宮城国体夏期大会開会式視察レポート

2001年9月 長嶋洋一

2003静岡国体・SUAC式典プロデュースチームの一員として、去年の富山国体 の4回の視察に続いて、今年も宮城国体に計4回、視察に行くことになりました。 今回は、9/8の夏期大会開会式の模様です。

まずは、滅多に乗らない「東北新幹線」シリーズです。(^_^;)

これで前夜に仙台に行き、駅前の仙台ホテルに宿泊しました。 そして翌朝は朝5時起き。まぁいつもの事ですが。 早朝で閑散とした仙台駅構内と駅前でした。

そして、6:39発の列車で「利府」駅に向かい。そこからシャトルバス で会場に。今年の式典はプールも陸上も同じところなので、あと 3回、ここに来ることになります。列車間隔が異常にあいている ので、タイミングによってはえらく待たされる駅です。 会場の7:30までちょっと並んで、ようやく入場できました。 去年の富山では野外プールで雨に降られて散々だったのですが、 今年は屋内なので安心です。(^_^)

いよいよ会場のプールです。今年も秋篠宮夫妻が来られると いうことで警備は厳重でした。大きさは富士の水泳場とほぼ 同じ、天井のキャットウォークには照明を仮設で取り付け、 さらに観客席の手すりのところにも、けっこう安易な照明が 仮設されていました。 リハーサルで濡れたプールサイドを一生懸命スタッフが 拭いている風景は毎年のものです。

開会式の式典演技は皇族入場に先立って、シンクロとダンスの 合体したミュージカルとして行われました。プールタイドと 天井に仮設された照明機材、ミラーボールとムービングライト だけのシンプルな照明で、画像のプロジェクションや他の 光源による演出は一切なく、マルチビジョンも片隅に小さいのが 一つだけ、ととてもローコストのようでした。上空の空間を 利用した演出は何もなくて、ちょっと残念。(^_^;)
メインプールではシンクロ演技、そしてメインプールと 飛び込みプールの間のスペースで主にダンス演技、あと 飛び込み台に演技者が上がって踊ったり歌ったり、という ことでしたが、演出のダンス研究所による豪華なダンス 発表会としてはなかなか上出来、という印象でした。

ここまでは式典ではないので、大規模なブラスバンドと合唱団は ずっとお休みで、全てのサウンドはあらかじめ録音された CDか何かを再生して流しました。いわばカラオケなので、離れた 位置のライブの演奏隊と演技の同期(遅延によるズレ)を心配する 必要はありませんでしたが、飛び込み台の最上部に立った歌手の歌と 他の歌や音楽は、案の定、遅延でズレていました。本人は合っている つもりなのでしょうが、この距離となると16分音符から8分音符程度 の遅れになり、ちょっとひやひやしました。
式典演技が終わると、プールサイドはまたまた、雑巾で濡れたところを 拭く、という風景となりました。これから入場行進などあるので、 滑ってはいけないので真剣です。

そして、いよいよ式典が始まりました。最初は小学生の鼓笛隊に引率されて 競技役員の入場です。去年よりはだいぶ好感を持てる、というか普通の 入場でした。

そして皇族入場、選手団の入場です。 プールサイドは狭いので、各都道府県とも10人だけ、という入場行進で、 プールサイドはぎっしりになりました。 入場行進については、ようやくブラスバンドと合唱隊が演奏を しました。ただし選手団退場はまたまたCDの再生でライブ演奏はナシ でした。(^_^;)

そして、式典が粛々と進みました。センターポールがないので、 日の丸だけちょっと高めに掲揚したり、という気配りが よく判りました。

開会式は無事に終了すると、さっそくスタッフ総出で、30分後に 始まる水泳競技の準備です。選手もさっそく練習を始めて、 騒然としてきた会場を後にしました。

・・・お疲れさまでした。(^_^;)