音楽心理学実験ツールとしてのPC環境性能の再検討

2019年4月 長嶋 洋一


20年前に多くの機器/システムの遅延(レイテンシ)とばらつき(ジッタ)について計測実験を行った。 そして、音楽心理学実験の領域で便利/高性能な「道具」として普及したテクノロジーを正しく理解せずに使用することは、研究の基盤そのものを無意味にしてしまうと警鐘を鳴らした。 現在では当時に比べてPCの性能が約100倍ほど向上し、多種の周辺環境が整備されてきたが、情報技術/情報科学の本質としてのレイテンシ/ジッタは依然として存在している。 そこでネットワーク環境や物理コンピューティングの進展を受けて、改めて当時と同様の問題点に関する計測実験を行ってみた。 ここでは、 PC環境での心理学実験におけるレイテンシとジッタの再検証 の「実験環境」の部分について詳細に解説して、レイテンシとジッタの計測実験システムの妥当性について補完的な報告を行う。

実験環境(再録)


10msecの遅延


4msecの遅延


3msecの遅延


2msecの遅延


1msecの遅延

PicoScope3205Aの時間的性能確認


1目盛りが1msec


1目盛りが100μsec


1目盛りが10μsec


1目盛りが1μsec


1目盛りが200nsec


1目盛りが50nsec


1目盛りが20nsec


1目盛りが10nsec


1目盛りが5nsec

Arduinoの時間的性能確認(1)

Arduinoの時間的性能確認(2)

[Max+Arduino]連携システムの時間的性能確認

USBシリアルドライバについて(補遺)

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