MiniBioMuse-IIIの製作風景


これが、筋電センサ1チャンネル分のバラック回路です。これをどうやって片腕 8チャンネル、両腕センシングしながらパフォーマンスに使えるように小型軽量化 するか、というのが今回の最大の課題です。

そしてこれが、苦心に苦心を重ねて完成した、フロントエンド回路8チャンネル分 の基板二つです。これはもう、二度と作れません。(^_^;)

もともと、この基板のサイズはこのケースをたまたま見つけたところ から決まりました。このように、2電源を二つのリチウム電池で供給する、 という、ただそれだけの構想です。ケースにスイッチを付けてみると、 もう配線の余地もほとんどありません。

電源ラインの配線です。ケースの弾力で電池との接触はOK。

これが今回の電極です。介護用伸縮ベルトに、金属ボタンをカシメて、 そこに銀円盤をハンダ付けしました。前回はボタンのところはポッチ でハメたのですが、今回は直接にコードをハンダ付けして接触不良に 備えています。

さて、いよいよフロントエンドBOXからメインBOXへのケーブルの 配線。例によって、まだこの時点では回路図もナシ。最初は それぞれにAKI-H8のBOXが必要と思っていました。

さすがに、ケーブルと電極との対応表が必要で、初めてメモを 書きました。

さて、ここもまた山場でした。なんせ、立体配線の基板の厚さは 既にケースの厚さ一杯なので、基板の上にはコードを這わせるスペース がありません。ところがこの基板からは、8チャンネルそれぞれに 電極までの2本と共通GNDで計17本、さらにそれぞれの出力8本と 電源がプラスマイナスとGNDで計3本も出ています。これを 極限まで、既にぎっちりの基板(もはや「板」というより「塊」)の 空間を通して配線しました。

最終出力のところのローパスフィルタのコンデンサもまた、 当然のように空中配線でした。

この段階では、まだメインBOXはそれぞれに作るつもりなのですが、 とりあえず中継コネクタを含めて配線が完了しました。

もう一度、内部のアップです。出来ないとは思いますが、 よい子は真似してはいけません。(^_^;)

これがケースを閉じたところです。なかなかスマートです。

さて、あまり外見は変わっていないように見えますが、この間に ホストBOXについての検討があって、結局、両腕、二つのBOXから 共通のAKI-H8ホストBOXにすることにしました。AKI-H8のA/Dは 8チャンネルですので、片方で一杯ですから、二つの8チャンネル 信号を切り替えるアナログスイッチが必要となります。けっこう 大きいケースだったのですが、バッファのOPアンプとアナログスイッチ の4053は、いずれも4階だて、3階だてということになりました。 出来ないとは思いますが、よい子は真似してはいけません。(^_^;)

ようやく、両腕の電極バンドから、フロントエンドBOXを経由して、 メインBOXまでのケーブルを経て、入力のOPアンプまでの配線が 完了したところです。実際にはまだチェックをしていなくて、この後で 調べて、2回線ほど信号が来ないところを発見して、フロントエンドBOXの ジャングルにまで遡って修正しています。

さて、ようやくAKI-H8のところに来ました。刻々と撮影していますが、 この間に、いろいろ苦労しながら、考えながら配線しています。余裕があった 筈のケースは、結局、ぎっしりになりました。 回路図はまたしても、ありません。(^_^;)

ようやく見えてきた、MiniBioMuse-IIIの全貌です。

そして、ハードができてもAKI-H8のソフトがなければただの箱です。 ここから、今度はちゃんとメモも書きながらのソフト開発を行いました。 そして、なんとか、完成したわけです。(^_^)