オリジナルCDの頒布について


このサイトは非営利/私的な活動/運営です。ところが、 「作るサウンドエレクトロニクス」の ページの中で、幻の単行本付録CDROMを実費で頒布します、という こちらのページに 関連して、Computer Music作品の記録なども分けて欲しい、という リクエストが届くようになりました。

これまでは、JASRACに登録して過当にピンハネされつつ(^_^;)CD等と して出す、というぐらいしかルートの無かった音楽作品の流通方法も、 最近ではオリジナルMP3サイトの普及などで、インターネットから有料で ダウンする方法など、変化しようとしています。ASLでは、プログラムの ソースとか色々なドキュメント類は、このWebで無償公開していますが、 サウンドはMP3にしても巨大になるために、ちょっと作品をMP3公開する ことは困難です。別にこれで儲けるつもりではなく、せっかくの 作品が私蔵・死蔵されるよりは、実費で頒布してでも、後述するように より有益に活用されることを希望します。 そこで今回、これまでに作曲・発表したオリジナル作品の記録について、 このサイトで同様に希望者にお分けするためのルールを作りました。 興味があって希望される方は、以下について趣旨を理解・賛同いただき、 ご活用いただければ幸いです。(^_^)


このページによってオリジナルComputer Music作品の記録の入手を 希望される方は、

 1. 個人的にComputer Musicに興味があり、聴いてみたい
 2. 教育的な目的で、学生等に聴かせてみたい
 3. 作曲(サウンドデザイン/映像作品のBGM等)の素材として、この音響を
   部分的に切り取って加工・利用したい
のいずれかの目的であることを条件とします。 それ以外の場合については、まずは こちら まで相談して下さい。 以下に、それぞれの場合に関する条件を記します。

個人的にComputer Musicに興味があり聴いてみたい

これは、一般的にオリジナルソフトウェアをシェアウェアとして頒布 する場合と同様です。全ての著作権は留保されていますから、 個人的に楽しむ以外は、一切の配布・転載・コピー等を禁止いたします。 重要なことですが、バックアップのためのコピーとか、第三者への貸与も いけません。この点には御注意ください。

教育的な目的で学生等に聴かせてみたい

これも、上記に準じます。本人以外に聴かせるという場合には、 申込みの段階で、所属(教育的用途に用いる場合の所属)、 対象となる学生等に関する情報(教育機関、専攻、人数等)を あらかじめ申込みの際にお知らせいただきます。 この場合、著作権的には上記の「個人的な聴取」の条件は有効ですので、 「希望する学生に貸与する」という行為は禁止されますので御注意下さい。

作曲の素材として音響を部分的に切り取って加工・利用したい

これは、従来はほとんど無かったコンセプトだと思います。Computer Music作品の 作曲においては、自然音や朗読音声やアコースティック楽器音など、 既存のサウンドを「音素材」として切り刻み、信号処理し、切り貼りしたり 逆回ししたり、というように変貌させることで新たなサウンドを創造する、 というミュージック・コンクレートの手法は重要な意義があります。 そして、他人の著作物である音楽作品そのものも、この音素材という意味で、 切り刻みの対象として「おいしい」材料となります。そこで、喜んで、 この材料として作品を無償提供しましょう、という事です。 オリジナルの著作権というのは消滅しませんし放棄しませんが、二次著作物と して新しい作品が誕生するところに、二次著作権を放棄してコラボレータ として協力したい、という姿勢をご理解下さい。(^_^)

この場合には、当然のことですが、オリジナルの作品をそのまま使うことは 禁止です。およその目安として、音楽作品の場合には、「フレーズ」と知覚 されない個々の「サウンド」というレベルに切り刻んで下さい。 映像作品のBGMとして使用する場合には、全曲マルマルでなければ もう少し長いブロックでも結構です。 また、ここのオリジナル作品を音響素材として作品に利用した場合には、 そのクレジットに「ASLオリジナルCDより、著作者の許諾のもとに音響素材 として利用した」と明記して下さい。 そして、音素材として利用されることで完成した作品の記録を、 記念にこちらにお送りいただければ、とても嬉しいです。この Webでも、その作品を是非、宣伝したいと思います。(^_^)


