■メディア造形学科・新3回生へのアンケート■ 2010.03.10 長嶋洋一 メディア造形学科の2回生(この4月から新3回生)へのアンケートです。 新学期、前期選択科目「音楽情報科学」について、従来の路線で いこうか、今年は違った内容で行こうか、このところ考えています。 従来の路線であれば、「音楽情報科学」では、知覚心理学の話題と して、聴覚の錯覚とか、視覚と聴覚の混じった錯覚などを紹介したり、 Max/MSP/jitterで実験したりします。 さらに「サウンドデザイン演習」の発展として、インタラクティブな システムのデザインのために、GAINERなどの活用を紹介するかも しれません。 しかし、学生のデザイン教育をより向上させるための学科会議での 検討を受けて、ちょっと違った方向に「音楽情報科学」を発展させて みたい、という可能性についても考えています。 具体的には、履修登録する学生が激減することを受け入れた上で、 SUACではこれまで講義として避けてきた「音楽そのもの」を、 ミッチリと伝授する、という講義です。過去には2-3年おきに、 希望者だけが土日などに集まって行った「打ち込みDTM特講」が ありましたが、これを「音楽情報科学」のメインテーマとして 行う、という提案です。 音楽大学で行っているように、音楽理論をきちんと教えます。相当に 集中して勉強して理論を理解した上で、自分の耳と感覚で、その理屈 が理解できなければなりません。その代わり、これをマスターすれば、 楽譜もコードも読めて、新しい曲を作ったり、既存の曲をアレンジ したり、本当の意味で「音楽デザイン」が出来るようになります。 皆んなは「サウンドデザイン」のGarageBandでなんとなく作曲が 出来るようになりましたが、あれは「素材を並べている」だけです。 この提案では、本当にあのフレーズを自分でオリジナル制作(作曲) できるための秘密を伝授しよう、というのです。(^_^) これは、SUACデザイン学部学生の全員には無理なことですので、 履修登録はその覚悟のある学生だけで結構、さらに、出席だけで なく、モノに出来なかった学生には単位を出さない、というぐらいの 覚悟です。これまでSUACで10年間、一度もやってこなかった「試験」 をするかもしれません。少なくとも、理解の程度を確認するための 小テストや課題は必須です。 内容としては、過去の「特講」の例が、以下にあります。 http://1106.suac.net/news/docs/sound.html http://1106.suac.net/news2/docs/sound.html このような「音楽情報科学」を、希望して受講したい、という学生が いるのかどうか、というアンケートです。これを読んで意欲の出て来た 学生は、ぜひメイルで意思表示して下さい。コード分析をするサンプル 曲として、自分の好きな曲を推薦するのも歓迎します。どんな曲でも、 「耳コピー」でコードを取れて、コードが取れればアレンジできて、 つまり自分オリジナルに料理できる、と伝授します。嫌なら履修登録 しなければいいだけですが、どうしても聴覚とか心理学に興味があり 「かつてのような音楽情報科学をやって欲しい」という意見も歓迎します。 意見は長嶋までメイルで、3/31までにお送り下さい。あるいは、 意見交換をするための1106来訪アポも歓迎します。