A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | L | M | N | O | P | R | S | T | U | W |

Index: D

Date Date.getDate() Date.getDay()
Date.getFullYear() Date.getHours() Date.getMilliseconds()
Date.getMinutes() Date.getMonth() Date.getSeconds()
Date.getTime() Date.getTimezoneOffset() Date.getUTCDate()
Date.getUTCDay() Date.getUTCFullYear() Date.getUTCHours()
Date.getUTCMilliseconds() Date.getUTCMinutes() Date.getUTCMonth()
Date.getUTCSeconds() Date.getYear() Date.parse()
Date.setDate() Date.setFullYear() Date.setHours()
Date.setMilliseconds() Date.setMinutes() Date.setMonth()
Date.setSeconds() Date.setTime() Date.setUTCDate()
Date.setUTCFullYear() Date.setUTCHours() Date.setUTCMilliseconds()
Date.setUTCMinutes() Date.setUTCMonth() Date.setUTCSeconds()
Date.setYear() Date.toGMTString() Date.toLocaleString()
Date.toString() Date.toUTCString() Date.UTC()
Date.valueOf() defaultStatus document
Document Document.activeElement Document.alinkColor
Document.all[] Document.anchors[] Document.applets[]
Document.bgColor Document.captureEvents() Document.charset
Document.children Document.classes Document.clear()
Document.close() Document.contextual Document.cookie
Document.defaultCharset Document.domain Document.elementFromPoint()
Document.embeds[] Document.expando Document.fgColor
Document.forms[] Document.getSelection() Document.handleEvent()
Document.height Document.ids Document.images[]
Document.lastModified Document.layers[] Document.linkColor
Document.links[] Document.location Document.open()
Document.parentWindow Document.plugins[] Document.readyState
Document.referrer Document.releaseEvents() Document.routeEvent()
Document.tags Document.title Document.URL
Document.vlinkColor Document.width Document.write()
Document.writeln()



Dateオブジェクト ・・・ 日付と時刻の操作

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262で機能拡張

コンストラクタ

Dateオブジェクトを生成する方法は、次の5つがあります。

  new Date();
  new Date(milliseconds)
  new Date(datestring);
  new Date(year, month, day, hours, minutes, seconds, ms)
引数を指定しなかった場合は、現在の日付と時刻でDateオブジェクトが生成されます。数字の引数を1つだけ指定した場合、引数で指定した数字が新しいオブジェクトの時間(ミリ秒)になります。この時間は、getTime()メソッドが返して来る時間です。日付を表す文字列の引数を1つだけ指定した場合、引数で指定した日付と時刻が新しいオブジェクトの日付時刻になります。このときの引数は、Date.parse()メソッドで変換できる形式でなければなりません。他の場合は、2個から7個までの引数を取ることができます。yearとmonth以外はなくてもかまいません。なお、上記の2番めから7番めまでの構文で指定された時間は、万国標準時(UTC)ではなく、各国のローカル時間で解釈されることに注意してください。
Date()は、new演算子を使わずに関数として使用することもできます。ECMA-262標準では、関数としてDate()を呼び出すと、コンストラクタとして呼び出されたときとまったく同じことをするように定められています。しかしNavigator 3と4では、Dateオブジェクトは生成されず、その代わりに各国のローカルなタイムゾーンに基づく現在の日付と時刻を示す文字列が返されます。

引数

milliseconds1970年1月1日午前0時(GMT)を基点とし、そこからの経過時間をミリ秒で指定します。例えば、引数5000を指定すると、1970年1月1日午前0時0分5秒という日付が生成されます。
datestring日付と時刻(省略可能)を文字列として指定します。この文字列はDate.parse()メソッドで変換できる形式でなければなりません。
year4桁の数字で年を指定します。例えば、2001と指定すると、これは2001年を意味します。
month1月を0とし、12月を11とする整数で月を指定します。基点が0であることに注意してください。
day1日を1とし、31日を31とする整数で日にちを指定します。基点が1であることに注意してください。これ以外の引数はすべて基点が0です。この引数は省略できます。
hours午前0時を0とし、午後11時を23とする整数で時刻を指定します。この引数は省略できます。
minutes0分を0とし、59分を59とする整数で分を指定します。この引数は省略できます。
seconds0秒を0とし、59秒を59とする整数で秒を指定します。この引数は省略できます。
ms0ミリ秒を0とし999ミリ秒を999とする整数でミリ秒を指定します。この引数は省略できます。また、JavaScript 1.2より前のバージョンでは無視されます。

メソッド

上記に示したいずれかの形式のDate()コンストラクタでDateオブジェクトを生成すると、以下に示すメソッドでこのDateオブジェクトを操作できるようになります。Dateオブジェクトには、ほかのJavaScriptオブジェクトと異なり、直接読み書き可能なプロパティがありません。そのため、日付と時刻のフィールドにアクセスする場合は、以下のメソッドを使用します。

getDate()Dateオブジェクトの日付を返します。
getDay()Dateオブジェクトの曜日を返します。
getFullYear()4桁の数字で年を返します。
getHours()Dateオブジェクトの時間を返します。
getMilliseconds()Dateオブジェクトのミリ秒を返します。
getMinutes()Dateオブジェクトの分を返します。
getMonth()Dateオブジェクトの月を返します。
getSeconds()Dateオブジェクトの秒を返します。
getTime()Dateオブジェクトの内部表現の値(ミリ秒)を返します。
getTimezoneOffset()GMTを基点とし、ローカルのタイムゾーンまでの相違を分単位で表した値を返します。
getUTCDate()万国標準時の日にちを返します。
getUTCDay()万国標準時の曜日を返します。
getUTCFullYear()万国標準時の年を4桁で返します。
getUTCHours()万国標準時の時間を返します。
getUTCMilliseconds()万国標準時のミリ秒を返します。
getUTCMinutes()万国標準時の分を返します。
getUTCMonth()万国標準時の月を返します。
getUTCSeconds()万国標準時の秒を返します。
getYear()Dateオブジェクトの年を返します。このメソッドではなく、getFullYear()を使うことが推奨されています。
setDate()Dateオブジェクトの日にちを設定します。
SetFullYear()年を4桁で設定します。
setHours()Dateオブジェクトの時間を設定します。
setMilliseconds()Dateオブジェクトのミリ秒を設定します。
setMinutes()Dateオブジェクトの分を設定します。
setMonth()Dateオブジェクトの月を設定します。
setSeconds()Dateオブジェクトの秒を設定します。
setTime()Dateオブジェクトの時刻をミリ秒単位で設定します。
setUTCDate()万国標準時で日にちを設定します。
setUTCFullYear()万国標準時で年を4桁で設定します。
setUTCHours()万国標準時で時間を設定します。
setUTCMilliseconds()万国標準時でミリ秒を設定します。
setUTCMinutes()万国標準時で分を設定します。
setUTCMonth()万国標準時で月を設定します。
setUTCSeconds()万国標準時で秒を設定します。
setYear()Dateオブジェクトの年を設定します。このメソッドではなく、setFullYear()を使うことが推奨されています。
toGMTString()GMTを基準にした日付を文字列に変換して返します。
toLocaleString()ローカルなタイムゾーンを基準にした日付を文字列に変換して返します
toString()日付を文字列に変換して返します。
toUTCString()万国標準時を基準にした日付を文字列に変換して返します。
valueOf()Dateオブジェクトの内部表現の値(ミリ秒)に変換します。

静的メソッド

上記のインスタンスメソッドに加えてDateオブジェクトには2つの静的メソッドがあります。これらのメソッドは、Dateオブジェクトではなくて、Date()コンストラクタを使って呼ばれます。
Date.parse()
日付の文字列を解析し、それをミリ秒形式に変換して返します。
Date.UTC()
日付と時刻をミリ秒形式に変換して返します。

