Raspberry Pi 日記

長嶋 洋一


2013年5月29日(水)

さて、昨日は「東海地方は平年より11日早く、梅雨入りした模様」と報道されたが、いよいよ水曜日である。 CGクリエイター検定試験の受験登録手続きの締切日ということで多少の学生来訪はあるものの、放課後のアカペラ以外に講義がない、前期の「お勉強の日」である。 さっそく以下のようにセットアップして、モバイルWiFiルータの電源を入れ、立ち上がって接続開始するまでに数分かかると確認した。

Raspberry PiにはクレードルからLANケーブルで繋ぎ、PowerBookG4はWiFiで繋いでプロキシ設定を解除して「素通し」にしてみた。 まずはPowerBookG4でネットに出てみようとすると、以下のように1日利用の購入画面が出た。 これは海外出張で、乗り継ぎの空港などでそれぞれの場所のWiFiサービスに、クレジットカードで「1日利用」として数ドルを支払うのとまったく同じである。

上の画面が出てスグに以下のメイルが届いた。 これで24時間、フリーWiFiの開通である(^_^)。

2013/05/29

長嶋 洋一 様

日頃よりUQ WiMAXをご利用いただき誠にありがとうございます。
ご利用時間ご購入の手続きが完了いたしましたので、ご連絡いたします。
ご購入いただきました内容は以下のとおりです。

【お申込内容】   ご利用時間ご購入
【受付番号】    K027262###
【契約者ID】    C100278###
【料金契約番号】  U100640###
【ご利用時間】   600円(税込)/24時間

詳細は、弊社ホームページの「My UQ」よりご確認ください。
ご利用の際には、お客様が設定されたMy UQ IDとパスワードが必要です。

こちらは自動配信メールのため、当メールアドレスへの返信はできません。
お問い合わせの際は、下記フリーコールもしくは、下記URLのお問い合わせ
フォームよりお願いいたします。

今後ともUQ WiMAXをご愛顧いただきますよう、よろしくお願いいたします。
===========================
UQお客様サポートセンター
フリーコール 0120-929-###
(携帯・PHSからもご利用いただけます。)
受付時間 9:00 - 21:00 (年中無休)
※盗難・紛失については24時間受け付けいたします。
===========================
以下のように、Raspberry PiのIPアドレスを見ると「192.168.0.3」となっていて、PowerBookG4では「192.168.0.2」となっていた。 そこで、PowerBookG4からこの状態でRaspberry Piにsshできるかどうか試したが、結果は以下のように駄目だった(^_^;)。 WiFiルータからLANやWiFiでローカルに接続している機器にはDHCPでIPを割り当てているので、これは出来るような気がするのだが、謎である。

まずはふーみん本に従って、「sudo apt-get update」とやると、今度はプロキシで邪魔されず、快調にインターネットの世界に出て行き、多数の必要な情報をゲットしてきた。 そこでいよいよ次に、宿題だった「telnetd」のapt-getを試みることにした。 以下のように、今度は快調にインターネットの世界に必要なデータを取りに行ったが、しかし結果としては駄目であった(^_^;)。 telnetdはとりあえずsshが開通したので無くてもいいのだが、どうしても次に実験したい「VNC」の「apt-get install」もまた、やってみると駄目だった。 そこで、色々と試した このログ とともに、ふーみん師匠に問い合わせのメイルを出すことにした。

その後、ふーみん本にあった「xscreensaver」の「apt-get install」も試みたが、これも上記と同様に駄目だった。 さきに失敗したtelnetdのインストール失敗の結果がいつも表示されていて、どこまでがエラーなのかが判らない(^_^;)。 オープンソース文化の中心であるが、なかなかLinuxというのは厳しいのだった。 さらに、インプレス本ではもう1種類のVNCとして「x11vnc」というVNCサーバが紹介されていたが、これについても「apt-get install x11vnc」はほぼ同様にエラーだ、というメッセージが出て不成功だった。

その後、昼休みをまたいで、以下のようにRaspberry Piのブラウザ内で「Raspberry Pi日記」を眺めたりしていると(^_^;)、ふーみんからのメイルが届いた。

もうすぐ移動しちゃうのでshort replyですが・・・

> 「従量コース」のパケット量のイメージが
> 不明なので、乗り換えを躊躇しています。

従量制は、パケットのサイズがちょっと不明ですがjumbo frameなワケはないので
1.5kBとしても13MBくらい転送したらもう天井に当たります(実際はショートパケットが
かなりあるので数MBでサチっても全然不思議ではないくらい)。

つまり、まったく使わない月は基本料金380円だけですが、ちょっとでも繋いだら
まず天井に当たると思った方がいいです。

4,980円/600円=8.3なので、月に9日以上、1 dayを使うのであれば従量制も
選択肢に入るかとは思います。
実際には1 dayのinitial costとして登録料もあった気がしますし、その辺は
利用見込みによってちゃんと検討してみないとなんとも・・・

> apt-getでエラーが出ます。

流し読みなので見落としてるかもしれませんが、パッケージ認証用の
keyringの更新してましたっけ?

