成安造形大学コラボレーション・プロジェクト
アーティストのための汎用センサ自作応援講座
2001年7月 長嶋洋一
第16話
疋田クン
おせさんの、センサは都合のよいものがどうしても見つけることができなかったので
「よっしゃ!作ろう」と作成することになり、昨日実験をおこないました。
シリコンハウスで売っているカーボン袋¥250を改造します。
==============<ゴムシート
************<カーボンシート
--------------<セクシー網タイツ
************<カーボンシート
==============<ゴムシート
セクシー網タイツをカーボンシートではさみ
圧力をかけて導通します。
ダンスダンスレヴォルーションのふみふみセンサを高度?にアレンジした感じです。
(ダンレヴォはスポンジの10mmくらいの穴が均等にあけてありました)
指や手のひらで押す。圧力で抵抗が変化します。
計測では、38k〜60kぐらいの変化がありました。
センサの名前はセクシー網タイツセンサ(SMS)にきまり(^-^)/、
小さなテストピースから作品で使用するくらいの大きさを作りました。
網タイツは妙な装飾のない(まるでみかんのメッシュ袋)を使いました。
最初は生理用ナプキンを分解し、メッシュ部分を使っていましたが、
(女の子の日常品はまるでメディアアートのためにあるのか?)
どうも、弾力よりもメッシュの大きさに左右される感じなので
(セクシー)網タイツを、おせさんが買いにゆきました。
買ってきた、網タイツに異常に興味を示した福田くん(WSに参加)が、
奥の部屋に入ったかと思うと、ズボンを脱いで履いていました。(@_@;)
その網タイツを解体してセンサのメッシュ部に使ったのですが、
新しい部分を使用するより、一度履いて延びた部分が以外と安定しました。
伸縮によるメッシュの大きさで導通の感度調整ができるので、
センサ感度を決め、抵抗値の範囲を決めないといけませんネ
カーボンシートに電極を張り付けるのが結構難関です。
導線をテープでとめているだけなので、
ちょっと力を入れて引っ張ってしまうと外れてしまいます。(-_-;)
最初の作品形態では、センサゴムをはさみ対面で押す感じでしたが、
SMSを卓上に置き(設置)1人でも1〜4人ぐらいでも、
体験できるような感じに構想がふくれあがったようです。
市販の便利センサが無いがために、ステキな展開があったようです。
田部井くんの
ハイパー導電スライムコンドームセンサですが、
問題点として、電極の劣化が原因のようです。
現時点ではスライムに炭の粉を混ぜているだけで、
素直に導線をくっこんでいただけでした。
今は、割り箸に銅シールを巻いたものを、電極に使用しています。
データも安定してきましたが、
コンドームの耐久が持続しないかんじですが、
感触がよいために触りすぎているようなので、
やさしく触るように実験しています。(あくまでも胸なので@^_^@)
長嶋
> セクシー網タイツをカーボンシートではさみ
> 圧力をかけて導通します。
> 指や手のひらで押す。圧力で抵抗が変化します。
> 計測では、38k〜60kぐらいの変化がありました。
> センサの名前はセクシー網タイツセンサ(SMS)にきまり(^-^)/、
うーん、38-60kですか。ビミョーですね。(^_^;)
例えば簡単のために30k-60kとしましょう。
この可変抵抗と30kの固定抵抗とを直列接続して+5Vを