解説

Dateオブジェクトは、JavaScript言語に組み込まれたデータ型の1つです。Dateオブジェクトを生成する場合は、コンストラクタの項で解説したように、new Date()を使用します。
Dateオブジェクトを生成すると、さまざまなメソッドでDateオブジェクトを操作できるようになります。これらのメソッドの大半は、年、月、日、時、分、秒を表す各フィールドから値を獲得したり設定したりするものです。ECMA-262とJavaScript 1.2では、万国標準時(UTC、またはGMT)を使ってこれらのフィールドの値を獲得したり設定したりできます。toUTCString()メソッドとtoLocaleString()メソッドは、人間の読める文字列に日付を変換します。getTime()メソッドとsetTime()メソッドの場合は、Dateオブジェクトの内部表現との間で変換が行われます。この内部表現は、1970年1月1日午前0時(GMT)を基点としたミリ秒です。この標準「ミリ秒形式」では、日付と時刻を1つの整数で表現します。これにより、日付の計算が容易になります。
Dateオブジェクトの大半のメソッドは、Dateオブジェクトのインスタンスを使って呼び出されます。次の例を見てください。

d = new Date()		// 今日の日付と時刻を取得する。
document.write('Today is: " + d.toLocaleString());
			// 日付と時刻を出力する。

バグ情報

Navigator 2にはバグがたくさんあるので、Dateオブジェクトはほとんど使いものになりません。

使用例

Dateオブジェクトは、通常、現在の時間と別の時間の差をミリ秒単位で計算する目的で使用します(おそらくそれ以外には使わないでしょう)。使用例を以下に紹介します。

<SCRIPT language="JavaScript">
today = new Date();		// 今日の日付を記録する。
christmas = new Date();	// 今年の日付を獲得する。
christmas.setMonth(11);	// 月を12月に設定する。
christmas.setDate(25);	// 日を25日に設定する。

// クリスマスがまだ来ていない場合は、現在とクリスマスの間の差を // ミリ秒単位で計算し、その結果を日付に変換して出力します。 if (today.getTime() < christmas.getTime()) {     difference = christmas.getTime()   -today.getTime();     difference = Math.floor(difference / (1000 * 60 * 60 * 24));     document.write('Only ' + difference + ' days until Christmas!<P>'); } </SCRIPT>

ここにHTMLドキュメントを記述する。

<SCRIPT language="JavaScript"> // Dateオブジェクトを利用して経過時間を報告する。ミリ秒を1000で割って // 秒に変換している。さらに、分、時、日に変換することも可能。

now = new Date(); document.write('<P>It took ' +     (now.getTime()-today.getTime())/1000 +     'seconds to load this page.'); </SCRIPT>

関連項目

Date.parse()Date.UTC()



Date.getDate()メソッド ・・・ 日付を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.getDate()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの日付を返します。値は1から31までの整数になります。



Date.getDay()メソッド ・・・ 曜日を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.getDay()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの曜日を返します。0(日曜日)から6(土曜日)までの値になります。



Date.getFullYear()メソッド ・・・ 年を返す(ローカル時間)

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getFullYear()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの年をローカル時間で返します。返り値は2桁の省略形ではなく、4桁の数字になります。



Date.getHours()メソッド ・・・ 時間を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.getHours()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの時間を返します。0(午前0時)から23(午後11時)までの値になります。



Date.getMilliseconds()メソッド ・・・ ミリ秒を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getMilliseconds()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateのミリ秒をローカル時間で返します。



Date.getMinutes()メソッド ・・・ 分を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.getMinutes()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの分を返します。0から59までの整数になります。



Date.getMonth()メソッド ・・・ 月を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.getMonth()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの月を返します。0(1月)から11(12月)までの値になります。



Date.getSeconds()メソッド ・・・ 秒を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.getSeconds()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの秒を返します。0から59までの整数になります。



Date.getTime()メソッド ・・・ ミリ秒を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.getTime()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの値をミリ秒に変換した値が返されます。1970年1月1日午前0時(GMT)を基点として、そこからdateに指定された日付までの差を計算しその結果をミリ秒で返します。

使用上のヒント注意

getTime()メソッドは日付と時刻を1つの整数に変換します。これは、2つのDateオブジェクトを比較したり両者の差(経過時間)を計算したりするときに役立ちます。
Date.parse()メソッドとDate.UTC()メソッドは、最初にDateオブジェクトを生成しなくても、日付と時刻をミリ秒に変換できます。

関連項目

DateDate.parse()Date.setTime()Date.UTC()



Date.getTimezoneOffset()メソッド ・・・ GMTからのオフセットを判定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.getTimezoneOffset()

リターン値

グリニッジ標準時(GMT)とローカル時との間の差を分で返します。

解説

getTimezoneOffset()は、GMT(あるいはUTC)タイムゾーンとローカルなタイムゾーンとの間の時間差を分単位で返します。この関数は、JavaScriptコードを実行しているタイムゾーンがどこであるかを示します。リターン値の単位が分であるのは、国によっては時間差が1時間以内の場合があるからです。



Date.getUTCDate()メソッド ・・・ 万国標準時での日付を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getUTCDate()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの日付を万国標準時で返します。値は1から31までの整数になります。



Date.getUTCDay()メソッド ・・・ 万国標準時で曜日を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getUTCDay

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの曜日を万国標準時で返します。0(日曜日)から6(土曜日)までの値になります。



Date.getUTCFullYear()メソッド ・・・ 万国標準時で年を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getUTCFullYear

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの年を万国標準時で返します。返り値は2桁の省略形ではなく、4桁の数字になります。



Date.getUTCHours()メソッド ・・・ 万国標準時で時間を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getUTCHours()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの時間を万国標準時で返します。0(午前0時)から23(午後11時)までの値になります。



Date.getUTCMilliseconds()メソッド ・・・ 万国標準時でミリ秒を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getUTCMilliseconds()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateのミリ秒を万国標準時で返します。



Date.getUTCMinutes()メソッド ・・・ 万国標準時で分を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getUTCMinutes()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの分を万国標準時で返します。0から59までの整数になります。



Date.getUTCMonth()メソッド ・・・ 万国標準時で月を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getUTCMonth()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの月を万国標準時で返します。0(1月)から11(12月)までの値になります。Dateオブジェクトは月の最初の日を1で表しますが、最初の月は0で表すことに注意してください。



Date.getUTCSeconds()メソッド ・・・ 万国標準時で秒を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.getUTCSeconds()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの秒を万国標準時で返します。0から59までの整数になります。



Date.getYear()メソッド ・・・ 年を返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262、JavaScript1.2では、このメソッドではなくgetFullYear()メソッドを使うことが推奨されています。

コーディング形式

date.getYear()

リターン値

指定されたDateオブジェクトdateの年を返します。

解説

getYear()メソッドは、指定されたDateオブジェクトdateの年の値を返します。この年を表す形式について補足しておきます。Navigator 2と3では、求められた年が1900年から1999年までの間にある場合は、下2桁の数字が返されます。例えば、1997年であれば97が返されます。1900年より前あるいは1999年より先の場合は、4桁の数字が返されます。例えば、2000年なら2000が返されます。
IE 3の場合は、求められた値から1900を引いた値が返されます。例えば、1985年なら85、2000年なら100、2010年なら110がそれぞれ返されます。1970年より前の年は扱えないので、負数は返されません。
この問題は、以下に示す関数でgetYear()を置き換えれば回避できます。
//1000年よりあとなら正しい年を返す関数
function getFullYear(d)
{
    var y = d.getYear();
    if (y < 1000) 	y += 1900;
    return y;
}

バグ情報

Navigatorプラットフォームの場合、20世紀と21世紀とで日付のリターン値が異なるのはやっかいです。この点に十分配慮しないと、「2000年問題」の原因になるおそれがあります。プラットフォーム間で互換性がないこともこの問題の複雑さに拍車をかけています。



Date.parse()メソッド ・・・ 日付/時刻の文字列を解析する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Date.parse(date)

引数

date	解析する日付と時刻の文字列。

リターン値

1970年1月1日午前0時(GMT)と、指定された日付/時刻との間の時間差をミリ秒で返します。

解説

Date.parse()は静的メソッドです。このメソッドは、常にDate.parse()の形式で呼び出します。date.parse()ではないことに注意してください。
Date.parse()関数の引数は1個です。引数として指定された文字列の日付を解析し、その値をミリ秒形式に変換して返します。このリターン値は、直接使用することもできますし、これを使って新たにDateオブジェクトを生成したり、Date.setTime()で既存のDateオブジェクトに日付を設定したりすることもできます。
Date.parse()関数は電子メールやそのほかのインターネット通信で使用される標準IETF日付形式をサポートします。例を以下に示します。

