clientInformationというプロパティ名のほうがより説明的でベンダーらしさはない名前なのですが、このプロパティはNavigatorではサポートされず、移植性はありません。

関連項目

NavigatorWindow



Navigatorオブジェクト ・・・ 使用するブラウザの情報

対応バージョン

クライアントサイドブラウザ、JavaScript 1.1と1.2で機能拡張

コーディング形式

navigator

プロパティ

navigator.appCodeName
ブラウザのコード名。
navigator.appName
ブラウザの名前。
navigator.appVersion
ブラウザのバージョン。
navigator.language
どの言語用のNavigatorかを保持します(Navigator 4のみ)。
navigator.mimeTypes[]
MimeTypeオブジェクトの配列。ブラウザが認識しサポートするMIMEデータ型のリスト。JavaScript1.1で新たに追加された機能。IEでは、この配列は常に空になります。
navigator.platform
ブラウザのプラットフォーム。
navigator.plugins[]
Pluginオブジェクトの配列。インストールされたプラグインを表します。JavaScript 1.1で新たに追加された機能。IEでは、この配列は常に空になります。
navigator.systemLanguage
システムレベルの言語コード。IE 4のみ。
navigator.userAgent
HTTP要求のユーザエージェントヘッダとしてブラウザから渡される文字列。
navigator.userLanguage
ユーザが使用する言語の言語コード。IE 4のみ。
関数
navigator.javaEnabled()
現在のブラウザがJavaをサポートしておりかつ有効になっているかどうかを調べます。JavaScript 1.1で新たに追加された機能。
navigator.plugins.refresh()
新たにインストールされたプラグインがあるかどうかを調べ、もしあればそのプラグインをplugins[]配列に追加し、必要に応じてそのプラグインを使ってドキュメントをロードし直します。Navigator 3で新たに追加された機能。
navigator.preference()
ユーザ設定の読み込みおよび変更。Navigator 4のみ。
navigator.savePreferences()
ユーザ設定の保存。Navigator 4のみ。
navigator.taintEnabled()
現在のブラウザがデータ汚染モデルというセキュリティモデルをサポートしており、かつ有効になっているかどうかを調べます。JavaScript 1.1で新たに追加された機能。ただし、Navigator 4では廃止。

解説

Navigatorオブジェクトのプロパティは、使用中のブラウザに関する情報を保持します。このプロパティを使用することでプラットフォームに固有のカスタマイズが可能になります。このオブジェクトの名前が、Netscape Navigatorブラウザに由来していることは明白ですが、JavaScriptを実装するほかのブラウザも、このオブジェクトをサポートする見込みです。
Navigatorオブジェクトのインスタンスは1つしかありません。すべてのWindowオブジェクトのnavigatorプロパティが参照するのはこのインスタンスです。したがって、暗黙にウィンドウを参照するので、Navigatorオブジェクトを参照する場合は、単にnavigatorとだけ指定するのが普通です。

関連項目

MimeTypePlugin



Navigator.appCodeNameプロパティ ・・・ ブラウザのコード名

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

navigator.appCodeName

解説

navigator.appCodeNameプロパティは、ブラウザのコード名を示す読み出し専用の文字列です。Navigator 2、3および4の場合、このプロパティの値は"Mozilla"です。IE 3とIE4の場合も、これと互換性を維持するために同じく"Mozilla"を使用します。



Navigator.appNameプロパティ ・・・ ブラウザのアプリケーション名

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

navigator.appName

解説

navigator.appNameプロパティは、ブラウザのアプリケーション名を示す読み出し専用の文字列です。Navigator の場合、このプロパティの値は"Netscape"です。IEの場合は" Microsoft Internet Explorer "です。



Navigator.appVersionプロパティ ・・・ ブラウザのプラットフォームとバージョン

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

navigator.appVersion

解説

navigator.appVersionプロパティは、ブラウザのプラットフォームとバージョンに関する情報を示す読み出し専用の文字列です。Navigatorの場合、このプロパティは次の形式で情報を保持します。

version (platformencryption[; detail])