かけた場合(可変抵抗をGND側としましょう)、分岐点の
電圧は、+2.5V --- +3.3333V という範囲で変化する
ことになります。MIDIのデータは0-127とすれば、
実際のデータとしてはフルスケールで64-85の範囲でしか
動かないわけです。64-85といっても、実際にはノイズ
やドリフトで+2の範囲は誤差として吸収するので、実際
にはいいところ10段階という値のバリューとなります。
最小値と最大値との間で10段階のとびとびの連続値、と
いうことです。ON/OFFよりはマシですが、そういう程度
になると思って下さい。(^_^;)
抵抗値が厳密に38k-60kの範囲だけである、という
ことなら、OPアンプの回路によってその範囲をフルスケール
に拡大することも可能ですが、この場合、経時変化とかで
範囲外の値になったらゼロか127にデータがひっついたり
します。温度を含めた条件に関係なく確実に安定して
38k-60kというのなら、またお知らせ下さい。
電圧拡大回路を実験しますので。
> 買ってきた、網タイツに異常に興味を示した福田くん(WSに参加)が、
> 奥の部屋に入ったかと思うと、ズボンを脱いで履いていました。(@_@;)
うーん、あ、怪しい。(^_^;)(^_^;)
> 最初の作品形態では、センサゴムをはさみ対面で押す感じでしたが、
> SMSを卓上に置き(設置)1人でも1〜4人ぐらいでも、
> 体験できるような感じに構想がふくれあがったようです。
> 市販の便利センサが無いがために、ステキな展開があったようです。
現物を見ていないのでイメージできないのですが、やはり、
抵抗値の安定性がイノチとなりそうですね。
> ハイパー導電スライムコンドームセンサですが、
> 問題点として、電極の劣化が原因のようです。
> 今は、割り箸に銅シールを巻いたものを、電極に使用しています。
化学変化により電極は劣化しますので、化学式を検討して、
イオン化しない電極を考えてみて下さい。電池から抜いた
炭素棒、というのも一つの手です。銅シールがもし酸化銅に
なるようだと、やはり絶縁体になっていきます。ここはやはり
「金」「プラチナ」を使うべきでしょうか。(^_^;)(^_^;)
貴金属というのは、酸化・劣化しにくいから宝飾品になる
わけでして。(^_^;)
疋田クン
> 最小値と最大値との間で10段階のとびとびの連続値、と
> いうことです。ON/OFFよりはマシですが、そういう程度
> になると思って下さい。(^_^;)
● 10段階もあるのでしたら、ぜんぜん大丈夫だと思います。
> 抵抗値が厳密に38k-60kの範囲だけである、という
> ことなら、OPアンプの回路によってその範囲をフルスケール
> に拡大することも可能ですが、この場合、経時変化とかで
> 範囲外の値になったらゼロか127にデータがひっついたり
> します。温度を含めた条件に関係なく確実に安定して
> 38k-60kというのなら、またお知らせ下さい。
> 電圧拡大回路を実験しますので。
●了解です。微妙に変化する範囲が38k-60kです。
素材の厚みや、間の網タイツのメッシュの大きさで左右しているぐらいです。
> > 買ってきた、網タイツに異常に興味を示した福田くん(WSに参加)が、
> > 奥の部屋に入ったかと思うと、ズボンを脱いで履いていました。(@_@;)
>
> うーん、あ、怪しい。(^_^;)(^_^;)
●芸術系大学の血がさわぐのでしょうか?
それとも、ただのヘンタイか?