  Wed, 8 May 1996 17:41:46 -0400

上記は、Date.toGMTString()メソッドで作成する形式です。Date.parse()関数は、この形式から曜日やタイムゾーン、秒、時間部分などを省略した日付もサポートします。そのほか、GMTタイムゾーンや米国のタイムゾーンの標準略語もサポートします。

バグ情報

Navigator 2.0.2より前のバージョンでは、タイムゾーンを正しく解析できません。

関連項目

DateDate.setTime()Date.toGMTString()Date.UTC()



Date.setDate()メソッド ・・・ 日付を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.setDate(day_of_month)

引数

day_of_month
1から31までの数字が設定可能。

リターン値

JavaScript 1.2では、ECMA-262で定められているとおり、設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒を返します。JavaScript 1.2より前のバージョンでは何も返しません。



Date.setFullYear()メソッド ・・・ 年を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setFullYear(year)

引数

year    ローカル時間で表した年。この値は「99」のように省略した2桁の数字ではなく、「1999」のように4桁の数字でなければなりません。

リターン値

設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒。



Date.setHours()メソッド ・・・ 時間を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.setHours(hours)

引数

hours    (午前0時)から23(午後11時)までの整数。Dateオブジェクトdateの時間部分の値として設定されます。

リターン値

JavaScript 1.2では、ECMA-262で定められているとおり、設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒を返します。JavaScript 1.2以前では何も返しません。



Date.setMilliseconds()メソッド ・・・ ミリ秒を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setMilliseconds(millis)

引数

millis    dateに設定されるローカル時間で表されたミリ秒。0から999までの整数。

リターン値

設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒。



Date.setMinutes()メソッド ・・・ 分を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setMinutes(minutes)

引数

minutes    0から59までの整数。Dateオブジェクトdateの分の値として設定されます。

リターン値

JavaScript 1.2では、ECMA-262で定められているとおり、設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒を返します。JavaScript 1.2より前のバージョンでは何も返しません。



Date.setMonth()メソッド ・・・ 月を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.setMonth(month)

引数

month    0(1月)から11(12月)までの整数。Dateオブジェクトの月の値として設定されます。

リターン値

JavaScript 1.2では、ECMA-262で定められているとおり、設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒を返します。JavaScript 1.2より前のバージョンでは何も返しません。



Date.setSeconds()メソッド ・・・ 秒を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.setSeconds(seconds)

引数

seconds    0から59までの整数。Dateオブジェクトdateの秒の値として設定されます。

リターン値

JavaScript 1.2では、ECMA-262で定められているとおり、設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒を返します。JavaScript 1.2より前のバージョンでは何も返しません。



Date.setTime()メソッド ・・・ 日付をミリ秒で設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.setTime(milliseconds)

引数

milliseconds    1970年1月1日午前0時(GMT)と、必要な日付/時刻との時間差をミリ秒で設定します。この形式ではタイムゾーンに依存しない処理が可能です。



Date.setUTCDate()メソッド ・・・ 万国標準時で日付を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setUTCDate(day_of_month)

引数

day_of_month    dateに設定される日付を万国標準時で指定します。1から31までの数字が設定可能です。

リターン値

設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒を返します。



Date.setUTCFullYear()メソッド ・・・ 万国標準時で年を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setUTCFullYear(year)

引数

year    dateに設定される万国標準時で表した年。この値は「99」のように省略した2桁の数字ではなく、「1999」のように4桁の数字でなければなりません。

リターン値

設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒。



Date.setUTCHours()メソッド ・・・ 万国標準時で時間を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setUTCHours(hours)

引数

hours    dateに設定される万国標準時での時間。0(午前0時)から23(午後11時)までの整数が指定できます。

リターン値

設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒。



Date.setUTCMilliseconds()メソッド ・・・ 万国標準時でミリ秒を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setUTCMilliseconds(millis)

引数

millis dateに設定される万国標準時でのミリ秒。0から999までの整数が指定できます。

リターン値

設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒。



Date.setUTCMinutes()メソッド ・・・ 万国標準時で分を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setUTCMinutes(minutes)

引数

minutes    dateに設定される万国標準時での分。0から59までの整数が指定できます。

リターン値

設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒。



Date.setUTCMonth()メソッド ・・・ 万国標準時で月を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setUTCMonth(month)

引数

month    dateに設定される万国標準時での月。0(1月)から11(12月)までの整数が指定できます。日付(Date.setUTCDate()メソッドを参照ください)は1から始まりますが、月は0から始まることに注意してください。

リターン値

設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒。



Date.setUTCSeconds()メソッド ・・・ 万国標準時で秒を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.setUTCSeconds(sedonds)

引数

seconds    dateに設定される万国標準時での秒。0から59までの整数が指定できます。

リターン値

設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒。



Date.setYear()メソッド ・・・ 年を設定する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262。JavaScript 1.2では、このメソッドではなくsetFullYear()メソッドを使うことが推奨されています。

コーディング形式

date.setYear(year)

引数

year    Dateオブジェクトdateの年として設定する整数を指定します。通常は4桁の数字。例えば、2001年の場合は2001と指定します。20世紀の年は、1900を引いた下2桁の数字でもかまいません。例えば、1997年の場合97と指定することが可能です。

リターン値

JavaScript 1.2では、ECMA-262で定められているとおり、設定後のDateオブジェクトが内部表現として持っているミリ秒を返します。JavaScript 1.2より前のバージョンでは何も返しません。



Date.toGMTString()メソッド ・・・ 日付を文字列に変換する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262。JavaScript 1.2では、このメソッドではなくtoUTCString()メソッドを使うことが推奨されています。

コーディング形式

date.toGMTString()

リターン値

Dateオブジェクトdateで指定された日付と時刻が文字列表現で返されます。ローカルなタイムゾーンの日付をGMTに変換し、そのあと文字列に変換して返されます。

解説

toGMTString()メソッドはGMTタイムゾーンに基づいて日付を文字列に変換します。この文字列の形式はプラットフォームにより異なりますが、通常は次のようになります。

  Tue, 02 Apr 1996 02:04:57 GMT

関連項目

DateDate.parse()Date.toLocaleString()Date.toUTCString()


Date.toLocaleString()メソッド ・・・ 日付を文字列に変換する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.toLocaleString()

リターン値

Dateオブジェクトdateで指定された日付と時刻の文字列表現が返されます。この日付と時刻はローカルなタイムゾーンに基づきます。

使用上のヒントと注意

toLocaleString()メソッドはローカルなタイムゾーンに基づいて日付を文字列に変換します。またこのメソッドは文字列表現方法をローカルの慣習に基づくので、プラットフォームや国によって形式がさまざまになります。つまりこのメソッドを使えば、ユーザの好みの形式で日付を表現することが可能です。しかし形式がバラバラなので、この日付の文字列をCGIスクリプトに渡したり機械処理したりする場合は、このメソッドは役立ちません
そのような場合は、Date.toGMTString()を使用してGMTタイムゾーンを使い、標準の形式に準拠した日付の文字列に変換します。

関連項目

DateDate.parse()Date.toGMTString()Date.toUTCString()



Date.toString()メソッド ・・・ 日付を文字列に変換する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

date.toString()

リターン値

dateオブジェクトを文字列に変換して返します。この日付はローカルなタイムゾーンに基づいています。

解説

toString()メソッドは、日付を文字列に変換して返します。toUTCString()メソッドと違って、toString()メソッドはローカルなタイムゾーンに基づいて日付を表します。また、toLocaleString()メソッドと違い、標準的な形式で日付を表します。



Date.toUTCString()メソッド ・・・ 万国標準時で日付を文字列に変換する

対応バージョン

コアJavaScript 1.2、ECMA-262

コーディング形式

date.toUTCString()

リターン値

dateオブジェクトを文字列に変換して返します。この日付は万国標準時に基づいています。

解説

toUTCString()メソッドは、Date.toGMTString()メソッドとまったく同じです。しかし、toUTCString()メソッドのほうが、メソッドの性質を正確に表しているので好まれます。



Date.UTC()メソッド ・・・ 日付をミリ秒に変換する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Date.UTC(year, month, day, hours, minutes, seconds, ms);

