コンサート
氏名 作品名 所属 プログラム
山田 拓郎 d7  早稲田大学 複合領域 本作品は、MAXによるMIDIノート生成プログラム を中心とした作品である。演奏は2台のノートパソコンによって行われ、それ ぞれ大まかに分けてシーケンサーと音源として機能している。片方のパソコン で動作するMAXプログラムからリアルタイムに生成されるノート情報によっ て、もう1台のパソコンのソフトシンセが発音する。演奏者は、パソコンが発 する音の羅列に手を加えるいわばスパイスの役割として、2台のパソコンを操 作し、演奏する。
吉元康二 float, float 九州大学大学院芸術工学府中村研究室 人が漂い歩く姿とその足音を用いて,人がグラ つきながらも生きていく姿を描くライブ映像作品.予め用意された映像と音響 の素材を自由な順序,タイミングで組み合わせるシステムを上演者が操ること で,リアルタイムに映像作品ができあがっていく.
森浩一郎、小島準矢、山口崇洋 小手指5000 多摩美術大学情報デザイン学科芸術コーススタ ジオ5 Sound and Software Art Workshop(SSAW)による音響アンサンブル。Max/MSP/Jitterや SuperCollider等のソフトウェアとマイコン、電子回路、センサーを用いたオ リジナルディバイス、自作楽器を使用したライブパフォーマンス。
稲福 孝信 touch of sounds 多摩美術大学 音に触れる。音の温度を感じる。その感覚を言 語上の比喩ではなく、実際に感じる事ができたら、それは どのような体験に なるのだろうか?“touch of sounds”では人間の触覚における重要な要素である温度の変化を音の変 化と実際に関連づけることで、この感覚の実現を試みる
谷口暁彦 con 多摩美術大学情報デザイン科情報芸術コース これは、独自のインターフェイスを用いたパフ ォーマンス作品である。透明な液晶ディスプレイに表示される概念的な空間 と、実際の空間との経験のフリッキングをテーマにしている。
緒方昂児 おセンチ独奏 多摩美大情報デザイン学科 所属学科の後期課題を発展させたもの。といっ ても解説を書いている時点(11/20)でまだ制作途中のため、本番がどうなるの かは定かでない。作者本人もハラハラしている。この解説文を会場で読んでお センチになる自分を想像して今、僕はおセンチになっている。
大畠 和也、上田 和郎 余韻 大阪芸術大学音楽学科音楽制作コース3回 人間は五感全てを使い色々なことを感じとる。
そこから、生まれて来るもは計り知れない。 
言葉では表せない心の動き、そして感情は変化していく。体が何かに包まれ ていく
G o H a r a d a Z N O E R 大阪芸術大学芸術学部音楽学科音楽工学コース 3年生 芸術とは自己満足である。それ以上でもそれ以 下でもない。 私の作品のテーマとは常に“無”である。オーディエンスに伝 えたいものなど一切無い。なぜなら、これは私の映像と音という媒体を介在す る自己満足であるから。もし、オーディエンスがこの作品を見て何か1つでも 感じる事があれば、それがこの作品のコンセプトである。ちなみに12月23日は 私の誕生日だ。
安藤大地 Fellow for p.f. and interactive live computer system. 東京大学大学院新領域創成科学研究科基盤情報 学専攻伊庭研究室 マルチエージェントシステムを応用したシステ ムとピアニストが,音楽 的なインタラクションを行うコンサート作品.マルチエージェントシステム の自己組織化機能は,ライブパフォーマン ス時だけではなく,作曲の際のメロディ生成にも利用している.