ここで、versionはバージョン番号のことです。例えば、"4.04"などです。platformはプラットフォームのことです。例えば、「Win16」はWindowsの16ビットバージョン、「Win95」はWindows 95、「X11」はX Window Systemを実行するUnixプラットフォームを、それぞれ示します。encryptionは暗号の強さを示します。「U」は米国(US)国内でリリースされたNavigatorで強力な暗号方式を持ちます。「I」は米国外(international)でリリースされたそれほど強力ではない暗号方式を持ちます(米国政府が制定した暗号化技術に関する輸出規制法に準拠)。detailはプラットフォームに関するそのほかの情報ですが、これは省略される場合もあります。例えば、著者のプラットフォームの場合は、「Linux 1.2.13 i486」です。
Windows 95プラットフォーム上のIE 4では、このプロパティは「4.0」といった値を持っています(例えば、「compatible; MSIE 4.01; Windows 95」といった具合です)。IE 3では、「2.0」というバージョン番号を示します。これは、Navigator 2と互換性があることを示します。しかし、そのほかの文字列は完全なIEのバージョン情報を提供します。
Navigator とIEの双方とも、navigator.appVersion の最初の部分としてバージョン番号を返します。これはつまり、このプロパティをparseInt()またはparseFloat()に渡せるということです。



Navigator.javaEnabled()メソッド ・・・ Javaが使用可能であるかどうかを調べる

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1

コーディング形式

navigator.javaEnabled()

リターン値

現在のブラウザがJavaをサポートし、それが現在有効になっている場合に、trueをそれ以外はfalseを返します。

解説

navigator.javaEnabled()メソッドは、現在のブラウザがアプレットを表示できるかどうかを調べます。



Navigator.languageプロパティ ・・・ どの言語用のNavigatorかを保持する 

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4

コーディング形式

navigator.language

解説

Navigator 4 には異なる言語をサポートするバージョンがいくつかあります。navigator.languageプロパティは、現在のバージョンのデフォルトの言語を示します。このプロパティの値は、標準の2文字の言語コードです(例えば、英語の「en」、フランス語の「fr」といった具合です)。または、言語と地域を表す5文字の文字列の場合もあります(例えばカナダで使用されるフランス語を「fr_CA」と表します)。
IE 4ではこのプロパティはサポートされていませんが、その代わりに言語関連のNavigatorオブジェクトのプロパティが2つ提供されています。

関連項目

Navigator.systemLanguageNavigator.userLanguage



Navigator.mimeTypes[]プロパティ ・・・ MIMEデータ型の配列

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1、IE 4では常に空

コーディング形式

navigator.mimeTypes[]
navigator.mimeTypes.length

解説

navigator.mimeTypesはMimeTypeオブジェクトの配列です。この配列の要素は、ブラウザがサポートするMIMEデータ型(「text/html」や「image/gif」など) です。この配列の要素数はnavigator.mimeTypes.lengthで示されます。mimeTypes[]配列はIE 4で定義されていますが、IE 4はMimeTypeオブジェクトをサポートしないので常に空です。

関連項目

Navigator.plugins[ ]MimeTypePlugin



Navigator.platformプロパティ ・・・ ブラウザのプラットフォーム

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.2

コーディング形式

navigator.platform

解説

ブラウザが動作しているプラットフォームを保持します(読み出し専用)。「Win16」、「Win32」、「Mac68k」、「MacPPC」などの値を取ります。



Navigator.plugins[]プロパティ ・・・ インストールされたプラグインの配列

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1、IE 4では常に空

コーディング形式

navigator.plugins[]
navigator.plugins.length

解説

navigator.pluginsはPluginオブジェクトの配列です。この配列の要素は、ブラウザにインストールされたプラグインに対応します。この配列の要素の数はnavigator.plugins.lengthで示されます。Pluginオブジェクトは、プラグインがサポートするMIMEデータ型などプラグインに関する情報を保持します。ブラウザウィンドウに特定のデータ型を表示するために呼び出すソフトウェアパッケージをNetscapeの世界ではプラグインと呼びます。
plugins[]配列はIE 4で定義されていますが、IE 4はPluginオブジェクトをサポートしないので常に空です。

