サウンドデザイン(長嶋)
課外特講「DTM/アレンジ道場」について
「サウンドデザイン」の関連領域
受講希望者は以下についてよく読んで理解/同意/準備した上で参加申込して下さい。
- 受講者の条件
メディア造形学科学生(2回生以上)に限ります。
単位にもならないこの課外特講は、長嶋の講義の中での話題に反応してリクエストしてきた、
ヤル気のある学生の熱意に応えてわざわざ講義期間外に開催するものです。
この機会に音楽をモノにしてしまおうという意欲のある学生だけが受講して下さい
- 受講失格の条件
受講申込みを受理された学生も、以下の条件の
どれかに合致した段階で「失格」として、それ以降の受講を禁止します。その理由は、全員が同じ
条件で集中して取り組むために邪魔である、という事に尽きます。よく理解して下さい
- 開始時刻(午前10時、午後13時)に遅刻した場合
- 欠席・早退した場合(そこで打ち切り、次回以降参加禁止)
- 「準備すべきもの」を持参しなかった場合(楽譜、5線紙、筆記用具、・・・・)
- 期日
開催期日は以下の4日とします
(臨時の日程変更の可能性はゼロではありませんが基本的にはこの日程です)。
このうち最終日は、作品制作個別指導と落穂拾い/上級編としますので参加は自由ですが、いちばん
オイシイ「アレンジのコツ伝授」などは、たぶんこの日になります。
最初の3日間に全て参加できるように日程調整できない人の部分参加は認めません
- 2009年2月11日(水・祝)
- 2009年2月12日(木)
- 2009年2月16日(月)
- 2009年2月17日(火)
- 会場/時間
会場は南棟4階のマルチメディア室です
- 9:45 開場
- 10:00-12:00 午前の部
- 12:00-13:00 昼食(マルチメディア室内は飲食禁止なのでどこか他で)
- 13:00-15:00 午後の部
- 15:00-16:50 個人演習可能時間、個別に質疑解説など
- 17:00 施錠
- 配付資料(参考)
過去の特講で配った配付資料は、
これ
と
これ
です。この内容の全てはたぶん網羅できませんので、これが全部理解できている人は受講する必要はありません。
なお、参加できない人の「資料だけ欲しい」という希望には対応いたしません
- メニュー(内容)
これは現状での「案」です。直前まで検討して改訂します
- 音の3要素、音楽の3要素
- 楽典(1) 音の高さ
- 楽典(2) 音の長さ
- 楽典(3) 鍵盤と全音階 diatonic scale
- 楽典(4) 楽譜と記号
- 楽典(5) 音程 interval
- 楽典(6) キー、調号、調性、五度円 cycle of fifth
- 楽典(7) 3和音、自然倍音、協和感
- 楽典(8) 4和音から面白くなる
- 楽典(9) 和音の種類とコードネーム
- 楽典(10) 分数コード
- ギターとベースの音楽的構造について
- (ドラムセットとパーカッション)
- バンドスコアの読み方 : タブ譜とドラム譜
- 総譜の読み方 : 移調楽器とハ音記号
- まずはとりあえず打込みしてみよう
- MIDIの話
- DTMソフトウェアと音源ドライバ
- 打込み前の準備(キー、拍子、音部記号、チャンネル、音色)
- メロディーを入れる
- コピーペーストと繰返し記号
- デュレーション duration と表現
- テンポと表現
- いよいよアレンジに挑戦しよう
- メロディーを際立てる
- バッキングコードを入れる
- ベースを入れる
- (ドラムを入れる)
- (リズム/ビートの代表的なパターン)
- ボリューム、パンポット、エクスプレッション
- ピッチベンドのテク
- バランス(音量/音色/時間差)によるアレンジ
- 楽典(11) コード進行とコードの機能(T/SD/D)
- 楽典(12) ドミナントモーションと終止感
- 楽典(13) トライトーンと終止感
- 楽典(14) ベースの進行(P4/P5/semitone)と重力
- 楽典(15) NDC、代理コード、裏コード、「音を抜く」
- 楽典(16) カデンツァ、ブルース、循環コード、II-V
- 楽典(17) スケール(Diatonic/Pentatonic/Chromatic/WholeTone/Minor4種)
- 楽典(18) ダイアトニックコードのテンション available note scale
- 楽典(19) USTと教会モードスケール
- 楽典(20) マイナースケールとSec.Dのコードスケールのテンション
- オリジナルのアレンジへ
- ヘンな音/効果音の作り方
- ギターっぽい奏法、ピアノっぽい奏法、ベースっぽい奏法
