音楽情報科学研究会例会発表一覧

1985年〜1993年の,任意団体としての
「音楽情報科学研究会」の,例会および
夏のシンポジウムでの発表の記録


◆発足記念の夕べ◆  1985年5月27日  東京大学生産技術研究所第1会議室

趣旨・経緯等について
幹事の承認
音楽情報科学関連文献目録
乾杯
自己紹介
アトラクション等

◆第1回例会◆  1985年6月22日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. コンピュータと音楽創造
アルバート・エレジーノ(リットーミュージック)
2. 自動作曲・編曲のための記述道具について――MMLを用いたスケール・ノートの記述方法
新津章夫(オレンジ・パラドックス)
3. コンピュータによる音楽への接近の歴史
坪井邦明(東京大学生産技術研究所)

◆第2回例会◆  1985年8月17日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. [文献紹介]C. Roads : An Overview of Music Representations, In M. Baroni and L.Callegari(eds):Musical Grammars and Computer Analysis, Firenze, Leo S. Olschki, 1984
神前尚生
2. パーソナルコンピュータは音楽に何をもたらすか
祐安重夫(インターメディア・アクセス)

◆第3回例会◆  1985年10月5日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 楽曲認識事始め
野瀬隆(農工大数理情報工学科)
2. 音による空間デザインの実践
田中宗隆((株)サウンド・プロセス・デザイン)

◆第4回例会◆  1985年12月21日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 民族音楽アラカルト 民族音楽(人間と音楽)の分析と問題点
奥村浩一(エルサルバドル国立管弦楽団, 同国々立芸術センター顧問, 神奈川県立東金沢高等学校教諭)
2. 音楽の特徴分析と乱数による作曲法の提案
井上健(横河北辰電機株式会社研究開発4部)

◆第5回例会◆  1986年2月15日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 音の近親性を用いた作曲システム
五味邦彦(農工大工学部数理情報工学科)
2. 和声分析支援ツールの試作
田子正明(農工大工学部数理情報工学科)
3. 音楽的創造表現の中に
嶋津武仁(作曲)
4. 音楽研究に於ける、音響学的分析の方法と役割について
山崎洋

◆第6回例会◆  1986年4月19日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 楽譜の入力と計算機表現について
斎藤隆文(東京大学工学部情報工学), 金井良太郎(三菱重工業)
2. 音楽の装置(「聴く作曲」問題)
加藤就之
3. 楽曲の構造を記述する
小谷善行(農工大数理情報工学科)

◆第7回例会◆  1986年6月21日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 関数形式による音楽表現
平賀譲(図書館情報大学)
2. I. クセナキスの音楽と数学
神前尚生(音楽学)
3. 関連諸学会での最近の研究発表
坪井, 平賀, 高田

◆合宿◆  1986年8月16日〜17日  東京八王子 大学セミナーハウス

1. 和声・文法・プロローグ
坪井邦明(東京大学生産技術研究所)
2. 確率過程と音楽
今野紀雄(東京工業大学理学部応用物理学科)
3. 新しい音楽スタジオの構想
塩谷宏(大阪芸術大学)
4. 演奏モデルとMUSE言語
田口友康(甲南大学)
パネル討論「音楽情報科学の現状と課題」
神前尚生(企画, 司会)

◆第8回例会◆  1986年10月4日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 作曲家による自作自演ピアノ演奏の周波数分析結果と、市販の印刷楽譜との差異
加藤瑞枝((株)タイトー)
2. パーソナル・コンピュータ・ミュージック試(私)論
渕野昌(II. Math. Inst. der Univ. Berlin)
3. 民謡研究における旋律比較の方法
金城厚(高崎短期大学)

◆第9回例会◆  1986年12月6日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 新しい楽譜印刷システムと楽譜表現形式
岡謙太郎(大日本印刷株式会社)
2. 新世代音楽システムICOTone
平田圭二 他(東京大学工学部)

◆第10回例会◆  1987年2月8日  東京都目黒区中小企業センター

1. 電子音楽制作へのコンピュータの利用
志村哲(大阪芸術大学)
2. 自由討論会:「音楽情報の内容と表現形式について」
司会:岡謙太郎 (大日本印刷株式会社)

