成安造形大学コラボレーション・プロジェクト
アーティストのための汎用センサ自作応援講座
2001年7月 長嶋洋一
第14話
長嶋
部品と準備について、
ここ
に書きましたので見て下さい。
また、
ここ
も全面改訂しました。これまで見えない写真とかけっこう
あったようで、失礼しました。(^_^;)
疋田クン
> 部品と準備について、
>../step013/index.html
> に書きましたので見て下さい。
●学生から大反響!(^ o ^)! WEBはチェックしていたものの
部品がさっぱりわからなかったそうで...
まってました!!とばかりに、おお喜びです。
今週末にでも、学生と日本橋へくんりんします。
長嶋
> ●学生から大反響!(^ o ^)! WEBはチェックしていたものの
> 部品がさっぱりわからなかったそうで...
> まってました!!とばかりに、おお喜びです。
> 今週末にでも、学生と日本橋へくんりんします。
二度手間になっては面倒なので、追加です。(^_^;)
・センサキットも、いろいろ可能な範囲で入手しておいて
下さい。難易の差はありますが、基本的にはどんなキット
でもAKI-H8に入力できますので、そう無駄とはなりません。
・電源回りも入手して下さい。電池だとコストが高くなります
ので、携帯型でなければ基本的にはAC電源がベストです。
僕のWebで紹介しているような、+5Vが出てくるスイッチング
電源か、あるいはコンセントに差し込むACアダプターです。
ACアダプターの場合には、そのあとに+5Vを作るために
「3端子レギュレータICの7805」が必ず必要です。同等品
は全てOKですので、これも仕入れて下さい。ACアダプター
の電圧は、+9Vあたりがいいです。+12Vとかだと7805が
かなり熱くなります。
・あとは、ユニバーサル基板の安いもの、これを持ち上げて
ケースに固定する「スペーサ」、あと適当なケース、
電源スイッチ、ACコード、などなど。
このあたりは写真は不要でしょう。(^_^;)
疋田クン
> ・センサキットも、いろいろ可能な範囲で入手しておいて
> 下さい。難易の差はありますが、基本的にはどんなキット
> でもAKI-H8に入力できますので、そう無駄とはなりません。
●いろいろ買います。ガイガーカウンターとかもOKですか?
> ・電源回りも入手して下さい。電池だとコストが高くなります
> ので、携帯型でなければ基本的にはAC電源がベストです。
> 僕のWebで紹介しているような、+5Vが出てくるスイッチング
> 電源か、あるいはコンセントに差し込むACアダプターです。
> ACアダプターの場合には、そのあとに+5Vを作るために
> 「3端子レギュレータICの7805」が必ず必要です。同等品
> は全てOKですので、これも仕入れて下さい。ACアダプター
> の電圧は、+9Vあたりがいいです。+12Vとかだと7805が
> かなり熱くなります。
●秋月で売っているGORIRAの基板用電源12Vでもよろしいでしょうか?
ユニバーサル入力AC100〜240VでDC12V出力です。
ヒートシンクで解決とは、ゆかないでしょうか?
> ・あとは、ユニバーサル基板の安いもの、これを持ち上げて
> ケースに固定する「スペーサ」、あと適当なケース、
> 電源スイッチ、ACコード、などなど。
●了解です。
ps、
シリコンダイオードは、IS1588でもよろしいでしょうか?
長嶋
> ●いろいろ買います。ガイガーカウンターとかもOKですか?
僕は買ったことありませんが、たぶんOKです。(^_^)
> ●秋月で売っているGORIRAの基板用電源12Vでもよろしいでしょうか?
> ユニバーサル入力AC100〜240VでDC12V出力です。
> ヒートシンクで解決とは、ゆかないでしょうか?
うーん、ゴリラとかはスイッチング電源なので、確実に
12Vが出て、電流をどんどん流します。(^_^;)
ACアダプタの場合には、12Vというのは無負荷では
15Vぐらい出ますが、負荷をかけると電圧は下がります。
結論として、ゴリラとかコーセルのようなスイッチング
電源から+5Vを作る場合には、いいところ+9Vぐらい
にしないと、発熱がすごいことになりますので、お薦め
できません。
秋月と共立を頻繁にチェックして、スイッチングで+5V
の出ているもので安いのをゲットするのがポイントです。
> シリコンダイオードは、IS1588でもよろしいでしょうか?
