成安造形大学コラボレーション・プロジェクト
アーティストのための汎用センサ自作応援講座
2001年1月 長嶋洋一
第10話
今回はメイルのやりとり紹介特集ということで。(^_^;)
疋田クン
長い間、ネットともつないでいなかったのですが、
なんと第6話まですすみ、ビックリです。
さて、欲張りな本題ですが、
http://www.mycal.net/wsweb/
http://www.chat.ru/~zhengxi/wwwpic/source.htm
http://www-ccs.cs.umass.edu/%7Eshri/iPic.html
上記URLにて、小さなwwwサーバーが作られていました。(PICですが^_^;)
AKI-H8でも同じ様な事ができ、作品をネットワーク経由で、遠隔制御や設定変更が
できるのでしょうか?
また、遠隔にて会場に来ていない人が作品へインタラクティブな参加ができれば...
などと、欲張りな...願望がでてきました。
長嶋
> なんと第6話まですすみ、ビックリです。
ちょうど昨日、上げたところでした。(^_^)
もう少しすると、別件に没頭でしばらくストップしますが、ここまでの
情報でAKI-H8をとりあえず作れますよね。誰か、実験台をお願いします。
「実験台のレポート」「質問」が来れば、また進みます。(^_^)
> 上記URLにて、小さなwwwサーバーが作られていました。(PICですが^_^;)
> AKI-H8でも同じ様な事ができ、作品をネットワーク経由で、遠隔制御や設定変更が
> できるのでしょうか?
うーん、ちょっと見ている余裕がないのですが、PICでWebサーバを
走らせている、ということでしょうか。うーーむ、システムの効率と
してはベストとも思えませんが。(^_^;)
Webサーバはパソコンで走らせて、それとPICなりAKI-H8なりのシステム
とが情報交換することで、インターネット越しにインスタとやりとり
する、というのならまったく容易だと思いますが。
とりあえず、上記情報のあと少し詳しい説明があれば、コメントを追加
します。
疋田クン
成安の電子工作室が、移転することになりました。
現在の部屋より広くなります。(疋田半田道場とは別)
MacintoshもPPCを数台確保でき、しかもMAXを数本買っていただけます。
SSSとのリンクもありネットワーク工事も行います。
大学をあげて本格的に成安内部でも始動しはじめます。
以前、お話ししました、miniwebサーバーですが、
現在の構想ではブラックボックスどうしが通信できれば、の段階です。
それぞれが、数字の出力と入力をおこない、個々の結果がモーターを動かす数値を決
める感じです。
お互いが、スタンドアローンで独立し、コミニケーションを取り合う事が理想です。
ゲームに、100(ワンハンドレット)という宴会芸のようなもがあります。
1〜3までを個々がカウントし最後に100を言った人が負ける。
攻略法はあるのですが...気心がしれた同士で数値を調整し、落とす相手をハメテし
まう、ヒューマニズムあふれる方法です。
長嶋
SSSの方は第8話あたりで止まっています。あと加速度と磁気センサが
残っていますが。
その一方で、北京で仕入れた琵琶の改造は完了です。これから作曲です。
> 大学をあげて本格的に成安内部でも始動しはじめます。
おぉ、いいですね。iMacでもG4でも、ローランドのUSB-MIDIインターフェース
でMAXはちゃんと使えますので、こちらも心配無用です。(^_^)
AKI-H8でUSB、というのもちかぢか始めます。メドが立ちました。
> 以前、お話ししました、miniwebサーバーですが、
> 現在の構想ではブラックボックスどうしが通信できれば、の段階です。
うーむ、僕にはAKI-H8でWebモノを作るということはとりたててソソラレルもの
がないので、あまりピンときません。すいません。(^_^;)
独自に頑張って下さい。これもいい勉強です。
また今年も、以下のようなコンサートを行うことになりました。成安の方々にも
お知らせいただければ嬉しいです。
http://nagasm.org/ASL/kyma06/souai2000.txt
疋田クン
> うーむ、僕にはAKI-H8でWebモノを作るということはとりたててソソラレルもの
> がないので、あまりピンときません。すいません。(^_^;)
●WEBモノではありません。シリアル通信です。
長嶋
> ●WEBモノではありません。シリアル通信です。
miniwebということだったのですが、WEBではないのですか。(^_^;)
ということは、パソコンを使わないで、AKI-H8仕込みのインスタだけで
情報交換(シリアル通信)する、ということでしょうか。インスタ同志が
インタラクティブに、ということで。(ときにはインスタ同志でなく、一方
はセンサ越しに来場者という人間というのも含めて)
...それならカンタンです。センサの話ではAKI-H8がMIDIを出すことしか
述べませんでしたが、僕が作った事例では、MIDIを出すだけでなくMIDIを
受ける(それもFIFOで受けているので絶対に情報を取りこぼさない(^_^))と
いうのがたくさん、僕のWebにもソース付きで置いてあります。
両方のAKI-H8のシリアルレートを一致させておけば、MIDIにしないで、
そのままRS232Cの端子同志をクロスでつなぐだけで完成です。(^_^)
ということで、これはもう、材料としては提示してあるというに等しい
です。なにかトライしてみて、悩んだら相談してみて下さい。送信よりも
受信はちょっとだけテクが必要ですし。SSSのいい題材です。
疋田クン
> ということは、パソコンを使わないで、AKI-H8仕込みのインスタだけで
> 情報交換(シリアル通信)する、ということでしょうか。インスタ同志が
> インタラクティブに、ということで。(ときにはインスタ同志でなく、一方
> はセンサ越しに来場者という人間というのも含めて)
●はいっ!そうです!