引数

year    4桁で表した年。1900年から1999年の場合は、2桁で表すこともできます。この場合、年から1900を引いた数になります。
month    0から11までの整数。0は1月、11は12月。
day    1から31までの整数。ほかの引数は0から始まるが、この引数は1から始まることに注意してください。
hours    0から23までの整数。0は午前0時、23は午後11時。minutessecondsを省略した場合はこの引数も省略可能です。
minutes    0から59までの整数。secondsを省略した場合はこの引数も省略可能です。
seconds    0から59までの整数。この引数は省略可能です。
ms    ミリ秒。この引数は省略可能です。また、JavaScript 1.2より前のバージョンでは、この引数は無視されます。

リターン値

1970年1月1日午前0時(UTC) と、引数で指定された時間(UTC)との時間差をミリ秒に変換して返します。

解説

Date.UTC()は静的メソッドです。このメソッドは、常にDate.UTC()の形式で呼び出します。date.UTC()ではないことに注意してください。
Date.UTC()メソッドに指定する引数は万国標準時(UTC)に準拠します。これはグリニッジ標準時(GMT)タイムゾーンに入ります。このUTC時間はミリ秒形式に変換されます。Date()コンストラクタやDate.setTime()メソッドでこのミリ秒が使用できます。

使用上のヒントと注意

Date()コンストラクタは、Date.UTC()メソッドとまったく同じ日付と時刻の引数を取ることができます。ただし、Date()コンストラクタはローカル時間を使用し、Date.UTC()関数はUTC時間を使用する点が異なります。UTC時間を使ってDateオブジェクトを生成するコードを以下に示します。

  d = new Date(Date.UTC(1996, 4, 8, 16, 30));

バグ情報

Navigator 2の場合、Date.UTC()メソッドはミリ秒を正しく計算できません。

関連項目

DateDate.parse()Date.setTime()



Date.valueOf()メソッド ・・・ 日付を数字に変換する

対応バージョン

コアJavaScript 1.1、ECMA-262

コーディング形式

date.valueOf()

リターン値

dateオブジェクトを数字に変換して返します。この値は、Date.getTime()メソッドが返す値と同じです。



defaultStatusプロパティ ・・・ Window.defaultStatusを参照



documentプロパティ ・・・ Window.documentを参照



Documentオブジェクト ・・・ HTMLドキュメント

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0、JavaScript 1.1、Navigator 4、IE 4でそれぞれ機能拡張

継承元

HTMLElement

コーディング形式

window.document
document

プロパティ

DocumentオブジェクトはHTMLElementオブジェクトのプロパティを継承しています。また、次のプロパティを定義しています。Navigator 4とIE 4とでは、それぞれ互換性のないプロパティをDocumentオブジェクトに追加しています。互換性のないプロパティのほとんどはDHTML用のプロパティなので、一覧表は別にしてあります。

alinkColor    活性化されたときのリンクのカラーを指定する文字列。ドキュメントの<HEAD>部分で設定するか<BODY>ALINK属性を使って設定します。
anchors[]    Anchorオブジェクトの配列。配列の要素はそれぞれドキュメントのハイパーテキストターゲットに対応します。
applets[]    Javaオブジェクトの配列。配列の要素がそれぞれドキュメントの<APPLET>に対応します。JavaScript 1.1以降で使用できます。
bgColor    ドキュメントの背景色を示す文字列。<BODY>BGCOLORで初期値を設定します。
cookie    このドキュメントに関連したクッキー値の文字列。
domain    ドキュメントのロード元のインターネットドメインを示す文字列。セキュリティのために使用します。JavaScript 1.1以降で使用できます。
embeds[]    Javaオブジェクトの配列。配列の各要素はそれぞれドキュメントの<EMBED>に対応します。JavaScript 1.1以降で使用できます。
fgColor    ドキュメントのテキストカラーを示す文字列。ドキュメントの<HEAD>部分で設定するか、あるいは<BODY>TEXT属性で設定します。
forms[]    Formオブジェクトの配列。配列の各要素はそれぞれドキュメントの<FORM>に対応します。
images[]    Imageオブジェクトの配列。配列の各要素はそれぞれ<IMG>タグでドキュメントに埋め込まれた画像に対応します。JavaScript 1.1以降で使用できます。
lastModified    ドキュメントの最終更新日時を示す読み出し専用の文字列。Webサーバの報告に基づきます。
linkColor    ドキュメント内の未アクセスリンクのカラーを指定する文字列。ドキュメントの<HEAD>部分で設定するか、あるいは<BODY>LINK属性で設定します。
links[]    Linkオブジェクトの配列。配列の各要素はそれぞれドキュメントのハイパーテキストリンクに対応します。
location    URLプロパティと同じ。Locationオブジェクトwindow.locationとは異なることに注意してください。
plugins[]    embeds[]配列と同じ。JavaScript 1.1以降で使えます。
referrer    現在のドキュメントを参照したリンクを含むドキュメントのURLを示す文字列。読み出し専用です。
title    ドキュメントの<TITLE>を示す読み出し専用の文字列。
URL    ドキュメントのURLを示す読み出し専用の文字列。
vlinkColor    アクセス済みリンクのカラーを指定する文字列。ドキュメントの<HEAD>部分で設定するか、あるいは<BODY>VLINK属性で設定します。

Navigator 4のプロパティ

classes    JavaScriptでCSSスタイルクラスを定義するために使われるプロパティ。
height    ドキュメントの縦幅のピクセル数。
ids    個々のドキュメント要素を表すCSSスタイルを定義するために使われるプロパティ。
layers[]    ドキュメント中に含まれるLayerオブジェクトを要素として持つ配列。
tags    HTMLタグに対するCSSスタイルを定義するために使われるプロパティ。
width    ドキュメントの水平幅のピクセル数。

IE 4のプロパティ

activeElement    ドキュメント中でキーボードフォーカスを持つ要素。
all[]    ドキュメントにあるすべての要素を持つ配列。
charset    ドキュメントの文字セット。
children[]    ドキュメントから直接派生している子要素をすべて含む配列。
defaultCharset    ドキュメントで使われているデフォルトの文字セット。
expando    新しいプロパティの作成を拒否する。デバッグに使用します。
parentWindow    ドキュメントの親ウィンドウ。
readyState    ドキュメントの読み込み状態。

メソッド

DocumentオブジェクトはHTMLElementオブジェクトからメソッドを継承し、以下のメソッドも定義しています。Navigator 4とIE 4とでは、それぞれ互換性のないメソッドをDocumentオブジェクトに追加しています。互換性のないメソッドのほとんどはDHTML用のメソッドなので、一覧表は別にしてあります。
clear()    ドキュメントの内容を消去するメソッド。JavaScript 1.1では使用が推奨されていません。
close()    open()メソッドでオープンしたドキュメントストリームをクローズするメソッド。
open()    ドキュメントの内容を書き出すストリームをオープンするメソッド。
write()    現在解析中のドキュメントあるいはopen()でオープンしたドキュメントストリームへ、指定された文字列を挿入するメソッド。
writeln()    改行文字を出力に付加する以外はwrite()と同じ。

Navigator 4のメソッド

captureEvent()    特定のイベントのキャプチャを指定するメソッド。
contextual()    文脈によるCSSスタイルを定義するメソッド。
getSelection()    現在選択されている文字列を取得するメソッド。
releaseEvent()    特定のイベントのキャプチャを中断するメソッド。
routeEvent()    キャプチャしたイベントを、そのイベントを待っている他の要素に渡す。Window.routeEvent()メソッドを参照してください。

IE 4のメソッド

elementFromPoint()    指定したx座標とy座標にある要素を返すメソッド。

イベントハンドラ

<BODY>タグはonLoad属性とonUnload属性を持っています。しかしながら、onloadイベントハンドラとonunloadイベントハンドラはDocumentオブジェクトではなくWindowオブジェクトのイベントハンドラであることに注意してください。詳細はWindow.onloadWindow.onunloadを参照。

HTML構文

Documentオブジェクトは、HTMLの<BODY>タグの属性からさまざまなプロパティの値を獲得します。HTMLのドキュメントは、<BODY>タグから</BODY>タグまでの間に記述します。

<BODY
  [ BACKGROUND="imageURL" ]	ドキュメントの背景画像。
  [ BGCOLOR="color" ] 	ドキュメントの背景色。
  [ TEXT="color" ]	 	ドキュメントのテキストのカラー。
  [ LINK="color" ]	 	未アクセスリンクのカラー。
  [ ALINK="color" ]	 	アクセス中リンクのカラー。
  [ VLINK="color" ]	 	アクセス済みリンクのカラー。
  [ onLoad="handler" ] 	ドキュメントロード時に実行するJavaScript文。
  [ onUnload="handler" ]	ドキュメントアンロード時に実行するJavaScript文。
>