◆第11回例会◆  1987年4月18日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 楽譜の自動点訳システム
松島俊明(早稲田大学理工学部)
2. 音楽のゆらぎに関する研究の現状とその応用――時間間隔ゆらぎを中心に
山田真司, 佐々木實(九州芸術工科大学)
3. 平均律の主題による自動変奏曲
村山登((株)リコー 中央研究所)

◆第12回例会◆  1987年6月20日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 民謡研究のための歌詞音列間距離の計測
坪井邦明(東大), 高田正之(東京農工大)
2. 電子音楽制作へのコンピュータの利用
志村哲(大阪芸術大学 音楽工学)
3. ヤマハMSXミュージック・コンピュータの紹介
納本淳(日本楽器製造(株)ソフトウェア研究室)

◆夏のシンポジウム◆  1987年8月22日〜23日  大阪大学ほか

0. 音楽情報科学研究会の紹介と活動報告
坪井邦明(東大生研)
1. 音符の時価と物理的な長さとの対応関係
中島祥好(九州芸工大)
2. 演奏速度について
田口友康(甲南大)
3. 詰将棋を聴く
小谷善行(東京農工大)
4. 文化系の研究とコンピュータ:民博の場合(見学あり)
杉田繁治(国立民族学博物館)
5. すもももももももものうち
平田圭二(NTT), 青柳龍也(東大)
6. 和音認知へのコネクショニスト・モデルの適用
平賀譲(図書館情報大)
7. 楽曲の類似度評価――実験例と考察――
秋山好一, 松田稔, 中野稔(大阪電通大)
8. ANSIによる音楽表記の標準化案について
直井邦彰(早稲田大)
9. 混沌と誇張――音楽文化の本質とその解明にむけて
山口修(阪大)
10. 研究室紹介:採譜・読譜などの入力機能を中心とするコンピュータシステム
井口征士(阪大) (見学あり)
11. ニュー・エイジ・ミュージックの分析
片寄晴弘, 高見啓史, 今井正和, 井口征士(阪大)

◆第13回例会◆  1987年10月3日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 作曲支援系における楽譜エディタの設計
渡邊哲史(農工大数理情報工学科)
2. 国際音楽学会参加報告
松島俊明(早稲田大学理工学部大照研究室)

◆第14回例会◆  1987年12月5日  東京大学物性研究所講義室

1. 最近の音楽制作とシーケンサー
丸山康弘(リットーミュージック ソフト開発)
2. MIDIを導入したNHK電子音楽スタジオにおける音楽制作
平石博一(作曲/ソニックアーツ(株))

◆第15回例会◆  1988年2月11日  東京都目黒区中小企業センター集会室

1. 曲の構造に注目した自動作曲
木ノ下修(農工大 数理情報工学科)
2. 和声分析エキスパートシステムの試作
佐野靖子(農工大 数理情報工学科)
3. 明治20(1887)年の師範学校での音楽状況を推定する
斎藤 博(尚美学園短期大学 音楽情報学科)
4. MUSICALによる楽譜記述と演奏の実例
荒木洋哉(日本テレビ放送網(株))

◆第16回例会◆  1988年4月23日  東京大学生産技術研究所第1会議室

1. 音楽とコンピュータ:卒論3件
平賀譲(図書館情報大学)
2. ピアノ音の分析――ピアノ曲の情報圧縮に関連して――
市村公延, 中村勳(電通大 情報工学科)

◆第17回例会◆  1988年6月25日  早稲田大学理工学部57号館201号室

1. 作曲ツールとしてのソフト――音楽制作の現場から
岩崎真(カミヤスタジオ/東京芸術大学), 柴田実瑞朗(カミヤスタジオ)
2. 音楽のCAIシステム――MUSICOMの紹介――
岡雅章(河合楽器)
3. 音楽情報科学研究の展望――昭和63年春の学会講演論文より――
中村勳(電通大 情報工学科)

◆第18回例会◆  1988年10月29日  東京芸術大学音楽学部

特別企画 芸大音楽学部見学(希望者のみ)
1. ICMC1988報告
松島俊明(早稲田大学応用物理学科)
2. トッパン・ニュー・スキャンノート・システム
笹野浩樹(凸版印刷株式会社)

