第21期「虎の穴」募集

2005年7月 長嶋洋一


「虎の穴」とは(2005年4月version)

「虎の穴」の歴史

  1. 概要

    1. 2005年12月23-25日、クリスマスの時期に IAMAS で開催されるインターカレッジ で作品を発表(作家デビュー)するための特別プロジェクト。 学科、学年は問わない。 2005年の虎はこれでオシマイである。
      参考 SUAC学生が作家デビューした過去のインターカレッジ記録

    2. インカレ05での発表作品は以下の4形態である。
       ・コンサート作品(パフォーマーを伴うライブ公演)
       ・CD音楽作品の上演
       ・映像作品(DVD/DV))の上演
       ・インスタレーション作品展示

    3. 例年、インターカレッジは開催大学により方向性(テーマ)が提示される。 今年のインカレは、IAMAS学内プロジェクト「からだプロジェクト」の成果発表イベント 「アルゴリズムとからだ展」の一環として行われる。
      「アルゴリズムとからだ展」趣旨:
      「からだプロジェクト」では、現代の情報化社会における我々の身体がそこでどのように受け入れられ、 どのような意味を持ち得るのかを情報の最終的な到達地点であると同時に 情報を生み出すそもそもの発信源でもある私たちの“からだ”という神秘に満ちた存在をキーワードとして メディア社会に於ける新しい表現を模索してきました。 「アルゴリズムとからだ」展ではコンピュータの動作を規定する数学用語「アルゴリズム」を「からだ」と対置し、 あらゆる事象が技術的問題に還元される現代において、そこに回収され得ない新しい論理、 即ち高度なテクノロジーと共に生き続ける人間のための新しい価値体系を模索し、様々な作品による表現を試みます。

    4. インターカレッジとは、 情報処理学会 音楽情報科学研究会 に関係した国内の大学により ワーキンググループ を作って活動している。 従って、学生が発表するメディアアート作品においても、「音」「音楽」に重点が置かれている。 ライブComputer Musicコンサートがメインであり、スタジオ制作(作曲)したCD音響作品、 映像作品ならサウンドトラックは必ずオリジナル、 またインスタレーション(造形に限らずゲームも一種のインスタと言える)でも、 「サウンド・インスタレーション作品」(何らかの音が関係した作品)が望ましい。

    5. インカレ05で発表される学生作品の発表の場は、上記の4形態それぞれにおいて、
       (1)「インターカレッジ」出品作品
       (2)「インターカレッジ」特別企画出品作品
      の2種類となる。
      また期間中には、情報処理学会 音楽情報科学研究会も開催される(長嶋も研究発表予定)。 これに聴講参加し、作品制作だけでなく「研究」の世界を体験するという貴重な機会でもある。

    6. 参加大学数が増えてきた関係で、応募した作品を全て発表できるわけではない。 参加大学によっては過去においても厳しい学内選抜をずっと行ってきている。 本年度については、企画・制作段階で簡単なSUAC内審査により応募を絞る予定である。
      (2)の特別企画出品作品は「アルゴリズムとからだ」という今回のイベントのテーマを 意識した作品を各大学から募集し、場合によっては選抜が行われる(詳細は後日)。

    7. 今回の特別な企画として「インターカレッジ2005、IAMAS賞」が計画されている。 これは発表された学生作品(IAMAS学生を除く)の中からIAMAS教員スタッフが協議の上、 最も 高く評価した作品(論文発表は除く)を独断で選び、一方的に表彰するもの。(粗品アリ)

    8. 会場はIAMASでなく 大垣市情報工房 であるが、「IAMAS見学ツアー」なども予定されている。 インカレの最大の魅力は作品発表だけでなく、他大学の学生作品に触れること、交流することである。 インカレ参加が大きな刺激となって成長した先輩はとても多い。

    9. ターゲットはもちろんインカレ05の発表であるが、過去の先輩の事例では
       ・この作品を文化庁メディア芸術祭などのコンペにも応募参加
       ・3回生「技術造形総合演習I」作品をインカレで発表し、改良し、完成させた
      というような「一粒で二度美味しい」戦略も重要である。

  2. 参加表明について

    1. 参加表明応募期限 : 2005年9月30日(金)

    2. 参加表明応募方法 : アポを取って1106研究室まで来ること。

    3. 参加条件
      • 作家デビューを狙う夢があること
      • 前向きの意欲と情熱があること
      • これを機会として新しいデザイン手法を吸収しようという強い意欲があること(未知の新しいことへの挑戦)
      • スケジュールに合わせて作品を制作し、当日も参加できること(プログラムに掲載されるので、 参加の決まった学生は自己都合でキャンセルする事は出来ないので注意)

    4. 従来の「虎」と違って、ここでの参加表明はあくまで「21予備虎」である。 長嶋はそれぞれの学生作品の制作について相談に乗り、フォローしていくが、最終的には
       ・応募し選抜されて作品発表する学生
       ・作品は発表しないがスタッフとしてインカレ05に同行参加する学生
      が正式な「21虎」メンバーである。 作家として発表できなくても、スタッフとして一緒にIAMASに行く学生は、 他大学の学生作品に触れ、他大学の学生と交流する事で大きく成長できる。 これは21虎の重要な意義である。

    5. 「21予備虎」への応募については、意欲があれば作品制作のスキルは問わない。 むしろ「インカレに参加したいので夏休みに○○○特訓を希望」というような申し出を歓迎する。 この場合、スケジュールの都合があるので、基本的には熱意ある申し出の先着順となり、 予定やコンピュータが埋まった頃に希望されても対応できないのであしからず。