阿部麻弥 AND 玉川大学芸術学部 21世紀を生きる私たちが抱える問題は測り知 れない。私たちは、自然を犠牲にして進歩する文明の創造主としての「人類」 であると同時に、生まれては死ぬという自然の道理を孕んだ「生命体」の一種 でもある。この作品では、その相容れない二つの立場を抱えたまま生きていか なくてはならないという、現代の人間が共有する悲劇の表現を試みた。ピッチ の明確な和音は、RTcmixを用いたFM音響合成および加算合成によって作成さ れている。風が吹くような混沌とした音響は、RTcmixのIIRフィルターの音響 処理によるものである。また、この作品では、谷川俊太郎氏の詩集“mini mal”より“AND”の朗読、およびヴァイオリンの特殊奏法によるノイズ を挿入した。
松本 昭彦 violix 玉川大学芸術学部 この作品は、バイオリン奏者による演奏とコン ピュータが合成する音の両方を使用する。コンピュータに入力されるバイオリ ンの音は、RTcmixによってリアルタイムで音響処理が施され、同ソフトによっ て自動生成、音響合成される電子音とミックスして再生される。コンピュータ による音響合成とバイオリンの音響処理のパラメータは、作曲者によってリア ルタイムにコントロールされる。
井上歩 experiment b 玉川大学芸術学部 この作品は、全曲通してコントラバスをリアル タイムに音響処理した音のみで構成されている。音響処理の方法としては、 delayとphase vocoderの組み合わせがほとんどを占めている。旋律的な部分は、マルコフ 連鎖によるアルゴリズミック・コンポジションによって作曲されている。出来 る限りコントラバスそのものの音色を損なわずに、なおかつダイナミックな変 化のある音響合成を目指した。音響処理のソフトウェアにはRTcmixを用いてい る。
北野敦美、斉藤真希 LifeStyle 神戸山手短期大学 表現芸術学科 世界から音がなくなったらどうなるんだろう? 周りの音は、自然に私たちを彩る。
日常の全ての音が、私たちを包み込んで、創り上げる。
楽しみながら、面白がりながら、時には悩みながら。
そうして、私たちの生活が成り立っていく。
音がある、当たり前の日常。それが私たちのLifeStyle。
濱 哲史 岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー dspコース 静かな←以上イジョウ文字モジ
Apple Smoothie クリスマスディナー iamas こんにちわ。アップルスムージーです。
今回私たちは、MIDIフェーダーの美しい動きで奏でられるクリスマスレシピ をお届けします。コンピューターのコックさんがアルゴリズムによって動作す るMIDIフェーダーで、焼いて、混ぜて料理を作ります。すぐそこにあって、音 が出て、匂いがして、美味しい。目指すは身体の五感(視覚、聴覚、触覚、味 覚、嗅覚)全てを奏でるパフォーマンスです。
津坂 真有 バーチャルボディ・シンドローム   この作品では日常的な身体が何らかのきっかけ により他者の欲望をシンボライズする身体に作り替えられてしまい(「モノ」 化されてしまう)、コミュニケーションができなくなることを問題視してい る。それは所有可能で操作可能な身体であり、非常にフィギュア的とも言え る。作中では上記の問題を「フィギュア的身体」を”楽器”に、その「きっか け」を”演奏者”とし、”楽器”を”演奏”することで可視化している。
荒木淳平 Moti_1 岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー dspコース Motiで目指している事は情報の操作、つまりリ アルタイムの音響の生成と、私の身体に根ざした感覚というものをいかに近づ けるかという事である。Motiは一般的な演奏用インターフェースが持っている ような多くの要素を持ってはいない。代わりにユーザーが行うのは色彩の操作 である、入力のための手の動き、システムから提示される情報、そして生成さ れる音響、それらのフィードバックの中から関係性を見いだしていくプロセス をmotiによってみる事ができるだろう。
The BreadbΩard Band!! 第8章「シミュレーテッド・インダクタ」 IAMAS ブレッドボードは、エレクトロニクス・デザイ ンに携わる全てのエンジニア兼アーティストに数々の利点をもたらします。回 路にハンダを用いないシンプルな設計でスピードと強さを備えたブレッドボー ドは、まさに創造の器。ブレッドボードが実現するソリューションは、無限大 です。The Breadboard Bandは、ブレッドボード上にアナログ回路・PSoC・磁気ヘッド ・Hacking-iPodなどを搭載し電気信号を出力します。
長島勇太 Garden 岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー dspコース 庭はいつも変わり続けます。それはゆらぎ、と どまることなく変わり続けることが定められています。たとえ誰もが変わらぬ ことを願っていようとも、庭は冷たく変わり続けます。そのうち誰もが庭を必 要としなくなり、二度と観ることができなくなってしまったとしても、それで も庭は庭として、輪を描きながら変わり続けるのです。僕はその庭に触れてみ たい。もっと近づいてみたい。そう思いながら造った作品です。
天谷勇介 cluster 大阪芸術大学 音を拾い、集め、かためる。単純な工程でどこ までできるか。創造してみる。
コンサート1  
吉元康二 float, float
緒方昂児 おセンチ独奏
谷口暁彦 con
大畠 和也、上田 和郎 余韻 
阿部麻弥 AND
長島勇太 Garden
天谷勇介 cluster
The BreadbΩard Band!! 第6章「シミュレーテッド・インダクタ」
コンサート2  
安藤大地 Fellow for p.f. and interactive live computer system.