◆第19回例会◆  1988年12月3日  甲南大学9号館1階講演室

1. 音楽情報処理の世界的動向――ICMC88に参加して――
片寄晴弘(大阪大学基礎工学部)
2. 編曲システムMUSAS――編曲を通して人間の指向プロセスを考える――
三上達也, 井上和夫(立命館大学理工学部)
3. 演奏家の個性をとりいれた自動演奏の実現に向けて
高見啓史, 福岡俊之, 片寄晴弘, 井口征士(大阪大学基礎工学部)
4. MUSE-X:エフェクタ機能つきMUSEの試み
田口友康(甲南大学理学部)

◆第20回例会◆  1989年2月11日  東京文化会館中会議室2

1. 管弦楽作曲の支援アルゴリズム
大須賀敏明(防衛大学校 電気工学教室)
2. パネル・ディスカッション:音楽学におけるデータベース――日本民謡のデータベース化を中心に――
チーフ・パネリスト 金城 厚

◆第21回例会◆  1989年4月22日  電気通信大学西3号館301号室

1. Smalltalk-80 上の音楽ツール「HyperScore ToolKit」
森口岳雄(富士ゼロックス情報システム(株))
2. 適応自動伴奏システム
直井邦彰(早稲田大学)

◆第22回例会◆  1989年6月17日  目黒区勤労福祉会館サークル室

1. Music Server System
平田圭二(NTTソフトウェア研究所), 青柳龍也(電気通信大学 情報工学科)
2. 計算機によるグレゴリオ聖歌の分析
谷村麻佐(図書館情報大)

◆夏のシンポジウム'89◆  1989年7月22日〜24日  主会場:スズキ荘観月園

24日は日本音響学会音楽音響研究会
1. 国際シンポジウム「音楽と情報科学」の報告
中村勳(電通大), 田口友康(甲南大), 安藤由典(九州芸工大), 藤崎博也(東大)
2. ハミングからの編曲支援システム
藤井浩美(日本電気C&C情報研究所)
3. 発車ベルにおける新たなる信号音の概念
一色このみ(ヤマハ オンソフト制作室)
4. 音楽演奏におけるプレーヤー・評論家・アマチュアの将来像
萩野芳造(アロカ株式会社 研究所)
5. Compositional Structure からの代償としての Cognitive Structure ――アクセンチュエイションとアゴーギクを視点とする自動演奏のための基礎理論
村尾忠廣(愛知教育大学)
6. 適応自動伴奏システムのデモンストレーション
直井邦彰(早稲田大学理工学部)
7. 自由討論:作曲家からみた電子的音楽環境の現状
司会:志村哲(大阪芸術大学 音楽工学研究室)
8. 音楽研究と電子楽器の相性について
長嶋洋一(河合楽器製作所開発本部)
9. ヴェルクマイスター音率をめぐって――試聴実験による比較――
水村浩一(名古屋音楽大学)
10. 人工知能的手法を併用した音感訓練支援システムに関する基礎検討
加藤誠巳, 藤原ひろみ(上智大学理工学部)
11. 音楽的機能を考慮したデータ構造
福岡俊之, 片寄晴弘, 高見啓史, 井口征士(大阪大学基礎工学部制御工学科)
12. 複数音色の分離知覚実験のためのシステム試作構想
増井誠生(富士通国際研)
◆コンサート「ライブ・コンピュータ・ミュージックの諸相」
企画・構成:志村哲(大阪芸術大学) 会場:西武浜松店CITY8
稲垣貴史:Self Simulatorion 4
古賀博樹:風景・空間
中村滋延:Textures
水谷一郎:サキソフォンとMIDIシステムのための「Trope」
◆見学会(ハモンドスズキ, 鈴木楽器製作所)
◆音楽音響研究会(7月24日  静岡大学工学部)
1. 楽器響板用木材の物理的選別基準について
小野晃(岐阜大 工)
2. 楽器響板用木材の改質について
矢野浩之, 梶田 煕, 椋代純輔(京府大農), 湊和也(京大農), 則元京(京大木研)
3. ピアノ音のエンジニアリング
林田 甫, 山田俊也(ヤマハ ピアノ事業部)
4. ISDN同時演奏システム
高山 明, 千葉雅之, 三木恵造, 首藤一彦(ヤマハ ディジタルシステム事業部)