関連項目

Navigator.mimeTypes[ ]MimeTypePlugin



Navigator.plugins.refresh()メソッド ・・・ 新たにインストールしたプラグインを使用可能にする

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 3

コーディング形式

navigator.plugins.refresh([reload])

引数

reload
省略可能な論理引数。引数としてtrueを指定すると、refresh()メソッドは<EMBED>タグを含みプラグインを使用するページを再ロードします。この引数を省略した場合は、falseと見なされます。

解説

refresh()メソッドは、新しいプラグインがインストールされたかどうかをチェックします。新しいプラグインがあった場合は、plugins[]配列を更新します。reload引数としてtrueを指定すると、Navigatorは<EMBED>タグを含みプラグインを使用するページを再ロードします。
refresh()メソッドのコーディング形式に注意してください。refresh()メソッドは、厳密にはplugins[]配列のメソッドであって、Navigatorオブジェクトのメソッドではありません。しかし、ほとんどの場合は、Navigatorオブジェクトのメソッドだと考えてもかまいません。そこで、Navigatorオブジェクトのメソッドやプロパティと共にrefresh()メソッドもここに分類したのです。



Navigator.preference()メソッド ・・・ ブラウザの設定の読み込みと変更

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4; 読み込みにはUniversalPreferencesRead特権が必要、変更にはUniversalPreferencesWrite特権が必要

コーディング形式

navigator.preference(prefname)
navigator.preference(prefname, value)

引数

prefname	読み込む設定名、または変更する設定名。
value	設定する値。

リターン値

引数が1つだけpreference()に渡される場合、指定された名前のユーザ設定が返されます。名前と値が渡されると、preference()はユーザ設定を設定し、何も返しません。

解説

navigator.preference() は、prefnameという名前のユーザ設定を問い合わせたり設定したりします。2つ目の引数であるvalueが渡されると、名前の付いたプレファレンスがその値に設定されます。値の引数が与えられない場合は、preference()は名前の付いたユーザ設定の値を返します。
Navigatorは長大なユーザ設定をサポートします。ユーザ設定の名前に関する情報などについては本書では扱いませんが、以下のドキュメントで全体的なリストを参照できます。

http://developer.netscape.com/docs/manuals/deploymt/jsprefs.htm

また、サポートされている設定については、ユーザ設定の値を収めたNavigatorのファイルを参照すれば多くを知ることができるでしょう。Unixシステムでは、このファイルは通常~/.netscape/preferences.jsにあります。Windows 95システムの場合は、C:\Program Files\Netscape\Users\<name>\prefs.jsなどのファイルで設定値を確認できます。
ほとんどの設定はユーザのために最適化されています。本当にその必要がないかぎり、これらの設定を変更すべきではありません。また、設定を呼び出したり変更したりできるのは信頼できるスクリプトだけです。



Navigator.savePreferences()メソッド・・・ユーザ設定を保存する

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4(UniversalPreferencesWrite特権を必要とします)

コーディング形式

navigator.savePreferences()

解説

navigator.savePreferences()メソッドは、ユーザ設定の最新の状態をディスクに保存します。この動作は、Navigatorを終了する際に自動的に行われます。

関連項目

Navigator.preference()



Navigator.systemLanguageプロパティ・・・プラットフォームとなるシステムのデフォルトの言語

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

navigator.systemLanguage

解説

navigator.systemLanguageは、オペレーティングシステムのデフォルトの言語を示す読み出し専用のプロパティです。 このプロパティはIE 4のみで使用できます。この値には、 navigator.languageで使用されるのと同じ標準コードが使用されます。

関連項目

Navigator.languageNavigator.userLanguage



Navigator.taintEnabled()メソッド ・・・ データ汚染モデルが有効であるかどうか調べる

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1(廃止)

コーディング形式

navigator.taintEnabled()

リターン値

現在のブラウザがデータ汚染セキュリティモデルをサポートし、かつ現在有効になっている場合は、trueを返します。このセキュリティモデルが有効になっていない場合は、falseを返します。

