安全でクリーンなWindows設定

2002年5月 長嶋洋一


MAF2002の音響照明スタッフ有志「ゲリラライブチーム」のDTM特訓のために、Windows版の シーケンサを4種ほど仕入れて準備しました。ここでは、 危険邪悪不透明だ、と言われることの多い Windows環境を、 どうしても使わないといけない場合に、なるべく 安全快適簡単にするための環境設定の一例を 紹介します。自己責任において参考にして下さい。(^_^;)


まず、日常的に使う(つまりネットワークに繋がっている)パソコンにWindowsなどという 危険邪悪と言われるものを使う というのは考えられないので、とりあえず、まずは、いつも使っているMacにVirtualPCによってWindows環境を入れる ことにしました。興味のある人は見て下さい。メインテーマの「安全でクリーンなWindows設定」 はそのあとですので、ここはパスしていただいても結構です。

これ が、MacでWindowsアプリを使うためのエミュレータ、Virtual PCのCDROMを 入れたところです。これはMicrosoftの正式なWindowsのCDROMとマニュアルも付いて くる、ほんまもんのエミュレータで便利です。最近ではもっと新しいバージョンになっている のですが、このWindows98に対応したバージョン3.0で十分です。 このインストーラを起動して、 このように単純にインストールします。あとでフォルダの名前も場所も 自由に変えられるので、インストールする場所とかはデフォルトで十分です。

引き続いて、 というように、環境設定をしておきます。これはあとでも変更できますが、とりあえず ネットワーク関係などはOFFにします。というのも、これから初めてここにWindowsを 入れよう、というのですが、 初期状態のWindowsがもっとも邪悪なので、 その最初の時にネットワークが生きている、というのは場合によっては自殺行為 となるからです。

これで、とりあえずVirtualPCが この ようにインストールされました。あとはお好みでアイコンを変えたり、 このように、ここではCOMMONという名前のフォルダを一つ、作っておきます。 これを、 外のMacと中のWindowsの共有フォルダ とすることで、データ等をドラッグだけで簡単に移動できます。(^_^)


さて、VirtualPCが用意できたので、いよいよこれを起動します。すると、 というように、まさにこれは 買ってきたWindowsパソコンを初めて起動した状態 のような世界が展開します。そこで、 のように、まさに初めてのWindows設定をそのまま行います。一部画素が 塗り潰されているのは御容赦下さい。(^_^;)

まず、とりあえずMacユーザとしては、ツールバーが画面の下にあるというのは 不細工なので、 このように画面の上に持っていって、ちょっとだけMac風にします。そしてまず、 この ように、VirtualPCのメニューから環境設定を行います。これは、デスクトップの 画像をMacから持っていくためには、さきほど外に用意したCOMMONという名前のフォルダを WindowsがFドライブとして認識していれば、そのままドラッグだけで移動できるので、 先にこれを設定する、というための作業です。他の項目も参考にして いただいて結構ですが、 というようなことで設定したら、いったん、ViutualPCの中で「再起動」 します。これにより、画面内でWindowsが再び再起動されて、この設定が反映されます。


さて、再びVirtualPCの中でWindowsが再起動してきたところから、いよいよ 「安全でクリーンなWindowsの設定」 という作業を開始します。

まず最初に、DTMをするのが主目的の今回、 日本語なんてものは使いませんので、 この ように、日本語ツールバーを消します。

次に、ここから多数の 邪魔なモノをガンガン消去していく ために、ゴミ箱の設定からスタートします。Windowsの2ボタン マウスの右ボタンは、1ボタンマウスのMacではできませんが、 さきほど設定メニューで「シフト+クリック」と定義したので、 この ように、ゴミ箱を右クリックで選択して、メニューからプロパティを 選びます。そして、 この ように、 いちいち問い合わせずに問答無用でいきなり消去する という、スマートな設定とします。ここから、もう 自己責任の世界は始まっています。(^_^;)

さて、そこでまず、このうっとうしい初期状態のデスクトップをお掃除します。 まずは、 この ように、右側の5個のアイコンを全てざくっと右クリック(シフト+クリック) で選択して、 と、強い意志をもってサクサクと消しまくると、 この ように、ちょっとスッキリしてきます。

以下同文で、 とサクサク消していけば、 この ように、なかなかスッキリします(^_^)。 あとのものは消えないので、仕方ないので放っておきます。

次に、まぁこれはお好みのところですが、いかにもWindowsらしい ダサイ背景が嫌、ということで、ここでは のようにして、デスクトップの壁紙を先に設定しました。 ここにMacOSのデフォルト壁紙を貼る、というオシャレな人も けっこういるようです。(^_^)


