PCM音源の並列処理によるGranular Synthesis



16音ポリフォニックPCM音源によって、同時に16Grainを生成するとともに1秒間に 数百から数千というオーダのGrainを生成できるにもかかわらず、このシステムを 「疑似」Granular Synthesisと呼んだ理由は、ルーピングパラメータの設定に よって「ピッチ感」が生じてしまう問題点によるものであった。
これは、Grainの密度を上げるために16個の発音チャンネル全てに対して ループ長を短く設定すると、繰り返し周期が短くなって特定のピッチを知覚できて しまうものであり、音楽的にGrain密度の上昇が要求されても対応できない限度 があった。
そこで上図のように、PCM音源を並列動作させることで、よりGrain数の多い Granular Synthesisの実現を目指した[12]


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