自分の作品で、センサーをほとんど使用しなかった理由にどうしても、万人に同じ変
化を返す作品が多く感じました。
でも、作品同士でインタラクティヴなやり取りの中に人が突然介入すると、予期せぬ
アクションがでてきそうです。
言葉は奥が深いので研究生と手を組み準備をしています。
> ...それならカンタンです。センサの話ではAKI-H8がMIDIを出すことしか
> 述べませんでしたが、僕が作った事例では、MIDIを出すだけでなくMIDIを
> 受ける(それもFIFOで受けているので絶対に情報を取りこぼさない(^_^))と
> いうのがたくさん、僕のWebにもソース付きで置いてあります。
●樹海の森へ探索です。(入ったら後戻りできない^_^)
> 両方のAKI-H8のシリアルレートを一致させておけば、MIDIにしないで、
> そのままRS232Cの端子同志をクロスでつなぐだけで完成です。(^_^)
●さっそく準備にかかりたいです。チームH8も卒制が終了すれば手があくでしょう。
> ということで、これはもう、材料としては提示してあるというに等しい
> です。なにかトライしてみて、悩んだら相談してみて下さい。送信よりも
> 受信はちょっとだけテクが必要ですし。SSSのいい題材です。
●MAXもいい感じです。適当にパッチをつなげて遊んでいますが、なんとなくルール
が解ってきました。
ブラックボックスをはやくつくらねば....
長嶋
> 自分の作品で、センサーをほとんど使用しなかった理由にどうしても、万人に同じ変
> 化を返す作品が多く感じました。
> でも、作品同士でインタラクティヴなやり取りの中に人が突然介入すると、予期せぬ
> アクションがでてきそうです。
うーむ、状況を整理しましょう。
「センサを仕込んだインスタが万人に同じ変化を返すのがつまらない」と
いうのは賛成です。ただし、これはインスタ間の通信でも打開できますが、
単独だってMAXで簡単に実現できます。この点をまず確認しましょう。
たとえば、インスタがあり、単純なセンサを仕込んだとします。
来場者の通路に赤外線ビームを走らせて、それを遮ると映像が変わって
音が出る、というものだとしましょう。
ここで、市販の赤外線スイッチセンサ(リレー出力)をビデオスイッチャ
とサンプラのトリガに入力すると、単純な「万人に同じ」ものとなります。
誰が通っても同じような変化が起きるだけ。遊園地のお化け屋敷の通路に
仕込んだ装置のようなものです。(^_^;)
さて、そこで、AKI-H8を使って、センサキットの出力をいったんもらって、
AKI-H8だけでビデオスイッチャとサンプラに情報を出す、というための
プログラムをAKI-H8に仕込む、という手があります。パソコン不要。
ここでは、うまくAKI-H8のソフトに「擬似乱数要素」を仕込めば、ある時は
映像AとサウンドXが出て、別の時には映像BとサウンドYを出す、という位は
カンタンです。これでも、「万人に同じ」ではなくなり、ちょっとだけ興味
を引きます。まず、これをやってからにして欲しいです。(^_^;)
ただし、何通りかの中から適当に選んで出しているのだ、とお客が判って
しまえば、興味はそこまででしょう。
そして、次に、AKI-H8を使って、センサキットの出力を入力してMIDI化し、
これをいったんMAXで処理してからビデオスイッチャとサンプラに情報を出す、
というシステムにしましょう。基本的には上のものと変わらないのですが、
MAXで相当に複雑なアルゴリズムを簡単に仕込むことができるために、例えば
以下のようなことができます。これは実際に僕がジーベックで展示した
インスタに仕込んだ仕組みの例ですが、このMAXパッチはあそこのジーベック
カフェでその場でコーヒーを飲みながら30分ほどで「開発」したものです。
