Granular Synthesisの概要
Granular Synthesisとは、「Grain」と呼ばれる基本要素から構成される。
もともとのGranular SynthesisにおけるGrainとは、上図の
ような「なめらかなパルス状の粒」であり、単独では「音」として知覚
されることはない。
また、このGrainを周期的にバースト状に繰り返し発生させた場合には、
いわゆるエンジン音のようなピッチ感とともにある種のサウンドとして知覚
できるが、この「等間隔」というのもGranular Synthesisにおいては
避けられるのが一般的である。
一般にGranular Synthesisにおいては、上図のように、このGrainを
非常に多数にわたって、空間的・時間的にランダムに配置する、という手法
によって、全体として一つの音響を生成する。
おおよそのオーダとしては、
Grainの幅として数msecから数十msec、Grainの幅は得られる音響のレベルに
対してかなり小さく、Grainの平均的な密度としては1秒間に数千から
数万、というものが一般的である。
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