◆第24回例会◆  1989年10月14日  練馬文化センター集会室

1. もう一つの琉球音階
金城厚(高崎芸術短期大学)
2. MUSICAL Ver.2. 0の概要
荒木洋哉(日本テレビ放送網)
3. サウンドスケープの思想とそれをめぐる活動から
鳥越けい子(法政大学)

◆第25回例会◆  1989年12月2日  大阪大学シグマホール

1. 国際会議報告
平田圭二(NTT), 片寄晴弘(阪大)
2. 音楽・音声における「間(ま)」について
中村敏枝(大阪大学)
3. 尺八の演奏技法研究における情報処理
志村哲(大阪芸大)
4. 尺八の音響解析(その1)
今井重晃(大阪大学), 志村哲(大阪芸大), 片寄晴弘, 井口征士(大阪大学)

◆第26回例会◆  1990年2月11日  東京農工大工学部数理情報工学科

1. 楽譜エディタの定量的評価の試み
渡邊哲史(農工大大学院 工学研究科 数理情報工学専攻)
2. モチーフをもとにした自動作曲
西岡大祐(農工大 工学部 数理情報工学科)
3. 近世邦楽におけるモナド音概念の導入について
矢向正人

◆第27回例会◆  1990年4月21日  東京工業大学80年記念会館会議室

1. 事例からの編曲技能の学習
浅羽登志也(リクルート)
2. From Musical Conception to Sound: Representing Music on the Computer ――(音楽的着想から音へ:計算機上の音楽表現)
Iannis Zannos(東大先端研)
3. あるシーケンサーのデータ構造とMPU-808について
大和誠(ローランド)

◆第28回例会◆  1990年7月14日  浜松職業訓練短期大学校視聴覚教室

日本音響学会音楽音響研究会と共催
見学会: ヤマハ(株)豊岡工場(管楽器の製造過程の見学)
1. DSPを利用した実時間音像制御法
平野砂峰旅(ヤマハ)
2. SGMLの音楽への応用
岡謙太郎(大日本印刷)
3. オーディオ・ヴィデオ・メディアによる音楽聴取行動における視覚と聴覚の相互作用――音楽再生音の印象に対する映像の影響と映像の印象に対する音楽の影響――
岩宮眞一郎, 山田敬一*, 新原寿子**(九州芸術工科大学)
現在 *:ソニー, **:ビクター
4. 自動ピアノによるピアノ演奏実技の自学自習のためのネットワークシステムの構築
村上和男, 橋本彰(ヤマハ)

◆夏のシンポジウム◆  1990年8月31日〜9月2日  立教大学ほか

1. 音楽における「時空意」の統一場理論について
足立美比古(学芸大学)
2. 表象主義以降の認知モデル――聴音の錯覚を例として
堀井洋一(日立製作所 中央研究所)
3. 自動作編曲のためのデータ構造
南高純一(カシオ計算機)
チュートリアル:ニューラルネット関連
企画:青柳龍也(電通大)

現代音楽コンサート(プロデュース:嶋津武仁(福島大))
即興する音楽マシン 2――ライブ・コンピュータ・ミュージック '90
第1部 コンサート <楽器とコンピュータのために>
    デビッド・イーグル「ポラリス」
    ヤニ・ザンノス「パンダングィン」
    ドマシュ・ウングバリ「シヌス・コイトゥス」
    コート・リップ「バス・クラリネットとテープの為の音楽」
    渕野昌「ヴァリアツィオネン」
第2部 レポート <フランスのコンピュータ・ミュージック・スタジオ>
    ナビゲータ 嶋津武仁
第3部 実験シアターピース 「Yuki-Te」

4. 異種楽器音を含む楽音の自動採譜に対する一考察
長束哲朗, 片寄晴弘, 井口征士(大阪大学基礎工学部)
5. 音列予測のコンピュテーショナル・モデル
才脇直樹, 片寄晴弘, 井口征士(大阪大学基礎工学部)
6. 音群技法作品演奏支援システムの動作について
長嶋洋一(河合楽器)
講演 ポピュラー音楽における電気楽器の果たしてきた役割と展望
細川周平(東京芸大)