はい、これが定番です。OKです。(^_^)
疋田クン
> > ●いろいろ買います。ガイガーカウンターとかもOKですか?
>
> 僕は買ったことありませんが、たぶんOKです。(^_^)
●よかったです。少し悪い事を考えてます。
> 秋月と共立を頻繁にチェックして、スイッチングで+5V
> の出ているもので安いのをゲットするのがポイントです。
●スイッチング電源の5VかACアダプタの9Vをゲットします。
> > シリコンダイオードは、IS1588でもよろしいでしょうか?
> はい、これが定番です。OKです。(^_^)
●了解です。
明日は、日付けが変わってました(^ ^;)今日はデジットへ行きます。
日本橋へゆくと、作品のネタがガンガンわいてきます。
疋田クン
疋田です。デジット行ってきました。(^o^)/
> > シリコンダイオードは、IS1588でもよろしいでしょうか?
> はい、これが定番です。OKです。(^_^)
●この型番は製造中止になったそうです。互換品をかいました。
値上げを目的とした、後任部品があるそうです。(デジットの人)
>あと適当なケース
●H8とTDKのスイッチング電源が入るくらいの大きさでよろしいですか?
適当と言う言葉に、迷いを感じるようです。(-_-;)
つい、「大きければ何でも入る」と言ってしまいましたが、(^ ^;)
みんなと、同じケースのサイズが安心するようです。(集団心理?)
長嶋
ダイオードは何でもいいでしょう。
ケースは、初心者は大きめにしましょう。(^_^;)
では。
疋田クン
> ケースは、初心者は大きめにしましょう。(^_^;)
●了解です。
小さすぎて、困った事がありました。(^o^;)
> いま、こんなことやってます。
●これは、もしや噂のMiniBioMuse-IIIですか?
一前昔の、ヘビメタ野郎が鋲のリストバンドや衣装を着ていたのを少し
思い出しました。
21世紀は、衣装が楽器のロック野郎がはびこるかもしれませんネ。
疋田クン
疋田です。学生が盛り上がってきました。(^ o ^)
学生から質問ですが、
於勢さんは、
A3サイズぐらいの導通ゴム(存在していれば...)を使用して、
ゴムの延び縮みと体験者が2人の場合は対面から手を伸ばして接触する事もあり。
田部井 くんは、
スライムに鉄粉を混ぜたものをコンドームに入れ,
...実は胸にみたてたもの@^ _^@)を使用。
両端に電極を取付け、その電気抵抗の変化を作品にと考えています。
2人とも電気抵抗の変化を作品にと考えています。
事前に、準備する部品や、
「そんな事しなくても、もっといい方法がある」等があればアドバイスお願いします。
他のメンバーは、既存のセンサキットを使用するようですが、
彼等は、自作を考えています。
於勢さんの、言っているような導通ゴムは細長い(10cmぐらい)のものが、
デジットのレジ近くでつるしてあった記憶がありますが、
手を、びよーんと押し付けられるくらいのシート状の大きさを見たことがありません。
長嶋
> 於勢さんは、
> A3サイズぐらいの導通ゴム(存在していれば...)を使用して、
> ゴムの延び縮みと体験者が2人の場合は対面から手を
> 伸ばして接触する事もあり。
これは、課題は二つですね。(^_^;)
・導電ゴムシートをどう仕入れるか
・電気抵抗が十分に大きく変化するか
特殊なものなので、ちゃんと作っているメーカから買えたと
してもかなり高いものになる懸念があります。ちなみに僕は
入手についての情報は持っていません。(^_^;)
また、抵抗がどのくらい変化するか、変化するとしても
破けるほど伸ばしたのではまずいですし、そこが課題です。
> 田部井 くんは、
> スライムに鉄粉を混ぜたものをコンドームに入れ,
> ...実は胸にみたてたもの@^ _^@)を使用。
> 両端に電極を取付け、その電気抵抗の変化を作品にと考えています。
うーむ、VPP(荒木さん)好みのネタですね。(^_^;)
こちらの課題は、
・うにゅうにゅやってコンドームが破れないか
・抵抗値の変化が十分か
ということです。
> 2人とも電気抵抗の変化を作品にと考えています。
要するに、材料としての入手とか実装方法(壊れない、インスタと
して長もちする)という点を別にすれば、二人とも課題は
「抵抗値の変化が十分か」です。
そこでまずは、それぞれシートとかスライム鉄粉コンドーム
をまず用意して、予備実験として、それぞれ電極を離して
