Media Design Week 「錯視」レクチャー
2013年2月 長嶋洋一
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■MDW2013 北岡先生「錯視のデザイン」■ 2013.02.04 ・知覚心理学の錯視部門 ・心理学も研究するし絵を描く ・「千鳥」 - 垂直と水平が錯覚、右上への動きの錯覚のダブル ・心理学の広義で理屈を説明しても学生は作らないがSUACは作るだろう ・波線傾き錯視/斜めのエッジの錯視がルーツ ・渦巻き錯視 - 同心円なのに渦巻きに見える ・背景に中間色、そこに白黒が交互に並ぶと起きる錯視(明度の差が重要) ・縞縞ドリフト錯視 - 動いて見える ・錯視は作るのが難しい - 知識が無いと作れない ・フレーザー・ウィルコックス錯視群 - 蛇の回転 ・黒→濃い灰色→白→薄い灰色→黒 の方向に動いて見える ・錯視の本 - 売れていない(^_^;) ・「動きの錯視」 ・illusory motion ・Type I - グラデーションだけで錯視が起きる - 背景色が重要 ・視覚の中心域の錯視は弱い - 視覚の隅あたりで起きる ・「図と地」がポイント ・色を付けると何故かグレースケールよりも錯視が増す ・Type II - 2色の間に白(より明るい)/黒(より暗い)の細い帯を入れるとグラデーション無しでも錯視が起きる ・Type III - 濃淡を隣接させてその外側に白or黒の枠で囲う ・からしれんこん - 改良型フレーザー・ウィルコックス錯視群 ・Type iV - 立体物の影に相当するグラデーションも動く ●錯視の動きは平面方向(水平方向・回転方向)だが、手前/奥行き方向に3D錯視はあるのか? →ある。奥行き方向であっても脳内の処理能力の差があれば遠近でも錯視が起きる ・Type V - 明るいと右回転、暗いと左回転(輝度に応じて錯視が変わる) ・眼球の視覚神経との関係を研究中 ・黒地の上下にクッキリした白い文字の中に暗い文字列 - 振ると動いて見える ・ハートのモザイク - 眼鏡をかけている人は眼鏡を上下させると動く ・視覚はコントラストの高いところを先に知覚するので早く動いて見える ・低輝度 - 脳内処理時間が長くなる ・脳の知覚が鈍いものは処理時間がかかる ・トゲトゲドリフト錯視 - 眼鏡の動き、カーソルの動きなどで錯視 ・シマシマドリフト錯視 - 錯視量が増えるノウハウの理由はまだ未解決 ・Yジャンクションの錯視 ・クレーター錯視 - でっぱりと引っ込みは上下反転で逆になる ・縞模様の間の色が間違えるクイズ - 周波数の違いを利用 ・縞模様は同化、包含は対比を起こす ・土牢錯視 - 縞でなく格子 ・錯視的錬金術 ・金色は本当に金色でないので、4種類の青で金閣寺を作ると金色が出来る ・↑色の恒常性↓ ・薄い色フィルタをかけると、灰色の瞳がフィルタの補色に着色される ・青と緑と灰色からオレンジを作れる ・錯視はサイズと距離に依存する(縞は細い方が錯視が大きくなる) ・明るさの恒常性 - 周囲とのコントラストを見ている ・図地分離 ・トリックアート美術館 エイムズの部屋 - 形の恒常性 ・立命館湖 - 視点は目の高さで水平に切る必要がある ・影の描き方だけで球が浮かんで見えるだまし絵 ・3Dソフトのshadeよりも自分が見える影を描く ・隠し絵 - 良い連続(微分可能)は視覚的に切れない ・全部が消えると変化した部分が分からなくなる ・運動残効 ・アイシャドー錯視 ・錯視を知っていれば錯視にならない(悪くない)デザインが出来る- 講演スナップ