◆第29回例会◆  1990年10月27日  大阪音楽大学本館D-102室

見学会 大阪音楽大学楽器博物館(水川記念館)

1. 点字楽譜プロセッサのソフト開発について
水谷一郎(大阪音楽大学)
2. “AES meeting”参加報告
鈴木孝(ヤマハ)
3. 国際会議“MAI”参加報告
片寄晴弘(大阪大学)
4. “ICMC'90”参加報告
井口征士(大阪大学)

◆第30回例会◆  1990年12月22日  (財)芝青年会館3階研修室

1. 楽譜からの時間的逸脱パタンに見る演奏者の独自性――リタルダンド表現とリズム表現の検討――
山田真司(大阪芸大)
2. NeXT上のサウンド・エディタ "O'kinshi" の開発――音と声が一緒になるシステム――
小坂直敏(NTT基礎研)
3. 「コンピューターワールド'90」及び「Vercoe氏講演会」報告
長嶋洋一(河合楽器), 片寄晴弘(阪大)

◆第31回例会◆  1991年2月11日  都立芸術劇場内会議場

1. ハイパーミュージック・シアター
中村滋延(大阪女子短大)
2. UPICの記述形式における和音の記述
山上馨(慶応大)

◆第32回例会◆  1991年4月27日  東京ユニオンチャーチ 地下ホール

1. Prolog節形式の作曲編曲用内部データの設計
西岡 大祐 (農工大)
2. インスタレーション作品におけるサウンドデザイン――「Project FlashBack 1991」について――
平野 砂峰旅 (ヤマハ)

◆第33回例会◆  1991年6月29日  都立芸術劇場内 5F 中会議室

日本ポピュラー音楽学会との共催
1. チュートリアル「アップルマッキントッシュを用いた音楽ソフトウェアの現状」
常盤野司(カメオインタラクティブ), 高橋信之(ゼップ)
2.「模造音楽・編集音楽〜実践的サンプリング技術を中心に」
オノサトル(作曲家)

3. パネル討論「コンピュータ音楽〜アートとポピュラーの間で 」
パネラ:熱海謙治(音楽家/マニピュレータ)
難波弘之(音楽家/キーボード奏者)
後藤慶一(作曲家/マニピュレータ)
林秀幸(マニピュレータ)
藤森潤一(ヤマハ)
嶋津武仁(福島大/作曲家)
司会:鈴木孝(ヤマハ)

◆夏のシンポジウム◆  1991年8月2日〜4日  ジーベックスタジオ&ホール

1. 仮想楽器によるコンサート
大照完, 橋本周司, 佐藤明男(早大)
2. 音楽情報処理の事例紹介
才脇直樹, 井口征士(阪大)
3. 海外の研究機関による制作ビデオ, 講演会等のビデオ紹介
・劇場公演(Invisible Cities) 橋本周司(早大)
・MITメディアラボの紹介 才脇直樹(阪大)
4. 音楽の聴取構造と分析
講演:根岸一美氏(大阪教育大)
5. 音素材開発システム "Otkinshi" について
小坂直敏(NTT基礎研)
6. 音楽の表現とコンピュータ
松本日之春(作曲家, 東京芸大)
7. リアルタイム性を考慮した自動伴奏システム
竹内庸博, 才脇直樹, 井口征士(阪大)
8. 指揮棒制御により歌うコンピュータ
橋本周司(早大)
9. Prolog節形式の作曲編曲システム用の内部データ
西岡大祐, 野池賢二, 小谷善行(農工大)
10. メロディー認知におけるリズム的処理と音高的処理の相互作用
大村清一郎(北大)
11. MIDI付きピアノを使ったピアノ演奏の評価研究について
田口友康(甲南大)
12. ニューラルネットによる和音付け - 評価とインプリメント
柴多直樹(日電)
13. 演奏の心理的類似性と物理パラメータ - 時間間隔ゆらぎの側面 -
山田真司, 武田寛(大阪芸大)

談話会とミニ・コンサート(自由参加) 会場:ジーベック・ホワイエ

14. シーケンサー, 楽譜表示から見た音楽情報
田辺義和(ローランド)
15. 音律の評価・実験システムについての一考察
長嶋洋一(河合楽器)