インスタは、センサに何も検出されない状況が60秒続くと、自動的に「待機
モード」に移行する。待機モードでは、なんとなく来場者が興味をもって
寄ってきそうなBGVとともに、ランダム要素を盛り込んだアルゴリズムで
鳥の鳴き声となにやら獣の物音、みたいなジャングルの静かなノイズが
流れている。同じパターンの繰り返しにならないように。静かにギャラリー
は来場者を待っている。
来場者をセンサが検出すると、インスタの画像は「さあ、何か触って下さい」
というもの(本来の展示モード)に変わり、注意を喚起するサウンドが
鳴る。お客さんがセンサに対して動作を与えると、ランダムではなく、
多種の中からその動作に応じた映像とサウンドがインタラクティブに生成
され提示される。(例:赤外線センサの場合、遮った、というON/OFFで
なく、AKI-H8のセンサはその遮断時間をセンシングしてMAXに送るので、
ゆっくり、と速く、とでは出てくるマルチメディアが変わる。これは単なる
ランダムでなく、来場者がいろいろ試すと、あるサウンドを出すためには
ある速度で通ればいい、という事が判る。そうなると、もう一度あの
サウンドを出すためにはこうすればいいかな(^_^)、というようなトライ
をする人も出てくる。広義の「楽器」みたいなもの)
...どうでしょうか。つまり、単独の従来のスタイルのインスタであっても、
「万人に同じものを返す」ということではなくて、このくらいの事は簡単に
できます。従って、まずはここまでは制覇してから、通信モノに進まないと、
通信モノによる本当のメリットが出てこないことになると思います。
このあたり、理解してみて下さい。MAXはかなりできますので。(^_^)
> 言葉は奥が深いので研究生と手を組み準備をしています。
言葉については、単語単位でランダムに組み合わせても、文章として
面白いことになります。僕のWebの
http://www.kobe-yamate.ac.jp/~nagasm/
の下の方にある「今日のお告げ」というのは、「難解バカボン」という
ソフトをUnixに移植してCGIで走らせています。ここでは、作者ごとの辞書
の単語をそれぞれ使うだけで、ソフトはそれぞれの単語をランダムに
組み合わせてデタラメ日本語を作っていますが、それぞれの辞書によって
同じソフトが別キャラクタとなります。(^_^)
これを、音声としてはMAXで簡単に実現できます。ichiさんのspeech
オブジェクトを使ってMAXでやるか、あるいはMSPすればサウンドサンプル
が任意に扱えるので、柔軟なサンプラとして使えます。(^_^)
疋田クン
> 単独だってMAXで簡単に実現できます。この点をまず確認しましょう。
●最近MAXをいじりはじめたばかりですが、奥が深いです。
> ここでは、うまくAKI-H8のソフトに「擬似乱数要素」を仕込めば、ある時は
> 映像AとサウンドXが出て、別の時には映像BとサウンドYを出す、という位は
> カンタンです。
●作品を人は何分以上鑑賞してくれるか?という事が問題になります。
実質、自分の作品では、10分以上が多く最高で1時間っていう人もいました。
会場全体がどうしても暗いので、「何かあるぞ」と思われてしまうかもしれません。
でも、人はどうしてパターンを読もうとするのでしょう。
> 通信モノによる本当のメリットが出てこないことになると思います。
> このあたり、理解してみて下さい。MAXはかなりできますので。(^_^)
●MAXをぬきに先へすすめなさそうです。
> 言葉については、単語単位でランダムに組み合わせても、文章として
> 面白いことになります。僕のWebの
> の下の方にある「今日のお告げ」というのは、「難解バカボン」という
> ソフトをUnixに移植してCGIで走らせています。
●参考にさせていただきます。
|