取り付けて、テスターで実際の抵抗値を測定して知らせて
下さい。例えば、通常状態で1kΩあるのが、うにうにすると
最大で10kΩまで変化するとか、あるいは逆に最小で100Ω
まで変化するとか、ということです。ここで書いた例だと、
それぞれ10倍の抵抗値の変化があるので、このくらいあれば
AKI-H8でMIDI化するのは楽勝です。(^_^)
ということで、「抵抗の変化するブツ」をまず試作して、
実際にテスターでその抵抗値を測定してお知らせ下さい。
でないと、現場では何もできないという可能性もあります。
(^_^;)
という話を受けてというか、ケースの話題が出て来たので、ちょっと
ケース加工の話題で写真を撮りつつやってみました。参考になるかどうか。(^_^;)
★
机の上はこんな状態だったのですが、これはちょっと中断しました。(^_^;)
★
これが、今回製作する「MIDIビデオマトリクススイッチャ」のための
ケースなどです。
ケースの大きさはたまたまお店にあったもの、8入力8出力のビデオということで
RCAピンジャック、そして
★
これが心臓部のMAXIMのビデオスイッチマトリクスLSIのMAX456です。
この便利なLSIが無かったら、とっても面倒なので製作したいとも思わない
でしょう。(^_^;)
★
もちろん、制御はAKI-H8です。
前回作ったものはAKI-80だったので、
今回の製作は初めてということになりますが、例によって回路図は
一切、描かずにスタートです。良い子は真似しないように。(^_^;)
★
かつてはMAX456を入手しても、データシートがないとピン配置も
判らず苦労したのですが、今ではインターネットで一発検索、全ての
データシートがPDFですぐプリントできます。いい時代です。(^_^)
★
★
★
ケースはけっこう面倒な仕掛けの立派なものでした。
とりあえずバラしてみるとこうなりました。ちょうど高さの中央の部分
に仕切りがあって上下が分割されているので、パネルの中央に
コネクタが置けないところだけ、要注意です。
★
MAX456はプラスマイナス5Vの両電源が必要なので、今回はこの、
共立の出物で1個950円ぐらいだった+5Vのスイッチング電源を
二つ、使うことにしました。スイッチングの出力はシャーシGNDから
浮いているので、注意すればこの二つでプラマイの電源と
することができます。
★
さて、まずは第一ステップ、「ケースの穴あけ」です。これが一番、
やり出すところまで決意するのに時間がかかるものです。(^_^;)
秋月のユニバーサル基板(このぐらいあれば回路が載るだろうという
直感とともに選択(^_^;))と、スイッチング電源とを仕切り板の上に
置いて、その取り付け穴の位置をマジックでマークします。図面も
定規で測るのもナシ。これを業界では「現物合わせ」と言います。
良い子は真似しないように。(^_^;)
★
前後のパネルの上に、こんな部品が並ぶかな、と置いています。なんせ
回路図もないのでテキトーなわけですが、ここで部品を忘れると、
あとで組み立ててからまた穴あけ、という悲惨なことになるので(^_^;)、
良い子はちゃんと回路図と部品表を用意しましょう。
★
MIDIコネクタは、パネルが広くて淋しいので(^_^;)、MIDI入力だけで
なく、それをスルー分配するMIDI出力もサービスで3つほど
付けることにしました。アドリブの回路設計です。
それぞれ、まぁこんなところかな、という位置にマジックでマーク
しています。ピンジャックだけは定規で間隔を測って、ちゃんと
フリーハンドで位置決めしました。(^_^;)
★
穴あけは床の上です。台となる板と、ドリルを用意します。
★
いきなりマジックの位置にドリルを当てては駄目です。ちゃんと机に
戻って、こうやってポンチでいちいちガイドを打ちます。
左手でポンチを持って右手でデジカメで片手撮影しているので
叩いているところは撮れません。(^_^;)
★
大きな穴にいきなり大きなドリルを使っては駄目です。ポンチの位置に
確実に穴をあけるために、僕はいつも、最初は3ミリのチタンドリル
を使います。チタンの切れ味を知ると、他の3ミリは使えません。
★
切れ味はいいのですが、裏側はこのようにバリとなります。
これではナットでビスをきちんと固定できません。
★
そこでこのように、3ミリの穴でも6ミリ程度のドリルに
いちいち取り替えて、バリ取りをします。軽く刃先を当てて、