> > 最初の作品形態では、センサゴムをはさみ対面で押す感じでしたが、
> > SMSを卓上に置き(設置)1人でも1〜4人ぐらいでも、
> > 体験できるような感じに構想がふくれあがったようです。
> > 市販の便利センサが無いがために、ステキな展開があったようです。
>
> 現物を見ていないのでイメージできないのですが、やはり、
> 抵抗値の安定性がイノチとなりそうですね。
●手作りモノは大変ですネ。
工業製品のような安定性が、うまくゆかないです。
> 化学変化により電極は劣化しますので、化学式を検討して、
> イオン化しない電極を考えてみて下さい。電池から抜いた
> 炭素棒、というのも一つの手です。
●さっき、田部井くんがきたので
乾電池をわたし分解してもらってます。
けっこう、みんな分解クセがついたようです。
> 銅シールがもし酸化銅に
> なるようだと、やはり絶縁体になっていきます。ここはやはり
> 「金」「プラチナ」を使うべきでしょうか。(^_^;)(^_^;)
> 貴金属というのは、酸化・劣化しにくいから宝飾品になる
> わけでして。(^_^;)
●以前、ふくいメディアアートフェスティバルにだした
作品も、銅が腐食(直流を流すので)して毎日センサを交換してました。
金!!!!やプラチナ!!!!は高価なので、ステンレスを使ってみます。(^ - ^)
疋田クン
●ビミョーでかつ不安定に思えていたのは、
圧力で抵抗値が変わると、僕達が勘違いしてました(^ ^;)
電極から指や手で押さえつけた接点との距離でした。、
指/手>>>>>>>
--------------------電極
接●点
--------------------電極
<<<<<<<
あるいは、
>>>指/手
電極--------------------
接●点
--------------------電極
指/手>>>>>>>
接点と電極との距離で手功値が変化し、
強く手のひらで大きく押さえようが、指で押さえようが
電極に一番近い接点との距離です。
これを、失敗だと思わない(^ ^;)ように、いろいろ触ってみると
30k-140kの範囲で変化がとれました。
New_SMSの大きさを変えればもう少しは変化が大きくなりそうですが、
まづは、プロトタイプですすめてゆこうと思います。
電極を数カ所つけ、リレーで定期的に切り替えれば、
体験者にパターンを勘付かれないかと思います。
> 抵抗値が厳密に38k-60kの範囲だけである、という
> ことなら、OPアンプの回路によってその範囲をフルスケール
> に拡大することも可能ですが、この場合、経時変化とかで
> 範囲外の値になったらゼロか127にデータがひっついたり
> します。温度を含めた条件に関係なく確実に安定して
> 38k-60kというのなら、またお知らせ下さい。
●ナチュラルな動きではありませんが、慣れてくると任意の抵抗値を
指で押せます。
温度は、触っているかぎりではあまり変化に関係がありませんでした。
なんだか、おせさんは違う作品を思い付いたようで、
今企画を考えなおしています。ネタ貯金がだんだん増えてます。(^ o ^)
> 現物を見ていないのでイメージできないのですが、やはり、
> 抵抗値の安定性がイノチとなりそうですね。
●イノチの値が少し大きくなりました。
> 化学変化により電極は劣化しますので、化学式を検討して、
> イオン化しない電極を考えてみて下さい。電池から抜いた
> 炭素棒、というのも一つの手です。
●電池を解体した、田部井くんが悲しい顔をして
「あのー、これが炭素棒ですか?」
むむむむむむ!アルカリ乾電池には炭素棒がないのか!!!
(電池を分解したのは、お互い小学校以来)
針のようなものが、正極から中心に刺してあるだけだったのです。
マンガン乾電池を、大学中探しまわりました。
いろんな機材が充電式で、電池を使う機器はほとんどアルカリを使っています。
そう言えば、最近電池は006P以外を使った記憶がないです。
長嶋
> 強く手のひらで大きく押さえようが、指で押さえようが
> 電極に一番近い接点との距離です。
> これを、失敗だと思わない(^ ^;)ように、いろいろ触ってみると
> 30k-140kの範囲で変化がとれました。
この範囲は嬉しいですね。十分なレンジでしょう。(^_^)
> 電極を数カ所つけ、リレーで定期的に切り替えれば、
> 体験者にパターンを勘付かれないかと思います。
リレーって音が出るし耐久性が悪いです。AKI-H8に
ディジタルで多点で取り込むのは簡単ですので、これを
多数のON/OFF情報として出して、MAXの方でソフトで
刻々と「採用する情報の場所」を移動してやる、という方
が美しいしインタラクティブにもなります。もぐらたたきの
ように、ある場所を押すと、次に押される場所はそこから
遠いところのどこか(^_^;)、というような。
> ●ナチュラルな動きではありませんが、慣れてくると任意の抵抗値を
> 指で押せます。
> 温度は、触っているかぎりではあまり変化に関係がありませんでした。
> なんだか、おせさんは違う作品を思い付いたようで、
> 今企画を考えなおしています。ネタ貯金がだんだん増えてます。(^ o ^)
これは色々とできそうですね。(^_^)
> ●電池を解体した、田部井くんが悲しい顔をして
> 「あのー、これが炭素棒ですか?」
> むむむむむむ!アルカリ乾電池には炭素棒がないのか!!!