それでは、以下のように、希望者へのオリジナルCDの頒布方法を紹介 します。ちょっとややこしいので、よく読んで下さい。 オーダーメイド方式で、世界に1枚しかないCDとしてお届けします。 注文が入ったたびに、等倍速CD-Rライタで1時間とかかけて手作業で 作りますので、儲けどころか手間がかかって仕方ありませんので、 どうしても興味があって利用したい、という人だけ、どうぞ。 納期は、受注生産ですので、1週間から10日を見込んで下さい。(^_^;)

まず価格ですが、手間がかかって大変なので(^_^;)値上げしました。 基本料金を「90ドル」とします。 これは、下記の注文リストにおける、それぞれの作品のデータサイズ の合計が300MB以下、という場合のものです。 そして、あと2段階、データサイズに応じて、 「120ドル(450MB以下)」「150ドル(600MB以下)」 というクラスを設けました。まとめると以下のようになります。

  データ合計 : 300MBまで 90ドル
  データ合計 : 450MBまで 120ドル
  データ合計 : 600MBまで 150ドル
つまり、このページの下のところに、作品リストとして、作品の簡単な解説、 MP3ファイルによる「さわり」の部分の紹介(データ量削減のため、半分の 22.05KHzにした約30秒のサンプルサウンド)、そしてそのCDに焼くサウンド ファイルのサイズを示しています。この中から適当に選んで組み合わせて、 トラック順まで指定して、オーダーメイドで注文していただくことになります。 CDには650MBまで入りますが、上記のように600MBを限度としておきます。 サウンドファイルと作品の演奏時間との関係は、ほぼ正確に比例しています。 CDの「16ビットリニア、ステレオ、44.1KHzサンプリング」のファイルは、 だいたい「10MB = 1分」という関係にあります。たとえば50MBの作品の 演奏時間は約5分、ということです。つまり、600MBで満杯のCDでは、 作品の演奏時間の合計が、約60分になる、ということです。

送金方法については、Kagiによるクレジットカード支払いとなります。 また、 CDROMの送付にはクロネコヤマトを使用します。カード送金できて、 クロネコヤマトが配達できる、という環境であることを確認 して下さい。 まぁ日本国内、たいてい大丈夫でしょう。 なお、海外からのご注文は御遠慮 申し上げます。(^_^;)

注文する意志のある方は、 こちら から送金して下さい。 Kagiから送金者のアドレスや住所が届きますので、発送前に 確認のメイルをお出しします。 (お送りいただいた個人情報については、慎重に 厳守いたしますので、ご安心下さい)。

上記のKagiにより送金されるのと同時に、注文を希望される方は、

  ・「ASLオリジナルCD注文希望」
  ・氏名(ペンネームでなく郵送できる本名)
  ・住所
  ・電話番号
  ・emailアドレス
  ・注文内容
     トラック番号1、作品記号、サイズ
     トラック番号2、作品記号、サイズ
     トラック番号3、作品記号、サイズ
       ・・・・・・・
     トラック番号n、作品記号、サイズ
  ・利用形態
     個人で鑑賞する
     教育的利用(必要な関連情報)
     作品に音響素材として利用する(その作品の情報など)
  ・送金した金額
を全て明記した電子メイルを、 こちら までお送り下さい。


