Arduino 用 RC-S620/S ライブラリ Version 1.0.0.1 =============================================== ソニー株式会社 2010年11月26日 ■ はじめに 本プログラムは、Arduino から RC-S620/S モジュールを操作するための ライブラリのサンプルコードです。 本プログラムは無保証です。本プログラムの使用に起因する損害について、 当社は一切責任を負いませんので、ご了承ください。 ■ ライブラリ使用上のご注意 本ライブラリは、原則として入力値や内部状態の検査を行いません。 引数に正しくない値を指定した場合の動作は不定となりますので、 ご注意ください。 ■ クラス名 クラス名は RCS620S です。 ■ プロパティ unsigned long timeout; RC-S620/S との通信のタイムアウト (ms) を指定します。 デフォルトは 1000 ミリ秒です。 uint8_t idm[8]; 捕捉したカードの IDm です。 uint8_t pmm[8]; 捕捉したカードの PMm です。 ■ メソッド ------------------------------------------------------------------------ ・initDevice() 【書式】 int initDevice(void); 【解説】 initDevice() は、RC-S620/S の初期設定を行います。最初にこの 関数を必ず呼び出してください。また、この関数を呼び出す前に、 Serial.begin(115200) を呼び出してください。 成功した場合は 1 を返し、失敗した場合は 0 を返します。 ------------------------------------------------------------------------ ・polling() 【書式】 int polling(uint16_t systemCode); 【解説】 polling() は、指定されたシステムコードを持つ FeliCa カードの 捕捉を試みます。捕捉に成功した場合は、プロパティ idm と pmm に 捕捉したカードの IDm および PMm がそれぞれ設定されます。 捕捉に成功した場合は 1 を返し、失敗した場合は 0 を返します。 この関数は、initDevice() が成功したあとに呼び出してください。 この関数を呼び出すと RC-S620/S から搬送波の出力が開始されます。 搬送波の出力を止めたいときは、rfOff() を呼び出してください。 ------------------------------------------------------------------------ ・cardCommand() 【書式】 int cardCommand( const uint8_t* command, uint8_t commandLen, uint8_t response[RCS620S_MAX_CARD_RESPONSE_LEN], uint8_t* responseLen); 【解説】 cardCommand() は、polling() で捕捉したカードにカードコマンドを 送信し、レスポンスを受信します。 送信するコマンドを command に、その長さを commandLen に指定して ください。command や commandLen には LEN バイトを含みません。 カードレスポンスの受信に成功すると、受信したレスポンスが response に、その長さが responseLen に格納されます。送受信できる コマンドおよびレスポンスの最大長は 254 バイトです。 コマンドの送信とレスポンスの受信に成功した場合は 1 を返し、 失敗した場合は 0 を返します。 この関数は、polling() が成功したあとに呼び出してください。 ------------------------------------------------------------------------ ・rfOff() 【書式】 int rfOff(void); 【解説】 rfOff() は、搬送波の出力を停止します。成功した場合は 1 を返し、 失敗した場合は 0 を返します。 この関数は、initDevice() が成功したあとに呼び出してください。 ------------------------------------------------------------------------ ・push() 【書式】 int push( const uint8_t* data, uint8_t dataLen); 【解説】 push() は、三者間通信コマンド (Push および Activate2) を使用して、 モバイル FeliCa IC チップ搭載機器などに指定されたデータを送信 します。送信するデータを data に、その長さを dataLen に指定して ください。 この関数は、polling() が成功したあとに呼び出してください。