- ドラムのフィルイン(オカズ)とパーカッション
- 裏メロとハモり(ボイシング)
- コードのリハーモナイズ
- 転調と「調性の進行」
- プロの技に学ぶコツ
- 定番スタイル(1) 8ビートのロック
- 定番スタイル(2) 16ビート
- 定番スタイル(3) 4ビートのジャズ
- 定番スタイル(4) シャッフルとバラード
- 定番スタイル(5) ラテン
- 定番スタイル(6) レゲエ
- 定番スタイル(7) テクノ/ユーロビート
- 定番スタイル(8) 演歌
- 定番スタイル(9) フュージョンと変拍子
- 定番スタイル(10) ウインナワルツと3拍子ロック
- サンプリングサウンドの活用
- エフェクトの活用
- 音律 temperaments
- 「耳コピー」のやり方
- バンマスへの道はアレンジの道
- アレンジから作曲へ
- 受講のために必要な準備
- 音楽的予備知識や経験について
- 音楽的予備知識や経験は不問です。ただしいきなり五線譜を読んだり書いたりしますので、不安な人は
小学校と中学校の音楽の教科書を持参して下さい
- 「楽譜が読める」必要はありません。読み方も伝授します。DTMのプロにも楽譜の読めない人がいます
- 「コードネームを知っている」必要はありません。伝授します
- 楽器演奏経験は不問です。DTMのプロには何も弾けない人がたくさんいます
- 移動ドで話を進めます。固定ドでは音楽的なアレンジ感覚は身に付きません。
モードを切り替えられない「固定ド」の人は人生観を変える必要がありますので覚悟して下さい
- 絶対音感は不要です。というより、自在にOFFにできない絶対音感はむしろ音楽的には邪魔です。
あって嬉しいのは、訓練された相対音感です
- MIDIについての基礎知識も不要です。
これを予習しておく必要はありません
- 楽譜の準備について
- 演習の課題曲として以下の2種類の楽譜を準備して下さい。不安なら事前に問い合わせて下さい
- 小学校か中学校の音楽の教科書から好きな1曲←メロディーの打込み練習に使いますので、伴奏もコードも
ハモりもない簡単な曲にして下さい。伴奏パートなどの間奏が長く入るものは駄目
- アレンジ課題曲としてJ-POPなどのお気に入りから1曲←メロディー、コード、ベース、ドラム、(その他)、
というような一般的楽器編成の軽快な曲が適当です。ピアノ独奏曲やテンポの揺れるスローバラード等は避けて下さい
- その楽譜には最低限、「メロディーの音符」と「コードネームの記号("Cmaj7"とか"Dm7/G"など)」が入って
いること。バンドスコアのように全部のパート譜がある複雑なものは適しません
- ピアノやエレクトーンの弾き語り「ボーカルスコア」という楽譜の場合、(1)1段目にメロディーがあって、
あと2-3段の伴奏パートのある楽譜と、(2)メロディーは2段ないし3段の楽譜の中に適当に織り込まれていて、
一人で楽器演奏するとそのメロディーと伴奏の両方が演奏できる、という2タイプがあります。(1)は使えますが
(2)は適しません。判らない人は事前に持参して問い合わせておいて下さい
- アレンジ課題曲(J-POPなど)の、実際の録音の入ったiPodなどを持参して下さい。長嶋が
「耳コピー」実演するかもしれません(^_^)
- ノート等の準備と持ち込み品について
- ノートと筆記用具(書いたり消したりなので鉛筆と消しゴム)の用意、さらに音楽ノートのような
五線紙(間隔の細かいものよりも小学生用の間隔の広いものがお勧め)も用意して下さい。音程やコードの解説で
使います。素人がフリーハンドでノートに五線を書くと非常に読みにくいです
- 楽器の持ち込みはサイレントにできるものだけ可能、ただし楽器は基本的には不要です
- マルチメディア室への飲食物の持ち込みは鞄の中であっても禁止。昼食は他でとって下さい
- ソフトウェアの準備と予習について
- 基本的には、マルチメディア室のパソコンに入っている"GaragaBand"を使いますので準備は不要です
- "GaragaBand"の使い方については復習しておいて下さい
- 作ったデータのバックアップのためのメディア(Flashメモリ/携帯型HDDなど)を持参して下さい
- 自分のノートパソコンに他のDTMソフトなどをインストールして活用している人は持参しても結構です
- 受講申込み
受講希望者は、2009年2月6日(金)までに、以下を添えて長嶋まで携帯メイルで申込みして下さい。自宅PC/SUACのアドレスは緊急連絡できないので不可
- 氏名
- 学年
- 学籍番号
- 参加の理由
- 自分の指向する制作との関係