作品リストと簡単な解説等

  1. コンピュータ音楽作品"Growing Glue Grains"、作曲1991-92年 (ICMC1992に応募、未発表)
    • 作品記号 [ ggg.wav ]
    • サイズ 85 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  オリジナルComputer Music作品としては最初のもの。音源には安価なMIDI音源を 使い、シーケンスソフトを利用してカセットにライブ録音(^_^;)。 オリジナル製作したリアルタイムGranular Synthesis音源により、 自分の声をライブサンプリングしてグラニュラ化したサウンドを後半に使っている。 まぁ稚拙な作品ながら、プログレ少年が現代音楽に足を踏み入れた 未開の雰囲気、というのは感じられるかも。(^_^;)

  2. コンピュータ音楽作品"Chaotic Grains"、作曲1992-93年 、 1993年2月11日『電楽II』(主催:音楽情報科学研究会、共催:現代音楽協会) (東京・十字屋ホール、ピアノ:藤原あや乃、指揮:長嶋洋一)
    • 作品記号 [ chaotic.wav ]
    • サイズ 160 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  一般に発表した最初のComputer Music作品。音楽情報科学研究会の「電楽」 というコンサートで初演した時のライブ録音。基本的には普通のMIDIシンセと、 オリジナルGranular Synthesis音源によるカオスのアルゴリズムによる ライブ生成BGMパートとともに、生ピアノによる即興的なライブ演奏が競演する スタイル。どこがカオスか判らない、という欠点を露呈。(^_^;)

  3. コンピュータ音楽作品"CIS(Chaotic Interaction Show)"、作曲1993年、 1993年9月16日『知識工学と芸術に関する国際ワークショップ・コンサート』 (主催:The International Association for Knowledge Technology in the Art, The Laboratories of Image Information Science and Technology) (大阪・ライフホール、パーカッション:花石真人、CG:由良泰人、指揮:長嶋洋一)、 1993年9月17日『神戸国際現代音楽祭 1993』 (神戸・ジーベックホール、パーカッション:花石真人、CG:由良泰人、指揮:長嶋洋一)
    • 作品記号 [ cis.wav ]
    • サイズ 170 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  IAKTAワークショップと神戸国際現代音楽祭で発表した、ライブComputer Music とパーカッションのPerformerによる作品。コラボレータの由良泰人氏制作の 2台のAMIGAによるオリジナルCG系とともにアルゴリズミック音楽系を、 パーカッションの演奏がトリガして進行する作品で、音楽系の生成にはここでも カオスを利用した。刻々とスケール感をメタモルフォーズさせる手法も活用。 本来、マルチメディア作品なので映像がないと淋しいが、 ここではライブ録音によるサウンドのみ。

  4. コンピュータ音楽作品"Muromachi"、作曲1994年、1994年5月27--28日 『眼と耳の対位法』(京都・関西ドイツ文化センターホール、 パフォーマンス:八幡恵美子、CG:由良泰人)
    • 作品記号 [ muro.wav ]
    • サイズ 250 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  ステージ上のPerformerが、コラボレータである由良泰人氏の制作によるAMIGA上の 「お絵描き」ソフトで、透明アクリル板にペンシル型マウスでアドリブの絵を描き、 これがスクリーンにプロジェクションされる。その上下方向(音色)と左右方向(ピッチ) の情報とともにサウンドが生成され、さらにカオスを利用したアルゴリズムBGM パートもトリガされる。 Performerが画面のボタンで描画/サウンドのモードを任意に切り換え、さらに シーンの推移も制御する。全体の演奏時間は即興に依存してまったくの不定である。 マルチメディア・インタラクティブ作品なので、この録音(ハンディHi-8カメラの サウンドトラックなので音質は良くない)だけでは作品の姿はまず伝わらない。(^_^;)