> (電池を分解したのは、お互い小学校以来)
> 針のようなものが、正極から中心に刺してあるだけだったのです。
> マンガン乾電池を、大学中探しまわりました。
確かに、アルカリ電池では炭素棒ではないかも。(^_^;)
ちなみに危険物質ですので皮膚につけないようにして下さい。
疋田クン
本日、みんなでH8を半田しました。
11,12のピンを切断するのは、神業を要しますネ。
第一関門が、やはりピンの切断でした。
大学にある、ニッパでは刃が少し大きくてけっこう苦労しました。
第二関門は、
さすが、秋月の上級者向けキットは工作手順や部品解説(これが
この部品)が不親切ですネ、
と言うより、上級者なのであたりまえですネ!?
ワンダーキット等は抵抗のカラーコードまで書いてあるのに慣れてるためか...
それと、コンデンサの許容範囲が以外とあって、
となりの人と数値が違うだけで、けっこう不安になるものですネ
第三関門は、
この、パターンはピッチがとても狭いですネ。
しかも、細い細い!!
いきなりモノを見た学生は、チョットびびりがはいりました。
部品の数は、他のキットに比べると少ないほうだと思うのですが、
意外と時間がかかってしまいました。
ダイオードの方向を間違えた、輩もいて
「半田ちゅ〜ちゅ〜(吸取り)でとれないです(> o <)」
配線の細いスルーホールの両面基板は、どうしようもないですよネ
明日、落ち着いて解決を考えたいとおもいますが(^ ^ ;)
センサキットはどこまで工作しておくべきでしょうか?
超音波距離計
赤外線透過センサ(オムロンの完成品)
ガイガーカウンター
自作センサは、
導電コンドームセンサ(電極改良版、でもゴムの劣化で耐久性に問題)
網タイツセンサ(電極改良版でけっこう安定)
自転車の発電機
ps、
半田は楽しいですネ。
器用、不器用はあるかもしれませんが、
本当にアイデアしだいで、世界の頂点に立てますネ(努力はいりますが)
みんなの気合いがすごくて負けそうです(^ _ ^)
長嶋
> 11,12のピンを切断するのは、神業を要しますネ。
> 第一関門が、やはりピンの切断でした。
> 大学にある、ニッパでは刃が少し大きくてけっこう苦労しました。
うーん、ちょっと使っている工具が大きくないですか?
ハンダごても、30Wとか大きいのでは。(^_^;)
電気工作なら30Wでもいいですが、電子工作なら20Wか18W
と思って下さい。30Wをヘタに当てたら、熱でAKI-H8が壊れても
知りませんよ。(^_^;)
> 第二関門は、
> さすが、秋月の上級者向けキットは工作手順や部品解説(これが
> この部品)が不親切ですネ、
これはまぁ、抵抗も3種類ですし、コンデンサはパスコンの
大きさで2種類ということなので、まぁ慣れて下さい。さすがに
このくらい種類が少ないと、僕でも覚えました。(^_^;)
> 第三関門は、
> この、パターンはピッチがとても狭いですネ。
> しかも、細い細い!!
今回はやりませんが、以前にAKI-80を改造する時には、
表面のレジスト(緑色の絶縁コーティング)「だけ」をパターンの
上からコジコジと削って、その細い細いパターンを銅箔だけ
露出させてそこに線をハンダ付け、とかもしました。
もちろん、パターンを削ったり切ったら失敗です。
まぁ、良い子には薦めませんが。(^_^;)
> ダイオードの方向を間違えた、輩もいて
> 「半田ちゅ〜ちゅ〜(吸取り)でとれないです(> o <)」
> 配線の細いスルーホールの両面基板は、どうしようもないですよネ
両面スルーホールは、取れません。
部品を壊してカットして下さい。吸い取りを当てていると
基板そのものを壊しますので。
スルーホール内に上下をカットされたリードが残った
状態となったところで、別の部品として普通のダイオードを
付けて下さい。1S1455でしたっけ、普通のシリコンで
なんでもいいです。ここはアバウトなので。(^_^)
> センサキットはどこまで工作しておくべきでしょうか?
