成安造形大学コラボレーション・プロジェクト

アーティストのための汎用センサ自作応援講座

2001年1月 長嶋洋一


第2話

奇遇というのかテレパシーが通じたというのか、 第1話 を書いていたまさにその途中で、疋田クンからのメイルが届きました。 このページは疋田クンたちと一緒に進めていく公開プロジェクトですので、 いい機会なので、メイルを引用しながらコメントしていきましょう。
		seian-H8チーム編成も安定し、あらためてお願いすることになりそうです。
		チームの課題として、

		1.MAXを勉強しなければならない。
今のところ、センサからの情報はMIDIで来る、そして仕掛けの部分は MAXでアルゴリズムを実現する、そこからの出力は
 ・MIDIで出して外部音源やサンプラーを鳴らす
 ・MAXからパソコン内蔵音源で鳴らす、MSPでサウンドを鳴らす
 ・MAXで扱えるグラフィクスやQTムービーを使う
 ・MIDIを受けてリレー出力とか照明制御するマシンを作る
というような作戦となりますので、いずれにしてもMAXは必須ですね。 いい機会なので、このプロジェクトでは、「コンピュータと音楽の世界」 に僕が書いた記事よりも簡単な初心者バージョンをやっていきましょう。
		2.何をつくろうか?抽象的(極端に複雑なものは挫折します)。
		と言う、基本系の問題です。
これは、 第1話 を参考にして下さい。いずれにしても、この領域で僕がアレコレ言うこと は創造性を制限しますので、ここは皆さんの世界です。発想の自由さ、 現実化の制限、というのは、境界は時代とテクノロジーとともに 変化していきますので、固定的な判断は無用です。あれこれ、奇抜な アイデアを投げかけていただければ、技術的な実現可能性とか 実現手法についてコメントします。(^_^)

僕がコラボレーションで進めているVPPというチームでは、 あまりにもったいないので書きませんが(^_^;)、凄いアイデア というか、恐いアイデアとか強烈にソソラレルものがいくつも 出ています。実現はともかく。 多数の意見がわいわい出てくることの重要性がこれだと思います。

		3.ひとつブラックボックスを作成してMAXにて個性を出す。1の課題へもどる。
		と、三つの枝になり
これは、本プロジェクトのメインテーマです。ちかぢか、秋月から 最新のAKI-H8キットを仕入れて、以前にこのWebで紹介している よりもさらに丁寧に、誰でも作れるように解説していきます。 そして、インスタを志す作家の卵がみんな汎用のブラックボックス (MIDIセンサ)を持ち、自由なアイデアであれこれつっこんでは ヘンなものを制作していく、という世界を目指しています。(^_^)
疋田クンの書いてくれたように、この1-3のループが回るごとに 作家として経験を積み、成長していく、というのがいいですね。
		4.完全スタンドアローンなブラックボックスを作成。(疋田)
		*newhyperが、起動時のみパソコンを必要とした事が魅力的だったのと、
		疋田の作品は個々が独立(こだわっているのも古いかな)しているため。
僕は基本的には「汎用マシン」というのは自分では作らずに、作品 ごとに専用マシンを作っているわけです。そこで疋田クンのこの方針は、 よーく判ります(^_^)。 腕にワザがついてくれば、このような「作品の一部としてセンサや システムを制作」という境地になってきますね。
		5.大学対抗のロボコンにエントリーしようか!って?
		言う、話しも盛り上がりつつあり、
		コントローラーは、パワーグローブでMIDI!グーとパーとチョキぐらい
		かな(^_^;)です。
先日テレビでやっていた高専のロボコンでも、コントローラに プレステだかニンテンドウ64だかのコントローラを使って いたみたいですね。PowerGloveは色々と使いにくいので、まぁ コントローラとしては、ビジュアルな受け狙いということに なるかもしれません。(^_^;)
		.....しかも、G4はシリアルもADBも付いてないそうです。(@_@)諸行無常USB
		あらためて、2000年(問題?)を実感します。
当面、USBマシンについては、ローランドのUM-2を仕入れて下さい。 これでMAXでもMIDIセンサが使えます。USB対応については、 ちょっと 考えはじめていますので、いずれは何か対応できるかもしれません。(^_^;)

...ということで、頑張って、ぼちぼち、進めていきましょう。(^_^)