山田 拓郎 d7 
森浩一郎、小島準矢、山口崇洋 小手指5000
G o H a r a d a Z N O E R
井上歩 experiment b
松本 昭彦 violix
濱 哲史
コンサート3,からだ  
荒木淳平 Moti_1
稲福 孝信 touch of sounds
北野敦美、斉藤真希 LifeStyle
Apple Smoothie クリスマスディナー
津坂 真有 バーチャルボディ・シンドローム

テープ作品サクヒン
氏名 作品名 所属ショゾク プログラム
山口 翔 Line 静岡文化芸術大学デザイン学部技術造形学科2年 老人がアルバムを見返す。
過去の様々なできごとがすべて記憶となってしまった現実に、老人は孤独を 感じて嘆く。
そのとき窓の外を一匹のナマズが泳いでいく。
それは老人が昔逃がしたもので、過去と現在が別のものではなく、ひとつな がりであることを老人に教えてくれる。
松村誠一郎 rifmak 東京大学大学院学際情報学府 "rifmak"は短い時間の音の断片を使 って構築した音楽作品です。日常生活の中の音や短いノイズを加工。ディレイ の調整。規則性のある反復。それらのプロセスを経て、ひとつひとつには意味 が見出しにくい音の断片から表現を生み出す試みです。
小堀大輔 臨点 東京大学大学院学際情報学府 ごく短い音、Grainを生命の「細胞」にみたて、 それらの集まりを「個体」として考えるという発想から生まれた作品。テクニ ック的な面として、GranularSynthesisによって生成した音の素材を、遺伝的 アルゴリズムで自動生成された和声に基づくパラメータで設定されたComb Filterによって、加工した。
金子雄大 DAWN〜ピアノと電子音のための〜 昭和音楽大学作曲学科研究生 自然と機械文明が見事に共存した場所がある。 そこには機械文明が作った物がたくさんある。そして、その地を人間は恐れ た。だが、自然は何の恐怖もなしにその地を占領してしまった。そして、遠く の地から鳥達が群れをなしてやってくる。その場所には絶滅したと思っていた 生物が生息していたりする。そこは地球にたった一つしかない場所といっても 過言ではない。機械文明と自然。この2つの相反する言葉をテーマし、作曲を した。この作品ではピアノと電子音を使用した。電子音は、3つの素材から成 り立っていて、1つ目は実際に自然と機械文明が共存した場所の近辺に行き録 音した。2つ目は、この曲で使用するピアノの音を抜粋し、編集、加工した。 3つ目はサイン波を使用した。編集、加工にはPro Tools・Logicを使用した。〔ピアノ 深山ひろみ〕
渡部礼子 fantasy 玉川大学芸術学部 この作品は主に、RTcmixの加算合成とFM音響合 成、IIRフィルターを用いて音響処理を施したホワイト・ノイズやブザー音に よって作成されている。それぞれの音の素材の音質や音域を少しずつ変化させ て随所に多用することで、曲の展開に広がりを持たせるようにしている。また 静かな部分と動きのある部分の対比が表れるよう留意し、異なった個別の素材 が有機的な繋がりを持って曲全体を構成するように配慮した。
上野由佳 I.F.W 玉川大学芸術学部 今回作成したプログラムは、すべての音を自動 的に合成し、その合成された音は同時にリアルタイムで再生される。今回この 曲を作成するにあたって主に使用したRTcmixのinstrumentsは、IIRフィルタ ー、FM音響合成、加算合成、FLANGEである。この曲を作成する際に意識したの は、あまり調性にとらわれすぎず、無調でどれだけ多彩でおもしろい音ができ るか、ということである。また、幅広い音色を使用することで、無調でも飽き がこないよう努めた。
金井 勇 前奏曲(欧題)Prelude 東京音楽大学大学院  友人でもある詩人のトマ・ブランド氏が私の ために書いてくれた短編詩「vertige(眩暈)」からインスピレイションを得 て、「vertige(眩 暈)」のタイトルでコンピュータと器楽アンサンブルのための混合作品を作 曲し、2006年3月に初演の予定であるが、その作品のための、文字通りの「前 奏曲」として作曲した。電子音楽の無限な可能性の中で敢えて限定された素 材に対しシンプルな加工を施すことを念頭に、極めて禁欲的な内容に仕上げる こと を目標としたコンクレート作品である。
渡邊 愛 安宿に泊まる私を照らせ〜professor amibic〜 東京音楽大学大学院 使用された素材は全て自ら録音したものである。
曲はノイジーなシーンと声を主とするシーンの2つでかたちづくられている。
ただ声の扱いはいわば絶対的なもので内容としてのメッセージ性はなく、無 骨な音を重ね連ねる作業を通じて、音に入り込むことで自分を問い、追い込 み、対 話する時間が重要であった。よって極めて私的な音楽である。pro-toolsの みで制作されたが、凝ったプラグインは殆どつかっておらず、原始的で直接的 な感触を求めた。タイトルは制作時に傍読していた小説よ り拝借した。