解説

これは、Navigator 3での実験的なセキュリティモデルでした。現在ではサポートされておらず、taintEnabled()メソッドは廃止されています。IE 4では互換性のためにこのメソッドは定義されていますが、常にfalseを返します。



Navigator.userAgentプロパティ ・・・ HTTPユーザエージェント値

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

navigator.userAgent

解説

navigator.userAgentプロパティは読み出し専用の文字列です。HTTP要求のユーザエージェントヘッダとしてブラウザが使用する値のことです。通常この値の先頭はnavigator.appCodeName、そのあとにスラッシュを置いてからnavigator.appVersionの値がきます。次の例を見てください。

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01;Windows 95)



Navigator.userLanguageプロパティ・・・現在のユーザが使用する言語 

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

navigator.userLanguage

解説

navigator.userLanguageは、ユーザの使用する言語を示す読み込出し専用のプロパティです。このプロパティはIE 4のみで使用できます。この値には、navigator.languageで使用されるのと同じ標準コードが使用されます。.

関連項目

Navigator.languageNavigator.systemLanguage



netscapeプロパティ ・・・ Javaのnetscape.* パッケージ  

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 3

コーディング形式

netscape

解説

netscapeはWindowオブジェクトのグローバルプロパティです。このプロパティは、通常、特定のウィンドウを指定しません。netscapePackages.netscapeと同じです。netscape.*というnetscape.* パッケージ名階層の中で最上位ノードのJavaPackageオブジェクトへの参照(読み出し専用)です。例えば、javascriptプロパティは、netscape.javascriptパッケージに対応するPackageオブジェクトへの参照です。

関連項目

JavaPackagePackages.netscape



Numberオブジェクト ・・・ 数値のサポート

対応バージョン

コアJavaScript 1.1、ECMA-262

コーディング形式

Number.constant

コンストラクタ


new Number(value)
Number(value)

引数

value	生成されるNumberオブジェクトの数値、
	あるいは数値に変換される値。

リターン値

Number()がコンストラクタとしてnew演算子と共に使用されると、新しく生成されたNumberオブジェクトが返されます。Number()が関数としてnew演算子なしで呼び出されると、その引数を基本型の数値に変換してその値を返します(変換が失敗した場合はNaNを返します)。

定数

Number.MAX_VALUE
表現可能な最大値。
Number.MIN_VALUE
表現可能な最小値。
Number.NaN
数値以外の値(Not-a-Number)。
Number.NEGATIVE_INFINITY
オーバーフロー時に返される特殊な負の無限大数。
Number.POSITIVE_INFINITY
オーバーフロー時に返される特殊な正の無限大数。

メソッド

toString()	指定された底(radix)を使用して数値を文字列に変換します。

解説

JavaScriptのデータ型の中で、数値は基本データ型に属します。しかし、JavaScript1.1 の場合、JavaScriptは基本型の数値に相当するオブジェクト型としてNumberオブジェクトもサポートします。JavaScriptは、必要に応じて基本型とオブジェクト型との間の変換を自動的に行います。JavaScript1.1の場合、Number()コンストラクタでNumberオブジェクトを明示的に生成できますが、通常、その必要はあまりありません。
Number()コンストラクタはnew演算子なしでも変換関数として使用できます。Number()コンストラクタがこのように呼び出されると、自身の引数を数値に変換し、その変換の結果として基本型の数値(あるいはNaN)を返します。
Number()コンストラクタは、5種類の数値定数(表示可能な最大値と最小値、正と負の無限数、数値以外の値)を一時的に格納しておく場所として使用するのが普通です。これらの数値定数はNumber()コンストラクタのプロパティであって、個々のNumberオブジェクトのプロパティではないことに注意してください。例えば、MAX_VALUEプロパティの使用例を以下に示します。

biggest = Number.MAX_VALUE

次に示すやり方ではないことに注意してください。

n = new Number(2); biggest = n.MAX_VALUE

これに対して、NumberオブジェクトのtoString()メソッドは、個々のNumberオブジェクトのメソッドであって、Number()コンストラクタのメソッドではありません。前述したように、JavaScriptは必要に応じて基本型とオブジェクト型との間の変換を自動的に行います。これは、数値を保持する変数に対してtoString()メソッドを使用すれば、その値がオブジェクトでなくても自動的に変換してくれるということです。次の例を見てください。

value = 1234; binary_value = n.toString(2);

