初心者が<BLINK></BLINK>を 知ると、誰でもあちこちの単語が点滅する、クリスマスツリーの ようなページを夢見るのですが、これは以下のように失敗します。 つまり、別々には点滅しないで、全部が一斉にブリンクしてしまう のです。(^_^;)


Linux の成功の鍵となる理由の一つに、プログラマとしてこのOSに影響を 与えることができるという、好奇心を満たすチャンス、つまりオープンの特性 がある。これは固有ソフトでは不可能なことである。 「開発者は、貧弱なソフトウェアを使うことを嫌っています。ソース・コ ードを変更する許可を与えているソフトウェア開発モデルは、プログラマに とっては魅力的ですし、それがより良いソフトウェアの創造へとつながって いるのです」と、Linux のトップ業者レッド・ハットの技術担当最高責任者 (CTO: chief technology officer) 、マイケル・ティマン氏は語っている。 Linux は、技術的には、カーネル(コア)だけを参照(refer) しているが、 Linux という言葉は、数多くより高いレベルにあるコンポーネント(例え ば、Xfree86 graphic system 、Glibc library 、KDE user interface)を 含んだものにも使われている。これらを選んで色々なパッケージを作ること ができるし、新しいものを開発することも可能なので、プログラマ達が関心 を持ち続けるプロジェクトが数多く存在している。プログラマ達の関心を維 持するということは、ソフトウェア・プロジェクトを長生きさせる鍵となる 要素である。 「開発者のコミュニティは、いわば中産階級のようなものです。中産階級 が優れていない国は、非常に不安定になるでしょう」と、ティマン氏は語っ ている。 沢山の企業や個人がLinux に関わっているが、このソフトウェア・プロジ ェクトは、非常に協同的な特性を備えている。Unixは、いくつかの企業がそ れぞれ異なるバージョンを出してきて、『細分化』の道を辿ってしまったが、 Linux が同じ道を辿らなかったのは、この協同的な特性が大きな要因にな っている。 「大部分のUnixは、一つの業者と結びついたために失敗したのです。沢山 の業者が生まれ、Unixへの投資が分散してしまいました。業者の開発は重複 し、費用は嵩む一方で、互換性と進歩が阻害されてしまったのです」と、ト ーヴァルズ氏に次いでLinux への発言権を持っているアラン・コックス氏 (second-in-command of Linux)は語っている。「一方、Linux は、共有・共同 で、みんなにとって益になることをやっているのです」と、彼は語っている。 誰でも自由に変更・配付できるという、オープン・ソース・ソフトウェア が掲げている主張は、顧客にとっては、ソフトウェアを売っている企業に縛 られないということを意味する。 「多くの顧客にとっては、信じられないことかもしれませんが、それは、 大きな安全ネットになるのです。何故なら、もし、固有のソフトウェアを購 入して、それにバグがあれば、それが修正(patch) されるまで、 4ケ月、 5 ケ月、 6ケ月、待たなければなりません。しかし、ソースコードが入手でき るのであれば、それを修正できる人を雇えばよいのです」と、マクドナルド 氏は語っている。 さらにIBM のフライ氏は、「1%くらいの顧客は、ソース・コードが手元に あれば、本当に助かるはずです」と語っている。 ティマン氏は、それがどんなに有効なことなのか、以下のような事例を語 ってくれた。彼は、オープンソースなMozilla Web ブラウザ・e-メール・プ ログラムが、無駄の多い検索方法を採用していることに気がついたのだそう だ。そこで彼は、パッチ・プログラムを書き、修正バージョンにインストー ルして、その結果をMozilla の開発チームに送った。「すごい! レッド・ハ ットのCTO が、まだコードを直して(cut) いる!」と、Mozilla 側から、驚 きに満ちた返信が戻ってきたと、彼は語っている。

また、ページのある部分は特に作者として強調したい、という気持ちを 込めて、そのメッセージの全文をブリンクさせたい、という気持ちは よく分かるものの、これも以下のように見事に失敗します。(^_^;)


競合面でのLinux の強さは、マイクロソフトやUnixの弱い部分を攻撃して いるという点にある。マイクロソフトはデスクトップ市場を独占しているが 、サーバーでの競合も同等という訳ではなく、サーバーではLinux が優勢で ある。更にいえば、Unixの顧客に比べれば、Linux の利用は非常に経済的で ある。 Linux プログラマ達は、一から始めてこの成功をモノにしたのではなかっ た。Linux は、Unixクローンを作るために GNU(GNU's Not Unix)活動にプラ グインし、きちんとしたソフトウェア・コードになっていなくても、GNU に 登録されているUnixの数多くのユーティリティやデザインを活用できたか らである。 しかし長い間、チップや、ネットワーク・カードや、その他のコ ンピュータ・コンポーネントを設計している業者からのサポートがなかった ので、このOSで稼働させるために、一つ一つ、ソフトウェア『ド ライバー』を開発しなければならなかった。 「初期の頃は、Linux の開発者は、ハードウェア・メーカーからの助けも 得られない状態で、ドライバーを開発してきました。しかし現在は、状況が 逆転しています。ハードウェア周辺機器メーカーが、Linux をサポートする ためにドライバーを書いているのです」と、ブライアン・スパークス氏は語 っている。彼はカルデラの創設者で、現在は、組み込み型のLinux の開発を 行っている業者リネオ(Lineo) のチーフ・エグゼクティブである。 スパークス氏は、実践的リーダーとしてのトーヴァルズ氏を高く評価して いる。「彼はまさに、適切な時期に、適切な場所に、適切な人柄をもって登 場したのです」と、彼は語っている。だからこそ、後にカルデラとして企業 を興した彼のグループは、NetBSDなどではなくLinux を選んだと、彼は語っ ている。
他のOSが浮き沈みしてきたように、Linux にとって将来の成功は、確実な ものではない。これまでLinux を支援してきた企業の多くは、今日の厳しい 経済環境の中で、財務的な打撃を受けてきている。 「『これからどう進むのか? 』を主導していくよりも、Unixのクローン を開発するほうが、よほど簡単です」と、スパークス氏は語っている。 IBM のフライ氏は、Linux にとって最大の課題は、このOSをサポートする ビジネス・ソフトウェア業者を増やすことだと語っている。 マイクロソフトは、以前は、ゆっくりしたペースでUnix市場への進出を試 みていたが、現在は、Linux やそのベースになるGPL(General Public License) に対して全面戦争(full-court press)をしかけている。「マイクロソフ トやその他の業者の動きは迅速です。実際、マイクロソフトは、Linux と競 合するために、 300億ドルと膨大な人材を投じています」と、スパーク氏は 語っている。 それでもマイクロソフトには、教育機関でLinux がポピュラーになっていて いるなど、憂わなければならないことが沢山ある。「傾向は、マイクロソフ トに良くないのです。学校でLinux を学んでいる若者達がどんどん増加して います。オープン・ソースに関わっている学生は、クラスでも優秀な学生達 です。10年前のWindows がそうで、彼らがその後の市場を牽引したのと、よ く似ています」と、エンデル氏は語っている。

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