市川 馨(代表)、荒井 建、三枝 伸 太郎、三浦 俊介 Manysided angles for voices 東京音楽大学大学院 本作品は、僕ら四人が共同で作り上げた初めて の電子音楽作品です。タイトル「Manysided angles  for  voices」は、コミュニケーションツールとしての声、音響としての 声など、「声」という一つのテーマを使うという点では関連を持ちながらも、 それぞ れが別々の発想で自由に創作するという意図に基いて名付けました。
市野孝洋 連打する音楽 彩都IMI大学院スクール 均一的、機械的に音を連打する。その速度や音 色によって音の強度を操作す る。ピアノ・ヴァイオリン・打楽器という生楽器の音源を用いて行うことで メ カニカルな意味合いを強調し、楽曲を構成する上での主要な部分として用 い る。音色ではなくフレーズによってどれだけ機械的な印象を引き出せるかを 試 みる。
西岡 渉 金井 学 bouncing bicycle IAMAS 「運動しているときの音」を通して、有るもの の存在や、それのある時間に再フォーカス出来れば、物の見方を一つ多く獲得 できるのではないかと思います。
「運動しているときの音」は日常的に有ったとしても、意識して聞く様なも のではありませんから。
味があるのか分からない素材を切り出してみる。
ビョン ゼェキュ moving panorama 京都精華大学大学院芸術研究科映像専攻 回転カメラ装置を利用したパノラマ的視覚実験
−運動的視覚造形、ダイナミズム、視覚的なテンポの分節、   点滅する画像と音と分離、再構成される現実の虚像。
インスタ
氏名 作品名 所属ショゾク プログラム
山田祐嗣+藤岡定 phonologue 九州芸術工科大学大学院芸術工学研究科中村研 究室所属
九州大学大学院芸術工学府中村研究室先導的デジタルコンテンツ創成支援ユ ニット所属
この作品は、文字と音によって複数の人とコミ ュニケーションを図る対話式マルチチャンネル音楽演奏システムである。会話 などの基本的なコミュニケーションは、相手と向き合うことで成り立ってい る。このシステムも相手と向き合うことでコミュニケーションが始まる。コミ ュニケーションは言葉のように、各自が異なる音で全体を構成しており、相手 との向き合う姿勢によって音楽も大きく変容を遂げる。
*平成17年度科学振興調整費「先導的デジタルコンテンツ創成支援ユニッ ト」の補助を得て展示された。
山田麻友美 music box ~freestyle~ 静岡文化芸術大学デザイン学部技術造形学科2年 音楽って、楽器が弾けなくても楽しむことので きる自由なものだと思います。
この作品は自由なオルゴールです。
台を軽く傾け玉をコントロールして自由に音楽を奏でてみてください。
神谷裕子 ちゃぶ台返し用ちゃぶ台 静岡文化芸術大学デザイン学部技術造形学科2年 ちゃぶ台の造形を実際にひっくり返してもら い、それにともなって音や映像が流れるインスタレーション作品です。
お客さんが来て見て触っておもしろいもの、ストレス発散になるもの、ちょ っと楽しい気分になれるものを予定しています。
横山早葉 Image performs 静岡文化芸術大学デザイン学部技術造形学科2年 音楽を演奏するように、映像を演奏することが できます。頭の中で思い描く音楽やイメージを目の前に映し出します。
秋吉亮佑 Atlas Time 001  - Time That Human beings will have-  IAMAS(情報科学芸術大学院大学) Atlas Timeは、今日まで、”技術”として延々と身体を外化してきた、人類の自己 拡大の歴史における現在を、”時間”という視点で、新しい尺度によって捕捉 することを試みる一連の作品の名称です。2つの映像は、刻々と変化する人類 の残り寿命の総計と寿命時間の産出速度によって呼吸する世界の姿を提示しま す。Source:U.S. Census Bureau, World Health Organization
田部井勝 宮内康乃 息吹- Presence in a Sigh - IAMAS(情報科学芸術大学院大学)  物体の存在を音で感じ取る作品。
万物はみな「存在」という現象を孕んでおり、日々変化しながらその活動を 続けている。
活動によって音が生まれるのであれば、一見そこに留まっているだけの物体 にも、必ず内に秘められた存在の証である「息吹」が聞こえてくるかもしれな い。
今回その「息吹」を、骨伝導により身体を伝わって聞こえてくる音として表 現し、普段意識しない「物の存在」というものを改めて感じる作品として制作 した