関連項目

InfinityMathNaN



Number.MAX_VALUE定数 ・・・ 表現可能な最大値

対応バージョン

コアJavaScript 1.1、ECMA-262

コーディング形式

Number.MAX_VALUE

解説

Number.MAX_VALUEはJavaScriptで表現可能な最大値のことです。具体的には、約1.79E+308です。



Number.MIN_VALUE定数 ・・・ 表現可能な最小値

対応バージョン

コアJavaScript 1.1、ECMA-262

コーディング形式

Number.MIN_VALUE

解説

Number.MIN_VALUEはJavaScriptで表現可能な最小値のことです。具体的には、約2022E-308です。



Number.NaN定数 ・・・ 数値以外の値

対応バージョン

コアJavaScript 1.1、ECMA-262

コーディング形式

Number.NaN

解説

Number.NaNは、何らかの算術演算の結果あるいは数学関数の実行結果が数値以外の値(Not-a-Numberの略)になったという意味を表す特殊な値です。parseInt()parseFloat()からNaNが返された場合、これは指定された文字列の解析に失敗したことを意味します。通常数値を返す何らかの関数でエラーが発生したときに、エラーの発生を通知するためにNumber.NaNが使われます。
JavaScriptはNumber.NaNNaNとして出力します。NaNはすべての数値と等しくならないことに注意しましょう。NaN自身をはじめ、ほかのどのような数値と比較しても、NaNに等しい値はありません。したがって、NaN値とNumber.NaNと比較してNaNかどうかをチェックできません。NaNであるかどうかを調べる場合は、isNaN()関数を使用します。

関連項目

isNaN()NaN



Number.NEGATIVE_INFINITY定数 ・・・ 負の無限大

対応バージョン

コアJavaScript 1.1、ECMA-262

コーディング形式

Number.NEGATIVE_INFINITY

解説

Number.NEGATIVE_INFINITYは、何らかの算術演算の結果あるいは数学関数の実行結果がJavaScriptで表現可能な最大値(Number.MAX_VALUE)を超えた負数になったという意味の特殊な値です。
JavaScriptは、NEGATIVE_INFINITY値を-Infinityとして出力します。この値は数学の無限大と同じ振る舞いをします。無限大を掛けた結果は無限大、無限大で割った結果はゼロです。

関連項目

InfinityisFinite()



Number.POSITIVE_INFINITY定数 ・・・ 正の無限大

対応バージョン

コアJavaScript 1.1、ECMA-262

コーディング形式

Number.POSITIVE_INFINITY

解説

Number.POSITIVE_INFINITYは、何らかの算術演算の結果あるいは数学関数の実行結果がJavaScriptで表現可能な最大値(Number.MAX_VALUE)を超えた正数になったという意味の特殊な値です。
JavaScriptは、POSITIVE_INFINITY値をInfinityとして出力します。この値は数学の無限大と同じ振る舞いをします。無限大を掛けた結果は無限大、無限大で割った結果はゼロです。
演算結果で「アンダーフロー」が発生した場合、言い換えると、Number.MIN_VALUEより小さな値になったときは、JavaScriptはその数値をゼロに変換します。

関連項目

InfinityisFinite()



Number.toString()メソッド ・・・ 数値から文字列への変換

対応バージョン

コアJavaScript 1.1、ECMA-262

コーディング形式

number.toString(radix)

引数

radix省略可能な引数。数値の変換で使用する底。2から36までの整数を指定します。この引数を指定しなかった場合は、10と見なされます。IE4とECMA-262ではこの引数は無視されます。

リターン値

指定された数値に相当する文字列が返されます(Navigator3では指定されたradixに相当する数値)。

解説

NumberオブジェクトのtoString()メソッドは、Numberオブジェクトを、指定されたradixの数値に相当する文字列に変換します。radixを指定しなかった場合は、10と見なされます。しかし、Navigator 3では、オプションの引数を使って2から36までradixの数値を表すことができます。



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