    HTMLドキュメントをここに記述する

</BODY>

解説

Documentオブジェクトは、ブラウザウィンドウまたはフレーム(Navigator 4ではレイヤも含む)に表示するHTMLドキュメントに対応します。このオブジェクトには、テキストのカラーや背景色からドキュメントの最終更新日に至るまで、さまざまなドキュメントの属性を指定するプロパティがあります。このオブジェクトにはドキュメントの内容に関連した配列もあります。例えば、links[]配列にはドキュメントのハイパーテキストリンクに対応したLinkオブジェクトが格納されます。同様に、applets[]配列にはドキュメントに埋め込まれたJavaアプレットに対応したオブジェクトが、forms[]配列にはHTMLフォームに対応したFormオブジェクトがそれぞれ格納されます。
Documentオブジェクトで非常に重要なメソッドはwrite()です。ドキュメントのロード中に実行されるスクリプトの中でdocument.write()を呼び出すようにすると、動的に生成したHTMLテキストをそのドキュメントに挿入できます。
Document Object Model(DOM)やDHTMLを使えるようにするため、Documentオブジェクトはたくさんのプロパティとメソッドを備えています。しかし、これらのメソッドとプロパティはNavigator 4とIE 4に特化しているため互換性がありません。そこで、この節ではブラウザ別に一覧表をまとめています。
Documentオブジェクトやこのオブジェクトに関連したJavaScriptオブジェクトについては、「14章」を参照してください。Documentオブジェクトのプロパティやメソッドについては個々の項目を参照してください。Dynamic HTMLについては、「17章」を参照してください。

関連項目

FormWindow、14章



Document.activeElementプロパティ ・・・ キーボードフォーカスを持っている要素

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

document.activeElement

解説

activeElementプロパティは、ドキュメント内でキーボードフォーカスを持っている要素への参照を持った、読みとり専用のプロパティです。



Document.alinkColorプロパティ ・・・ 活性化されたリンクのカラー

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.alinkColor

解説

alinkColorrは、ドキュメント内で活性化されたリンクのカラーを指定するプロパティです。ユーザがリンクの上でマウスボタンを押してからボタンを離すまでの間、そのリンクはこのプロパティで指定されたカラーで表示されます。
HTMLの<BODY>タグのALINK属性にカラーを設定すると、そのカラーがalinkColorプロパティに格納されます。alinkColorに直接代入することで指定することも可能ですが、<BODY>タグの解析が開始する前に<HEAD>中で代入しなければなりません。
カラーの指定方法は2種類あります。第1は、JavaScriptの標準カラー名を使用する方法です。第2は、"RRGGBB"形式で6桁の16進数の文字列で表現する赤、緑、青のカラー値を指定する方法です。

関連項目

Document.bgColorDocument.fgColorDocument.linkColorDocument.vlinkColor



Document.all[]プロパティ ・・・ ドキュメント内にあるすべてのHTML要素

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

document.all[i]
document.all.item(name)
document.all.tags(tagname)

解説

all[]プロパティはドキュメント内にあるすべてのHTML要素を含む配列です。all[]プロパティは、プログラムに書かれた順番で要素を配列に格納するので、要素の順番がわかっていればall[]プロパティから直接要素を取り出せます。しかし、all.item()メソッドやall.tags()メソッドを使う方が一般的です。これらのメソッドを使えば、要素の名前やタグの種類を指定して要素を取り出せます。
all.item()メソッドは要素の名前を引数に取り、該当するNAME属性やID属性の値を持つHTML要素を返します。複数の要素が同じ名前を持っていると、それらの要素の配列を返します。
all.tags()メソッドはタグの名前を引数に取り、そのタグを持ったHTML要素の配列を返します。

関連事項

HTMLElement



Document.anchors[]プロパティ ・・・ ドキュメントのアンカー

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0。JavaScript 1.2より前では配列の要素はnull

コーディング形式

document.anchors
document.anchors.length

解説

anchorsプロパティはAnchorオブジェクトの配列です。各配列要素はそれぞれdocumentに表示するアンカーに対応します。アンカーとは、ドキュメント内で名前の付いた場所のことです。これはハイパーテキストのリンク先として使用できます。anchors[]配列の要素の個数はanchors.lengthに格納されます。各要素の番号は0からanchors.length-1までです。
JavaScript 1.2より前ではこのプロパティの実装されていなかったので、anchors[]の要素はすべてnullになります。詳細はAnchorオブジェクトの項を参照してください。
アンカーとハイパーテキストリンクと混同しないように注意してください。JavaScriptではリンクは、Document.links[]配列中のLinkオブジェクトで表します。

関連項目

AnchorDocument.links[]Link



Document.applets[]プロパティ・・・ドキュメント内のアプレット

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1

コーディング形式

document.applets
document.applets.length

解説

Documentオブジェクトのapplets[]プロパティは、Appletオブジェクトの配列です。Appletオブジェクトはドキュメント内のアプレットに1対1で対応します。Appletオブジェクトを使用すれば、アプレットが持つすべてのpublic変数にアクセスし、そのアプレットが持っているすべてのpublicメソッドを呼び出すことができます。
<APPLET>タグのNAME属性を設定することで、documentのプロパティあるいはapplets配列のインデックスとして名前でアプレットを参照できます。例えば、最初のプロパティがNAME="animator"と設定されていた場合、次の3つの式はすべて同じものになります。
document.applets[0]
document.animator
document.applets["animator"]

関連項目

Applet、20章



Document.bgColorプロパティ ・・・ ドキュメントの背景色

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.bgColor

解説

bgColorはドキュメントの背景色を指定する文字列プロパティです。<BODY>HTMLタグのBGCOLOR属性にドキュメントの背景色を設定すると、bgColorプロパティにそのカラーが格納されます。背景色をbgColorに直接代入することで指定することもできます。ほかのカラープロパティと異なり、bgColorはいつでも設定できます。
カラーの指定方法は2種類あります。第1は、JavaScriptの標準カラー名を使用する方法です。第2は、"RRGGBB"形式で6桁の16進数の文字列で表現する赤、緑、青のカラー値を指定する方法です。

使用上のヒントと注意

あるカラープロパティを設定するときには、それにマッチするようにほかのカラープロパティも設定するようにしましょう。配色をよく考えないと、エレガントなものにはほど遠いひどいものになってしまうことがあります。一般的には、デフォルトのカラーを使用したほうが無難です。また、デフォルトのカラーはエンドユーザの好みを反映しているという面もあります。
また、HTMLの<BODY>タグのBACKGROUND属性で画像を設定することで、ドキュメントの背景画像を指定することも可能です。

関連項目

Document.alinkColorDocument.fgColorDocument.linkColorDocument.vlinkColor



Document.captureEvents()メソッド ・・・ Window.captureEvents()を参照



Document.charsetプロパティ ・・・ 文字セット

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

document.charset

解説

charsetプロパティは、現在ドキュメントで使われている文字セットを示します。



Document.childrenプロパティ ・・・ ドキュメントの子要素

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

document.children

解説

childrenプロパティは、documentから直接派生している子要素をすべて含む配列です。このプロパティは、ドキュメント内にあるすべての要素を含むall[]配列とは違うということに注意してください。



Document.classesプロパティ ・・・ スタイルクラスの定義

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4

コーディング形式

document.classes.className.tagName

解説

classesプロパティはStyleオブジェクトの配列です。このプロパティを使うと、CLASSとしてclassNameを持つtagNameで指定されたすべてのタグのスタイルを指定できます。tagNameallの場合は、CLASS属性がclassNameに設定されているすべてのタグに適用されます。
次の例では、CLASS="quote"と指定しているすべての<P>タグ内にあるテキストをイタリック体にします。

document.classes.quote.P.fontStyle = "italic";

スタイルはドキュメントの<HEAD>タグ内だけで指定できることに注意してください。また、classNametagNameは大文字と小文字を区別しません。

関連項目

17章



Document.clear()メソッド ・・・ ドキュメントを消去する

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0(使用は推奨されていません)

コーディング形式

document.clear()

解説

Documentオブジェクトのclear()メソッドの使用は推奨されていないので、使わないでください。ドキュメントをクリアしたい場合は、単純にDocument.open()メソッドを使って新しいドキュメントを開いてください。

関連項目

Document.close()Document.open()Document.write()



Document.close()メソッド ・・・ 出力ストリームをクローズする

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.close()

解説

このメソッドは、すでに書き込まれたのにまだ表示されていないドキュメントへの出力を表示し、そのdocumentへの出力ストリームをクローズします。Document.write()メソッドでHTMLページの生成を完了したときに、そのページの最後でDocument.close()メソッドを呼び出すようにします。
document.close()を呼び出したあとに、何らかの出力がドキュメントに書き込まれている場合(document.write()による)、そのドキュメントを暗黙に消去してから再度オープンし、document.close()メソッドを呼び出す前に書き込まれたすべての出力を削除します。

関連項目

Document.open()Document.write()



Document.contextual()メソッド ・・・ CSSコンテキストスタイルを定義する

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4

コーディング形式

document.contextual(style1, style2, ...)