さて、次にタスクバー関係のお掃除をいきましょう。このデカい スタートメニューもちょっとダサいなぁ、と思う人は、 として、スッキリした方に設定します。

引き続き、 として、スタートメニューにいろいろ余計に並んでいる 邪悪なものを全て消去します。これらは全て、ショートカット なので、元のものはいつでも作れるので、まったくここは心配なく サクサクといきましょう。

そしていよいよ、 この ように、スッキリとしたスタートメニューから、エクスプローラを 呼び出します。ちなみに、このエクスプローラというのは、 諸悪の根源のIE(Internet Explore)とは まったく別物です。IEは追って撲滅させます。(^_^;)


最初に呼び出した時のエクスプローラは、 この ようになっていますが、これはダサいだけでなく、まったく使えたものでは ありませんので、まずはエクスプローラの環境設定から行います。

これを参考に実際に設定する場合には、よく見て追いかけて欲しいのですが、 というようなことで、 この ように、ツールとして活用できるエクスプローラとなります。 特定のファイルの拡張子を見えなくしたり、特定のファイルを表示しない、 というようなことを勝手にされているような初期状態でいるから、 ウイルスに感染したり破壊行為を受ける、ということで、この設定は どうしても必要だと思います。 ここまでが、まずはWindowsを使うための基本です。(^_^)


ここまでの準備を受けて、いよいよ本当に 不要なものを消しにいく という段階になります。ここから先は、失敗した場合には、最悪は Windowsを初めから構築する、ということになりますので覚悟して下さい。 もっとも、Windowsパソコンであれば、ハードディスクを初期化して 工場出荷の状態に戻す、というCDROMを入れてリセットするだけですし、 VirtualPCでのWindowsであれば、VirtualPCのフォルダごとMacの ゴミ箱に捨てて、またインストールCDROMで入れるだけのことです ので、失敗したらやり直せばいい、ということで気楽に行きましょう。


まずはエクスプローラで、 この ように、Cドライブ直下の「Program Files」の中身をずらっと 表示します。ここは、Windowsそのもの以外の一般的なソフトウェア をインストールする時のdefaultの置場ですので、不要なものはびしばし 消しても、まぁ大丈夫です。

たとえば、バックアップツールなんて今どき使わない、ということであれば のように脅しにめげずに消していくことで、 この ようにスッキリとします。(^_^)

以下、同様にして のようにして、使わないものはガンガン、消してしまいましょう。


次に、ちょっとトリッキーなことをします。 この、 問題のIEなのですが、これは強引に消すといろいろと問題になるので、 消去はしないで黙っていてもらう という対策をとります。具体的には、 というようなことで、ファィル名に1字だけ加えて、 実行プログラムとしての存在としては消してしまいます。 ただし、ファイルそのものは無理に消去していないので、 Windowsはあまり怒りません。 これで、まだメニューバーに残っているIEを起動しようとして も「見つかりません」となって、とりあえず 邪悪なものがうっかり起動されない という平和が訪れます。(^_^)

あとは同様に、ひたすら のようにサクサクと進めてみると、 この、 ように、だいぶスッキリしてきます。 そして、次はいよいよ総本山、 Windowsフォルダの中身を消しに行く という、なかなか勇気ある段階になります。(^_^)


まず最初は軽く手始めに、 と、この場所のこのブツを消します。これはいずれもショートカット なので大したことはありません。 でも、この結果、 この、 ように、うっとうしいツールバーのIEとかOEなどの邪悪なアイコンが 消えて、すっきりとします。これは嬉しいですね。(^_^)


あとは、まぁ同様にして、最終的に この ようになるように、 として、必要なものだけ移動して、不要なものは消去します。 Macのスクリーンショットを撮るタイミングの関係で、 移動するものと消去するものとがちょっと紛らわしいので、 注意して下さい。 最後に この ようになればOKです。スタートメニューは この ように、とて美しくなりました。(^_^)


このあたりでいったん、ここまでの設定を確定させる意味で、 Windowsの中(内側)でなく、外側のVirtualPCの方で、 この ように、「保存」を選びつつ、いったんアプリを終了します。VirtualPCの使い方としては、 Windowsのメニューで「終了」する必要はない ことに注意しましょう。この「保存」によって、次回はWindowsパソコンを 起動するよりも速く、立ち上がります。(^_^)


あとは、今回の目的である、Windowsの4種類のシーケンサをインストールしました。 最初に解凍ツールのLhasaを入れるのがポイントで、 というように、サクサクとインストールもできました。

そして、フト見てみれば、 この ように、スッキリと美しい環境で、さぁWindowsでもこれなら使えるかな、という 環境が完成しました。頑張りましょう。(^_^)