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Math Math.abs() Math.acos()
Math.asin() Math.atan() Math.atan2()
Math.ceil() Math.cos() Math.E
Math.exp() Math.floor() Math.LN10
Math.LN2 Math.log() Math.LOG10E
Math.LOG2E Math.max() Math.min()
Math.PI Math.pow() Math.random()
Math.round() Math.sin() Math.sqrt()
Math.SQRT1_2 Math.SQRT2 Math.tan()
MimeType MimeType.description MimeType.enabledPlugin
MimeType.suffixes MimeType.type



Mathオブジェクト・・・数学関数や定数を含む

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.constant
Math.function()

定数
Math.E自然対数の底として使用する定数e。
Math.LN1010の自然対数。
Math.LN22の自然対数。
Math.LOG10Ee の10を底とする対数。
Math.LOG2Ee の2を底とする対数。
Math.PI定数パイπ。
Math.SQRT1_21を2の平方根で除算した値。
Math.SQRT22の平方根。

関数
Math.abs()絶対値を計算する。
Math.acos()逆余弦(アークコサイン)を計算する。
Math.asin()逆正弦(アークサイン)を計算する。
Math.atan()逆正接(アークタンジェント)を計算する。
Math.atan2()X軸からポイントまでの角度を計算する。
Math.ceil()端数を切り上げる。
Math.cos()余弦(コサイン)を計算する。
Math.exp()e 乗を計算する。
Math.floor()端数を切り捨てる。
Math.log()自然対数を計算する。
Math.max()2つの数値を比較して大きいほうを返す。
Math.min()2つの数値を比較して小さいほうを返す。
Math.pow()y を計算する。
Math.random()乱数を計算する(一部のプラットフォームでは使用できません)。
Math.round()四捨五入して整数にする。
Math.sin()正弦(サイン)を計算する。
Math.sqrt()平方根を計算する。
Math.tan()正接(タンジェント)を計算する。

解説

Mathオブジェクトは、数学関数や定数を保持するオブジェクトへの参照です。読み出し専用でこれらの数学関数や定数はMathオブジェクトにまとめられており、次の方法で呼び出せます。

y = Math.sin(x);
area = radius * radius * Math.PI;

Mathオブジェクトは、DateオブジェクトやStringオブジェクトのようなオブジェクトクラスではありません。これらの関数は、Mathオブジェクトを介して呼び出されますが、メソッドと異なり、Mathオブジェクトそのものを操作しません。

関連項目

Number



Math.abs()関数 ・・・ 絶対値の計算

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.abs(x)

引数

x	任意の数値あるいは数式。

リターン値

xの絶対値。



Math.acos()関数 ・・・ 逆余弦(アークコサイン)を計算する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.acos(x)

引数

x	-1.0から1.0までの数値あるいは数式。

リターン値

指定された値xの逆余弦。リターン値は0からπまでのラジアン値。



Math.asin()関数 ・・・ 逆正弦(アークサイン)を計算する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.asin(x)

引数

x	-1.0から1.0までの数値あるいは数式。

リターン値

指定された値xの逆正弦。リターン値は-π/2からπ/2までのラジアン値。



Math.atan()関数 ・・・ 逆正接(アークタンジェント)を計算する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.atan(x)

引数

x	任意の数値あるいは数式。

リターン値

指定された値xの逆正接。リターン値は-π/2からπ/2までのラジアン値。



Math.atan2()関数 ・・・ X軸からポイントまでの角度を計算する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.atan2(y, x)

引数

y	ポイントのY座標。
x	ポイントのX座標。

リターン値

正のX軸からポイント(x, y)までの左回りの角度(単位はラジアン)。

解説

Math.atan2()は、直交座標(Cartesian coordinates)と極座標(polar coordinates)との変換の一部を行い、ポイント(x, y)の角度θを返します。
この関数にMath.atan2()という名前を付けたのはMath.atan()に似た計算を実行するからです。Math.atan2()関数にはxyの2つの引数を渡しますが、Math.atan()関数にはこの2つの引数の比率(ratio)を渡します。この関数の場合、引数の順番が通常と異なる点に注意してください。Y軸(縦軸)はX軸(横軸)より前にあります。



Math.ceil()関数 ・・・ 端数を切り上げる

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.ceil(x)

引数

x	任意の数値または数式。

リターン値

xに等しいかそれ以上で最も近い整数値。

解説

Math.ceil()は、指定された引数の値に等しいかそれ以上で最も近い整数値を求める関数です。最高値を意味するceiling(天井)から名付けられました。Math.round()関数は四捨五入して整数を求めますが、Math.ceil()関数は切り上げる点が異なります。ただし、負数の端数は切り捨てることに注意してください。次の例を参考にしてください。