  5. コンピュータ音楽作品"Strange Attractor"、作曲1994年、 1993年11月6日『コンピュータ音楽の現在(日本コンピュータ音楽協会)』 (神戸・ジーベックホール、ピアノ:吉田幸代)
    • 作品記号 [ strange.wav ]
    • サイズ 130 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  タイトル通り、「カオス」のコンセプトを音楽とCGの両方に駆使した作品。 スクリーンのCGは、リアルタイムに2次元カオスを計算し表示するオリジナル ソフトの画面で、プリピアード・ピアノを叩いたり金属片を投げ込むPerformerの トリガによって、その描画のパラメータが刻々と変化する。Pweformerは同時に、 背景音響をリアルタイム生成するカオスのアルゴリズムに耳を傾け、 カオス振動の周期を認知したら次に進む、という指示でリアルタイム生成の 音楽と「対話」する。 マルチメディア・インタラクティブ作品なので、この録音(Hi-8の サウンドトラックで、会場のミスで右CHのみ、音質も非常に良くない)だけでは 作品の姿はまず伝わらない。(^_^;)

  6. コンピュータ音楽作品"Virtual Reduction"、作曲1995年、 1995年10月8日『音・電子メディア』 (東京・ドイツ文化センターホール、詩:千歳ゆう、Vocal:佐々木潤哉、 指揮:長嶋洋一)、 1995年11月2日『神戸国際現代音楽祭 1995』 (神戸・ジーベックホール、詩:千歳ゆう、Vocal:佐々木潤哉、前原克彦、 指揮:長嶋洋一)
    • 作品記号 [ orpheus.wav ]
    • サイズ 110 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  詩人に委嘱した"Orpheus"という詩をもとに、ステージ上の指揮者のPowerGlove からトリガされる詩の断片とともに、二人のVocalの声をリアルタイム処理して 音楽の世界を構成する作品である。この録音は、二人のVocalに楽譜とともに デモ版として送った、「指揮者の指示でリアルタイム生成される背景音響パート」 のサンプルHi-8ビデオのサウンドトラックであり、実際の公演でVocalが担当する 部分のサウンド(ボカリーズと詩の断片の「囁き」)が抜けているバージョン である。オリジナルGranular Samplingソフトで処理している子供の声(ある意味で 非常に恐いものであり、この作品では最大限に追求している)は、作曲者自身の 子供たちの出演である。(^_^)

  7. マルチメディア・パフォーマンス作品"David"、作曲1995年、 1995年10月20日『日独メディア・アート・フェスティバル』(京都・関西 ドイツ文化センターホール、パフォーマンス:藤田康成、CG:由良泰人)
    • 作品記号 [ david.wav ]
    • サイズ 125 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  Perfromerの身振りをセンシングした情報が、3次元リアルタイムCGとサウンドを ライブ生成する、マルチメディア・インタラクティブ作品である。 70年代プログレを強く意識したアルゴリズムBGMは心地よいロックで あり、同じテンポを刻々とシャッフル / 8beat / 5beat のノリでランダムに 分割する。MAXによって、このBGMパートとPerformerによる演奏の全ての サウンドが、それぞれたった1台のSC-55によって生成されている。 この録音は、公演本番の会場内Hi-8記録ビデオによるものである。

  8. コンピュータ音楽作品"Asian Edge"、作曲1996年、 1996年7月13日『コンピュータ音楽の現在II(日本コンピュータ音楽協会)』 (神戸・ジーベックホール、パフォーマンス:吉田幸代、詩:千歳ゆう、CG:由良泰人)
    • 作品記号 [ asian.wav ]
    • サイズ 145 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  Indyのsoundeditorでの電子音響編集作業として初めて本格的にコンクレートの手法に 取り組んだ作品。 アジアの民族楽器のサウンドを素材として、オリジナル開発した信号処理ソフトに よる加工と合わせて、背景音響となるサウンド素材を制作した。ただし実際の公演 ではCD等に固定するのでなく、センサを付けたPerformerの身振りでトリガされる 「MIDI駆動サウンドファイル再生ソフト」をUnix上で多重生成することで、演奏の たびに異なった音響となる。この録音は、リハーサルのためにサンプルとして作った もので、PerformerからリアルタイムCGとともに駆動されて生成されるサウンドの 部分が抜けた、背景音響パートだけである。マルチメディア作品なので、この録音 だけでは作品の姿は完全には伝わらないが、これは仕方ない。(^_^;)