> 超音波距離計
SSSの「第9話」にありますので、できるところまでやって
みて下さい。
> 赤外線透過センサ(オムロンの完成品)
これは+5Vの電源と10KΩぐらいの抵抗だけでAKI-H8と
接続可能です。
> ガイガーカウンター
これは回路図を見たことがないので、現場で考えます。(^_^;)
> 自作センサは、
> 導電コンドームセンサ(電極改良版、でもゴムの劣化で耐久性に問題)
> 網タイツセンサ(電極改良版でけっこう安定)
適当なボリュームを、10K、50K、100K、1Mぐらいでいくつも
用意して下さい。いずれ色々に使えます。
ちなみに、日本橋とかで、ジャンクのゲーム機のコントローラ
とかがあると、内部にボリュームとかスイッチがあるので便利
です。家庭用よりもゲーセン業務用のでかいのが面白いです。
鉄人28号のコントローラみたいなのが作れます。(^_^)
> 自転車の発電機
これは、最大でどのくらいの電圧が出るかを調べて下さい。
10KΩぐらいの抵抗をつないで、テスターで計測します。
もし、+5Vを少しでも超えると、たとえば+5.5Vになると
AKI-H8を破壊しますので、絶対に+5Vを越えないような
工夫が必要です。一つはボリュームをかませて分圧してしまう
こと、あるいはGNDとの間に定電圧ダイオードを入れることです。
一応、4.7Vの定電圧ダイオードを持参します。
5.1Vよりは安全を見て4.7Vにして下さい。
> 半田は楽しいですネ。
> 器用、不器用はあるかもしれませんが、
昨日ちょっと挑戦していた最新の細心作業の模様です。(^_^;)
http://nagasm.org/vpp/special/bank/photo01/keika1.jpg
> 本当にアイデアしだいで、世界の頂点に立てますネ
はい、昨日も、一緒に京都に行く学生が3人来たので、成安の話題
を紹介しつつ、「アイデアしだいで、世界の頂点に立てます」
とまったく同じフレーズを言ったところです。(^_^)
疋田クン
センサやH8の最終仕上げを行いました。
しかし!学生が来ない!!雪だ!!
卒展の搬入があり、優秀な3回生は全てかり出されてしまったようで、
雪のため学校に戻ることを止めたようです。
明日は最終の買い出しを行い、日曜日に学校へ行くことになりそうです。
ガイガーカウンタの回路図をアップしました。
裏写りがはげしく、少し見難いかもしれません。
以前購入した、燐銅ウラン鉱石に近づけると、ピーピーピーピーなります。
そんなに、放射能があったのか!と少しビビってしまいました。
昨日から半田道場(電子工作室)が引越しになり、
コンピュータ(68kがメインでPPCは3台)も設置し、いい感じの作業場ができました。
まだまだ、予算を付けてもらえそうにありませんが。
学生がデジスタ等にエントリーして、評判もよくなってきたので
来年あたりから、予算がもらえるとうれしいのですが...
