Paper Session
2A-01:You're The Conductor: A Realistic Interactive Conducting System for Children
Eric Lee, Teresa Marrin Nakra, Jan Borchers
タクトの動きを画像処理で識別。オーケストラの演奏(画像と音)をタクトの
動きに合わせて伸縮させる。タイムストレッチは直前のフレームの周波数構成を
考慮して行っているため、比較的自然なタイムストレッチになるであろう…と言っていた。
あとで聞いたら、タクトの動きに対して打点を識別しているわけではなく、
単にタクトの速度のみの検出でやっているとのこと。元々子供相手なので、
彼ら(子供)はまともに指揮できないだろう、という割り切りは気持ち良い。
ボストンの子供向け博物館で展示中。
2A-02:PebbleBox and CrumbleBag: Tactile Interfaces for Granular Synthesis
Sile O'Modhrain, Georg Essl
この3日間で一番良いと思ったPaper。箱に小石を十数個。
箱にマイクを仕込んでおく。演奏者(?)は小石をゴソゴソ。
マイクから拾った音をパソコンへ。パソコン内で信号処理して
波の音や泡の音に変換。ということ。
NIME04に参加されていた方なら、発表者(Georg)に同行していた
女性(Sile)が白い杖を持っていることに気づいたはず。
なぜ彼らがこのようなデバイスを作ったのか…。というのは
考えすぎだろうか?
2A-03:Gesture and Musical Interaction: Interactive Engagement Through Dynamic Morphology
Garth Paine
講堂ロビーでデモっていたMAP2のPaper。画像情報から音に変換。
超音波で診た胎児も音になる。
Report Session(1)
2B-01:On the Choice of Mappings Based On Geometric Properties
Doug Van Nort, Marcelo M. Wanderley, Philippe Depalle
多くのパラメータをどうマッピングするかという話だが、詳細不明。
2B-02:The Squiggle: A Digital Musical Instrument
Brian Sheehan
曲げセンサの応用例。ミシンに付けたのには笑った。
しかもこの発表者、今後の課題でミシン使用の状況を改善するという。
この怪しい気合は良い。
Poster Session
2C-01:Exploration of the correspondence between visual and acoustic parameter spaces
David Gerhard, Daryl Hepting, Matthew McKague
フラクタル図形を音楽に合わせて動かしていた。移動パターンが
いくつかあり、あらかじめ指定するようだ。
2C-02:The Architecture of Auracle: a Real-Time, Distributed, Collaborative Instrument
Chandrasekhar Ramakrishnan, Jason Freeman, Kristjan Varnik,
David Birchfield, Phil Burk, Max Neuhaus
詳細不明。
2C-03:Thermoscore: A New-type Musical Score with Temperature Sensation
Homei Miyashita, Kazushi Nishimoto
この日一番馬鹿馬鹿しかった(誉め言葉)レポート。
各鍵盤にヒーターを取り付け「熱くなる」鍵盤。
トチる(弾き間違える)と火傷する楽器ができる(爆)。
ヒーターは一個2000円くらいするとのこと。
2C-04:Toward a generalized friction controller: from the bowed string
to unusual musical instruments
Stefania Serafin, Diana Young
詳細不明。
2C-05:ThumbTec: A New Handheld Input Device
Philippe Stanislas Zaborowski
詳細不明。
2C-06:Techniques for Multi-Channel Real-Time Spatial Distribution
Using Frequency-Domain Processing
Ryan H. Torchia, Cort Lippe
詳細不明。
Report Session(2)
RENCON(蓮根)という音楽の表情付けに関する研究を行っているグループがある。
2050年に彼らが作ったシステムがショパンコンクールで優勝するという目標を立てている。
http://shouchan.ei.tuat.ac.jp/~rencon/NIME04/index.shtml
2D-01:Rencon 2004: Turing Test for Musical Expression
Rumi Hiraga, Roberto Bresin, Keiji Hirata, Haruhiro Katayose
これまでのRENCONの歴史の紹介
2D-02:Using an Expressive Performance Template in a Music Conducting Interface
Haruhiro Katayose, Keita Okudaira
演奏情報をデータベースに持って、DPマッチングとHMMで表情付けを行う。
今回このシステムを使ったものが高い評価を得ていた。
2D-03:Acappella synthesis demonstrations using RWC music database
Hideki Kawahara, Hideki Banno, Masanori Morise
アカペラ、というか「アー」音での合唱。
よくできていたと思う。