  9. マルチメディア・パフォーマンス作品"Johnny"、作曲1996年、 1996年10月19日『京都メディア・アート週間』(京都・関西 ドイツ文化センターホール、パフォーマンス:藤田康成、CG:由良泰人)
    • 作品記号 [ johnny.wav ]
    • サイズ 125 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  Perfromerの身振りをセンシングした情報が、3次元リアルタイムCGとサウンドを ライブ生成し、さらにステージ上のCGアーティストがMIDIスライダーで、 作曲家がPowerGloveとMIBURI-SensorでそれぞれBGV/BGMパートを リアルタイム制御する、マルチメディア・インタラクティブ作品である。 Open-GLによるIndy上のリアルタイム3D-CGソフト、アルゴリズムBGMと ともに音源の一つとなったGranular Synthesisシステム、のいずれも オリジナル制作のものである。 この録音は、公演本番の会場内Hi-8記録ビデオによるものである。

  10. 作曲のためのフルート音響素材(辻井英世 作曲 "EPSIA")
    • 作品記号 [ epsia.wav ]
    • サイズ 35 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  1997年の相愛大学公開講座では、Computer Musicの実例として、実際に 「お題」としてサンプル音響素材をいただき、それだけを材料として電子音響作品として 作曲する、という事で、相愛大学音楽研究所の作曲家・辻井英世氏に依頼した。 ところが辻井氏一流のセンスで、断片的でなく、コンパクトな現代音楽の一作品として 太田里子さんのフルート演奏を一発録りしたDATテープが送られてきた。 これは、"Perching Proteus", "Flying Proteus", "Ephemeral Shimmer" という 3作品に共通の音響素材として切り刻まれることになった、そのオリジナルサウンドである。

  11. "AISPE" (辻井英世 作曲 "EPSIA"全体を逆回しして残響を付けただけ)
    • 作品記号 [ aispe.wav ]
    • サイズ 35 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  辻井氏から音響素材としていただいた"EPSIA"をいろいろと愛でる、という 最初の作業として、とりあえず全体をリバース再生してみたところ、これが とても素晴らしく聴こえたので、反転させた時間的変化の不自然さを消すために 全体にリバーブをかけただけで記録した、という「作業途中経過サウンド」である。 この中のいくつかの部分は、そのままコラージュとして作品の中で使っている。 このサウンドが原曲とともに美しく聴こえるのは、作曲の手法として練れた12音音楽の 技法が駆使されているからであり、それはこのフレーズをランダムに重ねた時の 響きの豊かさでも証明される。

  12. コンピュータ音楽作品"Perching Proteus"、作曲1997年 、 1997年3月11日『相愛大学音楽研究所公開講座』(相愛大学、テープ作品)
    →この作品のサウンドについてはこちらを参照下さい

  13. コンピュータ音楽作品"Flying Proteus"、作曲1997年 、 1997年3月11日『相愛大学音楽研究所公開講座』(相愛大学、 パフォーマンス:吉田幸代)
    →この作品のサウンドについてはこちらを参照下さい

  14. コンピュータ音楽作品"Ephemeral Shimmer"、作曲1997年、 1997年3月26日『[コンピュータ音楽最前線]韓日友好・ソウル公演  日本コンピュータ音楽協会コンサート』 (ソウル・YURIMホール、パフォーマンス:吉田幸代、CG:由良泰人)
    →この作品のサウンドについてはこちらを参照下さい