でも、ネットワークを入れてもらったり、スペースも少しですが
大きくなってきました。
自分が成安に勤めた時には、そのような環境はまったくなかったので
とてもうれしいです。
オランダのロッテルダムでは、空き部屋を占拠してのっとる事も
合法化されてますし...今では成安のV2を目ざしています。
コンピュータやHUB等も、お下がりですが
大学では、最先端の作業をしています。
言いたい事をはっきり、言いあらわせられない学生達ですが
熱意はとても、すばらしいです。
月火は、是非ともよろしくお願いします。
長嶋
> ●テスターはあるのですが、オシロがありません。
> 以前、要求したのですが、
> 使用方法が、限定される高価な機材は却下されました(^ ^; )
うーん、テスタのACレンジというのは、コンセントの電源
みたいなところ以外では役に立ちません。もっとも簡単な
オシロがないと、今回のテーマの環境としては大きく手抜かり
となります。
仕方ないので、重いですが僕の研究室にあるオシロを持参
します。使いながら、こういうインスタレーションの制作
にはオシロがいかに必須であるか、を説きましょう。(^_^)
(箱でなく手提げ袋に入れていきますので、返送の際には、
十分なクッション材と段ボールで、合計2個口として
お送り下さい)
出入り業者に「オシロスコープ」と聞いたら、たぶん高価な
100万円ぐらいするのを言ってくるから「高価」となる
のですが、僕の持参するのは、20MHzの2チャンネルの日立
製、ごくごくローエンドのものです。僕はこれだけで全ての
システムを開発してきました。これは数年前に5万円ぐらい
で買ったものです。これでまったく十分なのです。「高価」
でしょうか。(^_^;)
トラ技の3月号で言えば、21ページのケンウッドの
「リアルオシロスコープ」CS-4125が20MHzの2チャンネル
で同じスペックです。定価で69800円です。大学には5万円
ちょっとで入る筈です。これで、本当に十分なのです。
オシロで確認しない状態で、AKI-H8のアナログ入力端子に
センサキットからの電圧を加えるなどという恐ろしいことは
僕にはとてもできません。(^_^;)
オシロでセンサからの出力信号を確認することで(これは
時間的に変動する場合にはテスタでは不可能です)、
やっとAKI-H8に接続できます。つまり、今後もオシロ無し
でやるということは、たまたまオシロで見れば一目瞭然で
ある瞬間的な規定範囲外の電圧がセンサから出ているのを
知らずにAKI-H8に加えて、その瞬間にAKI-H8が死んでいる
(壊れた)のに、なんかうまくいかないなー(^_^;)、という
無駄なトラブルを続けるということを意味します。
これはつまらないことだと思います。
今回のオリジナルセンサもそうですが、今後いろいろな
センサを扱う場合には、その出力信号の状態をオシロで
見ることで、さてOPアンプでどのくらい増幅しようとか、
信号が歪んでいるのでなんとかしようとか、全ての判断は
オシロを見ることで実験を成立させます。これはテスタ
ではまったく不可能なのです。
以上の内容を、たった5万円の「高価」な金額を出せる人に
見せて、ぜひ説得して下さい。これは電子アートの現場では
テスタとハンダごてと並んで必須のものです。
...というやりとりを受けて、2/19-20と2日間、
というのを行いました。以下の写真は、初日に一緒に参加した
SUAC学生の撮影したその模様ですが、これだけ真剣な雰囲気と
いうのは、ベルリンでのワークショップ以来です。(^_^)
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
2日目は、SUAC学生は京都市内でのギャラリー・美術館めぐりの
ために写真がありませんが、十数人で机を囲んでのハンダ付け
という空間(^_^;)が展開されました。
疋田クン
疋田です。(^ o ^)/
月火両日どうもありがりがとうございました。
みんな、とても大感動していました。
自分も長嶋さんの実習(しかも電子工作)を受けられて
本当に大感激です。
長嶋さんを駅へ送ってから
H8_A/Dの工作のつづきを行いました。
ひとり、ふたりと完成し、約半数の受講者が完成いたしました。
あんなに、大喜びをする先生や学生を見たのは、はじめてです。(^ o ^)/
後は今後の作品ですネ。