使用例

a = Math.ceil(1.99);   // 結果は 2.0
b = Math.ceil(1.01);   // 結果は 2.0
c = Math.ceil(1.0);    // 結果は 1.0
d = Math.ceil(-1.99);  // 結果は -1.0



Math.cos()関数 ・・・ 余弦(コサイン)を計算する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.cos(x)

引数

x
任意の数値または数式(単位はラジアン)。角度をラジアンに変換するには0.017453293(2π/360)を乗じます。

リターン値

指定された値xの余弦。-1.0から1.0までの値。



Math.E定数 ・・・ 数学定数e

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.E

解説

Math.Eは数学定数eです。これは自然対数の底であり、その値は約2.71828です。



Math.exp()関数 ・・・ exを求める

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.exp(x)

引数

x	指数として使用する任意の数値または数式。

リターン値

ex 指定された指数xeをべき乗した値。は自然対数の底であり、その値は約2.71828。



Math.floor()関数 ・・・ 端数を切り捨てる

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.floor(x)

引数

x	任意の数値または数式。

リターン値

xに等しいかそれ以下で最も近い整数値。

解説

Math.floor()は、指定された引数の値に等しいかそれ以下で最も近い整数値を求める関数です。浮動小数点値は直近の整数に丸めます。最低値を意味するfloor(床) から名づけられました。Math.round()関数は四捨五入して直近の整数を求めますが、 Math.floor()関数は切り下げる点が異なります。ただし、負数の端数は切り上げることに注意。次の例を参考にしてください。

使用例


a = Math.floor(1.99);  // 結果は 1.0。
b = Math.floor(1.01);  // 結果は1.0。
c = Math.floor(1.0);   // 結果は1.0。
d = Math.floor(-1.01);  // 結果は-2.0。



Math.LN10定数 ・・・ 数学定数loge10

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.LN10

解説

Math.LN10はloge10のこと。10の自然対数。この値は約2.3025850929940459011。



Math.LN2定数 ・・・ 数学定数loge2

対応バージョン

コアJavaScript1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.LN2

解説

Math.LN2はloge2のこと。2の自然対数。この値は約0.69314718055994528623。



Math.log()関数 ・・・ 自然対数の計算

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.log(x)

引数

x	ゼロより大きい任意の数値または数式。

リターン値

xの自然対数。

解説

Math.log()は、logex、つまり、指定された引数の自然対数を求める関数です。引数は0より大きな値でなければなりません。

使用上のヒントと注意

10を底とする対数と2を底とする対数の公式を以下に示します。

log10x= log10e虱ogex
log2x= log2e虱ogex
これらをJavaScriptで記述すると、次のようになります。

function log10(x) { return Math.LOG10E * Math.log(x); }
function log2(x) { return  Math.LOG2E * Math.log(x); }



Math.LOG10E定数 ・・・ 数学定数 log10e

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.LOG10E

解説

Math.LOG10Eはlog10e。10を底とする定数eの対数。その値は約0.43429448190325181667。



Math.LOG2E定数 ・・・ 数学定数log2e

対応バージョン

コアJavaScript1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.LOG2E

解説

Math.LOG2Eはlog2e。2を底とする定数eの自然対数。その値は約1.442695040888963387。



Math.max()関数 ・・・ 2つの数値を比較して大きいほうを返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.max(a, b)

引数

a, b  	任意の2つの数値または数式。

リターン値

abの2つの数値を比較して大きいほう。



Math.min()関数 ・・・ 2つの数値を比較して小さいほうを返す

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.min(a, b)

引数

a, b  	任意の2つの数値または数式。

リターン値

abの2つの数値を比較して小さいほう。



Math.PI定数 ・・・ 数学定数π

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.PI

解説

Math.PIは定数π、円周率のことです。この値は約3.141592653589793116です。



Math.pow()関数 ・・・ x yを求める

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.pow(x, y)

引数

x	底。
y	指数。

リターン値

xy乗した結果(y)。

使用上のヒントと注意

Math.pow()関数は引数xyとして任意の値をとりますが、その結果が虚数や複素数になる場合のリターン値はNaNになります。第1引数xが負数の場合は、第2引数yは正または負の整数でなければなりません。指数の値が大きくなると、浮動小数点オーバフローが発生し、リターン値が無限大になる可能性があります。

関連項目

MathMath.exp()



Math.random()関数 ・・・ 擬似乱数を計算する

対応バージョン

コアJavaScript 1.1、ECMA-262

コーディング形式

Math.random()

リターン値

0.0から1.0までの疑似乱数。



Math.round()関数 ・・・ 四捨五入して整数にする

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

引数

x  	任意の数値。

リターン値

xに最も近い整数。

解説

Math.round()は、四捨五入して整数を求める関数です。例えば2.5は3に、-2.5は-2になります。



Math.sin()関数 ・・・ 正弦を計算する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.sin(x)