  15. コンピュータ音楽作品"Brikish Heart Rock"、作曲1997年、 1997年10月15日『神戸山手女子短期大学公開講演会・コンサート』 (神戸・ジーベックホール、パフォーマンス:住本絵理、佐藤さゆり)
    • 作品記号 [ brikish.wav ]
    • サイズ 100 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  神戸山手女子短期大学公開講座コンサートとして、山手音楽科の学生を Performerとして登場させた作品。静電タッチセンサと筋電センサMiniBioMuse (ここでは筋肉の電気パルスのノイズそのものを利用)を演奏するPerformerと、 即興的に生フルートを演奏するフルーティストの二人による作品で、 背景パートはリアルタイム作曲のアルゴリズムにより、演奏のたびに 異なった音楽となる。この録音は本番のライブではなくて、Performersに練習の サンプルCDとして渡した、作曲者自身のスタジオ録音一発録りのバージョンであり、 フルートの音はMIDI音源である。安心して聴けるロックである。(^_^)

  16. コンピュータ音楽作品"The Day is Done"、作曲1997年、 1997年10月15日『神戸山手女子短期大学公開講演会・コンサート』 (神戸・ジーベックホール、パフォーマンス:下川麗子、石田陽子)
    • 作品記号 [ day.wav ]
    • サイズ 120 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  神戸山手女子短期大学公開講座コンサートとして、山手音楽科の学生を Performerとして登場させた作品。ライブでエフェクトをかけたボーカルと、 6台のPowerBookを並べてパーカッションのようにクリックして自動音声 パッチのMAXを駆動するPerformerの二人。このライブ録音(ジーベックの ハウスDATなので、かなり録音レベルが低い)では、ちょっとステージの 雰囲気は伝わりにくいかも。(^_^;)

  17. コンピュータ音楽作品"Atom Hard Mothers"、作曲1997年、 1997年10月15日『神戸山手女子短期大学公開講演会・コンサート』 (神戸・ジーベックホール、パフォーマンス:寺田香奈、吉田幸代)、 1997年11月24日『コンピュータミュージック・アンデパンダン ・コンサート』 (神戸・ジーベックホール、パフォーマンス:寺田香奈、吉田幸代、CG:由良泰人)
    • 作品記号 [ mother.wav ]
    • サイズ 135 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  神戸山手女子短期大学公開講座コンサートとして、山手音楽科の卒業生を Performerとして登場させた作品。オリジナルセンサ「光の弦」を演奏する Performerと、身振りセンサを身に付けたPerformeの二人。ステージでは 背景画像とリアルタイムCGもセンサで駆動される、マルチメディア作品である。 背景音響パートとして制作したCDの音は、イントロ部分から含めて 全て2匹の鈴虫の鳴き声をランダム配置して作曲した。センサ駆動によるもの以外 の電子音のBGMパートは、アルゴリズム作曲でその場限りのパターンとなる。 このライブ録音(ジーベックのハウスDATなので、かなり録音レベルが低い)では、 ちょっとステージの雰囲気は無理かも。(^_^;)

  18. コンピュータ音楽作品"天にも昇る寒さです"、作曲1997年、 1997年11月24日『コンピュータミュージック・アンデパンダン ・コンサート』 (神戸・ジーベックホール、パフォーマンス:住本絵理、佐藤さゆり、 山岡祥子、渡辺美紀、生体センサ製作:照岡正樹)
    • 作品記号 [ mother.wav ]
    • サイズ 85 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  「怪談楽団(かいだんバンド)」というユニットを組織し、 神戸山手女子短期大学の学生4人が浴衣姿で演奏。本番では一人が 中原中也の「ホラホラ、これが僕の骨だ ...」を朗読し、フルート 独奏、パワーグローブ、静電タッチセンサ/MiniBioMuseを残り3人が 担当した。この録音は、演奏者に全体の雰囲気を伝えるためにデモ版 として作ったバージョンで、ボイスもフルートもMIDI音源のシンセ音に なっている。この全体が、たった1台のSC-55だけで鳴っている。 音楽はシーケンサでなく、リアルタイムにランダム性を加味して生成 するアルゴリズム系なので、こんな怪談でよければ、テイクのたびに それぞれ異なったものをいくらでも生成できるMAXパッチ。(^_^)

