MaxからQuickTimeをファイル変換に使う
■土佐谷システム・ファイル変換環境のインストール法■ 2013.12.14 Yoichi Nagashima (1) http://mac.softpedia.com/get/Video/qt-tools.shtml から qt_tools.dmg をダウンロードして、ダブルクリック解凍する。 このツール「qt_tools」は、コマンドラインからQuickTimeを 呼び出すことが出来るので、QuickTimeをファインコンバータ として使える。 たぶんQuickTime7はProである必要がある? (2) デスクトップに出来たqt_toolsディスクイメージ内のブツを 全て「どこかの場所」にコピーして、その中のREADME.TXTに従う。 コンソールを開いてその「どこかの場所」に移動して、 sudo ./install.sh とすると、必要なものが必要な場所にコピーされる。 具体的には、 /usr/local/bin に以下が自動で作られる。ここはシステム汎用ツールのエリア なので、どこから呼び出してもPATHが通っている。 -rwxr-xr-x@ 1 root wheel 54 12 13 17:08 qt_atom -rwxr-xr-x@ 1 root wheel 56 12 13 17:08 qt_export -rwxr-xr-x@ 1 root wheel 54 12 13 17:08 qt_info -rwxr-xr-x@ 1 root wheel 60 12 13 17:08 qt_proofsheet -rwxr-xr-x@ 1 root wheel 55 12 13 17:08 qt_thing drwxr-xr-x@ 3 root wheel 102 12 13 17:08 qt_tools.app 今回、使うスクリプトは「qt_export」である。 (3) http://cycling74.com/toolbox/lafata-syscommand/ から mxj_syscommand.zip をダウンロードして、ダブルクリック解凍する。 このツール「mxj_syscommand」は、Java環境のMaxエクスターナル として、OSのターミナルコマンドを実行する。上記の「qt_tools」と 組み合わせて、Max内からQuickTimeでのファイル変換を一発で 実現できる。(^_^) (4) 解凍して出来たmxj_syscommandフォルダ内のブツ -rw-r--r-- 1 nagasm staff 399 2 11 2005 README.TXT -rw-r--r--@ 1 nagasm staff 683 2 11 2005 syscommand$1.class -rw-r--r--@ 1 nagasm staff 1169 2 11 2005 syscommand$StreamReader.class -rw-r--r--@ 1 nagasm staff 7294 2 11 2005 syscommand.class -rw-r--r--@ 1 nagasm staff 4210 2 11 2005 syscommand.help -rw-r--r--@ 1 nagasm staff 7814 2 11 2005 syscommand.java を、README.TXTに従って正しい場所に置く。 syscommand.help は、そのままMaxパッチのテンプレートになっているので Maxのサーチパス先や自分のワークスペースに置いておく。 これ以外の3つのclassファイルと1つのjavaソースを、 /Library/Application Support/Cycling'74/java/classes というフォルダ(存在していない場合には作って)内に置く。 ※上記は実はバグで(^_^;)、実際はuserの下だった・・・ (5) 準備はこれで完了。 あとはMaxパッチから呼び出す場合の注意点である。 スクリーンショット"tosaya1.jpg"は実験パッチ、 "tosaya2.jpg"はその中のファイル変換サブパッチであり、 今回インストールしたツールは"tosaya2.jpg"の中にある。 パッチを起動して、Maxウインドウに"tosaya3.jpg"のように MXJ(Java for Max)のCLASSPATH表示と、jitterの起動と、 Jitter Java supportの起動が表示されればOKである。 このツール「mxj_syscommand」は完全なフルパスを 要求するので、Maxパッチと参照されるサウンドファイルが 置かれた場所を確認する必要がある。このサンプルでは、 パッチとデータが置かれているのは /Users/nagasm/Desktop/tosaya/ 以下である。また、execコマンドから「qt_export」を呼び出す 場合にも、ターミナルであればPATHが通っているが、ここでは /usr/local/bin/qt_export とフルパス指定して呼び出さないとエラーとなるので注意。 (6) これにより、この"tosaya1.jpg"のサンプルパッチ"test_012.maxpat" では、以下のような事がパッチ内から実現できた。 read walk.mov によってサイレント動画を読み込む MSPレコーディングによってbuffer~にサウンドを録音 これをplay~で再生しつつsfrecord~で"dummy.aif"に記録 次に「aif_2_mov」サブパッチを叩くと、QuickTime経由で "dummy.aif" → "dummy.mov" に自動変換 copy dummy.mov track 1 track -1 によってムービーに サウンドトラックとしてこのdummy.movを追加記録 savemovieas good.mov によって、元の動画と録音したサウンド が1本のQuickTimeムービーとして書き出される(^_^) (7) あとは「あふれこっつ」に向けて突き進むだけ。 土佐谷さん、頑張れ。(^_^)
tosaya2.jpg
tosaya3.jpg