「第1回 コンピュータ・ミュージック・アンデパンダン・コンサート」

◆第34回例会◆  1991年10月26日  都立芸術劇場内5階 大会議室

日本音響学会音楽音響研究会との共催
1. シーケンサ制御による自動演奏の可能性と問題点
長崎幹彦(清泉女学院短期大学)
2. ケプストラム法による楽音分析の試み
千葉健司(富士ゼロックス システム技術研究所)
3. プロダクト核を持つ時間周波数表現――理論とピアノ音への応用――
長沼大介, 中村勲(帝京技術科学大学 情報学部)
4. Acoustical Society of America 121th Meeting 参加、および Catgut Acoustical Society Meeting 参加報告記
久保田秀美(キャノン), 近藤正夫(ロゲルグ研究所)

◆第35回例会◆  1991年12月8日  東京神楽坂  音楽の友ホール

日本現代音楽協会と共催
東京現代音楽祭 電楽 コンピュータ音楽の現在・未来展

第1部 コンピュータ ミュージック エキシビジョン――先端テクノロジーとアートの融合・21世紀における音楽創造

1. ミディア・見えない鳥
松本日之春(作曲家), 堀井洋一(日立中央研究所), (株)ミディア
2. ミュージック・シアターのためのHyper System N
長嶋洋一(河合楽器), 中村滋延(作曲家)
3. VISISOUNDER
森本浩正(作曲家), NEC(藤井浩美, 望月和広, 塚田ひとみ, 柴多直樹, 藤本正樹)
4. 「風の音・時の音」―A―(91. 12. 8版)
嶋津武仁(作曲家)
5. Play in Computer Music (PCM)
嶋津武仁(福島大学/作曲家)
6. データグローブを用いた仮想楽器
佐藤明男, 橋本周司, 大照完 (早稲田大学理工学部)
7. 指揮者の指揮に従うコンピュータミュージックシステム
原田勉, 森田秀之, 橋本周司, 大照完(早稲田大学理工学部)
8. 京劇――俳優と音楽のシンクロ
高澤嘉光, 杉谷大輔(電気通信大学情報工学科)
9. OtKINSHI (おっきんしゃい)
小坂直敏 (NTT基礎研究所), 協力:(株)キャノン販売
10. オーディオウィンドウ
Michael Cohen, 小泉宣夫(NTTヒューマンインターフェース研究所), 協力:(株)キャノン販売
11. NeXTコンピュータ & IRCAM・ミュージカル・ワークステーション
国立音楽大学音楽デザイン学科 (莱 孝之), 協力:(株)キャノン, (株)丸文, コート・リッピ(IRCAM)
12. CAMEO INTERACTIVE, LTD.
村井清二,常盤野司,浦野孝裕(カメオインタラクティブ)
13. 音楽CAIシステム「MUSIC DRILL」
岡雅章(河合楽器製作所)
14. お絵かきくん
坪能由紀子(東京芸大), 橋本哲也, 牧之内卓美(美鈴エリー)

第2部 リアル タイム コンサート

1. Mr. Brown――ギターと触発されるコンピュータのために
安藤悦夫
2. 三番目の森の話 for computer and wind controller
高槻千秋
3. Crossword Vol.3 (1991) ――声とMIDIシステムのためのライブ・コンピュータ・ミュージック
中村滋延
4. 風の音・時の音――ピアノとコンピュータのために
嶋津武仁
5. ネクスト・ミニマル・ワールド-01 音と映像の新システム「VISISOUNDER] & 身体表現による
森本浩正
6. 見えない鳥――アコースティック楽器とコンピュータの為のコンチェルト
松本日之春

◆第36回例会◆  1992年2月11日  目黒区中小企業センター第一集会室

1. 人間の聴覚的特性に基づいた音源分離同定システムの構成
柏野 邦夫, 田中 英彦(東京大学 工学部)
2. Towards Inductive Learning of Jazz Harmony Theory
平田 圭二 (ICOT), 青柳 龍也 (電気通信大)
3. ICMC91参加報告
長嶋 洋一 (河合楽器)