apt-get install debian-keyring
apt-get update

で更新できます。パッケージの正当性検証で引っかかってるような
メッセージが見えたので、念のため。
そうだ、僕は前期の水曜日はガラ空きだが、ふーみんは午後は非常勤で他の大学に行くのだった。 料金制については上記でほぼ想定通りで、たぶんちょっと使っただけで飽和するのだろう。 当面は「1 day」でいいのかな。

そして「keyringの更新」という上記の情報を受けて、改めてRaspberry Piでのトライを再開した。 その様子もまた このログ にまとめたが、前半は不調であった。 「sudo apt-get install debian-keyring」に対して、これまでと同様の以下のエラーが出た。

[ ok ] Stopping internet superserver: inetd.
[....] Starting internet superserver: inetdSegmentation fault
invoke-rc.d: initscript openbsd-inetd, action "start" failed.
dpkg: openbsd-inetd の処理中にエラーが発生しました (--configure):
 サブプロセス インストール済みの post-installation スクリプト はエラー終了ステータス 139 を返しました
dpkg: 依存関係の問題により telnetd の設定ができません:
 telnetd は以下に依存 (depends) します: openbsd-inetd | inet-superserver ...しかし:
  パッケージ openbsd-inetd はまだ設定されていません。
  パッケージ inet-superserver はまだインストールされていません。
  パッケージ openbsd-inetd は inet-superserver を提供していますが、まだ設定されていません。
  パッケージ inetutils-inetd は inet-superserver を提供しますが、まだインストールされていません。

dpkg: telnetd の処理中にエラーが発生しました (--configure):
 依存関係の問題 - 設定を見送ります
debian-keyring (2013.04.21) を設定しています ...
処理中にエラーが発生しました:
 openbsd-inetd
 telnetd
E: Sub-process /usr/bin/dpkg returned an error code (1)
pi@raspberrypi ~ $
そして「sudo apt-get update」に対しても、最後にこれまでと同様の以下のエラーが出た。
W: GPG エラー: http://ftp2.jp.debian.org wheezy Release: 公開鍵を利用できないため、
	以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY AED4B06F473041FA
W: GPG エラー: http://ftp.jp.debian.org wheezy Release: 公開鍵を利用できないため、
	以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY AED4B06F473041FA
pi@raspberrypi ~ $
そのため、これを経て、再度「sudo apt-get install inetutils-inetd telnetd」をやっても、「sudo apt-get install telnetd」をやっても、メッセージとして「telnetd はすでに最新バージョンです。」と出るものの、最後のエラーは「依存関係の問題により telnetd の設定ができません」となって成功しない。 同様にVNCについても「sudo apt-get install tightvncserver」に対して、「tightvncserver はすでに最新バージョンです。」と出て、同じ解決していないエラーを表示する。 これは午前中と見たところは同じである。

なんとか突破したいと眺めているうち、このエラーメッセージの中の、以下の部分に注目した。

dpkg: 依存関係の問題により telnetd の設定ができません:
 telnetd は以下に依存 (depends) します: openbsd-inetd | inet-superserver ...しかし:
  パッケージ openbsd-inetd はまだインストールされていません。
  パッケージ inet-superserver はまだインストールされていません。
  パッケージ openbsd-inetd は inet-superserver を提供しますが、まだインストールされていません。
  パッケージ inetutils-inetd は inet-superserver を提供していますが、まだ設定されていません。
そして駄目モトで「sudo apt-get install openbsd-inetd」とか「sudo apt-get install inet-superserver」をやってみるとまだ同様だったが、「sudo apt-get install xinetd」をやってみると、なんと出続けていたエラーメッセージが消えて、それまで見たこともない以下が表示された(^_^)。
[ ok ] Starting internet superserver: xinetd.
telnetd (0.17-36) を設定しています ...
ユーザ telnetd をグループ utmp に追加
Note: xinetd currently is not fully supported by update-inetd.
      Please consult /usr/share/doc/xinetd/README.Debian and itox(8).
pi@raspberrypi ~ $
こうなると、これまでにインストールしたつもりのパッケージは、以下のようにどれも「すでに最新バージョンです」となった。 これはつまり、出来てしまったのではないか(^o^)。
pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get install xscreensaver
・・・
xscreensaver はすでに最新バージョンです。
pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get install tightvncserver
・・・
tightvncserver はすでに最新バージョンです。
pi@raspberrypi ~ $ sudo apt-get install x11vnc
・・・
x11vnc はすでに最新バージョンです。
pi@raspberrypi ~ $
そして、ふーみん本の記事に従って「apt-cache search inetd」とか「apt-cache search vnc」とかやると、膨大な関係するライブラリの一覧が出て来たが、これは このログ を参照されたい。 そこで再び最後に「apt-get install debian-keyring」をしてみると、エラーもなく「debian-keyring はすでに最新バージョンです。」となり、最後に再び「sudo apt-get update」をすると、「公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした」という2行だけが出た。 検証できない、というのは無視し得るので(^_^;)、これで作業はOKっぽいので、モバイルWiFiルータからのLANを研究室LANに差し替えて、Raspberry Piをリブートした。