センサの事や接続のことで、今後いろいろと
学生や自分も含め長嶋さんにお世話になりますが、よろしくお願いします。
本当にありがとうございました。
長嶋
九州芸工大のすぐ近くの博多のホテルからです。
鞍馬は雪もなさそうなのと、SUACの学生が
やはり一日では十分にギャラリー美術館巡りが
できなかったということで、鞍馬ツアーはなくなり、
学生は朝から5人で市内に向かいました。僕は、京都から
そのまま午後着ののぞみで博多に直行し、天神のラーメン屋
でまず博多最初の遅い昼食を堪能しました。(^_^)
今日はこれから、明日明後日の音楽情報科学研究会の
ために続々と博多に到着したメンメンと、たぶん
これぞ博多の夜(^_^)、という飲み会に連れていって
もらう予定です。
なんか、疋田クンからのメイルですが、だいぶ古いのも
含めて3本ほど届きましたが、とりあえず最新のにリプライ
です。(^_^;)
> 月火両日どうもありがりがとうございました。
> みんな、とても大感動していました。
> 長嶋さんを駅へ送ってから
> H8_A/Dの工作のつづきを行いました。
> ひとり、ふたりと完成し、約半数の受講者が完成いたしました。
電子回路の本質からすれば、まぁ正しく作れば動いて当然
なのですが、それでもやはり、作って電源を入れて動くと
嬉しい、というのは僕も同じです。(^_^)
まさかあそこまで完全コピーの見本となるとは思っていなかった
ので、アドリブで美しくなく作ったのが若干の後悔ですが、まぁ
あんな程度でもちゃんと動く、ということも意味があるかも
しれませんね。(^_^;)
ちょっと時差があると思います(センサ入力を受けてMAXで
なにかできるまで、という時間)が、今後まず間違いなく、
「MaxからのMIDIを受けて多数のポートのリレーをON/OFF
するAKI-H8マシン」
のリクエストが来ると確信しています。(^_^)
AKI-80版はかつて回路図とソフトを公開しているのですが、
たしかAKI-H8版はまだなので、いずれリクエストして
下さい。
友人の作曲家が、東急ハンズで仕入れた多数の「原人コッツ」
をMIDIから多数のリレーで制御して、実際にステージで多数の
コップ(音階ごとに水を入れた)を叩かせてJazzをやって、
大ウケにウケていました。成安軍団がここに何をもってくる
か、とても楽しみです。
実は今回のソフトだけでも、Maxでうまくやると8個のリレー
は制御できます。というのも、センサ入力の情報をポートA
でしたっけ、8個のLEDで表示するようにしているのですから、
このPA0-PA7の8ビットの信号を、どこかのキット(リレー
出力タイプ)のリレーの前段のトランジスタの入力に与えると、
ビット単位でリレーが動きます。そこで、センサ入力のところ
に2.5ボルトより十分に大きな電圧が入れば最上位ビットは
1(ON)に、小さい電圧なら0(OFF)になります。8ビット全部
は無理なのですが(^_^;)、詳細に電圧を設定すると、別個に
3-4個のリレーは動くかも。(^_^;)
まぁ、ちゃんとリレー出力のAKI-H8を作りましょうね。
ということで、浜松に帰るのは金曜日の夜中ですが、どうぞ
皆さんによろしくお伝え下さい。(^_^)
田部井クン
先日はどうも有り難うございました。
ハイパー導電スライムコンドームセンサの(?)田部井です。
長嶋さんが帰られた後、ワークショップで書かれた回路図&プリントの
回路図と必死ににらめっこ。
おぼれげなる中学、高校の記憶をたどりつつ、なんとか理解ができました。
ただ、残念ながら、まだ僕のは動いてません(T△T)
AKI子(AKI-H8)が死んでいなければ、原因は配線のケアレスミスなので、
しつこく間違いさがしをやって行こうと思います。
今までの僕にとって、基盤は説明書通りにハンダ付けしただけのナゾの板
でした(^◇^;)
それが今回、あの回路図が読める(理解できる)ようになり、とても自信が
持てましたo(^◇^)o
一瞬、頂点がみえました←オイ!
しかし、まだまだ情報整理の段階であり、
ハイパー導電スライムコンドームセンサ適用までの道のりは長そうです。
また、ハイパー導電スライムコンドームセンサだけでなく、
これからも電子工作を利用してのインタラクティブな作品をつくって
いきたいと思います。
またなにか不可解な点があった時にはメールしますので
そのときは宜しくお願いします。
|