引数

style1    Documentオブジェクトのtagsプロパティやclassesプロパティで表されたスタイルオブジェクト。
style2...    追加したいスタイルオブジェクト。

リターン値

style1の文脈でstyle2を表したスタイルオブジェクト。

解説

contextual()メソッドはStyleオブジェクトを返します。このStyleオブジェクトを使って、ある種類のタグが別の種類のタグ(またはクラス)の中に出てきたときに、スタイルを指定することができます。次の例では、<H1>タグ内にある太字のテキストを赤色にします。

document.contextual(document.tags.H1, document.tags.B).color = "red";

スタイルの指定はテキストが出力される前に行われる必要があるので、ドキュメントの<HEAD>タグ内で行わなければなりません。

関連項目

Document.classesDocument.idsDocument.tags、17章



Document.cookieプロパティ ・・・ ドキュメントのクッキー

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.cookie

解説

cookieプロパティは、現在のドキュメントのクッキーに対する読み出し、生成、変更、削除を可能にする文字列プロパティです。クッキー(cookie)とは、Webブラウザが保持する名前の付いた少量のデータのことです。Webブラウザはクッキーを「記憶装置」として利用できます。例えば、あるページで入力されたデータを記憶しておいてそのデータをほかのページで使用したり、Webブラウジングセッション間で行ったユーザの振る舞いを記録してユーザの好みを記憶し続けることなどが可能です。クッキーに格納されたデータをWebブラウザとWebサーバとの間で自動的にやり取りすることで、Webサーバ上のCGIスクリプトでクッキーにアクセスできます。クライアントサイドのJavaScriptでも、このプロパティを使うことでクッキーにアクセスできるようにしています。
Document.cookieプロパティに対する読み書きは、ほかのプロパティの場合と違います。Document.cookieプロパティから値を読み出したり値を書き込んだりできる点は同じですが、読み出す値と書き込んだ値とは必ずしも同じとはかぎりません。詳細はの「18章」を参照してください。

使用上のヒントと注意

クッキーの目的は、特定の用途で少量のデータを一時的に格納しておくことであって、汎用的なものではありません。適度に利用するのがコツです。なお、Webブラウザが保持できるクッキーは、Webサーバ当たりは20個まで(この数字は1つのサーバ全体であって、サーバ上のページやサイトごとの数ではありません)、1つのクッキーに格納できる名前と値の組のデータ量は4KBまでに制限されています。

関連項目

18章



Document.defaultCharsetプロパティ ・・・ ドキュメントのデフォルト文字セット

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

document.defaultCharset

解説

defaultCharsetプロパティはドキュメントのデフォルト文字セットを表します。



Document.domainプロパティ ・・・ ドキュメントのドメイン

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1

コーディング形式

document.domain

解説

セキュリティ上の理由から、署名されていないスクリプトがあるウィンドウで実行される場合、自分のホストと同じWebサーバ以外からロードしたウィンドウのプロパティを読み出すことができません。このような制限事項は、複数のサーバを使用する大規模なWebサイトでは問題になります。例えば、ホストwww.oreilly.comで実行されるスクリプトは、ホストsearch.oreilly.comで実行されるスクリプトとプロパティを共用できません。
この問題は、domainプロパティを使用することで解決できます。まず、このプロパティには初期値としてドキュメントをロードしたWebサーバのホスト名が格納されます。このdomainプロパティは変更できますが、その変更方法にはかなり制限が加えられます。アドレスのドメイン部分しか指定できません。例えば、ホストsearch.oreilly.comからロードしたスクリプトは、"oreilly.com"をdomainプロパティに設定可能です。また同様に、ホストwww.oreilly.comからロードする場合は、"oreilly.com"をdomainプロパティに設定可能です。このようにすれば、別々のサーバに属するスクリプトでもプロパティを共用できます。
なお、ホストsearch.oreilly.comからロードしたスクリプトがdomainプロパティに"search.oreilly"として設定することはできません。もちろん、snoop.spam.comからロードしたスクリプトがdomainプロパティに"oreilly.com"として設定することもできません。これによって、例えば検索キーとして何を使ったかといった情報がもれることを回避できます。

関連項目

21章



Document.elementFromPoint()メソッド ・・・ 与えられた座標にあるHTML要素を返すメソッド

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

document.elementFromPoint(x, y)

引数

x  X座標。
y  Y座標。

リターン値

document内の(x, y)座標にあるHTML要素。



Document.embeds[]プロパティ ・・・ ドキュメントに埋め込まれたオブジェクト

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1

コーディング形式

document.embeds[i]
document.embeds.length
document.embed-name

解説

Documentオブジェクトのembedsプロパティは<EMBED>タグでドキュメントに埋め込まれたオブジェクトの配列です。embeds[]配列内のオブジェクトは、埋め込まれたデータを直接参照するのではなく、そのデータを表示しているオブジェクトを参照します。Navigatorでは、データを表示するプラグインを表すJavaObjectになります。IEでは、データを表示するActiveXコントロールを表すオブジェクトになります。
どちらの場合でも、embeds[]配列に格納されたオブジェクトを介して埋め込まれたデータを操作できます。しかし、埋め込まれたデータの種類と表示に使われるプラグインやActiveXコントロールによっては操作できない可能性もあります。JavaScriptから使えるのか、もし使えるならどのAPIがサポートされているのかといった情報については、使用するプラグインやActiveXコントロールのマニュアルを参照してください。
Document.plugins[]プロパティはDocument.embeds[]プロパティと同じです。Navigator.plugins[]プロパティと混同しないようにしてください。

関連項目

JavaObject、20章



Document.expandoプロパティ ・・・ 新しいプロパティの作成を拒否する

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

document.expando

解説

expandoプロパティがfalseに設定されていると、クライアントサイドオブジェクトは拡張できなくなります。つまり、プログラムがクライアントサイドオブジェクトの存在しないプロパティを設定しようとしたとき、ランタイムエラーが発生します。expandoプロパティをfalseに設定すると、スペルミスによるバグを見つけやすくなります。falseに設定されていない場合は、スペルミスによる存在しないプロパティが自動的にオブジェクトに追加されてエラーが発生しないために見つけにくくなります。大文字と小文字を区別しないプログラム言語からJavaScriptに乗り換えたプログラマには、特に役に立つプロパティです。
expandoプロパティはIE 4でしか有効ではありませんが、Navigatorで設定しても(プログラムに影響がないように使うのであれば)問題はありません。



Document.fgColorプロパティ ・・・ テキストのデフォルトカラー

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.fgColor

解説

fgColorはテキストのデフォルトカラーを指定する文字列プロパティです。ハイパーテキストリンクや、HTMLの<FONT>タグのCOLOR属性でカラーを指定した場合を除いて、このデフォルトのカラーが使用されます。
HTMLの<BODY>タグのTEXT属性でテキストのカラーを設定すると、その指定されたカラー値がfgColorプロパティに格納されます。デフォルト値をfgColorプロパティに直接指定することも可能ですが、その場合は<HEAD>部で指定し、<BODY>部の解析が始まる前に設定しなければなりません。
カラーの指定方法は2つあります。1つは、JavaScriptの標準カラー名を使用する方法です。もう1つは、"RRGGBB"形式で6桁の16進数の文字列で赤、緑、青のカラー値を指定する方法です。

関連項目

Document.alinkColorDocument.bgColorDocument.linkColorDocument.vlinkColor



Document.forms[]プロパティ ・・・ ドキュメントのフォーム

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.forms document.forms.length

