Granular Synthesisのパラメータ



この並列分散処理Granular Synthesisシステムにおいては、上図のように、 パラメータとして などを設定できるようにしている。
ただし、それぞれファームウェアの制限により 一定の限度があり、完全なGranular Synthesisと言えるほどに十分な変化幅を設 定できないものもあった。
なお、実験的に各種パラメータを変化させた聴取実験 および具体的な作品に応用した 実験 [13][14] によると、上記パラメータのうちもっとも聴覚上の影響 の大きなものは「Grainの幅」「Grainの時間的頻度」の二つであり、PCM音源利用の 場合にはそれぞれ「ピッチ」「ループ長」という一般的なパラメータとして容易に 制御できた。
Grainの形状についてはGranular Samplingほど劇的な形状特性のGrain については、まだ十分な調査・検討はできていない。
また、コンピュータ音楽システムとして、具体的にはMIDIデータとして Granular Synthesisのパラメータを転送している。
この情報トラフィック量が問題となるが、従来システムにおいて実際に Granular Synthesis音響を使用した局面ではかなり多量のMIDI情報 が流れている [13][14]が、データ精度を適当に粗く量子化 することで、現実には問題なく「音素材」として利用できた。


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