成安造形大学コラボレーション・プロジェクト
アーティストのための汎用センサ自作応援講座
2001年1月 長嶋洋一
第7話今日は半日ほどの時間があったので、 第4話 の最後のところにあった、汎用A/D-MIDIセンサのための アナログ入力ボードのパート2をアドリブで作ってみました。 今回は、一般的なこういうアナログものの製作ということで 紹介してみましょう。ここで、いつものようにスタートの時点での机の上は、 こんな 感じです。 MIDI出力をチェックするMax(MAX)、そこにMIDIを送る汎用A/D-MIDI インターフェース(AKI-H8内蔵)、そして手前には、ハンダ付け用品一式と、 今回、作ってみようかな、とアドリブで並べた部品があります。 この瞬間、まだ何も設計図もない、というのが楽しいところです。 ちなみに、このアナログ部分については、回路図なんてありません。(^_^;)
Macでは、
この
ような
MAXパッチが走っています。これは、テキスト形式では
これ は、ここでは製作するアナログボードのチェッカとして機能する、 すでに完成した汎用A/D-MIDIボックスです。これは、ここの連載を 読めば、誰でも作れるものの筈です。手前のMIDI出力はすでに Mac(MAX)のMIDI入力に接続されているので、向こう側の 汎用アナログ入力コネクタにつなぐものを作る、というわけです。
これ
が、今回使おうかな、と並べた部品です。ユニバーサル基板の上の
二つのものは、ジョイスティックで、二つのボリュームから
なっています。これを二つ、左右に「鉄人28号のリモコン」の
ように並べる(^_^)ので、このアナログでは4チャンネルのアナログ
出力が出ることになります。
ここで、せっかくなので、電源について解説しておきましょう。 このアナログボードでは、システムに0V-5Vの電圧を出すので、 +5Vの標準電源電圧が得られればいいことになります。 これ は、共立電子で現品のみ1200円ぐらい、と棚に並んでいたのを まとめ買いしたもので、+5V2Aのスイッチング電源ですから、ちょっと スペックとしてはもったいないぐらいのものです。普通は+5Vで1-2A のスイッチングは3000円以上するので、秋葉原とか日本橋で1000円 ぐらいの出物があれば、重くてもゲットするというのが習性となって います。これも10個ゲットしました。(^_^;) 前回のボードで使ったのは、 こういう 普通の「ACアダプタ」です。これは「+6V」と書いてありますが、 負荷が軽いと+9Vぐらい出るので、ちょうどいいです。これは 内部は単なるトランスとダイオードと平滑コンデンサだけなので、 スイッチングのように電圧は安定していませんから、外部に 3端子レギュレータが必要となります。これは近所のマルツ電波で 1250円ぐらいでした。秋葉原でこういうのを捜すと、怪しいアジア製 ノーブランドが250円とかで積んであったりします。(^_^;) これ は、コーセルのゴリラというオンボードタイプのスイッチング 電源で、小型高性能で重宝します。これは共立のバーゲンで1980円の 値札が貼られていますが、先日、共立に行ったら定価の3300円だった ので買いませんでした(^_^;)。 先日、秋葉原で捜したのですが、みんな定価でした。ちなみに、秋月電子 には、+5Vでなく+12Vのゴリラが1200円で積んでありました。 これ は、スタンレーのPowerBoyという、これまた強力で高性能な スイッチング電源です。定価で買うことはないのですが、たまたま どこかでバーゲンを見かければゲットします。 これ は、そのスタンレーのPowerBoyの、出力が2Aでなく3Aで 入力電圧範囲が海外どこでもOKの広範囲、そしてオンボード タイプ、というスグレモノです。これが秋月電子の店頭に積んである のを発見すると、帰途が重いことになるにもかかわらず、 迷わず10個、ゲットしました。なんと1200円でした。(^_^) これ は、共立電子の棚に「現品限り」と並んでいた1000円の電源で、 なんと+5Vと+12Vの両方が出るスイッチングです。こういうもの は、迷わずゲットしておきます。電源なんて、システムを作るたび に必要になるので、時間とともに必ず消費されるものですから、 この衝動買いというのは別に無駄にはなりません。 というわけで、今回のボードは こういう 風景となりました。まずはラフにこうして部品を並べて、あとは 配線です。今回はスイッチングで出力は安定化+5Vが出ているので、 前回よりもさらにカンタンです。+5VとGNDを4つのボリュームの 両端に与えて、移動接点の電圧をケーブルで出力するだけです。 共通電位として、GNDも出すので、ケーブルでは5本の信号線を 使うことになります。 これ が、完成したボードです。基板の配線面は、 こういう カンジです。黒いビニールテープの下にAC100Vのナマ配線が ありますので、実際に使う時には、さらにガムテ等を貼りましょう。(^_^;)
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