◆第37回例会◆  1992年5月9日  東京  電気通信大学 西9号館 三階AVホール

1. 有限要素法によるバイオリン表板の振動解析
永井 啓之亮(筑波大), 田牧一郎(川崎製鉄)
2. 即興演奏からのコード情報による曲想の抽出
金森 務, 平井 宏, 堤 喜代司, 弓場芳治, 新美康永(京都工芸繊維大学工芸学部)
3. 音楽情報処理システムの構築とネットワーク技術の活用
森 光彦(浜松職業訓練短大)
4. 音楽教育における作曲を支援するシステム
穴田啓樹, 伊丹 誠, 伊藤絋二 (東京理科大 基礎工学部)

◆第38回例会◆  1992年6月14日  ジーベック・スタジオ&ホール

1. コンサート「Hyper Music Theatre II」でのコンピュータの利用法について
中村滋延(京都芸術短期大学映像研究室)
2. サウンドグラフィクス
冠野欣也(松下電器産業メディア研究所画像第一開発室)
コンサート「Hyper Music Theatre II」(有料)
中村滋延(京都芸術短期大学), 長嶋洋一(河合楽器), 他

◆夏のシンポジウム'92◆  1992年9月1日(火)〜3日(木)  東京  早稲田大学

M1. コンピュータ音楽の『音』歴史
M2. コンピュータ音楽海外作曲家最新作品
M3. 邦人による最新作品
M3-1. 繁田 卓也:Nativeness――“Psychosis”
M3-2. 三輪 真弘:DITHYRAMBE
M3-3. 管木 真治:JJ's Usuyuki
M3-4. 谷中 優 :SPACE II
P1. Yoichi Nagashima (KAWAI): An Experiment of NEURO GRANULATION (Real-Time Neural-Network Control for Psuedo Granular Synthesis)
P2. Brian Belet (Clark Univ.): Using the Kyma digital synthesis system as a single, unified environment for real-time software synthesis, algorithmic composition, and live performance
P3. Matt Smith (Univ. of Aberdeen): MOTIVE: An AI approach to tutoring novice composeres of melody
P4. 吉川 厚(NTT基礎研究所): ファジー演算を用いた作曲支援
P5. 畠山元彦, 永田実, 中村誠一, 大西淑雅(九州工業大学), 末永 正(近畿大学): ネットワーク結合したパソコンによる音楽演奏システム
P6. 和気早苗, 加藤博一, 才脇直樹, 井口征士(大阪大学): 演奏者の感情を考慮した協調型演奏システム――JASPER――
P7. 秋山真彦, 増山 繁(豊橋技術科学大学): ニューラルネットワークを用いた自動採譜への試み
P8. 吹野美和(松下電器産業): 音源の立体配置の一方式
M4. 上原 和夫: MIDIピアノとコンピュータの為の「ケイオス・アルファII」
M5. 嶋津 武仁(尺八: 三橋貴風): 尺八奏者と2台のコンピュータの為の“void main”(1992)
M6. 根本 忍: コンピュータとソロ楽器の為の「新作」
M7. 中村滋延: “Interface Concerto”(1992)
M8. 平石博一(制作: NHKスタジオ): “Time Turning”(一部)
M9. 渕野 昌(ピアノ: 池谷順子): “Farbenlehre II”
M10. 振津 郁江(箏: 沢井一恵): 「奇妙な魚」 箏とNeXT
M11. 松本 日之春: 「初めての鳥」チェロ、リコーダー、テープ
M12. 平野砂峰旅: “神経質な生き物たち (Nervous nest)” (ロビーにて自由に観賞)
P9. 山田真司, 森信子, 井口透, 中山一郎(大阪芸術大学): 周波数・振幅ゆらぎを用いた合成オカリナ音の評価
P10. 大村清一郎, 阿部純一(北海道大学): メロディ認知におけるリズム構造の処理への音高情報の作用
P11. 村尾忠廣(愛知教育大学): クロージャーの客観的測定に基づく構造音の抽出について
P12. 堀内靖雄, 田中穂積(東京工業大学): 伴奏者の自主性を考慮した自動伴奏システム
P13. 井上渉, 橋本周司, 大照完(早稲田大学): 歌声自動伴奏システム