澤崎 賢一 Imagination Disc Player IAMAS  意識下にあるイメージが具体的に描出された 絵画から連想される映像と、回転運動により視覚的な奥行きを描出する円盤状 の絵画を融合させることにより、オプティカルな意味でも意識のレベルでも奥 行きを感じさせる装置。回転する円盤が瞳を暗示させると同時にレコードプレ ーヤーも連想させる。吸い込まれるように渦巻く瞳の奥に蠢くイメージの海 を、音を聞く感覚で楽しんで貰いたい。
その
氏名 作品名 所属ショゾク プログラム
御旗駿(みはた しゅん)、杉本健介 (すぎもとけんすけ) works 2003-2004 京都精華大学 京都精華大学デザイン学科映像専攻の学生7人 の1,2回生時の映像作品集。
FLASHによるCDパッケージ作成の可能性の実験です。
上映会やWEB以外での映像作品発表の方法としてのCD作品集。
200枚限定で無料配布終了。
師匠シショウ背中セナカ
有馬純寿 A Study in helix 彩都IMI大学院スクール このパフォーマンスで用いるすべての音響は、 金属製のコイルを発音体とする 自作楽器の音のみを素材としている。この楽器は、かつてジョン・ケージや デヴィッド・チュードアらがパフォーマ ン スに使用していた音具をもとに、2002年に一柳慧氏の独奏によるケージの 《ピ アノとオーケストラのためのコンサート》の演奏会のために「復元」し たもの で、後に「helixphone」と命名して、私自身がライブ・パフォーマン スでしば しば使用してきたものである。今回のライブでは、この「helixphone」を振 る、擦る、叩く、削るなどさまざ まな奏法で即興的に演奏し、その音響を2台のコンピュータでリアルタイムに 加 工・編集していく。音を制御するコンピュータの各パラメーターは、フィボ ナッチ級数など「螺旋 的」なものが随所に用いられている。
平野砂峰旅 Sight Sound -Phenakisti Scope- 京都精華大学 芸術学部 映像分野  数年前より制作している視覚と聴覚を統合し たマルチメディア作品シリーズ”SightSound”の新作。今回は、驚き板 (Phenakisti Scope)を題材にしたライブバージョン。通常はレコードをま わすターンテーブルで驚き板を回す。レコードと違い驚き板から音は出ません ので、ターンテーブル上でまわる驚き板の映像の変化をビデオカメラで撮影し その映像信号をMAX/MSP/Jitterで処理して音に変換します。ターンテーブルを 演奏して得られる、驚き板による映像と、その映像でサウンドを演奏する試み です。このプログラム原稿執筆時、鋭意制作中。はたして、どのようなライブ が展開(回転?)するのか、請うご期待!驚き板制作:赤山仁/井上信太
長嶋洋一
コラボレータ:
CGシステム 井尻敬
グラフィクス 持塚亜美
パフォーマンス 稲垣理恵
Nature System 静岡文化芸術大学  本公演は、ライブComputer Musicシステムと ライブComputer Graphicsシステムを用いたメディア・アート・パフォーマンス作品の世界初 演である。 システムはMax/MSP/jitterをベースとして構築され、 OpenSoundControlプロトコルを経由して、井尻敬によって開発された "Interactive L-system"(初公開)をライブコントロールする。グラフィクスパート は、持塚亜美の制作した映像と"Interactive L-system"によりライブ生成するグラフィクスを融合させ、jitterベー スでリアルタイム画像処理を行う。稲垣理恵のパフォーマンスは、新開発のデ ュアル3次元加速度センサによって、システムの映像生成・音響生成・シーン チェンジなどを即興的にコントロールし、作品の基幹テーマである「樹」「無 機質な自然」「生成流転」を表現する。
岩竹さん 「色は匂えど、、、」    
 菅野由弘 不思議 早稲田大学 「不思議」が目指しているのは、耳と目で聴く 音楽である。やや観念的ではあるが、視覚と聴覚の融合ではなく、「音楽と映 像を聴く」作品なのである。日本を代表する墨書家、井 上有一の書は、「書」という一枚の静止画であるにもかかわらず、動的であ る。動的な静止画が存在す るとすれば、聴覚的な映像も当然可能であろう。「不思議」 "Fu-Shi-Gi"の映像は、「荒々しい筆跡」 のアップに始まり、徐々に書の全貌を現して行く、音楽によって吸い出され てくる、と言った方が相応し いかも知れない。まさに「書」が聞こえ、音楽 が飛天のように優雅に上空を舞う。音楽は、西洋のヴァ イオリン、日本の箏、国籍不明のキーボードとコンピュータによる演奏。こ の9月にニューヨークで初演、好評を得た。