さて、いよいよ、ふーみんがかつて「VNC本」を出した、そのVNCをRaspberry Piで走らせる挑戦である。 まずはRaspberry Piのモニタは見えにくいのとキーボードがチャチくて正しく打てない(さらに「_」など発見できないキーがある(^_^;))ために、ホストのMacからsshして、以下のようにコマンド入力も結果の表示もMac側で行う体制である。

VNCサーバは起動したユーザの権限でリモートデスクトップを表示するために、rootでなく一般ユーザで起動するという。 初回だけは、起動時にVNCのためのパスワードを設定するよう求められるという。 ところが「tightvncserver」と入れると、「Illegal instruction」と表示された。 tightvncserverの場所を「sudo find / -name tightvncserver」で見つけて、「/usr/bin/tightvncserver」とやっても「Illegal instruction」と暖かく無視される(^_^;)。 「man tightvncserver」にあった、VNCパスワード設定コマンド「vncpasswd」とすると、今度は「Segmentation fault」と出た。 これは確か、よくない知らせである。(^_^;)

仕方ないのでroot権限で「sudo tightvncserver」してみると、初回なのに何も聞かれず、何もメッセージが出ないでカーソル行に戻ってきた。しかし「ps -e」してみても、実行プロセスの一覧にtightvncserverは見あたらない。 幽霊である。(^_^;)

そこで今度は、以前にふーみんがメイルしてくれた、以下を再びトライしてみた。 今度は「apt-get」で「telnetd」がインストールされたとすれば、これが出来る筈なのである。

とりあえずprivate network内限定であれば、
sudo apt-get install inetutils-inetd telnetd
としてtelnetdを入れ、
sudo nano /etc/hosts.allow
に、
in.telnetd: 172.16.65
を追加(172.16.65.0/24、と同じ意味です)してから
sudo /etc/init.d/inetutils-inetd restart
で、telnetで接続してしまったほうが楽かもしれません。
ところがこれまた、いろいろ試したが、以下のようにうまく行かなかった(;_;)。 何かが欠けているのだが、なんとも、今日からシトシト降り始めた梅雨のように、晴れないのであった。
Last login: Wed May 29 13:40:03 on ttys001
nagasm-Mac-mini:~ nagasm$ telnet pi@172.16.65.170
pi@172.16.65.170: nodename nor servname provided, or not known
nagasm-Mac-mini:~ nagasm$ telnet 172.16.65.170
Trying 172.16.65.170...
telnet: connect to address 172.16.65.170: Connection refused
telnet: Unable to connect to remote host
nagasm-Mac-mini:~ nagasm$ telnet pi@172.16.65.170
pi@172.16.65.170: nodename nor servname provided, or not known
nagasm-Mac-mini:~ nagasm$ telnet raspberrypi@172.16.65.170
raspberrypi@172.16.65.170: nodename nor servname provided, or not known
nagasm-Mac-mini:~ nagasm$ 
とりあえず、「apt-get」は出来た模様なので、ここでモバイルWiFiルータの電源を落として、ここまでの状況をふーみんにメイルした。 今日の放課後はアカペラ(新入生5人を含め、新学期の新規メンバーが6人(^_^))なので、続きは明日となる。 わずかに時間が余っていたので、Windows版のVNCサーバをゲットして走らせて、それに対してMac版(Java版?)のVNCクライアントとやりとり出来るか、を試してみることにした。 ところが「http://www.realvnc.com/」というサイトに行ってみると、Mac版もWindows版もあったので、とりあえず両方ともダウンロードしてみた。

とりあえず、最小限のことが出来ればいいので上のようにフリー利用としてゲットして、サーバにユーザ登録したところ、なんとアッサリと、以下のように、Mac側でもWindows側でも、それぞれVNCサーバとVNCクライアントを動かして、「相互にお互いのデスクトップをウインドウ内に表示し合う」(^_^;)という、まさに「合わせ鏡」が簡単に実現できてしまった(^_^)。 10年以上前から知ってはいたものの、最近のパソコンの高性能化もあって、ここまでサクサクと「合わせ鏡」が動くと、気持ち悪いのか気持ちいいのか、微妙な感覚である。(^_^;)

VNCサーバの停止は、サーバを起動した時に出て来るウインドウ内の「More...」の最下段にQuitがあり、Macではパスワードを求めてきたがWindowsでは単に「いいの?」だけだった。 そしてMac側のVNCサーバを停止すると、WindowsのVNCクライアントも自動終了した。 まぁ、相手が消失したのでこれは当然だろう。 ところがWindows側のVNCサーバを停止したところ、MacのVNCクライアントは以下のようになったまま、どこか遠くへ行ってしまい(^_^;)、この状態が無限に続いたので、アクティビティモニタでプロセスを強制終了することになった。

最後にVNCの実験が出来たので、今日もまずまずの進展である。 あとは、Raspberry PiでVNCサーバが動けば、もうMacからssh、rcp、そしてVNCと全てリモートで繋がることが出来る。 その先に、ようやく「Raspberry Piプログラミング」「Raspberry Piスケッチング」「Raspberry Piハッキング」の楽しい楽しい世界が拓けてくるのである。(^_^)


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