引数

x角度(単位はラジアン)。角度をラジアンに変換するには0.017453290(2π/360)を乗じます。

リターン値

xの正弦値。



Math.sqrt()関数 ・・・ 平方根を計算する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.sqrt(x)

引数

x  	ゼロかそれより大きな数値または数式。

リターン値

xの平方根。xがゼロより小さい場合はNaNを返す。

使用上のヒントと注意

以下に示すようにMath.pow()関数を使って立方根を求めることもできます。

function cube_rt(x) { return Math.pow(x,1/3); }



Math.SQRT1_2定数・・・数学定数1/√2

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.SQRT1_2

解説

Math.SQRT1_2は定数1/√2で、2の平方根の逆数です。その値は約0.70710678118654757274です。



Math.SQRT2定数 ・・・ 数学定数√2

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.SQRT2

解説

Math.SQRT2は定数√2で、2の平方根です。その値は約1.414213562373095です。



Math.tan()関数 ・・・ 正接を計算する

対応バージョン

コアJavaScript 1.0、ECMA-262

コーディング形式

Math.tan(x)

引数

x角度(単位はラジアン)。角度をラジアンに変換するには、0.017453293(2π/360)を乗じます。

リターン値

指定された角度xの正接。



MimeTypeオブジェクト ・・・ MIMEデータ型を表す

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 3

コーディング形式


navigator.mimeTypes[i]
navigator.mimeTypes["type"]
navigator.mimeTypes.length

プロパティ

description読み出し専用の文字列。データ型とエンコードについて英語で説明したもの。
enabledPluginMIMEデータ型をサポートするPluginオブジェクトへの参照。プラグインがインストールされていない場合、およびプラグインがインストールされていてもMIMEデータ型をサポートしていない場合はnullです。
suffixes読み出し専用の文字列。MIMEデータ型に関連したファイル名拡張子をカンマで区切って並べたもの。
type読み出し専用の文字列。"text/html" や"video/mpeg"など、MIMEデータ型の名前。

解説

MimeTypeオブジェクトはブラウザがサポートするMIMEデータ型(データ形式)を表します。このデータ形式は、ブラウザが直接サポートする場合もあれば、「ヘルパーアプリケーション」やプラグインを介して間接的にサポートすることもあります。

使用上のヒントと注意

navigator.mimeTypes[]配列は番号で指定することもできれば、MIMEデータ型の名前(typeプロパティの値)で指定することも可能です。ブラウザがどのMIMEデータ型をサポートしているかを知るには、配列内の各要素を順番に調べます。また特定のデータ型がサポートされているかどうかを知るには、次のようにします。

var show_movie = (navigator.mimeTypes["video/mpeg"] != null);

関連項目

NavigatorPlugin



MimeType.descriptionプロパティ ・・・ MIMEデータ型の説明

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 3

コーディング形式

mimetype.description

解説

MimeTypeオブジェクトのdescriptionプロパティはMimeTypeオブジェクトについて英語で説明したものです。typeプロパティより詳細な説明です。



MimeType.enabledPluginプロパティ ・・・ MIMEデータ型をサポートするプラグイン

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 3

コーディング形式

mimetype.enabledPlugin

解説

enabledPluginプロパティはPluginオブジェクトへの参照です。指定されたMIMEデータ型をサポートするプラグインがインストールされておりかつ有効なものでなければなりません。そうでない場合はこのプロパティの値はnullです。

使用上のヒントと注意

navigator.mimeType[]配列は、ブラウザがサポートするMIMEデータ型を示します。これに対してMimeTypeオブジェクトのenabledPluginプロパティは、プラグインによってサポートされているMIMEデータ型かどうかを示します(MIMEデータ型はヘルパーアプリケーションがサポートする場合もあるし、ブラウザが直接サポートする場合もあります)。MIMEデータ型がプラグインでサポートされる場合は、<EMBED>タグでWebページに埋め込むことができます。



MimeType.suffixesプロパティ ・・・ MIMEデータ型に共通のファイル拡張子

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 3

コーディング形式

mimetype.suffixes

解説

MimeTypeオブジェクトのsuffixesプロパティは読み出し専用の文字列です。指定されたMIMEデータ型のファイルで共通に使用するファイル名の拡張子(ドット記号を除く)のリストです。例えば、text/html MIMEのデータ型suffixesは"html, htm"です。



MimeType.typeプロパティ ・・・ MIMEデータ型の名前

対応バージョン

クライアントサイドNavigator 3

コーディング形式

mimetype.type

解説

MimeTypeオブジェクトのtypeプロパティは、MIMEデータ型の名前を示す読み出し専用の文字列です。例えば、"text/html"や"image/jpeg"などの文字列で、データ型を区別します。このプロパティは一般的なデータ型やデータ形式に関する説明です。
typeプロパティの値は、navigator.mimeTypes[]配列の要素にアクセスするインデックスとして使うことも可能です。



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