解説

formsプロパティはFormオブジェクトの配列です。Formオブジェクトは、documentに現れるHTMLフォームに対応します。forms[]配列にはforms.lengthで示される個数(ゼロからforms.length-1まで)の要素が格納されます。

関連項目

Form、16章



Document.getSelection()メソッド ・・・ 現在選択されている文字列を取得する 

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4

コーディング形式

document.getSelection()

リターン値

現在選択されている文字列。返される文字列には、HTMLタグは含まれていません。



Document.handleEvent()メソッド ・・・ Window.handleEvent()を参照



Document.heightプロパティ ・・・ ドキュメントの縦幅

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4

コーディング形式

document.height

解説

heightプロパティはドキュメントの高さのピクセル数です。



Document.ids ・・・ 特定のタグのスタイル定義

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4

コーディング形式

document.ids.elementName

解説

DocumentオブジェクトのidsプロパティはStyleオブジェクトの連想配列の参照です。ID属性でHTML要素に一意の名前を割り当てると、その要素を個別に指定してスタイルを定義できるようになります。これは、idselementNameプロパティで特定のStyleオブジェクトを指定し、そのオブジェクトのプロパティを設定する、という手順を踏みます。
例えば、次のように一意の名前を要素に割り当てたとします。

  <P ID="p23">

すると、次のようにしてその要素固有のスタイルを設定できるようになります。

  document.ids.p23.color = "blue";

スタイルの定義は、ドキュメントの<HEAD>タグの中で行わなければならないことに注意してください。また、elementNameプロパティは大文字と小文字を区別しません。

関連項目

17章



Document.images[]プロパティ ・・・ ドキュメントに埋め込まれた画像

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1

コーディング形式

document.images[i]
document.images.length
document.image-name

解説

imagesはDocumentオブジェクトのプロパティで、Imageオブジェクトの配列です。Imageオブジェクトは、HTMLの<IMG>タグで埋め込まれた画像に相当します。
<IMG>タグのNAME属性に名前を設定すると、その画像への参照がDocumentオブジェクトのプロパティにも格納されます。このプロパティは画像と同じ名前になります。例えば、NAME="toggle"と指定すると、document.toggleでその画像を使用できます。

関連項目

Image



Document.lastModifiedプロパティ ・・・ ドキュメントの変更日

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.lastModified

解説

lastModifiedプロパティは、documentの最終更新日時を保持する読み出し専用の文字列です。このデータは、Webサーバから受け取ったHTTPヘッダから取り出します。Webサーバは、通常、ファイルの更新日時を調べて最終更新日時を獲得します。
Webサーバはドキュメントの最終更新日時を送る必要はありません。Webサーバからドキュメントの最終更新日時を受け取らなかった場合、JavaScriptはそれをゼロ、すなわち、1970年1月1日(GMT)だと解釈します。これをテストする例は次のようになります。

使用例

Webのコンテンツ作成日を読者に知らせるのはよいことです。ドキュメントに自動タイムスタンプを付ける場合は、以下に示すスクリプトをHTMLファイルの末尾に挿入します。このようにすれば、ファイルを修正するたびに変更日時を更新する必要がなくなります。以下に示すスクリプトは、表示前に日付の有効性も調べています。

<SCRIPT>
if (Date.parse(document.lastModified) != 0)
    document.write('<P><HR><SMALL><I>Last modified: '
                   + document.lastModified
                   + '</I></SMALL>');

</SCRIPT>

関連項目

Document.locationDocument.referrerDocument.title



Document.layers[]プロパティ ・・・ ドキュメント内のレイヤ

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4

コーディング形式

document.layers
document.layers.length

解説

Documentオブジェクトのlayersプロパティはドキュメント内にあるLayerオブジェクトの配列になります。各Layerオブジェクトはサブドキュメントを持っています。このサブドキュメントは、Layerオブジェクトのdocumentプロパティを介してアクセスできます。

関連項目

LayerLayer.document



Document.linkColorプロパティ ・・・ 未アクセスリンクのカラー

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.linkColor

解説

linkColorは、document中のまだアクセスされていないリンクのカラーを指定する文字列プロパティです。すでにアクセス済みのリンク以外は、すべてこのプロパティに指定されたカラーで表示されます。
<BODY>HTMLタグのLINK属性にリンクカラーを設定すると、そのカラー値がlinkColorプロパティに格納されます。カラーをlinkColorプロパティに直接指定することも可能ですが、その場合は<HEAD>部で指定して、<BODY>タグの解析が始まる前にしなければなりません。
カラーの指定方法は2つあります。第1は、JavaScriptの標準カラー名を使用する方法です。第2は、"RRGGBB"形式で6桁の16進数の文字列で赤、緑、青のカラー値を指定する方法です。

関連項目

Document.alinkColorDocument.bgColorDocument.fgColorDocument.vlinkColor



Document.links[]プロパティ ・・・ ドキュメントのリンク

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.links
document.links.length

解説

linksプロパティはLinkオブジェクトの配列です。Linkオブジェクトはdocumentに現れるハイパーテキストリンクに対応します。links[]links.length個要素(0からlinks.length-1まで)を持ちます。

関連項目

Link



Document.locationプロパティ ・・・ 現在のドキュメントのURL

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0。JavaScript 1.1では推奨されなくなったので、Document.URLの使用をお勧めします。

コーディング形式

document.location

解説

JavaScript 1.0では、locationプロパティは現在のdocumentの完全なURLを保持する読み出し専用の文字列です。ドキュメントのdocument.locationプロパティは、通常、そのウィンドウのlocation.hrefプロパティと同じです。しかし、この2つのプロパティはいつも同じではありません。DocumentオブジェクトのlocationプロパティはURLリダイレクションで変更される場合があります。Window.locationは要求されたURLを保持しますが、Document.locationは取り出したドキュメントの実際のURLを保持するからです。
JavaScript 1.1の場合、Documentオブジェクトのlocationプロパティは文字列ではありません。Window.locationプロパティが参照するのと同一のLocationオブジェクトへの参照です。
JavaScript 1.1では、Document.locationプロパティを使うことは推奨されなくなっているので、JavaScript 1.1から新しく追加されたDocument.URLプロパティで置き換えるようにしてください。

関連項目

Document.URLWindow.location



Document.open()メソッド ・・・ 新しいドキュメントを開く

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.open()
document.open(mimetype)

引数

mimetype    documentに表示するデータの型を指定する文字列引数(省略可能)。この引数の値は2種類あります。1つは、ブラウザが解釈できる標準のMIME型です。例えば、Navigatorの場合は、"text/html"、"text/plain"、"image/gif"、"image/jpeg"、"image/x-bitmap" などです。もう1つは、インストールされたプラグインが処理するMIME型です。この引数を省略した場合は、"text/html"と見なされます。IE 3では、この引数は無視され、常に"text/html"と見なされます。

解説

document.open()メソッドは、documentへの出力ストリームをオープンして、それ以降document.write()でそのドキュメントへデータを追加できるようにします。mimetypeにデータ型を指定して、ブラウザにそのデータの解釈を指示できます。
open()メソッドを呼び出したときにすでに既存のドキュメントが表示されていた場合は、このopen()の呼び出しにより自動的に消去されます。またopen()メソッドを使わずにwrite()writeln()を呼び出したときにも自動的に消去されます。
open()でドキュメントをオープンし、write()でデータを書き込んだあとにはclose()でドキュメントをクローズします。

使用上のヒントと注意

HTMLドキュメントをオープンする場合は、通常、Document.open()に引数を指定する必要はありません。ただし、例えばポップアップウィンドウを表示してデバッグメッセージを表示したい場合などは、"text/plain"のほうが便利です。

関連項目

Document.close()Document.write()



Document.parentWindowプロパティ ・・・ ドキュメントのウィンドウ

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

document.parentWindow

解説

ドキュメントのparentWindowプロパティはそのドキュメントを含むWindowオブジェクトを参照します。このプロパティはIE 4だけで使用できます。IE 4はレイヤをサポートしていないので、すべてのドキュメントはウィンドウ(またはフレーム)に含まれます。



