インターカレッジ2007参加学生レポート集

2007年12月 長嶋洋一


嶋田 晃士


映像作品「絵画のキセキ」

>
パフォーマンス作品「digitalive paint」

 今回インターカレッジ2007ではパフォーマンスで出品させて頂いたの
ですが、パフォーマンスでの作品の発表形式が初めてということもあり、
色々な部分での課題点、問題点を知ることができる機会となりました。
 まず、根本的な問題の一つとして、事前の準備不足、つまりは私自身の
パフォーマンスに対する認識の甘さがありました。そういった作品形式
での発表の場合、発表中に問題が起こった時の対処が非常に困難である
ということが分かりました。それは当然のことなのですが、私自身が
そのことを理解していたのではなく、理解しているつもりでしかありま
せんでした。それはインスタレーションでの展示とは異なり、演技が
始まれば途中で止めることはできません。それは何かしらの破損が生じた
場合、リカーバーすることは非常に困難であることを示しています。
特にコンピューターを使った作品発表はバグやエラーといった事態が
起こる可能性があるということを頭に置き、より確実に安全な方法で
最後まで演出を進めて行けるよう心がけるべきである、ということが
分かりました。そうするためには、まず事前に作品を完璧な状態にまで
高めておき、現場に運ぶ前にすべての起動確認を踏まえ、リハーサルを
行うことが重要だと感じました。そしてその手順をあらかじめ記録して
おき、現場での設置の時間や環境を考慮に入れながらできるだけ早く
組み立て、実際に起動させて確認する時間を多くとるようにすることが
ミスを最小限にとどめる方法ではないかと思いました。また、一度決めた
演出の見直しなどで演技の前にプログラムを変更することは極力避けた
方が無難であることが分かりました。
 今回のインターカレッジでの私の作品発表は成功したとはいえません
でしたが、これからの展示での課題点、パフォーマンスでの展示に対する
認識を明確にすることができました。そういった意味で今回出品させて
頂いたことは、今後制作を行うにあたり、貴重な体験となりました。

山田 麻友美

>
インスタレーション作品「circles」

 今回、3度目となるインターカレッジに参加させて頂きました。
 昨年は見学のみでしたが、今年は作品の出展者という立場で、微妙な
プレッシャーを感じつつの参加となりました。しかし、日頃の学生生活では
感じることのない刺激になったことは間違いありません。
 また、開催中にアクシデントもありましたが無事展示出来たことは自分の中
で自信になりました。3日間という、今思えば短い時間ではありましたが
やはり参加して良かったと思います。
 作品制作の面でも、インターカレッジ期間中の様々な指示についても、
長嶋先生には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
また、嶋田先輩、山口先輩、お疲れさまでした。大学では接することも
あまりなく、この様な機会に沢山お話出来たこと、とても嬉しかったです。
ありがとうございました。

山口 翔

>
インスタレーション作品「Tiny Living」

>
映像作品「Paper Play」

>
映像作品「trip」

 今回は三回目の、そしておそらく学生生活最後のインカレという事で、映像2本、
インスタ1本を出展しました。
 そして今回もやはり作品製作のスケジュール管理がうまくいっていないとか、自分が
思ったとおりに体験者が操作してくれないとか、そういった実際の制作や展示の場で
しか分からないことに多々直面し、反省すると共に得るものも多かったと思います。
また、SUACの中ではあまり出会わないタイプの作品にいろいろと刺激を受けました。
 個人的にはそういった作家活動からは離れた場所に就職する事もあり、しばらくは
自分の好きなものを作るわけにはいかないと思うのですが、このような世界がある
ことを知ってしまった以上これからも活動範囲を拡げていきたいと考えています。
 最後に活動範囲を拡げるきっかけを作って頂いた長嶋先生、制作を手伝ってくれた
方々に感謝します。