  19. コンピュータ音楽作品"Ogress"、作曲1998年 、 1998年3月10日『相愛大学音楽研究所公開講座』(相愛大学、 パフォーマンス:下川麗子)
    →この作品のサウンドについてはこちらを参照下さい

  20. コンピュータ音楽作品"Scenary"、作曲1998年 、 1998年3月10日『相愛大学音楽研究所公開講座』(相愛大学、 笙:林絹代)
    →この作品のサウンドについてはこちらを参照下さい

  21. コンピュータ音楽作品"Atom"、作曲1998年 、 1998年3月10日『相愛大学音楽研究所公開講座』(相愛大学、 パフォーマンス:寺田香奈)
    →この作品のサウンドについてはこちらを参照下さい

  22. "Barton" (Barton Hall LiveのためのDJサウンド)
    • 作品記号 [ barton.wav ]
    • サイズ 155 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説] 1998年6月に、夙川のライブハウス「バートンホール」に 有志でユニットを組んで出演した時に、「ライブDJ」パートとして 複数のCDサウンドサンプルを鳴らしつつグラフィクスをコントロールしつつ、 全体のリズムセクションをアルゴリズム生成した、BGRサウンドのサンプル。 全体は5つのブロックから成っている。(1)イントロのサウンド。実は作品 "atom"のBGMから流用している(^_^;)。(2)バックグラウンドリズムセクション のサンプルで、まず8beat系、次に7beat系、次に9beat系、そしてこれらが ランダムに混ざるパターン。ライブの場では、それぞれの演奏者はこれを 耳で聞いて対応していく。(3)エンディングのサウンド。実は作品"atom"の BGMから流用している(^_^;)。(4)途中にDJとして入れる、無限上昇サウンド。 (5)途中に入れる、無限下降サウンド。

  23. "Matsuri" (Barton Hall LiveのためのDJサウンド)
    • 作品記号 [ matsuri.wav ]
    • サイズ 40 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説] 1998年6月に、夙川のライブハウス「バートンホール」に 有志でユニットを組んで出演した時に、「ライブDJ」パートとして 複数のCDサウンドサンプルを鳴らしつつグラフィクスをコントロールした、 その時のDJサウンドの一つ。 「浜松祭り」の「激練り」のサウンドがどのように膨れて縺れて溶融していくか、 サンプルでは判らないその結末に注目。(^_^;)

  24. 「楽音合成アルゴリズム --- Kymaによる28種のサンプルサウンド」 bit「コンピュータと音楽の世界」付録CDROM収録(共立出版)
    • 作品記号 [ bit_sample.wav ]
    • サイズ 260 MB
    • (サンプルサウンドは省略)
    • [解説]  1998年に出版した、共立出版 bit別冊「コンピュータと音楽世界」の付録CDROM に収録した、「楽音合成アルゴリズム --- Kymaによる28種のサンプルサウンド」 の正式版。 元々は、このサウンドファイルを収録するつもりだったが、多数の収録データ が集まってCDROMの容量をオーバーしたために、実際に付録されたものは、 28種のそれぞれを後半少しずつカットしたりして圧縮しているので、本文の 記述とは厳密に一致していない(^_^;)。 このサウンドファイルは、もともと原稿を書きながら制作したオリジナルの 完全版であり、未公開のものである。(^_^)

  25. コンピュータ音楽作品"Bit Extra Issue"、作曲1998年 、 bit別冊「コンピュータと音楽の世界」付録CDROM収録(共立出版、テープ作品)
    • 作品記号 [ bit_extra.wav ]
    • サイズ 55 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  1997年に相愛大学で初演した、"EPSIA"を素材として生まれた一連の3作品 の背景音響パートCD等からリミックスして新たに作曲した作品。 Kymaを使う以前の、切り貼り、反転、時間軸上の伸縮、という、 古典的なミュージックコンクレートのテクニックのみで制作されている。