ほんの一瞬だけ回転させつつサッとドリルを引き去ります。
ぐずぐずしていると大きな穴となって使えなくなります。(^_^;)
★
このようにできればOKです。(^_^)
★
このようにして、必要な穴が全部できたら、ビニールをはがします。
最初からはがしていると、たいて美しくない傷が付きます。(^_^;)
★
普通は次のパネルへ、と穴あけを一気にするのですが、今回は
説明のために、この仕切り板のその後の加工を先に紹介します。
電源もユニバーサル基板も、このようなスペーサで浮かします。
これは絶縁のために必須です。
★
スペーサの裏側はこんな感じ。ビスだけ見えています。
★
★
★
電源を取り付けてみたところです。対角線の2点ですが、スペーサで
きっちり固定されているので丈夫です。
★
★
★
電源の反対側、ユニバーサル基板の方も同様です。とりあえず部品を
置いてみて、こんなものかな、というところ(^_^;)。
秋月のビデオアンプの基板をこのように載せるかどうかは、まだ
作っていないので未定です。
★
さて、またドリルに戻って、これはフロントパネル。MIDIコネクタが
計4つと、それだけでは淋しいので電源スイッチとLEDも付けて
みることにしました。まずはチタンの3ミリで穴あけです。
★
★
電源スイッチとLEDの穴は、それぞれちょっとだけ大きなドリルに
付け替えて穴を広げます。最初からこの径のドリルを使うと、
ポンチ穴から暴れてずれるので、「最初はまず3ミリ」がポイントです。
★
さて、問題はこのMIDIコネクタです。けっこう大きいので、こんな
穴のドリル刃はありません。(^_^;)
★
そこで、こういう工具が登場します。シャーシパンチと言います。
MIDIの場合、15mmのものがピッタリです。
★
約5.5ミリのドリルで、シャーシパンチの通る穴をまずあけます。
★
★
★
そしてこのように、15ミリの刃とボックスのセットをパネルの両側
から向き合うようにセットして、あとはただグルグル回します。
梃子になっているので、簡単です。
★
するとやがて、スッポンと貫通します。
★
★
バリもまったく無くて、このように綺麗な穴となります。
これがMIDIコネクタで隠れて見えないのが惜しいくらいです。(^_^;)
★
以下同文で、全ての穴を加工します。
★
そして、ぴったりとMIDIコネクタを仮に差し込みます。
★
★
★
★
あとは同様に、MIDIコネクタの取り付け穴を現物合わせでマジックで
マークして、ポンチして、3ミリのチタンで穴あけして、さらに
大きなドリルでバリ取りします。
★
全ての穴があいたところでビニールを剥がします。
★
★
★
★
MIDIコネクタはこのようにビスナットで止めます。強く締めると、
コネクタが変形しつつパネルにめり込んで、絶対に
取れなくなります。(^_^;)
★
★
★
電源スイッチとLEDも取り付けて、これでフロントパネルの完成です。(^_^)
★
さて、いよいよ今回の最大の関門、ピンジャックの並ぶリアパネルです。
★
とりあえず、現物合わせでマークしたところをポンチして3ミリ
チタンで穴あけしてみると、
★
ちゃんと上から穴が通して見えました。よかったよかった。(^_^;)
★
さて、問題はここからです。ドリルのチャックに入る最大のドリル刃を
セットして、
★
とりあえず全部の穴を強引にあけます。
★
★
しかしRCAピンジャックのパネルは、このようにアースラグ板の
部分がひっかかって、これでは取り付きません。(^_^;)
★
そこで登場のこの工具、ハンドニブラー。(^_^)
★
まずはテーパリーマで穴をさらにひと回りだけ大きくして
★
このようにハンドニブラーの先端を差し込んでグッと握ると
★
★
このように四角い穴として打ち抜けます。
★
★
★
これを全部の穴に地道に続けることで(^_^;)
★
★
このように取り付ける穴が完成します。
★
ようやくビニールカバーを外して
★
電源コードのブッシングを付けます。
★
★
★
リアパネルもこのように完成しました。(^_^)
★
これらの加工された仕切り板とフロント・リアのパネルを持ち寄って
★
★
★
★
組み立ててみました。いたばん外側の化粧ケースを取り付けるのは
配線が終わった後になりますから、これで、とりあえず最初の関門の
「ケース加工」が完了したことになります。やれやれ。
まだ回路図は未定です。(^_^;)
|