インタラクティブプロダクト演習(長嶋担当回)初日2限(407)で紹介する6つの楽器の紹介
- (音遊び玩具)1
- 標準的な価格 - ヤフオクで約千円
- 楽器の背景的な知識 - 乳児が初めて「触れる」「鳴らす」を体験して遊ぶ玩具
- 体験(操作)方法 - 左から(ボールを潰すと音が出る、取っ手を引っ張ると戻る時に音が出る、ボタンを押すと電子音が鳴る、ダイヤルを回すと音が出る、球体を回すと音が出る)
- (音遊び玩具)2
- 標準的な価格 - ヤフオクで約千円
- 楽器の背景的な知識 - 乳児が初めて「触れる」「鳴らす」「光る」を体験して遊ぶ玩具
- 体験(操作)方法 - ボタンを押すと光って電子音が鳴る、太鼓になっている面を叩く、組み合った歯車を回すと音が出る、(無いけど)穴の形に適合したパーツを入れると穴の側面にあるスイッチが押されて電子音が鳴る
- ハンドロールピアノ(改造版)
- 標準的な価格 - 約1万円
- 楽器の背景的な知識 - 昔からある「ゴム製の鍵盤シートの電子楽器」で、使用しない時に鍵盤シートをくるくる丸めて収納できる。「へこまない鍵盤」(弾いた感じがしない)とゴムの触感という体験のために提供。なお、このゴムは導電ゴムではなくて内部にPCキーボードと同じシートスイッチがある
- 体験(操作)方法 - 本来は電源を入れて弾くだけ。ただしこれは改造版(詳しくは こちらを参照 )のため、ACアダプタを差し込む(電源スイッチ無し)。改造したMIDIコネクタから演奏している鍵盤情報がコンピュータに送られる
- 3Dプリンタで制作された「万能楽器用吹き口」(写真の青いプラスチックの笛じゃない2本のもの)
- 標準的な価格 - 無料
- 楽器の背景的な知識 - 2016に参加したNIME2016(新楽器/新インターフェースの国際会議)の ワークショップ で行われた「3Dプリンタで楽器を作る」で、オーガナイザが参加者に配布したものに、もっとも簡単な伸縮パイプを付けたもの。詳細は こちらを参照
- 体験(操作)方法 - ただ吹く。パイプ部分はホースとか何でも差し込んでOK。その様子は こちらを参照
- こえピアノ
- 標準的な価格 - 1480円(『小学一年生』ふろく)
- 楽器の背景的な知識 - 『小学一年生』2017年5月号の付録にサンプラーが付いた・・・と話題になったもの。スイッチをキーボードにすると普通の単音電子楽器(一応の減衰音)だが、スイッチをマイクにするとマイクボタンを押した時の声をサンプリングして鍵盤で異なるピッチで再生できるという画期的なもの。このアイデアをインスタレーション作品に発展させた例としては伊熊千晶「食音植物」がある。残念ながらYouTube記録動画は無いが、 FLASHプレゼン や、以下の写真を参照されたい。
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- 体験(操作)方法 - スイッチをキーボードにすると普通の単音電子楽器(一応の減衰音)。スイッチをマイクにするとマイクボタンを押した時の声をサンプリングして鍵盤で異なるピッチで再生する
- Tibetan Bell
- 標準的な価格 - ウイーンの「蚤の市」で35ユーロ
- 楽器の背景的な知識 - 楽器というより宗教儀式(仏具)。チベット由来で、高見さんの紹介したTibetan Bowlと同様に「棒で擦って共鳴させて音を出し瞑想する」ための道具。こちらでなくTibetan Bowlにアイデアを得た、友人の研究者Atau Tanakaの2002年のNIME論文は こちら であり、実際にAtau TanakaがNIME2002のコンサートセッションで演奏している様子が こちら 。筋電センサで両手の動き(回転動作)を検出し、さらにボウルの振動センサで実際に擦って共鳴しているデータを検出しているが、実際のサウンドとグラフィクスはMaxで生成している
- 体験(操作)方法 - 取っ手を持って上向きにして、棒で上端の淵を外側から回転させていると、次第に共鳴して音が鳴ってくる。雑念があると音が大きくならない。決してバチのように叩かないこと。バチが当たる(^_^;)