  26. コンピュータ音楽作品"Visional Legend"、作曲1998年、 1998年10月19日『International Computer Music Festival』 (神戸・ジーベックホール、パフォーマンス:東野珠実)
    • 作品記号 [ Legend_BGM.wav ]
    • サイズ 125 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  国際Computer Musicフェスティバルで、東野珠実さんの演奏で初演した。 慶応大学SFCのスタジオで録音した東野さんの笙のサウンドのみを素材とした 背景音響パートのCD(バリトンの佐々木潤哉氏による朗読付き)とともに、 オリジナルの笙ブレスセンサを使って演奏情報をセンシングし、 ライブ・グラフィックパートを駆動するマルチメディア作品。 このCDは背景音響パートの部分のみであるが、公演では、 生演奏の笙のサウンドにリアルタイムにKymaによる信号処理を 加えたパートが加わることで本当の作品になるため、この録音は 音楽のごく一部にすぎない。

  27. コンピュータ音楽作品"Mycoplasma"、作曲1998年、 1998年10月28日『神戸山手女子短期大学公開講演会・コンサート』 (神戸・ジーベックホール、パフォーマンス:塩川麻依子)
    • 作品記号 [ Mycoplasma.wav ]
    • サイズ 100 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  インターネットから取材したマイコプラズマに関する情報の自動読み上げ音声 を素材として制作した背景音響パートのCDとともに、Kymaを使って、 塩川マイコのライブ朗読音声をその場でサンプリングして加工するという 手法で実現した作品。Kymaによるライブサンプリングと 刻々と変化する信号処理アルゴリズムの制御にはMAXを使い、 ステージ上で作曲者自身がトラックボールをクリックして操作した。 リハーサルの時のライブレコーディングより。

  28. コンピュータ音楽作品"Ogress2"、作曲1998年 、 「作るサウンドエレクトロニクス」付録CDROM収録(ASL出版、テープ作品)
    • 作品記号 [ Ogress2.wav ]
    • サイズ 115 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  相愛大学で初演した"Ogress", "Scenary", "Atom" の3つのライブComputer Music 作品の背景音響パートCDからリミックスして新たに作曲した作品。Kymaによる 音響信号処理を駆使している。この作品に限っては、「この曲をBGMとした映像作品」 の制作を希望しているので、その場合に限って、マルマルそのまま使うことも可。 完成したら、是非とも拝見したい(^_^)。 草野心平の詩「鬼女」を読みながら、映像を思い浮かべて聴いていただきたい。

  29. コンピュータ音楽作品"Arrow of Time"、作曲1999年 、 1999年3月20日『相愛大学音楽研究所公開講座コンサート』(相愛大学、 フルート:太田里子)
    • 作品記号 [ arrow.wav ]
    • サイズ 65 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  "EPSIA"を素材とする一連のシリーズの最終作。背景音響パートは同じ素材 のみで、Kymaを加えてあらためて作曲したCDを制作した。ここに、シーンごとの アベイラブルノートのみ指示した楽譜によって、太田里子さんの即興の ライブ演奏の生フルート音が加わる、というスタイル。 PAラインからDATへのライブレコーディング。

  30. コンピュータ音楽作品"Voices of Time"、作曲1999年 、 1999年3月20日『相愛大学音楽研究所公開講座コンサート』(相愛大学、 フルート:太田里子)
    • 作品記号 [ voices.wav ]
    • サイズ 50 MB
    • サンプルサウンド約30秒
    • [解説]  CDやシーケンサによる背景音響パートを一切使わず、Kymaを使って、 太田里子さんのライブ演奏のフルート音響をその場でサンプリングして 加工するという手法だけで実現した作品。Kymaによるライブサンプリングと 刻々と変化する信号処理アルゴリズムの制御にはMAXを使い、 ステージ上で作曲者自身がトラックボールをクリックして操作した。 PAラインからDATへのライブレコーディング。