Document.plugins[]プロパティ ・・・ ドキュメントに埋め込まれたオブジェクト

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1

コーディング形式

document.plugins[i]
document.plugins.length
document.embedded-object-name

解説

Documentオブジェクトのpluginsプロパティはembedsプロパティと同じです。どちらのプロパティも、プラグインやActiveXコントロールが表示する埋め込みデータを表すオブジェクトの配列を参照します。
pluginsプロパティはNavigator.plugins[]配列と間違えやすいので、embedsプロパティの使用をお勧めします。Navigator.plugins[]配列は、Document.plugins[]配列とまったく違うものなので要注意です。詳細はDocument.embeds[]を参照してください。

関連項目

Document.embeds[]



Document.readyState ・・・ ドキュメントの読み込み状態

対応バージョン

クライアントサイドIE 4

コーディング形式

document.readyState

解説

readyStateプロパティはドキュメントの読み込み状態を表します。この値は、次の4種類のうち、どれかの文字列になります。

unitialized    ドキュメントは読み込みを開始していません。
loading    ドキュメントは読み込み中です。
interactive    ユーザが利用できるぐらいまで読み込まれました。
complete    ドキュメントは完全に読み込まれました。



Document.referrerプロパティ ・・・ このドキュメントがリンクされているURL

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0。IE 3(実際には無効)

コーディング形式

document.referrer

解説

referrerプロパティは、ロードした現在のdocumentがどのURLから来たのかを保持する読み出し専用の文字列です。例えば、ユーザがドキュメントAのリンクからドキュメントBへアクセスすると、ドキュメントBのDocument.referrerプロパティにはドキュメントAのURLが格納されます。しかし、ユーザがドキュメントBのURLを直接入力した場合は、ドキュメントBへのリンクがないので、ドキュメントBのDocument.referrerプロパティには空の文字列が格納されます。

関連項目

Document.lastModifiedDocument.locationDocument.title



Document.releaseEvents()メソッド ・・・ Window.releaseEvents()を参照



Document.routeEvent()メソッド ・・・ Window.routeEvent()を参照



Document.tagsプロパティ ・・・ HTMLタグに対するスタイル定義

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4

コーディング形式

document.tags.tagname

解説

DocumentオブジェクトのtagsプロパティはStyleオブジェクトの連想配列への参照です。tagstagnameプロパティを設定すると、tagnameプロパティで表されるタグすべてに適用するCSSスタイルを定義できます。
例えば、次のようにするとすべての<H1>要素を青色にすることができます。

document.tags.H1.color = "blue";

スタイルの定義はドキュメントの<HEAD>タグ内で行わなければならないことに注意してください。また、tagnameプロパティは大文字と小文字を区別しません。

関連項目

17章



Document.titleプロパティ ・・・ ドキュメントのタイトル

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.title

解説

titleプロパティは、現在のdocumentのタイトルを示す読み出し専用の文字列です。このタイトルは、ドキュメントの<HEAD>の中の<TITLE></TITLE>との間に記述されたテキストのことです。

関連項目

Document.lastModifiedDocument.locationDocument.referrer



Document.URLプロパティ ・・・ 現在のドキュメントのURL

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.1

コーディング形式

document.URL

解説

URLプロパティは、現在のdocumentの完全なURLを保持する読み出し専用の文字列です。
document.URLは、通常、documentを保持するwindowwindow.location.hrefと同じです。ただし、この2つのプロパティは必ずしも常に同じではありません。Document.URLプロパティはURLリダイレクションで変更される場合があるからです。言い換えれば、Window.locationプロパティは要求されたURLを保持しますが、Document.URLプロパティは取り出したドキュメントの実際のURLを保持します。

使用上のヒントと注意

ドキュメント内のどこかにそのドキュメントのURLを書き込みたい場合もあります。そうすれば、例えばそのドキュメントをカット&ペーストでファイルに保存したり、プリンタで印刷したりするときに、オンラインで検索する情報が添付できるからです。以下に示すスクリプトをドキュメントに付加すると、そのドキュメントのURLを自動的に追加してくれます。

  <SCRIPT>
  document.write('<P><HR><SMALL><I>URL: ' + document.URL
      + '</I></SMALL>');
  </SCRIPT>

関連項目

Document.lastModifiedDocument.locationDocument.referrerDocument.titleWindow.location



Document.vlinkColorプロパティ ・・・ アクセス済みのリンクのカラー

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.vlinkColor

解説

vlinkColorプロパティは、documentでアクセス済みのリンクのカラーを示す文字列です。このプロパティで指定されたカラーは、以前ユーザがそのリンクをたどったことがある場合に使用されます。言い換えると、ユーザがすでにアクセスしたURLであることを示します。
HTMLの<BODY>タグのVLINK属性にカラーを設定すると、そのカラーがvlinkColorプロパティに格納されます。このカラーをvlinkColorに直接指定することも可能ですが、その場合は<HEAD>タグの中で指定して、<BODY>タグの解析が始まる前になるようにしなければなりません。
カラーの指定方法は2つあります。第1は、JavaScriptの標準カラー名を使用する方法です。第2は、"RRGGBB"形式で6桁の16進数の文字列で赤、緑、青のカラー値を指定する方法です。

関連項目

Document.alinkColorDocument.bgColorDocument.fgColorDocument.linkColor



Document.width ・・・ ドキュメントの水平幅

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 4

コーディング形式

document.width

解説

ドキュメントの水平幅のピクセル数



Document.write()メソッド ・・・ データをドキュメントに追加する

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.write(value,...)

引数

value    documentに追加する任意のJavaScript値。この値が文字列以外の場合は、文字列に変換してから付加されます。
....    documentに追加するほかの値(0個以上)。

解説

document.write()メソッドは指定された順序で引数をdocumentに追加します。引数が文字列の場合はそのまま追加されます。数値は文字列に変換されてから追加されます。論理値は文字列の"true"または"false"に変換されて追加されます。オブジェクト値はtoString()を呼び出すことで文字列に変換してから追加されます。
Document.write()メソッドの使用法は通常2つあります。1つは、ドキュメントの解析中に実行される<SCRIPT>または関数内で使用する方法です。その場合は、このメソッドが呼びされた場所に、あたかも最初からファイルにあったかのようにHTMLを書き込みます。
もう1つは、Document.write()が現在のウィンドウとは別のウィンドウにコンテンツを動的に生成して出力することです。この場合は、出力先のドキュメントが解析中である必要はありません。また、出力される場所は1つ目の方法の場合のようにその場所ではありません。テキストをドキュメントに出力する場合は、その前にそのドキュメントがオープンされていなければなりません。Document.open()で明示的にドキュメントをオープンできますが、通常はその必要がありません。クローズされているドキュメントをwrite()で呼び出すと、そのドキュメントは暗黙にオープンされるからです。ドキュメントを新規にオープンすると、そのドキュメントにそれまでにあった内容は廃棄され、空のドキュメントになります。
ドキュメントがいったんオープンされたら、Document.write()で任意の出力をそのドキュメントに追加できます。このやり方でドキュメントをオープンした場合は、最後にDocument.close()でそのドキュメントをクローズしなければなりません。なお、このようにopen()は必ずしも必須ではありませんが、close()は常に必要であることに注意してください。
Document.write()メソッドを呼び出した結果は、ターゲットのWebブラウザやフレームにすぐに表示されるわけではありません。これは、Webブラウザが出力をバッファに格納し、少し大きな固まりにまとめてから表示するからです。Document.close()は、バッファに格納したデータを強制的に出力してブラウザウィンドウの表示するための明示的な唯一の手段です。

関連項目

Document.close()Document.open()Document.writeln()、14章



Document.writeln()メソッド ・・・ データと改行をドキュメントに付加する

対応バージョン

クライアントサイドJavaScript 1.0

コーディング形式

document.writeln(value,...)

引数

value    documentに追加する任意のJavaScript値。この値が文字列でない場合は、文字列に変換してから追加します。
....    documentに追加するほかの値(ゼロ個以上、指定順)。

解説

Document.writeln()は、すべての引数を追加したあとに改行を追加することを除けば、Document.write()と同じです。詳細はDocument.write()を参照してください。
改行文字は、通常、HTMLドキュメントには表示されません。したがって、Document.writeln()を使用するのは、<PRE>または<XMP>環境内にテキストを表示したり"text/plain"型を指定してドキュメントをオープンして書き込む場合にかぎられます。

関連項目

Document.close()Document.open()Document.write()



トップページに戻る