講演 早坂寿雄 氏: 「楽器の科学:その伝説・迷信・誤り」

音楽情報科学研究会総会

◆第39回例会◆  1992年11月12日(木)〜13日(金)  大阪  国立民族学博物館

情報処理学会ヒューマンインタフェース研究会
情報処理学会情報メディア研究会
情報処理学会音楽情報研究グループ
による合同研究会

1. 官能の差異を考慮したユーザモデル・チューニング法
河辺和宏, 江澤義典(関西大学), 平島 宗, 豊田順一(大阪大学)
2. ネットワークプロクセミックス
野々垣 且(富士通)
3. MediaPreview: マルチメディア情報を利用した番組企画/シナリオ作成支援システム構築例
中村 修, 清水 剛(富士ゼロックス)
4. 情報とメディアのインタフェースのデザイン
小川克彦(NTT)
5. 博物館来館者のための汎用型ハイパーメディアの制作
山田奨治(筑波技術短大), 洪 政国(日本IBM), 杉田繁治(民博)

民族学博物館見学

6. 新聞記事検索における行動の変化について
坂 朋子, 小澤英昭, 小林直樹(NTT)
7. CGを用いた迷路における認知地図の形成と現実感について
幸島明男, 仁木和久(電総研), 小谷善行(農工大)
8. マルチメディアを用いたミュージカル制作支援システム構想
有吉勇介, 島村栄(阪大基礎工学部情報工学科), 下條真司(阪大大型計算機センター研究開発部), 宮原秀夫(阪大基礎工学部情報工学科)
9. コード及びメロディー・パートからの感性情報の抽出
金森 務(京都工芸繊維大学 工芸科学研究科)
10. サウンドインスタレーションにおける、コンピュータの利用――「神経質な生き物たち」を例にとって――
平野 砂峰旅
11. 文章誤り検出ツールの実用化に対する基礎的実験
下村秀樹, 酒井貴子, 並木美太郎, 中川正樹, 高橋延匡(東京農工大)
12. 音声自由対話システムTOSBURGII ――マルチモーダル応答と音声応答キャンセルの利用――
竹林洋一, 永田仁史, 瀬戸重宣, 新地秀昭, 橋本秀樹(東芝)
13. 対話支援におけるユーザの質問と行動
海老名 毅, 伊藤 昭(通信総研)
14. HCIの国際標準化 〜その1:標準化の視点とユーザビリティ〜
浜田 洋(NTT), 森川 治(製品科学研究所), 小川克彦(NTT)
15. HCIの国際標準化 〜その2:デザインプリンシプルとガイドライン〜
森川 治(製品科学研究所), 浜田 洋(NTT)
16. ペン入力操作の記録・再生・編集方式とその応用
釣 勝成, 唐澤郁子, 守屋慎次(東京電機大学)
17. 表示一体型液晶タブレットを用いた“未”ウィンドウシステムの設計と実現
河又垣久, 宮島 靖, 早川栄一, 並木美太郎, 高橋延匡(東京農工大)

◆第40回例会◆  1992年12月12日(土)  東京  東京大学生産技術研究所

1. ピアノ演奏における曲の構造とテンポ、強弱の関連調査
野池賢二 (農工大)
2. 伝統音楽の情報処理におけるタブラチュアの利用
坪井邦明 (浜松職業訓練短大)
3. “ICMC '92”参加報告
平田圭二 (ICOT), 橋本周司 (早稲田)

◆第41回例会◆  1993年2月11日  東京  銀座十字屋ホール

1. Minimus: A Minimal Musical Programming Language
Ioannis Zannos (東大)
2. A Four Channel Dynamic Sound Location System
Fernando Lopez Lezcano (慶大)
3. Audio Windows for Virtual Concerts
Michael Cohen , Nobuo Koizumi (NTT)

同時間帯に隣室で計算機音楽に関する商業システム展示

コンサート: 6 プログラム
(1) Beating Piece
  岩竹 徹
(2) 喃語“YayaYa”
  小坂 直敏
(3) Chaotic Grains
  長嶋 洋一
(4) 音と映像のためのMODOKI II
  振津郁江
(5) 凍れる鳥
  松本日之春
(6) Koerper
  森本浩正